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Title:
RIPPER OPERATING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/075210
Kind Code:
A1
Abstract:
Intended is to provide an operating device for a working machine, which can support the body of an operator without increasing the number of parts such as an operation lever arranged around the operator seat. A right-hand operating device (20) comprises a ripper operating lever (32) capable of rocking only in a first direction (F1) so as to move a ripper (5) up and down, and a tilt switch (34) disposed at the leading end portion of the ripper operating lever (32) so as to perform the tilt-in/tilt-back operation (or a second operation) of the ripper (5).

Inventors:
MIYASAKA SHUUJI (JP)
YAMAMOTO SHIGERU (JP)
SUZUKI KAZUYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/071965
Publication Date:
June 18, 2009
Filing Date:
December 03, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KOMATSU MFG CO LTD (JP)
MIYASAKA SHUUJI (JP)
YAMAMOTO SHIGERU (JP)
SUZUKI KAZUYUKI (JP)
International Classes:
G05G13/00; E02F9/16; E02F9/20; G05G1/02; G05G1/04
Foreign References:
JP2005188276A2005-07-14
JPH0350227U1991-05-16
JP2002220196A2002-08-06
JPS60184731U1985-12-07
US6634453B22003-10-21
Attorney, Agent or Firm:
SHINJYU GLOBAL IP (1-4-19 Minamimori-machi, Kita-ku, Osaka-sh, Osaka 54, JP)
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Claims:
 作業車両の後部に搭載されるリッパに対して複数の操作を行うためのリッパの操作装置であって、
 前記複数の操作に含まれる第1の操作を、前記作業車両前後方向に対して後方外側に鋭角の向きを持つ第1方向において揺動させて行うとともに、
前記第1方向に略直交する第2方向において揺動不能な操作レバーと、
 前記操作レバー上に配置されており、前記複数の操作に含まれる前記第1の操作を除く第2の操作を行う操作スイッチと、
を備えているリッパの操作装置。
 前記第2方向は、前記作業機を操作する際に、前記操作レバーを掴むオペレータの体重が掛かる方向にほぼ一致する、
請求項1に記載のリッパの操作装置。
 前記操作レバーは、前記リッパを上下動させる操作を行うとともに、
 前記操作スイッチは、前記リッパを前後動させる操作を行う、
請求項1または2に記載のリッパの操作装置。
 前記操作レバーの前記第1方向における揺動を禁止する係止部をさらに備えている、
請求項1または2に記載のリッパの操作装置。
 前記操作スイッチは、上下方向に沿って複数配置されている、
請求項1または2に記載のリッパの操作装置。
Description:
リッパの操作装置

 本発明は、ブルドーザ等の作業車両に搭 されたリッパの操作装置に関する。

 従来、ブルドーザ等の作業車両には、リ パやブレード等の複数の作業機が搭載され おり、これらをキャブ内のオペレータシー の両脇に設置された操作レバー等を用いて 作している。

 例えば、特許文献1には、オペレータシート の脇に設置されたアームレスト上に、ハンド グリップやサイドウォール、操向レバー、前 後進切換レバー等を配置した作業車両の操縦 装置が開示されている。

特開平11-338568号公報(平成11年12月10日公 )

  上記従来の装置では、以下に示すような 題点を有している。
 すなわち、上記公報に開示された作業車両 操縦装置では、アームレスト上に固定配置 れた揺動不能なハンドグリップの周辺に、 向レバー、速度段切換スイッチ、前後進切 スイッチ等を別途設けている。このため、 ペレータは固定されたハンドグリップを手 掴んで体を支えながら、指により操向や速 段の切換等の操作をすることができる。
この操縦装置をリッパの操作レバーに転用す ると、ハンドグリップ先端のレバーあるいは スイッチを指先で動かしてリッパを操作する ことになる。この場合、リッパによる作業で は、しばしば、作業車両は断続的に衝撃を受 けるので、作業車両内における指先での操作 は、操作性の低下を招くおそれがある。

 また、リッパ操作レバーには、作業車両 前後方向及び左右方向にレバーを揺動させ リッパを操作する構造のものが知られてい 。この構造の場合、腕で操作装置が操作さ ているため、上記の指による操作に比して 撃時の操作性の低下は少ないが、オペレー の体の支持は難しい。

 本発明の課題は、良好な操作性を確保し つ、オペレータの体を支持することが可能 リッパの操作装置を提供することにある。

 第1の発明に係るリッパの操作装置は、作 業車両の後部に搭載されるリッパに対して複 数の操作を行うためのリッパの操作装置であ って、操作レバーと、操作スイッチと、を備 えている。操作レバーは、複数の操作に含ま れる第1の操作を、作業車両前後方向に対し 後方外側に鋭角の向きを持つ第1方向におい 揺動させて行うとともに、第1方向に略直交 する第2方向において揺動不能である。操作 イッチは、操作レバー上に配置されており 複数の操作に含まれる第1の操作を除く第2の 操作を行う。

 ここでは、従来は第1方向と第2方向にお る操作レバーの揺動によってリッパを操作 ていた操作装置に替わって、第2方向におけ 操作レバーの揺動を不能とし、第2方向にお ける操作を行う操作スイッチを設けている。 つまり、本発明の操作装置は、所定の方向( 1方向)における操作レバーの揺動と、操作レ バー上に配置された操作スイッチとを組み合 わせて構成されている。

 ここで、第1の操作とは、ブルドーザのリ ッパの上げ下げを行う操作を指す。第2の操 とは、ブルドーザのリッパの前後方向の操 であるチルトイン(前方への操作)、チルトバ ック(後方への操作)の、操作を指す。また、 業車両の前後方向に対して後方外側とは、 ッパ操作レバーの位置を通る作業車両の前 方向を結ぶ線に対し、リッパ操作レバーよ 後方で、オペレータシートの無い側を指す 第1方向が、後方外側に鋭角の向きを持つと は、第1方向を表す線と、作業車両の前後方 を結ぶ線とが、上述の後方外側で成す角度 鋭角であることを意味する。さらに、第1方 に略直交する第2方向は、厳密に直交してい る必要はないが、例えば、80~100度の範囲内で 交際する関係であればよい。

 これにより、従来はどの方向にも揺動可 で不安定であった操作レバーの揺動方向を 定することで、操作レバーを、オペレータ 支える支持部材としても利用することがで る。よって、外部からの衝撃等によってオ レータがバランスを崩しかけた場合でも、 ャブ内におけるリッパを操作する際に掴ま ている操作レバーによって、バランスを崩 かけたオペレータを支えることができる。 の結果、良好な操作性を確保しつつ、かつ ペレータが安定した状態でリッパの操作を うことができる。

 第2の発明に係るリッパの操作装置は、第 1の発明に係るリッパの操作装置であって、 2方向は、作業機を操作する際に、操作レバ を掴むオペレータの体重が掛かる方向にほ 一致する。 ここでは、作業機を操作する ペレータが操作レバーを操作しながら運転 ている際に、その体重が掛かる方向におい 揺動不能となるように、操作装置が設計さ ている。

 ここで、オペレータの体重が掛かる方向 は、例えば、オペレータの方と操作レバー を結ぶ方向、つまり操作レバーを掴むオペ ータの腕に略平行な方向を意味している。

 これにより、例えば、ブルドーザ等の作 車両を操作するオペレータが作業機を操作 ながら走行する際にバランスを崩した場合 も、体重が掛かる方向には操作レバーが揺 しないため、キャブ内で容易にバランスを ることができる。

 第3の発明に係るリッパの操作装置は、第 1または第2の発明に係るリッパの操作装置で って、操作レバーは、リッパを上下動させ 操作を行う。操作スイッチは、リッパの前 動操作を行う。

 これにより、ブルドーザに搭載されたリ パに関して、上下動させる操作やチルトイ 、チルトバック等の操作を操作性良く実施 ることができる。

 第4の発明に係るリッパの操作装置は、第 1または第2の発明に係るリッパの操作装置で って、操作レバーが第1方向における揺動を 禁止する係止部をさらに備えている。

 ここでは、操作レバーが揺動可能な第1方 向においても、特定の状況下においては、選 択的に揺動不能とするための係止部を設けて いる。

 ここで、上記特定の状況とは、例えば、 ッパの操作しながらの走行中に車体に衝撃 加えられて、オペレータが操作レバーを突 張る方向に押し込んだ場合等を含む。また 上記係止部には、例えば、操作レバーが揺 不能な第2方向に押し込まれた際にのみ嵌合 するロック溝等が含まれる。さらに、上記揺 動を禁止するとは、上述した特定の操作状態 にある場合にのみ、通常は揺動可能な第1方 においての操作レバーの揺動を禁止すると う意味である。

 これにより、リッパを操作中のオペレー が、例えば、外部からの衝撃等によってキ ブ内においてバランスを崩しかけた場合に 、掴んでいる操作レバーを第1・第2方向と に揺動不能とすることができる。この結果 キャブ内においてバランスを崩しかけたオ レータを、操作レバーにより支えることが きる。

 第5の発明に係るリッパの操作装置は、第 1または第2の発明に係るリッパの操作装置で って、操作スイッチは、上下方向に沿って 数配置されている。ここでは、操作レバー に設けられた、例えば、リッパを上下動さ る複数の操作スイッチを、上下方向に沿っ 配置している。

 これにより、リッパを操作するオペレー にとって、リッパの動きと操作スイッチの イアウトとが一致するため、操作性を向上 せることができる。また、オペレータが操 レバーを握った状態で、親指からの距離が 定になるように各操作スイッチを上下方向 沿って配置することで、人間工学的な見地 らも操作性を向上させることができる。

本発明の一実施形態に係るリッパの操 装置を搭載したブルドーザの構成を示す全 斜視図。 図1のブルドーザに搭載されたキャブ内 の構成を示す斜視図。 図2のキャブ内に設置された操作レバー 周辺の配置を示す斜視図。 図2のキャブ内に設置された操作レバー 周辺の配置を示す斜視図。 図2のキャブ内に設置された操作レバー の構成を示す斜視図。 図2のキャブ内に設置された操作レバー の構成を示す斜視図。 図2のキャブ内にオペレータが着座した 状態での操作状況を示す平面図。

符号の説明

 1   ブルドーザ(作業車両)
 2   キャブ
 3   車体フレーム
 4   ブレード
 5   リッパ
 7   走行装置
 7a  履帯
11   オペレータシート(運転席)
20   右側操作装置(リッパの操作装置)
21   左側操作装置
31   ブレード操作レバー
32   リッパ操作レバー(操作レバー)
32a  パームレバー
32b  パームレスト
32c  アーム部
32d  アーム誘導支持部
32da 誘導溝
32db ロック溝(係止部)
33   操向操作レバー
34   チルトスイッチ(操作スイッチ)
34a  チルトインスイッチ
34b  チルトバックスイッチ
35   チルトスイッチ
41     アームレスト
42     アームレスト
F1   第1方向
F2   第2方向

 本発明の一実施形態に係る右側操作装置( リッパの操作装置)20を搭載したブルドーザ( 業車両)1について、図1~図7を用いて説明すれ ば以下の通りである。

 [ブルドーザ1全体の構成]
 本実施形態に係るブルドーザ1は、不整地に おいて整地作業を行う建設機械であって、図 1に示すように、主として、キャブ2、車体フ ーム3、ブレード4、リッパ5、および走行装 7を備えている。

 キャブ2には、運転者(オペレータ)が着座 るためのオペレータシート(運転席)11や各種 操作のためのレバー、ペダルおよび計器類等 が内装されている(図2参照)。なお、キャブ2 の構成については、後段にて詳述する。

 車体フレーム3は、ブレード4やリッパ5等 作業機構および走行装置7が取り付けられて おり、その上部にはキャブ2が載置されてい 。

 ブレード4は、車体フレーム3の前方に設 られており、地面を削り取って土砂を押し ぶための作業機であって、後述するブレー 操作レバー31の操作に応じて油圧シリンダに よって駆動される。

 リッパ5は、車体フレーム3の後方に設け れており、略鉛直下向きに突出する先端の ャンク部分を岩石等に突き刺して、走行装 7による牽引力によって切削、破砕を行う。 た、リッパ5は、ブレード4と同様に、後述 るリッパ操作レバー(操作レバー)32の操作に じて油圧シリンダによって駆動される。一 的に、リッパ5を上下動させるリフトトシリ ンダと、リッパ5の先端を前後動させるチル シリンダが備わっている。

 走行装置7は、車体フレーム3の左右下部 それぞれ設けられた一対の無端状の履帯7aを 回転させることで不整地における走行を可能 としている。

 [キャブ2内の構成]
 本実施形態のキャブ2は、図2に示すように 内部に、オペレータシート11、右側操作装置 20、左側操作装置21等を搭載している。

 オペレータシート11は、キャブ2に乗降す 運転者が着座して運転操作を行う座席であ て、前後にスライド可能な状態で設置され いる。また、オペレータシート11は、運転 が後方を振り返ったままリッパ5等の操作を う際の操作性を向上させるために、回転可 な状態で設置されている。図7は、オペレー タシートを回転させた状態で、オペレータが リッパ5を操作している状態を示している。 して、このオペレータシート11の左右両脇に は、運転者によって操作される操作レバー等 の操作機器類が設置されている。

 右側操作装置20は、図2および図3に示すよ うに、オペレータシート11に着座した運転者 らみてオペレータシート11の右側に配置さ ている。また、右側操作装置20の上面には、 ブレード操作レバー31やリッパ操作レバー32 アームレスト41等が設けられている。なお、 この右側操作装置20の構成については、後段 て詳述する。

 左側操作装置21は、図2および図4に示すよ うに、オペレータシート11に着座した運転者 らみてオペレータシート11の左側に配置さ ている。そして、左側操作装置21の上面には 、操向操作レバー33やアームレスト42等が設 られている。操向操作レバー33は、図7に示 ように、車体の前進方向を前方とした場合 前後方向および左右方向において揺動され ステアリング操作がなされる。アームレス 42は、図3に示すように、左側端部に土手部 を有しており、ここで左側に重心が移動し 場合(図7中白抜き矢印参照)の運転者の体重 支えることが可能である。

 [右側操作装置20の構成]
 右側操作装置20は、図3に示すように、ブレ ド操作レバー31およびリッパ操作レバー32を 備えている。

 ブレード操作レバー31は、ブルドーザ1の 方に取り付けられたブレード4の操作手段で あって、先端部分にチルトスイッチ35を有し いる。チルトスイッチ35は、上下方向に沿 て配置された2つのスイッチによって構成さ ており、ブレード4のチルト操作をスイッチ の押下操作によって行う。

  (リッパ操作レバー32)
 リッパ操作レバー32は、ブルドーザ1の後方 取り付けられたリッパ5の上げ下げ操作(第1 操作)やチルトイン/チルトバック操作(第2の 操作)を行う手段であって、図3に示す第1方向 F1においては揺動可能である一方、これに略 交する第2方向F2においては揺動不能となる 構を有している。ここで、リッパ操作レバ 32が揺動可能な第1方向とは、図7に示すよう に、リッパ操作レバー32上を通りブルドーザ 前後方向を結ぶF―R線に対して、リッパ操 レバー32の後方で、オペレータシートの無い 側(外側)で鋭角の傾斜を持つ方向(L-L’線の方 向)である。すなわち、∠ROL’が鋭角となる 向である。Oはリッパ操作レバー32の揺動中 である。L-L’線に直交するD-D’線の方向(第2 方向)は、運転者がリッパ操作レバー32を握っ た状態において、運転者の腕が伸びてくる方 向と略一致する。これにより、リッパ操作レ バー32は、運転時の振動などに対して運転者 体を支えようと腕を伸ばして運転者の体重 掛かる方向において揺動不能となる。

 また、リッパ操作レバー32は、図5および 6に示すように、パームレバー32a、パームレ スト32b、アーム部32c、アーム誘導支持部32d、 および先端部分に配置されたチルトスイッチ (操作スイッチ)34と、を有している。

 パームレバー32aは、図5等に示すように、 パームレスト32bから斜め上方に向かって延伸 するように形成された略円柱状の部材であっ て、運転者がアームレスト41上に腕を置いた 態で握り易い形状を有している。

 パームレスト32bは、図5および図6に示す うに、下面からアーム部32cによって支持さ ているとともに、パームレバー32aの根元部 と連結されている。そして、パームレスト32 bは、運転者がパームレバー32aを握った状態 おいて手のひらを置く平面部を含むように 成されている。

 アーム部32cは、図5および図6に示すよう 、パームレスト32bを下方から支持する棒状 部材であって、アーム誘導支持部32dに形成 れた長方形の誘導溝32daの長手方向に沿って 下端部に設けられた図示しない直交する2つ の回動軸の1つを揺動中心として所定の方向( 1方向F1)に揺動される。他の1つの回動軸の 動は付勢部材で強く抑制され、第1方向への ッパ操作レバー32の操作に要する力では、 ッパ操作レバー32を第2方向F2に揺動すること はできない。このように、アーム部32cが誘導 溝32da内においてのみ揺動するため、リッパ 作レバー32の操作方向を第1方向F1に限定する ことができる。また、アーム部32cは、後述す る誘導溝32da内における中央に位置しており 第1方向F1において外力が加えられるとその 向へ揺動し、外力が無くなると元の中央位 へ戻る。

 アーム誘導支持部32dは、略U字形の金属製 の部材であって、図6に示すように、水平方 に沿って配置された面に、誘導溝32daとロッ 溝(係止部)32dbとが形成されている。誘導溝3 2daは、上述した第1方向F1に沿って形成された 貫通溝であって、アーム部32cの直径よりも若 干大きい幅を有している。これにより、誘導 溝32daは、アーム部32cの動きを第1方向F1に特 する役割を果たす。ロック溝32dbは、図6に示 すように、誘導溝32daの略中央部付近におい 、誘導溝32daが形成されている第1方向F1と略 交する第2方向F2の方向に向かって形成され 凹部である。このため、ロック溝32dbは、例 えば、リッパ操作レバー32を掴んでいる状態 運転者が腕を突っ張って第2方向F2へリッパ 作レバー32を押し込んだ場合にのみ、アー 部32cが嵌合する。この時、リッパ操作レバ 32は、第1方向F1における揺動も禁止される。 ここで、リッパ操作レバー32の揺動とは、通 時における比較的小さい力での操作による バーの動きを意味する。また、リッパ操作 バー5の押し込みとは、作業車両が衝撃を受 けた時などで、オペレータが体を支持するた めに四肢を突っ張る、強い力での操作による レバーの動きを意味する。

 チルトスイッチ34は、上下方向に並ぶよ に配置されたチルトインスイッチ34aおよび ルトバックスイッチ34bによって構成されて り、ブルドーザ1の後方に取り付けられたリ パ5のチルト角度を調整する。ここで、この チルト角度の調整は、従来の十字方向に操作 する操作レバーにおける第2方向F2における操 作に相当する。つまり、本実施形態では、リ ッパ操作レバー32について、特定の方向(第1 向F1)における揺動を可能とする一方、これ 交差する方向(第2方向F2)における揺動が禁止 されている。このため、従来の操作に含まれ る第2方向F2における操作機能を、チルトスイ ッチ34に持たせることで、操作レバーによる 作機能が削減されることを回避している。 た、チルトインスイッチ34aおよびチルトバ クスイッチ34bは、パームレスト32b上に手の らを置いた状態において、右手の親指の根 からの距離がほぼ等距離になるように上下 配置されている。これにより、人間工学的 優れた操作性のよいスイッチを構成するこ ができる。

 <後方を振り返った状態での運転操作>
 本実施形態では、リッパ5を確認しながら操 作するため、運転者がブルドーザ1の後方を ながら運転する場合には、図7に示すように 上述した回転可能なオペレータシート11に って運転者の姿勢は時計回りに15度傾いた姿 勢となる。右手で操作されるリッパ操作レバ ー32は、アームレスト41上に置かれた運転者 右腕の延伸方向(図中D-D’線)に対して略直交 する方向においてのみ揺動する。

 以上のように、本実施形態では、リッパ 作レバー32の揺動する方向を第1方向F1に限 し、従来は第2方向F2における操作によって っていた機能を、リッパ操作レバー32の先端 部分に設けられたチルトスイッチ34に持たせ いる。

 これにより、例えば、リッパ5の操作中等 においてブルドーザ1の車体に衝撃が加わっ 場合に、キャブ2内の運転者がバランスを崩 かけても、その際に掴んでいるリッパ操作 バー32を、運転者から引っ張られる方向お び運転者に押される方向において揺動不能 することができる。この結果、従来は左側 しかなかった運転者を支持する部材を、右 にも設けることができるため、キャブ2内に ける運転者の体のバランスをとり易くする とができる。また、微操作が要求されるリ パ5の上げ下げの操作は操作性の良いレバー の揺動操作で、微操作を要求されないチルト イン/チルトバック操作をスイッチ操作で行 ため、2つの操作ともにレバー操作する従来 リッパ操作レバーと比べても、リッパの操 性は維持できる。

 [本右側操作装置20の特徴]
 (1)
 本実施形態の右側操作装置20では、図3、図5 および図6に示すように、リッパ5の上げ下げ 作(第1の操作)を行うために所定の方向(第1 向F1)においてのみ揺動可能なリッパ操作レ ー32と、リッパ5のチルトイン/チルトバック 作(第2の操作)を行うためにリッパ操作レバ 32の先端部分に設けられたチルトスイッチ34 と、を備えている。

 これにより、キャブ2内に搭乗した運転者 は、リッパ操作レバー32を掴んだ状態で操作 行う際に、特定の方向にしか揺動しないリ パ操作レバー32によって体を支持すること できる。よって、オペレータシート11の右側 にも、運転者の体を支持する部材を設けるこ とができる。この結果、リッパ5を地面に突 刺して走行する際にブルドーザ1の車体に振 や衝撃が加えられた場合でも、キャブ2内の 運転者がバランスを崩すことなく操作を行う ことができるため、操作性を向上させること ができる。また、リッパ操作レバー32の揺動 向を限定したために削減された機能(チルト イン/チルトバック)については、リッパ操作 バー32上に設けられたチルトスイッチ34に移 すことで、1本のリッパ操作レバー32を把持し て上げ下げ操作と前後動操作の2つの操作を ることができる。

 (2)
 本実施形態の右側操作装置20では、図7に示 ように、リッパ操作レバー32の揺動不能な 2方向F2は、キャブ2内の運転者がリッパ操作 バー32を掴む腕の伸びる方向(運転者の体重 掛かる方向)(D-D’線参照)とほぼ一致するよ に、誘導溝32daが形成されている。

 これにより、キャブ2内の運転者がバラン スを崩しかけた場合でも、体重が掛かる方向 (第2方向F2)においては揺動不能となっている とで、キャブ2内においてバランスを維持し ながら安定してリッパ5等の操作を行うこと できる。

 (3)
 本実施形態の右側操作装置20では、図6に示 ように、通常時には揺動可能なリッパ操作 バー32の第1方向F1における揺動を禁止する ック溝32dbが、誘導溝32daに隣接した状態で形 成されている。

 これにより、例えば、運転者がキャブ2内 において衝撃を受け、姿勢を保つために四肢 を突っ張ると、リッパ操作レバー32の揺動を 制している付勢部材に対抗して第2方向F2に し込むことにより、リッパ操作レバー32の ーム部32cをロック溝32dbに固定させることが きる。つまり、この状態では、リッパ操作 バー32が、第1・第2方向F1・F2におけるいず の方向へも揺動不能な状態とすることがで る。この結果、キャブ2内の運転者がバラン を崩すことが想定される特定の状態におい のみ、通常時には揺動可能な第1方向F1にお て、アーム部32cを選択的に揺動不能とする とができる。よって、運転者はキャブ2内に おいてリッパ操作レバー32によって確実に支 られて、さらにバランスを取り易くするこ ができる。

 (4)
 本実施形態の右側操作装置20では、図5に示 ように、リッパ5のチルトイン/チルトバッ の操作を行うチルトスイッチ34に含まれるチ ルトインスイッチ34aとチルトバックスイッチ 34bとを、上下方向に並べて配置している。

 これにより、リッパ5のチルトイン/チル バックの操作イメージと合わせて上下に配 させることで、運転者が違和感なく操作す ことができる。また、2つのスイッチ34a,34bが 、リッパ操作レバー32を掴んだ状態でチルト イッチ34を操作する右手の親指からの距離 ほぼ一定になるように配置されているため 人間工学的に考慮してさらにリッパ5の操作 を向上させることができる。

 (5)
 本実施形態の右側操作装置20では、図1に示 ように、ブルドーザ1の後方に取り付けられ た作業機であるリッパ5の操作を行う。

 ここで、リッパ5を用いた作業では、例え ば、地面にリッパ5の先端を突き刺して走行 る等、キャブ2内にも振動や衝撃が付与され 可能性が高い。

 これにより、ブルドーザ1の操作を行う際 に、後方を振り返りながら走行するためにキ ャブ2内において運転者がバランスを崩す可 性が高いリッパ5の操作時において、リッパ 作レバー32によって運転者の体を支えるこ ができる。

 (6)
 本実施形態の右側操作装置20では、図5に示 ように、操作対象であるリッパ5の上げ下げ 操作をリッパ操作レバー32の第1方向F1におけ 揺動によって行い、リッパ5のチルト角度の 調整(リッパの前後動操作)をチルトスイッチ3 4を用いて行う。

 これにより、操作対象となる作業機の操 イメージと一致させながら、リッパ操作レ ー32やチルトスイッチ34等の操作を行うこと ができる。

 (7)
 本実施形態の右側操作装置20では、図2等に すように、リッパ操作レバー32が、オペレ タシート11のほぼ真横付近に配置されている 。

 これにより、図7に示すような後方を振り 返りながらの操作を行う場合でも、運転者の 操作側の腕と、操作対象となるリッパ操作レ バー32との距離が離れすぎることを回避する とができる。よって、操作状況を想定して 定の操作レバーをキャブ2内における適所に 配置して、さらに操作性を向上させることが できる。

 [他の実施形態]
 以上、本発明の一実施形態について説明し が、本発明は上記実施形態に限定されるも ではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で 々の変更が可能である。

 (A)
 上記実施形態では、通常時には揺動可能な 1方向におけるリッパ操作レバー32の揺動を 択的に禁止する係止部として、アーム誘導 持部32dの誘導溝32daに対して直交する方向に 形成されたロック溝32dbを用いた例を挙げて 明した。しかし、本発明はこれに限定され ものではない。

 例えば、第1方向における揺動を選択的に 禁止する係止部としては、ロック溝以外にも 選択的に操作レバーの揺動を禁止する機構等 のような他の手段を用いてもよい。

 (B)
 上記実施形態では、図7に示すように、オペ レータシート11を右方向に回転させて運転者 右後ろを振り返っている状態で、リッパ操 レバー32の揺動方向を固定された第1方向F1 限定した例を挙げて説明した。しかし、本 明はこれに限定されるものではない。

 例えば、運転者が、回転させず前後方向 向いたオペレータシート上で向きを変えて ッパを操作する場合でも、ほぼ同じ効果を ることができる。

 (C)
 上記実施形態では、リッパ5の上げ下げ操作 (第1の操作)をリッパ操作レバー32の揺動によ て行い、チルトイン/チルトバックの操作( 2の操作)をチルトスイッチ34によって行う例 挙げて説明した。しかし、本発明はこれに 定されるものではない。

 例えば、これらの操作を、揺動とスイッ とで反対に設定してもよい。

 この場合でも、実際のリッパ等の作業機 動きと揺動方向、スイッチの配置方向とを わせるように設定することで、運転者が違 感なく操作を行うことができる。但し、通 要求される特性とは異なり、チルトイン/チ ルトバック操作が上げ下げ操作に比べて、微 操作が容易となる。

 (D)
 上記実施形態では、リッパ操作レバー32の 動方向の特定を、誘導溝32daの形成方向によ て行う例を挙げて説明した。しかし、本発 はこれに限定されるものではない。

 例えば、操作レバーの揺動方向を規定す 手段として、操作レバー自体に揺動方向を 定するような機構を設ける等、他の手段を いてもよい。

 (E)
 上記実施形態では、操作スイッチ34は、操 レバー32上において上下方向に沿って配置さ れた例を挙げて説明した。しかし、本発明は これに限定されるものではない。

 例えば、オペレータの右手が操作レバー 掴んでいる状態で、その親指が操作できる 囲内に操作スイッチが配置されていてもよ 。

 (F)
 上記実施形態では、ブルドーザ1のキャブ2 に設置された右側操作装置20に含まれ
るリッパ操作レバー32に対して、本発明を適 した例を挙げて説明した。しかし、本発
明はこれに限定されるものではない。

 本発明の作業機の操作装置は、オペレー が安定した状態で良好に作業機の操作を行 ことができるという効果を奏することから ブルドーザ等の作業車両に搭載されるリッ に対して適用可能である。