Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
ROUTE SEARCH METHOD AND ROUTE SEARCH DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/054252
Kind Code:
A1
Abstract:
A multiprocessor reads map information and information on the starting place and destination of a route search based on the map information, sets a relay point between the starting place and the destination in the map information, creates partial search data for searching a route from each of the starting place and destination to the relay point in the search range including the starting place, destination, and relay point, searches the routes from the starting place and destination to the relay point in a parallel processing by using the partial search data, and organizes a route with the minimum cost between the starting place and the destination from the results of the parallel processing.

Inventors:
EDAHIRO MASATO (JP)
YAMASHITA YOSHIKO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/068040
Publication Date:
April 30, 2009
Filing Date:
October 03, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
NEC CORP (JP)
EDAHIRO MASATO (JP)
YAMASHITA YOSHIKO (JP)
International Classes:
G01C21/00; G08G1/0969
Foreign References:
JP2006300934A2006-11-02
JPH08240438A1996-09-17
JP2005009978A2005-01-13
JP2001165684A2001-06-22
Attorney, Agent or Firm:
YAMASHITA, Johei (Toranomon 40th MT Bldg.13-1, Toranomon 5-chom, Minato-ku Tokyo 01, JP)
Download PDF:
Claims:
 地図情報と該地図情報に基づく経路探索の出発地および目的地の情報とを読み込み、
 前記地図情報における前記出発地と目的地との間に中継点を設定し、
 前記出発地および目的地ならびに前記中継点を含む探索範囲において前記出発地および目的地のそれぞれから前記中継点への経路を探索するための部分探索データを作成し、
 前記部分探索データを用いて前記中継点に対する前記出発地および目的地からの経路を並列処理により探索し、
 前記並列処理の結果から前記出発地および目的地間の最小コストの経路を編成することを特徴とする経路探索方法。
 前記中継点として前記出発地および目的地間に複数の中継点を設定し、
 前記複数の中継点のそれぞれに対する前記出発地および目的地からの経路を並列処理により探索し、
 前記各中継点に関し編成した前記出発地および目的地間の最小コストの経路のうちの最小コストの経路を選択することを特徴とする請求項1記載の経路探索方法。
 前記中継点として前記出発地および目的地間に複数の中継点を設定し、
 前記部分探索データとして、さらに前記複数の中継点間の経路を探索するための部分探索データを作成し、
 前記さらに作成した部分探索データを用いた前記複数の中継点間の経路探索を前記並列処理後に実行し、
 前記並列処理の結果と前記複数の中継点間の経路探索の結果とから前記出発地および目的地間の最小コストの経路を編成することを特徴とする請求項1又は2記載の経路探索方法。
 地図情報と該地図情報に基づく経路探索の出発地および目的地の情報とを読み込み、当該地図情報における前記出発地と目的地との間に中継点を設定する中継点設定部と、
 前記出発地および目的地ならびに前記中継点を含む探索範囲において前記出発地および目的地のそれぞれから前記中継点への経路を探索するための部分探索データを作成する部分探索設定部と、
 前記部分探索データを用いて前記中継点に対する前記出発地および目的地からの経路を並列処理により探索する経路探索部と、
 前記並列処理の結果から前記出発地および目的地間の最小コストの経路を編成する経路編成部とを備えることを特徴とする経路探索装置。
 前記中継点設定部は、前記中継点として前記出発地および目的地間に複数の中継点を設定し、
 前記経路探索部は、当該複数の中継点のそれぞれに対する前記出発地および目的地からの経路を並列処理により探索し、
 前記経路編成部は、前記各中継点に関し編成した前記出発地および目的地間の最小コストの経路のうちの最小コストの経路を選択することを特徴とする請求項4記載の経路探索装置。
 前記中継点設定部は、前記中継点として前記出発地および目的地間に複数の中継点を設定し、
 前記部分探索設定部は、前記部分探索データとして、さらに前記複数の中継点間の経路を探索するための部分探索データを作成し、
 前記経路探索部は、前記さらに作成した部分探索データを用いた前記複数の中継点間の経路探索を前記並列処理後に実行し、
 前記経路編成部は、前記並列処理の結果と前記複数の中継点間の経路探索の結果とから前記出発地および目的地間の最小コストの経路を編成することを特徴とする請求項4又は5記載の経路探索装置。
 コンピュータに、
 地図情報と該地図情報に基づく経路探索の出発地および目的地の情報とを読み込み、
 前記地図情報における前記出発地と目的地との間に中継点を設定し、
 前記出発地および目的地ならびに前記中継点を含む探索範囲において前記出発地および目的地のそれぞれから前記中継点への経路を探索するための部分探索データを作成し、
 前記部分探索データを用いて前記中継点に対する前記出発地および目的地からの経路を並列処理により探索し、
 前記並列処理の結果から前記出発地および目的地間の最小コストの経路を編成することを実行させることを特徴とするプログラム。
 前記コンピュータに、
 前記中継点として前記出発地および目的地間に複数の中継点を設定し、
 前記複数の中継点のそれぞれに対する前記出発地および目的地からの経路を並列処理により探索し、
 前記各中継点に関し編成した前記出発地および目的地間の最小コストの経路のうちの最小コストの経路を選択することを実行させることを特徴とする請求項7記載のプログラム。
 前記コンピュータに、
 前記中継点として前記出発地および目的地間に複数の中継点を設定し、
 前記部分探索データとして、さらに前記複数の中継点間の経路を探索するための部分探索データを作成し、
 前記さらに作成した部分探索データを用いた前記複数の中継点間の経路探索を前記並列処理後に実行し、
 前記並列処理の結果と前記複数の中継点間の経路探索の結果とから前記出発地および目的地間の最小コストの経路を編成することを実行させることを特徴とする請求項7又は8記載のプログラム。
 
 
 
Description:
経路探索方法および経路探索装

 本発明は、電子地図上に経路を提示する めの経路探索技術に関する。

 電子地図上で経路を探索する技術は、例 ば、車載用のナビゲーション装置やWebの電 地図サイト等、種々の用途にて活用されて る。一方で、ユーザの見地からは、いずれ 用途においても、いち早く経路を提示する とが望まれる。かかる要望に対処するため 技術として、例えば、後述の特許文献1及び 2に記載のものがある。

 特許文献1に記載の技術は、地図の読み込み 処理と経路探索処理の大半とを並列で実行す ることにより、探索時間の削減を図るもので ある。特許文献2に記載の技術では、予想コ トを求めるための距離計算と、予想コスト 並べ替えとを並列処理することで、探索時 の短縮が図られている。

特開平09-096537号公報

特開平09-229704号公報

 上記特許文献1及び2の技術は、移動中の ーナビゲーションのように、経路を逐次的 決定して表示する用途には好適である。し しながら、例えば、カーナビゲーションに ける突然の経路再検索や、Web上の電子地図 イトのように、出発地から目的地までの全 の経路を一括的に要求される用途では、両 間が長距離の場合もあり、上記の技術では ータルの探索時間を短縮し難い。

 本発明の目的は、出発地から目的地まで 一連の経路を迅速に提示するための経路探 方法及び装置を提供することにある。

 本発明に係る経路探索方法は、地図情報 該地図情報に基づく経路探索の出発地およ 目的地の情報とを読み込み、前記地図情報 おける前記出発地と目的地との間に中継点 設定し、前記出発地および目的地ならびに 記中継点を含む探索範囲において前記出発 および目的地のそれぞれから前記中継点へ 経路を探索するための部分探索データを作 し、前記部分探索データを用いて前記中継 に対する前記出発地および目的地からの経 を並列処理により探索し、前記並列処理の 果から前記出発地および目的地間の最小コ トの経路を編成するという方法である。

 本発明に係る経路探索装置は、地図情報 該地図情報に基づく経路探索の出発地およ 目的地の情報とを読み込み、当該地図情報 おける前記出発地と目的地との間に中継点 設定する中継点設定部と、前記出発地およ 目的地ならびに前記中継点を含む探索範囲 おいて前記出発地および目的地のそれぞれ ら前記中継点への経路を探索するための部 探索データを作成する部分探索設定部と、 記部分探索データを用いて前記中継点に対 る前記出発地および目的地からの経路を並 処理により探索する経路探索部と、前記並 処理の結果から前記出発地および目的地間 最小コストの経路を編成する経路編成部と 備える。

 本発明によれば、出発地から目的地まで 一連の経路を迅速に提示することが可能と る。

本発明の第1の実施形態の構成を示すブ ロック図である。 本発明の第1の実施形態のフローチャー トである。 本発明の実施形態における入力データ 関する説明図である。 本発明の第1の実施形態における中継点 に関する説明図である。 本発明の第1の実施形態の具体例に関す る説明図である。 本発明の第1の実施形態の具体例に関す る説明図である。 本発明の第1の実施形態の具体例に関す る説明図である。 本発明の第1の実施形態の具体例に関す る説明図である。 本発明の第1の実施形態の具体例に関す る説明図である。 本発明の第1の実施形態の具体例に関 る説明図である。 従来の探索アルゴリズムによる経路探 索に関する説明図である。 本発明の第1の実施形態の具体例に関 る説明図である。 本発明の第1の実施形態の具体例に関 る説明図である。 本発明の第2の実施形態の構成を示す ロック図である。 本発明の第2の実施形態における中継 に関する説明図である。 本発明の第2の実施形態のフローチャ トである。 本発明の他の実施形態における中継点 に関する説明図である。

符号の説明

101:システム、51:マルチプロセッサ、1:中継点 設定部、2:部分探索設定部、3-1,3-2:経路探索 、4:経路編成部、5:入力データ、6:中継点、7- 1,7-2:部分探索データ、8:探索結果記憶部、9: 力経路
31:出発地、32:目的地、33:交差点、34:道路情報
46:中継点、47a,47b:部分領域、47c:探索範囲

[第1の実施形態]
 図1に、本発明の第1の実施形態のシステム 成を示す。システム101において、マルチプ セッサ51は、入力データ5をもとに探索した 路の情報を探索結果記憶部8へ格納し、その から選択した情報を用いて出力経路9を編成 する。入力データ5には、経路探索に必要な 図情報や、ユーザから指定された出発地及 目的地といった情報が含まれる。

 マルチプロセッサ51は、プログラムの実 により実現される機能として、中継点設定 1,部分探索設定部2,経路探索部3(3-1,3-2)及び経 路編成部4を備える。中継点設定部1は、入力 ータ5から地図上の出発地及び目的地を認識 し、両者間に中継点6を設定する。本実施形 では、出発地と目的地との間に単一の中継 が設定される。

 部分探索設定部2は、中継点6に対する出 地及び目的地からの経路を探索するための 分探索データ7(7-1,7-2)を作成する。部分探索 ータ7には、出発地及び目的地ならびに中継 点を含む広域の探索範囲や、その範囲内での 探索対象となる部分領域の情報が含まれる。 本実施形態の部分探索データ7は、出発地か 中継点6までの経路探索のための部分探索デ タ7-1と、目的地から中継点6までの経路探索 のための部分探索データ7-2とから構成される 。

 経路探索部3(3-1,3-2)は、部分探索データ7(7 -1,7-2)を用いて、出発地から中継点への経路 、目的地から中継点への経路とを並列処理 より探索する。経路の探索にあたっては、 離や所要時間など、経路の長短を評価する めの指標であるコストを用いる。経路探索 3は、並列処理により得られた各部分領域の 索結果を探索結果記憶部8に格納する。

 経路編成部4は、探索結果記憶部8に格納 れた情報から、出発地及び目的地間でコス が最小となる一連の経路を編成し、それを 力経路9として出力する。

 図2に示すフローチャートに沿って、上記 機能を持つマルチプロセッサ51の動作につい 説明する。マルチプロセッサ51は、まず、 図情報,出発地及び目的地などの情報が記述 れた入力データ5を読み込む(ステップS1)。

 図3に、入力データ5の例を示す。図示の 力データ5には、地図上の各交差点33をノー として、ノード間の距離や走行の所要時間 どに関する道路情報34が示されている。「S が記述された交差点は今回の出発地31であり 、「T」は目的地32である。また、道路情報34 付記されている円内の数値は、対応する2つ の交差点(33)間のコスト値を表す。

 中継点設定部1は、入力データ5から出発 31及び目的地32を認識し、両者間の中継点6と しての交差点を選定する(ステップS2)。部分 索設定部2は、中継点6,出発地31及び目的地32 含む広域の探索範囲について、出発地31及 中継点6間の部分探索データ7-1と、目的地32 び中継点6間の部分探索データ7-2とを作成す (図2:ステップS3)。

 図4に、部分探索データ7の例を示す。図 の出発地31及び目的地32は、それぞれ図3に示 すものに対応する。また、「R」が記述され 交差点(46)は、中継点設定部1が設定した中継 点(6)に対応する。部分探索設定部2は、中継 46,出発地31及び目的地32を含む広域の探索範 47cを設定する。そして、探索範囲47c内にお て、出発地31及び中継点46間の経路探索のた めの部分領域47aと、目的地32及び中継点6間の ための部分領域47bとを設定し、設定した各領 域についての部分探索データを作成する。こ れにより、出発地31及び目的地32間に2つの探 領域が形成される。

 経路探索部3(3-1,3-2)は、部分探索データ7(7 -1,7-2)を用いて、すべての部分領域の経路を 行処理で探索する(図2:ステップS4)。より具 的には、図4の部分領域47a及び部分領域47bの 路探索を並列で行う。各部分領域での探索 果は、順次、探索結果記憶部8へ格納される 。

 経路編成部4は、すべての部分領域の探索 結果を探索結果記憶部8から読み出し、今回 出発地及び目的地間の一連の経路を編成す (ステップS5)。このとき、コストが最小とな ように経路を編成する。そして、編成した 路を出力する(ステップS6)。

[具体例]
 上記実施形態について具体例を挙げる。本 では、図5に示す状況を想定する。図示の状 況は、メッシュ状の道路34-1-1~34-7-5及び35-1-1~3 5-6-6と曲線状の高速道路39とを含む地図上の 差点に、出発地31(「S」)及び目的地32(「T」) らびに中継点46(「R」)が設定された状況で る。

 高速道路39を走行するための所要時間の 積値は、メッシュの1区間当たり「1」である とする。図示の高速道路39は、6区間にわたる ことから、端から端までの所要時間は「6」 ある。ジグザグが付された道路34-3-3~34-3-6及 34-4-3~34-4-6は、工事中の道路であり、1区間 所要時間は「10」とする。その他の道路は、 1区間当たり「3」であるとする。

 図6に、図5の地図にて取り扱う交差点33-1- 1~33-7-6の配置を示す。各交差点には、経路の 算に使用する距離A,B,Cが順次設定される。 示の例において、各交差点の下段左の距離A は、出発地の交差点33-6-5Sからの距離が入力 され、その右隣の値Bには、目的地の交差点33 -2-5Tからの距離が入力される。上段の距離Cは 、下段の距離A,Bの合計である。

 マルチプロセッサ51は、中継点33-4-1Rを設 すると、出発地33-6-5Sから中継点33-4-1Rへの 路探索のための部分探索データと、目的地33 -2-5Tから中継点33-4-1Rへの経路探索のための部 分探索データとを作成する。そして、2種類 部分探索データを用いた探索処理を並列で 行する。

 図7に、出発地33-6-5Sから中継点33-4-1Rへの 路探索の様子を示す。各交差点における合 値(上段)のうち、括弧付きの値は、見積段 のもの、すなわち既知の情報をもとに推測 た距離(下段)の合計を示す。また、見積段階 から後述の確定処理を終えた交差点の合計値 には、確定を表す「*」が設定されている。 ルチプロセッサ51は、各交差点に対する設定 の内容を、順次、探索結果記憶部8へ格納す 。

 見積から確定への遷移について例を挙げ 。まず、初めに出発地33-6-5Sの合計値「4」 確定される。次に、出発地33-6-5Sから上下左 にある交差点(33-5-5,33-7-5,33-6-4,33-6-6)に、出 地33-6-5Sからの見積値「3」が設定される(下 左)。見積値を設定した交差点のうち、出発 33-6-5Sからの距離と、中継点33-4-1Rへの距離 の合計が最小となる交差点を選択する。そ 結果、図7において出発地33-6-5Sの左隣に位置 する交差点33-6-4が選択される。このような処 理の対象となった交差点(33-5-5,33-7-5,33-6-4,33-6- 6)の合計値(上段)に、確定を表す「*」が設定 れる。

 続いて、上記で選択された交差点33-6-4の 下左右の交差点(33-5-4,33-7-4,33-6-3,33-6-5)につ て、出発地33-6-5Sからの見積値「6」(下段左) 設定される。この見積値よりも小さい値が でに設定されている場合は、その小さい値 維持する。例えば、出発地33-6-5Sの場合、そ の下段左に、「6」より小さい「0」がすでに 定されていることから、この「0」を維持す る。そして、上記手順と同様に、見積値を設 定した交差点のうち、出発地33-6-5Sからの距 と、中継点33-4-1Rへの距離との合計が最小と る交差点を選択する。ここでは、交差点33-6 -4の上下にある交差点33-5-4又は33-7-4が選択さ る。また、今回の判定対象の交差点に、確 の「*」が設定される。以降、同様な手順で 、中継点33-4-1Rへ向けて処理を進める。

 図8に、目的地33-2-5Tから中継点33-4-1Rへの 路探索の様子を示す。ここでは、前述した 7の例と同様な処理を、目的地33-2-5Tから進 る。なお、図8では、各交差点の合計値(上段 )のうち、確定したものには「**」が付記され ている。

 マルチプロセッサ51は、2つの探索領域に いて得られた経路の情報を探索結果記憶部8 から順次読み出し、それらを統合する。図9 、経路の情報が統合された様子を示す。図 の各交差点において、下段左の値は、出発 33-6-5Sから中継点33-4-1Rへの経路探索のもの( 7)に対応し、下段右の値は、目的地33-2-5Tか 中継点33-4-1Rへの経路探索のもの(図8)に対応 る。上段の値は、下段の2値の合計であり、 その交差点を経由した場合の出発地33-6-5S及 目的地33-2-5T間の総距離を表す。

 図9において、交差点33-4-2の合計値には「 ***」が設定されている。これは、中継点33-4-1 Rに対する出発地33-6-5S及び目的地33-2-5Tの双方 からの経路探索において、交差点33-4-2の確定 処理が行われたことを表す。この交差点33-4-2 の合計「30」は、すなわち、出発地33-6-5Sから 交差点33-4-2を経由して目的地33-2-5Tへ至る経 について確定された総距離である。

 マルチプロセッサ51は、確定された総距 である「***」の値が、他の交差点の見積段 の合計値よりも小さいことを検知したとき その「***」の交差点を経由することで最短 路を編成できると判断する。見積段階の合 値のうち、「***」よりも小さいものがある 合は、その見積段階の交差点について、前 と同様な確定処理を進める。

 より具体的には、例えば、図9の交差点33- 4-2は、前述したように、総距離「30」が確定 れている。一方で、この「30」よりも小さ 見積段階の合計値を持つ交差点33-1-1,33-1-3,33- 4-5,33-7-1,33-7-3が存在する。そこで、マルチプ セッサ51は、これらの交差点について、合 値が小さいものから順に確定処理を進める すなわち、合計値「(20)」の交差点33-1-1,33-7-1 について、目的地33-2-5Tから中継点33-4-1Rへの 路探索で距離を確定した後、合計値「(24)」 の交差点33-1-3について、出発地33-6-5Sから中 点33-4-1Rへの経路探索で距離を確定する。こ により、交差点33-1-3の総距離が確定され、 ***」が設定される。

 図10に、上記の交差点33-1-3の総距離「24」 が確定した時点の様子を示す。この時点で、 マルチプロセッサ51は、すべての交差点のな で交差点33-1-3の「24」よりも小さい合計値 持つものは存在しないことから、この交差 33-1-3を経由する経路が最短であると認識す 。その結果、マルチプロセッサ51は、出発地 33-6-5Sから目的地33-2-5Tへの最短の経路として 高速道路39を利用する図示の矢印の経路を 成する。

 前述の例において、中継点33-4-1Rに対する 出発地33-6-5S及び目的地33-2-5Tからの経路探索 おいて、距離を確定した交差点の数は、そ ぞれ18個(図7の「*」及び図8の「**」の数量) ある。ここで、マルチプロセッサ51が双方 経路探索を並列処理することから、経路探 にかかる時間は、交差点18個分と考えること ができる。その後、出発地33-6-5Sから目的地33 -2-5Tまでの一連の経路を編成する際に、3つの 交差点(33-1-1,33-7-1,33-1-3)の確定処理が追加さ た。よって、本例によれば、最終的な経路 決定するために必要な確定処理は、交差点21 個分(18+3=21)である。

 これに対し、従来知られた経路探索のア ゴリズムの一つであるA*(A-star)アルゴリズム を用いた場合の処理例を図11に示す。図示の #」付きの値は、出発地33-6-5Sから目的地33-2- 5Tへの経路探索で確定された距離であり、「# #」は目的地33-2-5Tについて確定した距離であ 。この場合、交差点33個分の確定処理を必 とされ、本発明の上記具体例よりも手間が かることがわかる。

 以上説明したように、本実施形態のマル プロセッサ51は、出発地及び目的地間に中 点6を設定して2つの部分領域を形成し、各領 域の経路を並列処理により探索する。これに より、経路探索が効率化されることから、ユ ーザに対し、出発地から目的地までの一連の 経路を迅速に提示することが可能となる。

 なお、地図上の何れの領域を中継点(6)と るかは任意であるが、効率的な経路として 用される可能性が高い領域を採用すること 望ましい。例えば、広域の探索範囲に、高 道路の出入口、主要道路の主要交差点、主 な橋梁などがある場合は、それを中継点と て選択するよう設定しておく。これにより 高速道路や橋梁といった、コストの小さい 間が優先的に探索されることから、最短経 をより早く決定することができる。

 ここで、前述のメッシュ地図において、 速道路39の入口を中継点に設定した場合を に挙げる。本例の中継点(33-7-3R)は、高速道 39の入口付近の交差点である。図12に、出発 33-6-5Sから中継点33-7-3Rへの経路探索の様子 示す。これは、交差点33-4-1を中継点とした 述の図7の経路探索と対照することができる 図示の探索では、中継点33-7-3Rの合計値(上 )として、出発地33-6-5Sからの距離「9」が確 されている。

 また、図13に、目的地33-2-5Tから中継点33-7 -3Rへの経路探索の様子を示す。これは、前述 の図8の経路探索と対照することができる。 例では、中継点33-7-3Rの合計値として、目的 33-2-5Tからの距離「15」が確定されている。 って、中継点33-7-3Rの合計値について、図12 び図13の数値を統合すると、高速道路39を利 用して出発地33-6-5Sから目的地33-2-5Tへ至る経 の総距離として、前述の例と同じ「24」(9+15 =24)が得られる。

 本例において、確定処理の対象となる交 点の数(図12の「*」及び図13の「**」の数)は 交差点33-4-1を中継点とした前述の例での数( 図7の「*」及び図8の「**」の数)よりも少ない ことがわかる。従って、高速道路39の出入口 近を中継点に設定することにより、最短経 を一層効率よく求めることができる。

[第2の実施形態]
 図14に、本発明の第2の実施形態のシステム 成を示す。前述の実施形態では単一の中継 が設定されたが、本実施形態では複数の中 点を設定する。システム102において、中継 設定部1が複数の中継点6(6-1,…,6-L)を設定し 部分探索設定部2が、設定された中継点6に 応した部分領域データ7(7-1,…,7-M)を作成する 。そして、経路探索部3(3-1,…,3-P)が、部分領 データ7を用いて経路を並列処理により探索 する。

 図15に、本実施形態における部分探索デ タの例を模式的に示す。図示の例において 出発地31(「S」)及び目的地32(「T」)間には、4 つの中継点46-1(「R1」),46-2(「R2」),46-3(「R3」), 46-4(「R4」)が設定されている。部分探索設定 2は、これら4つの中継点に関する8個の部分 域を探索範囲47c内で設定する。すなわち、 継点46-1については、出発地31から中継点46-1 への経路探索のための部分領域47a-1と、目的 32から中継点46-1への経路探索のための部分 域47b-1とを設定する。また、同様に、中継 46-2に関する部分領域47a-2,47b-2と、中継点46-3 関する部分領域47a-3,47b-3と、中継点46-4に関 る部分領域47a-4,47b-4とを設定する。

 図16に示すフローチャートに沿って、本 施形態の動作を説明する。ここでは、前述 た図15の例を想定する。マルチプロセッサ51 、入力データ5を読み込み(ステップS11)、地 上の出発地31及び目的地32間に複数の中継点 46-1~46-4を設定する(ステップS12)。そして、各 継点についての8個の部分領域47a-1~47a-4,47b-1~ 47b-4を探索するための部分探索データを作成 る(ステップS13)。

 経路探索部3-1,…,3-Pは、作成された部分 索データを用いて、8個の部分領域の経路を 列処理により探索する(ステップS14)。これ より、8個の部分領域の処理を概ね1個分の所 要時間で処理することができる。

 経路編成部4は、4つの中継点R1~R4のそれぞ れについて、前述の実施形態と同様にして、 出発地Sから目的地Tへの最短経路を編成する( ステップS15)。そして、編成した4つの経路の から、さらに最短のものを選択する(ステッ プS16)。より具体的には、4つの中継点R1~R4の で、例えば中継点R1に関する最短経路のコス トが最小である場合、この中継点R1の最短経 が選択される。経路編成部4は、選択した経 路を出力経路9として出力する(ステップS17)。

 本実施形態によれば、中継点を複数設定 ることから、より広い範囲の経路探索が可 となる。また、前述の実施形態と同様に、 数の部分領域の経路探索が並列で実行され ことから、部分領域が増えても、理論上は1 つの部分領域の所要時間で済む。よって、本 実施形態でも経路探索の効率化が図られる。

 本発明の実施は、上記の形態に限らず、 求の範囲内において種々の形態が可能であ 。例えば、複数の中継点を設定する場合に 前述の実施形態のように中継点を並列的に 定すること(図15)に限らず、中継点を直列的 に設定する、あるいは、並列及び直列を併用 してもよい。

 図17に、2つの中継点を直列的に設定した を示す。図示の例は、出発地31及び目的地32 間に、中継点46a(「Ra」)と中継点46b(「Rb」)と 設定したものである。この場合、出発地31 らの部分領域47aと、目的地32からの部分領域 47bの他に、中継点46a,46b間の経路探索のため 部分領域47abが設定される。そして、最終的 経路は、3つの部分領域(47a,47b,47ab)に関する 索結果から編成される。直列的な中継点を 定することで、出発地と目的地との間が極 て長距離である場合でも、探索時間が長引 ことを防ぐことができる。

 なお、上記のように2つの中継点のための 部分領域を設定した場合、その領域の経路探 索は、出発地及び目的地からの経路探索を終 えてから実行する。すなわち、図17の例では 部分領域47abの経路探索を、2つの部分領域47 a,47bの並列処理後に行う。中継点を4つ以上設 定した場合は、共通の中継点を含まない領域 同士であれば、それらの経路探索を並列処理 することができる。例えば、出発地及び目的 地間に直列の4つの中継点W,X,Y,Zがこの順序で 定された場合、中継点W,X間の経路探索と、 継点Y,Z間の経路探索とを並列処理すること できる。

 本発明における中継点としては、上記の 体例のような交差点に限らず、公共施設や など、地図上の任意の場所を設定してよい また、中継点は、局所的な場所に限らず、 えば、近接する複数の道路や建物を集合化 た地域であってもよい。

 本発明は、Web上の地図検索サイトにおけ 経路探索に限らず、カーナビゲーションに 好適である。例えば、案内中の経路から外 て走行した場合、経路探索の再試行が発生 るが、このような場合でも、本発明によれ 、ユーザに対し新たな経路を迅速に提示す ことができる。

 本発明は、上記各実施形態のマルチプロ ッサ(51)の機能に対応したコンピュータプロ グラム、あるいは、そのプログラムを記憶し た記録媒体として実施することができる。こ の場合、複数の経路探索部(3)のそれぞれを別 個の演算手段に実行させることにより、複数 の部分領域の経路を並列処理で探索する。

 本出願は、2007年10月24日に日本出願された 願2007-276527を基礎とする優先権を主張し、そ の開示の内容を全て本明細書に取り込むもの である。