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Title:
SEALED-TYPE SCROLL COMPRESSOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/096288
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a sealed-type scroll compressor, which can improve the assembling precision, productivity, and assemblage of a sealed housing when a divided structure is adopted for the sealed housing and which can realize a housing having different diameters, if necessary, can be simply realized. A sealed housing (10) is constituted of a center housing (10A), in which an electric motor (4) is fixedly disposed, an annular bearing bracket (11) disposed at the upper end portion of the center housing (10A), and an upper housing (10C) formed in the bearing bracket (11) and housing and disposing a scroll compressor (3) therein. The center housing (10A) and the upper housing (10C) are fitted at their end portions on the outer circumference portion of the bearing bracket (11). The individual housings are welded and joined from the outer circumference side to first and second welded joint portions (54 and 55). A bearing case (31) having an upper face, in which the scroll compressor (3) is assembled, is fixed and disposed by means of bolts (12).

Inventors:
SATO HAJIME (JP)
KIMATA YOSIYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/050861
Publication Date:
August 06, 2009
Filing Date:
January 21, 2009
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI HEAVY IND LTD (JP)
SATO HAJIME (JP)
KIMATA YOSIYUKI (JP)
International Classes:
F04C18/02; F04C23/02; F04C29/00
Foreign References:
JP2000097173A2000-04-04
JP2001263273A2001-09-26
JP2000213472A2000-08-02
JP2006118364A2006-05-11
JPH0599168A1993-04-20
JP2000097173A2000-04-04
Other References:
See also references of EP 2236829A4
Attorney, Agent or Firm:
FUJITA, Takaharu et al. (3-1 Minatomirai 3-chome, Nishi-ku, Yokohama-sh, Kanagawa 12, JP)
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Claims:
 密閉ハウジング内の下方部に電動モータを設置するとともに、その上方部に前記電動モータにより駆動されるスクロール圧縮機を設置した密閉型スクロール圧縮機において、
 前記密閉ハウジングを、下端部が下部ハウジングにより密閉され、内部に前記電動モータが固定設置される円筒状のセンターハウジングと、該センターハウジングの上端部に設けられる環状のベアリングブラケットと、該ベアリングブラケットに設けられ、前記センターハウジングの上方部を密閉するとともに、その内部に前記スクロール圧縮機が収容設置される上部ハウジングとから構成し、
 前記ベアリングブラケットの外周部に前記センターハウジングおよび前記上部ハウジングの端部がそれぞれ嵌合され、各ハウジングが外周側から溶接接合される第1および第2の溶接接合部を設けるとともに、その上面に前記スクロール圧縮機が組み込まれるベアリングケースをボルトにより固定設置したことを特徴とする密閉型スクロール圧縮機。
 前記ベアリングブラケットは、前記上部ハウジングの端部が外嵌合される前記第1の溶接接合部と、前記センターハウジングの端部が内嵌合される前記第2の溶接接合部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の密閉型スクロール圧縮機。
 前記ベアリングブラケットには、前記センターハウジングとの溶接後に加工される前記ベアリングケース固定用のボルト孔が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の密閉型スクロール圧縮機。
 前記ベアリングブラケットの上面には、その内周面から外周側に向って放射状に少なくとも1以上のガス通路溝が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の密閉型スクロール圧縮機。
 前記ベアリングブラケットの内周面には、少なくとも前記ガス通路溝が設けられている部位の全部または一部に上方向に拡がるテーパー面が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の密閉型スクロール圧縮機。
 前記ベアリングブラケットには、その内周面から外周側に向って放射状にスリットが設けられ、該スリットは内周側が前記ベアリングケースで封鎖されることにより外周側に前記電動モータに繋がれるモータリード線の配線通路を形成していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の密閉型スクロール圧縮機。
 前記第1および第2の溶接接合部は、互いに異径とされ、該第1および第2の溶接接合部にそれぞれ異なる径を有する前記センターハウジングおよび前記上部ハウジングが溶接接合されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の密閉型スクロール圧縮機。
 前記ベアリングブラケットは、前記センターハウジングおよび前記上部ハウジングのいずれか径が小さい方のハウジング側に凸形状に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の密閉型スクロール圧縮機。
Description:
密閉型スクロール圧縮機

 本発明は、密閉ハウジング内にスクロー 圧縮機とそれを駆動する電動モータとが収 設置される密閉型スクロール圧縮機に関す ものである。

 密閉型スクロール圧縮機において、スク ール圧縮機を密閉ハウジング内に固定設置 るための構造は、従来から種々提案がなさ ている。スクロール圧縮機は、一般にベア ングケースを備えており、このベアリング ースを密閉ハウジングに直接詮溶接または シメ止めし、これにスクロール圧縮機を組 付けるようにしたもの、あるいは密閉ハウ ング内にベアリングブラケットを溶接し、 れにベアリングケースをボルト結合してス ロール圧縮機を組み付けるようにしたもの がその代表例である。

 ベアリングブラケットにベアリングケー をボルト結合してスクロール圧縮機を組み んだ密閉型スクロール圧縮機は、ベアリン ブラケットの設置が必要となる反面、詮溶 やカシメ止めによる歪みの影響を受けず、 出しが容易になるという特長を有する。か る構成の密閉型スクロール圧縮機としては 例えば、特許文献1に示されるように、密閉 ハウジングの内周面にベアリングブラケット を溶接等により直接接合するようにしたもの と、特許文献2に示されるように、ベアリン ブラケットを挟んで密閉ハウジングを上下 分割し、分割された上下ハウジングをそれ れベアリングブラケットに接合するように たものとが提案されている。

特開平5-99168号公報(図1参照)

特開2000-97173号公報(図1参照)

 上記特許文献1に示すものは、ベアリングブ ラケットを密閉ハウジングの内周面に溶接等 により接合している。しかし、かかる構成で は、ベアリングブラケットの溶接が内周溶接 となるために作業性が悪く、しかも溶接ビー ド処理あるいはベアリングブラケットにおけ るベアリングケースの設置座面の仕上げ加工 がし難い等の問題があり、生産性や組み立て 精度の低下をもたらすという課題を有してい る。
 また、特許文献2に示すものは、ベアリング ブラケットに上下に分割したハウジングをそ れぞれ接合するようにしている。しかしなが ら、分割されたハウジングを作業性や生産性 や考慮して容易にかつ効率よくベアリングブ ラケットに溶接接合するためのブラケット構 造や溶接構造、あるいは分割ハウジングによ る特長を活かす構成等を具体的に教示ないし 示唆するものではなく、未だ多くの課題を有 している。

 本発明は、このような事情に鑑みてなさ たものであって、ベアリングブラケットを 在して密閉ハウジングを分割した構造の採 に際し、組み立て精度や生産性および組み て性の向上を図ることができ、また必要に じて異径ハウジングを簡易に実現すること できる密閉型スクロール圧縮機を提供する とを目的とする。

 上記課題を解決するために、本発明の密閉 スクロール圧縮機は、以下の手段を採用す 。
 すなわち、本発明にかかる密閉型スクロー 圧縮機は、密閉ハウジング内の下方部に電 モータを設置するとともに、その上方部に 記電動モータにより駆動されるスクロール 縮機を設置した密閉型スクロール圧縮機に いて、前記密閉ハウジングを、下端部が下 ハウジングにより密閉され、内部に前記電 モータが固定設置される円筒状のセンター ウジングと、該センターハウジングの上端 に設けられる環状のベアリングブラケット 、該ベアリングブラケットに設けられ、前 センターハウジングの上方部を密閉すると もに、その内部に前記スクロール圧縮機が 容設置される上部ハウジングとから構成し 前記ベアリングブラケットの外周部に前記 ンターハウジングおよび前記上部ハウジン の端部がそれぞれ嵌合され、各ハウジング 外周側から溶接接合される第1および第2の 接接合部を設けるとともに、その上面に前 スクロール圧縮機が組み込まれるベアリン ケースをボルトにより固定設置したことを 徴とする。

 本発明によれば、密閉ハウジングがベア ングブラケットを境に電動モータが収容さ るセンターハウジングと、スクロール圧縮 が収容される上部ハウジングとに分割され ので、スクロール圧縮機を組み込むベアリ グケースが固定設置されるベアリングブラ ット上面の仕上げ加工を容易に行うことが きる。つまり、ベアリングブラケットをセ ターハウジングに溶接接合した後、ベアリ グブラケットの上面を露出した状態で仕上 加工することが可能となるため、上面を切 する等の仕上げ加工を容易化することがで ると同時に、溶接時に発生した熱変形を除 することができる。これによって、ベアリ グブラケット上面に固定設置されるスクロ ル圧縮機の組み立て精度を高めることがで るとともに、その生産性および組み立て性 向上を図ることができる。また、ベアリン ブラケットの第1および第2の溶接接合部に ンターハウジングおよび上部ハウジングの 部を嵌合し、各ハウジングを外周側から溶 接合するようにしているため、溶接作業の 易化を図ることができるとともに、溶接ビ ド処理の不要化または容易化を実現し、生 性の向上を図ることができる。さらに、ベ リングブラケットを介してその第1および第2 の溶接接合部に溶接接合されるセンターハウ ジングおよび上部ハウジングの径を異径とす ることが可能となるため、センターハウジン グおよび上部ハウジングをそれぞれ収容する 電動モータおよびスクロール圧縮機の容量( きさ)等に合わせて簡便に異径ハウジングと ることができる。

 本発明に係る上記の密閉型スクロール圧 機において、前記ベアリングブラケットは 前記上部ハウジングの端部が外嵌合される 記第1の溶接接合部と、前記センターハウジ ングの端部が内嵌合される前記第2の溶接接 部とを備えた構成としてもよい。

 この構成によれば、センターハウジング 内嵌合されて第2の溶接接合部に外周側から 溶接接合されたベアリングブラケットの外周 面に対して、第1の溶接接合部に外嵌合され 上部ハウジングを外周側から溶接接合する とができる。このため、センターハウジン および上部ハウジングをベアリングブラケ トの第1および第2の溶接接合部に対して各々 外嵌合または内嵌合した状態で外周側から溶 接接合し、また、ベアリングブラケットをセ ンターハウジングと溶接接合した状態でその 上面を仕上げ加工することができる。従って 、各々の溶接作業および上面仕上げ加工の容 易化を図ることができるとともに、溶接ビー ド処理を不要化または容易化し、生産性を向 上することができる。

 本発明に係る上述のいずれかの密閉型ス ロール圧縮機において、前記ベアリングブ ケットには、前記センターハウジングとの 接後に加工される前記ベアリングケース固 用のボルト孔が設けられた構成としても良 。

 この構成によれば、ベアリングブラケッ に設けられるベアリングケース固定用のボ ト孔を、ベアリングブラケットをセンター ウジングに溶接後に加工するようにしてい ため、溶接時の熱変形あるいはベアリング ラケットおよびセンターハウジングの軸心 レによるボルト孔の位置ズレ発生を防止す ことができる。これにより、スクロール圧 機の組み立て性および組み立て精度の向上 図ることができる。

 本発明に係る上述のいずれかの密閉型ス ロール圧縮機において、前記ベアリングブ ケットの上面には、その内周面から外周側 向って放射状に少なくとも1以上のガス通路 溝が設けられた構成としても良い。

 この構成によれば、センターハウジング からスクロール圧縮機に吸入ガスを取り込 ガス通路を、ベアリングブラケットの上面 内周面から外周側に向って放射状に設けら たガス通路溝により構成しているため、吸 ガスをよりハウジング中心に近い位置から り込むことができる。これによって、油リ チとなり易いハウジング外周側領域からの スの取り込みを回避し、ガス成分の多い中 側領域からより多くガスを取り込むことが 能となる。このため、冷凍サイクル側への 循環率(OCR)を低減することができる。

 本発明に係る上記の密閉型スクロール圧 機において、前記ベアリングブラケットの 周面には、少なくとも前記ガス通路溝が設 られている部位の全部または一部に上方向 拡がるテーパー面が設けられた構成として 良い。

 この構成によれば、ベアリングブラケッ の内周面のガス通路溝が設けられている部 の全部または一部に上方向に拡がるテーパ 面が設けられているため、ガス通路面積を 大することができるとともに、吸入ガスを ーパー面に沿って滑らかに放射状のガス通 溝へと導くことができる。従って、吸入ガ のガス通路での圧力損失を可及的に低減す ことができる。

 本発明に係る上述のいずれかの密閉型ス ロール圧縮機において、前記ベアリングブ ケットには、その内周面から外周側に向っ 放射状にスリットが設けられ、該スリット 内周側が前記ベアリングケースで封鎖され ことにより外周側に前記電動モータに繋が るモータリード線の配線通路を形成してい 構成としても良い。

 この構成によれば、ベアリングブラケッ に放射状にスリットを設け、その内周側を アリングケースで封鎖することにより外周 にモータリード線の配線通路を形成するよ にしているため、吸入ガスのバイパスを抑 することができる最小限の通路面積を持っ 配線通路を、貫通孔を開けることなく簡易 形成することができる。従って、電動モー に繋がれるモータリード線の配線およびそ 取り出しを容易化することができる。

 本発明に係る上述のいずれかの密閉型ス ロール圧縮機において、前記第1および第2 溶接接合部は、互いに異径とされ、該第1お び第2の溶接接合部にそれぞれ異なる径を有 する前記センターハウジングおよび前記上部 ハウジングが溶接接合されている構成として も良い。

 この構成によれば、ベアリングブラケッ における第1および第2の溶接接合部が互い 異径とされているので、それぞれに異なる を有するセンターハウジングおよび上部ハ ジングを溶接接合することができる。この め、電動モータを収容するセンターハウジ グとスクロール圧縮機を収容する上部ハウ ングとを異径のハウジングとすることが可 となり、所要出力が得られる電動モータあ いは所要容量が得られるスクロール圧縮機 ハウジング径に制約されることなく、任意 設定できるようになる。従って、モータ容 あるいは圧縮機容量の設定に際し、設計自 度を高めることができるとともに、構成部 の共通化範囲を拡大することができる。

 本発明に係る上記の密閉型スクロール圧 機において、前記ベアリングブラケットは 前記センターハウジングおよび前記上部ハ ジングのいずれか径が小さい方のハウジン 側に凸形状に形成されている構成としても い。

 この構成によれば、ベアリングブラケッ をハウジング径が小さい方のハウジング側 凸形状に形成しているため、センターハウ ングと上部ハウジングとの径が大きく異な 場合においても、ベアリングブラケットへ 応力集中を緩和し、密閉ハウジングとして 耐圧強度を容易に確保することができる。 って、高圧で高密度の冷媒使用により圧縮 を小容量化できる一方で、高出力の電動モ タを必要とするような密閉型スクロール圧 機に対して有効適用することができる。

 本発明によると、ベアリングブラケット センターハウジングに溶接接合した後、ベ リングブラケットの上面を露出した状態で 上げ加工することができるので、上面を切 する等の仕上げ加工を容易化することがで るとともに、溶接時に発生した熱変形を除 することができる。このため、ベアリング ラケット上面に固定設置されるスクロール 縮機の組み立て精度を高めることができる ともに、その生産性および組み立て性の向 を図ることができる。また、ベアリングブ ケットの第1および第2の溶接接合部にセン ーハウジングおよび上部ハウジングの端部 嵌合し、各ハウジングを外周側から溶接接 できるようにしているため、溶接作業の容 化を図るとともに、溶接ビードの処理を不 化または容易化し、生産性の向上を図るこ ができる。さらに、ベアリングブラケット 介してその第1および第2の溶接接合部に溶接 接合されるセンターハウジングおよび上部ハ ウジングの径を異径とすることが可能となる ため、センターハウジングおよび上部ハウジ ングをそれぞれ収容する電動モータおよびス クロール圧縮機の容量(大きさ)等に合わせて 便に異径ハウジングとすることができる。

本発明の第1実施形態に係る密閉型スク ロール圧縮機を適用した2段圧縮機の縦断面 である。 図1に示す密閉型スクロール圧縮機のベ アリングブラケット周りの拡大縦断面図であ る。 図2に示す密閉型スクロール圧縮機の アリングブラケット周りの横断面図である 図2に示す密閉型スクロール圧縮機の アリングブラケット周りのガス通路溝部の 断面相当図である。 図2に示す密閉型スクロール圧縮機の アリングブラケットおよびセンターハウジ グの縦断面図である。 図2に示す密閉型スクロール圧縮機の アリングブラケットおよびセンターハウジ グの右側面図である。 図2におけるa-a断面相当図である。 図2におけるb-b断面相当図である。 本発明の第2実施形態に係る密閉型スク ロール圧縮機を適用した2段圧縮機の縦断面 である。 本発明の第3実施形態に係る密閉型スク ロール圧縮機を適用した2段圧縮機の縦断面 である。

符号の説明

1 2段圧縮機
3 スクロール圧縮機
4 電動モータ
10 密閉ハウジング
10A センターハウジング
10B 下部ハウジング
10C 上部ハウジング
11,11A ベアリングブラケット
12 ボルト
50B フランジ部(凸形状)
51 ベアリングブラケットの上面
52 ボルト孔
54 第1の溶接接合部
55 第2の溶接接合部
56 ガス通路溝
57 テーパー面
58 スリット
59 配線通路
φ1,φ3,φ5 センターハウジング内径
φ2,φ4,φ6 上部ハウジング内径

 以下に、本発明にかかる実施形態について 図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
 以下、本発明の第1実施形態について、図1 いし図6を用いて説明する。
 図1には、本発明の第1実施形態に係る密閉 スクロール圧縮機を用いた冷凍空調用の2段 縮機1の縦断面図が示されている。なお、本 実施形態では、便宜上、低段側にロータリ圧 縮機2、高段側にスクロール圧縮機3を用いて 成した2段圧縮機1を例に本発明の第1実施形 に係る密閉型のスクロール圧縮機3について 説明するが、本発明は、単段の密閉型スクロ ール圧縮機、あるいは低段側および高段側を 共にスクロール圧縮機とした密閉型の多段ス クロール圧縮機にも適用できることは云うま でもない。

 密閉型のスクロール圧縮機3を用いた2段 縮機1は、密閉ハウジング10を備えている。 閉ハウジング10は、円筒状のセンターハウジ ング10Aと、センターハウジング10Aの上部に全 周溶接により設けられた環状のベアリングブ ラケット11と、センターハウジング10Aの下部 密閉する下部ハウジング10Bと、ベアリング ラケット11の上部に全周溶接により設けら 、センターハウジング10Aの上部を密閉する 部ハウジング10Cとから構成されている。

 センターハウジング10A内のほぼ中央部に 、ステータ5とロータ6とから構成される電 モータ4が固定設置されている。ロータ6には 、回転軸(クランク軸)7が一体に結合されてい る。この電動モータ4の下部には、低段側の ータリ圧縮機2が設置されている。低段側の ータリ圧縮機2は、シリンダ室20を備え、セ ターハウジング10A内に固定設置されるシリ ダ本体21と、シリンダ本体21の上下に固定設 置され、シリンダ室20の上部および下部を密 する上部軸受22および下部軸受23と、回転軸 7のクランク部7Aに嵌合され、シリンダ室20の 周面を回動するロータ24と、シリンダ室20内 を吸入側と吐出側とに仕切る図示省略のブレ ードおよびブレード押えバネ等とを備えた構 成とされている。

 このロータリ圧縮機2は、吸入管25を介し シリンダ室20内に低圧の冷媒ガス(作動ガス) を吸入し、この冷媒ガスをロータ24の回動に り中間圧まで圧縮した後、上部軸受22およ 下部軸受23を用いて上下に形成されている吐 出チャンバ26,27内に吐出し、吐出チャンバ26 で合流した後、センターハウジング10A内に き出すように構成されている。この中間圧 媒ガスは、電動モータ4のロータ6に設けられ ているガス通路孔6A等を流通して電動モータ4 の上部空間に導かれ、さらに高段側のスクロ ール圧縮機3へと吸入されて2段圧縮されるよ になっている。

 高段側のスクロール圧縮機3は、上部ハウ ジング10C内に設けられている。スクロール圧 縮機3は、回転軸(クランク軸)7を支持する軸 30が設けられ、ベアリングブラケット11の上 51(図4Aおよび図4B参照)にボルト12を介して固 定設置されるベアリングケース31(フレーム部 材または支持部材とも云う。)と、それぞれ 板32A,33A上に立設される渦巻き状ラップ32B,33B を備え、渦巻き状ラップ32B,33B同士を噛み合 せてベアリングケース31上に組み付けること により一対の圧縮室34を構成する固定スクロ ル部材32および旋回スクロール部材33とを備 えている。

 スクロール圧縮機3は、さらに旋回スクロ ール部材33と回転軸7の偏心ピン7Bとをドライ ブッシュ13を介して結合し、旋回スクロー 部材33を公転旋回駆動する旋回ボス部33Cと、 旋回スクロール部材33とベアリングケース31 の間に設けられ、旋回スクロール部材33を自 転を阻止して公転旋回させる自転阻止機構35 、固定スクロール部材32の背面側に設けら 、吐出ポート32Cを開閉する吐出リード弁36と 、固定スクロール部材32の背面側に吐出リー 弁36を包囲するように固定設置され、油分 室37を形成するディスチャージカバー38と、 ィスチャージカバー38の中心部に接続され 圧縮された高圧ガスを外部に吐き出す吐出 39と、油分離室37内に設置され、圧縮ガスか 油を遠心分離する油分離機構40とを備えた 成とされている。

 上記のスクロール圧縮機3は、低段側のロ ータリ圧縮機2により圧縮されて密閉ハウジ グ10に吐き出された中間圧の冷媒ガスを圧縮 室34内に吸入し、この中間圧冷媒ガスを旋回 クロール部材33の公転旋回駆動による圧縮 作によって更に高圧状態に圧縮した後、吐 リード弁36を介してディスチャージカバー38 の油分離室37に吐き出すように構成されて る。この高温高圧冷媒ガスは、油分離室37内 で油分離機構40によりガス中の油が分離され 後、吐出管39を介して2段圧縮機1の外部、す なわち冷凍サイクル側へと送出されるように なっている。

 また、回転軸(クランク軸)7の最下端部と 段側ロータリ圧縮機2の下部軸受23との間に 、公知の容積形給油ポンプ14が組み込まれ いる。この容積形給油ポンプ14は、密閉ハウ ジング10の底部に充填されている潤滑油15を み上げ、回転軸7内に設けられている給油孔1 6を経てロータリ圧縮機2およびスクロール圧 機3の軸受部等の所要潤滑箇所に潤滑油15を 制給油するように構成されている。

 給油ポンプ14により給油され、スクロー 圧縮機3を潤滑した油、および上記の油分離 構40によって分離された油は、それぞれ固 スクロール部材32およびベアリングケース31 設けられている油落し孔41,42,43を経てベア ングブラケット11に接続されている油排出パ イプ44から密閉ハウジング10の底部へと流下 れるようになっている。なお、油分離機構40 からの油落し孔41には、図示省略の減圧機構 介装されているものとする。

 以下に、密閉ハウジング10を上下に分割し いるベアリングブラケット11周りの構成につ いて、詳細に説明する。
 密閉ハウジング10は、上記のとおり電動モ タ4を収容する円筒状のセンターハウジング1 0Aと、スクロール圧縮機3を収容し、センター ハウジング10Aの上部を密閉する上部ハウジン グ10Cとを備え、ベアリングブラケット11を挟 で一体に溶接接合された構成とされている

 ベアリングブラケット11は、図2ないし図6 に示されるように、平板からなる環状のブラ ケットであり、外周下部に直角に下方に延び たフランジ部50を備えている。このベアリン ブラケット11の上面51は、スクロール圧縮機 3のベアリングケース31をボルト12により固定 置する座面となるものであり、ボルト12を 結する複数個(本実施形態では6個)のボルト 52が等間隔で穿設されている。また、ベアリ ングブラケット11の上面51には、上記した油 出パイプ44を接続するためのパイプ孔53が開 されている。

 ベアリングブラケット11の外周部には、 部ハウジング10Cの下端部が外嵌合される第1 溶接接合部54が上半部の外周に、また、セ ターハウジング10Aの上端部が内嵌合される 2の溶接接合部55がフランジ部50の内周に形成 されている。これら第1の溶接接合部54および 第2の溶接接合部55に対して上部ハウジング10C およびセンターハウジング10Aの端部がそれぞ れ嵌合され、別工程においてその外周側から 図2に示される矢印A,Bの如く溶接できるよう 構成されている。

 また、ベアリングブラケット11の上面51に は、内周面から外周側に向って放射状に一定 深さ(図3B参照)を有する複数個のガス通路溝56 が設けられている。このガス通路溝56は、ベ リングブラケット11の内周側から吸入した スを外周側へと導くもので、図5に示される うに、ベアリングブラケット11に固定設置 れるベアリングケース31の下面および外周面 に対応して設けられているガス通路溝31Aとの 組み合わせにより、センターハウジング10A内 からスクロール圧縮機3の圧縮室34へと連なる 吸入ガス通路17を構成するものである。

 さらに、ベアリングブラケット11におけ 内周面の上半部は、上方向に拡がるテーパ 面57とされている。このテーパー面57は、内 面の全周(本実施形態)にわたって設けるこ ができるが、必ずしも全周にわたって設け 必要はなく、少なくともガス通路溝56と対応 する部位に設けられておればよく、高さ方向 (厚さ方向)についても、上半部だけでなく、 下面間の厚さ方向について全範囲をテーパ 面としてもよい。

 また、ベアリングブラケット11には、円 上の1箇所に内周面から外周側に向って放射 に上下に貫通するスリット58が設けられて る。このスリット58は、図6に示されるよう 、ベアリングブラケット11に固定設置される ベアリングケース31によって内周側が封鎖さ 、外周側の一部がベアリングブラケット11 上下を連通し、ガラス密封端子18(図1参照)を 介して電動モータ4に電力を供給するモータ ード線19(U-V-W線)を通す配線通路59を形成する ように構成されている。

 さらに、上記したセンターハウジング10A 上部ハウジング10Cおよびベアリングブラケ ト11において、ベアリングブラケット11の上 面51の仕上げ加工(座面の平面切削加工)とボ ト孔52およびパイプ孔53等の加工は、センタ ハウジング10Aの一端をベアリングブラケッ 11の第2の溶接接合部55に嵌合してその全周 溶接後に行うようにし、溶接時の熱変形に る歪みや孔中心の位置ズレ等が発生しない うにしている。こうして仕上げ加工された アリングブラケット11の上面51にベアリング ース31を設置し、更にスクロール圧縮機3の 成部品を組み付ける。その後に上部ハウジ グ10Cをベアリングブラケット11の第1の溶接 合部54に嵌合してその全周を溶接するよう している。

 また、ベアリングブラケット11に設けられ ガス通路溝56やスリット58は、ベアリングブ ケット11の最外周面まで貫通しないように れており、外周面への貫通箇所をなくし、 接時の変形等に対して可能な限り強度を確 できる構成としている。
 なお、本実施形態では、図2に示されるよう に、電動モータ4を収容するセンターハウジ グ10Aの内径φ1に対して、スクロール圧縮機3 収容する上部ハウジング10Cの内径φ2が僅か 大きく(φ1<φ2)され、ベアリングブラケッ 11の第1の溶接接合部54と第2の溶接接合部55 径も同様の関係とされているが、これは分 されたセンターハウジング10Aと上部ハウジ グ10Cとが必ずしも同径とされる必要がない とを示すものであって、同径としてもよい とはもちろんである。

 以上に説明の構成により、本実施形態によ ば、以下の作用効果を奏する。
 吸入管25を介して低段側のロータリ圧縮機2 シリンダ室20に吸入された低温低圧の冷媒 スは、ロータ24の回動により中間圧まで圧縮 された後、吐出チャンバ26,27内に吐き出され 。この中間圧冷媒ガスは、吐出チャンバ26 で合流された後、電動モータ4の下部空間内 吐き出され、そこから電動モータ4のロータ 6に設けられているガス通路孔6A等を流通して 電動モータ4の上部空間に流動される。

 電動モータ4の上部空間に流動された中間 圧冷媒ガスは、センターハウジング10Aの中心 領域からベアリングケース31の外面とベアリ グブラケット11の上面51に放射状に設けられ ているガス通路溝31A,56とにより構成される吸 入ガス流路17を経て固定スクロール部材32お び旋回スクロール部材33間に形成される圧縮 室34内へと吸入される。この中間圧冷媒ガス 、旋回スクロール部材33が公転旋回駆動さ ることによる圧縮動作によって高温高圧状 に2段圧縮された後、吐出ポート32Cから吐出 ード弁36を介してディスチャージカバー38内 に吐き出される。

 上記の2段圧縮過程において、給油ポンプ 14により給油されてロータリ圧縮機2の潤滑に 供された潤滑油15の一部は、冷媒ガス中に溶 込み、中間圧冷媒ガスと共にセンターハウ ング10A内に吐き出される。さらに、この中 圧冷媒ガスには、スクロール圧縮機3に給油 孔16を介して給油され、スクロール圧縮機3を 潤滑した後、油落し孔43および42、油排出パ プ44を経て密閉ハウジング10内の底部へと流 される潤滑油15の一部が溶け込む。こうし 潤滑油15が溶解された中間圧冷媒ガスは、油 を含んだままスクロール圧縮機3に吸入され 圧縮され、高温高圧ガスとなって油と共に 出ポート32Cから吐き出される。

 この油を含む高温高圧の圧縮ガスは、デ スチャージカバー38内の油分離室37に設けら れている遠心式油分離機構40で油が遠心分離 れた後、ディスチャージカバー38の中心部 接続されている吐出管39より冷凍サイクル側 へと吐き出される。これによって、冷凍サイ クル側に循環される潤滑油15の油循環率(OCR) 低減し、システム効率を向上させるととも 、圧縮機1における潤滑油不足の発生を解消 ている。油分離室37で分離された油は、油 し孔41内で減圧機構により低圧に減圧された 後、油落し孔42、油排出パイプ44を経て密閉 ウジング10内の底部へと流下させる。

 上述のスクロール圧縮機3にあって、密閉 ハウジング10を、ベアリングケース31を固定 置するベアリングブラケット11の上下で電動 モータ4を収容するセンターハウジング10Aと スクロール圧縮機3が収容される上部ハウジ グとに分割した構成としているので、ベア ングブラケット11をセンターハウジング10A 溶接接合した後、ベアリングブラケット11の 上面51を露出した状態で切削加工やボルト孔5 2およびパイプ孔53の加工等の仕上げ加工を行 うことが可能となる。このため、ベアリング ブラケット11の上面51の仕上げ加工を容易化 ることができるとともに、溶接時に生じた 変形による歪みやボルト孔52の中心ズレ等を 除去することができる。従って、ベアリング ブラケット11に固定設置されるスクロール圧 機3の組み立て精度を高めることができると ともに、その生産性および組み立て性の向上 を図ることができる。

 また、ベアリングブラケット11の外周に 1の溶接接合部54および第2の溶接接合部55を け、この第1および第2の溶接接合部54,55に上 ハウジング10Cの端部およびセンターハウジ グ10Aの端部をそれぞれ外嵌合または内嵌合 、各ハウジング10A,10Cを外周側から溶接接合 できるようにしているため、溶接の位置決め および溶接作業の容易化を図ることができる とともに、溶接ビード処理の不要化または容 易化を実現し、生産性を向上することができ る。

 また、ベアリングブラケット11を介して 1の溶接接合部54および第2の溶接接合部55に 接接合されるセンターハウジング10Aおよび 部ハウジング10Cの径を異径とすることが可 となる。つまり、センターハウジング10Aと 部ハウジング10Cとは、必ずしも同径とする 要がなくなるため、センターハウジング10A よび上部ハウジング10Cを、それぞれ収容す 電動モータ4およびスクロール圧縮機3の容量 (大きさ)等に合わせて適宜異径のハウジング することができる。

 また、ベアリングブラケット11の上面51に 内周面から外周側に向って放射状に複数個の ガス通路溝56を設け、このガス通路溝56に対 してベアリングケース31の外表面に設けられ ているガス通路溝31Aとにより吸入ガス通路17 構成しているので、十分な通路面積を有す 吸入ガス通路17を密閉ハウジング10の中心領 域から外周側に向って形成することができる 。このため、センターハウジング10A内の吸入 ガスをよりハウジング中心に近い位置から取 り込むことができる。従って、油リッチとな り易いハウジング外周域からのガスの取り込 みを回避し、ガス成分の多い中心側領域から より多くガスを取り込むことが可能となり、 冷凍サイクル側への油循環率(OCR)を低減する とができる。

 また、上記の構成に加えて、ベアリング ラケット11の内周面の少なくともガス通路 56が設けられている部位の全部または一部に 上方向に拡がるテーパー面57を設けているた 、ガス通路面積を一段と拡大することがで るとともに、吸入ガスをテーパー面57に沿 て滑らかに放射状のガス通路溝56、すなわち 吸入ガス通路17へと導くことができる。従っ 、吸入ガスの吸入ガス通路17での圧力損失 可及的に低減し、吸入効率を高めることが きる。

 また、ベアリングブラケット11に設けら た放射状スリット58の内周側をベアリングケ ース31で封鎖することによりその外周側にモ タリード線19を通す配線通路59を形成するよ うにしている。このため、吸入ガスのバイパ スを極力抑制することができる最小限の通路 面積を持った配線通路59を、貫通孔を開ける となく簡易に構成することができる。これ よって、細い貫通孔にモータリード線19を す必要がなくなり、電動モータ4に繋がれる ータリード線19の配線およびその取り出し 容易化することができる。

 さらに、ベアリングブラケット11には、 ス通路溝56やスリット58等を加工しているが これらをベアリングブラケット11の最外周 まで貫通させないようにし、外周面への貫 箇所をなくしているため、溶接時の変形等 対して可能な限り強度を確保することがで る。従って、溶接時の変形を可及的に低減 、組み立て精度を高精度に維持することが きる。

[第2実施形態]
 次に、本発明の第2実施形態について、図7 用いて説明する。
 本実施形態は、上記した第1実施形態に対し て、センターハウジング10Aの内径φ3および上 部ハウジング10Cの内径φ4が異なる。その他の 点については第1実施形態と同様であるので 明は省略する。
 本実施形態において、電動モータ4を収容す るセンターハウジング10Aの内径φ3に対して、 スクロール圧縮機3を収容する上部ハウジン 10Cの内径φ4が僅かに小さく(φ3>φ4)され、 アリングブラケット11に設けられる第1の溶 接合部54と第2の溶接接合部55の径も同様の関 係とされている。

 このように、電動モータ4を収容するセン ターハウジング10Aの内径φ3と、スクロール圧 縮機3を収容する上部ハウジング10Cの内径φ4 の関係をφ3>φ4とし、第1実施形態のものと は逆に、センターハウジング10Aの内径φ3を大 きくすることも可能である。このため、同じ 容量のスクロール圧縮機3に対して、異なる 様もしくは出力容量(大きさ)の電動モータ4 組み合わせて異なる性能の密閉型スクロー 圧縮機3を製造する等のバリエーションが簡 に実施可能となる。この場合、スクロール 縮機3の構成部品を共通化することができる 。これ以外は第1実施形態と同様である。

[第3実施形態]
 次に、本発明の第3実施形態について、図8 用いて説明する。
 本実施形態は、上記した第1および第2実施 態に対して、センターハウジング10Aの内径φ 5と上部ハウジング10Cの内径φ6との異径比率 より大きくしている点が異なる。その他の については第1および第2実施形態と同様であ るので説明は省略する。
 本実施形態において、電動モータ4を収容す るセンターハウジング10Aの内径φ5がスクロー ル圧縮機3を収容する上部ハウジング10Cの内 φ6に対して極端大きくされている(φ5>>φ 6)。

 上記内径φ5、φ6に対応してベアリングブ ケット11Aに設けられる第1の溶接接合部54と 2の溶接接合部55の径も同様の関係とされる 、本実施形態の場合、センターハウジング1 0Aの内径φ5の大きさに対応して半径方向に張 出すベアリングブラケット11Aのフランジ部5 0Bが、密閉ハウジング10の耐圧強度を確保す ため、径の小さい上部ハウジング10C側に滑 かな凸形状に形成されている。

 上記のように、センターハウジング10Aの 径φ5と上部ハウジング10Cの内径φ6とが大き 異なる場合(本実施形態とは逆に、上部ハウ ジング10Cの径の方が大きい場合も同様)に、 アリングブラケット11Aをハウジング径が小 い方のハウジング側に凸形状に形成するこ により、ベアリングブラケット11Aへの応力 中を緩和し、密閉ハウジング10としての耐圧 強度を容易に確保することができる。このた め、高圧で高密度の冷媒使用により圧縮機を 小容量化できる一方で、高出力の電動モータ を必要とするような密閉型スクロール圧縮機 に対して有効適用することができる。

 なお、本発明は、上記実施形態にかかる 明に限定されるものではなく、その要旨を 脱しない範囲において、適宜変形が可能で る。例えば、上記実施形態にかかる密閉型 クロール圧縮機3は、R410A冷媒やCO2冷媒のほ 、いかなる冷媒(作動ガス)を使用する冷凍 イクルの圧縮機にも適用可能であるが、特 第3実施形態のような密閉型スクロール圧縮 3は、高圧冷媒であるCO2冷媒用に使用して好 適である。つまり、CO2冷媒は高圧で密度が高 いため、スクロール圧縮機3の容量を小さく きる反面、高容量(高出力)の電動モータ4を 要とすることから、電動モータ4を収容する ウジング径を、スクロール圧縮機3を収容す るハウジング径対比で大きくしなければなら ない場合があり、このような場合に有効適用 することができる。

 また、一定速電動モータ4を使用する場合 にも、電動モータ4を収容するハウジング径 大きくなるので、上記と同様に有効である また、スクロール圧縮機3を収容するハウジ グ径を、電動モータを収容するハウジング 対比で大きくしなければならないケースも るが、この場合、ベアリングブラケット11 、電動モータを収容するハウジング側に滑 かな凸形状に形成すればよい。さらに、ベ リングブラケット11に設ける第1および第2の 接接合部54,55は、第1の溶接接合部54を上部 ウジング10Cの端部が内嵌合される構成、第2 溶接接合部55をセンターハウジング10Aが外 合される構成とすることも可能であり、こ も本発明に含まれるものとする。




 
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