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Title:
SCREEN, CONTROL DEVICE AND METHOD, PROGRAM AND RECORDING MEDIUM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/020200
Kind Code:
A1
Abstract:
The present invention is directed to a screen, a control device and method, a program and a recording medium configured to increase an acoustic effect. Screens (101-1) through (101-20) are set in advance at a room. The screen (101) is provided movably along a guide (122) set at the ceiling. In the room, furniture (151) and a speaker (152) are provided. When a sound is reflected from the speaker (152) onto the furniture (151) and the reflected sound is provided to a user (153), an acoustic effect is reduced. Thus, the screen (101) is moved to the front of the furniture (151). Further, the screen (101) is moved to a bilaterally symmetric place where the speaker (152) is positioned as a center. The movement of the screen (101) produces an acoustic space where the reflected sound becomes uniform. The invention is applicable to a screen for increasing an acoustic effect.

Inventors:
KONDO TETSUJIRO (JP)
SHIMA JUNICHI (JP)
ARIMITSU AKIHIKO (JP)
EMA TAKURO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/064279
Publication Date:
February 12, 2009
Filing Date:
August 08, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SONY CORP (JP)
KONDO TETSUJIRO (JP)
SHIMA JUNICHI (JP)
ARIMITSU AKIHIKO (JP)
EMA TAKURO (JP)
International Classes:
H04R1/34; A63J5/04; G10K11/28; H04R3/00; H04R5/02
Foreign References:
JPH0764565A1995-03-10
JP2007124005A2007-05-17
JPH0545798U1993-06-18
Attorney, Agent or Firm:
INAMOTO, Yoshio (11-18 Nishi-Shinjuku 7-chom, Shinjuku-ku Tokyo 23, JP)
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Claims:
 移動手段を有する衝立であり、
 音声出力装置から出力される音の音響効果を高める所定の位置毎に設置される
 衝立。
 前記音声出力装置が、前記衝立により構成される空間中に配され、
 前記音声出力装置から前記空間の所定の一辺との距離が、前記音声出力装置から前記所定の一辺と対向する他辺との距離と等距離となるように設置される
 請求項1に記載の衝立。
 前記音声出力装置から出力された音が、複数回反射されるように設置される
 請求項1に記載の衝立。
 前記衝立の一方の面は、音を吸収する素材で構成された第1の面とされ、前記衝立の他方の面は、音を反射する素材で構成された第2の面とされ、
 前記衝立が前記音声出力装置からの音を吸収すべき位置に設置されている場合、前記第1の面が前記音声出力装置側に向くように設置され、
 前記衝立が前記音声出力装置からの音を反射すべき位置に設置されている場合、前記第2の面が前記音声出力装置側に向けくように設置される
 請求項1に記載の衝立。
 前記音声出力装置は、ビーム状に音を出力し、
 前記衝立がビーム状に出力された音があたる位置に設置されている場合、前記第2の面が、前記音声出力装置側に向くように設置され、
 それ以外の位置に設置されている場合、前記第1の面が、前記音声出力装置側に向くように設置される
 請求項4に記載の衝立。
 前記音声出力装置は、放射状に音を出力し、
 前記衝立が放射状に出力された音があたる位置に設置されている場合、前記第2の面が、前記音声出力装置側に向くように設置され、
 それ以外の位置に設置されている場合、前記第1の面が、前記音声出力装置側に向くように設置される
 請求項4に記載の衝立。
 前記衝立を構成する音を吸収する素材で構成された面が、前記音声出力装置側に向くように設置される
 請求項1に記載の衝立。
 前記音声出力装置を備え、
 サラウンドシステムを構成する音声出力装置として設置される
 請求項1に記載の衝立。
 前記移動手段は、前記衝立の下側に固定された車輪であり、
 天井と接することで前記衝立を固定する突っ張り固定手段をさらに備える
 請求項1に記載の衝立。
 床面と接することで前記衝立を固定する第2の突っ張り固定手段をさらに備える
 請求項9に記載の衝立。
 床面と天井に設けられた穴に、遊挿する回転軸をさらに備える
 請求項10に記載の衝立。
 音声出力装置から出力される音の音響効果を高める所定の位置に設置される衝立の設置位置を制御する制御部を備え、
 前記制御部は、
 前記音声出力装置と前記衝立を結ぶ直線と、前記音声出力装置が設置されている部屋の壁面とのなす角の角度を算出し、
 前記衝立の法線が前記角度を2等分する位置になるように、前記衝立の設置を制御する
 制御装置。
 音声出力装置から出力される音の音響効果を高める所定の位置に設置される衝立の設置位置を制御する制御部の制御方法であって、
 前記音声出力装置と前記衝立を結ぶ直線と、前記音声出力装置が設置されている部屋の壁面とのなす角の角度を算出し、
 前記衝立の法線が、前記角度を2等分する位置になるように、前記衝立の設置を制御する
 ステップを含む制御方法。
 音声出力装置から出力される音の音響効果を高める所定の位置に設置される衝立の設置位置を制御する制御部に、
 前記音声出力装置と前記衝立を結ぶ直線と、前記音声出力装置が設置されている部屋の壁面とのなす角の角度を算出し、
 前記衝立の法線が、前記角度を2等分する位置になるように、前記衝立の設置を制御する
 ステップを含む処理を実行させるコンピュータが読み取り可能なプログラム。
 一方の面は、音を吸収する素材で構成された第1の面とされ、他方の面は、音を反射する素材で構成された第2の面とされた衝立であり、音声出力装置から出力される音の音響効果を高める所定の位置に設置される衝立の設置位置を制御する制御部を備え、
 前記制御部は、
 前記音声出力装置がビーム状の音を出力する場合、前記音声出力装置が設置されている座標と、前記ビーム状の音が出力されるビーム放射角度から、前記ビーム状の音があたる壁面の位置の座標を算出し、
 複数の衝立のうち、処理対象とされている衝立が、前記壁面の位置の座標上の衝立である場合、前記第2の面が前記音声出力装置側に向くように制御し、
 処理対象とされている衝立が、前記壁面の位置の座標上の衝立でない場合、前記第1の面が前記音声出力装置側に向くように制御する
 制御装置。
 一方の面は、音を吸収する素材で構成された第1の面とされ、他方の面は、音を反射する素材で構成された第2の面とされた衝立であり、音声出力装置から出力される音の音響効果を高める所定の位置に設置される衝立の設置位置を制御する制御部の制御方法であって、
 前記音声出力装置が、ビーム状の音を出力する場合、前記音声出力装置が設置されている座標と、前記ビーム状の音が出力されるビーム放射角度から、前記ビーム状の音があたる壁面の位置の座標を算出し、
 複数の衝立のうち、処理対象とされている衝立が、前記壁面の位置の座標上の衝立である場合、前記第2の面が前記音声出力装置側に向くように制御し、
 処理対象とされている衝立が、前記壁面の位置の座標上の衝立でない場合、前記第1の面が前記音声出力装置側に向くように制御する
 ステップを含む制御方法。
 一方の面は、音を吸収する素材で構成された第1の面とされ、他方の面は、音を反射する素材で構成された第2の面とされた衝立であり、音声出力装置から出力される音の音響効果を高める所定の位置に設置される衝立の設置位置を制御する制御部に、
 前記音声出力装置が、ビーム状の音を出力する場合、前記音声出力装置が設置されている座標と、前記ビーム状の音が出力されるビーム放射角度から、前記ビーム状の音があたる壁面の位置の座標を算出し、
 複数の衝立のうち、処理対象とされている衝立が、前記壁面の位置の座標上の衝立である場合、前記第2の面が前記音声出力装置側に向くように制御し、
 処理対象とされている衝立が、前記壁面の位置の座標上の衝立でない場合、前記第1の面が前記音声出力装置側に向くように制御する
 ステップを含む処理を実行させるコンピュータが読み取り可能なプログラム。
 一方の面は、音を吸収する素材で構成された第1の面とされ、他方の面は、音を反射する素材で構成された第2の面とされた衝立であり、音声出力装置から出力される音の音響効果を高める所定の位置に設置される衝立の設置位置を制御する制御部を備え、
 前記制御部は、
 前記音声出力装置が、放射状に音を出力する場合、前記音声出力装置が設置されている座標と、前記放射状の音が出力される放射角度から、前記放射状の音があたる壁面の位置の座標を算出し、
 複数の衝立のうち、処理対象とされている衝立が、前記壁面の位置の座標上の衝立である場合、前記第2の面が前記音声出力装置側に向くように制御し、
 処理対象とされている衝立が、前記壁面の位置の座標上の衝立でない場合、前記第1の面が前記音声出力装置側に向くように制御する
 制御装置。
 前記制御部は、
 前記第2の面を前記音声出力装置側に向けるように制御するとき、前記音声出力装置と前記衝立を結ぶ第1の直線と、前記音声出力装置からの音が供給されるユーザの視聴位置と前記衝立を結ぶ第2の直線がなす角の角度を算出し、
 前記衝立の法線が、前記角度を2等分する方向に前記第2の面が向くように前期衝立の設置を制御する
 請求項18に記載の制御装置。
 一方の面は、音を吸収する素材で構成された第1の面とされ、他方の面は、音を反射する素材で構成された第2の面とされた衝立であり、音声出力装置から出力される音の音響効果を高める所定の位置に設置される衝立の設置位置を制御する制御部の制御方法であって、
 前記音声出力装置が、放射状に音を出力する場合、前記音声出力装置が設置されている座標と、前記放射状の音が出力される放射角度から、前記放射状の音があたる壁面の位置の座標を算出し、
 複数の衝立のうち、処理対象とされている衝立が、前記壁面の位置の座標上の衝立である場合、前記第2の面が前記音声出力装置側に向くように制御し、
 処理対象とされている衝立が、前記壁面の位置の座標上の衝立でない場合、前記第1の面が前記音声出力装置側に向くように制御する
 ステップを含む制御方法。
 一方の面は、音を吸収する素材で構成された第1の面とされ、他方の面は、音を反射する素材で構成された第2の面とされた衝立であり、音声出力装置から出力される音の音響効果を高める所定の位置に設置される衝立の設置位置を制御する制御部に、
 前記音声出力装置が、放射状に音を出力する場合、前記音声出力装置が設置されている座標と、前記放射状の音が出力される放射角度から、前記放射状の音があたる壁面の位置の座標を算出し、
 複数の衝立のうち、処理対象とされている衝立が、前記壁面の位置の座標上の衝立である場合、前記第2の面が前記音声出力装置側に向くように制御し、
 処理対象とされている衝立が、前記壁面の位置の座標上の衝立でない場合、前記第1の面が前記音声出力装置側に向くように制御する
 ステップを含む処理を実行させるコンピュータが読み取り可能なプログラム。
 請求項14、請求項17、または請求項21に記載のプログラムが記録されている記録媒体。
Description:
衝立、制御装置および方法、プ グラム、並びに記録媒体

 本発明は衝立、制御装置および方法、プ グラム、並びに記録媒体に関し、特に、音 効果を向上させることができるようにした 立、制御装置および方法、プログラム、並 に記録媒体に関する。

 特許文献1には、壁面に取り付けられたア クチュエータの形状を変形させることで、ア レイスピーカによって音響ビームを当てたと きに音響信号の反射や拡散領域を制御するこ とが記載されている。

 特許文献2には、十字に交差する水平バー に間仕切りパネルを取り付けることで、部屋 の広さを任意に変更できることが記載されて いる。

 特許文献3には、回転式移動壁のことが記 載されており、その移動壁のパネルを適度な 角度に回転することで音響室の音響効果を高 めるとの一文がある。

特開2006-106611号公報

特開2000-045431号公報

特許第3682616号

 特許文献1では、アクチュエータの制御に 高精度が要求されると考えられる。また、ア レイスピーカからの一次反射を制御している が、それ以外の反射については考慮されてい ないため、それ以外の反射による音響効果の 低下が考えられる。

 特許文献2では、音響効果を向上させるこ とについての記載はない。

 特許文献3には、回転式移動壁を適度な角 度に回転することで、音響効果を高めること ができるとの記載はあるが、音響効果を高め るための具体的な方法についての記載がない ため、どのようにパネルを適度な角度に回転 させ、その回転により、どのように音響効果 が向上するのか、特許文献3からは読み取る とができない。

 パネルなどを衝立として利用した場合、 の衝立を衝立としての機能だけでなく、他 機能も有するようにしたいという要望があ た。例えば、衝立を音響効果を高めるため 利用したいという要望があった。

 本発明は、このような状況に鑑みてなさ たものであり、音響効果を高めることがで 、かつ、衝立などの他の機能も有すること できるようにするものである。

 本発明の一側面の衝立は、移動手段を有 る衝立であり、音声出力装置から出力され 音の音響効果を高める所定の位置毎に設置 れる。

 前記音声出力装置が、前記衝立により構 される空間中に配され、前記音声出力装置 ら前記空間の所定の一辺との距離が、前記 声出力装置から前記所定の一辺と対向する 辺との距離と等距離となるように設置され ようにすることができる。

 前記音声出力装置から出力された音が、 数回反射されるように設置されるようにす ことができる。

 前記衝立の一方の面は、音を吸収する素 で構成された第1の面とされ、前記衝立の他 方の面は、音を反射する素材で構成された第 2の面とされ、前記衝立が前記音声出力装置 らの音を吸収すべき位置に設置されている 合、前記第1の面が、前記音声出力装置側に くように設置され、前記音声出力装置から 音を反射すべき位置に設置されている場合 前記第2の面が、前記音声出力装置側に向く ように設置されるようにすることができる。

 前記音声出力装置は、ビーム状に音を出 し、前記衝立がビーム状に出力された音が たる位置に設置されている場合、前記第2の 面が、前記音声出力装置側に向くように設置 され、それ以外の位置に設置されている場合 、前記第1の面が、前記音声出力装置側に向 ように設置されるようにすることができる

 前記音声出力装置は、放射状に音を出力 、前記衝立が放射状に出力された音があた 位置に設置されている場合、前記第2の面が 、前記音声出力装置側に向くように設置され 、それ以外の位置に設置されている場合、前 記第1の面が、前記音声出力装置側に向くよ に設置されるようにすることができる。

 前記衝立を構成する音を吸収する素材で 成された面が、前記音声出力装置側に向く うに設置されるようにすることができる。

 前記音声出力装置を備え、サラウンドシ テムを構成する音声出力装置として設置さ るようにすることができる。

 前記移動手段は、前記衝立の下側に固定 れた車輪であり、天井と接することで前記 立を固定する突っ張り固定手段をさらに備 るようにすることができる。

 床面と接することで前記衝立を固定する 2の突っ張り固定手段をさらに備えるように することができる。

 床面と天井に設けられた穴に、遊挿する 転軸をさらに備えるようにすることができ 。

 本発明の一側面の衝立においては、音響 果を高める位置に、移動され、設置される

 本発明の一側面の第1の制御装置は、音声 出力装置から出力される音の音響効果を高め る所定の位置に設置される衝立の設置位置を 制御する制御部を備え、前記制御部は、前記 音声出力装置と前記衝立を結ぶ直線と、前記 音声出力装置が設置されている部屋の壁面と のなす角の角度を算出し、前記衝立の法線が 前記角度を2等分する位置になるように、前 衝立の設置を制御する。

 本発明の一側面の第1の制御方法は、音声 出力装置から出力される音の音響効果を高め る所定の位置に設置される衝立の設置位置を 制御する制御部の制御方法であって、前記音 声出力装置と前記衝立を結ぶ直線と、前記音 声出力装置が設置されている部屋の壁面との なす角の角度を算出し、前記衝立の法線が前 記角度を2等分する位置になるように、前記 立の設置を制御するステップを含む。

 本発明の一側面の第1のプログラムは、音 声出力装置から出力される音の音響効果を高 める所定の位置に設置される衝立の設置位置 を制御する制御部に、前記音声出力装置と前 記衝立を結ぶ直線と、前記音声出力装置が設 置されている部屋の壁面とのなす角の角度を 算出し、前記衝立の法線が前記角度を2等分 る位置になるように前記衝立の設置を制御 るステップを含む処理を実行させるコンピ ータが読み取り可能なプログラム。

 本発明の一側面の第1の制御装置および方 法、並びにプログラムにおいては、音声出力 装置と衝立を結ぶ直線と、音声出力装置が設 置されている部屋の壁面とのなす角の角度を 算出し、衝立の法線により2等分される位置 衝立が設置されるように制御される。

 本発明の一側面の第2の制御装置は、一方 の面は、音を吸収する素材で構成された第1 面とされ、他方の面は、音を反射する素材 構成された第2の面とされた衝立であり、音 出力装置から出力される音の音響効果を高 る所定の位置に設置される衝立の設置位置 制御する制御部を備え、前記制御部は、前 音声出力装置が、ビーム状の音を出力する 合、前記音声出力装置が設置されている座 と、前記ビーム状の音が出力されるビーム 射角度から、前記ビーム状の音があたる壁 の位置の座標を算出し、複数の衝立のうち 処理対象とされている衝立が、前記壁面の 置の座標上の衝立である場合、前記第2の面 が前記音声出力装置側に向くように制御し、 処理対象とされている衝立が、前記壁面の位 置の座標上の衝立でない場合、前記第1の面 前記音声出力装置側に向くように制御する

 本発明の一側面の第2の制御方法は、一方 の面は、音を吸収する素材で構成された第1 面とされ、他方の面は、音を反射する素材 構成された第2の面とされた衝立であり、音 出力装置から出力される音の音響効果を高 る所定の位置に設置される衝立の設置位置 制御する制御部の制御方法であって、前記 声出力装置が、ビーム状の音を出力する場 、前記音声出力装置が設置されている座標 、前記ビーム状の音が出力されるビーム放 角度から、前記ビーム状の音があたる壁面 位置の座標を算出し、複数の衝立のうち、 理対象とされている衝立が、前記壁面の位 の座標上の衝立である場合、前記第2の面が 前記音声出力装置側に向くように制御し、処 理対象とされている衝立が、前記壁面の位置 の座標上の衝立でない場合、前記第1の面が 記音声出力装置側に向くように制御するス ップを含む。

 本発明の一側面の第2のプログラムは、一 方の面は、音を吸収する素材で構成された第 1の面とされ、他方の面は、音を反射する素 で構成された第2の面とされた衝立であり、 声出力装置から出力される音の音響効果を める所定の位置に設置される衝立の設置位 を制御する制御部に、前記音声出力装置が ビーム状の音を出力する場合、前記音声出 装置が設置されている座標と、前記ビーム の音が出力されるビーム放射角度から、前 ビーム状の音があたる壁面の位置の座標を 出し、複数の衝立のうち、処理対象とされ いる衝立が、前記壁面の位置の座標上の衝 である場合、前記第2の面が前記音声出力装 置側に向くように制御し、処理対象とされて いる衝立が、前記壁面の位置の座標上の衝立 でない場合、前記第1の面が前記音声出力装 側に向くように制御するステップを含む処 を実行させるコンピュータが読み取り可能 プログラム。

 本発明の一側面の第2の制御装置および方 法、並びにプログラムにおいては、音声出力 装置が、ビーム状の音を出力する場合、音声 出力装置が設置されている座標と、ビーム状 の音が出力されるビーム放射角度から、ビー ム状の音があたる壁面の位置の座標が算出さ れ、その座標上にある衝立の音を反射する面 が、音声出力装置側に向けられるように制御 される。

 本発明の一側面の第3の制御装置は、一方 の面は、音を吸収する素材で構成された第1 面とされ、他方の面は、音を反射する素材 構成された第2の面とされた衝立であり、音 出力装置から出力される音の音響効果を高 る所定の位置に設置される衝立の設置位置 制御する制御部を備え、前記音声出力装置 、放射状に音を出力する場合、前記音声出 装置が設置されている座標と、前記放射状 音が出力される放射角度から、前記放射状 音があたる壁面の位置の座標を算出し、複 の衝立のうち、処理対象とされている衝立 、前記壁面の位置の座標上の衝立である場 、前記第2の面が前記音声出力装置側に向く ように制御し、処理対象とされている衝立が 、前記壁面の位置の座標上の衝立でない場合 、前記第1の面が前記音声出力装置側に向く うに制御する。

 前記制御部は、前記第2の面を前記音声出 力装置側に向けるように制御するとき、前記 音声出力装置と前記衝立を結ぶ第1の直線と 前記音声出力装置からの音が供給されるユ ザの視聴位置と前記衝立を結ぶ第2の直線が す角の角度を算出し、前記衝立の法線が、 記角度を2等分する方向に前記第2の面が向 ように前記衝立の設置を制御するようにす ことができる。

 本発明の一側面の第3の制御方法は、一方 の面は、音を吸収する素材で構成された第1 面とされ、他方の面は、音を反射する素材 構成された第2の面とされた衝立であり、音 出力装置から出力される音の音響効果を高 る所定の位置に設置される衝立の設置位置 制御する制御部の制御方法であって、前記 声出力装置が、放射状に音を出力する場合 前記音声出力装置が設置されている座標と 前記放射状の音が出力される放射角度から 前記放射状の音があたる壁面の位置の座標 算出し、複数の衝立のうち、処理対象とさ ている衝立が、前記壁面の位置の座標上の 立である場合、前記第2の面が前記音声出力 装置側に向くように制御し、処理対象とされ ている衝立が、前記壁面の位置の座標上の衝 立でない場合、前記第1の面が前記音声出力 置側に向くように制御するステップを含む

 本発明の一側面の第3のプログラムは、一 方の面は、音を吸収する素材で構成された第 1の面とされ、他方の面は、音を反射する素 で構成された第2の面とされた衝立であり、 声出力装置から出力される音の音響効果を める所定の位置に設置される衝立の設置位 を制御する制御部に、前記音声出力装置が 放射状に音を出力する場合、前記音声出力 置が設置されている座標と、前記放射状の が出力される放射角度から、前記放射状の があたる壁面の位置の座標を算出し、複数 衝立のうち、処理対象とされている衝立が 前記壁面の位置の座標上の衝立である場合 前記第2の面が前記音声出力装置側に向くよ うに制御し、処理対象とされている衝立が、 前記壁面の位置の座標上の衝立でない場合、 前記第1の面が前記音声出力装置側に向くよ に制御するステップを含む処理を実行させ コンピュータが読み取り可能なプログラム

 本発明の一側面の第3の制御装置および方 法、並びにプログラムにおいては、音声出力 装置が放射状の音を出力する場合、音声出力 装置が設置されている座標と、放射状の音が 出力される放射角度から、放射状の音があた る壁面の位置の座標が算出され、その座標上 にある衝立の音を反射する面が、音声出力装 置側に向けられるように制御される。

 本発明の一側面によれば、衝立などの機 を実現できる。また、設置された部屋にお る音響効果を向上させることが可能となる

本発明を適用した衝立の一実施の形態 構成を示す図である。 衝立の他の構成例を示す図である。 衝立の他の構成例を示す図である。 部屋内の衝立の設置に関して説明する めの図である。 衝立の他の構成例を示す図である。 衝立の他の構成例を示す図である。 部屋内の衝立の設置に関して説明する めの図である。 部屋内の衝立の設置に関して説明する めの図である。 部屋内の衝立の設置に関して説明する めの図である。 処理部の構成例を示す図である。 処理部の処理について説明するフロー チャートである。 角度の設定の仕方について説明するた めの図である。 部屋内の衝立の設置に関して説明する ための図である。 衝立の他の構成例を示す図である。 部屋内の衝立の設置に関して説明する ための図である。 処理部の構成例を示す図である。 処理部の処理について説明するフロー チャートである。 部屋内の衝立の設置に関して説明する ための図である。 部屋内の衝立の設置に関して説明する ための図である。 処理部の構成例を示す図である。 処理部の処理について説明するフロー チャートである。 角度の設定の仕方について説明するフ ローチャートである。 衝立スピーカ装置の構成例を示す図で ある。 部屋内の衝立の設置に関して説明する ための図である。 記録媒体について説明する図である。

符号の説明

 11 衝立, 21 ベース, 22 車輪, 23 突っ張 り固定部, 24 パネル, 41 衝立, 51 パネル,  52 突っ張り固定部, 53 突っ張り固定部, 61  回転軸, 81 壁, 82 穴, 101 衝立, 111 パネル , 112 車輪, 121 天井, 122 ガイド,131 回転軸 , 132 ビーム,151 家具, 152 スピーカ, 153 ユ ーザ, 181 角度計算部181, 182角度計算部, 191 カーテン, 201 衝立, 211 パネル, 212 パネ , 221 スピーカ, 231 反射座標計算部, 232  標計算部, 233 部屋状態格納部, 251 スピー , 281 回転衝立決定部, 282 回転角度計算部 , 283 部屋状態格納部, 311 衝立スピーカ装 , 323 車輪, 324 フレーム, 325 プレート, 33 1 振動材, 341 振動子, 342 振動子, 343 振動 子, 361 プロジェクタ

 以下に、本発明の実施の形態について図 を参照して説明する。

 図1は、本発明の一実施の形態の衝立を示 す図である。図1に示した衝立11は、ベース21 車輪22A乃至22D、突っ張り固定部23A,23B、およ び、パネル24を含むようにして構成される。

 ベース21は、例えば、鉄、アルミニウム マグネシウム、またはチタニウムなどの金 など、パネル24を支える十分な強度を得るこ とのできる素材から形成される。ベース21の 側には、その四隅に、車輪22A乃至22D(車輪22D は図示せず)のそれぞれが設けられる。ベー 21の上側には、例えば、溶接により、パネル 24が固定されており、パネル24は、ベース21上 に直立している。また、パネル24の上側には 突っ張り固定部23A,23Bが固定されている。こ の突っ張り固定部23A,23Bは、それぞれ、上下 向に可動する構成とされている。

 例えば、部屋の中に設置された衝立11は ユーザにより押された場合、車輪22A乃至22D それぞれが床面上を回転することにより、 された方向に移動する。また、移動先で、 っ張り固定部23Aと突っ張り固定部23Bが、そ ぞれ天井に接するように、その高さが調整 れることで、天井と接し、衝立11を支えるよ うに構成されている。

 すなわち、ユーザは、衝立11を所望の位 に移動させ、固定させて設置することがで る。

 ユーザが、所望の位置に移動させ、その 動先で、固定して設置することができる衝 の他の構成について説明する。図2は、他の 構成の衝立を示す図である。図2に示した衝 41は、パネル51、突っ張り固定部52A,52B、およ び、突っ張り固定部53A,53Bを含むようにして 成される。

 パネル51の上側には、突っ張り固定部52A,5 2Bが固定される。パネル下側には、突っ張り 定部53A,53Bが固定される。この突っ張り固定 部52A,52B,53A,53Bは、それぞれ、上下方向に可動 する構成とされている。図2には示していな が、図1に示した衝立11と同じく、車輪22A乃 22Dや、その車輪を固定するベース21を設けて も良い。

 衝立41は、ユーザが設置したいと所望し 場所に移動され、移動先で、突っ張り固定 52Aと突っ張り固定部52Bが、それぞれ天井に するように、その高さが調整されることで 天井と接し、衝立41を支えるように構成され ている。また、突っ張り固定部53Aと突っ張り 固定部53Bが、それぞれ床面に接するように、 その高さが調整されることで、床面と接し、 衝立41を支えるように構成されている。

 ユーザは、衝立41を所望の場所に移動し その位置で、所望の角度で、衝立41を固定す ることができるが、さらに、図3に示すよう 、回転軸を備える構成とし、その回転軸を 例えば、床面に設けられた穴に挿入し、一 、衝立41を固定してから、所望の角度を微調 整できるような構成としても良い。そのよう な衝立41’(図2に示した衝立41と区別を付ける ために、ダッシュ(’)を付して記述する)につ いて、図3を参照して説明する。

 図3に示した衝立41’は、図2に示した衝立 41に、回転軸61を追加した構成とされている 回転軸61は、パネル51の短辺(横方向の辺)の ぼ中央部分に設けられ、パネル51の上側に所 定の長さを有して固定されているとともに、 パネル51の下側にも所定の長さを有して固定 れている。回転軸61は、パネル51を貫通する ことで、上下方向に突き出るような形で構成 されていても良いし、パネル51を貫通せずに 上側と下側に、それぞれ、例えば、溶接な されて固定されていても良い。

 このような回転軸61が設けられた衝立41’ は、例えば、図4に示すような部屋に設置さ る。図4に示した部屋は、壁81に囲まれ、床 と天井にそれぞれ穴82が設けられている。な お部屋は、壁に囲まれているとして説明をす るが、通常、部屋にはドアや窓などもあり、 実際に衝立41’を設置するときには、ドアや なども考慮して設置されるが、ここでは、 明の都合上、壁だけを図示し、説明を続け 。また、穴82は、床面と天井に、それぞれ 対向する位置に設けられるが、図4などで図 している穴は、床面に設けられた穴である して説明を続ける。

 衝立41’は、ユーザが設置したいと所望 た場所に移動され、移動先の穴82に、回転軸 61が挿入される。回転軸61が、床面に設けら た穴82と、天井に設けられた穴82に、それぞ 挿入されることで、衝立41’が仮留めされ 。この仮留めの状態は、まだ、突っ張り固 部52Aなどが、突っ張っていない状態である で、衝立41’のパネル51を、回転軸61で回転 せることができる状態である。また、回転 61で回転させることができる状態にするため に、穴82と回転軸61は、遊挿状態とされる。

 ユーザは、仮留めの状態で、パネル51を 望の角度になるように回転させる。所望の 度になった場合、ユーザは、突っ張り固定 52Aと突っ張り固定部52Bを、それぞれ天井に するように、その高さを調整する。高さが 整されることで、突っ張り固定部52Aと突っ り固定部52Bが天井と接し、衝立41’を支える 状態とされる。また、突っ張り固定部53Aと突 っ張り固定部53Bが、それぞれ床面に接するよ うに、その高さが調整されることで、床面と 接し、衝立41’を支えるような状態とされる

 図5は、衝立の他の構成を示す図である。 図5に示した衝立101は、天井から吊されるよ な構成とされている。衝立101は、天井121に けられたガイド122に、車輪112A、車輪112Bが嵌 め込まれることにより、支持される構成とさ れる。

 衝立101は、パネル111と車輪112A,112Bを含むよ にして構成される。
この車輪112Aと車輪112Bは、それぞれ、パネル1 11に固定されている。図7を参照して後述する ように、ガイド122が、部屋の天井121に縦横に 設けられることで、そのガイド122に沿って、 衝立101は、部屋内を移動できるように構成さ れている。

 図6は、図5に示した衝立101を基本構成と た他の衝立の構成を示す図である。図6に示 た衝立101’は、図5に示した衝立101に、回転 軸131を追加した構成とされている。回転軸131 を追加したことにより、さらにビーム132が追 加された構成とされている。

 すなわち、図6に示した衝立101’は、パネ ル111’とビーム132が、回転軸131を介して接続 され、ビーム132に対して、パネル111’が回転 可能に構成されている。ビーム132の上側には 、車輪112A、車輪112Bがそれぞれ固定されてお 、図5に示した衝立101と同様に、この車輪112 A、車輪112Bが、天井121に設けられたガイド122 、嵌め込まれることにより、支持される構 とされている。

 図6に示した衝立101’は、所望の位置にガ イド122に沿って移動させることは勿論可能で あるとともに、移動先で回転を行うことが可 能となる。よって、例えば、ユーザは、衝立 101’のパネル111’を、所望の方向に向けると きに、その方向を細かく調整することが可能 となる。

 衝立の構成として、図1に示した衝立11、 2に示した衝立41、図3に示した衝立41’、図5 に示した衝立101、または、図6に示した衝立10 1’を説明したが、どの構成であっても、以 に説明する実施の形態に適用できる。以下 説明においては、図5に示した衝立101を例に げて説明を続ける。

 図5に示した衝立101は、図7に示したよう 部屋に設置される。図7に示した部屋は、壁8 1に囲まれ、その内側に、衝立101が設置され いる。図7には、複数の衝立101が設置され、 屋の形と同じ形を構成するように設置され いる。部屋の天井にはガイド122が設けられ いる。図7では、点線でガイド122を示してあ る。図7に示した例では、部屋内に縦横にガ ド122が規則的に配置されているが、そのよ な配置に限定されることを示しているので ない。

 例えば、ガイド122が、曲線形状で配置さ る部分が含まれていても良いし、規則正し 配置されるのではなく、部屋の一方に多め 配置され(ガイド122同士の間隔が狭く配置さ れ)、他方には少なめに配置される(ガイド122 士の間隔が広く配置される)などされても良 い。ガイド122の配置は、部屋の形状や、衝立 101が用いられる用途などが考慮されて、適宜 決定されればよい。

 図7に示した例では、部屋に衝立101-1乃至1 01-20が設置されている。衝立101―1乃至101-20は それぞれ、衝立の機能を有しているので、部 屋に設置された時点で、衝立としての機能を 果たす。そして、衝立101は、移動することも 可能に構成されているので、ユーザが衝立を 必要とする位置に設置することができる。こ のように、移動可能な衝立101を用いることで 、以下のようなことを実現できる。

 まず、衝立101を用いて部屋の音響効果を 上させることについて説明を加える。

 図8は、音響効果を向上させることを考慮 した衝立101の配置の一例を示す図である。例 えば、図8に示した衝立101の配置は、図7に示 た衝立101の配置から、所定の衝立101を移動 せることにより実現される。

 図8に示した部屋には、家具151が配置され ている。また、図8においては、スピーカ152 配置され、そのスピーカ152の正面にユーザ( 聴者)153が居る状態を示している。通常、部 屋には家具や窓、ドアといった、壁以外の物 が配置されている。仮に、衝立101が設置され ていない場合、スピーカ152からの音が、部屋 の壁81にあたり反射される。ユーザ153には、 ピーカ152から直接聞こえてくる直接音と、 81により反射されて聞こえてくる反射音と 聞こえることになる。

 図8に示した、家具151などが部屋に設置さ れている状況で、仮に衝立101が設置されてい ない状況だと、壁81からの反射音や、家具151 らの反射音など、さまざまな反射音がユー 153に提供されることになる。壁81と家具151 、その材質が異なるために、反射される音 種類、例えば、反射されやすい音や、吸収 れやすい音なども異なる。また、壁81と家具 151は、それぞれユーザ153からの距離が異なる ため、壁81からの反射音と家具151からの反射 とでは、ユーザ153に到達する時間も異なる さらに、家具151は、表面に凹凸があるため 家具151にあたって反射された音が進む方向 、家具151のあたった場所により異なると考 られる。

 このように、ユーザ153に異なる反射音が 供されることにより、反射音が雑音となり 音響効果は低下してしまうと考えられる。 こで、衝立101を、図8に示したように移動し 、配置する。すなわち、図8に示した例では 図7に示した衝立101のうち、衝立101-2乃至101-5 、衝立101-16乃至101-19をそれぞれ移動した。

 これらの衝立101を移動したことにより、 8に示した例では、衝立101により、部屋の壁 81で囲まれる空間内に、衝立101で囲まれる空 が作り出される。衝立101で囲まれる空間内 、窓やドアを含まない空間であり、家具151 含まない空間である。

 このように、窓やドアを含まない空間を り出すことで、窓やドアといった物体から 反射音の影響を低減することができる。そ て、その衝立101で囲まれる空間には、家具1 51が含まれないので、家具151で反射される反 音をなくすことができる。よって、上記し ような家具151からの反射音による音響効果 低減をなくすことが可能となる。

 さらに、図8を参照するに、スピーカ152と ユーザ153を通る直線(不図示)を想定したとき その直線を中心線とし、左右対称に衝立101 配置されている。左右対称になるように衝 101を移動させることにより、スピーカ152か 所定の衝立101までの距離と、その所定の衝 101と対向する衝立101までの距離を等距離に ることができる。例えば、スピーカ152から 立101-8までの距離と、衝立101-8に対向する位 置に設置されている衝立101-18からスピーカ152 までの距離は同じである。

 このように、スピーカ152から衝立101まで 距離を等距離になるように衝立101を設置す ことで、ユーザ153に伝達される音の中に、 なる距離からくる反射音が混在しないよう することが可能となる。また、衝立101を、 様な反射特性をもつ衝立101とすることで、 様な反射特性を有する壁で囲まれた部屋を 現することができる。

 このように、衝立101を移動させることで 部屋の形状や家具の影響などによる音響効 の低下を防ぐことが可能となる。

 図8に示した例は、音の反射を考え、反射 音がユーザ153に提供されたときに、音響効果 の低下を防ぐための衝立101の配置についての 例である。次に、図9を参照し、同じく音の 射を考えた衝立101の配置であるが、反射音 ユーザ153に提供されないようにすることで 音響効果の低下を防ぐための衝立101の配置 ついて説明する。

 図9に示した部屋内の衝立101の配置例におい ては、衝立101-1乃至101-16が、所定の規則に基 き配置されている。部屋にはスピーカ152が 置されている。
図9中、一点鎖線で示した矢印は、スピーカ15 2からの音の進行方向を示している。例えば スピーカ152から出た音は、衝立101-6にあたり 、反射され、その反射音が、衝立101-5にあた 、反射され、壁81の方向に向かうことが示 れている。

 可聴域の音は通常、伝搬距離が長くなる 減衰する。そこで、反射音の影響を低減さ るために、図9に示したように衝立101を配置 し、スピーカ152からの音が、衝立101により、 複数回反射されるようにする。複数回反射さ れることにより、伝搬距離が長くなり、反射 音は減衰する。さらに、音が衝立101にあたっ たときに、衝立101自体に吸収されるので、複 数回反射されることで、その反射毎に反射音 が減衰される。

 このように、衝立101で反射音を複数回反 させることにより、反射音による影響を低 するときの部屋に設置された衝立101の角度 設定について説明する。図10は、衝立101の 置角度の決定に係わる処理をする処理部の ロック図である。図10に示した処理部は、例 えば、衝立101の回転を制御する制御装置に設 けられる。または、ユーザが自分で衝立101を 回転させるときに、どれだけ回転させれば良 いかをシミュレーションするときに用いられ る。このようなときには、パーソナルコンピ ュータでシミュレーションされ、図10に示し 処理部は、例えば、そのパーソナルコンピ ータが読み取り可能なプログラムとして、 の一部が提供される。

 図10に示した処理部は、角度計算部181と 屋状態格納部182から構成されている。角度 算部181は、スピーカ152の部屋内の座標と、 屋状態格納部182に格納されている情報から 各衝立101(図9に示した例では、衝立101-1乃至1 01-16)の回転角度を計算する。部屋状態格納部 182は、衝立101―1乃至101-16のそれぞれの座標 角度を記憶している。また、部屋状態格納 182に、部屋の広さ(間取り)、部屋内の家具の 位置(衝立101を設置することができない位置) どの情報も記憶されるようにしても良い。

 次に、図10に示した処理部により行われ 衝立101の角度の決定に係わる処理について 11のフローチャートを参照して説明する。

 ステップS21において、スピーカ152の座標 角度計算部181に入力される。例えば、予め 屋の一点が原点(0、0)に設定され、部屋の所 定の位置が、座標として表せるようにされて いる。図9に示した例において、原点は、例 ば図中左下で、衝立101-1が設置されている左 側の位置に設定される。

 ここでは、図5に示した、天井121のガイド 122につり下げられる構成とされている衝立101 を例に挙げて説明しているが、図1や図2に示 た車輪などで移動可能にされている衝立11 衝立41を用いた場合、部屋の角(壁81の角)が 点に設定される。

 ステップS22において、衝立番号Nが1に設定 れる。衝立番号とは、各衝立に割り当てら た、連続する番号であるとする。例えば、 9に示した例において、衝立101-1は、衝立番 N=1であり、衝立101-2は、衝立番号N=2と設定さ れている。
よって、図9に示した例においては、衝立101-1 乃至101-16の16枚の衝立が設置されているので 衝立番号Nは、1乃至16までの番号を有する。

 ステップS22において、衝立番号Nが1に設 されると、衝立番号Nが“1”に割り当てられ ている衝立101(この場合、衝立101-1)が処理対 に設置される。そして、処理対象に設定さ た衝立101に対して、ステップS23以降の処理 実行される。

 ステップS23において、スピーカ152とパネ 111(図5)の中心を結ぶ直線と壁面のなす角度 算出される。この処理について、図12を参 して説明する。壁面とは、例えば、図9にお る壁81のことである。図12に示すように、角 度を算出するときには、壁面とパネル111の中 心が重なっているとして考える。図12におい 、点線Aで示した線が、スピーカ152とパネル 111の中心を結ぶ線である。このとき、点線A 壁面がなす角度は、θ度である。

 ステップS24において、鈍角をパネル111の 線が2等分する角度が求められ、その角度に なるように、衝立101が回転される。図12を参 するに、パネル111の法線は点線Cである。こ の点線Cが、θ度を2等分する線となるような 度が求められ、その角度になるように、衝 101が回転される。このようにして、1つの衝 101の角度が決定される。

 決定された角度は、部屋状態格納部182に 給され、格納される。部屋状態格納部182に 、このようにして、常に最新の情報が格納 れる。

 ステップS25において、全ての衝立に対し 処理が終了されたか否かが判断される。こ 場合、衝立番号Nが“16”であるか否かが判 されることで行われる。ステップS25におい 、全ての衝立に対して処理が終了されてい いと判断された場合、ステップS26に処理が められる。

 ステップS26において、衝立番号Nが1だけ 算され、次の衝立101に処理対象が移される そして、新たに処理対象とされた衝立に対 て、ステップS23以降の処理が繰り返される ステップS23乃至S26の処理が繰り返されるこ により、部屋に設置されている衝立101の角 が調整される。

 一方、ステップS25において、全ての衝立 対して処理が終了されたと判断された場合 図11に示した処理は終了される。処理が終 された場合、部屋内の衝立101は、例えば、 9に示したように設置されている。このよう 、角度が調整されることにより、スピーカ1 52から出た音は、衝立101に複数回反射し、減 されるので、ユーザ153に反射音が提供され ことを防ぐことができる。よって、反射音 雑音となるようなことを防ぐことができ、 響効果を高めることが可能となる。このよ に、部屋内の反射を抑制することで、再生 に悪影響を及ぼす定在波の発生を防ぐこと 可能となる。

 このように衝立101に音が複数回反射され ことで、反射音は減衰されるが、さらに音 効果を高めるために、図13に示すように、 81の内側であり、衝立101の外側に、カーテン 191を設けても良い。衝立101で一旦反射された が、その後他の衝立101にあたることなく、壁 81にあたる音があることも考えられる。換言 れば、十分に減衰せずに、壁81にあたる反 音がある可能性がある。そのような壁81にあ たる音を吸音するために、吸音効果があるカ ーテン191を設けるようにしても良い。このよ うにすることで、カーテン191にあたる前に、 反射を繰り返して、内壁の外(外壁(壁81)との )に音が進むので、カーテン191による吸音効 率を高めることが可能となる。

 なお、ここで、図7に示した衝立101の配置 と、図9に示した衝立101の配置を再度参照す 。図7に示した部屋には、衝立101-1乃至101-20 20枚の衝立が設置され、図9に示した衝立101 部屋には、衝立101-1乃至101-16の16枚の衝立が 置されている。天井121にガイド122を設け、 立101を移動させる場合、格子状に設けたガ ド122の角の部分に衝立101がくるため、20枚 衝立を設置することが困難である場合があ 。

 そのために、図9に示したように、16枚の 立101を設置するようにしても良い。部屋に 置する衝立101の枚数としては、衝立101が簡 に、所望の位置まで移動できるような枚数( 移動するとき、他の衝立101と干渉して移動で きなくなるといったことが生じないような枚 数)とすることが好ましい。また、図9に示し ように、スピーカ152からの音を複数回反射 せることにより、反射音の影響を低減させ 場合、部屋に設置される衝立101の枚数は、 接、壁81に音が到達しないように衝立101を 置できる最小枚数が好ましい。

 また、図9を再度参照するに、スピーカ152 の音が出る方向、すなわち図9の場合、ユー 153が居る方向以外の方向にも、衝立101を設 する。スピーカ152の側面や後方にも衝立101 設置する例を示した。スピーカ152からは、 常、前方に出力される音が一番強いが、音 回り込みや、特定の音、例えば、低域の音 、スピーカ152の側面方向や後方に位置する 81に到達する可能性がある。このような音が 反射音としてユーザ153に提供されるのは好ま しくない。例えば、側面方向や後方から反射 された低域の音がユーザ153に提供されると、 ユーザ153には、スピーカ152から直接提供され る低域の音と、反射音の低域の音が提供され ることになり、視聴位置での音の周波数のバ ランスが崩れる可能性があり好ましくない。

 よって、そのような音も低減されるよう 、側面方向や後方の衝立、例えば、図9にお いては、衝立101-8乃至101-13を設け、スピーカ1 52の側面方向や後方への反射音も低減し、部 の音響効果を向上させるようにする。この うに、スピーカ152の側面方向や後方の衝立1 01も部屋に設置するようにした場合、その側 方向や後方の衝立101のそれぞれの角度は、 記した場合と同様に、図11のフローチャー の処理に基づいて行われる。

 上記した実施の形態においては、衝立101 音を反射させることで、音響効果を高める とを説明した。次に、衝立101で音を反射さ ることで、音響効果を高めるとともに、衝 101で音を吸収することで、音響効果を高め ことに用いる実施の形態について説明を加 る。

 図14は、衝立の他の構成例を示す図であ 。図14に示した衝立201も、図5に示した衝立10 1と同様に、天井121に設けられたガイド122に って、移動可能に構成されている。衝立201 、衝立101と同様に、車輪112A,112Bを含むよう して構成される。一方で、衝立201は、衝立10 1と異なり、パネル211とパネル212という異な 性質を有する2つのパネルで1つのパネルが構 成されている。そのパネルに、車輪112Aと車 112Bが固定されている。

 ここでは、パネル211は、音を吸音する性 を有する素材で構成されたパネルとし、パ ル212は、音を反射する性質を有する素材で 成されたパネルとする。このように、図14 示した衝立201は、異なる反射率の素材で両 がそれぞれ構成されている。

 図15は、このような異なる反射率を有す 素材で両面のパネルが構成された衝立201を いる具体例を示す図である。図15に示した部 屋に設置されているスピーカ221は、スピーカ 221から出力された音が直接ユーザ153に提供さ れるとともに、壁の反射を利用して、ユーザ 153に後方からも音を提供するスピーカである 。このようなスピーカ221は、俗に、サラウン ドシステムなどと称されシステムを実現する スピーカである。このようなスピーカ221を用 いることで、ユーザ153に立体的な音響システ ムを提供することができる。

 スピーカ221から出力された音の一部は、 15に示すように、例えば、衝立201-7にあたっ て反射され、その反射音が、さらに衝立201-4 反射されて、ユーザ153の後方から提供され 。2度の反射をへてユーザ153に提供される反 射音は、ユーザ153にとっては、あたかも、後 方から発せられた音のように聞こえる。この ようなことを実現するためには、音を反射す べき位置に設置されている衝立201は、音を効 率良く反射することが好ましい。一方で、音 を反射すべきでない位置に設置されている衝 立201が、音を反射してしまうと、雑音となっ てしまうため、そのような位置に設置されて いる衝立201は、音を反射しないようにされる ことが好ましい。

 そこで、音を反射すべき位置に設置され いる衝立201は、音を効率良く反射するため 、音を反射する材質で構成されているパネ 212が、ユーザ153側に向くように設置し、そ 他の音を反射すべきでない位置に設置され いる衝立201は、音を吸収する材質で構成さ ているパネル211が、ユーザ153側に向くよう 設置する。図15に示した例では、衝立201-2、 衝立201-4、衝立201―7、および衝立201―19が、 ネル212側を、ユーザ153側に向けられて設置 れ、その他の衝立201-1、衝立201―3、衝立201 5、衝立201―6、衝立201―8乃至201-18、および 立201―20が、パネル211側を、ユーザ153側に けられて設置されている。

 次に、パネル211またはパネル212のどちら 面をユーザ153に向けるかを決定するときの 理について説明する。図16は、ユーザ153に けるパネルを決定する処理を実行する処理 の構成例を示す図である。図16に示した処理 部は、反射座標計算部231、回転衝立決定部232 、および部屋状態格納部233を含む構成とされ ている。

 反射座標計算部231は、スピーカ221の座標 スピーカ221が音を出力するビーム角度、お び部屋状態格納部233に格納されている情報 用いて、音を反射すべき位置の座標を計算 る。回転衝立決定部232は、反射座標計算部2 31により計算された音を反射すべき位置の座 に位置する衝立201を特定し、その衝立201の ネル212がユーザ153に向くように制御する。 屋状態格納部233は、図10の部屋状態格納部18 2と同様に、部屋の状態に関する情報、特に 衝立201―1乃至201-20のそれぞれの座標やユー 153に向けているパネルの面を記憶している

 このような構成を有する処理部が行う処 について、図17のフローチャートを参照し 説明する。ステップS51において、スピーカ22 1の座標が反射座標計算部231に入力される。 ピーカ221の座標などについて、ステップS21 説明で上述したように、例えば、予め部屋 一点が原点(0、0)に設定され、部屋の所定の 置が、座標として表せるようにされている

 ステップS52において、ビーム放射角度が 射座標計算部231に入力される。ビーム放射 度とは、スピーカ221でサラウンド環境を実 するとき、リアスピーカなどから出力され 音を疑似的に再現するための音を出力する 向である。すなわち、反射音としてユーザ1 53に提供される音を、出力する方向である。 のビーム放射角度は、例えば、スピーカ221 説明書などに記載されていたり、ユーザが 意に設定できるように構成されていたりす ので、その説明書に記載されている値や、 ーザが任意に設定した値が入力される。

 ステップS53において、壁面反射点の座標 算出される。反射座標計算部231は、入力さ たスピーカ221の座標と、ビーム放射角度か 、ビーム放射角度方向に線を壁81まで延ば たときの線上であり、衝立201が設置されて る位置の座標を算出する。すなわち、音を 射すべき衝立201の座標を算出する。

 ステップS54において、衝立番号Nが1に設 される。衝立番号とは、上記した場合と同 であり、各衝立に割り当てられた、連続す 番号である。ステップS54において、衝立番 Nが1に設定されると、衝立番号Nが“1”に割 当てられている衝立201(この場合、衝立201-1) が処理対象に設置される。そして、処理対象 に設定された衝立201に対して、ステップS55以 降の処理が実行される。

 ステップS55において、処理対象とされて る衝立201は、ステップS53で算出された反射 標上の衝立201であるか否かが判断される。 テップS55において、処理対象とされている 立201は、反射座標上の衝立201であると判断 れた場合、ステップS56に処理が進められ、 射材で構成されているパネル212側がユーザ1 53側に向けられる。

 例えば、処理対象とされている衝立201が 衝立201―2(図15)である場合、ステップS55に いて、処理対象とされている衝立201は、反 座標上の衝立201であると判断され、ステッ S56に処理が進められ、衝立201―2のパネル212 、ユーザ153に向けられるように制御される

 一方、ステップS55において、処理対象と れている衝立201は、反射座標上の衝立201で ないと判断された場合、ステップS57に処理 進められ、吸音材で構成されているパネル2 11側がユーザ153側に向けられる。

 例えば、処理対象とされている衝立201が 衝立201―1(図15)である場合、ステップS55に いて、処理対象とされている衝立201は、反 座標上の衝立201ではないと判断され、ステ プS57に処理が進められ、衝立201―1のパネル2 11が、ユーザ153に向けられるように制御され 。

 決定されたパネル面は、部屋状態格納部2 33に供給され、格納される。部屋状態格納部2 33には、このようにして、常に最新の情報が 納される。

 ステップS58において、全ての衝立に対し 処理が終了されたか否かが判断される。こ 場合、衝立番号Nが“20”であるか否かが判 されることで行われる。ステップS58におい 、全ての衝立に対して処理が終了されてい いと判断された場合、ステップS59に処理が められる。

 ステップS59において、衝立番号Nが1だけ 算され、次の衝立201に処理対象が移される そして、新たに処理対象とされた衝立に対 て、ステップS55以降の処理が繰り返される ステップS55乃至S59の処理が繰り返されるこ により、部屋に設置されている衝立201のパ ル面が調整される。

 一方、ステップS58において、全ての衝立 対して処理が終了されたと判断された場合 図17に示した処理は終了される。処理が終 された場合、部屋内の衝立201は、例えば、 15に示したように設置されている。このよう に、パネル面が調整されることにより、スピ ーカ221から出た音のうち、直接ユーザ153に提 供される音は、直接提供され、反射してユー ザ153に提供される音は、パネル212の反射材の 影響で、効率良く反射されてユーザ153に提供 され、不要な音は、パネル211の吸音材の影響 で、吸音されるので、ユーザに良好なサラウ ンド環境を提供することが可能となる。

 すなわち、壁面の反射を利用したサラウ ドシステムのサラウンド感を向上させるこ が可能となる。また、各音像の定位を従来 方式より、よりハッキリさせることが可能 なる。

 なお、上記した実施の形態においては、 えば、図15を参照して説明した形態におい は、疑似的なリアスピーカが2個の場合を例 して説明したが、上記したような本発明を 用できるチャンネル数は、疑似的なリアス ーカが2個の場合にのみ限定されることを示 したのではない。すなわち、本発明は、複数 のチャンネル数に適用できる。

 例えば、図15に示したように、ガイド122 天井121に格子状に設けられている場合、さ ざまな位置で、衝立201を反転することがで るため、反射する位置、吸音する位置、角 、枚数を制御することで、任意の反射空間 作ることが可能となる。

 次に、サラウンド環境を実現するスピー 221ではなく、放射状に音を出力するスピー を用いたときに、音響効果を高める衝立201 利用法について説明する。

 図18は、図14に示した衝立201を用い、放射 状に音を出力するスピーカ251と、図14に示し 2面のパネル211とパネル212を有する衝立201を 部屋内に設置したときの一例を示している。 図18に示した実施の形態においては、スピー 251とユーザ153は、衝立201―1乃至201-20に囲ま れ、全ての衝立201―1乃至201-20は、吸音材で 成されるパネル211を、ユーザ153側(部屋の内 )に向けて設置されている。

 このように、全ての衝立201―1乃至201-20の 吸音材で構成されるパネル211を、部屋の内側 に向けることで、スピーカ251から出力される 音を、吸音材で吸収させることができる。よ って、反射音を低減させることができるので 、反射音による音響効果の低下を防ぐことが 可能となる。

 なお、図18に示した例では、衝立201が、 ネル211とパネル212を有する場合を例に挙げ 説明したが、この場合、全ての衝立201―1乃 201-20の吸音材で構成されるパネル211が、部 の内側に向けられているので、衝立201のパ ル自体が、吸音材のみで構成されていても い。

 次に、音を吸収することで、反射音を低 させるのではなく、反射音を、ユーザ153に 中させることで、音響効果を向上させる実 の形態について説明する。反射音をユーザ1 53に集中させることで、ユーザ153に、スピー 251からの直接供給される直接音と、複数の 射音を集中した状態で提供することができ ユーザ153に直接音と集中されていない反射 が提供されるときとは異なる視聴感覚を、 ーザ153に与えることができる。

 具体的には、図19を参照するに、ユーザ15 3より前方に位置する衝立201は、吸音材で構 されるパネル211をユーザ153に向けるように 、ユーザ153より後方に位置する衝立201(詳細 後述するように、正確にはスピーカ251の放 範囲内の衝立201)は、反射材で構成されるパ ネル212をユーザ153に向けるようにする。また 、パネル212が向けられる衝立201はそれぞれ、 反射音がユーザ153に集まるように、角度が調 整される。その角度の調整を行う処理部につ いて説明する。

 図20は、角度の調整を行う処理部の構成 を示す図である。図20に示した処理部は、回 転衝立決定部281、回転角度計算部282、および 部屋状態格納部283を備える構成とされている 。回転衝立決定部281は、スピーカ251とスピー カ251の放射角度を入力し、放射角度内に位置 する衝立201と、放射角度外に位置する衝立201 を識別し、放射角度内に位置する衝立201を回 転する衝立201として決定する。

 回転角度計算部282は、回転すると決定さ た衝立201の回転角度を計算する。部屋状態 納部283は、図10の部屋状態格納部182や、図16 の部屋状態格納部233と同様に、部屋の状態に 関する情報、特に、衝立201―1乃至201-20のそ ぞれの座標やユーザ153に向けているパネル 面を記憶している。

 次に、図20に示した処理部により行われ 処理について、図21のフローチャートを参照 して説明する。ステップS81において、スピー カ251の座標が回転衝立決定部281に入力される 。スピーカ251の座標などについては、ステッ プS21の説明で上述したように、例えば、予め 部屋の一点が原点(0、0)に設定され、部屋の 定の位置が、座標として表せるようにされ いる。

 ステップS82において、放射角度が回転衝 決定部281に入力される。放射角度とは、ス ーカ251で音を出力したとき、前面の音の広 り範囲を示す値である。図19においては、 射角度は、斜線で示した三角形上の頂点の 度である。放射角度は、例えば、スピーカ25 1の説明書などに記載されている値が入力さ る。

 ステップS83において、ユーザ153の視聴位 の座標が、回転角度計算部282に入力される

 ステップS84において、衝立番号Nが1に設 される。衝立番号とは、上記した場合と同 であり、各衝立に割り当てられた、連続す 番号である。ステップS84において、衝立番 Nが1に設定されると、衝立番号Nが“1”に割 当てられている衝立101(この場合、衝立201-1) が処理対象に設置される。そして、処理対象 に設定された衝立201に対して、ステップS85以 降の処理が実行される。

 ステップS85において、処理対象とされて る衝立201は、反射座標上の衝立201であるか かが判断される。反射座標は、回転衝立決 部281により求められる。回転衝立決定部281 、入力されたスピーカの座標と、放射角度 ら、図19で斜線で示した三角形状と、それ つながる四角形上の部分に含まれる座標を める。ただし、実際に座標を求めるのは、 立201内の部分だけでよい。ステップS85にお ては、そのようにして求められた座標上に 処理対象とされた衝立201が位置しているか かが判断される。

 ステップS85において、処理対象とされて る衝立201は、反射座標上の衝立201であると 断された場合、ステップS86に処理が進めら 、反射材で構成されているパネル212側がユ ザ153側に向けられる衝立として設定される

 例えば、処理対象とされている衝立201が 衝立201―1(図19)である場合、ステップS85に いて、処理対象とされている衝立201は、反 座標上の衝立201であると判断され、ステッ S86に処理が進められ、パネル212が、ユーザ15 3に向けられる衝立として設定される。

 ステップS86において、パネル212側が、ユ ザ153側に向けられる衝立201として設定され 衝立201に対し、ステップS87において、衝立2 01の角度が決定される。このステップS87にお て実行される衝立201の角度の決定について 図22を参照して説明する。

 まず、スピーカ251と衝立201のパネル212の 心を結ぶ直線(図22中、点線Aで示した線)と ユーザ153の視聴位置とパネル中心を結ぶ直 (図22中、点線Dで示した線)とのなす角度(図22 中、θ度)が求められる。そして、そのθ度を パネルの法線(図22中、点線Cで示した線)が2 分するような角度が、処理対象とされてい 衝立201の角度として設定される。

 一方、ステップS85において、処理対象と れている衝立201は、反射座標上の衝立201で ないと判断された場合、ステップS88に処理 進められ、吸音材で構成されているパネル2 11側がユーザ153側に向けられる。

 例えば、処理対象とされている衝立201が 衝立201―8(図19)である場合、ステップS85に いて、処理対象とされている衝立201は、反 座標上の衝立201ではないと判断され、ステ プS88に処理が進められ、衝立201―1のパネル2 11が、ユーザ153に向けられるように制御され 。

 決定されたパネル面は、部屋状態格納部2 83に供給され、格納される。部屋状態格納部2 83には、このようにして、常に最新の情報が 納される。

 ステップS89において、全ての衝立に対し 処理が終了されたか否かが判断される。こ 場合、衝立番号Nが“20”であるか否かが判 されることで行われる。ステップS89におい 、全ての衝立に対して処理が終了されてい いと判断された場合、ステップS90に処理が められる。

 ステップS90において、衝立番号Nが1だけ 算され、次の衝立201に処理対象が移される そして、新たに処理対象とされた衝立に対 て、ステップS85以降の処理が繰り返される ステップS85乃至S90の処理が繰り返されるこ により、部屋に設置されている衝立201のパ ル面が調整される。

 一方、ステップS89において、全ての衝立 対して処理が終了されたと判断された場合 図21に示した処理は終了される。処理が終 された場合、部屋内の衝立201は、例えば、 19に示したように設置されている。このよう に、パネル面が調整されることにより、スピ ーカ251から出た音のうち、直接ユーザ153に提 供される音は、直接提供され、反射してユー ザ153に提供される音は、パネル212の反射材の 影響で、効率良く反射されて、反射音が集中 した状態で、ユーザ153に提供され、不要な音 は、パネル211の吸音材の影響で、吸音される ので、ユーザに通常とは異なる視聴感覚を与 えることができ、良好な音響効果を提供する ことが可能となる。

 すなわち、一次反射のみを、ユーザ153の 聴位置に集めることで、通常の部屋(衝立201 がない部屋)では味わうことができない反響 ある音場を作りだすことが可能となる。ま 、音を一点に集中させることが可能となる め、再生する音の音量を小さくしても、大 な音を提供しているような場合と同等の体 をユーザ153に提供することが可能となる。

 上述した実施の形態においては、音を効 良く反射したり、吸収したりして、良好な 響効果を提供できるように衝立201が用いら る例を示した。そのために、衝立201は、パ ルを備えていたが、パネルの代わりに、ス ーカの役割を果たす振動材などを装着して 良い。本出願人は、先に、特開2007-67538号公 報で、衝立の機能を有するとともに、スピー カとしての機能を有する衝立スピーカ装置を 提案している。

 図23は、衝立スピーカ装置311の構成例を す図である。衝立スピーカ装置311は、スピ カの機能と同時に、衝立としての役割も果 す。衝立スピーカ装置311は、天井121に設け れたガイド122に、車輪323A、車輪323Bが嵌め込 まれることにより、支持される構成とされる 。

 衝立スピーカ装置311は、車輪323A,323B、フ ーム324、プレート325A-1乃至325B-3、振動材331- 1乃至331-3、振動子341A乃至343Cを含むようにし 構成される。

 車輪323A、車輪323Bは、それぞれフレーム32 4に固定されている。フレーム324は、振動材33 1-1乃至331-3を加重のかかる方向(垂直方向)に 定するための機構と、振動材331-1乃至331-3を 中前後方向に固定するための、プレート325A -1乃至325B-3を有している。振動材331-1乃至331-3 は、それらの支えにより着脱自在に固定され ている。フレーム324とプレート325A-1乃至325B-3 により、振動材331-1乃至331-3は、垂直方向に 、前後方向にも固定されるように構成され いる。

 振動材331-1乃至331-3のそれぞれは、例えば 、石膏ボード、MDF(Medium Density Fiberboard)など 木材、アルミプレート、カーボン、もしく アクリルなどの樹脂、またはガラスなどの 材から板状に形成される。また、振動材331- 1乃至331-3のそれぞれは、異なる素材を組み合 わせた(積層させた)複合材料により形成する うにしてもよい。

 また、振動材331-1乃至331-3の振動材には、 それぞれ複数の振動子(図23では3つの振動子) 、図中横一列に取り付けられており、振動 331-1には、振動子341A乃至341C、振動材331-2に 、振動子342A乃至342C、振動材331-3には、振動 子343A乃至343Cが図中横一列にそれぞれ取り付 られている。

 そして、例えば、アンプリファイアなど 音源(図示せず)に駆動された振動子341A乃至3 43Cのそれぞれが、音源から入力されてくる音 声信号に応じて、振動材331-1乃至331-3のそれ れを振動させることで、振動材331-1乃至331-3 それぞれは、音声を出力する。すなわち、 立スピーカ装置311は、音声信号を音声に変 するスピーカとしての役割を果たす。

 また、振動子341A乃至343Cのそれぞれは、 動材331-1乃至331-3のそれぞれの振動特性にし がって、所定の位置に着脱自在に配置され 。

 このような衝立スピーカ装置311を用いて 5.1チャンネルのサラウンドシステムなどと されるシステムを構成する実施の形態につ て説明する。図24は、プロジェクタ361が設 された部屋の構成を示している。プロジェ タ361からの映像が写し出される方向には、 ンタースピーカとして、衝立スピーカ装置31 1―13が設置されている。

 ユーザ153の前方の右側と左側にはそれぞ 、フロントスピーカとして、衝立スピーカ 置311―9と衝立スピーカ装置311―17が配置さ ている。また、ユーザ153の後方の右側と左 にはそれぞれ、リアスピーカとして、衝立 ピーカ装置311―2と衝立スピーカ装置311―4 配置されている。また、サブウーファーと て、衝立スピーカ装置311―15が配置されてい る。

 サラウンドシステムにより、最大限のサ ウンド効果を得るためには、各スピーカを 聴位置に対して適切な角度で設置しなくて ならない。衝立スピーカ装置311は、図23に したような構成を有し、ガイド122に沿って 動可能に構成されているため、最大限のサ ウンド効果を得るために必要とされる適切 角度に、衝立スピーカ装置311を設置できる よって、ユーザ153に最大限のサラウンド効 を提供することが可能となる。

 なお、図24において、衝立スピーカ装置31 1-1、衝立スピーカ装置311-3、衝立スピーカ装 311-5乃至311-8、衝立スピーカ装置311-10乃至311 -12、衝立スピーカ装置311-14、衝立スピーカ装 置311-16、および衝立スピーカ装置311-18乃至20 、それぞれ衝立スピーカ装置311で構成して 良いが、例えば、図14で示した衝立201で構 しても良い。そして、衝立201で構成した場 、吸音材で構成されるパネル211を、部屋の 側に向けて設置するようにし、不要な音が 収されるようにし、音響効果を高めるよう しても良い。

 また、図24を参照した説明では、5.1チャ ネルのサラウンドシステムを構成する場合 例に挙げたが、他のチャンネル数でも本発 を適用できる。上記したように、衝立スピ カ装置311は、スピーカとしての役割を果た ため、例えば、図24における衝立スピーカ装 置311―3を、センターリアスピーカとして用 ることで、6.1チャネルのサラウンドシステ を実現することが可能である。

 また、図24を参照した説明では、例えば センタースピーカは、衝立スピーカ装置311 13で構成されるとしたが、衝立スピーカ装置 311―12乃至311-14の3枚の衝立スピーカ装置311を 、センタースピーカとしても良い。すなわち 、1チャンネルを複数の衝立スピーカ装置311 構成するようにすることも可能である。そ ようなシステムの変更、ユーザの好みに基 くシステムの変更に対しても、本発明は、 切に、簡便な衝立スピーカ装置311の移動と う操作などだけで、構築することが可能と る。

 本発明は、さまざまなチャンネル数での ラウンドシステムに適用させることが可能 ある。

 なお、衝立スピーカ装置311として、振動 331が装着されている例を示したが、衝立に 異なる物を装着することも可能である。例 ば、衝立スピーカ装置311の構成は、振動板3 31と、ディスプレイを装着するといったこと 可能な構成とされている。

 本発明を適用することで、部屋のスペー を可変にすることができる。また、本発明 適用することで、部屋の形状を、スピーカ 中心として対称となるように構成すること できる。よって、例えば、図8を参照して説 明したように、部屋に設置されている家具な どの影響を除去した音響効果を得るための部 屋のスペースを作りだすことが可能となる。

 また、本発明を適用することで、部屋内 の反射を抑え、余計な定在波による音響効 の低下を防ぐことができる。また、スピー から出力される音のうち、反射音を伝達し い部分と、反射音を伝達させたくない部分 分けることが可能となる。このことにより 例えば、反射音を用いたサラウンド音響を 瞭にするといったことを可能とすることが きる。さらに、図23に示した衝立スピーカ 置311を用いることで、ユーザが所望する位 にスピーカを設置することができ、より優 た音響空間を形成することが可能となる。

 上述した一連の処理、例えば、図10に示 た処理部で行われる処理は、ハードウェア より実行させることもできるし、ソフトウ アにより実行させることもできる。一連の 理をソフトウエアにより実行させる場合に 、そのソフトウエアを構成するプログラム 、専用のハードウェアに組み込まれている ンピュータ、または、各種のプログラムを ンストールすることで、各種の機能を実行 ることが可能な、例えば汎用のパーソナル ンピュータなどに、プログラム記録媒体か インストールされる。

 図25は、上述した一連の処理をプログラ により実行するパーソナルコンピュータの ードウェアの構成の例を示すブロック図で る。

 コンピュータにおいて、CPU(Central Processin g Unit)501、ROM(Read Only Memory)502、RAM(Random Acces s Memory)503は、バス504により相互に接続され いる。

 バス504には、さらに、入出力インターフ ース505が接続されている。入出力インター ェース505には、キーボード、マウス、マイ ロホンなどよりなる入力部506、ディスプレ 、スピーカなどよりなる出力部507、ハード ィスクや不揮発性のメモリなどよりなる記 部508、ネットワークインタフェースなどよ なる通信部509、磁気ディスク、光ディスク 光磁気ディスク、あるいは半導体メモリな のリムーバブルメディア511を駆動するドラ ブ510が接続されている。

 以上のように構成されるコンピュータで 、CPU501が、例えば、記憶部508に記憶されて るプログラムを、入出力インターフェース5 05及びバス504を介して、RAM503にロードして実 することにより、上述した一連の処理が行 れる。

 コンピュータ(CPU501)が実行するプログラ は、例えば、磁気ディスク(フレキシブルデ スクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Re ad Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)、光磁 気ディスク、もしくは半導体メモリなどより なるパッケージメディアであるリムーバブル メディア511に記録して、あるいは、ローカル エリアネットワーク、インターネット、デジ タル衛星放送といった、有線または無線の伝 送媒体を介して提供される。

 そして、プログラムは、リムーバブルメ ィア511をドライブ510に装着することにより 入出力インターフェース505を介して、記憶 508にインストールすることができる。また プログラムは、有線または無線の伝送媒体 介して、通信部509で受信し、記憶部508にイ ストールすることができる。その他、プロ ラムは、ROM502や記憶部508に、予めインスト ルしておくことができる。

 なお、コンピュータが実行するプログラ は、本明細書で説明する順序に沿って時系 に処理が行われるプログラムであっても良 し、並列に、あるいは呼び出しが行われた き等の必要なタイミングで処理が行われる ログラムであっても良い。

 また、本明細書において、システムとは 複数の装置により構成される装置全体を表 ものである。

 なお、本発明の実施の形態は、上述した 施の形態に限定されるものではなく、本発 の要旨を逸脱しない範囲において種々の変 が可能である。




 
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