谷口 繁 (〒31 東京都品川区西五反田3丁目11番6号 THK株式会社内 Tokyo, 1410031, JP)
TANAKA, Toshiya (Ltd. 11-6 Nishi-gotanda 3-chome, Shinagawa-k, Tokyo 31, 1410031, JP)
THK株式会社 (〒31 東京都品川区西五反田3丁目11番6号 Tokyo, 1410031, JP)
TANIGUCHI, Shigeru (Ltd. 11-6 Nishi-gotanda 3-chome, Shinagawa-k, Tokyo 31, 1410031, JP)
谷口 繁 (〒31 東京都品川区西五反田3丁目11番6号 THK株式会社内 Tokyo, 1410031, JP)
| 内周面に転走面が設けられた外輪と、 外周面に前記転走面と対向する転走面が設けられた内輪と、 前記外輪の転走面と前記内輪の転走面とで形成される転走路に装填される複数の転動体と、 を備え、 前記内輪又は前記外輪のうち、回転駆動側となるいずれか一方に隣接して冷却媒体経路が形成されていることを特徴とする回転ベアリング。 |
| 請求項1に記載の回転ベアリングにおいて、 前記冷却媒体経路は、回転駆動側となる前記内輪又は前記外輪が有する周面の少なくとも一部に沿って形成されていることを特徴とする回転ベアリング。 |
| 請求項1又は2に記載の回転ベアリングにおいて、 前記外輪および前記内輪には、取り付けに用いられる取付手段が形成されており、 少なくとも前記冷却媒体経路と前記取付手段とが隣接する箇所には、プレート部材が介装されていることを特徴とする回転ベアリング。 |
| 請求項3に記載の回転ベアリングにおいて、 前記プレート部材が、冷却フィンを有していることを特徴とする回転ベアリング。 |
| 請求項1又は2に記載の回転ベアリングにおいて、 前記冷却媒体経路は、回転駆動側となる前記内輪又は前記外輪、もしくは回転ベアリングが取り付けられる取付部材に設けられていることを特徴とする回転ベアリング。 |
| 駆動源である中空モータと、 前記中空モータによって回転可能とされるテーブルと、 前記テーブルの回転運動を支承する回転ベアリングと、 を備え、 前記回転ベアリングが、 内周面に転走面が設けられた外輪と、 外周面に前記転走面と対向する転走面が設けられた内輪と、 前記外輪の転走面と前記内輪の転走面とで形成される転走路に装填される複数の転動体と、 によって構成され、 前記内輪又は前記外輪のうち、回転駆動側となるいずれか一方に隣接して冷却媒体経路が形成されることを特徴とする回転テーブル装置。 |
| 請求項6に記載の回転テーブル装置において、 前記冷却媒体経路の少なくとも一部が導通する経路形成管を有し、該経路形成管が前記中空モータ内を挿通して設置されていることを特徴とする回転テーブル装置。 |
| 請求項7に記載の回転テーブル装置において、 前記冷却媒体経路は、 前記回転ベアリングの熱を奪う前の冷却媒体を導入するための冷却媒体導入路と、 前記回転ベアリングの熱を奪った冷却媒体を排出するための冷却媒体排出路と、 から構成され、 前記経路形成管内を導通する前記冷却媒体導入路および前記冷却媒体排出路は、 前記冷却媒体導入路が前記経路形成管の軸心線に沿って形成され、 前記冷却媒体排出路が前記冷却媒体導入路の外周側に位置するように形成されることを特徴とする回転テーブル装置。 |
| 請求項7又は8に記載の回転テーブル装置において、 前記経路形成管は、ブレーキシャフトであることを特徴とする回転テーブル装置。 |
| 駆動源である中空モータと、 前記中空モータによって回転可能とされるテーブルと、 前記テーブルの回転運動を支承する回転ベアリングと、 を備え、 前記中空モータが、前記テーブルに対して直接的に回転駆動力を及ぼすダイレクトドライブモータとして構成されることを特徴とする回転テーブル装置。 |
| 請求項10に記載の回転テーブル装置において、 前記回転ベアリングが、 内周面に複数の転走面が設けられた外輪と、 外周面に前記複数の転走面とそれぞれ対向する複数の転走面が設けられた内輪と、 前記外輪に設けられた複数の転走面と前記内輪に設けられた複数の転走面とで形成される複数条の転走路に装填される複数のローラと、 を有する複列ローラベアリングとして構成されることを特徴とする回転テーブル装置。 |
| 請求項11に記載の回転テーブル装置において、 前記複数条の転走路に装填される前記複数のローラは、ローラの転走面と直交する方向に延びる仮想線として定義される荷重の作用線が、回転ベアリングの軸線方向に沿った断面上において回転ベアリングの半径方向に対して各条列ごとで一定の方向に傾いており、且つ、少なくとも一つの転走路におけるローラの荷重の作用線と、他の転走路におけるローラの荷重の作用線とが、複数条の転走路よりも内周側又は外周側で交差するように構成されていることを特徴とする回転テーブル装置。 |
| 請求項10又は11に記載の回転テーブル装置において、 前記回転ベアリングの外輪又は内輪が、 前記中空モータを構成するロータ又はステータ、あるいはロータ又はステータに接続する部材と、 前記テーブル又は当該テーブルに接続する部材と、 によって挟持されていることを特徴とする回転テーブル装置。 |
| 駆動源である中空モータと、 前記中空モータによって回転可能とされるテーブルと、 前記テーブルの回転運動を支承する回転ベアリングと、 を備え、 前記中空モータが前記テーブルに対して直接的に回転駆動力を及ぼすダイレクトドライブモータとして構成される回転テーブル装置の、前記テーブルの直径を決定するために用いられるテーブル径決定方法であって、 テーブル直径をD(mm)、テーブルおよびワークの総長さをL(mm)、テーブルおよびワークの総重量をM(kg)、テーブルの比重をη(kg/mm 3 )、テーブルのイナーシャをJ(kg・m 2 )としたときに、 コンピュータに、 少なくとも一組のD、Mを入力するDM入力ステップと、 下記数式(1)に前記DM入力ステップで入力したD、Mを代入することによってLを算出するL算出ステップと、 前記L算出ステップによって求められたD、M、Lの組を下記数式(2)に代入することによってJを算出するJ算出ステップと、 前記J算出ステップで算出されたJに基づいて、下記不等式(3)を満足するD、Mの組を選択するDM選択ステップと、 を実行させることにより、前記テーブル直径Dを決定することを特徴とするテーブル径決定方法。 |
本発明は、工作機械等に用いられる回転 アリングおよび回転テーブル装置のうち、 却構造を備えるものに関する。また、本発 は、工作機械等に用いられる回転テーブル 置と、この回転テーブル装置を設計する際 用いられるテーブル径決定方法に関するも である。
例えば工作機械の分野においては、工具 装着する主軸部をX軸、Y軸、Z軸方向に移動 せる3軸駆動機構と、被加工物を保持するテ ーブル等の保持部をC軸および/又はA軸回りに 回転させる回転駆動機構とを兼ね備えたもの が提案されている(例えば、下記特許文献1参 )。かかる工作機械においては、3軸駆動機 をそれぞれリニアモータによって駆動し、 転駆動機構を中空モータによって駆動する とが提案されており、特に、回転駆動機構 、中空モータによるダイレクト駆動の作用 よって立ち上がり動作が非常に早く、しか C軸およびA軸の回転駆動を行うための機構に おいてプーリ等の伝導部材や減速機構等が不 要になるという効果を発揮することができる とされている。
ただし、上述したような3軸駆動機構と回 転駆動機構とを併せ持つ工作機械は、実機化 に際しての困難な課題が多く存在するため、 完全なる実用化に至っていないのが現状であ る。例えば、C軸回りの回転駆動機構であるC テーブルを例にとって説明すると、C軸テー ブルに対する市場のニーズとしては、高精密 且つ高効率の加工作業を実現するために、高 精度・高速回転といった性能が求められる一 方で、マシニングセンタによる軽切削を受け る関係から、前述した高精度・高速回転とい う性能とは相反する高耐荷重といった性能を も同時に満足する必要がある。ところが、従 来技術では、被加工物を保持するテーブル等 の保持部をC軸回りで適切に回転させる必要 ら、単なる一般的な回転ベアリングを用い 当該保持部を設置することが試みられてき 。
ところで、上記保持部は、被加工物の加 のために毎分1000~1200回転程度で回転運動す ことが求められる一方、被加工物の安定且 確実な保持のために高い剛性を有している とが求められている。
しかしながら、上記保持部を支承しなけ ばならない回転ベアリングにとって、高精 ・高速回転と高耐荷重という相反する作用 果を同時に発揮することは、非常に困難な とであった。すなわち、高速回転を安定し 実現するためには、接触面積が小さいボー を用いた回転ボールベアリングを採用する とが好適であるが、工作機械で要求される い剛性を安定して満足することは、回転ボ ルベアリングには困難である。一方、工作 械で要求される高い剛性を満足させるため は、ボールに比べて接触面積の大きいロー を用いた回転ローラベアリングを採用する とが考えられるが、この場合には、高い剛 は有するものの、ローラの接触面積が大き 故に高速回転による摩擦等の負荷が大きく り、回転駆動を行う側の部材が発熱してし うといった不具合が生じてしまう。
ところが、工作機械の分野において、上 した問題点を解決する技術手段は未だ提案 れていない。もちろん、上記特許文献1を含 む先行技術文献にも、高精度・高速回転と高 耐荷重という回転ベアリングにとって相反す る作用効果を実現する技術は提案されていな い。したがって、上記特許文献1等で提案さ ている従来の多軸駆動の工作機械は、ダイ クト駆動の採用に基づいた作用効果を十分 揮することができない装置であると言うこ ができる。
本発明は、上述した課題の存在に鑑みて されたものであって、その目的は、適切な 却効果を発揮することが可能な回転ベアリ グと回転テーブル装置を提供することによ て、工作機械に用いられる回転ベアリング 高速回転化、高剛性化および高耐荷重化を 時に実現することにある。また、本発明は 上記回転ベアリングと上記回転テーブル装 を利用することによって、多軸駆動の利点 十分に発揮することのできる工作機械を得 ことを目的とする。
また、本発明者らは、高精度・高速回転 高耐荷重という作用効果を同時に実現する めには、回転ベアリングの特性である高耐 重・高剛性・高精度と、中空モータ等のダ レクトドライブモータの特性である高精度 高速回転・高トルクとを同時に発揮させる とのできる、回転ベアリングとダイレクト ライブモータとを融合する技術を開発する とが重要であるとの考えに至った。
そこで、本発明は、回転ベアリングとダ レクトドライブモータとを融合することに って高精度化・高速回転化、高耐荷重化等 同時に実現した工作機械を得ることをも目 とするものである。さらに、本発明は、新 な回転テーブル装置のテーブルの直径を容 且つ好適に決定するために用いられるテー ル径決定方法を提供するものでもある。
本発明に係る回転ベアリングは、内周面 転走面が設けられた外輪と、外周面に前記 走面と対向する転走面が設けられた内輪と 前記外輪の転走面と前記内輪の転走面とで 成される転走路に装填される複数の転動体 、を備え、前記内輪又は前記外輪のうち、 転駆動側となるいずれか一方に隣接して冷 媒体経路が形成されていることを特徴とす 。
本発明に係る回転ベアリングにおいて、 記冷却媒体経路は、回転駆動側となる前記 輪又は前記外輪が有する周面の少なくとも 部に沿って形成することができる。
また、本発明に係る回転ベアリングにお て、前記外輪および前記内輪には、取り付 に用いられる取付手段が形成されており、 なくとも前記冷却媒体経路と前記取付手段 が隣接する箇所には、プレート部材が介装 れていることとすることができる。
さらに、本発明に係る回転ベアリングで 、前記プレート部材が、冷却フィンを有し いることとすることができる。
また、本発明に係る回転ベアリングにお て、前記冷却媒体経路は、回転駆動側とな 前記内輪又は前記外輪、もしくは回転ベア ングが取り付けられる取付部材に設けるこ ができる。
本発明に係る回転テーブル装置は、駆動 である中空モータと、前記中空モータによ て回転可能とされるテーブルと、前記テー ルの回転運動を支承する回転ベアリングと を備え、前記回転ベアリングが、内周面に 走面が設けられた外輪と、外周面に前記転 面と対向する転走面が設けられた内輪と、 記外輪の転走面と前記内輪の転走面とで形 される転走路に装填される複数の転動体と によって構成され、前記内輪又は前記外輪 うち、回転駆動側となるいずれか一方に隣 して冷却媒体経路が形成されることを特徴 する。
本発明に係る回転テーブル装置は、前記 却媒体経路の少なくとも一部が導通する経 形成管を有し、該経路形成管が前記中空モ タ内を挿通して設置されていることとする とができる。
また、本発明に係る回転テーブル装置に いて、前記冷却媒体経路は、前記回転ベア ングの熱を奪う前の冷却媒体を導入するた の冷却媒体導入路と、前記回転ベアリング 熱を奪った冷却媒体を排出するための冷却 体排出路と、から構成され、前記経路形成 内を導通する前記冷却媒体導入路および前 冷却媒体排出路は、前記冷却媒体導入路が 記経路形成管の軸心線に沿って形成され、 記冷却媒体排出路が前記冷却媒体導入路の 周側に位置するように形成されることが好 である。
さらに、本発明に係る回転テーブル装置 おいて、前記経路形成管は、ブレーキシャ トであることとすることができる。
本発明に係る別の回転テーブル装置は、 動源である中空モータと、前記中空モータ よって回転可能とされるテーブルと、前記 ーブルの回転運動を支承する回転ベアリン と、を備え、前記中空モータが、前記テー ルに対して直接的に回転駆動力を及ぼすダ レクトドライブモータとして構成されるこ を特徴とする。
本発明に係る別の回転テーブル装置は、 記回転ベアリングが、内周面に複数の転走 が設けられた外輪と、外周面に前記複数の 走面とそれぞれ対向する複数の転走面が設 られた内輪と、前記外輪に設けられた複数 転走面と前記内輪に設けられた複数の転走 とで形成される複数条の転走路に装填され 複数のローラと、を有する複列ローラベア ングとして構成されることが好適である。
また、本発明に係る別の回転テーブル装 において、前記複数条の転走路に装填され 前記複数のローラは、ローラの転走面と直 する方向に延びる仮想線として定義される 重の作用線が、回転ベアリングの軸線方向 沿った断面上において回転ベアリングの半 方向に対して各条列ごとで一定の方向に傾 ており、且つ、少なくとも一つの転走路に けるローラの荷重の作用線と、他の転走路 おけるローラの荷重の作用線とが、前記複 条の転走路よりも内周側又は外周側で交差 るように構成することができる。
さらに、本発明に係る別の回転テーブル 置は、前記回転ベアリングの外輪又は内輪 、前記中空モータを構成するロータ又はス ータ、あるいはロータ又はステータに接続 る部材と、前記テーブル又は当該テーブル 接続する部材と、によって挟持されるよう 構成することができる。
本発明に係るテーブル径決定方法は、駆動
である中空モータと、前記中空モータによ
て回転可能とされるテーブルと、前記テー
ルの回転運動を支承する回転ベアリングと
を備え、前記中空モータが前記テーブルに
して直接的に回転駆動力を及ぼすダイレク
ドライブモータとして構成される回転テー
ル装置の、前記テーブルの直径を決定する
めに用いられるテーブル径決定方法であっ
、テーブル直径をD(mm)、テーブルおよびワ
クの総長さをL(mm)、テーブルおよびワークの
総重量をM(kg)、テーブルの比重をη(kg/mm 3
)、テーブルのイナーシャをJ(kg・m 2
)としたときに、コンピュータに、少なくと
一組のD、Mを入力するDM入力ステップと、下
数式(1)に前記DM入力ステップで入力したD、M
を代入することによってLを算出するL算出ス
ップと、前記L算出ステップによって求めら
れたD、M、Lの組を下記数式(2)に代入すること
によってJを算出するJ算出ステップと、前記J
算出ステップで算出されたJに基づいて、下
不等式(3)を満足するD、Mの組を選択するDM選
ステップと、を実行させることにより、前
テーブル直径Dを決定することを特徴とする
。
本発明によれば、適切な冷却効果を発揮 ることが可能な回転ベアリングと回転テー ル装置を提供することができるので、工作 械に用いられる回転ベアリングの高速回転 、高剛性化および高耐荷重化を同時に実現 ることができる。また、本発明の回転ベア ングと回転テーブル装置を利用することに って、多軸駆動の利点を十分に発揮するこ のできる工作機械を得ることができる。
さらに、本発明によれば、回転ベアリン とダイレクトドライブモータとを融合する とによって高精度化・高速回転化、高耐荷 化等を同時に実現した工作機械を得ること できる。またさらに、本発明によれば、新 な回転テーブル装置のテーブルの直径を容 且つ好適に決定するために用いられるテー ル径決定方法を提供することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を実施するための好適な第1の
実施形態について、図1乃至図5を用いて説明
る。なお、以下に示す第1の実施形態は、各
請求項に係る発明を限定するものではなく、
また、第1の実施形態の中で説明されている
徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に
須であるとは限らない。
図1は、第1の実施形態に係る回転テーブ 装置の全体構成を示す外観斜視図である。 た、図2は、第1の実施形態に係る回転テーブ ル装置の全体構成を示す正面図である。さら に、図3乃至図5は、第1の実施形態に係る回転 テーブル装置の具体的な構成を説明するため の断面図であり、特に、図3は図2におけるA-A 面を示し、図4は図2におけるB-B断面を示し 図5は図2におけるC-C断面を示している。なお 、本発明の回転ベアリングは、下記第1の実 形態では、回転テーブル装置5に組み込まれ 回転ローラベアリング30として例示されて る。
第1の実施形態に係る回転テーブル装置5 、中空モータ10、テーブル20、回転ローラベ リング30、ブレーキシャフト40およびロータ リージョイント50なる部材を備えて構成され いる。
中空モータ10は、内方側に回転体である ータが設置され、外方側に固定体であるス ータが設置されるインナーロータ形式のモ タであり、その回転駆動力を直接テーブル20 に対して及ぼすことのできるダイレクトドラ イブモータとして機能する。ロータは、ステ ータとの対向面に永久磁石12を備えており、 の永久磁石12が界磁束発生源としての機能 発揮する。一方、ステータ側には、磁界発 源となるコイル部16が設置されているので、 これら永久磁石12とコイル部16との作用によ て、中空モータ10の回転駆動が実現されてい る。なお、ステータは、その下方側が固定プ レート17に接合されることによって確実に固 されているので、中空モータ10の駆動時に 、ロータ側のみが安定して回転駆動できる うになっている。
ロータには、永久磁石12の上部に設置さ る上方部材13と、永久磁石12の下部に設置さ る下方部材14とが配設されている。
ロータに設置される上方部材13の上部に 、回転ローラベアリング30が設置されている 。この回転ローラベアリング30は、内周に2列 の転走面が設けられた外輪31と、外輪31の内 に配置され、その外周に外輪31の有する2列 転走面と対向する2列の転走面が設けられた 輪32と、内外輪31,32の転走面間に形成される 転走路に装填される複数のローラ33とから構 されている。ロータに設置される上方部材1 3は、回転ローラベアリング30の内輪32に形成 れた取付手段としてのボルト孔32aを利用し 内輪32とボルト固定されており、内輪32を取 り付けるための取付部材として機能している 。そして、中空モータ10を回転駆動させると ロータの回転駆動にしたがって回転ローラ アリング30の内輪32側も回転するようになっ ている。つまり、第1の実施形態の回転ロー ベアリング30においては、内輪32側が回転駆 側として機能する。なお、回転ローラベア ング30の外輪31については、図示しない工作 機械の固定部材に対して取付手段としてのボ ルト孔31aを介して確実に固定されているので 、中空モータ10の駆動力は、確実に回転ロー ベアリング30の内輪32側に伝達されることに なる。
なお、ロータに設置される上方部材13は 回転ローラベアリング30の内輪32と接続する 所にフィン形状13aを有しており、回転ロー ベアリング30が高速回転することによって 輪32側に発生してしまう熱を、そのフィン形 状13aの作用によって放熱し、冷却効果を発揮 できるようになっている。また、このフィン 形状13aは、内輪32とともに回転するので、そ 回転駆動によっても放熱効率を高めること 可能となっている。
さらに、回転ローラベアリング30の内輪32 には、その上方側に冷却フィン35aを有するプ レート部材35を介してテーブル20が設置され いる。このテーブル20は、工作機械で加工さ れる被加工物を保持するための保持部として 機能する部材であり、中空モータ10からの回 駆動力を受けて回転することにより、被加 物への加工が施される。
なお、テーブル20は、中空モータ10との間 に設置される回転ローラベアリング30の支承 用によって、スムーズで安定した回転運動 実現されている。また、テーブル20と回転 ーラベアリング30の内輪32との間にも、上述 たフィン形状13aと同様の作用効果を発揮す ことのできる冷却フィン35aを有するプレー 部材35が介装されており、この冷却フィン35 aについても、回転ローラベアリング30が高速 回転することによって内輪32側に発生してし う熱を、そのフィン形状の作用によって放 し、効果的な冷却を行うことが可能となっ いる。特に、プレート部材35の冷却フィン35 aは、内輪32とともに回転するので、この回転 によっても放熱効率の向上が図られる。
テーブル20の下方側の面には、ブレーキ ャフト40が設置されている。このブレーキシ ャフト40は、後述する冷却媒体経路(α,β)がそ の内部に形成される経路形成管として機能す る部材であり、一端側(図3における紙面上側) がテーブル20に固定されることによって該テ ブル20とともに回転可能に設置される部材 ある。また、ブレーキシャフト40は、中空モ ータ10のロータが有する中空部を導通して下 に延びて挿通設置されており、下方に位置 る他端側(図3における紙面下側)には、ロー リージョイント50が設置されている。かか 構成によって、テーブル20にしたがって回転 運動するブレーキシャフト40と、固定設置さ るロータリージョイント50との間での、冷 媒体の受け渡しが可能となっている。
なお、ブレーキシャフト40は、導通する 空モータ10とロータリージョイント50との中 位置にブレーキ装置41を備えている。この レーキ装置41は、図示しない工作機械の制御 装置からの停止信号を受信して動作すること により、ブレーキシャフト40の回転運動を停 させることが可能となっている。
以上、第1の実施形態に係る回転テーブル 装置5の構成を説明したが、回転テーブル装 5や回転ローラベアリング30が備える冷却構 は、上述したフィン形状13aやプレート部材35 の冷却フィン35aのみではない。第1の実施形 に係る回転テーブル装置5および回転ローラ アリング30は、さらなる特徴を備えた冷却 造を有している。
すなわち、第1の実施形態に係る冷却構造 は、部材の表面積を拡大することによって高 い放熱効果を得ようとするフィン形状を用い るもの(例えば、フィン形状13aやプレート部 35の冷却フィン35a)に限られず、冷却媒体を いることによって、回転ローラベアリング30 の内輪32に発生する熱を直接的に抜熱する手 をも備えるものである。その構成を、図3乃 至図5を用いて具体的に説明すると、第1の実 形態に係る回転テーブル装置5では、回転駆 動側である内輪32に隣接して、冷却媒体を導 させることができる冷却媒体経路(α,β)が形 成されている。この冷却媒体経路(α,β)は、 ータリージョイント50からブレーキシャフト 40内部に導通され、さらにテーブル20内部を 由して回転ローラベアリング30の外周面に沿 って一周する冷却媒体導入路αと、冷却媒体 入路αからテーブル20内部を経由してブレー キシャフト40内部に導通され、さらにロータ ージョイント50から外部に通じる冷却媒体 出路βと、から構成されている。
冷却媒体導入路αは、まず、ロータリージ イント50の中央部を導通し、ロータリージョ イント50と接続するブレーキシャフト40の軸 線に沿ってブレーキシャフト40の中央部に形 成された符号α 1 で示される経路を辿っている。ブレーキシャ フト40の軸心線に沿って昇った冷却媒体導入 αは、次にテーブル20の中央部分に接続し、 テーブル20の中央部から外周方向へと一直線 向かって形成される符号α 2 で示される経路を進む。テーブル20の外周端 くまで進んだ冷却媒体導入路αは、続いて レート部材35を介して回転ローラベアリング 30の外周面に沿って一周する符号α 3 で示される経路に接続する。そして、プレー ト部材35を介して回転ローラベアリング30の 周面に沿って一周したところで冷却媒体導 路αが終了する。
一方、冷却媒体排出路βは、冷却媒体導入 αのうち、プレート部材35を介して回転ロー ベアリング30の外周面に沿って一周する符 α 3 で示される経路に接続し、テーブル20の外周 近くから中央部へと一直線に向かう符号β 1 で示される経路から始まる。なお、冷却媒体 排出路βの符号β 1 で示されるテーブル20内の経路と、冷却媒体 入路αの符号α 2 で示されるテーブル20内の経路とは、全く異 る箇所に形成される経路であり、例えば図5 においてより詳細にわかるように、なるべく 離れた位置に形成することが好適である。
次にテーブル20の中央部分まで進んだ冷却 体排出路βは、ブレーキシャフト40内部に導 される。このとき、ブレーキシャフト40の 部を通過する符号β 2 で示される経路は、ブレーキシャフト40の軸 線に沿って上昇した冷却媒体導入路αに対 て、その外周側に位置するように形成され ことが好適である。
続いてブレーキシャフト40の下端に達し 冷却媒体排出路βは、ロータリージョイント 50に接続し、外部に通じるように形成されて る。
そして、以上のように形成される冷却媒 導入路αと冷却媒体排出路βには、冷却媒体 を導通可能となっている。この冷却媒体は、 例えば、液体の冷却媒体であるオイルや水、 液体窒素等や、気体の冷却媒体である二酸化 炭素、炭化水素(プロパン、イソブタンなど) アンモニア、空気、アルゴンガス等を用い ことができる。
以上のような冷却媒体は、ロータリージ イント50の機能によってブレーキシャフト40 とロータリージョイント50との間、すなわち 転体と固定体との間での受け渡しが支障な 行われることになる。
また、図3乃至図5で示される第1の実施形態 冷却媒体導入路αは、符号α 3 で示される箇所がプレート部材35を挟む形で 転ローラベアリング30に沿うように形成さ ている。プレート部材35は、その外周側に形 成された冷却フィン35aによって放熱効果を発 揮することができるが、一方、回転ローラベ アリング30の内輪32の取り付けのために形成 れているボルト孔32aを塞ぐことによって、 却媒体導入路αから冷却媒体が漏れ出すのを 防止する機能も発揮する。このような構成は 、冷却媒体による抜熱と、プレート部材35の 却フィン35aによる放熱という、二重の冷却 果を発揮できる点で優れている。
さらに、冷却媒体導入路α内では熱を受 る前の冷却媒体が通過し、冷却媒体排出路β 内では熱を受けた後の冷却媒体が通過するこ とになる。したがって、これら冷却媒体導入 路αと冷却媒体排出路βは、極力離れた位置 形成されることが好ましい。そして、上述 たように、テーブル20内では、冷却媒体導入 路αと冷却媒体排出路βとが最も離れた位置 なるように配置がされている。
ただし、ブレーキシャフト40内にあって 、冷却媒体導入路αと冷却媒体排出路βとが 常に近い位置を通過せざるを得ないという 造上の問題を抱えている。そこで、第1の実 施形態では、熱を受ける前の冷却媒体がブレ ーキシャフト40の中央部を通過するように構 し、一方、熱を受けた後の冷却媒体がブレ キシャフト40の外周側を通過するように構 した。これにより、熱を受けた後の冷却媒 が外気に近い場所に位置することになるの 、ブレーキシャフト40内への熱の蓄積を極力 低減させることが可能となった。なお、ブレ ーキシャフト40内における熱対策としては、 却媒体導入路αと冷却媒体排出路βとの位置 関係を工夫するだけでなく、例えば、冷却媒 体導入路αと冷却媒体排出路βとを構成する ンナーパイプの外周面に断熱材を巻き、冷 媒体導入路αおよび冷却媒体排出路β自体の 熱性を向上させる手法を採用することもで る。
以上、第1の実施形態に係る冷却構造を備 える回転ローラベアリング30および回転テー ル装置5についての好適な実施形態について 説明を行った。しかしながら、本発明の技術 的範囲は上記第1の実施形態に記載の範囲に 限定されない。上記第1の実施形態には、多 な変更又は改良を加えることが可能である
例えば、上述した冷却媒体導入路αでは、 号α 3 で示される回転ローラベアリング30の外周面 沿って一周する箇所が、プレート部材35を む形で回転ローラベアリング30に沿うように 形成されていた。しかしながら、このプレー ト部材35は本発明に必須の構成ではなく、例 ば図6において示すように、冷却媒体導入路 αのうちの、符号α 3 で示される回転ローラベアリング30の外周面 沿って一周する箇所が、回転ローラベアリ グ30と直接接触するように構成することも 適である。冷却媒体導入路αと回転ローラベ アリング30とを直接接触させることによって 冷却媒体の冷却効果をより高めることが可 となる。
なお、図6で示す構成を実現するために、 例えば、冷却媒体導入路αが内輪32のボルト 32aを避けるように冷却媒体経路を形成した 、回転ローラベアリング30の取り付けをボル ト以外の手段で実現することによって内輪32 ボルト孔32aを省略したり、少なくとも冷却 体導入路αとボルト孔32aとが隣接する箇所 、抜熱を阻害せず、且つ、冷却媒体の漏れ 防止することのできるプレート部材を設置 たりすることができる。
また、上述した冷却媒体導入路αでは、符 α 3 で示される回転ローラベアリング30の外周面 沿って一周する箇所が、回転ローラベアリ グ30が有する内輪32の上面側のみを沿うよう に形成された場合を例示して説明した。しか しながら、本発明の冷却媒体導入路は、上述 した形態に限られるものではなく、回転駆動 側となる内輪又は外輪が有する周面の少なく とも一部を沿うように形成すれば良い。
なお、構造上可能であれば、内輪32の内 側や下面側、あるいは外輪31側が回転駆動側 となる構造の場合には、外輪31側を沿うよう 冷却媒体経路を形成することもできる。
また、上述した第1の実施形態では、冷却 媒体導入路αおよび冷却媒体排出路βからな 冷却媒体経路を、ロータリージョイント50、 ブレーキシャフト40およびテーブル20内に形 した場合を例示して説明した。しかしなが 、冷却媒体経路の形成箇所は、上記の部材 は限られない。回転ベアリングの回転駆動 となる内輪又は外輪のいずれか一方に隣接 ることによって冷却効果を発揮できるので れば、冷却媒体経路はいかなる部材に形成 れても良く、例えば、内輪又は外輪の内部 冷却媒体経路を形成したり、回転ベアリン が取り付けられる取付部材に対して冷却媒 経路を形成したりしても良い。
さらに、上述した実施形態では、冷却媒 経路がその内部に形成される経路形成管を ブレーキシャフト40として用いた場合につ て例示して説明を行った。しかしながら、 却媒体経路が形成される経路形成管は、ブ ーキシャフト40として用いられるものに限ら れない。単に、経路形成管としてのみ用いら れる管部材として経路形成管を構成しても良 いし、その他の機能を発揮できるように構成 しても良い。
またさらに、本発明の回転ベアリングは 上述した回転ローラベアリング30に限られ 、適切にテーブル20の回転運動を支承できる ものであれば、転動体にボールを用いたもの 等、あらゆる型式の回転ベアリングを用いる ことができる。
さらにまた、上述した第1の実施形態では 、本発明の中空モータを、内方側に回転体で あるロータが設置され、外方側に固定体であ るステータが設置されるインナーロータ形式 の中空モータ10として構成した場合を例示し 説明を行った。しかしながら、本発明の中 モータには、外方側に回転体であるロータ 設置し、内方側に固定体であるステータを 置したアウターロータ形式の中空モータを 用することができる。
その様な変更又は改良を加えた形態も本 明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求 範囲の記載から明らかである。
(第2の実施形態)
続いて、本発明を実施するための好適な別
実施形態について、図7乃至図11を用いて説
する。なお、以下に示す第2の実施形態は、
各請求項に係る発明を限定するものではなく
、また、第2の実施形態の中で説明されてい
特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段
必須であるとは限らない。
図7は、第2の実施形態に係る回転テーブ 装置の全体構成を示す外観斜視図である。 た、図8は、第2の実施形態に係る回転テーブ ル装置の全体構成を示す正面図である。さら に、図9乃至図11は、第2の実施形態に係る回 テーブル装置の具体的な構成を説明するた の断面図であり、特に、図9は図8におけるD-D 断面を示し、図10は図8におけるE-E断面を示し 、図11は図8におけるF-F断面を示している。
第2の実施形態に係る回転テーブル装置5 、中空モータ10、テーブル20、回転ローラベ リング30、ブレーキシャフト40およびロータ リージョイント50なる部材を備えて構成され いる。
中空モータ10は、内方側に回転体である ータが設置され、外方側に固定体であるス ータが設置されるインナーロータ形式のモ タであり、その回転駆動力を直接テーブル20 に対して及ぼすことのできるダイレクトドラ イブモータとして機能する。
ロータは、ステータとの対向面に永久磁 12を備えており、この永久磁石12が界磁束発 生源としての機能を発揮する。一方、ステー タ側には、磁界発生源となるコイル部16が設 されているので、これら永久磁石12とコイ 部16との作用によって、中空モータ10の回転 動が実現されている。なお、ステータは、 の下方側が固定プレート17に接合されるこ によって確実に固定されているので、中空 ータ10の駆動時には、ロータ側のみが安定し て回転駆動できるようになっている。
また、ロータには、永久磁石12の上部に 置される上方部材13と、永久磁石12の下部に 置される下方部材14とが配設されている。
ロータに設置される上方部材13の上部に 、回転ローラベアリング30が設置されている 。この回転ローラベアリング30は、内周に2列 の転走面が設けられた外輪31と、外輪31の内 に配置され、その外周に外輪31の有する2列 転走面と対向する2列の転走面が設けられた 輪32と、内外輪31,32の転走面間に形成される 転走路に装填される複数のローラ33とを備え ものであり、複列ローラベアリングとして 成されるものである。
また、回転ローラベアリング30を構成す 複数のローラ33は、外輪31の有する2列の転走 面と内輪32の有する2列の転走面とによって形 成される2条の転走路に対して、アンギュラ ンタクトとなるように構成されている。す わち、第2の実施形態に係る回転ローラベア ング30において、2条の転走路に対してそれ れ装填される複数のローラ33は、ローラ33の 転走面と直交する方向に延びる仮想線として 定義される荷重の作用線が、回転ベアリング 30の軸線方向に沿った断面上において回転ベ リング30の半径方向に対して各条列ごとで 定の方向に傾いており、且つ、一方の転走 におけるローラ33の荷重の作用線と、他方の 転走路におけるローラ33の荷重の作用線とが 2条の転走路よりも内周側又は外周側で交差 するように構成されているのである。第2の 施形態に係る回転ローラベアリング30は、以 上のような構成を備えているので、ガタツキ がなく滑らかな回転が可能となっている。
ロータに設置される上方部材13は、回転 ーラベアリング30の内輪32と接続する箇所に ィン形状13aを有しており、回転ローラベア ング30が高速回転することによって内輪32側 に発生してしまう熱を、そのフィン形状13aの 作用によって放熱し、冷却効果を発揮できる ようになっている。また、このフィン形状13a は、内輪32とともに回転するので、その回転 動によっても放熱効率を高めることが可能 なっている。
さらに、回転ローラベアリング30の内輪32 には、その上方側に冷却フィン35aを有するプ レート部材35を介してテーブル20が設置され いる。このテーブル20は、工作機械で加工さ れる被加工物を保持するための保持部として 機能する部材であり、中空モータ10からの回 駆動力を受けて回転することにより、被加 物への加工が施される。
テーブル20と回転ローラベアリング30の内 輪32との間に設置されるプレート部材35の冷 フィン35aは、上述したフィン形状13aと同様 作用効果を発揮することのできる部材であ 、この冷却フィン35aについても、回転ロー ベアリング30が高速回転することによって内 輪32側に発生してしまう熱を、そのフィン形 の作用によって放熱し、効果的な冷却を行 ことが可能となっている。特に、プレート 材35の冷却フィン35aは、内輪32とともに回転 するので、この回転によっても放熱効率の向 上が図られる。
なお、回転ローラベアリング30の内輪32は 、ロータに固定接続される上方部材13と、テ ブル20に固定接続されるプレート部材35とに よって確実に狭持されている。つまり、上方 部材13とプレート部材35とが協働して内輪32を 取り付けるための取付部材として機能してい る。したがって、中空モータ10を回転駆動さ ると、ロータの回転駆動にしたがって回転 ーラベアリング30の内輪32側とテーブル20が 転するようになっている。つまり、第2の実 施形態の回転ローラベアリング30においては 内輪32側が回転駆動側として機能している なお、回転ローラベアリング30の外輪31につ ては、図示しない工作機械の固定部材に対 てボルト孔31aを介して確実に固定されてい ので、中空モータ10の駆動力は、確実に回 ローラベアリング30の内輪32側に伝達される とになる。
テーブル20の下方側の面の中心箇所には ブレーキシャフト40が垂下して設置されてい る。このブレーキシャフト40は、後述する冷 媒体経路(α,β)がその内部に形成される経路 形成管として機能する部材であり、一端側( 9における紙面上側)がテーブル20に固定され ことによって該テーブル20とともに回転可 に設置される部材である。また、ブレーキ ャフト40は、中空モータ10のロータが有する 空部を導通して下方に延びて挿通設置され おり、下方に位置する他端側(図9における 面下側)には、ロータリージョイント50が設 されている。かかる構成によって、テーブ 20にしたがって回転運動するブレーキシャフ ト40と、固定設置されるロータリージョイン 50との間での、冷却媒体の受け渡しが可能 なっている。
また、ブレーキシャフト40は、導通する 空モータ10とロータリージョイント50との中 位置にブレーキ装置41を備えている。この レーキ装置41は、図示しない工作機械の制御 装置からの停止信号を受信して動作すること により、ブレーキシャフト40の回転運動を停 させることが可能となっている。
以上、第2の実施形態に係る回転テーブル 装置5の構成を説明したが、回転テーブル装 5や回転ローラベアリング30が備える冷却構 は、上述したフィン形状13aやプレート部材35 の冷却フィン35aのみではない。第2の実施形 に係る回転テーブル装置5および回転ローラ アリング30は、さらなる特徴を備えた冷却 造を有している。
すなわち、第2の実施形態に係る冷却構造 は、部材の表面積を拡大することによって高 い放熱効果を得ようとするフィン形状を用い るもの(例えば、フィン形状13aやプレート部 35の冷却フィン35a)に限られず、冷却媒体を いることによって、回転ローラベアリング30 の内輪32に発生する熱を直接的に抜熱する手 をも備えるものである。その構成を、図9乃 至図11を用いて具体的に説明すると、第2の実 施形態に係る回転テーブル装置5では、回転 動側である内輪32に隣接して、冷却媒体を導 通させることができる冷却媒体経路(α,β)が 成されている。この冷却媒体経路(α,β)は、 ータリージョイント50からブレーキシャフ 40内部に導通され、さらにテーブル20内部を 由して回転ローラベアリング30の外周面に って一周する冷却媒体導入路αと、冷却媒体 導入路αからテーブル20内部を経由してブレ キシャフト40内部に導通され、さらにロータ リージョイント50から外部に通じる冷却媒体 出路βと、から構成されている。
冷却媒体導入路αは、まず、ロータリージ イント50の中央部を導通し、ロータリージョ イント50と接続するブレーキシャフト40の軸 線に沿ってブレーキシャフト40の中央部に形 成された符号α 1 で示される経路を辿っている。ブレーキシャ フト40の軸心線に沿って昇った冷却媒体導入 αは、次にテーブル20の中央部分に接続し、 テーブル20の中央部から外周方向へと一直線 向かって形成される符号α 2 で示される経路を進む。テーブル20の外周端 くまで進んだ冷却媒体導入路αは、続いて レート部材35を介して回転ローラベアリング 30の外周面に沿って一周する符号α 3 で示される経路に接続する。そして、プレー ト部材35を介して回転ローラベアリング30の 周面に沿って一周したところで冷却媒体導 路αが終了する。
一方、冷却媒体排出路βは、冷却媒体導入 αのうち、プレート部材35を介して回転ロー ベアリング30の外周面に沿って一周する符 α 3 で示される経路に接続し、テーブル20の外周 近くから中央部へと一直線に向かう符号β 1 で示される経路から始まる。なお、冷却媒体 排出路βの符号β 1 で示されるテーブル20内の経路と、冷却媒体 入路αの符号α 2 で示されるテーブル20内の経路とは、全く異 る箇所に形成される経路であり、例えば図1 1においてより詳細にわかるように、なるべ 離れた位置に形成することが好適である。
次にテーブル20の中央部分まで進んだ冷却 体排出路βは、ブレーキシャフト40内部に導 される。このとき、ブレーキシャフト40の 部を通過する符号β 2 で示される経路は、ブレーキシャフト40の軸 線に沿って上昇した冷却媒体導入路αに対 て、その外周側に位置するように形成され ことが好適である。
続いてブレーキシャフト40の下端に達し 冷却媒体排出路βは、ロータリージョイント 50に接続し、外部に通じるように形成されて る。
そして、以上のように形成される冷却媒 導入路αと冷却媒体排出路βには、冷却媒体 を導通可能となっている。この冷却媒体は、 例えば、液体の冷却媒体であるオイルや水、 液体窒素等や、気体の冷却媒体である二酸化 炭素、炭化水素(プロパン、イソブタンなど) アンモニア、空気、アルゴンガス等を用い ことができる。
以上のような冷却媒体は、ロータリージ イント50の機能によってブレーキシャフト40 とロータリージョイント50との間、すなわち 転体と固定体との間での受け渡しが支障な 行われることになる。
また、図9乃至図11で示される第2の実施形態 の冷却媒体導入路αは、符号α 3 で示される箇所がプレート部材35を挟む形で 転ローラベアリング30に沿うように形成さ ている。なお、プレート部材35は、その外周 側に形成された冷却フィン35aによって、さら なる放熱効果を発揮することができるが、こ こまでの放熱効果が必要ない使用環境の場合 などには、図12において例示するように、プ ート部材35を省略し、回転ローラベアリン 30を構成する内輪32の上面を利用して冷却媒 導入路αの符号α 3 で示される箇所を構成することもできる。こ のような構成が可能なのは、内輪32の取付構 を、中空モータ10を構成するロータ側の部 (図9および図12ではロータに接続する上方部 13であり、ロータ自体とすることもできる) 、テーブル20側の部材(図9ではテーブル20に 続するプレート部材35であり、図12ではテー ブル20自体)とによって狭持するようにしたか らであり、かかる簡易な構成の採用によって 、冷却媒体導入路αを設けることが容易に可 となっている。また、図12で示すように、 却媒体導入路αと回転ローラベアリング30と 直接接触させることによって、冷却媒体の 却効果をより高めることも可能となる。
さらに、冷却媒体導入路α内では熱を受 る前の冷却媒体が通過し、冷却媒体排出路β 内では熱を受けた後の冷却媒体が通過するこ とになる。したがって、これら冷却媒体導入 路αと冷却媒体排出路βは、極力離れた位置 形成されることが好ましい。そして、上述 たように、テーブル20内では、冷却媒体導入 路αと冷却媒体排出路βとが最も離れた位置 なるように配置がされている。
ただし、ブレーキシャフト40内にあって 、冷却媒体導入路αと冷却媒体排出路βとが 常に近い位置を通過せざるを得ないという 造上の問題を抱えている。そこで、第2の実 施形態では、熱を受ける前の冷却媒体がブレ ーキシャフト40の中央部を通過するように構 し、一方、熱を受けた後の冷却媒体がブレ キシャフト40の外周側を通過するように構 した。これにより、熱を受けた後の冷却媒 が外気に近い場所に位置することになるの 、ブレーキシャフト40内への熱の蓄積を極力 低減させることが可能となった。なお、ブレ ーキシャフト40内における熱対策としては、 却媒体導入路αと冷却媒体排出路βとの位置 関係を工夫するだけでなく、例えば、冷却媒 体導入路αと冷却媒体排出路βとを構成する ンナーパイプの外周面に断熱材を巻き、冷 媒体導入路αおよび冷却媒体排出路β自体の 熱性を向上させる手法を採用することもで る。
以上説明したように、第2の実施形態に係 る回転テーブル装置5では、中空モータ10が、 テーブル20に対して直接的に回転駆動力を及 すダイレクトドライブモータとして構成さ ている。したがって、当該テーブル20は、 空モータ10との間に設置される回転ローラベ アリング30の支承作用によってスムーズで安 した回転運動が実現されている。また、第2 の実施形態に係る回転ローラベアリング30に 、フィン形状13aや冷却フィン35a、冷却媒体 入路αや冷却媒体排出路βといった複数の放 熱対策が施されているので、回転ベアリング とダイレクトドライブモータとの融合化が実 現されており、従来技術では不可能であった 高精度化・高速回転化、高耐荷重化等を同時 に実現した回転テーブル装置5を実現してい 。
次に、第2の実施形態に係る回転テーブル 装置5において、この回転テーブル装置5を設 する際に好適に用いることのできるテーブ 径決定方法について説明する。かかるテー ル径決定方法は、テーブル20の直径を決定 る際に用いられる方法であり、従来にはな 全く新しい手法である。
第2の実施形態に係るテーブル径決定方法で は、テーブル直径をD(mm)、テーブルおよびワ クの総長さをL(mm)、テーブルおよびワーク 総重量をM(kg)、テーブルの比重をη(kg/mm 3 )、テーブルのイナーシャをJ(kg・m 2 )と定義する。そして、まず、コンピュータ ログラムを実行することによって、コンピ ータに対して少なくとも一組のD、Mを入力す る(DM入力ステップ)。かかるDM入力ステップに おいて入力されるD、Mの組は、市場のニーズ 従来の工作機械の能力から任意に選べば良 、複数のD、Mの組を候補値として選択し、 ンピュータに入力すれば良い。
次に、下記数式(1)に対して上記DM入力ステ
プで入力したD、Mを代入することによって、
コンピュータにLを算出させるL算出ステップ
実行させる。なお、このL算出ステップは、
コンピュータに組み込まれたプログラムによ
って自動的且つ瞬時に実行される。
さらに、上記L算出ステップによって求めら
れたD、M、Lの組を下記数式(2)に代入すること
によって、Jが算出される(J算出ステップ)。
のJ算出ステップについても、コンピュータ
組み込まれたプログラムによって自動的且
瞬時に実行される。
その後、上記J算出ステップで算出されたJ
基づいて、下記不等式(3)を満足するD、Mの組
を選択するDM選択ステップが実行される。
以上の処理をコンピュータに実行させる とにより、テーブル直径Dを決定することが 可能となる。第2の実施形態に係るテーブル 決定方法の好適な点としては、設計者が複 のD、Mの組を任意に入力し、この任意の値に 基づいて最適なテーブル直径Dを求めること できる点にある。このような第2の実施形態 係るテーブル径決定方法を利用することに って、だれでも最適なテーブル直径Dを簡単 に得ることが可能となる。
以上、本発明に係る回転テーブル装置お び本発明に係るテーブル径決定方法につい の好適な実施形態について説明を行った。 かしながら、本発明の技術的範囲は上記第2 の実施形態に記載の範囲には限定されない。 上記第2の実施形態には、多様な変更又は改 を加えることが可能である。
例えば、上述した冷却媒体導入路αでは、 号α 3 で示される回転ローラベアリング30の外周面 沿って一周する箇所が、回転ローラベアリ グ30が有する内輪32の上面側のみを沿うよう に形成された場合を例示して説明した。しか しながら、本発明の冷却媒体導入路は、上述 した形態に限られるものではなく、回転駆動 側となる内輪又は外輪が有する周面の少なく とも一部を沿うように形成すれば良い。
なお、構造上可能であれば、内輪32の内 側や下面側、あるいは外輪31側が回転駆動側 となる構造の場合には、外輪31側を沿うよう 冷却媒体経路を形成することもできる。
また、上述した第2の実施形態では、冷却 媒体導入路αおよび冷却媒体排出路βからな 冷却媒体経路を、ロータリージョイント50、 ブレーキシャフト40およびテーブル20内に形 した場合を例示して説明した。しかしなが 、冷却媒体経路の形成箇所は、上記の部材 は限られない。回転ベアリングの回転駆動 となる内輪又は外輪のいずれか一方に隣接 ることによって冷却効果を発揮できるので れば、冷却媒体経路はいかなる部材に形成 れても良く、例えば、内輪又は外輪の内部 冷却媒体経路を形成したり、回転ベアリン が取り付けられる取付部材に対して冷却媒 経路を形成したりしても良い。
さらに、上述した実施形態では、冷却媒 経路がその内部に形成される経路形成管を ブレーキシャフト40として用いた場合につ て例示して説明を行った。しかしながら、 却媒体経路が形成される経路形成管は、ブ ーキシャフト40として用いられるものに限ら れない。単に、経路形成管としてのみ用いら れる管部材として経路形成管を構成しても良 いし、その他の機能を発揮できるように構成 しても良い。
またさらに、本発明の回転ベアリングは 上述した回転ローラベアリング30に限られ 、適切にテーブル20の回転運動を支承できる ものであれば、転動体にボールを用いたもの 等、あらゆる型式の回転ベアリングを用いる ことができる。
さらにまた、上述した第2の実施形態では 、本発明の中空モータを、内方側に回転体で あるロータが設置され、外方側に固定体であ るステータが設置されるインナーロータ形式 の中空モータ10として構成した場合を例示し 説明を行った。しかしながら、本発明の中 モータには、外方側に回転体であるロータ 設置し、内方側に固定体であるステータを 置したアウターロータ形式の中空モータを 用することができる。
また、上述した第2の実施形態に係るテー ブル径決定方法は、本発明方法の基本的な工 程を説明したものであり、本発明方法を実行 できるものであれば、どのような形式のコン ピュータやプログラム、あるいはプログラム 言語をも適用することが可能である。
その様な変更又は改良を加えた形態も本 明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求 範囲の記載から明らかである。
