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Title:
SCHEDULING METHOD, RADIO TRANSMITTER, AND RADIO RECEIVER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/126550
Kind Code:
A1
Abstract:
Even when radio receivers having various reception functions coexist, it is possible to reduce the propagation path estimation error as the entire system. A radio transmitter which performs communication with a plurality of radio receivers includes a scheduling unit (210) which acquires at least one of the information on a propagation path estimation method used by the radio receiver, a reception state in the radio receiver, and the number of transmission streams to the radio receiver. According to the acquired information, the scheduling unit (210) allocates the radio receiver to a frequency channel arranged at the end of the transmission band used for data transmission, with a higher priority.

Inventors:
TO SHIMPEI
HAMAGUCHI YASUHIRO
NAMBA HIDEO
KUBOTA MINORU
Application Number:
PCT/JP2008/054314
Publication Date:
October 23, 2008
Filing Date:
March 10, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SHARP KK (JP)
TO SHIMPEI
HAMAGUCHI YASUHIRO
NAMBA HIDEO
KUBOTA MINORU
International Classes:
H04J11/00; H04J1/00; H04W72/12
Domestic Patent References:
WO2006088082A12006-08-24
WO2006077696A12006-07-27
WO2007142313A12007-12-13
WO2007018153A12007-02-15
Foreign References:
JPH0575568A1993-03-26
JP2005130485A2005-05-19
Other References:
SAMSUNG: "DL resource allocation strategy", 3GPP RAN WG1 LTE ADHOC, vol. R1-061693, June 2006 (2006-06-01), pages 1 - 5
NANBA H. ET AL.: "Jikanmadoho ni yoru Denpanro Suiteiji ni Okeru Hizumi ni Kansuru Ichikento", THE INSTITUTE OF ELECTRONICS, INFORMATION AND COMMUNICATION ENGINEERS 2006 NEN SOGO TAIKAI KOEN RONBUNSHU, COMMUNICATION 1, THE INSTITUTE OF ELECTRONICS, INFORMATION AND COMMUNICATION ENGINEERS, 8 March 2006 (2006-03-08), pages 446 + ABSTR. NO. B-5-93
Attorney, Agent or Firm:
FUKUCHI, Takeo (Shibuya-ku Tokyo, 31, JP)
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Claims:
 複数の無線受信機と通信を行なう無線送信機におけるスケジューリング方法であって、
 前記無線受信機が用いる伝搬路推定方法、前記無線受信機における受信状況、前記無線受信機に対する送信ストリーム数に関する情報の少なくとも1つを取得し、
 前記取得した情報に応じて、前記無線受信機を、信号伝送に使用する帯域の端に配置される周波数チャネルに優先的に割り当てることを特徴とするスケジューリング方法。
 前記伝搬路推定方法に関する情報として、前記無線受信機で推定される時間領域における伝搬路変動に対し、雑音成分を除去する時間フィルタリング処理の実行の有無を受信し、
 前記時間フィルタリング処理を実行しない前記無線受信機を信号伝送に使用する帯域の端に配置される周波数チャネルに優先的に割り当てることを特徴とする請求項1記載のスケジューリング方法。
 前記伝搬路推定方法に関する情報として、更に前記無線受信機で信号伝送に使用する帯域外の伝搬路推定を行なうことで得られる推定値を当該信号伝送に使用する帯域外に所定数だけ挿入する外挿処理の実行の可否を受信し、
 前記外挿処理を実行可能な前記無線受信機を信号伝送に使用する帯域の端に配置される周波数チャネルに優先的に割り当てることを特徴とする請求項1または請求項2記載のスケジューリング方法。
 前記無線受信機における受信状況に関する情報として、前記無線受信機の平均受信レベルを取得し、
 前記平均受信レベルが予め定めた閾値よりも低い前記無線受信機を信号伝送に使用する帯域の端に配置される周波数チャネルに優先的に割り当てることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のスケジューリング方法。
 前記無線受信機における受信状況に関する情報として、前記無線受信機における伝搬路の遅延分散を表す情報を取得し、
 前記伝搬路の遅延分散が予め定めた閾値よりも小さい前記無線受信機を信号伝送に使用する帯域の端に配置される周波数チャネルに優先的に割り当てることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のスケジューリング方法。
 前記無線受信機に対する送信ストリーム数が予め定めた閾値よりも少ない前記無線受信機を信号伝送に使用する帯域の端に配置される周波数チャネルに優先的に割り当てることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のスケジューリング方法。
 複数の無線受信機と通信を行なう無線送信機であって、
 前記無線受信機から伝送される信号を受信する受信手段と、
 前記無線受信機が用いる伝搬路推定方法、前記無線受信機における受信状況、前記無線受信機に対する送信ストリーム数に関する情報の少なくとも1つに応じて信号伝送に使用する帯域の端に配置される周波数チャネルに優先的に割り当てるスケジューリング手段と、を備えることを特徴とする無線送信機。
 前記受信手段は、前記伝搬路推定方法に関する情報として、前記無線受信機で推定される時間領域における伝搬路変動に対し、雑音成分を除去する時間フィルタリング処理の実行の有無を受信し、
 前記スケジューリング手段は、前記時間フィルタリング処理を実行しない前記無線受信機を信号伝送に使用する帯域の端に配置される周波数チャネルに優先的に割り当てることを特徴とする請求項7記載の無線送信機。
 前記受信手段は、前記伝搬路推定方法に関する情報として、更に前記無線受信機でデータ伝送に用いる信号伝送に使用する帯域外の伝搬路推定を行なうことで得られる推定値を当該信号伝送に使用する帯域外に所定数だけ挿入する外挿処理の実行の可否を受信し、
 前記スケジューリング手段は、前記外挿処理を実行可能な前記無線受信機を信号伝送に使用する帯域の端に配置される周波数チャネルに優先的に割り当てることを特徴とする請求項7または請求項8記載の無線送信機。
 前記スケジューリング手段は、前記無線受信機における受信状況に関する情報として、前記無線受信機の平均受信レベルを取得し、前記平均受信レベルが予め定めた閾値よりも低い前記無線受信機を信号伝送に使用する帯域の端に配置される周波数チャネルに優先的に割り当てることを特徴とする請求項7から請求項9のいずれかに記載の無線送信機。
 前記スケジューリング手段は、前記無線受信機における受信状況に関する情報として、前記無線受信機における伝搬路の遅延分散を表す情報を取得し、前記伝搬路の遅延分散が予め定めた閾値よりも小さい前記無線受信機を信号伝送に使用する帯域の端に配置される周波数チャネルに優先的に割り当てることを特徴とする請求項7から請求項10のいずれかに記載の無線送信機。
 前記スケジューリング手段は、前記無線受信機に対する送信ストリーム数が他の無線受信機よりも少ない前記無線受信機を信号伝送に使用する帯域の端に配置される周波数チャネルに優先的に割り当てることを特徴とする請求項7から請求項11のいずれかに記載の無線送信機。
 複数の無線受信機と通信を行なう無線送信機であって、
 前記無線受信機が用いる伝搬路推定方法、前記無線受信機における受信状況に関する情報の少なくとも1つを受信する受信手段と、
 前記無線受信機が用いる伝搬路推定方法、前記無線受信機における受信状況に関する情報、前記無線受信機に対する送信ストリーム数の少なくとも1つに応じて伝搬路推定誤差の影響の大きさを示すランクを決定するランク決定手段と、
 前記ランク決定手段により決定されたランクに応じて信号伝送に使用する帯域の端に配置される周波数チャネルに優先的に割り当てるスケジューリング手段と、を備えることを特徴とする無線送信機。
 無線送信機に対してデータ伝送を行なう無線受信機であって、
 装置本体が用いる伝搬路推定方法、装置本体における受信状況、前記無線送信機からの送信ストリーム数の少なくとも1つに応じて伝搬路推定誤差の影響の大きさを示すランクを決定するランク決定手段と、
 前記ランク決定手段により決定されたランクに応じた識別情報を前記無線送信機に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする無線受信機。
 前記ランク決定手段は、前記無線受信機で推定される時間領域における伝搬路変動に対し、雑音成分を除去する時間フィルタリング処理を実行する場合、当該時間フィルタリング処理を実行しない場合と比べて前記伝搬路推定誤差の影響が大きいランクに決定することを特徴とする請求項14記載の無線受信機。
 前記ランク決定手段は、前記無線受信機でデータ伝送に用いる信号伝送に使用する帯域外の伝搬路推定を行なうことで得られる推定値を当該信号伝送に使用する帯域外に所定数だけ挿入する外挿処理を実行不能な場合、当該外挿処理を実行可能な場合と比べて前記伝搬路推定誤差の影響が大きいランクに決定することを特徴とする請求項14または請求項15記載の無線受信機。
 前記ランク決定手段は、装置本体の平均受信レベルが予め定めた閾値よりも高い場合、前記平均受信レベルが前記閾値よりも低い場合と比べて前記伝搬路推定誤差の影響が大きいランクに決定することを特徴とする請求項14から請求項16のいずれかに記載の無線受信機。
 前記ランク決定手段は、装置本体における伝搬路の遅延分散が予め定めた閾値よりも大きい場合、前記伝搬路の遅延分散が前記閾値よりも小さい場合と比べて前記伝搬路推定誤差の影響が大きいランクに決定することを特徴とする請求項14から請求項17のいずれかに記載の無線受信機。
 前記ランク決定手段は、前記無線送信機からの送信ストリーム数が予め定めた閾値よりも多い場合、前記無線送信機からの送信ストリーム数が前記閾値よりも少ない場合と比べて前記伝搬路推定誤差の影響が大きいランクに決定することを特徴とする請求項14から請求項18のいずれかに記載の無線受信機。
 無線送信機に対してデータ伝送を行なう無線受信機であって、
 装置本体が用いる伝搬路推定方法、装置本体における受信状況、前記無線送信機からの送信ストリーム数の少なくとも1つに応じて伝搬路推定誤差の影響の大きさを示すランクを決定するランク決定手段と、
 前記無線送信機に複数の周波数チャネルの受信レベルを通知する際、前記ランク決定手段により決定されたランクに応じたオフセットを所定の周波数チャネルに加える受信レベル通知手段と、を備えることを特徴とする無線受信機。
 前記受信レベル通知手段は、信号伝送に使用する帯域の端に配置される周波数チャネルにオフセットを加えることを特徴とする請求項20記載の無線受信機。
Description:
スケジューリング方法、無線送 機および無線受信機

 本発明は、スケジューリング方法、無線 信機および無線受信機に関し、特に、様々 受信機能を有する無線受信機が共存する状 下で通信を行なう際のスケジューリング方 、無線送信機および無線受信機に関する。

 近年のデータ通信量の増加に伴い、より い周波数利用効率を有する移動体通信シス ムの必要性が高まっており、その実現を目 した様々な技術が提案されている。周波数 用効率を高める可能性を持った技術のひと にOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access )があり、3GPP(The 3rd Generation Partnership Project )を中心に標準化が進められているE‐UTRA(Evolv ed Universal Terrestrial Radio Access)システムのダ ウンリンクアクセス方式への採用も決定され ている(例えば、非特許文献1参照)。

 このE‐UTRAのダウンリンクにおける周波 ・時間リソースの分割例を図20Aおよび図20B 示す。但し、図20Aは、システム全体のリソ スの分割例を、図20Bは、1リソースブロック 信号構成をそれぞれ示している。E‐UTRAダ ンリンクでは、周波数および時間を、図20A 示すように分割した1つのブロック(斜線部) リソースブロックとし、1リソースブロック 端末装置がアクセスする最小単位としてい 。1つのリソースブロックは図20Bに示すよう に、伝搬路推定用/受信レベル測定用のパイ ット信号とデータ(ここでは制御情報も含む) 信号から構成される。

 このようなマルチキャリア伝送システム( OFDMAシステム)の受信機において用いられる伝 搬路推定方法の1つに時間フィルタを利用し 方法がある(例えば、特許文献1参照)。以下 は、この伝搬路推定方法について説明する

 図21は、特許文献1に記載されている時間 ィルタを用いた伝搬路推定を行なうマルチ ャリア無線受信機の構成を示すブロック図 ある。アンテナ部1501において受信された信 号は、まず無線受信部1502でアナログ信号か デジタル信号へのA/D(Analog/Digital)変換が可能 周波数帯域まで周波数変換される。A/D変換 1503でデジタル信号に変換された信号はシン ボル同期部1504においてOFDMのシンボル同期が られ、ガードインターバルGI(Guard Interval)が 除去される。

 GIの除去後、FFT(Fast Fourier Transform:高速フ ーリエ変換)部1505においてフーリエ変換が行 われ、受信信号は時間領域の信号から周波 領域の信号に変換される。パイロット抽出 1506では、フーリエ変換後の信号から、伝搬 路推定用に挿入されたパイロット信号を抽出 する。抽出された受信パイロット信号は、複 素除算部1507において、パイロット信号生成 1508で生成された既知のパイロット信号で複 除算される。この複素除算部1507における演 算により、受信信号の周波数領域における( サブキャリアが受ける)伝搬路変動を求める とができる。

 次に、IFFT部(Inverse Fast Fourier Transform:逆 速フーリエ変換)1509において逆フーリエ変 が行なわれ、周波数領域における伝搬路変 が時間領域における伝搬路変動(インパルス 答、または遅延プロファイル)に変換される 。このように算出された遅延プロファイルに 対し、時間フィルタ部1510において必要な信 成分(ある範囲内の信号成分)を抽出し、それ 以外の信号を雑音とみなして0に置き換える とにより、雑音成分を除去する処理が行な れる。

 FFT部1511では時間フィルタ部1510の出力に してフーリエ変換が行なわれ、これにより 波数領域における(各サブキャリアが受ける) 伝搬路変動が算出される。このように算出さ れた伝搬路推定値は、時間フィルタ部1510に いて不要な雑音成分や干渉成分が除去され ため、複素除算部1507において得られた伝搬 推定値に比べ高精度な値となっている。そ て、この伝搬路推定値(FFT部1511の出力)を利 して、伝搬路補償部1512においてデータ信号 の伝搬路補償が行なわれる。このようにして 伝搬路補償されたデータ信号は、復号部1513 おいて復調、誤り訂正等の処理を施され、 信データが再生される。

 先に述べたように、この伝搬路推定方法 用いる場合、時間フィルタ部1510における時 間フィルタリング処理により遅延プロファイ ルから不要な雑音成分や干渉成分が除去され るため、高精度な伝搬路推定値を得ることが できる。しかし、ガードバンドと呼ばれる常 に電力が割り当てられないサブキャリアが存 在するシステムの場合や、信号が到来するタ イミングがサンプリングのタイミングと一致 しない状況においては、IFFT後の遅延プロフ イルが時間的に拡がってしまい、それに時 フィルタリング処理を施すことにより必要 信号成分が除去され、得られる伝搬路推定 に歪を生じることとなる。この歪の影響は 帯域の端のサブキャリアにおいて、より大 いものとなる。

 このような問題の解決方法の1つとして、 非特許文献2に示す方法がある。非特許文献2 おいて提案されている受信機構成を図22に す。但し、図21に示す受信機と同一の動作を するブロックには図21と同一の番号を付して る。図22に示すように、非特許文献2におい 提案されている受信機は、特許文献1で示さ れている受信機に外挿部1601が追加された構 となっている。この外挿部1601では、伝送さ た信号帯域外の伝搬路推定を行ない、その 定値を数サブキャリア分だけ挿入するとい 処理が行なわれる。このような外挿処理を 加することにより、時間フィルタリング処 により生じる歪を必要な信号帯域外に(外挿 されたサブキャリアに)シフトさせることが 能となり、伝搬路推定精度の劣化を軽減す ことが可能となる。

 また、非特許文献2では、パイロット信号 の送信時に、パイロット信号と同じ電力を有 する数本のサブキャリアをガードバンドに挿 入して伝送する方法についても示されている 。このような送信側での処理によっても、伝 送帯域の端に生じる歪を必要な信号帯域外に シフトさせることが可能となるため、伝搬路 推定精度の劣化を軽減することができる。

 先に述べた時間フィルタ部1510による時間 フィルタリング処理は、算出された遅延プロ ファイルから不要な雑音成分や干渉成分を除 去する方法であるが、これを複数の希望信号 の分離に用いることもできる。例えば、複数 のアンテナからそれぞれ異なるデータストリ ームを送信し、複数アンテナを備えた受信機 においてそれらを分離して各ストリームのデ ータを復調することにより高い伝送速度を達 成することができるMIMO(Multi-Input Multi-Output) 術を用いるシステムにおいても、各ストリ ムの遅延プロファイルを時間フィルタリン により分離してそれぞれの伝搬路推定を行 う方法が提案されている(例えば、非特許文 3参照)。

 但し、非特許文献3に示されている伝搬路推 定方法を用いる場合には、送信アンテナ毎に 異なる位相回転量であって、隣接サブキャリ ア間で連続する位相回転を送信パイロット信 号に与えておき、受信機におけるIFFT処理後 得られる各ストリームの遅延プロファイル 重複しないようにする必要がある。

特許第3044899号明細書 3GPP, TR 25.814 v0.3.1, “Physical Layer Aspect s for Evolved UTRA” 206年電子情報通信学会総合大会 B‐5‐93 信学技法 RCS205-79

 先に述べたように、ガードバンドが存在 る場合や信号が到来するタイミングがサン リングのタイミングと一致しない状況にお ては、遅延プロファイルに時間フィルタリ グ処理を施す伝搬路推定方法により得られ 伝搬路推定値に歪を生じることとなる。こ 問題に対しては、非特許文献2において示さ れているような送信側・受信側それぞれでの 特性改善方法が提案されている。しかし、非 特許文献2で示されている送信側における特 改善方法を用いる場合には、帯域外輻射が 加する可能性があり、また、全送信電力を 定に保つために伝送帯域内(ガードバンド以 )の各サブキャリアの送信電力を低減する必 要があるため、帯域中央付近の伝搬路推定特 性が劣化することがある。

 また、非特許文献2で示されている受信側 における特性改善方法を用いる場合には、ガ ードバンドの伝搬路変動を高精度に推定する ことが必要となるが、高精度な推定には適応 アルゴリズム等の複雑な処理が必要となり回 路規模が増大するという問題がある。また、 ガードバンドの伝搬路変動の推定精度が低い 場合や遅延分散が大きい伝搬路状況において は、外挿する伝搬路推定値の誤差が大きくな るため、所望の特性改善効果が得られないこ とがある。

 さらに、実際には回路規模やコスト等の 限により、非特許文献2で示されているよう な外挿処理を行なう機能が全ての受信機(端 装置)に実装されているとは限らず、また、 ての受信機(端末装置)が遅延プロファイル 時間フィルタリング処理を施す伝搬路推定 法を用いるとも限らない。したがって、様 な受信機(端末装置)が共存する場合の対策が 必要となってくる。

 本発明は、このような実情に鑑みて為さ たものであり、様々な受信機能を有する無 受信機が共存する状況下においても、シス ム全体として伝搬路推定誤差の影響を軽減 ることができるスケジューリング方法、無 送信機、無線受信機、並びに、パイロット 号の送信方法を提供することを目的とする

 (1)上記の目的を達成するため、本発明は 以下のような手段を講じた。すなわち、本 明に係るスケジューリング方法は、複数の 線受信機と通信を行なう無線送信機におけ スケジューリング方法であって、前記無線 信機が用いる伝搬路推定方法、前記無線受 機における受信状況、前記無線受信機に対 る送信ストリーム数に関する情報の少なく も1つを取得し、前記取得した情報に応じて 前記無線受信機を信号伝送に使用する伝送帯 域の端に配置される周波数チャネルに優先的 に割り当てることを特徴としている。

 このように、無線受信機が用いる伝搬路 定方法、無線受信機における受信状況、無 受信機に対する送信ストリーム数に関する 報の少なくとも1つに応じて、無線受信機が 、信号伝送に使用する伝送帯域の端に配置さ れる周波数チャネルに優先的に割り当てられ るので、伝搬路推定誤差の影響が大きい無線 受信機が伝送帯域の端に配置される周波数チ ャネルに割り当てられることを回避すること ができる。その結果、様々な受信機能を有す る無線受信機が共存する状況下においても、 システム全体として伝搬路推定誤差の影響を 軽減することが可能となる。

 (2)本発明に係るスケジューリング方法に いては、前記伝搬路推定方法に関する情報 して、前記無線受信機で推定される時間領 における伝搬路変動に対し、雑音成分を除 する時間フィルタリング処理の実行の有無 受信し、前記時間フィルタリング処理を実 しない前記無線受信機を信号伝送に使用す 帯域の端に配置される周波数チャネルに優 的に割り当てることを特徴としている。

 このように、時間フィルタリング処理を 行しない無線受信機が、信号伝送に使用す 帯域の端に配置される周波数チャネルに優 的に割り当てられるので、時間フィルタリ グ処理を実行する無線受信機にとって伝搬 推定誤差が大きくなる周波数チャネルへの り当てをできるだけ回避することができる その結果、システム全体として伝搬路推定 差の影響を軽減することができる。

 (3)本発明に係るスケジューリング方法に いては、前記伝搬路推定方法に関する情報 して、更に前記無線受信機で信号伝送に使 する伝送帯域外の伝搬路推定を行なうこと 得られる推定値を当該信号伝送に使用する 域外に所定数だけ挿入する外挿処理の実行 可否を受信し、前記外挿処理を実行可能な 記無線受信機を信号伝送に使用する帯域の に配置される周波数チャネルに優先的に割 当てることを特徴としている。

 このように、外挿処理を実行可能な無線 信機が、信号伝送に使用する帯域の端に配 される周波数チャネルに優先的に割り当て れるので、外挿処理を実行不能な無線受信 にとって伝搬路推定誤差が大きくなる周波 チャネルへの割り当てをできるだけ回避す ことができる。その結果、システム全体と て伝搬路推定誤差の影響を軽減することが きる。

 (4)本発明に係るスケジューリング方法に いては、前記無線受信機における受信状況 関する情報として、前記無線受信機の平均 信レベルを取得し、前記平均受信レベルが め定めた閾値よりも低い前記無線受信機を 号伝送に使用する帯域の端に配置される周 数チャネルに優先的に割り当てることを特 としている。

 このように、平均受信レベルが閾値より 低い無線受信機が、信号伝送に使用する帯 の端に配置される周波数チャネルに優先的 割り当てられるので、平均受信レベルが閾 より大きい無線受信機にとって伝搬路推定 差が大きくなるチャネルへの割り当てをで るだけ回避することができる。その結果、 ステム全体として伝搬路推定誤差の影響を 減することができる。

 (5)本発明に係るスケジューリング方法に いては、前記無線受信機における受信状況 関する情報として、前記無線受信機におけ 伝搬路の遅延分散を表す情報を取得し、前 伝搬路の遅延分散が予め定めた閾値よりも さい前記無線受信機を信号伝送に使用する 域の端に配置される周波数チャネルに優先 に割り当てることを特徴としている。

 このように、伝搬路の遅延分散が閾値よ も小さい無線受信機が、信号伝送に使用す 帯域の端に配置される周波数チャネルに優 的に割り当てられるので、遅延分散が閾値 り大きい無線受信機にとって伝搬路推定誤 が大きくなる周波数チャネルへの割り当て できるだけ回避することができる。その結 、システム全体として伝搬路推定誤差の影 を軽減することができる。

 (6)本発明に係るスケジューリング方法に いては、前記無線受信機に対する送信スト ーム数が予め定めた閾値よりも少ない前記 線受信機を信号伝送に使用する帯域の端に 置される周波数チャネルに優先的に割り当 ることを特徴としている。

 このように、無線受信機に対する送信ス リーム数が閾値よりも少ない無線受信機が 信号伝送に使用する帯域の端に配置される 波数チャネルに優先的に割り当てられるの 、送信ストリーム数が閾値より多い無線受 機にとって伝搬路推定誤差が大きくなる周 数チャネルへの割り当てをできるだけ回避 ることができる。その結果、システム全体 して伝搬路推定誤差の影響を軽減すること できる。

 (7)本発明に係る無線送信機は、複数の無 受信機と通信を行なう無線送信機であって 前記無線受信機から伝送される信号を受信 る受信手段と、前記無線受信機が用いる伝 路推定方法、前記無線受信機における受信 況、前記無線受信機に対する送信ストリー 数に関する情報の少なくとも1つに応じて信 号伝送に使用する伝送帯域の端に配置される 周波数チャネルに優先的に割り当てるスケジ ューリング手段と、を備えることを特徴とし ている。

 このように、スケジューリング手段によ 、無線受信機が用いる伝搬路推定方法、無 受信機における受信状況、無線受信機に対 る送信ストリーム数に関する情報の少なく も1つに応じて、無線受信機が、信号伝送に 使用する伝送帯域の端に配置される周波数チ ャネルに優先的に割り当てられるので、伝搬 路推定誤差の影響が大きい無線受信機が信号 伝送に使用する帯域の端に配置される周波数 チャネルに割り当てられることを回避するこ とができる。その結果、様々な受信機能を有 する無線受信機が共存する状況下においても 、システム全体として伝搬路推定誤差の影響 を軽減することが可能となる。

 (8)本発明に係る無線送信機において、前 受信手段は、前記伝搬路推定方法に関する 報として、前記無線受信機で推定される時 領域における伝搬路変動に対し、雑音成分 除去する時間フィルタリング処理の実行の 無を受信し、前記スケジューリング手段は 前記時間フィルタリング処理を実行しない 記無線受信機を信号伝送に使用する帯域の に配置される周波数チャネルに優先的に割 当てることを特徴としている。

 このように、スケジューリング手段によ 、時間フィルタリング処理を実行しない無 受信機が、信号伝送に使用する帯域の端に 置される周波数チャネルに優先的に割り当 られるので、時間フィルタリング処理を実 する無線受信機にとって伝搬路推定誤差が きくなる周波数チャネルへの割り当てをで るだけ回避することができる。その結果、 ステム全体として伝搬路推定誤差の影響を 減することができる。

 (9)本発明に係る無線送信機において、前 受信手段は、前記伝搬路推定方法に関する 報として、更に前記無線受信機で信号伝送 使用する帯域外の伝搬路推定を行なうこと 得られる推定値を当該信号伝送に使用する 域外に所定数だけ挿入する外挿処理の実行 可否を受信し、前記スケジューリング手段 、前記外挿処理を実行可能な前記無線受信 を信号伝送に使用する帯域の端に配置され 周波数チャネルに優先的に割り当てること 特徴としている。

 このように、スケジューリング手段によ 、外挿処理を実行可能な無線受信機が、信 伝送に使用する帯域の端に配置される周波 チャネルに優先的に割り当てられるので、 挿処理を実行不能な無線受信機にとって伝 路推定誤差が大きくなる周波数チャネルへ 割り当てをできるだけ回避することができ 。その結果、システム全体として伝搬路推 誤差の影響を軽減することができる。

 (10)本発明に係る無線送信機において、前 記スケジューリング手段は、前記無線受信機 における受信状況に関する情報として、前記 無線受信機の平均受信レベルを取得し、前記 平均受信レベルが予め定めた閾値よりも低い 前記無線受信機を信号伝送に使用する帯域の 端に配置される周波数チャネルに優先的に割 り当てることを特徴としている。

 このように、スケジューリング手段によ 、平均受信レベルが閾値よりも低い無線受 機が、信号伝送に使用する帯域の端に配置 れる周波数チャネルに優先的に割り当てら るので、平均受信レベルが閾値より大きい 線受信機にとって伝搬路推定誤差が大きく るチャネルへの割り当てをできるだけ回避 ることができる。その結果、システム全体 して伝搬路推定誤差の影響を軽減すること できる。

 (11)本発明に係る無線送信機において、前 記スケジューリング手段は、前記無線受信機 における受信状況に関する情報として、前記 無線受信機における伝搬路の遅延分散を表す 情報を取得し、前記伝搬路の遅延分散が予め 定めた閾値よりも小さい前記無線受信機を信 号伝送に使用する帯域の端に配置される周波 数チャネルに優先的に割り当てることを特徴 としている。

 このように、スケジューリング手段によ 、伝搬路の遅延分散が閾値よりも小さい無 受信機が、信号伝送に使用する帯域の端に 置される周波数チャネルに優先的に割り当 られるので、遅延分散が閾値より大きい無 受信機にとって、伝搬路推定誤差が大きく る周波数チャネルへの割り当てをできるだ 回避することができる。その結果、システ 全体として伝搬路推定誤差の影響を軽減す ことができる。

 (12)本発明に係る無線送信機において、前 記スケジューリング手段は、前記無線受信機 に対する送信ストリーム数が他の無線受信機 よりも少ない前記無線受信機を信号伝送に使 用する帯域の端に配置される周波数チャネル に優先的に割り当てることを特徴としている 。

 このように、スケジューリング手段によ 、無線受信機に対する送信ストリーム数が 値よりも少ない無線受信機が、信号伝送に 用する帯域の端に配置される周波数チャネ に優先的に割り当てられるので、送信スト ーム数が閾値より多い無線受信機にとって 搬路推定誤差が大きくなる周波数チャネル の割り当てをできるだけ回避することがで る。その結果、システム全体として伝搬路 定誤差の影響を軽減することができる。

 (13)本発明に係る無線送信機は、複数の無 線受信機と通信を行なう無線送信機であって 、前記無線受信機が用いる伝搬路推定方法、 前記無線受信機における受信状況に関する情 報の少なくとも1つを受信する受信手段と、 記無線受信機が用いる伝搬路推定方法、前 無線受信機における受信状況に関する情報 前記無線受信機に対する送信ストリーム数 少なくとも1つに応じて伝搬路推定誤差の影 の大きさを示すランクを決定するランク決 手段と、前記ランク決定手段により決定さ たランクに応じて信号伝送に使用する帯域 端に配置される周波数チャネルに優先的に り当てるスケジューリング手段と、を備え ことを特徴としている。

 このように、無線受信機が用いる伝搬路 定方法、無線受信機における受信状況、無 受信機に対する送信ストリーム数に関する 報の少なくとも1つに応じて決定されるラン クに応じて、無線受信機が、信号伝送に使用 する伝送帯域の端に配置される周波数チャネ ルに優先的に割り当てられるので、伝搬路推 定誤差の影響が大きい無線受信機が伝送帯域 の端に配置される周波数チャネルに割り当て られることを回避することができる。その結 果、様々な受信機能を有する無線受信機が共 存する状況下においても、システム全体とし て伝搬路推定誤差の影響を軽減することが可 能となる。

 (14)本発明に係る無線受信機は、無線送信 機に対してデータ伝送を行なう無線受信機で あって、装置本体が用いる伝搬路推定方法、 装置本体における受信状況、前記無線送信機 からの送信ストリーム数の少なくとも1つに じて伝搬路推定誤差の影響の大きさを示す ンクを決定するランク決定手段と、前記ラ ク決定手段により決定されたランクに応じ 識別情報を前記無線送信機に送信する送信 段と、を備えることを特徴としている。

 このように、装置本体が用いる伝搬路推 方法、装置本体における受信状況、無線送 機からの送信ストリーム数の少なくとも1つ に応じて、伝搬路推定誤差の影響の大きさを 示すランクに応じた識別情報が無線送信機に 送信されるので、無線送信機でこのランクに 応じた識別情報を解析することにより、伝搬 路推定誤差の影響が大きい無線受信機が、伝 送帯域の端に配置される周波数チャネルに割 り当てられることを回避することができる。 その結果、様々な受信機能を有する無線受信 機が共存する状況下においても、システム全 体として伝搬路推定誤差の影響を軽減するこ とが可能となる。

 (15)本発明に係る無線受信機において、前 記ランク決定手段は、前記無線受信機で推定 される時間領域における伝搬路変動に対し、 雑音成分を除去する時間フィルタリング処理 を実行する場合、当該時間フィルタリング処 理を実行しない場合と比べて前記伝搬路推定 誤差の影響が大きいランクに決定することを 特徴としている。

 このように、時間フィルタリング処理を 行する場合には、実行しない場合と比べて 搬路推定誤差の影響が大きいランクに決定 れるので、このランクに応じた識別情報を 析することにより、無線送信機において、 該無線受信機が信号伝送に使用する帯域の に配置される周波数チャネルに割り当てら ることを回避することができる。

 (16)本発明に係る無線受信機において、前 記ランク決定手段は、前記無線受信機で信号 伝送に使用する帯域外の伝搬路推定を行なう ことで得られる推定値を当該信号伝送に使用 する帯域外に所定数だけ挿入する外挿処理を 実行不能な場合、当該外挿処理を実行可能な 場合と比べて前記伝搬路推定誤差の影響が大 きいランクに決定することを特徴としている 。

 このように、外挿処理が実行不能な場合 は、実行可能な場合と比べて伝搬路推定誤 の影響が大きいランクに決定されるので、 のランクに応じた識別情報を解析すること より、無線送信機において、当該無線受信 が信号伝送に使用する帯域の端に配置され 周波数チャネルに割り当てられることを回 することができる。

 (17)本発明に係る無線受信機において、前 記ランク決定手段は、装置本体の平均受信レ ベルが予め定めた閾値よりも高い場合、前記 平均受信レベルが前記閾値よりも低い場合と 比べて前記伝搬路推定誤差の影響が大きいラ ンクに決定することを特徴としている。

 このように、平均受信レベルが閾値より 低い場合には、閾値よりも高い場合と比べ 伝搬路推定誤差の影響が大きいランクに決 されるので、このランクに応じた識別情報 解析することにより、無線送信機において 当該無線受信機が信号伝送に使用する帯域 端に配置される周波数チャネルに割り当て れることを回避することができる。

 (18)本発明に係る無線受信機において、前 記ランク決定手段は、装置本体における伝搬 路の遅延分散が予め定めた閾値よりも大きい 場合、前記伝搬路の遅延分散が前記閾値より も小さい場合と比べて前記伝搬路推定誤差の 影響が大きいランクに決定することを特徴と している。

 このように、伝搬路の遅延分散が閾値よ も大きい場合には、閾値よりも小さい場合 比べて伝搬路推定誤差の影響が大きいラン に決定されるので、このランクに応じた識 情報を解析することにより、無線送信機に いて、当該無線受信機が信号伝送に使用す 帯域の端に配置される周波数チャネルに割 当てられることを回避することができる。

 (19)本発明に係る無線受信機において、前 記ランク決定手段は、前記無線送信機からの 送信ストリーム数が予め定めた閾値よりも多 い場合、前記無線送信機からの送信ストリー ム数が前記閾値よりも少ない場合と比べて前 記伝搬路推定誤差の影響が大きいランクに決 定することを特徴としている。

 このように、無線送信機からの送信スト ーム数が閾値よりも多い場合には、閾値よ も少ない場合と比べて伝搬路推定誤差の影 が大きいランクに決定されるので、このラ クに応じた識別情報を解析することにより 無線送信機において、当該無線受信機が信 伝送に使用する帯域の端に配置される周波 チャネルに割り当てられることを回避する とができる。

 (20)本発明に係る無線受信機は、無線送信 機に対してデータ伝送を行なう無線受信機で あって、装置本体が用いる伝搬路推定方法、 装置本体における受信状況、前記無線送信機 からの送信ストリーム数の少なくとも1つに じて、伝搬路推定誤差の影響の大きさを示 ランクを決定するランク決定手段と、前記 線送信機に複数の周波数チャネルの受信レ ルを通知する際、前記ランク決定手段によ 決定されたランクに応じたオフセットを所 の周波数チャネルに加える受信レベル通知 段と、を備えることを特徴としている。

 このように、装置本体が用いる伝搬路推 方法、装置本体における受信状況、無線送 機からの送信ストリーム数の少なくとも1つ に応じて伝搬路推定誤差の影響の大きさを示 すランクに応じたオフセットが所定の周波数 チャネルの受信レベルに加えられる。例えば 、信号伝送に使用される帯域の端に配置され る周波数チャネルの受信レベルにオフセット を加える一方、無線送信機でこのオフセット が加えられた受信レベルに応じて周波数チャ ネルを割り当てる。これにより、伝搬路推定 誤差の影響が大きい無線受信機が、伝送帯域 の端に配置される周波数チャネルに割り当て られることを回避することができるので、様 々な受信機能を有する無線受信機が共存する 状況下においても、システム全体として伝搬 路推定誤差の影響を軽減することが可能とな る。

 (21)本発明に係る無線受信機において、前 記受信レベル通知手段は、信号伝送に使用す る帯域の端に配置される周波数チャネルにオ フセットを加えることを特徴としている。

 このように、信号伝送に使用する帯域の に配置される周波数チャネルの受信レベル オフセットが加えられるので、無線送信機 このオフセットが加えられた受信レベルに じて周波数チャネルを割り当てることによ 、伝搬路推定誤差の影響が大きい無線受信 が、伝送帯域の端に配置される周波数チャ ルに割り当てられることを回避することが 能となる。

 本発明によれば、無線受信機が用いる伝 路推定方法、無線受信機における受信状況 無線受信機に対する送信ストリーム数に関 る情報の少なくとも1つに応じて、無線受信 機が、信号伝送に使用する帯域の端に配置さ れる周波数チャネルに優先的に割り当てられ るので、伝搬路推定誤差の影響が大きい無線 受信機が、信号伝送に使用する帯域の端に配 置される周波数チャネルに割り当てられるこ とを回避することができる。その結果、様々 な受信機能を有する無線受信機が共存する状 況下においても、システム全体として伝搬路 推定誤差の影響を軽減することが可能となる 。

本発明の各実施形態において対象とす 周波数チャネルの構成を説明するための図 ある。 本発明の無線送信機の装置構成を示す ロック図である。 本発明の無線送信機の装置構成を示す ロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るスケジュ ーリング方法による割り当て手順を説明する ためのフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るスケジュ ーリング方法による割り当て手順を説明する ためのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るスケジュ ーリング方法による割り当て手順を説明する ためのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るスケジュ ーリング方法による割り当て手順を説明する ためのフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係るスケジュ ーリング方法による割り当て手順を説明する ためのフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係るスケジュ ーリング方法による割り当て手順を説明する ためのフローチャートである。 第3の実施形態に係るスケジューリン 方法による割り当て手順の変形例を説明す ためのフローチャートである。 本発明の第4の実施形態に係るスケジ ーリング方法による割り当て手順を説明す ためのフローチャートである。 本発明の第4の実施形態に係るスケジ ーリング方法による割り当て手順を説明す ためのフローチャートである。 第4の実施形態に係るスケジューリン 方法による割り当て手順の変形例を説明す ためのフローチャートである。 本発明の第5の実施形態に係るスケジ ーリング方法による割り当て手順を説明す ためのフローチャートである。 本発明の第5の実施形態に係るスケジ ーリング方法による割り当て手順を説明す ためのフローチャートである。 本発明の第6の実施形態に係るスケジ ーリング方法による割り当て手順を説明す ためのフローチャートである。 本発明の第6の実施形態に係るスケジ ーリング方法による割り当て手順を説明す ためのフローチャートである。 本発明の第6の実施形態に係るスケジ ーリング方法による割り当て手順を説明す ためのフローチャートである。 本発明の第7の実施形態に係る無線受 機側でのフィードバック情報生成方法を説 するためのフローチャートである。 E‐UTRAのダウンリンクにおける周波数 ・時間リソースの分割例を説明するための図 である。 1リソースブロックの信号構成を示す である。 時間フィルタを用いた伝搬路推定を行 なう無線受信機の構成を示すブロック図であ る。 時間フィルタを用いた伝搬路推定を行 なう際に外挿処理を行なう無線受信機の構成 を示すブロック図である。

符号の説明

201 アンテナ部
202 無線部
203 スイッチ
204 A/D変換部
205 同期部
206 GI除去部
207 S/P変換部
208 FFT部
209 復調・誤り訂正復号部
210 スケジューリング部
211 誤り訂正符号化・変調部
212 S/P変換部
213 パイロット信号多重部
214 IFFT部
215 GI挿入部
216 D/A変換部
217 受信部
218 送信部

 OFDMAのようなアクセス方式を用いるセル システムの端末装置において遅延プロファ ルに時間フィルタリング処理を施す伝搬路 定方法を用いる場合に、各端末装置で得ら る伝搬路推定値に生じる歪の影響は全ての 末装置に対して一様ではなく、端末装置に ってはさほど影響を受けないものもある。 れは、伝送帯域の端に生じる歪の影響は、 に受信SNRが高い状況(端末装置)において顕著 に現れるものであることによる。また、受信 SNRが同程度となる端末装置の中でも、MIMO受 を行なう端末装置は、MIMO受信を行なわない 末装置に比べ、伝搬路推定誤差の影響をよ 大きく受けることとなる。このため、本発 においては、伝搬路推定誤差の影響の大き に応じて、ダウンリンク伝送の際の周波数 ケジューリング(周波数チャネル割り当て) 行なうことにより、システム全体として伝 路推定誤差の影響を軽減する方法について す。

 ここで、以下の各実施形態において対象 する周波数チャネルの構成を図1に示す。図 1に示すように、以下の各実施形態において 、周波数チャネル数を12、各周波数チャネル を構成するサブキャリア数を64とするシステ を対象とする。従って、データ(パイロット )信号の伝送に用いられるサブキャリア数は76 8となり、通常のFFTポイント数は2のn乗である ため、この場合のFFTポイント数は1024となる 以下の各実施形態においては、送信機、受 機共に1024ポイントのFFT部またはIFFT部を有す るものとする。この時、データ信号の伝送用 に割り当てられないサブキャリア数(ガード ンド)は256である。

 また、本発明の無線送信機として機能す 基地局装置の装置構成を図2および図3に示 。図2および図3に示すように、本発明による 基地局装置は、アンテナ部201と、無線部202と 、スイッチ203と、受信部217と、送信部218と、 スケジューリング部210とから構成される。こ のうち受信部217は、A/D変換部204と、同期部205 と、GI除去部206と、S/P変換部207と、FFT部208と 復調・誤り訂正復号部209‐a~l(12周波数チャ ル分)とから構成される。また、送信部218は 、誤り訂正符号化・変調部211‐a~lと、S/P変換 部212‐a~lと、パイロット信号多重部213と、IFF T部214と、GI挿入部215と、D/A変換部216とから構 成される。

 端末装置から伝送される信号を受信する 合、図2および図3に示す基地局装置では、 ンテナ部201で受信された信号を無線部202に A/D変換可能な周波数に変換し、スイッチ203 経由してA/D変換部204においてデジタル信号 変換する。次に、同期部205でシンボル同期 確立し、GI除去部206においてシンボル毎にGI 除去した後、S/P変換部207を経由してFFT部208 おいて時間領域の信号を周波数領域の信号 変換する。この信号は復調・誤り訂正復号 209‐a~lにおいてそれぞれの周波数チャネル に復調および復号され(この復調・誤り訂正 復号部209‐a~lには伝搬路推定部や伝搬路補償 部を含むものとする)、送信されたデータが 生される。この処理により、データだけで く端末装置から通知される受信レベルに関 る情報や端末装置の機能に関する情報も得 れる。

 受信部217において得られた端末装置から データや受信レベル情報は、図示していな 上位層に出力され、それぞれの端末装置へ ータ伝送を行なう際に用いる変調パラメー (変調方式・符号化率)の決定に利用される また、受信レベル情報と端末機能情報はス ジューリング部210に送られ、以下の実施形 に詳しく示す周波数スケジューリングに用 られる。

 スケジューリング部210におけるスケジュ リング結果は、スケジューリング情報とし 、図示していない上位層や誤り訂正符号化 変調部211‐a~l、パイロット信号多重部213に られる。上位層では、スケジューリング情 と受信レベル情報とを基に、それぞれの端 装置へデータ伝送を行なう際に用いる変調 ラメータを決定し、その決定結果(変調パラ メータ情報)と共に、適切なデータサイズの 信データを誤り訂正符号化・変調部211‐a~l 送る。誤り訂正符号化・変調部211‐a~lでは スケジューリング情報や変調パラメータ情 、送信データ等が符号化および変調され、S/ P変換部212‐a~lを経由して、パイロット信号 重部213においてパイロット信号と多重され 。但し、端末装置へのデータ伝送が行なわ ないチャネル(端末装置が割り当てられない きチャネル)においてもパイロット信号が伝 送される場合には、このパイロット信号多重 部213をIFFT部214以降に設け、時間領域でパイ ット信号を多重する構成としてもよい。

 周波数チャネル毎の変調やパイロット信 多重等の処理後、12チャネル分の送信信号 、IFFT部214において一括してIFFT処理され、周 波数領域の信号から時間領域の信号へ変換さ れる。そして、GI挿入部215においてGIが付加 れ、D/A変換部216においてアナログ信号に変 された後、スイッチ203を経由して、無線部20 2において送信可能な周波数に変換され、ア テナ部201から送信される。

 ここで、図2および図3に示す基地局装置 、MIMO伝送に対応していない構成となってい が、アンテナ部201、無線部202、スイッチ203 受信部217、送信部218を複数備えることによ MIMO伝送の機能を有する構成とすることがで きる。以下、図2および図3に示す基地局装置( 特に、スケジューリング部210)における周波 スケジューリングの手順を具体的に記載す 。

 (第1の実施形態)
 第1の実施形態では、遅延プロファイルに時 間フィルタリング処理を施す伝搬路推定方法 を用いる端末装置と、そのような処理を施さ ない伝搬路推定方法を用いる端末装置がセル 内に共存する場合の周波数スケジューリング 方法を示す。但し、本実施形態では、スケジ ューリングの結果、端末装置へのデータ伝送 が行なわれないチャネル(端末装置が割り当 られない空きチャネル)が存在する場合にも パイロット信号は全てのチャネルにおいて 送されるものとする。

 第1の実施形態におけるスケジューリング 方法による割り当て手順を図4および図5に示 。図4および図5に示すように、第1の実施形 におけるスケジューリング方法は、遅延プ ファイルに時間フィルタリング処理を施す 搬路推定方法を用いる端末装置をシステム 域の端以外のチャネルへ優先的に割り当て ものである。

 図4のステップS10に示すように、本実施形 態におけるスケジューリング方法を用いる場 合に、基地局装置ではまず、各端末装置が有 する機能に関する情報を取得する。これらの 情報は、通信開始時に各端末装置からそれぞ れ送信され、それらを受信することにより得 ることができる。ここでは特に、各端末装置 の伝搬路推定方法に関する情報(各端末装置 伝搬路推定方法が時間フィルタリング処理 施すものであるか否か)を端末装置から基地 装置への通知対象としているが、それ以外 機能に関する情報を含んでもよい。このよ な各端末装置の機能に関する情報は、E-UTRA ステムにおいてもUE Capabilityとして各端末 置から基地局装置へ通知されることが検討 れている。

 次に、ステップS11では、各端末装置にお て測定されたチャネル毎の受信レベルに関 る情報を取得する。この情報は一般に、マ チユーザダイバーシチを得るための周波数 ケジューリングに用いられる。通常、端末 置における各チャネルの受信レベルの測定 、パイロット信号の受信レベルを測定する とにより行なわれる。ステップS12では、セ に属する端末装置の中からチャネルの割り て対象となる端末装置をリストアップする 本実施形態では、図1に示すように、周波数 チャネルの数が12であるため、このステップ は最大12個の端末装置がリストアップされ こととなる。このリストアップの手段とし は、ステップS11で得られた受信レベルの平 が高い端末装置から順に選択する方法や、 信レベルの瞬時値と平均値との差が大きい 末装置から順に選択する方法等があるが、 実施形態ではこのリストアップの方法はど ような方法を用いてもよいものとする。

 ステップS13では、変数x、yをステップS12 リストアップされた端末装置数に設定する 例えば、ステップS12でリストアップされた 末装置が10端末装置であった場合には、xお びyは10に設定される。次に、ステップS14で チャネル未割り当ての端末装置を1つ選択し 選択された端末装置へのチャネル割り当て 行なっていく。但し、本実施形態では説明 簡略化のため、1つの端末装置に対し1チャ ルのみを割り当てるものとする。1つの端末 置が複数チャネルを使用するような実際の 況においては、必要なチャネル数と割り当 可能な空きチャネル数の関係を考慮する必 がある。

 ステップS15では、システム帯域の端のチ ネル(ここでは、図1に示すチャネル1とチャ ル12)に空きチャネルがあるか否かの判断を なう。システム帯域の端に空きチャネルが る場合にはステップS16、空きチャネルがな 場合にはステップS21の処理へ移る。ステッ S16では、システム帯域の端以外のチャネル 空きチャネルがあるか否かを判断する。端 外のチャネルに空きチャネルがある場合に ステップS17、空きチャネルがない場合には テップS21の処理へ移る。

 ステップS17では、該当端末装置が時間フ ルタリング処理を施す伝搬路推定方法を用 る端末装置か否かを判断する。時間フィル リング処理を施す伝搬路推定方法を用いる 末装置である場合にはステップS19へ移り、 域の端以外のチャネル(ここでは、図1に示 チャネル2~11)で該当端末装置にとって受信レ ベルが最も高いチャネルへの割り当てを行な う。一方、選択された端末装置が時間フィル タリング処理を施す伝搬路推定方法を用いな い端末装置であった場合には、ステップS18へ 移り、ステップS13で設定されたyが10より大き い数か否かを判断する。

 ここで、yが10より大きい数である場合に 帯域の端のチャネルにも端末装置を割り当 る必要があるため、ステップS20へ移り、端 チャネル(チャネル1かチャネル12)のうち該 端末装置にとって受信レベルが最も高いチ ネルへの割り当てを行なう。この後、ステ プS22において、yから1を引く処理をする。ま た、ステップS18において、yが10以下である場 合には、帯域の端のチャネルに既に別の端末 装置が割り当てられているか、(端末装置数 少なくて)無理に帯域の端に割り当てる必要 ないといった状況であるので、ステップS21 移る。ステップS21では、空きチャネルの中 該当端末装置にとって受信レベルが最も高 チャネルへ割り当てを行なう。

 このような割り当て処理の後、ステップS 23において割り当て対象となる端末装置数(変 数x)を1だけ減らす処理を行ない、ステップS24 においてxが0であるか否かを判断する。xが0 ある場合には、割り当て対象となる端末装 全てに対するチャネル割り当てを終えたこ となるため、本実施形態におけるスケジュ リングを終える。一方、xが0でない場合には 、チャネル未割り当ての端末装置が存在する こととなるため、ステップS14へ戻り、ステッ プS14以降の処理を繰り返す。

 このように、第1の実施形態に係るスケジ ューリング方法においては、以上のような周 波数スケジューリングを行なうことにより、 割り当てられる端末装置数とチャネル数との 関係を考慮しながら、時間フィルタリング処 理を施す伝搬路推定方法を用いる端末装置を システム帯域の端以外のチャネルへ優先的に 割り当てることができる。これにより、時間 フィルタリング処理を施す伝搬路推定方法を 用いる端末装置にとって伝搬路推定誤差が大 きくなるチャネルへの割り当てをできるだけ 回避し、システム全体として伝搬路推定誤差 の影響を軽減することができる。

 (第2の実施形態)
 第2の実施形態では、遅延プロファイルに時 間フィルタリング処理を施す伝搬路推定方法 を用いる端末装置のうち、外挿処理が可能な 端末装置(例えば、図22に示すような端末装置 )と、外挿処理機能を持たない端末装置(例え 、図21に示すような端末装置)がセル内に共 する場合の周波数スケジューリング方法を す。但し、本実施形態では、スケジューリ グの結果、端末装置へのデータ伝送が行な れないチャネルが存在する場合にも、パイ ット信号は全てのチャネルにおいて伝送さ るものとする。

 第2の実施形態におけるスケジューリング 方法による割り当て手順を図6および図7に示 。但し、図4および図5と同一の処理ステッ には同一の番号を付している。図6および図7 に示すように、第2の実施形態におけるスケ ューリング方法は、遅延プロファイルに時 フィルタリング処理を施す伝搬路推定方法 用いる端末装置のうち、図22に示すような外 挿処理が可能な端末装置をシステム帯域の端 のチャネルへ、外挿処理機能を持たない端末 装置をシステム帯域の端以外のチャネルへ優 先的に割り当てるものである。

 図6のステップS10に示すように、第2の実 形態におけるスケジューリング方法を用い 場合には、第1の実施形態と同様、基地局装 ではまず、各端末装置が有する機能(各端末 装置が外挿処理機能を有するか否か)に関す 情報を取得する。これらの情報は、通信開 時に各端末装置からそれぞれ送信され、そ らを受信することにより得ることができる ここでは特に、各端末装置が外挿処理機能 有するか否かの情報を端末装置から基地局 置への通知対象としているが、それ以外の 能に関する情報を含んでもよい。

 次に、ステップS11からステップS13では、 1の実施形態と同様、各端末装置におけるチ ャネル毎の受信レベルに関する情報の取得や 、割り当て対象となる端末装置のリストアッ プ、変数x、yの初期化が行なわれる。第1の実 施形態と同様、割り当て対象となる端末装置 のリストアップ手段は、どのような方法を用 いてもよいものとする。また、ステップS14か らステップS16においても、第1の実施形態と 様の処理が行なわれ、チャネル未割り当て 末装置の選択や、システム帯域の端のチャ ル(ステップS15)またはそれ以外のチャネル( テップS16)に空きがあるか否かを判断する。

 ステップS16において、端以外のチャネル 空きチャネルがあると判断される場合には テップS30へ移り、該当端末装置が外挿処理 能を有する端末装置か否かを判断する。そ 結果、選択された端末装置が、外挿処理機 を持たない端末装置である場合にはステッ S19へ移り、帯域の端以外のチャネルで該当 末装置にとって受信レベルが最も高いチャ ルへの割り当てを行なう。一方、選択され 端末装置が、外挿処理機能を有する端末装 であった場合には、ステップS18へ移り、ス ップS13で設定されたyが10より大きい数か否 を判断する。

 ここで、yが10より大きい数である場合に 、帯域の端のチャネルにも端末装置を割り てる必要があるため、ステップS20へ移り、 のチャネル(チャネル1かチャネル12)のうち 該当端末装置にとって受信レベルが最も高 チャネルへの割り当てを行なう。この後、 テップS22において、yから1を引く処理をする 。また、ステップS18において、yが10以下であ る場合には、帯域の端のチャネルに既に別の 端末装置が割り当てられているか、(端末装 数が少なくて)無理に帯域の端に割り当てる 要がないといった状況であるので、ステッ S21へ移り、空きチャネルの中で該当端末装 にとって受信レベルが最も高いチャネルへ り当てを行なう。

 このような割り当て処理の後、第1の実施 形態と同様、ステップS23において割り当て対 象となる端末装置数(変数x)を1だけ減らす処 を行ない、ステップS24において、xが0である か否かを判断する。xが0である場合には、割 当て対象となる端末装置全てに対するチャ ル割り当てを終えたこととなるため、本実 形態におけるスケジューリングを終える。x が0でない場合には、チャネル未割り当ての 末装置が存在することとなるため、ステッ S14へ戻り、ステップS14以降の処理を繰り返 。

 このように第2の実施形態に係るスケジュ ーリング方法においては、以上のような周波 数スケジューリングを行なうことにより、割 り当てられる端末装置数とチャネル数との関 係を考慮しながら、外挿処理機能を持たない 端末装置をシステム帯域の端以外のチャネル へ優先的に割り当てることができる。これに より、外挿機能を持たない端末装置にとって 伝搬路推定誤差が大きくなるチャネルへの割 り当てをできるだけ回避し、システム全体と して伝搬路推定誤差の影響を軽減することが できる。

 なお、第2の実施形態においては、時間フ ィルタリング処理を施す伝搬路推定方法を用 いる場合に生じる帯域の端での歪に対する対 策として、ガードバンドへ伝搬路推定値を外 挿する方法を対象としたが、これ以外の特性 改善方法を用いる端末装置が混在する場合に ついても、本実施形態によるスケジューリン グ方法を適用することが可能である。

 (第3の実施形態)
 第1および第2の実施形態では、伝搬路推定 行なう際の処理が異なる端末装置が、セル に共存する場合のスケジューリング方法に いて示したが、本実施形態では、伝搬路推 に関して全く同じ機能を有する端末装置が 存する場合の周波数スケジューリング方法 示す。但し、遅延プロファイルに時間フィ タリング処理を施す伝搬路推定方法を用い 端末装置を対象とし、先に述べた「伝搬路 定に関して全く同じ機能を有する端末装置 とは、図22に示すような外挿処理を行なう端 末装置同士や、そのような外挿処理を行なわ ない端末装置同士を意味している。また、本 実施形態では、スケジューリングの結果、端 末装置へのデータ伝送が行なわれないチャネ ルが存在する場合にも、パイロット信号は全 てのチャネルにおいて伝送されるものとする 。

 第3の実施形態におけるスケジューリング 方法による割り当て手順を図8および図9に示 。但し、図4、図5、図6および図7と同一の処 理ステップには同一の番号を付している。図 8および図9に示すように、第3の実施形態にお けるスケジューリング方法は、ステップS40に 示す処理を有する点で、第1および第2の実施 態と異なる。第3の実施形態では、ステップ S40に示すような端末装置毎の平均受信レベル と予め決められた閾値との比較に基づくスケ ジューリングを行なうことにより、平均受信 レベルが閾値より大きい端末装置をシステム 帯域の端以外のチャネルへ優先的に割り当て ることができる。これは、受信レベルが高い 端末装置の方が、受信レベルが低い端末装置 に比べて帯域の端に生じる歪の影響を受けや すいので、そのような端末装置を帯域の端の チャネルへ割り当てる状況を回避すべきだか らである。

 このように、第3の実施形態に係るスケジ ューリング方法においては、図8および図9に すようなスケジューリングを行なうことに り、割り当てられる端末装置数とチャネル との関係を考慮しながら、平均受信レベル 閾値より大きい端末装置をシステム帯域の 以外のチャネルへ優先的に割り当てること できる。これにより、平均受信レベルが閾 より大きい端末装置にとって伝搬路推定誤 が大きくなるチャネルへの割り当てをでき だけ回避し、システム全体として伝搬路推 誤差の影響を軽減することができる。

 なお、第3の実施形態に係るスケジューリ ング方法において、平均受信レベルは、ステ ップS11において各端末装置から通知するもの としてもよいし、ステップS11では各チャネル の受信レベルを端末装置毎に通知し、基地局 装置側でそれらの平均を算出する方法を用い てもよい。また、ステップS12で選択された全 ての端末装置の平均受信レベルが閾値より高 い(低い)状況においては、MIMO伝送を行なうか 否かによって、割り当てるチャネルを区別す るスケジューリングを行なってもよい。これ は、MIMO伝送が行なわれる場合には、伝搬路 定誤差の影響がより大きくなるため、MIMO伝 が行なわれない端末装置を帯域の端のチャ ルへ、MIMO伝送が行なわれる端末装置を帯域 の端以外のチャネルへ優先的に割り当てると いうものである。このようなスケジューリン グを行なうことにより、より高い伝搬路推定 精度を必要とされるMIMO伝送が行なわれる場 にも、帯域の端に生じる歪の影響による伝 路推定誤差を軽減することができる。

 また、第3の実施形態によるスケジューリ ングの別の形態として、図10に示すスケジュ リングを用いてもよい。但し、図4および図 5と同一の処理ステップには同一の番号を付 ている。図10に示すスケジューリングでは、 各端末装置の受信レベル情報を取得し(ステ プS11)、割り当て対象となる端末装置をリス アップする(ステップS12)。次に、xをリスト ップされた端末装置数に設定する(ステップ S50)。ステップS12でリストアップされた端末 置の中から最も高い平均受信レベルが得ら る端末装置をステップS51において選択し、 のように平均受信レベルが高い端末装置か 順にシステム帯域の端以外のチャネルへの り当てを優先的に行なっていく。すなわち チャネル2~11に空きチャネルがあるかどうか 判断し(ステップS16)、空きチャネルがある 合は、チャネル2~11の空きチャネルの中で受 レベルが最も高いチャネルへ割り当てる(ス テップS19)。一方、ステップS16において、空 チャネルが無い場合は、チャネル1または12 空きチャネルの中で、受信レベルが最も高 チャネルへ割り当てる(ステップS20)。そして 、ステップS23において割り当て対象となる端 末装置数(変数x)を1だけ減らす処理を行ない ステップS24においてxが0であるか否かを判断 する。xが0である場合には、割り当て対象と る端末装置全てに対するチャネル割り当て 終えたこととなるため、スケジューリング 終える。一方、xが0でない場合には、チャ ル未割り当ての端末装置が存在することと るため、ステップS14へ戻り、ステップS14以 の処理を繰り返す。

 このようなチャネル割り当てを行なうこ により、端末装置数が多い場合にシステム 域の端のチャネルへ割り当てられる端末装 は、帯域の端に生じる歪の影響が比較的少 い端末装置とすることができ、システム全 として伝搬路推定誤差の影響を軽減するこ ができる。

 (第4の実施形態)
 第3の実施形態では、各端末装置の平均受信 レベルの大きさを考慮した周波数スケジュー リング方法について示したが、本実施形態で は、遅延プロファイルに時間フィルタリング 処理を施す伝搬路推定方法と、図22に示すよ な外挿処理機能を用いる端末装置同士が共 する場合に、各端末装置の遅延分散の大き を考慮した周波数スケジューリング方法を す。但し、これまでの実施形態と同様、本 施形態においても、端末装置へのデータ伝 が行なわれないチャネルが存在する場合に 、パイロット信号は全てのチャネルにおい 伝送されるものとする。

 第4の実施形態におけるスケジューリング 方法による割り当て手順を図11および図12に す。但し、図4および図5と同一の処理ステッ プには同一の番号を付している。図11および 12に示すように、第4の実施形態におけるス ジューリング方法は、特にステップS70に示 処理を有する点で、第1および第2の実施形 と異なる。第4の実施形態では、ステップS70 示すような端末装置毎の遅延分散と予め決 られた閾値との比較に基づくスケジューリ グを行なうことにより、遅延分散が閾値よ 大きい端末装置をシステム帯域の端以外の ャネルへ優先的に割り当てることができる これは、遅延分散が大きい端末装置の方が 遅延分散が小さい端末装置に比べ、外挿処 を行なった際の誤差が大きくなるので、そ ような端末装置を帯域の端のチャネルへ割 当てる状況を回避すべきだからである。

 このように、第4の実施形態に係るスケジ ューリング方法においては、図11および図12 示すようなスケジューリングを行なうこと より、割り当てられる端末装置数とチャネ 数との関係を考慮しながら、遅延分散が閾 より大きい端末装置をシステム帯域の端以 のチャネルへ優先的に割り当てることがで る。これにより、遅延分散が閾値より大き 端末装置にとって伝搬路推定誤差が大きく るチャネルへの割り当てをできるだけ回避 、システム全体として伝搬路推定誤差の影 を軽減することができる。

 但し、第4の実施形態に係るスケジューリ ング方法において、遅延分散の大きさはステ ップS60において受信レベル情報と共に各端末 装置から通知するものとする。また、これと は別に、ステップS60では、各チャネルの受信 レベルを端末装置毎に通知し、基地局装置側 でそれらの値(ばらつき)から各端末装置の遅 分散を算出する方法を用いてもよい。

 また、第4の実施形態によるスケジューリ ングの別の形態として、図13に示すスケジュ リングを用いてもよい。但し、これまでの 施形態と同一の処理ステップには同一の番 を付している。図13に示すスケジューリン では、ステップS12でリストアップされた端 装置の中から遅延分散が最も大きい端末装 をステップS71において選択し、そのように 延分散が大きい端末装置から順にシステム 域の端以外のチャネルへの割り当てを優先 に行なっていく。このようなチャネル割り てを行なうことにより、端末装置数が多い 合にシステム帯域の端のチャネルへ割り当 られる端末装置は、帯域の端に生じる歪の 響を高精度に補償可能な端末装置とするこ ができ、システム全体として伝搬路推定誤 の影響を軽減することができる。

 (第5の実施形態)
 本実施形態では、第1~第4の実施形態を組み わせた周波数スケジューリング方法につい 示す。但し、これまでの実施形態と同様、 実施形態においても、端末装置へのデータ 送が行なわれないチャネルが存在する場合 も、パイロット信号は全てのチャネルにお て伝送されるものとする。

 第5の実施形態におけるスケジューリング 方法による割り当て手順を図14および図15に す。但し、これまでの実施形態と同一の処 ステップには同一の番号を付している。図14 および図15に示すように、第5の実施形態にお けるスケジューリング方法では、各端末装置 が有する機能や受信状況に応じてランク付け されたグループに端末装置を分け、ランクの より低いグループに属する端末装置がシステ ム帯域の端のチャネルへなるべく割り当てら れないよう制御する。ここで、本実施におけ るランク付けされたグループを表1に示す。 1に示すように、第5の実施形態では13のグル プを設け、システム帯域の端に生じる歪の 響をより大きく受けるグループのランクを く設定している。

 図14および図15に示す第5の実施形態におけ スケジューリング方法を用いる場合、基地 装置では、まず、各端末装置が有する機能 関する情報を取得する(ステップS10)。これら の情報は、特に、各端末装置の伝搬路推定方 法が時間フィルタリング処理を施すものであ るか否か、時間フィルタリング処理を施す伝 搬路推定方法を用いる場合に外挿処理を併用 するか否か、を端末装置から基地局装置への 通知対象としているが、それ以外の機能に関 する情報を含んでもよい。

 次に、ステップS60に示すように、基地局 置では各端末装置における受信レベルと遅 分散に関する情報を取得する。そして、各 末装置の機能に関する情報と受信レベル・ 延分散に関する情報に加え、各端末装置へ 伝送を行なう際にMIMO伝送を行なうか否かを 判断し、基地局装置に収容している全端末装 置を表1に示すグループに分ける(ステップS80) 。そして、ステップS81に示すように、次の送 信タイミング(フレーム)における送信対象と る端末装置とその端末装置が属するグルー をリストアップしステップS82の処理に移る

 ステップS82では、ステップS81においてリ トアップされたグループ数を変数yに代入す る。次に、ステップS83では、ステップS81にお いてリストアップされたグループの中からラ ンクが最も低く、チャネル未割り当ての端末 装置を含むグループを選択し、ステップS84に おいて、選択されたグループにおけるチャネ ル未割り当て端末装置数をxとする。ステッ S85では、選択されたグループの中からチャ ル未割り当ての端末装置を1つ選択しステッ S16の処理に移る。

 ステップS16では、システム帯域の端以外 チャネル(チャネル2~11)に空きチャネルがあ か否かを判断する。チャネル2~11に空きチャ ネルがある場合にはステップS19へ、チャネル 2~11に空きチャネルがない場合にはステップS2 0へ、それぞれ移る。そして、ステップS19で 、チャネル2~11の中から、選択された端末装 にとって受信レベルが最も高いチャネルを 択し、そのチャネルへ割り当てを行なう。 た、ステップS20では、チャネル1または12の ちらかから、選択された端末装置にとって 信レベルが最も高いチャネルを選択し、そ チャネルへ割り当てを行なう。

 ステップS19、ステップS20におけるチャネ 割り当ての後、ステップS23においてxを1だ 減算し、ステップS24においてxが0であるか否 かを判断する。xが0でない場合には、ステッ S85へ戻り、ステップS85以降の処理を繰り返 。一方、xが0となった場合には、ステップS8 6においてyを1だけ減算し、ステップS87におい て割り当て対象となるグループ数を示すyが0 あるか否かを判断する。yが0でない場合に 、チャネル未割り当て端末装置を含むグル プが残っていると判断し、ステップS83へ戻 、ステップS83以降の処理を繰り返す。一方 ステップS81でリストアップされた全てのグ ープにおいてチャネル未割り当て端末装置 ない場合には、本実施形態におけるスケジ ーリングを終える。

 このように、第5の実施形態に係るスケジ ューリング方法においては、以上のようなス ケジューリングを行なうことにより、ランク が低い、つまり帯域の端に生じる歪の影響を より大きく受ける端末装置を優先的に帯域の 端以外のチャネルへ割り当てることが可能と なり、システム全体として伝搬路推定誤差の 影響を軽減することができる。なお、表1に す端末装置のランクは一例を示したもので り、設定されるランクについては適宜変更 可能である。

 (第6の実施形態)
 以上の実施形態では、端末装置へのデータ 送が行なわれないチャネルが存在する場合 もパイロット信号は全てのチャネルにおい 伝送されるものとしていたが、実際には、 末装置へのデータ伝送が行なわれないチャ ルではパイロット信号が伝送されないシス ムも存在する。第6の実施形態においては、 そのようなシステムを対象とし、帯域の端に 生じる歪の影響をより大きく受ける端末装置 が割り当てられるチャネルの両側に、歪の影 響がより小さい端末装置を割り当てる周波数 スケジューリング方法を示す。

 第6の実施形態におけるスケジューリング 方法による割り当て手順を図16、図17および 18に示す。但し、これまでの実施形態と同一 の処理ステップには同一の符号を付し、その 説明を省略する。図16、図17および図18に示す ように、本実施形態におけるスケジューリン グ方法では、第5の実施形態と同様に、各端 装置が有する機能や受信状況に応じてラン 付けされたグループに端末装置を分け、全 の端末装置に対するチャネル割り当てを行 った結果、ランクのより低いグループに属 る端末装置が、最も外側のチャネルへ割り てられるという状況にならないよう制御す 。なお、第6の実施形態におけるランク付け れたグループは、第5の実施形態と同様に、 表1に示すものとする。

 図16、図17および図18に示す第6の実施形態 におけるスケジューリング方法を用いる場合 、基地局装置ではまず、各端末装置が有する 機能に関する情報を取得する(ステップS10)。 れらの情報は、特に、各端末装置の伝搬路 定方法が時間フィルタリング処理を施すも であるか否か、時間フィルタリング処理を す伝搬路推定方法を用いる場合に外挿処理 併用するか否か、を端末装置から基地局装 への通知対象としているが、それ以外の機 に関する情報を含んでもよい。

 次に、ステップS60に示すように、基地局 置では各端末装置における受信レベルと遅 分散に関する情報を取得する。そして、各 末装置の機能に関する情報と受信レベル・ 延分散に関する情報に加え、各端末装置へ 伝送を行なう際にMIMO伝送を行なうか否かを 判断し、基地局装置に収容している全端末装 置を表1に示すグループに分ける(ステップS80) 。そして、ステップS81に示すように、次の送 信タイミング(フレーム)における送信対象と る端末装置と、その端末装置が属するグル プをリストアップし、ステップS90の処理に る。ステップS90では、リストアップされた 端末装置数をzに、それらの端末装置が属す るグループ数をyにそれぞれ代入する。そし 、ステップS91では、zが2以下であるか否かを 判断し、2以下である場合にはステップS92へ 2より大きい場合にはステップS95へそれぞれ る。

 ステップS92では、リストアップされた端 装置の中からチャネル未割り当ての端末装 (グループは関係なく)を1つ選択し、次に、 きチャネルの中でその端末装置にとって受 レベルが最も高いチャネルへ割り当てを行 う(ステップS21)。ステップS93では、zから1だ け減算し、ステップS94において、zが0である 否かの判断を行なう。zが0でない場合には テップS92へ戻り、それ以降の処理を繰り返 。一方、zが0である場合には、本実施形態に おけるスケジューリングを終える。このよう に、チャネル割り当ての対象となる端末装置 数が少ない場合には、どのようなランクの端 末装置であっても、端のチャネルへ割り当て られる状況を回避することは困難であるため 、受信レベルが最も高いチャネルへの割り当 てを行なうものとする。

 ステップS91において、ステップS81でリス アップされた端末装置数が2より多い場合に は、ステップS95において、まず、リストアッ プされた端末装置が属するグループ数が1で るか否かの判断を行なう。この結果、リス アップされたグループ数が1である場合には ステップS96において、そのグループのラン が13であるか否かの判断を行なう。そのグ ープのランクが13である場合には、リストア ップされた全ての端末装置が、端のチャネル に割り当てられた際に生じる歪の影響を受け ないものと考えられるため、各端末装置にと って最も高い受信レベルが得られる空きチャ ネルへの割り当てを行なう(ステップS92~94)。

 また、ステップS96において、ステップS81 リストアップされた端末装置が属するグル プのランクが13ではないと判断された場合 は、リストアップされた全ての端末装置が 端のチャネルに割り当てられた際に生じる の影響を幾らかは受ける(影響はランクによ て異なる)と考えられるため、その影響を最 小限にするスケジューリングを行なう必要が ある。そこで、第6の実施形態では、ステッ S92において、チャネル未割り当ての端末装 を1つ選択した後、図18に示すように、ステ プS100において、既に端末装置が割り当てら ているチャネルがあるか否かを判断する。 り当て済みのチャネルがない(割り当て済み チャネル数=0)場合には、ステップS101におい 、候補チャネルの中でその端末装置にとっ 受信レベルが最も高いチャネルへ割り当て 行なう。

 ここで、候補チャネルとは、ステップS81 おいてリストアップされた端末装置数とチ ネル数の関係から決定されるチャネルで、 の関係を満たす。候補チャネル番号をmおよ びnとすると、m=1、2、…、チャネル数-端末装 置数+1、n=m+端末装置数-1となる。ここで、チ ネル数を12、端末装置数を8とすると、(m、n) =(1、8)、(2、9)、(3、10)、(4、11)、(5、12)となり 、この場合の候補チャネルはチャネル1~5とチ ャネル8~12ということになる。つまり、本実 形態における候補チャネルとは、端末装置 分だけ連続したチャネルを確保する際に最 外側になる可能性のあるチャネルである。 に述べたように、ステップS101では、このよ な候補チャネルの中からその端末装置にと て受信レベルが最も高いチャネルへ割り当 を行なう。

 このステップS101の処理の後、割り当て済 みチャネル数は1となり、ステップS94を経由 て次にステップS100の判断を行なう際には、 テップS100からステップS102、ステップS103へ 処理が進む。ステップS103では、ステップS10 1で選択されたチャネルのペアとなるチャネ へ端末装置を割り当てる。ここで、ステッ S101で選択されたチャネルのペアとなるチャ ルとは、先に示した(m、n)の組となるチャネ ルのことである。例えば、ステップS101にお て、チャネル1が選択された場合には、ステ プS103ではチャネル8が、ステップS101におい 、チャネル11が選択された場合には、ステ プS103ではチャネル4が選択されることとなる 。このような選択を行なうことにより、端末 装置数分だけ連続したチャネルを確保するこ とができる。

 このステップS103の処理の後、割り当て済 みチャネル数は2となり、ステップS94を経由 て次にステップS100の判断を行なう際には、 テップS100からステップS102、ステップS104へ 処理が進む。ステップS104では、ステップS10 1およびステップS103で選択されたチャネルの のチャネルで、割り当て対象となる端末装 にとって最も高い受信レベルが得られるチ ネルへ割り当てを行なう。例えば、ステッ S101、ステップS103で割り当てられたチャネ が(1、8)となる場合には、ステップS104ではチ ャネル2~7の間で最も高い受信レベルが得られ るチャネルへ割り当てを行なう。

 このような処理をチャネル未割り当て端 装置がなくなるまで繰り返すことにより、 ストアップされた端末装置を連続するチャ ルへ割り当てることができる。このスケジ ーリングの結果、最も外側のチャネルを使 することになった端末装置(ステップS101、 テップS103で割り当てられた端末装置)は、端 のチャネルに生じる歪の影響を受けるが、そ の他の端末装置はその歪の影響を受けずに済 むため、歪の影響を最小限に抑えることがで きる。

 ステップS95による判断の結果、ステップS 81においてリストアップされたグループ数が 数存在する場合には、ステップS97において ャネルが未割り当ての端末装置を含むラン が最も高いグループを選択する。そして、 択されたグループにおけるチャネル未割り て端末装置数をxに設定し、選択されたグル ープの中からチャネル未割り当ての端末装置 を1つ選択した後(ステップS84、ステップS85)、 先に述べたステップS100~ステップS104と同様の 割り当てを行なう。なお、この場合には、ラ ンクが最も高いグループに属する端末装置か ら順に割り当てを行なっていくため、最も外 側のチャネルに割り当てられる端末装置は、 歪の影響に対する耐性がより高い端末装置と いうこととなる。

 このような割り当てを、チャネル未割り ての端末装置が無くなるまで繰り返し、ス ップS81でリストアップされた全ての端末装 に対するチャネル割り当てが終わり次第、 6の実施形態におけるスケジューリングを終 える。

 このように、第6の実施形態に係るスケジ ューリング方法においては、以上のスケジュ ーリングを行なうことにより、端末装置を連 続するチャネルに割り当てつつ、更に歪の影 響に対する耐性の高い端末装置を最も外側の チャネルへ割り当てることが可能となるため 、システム全体として伝搬路推定誤差の影響 を軽減することができる。

 なお、ここでは、説明の簡略化のため、1 つの端末装置に対し1チャネルのみを割り当 る状況を想定しているが、これに限定され ものではない。例えば、1つの端末装置が複 チャネルを使用するような実際の状況にお ては、必要なチャネル数と用意されている ャネル数との関係を考慮する必要がある。

 (第7の実施形態)
 これまでの実施形態では、端末装置の機能 受信状況、またはそれら複数の要素を併せ 端末装置のランクを考慮し、時間フィルタ ング処理を施す伝搬路推定を行なう場合に 域の端に生じる歪の影響に対する耐性の高 端末装置を端(最も外側)のチャネルに割り てることにより、システム全体として伝搬 推定誤差の影響を軽減する周波数スケジュ リング方法について示した。これらは送信 (基地局装置側)で行なわれる処理であるが、 同様のスケジューリングが行なわれるよう受 信側(端末装置側)で工夫することも可能であ 。

 第7の実施形態においては、端末装置側で 測定される各周波数チャネルの受信レベルに 関する情報に、端末装置のランクに応じたオ フセットを加えた後にフィードバックするこ とにより、ランクの低い端末装置が端のチャ ネルに割り当てられる状況を回避する方法に ついて示す。この方法を用いる場合には、こ れまでの実施形態で記載されていた各端末装 置の受信機能に関する情報や遅延分散に関す る情報を基地局装置側へフィードバックする 必要がなく、フィードバック情報量を削減す ることもできる。

 第7の実施形態による端末装置側でのフィ ードバック情報生成方法を図19に示す。図19 示すように、端末装置では基地局装置から 信される既知の受信レベル測定用信号を受 する(ステップS110)。先に述べたように、E-UTR Aシステムでは、受信レベル測定用信号は伝 路推定用のパイロット信号と兼用されるこ もある(図20Aおよび図20B参照)。次に、ステッ プS111において、この受信レベル測定用信号 用いて各周波数チャネルの受信レベルや伝 路の遅延分散が端末装置毎に測定され、ス ップS112ではステップS111における測定結果を 用いて平均受信レベルの算出が行なわれる。 このように算出された平均受信レベルや伝搬 路推定に関する機能、MIMO伝送をするか否か の情報を基に表1に示すようなランクを端末 置自身が決定する(ステップS113)。

 そして、ステップS114において、決定され たランクを基に表2に示すオフセットを端の 波数チャネルに印加し、オフセット印加後 各周波数チャネルの受信レベル情報を基地 装置へフィードバックする(ステップS115)。 2に示すように、第6の実施形態によるオフセ ットを印加する場合、ランクの低い端末装置 、つまり帯域の端に生じる歪の影響に対する 耐性の低い端末装置ほど、端の周波数チャネ ルの受信レベルを低くフィードバックするこ とになる。E-UTRAシステム等の基地局装置では 、通常、各端末装置をそれぞれ受信レベルの 高い周波数チャネルに割り当てるスケジュー リングが行なわれるため、表2に示すオフセ トが印加され他の周波数チャネルより受信 ベルが低く見積もられた端の周波数チャネ には、帯域の端に生じる歪の影響に対する 性の低い(ランクの低い)端末装置は割り当て られにくくなる。

 このように、第7の実施形態に係るフィード バック情報生成方法においては、端末装置か ら基地局装置へフィードバックする受信レベ ル情報を意図的に操作することにより、帯域 の端に生じる歪の影響に対する耐性の低い端 末装置が端の周波数チャネルに割り当てられ る状況を回避することができ、システム全体 として伝搬路推定誤差の影響を軽減すること が可能となる。なお、表2に示す端末装置の ンクやオフセット量は一例を示したもので り、設定されるランクやオフセット量につ ては適宜変更が可能である。

 本発明は、上記実施形態に限定されず、 々変更して実施することが可能である。上 実施形態では、各フレーム(パケット)にお てパイロット信号やデータの伝送に使用さ る帯域の中で端に位置する(常に電力が割り てられないサブキャリア群や、電力が割り てられない周波数チャネルと隣接している) チャネルを、伝送帯域の端に配置されるチャ ネルとして記載していたが、この他にもDCサ キャリア等の、常に電力割り当てが行われ い単一サブキャリアに隣接する周波数チャ ルについても、端に配置されるチャネルと て同様に扱うことも可能である。上記実施 態において、添付図面に図示されている大 さや形状などについては、これに限定され 、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変 することが可能である。その他、本発明の 的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変 して実施することが可能である。

 例えば、上記実施形態においては、概し 無線送信機がセルラシステムにおける基地 装置である場合について説明しているが、 線送信機が適用される構成については、こ に限定されるものではない。例えば、無線L ANシステムにおける制御局装置に適用するこ も可能である。この場合には、無線LANシス ムにおいて、上述したような効果を得るこ が可能となる。