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Patent Searching and Data


Title:
ROTOR HEAD OF REMOTELY-CONTROLLED HELICOPTER, AND REMOTELY-CONTROLLED HELICOPTER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/004705
Kind Code:
A1
Abstract:
In constructing a single rotor-type R/C helicopter compact and light-weight for indoor use, the flying behavior of the helicopter is stabilized to improve the operability. A center hub for supporting a rotor head on a main mast is divided into an upside center hub and a downside center hub and is so structured that the fixation angle of each center hub about the axis of the main mast can be set to any desired but appropriate value. The center hub is mounted in such a manner that the phase angle of a main rotor which is an output with respect to input of operation from a swash plate may be an acute angle and the main rotor and a stabilizer may be rotated keeping an acute-angle phase difference.

Inventors:
UEBORI TAKAKAZU (JP)
NAKAMURA KIMIO (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/063232
Publication Date:
January 08, 2009
Filing Date:
July 02, 2007
Export Citation:
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Assignee:
HIROBO CO LTD (JP)
UEBORI TAKAKAZU (JP)
NAKAMURA KIMIO (JP)
International Classes:
B64C27/605; A63H27/133
Foreign References:
JP2004121798A2004-04-22
JPS5959595A1984-04-05
JPH09512515A1997-12-16
DE202007000987U12007-04-12
Other References:
See also references of EP 2172396A4
Attorney, Agent or Firm:
TAKEUCHI, Saburo et al. (Ichizawa & Associates6F., Akasaka 2-chome Annex,19-8, Akasaka 2-chom, Minato-ku Tokyo, JP)
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Claims:
 スワッシュプレートからの操作入力に対し、出力となるメインロータの位相角が鋭角となることに対応させて、メインロータとスタビライザーとが鋭角の位相差を保って回転するように取り付けられた構成を有することを特徴とするシングルロータ式遠隔操縦ヘリコプタのロータヘッド。
 メインマストにロータヘッドを支持するセンターハブを上側センターハブと下側センターハブとに分割するとともに、それぞれメインマストの軸廻りで固定角度を適宜に設定自在に構成し、上下のセンターハブにメインロータとスタビライザーがそれぞれ取り付けられた構成を有する請求項1に記載の遠隔操縦ヘリコプタのロータヘッド。
 請求項1又は2に記載のロータヘッドを備えた遠隔操縦ヘリコプタ。
Description:
遠隔操縦ヘリコプタのロータヘ ド及び遠隔操縦ヘリコプタ

 本発明は、有線による遠隔制御(Remote Cont rol)又は無線による遠隔制御(Radio Control)によ 飛行する遠隔操縦ヘリコプタ(以下、R/Cヘリ と総称する)のロータヘッドに係り、ベル式 ヒラー式又はベルヒラー式によりメインロ タの回転面を傾斜させるように構成された ングルロータ式のR/Cヘリに好適なロータヘ ドの機構に関する。

 R/Cヘリは、迎え角が付いたメインロータ レードを回転させて揚力を生じさせるとと に、メインマストの根元部分に取り付けら たスワッシュプレートからリンク機構を介 て、メインロータブレードの抑え角を変化 せ、揚力の変化を利用してロータの回転面 傾けることで傾斜方向への推力を生じさせ 飛行する。

 このようなメインロータブレードのピッ 角を制御する方式として、スワッシュプレ トからリンク機構を介して直接的にブレー を傾動させるベル式と、スワッシュプレー からリンク機構を介してスタビライザーブ ードを傾動させ、スタビライザーブレード 傾動することにより生じる揚力バランスの 化をメインロータブレードに伝達してピッ 角を変化させるヒラー式とがある。R/Cヘリ は、両方式を組み合わせたベルヒラー式制 によって良好な操舵の応答性が得られるこ から、ベルヒラー式が広く一般に用いられ いる(例えば特許文献1、2参照)。

 スワッシュプレートの傾動動作によって インロータの回転面がスワッシュプレート 同じ方向に傾くように制御されるのは、回 する物体に力を加えると90度回転が進んだ 向にその力の効果が現れるジャイロプリセ ションが働くためである。このジャイロプ セッション効果により、メインロータとス ビライザーを機体に加わる外的応力を制御 るように機能させ、飛行動作を安定させる めに、ベルヒラー式のR/Cヘリでは、操作入 に対する出力の位相差を90度とし、スタビラ イザーとメインロータを互いに直交する配置 に設けてある。

実公平6-7751号公報

特開2003-103066号公報

 近時、室内のリビングなどでR/Cヘリの飛行 縦を楽しむための用途として、機体重量が4 00g以下のインドア用ヘリの需要が増大してい る。
 市販されているベルヒラー制御方式のR/Cヘ は、機体の全長が略1m、重さが3kg程度のも から、全長が2mを超える大きさのものまで種 々のタイプがあるが、何れのタイプも屋外で 飛行操縦を楽しむ用途に作られたものであり 、インドア用ヘリの開発を望むニーズも大き い。

 このようなニーズに対応するべく、従来か あるベルヒラー式のR/Cヘリをスケールダウ し、機体を小型且つ軽量にすれば、室内で 行動作が可能なヘリを構成することは可能 ある。
 しかし、インドア用として機体を小型且つ 量にした場合、飛行動作が安定せず、操作 極めて難しくなるという問題があった。離 からホバリングまでの単純な操作でも、屋 用の大型機を操作する以上の高度な操作技 を必要とし、また、機体を前後又は側進飛 させようと送信機(プロポ)の操作スティッ を操作すると飛行姿勢が崩れたり機体がぶ たりし、これを安定させようと舵を打つと 作方向に機体が大きく揺れる挙動を示し、 体を所望の方向へスムーズに飛行させるこ はできなかった。

 このような機体の挙動に対し、メインロ タのブレードやスタビライザーのブレード 形状を変え、或いはロータヘッドのベルヒ ー率を精密に調整することにより機体の自 安定性を改善することができるものの、こ ような調整を行ったとしても、機体を所望 方向へ移動させる操作、つまりスワッシュ レートを傾動させてメインロータの回転面 変化させる操作を行った場合に、所望の方 へ正確且つ安定的に機体を飛行させること できず、飛行姿勢が崩れる事態が必ず生じ 、従来の屋外用R/Cヘリのような操作性は得 れなかった。

 本発明は従来技術の有するこのような問 点に鑑み、R/Cヘリを小型に構成する場合に その飛行動作を安定させて操作性を向上さ ることを課題とする。

 前記課題を解決するため本発明のロータ ッドは、シングルロータ式R/Cヘリのロータ ッドであり、スワッシュプレートからの操 入力に対し、出力となるメインロータの位 角が鋭角となることに対応させて、メイン ータとスタビライザーとが鋭角の位相差を って回転するように取り付けられた構成を することを特徴とする。

 前記構成において、メインマストにロータ ッドを支持するセンターハブを上側センタ ハブと下側センターハブとに分割するとと に、それぞれメインマストの軸廻りで固定 度、つまりメインマストに対する固定位置 適宜に設定自在に構成し、上下のセンター ブにメインロータとスタビライザーをそれ れ取り付けることが好ましい。
 また、本発明のR/Cヘリは前記構成のロータ ッドを備えていることを特徴とする。

 室内で飛行可能に構成されたインドア用のR /Cヘリは、ベルヒラー式R/Cヘリに限らず、そ 操縦が極めて難しいことが知られており、 縦が困難なことの要因の一つとして、イン ア用ヘリは軽量なため、室内のごく弱い風 も飛行動作に影響を与えることが挙げられ 。
 そのため、従来は、インドア用ヘリの飛行 作が不安定となるのは、機体が軽量である とに全てが起因し、インドア用のために機 の重量を大きくすることができない以上こ を防ぐことはできず、飛行動作を安定させ には、機体のベルヒラー率その他の調整箇 や送信機から出力される制御信号の特性な を精密に調整し、且つ送信機を操作する者 操作技量を高める以外に方法はないと考え れていたのが実状である。

 本発明者は、インドア用として小型に構 したR/Cヘリの飛行動作を安定させるための 法について鋭意研究を重ねた結果、メイン ータブレードを軽量な材料を用いて成形す などしてメインロータが軽量化された場合 、ジャイロプリセッション効果が通常とは なる位置に現れることを見出し、前記構成 R/Cヘリを発明するに至ったものである。

 すなわち、屋外用のR/Cヘリのように、メイ ロータブレードが木製やFRP製で高剛性且つ 重量の場合は、ジャイロプリセッションは 力に対して90度遅れて現れ、これを利用し メインロータの進行方向に対して90度進んだ ところで舵を入力、つまり90度進んだ位置で ワッシュプレートを傾動させてメインロー のピッチ角を変化させるようになっている
 これに対して、インドア用に小型化したR/C リに発泡スチロールなどのプラスチックを 料とする軽量なメインロータブレードを取 付けた場合に、そのジャイロプリセッショ が現れる位置を試行錯誤を重ねて確認した ころ、ジャイロプリセッションは入力に対 て90度よりも小さな範囲で現れることが判 した。

 かかる知見に基づき、前記インドア用とし 小型に構成されたベルヒラー式R/Cヘリのロ タヘッドを、操作入力に対して出力となる インロータの位相角を90度よりも小さな鋭 となるように調整し、つまりメインマスト 対してメインロータの取り付け位置をメイ マスト廻りで適宜な角度進めた配置として メインロータとスタビライザーとが鋭角の 相差を保って回転するように構成した。
 そして、このロータヘッドを備えたR/Cヘリ 飛行させたところ、機体はぶれることなく 定した飛行姿勢を保ち、飛行方向を変えて 飛行姿勢が崩れることなく、機体の挙動も 定して所望の方向へスムーズに飛行させる とができ、操作性が飛躍的に向上すること 確認できた。
 これは、ベルヒラー制御方式のR/Cヘリは、 イクリックピッチコントロールによりロー の回転面を変化させ、また、メインマスト 上部でシーソー運動するスタビライザーに ってもロータの回転面を変化させているが メインロータの位置を適宜な角度進めて、 タビライザーとの位相差が鋭角となるよう 配置することで、これらロータの回転面の 化によって実際にジャイロプリセッション 機体に及ぼす力の方向と、機体を制御すべ 方向とが一致し、前記メインロータの配置 理にかなっているからだと考えられる。

 本発明によれば、小型且つ軽量に構成され R/Cヘリのロータヘッドを、スワッシュプレ トからの操作入力に対するメインロータの 相角を90度ではなく鋭角の範囲に調整し、 れに対応させて、メインロータとスタビラ ザーの回転の位相角も鋭角に設定した構成 することで、R/Cヘリの飛行動作を安定させ 操作性を飛躍的に向上させることができる
 従って、インドア用ヘリの操縦が困難であ たとの従来の問題点を解消し、機体や送信 の諸設定箇所を精密に調整しなくとも、ま 、操作技量が未熟な者でも、室内でのR/Cヘ の操縦を手軽に楽しむことが可能となる。

 なお、本発明者の実験によれば、メイン ータとスタビライザーの回転の位相差は、 インロータブレードの重さや寸法、機体の 重量などR/Cヘリの構成によって範囲が異な ことを確認している。そのため、飛行を安 させるのに最適な位相差(角度)はR/Cヘリの 成に応じて適宜に調整し設定する必要があ 。何れにしても、メインロータブレードが 量な場合、ジャイロプリセッションは入力 対して90度よりも小さな角度で遅れて現れ、 飛行動作を安定させるためには、メインロー タとスタビライザーの回転の位相差が鋭角に 保たれるように構成する必要がある。

本発明の一実施形態のR/Cヘリのロータ ッドとスワッシュリンケージを構成する機 の斜視図である。 図1の機構の構成部材の展開斜視図であ る。 図2におけるスワシュプレート廻りの構 成部材の展開拡大図である。 図2におけるメインロータ廻りの構成部 材の展開拡大図である。 (A)、(B)はそれぞれメインロータとメイ マストの連結部の要部拡大縦断面図と横断 図である。 図2におけるスタビライザー廻りの構成 部材の展開拡大図である。 図1に示した機構の平面図である。

符号の説明

1 メインマスト、2 スワッシュプレート、 21 固定スワッシュ、22 回転スワッシュ、3  ータヘッド、4 メインロータ、41 ヨーク、 42 ブレードホルダー、43 メインロータブレ ド、5 スタビライザー、51 スタビライザー バー、52 スタビライザーブレード、6 ウォ シュアウトブロック、7 センターハブ、71  側センターハブ、72 下側センターハブ、9  エレベータレバー、10 ウォッシュアームコ トロール、12 シーソー 13 スタビライザー ントロールロッド、14 ミキシングアーム、 15 ミキシングアームロッド、ES エレベータ ーボ、AS エルロンサーボ

 本発明の好適な一実施形態を図面を参照し 説明する。
 図1は本発明のR/Cヘリのロータヘッドとスワ ッシュリンケージを構成する機構の斜視図、 図2は図1の機構の構成部材の展開斜視図、図3 はスワシュプレート廻りの構成部材の展開拡 大図、図4はメインロータ廻りの構成部材の 開拡大図、図5はメインロータとメインマス の連結部の要部拡大断面図、図6はスタビラ イザー廻りの構成部材の展開拡大図、図7は 1に示した機構の平面図である。
 各図において符号1はメインマスト、2はス ッシュプレート、3はメインロータ4とスタビ ライザー5からなるロータヘッド、ESはエレベ ータサーボ、ASはエルロンサーボをそれぞれ している。

 図示した形態は、ベルヒラー制御方式によ メインロータブレードのピッチ角が制御さ るように構成されていて、インドア用とし 機体が軽量且つ小型に構成されたR/Cヘリに 発明を適用したものである。
 なお、以下の説明では記載を省略するが、R /Cヘリのメインフレームやテールロータ、前 ロータを駆動するモータ、操舵信号の受信 置など、R/Cヘリを構成する他の部材は従来 知のものを用いることが可能である。

 メインマスト1は、その上部を図示されな い機体フレームの上方へ突出させ、その下部 を機体内部に装備したモータの駆動軸にギア を介して連結させて、前記モータの駆動によ り回転するように取り付けてある。メインマ スト1の上部外周には円筒形のウォッシュア トブロック6が装着され、また、上端にはロ タヘッド3を支持するセンターハブ7が装着 れて、それぞれメインマスト1と一体に回転 得るように固着してある。

 センターハブ7は、図2に示されるように、 インマスト1の上端に固定される上側センタ ハブ71とそれよりも下側のメインマスト1の 周面に固定される下側センターハブ72とに 割した構造となっており、それぞれ上側セ ターハブ71に後述するシーソー12とスタビラ ザー5が取り付けられ、下側センターハブ72 メインロータ4が取り付けられるようになっ ている。
 そして、上下のセンターハブ71、72は、メイ ンマスト1の軸廻りで固定角度、つまりメイ マスト1に対する固定位置を適宜に設定自在 なっており、これによりメインマスト1の軸 廻りのメインロータ4とスタビライザー5の交 角度、つまり両部材の回転の位相差を適宜 角度に設定できるように設けてある。なお 後述するように本形態では前記位相差を略4 5度に設定してある。

 スワッシュプレート2は、図3に示されるよ に、外周三方にピボット21a、21bを突出させ 固定スワッシュ21の上側に、軸受け(図示せ )を介して、外周四方にピボット22a、22bを突 させた回転スワッシュ22を回転自在に支持 て構成されている。
 スワッシュプレート2は、その中央に形成さ れた開口にメインマスト1を通し、当該マス を中心としてマストと直交する方向の軸廻 で傾動自在に取り付けてある。
 すなわち、スワッシュプレート2の下側には 、エレベータサーボESのサーボホーンとロッ 8aを介して連結した横長枠状のエレベータ バー9が配され、このエレベータレバー9の傾 動自在な両端部9a、9aを固定スワッシュ21の外 周対向位置のピボット21a、21aにそれぞれ接続 してある。エレベータレバー9は、その中央 9b、9bが図示されないメインフレームに回転 在に留め付けてある。また、固定スワッシ 21の前記対向位置の両ピボット21aとは90度ず れた位置の他のピボット21bにはロッド8bを介 てエルロンサーボASのサーボホーンを接続 てある。さらに、スワッシュプレート2の直 上でメインマスト1に固着されたウォッシュ アウトブロック6の両側にはウォッシュコン ロールアーム10、10が配され、両アームの中 部10a、10aをウォッシュアウトブロック6の外 周部61に回転自在に留め付けてあるとともに 両アームの回転自在なアーム端部10b、10bを 回転スワッシュ22の対向位置のピボット22a 22aにそれぞれ回転自在に連結してある。
 そして、エレベータサーボESを駆動してサ ボホーンに連結したロッド8aを昇降作動させ ると、エレベータレバー9の中央部9b、9bを中 として、エレベータレバー9の両端の一方が 上昇、他方が下降し、これにより固定スワッ シュ21と回転スワッシュ22とがエレベータレ ー9と平行にメインマスト1の廻りで傾動する ようになっている。
 また、エルロンサーボASを駆動してサーボ ーンに連結したロッド8bを昇降作動させると 、固定スワッシュ21のピボット21a、21aを結ぶ 分を軸として、当該固定スワッシュ21のロ ド8bが接続したピボット21b側の端部とこれと 対向する側の端部が互いに上昇又は下降して 、固定スワッシュ21及び回転スワッシュ22が インマスト1の廻りで傾動するようになって る。

 メインロータ4とスタビライザー5からな ロータヘッド3は、スワッシュプレート2より 上方で、メインマスト1に固定されたセンタ ハブ7によりメインマスト1と一体に回転し得 るように取り付けられており、後述するウォ ッシュコントロールアーム10やミキシングア ムロッド15などのリンケージを介してスワ シュプレート2と接続し、スワッシュプレー 2の傾動動作に伴って、メインロータ4及び タビライザー5のピッチ角が変化するように り付けてある。

 メインロータ4は、発泡ポリスチレン製のメ インロータブレード43を用いるなどして全体 軽量に形成されており、図2及び図4に示さ るように、前後にピボット41a、41aを突出さ てなるヨーク41と、ヨーク41の両側に固定さ る上下一対のブレードホルダー42、42と、ブ レードホルダー42、42で元端部を上下両面か 挟み込みボルトを貫通させて所定のピッチ でヨーク41の両側に一体に取り付けられるメ インロータブレード43、43とにより構成され いる。
 メインロータ4は、メインマスト1に固着し 下側センターハブ72の上半部外周にヨーク41 取り付けて、メインマスト1と一体に回転し つつヨーク41をメインマスト1と直交する軸方 向の周りに傾動させてメインロータ4全体を 宜に傾けることにより、メインロータブレ ド43、43のピッチ角を変化させることができ ように取り付けてある。
 詳しくは、図5に示されるように、ヨーク41 、下側センターハブ72の外周に装着した状 で、ヨーク41の対向内周面からピン11、11を 出させて下側センターハブ72の外周面に回転 自在に留め付けてあり、また、ヨーク41のピ ット41a、41aには後述するピッチロッド16、16 の一端が回転自在に連結してある。そして、 同図(B)に示されるように、ピッチロッド16、1 6によりピボット41a、41aが上下に変位操作さ ると、メインロータ4全体がピン11、11を支点 として下側センターハブ72廻りで矢符Ra方向 傾動し、メインマスト1に対するメインロー ブレード43、43のピッチ角が変化するように なっている。

 スタビライザー5は、図2及び図6に示される うに、中央を枠状の開口部51aとしたスタビ イザーバー51の両側にスラビライザーブレ ド52、52を一体に取り付けて構成されている
 スタビライザー5は、メインマスト1の上端 固着した上側センターハブ71にシーソー12を して前記開口部51aを支持させて、前記メイ ロータ4とは略45度の位相差を保ってメイン スト1と一体に回転するように取り付けてあ る。
 詳しくは、メインマスト1の上端には上部に U字形に屈曲した上側センターハブ71が固着し てあり、この上側センターハブ71のU字屈曲部 内に設けた軸部71a、71aにシーソー12の中央部1 2aを回転自在に軸止してある。この上側セン ーハブ71は、下側センターハブ72とはメイン マスト1の軸周りで角度をずらして固定して り、軸部71a、71aを結ぶ軸線を、メインロー 3を下側センターハブ72に回転自在に軸止す 両ピン11、11を結ぶ軸線上に投影すると、両 線が略45度の角度で交差し、上下のセンタ ハブ71、72に取り付けたメインロータ4とスタ ビライザー5とが略45度の位相差で回転するよ うに設けてある。
 スタビライザー5は、上側センターハブ71に 転自在に支持されたシーソー12の両端12b、12 bに、スタビライザーバー51の開口部51a内に設 けた軸受け51b、51bを図示されないピンで回転 自在に留め付けてあり、図6に示されるよう 、シーソー12と一体に上側センターハブ71の 部71a、71aを支点としてスタビライザー5全体 が矢符Sa方向に沿ってシーソー動作するとと に、軸受け部51b、51bを結ぶ線を軸としてス ビライザーブレード52、52を矢符Sb方向に沿 て傾動させることができるように取り付け ある。

 また、スタビライザーバー51の開口部51aの 側内面中央にはスタビライザーコントロー ロッド13、13の一端がそれぞれ回転自在に連 させてあり、両ロッドの他端は前記ウォッ ュコントロールアーム10、10の他端部に設け たピボット10c、10cに回転自在に連結してある 。
 さらに、シーソー12の両側面には、それぞ 中央部12aから等間隔離れた対称位置に軸受 部12c、12cが設けてあり、両軸受け部12c、12c はミキシングアーム14、14をピンで回転自在 軸止してある。
 両ミキシングアーム14、14は、軸受け部12cで 軸止された軸部から両端部までの長さを異な らせてあり、それぞれ長手側端部に設けたピ ボット14aにはミキシングアームロッド15の一 が回転自在に連結し、短手側端部に設けた ボット14bにはピッチロッド16の一端が回転 在に連結してある。そして、ミキシングア ムロッド15、15の他端は回転スワッシュ22の ボット22b、22bに回転自在に連結し、ピッチ ッド16、16の他端はメインロータ4のヨーク41 ピボット41a、41aに回転自在に連結してあり これらアームとロッドによりスワッシュリ ケージを構成している。

 このように構成された本形態のR/Cヘリのロ タヘッド3によれば、エレベータサーボES又 エルロンサーボASを駆動させて両サーボホ ンを作動させると、それぞれのホーンに連 したロッド8a、8bの端部が上下に変位してス シュプレート2がメインマスト1の廻りで適 に傾動し、これに応じて回転スワッシュ22の 周側面の各ピボットに連結したミキシングア ームロッド15、15とウォッシュコントロール ーム10、10が変位して、メインロータブレー 43、43及びスタビライザーブレード52、52の ッチ角を変化させるようになっている。
 すなわち、スワッシュプレート2の傾動に伴 うミキシングアームロッド15、15の変位はミ シングアーム14、14とピッチロッド16、16を介 してメインロータ4へと伝達され、メインロ タブレード43、43を、図5中の矢符Ra方向に傾 、ピッチ角を変化させる。また、ウォッシ コントロールアーム10、10の変位は、スタビ ライザーコントロールロッド13、13を作動さ てスタビライザー5全体を、図6中の矢符Sb方 に傾け、スタビライザーブレード52、52のピ ッチ角を変化させる。
 また、スタビライザーブレード52、52が風圧 を受けると、シーソー12と一体に上側センタ ハブ71の軸部71a、71aを支点として、図6中の 符Sa方向にスタビライザー5がシーソー動作 、このシーソー動作によっても、ミキシン アーム14、14がシーソー12の廻りで回転し、 の変位がピッチロッド16、16を介してメイン ロータ4へと伝達されてロータ4を傾動させ、 インロータブレード43、43のピッチ角を変化 させる。

 メインロータ4が傾動し、メインロータブレ ード43、43のピッチ角が変化するのに伴い、 インロータ4にはジャイロプリセッションが くが、メインロータブレード43、43を軽量な 材料で形成するなどして、メインロータ4を 量に構成してあるので、この場合のジャイ プリセッションは、メインロータ4の回転方 に対して略45度遅れて現れる。
 本形態では、図7に示されるように、メイン マスト1の軸上を通りメインロータブレード43 、43の先端部間を結ぶ軸線BLと、同じくメイ マスト1の軸上を通りスタビライザーブレー 52、52の先端部間を結ぶ軸線SLとを、メイン スト1と直交する面上に投影したときに、両 軸線の交差角度αが略45度となり、メインロ タブレード43、43とスタビライザーブレード5 2、52とが略45度の位相差を保って一体に回転 るように構成してある。従って、メインロ タブレード43、43のピッチ角が変化するのに 伴って機体に作用するジャイロプリセッショ ンの力の方向と、機体を制御すべき方向とが 一致したものとなり、R/Cヘリの飛行動作を安 定させることが可能である。

〔実施例〕
 インドア用ヘリの機体に本形態のロータヘ ド3を装備し、R/Cヘリを構成した。モータや 受信装置、バッテリーなどの電装品も含めて 、機体の総重量は150gであった。メインロー ブレード43は、発泡スチロール製で、元端部 から先端部までの全長(L)が153mm、重量が2gの のを使用した。上下のセンターハブ71、72の 定位置を調整し、メインロータ4とスタビラ イザー5との位相差(交差角度α)を略45度に設 した。
〔比較例〕
 前記実施例と同じ機体、ロータヘッド3及び メインロータブレード43を用い、上下のセン ーハブ71、72の固定位置を調整して、メイン ロータ4とスタビライザー5との位相差(交差角 度α)を略90度に設定したR/Cヘリを構成した。

 比較例のR/Cヘリを遠隔操作で飛行させたと ろ、送信機の操作スティックを操作すると 行姿勢が崩れ、機体がぶれて、機体の飛行 向の制御をスムーズに行うことが難しく、 作が難しかった。
 これに対し、実施例のR/Cヘリは、送信機の 作スティックを操作すると、機体はぶれる となく、滑らかに操作方向に飛行し、飛行 勢を崩すことなく安定的に飛行方向を制御 ることができ、比較例よりも実施例の機体 方が、操作性が向上していることを確認す ことができた。

 また、実施例のR/Cヘリにおいて、メイン ータ4とスタビライザー5との位相差(交差角 α)を適宜に設定して飛行安定性及び操作性 確認した。その結果、位相差が30度~60度の 囲であれば飛行が安定することを確認でき 。その内、40度~50度の範囲の範囲であったと きが、最も安定して飛行し、飛行姿勢を崩さ ずに飛行方向の制御も行え、操作性も最も良 好であった。

 なお、図示した形態は一例であり、本発 は他の適宜な形態のR/Cヘリに適用すること 可能である。図示した形態では、メインロ タブレードを固定ピッチとしてメインロー を構成したが、ピッチサーボを搭載し、コ クティブピッチ制御によりピッチ角が制御 れるように構成してもよい。ロータヘッド スワッシュプレートを接続するスワッシュ ンケージも適宜な構成とすることができ、 ル式又はヒラー式での構成も可能である。 た、スタビライザーバーをメインロータの 側に配置してロータヘッドを構成すること 可能である。さらに、センターハブを上側 ンターハブと下側センターハブに分割した 成としたが、R/Cヘリの機体の重量や構成に じて、メインロータとスタビライザーの最 な回転の位相差が明らかであれば、上下の ンターハブを一体構成のものとしてもよい