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Title:
RUBBER COMPOSITION FOR INNER LINER AND TIRE HAVING INNER LINER MADE OF THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/075127
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a rubber composition for inner liner, which enables to improve low fuel consumption properties and durability, while maintaining air permeation resistance. Specifically disclosed is a rubber composition for inner liner, which contains 21-50 parts by weight of carbon black and/or silica (B) and 0.25-6 parts by weight of an alkylphenol-sulfur chloride condensate (C) represented by the formula (C1) below per 100 parts by weight of a rubber component (A) containing 60-100% by weight of a butyl rubber. The total sulfur content of this rubber composition for inner liner is 0.3-1.5 parts by weight. (C1) (In the formula, R1-R3 may be the same or different and each represents an alkyl group having 5-12 carbon atoms; x and y may be the same or different and each represents an integer of 2-4; and n represents an integer of 0-10.)

Inventors:
MIYAZAKI TATSUYA (JP)
Application Number:
JP2008/066220
Publication Date:
June 18, 2009
Filing Date:
September 09, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SUMITOMO RUBBER IND (JP)
MIYAZAKI TATSUYA (JP)
International Classes:
C08L23/22; B60C5/14; C08K3/04; C08K3/36; C08K5/375
Foreign References:
JPS5813648A1983-01-26
JP2002088206A2002-03-27
JP2002347022A2002-12-04
JP2005178767A2005-07-07
JPH0288658A1990-03-28
US3992362A1976-11-16
JP2006199792A2006-08-03
JPH08511050A1996-11-19
JPS6151041A1986-03-13
JPS51128342A1976-11-09
JPS4731092B1
US3968062A1976-07-06
Attorney, Agent or Firm:
ASAHINA, Sohta et al. (2-22 Tanimachi 2-chome,Chuo-ku, Osaka-sh, Osaka 12, JP)
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Claims:
 (A)ブチル系ゴム60~100重量%を含むゴム成分100重量部に対して、
(B)カーボンブラックおよび/またはシリカ21~50重量部、ならびに
(C)式(C1):
(式中、R 1 ~R 3 は同じかまたは異なり、いずれも炭素数5~12のアルキル基;xおよびyは同じかまたは異なり、いずれも2~4の整数;nは0~10の整数である)
で示されるアルキルフェノール・塩化硫黄縮合物0.25~6重量部を含有し、総硫黄含有量が0.3~1.5重量部であるインナーライナー用ゴム組成物。
 ゴム成分(A)がブチル系ゴムを60~80重量%含む請求の範囲第1項記載のインナーライナー用ゴム組成物。
 請求の範囲第1項または第2項記載のインナーライナー用ゴム組成物からなるインナーライナーを有するタイヤ。
Description:
インナーライナー用ゴム組成物 よびそれからなるインナーライナーを有す タイヤ

 本発明は、インナーライナー用ゴム組成 およびそれからなるインナーライナーを有 るタイヤに関する。

 近年、車の低燃費化に対する強い社会的 請から、タイヤの低発熱化や軽量化が図ら ており、タイヤ部材のなかでも、タイヤの 部に配され、空気入りタイヤ内部から外部 の空気の漏れの量(空気透過量)を低減して 気保持性を向上させるはたらきをもつイン ーライナーにおいても、軽量化などが行な れるようになってきた。

 現在、インナーライナー用ゴム組成物と ては、ブチル系ゴムを配合することで、タ ヤの空気保持性を向上させることがおこな れている。しかし、ブチル系ゴムは、空気 過量の低減効果は優れるが、硫黄が溶解し くいため、架橋密度が低く、充分な強度が られないという問題があった。特に、ゴム 分として、ブチル系ゴムおよび天然ゴムを 用する場合には、架橋密度を高くし、発熱 を低減させることが困難であった。

 特開2006-328193号公報には、マイカを含む ンナーライナー用ゴム組成物に、ゴム成分 して、ブチル系ゴム、天然ゴムまたはイソ レンゴムに加えて、ブタジエンゴムを配合 ることで、耐亀裂成長性を向上させること 記載されている。しかしながら、ブタジエ ゴムの配合比率を増やすと、空気透過量が 大するという問題があった。

 このように、インナーライナー用ゴム組 物において、耐空気透過性、低発熱性およ 破断強度といった特性をすべて向上させる とは困難であった。

 本発明は、耐空気透過性を維持し、かつ 発熱性および耐久性に優れたインナーライ ー用ゴム組成物を提供することを目的とす 。

 本発明は、(A)ブチル系ゴム60~100重量%を含む ゴム成分100重量部に対して、(B)カーボンブラ ックおよび/またはシリカ21~50重量部、ならび に(C)式(C1):
(式中、R 1 ~R 3 は同じかまたは異なり、いずれも炭素数5~12 アルキル基;xおよびyは同じかまたは異なり いずれも2~4の整数;nは0~10の整数である)
で示されるアルキルフェノール・塩化硫黄縮 合物0.25~6重量部を含有し、総硫黄含有量が0.3 ~1.5重量部であるインナーライナー用ゴム組 物に関する。

 前記インナーライナー用ゴム組成物は、 ム成分(A)としてブチル系ゴムを60~80重量%含 でいることが好ましい。

 さらに、本発明は、前記インナーライナ 用ゴム組成物からなるインナーライナーを するタイヤに関する。

 本発明のインナーライナー用ゴム組成物 、ブチル系ゴムを含むゴム成分(A)、カーボ ブラックおよび/またはシリカ(B)、アルキル フェノール・塩化硫黄縮合物(C)を含有する。

 前記ゴム成分(A)は、ブチル系ゴムを含む ブチル系ゴムとしては、たとえば、ブチル ム(IIR)、臭素化ブチルゴム(Br-IIR)、塩素化ブ チルゴム(Cl-IIR)などがあげられる。なかでも チェーファーやクリンチ等の隣接部材との 硫速度が異なると接着不良を引き起こすの 、加硫速度が隣接部材と同程度であり隣接 材との接着不良を抑えられ、適度な硬度が られるという点から、臭素化ブチルゴムま は塩素化ブチルゴムが好ましい。

 ゴム成分(A)中のブチル系ゴムの含有率は 耐空気透過性に優れるという点から、60重 %以上であり、好ましくは65重量%以上である また、ゴム成分(A)中のブチル系ゴムの含有 は、耐空気透過性に優れるという点から、1 00重量%であってもよく、加工性を改良するこ とができるという点で、90重量%以下であって もよく、80重量%以下が好ましい。

 また、前記ゴム成分(A)には、ブチル系ゴ 以外にも、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR )、エポキシ化天然ゴム(ENR)およびブタジエン ゴム(BR)を含有してもよい。

 NRとしては、とくに制限はなく、タイヤ 業において一般的に使用されるRSS♯3、TSR20 どがあげられる。また、IRとしても同様に、 タイヤ工業において一般的に使用されるもの があげられる。なかでも、安価に破断特性を 確保できることから、TSR20が好ましい。

 ゴム成分(A)中にNRおよび/またはIRを含む 合には、耐空気透過性に優れるという点か 、ゴム成分(A)中のNRおよび/またはIRの含有率 は40重量%以下が好ましく、35重量%以下がより 好ましい。また、ゴム成分(A)中にNRおよび/ま たはIRを含まなくてもよく、破断強度および 工性に優れるという点から、10重量%以上含 でもよい。

 ENRとしては、市販のENRを用いてもよいし NRをエポキシ化して用いてもよい。NRをエポ キシ化する方法としては、とくに限定される ものではなく、クロルヒドリン法、直接酸化 法、過酸化水素法、アルキルヒドロペルオキ シド法、過酸法などが用いられる。過酸法と しては、たとえば、天然ゴムに過酢酸や過ギ 酸などの有機過酸を反応させる方法などがあ げられる。

 ENRのエポキシ化率は、耐空気透過性に優 るという点から、15モル%以上が好ましく、2 0モル%以上であることがより好ましい。また ENRのエポキシ化率は、低発熱性に優れると う点から、55モル%以下が好ましく、50モル% 下であることがより好ましい。

 このようなエポキシ化天然ゴムとして、 体的には、エポキシ化率が25%のクンプーラ ガスリー社(Kumplan Guthrie Berhad社)製の「ENR25 」、エポキシ化率が50%のクンプーランガスリ ー社(Kumplan Guthrie Berhad社)製の「ENR50」など あげられる。

 ゴム成分(A)中にENRを配合する場合には、 空気透過性に優れるという点から、40重量% 下が好ましく、35重量%以下がより好ましい また、ゴム成分(A)中にはENRを含まなくても く、破断強度に優れるという点から、10重 %以上含んでもよい。

 BRとしては、たとえば、タイヤ工業など おいて一般的に使用される宇部興産(株)製の BR150B、BR130Bなどがあげられる。また、他にも 、1,2-シンジオタクチックポリブタジエン結 を含むブタジエンゴム(SPB含有BR)を用いても い。

 ゴム成分(A)中にBRを配合する場合には、 空気透過性に優れるという点から、ゴム成 (A)中のBRの含有率は、40重量%以下が好ましく 、35重量%以下がより好ましい。また、ゴム成 分(A)中にBRを含まなくてもよく、耐亀裂成長 に優れるという点から、10重量%以上含んで よい。

 カーボンブラックおよび/またはシリカ(B)と して用いるカーボンブラックのチッ素吸着比 表面積(N 2 SA)は、充分な補強性が得られ、耐亀裂成長性 に優れるという点から、20m 2 /g以上が好ましく、25m 2 /g以上がより好ましい。また、カーボンブラ クのN 2 SAは、ゴムの硬度を抑え、低発熱性に優れる いう点から、70m 2 /g以下が好ましく、60m 2 /g以下がより好ましく、40m 2 /g以下がさらに好ましい。

 カーボンブラックおよび/またはシリカ(B) として用いるシリカとしては、湿式法で調製 されたものや、乾式法で調製されたものがあ げられるが、とくに制限はない。

 シリカのチッ素吸着比表面積(N 2 SA)は、補強性、破断強度に優れるという点か ら、80m 2 /g以上が好ましく、100m 2 /g以上がより好ましい。また、シリカのN 2 SAは、ゴム硬度を抑え、低発熱性に優れると う点から、200m 2 /g以下が好ましく、180m 2 /g以下がより好ましく、150m 2 /g以下がさらに好ましい。

 カーボンブラックおよび/またはシリカ(B) の含有量は、破断強度に優れるという点から 、ゴム成分(A)100重量部に対して21重量部以上 好ましくは25重量部以上、より好ましくは30 重量部以上である。また、カーボンブラック および/またはシリカ(B)の含有量は、低発熱 に優れるという点から、ゴム成分(A)100重量 に対して、50重量部以下、好ましくは45重量 以下である。

 また、本発明のゴム組成物は、カーボン ラックおよび/またはシリカ(B)として、シリ カを含有する場合には、さらにシランカップ リング剤を含むことができる。シランカップ リング剤としては、とくに制限はなく、従来 からシリカと併用されるものを使用すること ができ、たとえば、ビス(3-トリエトキシシリ ルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2-トリ トキシシリルエチル)テトラスルフィド、ビ (4-トリエトキシシリルブチル)テトラスルフ ィド、ビス(3-トリメトキシシリルプロピル) トラスルフィド、ビス(2-トリメトキシシリ エチル)テトラスルフィド、ビス(4-トリメト シシリルブチル)テトラスルフィド、ビス(3- トリエトキシシリルプロピル)トリスルフィ 、ビス(2-トリエトキシシリルエチル)トリス フィド、ビス(4-トリエトキシシリルブチル) トリスルフィド、ビス(3-トリメトキシシリル プロピル)トリスルフィド、ビス(2-トリメト シシリルエチル)トリスルフィド、ビス(4-ト メトキシシリルブチル)トリスルフィド、ビ ス(3-トリエトキシシリルプロピル)ジスルフ ド、ビス(2-トリエトキシシリルエチル)ジス フィド、ビス(4-トリエトキシシリルブチル) ジスルフィド、ビス(3-トリメトキシシリルプ ロピル)ジスルフィド、ビス(2-トリメトキシ リルエチル)ジスルフィド、ビス(4-トリメト シシリルブチル)ジスルフィド、3-トリメト シシリルプロピル-N,N-ジメチルチオカルバ イルテトラスルフィド、3-トリエトキシシリ ルプロピル-N,N-ジメチルチオカルバモイルテ ラスルフィド、2-トリエトキシシリルエチ -N,N-ジメチルチオカルバモイルテトラスルフ ィド、2-トリメトキシシリルエチル-N,N-ジメ ルチオカルバモイルテトラスルフィド、3-ト リメトキシシリルプロピルベンゾチアゾリル テトラスルフィド、3-トリエトキシシリルプ ピルベンゾチアゾールテトラスルフィド、3 -トリエトキシシリルプロピルメタクリレー モノスルフィド、3-トリメトキシシリルプロ ピルメタクリレートモノスルフィドなどのス ルフィド系、3-メルカプトプロピルトリメト シシラン、3-メルカプトプロピルトリエト シシラン、2-メルカプトエチルトリメトキシ シラン、2-メルカプトエチルトリエトキシシ ンなどのメルカプト系、ビニルトリエトキ シラン、ビニルトリメトキシシランなどの ニル系、3-アミノプロピルトリエトキシシ ン、3-アミノプロピルトリメトキシシラン、 3-(2-アミノエチル)アミノプロピルトリエトキ シシラン、3-(2-アミノエチル)アミノプロピル トリメトキシシランなどのアミノ系、γ-グリ シドキシプロピルトリエトキシシラン、γ-グ リシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ- グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラ ン、γ-グリシドキシプロピルメチルジメトキ シシランなどのグリシドキシ系、3-ニトロプ ピルトリメトキシシラン、3-ニトロプロピ トリエトキシシランなどのニトロ系、3-クロ ロプロピルトリメトキシシラン、3-クロロプ ピルトリエトキシシラン、2-クロロエチル リメトキシシラン、2-クロロエチルトリエト キシシランなどのクロロ系などがあげられる 。

 シランカップリング剤の含有量は、シリ を分散させ、破断強度を高く保つことがで 、低発熱性に優れるという点から、シリカ1 00重量部に対して4重量部以上が好ましく、6 量部以上がより好ましい。また、架橋密度 過度の上昇を抑えることができ、スコーチ に優れるという点から、シリカ100重量部に して、10重量部以下が好ましく、9重量部以 がより好ましい。

 アルキルフェノール・塩化硫黄縮合物(C)と 、式(C1):
(式中、R 1 ~R 3 は同じかまたは異なり、いずれも炭素数5~12 アルキル基;xおよびyは同じかまたは異なり いずれも2~4の整数;nは0~10の整数である)
で示されるものである。

 式(C1)で表わされるアルキルフェノール・ 塩化硫黄縮合物(C)は、ゴム成分(A)中のブチル 系ゴムや、ブチル系ゴムと併用することがで きるNRおよびIRに対して溶解・分散性がよく 架橋を均一に生成する効果がある。

 nは、アルキルフェノール・塩化硫黄縮合 物(C)のゴム成分(A)中への分散性が良い点から 、0~10の整数であり、1~9の整数が好ましい。

 xおよびyは、高硬度を効率よく発現させ ことができる(リバージョン抑制)点から、同 じかまたは異なり、いずれも2~4の整数であり 、ともに2が好ましい。

 R 1 ~R 3 は、アルキルフェノール・塩化硫黄縮合物(C) のゴム成分(A)中への分散性が良い点から、い ずれも炭素数5~12のアルキル基であり、炭素 6~9のアルキル基が好ましい。

 このアルキルフェノール・塩化硫黄縮合 (C)は、公知の方法で調製することができ、 くに制限されるわけではないが、たとえば アルキルフェノールと塩化硫黄とを、たと ば、モル比1:0.9~1.25で反応させる方法などが あげられる。

 アルキルフェノール・塩化硫黄縮合物(C)の 体例として、nが0~10、xおよびyが2、RがC 8 H 17 (オクチル基)であり、硫黄含有率が24重量%で る田岡化学工業(株)製のタッキロールV200:
(式中、nは0~10の整数である)
などがあげられる。アルキルフェノール・塩 化硫黄縮合物(C)の硫黄含有率は、燃焼炉で800 ~1000℃に加熱し、SO 2 ガスまたはSO 3 ガスに変換後、ガス発生量から光学的に定量 し、求めた割合をいう。

 アルキルフェノール・塩化硫黄縮合物(C) 含有量は、スコーチ(早期加硫)の発生を抑 、tanδを低減させ、発熱性を抑えることがで きるという点から、ゴム成分(A)100重量部に対 して好ましくは0.25重量部以上、好ましくは1 量部以上である。また、アルキルフェノー ・塩化硫黄縮合物(C)の含有量は、ゴム焼け 発生を抑えることができるという点から、 ム成分(A)100重量部に対して6重量部以下、好 ましくは5重量部以下である。

 本発明では、アルキルフェノール・塩化 黄縮合物(C)に含まれる硫黄分や必要に応じ 直接配合する粉末硫黄やオイル処理された 黄に含まれる硫黄分の合計量を総硫黄含有 という。なお、加硫促進剤として配合する とができるジ-2-ベンゾチアゾリルジスルフ ド(たとえば、大内新興化学工業(株)製のノ セラーDM)やN-tert-ブチル-2-ベンゾチアジルス ルフェンアミド(たとえば、大内新興化学工 (株)製のノクセラーNS)などに含まれる硫黄は ゴム中に放出されないので、本発明の総硫黄 含有量には含まない。

 総硫黄含有量は、硬度の向上、および破 強度に優れるという点から、ゴム成分(A)100 量部に対して、0.3重量部以上、好ましくは0 .4重量部以上である。また、走行後の破断強 保持性(熱老化後の破断強度)に優れるとい 点から、1.5重量部以下、好ましくは1.4重量 以下である。

 本発明のゴム組成物が含む総硫黄含有量 、加硫促進助剤として配合するヘキサメチ ンビスチオサルフェート2ナトリウム塩2水 物(たとえば、フレキシス社製のデュラリン HTS)やシランカップリング剤を配合する場合 には、アルキルフェノール・塩化硫黄縮合物 (C)に由来する硫黄分や粉末硫黄に含まれる硫 黄分以外にも、これらに由来する硫黄分も含 む。

 硫黄の含有量は、適度な硬度を得ること でき、破断強度に優れるという点から、ゴ 成分(A)100重量部に対して0.1重量部以上が好 しく、0.15重量部以上がより好ましい。また 、硫黄の含有量は、総硫黄含有量が過剰にな ることによる破断時伸び(EB)の低下を抑え、 黄によるブルームを抑え、耐亀裂成長性に れるという点から、ゴム成分(A)100重量部に して0.49重量部以下、好ましくは0.45重量部以 下である。なお、硫黄として不溶性硫黄を配 合する場合、硫黄の含有量とは、オイル分を 除いた純硫黄分の含有量のことをいう。

 なお、本発明のインナーライナー用ゴム 成物は、ポリマー成分を相対的に減らし、 ムを補強することができ、コストを低減す ことができるという点から、マイカ、炭酸 ルシウムおよびタルクを含有しても良いが 平均粒径が数十μmのマイカを配合すると亀 成長の核となることからマイカを含有しな ことほうが好ましい。

 本発明のインナーライナー用ゴム組成物 は、ハロゲン化ブチルゴムとの相溶性に優 るという点から、さらに、ミネラルオイル 配合することができる。ミネラルオイルの 体例としては、出光興産(株)製のダイアナ ロセスPA32、ジャパンエナジー(株)製のミネ ルオイル、新日本石油(株)製のスーパーオイ ルM32があげられる。

 ミネラルオイルの含有量は、シート加工 および粘着性に優れるという点から、ゴム 分(A)100重量部に対して、4重量部以上が好ま しく、5重量部以上がより好ましい。また、 ネラルオイルの含有量は、耐空気透過性に れ、隣接部材へのオイルの移行を防ぐとい 点から、ゴム成分(A)100重量部に対して、20重 量部以下が好ましく、16重量部以下がより好 しい。

 本発明のインナーライナー用ゴム組成物 、前記ゴム成分(A)、カーボンブラックおよ /またはシリカ(B)、アルキルフェノール・塩 化硫黄縮合物(C)、硫黄、シランカップリング 剤およびミネラルオイル以外にも、タイヤ工 業において一般的に使用される配合剤、たと えば、加硫促進剤、酸化亜鉛、老化防止剤、 ステアリン酸などを適宜配合することができ る。

 本発明のゴム組成物は、一般的な方法で 製される。すなわち、バンバリーミキサー ニーダー、オープンロールなどでゴム成分( A)、カーボンブラックおよび/またはシリカ(B) 、必要に応じて他の配合剤を混練りしたのち 、アルキルフェノール・塩化硫黄縮合物(C)、 硫黄等の加硫剤、加硫促進剤および酸化亜鉛 を配合して最終練りをし、加硫することによ り、本発明のゴム組成物を調製することがで きる。

 本発明のタイヤは、本発明のインナーラ ナー用ゴム組成物をインナーライナーに用 て、通常の方法によって製造される。すな ち、本発明のインナーライナー用ゴム組成 を、未加硫の段階でインナーライナーの形 に合わせて押し出し加工し、タイヤ成型機 で他のタイヤ部材とともに貼りあわせ、未 硫タイヤを形成する。この未加硫タイヤを 硫機中で加熱加圧することによって本発明 タイヤを製造できる。

 実施例にもとづいて、本発明を具体的に 明するが、本発明はこれらのみに限定され ものではない。

 実施例および比較例で使用した各種薬品に いて、まとめて説明する。
ブチル系ゴム:エクソンモービル(有)製のエク ソンクロロブチル1068(クロロブチルゴム)
天然ゴム(NR):TSR20
エポキシ化天然ゴム(ENR):クンプーランガスリ ー社製のENR25(エポキシ化率:25モル%)
カーボンブラック:東海カーボン(株)製のシー ストV(N660、N 2 SA:27m 2 /g)
シリカ:ローディア社製のZ115GR(N 2 SA:112m 2 /g)
ステアリン酸:日本油脂(株)製の椿
ミネラルオイル:出光興産(株)製のダイアナプ ロセスPA32
シランカップリング剤:デグッサ社製のSi69(ビ ス(3-トリエトキシシリルプロピル)テトラス フィド、硫黄含有量:23重量%)
亜鉛華:東邦亜鉛(株)製の銀嶺R
粉末硫黄:鶴見化学工業(株)製の5%オイル処理 末硫黄
加硫促進剤DM:大内新興化学工業(株)製のノク ラーDM(ジ-2-ベンゾチアゾリルジスルフィド)
タッキロールV200:田岡化学工業(株)製のタッ ロールV200(アルキルフェノール・塩化硫黄縮 合物、n:0~10、xおよびy:2、R:C 8 H 17 のアルキル基、硫黄含有率:24重量%)
HTS:フレキシス社製のデュラリンクHTS(ヘキサ チレンビスチオサルフェート2ナトリウム塩 2水和物、硫黄含有量:56重量%)

実施例1~13および比較例1~5
 表1に示す配合処方にしたがい、バンバリー ミキサーを用いて、アルキルフェノール・塩 化硫黄縮合物、硫黄、加硫促進剤および酸化 亜鉛以外の薬品を添加し、最高温度150℃の条 件下で4分間混練りし、混練り物を得た。そ 後、得られた混練物にアルキルフェノール 塩化硫黄縮合物、硫黄、加硫促進剤および 化亜鉛を添加し、2軸オープンロールを用い 、最高温度95℃の条件下で4分間練り込み、 加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴ 組成物を金型にてシート状に圧延し、170℃ 条件下で12分間プレス加硫することにより 実施例1~13および比較例1~5の加硫ゴムシート 作製した。

(キュラスト試験)
 キュラストメーターを用いて、160℃におい 、試験片を、振動を加えながら加硫するこ で、トルクが10%上昇する時間T10(分)を測定 た。なお、T10が1.7分以上であると、ゴム加 中のゴム焼けを抑制できることを示す。

(空気透過性試験)
 ASTM D-1434-75M法にしたがい、加硫ゴムシート の空気透過量を測定した。そして、比較例1 耐空気透過性指数を100とし、下記計算式に り、各配合の空気透過量を指数表示した。 お、耐空気透過性指数が大きいほど、加硫 ムシートの空気透過量が小さく、加硫ゴム ートの耐空気透過性が向上し、好ましいこ を示す。耐空気透過性指数は、90以上である ことが好ましい。
  (耐空気透過性指数)=(各配合の空気透過量)
                í(比較例1の空気透過 量)×100

(粘弾性試験)
 (株)岩本製作所製の粘弾性スペクトロメー を用いて、周波数10Hz、初期歪10%、動歪2%の 件下で、70℃における加硫ゴムシートの損失 正接tanδの測定を行なった。なお、tanδが小 いほど、発熱が小さく、低発熱性に優れる とを示す。tanδは0.150以下であることが好ま いが、空気透過指数が120を超える場合には ムゲージ自体を薄くすることが可能である で、tanδは0.170以下が好ましい。

(引張試験)
 JIS K 6251「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム-引張 特性の求め方」に準じて、実施例1~13および 較例1~5の前記加硫ゴムシートからなる3号ダ ベル型試験片を用いて、破断時伸び(EB(%))を 測定した。なお、EBが大きいほどゴム強度に れることを示す。EBは500以上が好ましい。

 本発明によれば、ブチル系ゴムを含むゴ 成分に対して特定量のカーボンブラックお び/またはシリカおよび特定量のアルキルフ ェノール・塩化硫黄縮合物を配合し、総硫黄 含有量を特定量にすることにより、耐空気透 過性を維持し、かつ低発熱性および耐久性に 優れたインナーライナー用ゴム組成物を提供 することができる。