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Title:
SCREW DRIVER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/149663
Kind Code:
A1
Abstract:
In a screw driver for driving a screw by moving a driver bit downward in the driving direction by rotating the driver bit with an air motor, there has been a problem of incomplete tightening of the screw as the main body portion floats due to reaction when the piston reaches the downward motion end. In the invention, an air motor is actuated again when the main body portion is pressed against the screw drive material and operated again, and the screw is tightened additionally. When the main body portion (2) is pressed against the screw drive material and operated again after the piston (22) reached the downward motion end and the air motor is stopped, an auxiliary air supply passage different from the main air supply passage for rotating the air motor is opened and the air motor is actuated again, thus tightening the screw additionally.

Inventors:
SHIBAHARA KEN (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/059218
Publication Date:
December 11, 2008
Filing Date:
May 20, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MAKITA CORP (JP)
SHIBAHARA KEN (JP)
International Classes:
B25B21/00
Foreign References:
JP2003048173A2003-02-18
JP2001105337A2001-04-17
JPH1190847A1999-04-06
JPH08336762A1996-12-24
Attorney, Agent or Firm:
OKADA PATENT & TRADEMARK OFFICE, P.C. (Industry Building10-19, Sakae 2-chome, Naka-ku,Nagoya-sh, Aichi 08, JP)
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Claims:
ねじに打ち込み方向の軸力を与えるピストンと、前記ねじにねじ締め方向の回転力を与えるエアモータを備え、前記エアモータは、主給気経路を経て供給される圧縮エアにより前記ピストンの下動に伴ってねじ締め方向に回転し、前記主給気経路とは異なる補助給気経路を経て供給される圧縮エアにより再起動して前記ねじの追い締めをする構成としたねじ打ち込み機。
請求項1記載のねじ打ち込み機であって、前記主給気経路によるエアモータの回転数と、前記補助給気経路によるエアモータの再起動回転数が異なる構成としたねじ打ち込み機。
請求項2記載のねじ打ち込み機であって、前記主給気経路によるエアモータの回転数よりも、前記補助給気経路によるエアモータの回転数が低く設定されたねじ打ち込み機。
請求項1~3のいずれか1項に記載したねじ打ち込み機であって、ねじの打ち込み方向に沿って移動可能に設けられて前記ピストンの下動端位置を規制する下動端規制部材を備え、該下動端規制部材は前記ピストンに押されて下動端に至ると前記主給気経路を閉じて前記エアモータを停止させ、打ち込み時の反動により前記ピストンが前記下動端規制部材に対して上動すると前記補助給気経路が開かれて前記エアモータが再起動する構成としたねじ打ち込み機。
請求項3記載のねじ打ち込み機であって、前記主給気経路よりも前記補助給気経路の流路面積を小さくして、該補助給気経路によるエアモータの回転数を低く設定したねじ打ち込み機。
請求項4記載のねじ打ち込み機であって、前記下動端規制部材が前記ピストンに押されて下動すると、シリンダ下室が前記主給気経路に連通されて該シリンダ下室に圧縮エアが供給され、該圧縮エアにより前記ピストンのねじ打ち込み力が弱められる構成としたねじ打ち込み機。
Description:
ねじ打ち込み機

 この発明は、圧縮エアを動力源とするい ゆるエアツールであって、先端にねじをセ トしたドライバビットを回転させつつ軸方 に前進させてこのねじをねじ打ち込み材に ち込む(締め込む)ねじ打ち込み機に関する

 例えば、下地としての木板に上材としての 膏ボードをねじ止めする場合に、多数のね を連続して締め付けることができるねじ打 込み機が用いられる。このねじ打ち込み機 、圧縮エアを動力源とするピストンの推力( ねじ打ち込み力)とエアモータの回転力(ねじ め力)によりドライバビットを回転させつつ 軸方向(ねじ打ち込み方向)に移動させる構成 したもので、係る構成によればドライバビ トの移動過程において、多数本のねじを並 に連結したねじ連結帯のねじ頭部にドライ ビットの先端を嵌合させて当該ねじをねじ 結帯から離脱させ、そのままこのねじを回 させつつ上材を貫通して下地に打ち込む(締 め込む)ことにより上材を下地にねじ止めす ことができる。
 このねじ打ち込み機では、圧縮エアを作動 としてピストンを下動させる構成であるこ からピストンが下動端に至った際(ねじ打ち 込み完了時点)に打ち込み力を減少させる等 て打ち込み機本体が受ける反ねじ込み方向 の反動を抑制し、これにより例えばエアモ タ停止のタイミングを遅れさせる等してね の締め残し(ねじの浮き)をなくし、若しくは 少なくする必要がある。
 従来は、シリンダの下部にゴム製のダンパ を配置して、このダンパーにピストンを当 させて弾性変形させることにより打ち込み を弱めて打ち込み機本体が受ける反動を緩 する構成となっていた。

特許第2982488号公報

特開昭64-45580号公報

特開平8-141931号公報

 しかしながら、従来ダンパーの弾性変形の によってピストンの打ち込み力を減少させ 構成であったため、十分に打ち込み力を減 させることが困難で、その結果打ち込み機 体の反動を完全になくし、若しくは十分に 少させることは困難であった。
 また、従来ピストンが下動端に至ると、ほ 同時にエアモータへのエア供給路が閉じら てエアモータが停止する構成となっていた
 このため、ピストンが下動端に至った際の 動により打ち込み機本体が上方へ持ち上げ れるとピストンの実質的なストロークがそ 分だけ小さくなる結果、ねじの僅かな締め しが発生する場合があった。打ち込み時の 動が大きいほど締め残し量が大きくなり、 た発生する頻度が高くなる。
 本発明は、エア駆動式のねじ打ち込み機に いて、打ち込み機本体の反動によって発生 たねじの締め残しを追い締めできるように ることを目的とする。

 このため、本発明は、特許請求の範囲の各 求項に記載した構成のねじ打ち込み機とし 。
 請求項1記載のねじ打ち込み機によれば、ピ ストンが下動しつつ、主給気経路からの圧縮 エアによりエアモータが回転することにより ねじが打ち込まれる。ピストンが下動端に至 ってねじの打ち込みが完了した時点で当該ね じの締め残しが発生した場合には、主給気経 路とは異なる補助給気経路からエアモータに 圧縮エアが供給されてエアモータが再起動し 、これにより締め残しの追い締めがなされる 。
 このため、ピストン下動による反動で打ち み機本体が打ち込み材から浮き上がる方向 変位し、その結果ねじの締め残しが発生し 場合に、補助給気経路によりエアモータが 起動することによりこの締め残しが追い締 されるので、当該反動が発生した場合であ てもねじの締め残しをなくすことができる
 請求項2記載のねじ打ち込み機によれば、追 い締めがなされたことを容易に確認すること ができる。
 請求項3記載のねじ打ち込み機によれば、追 い締め段階ではより低回転でねじ締めがなさ れるので、当該ねじに対するドライバビット の外れ(いわゆるカムアウト)を発生しにくく ることができる。
 請求項4記載のねじ打ち込み機によれば、打 ち込み方向に移動可能に設けられたダンパー がピストンに押されて下動端に至ると、主給 気経路が閉じられてエアモータが自動的に停 止される。ピストン下動による反動によって 打ち込み機本体が打ち込み材から浮き上がる 方向に変位し、その結果ねじの締め残しが発 生した場合に、再度打ち込み機本体を打ち込 み材に向けて押し付け、これにより下動端規 制部材からピストンを上動させると補助給気 経路が開かれてエアモータが再起動して締め 残しの追い締めがなされる。
 このようにピストンの下動端位置を規制す 下動端規制部材を移動可能に設けて主給気 路と補助給気経路をそれぞれ開閉するバル として機能させることができ、これにより 途特別の開閉バルブを追加することなく、 記の作用効果を得ることができる。

本実施形態に係るねじ打ち込み機の全 の縦断面図である。本図は、その初期状態 示している。 本実施形態に係る打ち込み機の本体部 上部であってヘッドバルブ周辺の縦断面図 ある。本図は、打ち込み機構の初期状態(ヘ ッドバルブが閉じた状態)を示している。 本実施形態に係る打ち込み機の本体部 下部であってダンパー周辺の縦断面図であ 。本図は打ち込み機構の初期状態を示して る。 ダンパー周辺の縦断面図である。本図 、ピストンが下動してダンパーに当接した 階を示している。本図は、ダンパーが下動 始める直前の状態を示している。 ダンパー周辺の縦断面図である。本図 、ピストン及びダンパーが下動端に至った 階を示している。本図では、シリンダ下室 通気室33側に連通された状態が示されてい 。 ダンパー周辺の縦断面図である。本図 、ダンパーが下動端に至った状態でピスト が反打ち込み側に変位した状態を示してい 。 図3の(7)-(7)線断面矢視図であって、第2 体のボス部の横断面図である。

 次に、本発明の実施形態を図1~図7に基づい 説明する。図1~図3は、本実施形態に係るね 打ち込み機1の初期状態(非作動状態)を示し いる。このねじ打ち込み機1は、概ね円柱体 形状を有する本体部2と、本体部2の長手方向 ぼ中央から側方へ突き出す状態に設けられ ハンドル部3を備えている。ハンドル部3の 部付近には、トリガバルブ4が配置されてい 。このトリガバルブ4は、使用者が指先で引 き操作するトリガ5により開閉操作される。 リガバルブ4自体は従来公知のものと同様で 実施形態において特に変更を要しないので その構成及び動作についての詳細な説明は 略する。使用者がトリガ5を図示上側へ引き 操作するとトリガバルブ4がオンし、これに り本体部2の先端(図1において下端)から1本の ねじ(図示省略)がねじ打ち込み材Wに打ち込ま れる。
 ハンドル部3の先端には、当該ねじ打ち込み 機1の動力源となる圧縮エア供給用のエアホ スを接続するためのエアホース接続部6が設 られている。このエアホース接続部6に接続 したエアホースを経てハンドル部3の内部の 圧室7に圧縮エアが供給される。また、この ンドル部3の内部には、排気管8がその長手 向に沿って取り付けられている。この排気 8の一端側(排気口8a)はハンドル部3の先端部 開口されている。排気管8の他端側は、本体 2内に設けた排気室8bに連通されている。
 本体部2の下部とハンドル部3の先端部との には、多数本のねじを並列に保持したねじ 結帯(図示省略)を収容するマガジン11と、マ ジン11から引き出したねじ連結帯を本体部2 へピッチ送りするためのねじ連結帯送り機 12が装備されている。

 本体部2は、図1において上側から順に打撃 構部20とエアモータ50と遊星歯車機構70を備 ている。
 打撃機構部20は、シリンダ21とその内部に収 容されたピストン22を備えている。ピストン2 2は、シリンダ21内を図示上下に往復動可能に 収容されている。以下、シリンダ21内部の空 室であってピストン22により気密に区画さ る上側の室をシリンダ上室24と言い、下側の 室をシリンダ下室25と言う。
 シリンダ22は、本体ハウジング2aの中心であ って、保持スリーブ27の内側に移動不能に保 されている。保持スリーブ27は、本体部2の 体ハウジング2aに対して固定されている。
 ピストン22の下面中心には、ドライバビッ 23の上端部がその軸回りに回転可能かつ軸方 向へは移動不能に結合されている。ドライバ ビット23は、ピストン22の下面中心から下方( じ打ち込み方向)に向けて長く延びており、 エアモータ50の中心を貫通して本体部2の先端 部付近に至っている。
 また、ピストン22の下面中心であってドラ バビット23の周囲には、シール凸部22aがシリ ンダ下室25側に突き出す状態に設けられてい 。このシール凸部22aの周囲にはシールリン 22bが装着されている。このシール凸部22aの 能については後述する。
 保持スリーブ27の上部外周側には、円筒形 をなすヘッドバルブ30が配置されている。こ のヘッドバルブ30及びその周辺の詳細が図2に 示されている。ヘッドバルブ30とトップキャ プ2bとの間には圧縮ばね31~31が介装されてい る。この圧縮ばね31~31によってヘッドバルブ3 0は常時下向き(閉じ側)に付勢されている。ま た、ヘッドバルブ30の上面側(ヘッドバルブ上 室30a)には、トリガバルブ4を経て蓄圧室7の圧 縮エアが作用する状態と、大気開放されて圧 縮エアが作用しない状態とに切り換えられる 。このヘッドバルブ上室30aのエア圧作用状態 の切り換えがトリガ5の操作及びトリガバル 4の動作によりなされる。

 一方、ヘッドバルブ30の下部外周には、肉 を薄くする方向に傾斜した受圧面30eが全周 わたって設けられている。この受圧面30eに 、常時蓄圧室7の圧縮エアのエア圧が作用し いる。受圧面30eに作用する圧縮エアの圧力 、ヘッドバルブ30を上方へ移動させる方向 作用する。
 トリガ5の引き操作によりトリガバルブ4が ンすると、ヘッドバルブ上室30aの圧縮エア 排気されて大気開放される。圧縮ばね31~31の 付勢力は、ヘッドバルブ30の受圧面30eに作用 る圧縮エアの圧力よりも小さくなるように 定されている。このため、トリガバルブ4が オンすると、ヘッドバルブ30がその受圧面30e 作用する圧縮エアの圧力により圧縮ばね31~3 1に抗して上動する(開かれる)。
 ヘッドバルブ30が開かれると、その下端部 バルブ台座部35の上面との間が開かれて内周 側の通気室30bが蓄圧室7に連通され、その結 通気室30b内に圧縮エアが流入する。通気室30 bは、通気室32,33を経てエアモータ50に連通さ ている。図3に示すように通気室32は、図中 線で示した通気路32a~32aを経て通気室33に常 連通されている。このため、ヘッドバルブ3 0が開き始めた初期の段階で、先ずエアモー 50が回転し始める。エアモータ50の詳細につ ては後述する。
 その後ヘッドバルブ30はさらに上動して全 される。ヘッドバルブ30が全開すると、保持 スリーブ27の上部外周に装着したシールリン 27aとの間に通気路が開かれて、ヘッドバル 30の内周側の通気室30cが通気室30bに連通さ 、従って蓄圧室7からこの通気室30cに圧縮エ が流入する。通気室30c内に流入した圧縮エ は、シリンダ21の上部に装着した流量切り えバルブ40を経てシリンダ上室24内に流入す 。シリンダ上室24内に圧縮エアが流入され とピストン22が下動する。ピストン22が下動 ると、ドライバビット23がエアモータ50によ りその軸回りに回転しつつ軸方向に沿って下 動する。
 ドライバビット23の下動途中で、その先端 がマガジン11から供給されたねじ連結帯の1 のねじの頭部に係合され、そのまま下動す ことによりこのねじがねじ連結帯から外さ る。外されたねじはドライバビット23に係合 した状態で打ち込み材Wに打ち込まれる。ド イバビット23のねじ打ち込み力(ピストン22の 推力)は、流量切り換えバルブ40によりシリン ダ上室24への吸気流量を切り換えることによ 大小二段階に切り換えることができる。

 流量切り換えバルブ40は、シリンダ21の上端 部を気密に塞ぐ状態に固定した概ね円板形の バルブ台座部41と、バルブ本体42と、両者の 対位置を変更する切り換えレバー43を備えて いる。
 バルブ台座部41はシリンダ21の上端部に嵌め 込まれ、かつ当該シリンダ21の上端部とトッ キャップ2bとの間に気密に挟み込まれた状 で軸方向移動不能かつ軸回りに回転不能な 態に固定されている。このバルブ台座部41は 、適度な弾性を有しており、ピストン22の上 端(上死点)を規制するとともに、その上動 の衝撃を吸収するクッション体としての機 を有している。このバルブ台座部41には、そ の板厚方向に貫通する基準通気孔41aが設けら れている。
 バルブ本体42は、バルブ台座部41の上面に対 向するほぼ円板形状を有するもので、その上 面中心には支軸部42cが一体に設けられている 。この支軸部42cを介してバルブ本体42は、そ 軸心回りに回転可能かつ軸線方向に一定の 囲で平行移動可能な状態でトップキャップ2 bに支持されている。支軸部42cは、トップキ ップ2bを貫通して、当該トップキャップ2bの 面に設けた凹部2c内に突き出されている。 の突き出し部分に切り換えレバー43が取り付 けられている。切り換えレバー43は、支軸部4 2cの先端にビス45で固定されている。バルブ 体42の支軸部42c回りの位置は、この切り換え レバー43の回動操作によって外部から簡単に り換えることができる。
 バルブ本体42には、大通気孔42aと小通気孔42 bがそれぞれ板厚方向に貫通して設けられて る。大通気孔42a~42aは、上記バルブ台座部41 の基準通気孔41aとほぼ同じ開口面積で形成 れている。小通気孔42bは、基準通気孔41aよ も十分に小さな開口面積の小径孔に形成さ ている。切り換えレバー43の回動操作により 大通気孔42aを基準通気孔41aに位置合わせさせ た状態では、シリンダ上室24に流入する単位 間当たりの圧縮エアの流入量が大きくなっ ピストン22のねじ打ち込み力が大きくなる これに対して、図2に示すように小通気孔42b 基準通気孔41aに位置合わせさせた状態では シリンダ上室24への流入量が小さくなって ち込み力が小さくなる。

 次に、バルブ本体42は、圧縮ばね44によって バルブ台座部41に押し付けられる方向に付勢 れている。図2に示すようにバルブ台座部41 基準通気孔41a~41aに小通気孔42bを位置合わせ した状態では、基準通気孔41a内において、バ ルブ本体42の下面がシリンダ上室24内に露出 れた状態となっている。この露出された部 が、ピストン上動時におけるシリンダ上室24 内の圧力を受ける受圧面として作用する。こ のため、ピストン22が上動する際におけるシ ンダ上室24内の圧力によって当該バルブ本 42が圧縮ばね44に抗して上動する。バルブ本 42が圧縮ばね44に抗して上動すると、当該バ ルブ本体42がバルブ台座部41の上面から離間 て両者間に隙間が発生する。この隙間を経 ピストン上室24の排気がバルブ本体42の小通 孔42bに加えて大通気孔42aを経て効率よくな れる。
 排気は、流量切り換えバルブ40を経てヘッ バルブ30の内周側の通気室30cに戻される。こ の場合、ヘッドバルブ30は下動して保持スリ ブ27に対して閉じているため、通気室30cは ールリング27aによって通気室30bから気密に 断された状態となっている。排気は、ヘッ バルブ30に設けた排気孔30gを経て当該ヘッド バルブ30の外周側の排気室30hに排気される。 気室30hは、図示省略した排気路を経て排気 8bに連通され、従ってハンドル部3内の排気 8に連通されている。排気管8に流入した排 (圧縮エア)は、排気口8aを経て大気に排気さ る。
 このようにピストン上動時におけるシリン 上室24の排気が流量切り換えバルブ40を経て なされる他、シリンダ21の上部側の周面に設 た複数の排気孔21a~21aを経てなされる。この 排気孔21a~21aは外周側に装着したシールリン 28によって排気のみがなされる逆止弁として 機能する。排気孔21a~21aから排気された圧縮 アは、流量切り換えバルブ40を経た排気と同 じく通気室30c内に流入し、従ってその後ヘッ ドバルブ30の排気孔30gを経て排気室30hに排気 れる。

 次に、ピストン22の下動端位置(下死点)は、 ダンパー26により規制される。このダンパー2 6及びその周辺の構成の詳細が図3に示されて る。本実施形態は、主としてこのダンパー2 6の構成及び機能について大きな特徴を有し いる。
 このダンパー26はシリンダ21の下端部を気密 に塞ぐゴム製の弾性体で、ピストン移動方向 (図3において上下方向)に移動可能に設けられ ている。このダンパー26の中心には挿通孔26a 貫通して設けられている。この挿通孔26a内 ドライバビット23がその軸方向に移動可能 挿通されている。ピストン下動時における リンダ下室25の排気は、この挿通孔26a及びド ライバビット23の周囲の隙間であってエアモ タ50の中心孔(後述するビット挿通孔51a)を経 てなされる。
 このダンパー26は、上部が円錐台形状に形 された本体部26bと、本体部26bの下面中心か 下方に延びる支軸部26cを備えている。当該 ンパー26が上動してシリンダ21の下側開口部 形成した傾斜面21cに本体部26bが押圧される とにより、シリンダ下室25が通気室33から気 密にシールされた状態となる。図3は、この ンパー26によってシリンダ下室25がシールさ た状態を示している。
 この本体部26bの上面中心には、ピストン22 シール凸部22aが嵌り込むシール凹部26fが設 られている。このシール凹部26fは上記挿通 26aと同心に設けられている。図4に示すよう ピストン22が下動してそのシール凸部22aが ンパー26のシール凹部26f内に嵌り込むと、シ リンダ下室25と挿通孔26aとの間が気密にシー された状態となる。これによる作用につい は後述する。
 本体部26bの下面であって支軸部26cの基部に シールリング26dが装着されている。下動す ピストン22に押されてダンパー26が図5に示 ように下動端位置に移動すると、このシー リング26dが本体ハウジング2aに固定した第1 体60の挿通孔60a内に嵌り込んで、通気室33と 気室34との間が気密にシールされた状態と り、これにより通気室34への圧縮エアの供給 が遮断されてエアモータ50が停止する。

 ダンパー26の本体部26bの下面には、通気室33 の圧縮エアが常時作用する。このため、ダン パー26は、通気室33に圧縮エアが供給された 態では常時上動方向へ付勢された状態とな 、これにより当該ダンパー26が上動してシリ ンダ21の下側開口部が気密に塞がれた状態に 持される。図3及び図4はこの状態を示して る。
 このダンパー26の支軸部26cは、第1枠体60の 通孔60aを経て、第2枠体61のボス部61cの支持 61a内に軸方向移動可能な状態で挿入支持さ ている。この第2枠体61は、第1枠体60と同じ 本体ハウジング2aに固定されている。この第 2枠体61の下部には、軸受け53を介してエアモ タ50の上側の回転軸部51が回転可能に支持さ れている。
 第2枠体61のボス部61cには、複数の通気孔61b~ 61bが同一円周上に沿って設けられている。こ の通気孔61b~61bを経てボス部61cの内周側ひい は支持孔61aが通気室34に連通されている。但 し、図7に示すようにボス部61cの外周側には ールリング62が装着されている。このシール リング62によって各通気孔61bが外周側から塞 れている。このため、支持孔61a内の圧縮エ は各通気孔61bを経て通気室34内に流入可能 ある一方、通気室34内の圧縮エアは支持孔61a 内に逆流しない。このことから、通気孔61b~61 b及びシールリング62は、支持孔61a内から通気 室34へは圧縮エアを通すが、その逆には通さ い逆止弁の機能を有している。
 また、図3に示すように支軸部26cにはシール リング26eが装着されている。このシールリン グ26eによって、支持孔61aの口元側が気密にシ ールされている。

 通気室33は、第1枠体60の上部であってシリ ダ21の下端部の周囲に沿って設けられている 。この通気室33は、第1枠体60の挿通孔60aを経 その内周側であって第2枠体61との間に形成 れる通気室34に連通されている。通気室34に 供給された圧縮エアは、モータ吸気口52を経 エアモータ50に供給され、これによりエア ータ50が回転する。エアモータ50の排気は、 気孔50aからなされる。排気孔50aから排気さ たエアは、排気路8bを経て大気に排出され 。
 図4に示すようにピストン22が下動してダン ー26に当接すると、当該ダンパー26はピスト ン22の推力により押されて下動する。ダンパ 26は、通気室33の圧縮エアによる付勢力に抗 して下動する。ピストン22は、ダンパー26を 気室33の圧縮エアによる付勢力に抗して一体 で下動させつつ下降端に至る。このため、ピ ストン22の下動途中から下動端に至る過程に いて、当該ピストン22には反打ち込み方向 付勢力(通気室33の付勢力)が間接的に作用し これが移動抵抗となって当該ピストン22の ち込み力は低下する。ピストン22の下動端に 至る直前において打ち込み力が弱められるの で、その下動端に至った際の本体部2が受け 反動は小さくなり、従って使用者が手に受 る反動は小さくなる。
 また、前記したようにピストン22と一体で ンパー26が下動端に至ると、シールリング26d によって第1枠体60の挿通孔60aが気密に塞がれ る。このため、通気室33と通気室34が挿通孔60 aにおいて気密に遮断され、従って挿通孔60a 経たエアモータ50への圧縮エアの供給が停止 されてエアモータ50は停止する。このように ンパー26がピストン22に押されて移動する時 間分だけエアモータ50の停止のタイミングを 来よりも遅くすることができるので、ねじ 締め残しを少なくすることができる。
 さらに、ピストン22が下動端に至る直前に いてダンパー26に当接すると、当該ピストン 22の下面に設けたシール凸部22aがダンパー26 上面に設けたシール凹部26fに嵌り込む。こ 嵌り込み状態では、シリンダ下室25と挿通孔 26aとの間がシールリング22bによって気密に遮 断される。この嵌り込み状態でピストン22と ンパー26が一体で下動端に至る。
 シリンダ21の下部には複数の戻し孔21b~21bが けられている。この戻し孔21b~21bは、シリン ダ21と保持スリーブ27との間で気密に区画さ た戻しエア室29に開口されている。ピストン 22に押されてダンパー26が下動端に至ると、 リンダ下室25が通気室33に連通された状態と り、その結果戻し孔21b~21bを経て戻しエア室 29が通気室33に連通された状態となるため当 通気室33から戻しエア室29内に圧縮エアが流 する。この戻しエア室29内に流入した圧縮 アは、シリンダ上室24が大気開放された段階 で戻し孔21bを経てシリンダ下室25内に流入し これによりピストン22を上動させるための 動圧として機能する。

 次に、エアモータ50の回転中心には、ドラ バビット23を挿通するための断面円形のビッ ト挿通孔51aが、その上側の回転軸部51から下 の回転軸部55に至る全長の範囲で貫通する 態に設けられている。ドライバビット23はこ のビット挿通孔51aに軸回りに相対回転可能か つ軸方向に相対移動可能な状態に挿通されて いる。
 図1に示すようにエアモータ50の下側の回転 部55は、本体ハウジング2aの先端部に取り付 けた第3枠体63に軸受け54を介して回転可能に 持されている。この第3枠体63と前記第2枠体 61との間にエアモータ50が構成されている。 アモータ50自体は、従来公知のいわゆるベー ンモータであるので、その構成等については 詳細な説明を省略する。
 エアモータ50の下側の回転軸部55は、遊星歯 車機構70に連結されている。この遊星歯車機 70の出力側となるキャリア71の回転中心には 、ドライバビット23を挿通するための挿通孔 貫通する状態に設けられている。この挿通 にドライバビット23の二面幅部23aが軸方向 対移動可能で、軸回りの回転については一 化された状態で挿通されている。これによ キャリヤ73を経て出力されるエアモータ50の 転トルクがドライバビット23に伝達される
 本体部2の下端には、円筒形の打ち込み筒部 13が設けられている。この打ち込み筒部13の 周側をドライバビット23が回転しながら往復 動する。この打ち込み筒部13の長手方向中途 置に、前記ねじ連結帯送り機構12が接続さ ている。このねじ連結帯送り機構12によりね じ連結帯が1ピッチづつ送られて打ち込み筒 13内にねじが本体部2側の打ち込み動作に連 して1本ずつ供給される。
 打ち込み筒部13の先端部には、誤操作防止 のコンタクトアーム14が上下に相対移動可能 に支持されている。このコンタクトアーム14 その先端部を打ち込み筒部13の先端から僅 に突き出した位置にばね付勢されている。 のコンタクトアーム14をねじ打ち込み材Wに 接させ、然る後本体部2をねじ打ち込み材Wに 向けて押し付けることによりこのコンタクト アーム14をばね付勢力に抗して相対的に上動 せ、この上動操作状態でのみトリガ5の引き 操作を有効として当該ねじ打ち込み機1の誤 作が防止されるようになっている。このコ タクトアーム14による誤操作防止機能につい ては従来公知の技術であるので詳細な説明を 省略する。

 以上のように構成した本実施形態のねじ打 込み機1によれば、本体部2をねじ打ち込み Wに向けて押し付けてコンタクトアーム14を 動させた状態でトリガ5を引き操作すると、 リガバルブ4がオン作動してヘッドバルブ上 室30aが大気開放され、これによりヘッドバル ブ30が開かれる。ヘッドバルブ30が開かれる 、その開き始めの初期段階で先ず通気室30b 蓄圧室7から圧縮エアが供給され、これが通 室32を経て通気室33に流入する。通気室33に 縮エアが供給されると、その圧力によりダ パー26が上動してシリンダ下室25が閉じられ るとともに、通気室33が通気室34に連通され 状態となる。こうして、通気室30b,32,33,34が 通されることにより蓄圧室7からエアモータ5 0に圧縮エアが供給されてエアモータ50が回転 し始める。エアモータ50が回転することによ ドライバビット23が遊星歯車機構70のキャリ ア71を経てねじ締め方向に回転する。
 エアモータ50の起動後、ヘッドバルブ30がさ らに開かれると、通気室30bを経て通気室30cに 圧縮エアが供給され、これが流量切り換えバ ルブ40を経てシリンダ上室24内に供給されて ストン22が下動する。ピストン22の下動によ ドライバビット23がねじ締め方向に回転し つねじ打ち込み方向に一体で下動し、これ より打ち込み筒部13内に供給された1本のね がドライバビット23によってねじ打ち込み材 Wに打ち込まれながら締め付けられる。

 ねじ打ち込みが進行して、ピストン22がダ パー26に当接すると、当該ダンパー26はピス ン22の推力により押されて下動する(図4に示 す状態から図5に示す状態)。この際、ダンパ 26はその本体部26aの下面に作用する通気室33 の圧縮エアの圧力に抗して下動する。このた め、その分だけピストン22のねじ打ち込み力 弱められてねじ締めの最終段階では弱い打 込み力(締め込み力)でねじがねじ打ち込み Wに打ち込まれる。
 これに対して、ダンパー26が下動端に至っ 通気室33と通気室34との間がシールリング26d よってシールされるまでの間は、通気室33,3 4には常時安定した量の圧縮エアが供給され ことから、エアモータ50の出力トルクが一定 に保持され、従ってドライバビット23のねじ めトルクは弱められることなく最後まで安 して出力される。
 また、ダンパー26がピストン22に押されて下 動すると、当該ダンパー26がシリンダ21の下 部から外れて両者間に僅かな隙間が発生し この隙間を経てシリンダ下室25が通気室33に 通され、その結果図5中白抜きの矢印で示す ように通気室33からシリンダ下室25内に圧縮 アが流入する。シリンダ下室25に圧縮エアが 流入するため、この点でもピストン22のねじ ち込み力が弱められる。
 このように、ピストン22がその下動端に至 直前においてそのねじ打ち込み力が弱めら るので、当該ピストン22が下動端に至った際 の本体部2が受ける反動が弱められ、これに り使用者が手に受ける反動を小さくするこ ができる。
 さらに、図5に示すようにピストン22及びダ パー26が下動端に至った状態では、ピスト 22のシール凸部22aがダンパー26のシール凹部2 6f内に嵌り込んでシリンダ下室25と挿通孔26a( 気側)との間がシールされる。
 また、ダンパー26のシールリング26dが第1枠 60の挿通孔60aに嵌り込んで通気室33と通気室 34との間がシールされる。このため、通気室3 4への圧縮エアの供給が遮断されて、エアモ タ50が停止する。
 さらに、上記したようにダンパー26がピス ン22に押されて下動端に至ると、通気室33か シリンダ下室25に圧縮エアが流入し、これ 戻し孔21bを経て戻しエア室29内に供給される 。戻しエア室29内に流入した圧縮エアは前記 たようにピストン22を上動させるための作 エアとして利用される。

 ここで、ピストン22が下動端に至った際の 動等により、本体部2が僅かに持ち上げられ その結果、ねじの締め残し(打ち込み不足) 発生した場合に、本実施形態に係る打ち込 機1は、追い締めをすることができる。追い めは、一旦停止したエアモータ50が再起動 ることによりなされる。
 本体部2が反動等によって僅かに浮き上がり 、その結果ねじの締め残しが発生した場合に は、使用者がトリガ5を引き操作した状態(通 室33に圧縮エアが供給された状態)のまま再 本体部2をねじ打ち込み材Wに押し付ける。 ると、図6に示すようにピストン22がねじの め残し分だけ上動してダンパー26から離間す る。ピストン22がダンパー26から離間すると ピストン22のシール凸部22aがダンパー26のシ ル凹部26fから外れる。一方、この段階では 記したようにダンパー26が下動端に至って 気室33がシリンダ下室25に連通された状態と っており、従ってシリンダ下室25に通気室33 から圧縮エアが流入した状態となっている。
 このため、シール凸部22aがシール凹部26fか 外れると、図6中白抜きの矢印で示すように シリンダ下室25からシール凹部26fを経て挿通 26a内に圧縮エアが流入する。挿通孔26a内に 入した圧縮エアは、第2枠体61の支持孔61a内 流入し、その後通気孔61b~61bを経て通気室34 に流入する。こうして通気室34内に流入し 圧縮エアによってエアモータ50が再度回転し 始め、これによりねじの締め残しが追い締め される。

 このように本実施形態に係る打ち込み機1に よれば、ねじの締め残しが発生した場合に再 度本体部2をねじ打ち込み材Wに向けて押し付 操作することによりエアモータ50へ圧縮エ を供給する本締め用の主給気経路(通気室33 挿通孔60a→通気室34→吸気口52)とは別の追い 締め用の補助給気経路(通気室33→シリンダ下 室25→シール凹部26f→挿通孔26a→支持孔61a→ 通孔61b~61b→通気室34→吸気口52)を経てエア ータ50に圧縮エアが供給され、これにより アモータ50を再起動させてねじを追い締めす ることができる。本実施形態において、この 補助供給経路が追い締め用の圧縮エア供給経 路として機能し、これを構成するシール凸部 22a、シール凹部26f、挿通孔26a、支持孔61a及び 挿通孔61b~61b等が追い締め機構を構成してい 。
 また、補助給気経路は、主給気経路よりも 通孔61b~61bにおいてその流路面積が絞られて いるため、補助給気経路を経た追い締め時の エアモータ50の回転数は、主給気経路を経て 締め時のエアモータ50の回転数よりも低く るように設定されている。このため、追い め時においてドライバビット23の先端部がね じの頭部から外れてしまういわゆるカムアウ トを無くすことができる。
 ねじ締め完了後、使用者がトリガ5の引き操 作を止めると、トリガバルブ4がオフしてヘ ドバルブ上室30aに圧縮エアが供給され、こ によりヘッドバルブ30が下動して閉じられる 。ヘッドバルブ30が閉じられて、その下端部 バルブ台座部35に気密に当接した状態とな と、シールリング27aにより通気室30cが通気 30bから遮断され、また通気室30bが蓄圧室7か 遮断された状態となる。
 こうしてヘッドバルブ30が閉じられると、 リンダ上室24への圧縮エアの供給が遮断され る。シリンダ上室24への圧縮エアの供給が遮 されると、当該シリンダ上室24内の圧縮エ は、流量切り換えバルブ40、排気孔21a~21a、 ッドバルブ30の排気孔30g~30g、排気室30h及び 気管8を経て大気開放され得る状態(ピストン 22に対して下動方向の推力を発生させない状 )となる。このため、ヘッドバルブ30が閉じ れると、戻しエア室29内に蓄圧された圧縮 アによりピストン22が上死点まで戻される。
 また、ヘッドバルブ30が閉じられることに り、通気室33への圧縮エアの供給が遮断され 、従ってエアモータ50が停止した状態となる

 以上説明したように本実施形態のねじ打ち み機1によれば、ピストン22が下動しつつ、 通孔60aを経て連通された通気室33と通気室34 により主給気経路が形成され、この主給気経 路を経て供給される圧縮エアによってエアモ ータ50が回転することによりねじの打ち込み( 本締め)がなされる。ピストン22及びダンパー 26が下動端に至って本体部2がその反動により ねじ打ち込み材Wから浮き上がる等してねじ 締め残しが発生した場合には、再度本体部2 ねじ打ち込み材Wに向けて押し付け操作する とピストン22がダンパー26に対して相対的に 動し、これによりシール凸部22aがシール凹 26fから外れて挿通孔26aがシリンダ下室25に連 通された状態となる。シリンダ下室25は、ダ パー26が下動端位置に位置しているため通 室33に連通された状態となっている。このた め、通気室33の圧縮空気がシリンダ下室25及 挿通孔26aを経て第2枠体61の支持孔61a内に流 し、然る後通気孔61a~61aを経て通気室34に流 し、これがエアモータ50に供給されて当該エ アモータ50が再起動する。こうして主給気経 とは異なる補助給気経路(通気室33→挿通孔2 6a→通気孔61b~61b)を経てエアモータ50に圧縮エ アが供給されてエアモータ50が再起動し、こ により締め残しの追い締めがなされる。
 このことから、ピストン22の下動により発 する反動で本体部2が打ち込み材Wから浮き上 がる方向に変位し、その結果ねじの締め残し が発生した場合に、使用者が再度本体部2を し付け操作することにより補助給気経路が かれてエアモータ50を再起動することができ 、これによりねじの締め残しが追い締めされ るので、当該反動が発生した場合であっても ねじの締め残しをなくすことができる。
 また、主給気経路によりなされる本締めと 助給気経路を経てなされる追い締めが異な 回転数でなされるため、追い締めがなされ ことを容易に確認することができる。
 さらに、本実施形態に係るねじ打ち込み機1 によれば、追い締め段階ではより低回転でね じ締めがなされるので、当該ねじに対するド ライバビットの外れ(いわゆるカムアウト)を 生しにくくすることができる。
 また、ピストン22の下動端位置を規制する 動端規制部材としてのダンパー26を移動可能 に設けて主給気経路と補助給気経路をそれぞ れ開閉するバルブとして機能させる構成であ ることから別途特別の開閉バルブを追加する ことなく、上記の作用効果を得ることができ る。

 以上説明した実施形態には種々変更を加え ことができる。例えば、シリンダ上室24へ 流入エア量を切り換える流量切り換えバル 40を備えた構成を例示したが、本願発明は係 る流量切り換えバルブ40を備えないねじ打ち み機にも同様に適用することができる。係 切り換えバルブ40を備えない場合にも、締 残しが発生した場合にピストン22をダンパー 26に対して上動させ、これにより補助給気経 を経てエアモータ50に圧縮エアを供給する とで当該エアモータ50を再起動させて追い締 めすることができる。
 また、下動端規制部材の一例としてゴム製 ダンパー26を例示し、このダンパー26を打ち 込み方向に移動させてシリンダ21の下端部を 閉する構成を例示したが、これに限定され ものではなく、シリンダ21の下端部を開閉 る機能を別の部材によって実現する構成と てもよい。
 さらに、通気室33に流入したエアモータ回 用の圧縮エアをダンパー26の下面(反打ち込 方向)に作用させる構成を例示したが、ダン ーに対して反打ち込み方向の付勢力を与え 手段としての圧縮エアは、別の流路に供給 れたものを利用する構成としてもよい。