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Title:
ROTARY EXCAVATING TOOL, ROAD SURFACE EXCAVATING DEVICE, AND ROAD SURFACE EXCAVATING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/093482
Kind Code:
A1
Abstract:
A rotary excavating tool, a road surface excavating device equipped with the rotary excavating tool, and a road surface excavating method using the rotary excavating tool are provided. A male screw cylindrical part (21) formed at the upper end of a cylindrical excavation part (20) is engaged with a female screw cylindrical part (33) integrally formed at the lower end of an intermediate cylindrical part (32). The flange wall (41) of an outer excavation part (40) is held and fixed between the lower end of the female screw cylindrical part (33) and the step part on the lower end side of the male screw cylindrical part (21), whereby the cylindrical excavation part (20) and the outer excavating part (40) can be so fixed as to be capable of integrally rotating.

Inventors:
SATO, Takashi (Ltd. 214-2 Shoumon, Kitaishiki-cho, Aisai-sh, Aichi 05, 4960905, JP)
Application Number:
JP2007/074686
Publication Date:
August 07, 2008
Filing Date:
December 21, 2007
Export Citation:
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Assignee:
K.I.T CUTTER CO., LTD. (214-2, Shoumon Kitaishiki-cho, Aisai-sh, Aichi 05, 4960905, JP)
有限会社キットカッター (〒05 愛知県愛西市北一色町証文214-2 Aichi, 4960905, JP)
International Classes:
E01C23/12; B28D1/14; B28D7/02; E01C23/09; E21B10/16
Attorney, Agent or Firm:
MATSUURA, Hiroshi (Yamazen bldg. 6 Floor, 10-9 Meiekiminami 1-choume,Nakamura-ku, Nagoya-shi, Aichi, 450-0003, JP)
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Claims:
 路面と直交する方向に延びた円筒掘削部の下端部に複数の掘削刃を有する一方、前記円筒掘削部の同軸上方に前記円筒掘削部の外径より小さい接続筒部を有してなり、その接続筒部が路面掘削装置の回転駆動部に取り付けられ、前記接続筒部を通して前記掘削刃に冷却水を供給した状態、或いは、前記接続筒部を通して前記円筒掘削部内の粉塵を吸引可能な状態で回転駆動され、前記路面に環状溝を掘削可能な回転掘削工具であって、
 前記接続筒部の下端部を前記円筒掘削部の上端部から上方にオフセットした位置に配置し、前記接続筒部と前記円筒掘削部との間を、前記接続筒部から下方に向かって拡径した中継筒部にて接続すると共に、
 前記円筒掘削部の外側に一体に設けられた環状体の下面に複数の掘削刃を有してなり、前記円筒掘削部によって掘削される前記環状溝の外側を掘削するためのアウター掘削部を備えた回転掘削工具において、
 前記円筒掘削部と前記中継筒部とは、螺合機構にて着脱可能に連結され、
 前記螺合機構は、前記中継筒部の下端部に一体に設けた円筒体の内面に雌螺子を形成してなる雌螺子筒部と、前記円筒掘削部の上端部の外径を、段付き状に小径にして、その小径部分に雄螺子を形成してなる雄螺子筒部とから構成され、
 前記アウター掘削部に、円環板状の鍔壁を設け、
 前記雌螺子筒部と前記雄螺子筒部とを螺合し、前記雌螺子筒部の下端部と、前記円筒掘削部における前記雄螺子筒部の下端側の段差部との間に前記鍔壁を挟んで固定したことを特徴とする回転掘削工具。
 前記アウター掘削部の前記掘削刃を、前記円筒掘削部の前記掘削刃より上方に配置したことを特徴とする請求項1に記載の回転掘削工具。
 前記回転掘削工具によって掘削される前記環状溝の上端部が、段付き状に外側に幅広となるように、前記円筒掘削部の前記掘削刃と前記アウター掘削部の前記掘削刃とを前記円筒掘削部の径方向で隣接配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の回転掘削工具。
 前記円筒掘削部よって掘削される前記環状溝と、前記アウター掘削部によって掘削される前記環状溝とが同心円となるように、前記円筒掘削部の前記掘削刃と前記アウター掘削部の前記掘削刃とを前記円筒掘削部の径方向で離して配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の回転掘削工具。
 前記アウター掘削部は、前記円筒掘削部の外側同心円上に配置されたアウター円筒壁の下端部に前記掘削刃を備えてなり、
 前記円筒掘削部のうち前記アウター円筒壁によって外側を覆われた部分には、前記円筒掘削部を内外に貫通した側部開口が形成されたことを特徴とする請求項4に記載の回転掘削工具。
 前記中継筒部は、円錐形であることを特徴とする請求項1に記載の回転掘削工具。
 前記円筒掘削部の下端部のうち、周方向で隣り合った前記掘削刃同士の間には、下方に開放した切り欠き部が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の回転掘削工具。
 前記円筒掘削部の外周面に着脱可能に固定されて前記掘削刃より外側に張り出した過掘防止リングを備えたことを特徴とする請求項1に記載の回転掘削工具。
 請求項1,2,6,7,8の何れかに記載の回転掘削工具を備えたことを特徴とする路面掘削装置。
 請求項3に記載の回転掘削工具を備えたことを特徴とする路面掘削装置。
 請求項4に記載の回転掘削工具を備えたことを特徴とする路面掘削装置。
 請求項5に記載の回転掘削工具を備えたことを特徴とする路面掘削装置。
 固まった状態のコンクリート又はアスファルトの路面に請求項1,2,6,7,8の何れかに記載の回転掘削工具を使用して環状溝を掘削することを特徴とする路面掘削工法。 
 固まった状態のコンクリート又はアスファルトの路面に請求項3に記載の回転掘削工具を使用して環状溝を掘削することを特徴とする路面掘削工法。
 固まった状態のコンクリート又はアスファルトの路面に請求項4に記載の回転掘削工具を使用して環状溝を掘削することを特徴とする路面掘削工法。
 固まった状態のコンクリート又はアスファルトの路面に請求項5に記載の回転掘削工具を使用して環状溝を掘削することを特徴とする路面掘削工法。
Description:
回転掘削工具、路面掘削装置及 路面掘削工法

 本発明は、路面掘削装置及び路面掘削装 に取り付けられる回転掘削工具及び、回転 削工具を使用した路面掘削工法に関する。

 従来のこの種の回転掘削工具2としては、図 18に示すように、路面掘削装置1の回転駆動部 4に取り付けられる接続筒部5と、接続筒部5よ り段付き状に大径となった円筒掘削部3とか 構成されたものが知られている。この回転 削工具2は、接続筒部5に吸引装置(図示せず) 接続することで、掘削による粉塵を、円筒 削部3の内側から接続筒部5を通して除去可 な構成となっている(例えば、特許文献1参照 )。

特開2003-11115号公報(段落[0030],[0031]、第2 )

 しかしながら、上述した従来の回転掘削 具2では、接続筒部5と円筒掘削部3との間に 差がある為、粉塵が接続筒部5の下端開口に スムーズに流入しなかった。

 また、上述した従来の回転掘削工具2にお いて、接続筒部5から冷却水を流し込むと、 の冷却水は掘削部位ではなく路面に落下す ため、円筒掘削部3の下端部に備えた掘削刃 効果的に冷却することができなかった。

 本発明は、上記事情に鑑みてなされたも で、吸引した場合には粉塵を効率的に除去 ることが可能であり、冷却水を供給した場 には掘削刃を効果的に冷却することが可能 回転掘削工具、路面掘削装置及び路面掘削 法の提供を目的とする。

 上記目的を達成するためになされた請求 1の発明に係る回転掘削工具は、路面と直交 する方向に延びた円筒掘削部の下端部に複数 の掘削刃を有する一方、円筒掘削部の同軸上 方に円筒掘削部の外径より小さい接続筒部を 有してなり、その接続筒部が路面掘削装置の 回転駆動部に取り付けられ、接続筒部を通し て掘削刃に冷却水を供給した状態、或いは、 接続筒部を通して円筒掘削部内の粉塵を吸引 可能な状態で回転駆動され、路面に環状溝を 掘削可能な回転掘削工具であって、接続筒部 の下端部を円筒掘削部の上端部から上方にオ フセットした位置に配置し、接続筒部と円筒 掘削部との間を、接続筒部から下方に向かっ て拡径した中継筒部にて接続すると共に、円 筒掘削部の外側に一体に設けられた環状体の 下面に複数の掘削刃を有してなり、円筒掘削 部によって掘削される環状溝の外側を掘削す るためのアウター掘削部を備えた回転掘削工 具において、円筒掘削部と中継筒部とは、螺 合機構にて着脱可能に連結され、螺合機構は 、中継筒部の下端部に一体に設けた円筒体の 内面に雌螺子を形成してなる雌螺子筒部と、 円筒掘削部の上端部の外径を、段付き状に小 径にして、その小径部分に雄螺子を形成して なる雄螺子筒部とから構成され、アウター掘 削部に、円環板状の鍔壁を設け、雌螺子筒部 と雄螺子筒部とを螺合し、雌螺子筒部の下端 部と、円筒掘削部における雄螺子筒部の下端 側の段差部との間に鍔壁を挟んで固定したと ころに特徴を有する。

 請求項2の発明は、請求項1に記載の回転 削工具において、アウター掘削部の掘削刃 、円筒掘削部の掘削刃より上方に配置した ころに特徴を有する。

 請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の 転掘削工具において、回転掘削工具によっ 掘削される環状溝の上端部が、段付き状に 側に幅広となるように、円筒掘削部の掘削 とアウター掘削部の掘削刃とを円筒掘削部 径方向で隣接配置したところに特徴を有す 。

 請求項4の発明は、請求項1又は2に記載の 転掘削工具において、円筒掘削部よって掘 される環状溝と、アウター掘削部によって 削される環状溝とが同心円となるように、 筒掘削部の掘削刃とアウター掘削部の掘削 とを円筒掘削部の径方向で離して配置した ころに特徴を有する。

 請求項5の発明は、請求項4に記載の回転 削工具において、アウター掘削部は、円筒 削部の外側同心円上に配置されたアウター 筒壁の下端部に掘削刃を備えてなり、円筒 削部のうちアウター円筒壁によって外側を われた部分には、円筒掘削部を内外に貫通 た側部開口が形成されたところに特徴を有 る。

 請求項6の発明は、請求項1に記載の回転 削工具において、中継筒部は、円錐形であ ところに特徴を有する。

 請求項7の発明は、請求項1に記載の回転 削工具において、円筒掘削部の下端部のう 、周方向で隣り合った掘削刃同士の間には 下方に開放した切り欠き部が形成されたと ろに特徴を有する。

 請求項8の発明は、請求項1に記載の回転 削工具において、円筒掘削部の外周面に着 可能に固定されて掘削刃より外側に張り出 た過掘防止リングを備えたところに特徴を する。

 請求項9の発明に係る路面掘削装置は、請 求項1,2,6,7,8の何れかに記載の回転掘削工具を 備えたところに特徴を有する。

 請求項10の発明に係る路面掘削装置は、 求項3に記載の回転掘削工具を備えたところ 特徴を有する。

 請求項11の発明に係る路面掘削装置は、 求項4に記載の回転掘削工具を備えたところ 特徴を有する。

 請求項12の発明に係る路面掘削装置は、 求項5に記載の回転掘削工具を備えたところ 特徴を有する。

 請求項13の発明に係る路面掘削工法は、 まった状態のコンクリート又はアスファル の路面に請求項1,2,6,7,8の何れかに記載の回 掘削工具を使用して環状溝を掘削するとこ に特徴を有する。

 請求項14の発明に係る路面掘削工法は、 まった状態のコンクリート又はアスファル の路面に請求項3に記載の回転掘削工具を使 して環状溝を掘削するところに特徴を有す 。

 請求項15の発明に係る路面掘削工法は、 まった状態のコンクリート又はアスファル の路面に請求項4に記載の回転掘削工具を使 して環状溝を掘削するところに特徴を有す 。

 請求項16の発明に係る路面掘削工法は、 まった状態のコンクリート又はアスファル の路面に請求項5に記載の回転掘削工具を使 して環状溝を掘削するところに特徴を有す 。

 [請求項1,6,9~16の発明]
 請求項1の発明に係る回転掘削工具及び、請 求項9~12の発明に係る路面掘削装置及び、請 項13~16の発明に係る路面掘削工法によれば、 接続筒部を通じて粉塵を吸引した場合に、粉 塵は、接続筒部に向かうに従って収縮した中 継筒部の内面に案内され接続筒部の下端開口 にスムーズに流入する。よって、粉塵を従来 より効率よく吸引除去することが可能である 。

 一方、接続筒部を通じて冷却水を供給し 場合には、冷却水が、接続筒部の下端開口 から中継筒部の内面を伝う。この冷却水は 遠心力によって中継筒部の内面を径方向の 側に向かって流動し、円筒掘削部の内面を って掘削部位に向かう。或いは、中継筒部 内面から掘削部位に向かって冷却水が飛散 る。よって、掘削刃を冷却水により効果的 冷却することが可能である。

 ここで、中継筒部は、接続筒部から下方 向かって拡径した円錐形(請求項6の発明)で ることが好ましいが、接続筒部から下方に かう途中で内側に反りつつ拡径したラッパ でもよいし、接続筒部から下方に向かう途 で外側に反りつつ拡径したドーム状でもよ 。

 また、本発明によれば、円筒掘削部の上 部に備えた雄螺子筒部と、中継筒部の下端 に一体に設けられた雌螺子筒部とを螺合し 雌螺子筒部の下端部と、雄螺子筒部の下端 の段差部との間にアウター掘削部の鍔壁を んで固定することで、円筒掘削部とアウタ 掘削部とを一体回転可能に固定することが き、円筒掘削部によって掘削された環状溝 外側をアウター掘削部によって掘削するこ ができる。

 [請求項2の発明]
 請求項2の発明によれば、円筒掘削部によっ て掘削された環状溝を、その外側にアウター 掘削部によって掘削された部分よりも深くす ることができる。

 [請求項3の発明]
 請求項3の発明によれば、上端部が段付き状 に外側に幅広となった環状溝を、回転掘削工 具を付け替えることなく一度に掘削すること ができる。

 [請求項4の発明]
 請求項4の発明によれば、大小2つの同心円 の環状溝を、回転掘削工具を付け替えるこ なく一度に掘削することができる。

 [請求項5の発明]
 請求項5の発明によれば、円筒掘削部のうち 、アウター円筒壁によって外側を覆われた部 分に貫通形成された側部開口を通して、円筒 掘削部の外側の粉塵を吸引することができる 。また、円筒掘削部の内側に流れ込んだ冷却 水を、側部開口を通してアウター掘削部の掘 削部位にも供給することが可能となる。

 [請求項7の発明]
 請求項7の発明によれば、掘削刃が摩耗して 小さくなっても、冷却水が切り欠き部に入り 込むことで、掘削刃を冷却することができる 。

 [請求項8の発明]
 請求項8の発明によれば、過掘防止リングを 円筒掘削部の外周面に取り付けて掘削を行う と、過掘防止リングが環状溝の外縁部に干渉 して、それ以上の掘削が規制される。これに より路面に形成される環状溝の深さを、設計 通りの深さで統一することができる。また、 過掘防止リングを取り外して掘削を行えば、 任意の深さの環状溝を形成することができる 。ここで、過掘防止リングの材質は特に限定 しないが、例えば、ゴム製とすれば、路面を 傷つけることがない。

 [第1実施形態]
 以下、本発明に係る回転掘削工具10と路面 削装置100及び、回転掘削工具10を使用して固 まった状態のコンクリート又はアスファルト 等の路面R1に環状溝M1を掘削する路面掘削工 について、図1~図8に基づいて説明する。図1 示した路面掘削装置100には、本発明に係る 転掘削工具10が着脱可能に取り付けられて り、この回転掘削工具10を回転状態で路面R1 対してほぼ直角に押し付けると、図8に示す ように滑り止め用の円筒ゴム部材Gを嵌め込 ための環状溝M1が路面R1に形成される。

 図1(B)に示すように、路面掘削装置100は、 固定手段(図示せず)によって路面R1に固定可 な本体ベース90と、本体ベース90から垂直に 立した1対のガイドポスト91,91と、これらガ ドポスト91,91に昇降可能に支持された可動 ース92とを備えている。可動ベース92には送 ねじ88が垂直に貫通しており、ハンドル89の 回転操作によって送りねじ88を回転させるこ で可動ベース92が昇降可能となっている。

 可動ベース92には、回転掘削工具10を回転 可能に保持するための主軸ユニット93と、主 ユニット93に保持された回転掘削工具10を回 転駆動させるための駆動源98(具体的には、電 動モータ又はエンジン)とが固定されている

 図1(A)に示すように、主軸ユニット93は、 形ハウジング94の内側を貫通した主軸95(本 明の「回転駆動部」に相当する)を、筒形ハ ジング94の両端内面に備えたベアリング(図 せず)により回転可能に軸支した構造をなし ている。主軸95は両端開放の円筒構造をなし おり、筒形ハウジング94から突出した上端 には、ロータリージョイント96が相対回転可 能に取り付けられている。ロータリージョイ ント96の内部には、主軸95の内側と連通する 路(図示せず)が形成されている。流路の一端 はロータリージョイント96の側面から突出し ホースアダプタ96Aを貫通しており、このホ スアダプタ96Aに、粉塵を吸引する吸引装置 は冷却水(一般には、水道水)を供給する給 装置(何れも図示せず)のうちの一方が選択的 に接続可能となっている。

 一方、可動ベース92の下方に突出した主 95の下端部には、プーリー97が一体に設けら ている。このプーリー97と、駆動源98の出力 回転軸98Aに備えたプーリー98Bとの間がベルト 99によって連結され、これにより、主軸95及 主軸95の下端部に接続された回転掘削工具10 高速回転するようになっている。

 ここで、回転掘削工具10は、粉塵を吸引 つつ掘削を行う乾式工法のときには、主軸95 に直接接続される一方、掘削部位に冷却水を 供給しつつ掘削を行う湿式工法のときには、 図1に示すように延長筒部11を介して主軸95に 続される。図3に示すように、延長筒部11は その上端内周面と下端外周面とにそれぞれ 子部12,13を備える。そして、上端内周面の 子部12が主軸95の下端部に螺合可能となって り、下端外周面の螺子部13が、回転掘削工 10の上端に螺合可能となっている。延長筒部 11の内径は、主軸95の内径とほぼ同径であっ 、本実施形態では、例えば、10mmとなってい 。

 さて、本発明の回転掘削工具10は、例え 、ステンレス製或いは炭素鋼製であり、両 開放の筒形構造をなしている。図2に示すよ に、回転掘削工具10は、路面掘削装置100の 軸95に直接或いは延長筒部11を介して接続さ るチューブ30と、チューブ30の下端部に接続 されて、路面R1を掘削するインナービット20( 発明の「円筒掘削部」に相当する)とから構 成されている。

 インナービット20は、チューブ30の上端部 に備えた接続筒部31の同軸下方に備えられ、 続筒部31より大径な扁平円筒形状をなして る。インナービット20の上端部は、接続筒部 31の下端部から下方にオフセットした位置に 置されており、その上端部には雄螺子筒部2 1が備えられている。雄螺子筒部21は、インナ ービット20の上端部の外径を段付き状に小径 してその小径部分に雄螺子を形成してなる

 一方、インナービット20の下端部には先 が山形に尖った複数のチップ22,22(本発明の 掘削刃」に相当する)が設けられている。こ らチップ22,22は下方に突出しかつインナー ット20の周方向に沿って等間隔に配置されて いる。また、図3に示すように、チップ22の厚 みは、インナービット20の周壁の厚みよりも くなっており(例えば、5~15mm)、インナービ ト20の周壁の内外に突出している。なお、チ ップ22は、例えば、メタルボンドとダイヤモ ド砥粒とを焼結したものであって、ロウ付 又は溶接(レーザー溶接)によって固定され いる。

 図2に示すように、インナービット20の下 寄り位置の外周面には、過掘防止リング50( 7参照)を着脱可能に固定するためのリング 定溝23,23が上下に並んで形成されている。こ れらリング固定溝23,23は、路面R1に形成する 状溝の深さに応じた任意の位置(例えば、チ プ22の下端部から5~10mm上方位置と、10~20mm上 位置)に形成されている。また、図7に示す うに、過掘防止リング50は、例えば、断面円 形をなし、インナービット20のチップ22,22よ 外側に張り出している。そして、何れか一 のリング固定溝23に過掘防止リング50を装着 て掘削を行うと、過掘防止リング50が路面R1 に掘削された環状溝の外縁部と干渉して、そ れ以上の掘削が規制され、過掘防止リング50 装着した位置に応じた深さの環状溝を掘削 ることができる。即ち、本実施形態の回転 削工具10及びそれを使用した路面掘削工法 よれば、過剰な掘削を防止することができ 環状溝M1を掘設計通りの深さに統一すること ができる。また、過掘防止リング50を舗装材 り柔らかい材質(例えば、耐摩耗性に優れた ゴム)としておけば、路面R1との干渉時に路面 R1を傷つけることがない。

 図2に示すように、インナービット20の外 には、アウタービット40が一体回転可能に えられている。アウタービット40は、インナ ービット20の側方に張り出した円環板状の鍔 41(図4を参照)に複数のチップ42,42を固定して なる。チップ42,42は鍔壁41の外縁寄りの下面 ら下方に突出しており、インナービット20の チップ22,22よりも上方に配置されている。ま 、チップ42,42は、インナービット20に備えた チップ22,22と同じ材質で下端部が尖っており 鍔壁41にロウ付け又は溶接されている。こ で、アウタービット40のチップ42,42と、イン ービット20のチップ22,22とは径方向で隣接配 置されており、それらチップ22,42同士が、上 方向で一部重なるように配置されている。 お、チップ42の厚みは、インナービット20の チップ22より薄くなっている(図3を参照)。ま 、本実施形態のアウタービット40の外径は 約50~200mmとなっている。

 上述したインナービット20及びアウター ット40は、仕様(材質や寸法)の異なる複数種 のものが備えられており、舗装材の材質や 的とする環状溝の設計寸法に応じて適宜取 替え可能となっている。また、チップ22,42 摩耗して掘削不能となった場合は、インナ ビット20又はアウタービット40だけを交換可 となっている。

 ところで、図3に示すように、回転掘削工 具10のうち、チューブ30は、上側から接続筒 31、中継筒部32、雌螺子筒部33の順に並べて えられている。図3に示すように、接続筒部3 1の内周面には雌螺子31Aが形成されており、 こに主軸95の下端部或いは、延長筒部11の螺 部13が螺合可能となっている。

 雌螺子筒部33は、中継筒部32の下端部に一 体に設けられた扁平な円筒体の内周面に雌螺 子33Aを形成してなる。この雌螺子筒部33に、 ンナービット20の上端部に備えた雄螺子筒 21が螺合されている。また、インナービット 20の外周面のうち雄螺子筒部21の基端部に形 された段差部27と、チューブ30(雌螺子筒部33) の下端縁との間には、アウタービット40の鍔 41内縁が挟持され、これにより、アウター ット40がインナービット20と一体回転可能に 定されている(図5を参照)。ここで、雄螺子 部21と雌螺子筒部33によって本発明の「螺合 機構」が構成されている。

 なお、掘削時には回転掘削工具10(主軸95) 、雄螺子筒部21と雌螺子筒部33とを締め付け る方向(上方から見たときに時計回り方向)に 転するので、掘削の過程で雄螺子筒部21と 螺子筒部33との螺合状態が緩んでアウタービ ット40が外れることはない。

 図3に示すように、中継筒部32は、接続筒 31から雌螺子筒部33に向かうに従って、換言 すれば、回転掘削工具10の軸方向で互いに離 れた接続筒部31の下端開口からインナービ ト20の上端開口に向かうに従って徐々に拡径 したテーパー筒(円錐筒)形状をなしている。 して、中継筒部32の内面32Aは滑らかな円錐 面となっており、回転掘削工具10の軸線に対 する内面32Aの傾斜角度θは、例えば、約40度 なっている。

 次に本実施形態の回転掘削工具10を使用 た路面掘削工法について説明する。路面R1に 環状溝M1を掘削する場合には、回転掘削工具1 0を路面R1から離した状態で駆動源98を起動し 回転掘削工具10を高速回転させる。その状 でハンドル89を操作して可動ベース92を降下 せ、回転掘削工具10を路面R1に対して直角に 押し付ける。すると、インナービット20の下 部に備えたチップ22によって路面R1が掘削さ れる。回転掘削工具10をさらに降下させてい と環状溝が徐々に深くなり、所定の深さに すると、回転状態のアウタービット40が路 R1に押し付けられて、インナービット20によ て掘削された環状溝の外周縁が掘削される 即ち、最初は、インナービット20だけで掘 が行われ、インナービット20が所定の深さま で掘り進んだところで、インナービット20と ウタービット40との両方で掘削が行われる

 所定の深さまで掘削したら駆動源98を停 し、ハンドル89の操作により回転掘削工具10 引き上げる。この回転掘削工具10及び路面 削工法によれば、図8に示すように上端部が 付き状に径方向外側に幅広となった(換言す れば、径方向の外側部分が内側部分に対して 段付き状に浅くなった)環状溝M1が、回転掘削 工具10を付け替えることなく一度で形成され 。

 なお、本実施形態の回転掘削工具10及び れを使用した路面掘削工法で掘削された環 溝M1には円筒ゴム部材Gが嵌め込まれるが、 筒ゴム部材Gを嵌め込むと、その上端部が路 R1から盛り上がって中央部が相対的に凹所 なる。この凹所内のゴミや水を排出するた に、円筒ゴム部材Gの上端部の一部には、排 溝(図示せず)が形成されている。そして、 斜した路面R1に円筒ゴム部材Gを嵌め込む場 に、排出溝が傾斜の下側となるようにすれ 前記凹所内のゴミや水が自然に排出される

 ところで、路面掘削装置100のロータリー ョイント96に吸引装置(図示せず)を接続し、 吸引装置を作動させながら路面R1の掘削を行 と、図5に示すように、インナービット20の 削部位から粉塵が吸引され、主軸95の内側 通って路面掘削装置100の外部に排出される 回転掘削工具10の内部では、吸い上げられた 粉塵が中継筒部32の円錐曲面をなした内面32A 案内されて接続筒部31の下端開口にスムー に流れ込み、主軸95の内部を通って図示しな い集塵機に回収される。また、回転掘削工具 10の内側を吸引することにより、回転掘削工 10の外側の空気が、インナービット20の内外 両側面と環状溝との隙間及び、インナービッ ト20の下端部の隣り合ったチップ22,22の間を って回転掘削工具10の内側に流入する。この 空気の流れによりチップ22,22が冷却される。

 一方、ロータリージョイント96に給水装 (図示せず)を接続し、給水装置を作動させな がら路面R1の掘削を行うと、図6に示すように 、主軸95及び延長管部11の内側を通って回転 削工具10内に冷却水が流れ込む。このとき冷 却水の一部は、主軸95、延長管部11及び接続 部31の内面を伝い、さらに、接続筒部31の下 開口から中継筒部32の内面32Aを伝う。そし 、回転掘削工具10の回転による遠心力によっ て径方向の外側に向かって流動し、インナー ビット20の内面を伝って掘削部位に到達する 或いは、中継筒部32の内面32Aを伝う途中で 削部位に向かって飛散する。掘削部位に到 した冷却水は、インナービット20の隣り合っ たチップ22,22同士の間に入り込んで、チップ2 2,22を冷却する共に掘削部位を潤滑する。

 このように、本実施形態の回転掘削工具1 0、路面掘削装置100及び路面掘削工法によれ 、接続筒部31を通じて吸引を行った場合に、 粉塵が接続筒部31の下端開口にスムーズに流 するので、粉塵を従来より効率よく除去す ことができる。一方、接続筒部31を通じて 転掘削工具10内に冷却水を流し込んだ場合に は、冷却水が回転掘削工具10の内面を伝うか 飛散して掘削部位に向かうので、チップ22,2 2を効果的に冷却することができる。また、 ンナービット20に過掘防止リング50を装着し 掘削を行うことにより環状溝M1の過剰な掘 を防止し、設計通りの深さに統一すること できる。

 [第2実施形態]
 この第2実施形態は、主に、インナービット 20及びアウタービット40の構造が第1実施形態 異なる。以下、上記第1実施形態と同じ構成 については、同一符号を付し、重複する説明 は省略する。

 図10に示すように、本実施形態のアウタ ビット40は、インナービット20の側方に張り した鍔壁41の外縁部から下方に向かってア ター円筒壁44が垂下した構造をなしており、 そのアウター円筒壁44の下端部に複数のチッ 42,42が固定されている。図9に示すように、 ウター円筒壁44は、インナービット20の外側 同心円上に配置されてインナービット20の外 面を覆っており、アウタービット40のチッ 42,42は、インナービット20のチップ22,22と同 高さでかつ径方向で離れた位置に配置され いる。さらに、アウター円筒壁44の下端寄り 位置には、過掘防止リング50を固定するため リング固定溝45,45が上下に並んで形成され いる。アウタービット40のリング固定溝45に 掘防止リング50を装着して掘削を行った場 も、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏 る。

 一方、インナービット20のうち、アウタ 円筒壁44によって外側を覆われた部分には、 インナービット20の内外を貫通した複数の側 開口25が形成されている。これら側部開口25 は、インナービット20の周方向で等間隔に設 られており、例えば、縦長矩形状をなして る。そして、インナービット20とアウター ット40(アウター円筒壁44)との間に形成され 環状空間Q1とインナービット20の内部空間と 側部開口25によって連通状態となっている

 なお、本実施形態では、インナービット2 0のチップ22の厚さが、アウタービット40のチ プ42の厚さの約半分となっている。

 本実施形態の回転掘削工具10を使用した 面掘削工法について説明する。回転掘削工 10を路面掘削装置100に取り付けて、回転状態 で路面R1に近づけていくと、インナービット2 0とアウタービット40とが同時に路面R1に突き たる。この状態で、さらに回転掘削工具10 路面R1に押し付けると、径及び溝幅の異なる 大小2つの環状溝M2,M3が回転掘削工具を付け替 えることなく一度に形成される(図11を参照) これら環状溝M2,M3は同心円で同じ深さであり 、かつ、外側の環状溝M2の溝幅が内側の環状 M3の溝幅より幅広となっている。

 ここで、路面掘削装置100のロータリージ イント96に吸引装置(図示せず)を接続して、 吸引装置を作動させながら掘削を行うと、図 11に示すように、インナービット20内の粉塵 接続筒部31に向かって上方に吸い上げられる と共に、インナービット20の外側に形成され 環状空間Q1の粉塵が、側部開口25を通ってイ ンナービット20内に吸い込まれる。そして粉 は、上記第1実施形態の場合と同様に、中継 筒部32の内面32Aに案内され、接続筒部31の下 開口にスムーズに流れ込む。

 また、ロータリージョイント96に給水装 (図示せず)を接続し、給水装置を作動させな がら路面R1の掘削を行うと、図12に示すよう 、冷却水が中継筒部32の内面32A及びインナー ビット20の内面を伝って流れ、インナービッ 20の掘削部位まで到達すると共に、インナ ビット20の内面を伝う冷却水の一部が、遠心 力により、側部開口25を通ってアウタービッ 40の掘削部位に向かって飛散する。

 本実施形態によれば、インナービット20 内側の粉塵だけでなく、インナービット20と アウタービット40とで囲まれた環状空間Q1内 粉塵も吸引することができる。また、イン ービット20のチップ22,22だけでなく、アウタ ビット40のチップ42,42も冷却水で冷却するこ とが可能である。

 [他の実施形態]
 本発明は、前記実施形態に限定されるもの はなく、例えば、以下に説明するような実 形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さら 、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で 々変更して実施することができる。

 (1)図13に示すように、チューブ30のうち中 継筒部32を、接続筒部31から下方に向かう途 で内側に弓なりに反りつつ拡径したラッパ 状としてもよい。また、図14に示すように、 中継筒部32を、接続筒部31から下方に向かう 中で外側に弓なりに反りつつ拡径したドー 筒状としてもよい。

 (2)過掘防止リング50の断面形状は、図7に すように円形でもよいし、図15に示すよう 、異なる径の半円を合体した形状であって よい。また、リング固定溝23,45は、インナー ビット20又はアウタービット40の外周面に2つ つ形成されていたが、1つだけでもよいし、 3つ以上でもよい。

 (3)図16に示すように、インナービット20の 下端部のうち、周方向で隣り合ったチップ22, 22同士の間に、下方に開放した(上方に向かっ て凹んだ)半円形の切り欠き部26を設けてもよ い。この切り欠き部26を有したインナービッ 20は、粉塵を吸引しつつ掘削を行う乾式工 のときに使用することも可能であるが、湿 工法のときに使用すると以下のような効果 奏する。即ち、チップ22,22が摩耗して小さく なった場合にも、冷却水が切り欠き部26に入 込むことで、チップ22の冷却及び掘削部位 潤滑を行うことができる。これにより、チ プ22,22の摩耗による掘削性能の低下を抑える ことができる。ここで、切り欠き部26は、図1 5の如く全てのチップ22,22間に設けてもよいし 、一部のチップ22,22間だけに設けてもよい。

 また、切り欠き部26を有するインナービ ト20を湿式工法専用とし、切り欠き部26を有 ないインナービット20を乾式工法専用とし 場合には、切り欠き部26の有無によって、そ のインナービット20が湿式工法専用か否かを 易に見分けることができる。

 (4)回転掘削工具10のうちインナービット20 の内壁面に、インナービット20の回転方向の 方に向かうに従って下るような螺旋状の突 或いは溝を設けてもよい。このようにすれ 、回転掘削工具10の回転により、インナー ット20の内面と環状溝M1の壁面との間で、粉 を上方(路面R1)に向けて送り出すことができ る。

 (5)前記第2実施形態の回転掘削工具におい て、アウター円筒壁44の下端部に備えたチッ 42,42の位置を、インナービット20に備えたチ ップ22,22の位置より上方(図17参照)或いは下方 に配置して、同心円である環状溝M2,M3の深さ 互いに異ならせてもよい。

本発明の第1実施形態に係る路面掘削装 置の(A)側面図、(B)正面図 回転掘削工具の側面図 回転掘削工具の分解側断面図 アウタービットの斜視図 吸引しつつ掘削をしている状態の回転 削工具の側断面図 注水しつつ掘削をしている状態の回転 削工具の側断面図 過掘防止リングが装着された回転掘削 具の側断面図 回転掘削工具で掘削された環状溝及び 筒ゴム部材の断面図 第2実施形態に係る回転掘削工具の側面 図 回転掘削工具の分解側断面図 吸引しつつ掘削をしている状態の回転 掘削工具の側断面図 注水しつつ掘削をしている状態の回転 掘削工具の側断面図 他の実施形態(1)に係る回転掘削工具の 側断面図 他の実施形態(1)に係る回転掘削工具の 側断面図 他の実施形態(2)に係る回転掘削工具の 側断面図 他の実施形態(3)に係る回転掘削工具の 側断面図 他の実施形態(5)に係る回転掘削工具の 側断面図 従来の回転掘削工具の側断面図

符号の説明

 10  回転掘削工具
 20  インナービット(円筒掘削部)
 21  雄螺子筒部(螺合機構)
 22,42  チップ(掘削刃)
 23,45  リング固定溝
 25  側部開口
 26  切り欠き部
 27  段差部
 31  接続筒部
 32  中継筒部
 33  雌螺子筒部(螺合機構)
 40  アウタービット(アウター掘削部)
 41  鍔壁(環状体)
 44  アウター円筒壁(環状体)
 50  過掘防止リング
 95  主軸(回転駆動部)
 100  路面掘削装置
 M1,M2,M3  環状溝
 R1  路面