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Title:
SELF-PROPELLED CRUSHING MACHINE AND METHOD OF CONTROLLING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/145033
Kind Code:
A1
Abstract:
A self-propelled crushing machine provided with a crusher for crushing a raw material, a discharge conveyor provided downstream of the crusher and discharging an object having been crushed by the crusher, an engine (49) as the power source for at least the crusher and the discharge conveyor, a fuel injection amount controlling means (711) for controlling the speed of the engine (49), a crusher pressure sensor (57) for determining a change in a load of an object, in the crusher, to be crushed, and a pressure sensor (51) for determining whether or not an object to be crushed being discharged is present on the discharge conveyor.  When the crusher pressure sensor (57) determines that a load on the crusher is reduced and the pressure sensor (51) determines that there is no crushed object on the discharge conveyor, the fuel injection amount controlling means (711) reduces the speed of the engine (49) to a decelerated speed.

Inventors:
YAMAGUCHI MASAHO (JP)
NISHIDA YASUTAKA (JP)
YAMADA MITSUNOBU (JP)
NAKAYAMA TOORU (JP)
TOGASHI RYOUICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/058547
Publication Date:
December 03, 2009
Filing Date:
May 01, 2009
Export Citation:
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Assignee:
KOMATSU MFG CO LTD (JP)
YAMAGUCHI MASAHO (JP)
NISHIDA YASUTAKA (JP)
YAMADA MITSUNOBU (JP)
NAKAYAMA TOORU (JP)
TOGASHI RYOUICHI (JP)
International Classes:
B02C25/00; B02C21/02; B02C23/00; G16Z99/00
Foreign References:
JP2004202376A2004-07-22
JP2002266671A2002-09-18
JPS62179037U1987-11-13
Attorney, Agent or Firm:
KINOSHITA & ASSOCIATES (JP)
Bottom intellectual property office of patent business corporation Tatsuyuki (JP)
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Claims:
 原材料を破砕する破砕機と、
 前記破砕機の下流側に配置されて当該破砕機で破砕された破砕物を排出する排出コンベアと、
 少なくとも前記破砕機および排出コンベアの駆動源であるエンジンと、
 前記エンジンの回転数を制御するエンジン制御手段と、
 前記破砕機での破砕物の負荷の変化を判定する負荷変化率判定手段と、
 前記排出コンベアでの排出途中の破砕物の有無を判定する破砕物判定手段とを備え、
 前記負荷変化率判定手段が前記破砕機の負荷が減少していると判定し、かつ前記破砕物判定手段が前記排出コンベアに破砕物が無いと判定すると、前記エンジン制御手段は、前記エンジンの回転数をデセル回転数に下げる
 ことを特徴とする自走式破砕機。
 請求項1に記載の自走式破砕機において、
 前記破砕機よりも上流側に配置され前記エンジンを駆動源とする作業機と、
 前記作業機での原材料の有無を判定する原材料判定手段と、
 前記破砕機、排出コンベア、および作業機の停止、起動、作業機速度を制御する作業機速度制御手段と、を更に備え、
 前記エンジン制御手段が前記エンジンの回転数をデセル回転数に下げる場合、前記作業機速度制御手段は、前記破砕機、排出コンベア、作業機を停止、または作業時の速度から減速する
 ことを特徴とする自走式破砕機。
 請求項1に記載の自走式破砕機において、
 前記破砕機よりも上流側に配置され前記エンジンを駆動源とする作業機と、
 前記作業機での原材料の有無を判定する原材料判定手段と、を更に備え、
 前記エンジンの回転数がデセル回転数である場合に前記原材料判定手段が前記作業機に原材料が有ると判定すると、前記エンジン制御手段は前記エンジンの回転数を前記デセル回転数から作業時のエンジン回転数に上げる
 ことを特徴とする自走式破砕機。
 請求項1に記載の自走式破砕機において、
 前記破砕物判定手段は、前記排出コンベアを駆動する油圧モータの負荷圧力を計測する圧力センサを有し、計測された前記油圧モータの負荷圧力の偏差が所定値より小さい場合、前記排出コンベアに破砕物が無いと判定する
 ことを特徴とする自走式破砕機。
 請求項2または請求項3に記載の自走式破砕機において、
 前記破砕物判定手段は、前記排出コンベアを駆動する油圧モータの負荷圧力を計測する圧力センサを有し、
 前記作業機に設けられた原材料判定手段は、前記作業機の上下動の変位を検出する加速度センサ、前記作業機に原材料が投入されたか否かを検知する光電センサ、または前記圧力センサとは別の前記作業機を駆動する油圧モータの負荷圧力を計測する圧力センサである
 ことを特徴とする自走式破砕機。
 原材料を破砕する破砕機と、
 前記破砕機の下流側に配置されて当該破砕機で破砕された破砕物を排出する排出コンベアと、
 前記破砕機よりも上流側に配置される作業機と、
 前記破砕機、排出コンベア、および作業機の駆動源であるエンジンと、
 前記エンジンの回転数を制御するエンジン制御手段と、
 前記排出コンベアでの排出途中の破砕物の有無を判定する破砕物判定手段と、
 前記作業機での原材料の有無を判定する原材料判定手段と、
 前記破砕機、排出コンベア、および作業機の停止、起動、作業機速度を制御する作業機速度制御手段とを備え、
 前記破砕物判定手段が前記排出コンベアに破砕物が無いと判定した場合に、前記エンジン制御手段は、前記エンジンの回転数をデセル回転数に下げて、前記作業機速度制御手段は、前記破砕機、排出コンベア、および作業機を停止、または作業時の速度から減速し、
 前記エンジンの回転数がデセル回転数に制御されている場合に前記原材料判定手段が前記作業機に原材料が有ると判定すると、前記エンジン制御手段は、前記エンジンの回転数を前記デセル回転数から作業時のエンジン回転数に上げて、前記作業機速度制御手段は、前記破砕機、排出コンベア、および作業機を起動、または作業時の速度に増速する
 ことを特徴とする自走式破砕機。
 原材料を破砕する破砕機と、
 前記破砕機の下流側に配置されて当該破砕機で破砕された破砕物を排出する排出コンベアと、
 前記破砕機よりも上流側に配置される作業機と、
 前記破砕機、排出コンベア、および作業機の駆動源であるエンジンと、
 前記エンジンの回転数を制御するエンジン制御手段と、
 前記排出コンベアでの排出途中の破砕物の有無を判定する破砕物判定手段と、
 前記作業機での原材料の有無を判定する原材料判定手段とを備え、
 前記破砕物判定手段が前記排出コンベアに破砕物が無いと判定した場合に前記エンジン制御手段は、前記エンジンの回転数をデセル回転数に下げ、
 前記エンジンの回転数がデセル回転数である場合に前記原材料判定手段が前記作業機に原材料が有ると判定すると、前記エンジン制御手段は、前記エンジンの回転数を前記デセル回転数から作業時のエンジン回転数に上げる
 ことを特徴とする自走式破砕機。
 原材料を破砕する破砕機と、
 前記破砕機の下流側に配置されて当該破砕機で破砕された破砕物を排出する排出コンベアと、
 前記破砕機と排出コンベアの駆動源であるエンジンと、
 前記エンジンの回転数を制御するエンジン制御手段と、
 前記破砕機での破砕物の負荷の変化を判定する負荷変化率判定手段と、
 前記排出コンベアでの排出途中の破砕物の有無を判定する破砕物判定手段とを備えた自走式破砕機の制御方法であって、
 前記負荷変化率判定手段が破砕機における負荷変化率が負の値であると判定する場合に、前記破砕物判定手段は破砕物の有無を判定し、前記排出コンベアに破砕物が無いと判定すると、前記エンジン制御手段は、前記エンジンの回転数を下げる
 ことを特徴とする自走式破砕機の制御方法。
Description:
自走式破砕機、およびその制御 法

 本発明は、自走式破砕機、およびその制 方法に関する。

 従来、原材料を破砕する破砕機が搭載さ た自走式破砕機が知られている。この自走 破砕機においては、フィーダから搬送され 原材料が破砕機にて所定の大きさに破砕さ 、排出コンベアにて排出されることとなる この際、フィーダおよび破砕機に原材料の 無、あるいは原材料による負荷を検出する 出手段を設けることで、フィーダおよび破 機が空転状態(作業機が原材料や破砕物が無 いまま運転している状態)となったことを検 し、この空転状態時に制御手段がエンジン 転数をアイドル回転数(デセル回転数)に低下 させることで燃料消費量を低減することが知 られている(特許文献1)。また、破砕機内の原 材料の有無に関わらず、フィーダに積載され る原材料の重量に応じて、制御手段が燃料噴 射量を制御することが知られている(特許文 2)。

特開2000-136739号公報

特開平5-184968号公報

 しかしながら、特許文献1の自走式破砕機 においては、アイドリング状態下で、フィー ダ、または破砕機において負荷を検出すると 、エンジン回転数はアイドル回転数から定常 回転数へ上げるように制御されるが、破砕機 の慣性が大きく、定常運転に復帰するのに時 間を要するため、完全に復帰する前に原材料 が破砕機内へ導入され、駆動トルク不足で破 砕装置が停止したり、排出された破砕物の品 質が低下するという問題がある。

 特許文献2においては、フィーダに積載さ れる原材料の重量が減少すると、破砕機での 破砕作業が行われているにも関わらず、エン ジン出力が低下するため、破砕機の作業量も 低下し、破砕作業の効率が低下するという問 題がある。

 本発明の主な目的は、破砕物を確実に排 した後に、エンジン回転数をデセル回転数 し、被破砕物が導入されると、迅速に通常 作業時のエンジン回転数に戻すことができ 自走式破砕機、およびその制御方法を提供 ることにある。

 本発明の自走式破砕機は、原材料を破砕 る破砕機と、前記破砕機の下流側に配置さ て当該破砕機で破砕された破砕物を排出す 排出コンベアと、少なくとも前記破砕機お び排出コンベアの駆動源であるエンジンと 前記エンジンの回転数を制御するエンジン 御手段と、前記破砕機での破砕物の負荷の 化を判定する負荷変化率判定手段と、前記 出コンベアでの排出途中の破砕物の有無を 定する破砕物判定手段とを備え、前記負荷 化率判定手段が前記破砕機の負荷が減少し いると判定し、かつ前記破砕物判定手段が 記排出コンベアに破砕物が無いと判定する 、前記エンジン制御手段は、前記エンジン 回転数をデセル回転数に下げることを特徴 する。

 本発明によれば、破砕機に負荷変化率判 手段を設けたことで、破砕機内の原材料が 砕されて、破砕機の負荷が減少しているか かを検出できる。負荷変化率判定手段は、 砕機の負荷が減少していることを検出した に、破砕物判定手段によって排出コンベア の破砕物の有無を判定することで、より高 度に破砕物の有無の判定を行なうことがで る。従って、的確かつ迅速にエンジン回転 を制御できる。

 本発明の自走式破砕機は、前記破砕機より 上流側に配置され前記エンジンを駆動源と る作業機と、前記作業機での原材料の有無 判定する原材料判定手段と、前記破砕機、 出コンベア、および作業機の停止、起動、 業機速度を制御する作業機速度制御手段と を更に備え、前記エンジン制御手段が前記 ンジンの回転数をデセル回転数に下げる場 、前記作業機速度制御手段は、前記破砕機 排出コンベア、作業機を停止、または作業 の速度から減速することが望ましい。
 ここで、「上流側」とは、原材料の流れに ける上流側であることをいう。

 この発明によれば、作業機に原材料判定 段を設けたことで、作業機に原材料が投入 れているか否かを検出できる。破砕物判定 段が排出コンベア上に破砕物が無いと判定 た場合には、エンジン制御手段は、エンジ の回転数をデセル回転数に落とすことがで 、その際、破砕機、排出コンベア、作業機 停止、または作業時の速度から減速するこ により、一層の燃費低減をすることができ 。

 本発明の自走式破砕機は、前記破砕機よ も上流側に配置され前記エンジンを駆動源 する作業機と、前記作業機での原材料の有 を判定する原材料判定手段と、を更に備え 前記エンジンの回転数がデセル回転数であ 場合に前記原材料判定手段が前記作業機に 材料が有ると判定すると、前記エンジン制 手段は前記エンジンの回転数を前記デセル 転数から作業時のエンジン回転数に上げる とが望ましい。

 この発明によれば、作業機に原材料判定 段を設けたことで、作業機に原材料が投入 れているか否かを検出でき、エンジンの回 数をデセル回転数に制御されている場合に いて、原材料判定手段が作業機に原材料が ると判定すると、エンジン制御手段は、エ ジンの回転数がデセル回転数から作業時の ンジン回転数に迅速に上げることができる

 本発明の自走式破砕機において、前記破 物判定手段は、前記排出コンベアを駆動す 油圧モータの負荷圧力を計測する圧力セン を有し、計測された前記油圧モータの負荷 力の偏差が所定値より小さい場合、前記排 コンベアに破砕物が無いと判定することが ましい。

 この発明によれば、破砕物判定手段は、 出コンベアを駆動する油圧モータの負荷圧 の偏差(平均値からのズレ)が所定値より小 いときに、排出コンベアに破砕物が無いと 定するので、正確な判定ができる。

 本発明の自走式破砕機において、前記破 物判定手段は、前記排出コンベアを駆動す 油圧モータの負荷圧力を計測する圧力セン を有し、前記作業機に設けられた原材料判 手段は、前記作業機の上下動の変位を検出 る加速度センサ、前記作業機に原材料が投 されたか否かを検知する光電センサ、また 前記圧力センサとは別の前記作業機を駆動 る油圧モータの負荷圧力を計測する圧力セ サであることが望ましい。

 この発明によれば、作業機に加速度セン 、光電センサ、または圧力センサを取り付 たことで、原材料が投入されたか否かを確 に検出できる。

 本発明の自走式破砕機は、原材料を破砕 る破砕機と、前記破砕機の下流側に配置さ て当該破砕機で破砕された破砕物を排出す 排出コンベアと、前記破砕機よりも上流側 配置される作業機と、前記破砕機、排出コ ベア、および作業機の駆動源であるエンジ と、前記エンジンの回転数を制御するエン ン制御手段と、前記排出コンベアでの排出 中の破砕物の有無を判定する破砕物判定手 と、前記作業機での原材料の有無を判定す 原材料判定手段と、前記破砕機、排出コン ア、および作業機の停止、起動、作業機速 を制御する作業機速度制御手段とを備え、 記破砕物判定手段が前記排出コンベアに破 物が無いと判定した場合に、前記エンジン 御手段は、前記エンジンの回転数をデセル 転数に下げて、前記作業機速度制御手段は 前記破砕機、排出コンベア、および作業機 停止、または作業時の速度から減速し、前 エンジンの回転数がデセル回転数に制御さ ている場合に前記原材料判定手段が前記作 機に原材料が有ると判定すると、前記エン ン制御手段は、前記エンジンの回転数を前 デセル回転数から作業時のエンジン回転数 上げて、前記作業機速度制御手段は、前記 砕機、排出コンベア、および作業機を起動 または作業時の速度に増速することを特徴 する。

 本発明の自走式破砕機は、原材料を破砕 る破砕機と、前記破砕機の下流側に配置さ て当該破砕機で破砕された破砕物を排出す 排出コンベアと、前記破砕機よりも上流側 配置される作業機と、前記破砕機、排出コ ベア、および作業機の駆動源であるエンジ と、前記エンジンの回転数を制御するエン ン制御手段と、前記排出コンベアでの排出 中の破砕物の有無を判定する破砕物判定手 と、前記作業機での原材料の有無を判定す 原材料判定手段とを備え、前記破砕物判定 段が前記排出コンベアに破砕物が無いと判 した場合に前記エンジン制御手段は、前記 ンジンの回転数をデセル回転数に下げ、前 エンジンの回転数がデセル回転数である場 に前記原材料判定手段が前記作業機に原材 が有ると判定すると、前記エンジン制御手 は、前記エンジンの回転数を前記デセル回 数から作業時のエンジン回転数に上げるこ を特徴とする。

 これらの発明によれば、排出コンベアに 砕物が無いと判定するとエンジン等を低燃 状態とし、その状態で破砕機の上流にある 業機に原材料が有ると判定すると低燃費状 を解除できる。

 本発明の自走式破砕機の制御方法は、原 料を破砕する破砕機と、前記破砕機の下流 に配置されて当該破砕機で破砕された破砕 を排出する排出コンベアと、前記破砕機と 出コンベアの駆動源であるエンジンと、前 エンジンの回転数を制御するエンジン制御 段と、前記破砕機での破砕物の負荷の変化 判定する負荷変化率判定手段と、前記排出 ンベアでの排出途中の破砕物の有無を判定 る破砕物判定手段とを備えた自走式破砕機 制御方法であって、前記負荷変化率判定手 が破砕機における負荷変化率が負の値であ と判定する場合に、前記破砕物判定手段は 砕物の有無を判定し、前記排出コンベアに 砕物が無いと判定すると、前記エンジン制 手段は、前記エンジンの回転数を下げるこ を特徴とする。

 本発明によれば、破砕機に設けた負荷変 率判定手段にて、破砕機の負荷を検出して 破砕機内の原材料が減少していることを判 してから、排出コンベアでの破砕物の有無 判断しているので、的確にエンジン回転数 制御できる。

本発明の第1実施形態に係る自走式破砕 機の側面図。 前記第1実施形態に係る油圧回路図。 前記第1実施形態に係るブロック図。 前記第1実施形態に係るフローチャート 。 本発明の前記第2実施形態に係る油圧回 路図。 前記第2実施形態に係るブロック図。 前記第2実施形態に係るフローチャート 。 本発明の第3実施形態に係るフローチャ ート。 本発明の第4実施形態に係る自走式破砕 機の平面図。 前記第4実施形態に係る自走式破砕機 正面図。 前記第4実施形態に係る油圧回路図。 前記第4実施形態に係るブロック図。 前記第4実施形態に係るフローチャー 。 本発明の第5実施形態に係る要部を示 図。 本発明の第6実施形態に係るコントロ ルユニットを示す図。 前記第6実施形態に係るブロック図。 前記第6実施形態に係るフローチャー 。

 以下、本発明の実施形態を図面に基づい 説明する。なお、後述する第2実施形態以降 で、以下に説明する第1実施形態での構成と じか、または同様な機能を有する構成には 一符号を付し、その説明を簡単にあるいは 略する。

[第1実施形態]
 以下、本発明の第1実施形態を図面に基づい て説明する。
 図1は、本実施形態での自走式破砕機1を示 側面図である。この自走式破砕機1は、油圧 ョベルやホイールローダ等の積込機により 入された原材料を破砕し、一定粒度の破砕 を製造するものである。

 自走式破砕機1は、一対の下部走行体11(一 つのみ図示)を備えた本体部ユニット10と、本 体部ユニット10上の後方側(図1中の左方向)に 載されて原材料が供給される供給部ユニッ 20と、供給部ユニット20の前方側(図1中の右 向)に搭載された破砕機30と、破砕機30のさ に前方側に搭載されたパワーユニット40と、 本体部ユニット10の下方で一対のクローラ15 から前方斜め上方に向かって延出した排出 ンベア50と、この排出コンベア50や他の作業 の駆動制御を行うコントローラ70とで構成 れている。

 本体部ユニット10は、下部側に下部走行 11を備えている。下部走行体11は、前部の油 モータ12で駆動されるスプロケット13と後部 のアイドラー14とにクローラ15を巻回させた 成である。

 供給部ユニット20では、後方に迫り出し 左右の側方フレーム21の上部に、図示しない 複数のスプリングを介して作業機としてのグ リズリフィーダ22が載置され、このグリズリ ィーダ22が振動装置23で駆動される。グリズ リフィーダ22の上部には、その周囲の三方を うようにホッパ24が設けられ、上方に向か て拡開したこのホッパ24内に原材料が投入さ れる。また、グリズリフィーダ22の下部には ズリ用シュータ25が設けられている。ズリ シュータ25は、グリズリフィーダ22で選別さ て落下する未破砕の原材料を破砕機30の上 側で分岐された位置に配置されるズリ出し ンベア26に導くためのものである。

 グリズリフィーダ22には、原材料の有無 判定する原材料判定手段としての加速度セ サ27(図1での破線部分)が取り付けられている 。ホッパ24内に原材料が投入されると、グリ リフィーダ22は、下部に設けられた図示し いスプリングの付勢力に抗して下降し、上 に振動する。この振動による変位を加速度 ンサ27が加速度Aとして検出し、電気信号を 力する。

 破砕機30は、固定ジョー31およびスイング ジョー32を備えたジョークラッシャであり、 インシャフト33の一端に設けられたプーリ34 をVベルトを介して油圧モータ35で駆動すると 、メインシャフト33の回転によりスイングジ ー32が揺動リンクとして機能し、固定ジョ 31との間で原材料を破砕する。

 パワーユニット40は、図2に示す自走式破砕 1の油圧回路図を参照すると、エンジン49、 ンジン49で駆動される可変容量型の油圧ポ プ52,53、燃料タンク、および作動油タンク54 を備えている。エンジン49には、コントロ ラ70と電気的に接続される図示しない燃料噴 射装置が設けられ、燃料ダイヤル91でセット れたエンジン回転数の設定信号に基づく燃 噴射信号がコントローラ70から図示しない 料噴射装置に出力され、エンジン49が駆動さ れる。そして、本実施形態では、エンジン49 回転数が、燃料ダイヤル91の設定によって 御されるだけでなく、排出コンベア50に設け られた油圧モータ55の負荷圧力値P 1 およびグリズリフィーダ22の加速度Aに応じて 制御される。

 油圧ポンプ52からの作動油は、コントロ ルバルブ111,116を介して、下部走行体11の油 モータ12、破砕機30の油圧モータ35に供給さ 、右走行レバー16が設けられた方向切替え装 置18を介して、作用するパイロット圧により コントロールバルブ111が作動する。破砕機3 0の油圧モータ35には、破砕機30の負荷を検出 、負荷の変化を判定する負荷変化率判定手 を構成する破砕機圧力センサ57が設けられ 。

 また、油圧ポンプ53からの油圧は、コン ロールバルブ111~115を介して、下部走行体11 油圧モータ12、排出コンベア50の油圧モータ5 5、グリズリフィーダ22に設けられた振動装置 23の油圧モータ29、磁力選別機(磁選機)60の油 モータ61、ズリ出しコンベア26の油圧モータ 36に作用され、左走行レバー17が設けられた 向切替え装置18を介して、コントロールバル ブ111にパイロット圧として作用される。コン トロールバルブ111~116へのパイロット圧の電 比例制御により、各油圧モータ12,29,35,36,55,61 へ供給する作動油の流量が制御される。換言 すると、コントロールバルブ111~116は、方向 替えと流量制御の2つの機能を有している。

 排出コンベア50は、破砕機30の出口から落下 した破砕物を前方に排出し、高所から落下さ せて堆積等させるものである。また、排出コ ンベア上の破砕物の中に鉄筋や金属片等の異 物が含まれる場合には、排出コンベア50の前 側に設けられた磁選機60により、この異物 取り除くことも可能である。このような排 コンベア50には、油圧モータ55の負荷圧力値P 1 を検出し、破砕物の有無を判定する破砕物判 定手段としての圧力センサ51が設けられてい 。この負荷圧力値P 1 は、排出コンベア50に積載される破砕物の積 量に応じて変動する。

 さらに、図2に示すように、自走式破砕機 1は、操作盤等に設けられた操作パネル73を備 えている。この操作パネル73は、エンジン起 SW101と、モード切換SW102と、走行圧力SW103と 各作業機ON-OFFスイッチ(SW)群100とを備えてい るとともに、電気的にコントローラ70に接続 れている。

 各作業機SW群100には、フィーダ起動SW104、 ズリ出しコンベア起動SW105、破砕機起動SW106 排出コンベア起動SW107、および磁選機起動SW1 08が設けられ、各作業機SW群100からの各電気 号がコントローラ70に入力される。

 また、コントローラ70には、加速度セン 27、圧力センサ51、およびエンジン49の回転 を設定しておく燃料ダイヤル91が電気的に接 続され、各センサ27,51、および燃料ダイヤル9 1からの信号が入力される。

 図3に示すコントローラ70のブロック図を参 すると、コントローラ70は、CPU(Central Process ing Unit)を搭載し、エンジン制御部71と、作業 機制御部72とを備えている。エンジン制御部7 1は、コンピュータプログラム等のソフトウ アで構成されたエンジン制御手段としての 料噴射量制御手段711と、エンジン起動判定 段712と、メモリ713とを備えている。メモリ71 3には、エンジンをデセル状態(エンジン回転 を下げた低燃費での動作状態)で駆動するた めのデセル回転数ω 0 が記憶されているとともに、燃料ダイヤル91 設定されたエンジン回転数がセット(記憶) れる。

 作業機制御部72は、コンピュータプログラ 等のソフトウェアで構成されたモード判定 段721と、走行圧力判定手段722と、作業機稼 状態判定手段723と、圧力比較手段724と、加 度比較手段725と、メモリ726と、破砕機負荷 計算手段730と、破砕機負荷率比較手段731と 備えている。メモリ726には、破砕物が排出 ンベア50に積載されていないときの油圧モー タ55の最小圧力値P 0 、および原材料が投入されていないときのグ リズリフィーダ22の最小加速度A 0 (振動装置23の振動により生じる加速度)が記 されている。なお、コントローラ70のCPUは、 各制御部71,72の各手段711,712,721~725,730,731の実 等を行うものである。なお、本発明に係る 材料判定手段は、加速度比較手段725を含み 破砕物判定手段は、圧力比較手段724を含む のである。また、本発明に係る負荷変化率 定手段は、破砕機圧力センサ57、破砕機負荷 率計算手段730、および破砕機負荷率比較手段 731を含むものである。

 次に各制御部71,72の各手段711~713,721~726,730,731 の機能について、図4に示す原材料や破砕物 有無に応じて、自走式破砕機1のエンジン回 数を制御するフローも参照しながら説明す 。
 まず、オペレータは、燃料ダイヤル91を用 て、作業モード用のエンジン49の回転数を設 定し、エンジン起動SW101にてエンジンを起動 、各作業機22,26,30,50,60を起動できる状態に る。この状態では、燃料ダイヤル91での設定 値がメモリ713に記憶されるとともに、この設 定値がエンジン制御部71の燃料噴射量制御手 711に入力される(S1)。燃料噴射量制御手段711 からは設定信号に基づく燃料噴射信号が燃料 噴射装置に出力され、この燃料噴射信号に基 づいて噴射される燃料でエンジン49が駆動さ る。そして、エンジン起動判定手段712は、 ンジン起動SW101がONまたはOFFであるかを判定 し、エンジン起動SW101がONである場合には、 業機制御部72のモード判定手段721に起動信号 を出力する(S2)。

 モード判定手段721は、エンジン起動判定 段712から起動信号が入力されると、モード 換SW102が走行モード、作業モード、または 検モードのいずれのポジションであるかを 定し、各モードに応じた信号を出力する。 体的には、モード判定手段721は、モード切 SW102のポジションから走行モードであると判 定すると、走行モード信号を走行圧力判定手 段722に出力し、作業モードまたは点検モード にあると判定した場合には、作業モード信号 または点検モード信号を作業機稼働状態判定 手段723に出力する(S3)。次に各モードに応じ フローを説明する。

(走行モード)
 走行圧力判定手段722は、モード判定手段721 り走行モード信号が入力されると、走行圧 SW103から左前進、左後進、右前進、および 後進の少なくともいずれかに関する信号入 があるか否かを判定し、走行形態に応じた 行判定信号をエンジン制御部71の燃料噴射量 制御手段711に出力する(S4)。

 燃料噴射量制御手段711は、いずれかの走行 態の走行判定信号が入力されると、燃料ダ ヤル91より設定されたエンジン回転数の設 値をメモリ713から読み出し、エンジン49に噴 射する燃料噴射量を決定して、エンジン49を 動する(S5)。この後は、前述のステップS1~S5 繰り返される。一方、燃料噴射量制御手段7 11は、S4において、いずれの走行も行われて ないという走行判定信号が入力されると、 モリ713よりデセル回転数ω 0 を読み出し、エンジン49に噴射する燃料噴射 を制御する(S6)。この後は、前述のステップ S2~S4,S6が繰り返される。デセル回転数ω 0 は、エンジン回転数の設定値(作業時のエン ン回転数)よりも小さい。

(作業モード)
 作業機制御部72の作業機稼働状態判定手段72 3は、モード判定手段721より作業モード信号 入力されると、フィーダ起動SW104、ズリ出し コンベア起動SW105、破砕機起動SW106、排出コ ベア起動SW107、および磁選機起動SW108がONま はOFFであるかを判定する(S7)。判定の結果、 作業機22,26,30,50,60のいずれも稼働していな 場合に、作業機稼働状態判定手段723は、無 働信号をエンジン制御部71の燃料噴射量制御 手段711に出力する(S7)。燃料噴射量制御手段71 1は、無稼働信号が入力されると、メモリ713 りデセル回転数ω 0 を読み出し、エンジン49に噴射する燃料噴射 を少なめに制御する(S6)。

 また判定の結果、各作業機22,26,30,50,60の なくとも一つでも稼働している場合には、 業機稼働状態判定手段723は、いずれの作業 22,26,30,50,60が稼働しているかを判定し、グリ ズリフィーダ22、破砕機30、および排出コン ア50の全てが稼働していると判定した場合に は、全稼働信号を圧力比較手段724に出力し、 それ以外の場合には、部分稼働信号をエンジ ン制御部71の燃料噴射量制御手段711に出力す (S8)。

 全稼働信号が入力されると、破砕機圧力セ サ57は、破砕機30の油圧モータ35の負荷圧力 を常時、検出する。破砕機負荷率計算手段7 30は、検出された負荷圧力値信号が入力され と、負荷圧力値を時間微分し、負荷変化率 算出する。次に、破砕機負荷比較手段731は 油圧モータ35の負荷圧力値が所定値となっ 時に、破砕機負荷率計算手段730にて算出さ た負荷変化率の正負を判定する。ここで、 荷圧力値の所定値とは、破砕機30内に原材料 がわずかに存在する時に破砕機圧力センサ57 て検出される値である。
 そして、負荷変化率が正の値または0(ゼロ) ある場合には、ステップS5に進み、負荷変 率が負の値である場合には、ステップS10に む。

 圧力比較手段724は、破砕機負荷比較手段731 て負荷変化率が負の値であると、判定され と、圧力センサ51により排出コンベア50の油 圧モータ55の負荷圧力値P 1 を一定時間監視することを繰り返し、この負 荷圧力値P 1 とメモリ726に記憶されている最小圧力値P 0 とを比較する(S10)。ここで、「一定時間」と 、原材料がホッパ24に投入され、破砕機30で 破砕され、排出コンベア50から破砕物が排出 れる一連の作業時間以上の時間をいい、以 の説明で使用する場合も同じ意味である。 いで、圧力比較手段724により、負荷圧力値P 1 が最小圧力値P 0 より大きいと判定された場合には、排出コン ベア50上に破砕物が積載されている状態であ 、エンジン制御部71の燃料噴射量制御手段71 1は、エンジン49を燃料ダイヤル91で設定され エンジン回転数で駆動するよう、燃料噴射 を制御する(S5)。この後は、前述のステップ S1~S3,S7~S9,S5が繰り返される。

 一方、S9にて圧力比較手段724により、一定 間、負荷圧力値P 1 が最小圧力値P 0 以下と判定された場合には、排出コンベア50 に破砕物が積載されていない状態であり、 ンジン制御部71の燃料噴射量制御手段711は メモリ713よりデセル回転数ω 0 を読み出し、エンジン49に噴射する燃料噴射 を少なく制御する(S11)。なお、デセル回転 ω 0 とは、自走式破砕機を低燃費での動作状態と するエンジン回転数である。これにより、エ ンジン49は、デセル回転数ω 0 にて駆動されるので、燃料噴射量の使用量を 低減できる。

 次に、加速度比較手段725は、グリズリフィ ダ22の加速度Aを加速度センサ27にて一定時 監視することを繰り返し、この加速度Aとメ リ726に記憶されている最小加速度A 0 とを比較する(S12)。加速度比較手段725により 加速度Aが最小加速度A 0 より小さいと判定された場合には、グリズリ フィーダ22に原材料が投入されていない状態 あり、燃料噴射量制御手段711は、エンジン4 9に噴射する燃料噴射量を制御することで、 セル回転数ω 0 を維持し(S13)、前述のステップS2,S3,S7~S13が繰 返される。

 これに対して、加速度比較手段725により、 速度Aが最小加速度A 0 より大きいと判定された場合には、グリズリ フィーダ22への原材料の投入が再開されてい 状態であり、前述のステップS1~S3,S7~S11が繰 返される。すなわち、グリズリフィーダ22 原材料が投入されたことを確実に判定でき エンジン回転数を元に戻す制御を自動的に きる。

 ところで、S8にて、作業機稼働状態判定 段723が部分稼働信号を燃料噴射量制御手段71 1に出力した場合には、燃料噴射量制御手段71 1は、燃料ダイヤル91にて設定されたエンジン 回転数でエンジン49を駆動するよう燃料噴射 を制御する(S5)。この後は、前述のステップ S1~S3,S7,S8,S5が繰り返される。

(点検モード)
 S3において、モード判定手段721より点検モ ド信号であると判断されると、作業機稼働 態判定手段723は、各作業機22,26,30,50,60の稼働 状態を判定し、全作業機22,26,30,50,60が稼働し いない場合には、無稼働信号を燃料噴射量 御手段711に出力し、各作業機22,26,30,50,60の なくとも一つでも稼働している場合には、 分稼働信号を燃料噴射量制御手段711に出力 る(S14)。

 そして、燃料噴射量制御手段711は、無稼働 号が入力されると、メモリ713よりデセル回 数ω 0 を読み出し、エンジン49に噴射する燃料噴射 を少なく制御する(S6)。この後は、前述のス テップS2,S3,S13,S6が繰り返される。また、燃料 噴射量制御手段711は、部分稼働信号が入力さ れると、燃料ダイヤル91にて設定されたエン ン回転数を読み出し、この回転数に応じた 料噴射量を供給してエンジン49を駆動する(S 5)。この後は、前述のステップS1~S3,S13,S5が繰 返される。

 本実施形態によれば、排出コンベア50の油 モータ55の負荷圧力値P 1 を圧力センサ51にて検出するため、負荷圧力 P 1 が最小圧力値P 0 より小さい場合には、破砕物が排出コンベア 50に搭載されていないと判断できる。従って この後にエンジン回転数をデセル回転数ω 0 に設定することで、排出コンベア50に破砕物 積載されているにもかかわらず、エンジン4 9がデセル回転数ω 0 で運転されるのを防止できる。また、排出コ ンベア50に破砕物が無い場合には、全ての作 機22,26,30,50,60に原材料や破砕物が存在して ないと判断されるから、全ての作業機22,26,30 ,50,60を減速または停止できて、エンジン49を 料ダイヤル91にて設定された作業モード用 エンジン回転数で運転する必要がなく、燃 消費量を確実に低減できる。
 さらに、デセル回転数状態においては、加 度センサ27にて加速度Aを検出するので、グ ズリフィーダ22に原材料が投入されたこと 確実に判定でき、この判定に基づいてエン ン回転数を元に戻す制御を自動的にできる

 また、排出コンベア50の機器の種類によっ は、圧力センサ51の検出する負荷圧力値P 1 の変動が、破砕物の有無とは関係なく大きく なってしまい、圧力センサ51の負荷圧力値P 1 のみの検出では、破砕物の有無を誤認するお それがある。このような場合においても、破 砕機30の破砕機圧力センサ57にて負荷圧力値 検出し、負荷変化率を算出することと、排 コンベア50の負荷圧力値P 1 の検出とを併せて判断することにより、的確 に排出コンベア50上の破砕物の有無を判断で る。

[第2実施形態]
 図5は、本実施形態での自走式破砕機1の油 回路図であり、図6、7は第2実施形態でのコ トローラ70のブロック図およびフローである 。本実施形態の作業モードにおいては、原材 料や破砕物の有無に応じてエンジン回転数を デセル回転数ω 0 に制御することはなく、エンジン49は、常に 料ダイヤル91で設定したエンジン回転数に 駆動される。一方、図5に示すように、コン ローラ70からは、油圧ポンプ52,53の斜板52A,53 Aの角度(傾転角)を制御する指令が出力されて おり、これによって、油圧ポンプ52,53の吐出 量が制御され、各作業機22,26,30,50,60の油圧 ータ29,35,36,55,61のモータ回転数ωが制御され 。

 図6に示すように、コントローラ70の作業機 御部72には、燃料ダイヤル91にて作業モード 用に設定されたエンジン回転数および所望の モータ回転数に基づいて、油圧ポンプ52,53の 板52A,53Aの角度(傾転角)を調整し、吐出流量 制御することで全ての作業機22,26,30,50,60の 止、起動、作業機速度を制御する作業機速 制御手段としての吐出流量制御手段727が設 られている。メモリ726には、第1実施形態で 最小圧力値P 0 、最小加速度A 0 に加えて、油圧モータ29,35,36,55,61を停止させ 油圧ポンプ52,53の吐出流量Q(値は0)が記憶さ ている。

 吐出流量制御手段727は、負荷圧力値P 1 と最小圧力値P 0 との比較結果、および加速度Aと最小加速度A 0 との比較結果に応じて、メモリ726より吐出流 量Qを読み出し、油圧ポンプ52,53の斜板52A,53A 角度(傾転角)を調整し、各油圧モータ29,35,36, 55,61のモータ回転数を制御するものである。 の他の構成は、第1実施形態と同じであるた め、ここでの説明は省略する。

 次に図7に示すフローを参照し、第1実施形 と異なるフローについてのみ説明する。
 まず、オペレータは、燃料ダイヤル91を用 てエンジン49の作業モード時のエンジン回転 数を設定し、これにより、各作業機22,26,30,50, 60の油圧モータ29,35,36,55,61には、作業モード のモータ回転数ωが設定される。そして、エ ンジン起動SW101にてエンジンを起動し、各作 機22,26,30,50,60を起動できる状態にする。

 この状態では、燃料ダイヤル91での設定 が燃料噴射量制御手段711に入力されて所望 るエンジン回転数としてセットされ、一方 吐出流量制御手段727には、作業モード時に 要な各油圧モータ29,35,36,55,61のモータ回転数 ωとして、予め設定された設定値がセットさ る(S21)。そして、吐出流量制御手段727は、 のモータ回転数ωと前記エンジン回転数とに より、油圧ポンプ52,53の吐出流量を決定し、 板52A,53Aの角度(傾転角)を制御し、各作業機2 2,26,30,50,60の各油圧モータ29,35,36,55,61を作業時 でのモータ回転数ωで駆動する。このように て、各作業機22,26,30,50,60は、作業時の速度 動作する。

 S7において、作業機稼働状態判定手段723 、作業機22,26,30,50,60の少なくとも一つでも稼 働していることを判定した後、グリズリフィ ーダ22、破砕機30、および排出コンベア50の全 てが稼働しているか否かを判定する。作業機 稼働状態判定手段723は、全てが稼働している と判定する場合、全稼働信号を圧力比較手段 724に出力し、それ以外の場合には、部分稼働 信号を燃料噴射量制御手段711に出力する(S22)

 圧力比較手段724は、全稼働信号が入力され と、圧力センサ51から排出コンベア50の油圧 モータ55の負荷圧力値P 1 を一定時間検出し、この負荷圧力値P 1 とメモリ726に記憶されている最小圧力値P 0 とを比較する(S23)。圧力比較手段724は負荷圧 値P 1 が最小圧力値P 0 より大きいと判定した場合には、排出コンベ ア50上に破砕物が積載されている状態であり エンジン制御部71の燃料噴射量制御手段711 、エンジン49を燃料ダイヤル91で設定された ンジン回転数で駆動し、各油圧モータ29,35,3 6,55,61を作業時でのモータ回転数ωで駆動する (S24)。この後は、前述のステップS21,S2,S3,S7,S22 ,S24が繰り返される。

 一方、圧力比較手段724は、負荷圧力値P 1 が一定時間、最小圧力値P 0 以下と判定した場合には、排出コンベア50上 破砕物が積載されていない状態であり、吐 流量制御手段727は、メモリ726より油圧ポン 52,53の吐出流量Qを読み出し、斜板52A,53Aの角 度(傾転角)を変更して油圧ポンプ52,53の吐出 量を0にすることで、各油圧モータ29,35,36,55,6 1を停止させる(S25)。これにより、排出コンベ ア50上に破砕物が積載されていない場合には 各作業機22,26,30,50,60を停止でき、エンジン49 は、略無負荷の油圧ポンプ52,53を駆動するだ なので、燃料消費量を低減できる。また、 油圧モータ29,35,36,55,61を停止させずに、作 時でのモータ回転数ωを低くしても、相応の 効果を得ることができる。

 次に、加速度比較手段725は、加速度センサ2 7からグリズリフィーダ22の加速度Aを一定時 検出し、この加速度Aとメモリ726に記憶され いる最小加速度A 0 とを比較する(S26)。加速度比較手段725は、加 度Aが最小加速度A 0 より小さいと判定した場合には、グリズリフ ィーダ22に原材料が投入されていない状態で り、吐出流量制御手段727は、油圧ポンプ52,5 3の吐出流量を0のままにして、各油圧モータ2 9,35,36,55,61の停止を維持し(S27)、前述のステッ プS2,S3,S7,S22,S23,S25~S27が繰り返される。

 また、S26にて加速度比較手段725により、最 加速度A 0 より大きいと判定された場合には、グリズリ フィーダ22への原材料の投入が再開された状 であり、燃料噴射量制御手段711は、燃料ダ ヤル91で設定されたエンジン回転数の燃料 射信号を燃料噴射装置に出力し、この燃料 射信号に基づいて噴射される燃料でエンジ 49を駆動する。そして、吐出流量制御手段727 は、予め設定された設定値であるモータ回転 数ωと設定されたエンジン回転数とにより、 圧ポンプ52,53の吐出流量を決定し、斜板52A,5 3Aの角度を制御する(S21)。これにより、そし 、前述のステップS2,S3,S7,S22,S23,S25,S26,S21が繰 返される。すなわち、グリズリフィーダ22 原材料が投入された場合には、各作業機22,26 ,30,50,60を自動的に作業時のモータ回転数ωで 起動でき、オペレータの作業効率を向上さ ることができる。

 ところで、S22にて、作業機稼働状態判定 段723が部分稼働信号を燃料噴射量制御手段7 11に出力した場合には、燃料噴射量制御手段7 11は、燃料ダイヤル91にて設定されたエンジ 回転数の燃料噴射量をエンジン49に噴射する ように制御し、吐出流量制御手段727は、油圧 ポンプ52,53の吐出流量を決定し、斜板52A,53Aの 角度(傾転角)を制御する。これより、各油圧 ータ29,35,36,55,61を作業時のモータ回転数ωで 駆動する(S24)。この後は、前述のステップS21, S2,S3,S7,S22,S24が繰り返される。

 本実施形態によれば、排出コンベア50上 破砕物の有無に応じて、吐出流量制御手段72 7が油圧ポンプ52,53の吐出流量を制御するため 、各作業機22,26,30,50,60が空運転の時には、そ らの油圧モータ27~29,35,55を停止でき、油圧 ンプ52,53を無負荷状態で駆動することにより 、エンジン49での燃料消費量を確実に低減で る。また、各作業機22,26,30,50,60を自動的に 起動することで、オペレータの作業効率を 上させることができる。

[第3実施形態]
 図8は、第3実施形態でのフローである。
 本実施形態では、原材料や破砕物の有無に じてエンジン回転数および各作業機22,26,30,5 0,60の油圧モータ29,35,36,55,61のモータ回転数を 制御する。具体的には、作業機速度制御手段 としての燃料噴射量制御手段711によりエンジ ン49をデセル回転数ω 0 にて駆動し、さらに作業機速度制御手段とし ての吐出流量制御手段727により油圧ポンプ52, 53の吐出流量、すなわち各作業機22,26,30,50,60 油圧モータ29,35,36,55,61のモータ回転数を制御 する。本実施形態での自走式破砕機1の油圧 路図は、第2実施形態での図5と同じであり、 コントローラ70のブロック図は、第2実施形態 での図6と同じである。

 本実施形態でも同様に、図8に示すフローを 参照し、前記各実施形態と異なるフローにつ いてのみ説明する。
 S31での判定の結果、圧力比較手段724により 負荷圧力値P 1 が最小圧力値P 0 より大きいと判定された場合には、排出コン ベア50上に破砕物が積載されている状態であ 、エンジン制御部71の燃料噴射量制御手段71 1は、エンジン49を燃料ダイヤル91で設定され エンジン回転数で駆動する(S32)。そして、 出流量制御手段727は、油圧ポンプ52,53の吐出 流量を決定し、斜板52A,53Aの角度を制御する これにより、各油圧モータ29,35,36,55,61を作業 時のモータ回転数ωで駆動する(S32)。この後 、前述のステップS30,S2,S3,S7,S8,S32が繰り返さ る。

 一方、S31にて圧力比較手段724により、負荷 力値P 1 が最小圧力値P 0 より小さいと判定された場合には、排出コン ベア50上に破砕物が積載されていない状態で り、エンジン制御部71の燃料噴射量制御手 711は、メモリ713よりデセル回転数ω 0 を読み出し、エンジン49に噴射する燃料噴射 を制御する(S33)。また、吐出流量制御手段72 7は、メモリ726より吐出流量Q(値は0)を読み出 、油圧ポンプ52,53の斜板52A,53Aを調整し、各 圧モータ29,35,36,55,61を停止させる(S33)。これ により、排出コンベア50上に破砕物が積載さ ていない場合には、エンジン49の回転数を くできるうえ、各油圧モータ29,35,36,55,61を停 止でき、燃料消費量をより低減できる。

 次に、加速度比較手段725は、グリズリフィ ダ22の加速度Aを加速度センサ27にて一定時 検出し、この加速度Aとメモリ726に記憶され いる最小加速度A 0 とを比較する(S34)。加速度比較手段725により 加速度Aが最小加速度A 0 より小さいと判定された場合には、グリズリ フィーダ22に原材料が投入されていない状態 あり、燃料噴射量制御手段711は、エンジン4 9に噴射する燃料噴射量を制御することで、 セル回転数ω 0 を維持し、さらに吐出流量制御手段727は、各 作業機22,26,30,50,60の油圧モータ29,35,36,55,61の ータ回転数を停止状態で維持する(S35)。この 後は、前述のステップS30,S2,S3,S7,S8,S31,S33~S35が 繰り返される。

 また、S34にて加速度比較手段725により、最 加速度A 0 より大きいと判定された場合には、グリズリ フィーダ22への原材料の投入が再開された状 であり、燃料噴射量制御手段711は、設定さ たエンジン回転数を読み出し、エンジン49 噴射する燃料噴射量を制御する。また、吐 流量制御手段727は、油圧ポンプ52,53の斜板52A ,53Aの角度を制御して、各油圧モータ29,35,36,55 ,61を作業時のモータ回転数ωで駆動する(S30) そして、前述のステップS2,S3,S7,S8,S31,S33,S34,S3 0が繰り返される。すなわち、グリズリフィ ダ22に原材料が投入された場合には、各作業 機22,26,30,50,60を自動的に再起動でき、作業効 を向上させることができる。

 本実施形態によれば、排出コンベア50上の 砕物の有無に応じて、エンジン49のエンジン 回転数がデセル回転数ω 0 に制御され、かつ吐出流量制御手段727により 油圧ポンプ52,53の吐出流量が制御されるため エンジン49をデセル回転数ω 0 に維持しつつ、各作業機22,26,30,50,60の油圧モ タ29,35,36,55,61を停止できて、燃料消費量を 実に低減できる。一方、加速度センサ27にて グリズリフィーダ22に原材料が投入されたこ を判定することで、エンジン回転数やモー 回転数を元に戻す制御を自動的にできる。

[第4実施形態]
 図9は、本実施形態における自走式破砕機1 平面図であり、図10は、自走式破砕機1の正 図である。図11は、本実施形態での自走式破 砕機1の油圧回路図である。前記第1~3実施形 では、原材料判定手段として加速度センサ27 が用いられたが、本実施形態では光電センサ 81が用いられている。

 図9,10に示すように、グリズリフィーダ22 下方に位置する中央フレーム28(図9の破線部 分)の両端部には、光を発射する投光機81Aお び発射した光を受光する受光機81Bで構成さ る原材料判定手段としての光電センサ81が取 り付けられ、グリズリフィーダ22の底面には 蔽板82が取り付けられている。ここで、光 センサ81は、可視光線、赤外線などの光を投 光機81Aから信号光として発射し、遮蔽板82に って遮光される光量の変化を受光機81Bで検 することで生成される検出信号を図11に示 コントローラ70に出力するものである。すな わち、原材料がホッパ24内に投入され、グリ リフィーダ22が下方向に変位すると、投光 81Aから発射された光が遮蔽板82によって遮蔽 されることで、コントローラ70は、光電セン 81から出力される検出信号に基づいて原材 の有無を判断する。

 図12、図13のブロック図およびフローを参 照し、本実施形態でのフローを説明するが、 ここでは第1実施形態と異なるフローについ のみ説明する。図12での原材料判定手段とし ての光量判定手段728は、光電センサ81から検 信号が出力されているか否かを判定するも である。その他の構成は、第1実施形態と同 じであるため、ここでの説明は省略する。

 S41にて、光量判定手段728は、光電センサ8 1から検出信号が入力されているか否かを判 する(S41)。光量判定手段728により、検出信号 が入力されたと判定された場合には、グリズ リフィーダ22への原材料の投入が再開されて る状態であり、前述のステップS1~S3,S7,S8,S10, S11,S41が繰り返される。すなわち、グリズリ ィーダ22に原材料が投入されたことを確実に 判定でき、エンジン回転数を元に戻す制御を 自動的にできる。

 一方、光量判定手段728により、検出信号が 力されていないと判定された場合には、グ ズリフィーダ22に原材料が投入されていな 状態であり、燃料噴射量制御手段711は、エ ジン49に噴射する燃料噴射量を制御すること で、デセル回転数ω 0 を維持し(S13)、前述のステップS2,S3,S7,S8,S10,S11 ,S41,S13が繰り返される。

 本実施形態によれば、光電センサ81を用 ることで、原材料が投入された際のグリズ フィーダ22の下方向への変位を検出し、原材 料の有無を確実に検出できるため、第1実施 態と同様に、エンジン回転数を元に戻す制 を自動的に再開できる。

[第5実施形態]
 図14は、本実施形態での要部を示す図であ 。また、本実施形態での油圧回路図、コン ローラ70のブロック図、およびフローは、第 4実施形態での図11~13と同じであるため、図示 を省略するとともに、説明も省略する。
 本実施形態では、破砕機30の上流側で分岐 れた位置に配置される作業機としてのズリ シュータ25に原材料判定手段としての光電セ ンサ81の投受光機81Cが取り付けられている。 リ用シュータ25を未破砕の原材料が通過す と、投受光機81Cから投光された光が原材料 より反射する光を投受光機81Cが受光するこ で、光電センサ81は検出信号を生成し、コン トローラ70に出力する。そして、検出信号に り光量判定手段728が受信の有無を判定する( 図13でのS41)。光量判定手段728が検出信号を受 信した場合には、ズリ用シュータ25を原材料 通過している状態であり、グリズリフィー 22に原材料が投入されている状態である。 の状態においては、燃料噴射量制御手段711 、燃料ダイヤル91に設定されたエンジン回転 数で、エンジン49を駆動するように燃料噴射 を制御する(図13でのS1)。

 本実施形態によれば、グリズリフィーダ2 2から未破砕の原材料が排出されているか否 をズリ用シュータ25に光電センサ81を取り付 ることで検出しているため、グリズリフィ ダ22への原材料の投入の有無を確実に判断 きる。従って、第4実施形態と同様の効果を することができ、エンジン回転数を元に戻 制御を自動的に再開できる。

[第6実施形態]
 図15は、本実施形態での油圧回路図であり 図16および図17は、ブロック図およびフロー ある。本実施形態では、破砕機30の上流側 分岐された位置に配置される作業機として ズリ出しコンベア26の油圧モータ36に原材料 定手段としての圧力センサ56を取り付け、 リ出しコンベア26の油圧モータ36の負荷圧力 P 3 を検出することで、原材料の有無を判断する 。図15を参照すると、圧力センサ56は、コン ローラ70に電気的に接続されている。

 図16、図17のブロック図およびフローを参照 し、第1実施形態と異なるフローについての 説明する。本実施形態のメモリ726には、排 コンベア50の最小圧力値P 0 と、ズリ出しコンベア26の最小圧力値P 2 とが記憶されている。最小圧力値P 2 は、原材料がズリ出しコンベア26に積載され いないときの油圧モータ36の負荷圧力であ 。その他の構成は、第1実施形態と同じであ ため、ここでの説明は省略する。また、原 料判定手段としての圧力比較手段729は、圧 センサ56にて検出した負荷圧力値P 3 と、メモリ726に記憶されている最小圧力値P 2 とを比較するものである。

 S61により、圧力比較手段729は、圧力センサ5 6から負荷圧力値P 3 を一定時間検出し、この負荷圧力値P 3 とメモリ726に記憶されている最小圧力値P 2 とを比較する(S61)。そして、圧力比較手段729 、一定時間、負荷圧力値P 3 が最小圧力値P 2 以下と判定された場合には、ズリ出しコンベ ア26上に原材料が積載されていない状態であ 、すなわちグリズリフィーダ22に原材料が 入されていない状態である。この状態では 燃料噴射量制御手段711は、エンジン49に噴射 する燃料消費量を制御することで、デセル回 転数ω 0 を維持し、(S13)。前述のステップS1~S3,S7,S8,S10, S11,S61,S13が繰り返される。

 反対に、圧力比較手段729により、負荷圧力 P 3 が最小圧力値P 2 より大きいと判定された場合には、ズリ出し コンベア26上に原材料が積載されている状態 あり、すなわちグリズリフィーダ22に原材 が投入されている状態である。燃料噴射量 御手段711は、燃料ダイヤル91に設定されたエ ンジン回転数を読み出し、エンジン49に噴射 る燃料噴射量を制御する(S1)。この後は、前 述のステップS2,S3,S7,S8,S10,S11,S61,S1が繰り返さ る。

 本実施形態によれば、ズリ用シュータ25 下流に位置するズリ出しコンベア26に圧力セ ンサ56を取り付けることで、ズリ用シュータ2 5から未破砕の原材料が排出されているか否 を検出することで、グリズリフィーダ22に原 材料が投入されたか否かを検出でき、前記各 実施形態と同様にエンジン回転数を元に戻す 制御を自動的に再開できる。

 なお、本発明を実施するための最良の構成 方法などは、以上の記載で開示されている 、本発明は、これに限定されるものではな 。すなわち、本発明は、主に特定の実施形 に関して特に図示され、かつ説明されてい が、本発明の技術的思想および目的の範囲 ら逸脱することなく、以上述べた実施形態 対し、形状、数量、その他の詳細な構成に いて、当業者が様々な変形を加えることが きるものである。
 従って、上記に開示した形状、数量などを 定した記載は、本発明の理解を容易にする めに例示的に記載したものであり、本発明 限定するものではないから、それらの形状 数量などの限定の一部もしくは全部の限定 外した部材の名称での記載は、本発明に含 れるものである。

 例えば、前記各実施形態での作業機速度 御手段として、エンジンの電子制御式燃料 射装置、および/または可変容量型油圧ポン プの押しのけ容積制御装置(油圧ポンプ斜板 傾転角制御装置)を用いたが、作業機などの 動油圧モータ29,35,36,55,61に作動油を導く各 ントロールバルブ112~116のパイロット圧を電 比例制御して、各油圧モータ29,35,36,55,61に 給される作動油の流量を制御してもよい。

 また、前記各実施形態での原材料判定手段 して、加速度センサ27、光電センサ81、また は圧力センサ56を用いたが、グリズリフィー 22に重量を計量するセンサ、あるいは、作 機もしくは作業機を支持するフレームの上 動の変位を検出する位置センサないし速度 ンサを用いてもよい。さらに、作業機を支 するフレームの歪みを検出する歪みゲージ 用いてもよい。
 前記実施形態では、加速度センサ27や光電 ンサ81は、グリズリフィーダ22に設けられた 、これに限定されず、グリズリフィーダ22 上部に配置される作業機であるホッパ24に設 けられてもよい。
 前記各実施形態での破砕物判定手段として 圧力センサ51を用いたが、排出コンベア50の キャリアローラを支持するブラケットに歪み ゲージを用い、破砕物の有無を検出してもよ い。

 前記第1実施形態では、圧力センサ51は、排 コンベア50の油圧モータ55の負荷圧力値P 1 を検出して、負荷圧力値P 1 と最小圧力値P 0 とを比較して破砕物の有無を判定していたが 、油圧モータ55の負荷圧力P 1 の偏差を検出して破砕物の有無を判定しても よい。この場合に、排出コンベア50の油圧モ タ55の負荷圧力値P 1 の偏差は、負荷変動時に大きく、また、破砕 物の有無に関わらず、負荷が一定となるとき に小さくなる。すなわち、破砕機30内の負荷 減少した後、負荷圧力値P 1 の偏差が所定値より小さいと、排出コンベア 50上に破砕物が無いと判定できる。

 前記第2,3実施形態では、油圧ポンプ52,53の 板52A,53Aの角度(傾転角)を調整することで、 圧ポンプ52,53を停止させていたが、停止させ なくともよく、低回転で駆動するようにして もよい。
 また、前記第2,3実施形態では、吐出流量制 手段727は、油圧ポンプ52,53の吐出流量を制 していたが、油圧ポンプ52,53によって駆動さ れる各油圧モータ29,35,36,55,61を可変式にして ータ回転数を制御してもよい。

 本発明は、自走式破砕機に好適に利用で る。

 1…自走式破砕機、22…グリズリフィーダ( 作業機)、25…ズリ用シュータ(作業機)、26… リ出しコンベア(作業機)、27…原材料判定手 を構成する加速度センサ、29,35,36,55,61…油 モータ、30…破砕機、49…エンジン、50…排 コンベア、51…破砕物判定手段を構成する圧 力センサ、52,53…油圧ポンプ、56…原材料判 手段を構成する圧力センサ、57…負荷変化率 判定手段を構成する破砕機圧力センサ、70… ントローラ、81…原材料判定手段を構成す 光電センサ、711…燃料噴射量制御手段(エン ン制御手段)、724…破砕物判定手段を構成す る圧力比較手段、725…原材料判定手段を構成 する加速度比較手段、727…吐出流量制御手段 (作業機速度制御手段)、728…原材料判定手段 構成する光量判定手段、729…原材料判定手 を構成する圧力比較手段、730…負荷変化率 定手段を構成する破砕機負荷計算手段、731 負荷変化率判定手段を構成する破砕機負荷 比較手段。