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Patent Searching and Data


Title:
SEAT STRUCTURE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/087770
Kind Code:
A1
Abstract:
A seat structure capable of providing a user with both a normal position and a comfortable position, which enables the user to take a position where they are sufficiently relaxed and to sit comfortably. A cushion frame (30) is supported by a rear link board (41) and a front link board (42). A rear link board (41) in a movable range has a displacement angle larger than the displacement angle of a front link board (42). When a base frame (10) is rotated and moved to the forward-most position, the angle between a side frame portion (12b) of the base frame and the rear link board (41) is set smaller than the angle between side frame portion and a front link board (42). Consequently, the sitting surface angle of the cushion frame (30) increases as the rear link board (41) and the front link board (42) are rotated and moved forward. The inclination angle of a back frame (20) itself does not change but the sitting surface angle of the cushion frame (30) can vary while following operation of the user.

Inventors:
SAKAMOTO YUTAKA (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/068645
Publication Date:
July 24, 2008
Filing Date:
September 26, 2007
Export Citation:
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Assignee:
DELTA TOOLING CO LTD (JP)
SAKAMOTO YUTAKA (JP)
International Classes:
A47C1/023; B60N2/02
Foreign References:
JPS62142949U1987-09-09
JP2004065507A2004-03-04
JPH082298A1996-01-09
Other References:
See also references of EP 2105067A4
Attorney, Agent or Firm:
MUGISHIMA, Takashi (3rd floor 1-5-4, Nihonbashi Kakigara-ch, Chuo-ku Tokyo 14, JP)
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Claims:
 バックフレーム及びクッションフレームを備えた座席構造であって、
 前記バックフレームが、所定の傾斜角で固定された状態で配設されていると共に、前記クッションフレームが、ベースフレームにリンク機構によって支持されており、
 前記リンク機構は、前記ベースフレームのうち、クッションフレームの側部に位置するサイドフレーム部に回転可能に軸支される回転中心部と、前記クッションフレームが連結されるクッションフレーム連結部とを備え、前記サイドフレーム部に沿って所定間隔をおいて後方側に配設される後部リンク板と前方側に配設される前部リンク板とを備えてなり、
 前記後部リンク板及び前部リンク板が、可動範囲内で最も後方に回転移動した際と最も前方に回転移動した際とにおける各回転中心部と各クッションフレーム連結部とを結ぶ各仮想直線の変位角度を比較した場合に、後部リンク板の変位角度の方が、前部リンク板の変位角度よりも大きく、かつ、最も前方に回転移動した際の前記サイドフレーム部とのなす角を、後部リンク板の方が前部リンク板よりも小さくなるように設定し、後部リンク板及び前部リンク板が前方に回転移動するに従って、クッションフレームの座面角度が大きくなる構造であることを特徴とする座席構造。
 前記後部リンク板には、該後部リンク板を回転移動させるアクチュエータ用連結部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の座席構造。
 前記後部リンク板は、前記回転中心部から前方かつ上方に突出するように形成された略く字状片部と、この略く字状片部に対して所定間隔をおいた後方寄りで前記回転中心部から上方に延びる作用片部とを備えた形状を有し、前記略く字状片部に前記クッションフレーム連結部が形成され、前記作用片部に前記アクチュエータ用連結部が形成さていることを特徴とする請求項2記載の座席構造。
 前記アクチュエータは、シリンダに対して進退可能に設けられたピストンを備え、前記シリンダ及び前記ピストンのピストンロッドのうちのいずれか一方が、前記ベースフレームのサイドフレーム部に連結され、他方が、前記後部リンク板のアクチュエータ連結部に連結され、前記ピストンロッドがシリンダに対して伸長する方向に動作すると、前記後部リンク板の作用片部を後方に押圧して、後部リンク板の略く字状片部のクッションフレーム連結部を後方に回転移動させ、前記ピストンロッドがシリンダに対して収縮する方向に動作すると、前記後部リンク板の作用片部を前方に回転移動させて、後部リンク板の略く字状片部のクッションフレーム連結部を前方に回転移動させる構成であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1に記載の座席構造。
 前記クッションフレームの座面角度は、最大時で22~28度の範囲となるように、最小時で12~15度の範囲となるように設定されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1に記載の座席構造。
Description:
座席構造

 本発明は、航空機、列車、船舶、フォー リフト、自動車などの輸送機器用、あるい 、映画館などの各種劇場設置用等として適 る座席構造に関し、特に、航空機、列車、 種劇場などのように、縦列に複数設置した 合の着座スペース(足入れスペース)を従来 りも広く確保できる座席構造に関する。

 航空機などにおいては複数の座席を縦列 向にも相当数連設し、限られたスペース内 所定数の座席を配置している。従って、各 客の着座スペースも所定の大きさに限定さ ており、特に、前席において背部(シートバ ック)をリクライニングさせて休息姿勢をと と、後席の着座者の足入れ(足置き)スペース が大きく制限され、快適性を損なうという問 題がある。このため、航空機などにおいては 、乗客の快適性を向上させるに当たって、前 席との間の足入れ(足置き)スペースを含む着 スペースをより広く確保するための工夫が に求められている。

 本発明は上記に鑑みなされたものであり 通常姿勢と休息姿勢のいずれにも対応でき と共に、十分にリラックスした休息姿勢を ることができ、着座時における優れた快適 を備える一方で、休息姿勢をとった場合で 、後席の足入れスペースを含む着座スペー を制限しない座席構造を提供することを課 とする。

 上記課題を解決するため、本発明の座席構 は、バックフレーム及びクッションフレー を備えた座席構造であって、
 前記バックフレームが、所定の傾斜角で固 された状態で配設されていると共に、前記 ッションフレームが、ベースフレームにリ ク機構によって支持されており、
 前記リンク機構は、前記ベースフレームの ち、クッションフレームの側部に位置する イドフレーム部に回転可能に軸支される回 中心部と、前記クッションフレームが連結 れるクッションフレーム連結部とを備え、 記サイドフレーム部に沿って所定間隔をお て後方側に配設される後部リンク板と前方 に配設される前部リンク板とを備えてなり
 前記後部リンク板及び前部リンク板が、可 範囲内で最も後方に回転移動した際と最も 方に回転移動した際とにおける各回転中心 と各クッションフレーム連結部とを結ぶ各 想直線の変位角度を比較した場合に、後部 ンク板の変位角度の方が、前部リンク板の 位角度よりも大きく、かつ、最も前方に回 移動した際の前記サイドフレーム部とのな 角を、後部リンク板の方が前部リンク板よ も小さくなるように設定し、後部リンク板 び前部リンク板が前方に回転移動するに従 て、クッションフレームの座面角度が大き なる構造であることを特徴とする。
 前記後部リンク板には、該後部リンク板を 転移動させるアクチュエータ用連結部が設 られている構成とすることが好ましい。
 前記後部リンク板は、前記回転中心部から 方かつ上方に突出するように形成された略 字状片部と、この略く字状片部に対して所 間隔をおいた後方寄りで前記回転中心部か 上方に延びる作用片部とを備えた形状を有 、前記略く字状片部に前記クッションフレ ム連結部が形成され、前記作用片部に前記 クチュエータ用連結部が形成さていること 好ましい。
 前記アクチュエータは、シリンダに対して 退可能に設けられたピストンを備え、前記 リンダ及び前記ピストンのピストンロッド うちのいずれか一方が、前記ベースフレー のサイドフレーム部に連結され、他方が、 記後部リンク板のアクチュエータ連結部に 結され、前記ピストンロッドがシリンダに して伸長する方向に動作すると、前記後部 ンク板の作用片部を後方に押圧して、後部 ンク板の略く字状片部のクッションフレー 連結部を後方に回転移動させ、前記ピスト ロッドがシリンダに対して収縮する方向に 作すると、前記後部リンク板の作用片部を 方に回転移動させて、後部リンク板の略く 状片部のクッションフレーム連結部を前方 回転移動させる構成であることが好ましい
 なお、前記クッションフレームの座面角度 、最大時で22~28度の範囲となるように、最 時で12~15度の範囲となるように設定されてい ることが好ましい。

 本発明の座席構造は、クッションフレー が後部リンク板と前部リンク板とによって 持されるが、可動範囲内における後部リン 板の変位角度の方が前部リンク板の変位角 よりも大きく、かつ、最も前方に回転移動 た際のベースフレームのサイドフレーム部 のなす角を、後部リンク板の方が前部リン 板よりも小さくなるように設定した構造で る。このため、後部リンク板及び前部リン 板が前方に回転移動するほど、クッション レームの座面角度が大きくなる。すなわち 本発明によれば、バックフレーム自体は傾 角度が変動しない構造でありながら、クッ ョンフレームの座面角度を人の動作に追随 て変動できる構造である。従って、人の背 のうち、胸部より上部付近の位置を変動さ ることなく、骨盤部付近から下肢を前方へ 動させることができ、それにより休息姿勢 つまり、従来の座席構造におけるバックフ ームをリクライニングさせた場合と同様の 果を得ることができる。その一方、ベース レームに支持されたバックフレームの位置 変動しないため、従来と同じスペースで前 において休息姿勢をとったとしても、後席 足入れスペースが制限されることはない。

図1は、本発明の一の実施形態に係る座 席構造を示す右方から見た斜視図である。 図2は、上記実施形態に係る座席構造を 左方から見た斜視図である。 図3は、上記実施形態に係る座席構造の 通常姿勢における側面図である。 図4は、上記実施形態に係る座席構造の 安楽姿勢における側面図である。 図5は、リンク機構の構成を説明するた めの図である。 図6は、リンク機構の作用を説明するた めの図である。

符号の説明

 10 ベースフレーム
 12b サイドフレーム部
 20 バックフレーム
 30 クッションフレーム
 31 サイド部材
 40 リンク機構
 41 後部リンク板
 411 回転中心部
 412 略く字状片部
 413 作用片部
 414 クッションフレーム連結部
 415 アクチュエータ連結部
 42 前部リンク板
 421 回転中心部
 424 クッションフレーム連結部
 50 アクチュエータ
 51 シリンダ
 52 ピストンロッド

 以下、図面に示した実施形態に基づき、 発明をさらに詳細に説明する。図1~図5は、 発明の一の実施形態を示す。本実施形態で 、一組のベースフレーム10に、バックフレ ム20及びクッションフレーム30を二組支持さ た二人掛け用の座席構造を示す。

 ベースフレーム10は、車両の車体フロア( 示せず)や映画館などの劇場における床面( 示せず)等に設置される。本実施形態では、 体フロア等に固定される脚部11と、該脚部11 によって床面から所定高さに設置される支持 フレーム12とを有している。支持フレーム12 、略コ字状に形成され、両端のサイドフレ ム部12b間の前部フレーム12aの長さがクッシ ンフレーム30を二組並列的に支持できる長さ を有している。また、前部フレーム12aの中間 部には、両端のサイドフレーム部12bと平行に 、各クッションフレーム30の境界となるサイ フレーム部12bが設けられている。なお、ベ スフレーム10は、床面に対して脚部11が固定 されているものであってもよいし、床面に回 転可能又は移動可能に取り付けられたもので あってもよい。

 バックフレーム20は、ベースフレーム10の うち、支持フレーム12の後方部から斜め上方 立ち上がるように設けられている。バック レーム20は、傾動しないように一定の傾斜 で取り付けられている。本実施形態のバッ フレーム20は、具体的には、支持フレーム12 ら立ち上がる下部フレーム21と、該下部フ ーム21の上部に配設された上部フレーム22と ら形成されているとともに、該上部フレー 22には、さらにヘッドレスト支持フレーム23 が一体に取り付けられている。また、上部フ レーム22には、テーブル22aが支持されており 後席着座者が必要に応じて前席の上部フレ ム22に支持されたテーブル22aを手前に倒し 使用可能となっている(図4参照)。なお、バ クフレーム20には、三次元立体編物や二次元 ネット材等を張設するか、あるいはウレタン 材を設置するなどして適宜のクッション材( 示せず)が設けられることはもちろんである

 クッションフレーム30は、ベースフレー 10にリンク機構40を介して可動に支持されて る。クッションフレーム30は、対向して配 された一対のサイド部材31と、このサイド部 材31間に掛け渡される底部フレーム部材32と 備えて構成され、これらにクッション材が 持される。例えば、サイド部材31間に三次元 立体編物や二次元ネット材などを張設するこ とによりクッション材として構成することも できるし、底部フレーム部材32上にウレタン などを載置した構成とすることもできる。

 リンク機構40は、ベースフレーム10の各サ イドフレーム部12bに支持される後部リンク板 41と前部リンク板42とを有して構成される。 部リンク板41は、図5の右側及び図4に示した うに、最も前方に回転移動した姿勢で見た 合に、サイドフレーム部12bに軸支される回 中心部411を境として、該回転中心部411から 方に延びて中途から斜め上方に延びる略く 状片部412と、該略く字状片部412よりも所定 隔をおいた後方寄りにおいて回転中心部411 らよりも上方に延びる作用片部413とを有す 形状に形成されている。略く字状片部412の 端部には、クッションフレーム30のサイド 材31に連結されるクッションフレーム連結部 414が設けられている。一方、作用片部413には 、後述するアクチュエータ50が連結されるア チュエータ連結部415が設けられている。

 前部リンク板42は、細長い板状部材から り、その一端部がベースフレーム10のサイド フレーム部12bに軸支される回転中心部421とな り、他端部がクッションフレーム30のサイド 材31に連結されるクッションフレーム連結 424となっている。前部リンク板42の回転中心 部421は、後部リンク板41の回転中心部411より 、サイドフレーム部12bに沿って所定間隔離 た箇所に取り付けられる。

 後部リンク板41及び前部リンク板42は、次 のような関係を有するようにサイドフレーム 部12b及びクッションフレーム30に連結される 図6に基づいて説明する。まず、後部リンク 板41の回転中心部411とクッションフレーム連 部414とを結ぶ仮想直線Aが、可動範囲内で最 も後方に回転移動した状態(図6の想像線で示 た状態)から、可動範囲内で最も前方に回転 移動した状態(図6の実線で示した状態)へと変 位した際の変位角度θ1が、同じく、図6の想 線で示した状態から実線で示した状態に変 した前部リンク板42の回転中心部421とクッシ ョンフレーム連結部424とを結ぶ仮想直線Bの 位角度θ2よりも、大きくなるような位置に り付けられる。また、後部リンク板41と前部 リンク板42が、最も前方に回転移動した状態 すなわち、図6の実線で示した状態でのサイ ドフレーム部12bと各仮想直線A,Bとのなす角θ3 、θ4を、θ3の方がθ4よりも小さくなるように 取り付ける。

 この関係を満たすように取り付けること より、図3の状態では、後部リンク板41と前 リンク板42におけるサイドフレーム部12bか 各クッションフレーム連結部414,424までの突 高さがほぼ同じになり、軽作業等に適した 常姿勢を保つことができる。一方、図4の状 態では、サイドフレーム部12bから各クッショ ンフレーム連結部414,424までの突出高さは、 部リンク板42の方が高く、後部リンク板41の が低い。この結果、クッションフレーム30 座面角度は図3の状態よりも大きくなり、安 姿勢を達成できる。なお、クッションフレ ム30の通常姿勢における好ましい座面角度( なわち、本実施形態における最小時の座面 度)θ5は、12~15度の範囲であり、安楽姿勢に ける好ましい座面角度(すなわち、本実施形 態における最大時の座面角度)θ6は、22~28度の 範囲である。なお、後部リンク板41及び前部 ンク板42は、上記した関係で取り付けられ ことができる限り、その形状は限定される のではない。但し、後部リンク板41の仮想直 線Aの変位角度θ1を前部リンク板42の仮想直線 Bの変位角度θ2よりも大きくするために、本 施形態のように、回転中心部411から一端前 に延びる部分412aを有する略く字状に形成す ことが好ましい。

 アクチュエータ50は、内部をピストン(図 せず)が進退するシリンダ51と、ピストンに 結され該シリンダ51から突出するピストン ッド52とを有し、シリンダ51内には粘性液体 充填されており、ピストンロッド52がシリ ダ51内に収まっていく方向に動作した際には 、その動作を緩慢にさせるダンパ機能を有す る。また、ピストンロッド52を収縮方向に動 させる力が除去された際には、ピストンロ ド52を伸長させる方向に動作させるための 帰用弾性部材(図示せず)も備えている。さら に、このアクチュエータ50は、ロック機構(図 示せず)が設けられており、ロック解除する 伸長方向又は収縮方向に動作可能となるが ロックした際には、ピストンロッド52のシリ ンダ51に対する相対位置が何れであっても、 の位置で動作が停止される構造を有してい 。なお、ロック機構の操作部材(図示せず) 、ワイヤ(図示せず)などを介してアームレス ト60付近に設けられる。

 図5に示したように、ピストンロッド52の 部には、ロッド用連結部材52aが取り付けら ており、シリンダ51の端部には、シリンダ 連結部材51aが取り付けられている。そして 本実施形態では、ロッド用連結部材52aをベ スフレーム10のサイドフレーム部12bにピン部 材52bにより軸支し、シリンダ用連結部材51aを 後部リンク板41に形成した作用片部413に、ピ 部材からなるアクチュエータ連結部415を介 て軸支している。これにより、ピストンロ ド52がシリンダ51に対して相対的に伸びると 、シリンダ用連結部材51aによって作用片部413 が後方に押圧され、その結果、後部リンク板 41は、回転中心部411を中心として図3及び図4 矢印X方向に回転し、クッションフレーム連 部414は前方位置から後方側へ回転移動する ピストンロッド52がシリンダ51内に押し込ま れる方向に変位した際には、作用片部413は、 シリンダ用連結部材51aを介して前方に移動し ようとする。その結果、回転中心部411を中心 としてクッションフレーム連結部414が前方に 倒れる方向、すなわち、図3及び図4の矢印Y方 向にに回転移動する。なお、アクチュエータ 50のピストンロッド52とシリンダ51の配設向き は任意であり、図5と反対向きに配設するこ もできる。

 本実施形態の作用は次のとおりである。 ず、図3に示した通常姿勢で人が着座してい るとする。この状態で、アームレスト60付近 設けられる操作部材を操作してアクチュエ タ50のロックを解除する。すると、人の荷 により、後部リンク板41及び前部リンク板42 ともに前方に倒れる方向(矢印Y方向)に回動 る。後部リンク板41がこのように動作する 、作用片部413も前方(矢印Y方向)に回動する め、アクチュエータ50のピストンロッド52は 相対的にシリンダ51内に押し込まれていく 後部リンク板41は、上記したように略く字状 片部412を有するため、仮想直線Aの変位角度θ 1が前部リンク板42の仮想直線Bのθ2よりも大 い。このため、後部リンク板41及び前部リン ク板42が最終的に最も前方に倒れた安楽姿勢 は、通常姿勢の場合よりもクッションフレ ム30の座面角度が大きくなっている。着座 が操作部材を操作してアクチュエータ50を再 びロック状態にすると、クッションフレーム 30は、任意の座面角度を保ったまま固定され 。

 一方、安楽姿勢から通常姿勢に戻す場合 は、アームレスト60付近の操作部材を操作 てアクチュエータ50のロックを解除すると共 に、着座者が腰を若干浮かせるようにして、 クッションフレーム30への荷重を除去する。 ると、アクチュエータ50の復帰用弾性部材 働きにより、後部リンク板41の作用片部413が 後方に押圧され、回転中心部411を中心として 前倒状態から後方’矢印X方向)へ回動してい 。これにより、後部リンク板41の略く字状 部412の前方に延びる部分412aも立ち上がって くため、クッションフレーム30の座面角度 次第に小さくなっていく。

 従って、着座者は、バックフレーム20が 方に傾斜しない構造であるにも拘わらず、 ッションフレーム30が上記のように変動する ことにより、実質的には、クッションフレー ム30を固定してバックフレーム20を傾斜させ 場合と同様の安楽姿勢をとることができる このため、本実施形態の座席構造1を複数列 けたとしても、後部座席の着座者の足入れ ペースは、前部座席の着座者が通常姿勢と 楽姿勢のいずれをとっているかに関係なく 一定である。