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Title:
SCREW ROTOR WORKING METHOD, WORKING APPARATUS, AND SCREW ROTOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/028127
Kind Code:
A1
Abstract:
Intended is to provide a screw rotor and to work the bottom wall face of the spiral groove of the screw rotor precisely. Provided is a screw rotor working method for working a spiral groove (41) in a work (120) by a tool (110), thereby to work the work (120) into the screw rotor (40) of a screw compressor (1). The working method includes the side wall face working step of working the side wall faces (42 and 43) of the spiral groove (41) by a rotary tool (110A), and the bottom wall face working step of working the bottom wall face (44) of the spiral groove (41) having the side wall faces (42 and 43) worked at the side wall face working step, by an irrotational tool (110B).

Inventors:
TAKAHASHI, Takayuki (Sakai Plant DAIKIN INDUSTRIES, LTD., 1304, Kanaoka-cho, Kita-ku, Sakai-sh, Osaka 11, 5918511, JP)
高橋孝幸 (〒11 大阪府堺市北区金岡町1304番地ダイキン工業株式会社 堺製作所 金岡工場内 Osaka, 5918511, JP)
SAITOU, Yutaka (DAIKIN INDUSTRIES LTD., 1-1,Nishihitotsuya, Settsu-sh, Osaka 85, 5668585, JP)
斉藤豊 (〒85 大阪府摂津市西一津屋1番1号ダイキン工業株式会社 淀川製作所内 Osaka, 5668585, JP)
SUSA, Toshihiro (Sakai Plant DAIKIN INDUSTRIES, LTD., 1304, Kanaoka-cho, Kita-ku, Sakai-sh, Osaka 11, 5918511, JP)
Application Number:
JP2008/001189
Publication Date:
March 05, 2009
Filing Date:
May 12, 2008
Export Citation:
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Assignee:
DAIKIN INDUSTRIES, LTD. (Umeda Center Bldg, 4-12 Nakazaki-nishi 2-chome,Kita-ku, Osaka-sh, Osaka 23, 5308323, JP)
ダイキン工業株式会社 (〒23 大阪府大阪市北区中崎西2丁目4番12号 梅田センタービル Osaka, 5308323, JP)
TAKAHASHI, Takayuki (Sakai Plant DAIKIN INDUSTRIES, LTD., 1304, Kanaoka-cho, Kita-ku, Sakai-sh, Osaka 11, 5918511, JP)
高橋孝幸 (〒11 大阪府堺市北区金岡町1304番地ダイキン工業株式会社 堺製作所 金岡工場内 Osaka, 5918511, JP)
SAITOU, Yutaka (DAIKIN INDUSTRIES LTD., 1-1,Nishihitotsuya, Settsu-sh, Osaka 85, 5668585, JP)
斉藤豊 (〒85 大阪府摂津市西一津屋1番1号ダイキン工業株式会社 淀川製作所内 Osaka, 5668585, JP)
International Classes:
B23P13/02; B23B5/48; B23C3/18; F04C18/16; F04C29/00; B23P13/00; B23B5/00; B23C3/00; F04C18/16; F04C29/00
Attorney, Agent or Firm:
MAEDA, Hiroshi et al. (Osaka-Marubeni Bldg, 5-7 Hommachi 2-chome, Chuo-ku, Osaka-sh, Osaka 53, 5410053, JP)
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Claims:
 工具(110)でワーク(120)に螺旋溝(41)を加工することにより該ワーク(120)をスクリュー圧縮機(1)のスクリューロータ(40)に加工するスクリューロータ加工方法であって、
 螺旋溝(41)の側壁面(42,43)を回転工具(110A)で加工する側壁面加工工程と、
 前記側壁面加工工程によって側壁面(42,43)が加工された螺旋溝(41)の底壁面(44)を非回転工具(110B)で加工する底壁面加工工程とを含むことを特徴とするスクリューロータ加工方法。
 請求項1において、
 前記非回転工具(110B)の先端部は、螺旋溝(41)に噛合するスクリュー圧縮機(1)のゲートロータ(50)のゲート(51)の先端部と同様の形状をしており、
 前記底壁面加工工程では、前記非回転工具(110B)をスクリュー圧縮機(1)において螺旋溝(41)を通過するゲート(51)と同様の姿勢に保持しながら、螺旋溝(41)の底壁面(44)を加工することを特徴とするスクリューロータ加工方法。
 請求項1において、
 前記側壁面加工工程では、前記回転工具(110A)によって螺旋溝(41)の両側壁面(42,43)をそれぞれ別々に加工することを特徴とするスクリューロータ加工方法。
 請求項1において、
 加工されるスクリューロータ(40)は、螺旋溝(41)の側壁面(42,43)と摺接する側端面(52,52)が曲率面に形成されたゲート(51)を有するゲートロータ(50)と噛合するものであり、
 前記側壁面加工工程では、前記ゲート(51)の側端面(52,52)の曲率半径以下の半径を有する回転工具(110A)で、螺旋溝(41)の側壁面(42,43)を該螺旋溝(41)を通過するゲート(51)の側端面(52,52)の軌跡に沿った形状に加工することを特徴とするスクリューロータ加工方法。
 請求項1において、
 前記側壁面加工工程では、前記回転工具(110A)を螺旋溝(41)の底側ほど外側に拡がるように傾けて、底側ほど溝幅が拡がった螺旋溝(41)を加工することを特徴とするスクリューロータ加工方法。
 工具(110)でワーク(120)に螺旋溝(41)を加工することにより該ワーク(120)をスクリュー圧縮機(1)のスクリューロータに加工するスクリューロータ加工装置であって、
 工具(110)とワーク(120)とをそれぞれ移動させて、該工具(110)に該ワーク(120)を加工させる制御部(500)を備え、
 前記制御部(500)は、回転工具(110A)にワーク(120)に螺旋溝(41)の側壁面(42,43)を加工させて、非回転工具(110B)にワーク(120)に螺旋溝(41)の底壁面(44)を加工させることを特徴とするスクリューロータ加工装置。
 請求項6において、
 前記非回転工具(110B)の先端部は、螺旋溝(41)に噛合するスクリュー圧縮機(1)のゲートロータ(50)のゲート(51)の先端部と同様の形状をしており、
 前記制御部(500)は、前記非回転工具(110B)をスクリュー圧縮機(1)において螺旋溝(41)を通過するゲート(51)と同様の姿勢に保持しながら、該非回転工具(110B)に螺旋溝(41)の底壁面(44)を加工させることを特徴とするスクリューロータ加工装置。
 請求項6において、
 前記制御部(500)は、前記回転工具(110A)に螺旋溝(41)の両側壁面(42,43)をそれぞれ別々に加工させることを特徴とするスクリューロータ加工装置。
 請求項6において、
 加工されるスクリューロータ(40)は、螺旋溝(41)の側壁面(42,43)と摺接する側端面(52,52)が曲率面に形成されたゲート(51)を有するゲートロータ(50)と噛合するものであり、
 前記回転工具(110A)は、その半径が前記ゲート(51)の側端面(52,52)の曲率半径以下であり、
 前記制御部(500)は、前記回転工具(110A)に螺旋溝(41)の側壁面(42,43)を、該螺旋溝(41)を通過するゲート(51)の側端面(52,52)の軌跡に沿った形状に加工させることを特徴とするスクリューロータ加工装置。
 請求項6において、
 前記非回転工具(110B)の先端隅部は、R形状となっていることを特徴とするスクリューロータ加工装置。
 ゲートロータ(50)のゲート(51)が噛合する螺旋溝(41)を有し、該ゲートロータ(50)と共にスクリュー圧縮機(1)を構成するスクリューロータであって、
 前記螺旋溝(41)の側壁面(42,43)は、該螺旋溝(41)を通過する前記ゲート(51)の側端面(52,52)の曲率面の軌跡に沿った形状となっており、
 前記螺旋溝(41)の底壁面(44)は、該螺旋溝(41)を通過する前記ゲート(51)の先端の軌跡に沿った形状となっていることを特徴とするスクリューロータ。
Description:
スクリューロータ加工方法、加 装置及びスクリューロータ

 本発明は、スクリュー圧縮機のスクリュ ロータを加工するスクリューロータ加工方 、加工装置及びスクリューロータに関する のである。

 従来より、冷媒や空気を圧縮する圧縮機 して、シングルスクリュー圧縮機が用いら ている。例えば、特許文献1には、1つのス リューロータと2つのゲートロータとを備え シングルスクリュー圧縮機が開示されてい 。

 このシングルスクリュー圧縮機について 図18を参照しながら説明する。同図に示す うに、スクリューロータ(640)は、概ね円柱状 に形成されており、その外周部に複数条の螺 旋溝(641)が刻まれている。ゲートロータ(650) 、概ね平板状に形成されており、スクリュ ロータ(640)の側方に配置されている。このゲ ートロータ(650)には、複数の長方形板状のゲ ト(651)が放射状に設けられている。ゲート ータ(650)は、その回転軸がスクリューロータ (640)の回転軸と直交する姿勢で設置され、ゲ ト(651)がスクリューロータ(640)の螺旋溝(641) 噛み合わされる。

 図18には図示しないが、シングルスクリ ー圧縮機では、スクリューロータ(640)とゲー トロータ(650)がケーシングに収容されており スクリューロータ(640)の螺旋溝(641)と、ゲー トロータ(650)のゲート(651)と、ケーシングの 壁面とによって圧縮室が形成される。スク ューロータ(640)を電動機等で回転駆動すると 、スクリューロータ(640)の回転に伴ってゲー ロータ(650)が回転する。そして、ゲートロ タ(650)のゲート(651)が、噛み合った螺旋溝(641 )の始端(同図における左端)から終端(同図に ける右端)へ向かって相対的に移動し、閉じ り状態となった圧縮室の容積が次第に縮小 る。その結果、圧縮室内の流体が圧縮され 。

 かかるシングルスクリュー圧縮機の一部 構成するスクリューロータ(640)は、特許文 2に示すような加工装置によって製造される

 特許文献2に開示された加工装置は、例えば エンドミル等の回転工具を支持する工具支持 部と、ワークを支持するワーク支持部とを備 え、工具とワークとを相対的に変位させると 共に回転工具を回転駆動しながら、該ワーク を該回転工具で加工してスクリューロータを 製造する。

特開2002-202080号公報

米国特許第6122824号明細書

 ところで、前述のような加工装置でスク ューロータの螺旋溝を加工する場合、回転 具の側周面で螺旋溝の側壁面を加工する際 、回転工具の先端面で螺旋溝の底壁面も加 することができる。

 しかしながら、側壁面を精度良く加工し うとすると、回転工具を螺旋溝の側壁面に のように当てるかを主眼に回転工具の相対 な姿勢が制御されるため、回転工具の先端 が螺旋溝の底壁面に対してどのように当た かまでは制御することが難しくなる。その 果、螺旋溝の底壁面をゲート先端の軌跡に った形状に形成することが困難となる。

 それに加えて、ゲートの先端形状は扁平 あるのに対し、回転工具の先端形状は必然 に円筒状になるため、このことからも、回 工具で加工された螺旋溝の底壁面をゲート 端の軌跡に厳密に一致させることは難しい

 本発明は、かかる点に鑑みてなされたも であり、その目的とするところは、スクリ ーロータ、特にその螺旋溝の底壁面を精度 く加工することにある。

 第1の発明は、工具(110)でワーク(120)に螺 溝(41)を加工することにより該ワーク(120)を クリュー圧縮機(1)のスクリューロータ(40)に 工するスクリューロータ加工方法が対象で る。そして、螺旋溝(41)の側壁面(42,43)を回 工具(110A)で加工する側壁面加工工程と、前 側壁面加工工程によって側壁面(42,43)が加工 れた螺旋溝(41)の底壁面(44)を非回転工具(110B )で加工する底壁面加工工程とを含むものと る。

 前記の構成の場合、螺旋溝(41)の側壁面(42 ,43)を回転工具(110A)で加工した後に、螺旋溝(4 1)の底壁面(44)を非回転工具(110B)で加工するこ とによって、側壁面(42,43)と底壁面(44)とを別 に加工するため、回転工具(110A)と非回転工 (110B)とをそれぞれ側壁面(42,43)と底壁面(44) 加工に適した姿勢に制御しながら加工を行 ことができ、側壁面(42,43)と底壁面(44)とをそ れぞれ高精度に加工することができる。また 、回転工具(110A)は加工時に円筒状になってし まうが、非回転工具(110B)はそれ自体の形状の まま加工を行うため、非回転工具(110B)を底壁 面(44)の加工に適した形状にしておくことに って、底壁面(44)をより高精度に加工するこ ができる。

 第2の発明は、第1の発明において、前記 回転工具(110B)の先端部は、螺旋溝(41)に噛合 るスクリュー圧縮機(1)のゲートロータ(50)の ゲート(51)の先端部と同様の形状をしており 前記底壁面加工工程では、前記非回転工具(1 10B)をスクリュー圧縮機(1)において螺旋溝(41) 通過するゲート(51)と同様の姿勢に保持しな がら、螺旋溝(41)の底壁面(44)を加工するもの する。

 前記の構成の場合、非回転工具(110B)の先 部が螺旋溝(41)に実際に噛合するゲート(51) 先端部と同様の形状をしていると共に、該 回転工具(110B)の姿勢を螺旋溝(41)を通過する ート(51)と同様の姿勢に保持しながら底壁面 (44)を加工することによって、底壁面(44)を螺 溝(41)を通過する際のゲート(51)の先端部の 跡に沿った形状に高精度に加工することが きる。

 第3の発明は、第1又は第2の発明において 前記側壁面加工工程では、前記回転工具(110 A)によって螺旋溝(41)の両側壁面(42,43)をそれ れ別々に加工するものとする。

 前記の構成の場合、螺旋溝(41)の側壁面(42 ,43)を同時に加工する(例えば、螺旋溝(41)の溝 幅と同じ外径を有する回転工具(110A)を用いて 加工する)のではなく、両側壁面(42,43)をそれ れ別々に加工することによって、各側壁面 加工に適した姿勢に回転工具(110A)を制御し がら加工を行うことができるため、両側壁 (42,43)をさらに高精度に加工することができ る。

 第4の発明は、第1~第3の何れか1つの発明 おいて、加工されるスクリューロータ(40)は 螺旋溝(41)の側壁面(42,43)と摺接する側端面(5 2,52)が曲率面に形成されたゲート(51)を有する ゲートロータ(50)と噛合するものであり、前 側壁面加工工程では、前記ゲート(51)の側端 (52,52)の曲率半径以下の半径を有する回転工 具(110A)で、螺旋溝(41)の側壁面(42,43)を該螺旋 (41)を通過するゲート(51)の側端面(52,52)の軌 に沿った形状に加工するものとする。

 前記の構成の場合、ゲート(51)の側端面(52 ,52)の曲率半径以下の半径を有する回転工具(1 10A)を用いて螺旋溝(41)の側壁面(42,43)を加工す ることによって、該側壁面(42,43)を螺旋溝(41) 通過するゲート(51)の側端面(52,52)の軌跡に った形状に加工することが可能となる。ま 、このように側壁面(42,43)を加工した後に、 記底壁面加工工程において非回転工具(110B) 底壁面(44)を加工することによって、側壁面 (42,43)が曲率面に形成されたゲート(51)の側端 (52,52)の軌跡に沿った形状に加工しつつ、底 壁面(44)を高精度に加工することができる。

 第5の発明は、第1の発明において、前記 壁面加工工程では、前記回転工具(110A)を螺 溝(41)の底側ほど外側に拡がるように傾けて 底側ほど溝幅が拡がった螺旋溝(41)を加工す るものとする。

 前記の構成の場合、螺旋溝(41)をその断面 積が概略扇形になるように形成することがで きる。その結果、同じ外形寸法のスクリュー 圧縮機であっても、圧縮室容積を拡大するこ とができる。

 第6の発明は、工具(110)でワーク(120)に螺 溝(41)を加工することにより該ワーク(120)を クリュー圧縮機(1)のスクリューロータに加 するスクリューロータ加工装置が対象であ 。そして、工具(110)とワーク(120)とをそれぞ 移動させて、該工具(110)に該ワーク(120)を加 工させる制御部(500)を備え、前記制御部(500) 、回転工具(110A)にワーク(120)に螺旋溝(41)の 壁面(42,43)を加工させて、非回転工具(110B)に ーク(120)に螺旋溝(41)の底壁面(44)を加工させ るものとする。

 前記の構成の場合、螺旋溝(41)の側壁面(42 ,43)を回転工具(110A)で加工した後に、螺旋溝(4 1)の底壁面(44)を非回転工具(110B)で加工するこ とによって、側壁面(42,43)と底壁面(44)とを別 に加工するため、回転工具(110A)と非回転工 (110B)とをそれぞれ側壁面(42,43)と底壁面(44) 加工に適した姿勢に制御しながら加工を行 ことができ、側壁面(42,43)と底壁面(44)とをそ れぞれ高精度に加工することができる。また 、回転工具(110A)は加工時に円筒状になってし まうが、非回転工具(110B)はそれ自体の形状の まま加工を行うため、非回転工具(110B)を底壁 面(44)の加工に適した形状にしておくことに って、底壁面(44)をより高精度に加工するこ ができる。

 第7の発明は、第6の発明において、前記 回転工具(110B)の先端部は、螺旋溝(41)に噛合 るスクリュー圧縮機(1)のゲートロータ(50)の ゲート(51)の先端部と同様の形状をしており 前記制御部(500)は、前記非回転工具(110B)をス クリュー圧縮機(1)において螺旋溝(41)を通過 るゲート(51)と同様の姿勢に保持しながら、 非回転工具(110B)に螺旋溝(41)の底壁面(44)を 工させるものとする。

 前記の構成の場合、非回転工具(110B)の先 部が螺旋溝(41)に実際に噛合するゲート(51) 先端部と同様の形状をしていると共に、該 回転工具(110B)の姿勢を螺旋溝(41)を通過する ート(51)と同様の姿勢に保持しながら底壁面 (44)を加工することによって、底壁面(44)を螺 溝(41)を通過する際のゲート(51)の先端部の 跡に沿った形状に高精度に加工することが きる。

 第8の発明は、第6又は第7の発明において 前記制御部(500)は、前記回転工具(110A)に螺 溝(41)の両側壁面(42,43)をそれぞれ別々に加工 させるものとする。

 前記の構成の場合、螺旋溝(41)の側壁面(42 ,43)を同時に加工する(例えば、螺旋溝(41)の溝 幅と同じ外径を有する回転工具(110A)を用いて 加工する)のではなく、両側壁面(42,43)をそれ れ別々に加工することによって、各側壁面 加工に適した姿勢に回転工具(110A)を制御し がら加工を行うことができるため、両側壁 (42,43)をさらに高精度に加工することができ る。

 第9の発明は、第6~第8の何れか1つの発明 おいて、加工されるスクリューロータ(40)は 螺旋溝(41)の側壁面(42,43)と摺接する側端面(5 2,52)が曲率面に形成されたゲート(51)を有する ゲートロータ(50)と噛合するものであり、前 回転工具(110A)は、その半径が前記ゲート(51) 側端面(52,52)の曲率半径以下であり、前記制 御部(500)は、前記回転工具(110A)に螺旋溝(41)の 側壁面(42,43)を、該螺旋溝(41)を通過するゲー (51)の側端面(52,52)の軌跡に沿った形状に加 させるものとする。

 前記の構成の場合、ゲート(51)の側端面(52 ,52)の曲率半径以下の半径を有する回転工具(1 10A)を用いて螺旋溝(41)の側壁面(42,43)を加工す ることによって、該側壁面(42,43)を螺旋溝(41) 通過するゲート(51)の側端面(52,52)の軌跡に った形状に加工することが可能となる。ま 、このように側壁面(42,43)を加工した後に、 記底壁面加工工程において非回転工具(110B) 底壁面(44)を加工することによって、側壁面 (42,43)が曲率面に形成されたゲート(51)の側端 (52,52)の軌跡に沿った形状に加工しつつ、底 壁面(44)を高精度に加工することができる。

 第10の発明は、第6の発明において、前記 回転工具(110B)の先端隅部は、R形状となって いるものとする。

 ここで、ゲートロータ(50)においてゲート (51)の先端隅部をR形状に形成すると、ゲート ータ(50)をスクリューロータ(40)に組み込む きに、ゲート(51)と螺旋溝(41)の側壁面(42,43) の干渉が緩和され、ゲート(51)と螺旋溝(41)と の噛合を容易に行うことができる。このよう な先端隅部がR形状に形成されたゲート(51)を 用する場合、螺旋溝(41)の形状も同様の形状 にすることが、圧縮効率の観点から好ましい 。

 つまり、前記の構成の場合、螺旋溝(41)の 隅部(即ち、側壁面(42,43)と底壁面(44)とが交わ る部分)をR形状(即ち、丸みを帯びた形状)に 成することができる。

 第11の発明は、ゲートロータ(50)のゲート( 51)が噛合する螺旋溝(41)を有し、該ゲートロ タ(50)と共にスクリュー圧縮機(1)を構成する クリューロータが対象である。そして、前 螺旋溝(41)の側壁面(42,43)は、該螺旋溝(41)を 過する前記ゲート(51)の側端面(52,52)の曲率 の軌跡に沿った形状となっており、前記螺 溝(41)の底壁面(44)は、該螺旋溝(41)を通過す 前記ゲート(51)の先端の軌跡に沿った形状と っているものとする。

 前記の構成の場合、螺旋溝(41)の側壁面(42 ,43)を曲率面に形成されたゲート(51)の側端面( 52,52)の軌跡に沿った形状に形成することによ って、ゲート(51)が螺旋溝(41)内を通過する際 、ゲート(51)の側端面(52,52)内における接触 置を変えながら該螺旋溝(41)の側壁面(42,43)と ゲート(51)の側端面(52,52)とが摺接することが き、ゲート(51)の耐久性を向上させる螺旋溝 (41)の側壁面(42,43)を実現することができる。 れに加えて、螺旋溝(41)の底壁面(44)をゲー (51)の先端の軌跡に沿った形状に形成するこ によって、螺旋溝(41)の底壁面(44)における ール性を向上させることができる。つまり ゲート(51)の耐久性を向上させる側壁面(42,43) とシール性を向上させる底壁面(44)とを両立 せた螺旋溝(41)を実現することができる。

 本発明によれば、螺旋溝(41)の側壁面(42,43 )を回転工具(110A)で加工すると共に、該螺旋 (41)の底壁面(44)を非回転工具(110B)で加工する ことによって、側壁面(42,43)と底壁面(44)とを れぞれ高精度に加工することができる。

 第2の発明によれば、非回転工具(110B)の先 端部をゲート(51)の先端部と同様の形状にす と共に、該非回転工具(110B)の姿勢をゲート(5 1)と同様の姿勢に保持しながら螺旋溝(41)の底 壁面(44)の加工を行うことによって、螺旋溝(4 1)の底壁面(44)をゲート(51)の先端の軌跡に沿 た形状に高精度に加工することができる。

 第3の発明によれば、螺旋溝(41)の両側壁 (42,43)をそれぞれ別々に加工することによっ 、両側壁面(42,43)をそれぞれ高精度に加工す ることができる。

 第4の発明によれば、螺旋溝(41)の側壁面(4 2,43)を該螺旋溝(41)を通過するゲート(51)の側 面(52,52)の軌跡に沿った形状に加工しつつ、 壁面(44)をゲート(51)の先端の軌跡に沿った 状に高精度に加工することができる。

 第5の発明によれば、回転工具(110A)を螺旋 溝(41)の底側ほど外側に拡がるように傾けて 旋溝(41)を加工することによって、断面が概 扇形の螺旋溝(41)を形成することができる。

 第6の発明によれば、螺旋溝(41)の側壁面(4 2,43)を回転工具(110A)で加工すると共に、該螺 溝(41)の底壁面(44)を非回転工具(110B)で加工 ることによって、側壁面(42,43)と底壁面(44)と をそれぞれ高精度に加工することができる。

 第7の発明によれば、非回転工具(110B)の先 端部をゲート(51)の先端部と同様の形状にす と共に、該非回転工具(110B)の姿勢をゲート(5 1)と同様の姿勢に保持しながら螺旋溝(41)の底 壁面(44)の加工を行うことによって、螺旋溝(4 1)の底壁面(44)をゲート(51)の先端の軌跡に沿 た形状に高精度に加工することができる。

 第8の発明によれば、螺旋溝(41)の両側壁 (42,43)をそれぞれ別々に加工することによっ 、両側壁面(42,43)をそれぞれ高精度に加工す ることができる。

 第9の発明によれば、螺旋溝(41)の側壁面(4 2,43)を該螺旋溝(41)を通過するゲート(51)の側 面(52,52)の軌跡に沿った形状に加工しつつ、 壁面(44)をゲート(51)の先端の軌跡に沿った 状に高精度に加工することができる。

 第10の発明によれば、非回転工具(110B)の 端隅部をR形状にすることによって、隅部がR 形状となった螺旋溝(41)を加工することがで る。その結果、先端隅部がR形状に形成され ゲート(51)を採用した場合でも、高いシール 性を確保することができる。

 第11の発明によれば、螺旋溝(41)の側壁面( 42,43)を曲率面に形成されたゲート(51)の側端 (52,52)の軌跡に沿った形状に形成すると共に 螺旋溝(41)の底壁面(44)をゲート(51)の先端の 跡に沿った形状に形成することによって、 ート(51)の耐久性を向上させる側壁面(42,43) シール性を向上させる底壁面(44)とを両立さ た螺旋溝(41)を実現することができる。

図1は、本発明の実施形態に係るスクリ ューロータの加工方法における螺旋溝の加工 手順を示す概略説明図であり、(A)は粗加工、 (B)は側壁面の仕上げ加工、(C)は底壁面の仕上 げ加工を示す。 図2は、シングルスクリュー圧縮機の要 部の構成を示す縦断面図である。 図3は、図2のIII-III線における横断面図 ある。 図4は、シングルスクリュー圧縮機の要 部を抜き出して示す斜視図である。 図5は、シングルスクリュー圧縮機の要 部を抜き出して示す斜視図である。 図6は、実施形態に係る圧縮機構の動作 を示す平面図であり、(A)は吸込行程を示し、 (B)は圧縮行程を示し、(C)は吐出行程示す。 図7は、図4のVII-VII線における断面図で る。 図8は、スクリューロータ加工装置の全 体構成を示す概略斜視図である。 図9は、スピンドル本体の概略構成を示 す概略斜視図である。 図10は、バイト用ツールホルダの概略 成を示す概略斜視図である。 図11は、別のスピンドル本体及びバイ 用ツールホルダの概略構成を示す概略斜視 である。 図12は、ワーク加工時のスクリューロ タ加工装置を示す概略斜視図である。 図13は、制御装置の要部の構成を示す ロック図である。 図14は、実施形態1の変形例に係るスク リューロータの加工方法における螺旋溝の加 工手順を示す概略説明図であり、(A)は粗加工 、(B)は側壁面の仕上げ加工、(C)は底壁面の仕 上げ加工を示す。 図15は、別の変形例に係るスクリュー ータの加工方法における螺旋溝の底壁面の 上げ加工を示す。 図16は、実施形態2に係るスクリュー圧 縮機のスクリューロータの横断面図である。 図17は、ゲートロータの平面図である 図18は、一般的なシングルスクリュー 縮機の要部の構成を示す平面図である。

符号の説明

1   シングルスクリュー圧縮機(スクリュー 縮機)
40  スクリューロータ
41  螺旋溝
42  側壁面
43  側壁面
44  底壁面
50  ゲートロータ
51  ゲート
52  側端面
100  スクリューロータ加工装置
110  工具
110A エンドミル(回転工具)
110B バイト(非回転工具)
120  ワーク
500  制御装置(制御部)
A   水平軸
B   鉛直軸(B)

 以下、本発明の実施形態を図面に基づい 詳細に説明する。

 《発明の実施形態1》
 本発明の実施形態1に係るスクリューロータ 加工装置(100)によって製造されるスクリュー ータ(40)は、シングルスクリュー圧縮機(以 、単にスクリュー圧縮機という)(1)に用いら る。そこで、まず、スクリュー圧縮機(1)に いて説明する。

 このスクリュー圧縮機(1)は、冷凍サイク を行う冷媒回路に設けられて冷媒を圧縮す ためのものである。スクリュー圧縮機(1)は 図2,3に示すように、密閉型に構成されてい 。このスクリュー圧縮機(1)では、圧縮機構( 20)とそれを駆動する電動機とが1つのケーシ グ(10)に収容されている。圧縮機構(20)は、駆 動軸(21)を介して電動機と連結されている。 2において、電動機は省略されている。また ケーシング(10)内には、冷媒回路の蒸発器か ら低圧のガス冷媒が導入されると共に該低圧 ガスを圧縮機構(20)へ案内する低圧空間(S1)と 圧縮機構(20)から吐出された高圧のガス冷媒 が流入する高圧空間(S2)とが区画形成されて る。

 圧縮機構(20)は、ケーシング(10)内に形成 れた円筒壁(30)と、該円筒壁(30)の中に配置さ れた1つのスクリューロータ(40)と、該スクリ ーロータ(40)に噛み合う2つのゲートロータ(5 0)とを備えている。スクリューロータ(40)には 、駆動軸(21)が挿通されている。スクリュー ータ(40)と駆動軸(21)は、キー(22)によって連 されている。駆動軸(21)は、スクリューロー (40)と同軸上に配置されている。駆動軸(21) 先端部は、圧縮機構(20)の高圧側(図2の右側) 位置する軸受ホルダ(60)に回転自在に支持さ れている。この軸受ホルダ(60)は、玉軸受(61) 介して駆動軸(21)を支持している。

 図4,5に示すように、スクリューロータ(40) は、概ね円柱状に形成された金属製の部材で ある。スクリューロータ(40)は、円筒壁(30)に 転可能に嵌合しており、その外周面が円筒 (30)の内周面と摺接する。スクリューロータ (40)の外周部には、スクリューロータ(40)の一 から他端へ向かって螺旋状に延びる螺旋溝( 41)が複数(本実施形態では、6本)形成されてい る。

 スクリューロータ(40)の各螺旋溝(41)は、 5における左端が始端となり、同図における 端が終端となっている。また、スクリュー ータ(40)は、同図における左端部(吸入側の 部)がテーパー状に形成されている。図5に示 すスクリューロータ(40)では、テーパー面状 形成されたその左端面に螺旋溝(41)の始端が 口する一方、その右端面に螺旋溝(41)の終端 は開口していない。

 螺旋溝(41)では、両側の側壁面(42,43)のう 、ゲート(51)の進行方向の前側に位置するも が第1側壁面(42)となり、ゲート(51)の進行方 の後側に位置するものが第2側壁面(43)とな ている。

 各ゲートロータ(50)は、長方形板状に形成 された複数(本実施形態では、11枚)のゲート(5 1)が放射状に設けられた樹脂製の部材である 各ゲートロータ(50)は、円筒壁(30)の外側に クリューロータ(40)を挟んで対称に配置され 軸心がスクリューロータ(40)の軸心と直交し ている。各ゲートロータ(50)は、ゲート(51)が 筒壁(30)の一部を貫通してスクリューロータ (40)の螺旋溝(41)に噛み合うように配置されて る。

 ゲートロータ(50)は、金属製のロータ支持 部材(55)に取り付けられている(図4を参照)。 ータ支持部材(55)は、基部(56)とアーム部(57) 軸部(58)とを備えている。基部(56)は、やや肉 厚の円板状に形成されている。アーム部(57) 、ゲートロータ(50)のゲート(51)と同数だけ設 けられており、基部(56)の外周面から外側へ かって放射状に延びている。軸部(58)は、棒 に形成されて基部(56)に立設されている。軸 部(58)の中心軸は、基部(56)の中心軸と一致し いる。ゲートロータ(50)は、基部(56)及びア ム部(57)における軸部(58)とは反対側の面に取 り付けられている。各アーム部(57)は、ゲー (51)の背面に当接している。

 ゲートロータ(50)が取り付けられたロータ 支持部材(55)は、円筒壁(30)に隣接してケーシ グ(10)内に区画形成されたゲートロータ室(90 )に収容されている(図3を参照)。図3における クリューロータ(40)の右側に配置されたロー タ支持部材(55)は、ゲートロータ(50)が下端側 なる姿勢で設置されている。一方、同図に けるスクリューロータ(40)の左側に配置され たロータ支持部材(55)は、ゲートロータ(50)が 端側となる姿勢で設置されている。各ロー 支持部材(55)の軸部(58)は、ゲートロータ室(9 0)内の軸受ハウジング(91)に玉軸受(92,93)を介 て回転自在に支持されている。なお、各ゲ トロータ室(90)は、低圧空間(S1)に連通してい る。

 圧縮機構(20)では、円筒壁(30)の内周面と スクリューロータ(40)の螺旋溝(41)と、ゲート ロータ(50)のゲート(51)とによって囲まれた空 が圧縮室(23)になる。スクリューロータ(40) 螺旋溝(41)は、吸入側端部において低圧空間( S1)に開放しており、この開放部分が圧縮機構 (20)の吸入口(24)になっている。

 スクリュー圧縮機(1)には、容量制御機構 してスライドバルブ(70)が設けられている。 このスライドバルブ(70)は、円筒壁(30)がその 方向の2カ所において径方向外側に膨出した スライドバルブ収納部(31)内に設けられてい 。スライドバルブ(70)は、内面が円筒壁(30)の 内周面の一部を構成すると共に、円筒壁(30) 軸心方向にスライド可能に構成されている

 スライドバルブ(70)が図2における右方向 スライドすると、スライドバルブ収納部(31) 端面(P1)とスライドバルブ(70)の端面(P2)との に軸方向隙間が形成される。この軸方向隙 は、圧縮室(23)から低圧空間(S1)へ冷媒を戻 ためのバイパス通路(33)となっている。スラ ドバルブ(70)を移動させてバイパス通路(33) 開度を変更すると、圧縮機構(20)の容量が変 する。また、スライドバルブ(70)は、圧縮室 (23)と高圧空間(S2)とを連通させるための吐出 (25)が形成されている。

 前記スクリュー圧縮機(1)には、スライド ルブ(70)をスライド駆動させるためのスライ ドバルブ駆動機構(80)が設けられている。こ スライドバルブ駆動機構(80)は、軸受ホルダ( 60)に固定されたシリンダ(81)と、該シリンダ(8 1)内に装填されたピストン(82)と、該ピストン (82)のピストンロッド(83)に連結されたアーム( 84)と、該アーム(84)とスライドバルブ(70)とを 結する連結ロッド(85)と、アーム(84)を図2の 方向に付勢するスプリング(86)とを備えてい る。

 図2に示すスライドバルブ駆動機構(80)に いて、ピストン(82)の左側空間には低圧圧力 作用し、ピストン(82)の右側空間には高圧圧 力が作用する。スライドバルブ駆動機構(80) 、ピストン(82)の左右の端面に作用するガス を調節することによって該ピストン(82)の動 きを制御し、スライドバルブ(70)の位置を調 するように構成されている。

  -運転動作-
 前記シングルスクリュー圧縮機(1)の運転動 について説明する。

 シングルスクリュー圧縮機(1)において電 機を起動すると、駆動軸(21)が回転するのに 伴ってスクリューロータ(40)が回転する。こ スクリューロータ(40)の回転に伴ってゲート ータ(50)も回転し、圧縮機構(20)が吸入行程 圧縮行程および吐出行程を繰り返す。ここ は、図6において網掛けを付した圧縮室(23)に 着目して説明する。

 図6(A)において、網掛けを付した圧縮室(23 )は、低圧空間(S1)に連通している。また、こ 圧縮室(23)が形成されている螺旋溝(41)は、 図の下側に位置するゲートロータ(50)のゲー (51)と噛み合わされている。スクリューロー タ(40)が回転すると、このゲート(51)が螺旋溝( 41)の終端へ向かって相対的に移動し、それに 伴って圧縮室(23)の容積が拡大する。その結 、低圧空間(S1)の低圧ガス冷媒が吸入口(24)を 通じて圧縮室(23)へ吸い込まれる。

 スクリューロータ(40)が更に回転すると、 図6(B)の状態となる。同図において、網掛け 付した圧縮室(23)は、閉じきり状態となって る。つまり、この圧縮室(23)が形成されてい る螺旋溝(41)は、同図の上側に位置するゲー ロータ(50)のゲート(51)と噛み合わされ、この ゲート(51)によって低圧空間(S1)から仕切られ いる。そして、スクリューロータ(40)の回転 に伴ってゲート(51)が螺旋溝(41)の終端へ向か て移動すると、圧縮室(23)の容積が次第に縮 小する。その結果、圧縮室(23)内のガス冷媒 圧縮される。

 スクリューロータ(40)が更に回転すると、 図6(C)の状態となる。同図において、網掛け 付した圧縮室(23)は、吐出口(25)を介して高圧 空間(S2)と連通した状態となっている。そし 、スクリューロータ(40)の回転に伴ってゲー (51)が螺旋溝(41)の終端へ向かって移動する 、圧縮された冷媒ガスが圧縮室(23)から高圧 間(S2)へ押し出されてゆく。

 なお、螺旋溝(41)内の圧縮室(23)が閉じき 状態となる位置にゲート(51)が到達した後に いて、ゲート(51)と螺旋溝(41)の側壁面(42,43) び底壁面(44)とは物理的に擦れ合っている必 要はなく、両者の間に微小な隙間があっても 差し支えない。つまり、ゲート(51)と螺旋溝(4 1)の側壁面(42,43)及び底壁面(44)と間に微小な 間があっても、この隙間が潤滑油からなる 膜でシールできる程度のものであれば、圧 室(23)の気密性は保たれ、圧縮室(23)から漏れ 出すガス冷媒の量は僅かな量に抑えられる。

 ここで、ゲート(51)及び螺旋溝(41)の形状 ついて、さらに詳細に説明する。

 螺旋溝(41)の側壁面(42,43)は、ゲートロー (50)の回転面に対して傾斜しており、その傾 角は、螺旋溝(41)の始端側から終端側に向か って変化している。すなわち、螺旋溝(41)内 始端側から終端側に向かって進んでいくゲ ト(51)に対して、螺旋溝(41)の側壁面(42,43)の 斜角度は、ゲート(51)の螺旋溝(41)内の位置に 応じて変わることになる。

 このように構成された螺旋溝(41)に噛合す るゲート(51)の側端面(52,52)はそれぞれ、図7に 示すように、螺旋溝(41)の側壁面(42,43)の最大 斜角度に対応した最大傾斜平面(52a)と、R形 に形成されたシール面(52b)と、螺旋溝(41)の 壁面(42,43)の最小傾斜角度に対応した最小傾 斜平面(52c)とで構成されている。

 つまり、最大傾斜平面(52a)は、ゲートロ タ(50)の回転軸に対して、螺旋溝(41)の側壁面 (42,43)の最小傾斜角度と同じ角度で傾斜して る。一方、最小傾斜平面(52c)は、ゲートロー タ(50)の回転軸に対して、螺旋溝(41)の側壁面( 42,43)の最大傾斜角度と同じ角度で傾斜してい る。

 そして、この最大傾斜平面(52a)と最小傾 平面(52c)とを滑らかに繋ぐようにシール面(52 b)が形成されている。詳しくは、シール面(52b )の最大傾斜平面(52a)側の端縁部における接平 面が該最大傾斜平面(52a)と一致する一方、シ ル面(52b)の最小傾斜平面(52c)側の端縁部にお ける接平面が該最小傾斜平面(52c)と一致する うに、シール面(52b)が形成されている。

 ゲート(51)は、このシール面(52b)において 旋溝(41)の側壁面(42,43)と接触する。詳しく 、ゲート(51)が螺旋溝(41)を始端側から終端側 へ通過する際に、側壁面(42,43)の傾斜角度に じてシール面(52b)内における接触位置を変え ながら、該シール面(52b)と側壁面(42,43)とが接 触している。こうして、ゲート(51)が螺旋溝(4 1)内を始端側から終端側に向かって通過する 、ゲート(51)の側端面(52,52)は、螺旋溝(41)の 壁面(42,43)と常に同じ部分で接触するわけで はなく、シール面(52b)内で接触位置を変えな ら該側壁面(42,43)と接触している。こうする ことで、ゲート(51)の摩耗を抑制することが きる。

 尚、ゲート(51)の両側端面(52,52)において 一方と他方とで、最大傾斜平面(52a)、シール 面(52b)及び最小傾斜平面(52c)の面積及び位置 異なっていてもよい。

 また、このように、R形状に形成されたシ ール面(52b)内で接触位置を変えながら、ゲー (51)と螺旋溝(41)が接触する構成においては 螺旋溝(41)の側壁面(42,43)の形状も、ゲート(51 )の側端面(52,52)における常に同じ部分が螺旋 (41)の側壁面(42,43)と接触する構成と比較し 異なる。すなわち、ゲート(51)の側端面(52,52) における同じ部分が螺旋溝(41)の側壁面(42,43) 接触する構成においては、該側壁面(42,43)の 形状は、ゲートロータ(50)をその回転軸回り 回転させつつ、スクリューロータをその回 軸回りに回転させる際の、ゲート(51)の側端 (52,52)における接触部分の軌跡となる。それ に対して、ゲート(51)の側端面(52,52)のシール (52b)において接触位置を変えながら該側端 (52,52)と螺旋溝(41)の側壁面(42,43)とが接触す 構成においては、該側壁面(42,43)の形状は、 ートロータ(50)をその回転軸回りに回転させ つつ、スクリューロータをその回転軸回りに 回転させる際の、ゲート(51)のシール面(52b)の 軌跡となっている。このように、ゲート(51) 側端面(52,52)がR形状に形成されている場合に は、螺旋溝(41)の側壁面(42,43)の形状もそれに じて異なる。

  -スクリューロータ加工装置-
 続いて、本実施形態のスクリューロータ加 装置(以下、単に加工装置という)(100)につい て説明する。

 加工装置(100)は、図8に示すように、エン ミル等の工具(110)を支持する工具支持ユニ ト(200)と、被削物であるワーク(120)を支持す ワーク支持ユニット(300)と、これら工具支 ユニット(200)及びワーク支持ユニット(300)が 設された基台(130)と、該工具支持ユニット(2 00)及びワーク支持ユニット(300)を制御する制 装置(500)(図13参照)とを備えている。

 工具支持ユニット(200)は、基台(130)に配設 されたコラム(210)と、該コラム(210)に取り付 られたスピンドル部(220)とを有している。

 コラム(210)は、基台(130)の上面に設けられ たZ軸ガイドレール(140,140)に対して摺動自在 取り付けられていて、該Z軸ガイドレール(140 ,140)が延びるZ軸方向に移動可能となっている 。詳しくは、コラム(210)は、リニアサーボモ タによってZ軸方向に位置決めされながら移 動する。このコラム(210)の、ワーク支持ユニ ト(300)と対向する面には、Y軸に沿って延び Y軸ガイドレール(150,150)が延設されている。 このY軸は、鉛直方向に延びている。

 スピンドル部(220)は、ベース部(230)と、ス ピンドル本体(240)と、ツールホルダ(250)とを している。

 ベース部(230)は、コラム(210)のY軸ガイド ール(150,150)に摺動自在に取り付けられてい 。このベース部(230)は、リニアサーボモータ によってY軸方向に位置決めされながら移動 る。つまり、スピンドル部(220)は、Y軸ガイ レール(150,150)が延びるY軸方向に移動可能と っている。

 スピンドル本体(240)には、工具(110)を支持 したツールホルダ(250)が着脱可能に取り付け れている。また、スピンドル本体(240)には サーボモータが搭載されていて、このサー モータにより所望の回転速度でツールホル (250)、即ち工具(110)が回転駆動される。

 スピンドル本体(240)は、図9に示すように ケーシング(241)と、ケーシング(241)内に配設 された回転主軸部(242)と、該回転主軸部(242) 回転駆動するモータ(図示省略)とを有してい る。このスピンドル本体(240)は、回転主軸部( 242)の回転軸が前記Z軸ガイドレール(140,140)と 行となるようにしてケーシング(241)の基端 がベース部(230)に取り付けられている。回転 主軸部(242)は、その先端部がケーシング(241) 先端から外部に露出している。そして、回 主軸部(242)の先端部には開口が設けられてお り、その開口にツールホルダ(250)が着脱可能 取り付けられる。

 ツールホルダ(250)は、その基端部が前記 ピンドル本体(240)の回転主軸部(242)に取り付 られる一方、その先端部にエンドミル等の 具(110)が回転不能に取り付けられる。この ールホルダ(250)は、取り付けられる工具(110) 種類によっていくつかのタイプに分かれて る。例えば、図9には、回転工具としてのエ ンドミル(110A)が取り付けられるエンドミル用 ツールホルダ(250A)を示している。このエンド ミル用ツールホルダ(250A)は、先端部にチャッ クを介してエンドミル(110A)が回転不能に取り 付けられるように構成されている。また、非 回転工具としてのバイト(110B)が取り付けられ るバイト用ツールホルダ(250B)は、図10に示す うに、先端部にサイドロックねじを介して イト(110B)が回転不能に取り付けられるよう 構成されている。

 このスピンドル本体(240)は、エンドミル ツールホルダ(250A)が取り付けられるときに 、該エンドミル用ツールホルダ(250A)を回転 動する一方、バイト用ツールホルダ(250B)が り付けられるときには、該バイト用ツール ルダ(250B)を回転不能に支持するように構成 れている。

 詳しくは、スピンドル本体(240)は、サー モータを搭載し且つ割り出し機能を有する ピンドルで構成されていると共に、回転主 部(242)の先端面に、ドライブキー(243)が設け れている。一方、エンドミル用及びバイト ツールホルダ(250A,250B)の基端部には、回転 軸部(242)の先端面と当接する鍔部(251)が設け れていると共に、該鍔部(251)には、前記ド イブキー(243)が嵌り込むキー溝(252)が形成さ ている。

 このように構成されたエンドミル用及び イト用ツールホルダ(250A,250B)を、キー溝(252) にドライブキー(243)が嵌り込むようにして回 主軸部(242)に取り付ける。こうすることで エンドミル用及びバイト用ツールホルダ(250A ,250B)が回転主軸部(242)に対して回転不能に取 付けられる。そして、エンドミル用ツール ルダ(250A)を取り付けたときには、エンドミ 用ツールホルダ(250A)をサーボモータによっ 所望の回転速度で回転駆動する。一方、バ ト用ツールホルダ(250B)を取り付けたときに 、サーボモータの割り出し機能により回転 軸部(242)を位相が固定されるように制御し バイト用ツールホルダ(250B)を回転不能に固 する。

 尚、スピンドル本体(240)及びツールホル (250)は、以下のように構成してもよい。すな わち、図11に示すように、ケーシング(241)の 端面には凹形状の被係合部(244)が形成されて いる一方、バイト用ツールホルダ(250B)にはケ ーシング(241)の先端面まで延びる棒状の係合 (253)が形成されている。尚、エンドミル用 ールホルダ(250A)には、該係合部(253)が形成さ れていない。つまり、バイト用ツールホルダ (250B)は、回転主軸部(242)に取り付けられるこ によって係合部(253)の先端が被係合部(244)に 嵌り込んでケーシング(241)に対して回転不能 固定される一方、エンドミル用ツールホル (250A)は、回転主軸部(242)に取り付けられて その回転をケーシング(241)に拘束されること はない。

 このように構成された工具支持ユニット( 200)においては、制御装置(500)からの制御信号 に応じてコラム(210)及びベース部(230)のリニ サーボモータが駆動制御されることによっ 、工具(110)が所望のY方向位置及びZ方向位置 位置決めされると共に、制御装置(500)から 制御信号に応じてスピンドル本体(240)のサー ボモータが駆動制御されることによって、工 具(110)が回転駆動されるか、又は回転不能に 持される。

 一方、ワーク支持ユニット(300)は、基台(1 30)に対して回転自在に配設された回転テーブ ル(310)と、該回転テーブル(310)上に設置され 被削物であるワーク(120)をクランプするクラ ンプ部(320)と、該回転テーブル(310)上に設置 れて該クランプ部(320)に支持されたワークの 回転中心を支持するセンタ(330)とを有してい 。このワーク支持ユニット(300)がワーク支 部を構成する。

 回転テーブル(310)は、基台(130)の上面に設 けられ且つX軸方向(Y軸及びZ軸に直交する)に びるX軸ガイドレール(160,160)に対して摺動自 在に取り付けられた基礎部(311)と、該基礎部( 311)に対して鉛直方向に延びる鉛直軸(B)回り 回転自在に取り付けられた回転台(312)とを有 している。詳しくは、この基礎部(311)は、リ アサーボモータによってX軸方向に位置決め されながら移動する。また、回転台(312)は、 ーボモータによって鉛直軸(B)回りの回転角 位置決めされながら回転移動する。

 クランプ部(320)は、水平方向に延びる水 軸(A)回りにワーク(120)を回転自在に支持して いている。この水平軸(A)は、回転台(312)の回 中心となる鉛直軸(B)と交差している。クラ プ部(320)は、ワーク(120)をサーボモータによ って水平軸(A)回りの回転角を位置決めしなが ら回転移動させる。

 また、センタ(330)は、回転テーブル(310)上 において前記水平軸(A)に沿って摺動自在であ って、クランプ部(320)に支持されたワーク(120 )の回転中心に対して該ワーク(120)の先端側か ら当接するように構成されている。すなわち 、センタ(330)は、クランプ部(320)によって片 ち状にクランプされたワーク(120)の自由端に おいて、その回転中心をセンタ押しすること で、クランプ部(320)によって水平軸(A)回りに 転駆動されるワーク(120)の軸ブレを防止し いる。

 このように構成されたワーク支持ユニッ (300)においては、制御装置(500)からの制御信 号に応じて回転テーブル(310)が所望のX方向位 置に位置決めされると共に、制御装置(500)か の制御信号に応じて回転テーブル(310)の回 台(312)及びクランプ部(320)のサーボモータが 動制御されることによって、ワーク(120)が 直軸(B)回り及び水平軸(A)回りに位置決めさ る。

 つまり、加工装置(100)は、制御装置(500)か らの制御信号に応じて、工具支持ユニット(20 0)とワーク支持ユニット(300)とを駆動制御す ことによって、図12に示すように、工具(110) びワーク(120)を相対的に移動させて、該工 (110)でワーク(120)を加工する。

 続いて、制御装置(500)について詳しく説 する。

 制御装置(500)は、図13に示すように、スク リューロータ(40)の螺旋溝(41)の設計データが 力される入力部(510)と、工具支持ユニット(2 00)及びワーク支持ユニット(300)を駆動制御す ためのNCデータを算出する演算部(520)と、該 NCデータを工具支持ユニット(200)及びワーク 持ユニット(300)の各リニアサーボモータ及び サーボモータに出力する出力部(530)とを有し いる。この制御装置(500)が制御部を構成す 。

 入力部(510)は、スクリューロータ(40)の螺 溝(41)の設計データが入力され、この設計デ ータに基づいて工具(110)のワーク(120)に対す 相対移動経路データを算出する。ここで、 対移動経路データは、工具位置ベクトルデ タ及び工具姿勢ベクトルデータとからなる 工具位置ベクトルとは、ワーク座標系にお る工具(110)の位置、例えば、エンドミルの場 合はその回転軸の先端部の位置のベクトルで ある。工具位置ベクトルデータは、この工具 位置ベクトルの集合であって、ワーク座標系 における工具(110)の移動経路を示すデータで る。工具姿勢ベクトルは、ワーク座標系に ける工具(110)の姿勢、即ち、工具(110)の傾き を示すベクトルである。工具姿勢ベクトルデ ータは、この工具姿勢ベクトルの集合であっ て、工具位置ベクトルデータに関連付けられ ている。尚、入力部(510)は、スクリューロー (40)の設計データではなく、相対移動経路デ ータが直接入力される構成であってもよい。

 演算部(520)は、入力部(510)からの相対移動 経路データに基づいて、前記工具支持ユニッ ト(200)及びワーク支持ユニット(300)をそれぞ 駆動するためのNCデータ(数値データ)を作成 る。このNCデータは、加工装置(100)における 機械座標系における直交3軸の位置指令デー と、回転2軸の角度指令データとからなる点 データである。直交3軸の位置指令データは 、相対移動経路データの工具位置ベクトルデ ータを機械座標系に変換した点群データであ って、ワーク支持ユニット(300)における回転 ーブル(310)のX座標、並びに工具支持ユニッ (200)におけるコラム(210)のZ座標及びベース (230)のY座標に対応している。また、回転2軸 角度指令データは、相対移動経路データの 具姿勢ベクトルデータを機械座標系に変換 た点群データであって、ワーク支持ユニッ (300)における回転テーブル(310)の回転台(312) 鉛直軸(B)回りの回転角度及びクランプ部(320 )の水平軸(A)回りの回転角度に対応している 尚、NCデータには、位置指令データ及び角度 指令データの他、速度指令データなどが含ま れている。つまり、工具支持ユニット(200)に いては、コラム(210)のZ方向位置、及びベー 部(230)のY方向位置及び工具(110)を回転駆動 せるか、固定的に支持するか、そして、回 駆動させる場合にはその回転速度等をNCデー タとして作成する。また、ワーク支持ユニッ ト(300)については、回転テーブル(310)の基礎 (311)のX方向位置、回転テーブル(310)の回転台 (312)の鉛直軸(B)回りの回転角度及びクランプ (320)の水平軸(A)回りに回転角度をNCデータと して作成する。

 出力部(530)は、演算部(520)からのNCデータ 基づいて、工具支持ユニット(200)及びワー 支持ユニット(300)の各リニアサーボモータ及 びサーボモータに制御信号を出力する。

 こうして、出力部(530)から工具支持ユニ ト(200)及びワーク支持ユニット(300)の各リニ サーボモータ及びサーボモータに制御信号 入力されることによって、工具支持ユニッ (200)及びワーク支持ユニット(300)は該制御信 号に応じて移動し、その結果、工具(110)がワ ク(120)に対して所望の相対移動経路に沿っ 移動しながら該ワーク(120)に螺旋溝(41)を加 していく。

 螺旋溝(41)の加工は、粗加工、側壁面の仕 上げ加工、底壁面の仕上げ加工の順に行われ る。

 詳しくは、まず、エンドミル用ツールホ ダ(250A)を介してスピンドル部(220)にエンド ル(110A)を搭載し、図1(a)に示すように、該エ ドミル用ツールホルダ(250A)でワーク(120)に 旋溝(41)を粗加工する。このとき、エンドミ (110A)の相対移動経路は粗加工用の相対移動 路が設定されており、その粗加工用の相対 動経路に応じて工具支持ユニット(200)及び ーク支持ユニット(300)が駆動される。つまり 、入力部(510)は、まず、粗加工用の相対移動 路を出力する。尚、図中の実線は、実際に ーク(120)に加工された溝の形状を示し、破 はワーク(120)に加工しようとする螺旋溝(41) 形状を示す。

 続いて、図1(b)に示すように、エンドミル (110A)によって螺旋溝(41)の側壁面の仕上げ加 を行う。この仕上げ加工は、螺旋溝(41)の両 壁面(42,43)を別々に行う。このとき、螺旋溝 (41)の一方の側壁面を加工するときと他方の 壁面を加工するときとで、別々の相対移動 路が設定されており、エンドミル(110A)はそ ぞれの相対移動経路に沿って移動しながら 両側壁面(42,43)をそれぞれ加工していく。つ り、入力部(510)は、粗加工用の相対移動経 に続いて、側壁面の仕上げ加工用の相対移 経路を出力する。このとき、エンドミル(110A )の半径は、ゲート(51)のシール面(52b,52b)の曲 半径と同じか、あるいは、それ以下となっ いる。こうすることで、側壁面(42,43)を、ゲ ート(51)のシール面(52b,52b)の軌跡に沿った形 に形成することができる。

 次に、バイト用ツールホルダ(250B)を介し スピンドル部(220)にバイト(110B)を搭載し、 1(c)に示すように、バイト(110B)によって螺旋 (41)の底壁面の仕上げ加工を行う。ここで、 バイト(110B)の先端部は、前記ゲートロータ(50 )のゲート(51)の先端部と同様の形状をしてお 、該バイト(110B)の先端部で螺旋溝(41)の底壁 面を切削していく。また、バイト(110B)は、該 バイト(110B)でワーク(120)を加工する間、その 端部が螺旋溝(41)を通過するゲート(51)の先 部と同様の姿勢となるように保持される。

 このとき、バイト(110B)による仕上げ加工 応じた相対移動経路が設定され、バイト(110 B)はその相対移動経路に沿って移動しながら 底壁面を加工していく。つまり、入力部(510 )は、底壁面の仕上げ加工用の相対移動経路 演算部(520)に出力する。

 尚、バイト(110B)の1度の通過によって螺旋 溝(41)の底壁面を仕上げる必要はなく、に示 ように、螺旋溝(41)内におけるバイト(110B)の 方向への位置(さらには深さ方向への位置) 変えて、バイト(110B)に螺旋溝(41)を複数回通 させることで、螺旋溝(41)の底壁面を仕上げ てもよい。

 ここで、エンドミル(110A)による前記粗加 及び側壁面の仕上げ加工においては、所望 粗溝及び側壁面を形成すべく、エンドミル( 110A)はワーク(120)に対して様々な角度で当接 ながら該ワーク(120)を切削していく。

 それに対して、バイト(110B)による前記底 面の仕上げ加工においては、バイト(110B)の が螺旋溝(41)に噛合するゲート(51)の先端縁 同じ姿勢となるように維持された状態でワ ク(120)の切削が行われる。すなわち、ゲート ロータ(50)の各ゲート(51)は、ゲートロータ(50) の回転軸に直交する平面に対する傾きを変え ることなく(即ち、該直交平面に対してゲー (51)が水平の場合には、水平のまま)、ゲート ロータ(50)の回転軸回りの角度のみを変えな ら、該回転軸に直交する平面内を回転移動 る。つまり、バイト(110B)も、ゲートロータ(5 0)の回転軸に直交する平面に対する傾きを変 ることなく、ワーク(120)の底壁面を加工し いく。

 前述の如く、エンドミル(110A)により螺旋 (41)の側壁面(42,43)を加工するときにも螺旋 (41)の底壁面が切削される。しかしながら、 壁面(42,43)を加工するときには、エンドミル (110A)のワーク(120)に対する角度等よりも側壁 (42,43)を精度良く加工することに主眼を置い て加工が行われること、及び該エンドミル(11 0A)はゲート(51)の先端形状とは異なり、円筒 であることによって、エンドミル(110A)で加 された螺旋溝(41)の底壁面は、螺旋溝(41)を通 過するゲート(51)の先端の軌跡とは厳密には 致しない。

 そこで、本実施形態では、エンドミル(110 A)で螺旋溝(41)の側壁面(42,43)を加工した後に 先端部がゲート(51)の先端部と同様の形状を たバイト(110B)を用いて、該バイト(110B)の姿 を螺旋溝(41)を通過するゲート(51)の先端部 同様となるように維持した状態で螺旋溝(41) 底壁面(44)を加工している。こうすることに よって、螺旋溝(41)の底壁面(44)を、ゲート(51) の先端の軌跡と同様の形状に形成することが できる。

 したがって、本実施形態1によれば、スク リューロータ(40)の螺旋溝(41)の側壁面(42,43)を 回転工具であるエンドミル(110A)で加工して、 螺旋溝(41)の底壁面(44)を非回転工具であり且 先端部がゲート(51)の先端部と同様の形状を したバイト(110B)で加工することによって、螺 旋溝(41)の底壁面(44)をゲート(51)の先端の軌跡 と同様の形状に形成することができる。つま り、螺旋溝(41)の側壁面(42,43)をエンドミル(110 A)の側周面で加工する際に、該エンドミル(110 A)の先端で底壁面(44)も切削加工するが、最終 的には、バイト(110B)を使って底壁面(44)を仕 げる。こうすることによって、螺旋溝(41)の 壁面(42,43)をゲート(51)の側端面(52,52)の軌跡 沿った形状となるように、底壁面(44)の形状 を考慮することなく、エンドミル(110A)を用い て高精度に加工することができると共に、螺 旋溝(41)の底壁面(44)をゲート(51)の先端の軌跡 に沿った形状となるようにバイト(110B)を用い て高精度に加工することができる。

 また、螺旋溝(41)の側壁面(42,43)と摺接す ゲート(51)の側端面(52,52)にR形状に形成され シール面(52b,52b)を設けることによって、ゲ ト(51)が螺旋溝(41)を通過する際に、側端面(52 ,52)内における螺旋溝(41)の側壁面(42,43)との接 触部分が変わることになり、ゲート(51)の摩 を抑制することができる。

 さらにまた、螺旋溝(41)を回転工具である エンドミル(110A)で加工する場合には、螺旋溝 (41)と側壁面(42,43)と底壁面(44)との両方を高精 度に加工することができず、側壁面(42,43)及 底壁面(44)の何れか一方を高精度に加工し、 方をそれよりは低い精度で加工するしかで ない。それに対して、本実施形態では、螺 溝(41)の側壁面(42,43)をエンドミル(110A)で加 して、螺旋溝(41)の底壁面(44)をバイト(110B)で 加工することによって、螺旋溝(41)の側壁面(4 2,43)をR形状に形成された、ゲート(51)のシー 面(52b,52b)の軌跡に沿った形状に高精度に加 すると共に、螺旋溝(41)の底壁面(44)をゲート (51)の先端の軌跡に沿った形状に高精度に加 することができる。

 尚、本実施形態では、螺旋溝(41)の横断面 において、一方の側壁面(42)と他方の側壁面(4 3)とは互いに平行となるように形成されてい が、これに限られるものではない。例えば 図14に示すように、螺旋溝(341)が底壁面に近 づくほど溝幅が拡がる形状(例えば扇形)であ てもよい。この場合、螺旋溝(341)の側壁面(3 42,343)の仕上げ加工においては、図14(B)に示す ように、側壁面(342,343)の形状に合わせてエン ドミル(110A)を傾斜させながら、該側壁面(342,3 43)を加工する。また、底壁面(344)の仕上げ加 においては、図14(C)に示すように、先端側 ど歯幅が拡がったバイト(310B)を用いて、螺 溝(341)の底壁面(344)を加工する。

 また、螺旋溝(441)の側壁面(442,443)と底壁 (444)とが交わる角部は角張っている必要はな く、図15に示すように、R形状であってもよい 。この場合、螺旋溝(441)の側壁面(442,443)の仕 げ加工までは、エンドミル(110A)により前述 通り加工し、底壁面(444)の仕上げ加工にお て、角がR形状となったバイト(410B)を用いて 底壁面(444)を加工すればよい。

 《発明の実施形態2》
 次に、本発明の実施形態2に係るスクリュー 圧縮機について説明する。

 実施形態2に係るスクリュー圧縮機は、ス クリューロータ(540)の螺旋溝(541,541,…)の個数 と、ゲートロータ(550)のゲート(551,551,…)の個 数が実施形態1と異なる。

 詳しくは、スクリューロータ(540)には、 16に示すように、6個の螺旋溝(541,541,…)が形 されている。一方、ゲートロータ(550)は、 17に示すように、12個のゲート(551,551,…)を有 している。つまり、ゲートロータ(550)は、ス リューロータ(540)の螺旋溝(541,541,…)の個数 整数倍のゲート(551,551,…)を有している。

 また、ゲートロータ(550)の各ゲート(551)は 、樹脂で構成されている。

 したがって、ゲートロータ(550)の各ゲー (551)は、スクリューロータ(540)における常に じ螺旋溝(541)に噛合することになる。そし 、各ゲート(551)を樹脂で構成することによっ て、スクリュー圧縮機を作動させると、各ゲ ート(551)は対応する螺旋溝(541)の形状に合致 るようになまっていく。つまり、各ゲート(5 51)を螺旋溝(541)よりも若干大きな形状に形成 ておけば、ゲートロータ(550)をスクリュー ータ(540)に組み込んでスクリュー圧縮機とし て作動させることで、各ゲート(551)が削れて その形状が対応する螺旋溝(541)に合致する うになる。その結果、シール性の高いゲー (551)を実現することができる。

 ここで、ゲート(551,551,…)の個数を螺旋溝 (541,541,…)の個数の整数倍にしていない場合 各ゲート(551)は、決まった螺旋溝(541)にのみ 合するわけではなく、複数の(場合によって は全ての)螺旋溝(541,541,…)と噛合することに る。その結果、各ゲート(551)は噛合する複 の螺旋溝(541,541,…)のうち断面積が最も小さ 螺旋溝(541)の形状に合致するように削られ それ以外の螺旋溝(541,541,…)との間では十分 シール性を確保することができなくなる。

 それに対して、本実施形態によれば、ゲ ト(551,551,…)の個数を螺旋溝(541,541,…)の個 の整数倍にすることによって、各ゲート(551) は、常に同じ螺旋溝(541)に噛合することにな て、該螺旋溝(541)にのみ合致する形状に削 れることなる。その結果、各ゲート(551)とそ れに対応する螺旋溝(541)との間で高いシール を確保することができる。

 尚、前記実施形態1,2では、工具支持ユニ ト(200)を2軸(Y軸及びZ軸)に沿って直進移動可 能に構成し、ワーク支持ユニット(300)を1軸(X )に沿って直進移動可能且つ2軸(水平軸(A)及 鉛直軸(B))回りに回転可能に構成しているが 、これに限られるものではない。ワーク支持 ユニット(300)によってワーク(120)を2軸(水平軸 (A)及び鉛直軸(B))回りに回転させるように構 すればよく、その他の3軸(X軸、Y軸及びZ軸) 沿ったワーク(120)の平行移動を工具支持ユニ ット(200)で行ってもよいし、ワーク支持ユニ ト(300)で行ってもよい。また、3軸は必ずし 直交している必要はなく、また、直線状に びる軸である必要もない。さらに、3軸以外 のさらに別の軸に沿ってワーク(120)を平行移 させる構成であってもよく、2軸以外のさら に別の軸回りにワーク(120)を回転させる構成 あってもよい。

 尚、以上の実施形態は、本質的に好まし 例示であって、本発明、その適用物、ある はその用途の範囲を制限することを意図す ものではない。

 以上説明したように、本発明は、スクリ ー圧縮機のスクリューロータを加工するス リューロータ加工装置について有用である