田口真 (〒92 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社内 Aichi, 4441192, JP)
ITO, Kohei (10, Takane, Fujiicho, Anjo-sh, Aichi 92, 4441192, JP)
アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (〒92 愛知県安城市藤井町高根10番地 Aichi, 4441192, JP)
TAGUCHI, Shin (10, Takane, Fujiicho, Anjo-sh, Aichi 92, 4441192, JP)
田口真 (〒92 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社内 Aichi, 4441192, JP)
| 直流電源と、回転電機と、前記直流電源と前記回転電機との間に介在され、前記回転電機を流れる電流を制御するインバータを備え、 前記回転電機に要求される回転数である要求回転数及び要求されるトルクである要求トルクを決定する制御装置を備え、 前記制御装置により決定される前記要求回転数及び前記要求トルクに基づいて、前記インバータが働く回転電機制御システムであって、 前記回転電機のトルクを制限するトルク制限手段を備え、 前記トルク制限手段は、前記インバータに備えられる周波数変換部にかかる電圧であるインバータ電圧に応じて、前記トルクの制限形態を変更する回転電機制御システム。 |
| 前記インバータ電圧に応じており、かつ前記回転電機を連続して運転しても前記周波数変換部の温度の上昇を防止可能な連続運転可能トルクより前記要求トルクが高い場合に、前記トルク制限手段が、前記回転電機のトルクを制限するトルク制限制御を実行し、 前記連続運転可能トルクより前記要求トルクが低い場合に、前記回転電機は前記要求トルクに従って運転される請求項1記載の回転電機制御システム。 |
| 前記インバータ電圧に応じた前記連続運転可能トルクとして、前記インバータ電圧が高い程、低いトルクが前記連続運転可能トルクとされる請求項2記載の回転電機制御システム。 |
| 前記トルク制限制御を実行するに、前記トルク制限手段は、前記連続運転可能トルク以下のトルクである制限トルクに、前記回転電機のトルクを制限する請求項2又は3記載の回転電機制御システム。 |
| 前記トルク制限制御を実行するに、前記トルク制限手段は、前記インバータ電圧に応じて変更される連続運転可能時間の経過後に、前記要求トルクより低いトルクである制限トルクに、前記回転電機のトルクを制限する請求項2又は3記載の回転電機制御システム。 |
| 前記インバータ電圧が高い程、短い時間が前記連続運転可能時間とされる請求項5記載の回転電機制御システム。 |
| 前記要求トルクから前記制限トルクにトルクを低減するに、トルクを経時的に連続して変化させる請求項4又は5記載の回転電機制御システム。 |
| 前記インバータは電圧変換部を含み、 前記要求回転数及び前記要求トルクに基づいて、前記直流電源から供給される直流電圧を、前記電圧変換部で昇圧するとともに、前記周波数変換部で交流電圧として前記回転電機に供給可能である請求項1~7のいずれか一項記載の回転電機制御システム。 |
| 前記インバータを冷却する冷却手段を備え、 前記トルク制限手段は、前記インバータ電圧と前記冷却手段の冷却能力に応じて前記トルクの制限形態を変更する請求項1~8のいずれか一項記載の回転電機制御システム。 |
| 請求項1~9のいずれか一項記載の回転電機制御システムを備えるとともに、 車両のストール状態を検出するストール検出手段を備え、前記ストール検出手段により車両がストール状態にあると検出された場合に、前記トルク制限手段が働く車両駆動システム。 |
| 請求項8記載の回転電機制御システムを備えるとともに、 前記回転電機として、第1回転電機と第2回転電機とを備え、 前記第1回転電機および前記第2回転電機以外の駆動源から発生される駆動力を分配する動力分配機構を備え、前記動力分配機構により分配された一方の駆動力が車輪に、他方の駆動力が前記第1回転電機に伝達されるとともに、前記第2回転電機により発生される駆動力が前記車輪に伝達される構成で、 前記制御装置は、前記第1回転電機及び第2回転電機、それぞれに要求される要求回転数及び要求トルクを決定する構成で、 前記第1回転電機に要求される要求回転数及び要求トルクに基づいて決まる第1電圧と、前記第2回転電機に要求される要求回転数及び要求トルクに基づいて決まる第2電圧との大きい方の電圧が、前記インバータ電圧とされる車両駆動システム。 |
| 前記動力分配機構が、回転速度の順に、第1回転要素、第2回転要素および第3回転要素を有する遊星歯車機構を含んで構成され、 前記第1回転電機が前記第1回転要素に接続され、前記回転電機以外の駆動源が前記第2回転要素に接続され、前記第2回転電機が前記第3回転要素に接続されるとともに、前記第3回転要素が車輪に接続されている請求項11記載の車両駆動システム。 |
| 車両のストール状態を検出するストール検出手段を備え、前記ストール検出手段により車両がストール状態にあると検出された場合に、前記トルク制限手段が働く請求項11又は12記載の車両駆動システム。 |
| 直流電源と、回転電機と、前記直流電源と前記回転電機との間に介在され、前記回転電機を流れる電流を制御するインバータを備え、 前記回転電機に要求される回転数である要求回転数及び要求されるトルクである要求トルクを決定する制御装置を備え、 前記制御装置により決定される前記要求回転数及び前記要求トルクに基づいて前記インバータが働く、回転電機制御システムにおける周波数変換部の温度推定方法であって、 前記インバータに備えられる周波数変換部にかかる電圧であるインバータ電圧が高い程、前記インバータを構成するスイッチング素子の温度上昇速度が速いと推定する回転電機制御システムにおける周波数変換部の温度推定方法。 |
本発明は、直流電源と、回転電機と、前記
流電源と前記回転電機との間に介在され、
転電機を流れる電流を制御するインバータ
備え、
回転電機に要求される回転数である要求回
数及び要求されるトルクである要求トルク
決定する制御装置を備え、
制御装置により決定される要求回転数及び
求トルクに基づいて、インバータが働く回
電機制御システムに関するとともに、この
うな回転電機制御システムを備えた車両駆
システムに関する。
このような回転電機制御システムの一 例として、出願人は、特許文献1において、 ンバータ装置(本願におけるインバータに相 する)を冷却する冷却水の温度に基づいて、 回転電機のトルクを制限することを提案して いる。
この文献に開示の技術は、例えば、駆動 としてのモータを備えた電気自動車に関し インバータ装置に対する制御装置に、冷却 温度を検出する冷媒温度検出手段と、車両 ストール状態になった時、モータの出力ト クを制限するトルク制限手段とを備え、当 トルク制限手段は、冷却水温度に基づいて 力トルクを制限する。
この文献に開示の技術では、トルク制限 冷却水温度に応じて行うため、単にインバ タ装置の特定箇所における温度を検出して ルク制限を実行する構成と比較して、冷却 段の状態に応じて有効にスイッチング素子 保護することができる。
今日、環境問題との関係から、駆動源と てエンジンと回転電機との両方を備え、走 状態に応じて、両駆動源の運転状態を適切 選択決定しながら走行するハイブリッド車 が注目を集めている。
特許文献2には、このようなハイブリッド 車両に備えられる回転電機制御システムが示 されており、この文献に記載の車両は、当該 明細書の図1に示されるように、駆動源とし 、エンジン200と一対のモータM1,M2を備えてい る。この文献に開示の技術にあっても、イン バータ装置を冷却する冷却装置が備えられ、 その冷却装置の冷却能力の変動に従って回転 電機駆動システムの負荷率の低減が図られて いる。具体的には、インバータを流れる電流 を低減(結果的には先に説明したトルク制限) ることとなる。
この文献2に開示の回転電機駆動システムは
、直流電源B、電圧変換部20及び直―交変換を
実行するためのインバータ15(本願における周
波数変換部)を備えており、電圧変換部で電
電圧を昇圧し、インバータで交流に変換し
モータに所定周波数で所定電流値の交流を
給する。従って、モータは、供給される電
の周波数に応じた回転数で回転し、電流値
応じたトルクを発生する。このような電圧
換部を備えるハイブリッド車両に備えられ
回転電機制御システムでは、周波数変換部
かかる電圧(この電圧を本願にあっては、イ
バータ電圧と呼び、モータにかかる電圧で
ある)は、バッテリ電圧に対して昇圧後の電
圧は約2倍の電圧に達する場合もある。
本願の図10、図11には、インバータ電圧が異
なった電圧とされる場合の回転電機に要求さ
れることがあるトルクと回転数の領域を示し
た。トルクが正の領域で回転電機はモータと
して働き、負の領域でジェネレータとして働
く。
図10は、バッテリの蓄電量が低下している
態で、ジェネレータとして働く回転電機の
用領域を斜線矢印で囲む領域で示しており
インバータ電圧が高くなる状況があること
示している。一方、図11は、ストール時の使
用領域を示している。
一般に、周波数変換部に入力される電圧が
きいほど、入力電圧が変動した場合、周波
変換部のスイッチング損失が大きくなる。
しかしながら、特許文献1に開示の技術では
、トルク制限に関して、インバータにかかる
電圧は、何ら考慮されていない。むしろ、イ
ンバータ電圧の変動があっても、充分にイン
バータの保護が図れるだけの余裕を持ってト
ルク制限制御を実行するように設計されてお
り、従来、インバータ電圧との関連では、回
転電機駆動システムの能力が充分に生かされ
ていたとは言いがたい。例えば、モータとし
て働く回転電機を備えた車両においては、車
両の走行条件(車速及び要求駆動力等)から、
該回転電機に要求される要求トルクが決ま
が、この要求トルクに制限をかける場合、
ンバータの温度、冷却水温度等にのみ依存
て制限されており、インバータ電圧が比較
低く、トルク制限の必要がなく要求トルク
そのまま発生させても問題ない状況でも、
ルク制限をかけてしまう場合がある。
さらに、特許文献2に開示の技術のように 、バッテリ電圧を昇圧して周波数変換部に供 給するシステムでは、インバータ電圧の範囲 が従来より格段に増大する。結果、周波数変 換部にかかる電圧の変動が大きくなりがちで あり、適切なトルク制限を行う必要が発生す る。しかしながら、従来、トルク制限の開始 判定、トルク制限自体が、インバータ温度、 インバータを冷却する冷却水の温度等にのみ 基づいて行われてきたため、上記同様の状況 となっており、この点からも、改善の余地が あった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされた のであり、その目的は、できるだけトルク 限を施すことなく、回転電機に求められる 転条件で回転電機を運転可能で、且つ、回 電機を制御するインバータの十分な保護を ることができる回転電機制御システムを提 することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る、
直流電源と、回転電機と、前記直流電源と
記回転電機との間に介在され、前記回転電
を流れる電流を制御するインバータを備え
前記回転電機に要求される回転数である要
回転数及び要求されるトルクである要求ト
クを決定する制御装置を備え、
前記制御装置により決定される前記要求回
数及び前記要求トルクに基づいて、前記イ
バータが働く回転電機制御システムの特徴
成は、
前記回転電機のトルクを制限するトルク制
手段を備え、
前記トルク制限手段は、前記インバータに
えられる周波数変換部にかかる電圧である
ンバータ電圧に応じて、前記トルクの制限
態を変更することにある。
この回転電機制御システムでは、必要に応
てトルク制限手段が、回転電機のトルクを
限(低下)させるが、インバータに備えられ
周波数変換部にかかる電圧(この電圧は、イ
バータにより制御される回転電機にかかる
圧でもある)に応じて、そのトルクの制限形
態を変更する。通常、回転電機を備えたシス
テムでは、回転電機に要求されるトルクは、
そのシステムが採用される使用目的に応じた
トルクとなる。例えば、電気自動車の場合、
その車両に求められる駆動力を発生するだけ
のトルクを回転電機が発生することを求めら
れるのであり、ハイブリッド車両の場合、モ
ータとして働く回転電機には、その走行状態
に応じた分だけ、当該回転電機がトルクを発
生することを求められる。
一方、本願発明者の検討によれば、インバ
タに備えられる周波数変換部にかかる電圧
、この周波数変換部を成すスイッチング素
の温度に影響を与える大きな要素である。
えば、このインバータ電圧は、インバータ
制御する回転電機を所定のトルクで連続的
運転した場合に、インバータ(ひいては各ス
イッチング素子)に問題を起こすことがない
ルクである連続運転可能トルク、このよう
連続運転可能トルクより高いトルクで回転
機を運転した場合に、インバータに問題を
さない時間である連続運転可能時間、と密
に関係する。連続運転可能トルクに関して
べると、インバータ電圧が低くなるに従っ
、連続運転可能トルクは格段に高くなり、
様に、連続運転可能時間も格段に長くなる
従って、本願にあっては、トルク制限手 により実行されるトルク制限制御の形態を ンバータ電圧によるものとする。このよう することで、従来行われてきたよりもまし 、インバータ電圧からみて、トルク制限を うには余裕がある領域で回転電機を使用し り、トルク制限の程度を小さくすることが 能となり、インバータの保護を的確に計り がら、回転電機をそれに要求される好適な 態で可能な限り運転することができる。
さて、上記の回転電機制御システムにおい
、前記インバータ電圧に応じており、かつ
記回転電機を連続して運転しても前記周波
変化部の温度の上昇を防止可能な連続運転
能トルクより前記要求トルクが高い場合に
前記トルク制限手段が、前記回転電機のト
クを制限するトルク制限制御を実行し、前
連続運転可能トルクより前記要求トルクが
い場合に、前記回転電機は前記要求トルク
従って運転されることが好ましい。
この構成は、トルク制限をかけるか否かの
定を、連続運転可能トルクとの関係で決め
のであるが、この連続運転可能トルクが、
ンバータ電圧に関連付けられている。先に
示したように、発明者らの検討では、連続
転可能トルクはインバータ電圧に強く関連
る。そこで、このようなインバータ電圧に
じて求められる連続運転可能トルクに対し
要求トルクが高い場合はトルク制限制御を
うものとし、低い場合は、回転電機を要求
ルクに従って運転するようにすることで、
ンバータ電圧を加味した状態でインバータ
保護を図れるとともに、制御装置側から求
られる回転電機の運転を実現できる。
さて、このインバータ電圧に応じた連続 転可能トルクとしては、インバータ電圧が い程、低いトルクが連続運転可能トルクと れることが好ましい。インバータ電圧の上 に伴ってインバータ(具体的にはスイッチン グ素子個々)が発熱しやすくなるため、回転 機に許容できるトルクが低くなるためであ 。従って、トルク制限制御を実行する可能 は、インバータ電圧が高い程高くなり、低 程低くなるが、従来、なんらインバータ電 を加味することなくトルク制限を行ってい 場合に比べて、不要にトルク制限をかける とを防止できるとともに、逆に必要な場合 適切にトルク制限をかけることができる。
さらに、トルク制限制御を実行するに、 ルク制限手段は、連続運転可能トルク以下 トルクである制限トルクに回転電機のトル を制限することが好ましい。
要求トルクより低い制限トルクにトルク 制限するとともに、制限トルクを連続運転 能トルクに等しいか、それより低いトルク することで、インバータの発熱を抑えてイ バータの確実な保護を図ることができる。
さらに、要求トルクからの制限トルクの低
量が、インバータ電圧に応じて変更される
成で、インバータ電圧が高い程低減量が大
くされることが好ましい。
これまでも説明してきたように、インバー
電圧が高い程、トルク制限の必要性が増す
、要求トルクより低い制限トルクにトルク
低減させる場合に、その低減量を、インバ
タ電圧に依存させ、さらにインバータ電圧
高い程、低減量を大きくすることで、イン
ータ電圧が高いことにより上昇しがちとな
インバータ温度の上昇を良好に抑えること
できる。
一方、トルク制限制御を実行するに、トル
制限手段は、インバータ電圧に応じて変更
れる連続運転可能時間の経過後に、要求ト
クより低いトルクである制限トルクに、回
電機のトルクを制限する構成とすることが
ましい。
この構成は、トルク制限制御の形態として
連続運転可能時間の経過後に要求トルクよ
低いトルクである制限トルクに回転電機の
ルクを低下させる形態をとる。この場合、
続運転可能時間が経過するまでは、要求ト
クで回転電機を運転することとなるが、連
運転可能時間自体をインバータ電圧に応じ
ものとする。回転電機が要求トルクで運転
れる場合、その要求トルクが先に説明した
続運転可能トルクより高いと、当然に、イ
バータ、ひいては、回転電機にその要求ト
クで許容できる連続運転時間に限度がある
、この連続運転可能時間に、インバータ電
が大きく関係する。そこで、この構成にあ
ては、連続運転可能時間に関して、インバ
タ電圧に応じて、これを求めておき、この
間の経過後、トルクを低減することで、的
なトルク制限制御を行える。発明者らの検
では、トルク値、インバータの温度、冷却
温度のみに基づいて決定されていた連続運
可能時間と比較すると、インバータ電圧を
定要素に加えることで、時間を長くでき、
ステムにとって好ましい要求トルクの状態
、回転電機を運転できる時間を長くするこ
ができる。
連続運転可能時間としては、インバータ 圧が高い程、短い時間を連続運転可能時間 する。インバータ電圧が高い程、同一のト クで運転しようとすると、その時間は短く るためである。
さらに、要求トルクから制限トルクにト クを低減するに、トルクを経時的に連続し 変化させる構成を採用しておくと、回転電 により発生されるトルクに段差を生じず、 ョック等を起こすこともない。
さて、これまで説明してきた構成において
インバータが電圧変換部を含み、
要求回転数及び要求トルクに基づいて、直
電源から供給される直流電圧を、電圧変換
で昇圧するとともに、周波数変換部で交流
圧として回転電機に供給可能である構成を
用することが好ましい。
インバータに電圧変換部を備えることで、
流電源からの直流電圧を昇圧して周波数変
部に受け渡すことが可能となり、回転電機
動作範囲を拡大することができる。
また、インバータ電圧が高くなることで、
れまで説明してきた「連続運転可能トルク
「連続運転可能時間」への影響度合いが増
するが、電圧変換部を備えた回転電機制御
ステムにあっても、本願構成を採用するこ
で、昇圧構造でもインバータ、回転電機の
好な運転状態を確保できる。
さらに、インバータを冷却する冷却手段を
え、
トルク制限手段は、インバータ電圧と冷却
段の冷却能力に応じてトルクの制限形態を
更する構成とすることが好ましい。
トルク制限制御を実行するに、インバータ
圧の要素に冷却手段の冷却能力の要素を加
ることで、これら両要素を加味した的確な
ルク制限制御を実行でき、インバータを確
に保護しながら、システムに要求される回
電機の運転状態を確保できる。
さて、以上、説明してきた回転電機制御シ
テムを備えるとともに、
車両のストール状態を検出するストール検
手段を備え、前記ストール検出手段により
両がストール状態にあると検出された場合
、トルク制限手段が働く車両駆動システム
構築しておくと、ストール時に問題の発生
やすい、インバータ保護の問題を確実に回
できる。
先に説明した、インバータが電圧変換部を
む構造の回転電機制御システムを採用する
合に、
要求回転数及び要求トルクに基づいて、直
電源から供給される直流電圧を、電圧変換
で昇圧するとともに、周波数変換部で交流
圧として回転電機に供給可能とされている
転電機制御システムを備え、
回転電機として、第1回転電機と第2回転電
とを備え、
前記第1回転電機と第2回転電機以外の駆動
から発生される駆動力を分配する動力分配
構を備え、前記動力分配機構により分配さ
た一方の駆動力が車輪に、他方の駆動力が
記第1回転電機に伝達されるとともに、前記
2回転電機により発生される駆動力が前記車
輪に伝達される構成で、
前記制御装置は、前記第1回転電機及び第2
転電機、それぞれに要求される要求回転数
び要求トルクを決定し、
前記第1回転電機に要求される要求回転数及
び要求トルクに基づいて決まる第1電圧と、
記第2回転電機に要求される要求回転数及び
求トルクに基づいて決まる第2電圧との大き
い方の電圧が、前記インバータ電圧とされる
構成を採ることができる。
この構成の車両駆動システムは、一対の 転電機以外の駆動源(例えばエンジン)と、 対の回転電機とを備え、所謂、スプリット 態の動力分配を行うハイブリッド車両にお て、一対の回転電機の運転を、それら回転 機に要求される回転数及びトルクを満たす 態で実現し、さらに、単一のインバータの 圧変換部で、一対の回転電機のそれぞれで 要となる電圧を得る形態のシステムを容易 実現できる。
さて、上記の車両駆動システムにおいて、
前記動力分配機構が、回転速度の順に、第1
回転要素、第2回転要素および第3回転要素を
する遊星歯車機構を含んで構成され、
前記第1回転電機が前記第1回転要素に接続
れ、前記回転電機以外の駆動源が前記第2回
要素に接続され、前記第2回転電機が前記第
3回転要素に接続されるとともに、前記第3回
要素が車輪に接続されていることが、好ま
い。
この構造を採用することで、単一の遊星歯
機構を使用して、スプリット形態の動力分
を行うハイブリッド車両を容易に実現でき
。
さらに、スプリット形態の動力分配を行 ハイブリッド車両にあっても、車両のスト ル状態を検出するストール検出手段を備え 前記ストール検出手段により車両がストー 状態にあると検出された場合に、トルク制 手段が働く車両駆動システムを構築してお と、ストール時に問題の発生しやすい、イ バータ保護の問題を確実に回避できる。
また、本願にあっては、直流電源と、回転
機と、前記直流電源と前記回転電機との間
介在され、前記回転電機を流れる電流を制
するインバータを備え、
前記回転電機に要求される回転数である要
回転数及び要求されるトルクである要求ト
クを決定する制御装置を備え、
前記制御装置により決定される前記要求回
数及び前記要求トルクに基づいて前記イン
ータが働く、回転電機制御システムにおけ
周波数変換部の温度推定方法として、
前記インバータに備えられる周波数変換部
かかる電圧であるインバータ電圧が高い程
前記インバータを構成するスイッチング素
の温度上昇速度が速いと推定する回転電機
御システムにおける周波数変換部の温度推
方法を採用することで、インバータ電圧に
応した的確な温度推定を実行できる。
以下、本発明に係る回転電機制御システ 100の一実施の形態について図面を参照しな ら説明する。この回転電機制御システム100 、図3にその全体を示す車両駆動システム200 に組み込まれて、車両駆動システム200に備え られる回転電機MG1,MG2の運転制御の用を果た 。
図1はこの車両駆動システム200の駆動系の 概略を示す図であり、図2は、回転電機MG1,MG2 制御するために設けられるインバータInを とする回転電機制御系の概略を示す図であ 。図3は、本願独特の制御装置ECUを備えた車 駆動システム200の全体の概要を示す図であ 。図3において、実線の矢印で各種情報の伝 達経路、二重の実線で駆動力の伝達経路を、 二重の破線で電力の伝達経路を示している。
1-1.駆動系
図1、図3に示すように、車両にはエンジンE
一対の回転電機MG1,MG2とが備えられており、
車両はエンジンE若しくはモータとして働く
転電機から駆動力を得て走行可能に構成さ
るとともに、エンジンEにより発生される駆
力の少なくとも一部は、ジェネレータとし
働く回転電機において電力に変換され、バ
テリBの充電、あるいはモータとして働く回
転電機の駆動の用に供される。さらに、制動
時には、制動力を回転電機により回生して、
バッテリBに電力として蓄電することも可能
なっている。
この車両駆動システム200は所謂ハイブリ ドシステムであり、エンジンEと車輪Wとの に、ハイブリッド駆動装置1を備えて構成さ ている。エンジンEとしては、ガソリンエン ジンやディーゼルエンジン等の、公知の各種 の内燃エンジンを用いることができる。
ハイブリッド駆動装置1の入力軸Iは、エ ジンEのクランクシャフト等の出力回転軸に 続されている。なお、入力軸IがエンジンE 出力回転軸との間にダンパやクラッチ等を して接続された構成としても好適である。 力軸は、ディファレンシャル装置D等を介し 車輪Wに回転駆動力を伝達可能に接続されて いる。さらに、入力軸Iは動力分配機構P1のキ ャリアcaに連結されており、車輪Wにディファ レンシャル装置Dを介して接続される中間軸M リングギヤrに連結されている。
第1回転電機MG1は、ステータSt1と、このス テータSt1の径方向内側に回転自在に支持され たロータRo1と、を有している。この第1回転 機MG1のロータRo1は、動力分配機構P1のサンギ ヤsと一体回転するように連結されている。 た、第2回転電機MG2は、ステータSt2と、この テータSt2の径方向内側に回転自在に支持さ たロータRo2とを有している。この第2回転電 機MG2のロータRo2は、出力ギヤOと一体回転す ように連結され、ディファレンシャル装置D 入力側に接続されている。第1回転電機MG1及 び第2回転電機MG2は、図1、図3に示すように、 インバータInを介してバッテリBに電気的に接 続されている。また、インバータInは冷却水 の熱交換により冷却される構造が採用され いる。第1回転電機MG1及び第2回転電機MG2は それぞれ電力の供給を受けて動力を発生す モータ(電動機)としての機能と、動力の供給 を受けて電力を発生するジェネレータ(発電 )としての機能とを果たすことが可能とされ いる。
本例では、第1回転電機MG1は、主に動力分 配機構P1のサンギヤsを介して入力された駆動 力により発電を行うジェネレータとして機能 し、バッテリBを充電し、或いは第2回転電機M G2を駆動するための電力を供給する。ただし 車両の高速走行時には第1回転電機MG1はモー タとして機能する場合もある。一方、第2回 電機MG2は、主に車両の走行用の駆動力を補 するモータとして機能する。また、車両の 速時等に、第2回転電機MG2は、車両の慣性力 電気エネルギとして回生するジェネレータ して機能する。このような第1回転電機MG1及 び第2回転電機MG2の運転は、制御装置ECUから 御指令に従って行われる。以下の説明にお て、第1回転電機MG1、第2回転電機MG2を特に特 定するものではない場合、部材番号MG1,MG2を 略することがあるものとする。
図1に示すように、動力分配機構P1は、入 軸Iと同軸状に配置されたシングルピニオン 型の遊星歯車機構により構成されている。す なわち、動力分配機構P1は、複数のピニオン ヤを支持するキャリアcaと、前記ピニオン ヤにそれぞれ噛み合うサンギヤs及びリング ヤrとを回転要素として有している。サンギ ヤsは、第1回転電機MG1のロータRo1と一体回転 るように接続される。キャリアcaは、入力 Iと一体回転するように接続されている。リ グギヤrは、中間軸Mと一体回転するように 続されている。これにより、リングギヤrは 中間軸Mを介してディファレンシャル装置D 接続されている。本実施形態においては、 れらのサンギヤs、キャリアca、及びリング ヤrが、それぞれ本発明における動力分配機 P1の「第1回転要素m1」、「第2回転要素m2」 及び「第三回転要素m3」に相当する。
1-2.回転電機制御系
図2は、インバータInを主体とする各回転電
の動作制御系を示したものである。この回
電機制御系は、バッテリBと各回転電機MG1,MG
2と、両者の間に介装されるインバータInとを
備えて構成されている。そして、インバータ
Inは、バッテリB側から、電圧変換部4、周波
変換部5を備えている。図2からも判明するよ
うに、一対の回転電機MG1,MG2に対して、それ
れ周波数変換部5は個別に設けられている。
波数変換部5と各回転電機MG1,MG2との間には
回転電機を流れる電流量を測定するための
流センサ(第1回転電機電流センサSe7,第2回転
機電流センサSe8)が備えられている。
上記のバッテリBは、回転電機MG1,MG2へ電 の供給が可能なものであるとともに、回転 機MG1,MG2から電力の供給を受けて蓄電可能で のである。
インバータInにおいて、電圧変換部4を成す
圧変換回路は、リアクトル4a、フィルタコ
デンサ4bと、上下一対のスイッチング素子4c,
4dで構成されている。これら各スイッチング
子4c,4dとして、MOSFET(MOS型電界効果トランジ
タ)を採用できる。
上段のスイッチング素子4cのソースは下段
スイッチング素子4dのドレインに接続される
とともに、リアクトル4aを介してバッテリBの
プラス側に接続されている。上段のスイッチ
ング素子4cのドレインが周波数変換部5の入力
プラス側とされる。上段のスイッチング素子
4c及び下段のスイッチチイグ素子4dのゲート
ドライバー回路7に接続され、下段のスイッ
ング素子4dのソースはバッテリBのマイナス
(グランド)に接続される。
これらスイッチング素子4c,4dが、後述する
転電機制御手段14から出力される電圧指令で
ある要求電圧に基づいてドライバー回路7か
PWM制御されることで、バッテリBからの電圧
昇圧して周波数変換部5に供給する。一方、
回転電機側から電力を受ける場合は、降圧し
てバッテリBに供給することとなる。
周波数変換部5を成すインバータ回路は、上
下両段のスイッチング素子8a,8b,8c,8d,8e,8fを備
て構成されている。これら各スイッチング
子8a,8b,8c,8d,8e,8fとしても、MOSFET(MOS型電界効
トランジスタ)を採用できる。
上段のスイッチング素子8a,8b,8cのドレイン
電圧変換部4の出力プラス側に接続され、ゲ
トはドライバー回路7に接続され、ソースは
下段のスイッチング素子8d,8e,8fのドレインに
続され、下段のスイッチング素子8d,8e,8fの
ートはドライバー回路7に接続され、ソース
、電圧変換部4の出力マイナス側、即ち、バ
ッテリBのマイナス側(グランド)に接続されて
いる。
対となる上下両段のスイッチング素子(8a,8d)
,(8b,8e),(8c,8f)の各中間点9u,9v,9wは、回転電機MG1
,MG2のU相、V相、W相の巻線にそれぞれ接続さ
ている。各巻線への通電電流は、電流検出
ンサSe7,Se8によって検出されており、この検
値はドライバー回路7に送出され、さらに制
御装置ECUにも送られる。
これらスイッチング素子8a,8b,8c,8d,8e,8fが 後述する回転電機制御手段14から出力される 要求回転数、要求トルクに基づいてドライバ ー回路からPWM制御されることで、各回転電機 MG1,MG2を、要求回転数、要求トルク(トルク制 を行う場合は制限トルク)で運転させる。回 転電機MG1,MG2側から電力を受ける場合は、所 周波数の交流を直流に変換することとなる
冷却手段
インバータInは、図3に模式的に示すように
通電によって発熱し高温となる各スイッチ
グ素子4c,4d,8a,8b,8c,8d,8e,8fを降温するための
交換器9を備えている。熱交換器9には、外側
の一側面にスイッチング素子8a(他のスイッチ
ング素子は図示省略)が密着固定され、内部
冷媒である冷却水が流通する冷却水通路9aが
形成されている。冷却水通路9aの入口および
口には、冷却水循環路10の一端および他端
接続されており、冷却水循環路10は熱交換器
9から送出される高温の冷却水を降温して、
温された冷却水を熱交換器9に戻す。冷却水
路9aの入口には、冷却水の温度を検出する
却水温度センサSe9が設けられている。この
却水温度センサSe9によって検出された冷却
温度が制御装置ECUに送出されている。
1-3.車両駆動システム
以下、図3に基づいて、本願に係る車両駆動
システム200の全体について、システムの中核
を成す制御装置ECUを中心に説明する。
図3に示すように、制御装置ECUは、車両の各
部に設けられたセンサSe1~Se9で取得される情
を用いて、エンジンE、第1回転電機MG1、第2
転電機MG2等の運転制御を行う。ここで、第1
転電機MG1、第2回転電機MG2の運転制御は、先
に説明したインバータInを介するものとなる
本例では、センサとして、第1回転電機回 転速度センサSe1、第2回転電機回転速度セン Se2、エンジン回転速度センサSe3、バッテリ 態検出センサSe4、車速センサSe5、アクセル 作検出センサSe6、第1回転電機電流センサSe7 第2回転電機電流センサSe8及び冷却水温度セ ンサSe9が設けられている。
第1回転電機回転速度センサSe1は、第1回 電機MG1のロータRo1の回転速度を検出するた のセンサである。第2回転電機回転速度セン Se2は、第2回転電機MG2のロータRo2の回転速度 を検出するためのセンサである。エンジン回 転速度センサSe3は、エンジンEの出力回転軸 回転速度を検出するためのセンサである。 例の場合、入力軸IはエンジンEの出力回転軸 と一体回転するので、このエンジン回転速度 センサSe3により検出されるエンジンEの回転 度は入力軸Iの回転速度と一致する。バッテ 状態検出センサSe4は、バッテリBの充電量等 の状態を検出するためのセンサである。車速 センサSe5は、車速を検出するためにディファ レンシャル装置Dの入力軸(図示省略)の回転速 度を検出するためのセンサである。アクセル 操作検出センサSe6は、アクセルペダル18の操 量を検出するためのセンサである。第1回転 電機電流センサSe7及び第2回転電機電流セン Se8は、インバータInに備えられ、それぞれ第 1回転電機MG1,第2回転電機MG2を流れる電流を検 出する。冷却水温度センサSe9は、冷却水の温 度を検出するセンサである。
制御装置ECUは、要求駆動力決定手段11、 行条件決定手段12、エンジン制御手段13、回 電機制御手段14を備えている。さらに、こ 制御装置ECUには、本願独特の構成のトルク 限手段15、ストール検出手段16が備えられて る。
制御装置ECUにおけるこれらの各手段は、C PU等の演算処理装置を中核部材として、入力 れたデータに対して種々の処理を行うため 機能部がハードウエア又はソフトウエア(プ ログラム)或いはその両方により実装されて 成されている。
要求駆動力決定手段11は、車速センサSe5及
アクセル操作検出センサSe6からの出力に基
いて、運転者による要求駆動力を演算して
得決定する。
エンジン制御手段13は、エンジンEの運転開
、停止を行う他、走行条件決定手段12によ
決定されるエンジンに要求される回転数及
出力トルクに従って、エンジンの回転速度
御、出力トルク制御等の運転制御を行う。
転電機制御手段14は、走行条件決定手段12に
り決定される各回転電機MG1,MG2に要求される
回転数及び出力トルクに従って、インバータ
Inを介して、第1回転電機MG1及び第2回転電機MG
2の回転速度制御、トルク制御等の運転制御
行う。
走行条件決定手段12は、車速センサSe5に り得られる車速の情報、要求駆動力決定手 11により得られる要求駆動力の情報及びバッ テリ状態検出センサSe4により得られるバッテ リの充電量の情報等に従って、予め備えられ ているマップ等に従って、車両に要求される 走行条件である、エンジンEの回転数(要求回 数)及び出力トルク(要求トルク)、第1回転電 機MG1及び第2回転電機MG2それぞれの回転数(要 回転数)及び出力トルク(要求トルク)を決定 る。
この走行条件決定手段12における上記走 条件の決定例を例示的に説明すると、バッ リBの蓄電量が充分である場合には、例えば エンジンEが最適燃費効率を発揮できる運転 条件をエンジンEに要求する回転数及びトル とし、このエンジンEの運転条件では不足す トルクを第2回転電機MG2に要求されるトルク とし、さらに、動力分配機構P1により第1回転 電機MG1側に分配されるトルクを第1回転電機MG 1に要求されるトルク(この状態では第1回転電 機MG1はジェネレータとして働くため、要求ト ルクは負)とする。そして、前述の動力分配 構P1の構成及び駆動系に備えられるギヤのギ ヤ比等に従って、第1回転電機MG1、第2回転電 MG2が取るべき回転数が要求回転数として決 される。
一方、バッテリBの蓄電量が少なくなって おり車両に制動がかかっている場合には、モ ータとして働く第2回転電機MG2の回転数が抑 られた状態で、第1回転電機MG1で発電される 力を増加させるべく、エンジンE、第1回転 機MG1、第2回転電機MG2の運転条件を決定する この場合、車両に制動がかかる状態で車輪W の回転数、ひいては第2回転電機MG2の回転数 低下している。この状態でエンジン回転数 上げることで、動力分配機構P1における遊星 歯車の各ギヤの接続関係から、ジェネレータ として働く第1回転電機MG1の回転数を上昇さ る。その結果、第1回転電機MG1の発電量を増 させて、バッテリBの充電を行うことができ る。
走行条件決定手段12により決定されるエ ジンEに対する要求回転数および要求トルク 、エンジン制御手段13に送られ、エンジンE 、これら要求回転数、要求トルクを満たす うに運転制御される。一方、第1回転電機MG1 、第2回転電機MG2に対する要求回転数及び要 トルクは、それぞれ回転電機制御手段14に送 られ、個々の回転電機に対する運転制御情報 が生成され、要求回転数に対応する周波数指 令、要求トルクに対応する電流指令に変換さ れるとともに、インバータInに送られ、ドラ バー回路7を介して個々の回転電機MG1,MG2が 転制御される。
さて、図3に示すように、回転電機制御手段
14にはインバータ電圧決定部14aが設けられて
る。先に示したように回転電機制御手段14
は走行条件決定手段12から、各回転電機MG1,MG
2に対する要求回転数および要求トルクが送
れてくる。一方、本例で採用するインバー
Inは、共通の電圧変換部4を備え、その共通
電圧変換部4により電圧変換された直流電圧(
この電圧をインバータ電圧と呼ぶ)が、周波
変換部5にかかる。そこで、回転電機制御手
14では、個々の回転電機MG1,MG2に要求される
求回転数及び要求トルクから、インバータI
nで回転電機MG1,MG2を制御するのに必要となる
転電機別の周波数及び電流値を求め、さら
各回転電機MG1,MG2別に必要となる直流電圧(
の電圧をそれぞれ第1電圧、第2電圧と呼ぶ)
求める。そして、回転電機制御手段14では、
一対求められる第1電圧、第2電圧に基づいて
それらの高い方の電圧をインバータ電圧と
る。
従って、回転電機制御手段14では、インバ
タInに対する指令値として、前記インバータ
電圧Vcが求められるとともに、回転電機MG1,MG2
別に周波数及び電流値が求められ、インバー
タInに送られる。
以上は、走行条件決定手段12により決定さ
る走行条件にそのまま従って、エンジンE及
一対の回転電機MG1,MG2が運転される場合の説
明である。
このような通常状態における走行状態に対
て、本願にあっては、インバータInに備え
れるスイッチング素子8a,8b,8c,8d,8e,8fの温度が
上昇する可能性がある場合に、回転電機MG1,MG
2のトルクを制限するトルク制限手段15を備え
ている。このように回転電機MG1,MG2のトルク
制限する場合には、前記の各回転電機MG1,MG2
要求されるトルクが、これまで説明してき
要求トルクより所定の低減量だけ低減され
制限トルクとされる。
トルク制限手段
トルク制限手段15は、所定の条件の下、回
電機のトルクを、先に走行条件決定手段12で
決定した要求トルクTnより低い制限トルクTr
する手段であり、本例にあっては、少なく
もインバータ電圧Vc及び冷却水温度taに応じ
、所定の条件が満たされた場合にトルク制
制御を実行する。このトルク制限制御の形
は、具体的には、要求トルクTnが、本願に
う「連続運転可能トルクTc」より高い場合に
、その要求トルクに基づいて決まる「連続運
転可能時間Ti0」の経過後、回転電機のトルク
を制限トルクTrまで低下させる。
トルク制限制御の開始
トルク制限手段15は、回転電機を連続して
転可能なトルクであって、インバータ電圧
び冷却水温度に基づいて決定される連続運
可能トルクTcより、回転電機に要求される要
求トルクTnが高い場合に、回転電機のトルク
制限するトルク制限制御を実行する。一方
連続運転可能トルクTcより要求トルクTnが低
い場合には、トルク制限制御を行うことなく
、回転電機は、その回転電機に求められる要
求トルクTnを発生するように運転制御される
ここで、連続運転可能トルクTcとは、回転
機が、そのトルクの値もしくはそれより低
値で連続運転された場合に、インバータが
熱することなく安定的に運転を継続するこ
ができる、経験的に求められている最大ト
クである。この連続運転可能トルクTcは、予
め求められているものであり、図4に示すよ
に、インバータ電圧Vc及び冷却水温度taに応
た値を取る。即ち、連続運転可能トルクTc
、インバータ電圧Vcまたは冷却水温度taが低
なるに従って高くなり、インバータ電圧Vc
たは冷却水温度taが高くなるに従って低くな
る。また、インバータ電圧Vcの連続運転可能
ルクへの影響度は、冷却水温度taの影響度
り高い。
この連続運転可能トルクTcが高い条件下 おいては、回転電機に要求される要求トル Tnが比較的高いものであっても、その要求ト ルクTnで当該回転電機の運転を継続すること できる。従って、本願のようにインバータ 圧Vcに応じて連続運転可能トルクTcを求める ことが可能な構造を採用しておくことで、回 転電機を可能な限り望ましい要求トルクに従 うように運転することができる。
トルク制限制御
さらに、トルク制限手段15によるトルク制
制御は、インバータ電圧Vc及び冷却水温度ta
応じて変更される連続運転可能時間Ti0の経
後に、要求トルクTnより低いトルクである
限トルクTrに、回転電機のトルクを制限する
ものである。
ここで、連続運転可能時間Ti0とは、例えば
求トルクTnといった、特定値のトルクで連
運転された場合に、インバータの発熱が、
の時間内であれば、インバータに問題を残
ことがない経験的に求められている最大時
である。この連続運転可能時間Ti0も予め求
られているものであり、図5に示すように、
ンバータ電圧Vc及び冷却水温度taに応じた値
を取る。即ち、連続運転可能時間Ti0は、イン
バータ電圧Vcあるいは冷却水温度taが低くな
に従って長くなり、インバータ電圧Vcあるい
は冷却水温度taが高くなるに従って短くなる
インバータ電圧の連続運転可能時間への影
度は、冷却水温度の影響度より高い。但し
連続運転可能時間Ti0は、トルク値、それぞ
に対応して決まるものであり(図5は、特定
Tn0のトルクの場合を示した例に過ぎない)、
際には要求トルクTnは様々な値を取るため
先に示した連続運転可能トルクTcより高いト
ルクに関して、連続的に或いは離散的にトル
ク値に応じて、それぞれ、図5に示すような
続運転可能時間Ti0のマップが用意されるこ
となる。
さて、図5からも判明するように、連続運 転可能時間Ti0は、インバータ電圧Vc及び冷却 温度taに応じたものとなるが、回転電機に 求される要求トルクTnが連続運転可能トルク Tcより高い場合も、連続運転可能時間Ti0は、 ンバータ電圧Vcの影響を大きく受け、イン ータ電圧Vcが低い場合は、その要求トルクTn 比較的長い時間連続運転可能となる。従っ 、本願のようにインバータ電圧Vcに応じて 続運転可能時間Ti0を求めておくことで、回 電機を可能な限り長く、要求トルクTnに従う ように運転することができる。
次に、連続運転可能時間Ti0の経過後に実行
る、トルク制限について説明する。
連続運転可能時間Ti0が経過してしまうと、
続運転可能トルクTcより高いトルク(例えば
求トルクTn)で運転してきたインバータは一
の限界に達する。そこで、図8、図9に示す
うに、インバータの温度上昇を抑えるため
トルク制限をかける。即ち、現状で要求ト
クTnを出力するように運転制御されている回
転電機のトルクを、このトルクより低いトル
ク(制限トルクTr)に制限する。そして、本願
あっては、このような制限トルクTrに関して
も、インバータ電圧Vc及び冷却水温度taに応
たものとする。即ち、制限トルクTrの要求ト
ルクTnからの低減量△Tは、インバータ電圧Vc
るいは冷却水温度taが高い場合にその低減
を大きく、インバータ電圧Vcあるいは冷却水
温度taが低い場合に、低減量を小さく設定す
。このような制限トルクTrの好適例として
、先に説明した連続運転可能トルクTcを挙げ
ることができる。このように連続運転可能ト
ルクTcにトルクを制限することで、インバー
の過熱を防止することができる。
結果、インバータの温度上昇を好適に抑え
がら、回転電機の能力を充分に発揮させる
とができる。
ストール検出手段
ストール検出手段16は、車両がストール状
であるか否かを検出する。先に説明したよ
に、第2回転電機回転速度センサSe2のセンサ
力に基づいて算出した第2回転電機MG2のロー
タRo2の回転速度Nの絶対値|N|が所定値N0(例え
30rpm)以下であり、かつ、当該回転電機MG2の
求トルクTnの絶対値が所定値以上である場合
には、車両がストール状態であると判定し、
それ以外の場合には、車両が非ストール状態
であると判定する。
以下、これまで説明してきた車両駆動シス
ム200における回転電機MG1、MG2の運転制御に
して、本願がその対象とするトルク制限制
を図6、図7を参照しながら説明する。
図6、図7に示すフローは、車両に備えられ
イグニッションキー(図示省略)のオン操作に
伴って、キーがオフ操作されるまで所定時間
間隔で逐次実行される処理フローである。同
フローにおいて、図6は、走行条件決定手段12
による各回転電機MG1、MG2に対する要求回転数
及要求トルクの決定、さらには、回転電機制
御手段14によるインバータ電圧Vcの決定・出
処理を示したフローである。その他、シス
ム内では、冷却水温度センサSe9により冷却
温度も検出され、トルク制限制御の用に供
れる。図7は、主にトルク制限手段15による
ルク制限制御に関する処理フローを示し、
ルク制限手段15によるトルク制限制御の処理
にあっては、丸付き数字が示されている各段
階で、その時点の対応する各種の情報が取り
込まれる。丸付き数字1で示す情報は、順次
回転電機制御手段14で求められるインバータ
電圧Vcの情報であり、丸付き数字2で示す情報
は、順次、冷却水温度センサSe9により検出さ
れる冷却水温度taの情報であり、丸付き数字3
で示す情報は、順次、走行条件決定手段12に
り決定される回転電機MG1,MG2に対する要求ト
ルクTnの情報である。
トルク制限制御は、逐次、車両の走行状 に対応して回転電機MG1、MG2に要求される要 トルクTnに対して、トルク制限手段15がトル ク制限制御の要否を判定し、必要と判定した 場合は、回転電機MG1、MG2のトルクを、要求ト ルクTnより低い制限トルクTr(例えば連続運転 能トルクTc)まで低減することで、その制限 御を終えることとなる。
2-1.インバータ電圧指令・トルク指令の決定
図6に示すように、制御装置ECUには、車速セ
ンサSe5から車両の速度情報が、アクセル操作
検出センサSe6からアクセルの操作情報が取り
込まれ(ステップ#1)、これら情報から車両の
行状態が検知され、要求駆動力検出手段11に
より同時にその時点における要求駆動力が決
定される(ステップ#2)。そして、走行条件決
手段12は、エンジンE及び各回転電機MG1,MG2で
け持つべき駆動力を決定する(ステップ#3)。
本願において問題とする回転電機MG1,MG2に関
ては、それらの回転数とトルクが決定され
。これら情報は回転電機制御手段14に送られ
(ステップ#4-1、4-2)、回転電機制御手段14で、
回転電機MG1、MG2について、それぞれ要求さ
る回転数及びトルクを得るための第1電圧、
第2電圧が算出される(ステップ#5-1、5-2)。そ
て、算出された一対の第1電圧、第2電圧につ
いて、その高い側のインバータ電圧がインバ
ータ電圧Vcとされる(ステップ#6)。一対の回転
電機MG1、MG2間において、高い側の電圧が必要
となる少なくとも一方の回転電機の良好な運
転を確保するためである。
そして、このようにして決定されたインバ
タ電圧Vc,各回転電機MG1、MG2に対する要求回
数および要求トルクTnは、適宜、トルク制
手段15に送られる(ステップ#7-1、7-2)
ここで、このインバータ電圧Vcは、インバ
タInに備えられる電圧変換部4で電圧変換の
標とされる電圧であり、さらに、本願にお
ては、先にトルク制限手段15において説明し
た、連続運転可能トルクTc、連続運転可能時
Ti0及び、トルク制限を実行した場合にトル
制限の結果到達する制限トルクTrを決定す
要素ともなる電圧である。
一方、図6の右側のフローチャートに示され
ているように、冷却水温度がトルク制限制御
に必要となる情報として制御装置ECUに取得さ
れ、トルク制限手段15側で利用可能となって
る(ステップ#10)。
2-2.ストール判定
図7に示すトルク制限制御のメインフロー側
では、ストール判定手段16により、車両がス
ール状態であるか否かが判定される(ステッ
プ#20)。そして、車両がストール状態に無い
合(ステップ#20:No)は、制御装置ECUは、別途得
られている各回転電機MG1,MG2の要求回転数、
求トルクTnをインバータInに出力し、同要求
転数、要求トルクTnに応じて各回転電機MG1,M
G2を制御する。すなわち、制御装置ECUは特に
ルク制限制御を行うことなく、走行条件決
手段12により決定される走行条件に従って
転電機MG1、MG2を運転させる(ステップ#21)。
2-3.トルク制限制御
車両がストール状態である場合(ステップ#20
;Yes)には、トルク制限手段15は、トルク制限
御の要否を判定する。即ち、トルク制限手
15は、車両のストール状態が開始した時点の
インバータ電圧Vc、冷却水温度taに基づいて
その時点の各回転電機MG1、MG2に対する要求
ルクTnが連続運転可能トルクTc以下であるか
かを判定する(ステップ#22,23)。従って、そ
要求トルクTnでストール開始時点以降も回転
電機MG1、MG2を連続的に運転制御し続けること
が可能である否かを判定することとなる。具
体的には、トルク制限手段15は、ストール状
の判定と同時に、その時点のインバータ電
Vc及び冷却水温度taを参照し、これら情報か
ら、図4に示すマップに従って、その要求ト
クTnが、図4に示される連続運転可能トルクTc
に等しいか、それより低いかを判定し、連続
運転可能トルクTcより高ければ、連続運転は
能であると判定し、連続運転可能トルクTc
等しいか、それより低い場合は連続運転可
であると判定する(ステップ#23)。
要求トルクTnが連続運転可能なトルクであ
場合には(ステップ#23:No)、ストール状態とい
えども回転電機MG1、MG2に対する負荷が少なく
スイッチング素子の通電量も少なく発熱量も
小さいので、制御装置ECUは、その要求トルク
Tnで回転電機MG1,MG2を運転制御する(ステップ#2
1)。
この構成によれば、インバータ電圧Vc及び
却水温度taに基づいて決まる連続運転可能ト
ルクTcと要求トルクTnとを比較し、この比較
果に基づいて回転電機が要求トルクTnを発生
するように運転制御されることとなる。従っ
て、インバータInの保護を充分図りながら、
転電機MG1,MG2を走行条件決定手段12により決
された要求トルクTnに従って運転制御する
とができ、インバータInの保護が確保された
状態で、車両にとってトルク制限がかかって
いない好適な走行状態を維持できる。
一方、要求トルクTnが連続運転可能トル Tcより高い場合には(ステップ#23:Yes)、回転電 機MG1、MG2に対する負荷が多く、スイッチング 素子の通電量も多く発熱量は大きいので、ス トール開始時点の要求トルクTnで、その要求 ルクTn、その時のインバータ電圧Vc、冷却水 温度taに基づいて決まる連続運転可能時間Ti0 け回転電機MG1、MG2を制御する。具体的には ストール開始時の要求トルクTn、インバー 電圧Vc及び冷却水温度taに基づいて、図5に示 すようなマップに従って、その要求トルクTn 連続運転可能時間Ti0を求める(ステップ#24) すなわち、ストール開始時点の要求トルクTn がTn0であり、インバータ電圧がVc0で、冷却水 温度がta0である場合には、図5から連続運転 能時間はtime0であると求められる。これによ り、インバータ電圧Vcが低いほどその要求ト クTnでの連続運転可能時間Ti0が長く、冷却 温度taが低いほどその要求トルクTnでの連続 転可能時間Ti0が長くなる。
そして、制御装置ECUは、求められた連続 転可能時間Ti0が経過するまで、ストール開 時の要求トルクTnで回転電機MG1,MG2を制御す (ステップ#25,26,27)。具体的には、タイマが0 あれば、タイマのカウントアップを開始し 、タイマが連続運転可能時間Ti0に到達する で(ステップ#26:No)、要求トルクTnで回転電機 MG1,MG2の運転制御を行う(ステップ#27)。
2-4.トルク低減
タイマが連続運転可能時間Ti0に到達すると(
ステップ#26:Yes)、トルク制限手段15は、要求
ルクTnより低減されたトルクの制限トルクTr
て回転電機MG1,MG2を運転制御する。具体的に
は、現在の要求トルクTnより、インバータ電
Vc及び冷却水温度taに応じて求められる低減
量△Tだけ低減された制限トルクTrを決定する
(ステップ#28)。このような制限トルクTrとし
は、先に説明した連続運転可能トルクTcを採
用することができる。
図4に示されるように連続運転可能トルクTc
、インバータ電圧Vc、冷却水温度taに依存し
、さらに、両者が低い程、連続運転可能トル
クTcは高くなるため、所定の要求トルクTnか
見ると、その低減量△Tは、インバータ電圧V
c、冷却水温度taが低ければ小さく、高ければ
大きくなる。当然、連続運転可能トルクTcよ
低いトルクを制限トルクTrとしてもよい。
して、制御装置ECUは、求めた制限トルクTrに
て回転電機MG1、MG2を制御する(ステップ#29)。
のようにして、回転電機MG1、MG2はトルクが
減された制限トルクTrで運転されることと
る。
後に、図8、図9で示すように、要求トルクTn
から制限トルクTrへの移行に際しては、トル
の低減を徐々に行うこととしている。
3.トルク制限制御の実際
次に、上述したトルク制限制御を行う場合
時間領域における回転電機MG1、MG2のトルク
変化について説明する。以下の説明におい
は、理解を容易とするため、インバータ電
Vcと冷却水温度taとに関して、各々別々に説
明する。図8は、インバータ電圧Vcに高低があ
る場合を示しており、図9は、冷却水温度taに
高低がある場合に対応している。これらの図
において、横軸は時間であり、縦軸はインバ
ータ温度及びトルクを示している。また、横
軸について0点はストールの発生時点に対応
ている。縦軸には、インバータに許容され
温度の制限値としての温度制限値tlを示して
いる。さらに、横軸方向に延びる細実線は、
回転電機MG1、MG2のトルクを示しており、要求
トルクTn及び制限トルクTrを示している。
3-1.インバータ電圧に従ったトルク制限制御
図8において、ストール発生時には、インバ
ータInの温度が原点位置の温度となっている
合を示しており、インバータ電圧Vcの高低
従って、温度上昇速度は異なったものとな
。ここで、本実施形態においては、インバ
タ電圧Vcが高い程、インバータInを構成する
イッチング素子の温度上昇速度が速いと推
する。
同図において、太破線がインバータ電圧V cが高く、温度上昇が急速に起こっている状 に対応している。この状態では、温度は短 間で温度制限値tlに到達することとなる。よ って、この場合の連続運転可能時間Ti0(time1) 短い。太実線がインバータ電圧Vcが低く、温 度上昇が緩慢に起こっている状態に対応して いる。この状態では、温度は遅れて温度制限 値tlに到達する。よって、この場合の連続運 可能時間Ti0(time2)はインバータ電圧Vcが高い 合と比較して長い。
例えば、登坂路上の車両が自重による後 と回転電機MG2のトルクによる前進とのバラ スがとれてストール状態になり、かつ、そ 時点の要求トルクTnがその時点のインバー 電圧Vcに対する連続運転可能トルクTcより大 い場合、連続運転可能時間(time1)が求められ るとともに、タイマのカウントアップが開始 される。タイマが連続運転可能時間(time1)に 達するまでは、回転電機のトルクは要求ト クTnのまま維持される。
そして、タイマが連続運転可能時間(time1) に到達すると、制限トルクTr1が決定され、回 転電機のトルクは制限トルクTr1まで徐々に低 下される。
インバータ電圧Vcが低い場合もほぼ同様 経過を辿るが、インバータ電圧Vcが低い場合 は、先に示したように連続運転可能時間(time2 )が長くなり、さらに、制限トルクTr2は、イ バータ電圧Vcが高い場合の制限トルクTr1より 高いトルク(但し、当然に要求トルクTnよりは 低い)とされる。そして、連続運転可能時間(t ime2)が経過すると、回転電機のトルクが、要 トルクTnから制限トルクTrに低下される。
従って、インバータ電圧Vcが低い程、本 、回転電機MG2に要求される要求トルクTnで長 い時間(連続運転可能時間)だけ走行が可能と り、さらに、当該要求トルクTnに対応する 続運転可能時間Ti0の経過後も、要求トルクTn に近いトルクで回転電機MG2を運転可能である 。これは、ハイブリッド車両にとって、エン ジンEを最適燃費の好適な状態で運転しなが 、回転電機MG2に要求される要求トルクTnで運 転できる時間が、従来より格段に広がること を意味しており、大変有利である。
3-2.冷却水温度に従ったトルク制限制御
冷却水温度taが異なる状況では、通常、イ
バータInの温度が異なった状況となっている
のが一般的である。そこで、図9では、冷却
温度taが高い場合と低い場合とで、ストール
の発生時点でのインバータの温度に高低があ
る状態を示している。
同図において、太破線が、冷却水温度taが
くストール発生時点でのインバータの温度
高い状態を示し、太実線が、冷却水温度taが
低くストール発生時点でのインバータの温度
が低い状態を示している。冷却水温度taが高
場合には、冷却水温度taが低い場合と比べ
温度の上昇速度は速くなっている。
さて、冷却水温度taが高い状態では、温度
短時間で温度制限値tlに到達する。よって、
この場合の連続運転可能時間Ti0(time3)は短い
一方、冷却水温度taが低い状況では、元来イ
ンバータの温度が低いため、温度は遅れて温
度制限値tlに到達することとなる。よって、
の場合の連続運転可能時間Ti0(time4)は冷却水
温度高い場合と比較して長い。
さて、例えば、登坂路上の車両が自重に る後退と回転電機MG2のトルクによる前進と バランスがとれてストール状態になり、か 、その時点の要求トルクTnがその時点の冷 水温度taに対する連続運転可能トルクTcより きい場合、連続運転可能時間(time3)が求めら れるとともに(ステップ#24)、タイマのカウン アップが開始される。タイマが連続運転可 時間(time3)に到達するまでは、回転電機のト ルクは要求トルクTnとされる。そして、連続 転可能時間(time3)に到達すると、制限トルク Tr3が決定され、回転電機のトルクは制限トル クTr3まで徐々に低下される。
冷却水温度taが低い場合もほぼ同様の経過
辿るが、冷却水温度taが低い場合は、先に示
したように連続運転可能時間(time4)が長くな
、さらに、制限トルクTr4は、冷却水温度taが
高い場合の制限トルクTr3と比較して高いトル
クとされる。そして、連続運転可能時間(time4
)が経過すると、回転電機のトルクが、要求
ルクTnから制限トルクTr4に低下される。
従って、冷却水温度taが低い程、本来、回
電機MG2に要求される要求トルクTnで長い時間
(連続運転可能時間)だけ走行が可能となり、
らに、当該要求トルクTnに対応する連続運
可能時間Ti0の経過後も、要求トルクTnに近い
トルクで回転電機を運転可能である。これは
、ハイブリッド車両にとって、エンジンを最
適燃費の好適な状態で運転しながら、回転電
機に要求される要求トルクで運転できる時間
帯が従来より格段に広がることを意味してお
り、大変有利である。
これまでの説明では、インバータ電圧Vc 冷却水温度taとを別々に説明したが、両者を 考慮してトルク制限制御を行なってもよい。 この場合、冷却水温度が異なる要因は、図9 示すように縦軸側の温度切片の位置が異な こと、また、傾斜角が異なることに対応す 。一方、図8の傾斜線で示す温度挙動におい 、インバータ電圧の相違は、温度増加速度 差異として現れる。即ち、図8に異なった傾 斜の線として記載されているように、傾斜角 度が異なることとなり、結果的に、冷却水温 度に応じて縦軸切片及び傾斜が異なり、イン バータ電圧に応じて傾斜の異なった温度傾斜 線が引かれることとなる。結果、温度制限値 に到達する時間が、その温度傾斜線に応じて 決まることとなり、要求トルクから制限トル クへのトルク制限制御を実行可能であるとと もに、制限トルクに関しても、インバータ電 圧、冷却水温度に応じて、適切なトルクが設 定される。
〔別実施形態〕
(1) 上記の実施形態にあっては、車両が駆動
として回転電機と、この回転電機以外の駆
源(エンジン)を備えたハイブリッド車両で
る例を示したが、本願の対象は、インバー
により駆動制御される回転電機を備えたシ
テムを対象とするため、駆動源が回転電機
みであってもよい。即ち、車両として所謂
転電機を駆動源とする電気車両にも適用で
る。
(2) 上記の実施形態にあっては、ハイブリ ド車両に一対の回転電機を備え、一方の回 電機がモータとして、他方の回転電機がジ ネレータとして働く例を示したが、単一の 転電機を備え、この回転電機がモータとし 働くモードを備えた、任意のハイブリッド 両に本願は適用できる。
(3) 上記の実施形態にあっては、ストール 態の発生を条件として、トルク制限制御を ける例を示したが、本願の目的は、インバ タの保護、特にスイッチング素子個々の保 を目的とするため、ストール状態の発生を 件とするものではなく、ストール状態とな ていない一般的な走行状態でも、インバー の適切な保護を目的として、制御装置(具体 的には本願にいう、回転電機に対して要求さ れるトルクを導出する走行条件決定手段、及 びトルク制限手段)を備えたシステムに採用 きる。
(4) 上記の実施形態にあっては、トルク制 制御を開始する基準として「連続運転可能 ルク」を基準としたが、例えば、この連続 転可能トルクに対して、一定の範囲内にあ トルクをトルク制限制御開始トルクとして 定し、このトルク制限制御開始トルクを基 として、トルク制限制御を開始しても良い
(5) 上記の実施形態にあっては、トルク制限
御として「連続運転可能時間」の経過後に
ルクを低減するものとしたが、連続運転可
時間の経過を待つことなく、トルク低減を
うものとしても良い。
(6) 上記の実施形態にあっては、トルク低減
行うに「連続運転可能トルク」以下にトル
を低減する例を示したが、現状で走行して
る要求トルクより低い任意のトルクを制限
ルクとして採用することで、ある程度のイ
バータ保護を図ることができる。
(7) 上記の実施形態にあっては、「連続運転
能トルク」、「連続運転可能時間」を予め
められているマップから求める例を示した
、予め求められている演算式から求めるも
としてもよい。
できるだけトルク制限を施すことなく、 転電機に求められる運転条件で回転電機を 転可能で、且つ、回転電機を制御するイン ータの十分な保護を図ることができる回転 機制御システムを得ることができた。
Next Patent: VOLATILE ALLYL ISOTHIOCYANATE PREPARATION
