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Title:
SANITARY TISSUE PAPER STORAGE BOX
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/004921
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To realize an enhancement of recyclability. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] The sanitary tissue paper storage box is provided on its bottom face with a perforated line for opening expansion.

Inventors:
KONUMA ATSUSHI (JP)
HIRASAWA AKIRA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/061089
Publication Date:
January 08, 2009
Filing Date:
June 18, 2008
Export Citation:
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Assignee:
DAIO SEISHI KK (JP)
KONUMA ATSUSHI (JP)
HIRASAWA AKIRA (JP)
International Classes:
B65D83/08; A47K10/20; A47K10/42
Foreign References:
JPH0891455A1996-04-09
JPS60190676U1985-12-17
JP2001097371A2001-04-10
JP3106681U2005-01-20
JPS61113269U1986-07-17
Attorney, Agent or Firm:
NAGAI, Yoshihisa (3-2 Kajicho 2-chom, Chiyoda-ku Tokyo, JP)
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Claims:
 上面に環状のミシン目線を有する直六面体状の紙箱と、前記ミシン目線内範囲を内側から覆う樹脂製フィルムとを有し、
 前記スリットが環状ミシン目線内範囲に位置され、前記環状ミシン目線に沿ってミシン目線に囲まれる範囲を引き剥がすことにより、取り出し口が形成されるとともに、前記樹脂製フィルム及びそれに形成されたスリットが取り出し口から露出される衛生薄葉紙収納箱であって、
 前記紙箱の底面に;
 共通のミシン目線によって相接し、これに連なる非共通のミシン目線を有し、基端に形成された相互に平行な起立折目線部分を残して、それぞれ裂開可能でかつ相対向して切り起こし可能な2個の屈折片と、
 底面と側面との間の稜線の一辺の一部をヒンジとして、そのヒンジ両端から平行な反対側の稜線に向かって延在する、屈曲可能とされるミシン目線により形成されるヒンジ蓋部とを有し
 前記ヒンジ蓋部内に前記屈折片が位置されているとともに、ヒンジ蓋部を構成するミシン目線と屈折片を構成するミシン目線とが不連続である、
 ことを特徴とする衛生薄葉紙収納箱。
 上面に環状のミシン目線を有する直六面体状の紙箱と、前記ミシン目線内範囲を内側から覆う樹脂製フィルムとを有し、
 前記スリットが環状ミシン目線内範囲に位置され、前記環状ミシン目線に沿ってミシン目線に囲まれる範囲を引き剥がすことにより、取り出し口が形成されるとともに、前記樹脂製フィルム及びそれに形成されたスリットが取り出し口から露出される衛生薄葉紙収納箱であって、
 前記紙箱の底面に;
 共通の裂開用ミシン目線によって相接し、これに連なる非共通の裂開用ミシン目線を有し、基端に形成された相互に平行な起立折目線部分を残して、それぞれ裂開可能でかつ相対向して切り起こし可能な2個の屈折片部と、
 前記非共通ミシン目線の途中及び前記非共通ミシン目線の起立折面目線側端にそれぞれ端を発して、紙箱の稜線に向かって放射線状に直線又はアーチ状をもって延在する4本の拡孔用ミシン目線を有し、これら拡孔用のミシン目線の途中又は終端同士を結ぶ起立折り目線を残して切り起こし可能とされた拡孔屈折片部と、
 を有することを特徴とする衛生薄葉紙収納箱。
 上面に環状のミシン目線を有する直六面体状の紙箱と、前記ミシン目線内範囲を内側から覆う樹脂製フィルムとを有し、
 前記スリットが環状ミシン目線内範囲に位置され、前記環状ミシン目線に沿ってミシン目線に囲まれる範囲を引き剥がすことにより、取り出し口が形成されるとともに、前記樹脂製フィルム及びそれに形成されたスリットが取り出し口から露出される衛生薄葉紙収納箱であって、
 前記紙箱の底面に;
 共通のミシン目線によって相接し、この共通ミシン目線に連なる第1の非共通のミシン目線を有し、基端に形成された相互に平行な起立折目線部分を残して、それぞれ相対向して切り起こし可能な屈折片部と、
 前記共通のミシン目線によって相接し、この共通ミシン目線の第1非共通ミシン目線よりも端側で連なる非共通の拡孔用ミシン目線を有し、基端に形成された相互に平行な起立折目線部分を残して、それぞれ相対向して切り起こし可能な拡孔用屈折片部と、
 を有することを特徴とする衛生薄葉紙収納箱。
Description:
衛生薄葉紙収納箱

 本発明は、ティシュペーパー、ペーパー オル、キッチンペーパー等を収納するため 衛生薄葉紙収納箱に関する。

 紙箱の上面に環状のミシン目線が形成され おり、その環状のミシン目線を切り剥がす とで、紙箱に開口部が形成されるとともに その開口部内にスリットが露出される衛生 葉紙収納箱はよく知られる。
 この種の衛生薄葉紙収納箱では、前記環状 シン目線を被覆するようにして、紙箱内面 スリットを有する樹脂性フィルムを貼付し 構造を採るのが一般的である。
 従って、この種の従来製品では、使用後に 脂性フィルムと紙箱とを分別するにあたっ 、紙箱内側のフィルムを剥離する煩雑な操 を有する。
 他方、フィルム貼付部分を囲む別のミシン 線を形成し、使用後にこれを引き剥がすこ で、フィルム貼付部分を紙箱本体より分離 きるように構成した衛生薄葉紙収納箱も開 される(例えば、特許文献1等)。
 しかし、この衛生薄葉紙収納箱の構成とし も、分離したフィルム貼付部において、さ に紙部分と樹脂製フィルムとを分別する操 が必要であり、操作の煩雑さは軽減されな 。
 一方、煩雑な操作を有さない衛生薄葉紙収 箱箱として、フィルムを用いない衛生薄葉 収納箱箱(例えば、特許文献2等)も市販に供 れている。
 しかし、フィルムを用いた構造のほうがテ シュペーパーを取り出し易い傾向にあり、 た防湿性、シール性及び防水性の点でもフ ルムを用いたもののほうが優れる。
 他方、従来の衛生薄葉紙収納箱は、一度に 量のティシュペーパーが必要な場合、数十 のポップアップ作業を繰り返すか、又は箱 破壊して内部に収められたティシュペーパ 束を取り出すしかない。
 さらに、この種の衛生薄葉紙収納箱では、 えば使用が進んで内部のティシュペーパー 残量が少なくなると、ティシュペーパー束 紙箱上面との距離が離間するため、取り出 がたくなることが知られており、これに鑑 てティシュペーパー残が少なくなった場合 取り出し性の悪化を防止する技術を確保す 必要がある。

特開2000-281155

特開2005-225563

 そこで、本発明の主たる課題は、スリッ を配したフィルムと紙箱部とを容易に分別 ることができ、しかも、例えばティシュペ パー残量が少なくなった場合の取り出し性 下を防止することができる衛生薄葉紙収納 を提供することにある。

上記課題を解決した本発明は次記の通りであ る。
 <請求項1記載の発明>
 上面に環状のミシン目線を有する直六面体 の紙箱と、前記ミシン目線内範囲を内側か 覆う樹脂製フィルムとを有し、
 前記スリットが環状ミシン目線内範囲に位 され、前記環状ミシン目線に沿ってミシン 線に囲まれる範囲を引き剥がすことにより 取り出し口が形成されるとともに、前記樹 製フィルム及びそれに形成されたスリット 取り出し口から露出される衛生薄葉紙収納 であって、
 前記紙箱の底面に;
 共通のミシン目線によって相接し、これに なる非共通のミシン目線を有し、基端に形 された相互に平行な起立折目線部分を残し 、それぞれ裂開可能でかつ相対向して切り こし可能な2個の屈折片と、
 底面と側面との間の稜線の一辺の一部をヒ ジとして、そのヒンジ両端から平行な反対 の稜線に向かって延在する、屈曲可能とさ るミシン目線により形成されるヒンジ蓋部 を有し
 前記ヒンジ蓋部内に前記屈折片が位置され いるとともに、ヒンジ蓋部を構成するミシ 目線と屈折片を構成するミシン目線とが不 続である、
 ことを特徴とする衛生薄葉紙収納箱。

 <請求項2記載の発明>
 上面に環状のミシン目線を有する直六面体 の紙箱と、前記ミシン目線内範囲を内側か 覆う樹脂製フィルムとを有し、
 前記スリットが環状ミシン目線内範囲に位 され、前記環状ミシン目線に沿ってミシン 線に囲まれる範囲を引き剥がすことにより 取り出し口が形成されるとともに、前記樹 製フィルム及びそれに形成されたスリット 取り出し口から露出される衛生薄葉紙収納 であって、
 前記紙箱の底面に;
 共通の裂開用ミシン目線によって相接し、 れに連なる非共通の裂開用ミシン目線を有 、基端に形成された相互に平行な起立折目 部分を残して、それぞれ裂開可能でかつ相 向して切り起こし可能な2個の屈折片部と、
 前記非共通ミシン目線の途中及び前記非共 ミシン目線の起立折面目線側端にそれぞれ を発して、紙箱の稜線に向かって放射線状 直線又はアーチ状をもって延在する4本の拡 孔用ミシン目線を有し、これら拡孔用のミシ ン目線の途中又は終端同士を結ぶ起立折り目 線を残して切り起こし可能とされた拡孔屈折 片部と、
 を有することを特徴とする衛生薄葉紙収納 。

 <請求項3記載の発明>
 上面に環状のミシン目線を有する直六面体 の紙箱と、前記ミシン目線内範囲を内側か 覆う樹脂製フィルムとを有し、
 前記スリットが環状ミシン目線内範囲に位 され、前記環状ミシン目線に沿ってミシン 線に囲まれる範囲を引き剥がすことにより 取り出し口が形成されるとともに、前記樹 製フィルム及びそれに形成されたスリット 取り出し口から露出される衛生薄葉紙収納 であって、
 前記紙箱の底面に;
 共通のミシン目線によって相接し、この共 ミシン目線に連なる第1の非共通のミシン目 線を有し、基端に形成された相互に平行な起 立折目線部分を残して、それぞれ相対向して 切り起こし可能な屈折片部と、
 前記共通のミシン目線によって相接し、こ 共通ミシン目線の第1非共通ミシン目線より も端側で連なる非共通の拡孔用ミシン目線を 有し、基端に形成された相互に平行な起立折 目線部分を残して、それぞれ相対向して切り 起こし可能な拡孔用屈折片部と、
 を有することを特徴とする衛生薄葉紙収納 。

 以上詳述のとおり、本発明によれば、ス ットを配したフィルムと紙箱部とを容易に 別することができる、衛生薄葉紙収納箱が 供される。

 次いで、本発明の実施の形態を図面を参照 ながら以下に詳述する。
 (第1の実施の形態)
 第1の実施の形態を図1~4を参照しながら以下 に詳述する。図1は、本実施形態の衛生薄葉 収納箱X1の上面1U側からの斜視図であり、図2 は衛生薄葉紙収納箱、例えばティシュペーパ ー取り出し時の状態を示す斜視図であり、図 3は、本実施形態の衛生薄葉紙収納箱X1の底面 1B側からの斜視図であり、図4は、本形態のヒ ンジ蓋部を使用したときの状態を示す斜視図 である。

 本形態の衛生薄葉紙収納箱X1は、上面に環 のミシン目線11を有する紙箱1と、前記ミシ 目線内範囲11aを内側から覆う樹脂製フィル 2とを備える。
 紙箱1は、衛生薄葉紙収納箱X1の外形をなす 六面体の紙製の箱体であり、その大きさ、 状、展開形状等は既知の衛生薄葉紙収納箱 紙箱の構成を採用できる。
 例えば、底面、上面及びこれらを連接する 面と、各面の長手方向両側縁に連接された 面側端面片、側面端面片、上面側端面片と 有し、前記側面端面片を箱内面側に折り返 た後、これに重ねて上面側端面片と底面側 面片とを折り曲げ、各片の当接部分をホッ メルト接着材等により接着して構成される 造のものが代表的である。

 他方、本形態の紙箱1は、その外面に適宜の 模様が印刷されている。図示例では、複数の 花の絵1b,1b…を点在するように配して花柄模 が配されているが、模様は、この花柄に限 されることなく、螺旋模様、波模様、ドッ 模様、亀甲模様、星模様、十字模様、幾何 模様など適宜の文字・図形・絵・記号の単 又はこれらの組み合わせにより構成される 宜の模様を採用することができる。
 模様を配する範囲は、紙箱外面の全体に配 れているのが望ましいが、上面1Uのみであ てもよい。
 紙箱外面に対する模様の付与は、グラビア 刷等の既知の印刷方法により行うことがで る。

 他方、紙箱1の上面1Uに形成される環状のミ ン目線11は、既知の方法により形成され、 れにより囲まれる範囲11aの具体的形状につ ても限定されない。従来既知の形状を採用 きる。具体的には、図示例の如く、紙箱上 の長手方向に沿う方向を長辺とする略楕円 状が代表的に採用される。
 他方、樹脂製フィルム2は、取り出し口2(ミ ン目線により囲まれる範囲11a)のサイズより 大きく、例えば、方形であり紙箱1上面の内 面側に接着剤により接着されている。

 前記樹脂製フィルム2のスリット21はミシン 線により囲まれる範囲11aに位置されており 前記環状ミシン目線11に沿ってミシン目線 より囲まれる範囲11aを引き剥がすことによ 、図2に示されるように、取り出し口12が形 されるとともに、前記樹脂製フィルム2及び れに形成されたスリット21が取り出し口12を 介して露出される。
 紙箱1への接着に用いる接着剤の種類は特に 限定されない。好適には、リサイクルの点で 水性接着剤が好ましい。
 スリット21の長さは、取り出し口12の長手方 向全長より短くすることが望ましいが、取り 出し口12の長手方向全長と同じ長さにするこ もでき、さらに、フィルム2の長手方向長さ より短い条件の下で、取り出し口12の長手方 全長より長くすることもできる。

 紙箱1と樹脂製フィルム2との接着力(剥離強 )は特に限定されない。従来製品における紙 箱1と樹脂製フィルム2との接着力と同程度で い。
 樹脂性フィルム2の好適な素材は、ポリエチ レンフィルムであるが、ポリプロピレン、ポ リエステルなども例示できる。
 厚みは、30~200μmが適する。30μm未満では、 度的に不足し、ティシュペーパーの取り出 時において裂けあるいは破断の確率が高く る。逆に、200μmを超えると、強度の問題は いものの、取り出し難くなり、またコスト となる。

 他方、本形態の衛生薄葉紙収納箱X1は、特 図3に示すように、紙箱1の底面1Bのほぼ中央 、共通のミシン目線31によって相接し、こ に連なる非共通のミシン目線32,32を有し、基 端に形成された相互に平行な起立折目線部分 33,33を残して、それぞれ裂開可能でかつ相対 して切り起こし可能な2個の屈折片30,30を有 る。
 この屈折片30,30を箱内面側に押し上げるこ で、内部のティシュペーパー残量が少なく った場合にも、ティシュペーパー束の上面 前記取り出し口近くに位置され、取り出し の低下がなくなる。

 さらに、本形態の衛生薄葉紙収納箱X1は、 箱1の底面1Bに特徴的な、底面1Bと側面との間 の稜線の一辺の一部をヒンジ41とし、そのヒ ジ41両端から平行な反対側の稜線に向かっ 延在するミシン目線42により形成されるヒン ジ蓋部40を有する。
 図示例では、ヒンジ41は紙箱1の長手稜線1L 中央部分とされているが、例えば、短手稜 をヒンジとしてもよい。
 また、本形態のヒンジ蓋部40を構成するミ ン目線42は、ヒンジ41と反対側の蓋自由端側 凸の円弧形状となっているとともに、その 端に稜線を超えて側面に至る摘み端部43を している。

 そして、前記ヒンジ蓋部40内に前記屈折片 30,30が位置されているとともに、ヒンジ蓋部 40を構成するミシン目線41,43と屈折片30を構成 するミシン目線31,32とが不連続となっている
 従って、前記屈折片30,30とヒンジ蓋部40とは 、別々にミシン目線を裂開して形成すること ができ、また、裂開作業時に互いのミシン目 線を意図せずに裂開させるおそれがほとんど ない。

 そのうえ、ヒンジ蓋部40は、摘み端部43を指 で押し込むことで、指が稜線に引っかかり、 その状態からミシン目線42を裂開させるよう ヒンジ蓋部40を引き上げる簡易な操作でミ ン目線42が裂開される。
 このようにミシン目線42が裂開されると、 折片30,30の形成の有無に関わらず、特に図4 示されるように、前記ヒンジ41とする蓋40Fが 形成され、かかる蓋40Fを開くことで、箱底面 に開口部1Wが形成され箱内部にアクセスする とができるようになる。

 ここで、ヒンジ蓋部40は、箱内部に手をい てアクセスして適当量のティシュペーパー を取り出したり、また、内部のティシュペ パーを全て前記取り出し口から取り出し終 った後、衛生薄葉紙収納箱廃棄にあたって 脂製フィルムを引き剥がししたりするため 使用する開口部の形成を目的とすることか 、ヒンジ41の長さは具体的には、85~240mm程度 するのがよい。ヒンジの長さが85mm以下であ ると樹脂製フィルムを引き剥がす時に手が入 れづらくなる。また、240mm以上であるとミシ 目を開封しづらくなる。
 また、ミシン目線42のヒンジと反対側の稜 との間の距離を65mm以下とするのがよい。65mm 以下であると樹脂製フィルムを引き剥がす時 に手が入る大きさの開口を形成し難くなる。

 また、ヒンジ41は、稜線の1/5~2/3とするの よい。ヒンジが稜線の1/5以下であるとティ ュペーパー束をまとめて取り出しづらくな 。また、ヒンジが稜線の2/3以上であると蓋4 0Fを開いた際に、内部のティシュペーパー束 底面1Bの蓋40Fにならない部分によって保持 れず、不必要にティシュペーパー束が取り される事故が起きやすくなる。内部のティ ュペーパー束を全部取り出さない場合に特 適する。

 以上説明の衛生薄葉紙収納箱X1は、特に 数のティシュペーパーを所謂ポップアップ に重畳してなるティシュペーパー束を内部 収容することで、図2に示されるように、ス ット21からティシュペーパーPを一枚一枚取 出して使用する種のティシュペーパー製品 一部を構成する。

 ティシュペーパーP自体の大きさ、紙厚、プ ライ数及び組成は本発明では限定されない。 また、ティシュペーパーPは既知の薄様紙の 紙技術にしたがって製造することができる
 抄紙には、例えば、抄紙原料を実質的に湿 に形成するワイヤーパート、湿紙を脱水す プレスパート、脱水された湿紙を乾燥する ライヤーパートの少なくとも3つのパートか ら成る、公知種々の抄紙機を用いることがで きる。

 ティシュペーパーの好適な坪量としては、 えば、10~40g/m 2 (JIS P 8124)、1枚あたりの好適な紙厚25~800μm、 好適な乾燥引張強度は、縦方向;150~800cN/幅15mm ×250mm、横方向;50~400cN/幅15mm×250mm(JIS P 8113)で ある。また、好適なソフトネスは0.5~6.0g(JIS L 1096)、MMDは3~18、伸びは5~40%の範囲である。

 ティシュペーパー束の製造は、既知のイン ーホルダーによりティシュペーパー原紙を り畳んだ後に、所定の大きさに切断する既 の方法を採用できる。
 なお、本発明においては、ティシュペーパ 束の高さや大きさ等は特に限定されるもの はなく、収容する衛生薄葉紙収納箱の大き に併せて適宜変更することができる。

 さらに、衛生薄葉紙収納箱内に収められた てのティシュペーパーPを引き出して、その 使用を終えたときには、前記ヒンジ蓋部40を 成するミシン目線42,43を裂開して蓋40Fを形 し、この蓋40Fを開けて紙箱内面にアクセス て、樹脂製フィルム2の端部をもって、樹脂 フィルムを紙箱から剥離する。
 また、ティシュペーパーを束として取り出 たいときは、屈折片部30,30を構成するミシ 目線31,32の裂開と関係なく、蓋40Fを形成して 衛生薄葉紙収納箱内のティシュペーパー束を 取り出すようにすればよい。

 (第2の実施の形態)
 次いで、第2の実施の形態を図5に基づいて 明する。
 第2の実施の形態は、衛生薄葉紙収納箱底面 の構成以外の構成については、第1の実施の 態と同様である。以下、第1の実施の形態と 様の構成については省略し、第1の実施の形 態と相違する構成について説明する。

 本形態の衛生薄葉紙収納箱X2は、屈折片部30 ,30の非共通ミシン目線31,31の途中及び前記非 通ミシン目線31,31の起立折面目線側端にそ ぞれ端を発して、紙箱1の底面の稜線に向か て延在する4本の拡孔用ミシン目線51,51…を する。
 この各拡孔用ミシン目線51,51…は、各屈折 部側の端51aから、放射状に直線又は若干の ーチ状をもって稜線側に向かっており、各 孔用ミシン目線51の稜線側の端51a,51a…を結 で形成される四角形の図形内に、前記屈折 部30,30が位置されるように構成されている。

 この拡孔用ミシン目線51,51…の存在により 屈折片部30,30を構成するミシン目線31,32を裂 したのち、さらに各拡孔用ミシン目線51を 開し、この拡孔用ミシン目線の途中又は終 同士を結ぶ起立折り目線を残して切り起こ ことで計4つの拡孔屈折片が形成される。
 拡孔屈折片の起立折り目線は、拡孔用ミシ 目線51の終端51bとするのが望ましく、この 孔用屈折片の起立折り目線は、紙箱の底面 側面との稜線と平行となるのが望ましい。

 従って、拡孔用ミシン目線51の終端51bを結 線で構成される四角形が長方形であり、か 各辺が衛生薄葉紙収納箱の底面を構成する 辺(稜線)1L,1Sと平行となっているのがよい。
 この場合、短手稜線1Sに平行な短手方向折 線51S及び長手稜線1Lに平行な長手方向折り線 51Lの具体的な長さとしては、短手方向折り線 51Sは、65mm以上がよく、長手方向折り線51Lは 85mm以上がよい。
 これらの長さを確保すれば、十分に箱内面 手をいれてアクセスすることが可能となる また、短手方向折り線51Sの長さと長手方向 り線51Lの長さは入れ替えても良い。

 使用の方法としては、例えば、衛生薄葉紙 納箱内のティシュペーパー残量が少なくな たときには、屈折片部30,30を箱内面側に押 上げて屈折片を形成し、ティシュペーパー の上面を前記取り出し口近くに位置して取 出し性を向上させ、さらに、全てのティシ ペーパーを使い切ったときに、その屈折片 成により必然的に紙箱の底面に形成される 口部から指を箱内にいれて、拡孔用ミシン 線51を裂開させるようにして、外面側に拡孔 屈折片を切り起こす。
 この拡孔用屈折片の切り起こしにより形成 れる紙箱底面の開口部から、箱内にアクセ して内部の樹脂製フィルム2を箱内面から引 き剥がして分離する。
 また、ティシュペーパーを束として取り出 たいときは、屈折片部を構成するミシン目 と拡孔用ミシン目線とを裂開して箱外面側 、拡孔用屈折片を切り起こし衛生薄葉紙収 箱内のティシュペーパー束を取り出すよう すればよい。

 (第3の実施の形態)
 次いで、第3の実施の形態を図6に基づいて 明する。
 第3の実施の形態は、衛生薄葉紙収納箱底面 の構成以外の構成については、第1の実施の 態と同様である。以下、第1の実施の形態と 様の構成については省略し、第1の実施の形 態と相違する構成について説明する。

 本形態の衛生薄葉紙収納箱X3は、前記紙箱1 底面1Bに屈折片部30,30を構成する共通ミシン 目線31と共有する共通ミシン目線31’によっ 相接し、この共通ミシン目線31に対して、屈 折片部30を構成する第1の非共通ミシン目線32 りも端側で連なる非共通の拡孔用ミシン目 51、51を有する。
 本形態におけるこの拡孔用ミシン目線51は 屈折片部30を構成する非共通のミシン目線( 1の非共通ミシン目線)32と交わることなく配 れる。

 従って、共通ミシン目線31、31’と拡孔用ミ シン目線51、51とを裂開して拡孔用ミシン目 51、51の途中又は終端51b、51bに形成された相 に平行な起立折目線部分を残して、それぞ 相対向して切り起こすと拡孔用屈折片部が 成される。
 図示例では、第1の非共通ミシン目線32と拡 用ミシン目線51とが一定間隔で並列されて り、拡孔用屈折片部60と屈折片部30とが相似 をなしているが、かならずしもこれに限定 れない。
 他方、屈折片部30,30の起立折り目線33,33と拡 孔用屈折片部60,60の起立折り目線63,63が平行 構成されているのが望ましく、また、各起 折り目線33,63は非共通のミシン目線32,51の終 から紙箱底面の稜線に平行となる線である がよい。

 使用の方法については、第2の実施の形態と 同様に、衛生薄葉紙収納箱内のティシュペー パー残量が少なくなったときには、屈折片部 30,30を箱内面側に押し上げて、ティシュペー ー束の上面を前記取り出し口近くに位置し 取り出し性を向上させ、さらに、全てティ ュペーパーを使い切ったときに、その屈折 形成により必然的に紙箱の底面に形成され 開口部から指を箱内にいれて、共通ミシン 線31’をさらに裂開させるとともに、拡孔 屈折片を構成する非共通のミシン目線51、51 裂開して、外面側に拡孔屈折片を切り起こ 。
 この拡孔用屈折片の切り起こしにより形成 れる紙箱底面の開口部から、内にアクセス て内部の樹脂製フィルム2を箱内面から引き 剥がして分離する。
 また、ティシュペーパーを束として取り出 たいときは、屈折片部30を構成するミシン 線のうちの共通ミシン目線30と拡孔用の共通 及び非共通のミシン目線とを裂開して箱外面 側に、拡孔用屈折片を切り起こし衛生薄葉紙 収納箱内のティシュペーパー束を取り出すよ うにすればよい。

 本発明は、所謂ポップアップ式で折り畳 れたシート束を収容する収容箱に利用可能 ある。

第1の実施の形態の衛生薄葉紙収納箱の 上面側からの斜視図である。 第1の実施の形態の衛生薄葉紙収納箱の ティシュペーパー引き出し時の斜視図である 。 第1の実施の形態の衛生薄葉紙収納箱の 底面側からの斜視図である。 第1の実施の形態の衛生薄葉紙収納箱の 底面の蓋を開いた状態の斜視図である。 第2の実施の形態の衛生薄葉紙収納箱の 底面図である。 第3の実施の形態の衛生薄葉紙収納箱の 底面図である。

符号の説明

 1…紙箱、1U…紙箱上面、1B…紙箱底面、1L …長手稜線、1W…箱底面の開口部、1b…紙箱 面の模様を構成する図(花の絵)、2…樹脂製 ィルム、2a…樹脂製フィルムの地の部分、2b 樹脂製フィルムの模様を構成する図(花の絵 )、11…環状ミシン目線、11a…環状ミシン目線 により囲まれる範囲、12…取り出し口、21… リット、30…屈折片、31,31’…共通ミシン目 、32…非共通ミシン目線、33…起立折目線部 分、40…ヒンジ蓋部、40F…蓋、41…ヒンジ、42 …ヒンジ蓋部構成ミシン目線、43…摘み端部 51…拡孔用ミシン目線,51a…拡孔用ミシン目 の屈折片部側の端、51b…拡孔用ミシン目線 終端、51S…短手方向起立折り線、51L…長手 向起立折り線、60…拡孔用屈折片部、P…テ シュペーパー、X1~X3…衛生薄葉紙収納箱。




 
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