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Patent Searching and Data


Title:
SCREW TIGHTENING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/093418
Kind Code:
A1
Abstract:
A screw tightening device (100B) is characterized by having an electric screwdriver (110B) for tightening a screw, a mode switch (113) for selection between a tightening mode and a temporary tightening mode, a counter (134) operated when the mode switch is set to the tightening mode and counting the number of the torqued screws, an input part (136) for setting the number of rotation of the electric screwdriver in the temporary tightening mode, and a control part (131) for stopping, when the mode switch is set to the temporary tightening mode and the electric screwdriver is operated to start rotation, the electric screwdriver after rotating it by the set number of rotation.

Inventors:
AKITA TADASHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/051638
Publication Date:
August 07, 2008
Filing Date:
January 31, 2007
Export Citation:
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Assignee:
FUJITSU LTD (JP)
AKITA TADASHI (JP)
International Classes:
B25B23/14
Foreign References:
JPH02100882A1990-04-12
JPS5246599A1977-04-13
JPS61270083A1986-11-29
JP2001269874A2001-10-02
JPH0319777A1991-01-28
JPS6383279U1988-06-01
JPS5890474A1983-05-30
JPH07223130A1995-08-22
JP2003191174A2003-07-08
Attorney, Agent or Firm:
FUJIMOTO, Ryosuke (Yaesu Nagoya building 6thFloor, 2-10, Yaesu 2-chome,chuo-k, Tokyo 28, JP)
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Claims:
 ネジを締め付ける電動ドライバと、
 前記ネジを着座後にトルクアップする本締めモードと、前記ネジを着座せずに着座前の所定量だけ締め付ける仮締めモードを切り替えるモードスイッチと、
 前記モードスイッチが前記本締めモードに設定されたときに動作し、前記モードスイッチが前記仮締めモードに設定されたときには動作せず、トルクアップした前記ネジの本数を計数するカウンタと、
 前記仮締めモードにおける前記電動ドライバの回転数を設定する入力部と、
 前記モードスイッチが前記仮締めモードに設定されて前記電動ドライバの回転開始操作がなされると前記電動ドライバを前記回転数だけ回転して停止する制御部とを有することを特徴とするネジ締め装置。
 ネジを締め付けるビットを有する電動ドライバの駆動を制御する方法であって、
 前記ネジを着座後にトルクアップする本締めモードにおいてトルクアップした前記ネジの本数を計数するステップと、
 前記電動ドライバの回転数を設定するステップと、
 前記ネジを着座せずに着座前の所定量だけ締め付ける仮締めモードにおいて前記電動ドライバの回転開始操作がなされると、前記電動ドライバを前記回転数だけ回転して停止するステップとを有することを特徴とする方法。
 前記仮締めモードにおいて、
 前記ネジの締め付け動作を開始する前に前記ビットを逆転するステップと、
 前記ネジの締め付け動作を開始した直後に前記ネジを締め付ける方向に第1の速度で前記ビットを回転するステップと、
 前記第1の速度で回転するステップの後で前記第1の速度よりも早い第2の速度で前記ビットを回転するステップとを有することを特徴とする請求項2記載の方法。
 ネジを締め付けるビットを有する電動ドライバの駆動を制御する方法であって、
 前記ネジを着座後にトルクアップする本締めモードにおいてトルクアップした前記ネジの本数を計数するステップと、
 前記電動ドライバの回転数を設定するステップと、
 前記ネジを着座前の所定量だけ締め付ける仮締めモードにおいて前記ネジを着座させた後前記所定量に対応した前記回転数だけ前記ビットを逆転させてから前記電動ドライバを停止するステップとを有することを特徴とする方法。
 前記仮締めモードにおいて、
 前記ネジの締め付け動作を開始する前に前記ビットを逆転するステップと、
 前記ネジの締め付け動作を開始した直後に前記ネジを締め付ける方向に第1の速度で前記ビットを回転するステップと、
 前記第1の速度で回転するステップの後で前記第1の速度よりも早い第2の速度で前記ビットを回転するステップと、
 前記第2の速度で回転するステップの後で前記第2の速度よりも遅い第3の速度で前記ビットを回転し着座を待つステップを更に有することを特徴とする請求項4記載の方法。
 前記電動ドライバは複数のネジを締め付け、
 前記ビットの逆転量は前記複数のネジのリセスの方向が揃うように調節されていることを特徴とする請求項4又は5記載の方法。
 前記本締めモードにおいて前記ネジをトルクアップ後に所定時間保持するトルクホールドを行うステップを更に有することを特徴とする請求項2乃至6のうちいずれか一項記載の方法。
 前記電動ドライバは複数のネジを締め付け、
 前記本締めモードにおいて締め付け完了後にレバーが開放されたことを検出して前記複数のネジのリセスの方向が揃うように前記ビットを回転することを特徴とする請求項2又は4記載の方法。
 前記計数ステップは、本締め時のビット回転量により、仮締め後のネジを本締めされたか、本締め後のネジを再度本締めしたかを判定することで、仮締め後のネジの本締めが成功した場合にのみ本締め成功本数を計数することを特徴とする請求項2又は4記載の方法。
 前記本締めモードにおいて、
 前記ネジの締め付け動作を開始した直後に前記ネジを締め付ける方向に第4の速度で前記ビットを回転するステップと、
 前記第4の速度で回転するステップの後で前記第4の速度よりも早い第5の速度で前記ビットを回転するステップと、
 前記第5の速度で回転するステップの後で前記第5の速度よりも遅い第6の速度で前記ビットを回転し着座を待つステップを更に有することを特徴とする請求項2又は4記載の方法。
 前記仮締めモードにおいて、
 前記ネジの締め付け動作を開始する前に前記ビットを逆転するステップと、
 前記ネジの締め付け動作を開始した直後に前記ネジを締め付ける方向に第1の速度で前記ビットを回転するステップと、
 前記第1の速度で回転するステップの後で前記第1の速度よりも早い第2の速度で前記ビットを回転するステップと、
 前記第2の速度で回転するステップの後で前記第2の速度よりも遅い第3の速度で前記ビットを回転し着座を待つステップを有し、
 前記本締めモードにおいて、
 前記ネジの締め付け動作を開始した直後に前記ネジを締め付ける方向に第4の速度で前記ビットを回転するステップと、
 前記第4の速度で回転するステップの後で前記第4の速度よりも早い第5の速度で前記ビットを回転するステップと、
 前記第5の速度で回転するステップの後で前記第5の速度よりも遅い第6の速度で前記ビットを回転し着座を待つステップを有し、
 前記第6の速度を、前記第3の速度よりも遅くして、本締めの着座時の衝撃トルクを仮締め時の衝撃トルクよりも小さく抑えるステップとを有することを特徴とする請求項4記載のネジ締め方法。
 ネジを締め付ける電動ドライバを使用して部品を被締結物に複数箇所ネジ止めすることによって製品を製造する方法であって、
 前記ネジを着座まで締め付ける本締めモードにおいてトルクアップした前記ネジの本数を計数するステップと、
 前記電動ドライバの回転数を設定するステップと、
 前記ネジを着座せずに着座前の所定量だけ締め付ける仮締めモードにおいて前記電動ドライバの回転開始操作がなされると、前記電動ドライバを前記回転数だけ回転して停止するステップとを有することを特徴とする方法。
 ビット回転速度が規定の値以下に低下した時、指令したビット回転速度に対する実際のビット回転速度が規定の割合以下に低下した時、又はモータ電流の増加を検出した時に、着座と判定するステップを有する電動ドライバの着座検出方法。
 ネジを締め付けるビットを有する電動ドライバの駆動を制御する方法であって、
 前記ネジを着座後にトルクアップする本締めモードにおいてトルクアップした前記ネジの本数を計数するステップと、
 前記電動ドライバの回転数を設定するステップと、
 前記ネジを着座前の所定量だけ締め付ける仮締めモードにおいて前記ネジを着座させた後前記所定量に対応した前記回転数だけ前記ビットを逆転させてから前記電動ドライバを停止するステップと、
 ビット回転速度が規定の値以下に低下した時、指令したビット回転速度に対する実際のビット回転速度が規定の割合以下に低下した時、又はモータ電流の増加を検出した時に、着座と判定するステップと、
 ビット回転速度制御から仮締めのため逆回転してネジを浮かせる角度制御へ自動的に切り替えるステップとを有することを特徴とする方法。
 ビット回転速度が規定の値以下に低下した時、指令したビット回転速度に対する実際のビット回転速度が規定の割合以下に低下した時、又はモータ電流の増加を検出した時に、着座と判定し、ビット回転制御から締め付けのためのトルクアップ制御へ自動的に切り替える制御部を有することを特徴とするドライバ。
 着座後に既知の微小回転量だけ逆転してネジを浮かせ仮締めしたあと、仮締め時の着座速度よりも遅い速度で再着座させて本締めをする制御部を有することを特徴とする自動ネジ締め装置。
   
Description:
ネジ締め装置

 本発明は、一般に、ネジを締め付けるド イバを有するネジ締め装置に関する。

技術背景

 手動によるネジ締め作業においてはネジ 締め忘れを防ぐために、従来から、トルク ップしたネジの本数を計数するカウンタを けていた。カウンタに予めネジの本数を入 し、ネジ締め完了毎にカウンタのカウント ウン又はカウントアップする。ユーザはネ 締め作業が終了したと判断したときのカウ タ値が0又は所定の本数であればネジの締め 忘れはないことになる。そうでなければ締め 忘れたネジがあることになる。

 手動のネジ締め作業はネジを一本ずつ締 付ける。部品取り付け用のネジの本数が多 場合、ネジを順次完全に締め付けて固定(以 下、これを「本締め」と呼ぶ)すると、部品 ネジ孔と被締結物のネジ孔がずれてその後 ネジ締めが困難又は不能になり易い。そこ 、部品の取り付け位置を調整することがで るように、ネジを着座位置から浮かせる仮 めを行う。仮締め終了後に、全てのネジを 締めする。なお、ネジの座面がネジ孔の回 の面に接触することを「着座」と呼ぶ。ま 、着座したネジを所定のトルクで締め付け 固定することを「トルクアップ」と呼ぶ。

 従来技術としては、特許文献1乃至4がある

特開第2894198号明細書

特開第2953292号明細書

特開第3281360号明細書

特開第2697240号明細書

 従来は、ドライバのスタートスイッチ又 レバーを素早く動かすことで仮締め量を調 していたため、仮締め量が人によりばらつ て仮締め中にネジが着座することがあった 特に、ネジのネジ部が短い場合には調節が 難である。この場合は、着座したネジを緩 る必要がある。着座から緩める際にカウン は誤動作し易く、カウンタ値が狂うことに ってネジの締め忘れ防止が不十分となって た。また、仮締めされたネジの着座までの 離が大きいと本締めにおける着座時の衝撃 大きくなる。

 本発明は、仮締め量の制御を精度良く行 ネジ締め装置に関する。

 本発明の一側面としてのネジ締め装置は ネジを締め付ける電動ドライバと、前記ネ を着座まで締め付ける本締めモードと、前 ネジを着座せずに着座前の所定量だけ締め ける仮締めモードを切り替えるモードスイ チと、前記モードスイッチが前記本締めモ ドに設定されたときに動作し、前記モード イッチが前記仮締めモードに設定されたと には動作せず、トルクアップした前記ネジ 本数を計数するカウンタと、前記仮締めモ ドにおける前記電動ドライバの回転数を設 する入力部と、前記モードスイッチが前記 締めモードに設定されて前記電動ドライバ 回転開始操作がなされると前記電動ドライ を前記回転数だけ回転して停止する制御部 を有することを特徴とする。かかるネジ締 装置は、カウンタが本締めモードにおいて み動作し仮締めモードの影響を受けないの 従来のような仮締めに伴う誤動作が発生し い。この結果、本締め時のネジの締め忘れ 防止することができる。また、入力部が仮 め量を設定してばらつきを防止する。特に ネジ部が短いネジを一度の操作で確実に仮 めすることができるので仮締めするときの 締めが容易になる。

 本発明の別の側面としての制御方法は、 ジを締め付けるビットを有する電動ドライ の駆動を制御する方法であって、前記ネジ 着座後にトルクアップする本締めモードに いてトルクアップした前記ネジの本数を計 するステップと、前記電動ドライバの回転 を設定するステップと、前記ネジを着座せ に着座前の所定量だけ締め付ける仮締めモ ドにおいて前記電動ドライバの回転開始操 がなされると、前記電動ドライバを前記回 数だけ回転して停止するステップとを有す ことを特徴とする。かかる制御方法も上述 ネジ締め装置と同様の作用を奏する。前記 締めモードにおいて、前記ネジの締め付け 作を開始する前に前記ビットを逆転するス ップと、前記ネジの締め付け動作を開始し 直後に前記ネジを締め付ける方向に第1の速 度で前記ビットを回転するステップと、前記 第1の速度で回転するステップの後で前記第1 速度よりも早い第2の速度で前記ビットを回 転するステップとを有することが好ましい。 逆転ステップと第1の速度(低速)回転ステップ によりカジリを防止でき、第2の速度回転ス ップによりスループットをあげることがで る。

 本発明の別の側面としての制御方法は、 ジを締め付けるビットを有する電動ドライ の駆動を制御する方法であって、前記ネジ 着座後にトルクアップする本締めモードに いてトルクアップした前記ネジの本数を計 するステップと、前記電動ドライバの回転 を設定するステップと、前記ネジを着座前 所定量だけ締め付ける仮締めモードにおい 前記ネジを着座させた後前記所定量に対応 た前記回転数だけ前記ビットを逆転させて ら前記電動ドライバを停止するステップと 有することを特徴とする。かかる制御方法 、着座後に所定量だけネジ及びビットを逆 するので仮締め量が一定になる。

 前記仮締めモードにおいて、前記ネジの め付け動作を開始する前に前記ビットを逆 するステップと、前記ネジの締め付け動作 開始した直後に前記ネジを締め付ける方向 第1の速度で前記ビットを回転するステップ と、前記第1の速度で回転するステップの後 前記第1の速度よりも早い第2の速度で前記ビ ットを回転するステップと、 前記第2の速度 で回転するステップの後で前記第2の速度よ も遅い第3の速度で前記ビットを回転し着座 待つステップを更に有することが好ましい 逆転ステップと第1の速度(低速)回転ステッ によりカジリを防止でき、第2の速度回転ス テップによりスループットをあげることがで きる。また、第3の速度回転ステップにより 着座時の衝撃を抑えることができる。前記 動ドライバは複数のネジを締め付け、前記 締めモードにおいて締め付け完了後にレバ が開放されたことを検出して前記複数のネ のリセスの方向が揃うように前記ビットを 転することが好ましい。リセスの方向が揃 ているので本締め作業が容易になる。

 前記本締めモードにおいて前記ネジをト クアップ後に所定時間保持するトルクホー ドを行うステップを更に有することが好ま い。これにより、トルクアップを安定化す ことができる。

 前記電動ドライバは複数のネジを締め付 、前記本締めモードにおいてトルクアップ に前記複数のネジのリセスの方向が揃うよ に前記ビットを逆転することが好ましい。 れにより、本締め後に再度ネジを緩めたり め付けたりする作業が容易になる。

 前記計数ステップは、本締め時のビット 転量により、仮締め後のネジを本締めされ か、本締め後のネジを再度本締めしたかを 定することで、仮締め後のネジの本締めが 功した場合にのみ本締め成功本数を計数す ことが好ましい。これにより、計数ミスを 止することができ、計数値の信頼性を高め ことができる。

 前記本締めモードにおいて、前記ネジの め付け動作を開始した直後に前記ネジを締 付ける方向に第4の速度で前記ビットを回転 するステップと、前記第4の速度で回転する テップの後で前記第4の速度よりも早い第5の 速度で前記ビットを回転するステップと、前 記第5の速度で回転するステップの後で前記 5の速度よりも遅い第6の速度で前記ビットを 回転し着座を待つステップを更に有すること が好ましい。第1の速度(低速)回転ステップに より二度目の本締めに備えることができ、第 2の速度回転ステップによりスループットを げることがで、第3の速度回転ステップによ 、着座時の衝撃を抑えることができる。

 前記仮締めモードにおいて、前記ネジの め付け動作を開始する前に前記ビットを逆 するステップと、前記ネジの締め付け動作 開始した直後に前記ネジを締め付ける方向 第1の速度で前記ビットを回転するステップ と、前記第1の速度で回転するステップの後 前記第1の速度よりも早い第2の速度で前記ビ ットを回転するステップと、前記第2の速度 回転するステップの後で前記第2の速度より 遅い第3の速度で前記ビットを回転し着座を 待つステップを有し、前記本締めモードにお いて、前記ネジの締め付け動作を開始した直 後に前記ネジを締め付ける方向に第4の速度 前記ビットを回転するステップと、前記第4 速度で回転するステップの後で前記第4の速 度よりも早い第5の速度で前記ビットを回転 るステップと、前記第5の速度で回転するス ップの後で前記第5の速度よりも遅い第6の 度で前記ビットを回転し着座を待つステッ を有し、前記第6の速度を、前記第3の速度よ りも遅くして、本締めの着座時の衝撃トルク を仮締め時の衝撃トルクよりも小さく抑える ステップとを有することが好ましい。これに より、本締め時の着座衝撃トルクが小さくで き、仮締めなしに一気にネジ締めをするより も精密なネジ締めが可能となる。

 本発明の別の側面としての製造方法は、 ジを締め付ける電動ドライバを使用して部 を被締結物に複数箇所ネジ止めすることに って製品を製造する方法であって上述の制 方法を有することを特徴とする。かかる方 も上述のネジ締め装置と同様の作用を奏す ことができる。

 本発明の別の側面としての着座検出方法 、ビット回転速度が規定の値以下に低下し 時、指令したビット回転速度に対する実際 ビット回転速度が規定の割合以下に低下し 時、又はモータ電流の増加を検出した時に 着座と判定するステップを有することを特 とする。これにより、着座をビットの回転 度から検出できるため、目で確認するより 正確に着座を検出することができる。

 本発明の別の側面としての制御方法は、 ジを締め付けるビットを有する電動ドライ の駆動を制御する方法であって、前記ネジ 着座後にトルクアップする本締めモードに いてトルクアップした前記ネジの本数を計 するステップと、 前記電動ドライバの回 数を設定するステップと、前記ネジを着座 の所定量だけ締め付ける仮締めモードにお て前記ネジを着座させた後前記所定量に対 した前記回転数だけ前記ビットを逆転させ から前記電動ドライバを停止するステップ 、ビット回転速度が規定の値以下に低下し 時、指令したビット回転速度に対する実際 ビット回転速度が規定の割合以下に低下し 時、又はモータ電流の増加を検出した時に 着座と判定するステップと、ビット回転速 制御から仮締めのため逆回転してネジを浮 せる角度制御へ自動的に切り替えるステッ とを有することを特徴とする。これにより 着座を自動検出して自動的に回転速度制御 ら仮締めのための角度制御に切り替えられ ことができる。

 本発明の別の側面としてのドライバは、 ット回転速度が規定の値以下に低下した時 指令したビット回転速度に対する実際のビ ト回転速度が規定の割合以下に低下した時 又はモータ電流の増加を検出した時に、着 と判定し、ビット回転制御から締め付けの めのトルクアップ制御へ自動的に切り替え 制御部を有することを特徴とする。かかる ライバも上述の着座検出方法と同様の効果 奏することができる。

 本発明の別の側面としての自動ネジ締め 置は、着座後に既知の微小回転量だけ逆転 てネジを浮かせ仮締めしたあと、仮締め時 着座速度よりも遅い速度で再着座させて本 めをする制御部を有することを特徴とする これにより、ロボットがドライバを持つよ な自動ネジ締め装置においても、着座時の ット回転速度を下げて衝撃トルクを抑える とが可能となる。

 本発明の更なる目的又はその他の特徴は 以下、添付図面を参照して説明される好ま い実施例によって明らかにされるであろう

本発明の一側面としてのネジ締め装置 ブロック図である。 図2(a)は、仮締め状態のネジ、部品及び 被締結物の位置関係を示す部分断面図である 。図2(b)は、着座したネジ、部品及び被締結 の位置関係を示す部分断面図である。 図1に示すネジ締め装置の動作を説明す るフローチャートである。 図1に示すドライバの変形例の断面図で ある。 図5(a)乃至図5(e)は、ネジの締め付け状 に応じた図4に示すドライバの回転速度を従 と本実施例とで比較する断面図である。 図5(a)乃至図5(e)に示すように図4に示す ライバの回転速度を本実施例の制御方法に づいて制御した場合のトルク状態の変移を すグラフである。 図5(a)乃至図5(e)に示すように図4に示す ライバの回転速度を従来例のように高速で 持した場合のトルク状態の変移を示すグラ である。 図4に示すネジ締め装置の動作を説明す るフローチャートである。 図9(a)及び図9(b)は図1に示すドライバの 形例の正面図と側面図である。 図9(a)及び図9(b)に示すドライバを利用 たネジ締め装置の主要部のブロック図であ 。 図9(a)及び図9(b)に示すドライバを利用 た制御方法のタイミングチャートである。 図11に示す制御方法のフローチャート ある。 図9(a)及び図9(b)に示すドライバを利用 た別の制御方法のタイミングチャートであ 。 図13に示す制御方法のフローチャート ある。 図13に示す制御方法の変形例のタイミ グチャートである。 図15に示す制御方法のフローチャート ある。

 以下、添付図面を参照して、ネジ締め装 100について説明する。ネジ締め装置100は、 動ドライバ110と、仮締め制御ユニット120と 本締め制御ユニット130とを有する。ネジ締 装置100は、従来の電動ドライバ110と本締め 御ユニット130との組み合わせに仮締め制御 ニット120を追加したものであり、従来の構 を大幅に変更せずにオプションとして追加 ることができるという特長を有する。

 電動ドライバ110は、ユーザが手動で操作 てネジ10を締め付ける。ドライバ110は、本 112と、ビット114と、レバー116と、ケーブル11 8とを有する。

 本体112は、ユーザによって把持される部 であり、内部にはサーボモータが搭載され おり、ビット114にモータ軸がカムを介して 続されている。ビット114は、一端が本体112 接続されると共に他端がネジ10のリセス12に 係合して本体112によって回転される部位であ る。

 レバー116は、ユーザによって操作され、 体112の電源をオン及びオフするスタートス ッチであり、サーボモータへの通電をオン フする。レバー116は、図1に示す状態がオフ 状態であり、ユーザによって反時計回りに力 を加えられると回転して本体112の電源が入る 。ユーザが手を離すと時計回りに回転して図 1に示す状態に復帰する。レバー116が引かれ オン状態になっている間は原則として本体11 2内のサーボモータが回転する。従来は、ユ ザはレバー116を素早く操作することによっ 仮締め量を調節していた。

 仮締め制御ユニット120は、ドライバ110の 締め動作を制御し、制御部121と、モードス ッチ122と、タイマ124と、タイマ入力部125と 端子128と及び129とを有する。

 制御部121は、仮締め制御ユニット120内部 設けられ、図1では概略的に点線で示されて いる。制御部121は、MPUやメモリなどを含み、 各部を制御する。モードスイッチ122は、ネジ を着座まで締め付ける本締めモードと、ネジ を着座せずに着座前の所定量だけ締め付ける 仮締めモードとを切り替える。タイマ124は、 仮締めモードにおけるドライバ110の駆動時間 を設定する。タイマ入力部125は、ユーザが駆 動時間を任意にタイマ124に設定する場合に使 用される。端子128にはケールブCの一端が接 される。端子129にはドライバ110のケーブル11 8が接続される。

 本締め制御ユニット130は、ドライバ110の 締め動作を制御するが、ユーザは従来のよ にレバー116を素早く操作して仮締めを行う ともできる。本締め制御ユニット130は、制 部131と、電源スイッチ132と、正逆転スイッ 133と、カウンタ134と、カウンタ設定部135と 端子138とを有する。

 制御部131は、本締め制御ユニット130内部 設けられ、図1では概略的に点線で示されて いる。制御部131は、MPUやメモリなどを含み、 各部を制御する。別の実施例では制御部121と 131は一体に構成される。

 電源スイッチ132は、ユーザによって操作 れ、本締め制御ユニット130の電源をオンオ する。正逆転スイッチ133は、ドライバ110の 転方向をネジが締まる正方向に回転させる 、ネジを緩める逆方向に回転させるかを切 替える。カウンタ134は、モードスイッチ122 本締めモードに設定されたときに動作し、 締めモードに設定されたときには動作しな 。カウンタ134は、トルクアップしたネジ10 本数を計数する。カウンタ設定部135は、ユ ザが任意にカウンタ134にネジの本数を設定 る場合に使用される。端子138にはケールブC 他端が接続され、これにより、仮締め制御 ニット120と本締め制御ユニット130とは電気 に接続される。本実施例では、仮締め制御 ニット120は、本締め制御ユニット130から電 を得てその一部をドライバ110に供給してい が、仮締め制御ユニット120は独自に電源ケ ブルを有して電源を得てもよい。

 以下、図2(a)乃至図3を参照して、ネジ締 装置100の動作について説明する。ここで、 2(a)は、仮締め状態のネジ10、部品20及び被締 結物30の位置関係を示す部分断面図である。 2(b)は、着座したネジ10、部品20及び被締結 30の位置関係を示す部分断面図である。図3 、ネジ締め装置100の動作を説明するフロー ャートである。

 まず、ユーザは電源スイッチ132をオンにし 仮締め制御ユニット120と本締め制御ユニッ 130の電源を入れる。次いで、ユーザは仮締 を設定及び開始する(ステップ1002)。即ち、 ードスイッチ122を仮締めに設定し、正逆転 イッチ133を正回転に設定してレバー116を引 。モードスイッチ122が仮締めモードを設定 るとドライバ110の動作は仮締め制御ユニッ 120の制御部121のみによって制御される。次 、ユーザはタイマ入力部125を介して駆動時 を、例えば、0.2秒と設定する(ステップ1004) 次いで、
 次に、ユーザは、ビット114の先端をネジ10 リセス12に嵌合してレバー116を引く。それに 応答して、制御部121はドライバ110への通電を 開始し、ドライバ110を回転する(ステップ1006) 。同時に、タイマ124がカウントダウンを開始 する。カウントダウンは仮締め制御ユニット 120の内部クロックを利用することができる。 タイマ124に設定された駆動時間が0になった 判断すると(ステップ1008)、制御部121はドラ バ110への通電を停止する(ステップ1010)。こ 結果、ビット114はタイマ124で設定された駆 時間だけしか回転しないのでばらつきのな 仮締め量をネジ10に与えることができる。仮 締め量を与えられたネジ10は図2(a)に示すよう になる。

 この際、制御部121は、仮締めモードにお るドライバ110の回転速度を本締めモードに けるそれよりも小さく、例えば、半分に設 する。これにより、タイマ124の駆動時間長 することができ、制御が容易になるため、 締め量の精度を高めることができる。仮締 動作により、本締め動作において被締結物3 0のネジ孔32と部品20のネジ孔22がずれて他の ジ10の挿入ができなくなることを防止するこ とができる。

 次に、ユーザは本締めを設定及び開始す (ステップ1012)。即ち、モードスイッチ122を 締めに設定し、正逆転スイッチ115を正回転 設定してレバー116を引く。モードスイッチ1 22が本締めモードを設定するとドライバ110の 作は本締め制御ユニット130の制御部131のみ よって制御される。次に、ユーザはカウン 設定部135を操作してネジ本数をカウンタ134 入力する(ステップ1014)。

 次に、ユーザは、ビット114の先端をネジ1 0のリセス12に嵌合してレバー116を引く。それ に応答して、制御部131はドライバ110への通電 を開始し、ドライバ110を回転する(ステップ10 16)。これにより、図2(b)に示すように、ネジ10 を本締めする。ネジ10が着座まではモータ軸 カムが一体的に回転するがネジがトルクア プするとそのトルクでモータ軸がカムを乗 上げて回転が停止する。回転停止に応答し カウンタ134がカウントダウンする(ステップ 1018)。

 ユーザは全てのネジを本締めしたと判断 るとカウンタ134を見る(ステップ1020)。カウ タ134の値がゼロであれば本締めを終了する カウンタ134がゼロでなければ締め忘れたネ があるのでこれを本締めする。この結果、 め忘れを防止することができる。

 本締めモードは、上述のように、制御部1 31は回転速度を仮締めモードのそれよりも大 く設定して本締めを迅速に行う。また、仮 め時にカウンタ134が動作することはないか 仮締めによるカウンタ134の誤動作を防止す ことができ、締め忘れを防止することがで る。

 本実施例のネジ締め装置100は、特にネジ の短いネジを仮締めする場合に適している 従来のように、本締め制御ユニット130のみ レバー116のオン操作時間のみによって仮締 を行うとレバー116を0.2秒だけオンにするこ は困難である。ネジ部が短いネジは、3回転 程度でネジは着座してしまうため、着座した 場合にはユーザは正逆転スイッチ133を逆転に してネジを緩める必要があるが、ここでもレ バー116を0.2秒だけオンにすることは困難であ る。本実施例のようにタイマ124を備えた仮締 め制御ユニット120を使用することによって仮 締めを確実に行うことができる。

 ここで、着座時の衝撃(トルク)について える。例えば、部品20がバネ部材(例えば、 ランプリング)である場合やバネ部材(例えば 、バネ座金)を介して部品20を被締結物30に固 する場合がある。この場合、着座時のトル が一定であればバネ部材は同じ弾性力を印 することになる。しかし、トルクが強すぎ と、例えば、バネ部材が反り返って目的の 性力とは逆の極性の弾性力となるなどの問 が発生する。このように、着座時のトルク 制御が重要になる場合がある。本実施例の ジ締め装置100は一定の仮締め量を与えるの 、仮締めされたネジが着座するまでの距離 等しいことである。このため、その後の本 めにおいて着座する際のトルクも一定とな 。

 着座時のトルクを小さくする別のドライ 110Aの内部構造を図4に示す。ドライバ110Aは サーボモータ140と、カップリング(軸継手)14 1と、ユニバーサルジョイント(自在継手)142と 、直線摺動軸143と、ユニバーサルジョイント 144と、カップリング145と、ビット114Aと、検 部150と、エンコーダ158とを有する。

 サーボモータ140はモータ軸140aを回転する 。カップリング141はモータ軸とユニバーサル ジョイント142の軸を結合する。ユニバーサル ジョイント142はモータ軸140aの回転を角度を けて直線摺動軸143に伝達する。直線摺動軸14 3は矢印方向に摺動可能な軸である。ユニバ サルジョイント144は直線摺動軸143の回転を 度を付けてビット114Aに伝達する。

 ドライバ110Aはビット114Aに対してサーボ ータ140が偏芯している。かかる偏芯はドラ バ110Aに必須の構成ではない。従って、サー モータ140のモータ軸140aがビット114Aとは直 的に又は同心円状に配置されてもよい。

 但し、偏芯した構成は好ましい場合があ 。例えば、クランプリングには6つのネジ孔 が設けられており、6つのネジを同時に締め ける場合があり、6つのドライバ110Aを同時に 使用する場合がある。この場合、サーボモー タ140のモータ軸140aがビット114Aと同心円状に ると6つのドライバ110Aのサーボモータ140が つかり、複数のドライバ110Aを隣接して配置 きなくなる。本実施例のように偏芯してい ばかかる問題を解決することもできる。

 上記の例では、ドライバ110Aは自動でネジ 締めを行うが、手動で一つのドライバ110Aを 用する場合にも偏芯した構成が好ましい場 がある。例えば、ネジ止めする近傍に背の い部品や壁があり、これとサーボモータ140 ぶつかるような場合である。

 カップリング145は検出部150とビット114Aと を結合する。検出部150は、後述する挿入直前 の位置を検出する。検出部150は、センサ取付 部151と、センサ152と、接続板153と、サンサド グ154と、回り止め155と、固定ブロック156とを 有する。なお検出部150の構成は単なる例示で ある。

 センサ取付部151は、センサ152を固定ブロ ク156の側壁156aに垂直に取り付ける棒状部材 である。センサ152は光電センサである。接続 板153は、カップリング145に一端が結合され、 他端にセンサドグ154が取り付けられる平板部 材である。センサドグ154は遮光板である。回 り止め155は、センサドグ154の回転を防止する 棒状部材であり、接続板155を貫通する。固定 ブロック156は側壁156aと底部156bからなり、断 L字形状を有する。底部156bには回り止め155 垂直に取り付けられる。

 エンコーダ158は、サーボモータ140のモー 軸140aの回転角度を検出する。

 ビット114Aが上下移動するとセンサドグ154 もカップリング145に接続された接続板153と共 に上下移動する。この時のセンサ152の光路を 遮光する位置を原点に設定してセンサドグ154 を配置すれば原点検出を容易に行うことがで きる。

 ネジ10の部品20への挿入状態を図5(a)乃至 5(e)に示す。図5(a)は、挿入開始のネジ10と部 20の位置関係を示す断面図である。図4(b)は 挿入直前のネジ10と部品20の位置関係を示す 断面図である。図4(c)は、着座直前のネジ10と 部品20の位置関係を示す断面図である。図4(d) は、ネジ10が着座した状態を示す断面図であ 。図4(e)は、トルクアップを受けているネジ 10と部品20の位置関係を示す断面図である。 た、図6は、本実施例のネジ締め方法を適用 た場合の時間とトルクの関係を示すグラフ ある。

 本実施例では仮締めは行わないため、図4 に示すドライバ110Aを本締め制御ユニット130A 取り付ける。本締め制御ユニット130Aは、制 御ユニット130に入力部136が設けられた構成を している。入力部136は、エンコーダ158が検出 するモータ軸140aの回転量(本実施例では4回転 )を設定する。本締め制御ユニット130Aは検出 150及びエンコーダ158の出力を取得し、制御 131はこれらの出力に基づいてサーボモータ1 40への通電のオンオフ及び回転速度を制御す 。また、本実施例では、ドライバ110Aは手動 でも自動でもよい。手動の場合にはユーザは ドライバ110Aのレバー116を引き、自動の場合 は本締め制御ユニット130Aのスイッチ又はド イバ110Aに接続された装置のスイッチを介し てドライバ110Aの駆動を開始することができ 。

 本実施例では、図5(b)に示す挿入直前状態 のネジ10の位置を原点に設定している。ネジ1 0のネジ部の長さと一回転あたりのピッチ量 予め取得しておく。例えば、ネジ10のネジ部 の長さが5mmであり、一回転あたり1mm挿入され るとすると、図5(b)に示す状態から5回転する 図5(d)に示すように着座することになる。

 そこで、本実施例では、図5(c)に示す着座 直前の状態、例えば、ネジ10が4回転した状態 、までは高速でネジ10を回転させ、最後の1回 転は低速で回転させる。高速は、例えば、500 回転であり、低速は、例えば、10回転である ユーザは入力部136を介して4回転を入力して もよいし、ネジ部の長さとピッチ量を入力し て制御部131が4回転を算出してもよい。

 以下、ドライバ110Aを有するネジ締め装置 100Aの動作を図5(a)乃至図8を参照して説明する 。図7は、図6に対比される従来の高速度で本 めを行う方法における時間とトルクの関係 示すグラフである。図8は、ネジ締め装置100 Aの動作を説明するためのフローチャートで る。

 まず、ユーザは、本締め制御装置130Aの電 源スイッチ132を入れて本締めを設定及び開始 する(ステップ1102)。次に、ユーザは、検出部 150を調節してセンサ152が検出する原点位置が 図5(b)に示す挿入直前位置に設定する(ステッ 1104)。次に、ユーザは入力部136を介して図5( b)に示す状態から図5(d)に示す状態までの回転 情報を入力する(ステップ1106)。更に、ユーザ はカウンタ設定部135を操作してネジ本数をカ ウンタ134に入力する(ステップ1108)。

 次に、ユーザは、ビット114の先端をネジ1 0のリセス12に嵌合してレバー116を引く。それ に応答して、制御部131はドライバ110への通電 を開始し、ドライバ110を回転する(ステップ11 10)。図5(a)に示す挿入開始状態から検出部150 図5(b)に示す挿入直前状態を検出するまでは 御部131はサーボモータ140を高速で回転する

 制御部131は、検出部150が図5(b)に示す挿入 直前状態を検出してその旨の通知を検出部150 から受信すると(ステップ1112)、エンコーダ158 による検出結果の受信を開始する(ステップ11 14)。エンコーダ158が図5(c)に示す着座直前状 を検出するまではサーボモータ140を高速で 転する。

 次に、制御部131は、モータ軸140aが4回転 たことをエンコーダ158が検出してその旨の 知をエンコーダ158から受信するとネジ10が図 5(c)に示す着座直前位置にあると判断し(ステ プ1116)、サーボモータ140の動作モードを高 モードから低速モードに切り替える(ステッ 1118)。 この結果、図6に示すように、図5(d) 示す着座時のトルクを小さくすることがで る。

 制御部131は、図5(d)に示すネジ10の着座を 出すると(ステップ1120)、再び高速モードに 更する(ステップ1122)。着座は、後述するよ に、電圧値、エンコーダの値、ホール素子 値などから検出することができる。次に、 御部131は規定トルクに到達したらネジ締め 終了する。ネジ締め装置100は規定トルクを ライバ110内のカムを利用して検出していた 、ネジ締め装置100Aはトルク値を監視するこ とによって規定トルクを検出する。その後、 制御部131は、カウンタ134にカウントダウンさ せる(ステップ1126)。

 高速モードに切り替えることによって部 がバネ部材である場合やネジと部品の間に ネ座金などのバネ部材を介在させてこれに 定の弾性力をもたせるのに必要な時間が短 なる。この結果、図5(e)に示すネジ締めを大 きすぎないトルクで行うことができる。図6 図7を比較すると、本実施例の締め付け制御 法によれば着座時のトルクが激減すること 理解される。

 ユーザは全てのネジを本締めしたと判断 るとカウンタ134を見る(ステップ1128)。カウ タ134の値がゼロであれば本締めを終了する カウンタ134がゼロでなければ締め忘れたネ があるのでこれを本締めする。この結果、 め忘れを防止することができる。

 このように、本実施例によれば、着座時 トルクを規格値内に収める精度が向上し、 品(例えば、クランプリング)及び被締結物( えば、スピンドルモータのハブ)からなる製 品(例えば、ハードディスク装置)の品質が安 する。また、サーボモータ140や機構部の高 性化をすることなく、ドライバ110Aの寿命を 従来のような高速度のみを行う場合よりも延 ばすことができる。

 電動ドライバ110は、図1に示すように、仮 締め制御ユニット120が別体であったが、本発 明は、仮締め制御ユニット120が電動ドライバ 110又は本締め制御ユニット130と一体になった 構成を妨げるものではない。図9(a)は、仮締 制御ユニット120と一体になった電動ドライ 110Bの正面図であり、図9(b)は電動ドライバ110 Bの側面図である。

 電動ドライバ110Bは、モードスイッチ113と 正逆転スイッチ115が本体112Aの表面に取り付 られている点で電動ドライバ110とは異なる また、ドライバ110Bはエンコーダ158を内蔵し いるがドライバ110はエンコーダを内蔵して ない点でも相違する。更に、電動ドライバ1 10Bは図1に示す本締め制御ユニット130と類似 本締め制御ユニット130Bに取り付けられる。 締め制御ユニット130Bは正逆転スイッチ115を 有さず、入力部136を有する点で本締め制御ユ ニット130とは異なる。また、ドライバ110Bの 作はドライバ110及び110Aのいずれとも異なる

 モードスイッチ113と正逆転スイッチ115と ジ締め動作との関係を表1に示す。

 モードスイッチ113で必要な動作を設定し おき、レバー116を握るとその動作を実行す 。動作実行中にレバー116を放すとその場で 作を中断する。本締め動作中にレバー116を して中断するなど異常終了したときは、自 的にネジ緩め量だけ戻して、正しく本締め れていないことを目視できるようにする。 締め動作でも、着座点付近で異常が発生す 場合もあるため、異常時はネジを緩めて終 する。

 本締め制御ユニット130Bのカウンタ134は、 本締めが成功し、ビット回転量から仮締め後 の本締めであることが確認されたときにカウ ントアップ(+1)する。ネジ抜取又はネジ緩め 作が成功し、電流値から測定したその時の しトルク値が規定値以上ならば、本締めさ ていたネジが緩められたとしてカウントダ ン(-1)する。押しボタンスイッチにより、任 の時点で計数値を0にリセットできる。なお 、これらのカウントアップ、カウントダウン をカウントダウン、カウントアップに変更す れば図1の実施例と同様になる。

 以下、図10を参照して、ドライバ110Bを有 るネジ締め装置100Bの主要構成について説明 する。ここで、図10は、ネジ締め装置100Bの主 要構成のブロック図である。

 スイッチ113、115及びレバー116はユーザの 示をMPUに伝える。本締め制御ユニット130Bは 、制御部131と、カウンタ134と、角度カウンタ 160と、D/A変換器161と、パワーアンプ162と、A/D 変換器163とを含む。

 制御部131はMPUからなり、ユーザの指示に じてモータ140を制御するマイクロコントロ ラである。制御部131は、プログラムを記憶 るROM、一時記憶用RAM等を同一チップに内蔵 る小型のコンピュータである。

 角度カウンタ160は、モータ140の回転量を 測するためのアップダウン・カウンタで、 ンクリメンタル型エンコーダ158の出力パル を計数する。更に、モータ140の回転量の測 値をMPUによりギアの減速比で割り算してビ ト114の回転量に変換する。レバー116を握っ 動作が開始される時に0に初期化され、その 後の動作中のビット回転量を測定する。ビッ ト回転速度は、MPUにより単位時間毎(1msec程度 ) のビット回転量の増減量を測定し、その時 間間隔で割って算出する。

 D/A変換器161は、MPUでトルク制御、速度制 、角度制御のために計算されたモータ140へ デジタルの操作量をアナログ電圧に変換し 次のパワーアンプ162へ出力する。

 パワーアンプ162は、D/A変換器161の出力に 例した電圧でモータ140を駆動する。D/A変換 161をPWM(パルス幅変調器)、パワーアンプをFE Tによるスイッチング回路に交換してデジタ 制御でモータ140を駆動することもできる。

 A/D変換器163は、モータ巻線に直列に挿入 た抵抗器の両端の電圧としてのアナログ値 デジタル値に変換して、MPUで抵抗値で割り しモータ電流値を測定する。更に、MPUで、 ータ140のトルク定数とギアの減速比を乗算 ると、ビット出力トルクが得られる。

 エンコーダ158は、モータ140の回転量を測 するためのインクリメンタル型ロータリエ コーダである。スリットを透過する光の明 を検知することで微小回転量ごとにオン/オ フする。矩形波信号を発生でき、更に互いに 90度の位相差を持つ2相の矩形波を発生させる タイプでは、信号の進み/遅れの解析により 転方向の検出も可能になる。モータ140の絶 角度を検出するアブソリュート型のエンコ ダを使用してもよい。その場合はカウンタ16 0を使用せずに直接MPUに回転角度を読み込み 初期化の代わりに、動作開始時点の回転角 をMPU内に記憶しておき、動作中の回転量は の記憶値を減算して動作開始からのモータ14 0の回転量とする。

 モータ140は、ブラシ付きDCサーボモータ 、モータ電流に比例したトルクを発生する モータは3相ブラシレスモータを使用しても い。その場合はエンコーダ計測のモータ回 角情報を用いて正弦波転流制御を行う部分 追加することで、ブラシの代わりをさせる 要がある。操作量(入口)とモータ電流(出口) ではDCサーボモータと等価になり、基本的な 作はDCサーボモータを用いた場合と変わら い。

 ギア146は、モータ140の出力トルクをギア 減速比倍に増力してビット114を回転させる その代わり、ビット回転速度は1/減速比に 速される。図4では、要素141乃至145がギア146 相当する。トルクが小さい時など、ギア等 減速機を使用せずにモータの回転をそのま ビットに伝えることも可能で、その場合は 速比を1とする。

 カウンタ134は、ネジ10の締め忘れ防止の め、本締めに成功したネジ10の数を計数する アップダウン・カウンタである。ユーザがカ ウンタ設定部135を操作してカウンタをゼロに する。本実施例では、仮締めされているネジ の本締めに成功したときにMPUの指示で+1とし 本締めされているネジを緩めたり抜き取っ りした場合には-1とする。その場合、ビッ 114を逆転させたときの戻しトルクを電流値 測定し、これが規定値以上のときだけ締ま ていたネジ10を緩めたとものして、本締め成 功計数値をカウントダウン(-1)する。

 本実施例では仮締め量を一定に制御する めに2つの制御方法を使用する。第1の制御 法は、タイマ124で仮締め時間を計測する代 りにエンコーダ158でビット回転量(仮締め回 量)を計測して着座せずに仮締め量を得る。 第2の制御方法は、一旦ネジを着座させて着 を検出と同時に正転を停止し、仮締め量だ 逆転させて仮締め量を得る。即ち、第2の制 方法は、締め付けを途中で止めずに一旦ネ 10が着座するまでビット114を回転させる。 お、本実施例では、ドライバ110Bは手動操作 れるが、これら2つの制御方法は自動締め付 け装置にも適用可能である。

 以下、第1の制御方法を図11及び図12を参 して説明する。ここで、図11は、第1の制御 法のタイミングチャートである。図12は、第 1の制御方法のフローチャートである。

 最初に、ユーザは仮締めを設定及び開始す (P 1 、ステップ1202)。即ち、モードスイッチ113を 締めに設定し、正逆転スイッチ115を正回転 設定してレバー116を引く。着磁したビット1 14を鉄製の十字穴付ネジ10のリセス12に嵌合し て雌ネジ孔22及び32の入口に設定し、仮締め シーケンスを開始する。

 まず、ネジ孔22及び32の入口でのカジリ(焼 付き)防止のために微小量逆転する(P 2 、ステップ1204)。これは、ネジが倒れている 態でいきなり正転するとカジリが発生し易 ので、微小量(90度~360度程度)逆転してネジ10 ネジ穴22及び32に真っ直ぐに整列させる。な 、カジリとは、ネジの熱伝導率が低く熱膨 率が高いため、電動工具などで締め付ける 摩擦熱によりネジ部が膨張して雄ネジと雌 ジが密着し、動かなくなることをいう。

 次に、ネジ孔22及び32の入口でのカジリ防止 のために最初は低速でビット114を回転する(P 3 、ステップ1206)。低速期間は回転量としてユ ザが入力部136を介して本締め制御ユニット1 30Bに予め登録している。制御部131はその回転 量に到達したかどうかをエンコーダ158を利用 して判断する。低速は、例えば、2回転であ 。

 次に、締め付け時間の短縮のために着座直 までは高速でビット114を回転する(P 4 、ステップ1208)。着座直前であるかどうかは ンコーダ158を利用する。例えば、ネジ10の ジ部の長さが5mmであり、一回転あたり1mm挿 されるとすると5回転で着座する。このため ステップ1208は、ネジ10が4回転した状態をエ ンコーダ158が検出するまではビット114を高速 で回転する。ユーザが着座直前の回転量を入 力部136を介して本締め制御ユニット130Bに予 登録する点は本締め制御ユニット130Aと同様 ある。制御部131はその回転量に到達したか うかをエンコーダ158を利用して判断する。 お、低速モードは、例えば、10回転、高速 ードは、例えば、500回転である。

 次に、制御部131は着座直前位置にネジ10が 達したと判断するとビット114を減速及び停 する(P 5 、ステップ1210)。着座前に停止しているので ジ10が浮いている(P 6 )。但し、エンコーダ158を利用した回転量で 定するため、ネジ10のネジ部の長さが異なる と仮締め量も異なる。この状態では、ネジ10 まだ着座していないために衝撃(トルク)は ど無い(P 12 )。

 次に、ユーザは本締めを設定及び開始する( P 7 、ステップ1212)。即ち、モードスイッチ113を 締めに設定し、正逆転スイッチ115を正回転 設定してレバー116を引く。ビット114をネジ1 0のリセス12に嵌合し、本締めのシーケンスを 開始する。まず、二度締めを想定し最初は低 速でビット114を回転する(P 8 、ステップ1214)。即ち、本締め後にネジ10を める場合もあるため、回転量からこれを検 する間、低速でビット114を回転する。低速 を指令して回転量が増加しないときは本締 後にネジ10を再度本締めしていると判断して 着座済とし、速度制御を終了してトルクアッ プに移行する。(この時は、本締めとしては 常終了とするが、後述のように1226において すでに本締め済のネジを再度本締めしたた 、カウントアップはしない)
 次に、締め付け時間の短縮のために着座直 までは高速でビット114を回転する(P 9 、ステップ1216)。

 次に、着座時の衝撃(トルク)を抑えるため ビット114を低速で回転する(P 10 、ステップ1218)。この結果、ネジ10は着座す (P 11 、ステップ1220)。ネジ10が着座するとビット11 4の回転速度が下がるので、回転速度が規定 以下(或いは、指示している回転速度に対し 実際の回転速度の低下割合が規定値以下)と なったことを検出して着座と判断する。ビッ ト114の回転速度はエンコーダ158による回転量 計測値から、微小時間あたりの回転量として 測定できる。あるいは代わりに、モータ電流 値が規定値以上に増加したことを検出して着 座と判断し、速度制御からトルクアップ制御 に切り替えてもよい。

 着座時の回転速度は低速であるので着座検 遅れによる電流と慣性力の両面でトルクを さくすることができる(P 13 )。これにより、制御部131は、ビット114の回 速度制御を終了する。

 次に、制御部131は指定のトルク曲線に従っ トルクアップ制御を開始する(P 14 、ステップ1222)。次に、制御部131は最大締め けトルクのところで指定時間トルクを保持 、締め付けを安定させる(P 15 、ステップ1224)。次に、制御部131は、本締め 始から着座まで(或いはトルクアップまで) 回転量から、仮締めされたネジを確かに本 めしたこと、及び、正常にトルクアップ及 トルクホールドが行なわれたと判断すると 本締め成功のネジ10の本数を計数するための パルス(+1)を1個出力する(P 16 、ステップ1226)。本締めされているネジを再 本締めした場合は、ビットとリセス嵌合の タ分程度の僅かな量しか回転しないため、 締めのために浮かせた分の回転量に比べて ない回転量の場合は、本締めされたネジを 度本締めしたということが容易に判断でき この場合は本締め成功のカウントアップは わない。更に、単にカウントアップしない けでなく、必要に応じて本締めされたネジ 再度本締めしたことを明示的に警報出力す ことも可能。(本締めを二度行っても異常と して処理する必要はないが、少なくとも本締 め成功パルスを出力しない)
 本締めの途中で、何らかの異常が検出され 最終締め付けトルクまでトルクアップでき かったときは、ビット114を逆転してネジ10 仮締め位置まで戻す。これにより、締め忘 が容易に発見できるようにする。また、異 の原因を取り除いたあと再度同じ手順で本 めができる。

 以下、第2の制御方法を図13及び図14を参 して説明する。ここで、図13は、第2の制御 法のタイミングチャートである。図14は、第 2の制御方法のフローチャートである。図14に おいて図12と同様のステップについては同様 参照符号を付して説明は省略する。ステッ 1202からステップ1208までは図12と同様である 。

 制御部131は着座直前位置にネジ10が到達し と判断するとビット114を低速で回転する(P 21 、ステップ1302)。低速モードの回転数は、例 ば、10回転である。

 次に、ビット114の回転速度の低下で着座を 出し、ビット114の回転速度制御を終了して 転のための角度制御に切り替える(P 22 、ステップ1304)。着座検出遅れのため、速度 御の最後の部分の電流により一瞬トルクを 生する(P 25 )。バネ座金が無い場合など着座の衝撃は一 である場合には、着座検出が遅れるため速 制御を終了間際のモータ電流により一瞬ト クが発生する場合があるからである。この きのモータ電流値を計測して規定値以上に れば着座と判定することも可能である。こ らの方法により着座が自動検出できれば、 御部131は自動で仮締めのための角度制御に り替えて逆転させることができる。更に、 座時の衝撃が逆転時のトルクに現れる(P 26 )。逆転により、着座時の衝撃で締め込んだ ジの戻しトルクの大きさが電流に現れるか である。P 26 の電流値がP 25 の電流値よりも大きい場合はビット回転速度 と回転部分のイナーシャに比例し、衝撃吸収 時間に反比例する慣性力が加算されているこ とになる。

 次に、制御部131は、仮締めのため指定回転 (仮締め量)だけ逆転してネジ10を着座位置か ら浮かせる(P 23 、ステップ1306)。仮締め量はユーザが入力部1 36を介して本締め制御ユニット130Bに予め登録 している。制御部131はその回転量に到達した かどうかをエンコーダ158を利用して判断する 。このように、着座検出後はトルクアップせ ずに所定の回転量だけ逆転して、ネジ頭と部 品20との間に仮締め量に対応した隙間を形成 る。ネジ込むときの摩擦抵抗が大きく変動 るネジ10に対しても仮締め量を正確に制御 ることができる。これにより、部品20を微小 に動かすことができ、他のネジ10を締めやす する。全てのネジ10が仮締めされると、必 に応じて部品20を正しい位置に微小移動して 固定する。

 次に、ユーザは本締めを設定及び開始する( P 7 、ステップ1212)。ステップ1214及び1216を経て 着座時の衝撃(トルク)を抑えるためにビット 114を低速で回転する(P 24 、ステップ1308)。着座に接近すると着座時の 撃を抑えるため減速する。仮締め量分だけ 転すれば着座することが分かっているので 速時期を着座直前に設定することができる この低速回転の期間を十分短くできるため 、仮締め時よりも着座寸前のビット回転速 を下げることができ、精密な本締めが可能 なる。その後は、ステップ1220乃至1228が行 れる。

 以下、第2の制御方法の変形例を図15及び 16を参照して説明する。ここで、図13は、第 2の制御方法の変形例のタイミングチャート ある。図16は、第2の制御方法の変形例のフ ーチャートである。図16において図14と同様 ステップについては同様の参照符号を付し 説明は省略する。ステップ1202からステップ 1304までは図14と同様である。

 制御部131は、仮締めのため指定回転量(仮締 め量)だけ逆転してネジ10を着座位置から浮か せるが仮締め量はリセス12の方向又はビット1 14の方向が揃うように微調整する(P 27 、ステップ1310)。これにより、本締め時にビ ト114とリセス12が同じ角度で嵌合できるよ になる。また、ネジ10のネジ部の長さが変わ っても、仮締め量を常に同一量に制御するこ とができる。また、戻し角度は微小なので必 要な仮締め量を確保しつつリセス12の方向を えることができる。

 リセス12の方向を揃えるためにはビット11 4の原点センサを設けてもよい。但し、そこ で厳格にしなくてもよい。例えば、微修正 れた最終位置決め角度が、リセス12が十字穴 の場合90度(又は±45度)ステップ、6角穴の場合 は60度(又は±30度)ステップ、両者混合の場合 180度(又は±90度)ステップの飛び飛びの値と ればよい。この方法は、特別なハードを必 としない計算方法を工夫するだけの方法で るので安価である。図15の横に十字穴のリ ス12が揃う様子を示す。

 その後は、ステップ1212乃至1224が行われる 次に、トルクホールドが完了してトルクが 放されたことが作業者の手に伝わり、作業 に本締めが完了したことが判るとドライバ 持ち上げるため、ネジのリセスからビット 結合が外れ、更に握っていたレバーを開放 る。このレバーが開放動作がP 7’ の時点で制御部131で検出されると、ビット114 の方向を揃えるために微小量逆転する(P 28 、ステップ1312)。この結果、次のネジの本締 時にビット114とリセス12が同じ角度で嵌合 ることができる。このため、トルクホール からトルクが解放された後でビット114を逆 させる。この場合、正転することも考えら るが、リセス12とビット114の結合が外される 前にレバー116が開放されると正転の場合に締 め過ぎてしまうため、逆転の方が安全である 。なお、このとき、電流を監視してトルクが 掛かっていないことを確認、トルクが掛かっ ていたならば異常終了とする。リセス12の方 を揃えるためには、最終位置決め角度が、 セス12が十字穴の場合90度ステップ、6角穴 場合は60度ステップの飛び飛びの値で一番回 転量が少ない値とする。

 その後は、ステップ1226乃至1228が行われる なお、逆転時の電流値を測定し、規定以上 大きな電流が流れた場合はリセス12とビット 114の結合が外れる前に逆転しネジ10を緩めた して異常終了とし、P 16 のパルスは出力しない。

 本締め、仮締めで異常が発生してネジ10 指定回転量だけ緩める場合も、最終的に逆 して位置決めする角度をリセスの形状に応 て90度ステップ、60度ステップなどの飛び飛 の角度でのみ停止するように戻し角度を選 すれば、ビット114の方向を揃えて動作を終 することができる。ネジ緩め、ネジ抜取動 時も、完了後にリセス12の方向が同じにな ような90度ステップ、60度ステップの回転量 設定しておけば、これらの動作後もビット1 14の方向が常に揃う。又、これらの動作中に バー116が放されて動作を中断する場合も、 の飛び飛びの角度で停止させる。

 また、ビットおよびリセスの方向を揃え 方法を第2の制御方法の変形例として説明し てきたが、第1の制御方法でも仮締めのため 座前にビット回転を停止する角度をリセス 形状に応じて同様に90度ステップ、60度ステ プなどの飛び飛びの値に制御することが可 である。

 以上、本発明の好ましい実施例について 明したが、本発明はこれらの実施例に限定 れるものではなく、様々な変形及び変更が 能である。

産業上の利用の可能性

 本発明によれば、仮締め量の制御を精度 く行うネジ締め装置を提供することができ 。