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Title:
SELF-PROPELLED CRUSHING SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/136252
Kind Code:
A1
Abstract:
A self-propelled crushing system (1) is a system for crushing an object placed in the system and directly dropping the crushed object into an ore path (B). The crushing system is constructed from a crusher vehicle (2) on which a crushing device (21) for crushing an object is mounted and having a travel body (26), and from a feeder vehicle (3) on which a conveyance device (31) for conveying the object to the crushing device (21) is mounted and having a travel body (32). The crusher vehicle (2) and the feeder vehicle (3) can travel independent of each other, have a crusher vehicle-side connection section (65) and a feeder vehicle-side connection section (88), and, in crushing operation, are arranged in a front-rear relationship with the ore path (B) between them.

Inventors:
YAMADA MITSUNOBU (JP)
KANDA TOSHIMASA (JP)
UMEDA HIROYUKI (JP)
IIZUKA KOYA (JP)
NAKAMURA MASARU (JP)
UETAKE MASAAKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/057159
Publication Date:
November 13, 2008
Filing Date:
April 11, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KOMATSU MFG CO LTD (JP)
YAMADA MITSUNOBU (JP)
KANDA TOSHIMASA (JP)
UMEDA HIROYUKI (JP)
IIZUKA KOYA (JP)
NAKAMURA MASARU (JP)
UETAKE MASAAKI (JP)
International Classes:
B02C21/02; B02C23/02
Foreign References:
US20060202073A12006-09-14
JPS5673555A1981-06-18
JPS52154167A1977-12-21
JPS56106844U1981-08-19
JP2004223319A2004-08-12
JP2000136739A2000-05-16
JP2007144255A2007-06-14
Attorney, Agent or Firm:
KINOSHITA & ASSOCIATES (Ogikubo TM building 26-13, Ogikubo 5-chome, Suginami-k, Tokyo 51, JP)
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Claims:
 投入された被破砕物を破砕し、破砕された破砕物を直接的にオアパスに落とし込む自走式破砕機であって、
 前記被破砕物を破砕する破砕装置が搭載されているとともに、走行体を備えたクラッシャ車と、
 前記被破砕物を前記破砕装置へ搬送する搬送装置が搭載されているとともに、走行体を備えたフィーダ車とで構成され、
 前記クラッシャ車およびフィーダ車は、それぞれ独立して走行自在に設けられ、かつ互いに連結されるクラッシャ車側連結部およびフィーダ車側連結部を備え、破砕作業時には前記オアパスを挟んで前後に配置される
 ことを特徴とする自走式破砕機。
 請求項1に記載の自走式破砕機において、
 前記フィーダ車には、前記搬送装置を駆動する搬送用油圧モータが設けられ、
 前記クラッシャ車には、前記搬送用油圧モータに油圧を供給する搬送用油圧ポンプが設けられている
 ことを特徴とする自走式破砕機。
 請求項1に記載の自走式破砕機において、
 前記クラッシャ車とフィーダ車との間には、これらクラッシャ車およびフィーダ車のうちのいずれか一方に取り付けられたシュートが配置され、
 このシュートは、前記搬送装置の下部から前記オアパスに向けて設けられている
 ことを特徴とする自走式破砕機。
 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の自走式破砕機において、
 前記クラッシャ車側連結部およびフィーダ車側連結部には、互いの位置を合わせる位置合わせ手段が設けられている
ことを特徴とする自走式破砕機。
 請求項4に記載の自走式破砕機において、
 前記位置合わせ手段は、前記クラッシャ車側連結部およびフィーダ車側連結部のうちのいずれか一方に設けられて他方に突出するガイドピンと、他方に設けられて前記ガイドピンが挿入されるガイド孔とで構成されている
 ことを特徴とする自走式破砕機。
 請求項4に記載の自走式破砕機において、
 前記位置合わせ手段は、前記クラッシャ車側連結部およびフィーダ車側連結部のうちのいずれか一方に設けられて他方に向けて光を出射する光出射装置と、他方に設けられて前記出射装置からの出射光を受光する的部とで構成されている
 ことを特徴とする自走式破砕機。
 請求項1に記載の自走式破砕機において、
 前記フィーダ車は、当該フィーダ車の前記走行体を左右に備え、
 前記搬送装置は、前記被破砕物投入側の基端部が前記走行体の間の高さに位置し、かつ先端部に向かって上方に位置するように傾斜している
 ことを特徴とする自走式破砕機。
 請求項7に記載の自走式破砕機において、
 前記フィーダ車は、機体フレームを備えているとともに、
 前記搬送装置は、前後方向の途中位置で当該前後方向と直交する水平な回動軸によって前記機体フレームに回動自在に軸支され、かつ前記搬送装置と前記機体フレームとがリフトシリンダで連結されている
 ことを特徴とする自走式破砕機。
 請求項8に記載の自走式破砕機において、
 前記フィーダ車は、前記走行体を駆動する走行用油圧モータと、この走行用油圧モータおよび前記リフトシリンダに油圧を供給する走行用油圧ポンプと、この走行体油圧ポンプを駆動するエンジンとを備え、
 このエンジンは、前記左右の走行体の間に配置され、
 前記エンジン用燃料を貯留する燃料タンク、前記走行用油圧モータおよび前記リフトシリンダに圧送される作動油を貯留する作動油タンク、操作盤、およびバッテリのうちの少なくとも2つの機器類が、前記左右の走行体の上方に分かれて配置されている
 ことを特徴とする自走式破砕機。
 請求項9に記載の自走式破砕機において、
 前記フィーダ車では、前記エンジン用燃料を貯留する燃料タンク、前記走行用油圧モータに圧送される作動油を貯留する作動油タンク、操作盤、およびバッテリのうちの少なくとも2つの機器類が、前記左右の走行体の上方に分かれて配置され、
 前記搬送装置の前記被破砕物投入側に設けられたホッパには、前記走行体の上方に配置された機器類に覆いかかる庇部が設けられている
 ことを特徴とする自走式破砕機。
 請求項10に記載の自走式破砕機において、
 前記庇部は、前記ホッパの左右両側に一体に設けられているとともに、少なくともその一部分が左右の外方に向かうに従って下側に傾斜している
 ことを特徴とする自走式破砕機。
 請求項1に記載の自走式破砕機において、
 前記クラッシャ車は、前記破砕装置としてジョークラッシャを備え、
 前記ジョークラッシャの排出口は、当該ジョークラッシャが搭載された機体フレームの最下面よりも下方に位置し、
 かつ前記ジョークラッシャに設けられたフライホイールの上部側は、ジョークラッシャのスイングジョーの上端よりも下方に位置し、
 前記ジョークラッシャは前記機体フレームに対し、固定ジョーの歯面が鉛直となるように搭載されている
 ことを特徴とする自走式破砕機。
 請求項12に記載の自走式破砕機において、
 前記クラッシャ車は、前記ジョークラッシャを駆動する破砕用油圧モータを備えている ことを特徴とする自走式破砕機。
 請求項13に記載の自走式破砕機において、
 前記クラッシャ車は、前記破砕用油圧モータに油圧を供給する破砕用油圧ポンプと、この破砕用油圧ポンプを駆動する電動機と、当該クラッシャ車の前記走行体を駆動する走行用油圧モータと、この走行用油圧モータに油圧を供給する走行用油圧ポンプと、この走行用油圧ポンプを駆動するエンジンとを備えている
 ことを特徴とする自走式破砕機。
 請求項13または請求項14に記載の自走式破砕機において、
 前記クラッシャ車には、前記破砕用油圧モータを駆動するための作動油を冷却するクーリングユニットが設けられ、
 少なくともこのクーリングユニットは、前記クラッシャ車の車幅方向の中央寄りに配置されている
 ことを特徴とする自走式破砕機。
 破砕装置が搭載されるとともに走行体が設けられる車両本体と、
 この車両本体の前後の一端側に設けられるフィーダユニットと、
 他端側に設けられるパワーユニットとを備え、
 フィーダユニットおよびパワーユニットの少なくともいずれか一方と前記車両本体との間には、当該少なくとも一方のユニットを前記車両本体に対して水平面内でスイングさせるスイング手段が設けられる
 ことを特徴とする自走式破砕機。
 請求項16に記載の自走式破砕機において、
 前記スイング手段は、少なくとも前記車両本体と前記フィーダユニットとの間に設けられる
 ことを特徴とする自走式破砕機。
 請求項17に記載の自走式破砕機において、
 前記破砕装置を前後方向にスライドさせるスライド機構を備える
 ことを特徴とする自走式破砕機。
Description:
自走式破砕機

 本発明は、例えば鉱山の坑内において移 自在に配備される自走式破砕機に関する。

 従来、図20に示すように、地下における 掘場所500には、図20中の左右方向に延びた坑 道Aが繋がっている。上下に隣接する各坑道A1 間は、上下方向に延びた接続用の坑道A2によ て総合に接続されている。また、各坑道A1 は、鉱石を投入するオアパス(鉱石投入孔)B 形成されている。各オアパスBは合流し、そ 出口には図示略の固定式破砕機が設置され 。固定式破砕機によって破砕された鉱石は 一時的にタンク501内に貯留されることにな 。タンク501内に貯留された鉱石は、タンク5 01の下部に配設されたコンベア502によって所 量毎にバケット503内に投入され、昇降動す バケット503によって地上に引き上げられる

 一方近年では、採掘場所500は、垂直方向 複数設けられるだけでなく、図21、図22に示 すように、平面内に複数設けられることの方 が多くなっている。このような採石場所500に は、坑道A3,A4が網目状に形成されており、採 場所500から外れた直線状の坑道A5には、僅 に入り込んだ位置にオアパスBが形成され、 のオアパスB上には固定式破砕機504が設置さ れている。また、このようなオアパスBは、 道A4,A5の途中位置に設けられることもある。

 図21、図22に示す地下鉱山のような場合で は、アーティキュレート機構を有する積込機 505によって採石が行われる。積込機505によっ て採石された鉱石は、当該積込機505によって 坑道A3,A4,A5を運搬され、固定式破砕機504に投 されて破砕される。破砕された鉱石は、オ パスBの直下に配設されたコンベア502によっ て所定位置に排出され、この固定位置から地 上に引き上げられる。

 ところで、図21、図22に示す地下鉱山では 、一つのオアパスB周辺での採石が終了する 、他のオアパス周辺での採石が開始される であるが、オアパスBを変更する度に固定式 砕機504も移動する必要があり、その移動作 に手間がかかるという問題がある。そこで 固定式破砕機504の代わりとして自走式破砕 を用いることが考えられる。

 一般的に、作業スペースに余裕のある採 場所等において、走行体を備えた自走式破 機を用いることが知られている(特許文献1) ところが、このような自走式破砕機は背丈 大きく、地下鉱山の坑内のように、作業ス ースに制約のある採掘場所に配置すること 困難であった。このため、自走式破砕機の 造として、被破砕物を破砕装置まで搬送す 搬送装置については、後下がりの傾斜した 勢で車体に搭載するとともに、この搬送装 の後下がり部分に対応させてホッパを設け ことが提案されている(特許文献2)。これに ってホッパの位置が低くなるため、自走式 砕機全体の高さを小さくでき、自走式破砕 を坑内などの高さ制約のある場所へも配備 きる。

特開2006-110415号公報

特開2004-223319号公報

 しかし、特許文献2に記載の自走式破砕機 であっても、ホッパや、搬送装置、破砕装置 、および各機器類を駆動するためのパワーラ インを含んだ全体の長さが依然として大きい ため、坑内で移動する際の旋回半径も大きく なって不都合が生じる場合がある。すなわち 、地下鉱山において、狭い坑道を網目状に張 り巡らせるような場合では、坑道と坑道との 交差点でのコーナリング(左折や右折)が困難 なり、容易に移動できないという問題があ 。

 具体的には、図21に示すように、坑道A3,A4 ,A5はその大部分が直角に交わっている訳では なく、左折または右折の一方が鈍角に交わる ようになっている。すなわち、交差点での一 方側が鈍角コーナとなっていれば、他方は必 ず鋭角コーナとなっている。そして、鈍角コ ーナでは、そのままコーナリングが可能であ るが、他方側の鋭角コーナではコーナリング ができないため、一端コーナを通り過ぎて逆 向きで目的の坑道A3,A4に入り込むか、あるい 大きく迂回して鈍角コーナ伝いに移動する かなく、移動が面倒である。

 しかも、鈍角コーナといえども、坑道A3,A 4,A5の幅や高さは必要最小限に掘られている め、迅速にコーナリングを行うことは難し 。勿論、コーナリングだけではなく、直線 の坑道A4,A5を移動する場合ですら、狭い空間 を移動することには違いないため、よりスム ースに移動できる自走式破砕機が望まれる。

 なお、特開昭56-73555号公報(図14参照)には 破砕装置を搭載した車両と、搬送装置を搭 した車両とを分離できる破砕プラントが開 されているが、このような破砕プラントに いても背丈が大きく、坑道を自在に移動す ことは到底困難であり、また、破砕装置に する搬送装置の位置決めが正確に行われに く、破砕作業を開始するのに手間がかかる

 本発明の目的は、コーナリングを伴うよ な狭い坑道でも容易に移動できる自走式破 機を提供することにある。

 本発明の自走式破砕機は、投入された被 砕物を破砕し、破砕された破砕物を直接的 オアパスに落とし込む自走式破砕機であっ 、前記被破砕物を破砕する破砕装置が搭載 れているとともに、走行体を備えたクラッ ャ車と、前記被破砕物を前記破砕装置へ搬 する搬送装置が搭載されているとともに、 行体を備えたフィーダ車とで構成され、前 クラッシャ車およびフィーダ車は、それぞ 独立して走行自在に設けられ、かつ互いに 結されるクラッシャ車側連結部およびフィ ダ車側連結部を備え、破砕作業時には前記 アパスを挟んで前後に配置されることを特 とする。

 本発明によれば、自走式破砕機を、それ れ独立して移動可能なクラッシャ車とフィ ダ車とで構成するので、各車の全長を十分 小さくして旋回半径を小さくでき、地下鉱 の坑道による交差点部分等でのコーナリン を良好に行うことができる。また、クラッ ャ車およびフィーダ車にはそれぞれ、クラ シャ車側連結部およびフィーダ車側連結部 設けるので、破砕作業時には連結部同士を 結させることで互いの位置合わせを正確に き、搬送装置からの被破砕物を破砕装置に 実に投入でき、破砕作業を支障なく行える

 本発明の自走式破砕機において、前記フィ ダ車には、前記搬送装置を駆動する搬送用 圧モータが設けられ、前記クラッシャ車に 、前記搬送用油圧モータに油圧を供給する 送用油圧ポンプが設けられていることを特 とする。
 本発明によれば、フィーダ車の搬送装置を 動するための油圧源をクラッシャ車側から 給するので、フィーダ車側には、搬送装置 の駆動源を設ける必要がなく、フィーダ車 よりコンパクトにできる。また、フィーダ では、エンジン稼働させることなしに作業 行うことができる。

 本発明の自走式破砕機において、前記クラ シャ車とフィーダ車との間には、これらク ッシャ車およびフィーダ車のうちのいずれ 一方に取り付けられたシュートが配置され このシュートは、前記搬送装置の下部から 記オアパスに向けて設けられていることを 徴とする。
 本発明によれば、クラッシャ車またはフィ ダ車には、搬送装置の下部からオアパスに たるシュートを設けるので、搬送装置に付 した付着物を落下させた場合など、その落 した付着物をシュートで誘導してオアパス 導くことができ、付着物が破砕物として扱 れる場合に特に有効である。

 本発明の自走式破砕機において、前記クラ シャ車側連結部およびフィーダ車側連結部 は、互いの位置を合わせる位置合わせ手段 設けられていることを特徴とする。
 本発明によれば、クラッシャ車側連結部お びフィーダ車側連結部に、互いの位置を合 せる位置合わせ手段を設けるので、クラッ ャ車とフィーダ車との連結時の位置合わせ 容易に行える。

 本発明の自走式破砕機において、前記位 合わせ手段は、前記クラッシャ車側連結部 よびフィーダ車側連結部のうちのいずれか 方に設けられて他方に突出するガイドピン 、他方に設けられて前記ガイドピンが挿入 れるガイド孔とで構成されていることを特 とする。

 本発明の自走式破砕機において、前記位 合わせ手段は、前記クラッシャ車側連結部 よびフィーダ車側連結部のうちのいずれか 方に設けられて他方に向けて光を出射する 出射装置と、他方に設けられて前記出射装 からの出射光を受光する的部とで構成され いることを特徴とする。

 本発明の自走式破砕機において、前記フィ ダ車は、当該フィーダ車の前記走行体を左 に備え、前記搬送装置は、前記被破砕物投 側の基端部が前記走行体の間の高さに位置 、かつ先端部に向かって上方に位置するよ に傾斜していることを特徴とする。
 本発明によれば、搬送装置の被破砕物投入 の端部は走行体間の低い位置まで下がって るため、高さに制約のある作業現場におい も、被破砕物を搬送装置に確実に投入でき 以上により、自走式破砕機に適したフィー 車を提供できる。

 本発明の自走式破砕機において、前記フィ ダ車は、機体フレームを備えているととも 、前記搬送装置は、前後方向の途中位置で 該前後方向と直交する水平な回動軸によっ 前記機体フレームに回動自在に軸支され、 つ前記搬送装置と前記機体フレームとがリ トシリンダで連結されていることを特徴と る。
 本発明によれば、搬送装置がリフトシリン の伸縮によって回動する構成であるから、 動する際には、搬送装置を回動させて伏せ ことにより、前後方向に沿って略水平な状 にでき、フィーダ車全体の車高を低くでき 。

 本発明の自走式破砕機において、前記フィ ダ車は、前記走行体を駆動する走行用油圧 ータと、この走行用油圧モータおよび前記 フトシリンダに油圧を供給する走行用油圧 ンプと、この走行体油圧ポンプを駆動する ンジンとを備え、このエンジンは、前記左 の走行体の間に配置され、前記エンジン用 料を貯留する燃料タンク、前記走行用油圧 ータおよび前記リフトシリンダに圧送され 作動油を貯留する作動油タンク、操作盤、 よびバッテリのうちの少なくとも2つの機器 類が、前記左右の走行体の上方に分かれて配 置されていることを特徴とする。
 本発明によれば、エンジンが左右の走行体 間、すなわち搬送装置の下方に配置され、 の機器類の多くは左右の走行体の上方に分 て配置されるため、回動自在な搬送装置を せた状態にした場合でも、搬送装置とエン ンを含めた機器類とが干渉することなく、 ィーダ車の車高として十分に低い車高とな まで搬送装置を確実に伏せることができる また、エンジンの西部や、タンク類への給 、操作盤での操作、バッテリの点検等を支 なく行える。

 本発明の自走式破砕機において、前記フィ ダ車では、前記エンジン用燃料を貯留する 料タンク、前記走行用油圧モータに圧送さ る作動油を貯留する作動油タンク、操作盤 およびバッテリのうちの少なくとも2つの機 器類が、前記左右の走行体の上方に分かれて 配置され、前記搬送装置の前記被破砕物投入 側に設けられたホッパには、前記走行体の上 方に配置された機器類に覆いかかる庇部が設 けられていることを特徴とする。
 本発明によれば、左右の走行体の上方に種 の機器類を分けて配置するので、搬送装置 低い位置に搭載でき、フィーダ車の車高を 分に小さくできる。また、ホッパには庇部 設け、この庇部で走行体上方の機器類をガ ドするため、フィーダ車の移動や破砕作業 妨げることなく機器類を落下物から確実に 護できる。

 本発明の自走式破砕機において、前記庇部 、前記ホッパの左右両側に一体に設けられ いるとともに、少なくともその一部分が左 の外方に向かうに従って下側に傾斜してい ことを特徴とする。
 本発明によれば、庇部が傾斜していること 、庇部を当該フィーダ車が移動する坑道ま はトンネルの天井面に沿った形状にでき、 動時の走行性が阻害されるのを防止できる

 本発明の自走式破砕機において、前記クラ シャ車は、前記破砕装置としてジョークラ シャを備え、前記ジョークラッシャの排出 は、当該ジョークラッシャが搭載された機 フレームの最下面よりも下方に位置し、か 前記ジョークラッシャに設けられたフライ イールの上部側は、ジョークラッシャのス ングジョーの上端よりも下方に位置し、前 ジョークラッシャは前記機体フレームに対 、固定ジョーの歯面が鉛直となるように搭 されていることを特徴とする。
 本発明によれば、ジョークラッシャは、そ 排出口が一段と下方に位置するように、か 寝かせるようにして搭載され、しかもフラ ホイールがスイングジョーよりも上方に突 しない大きさに小径化されるので、破砕装 部分の車高を大幅に小さくでき、坑道の天 面に擦るといった心配がなく、坑道内での 行性を向上させることができる。以上によ 、自走式破砕機に適したクラッシャ車を提 できる。

 本発明の自走式破砕機において、前記クラ シャ車は、前記ジョークラッシャを駆動す 破砕用油圧モータを備えていることを特徴 する。
 本発明によれば、ジョークラッシャを油圧 動するため、スイングジョーを大きなトル で駆動でき、その分フライホイールによる 性力を不要にでき、フライホイールを確実 小径化できる。

 本発明の自走式破砕機において、前記クラ シャ車は、前記破砕用油圧モータに油圧を 給する破砕用油圧ポンプと、この破砕用油 ポンプを駆動する電動機と、当該クラッシ 車の前記走行体を駆動する走行用油圧モー と、この走行用油圧モータに油圧を供給す 走行用油圧ポンプと、この走行用油圧ポン を駆動するエンジンとを備えていることを 徴とする。
 本発明によれば、破砕作業時に用いられる ョークラッシャを電動機で生じさせた油圧 より駆動し、走行時に用いられる走行体を ンジンで生じさせた油圧によって駆動する で、移動時には電動機を用いなくてよく、 力ケーブルを引きずりながら移動すること ない。従って、長い電力ケーブルをまいて くリールを不要にできて、クラッシャ車を 層コンパクトできるうえ、走行性をも格段 向上させることができる。

 本発明の自走式破砕機において、前記クラ シャ車には、前記破砕用油圧モータを駆動 るための作動油を冷却するクーリングユニ トが設けられ、少なくともこのクーリング ニットは、前記クラッシャ車の車幅方向の 央寄りに配置されていることを特徴とする
 作動油を冷却するためのクーリングユニッ は、冷却ファン等が非常に大きくなるため ユニット全体としても高さも大きくなる。 こで、本発明では、そのような高さの大き クーリングユニットを中央に配置すること より、クーリングユニットを坑道内の湾曲 た天井面に対しては、その天井面の最も高 位置の下方に配置でき、クーリングユニッ が天井面に接触するのを確実に防止できる

 本発明の自走式破砕機は、破砕装置が搭載 れるとともに走行体が設けられる車両本体 、この車両本体の前後の一端側に設けられ フィーダユニットと、他端側に設けられる ワーユニットとを備え、フィーダユニット よびパワーユニットの少なくともいずれか 方と前記車両本体との間には、当該少なく も一方のユニットを前記車両本体に対して 平面内でスイングさせるスイング手段が設 られることを特徴とする。
 本発明によれば、車両本体とフィーダユニ トやパワーユニットとの間にスイング手段 設けるので、フィーダユニットやパワーユ ットを車両本体に対して左右にスイングさ ることができ、スイングした状態では自走 破砕機としての旋回半径を小さくできる。 って、坑道同士による狭い交差点でも、フ ーダユニットやパワーユニットをスイング せることで、容易にコーナリングでき、坑 での移動を容易にできる。

 本発明の自走式破砕機において、前記スイ グ手段は、少なくとも前記車両本体と前記 ィーダユニットとの間に設けられることを 徴とする。
 本発明では、自走式破砕機の中でも前後方 に長いフィーダユニットをスイング自在に けることになるので、旋回半径を確実に小 くでき、効果的である。しかも、車両本体 (パワーユニット側)からは、フィーダユニ トを駆動するための油圧ラインや電力ライ が繋がっているだけであるから、フィーダ ニットのスイングに対応させて撓ませてお 必要のあるライン数を少なくでき、スイン 手段周りの構造をシンプルにできる。

 本発明の自走式破砕機において、前記破砕 置を前後方向にスライドさせるスライド機 を備えることを特徴とする。
 本発明では、スライド機構を設けるので、 砕装置をスライドさせてフィーダユニット ら離間させることにより、フィーダユニッ を破砕装置と干渉することなくスイングさ ることができる。破砕作業時のフィーダユ ットは、被破砕物を破砕装置まで搬送する 要性から、その先端が破砕装置の上方に位 し、平面視的に重なった状態で配置される 従って、移動時においても、このような状 にあるフィーダユニットをスイングさせる 、フィーダユニットと破砕装置とが干渉す おそれがあり、本発明では、そのような干 を確実に避けることができるのである。

本発明の第1実施形態に係る自走式破砕 機の作業時の状態を示す図であり、図2でのI- I線断面図。 自走式破砕機を示す平面図。 自走式破砕機のクラッシャ車を前方か 見た図。 自走式破砕機のフィーダ車の前側部分 示す平面図。 フィーダ車を前方から見た図。 自走式破砕機に用いられる油圧回路の 略を示す図。 クラッシャ車およびフィーダ車の連結 分を示す図。 クラッシャ車およびフィーダ車の連結 分の変形例を示す図。 フィーダ車の走行時の姿勢を示す側面 。 フィーダ車の走行時の姿勢を前方から 見た図。 本発明の第2実施形態に係る自走式破 機を示す側面図。 第2実施形態での平面図。 第2実施形態での正面図。 第2実施形態に係るガイド部の断面図 あり、図1のIV-IV線断面図。 本発明の第3実施形態に係る自走式破 機を示す側面図。 第3実施形態での平面図。 第3実施形態での正面図。 第4実施形態に係る自走式破砕機を示 側面図。 第4実施形態での平面図。 本発明の従来技術を説明するための地 下鉱山を示す縦断面図。 本発明の従来技術を説明するための別 の形態の地下鉱山を示す平断面図。 前記別の形態の地下鉱山を示す縦断面 図。

符号の説明

 1…自走式破砕機、2…クラッシャ車、3… ィーダ車、11…固定ジョー、12…スイングジ ョー、16…フライホイール、21…ジョークラ シャからなる破砕装置、21A…排出口、22…電 動機、23,24…破砕用油圧ポンプ、25…搬送用 圧ポンプ、26,32…走行体、27…エンジン、28 走行用油圧ポンプ、31…搬送装置、33…エン ン、34…走行用油圧ポンプ、40…機体フレー ム、42A…下面、48…クーリングユニット、54 破砕用油圧モータ、55…搬送用油圧モータ、 58…走行用油圧モータ、65…クラッシャ車側 結部、65A…位置合わせ手段を構成するガイ 孔、65B…位置合わせ手段を構成する的部、70 …機体フレーム、75…リフトシリンダ、81… 行用油圧モータ、83…燃料タンク、84…バッ リ、85…作動油タンク、86…操作盤、88…フ ーダ車側連結部、89…位置合わせ手段を構 するガイドピン、90…位置合わせ手段を構成 する光出射装置、96…ホッパ、97…庇部、100 シュート、200,300,400…自走式破砕機、210…車 両本体、214…破砕装置、215…走行体、218,218F, 218R…スイング手段であるスイングサークル 220…フィーダユニット、230…パワーユニッ 、248…スライド機構、B…オアパス。

[第1実施形態]
 以下、本発明の第1実施形態を図面に基づい て説明する。
 図1は、本実施形態の自走式破砕機1の作業 の状態を示す図であり、図2でのI-I線断面図 ある。図2は、自走式破砕機1を示す平面図 ある。図3は、自走式破砕機1のクラッシャ車 2を前方から見た図である。図4は、自走式破 機1のフィーダ車3の前側部分を示す平面図 あり、図5は、フィーダ車3を前方から見た図 である。図6は、自走式破砕機1に用いられる 圧回路の概略を示す図である。なお、本実 形態では、図1、図2、および図4において、 中右側を前側、左側を後側とする。

〔1.自走式破砕機全体の概略説明〕
 図1、図2において、自走式破砕機1は、前後 連結されるクラッシャ車2およびフィーダ車 3で構成されており、地下鉱山の坑道A内に配 される。このような自走式破砕機1では、破 砕作業時にクラッシャ車2とフィーダ車3とが アパスBを挟んだ位置で連結される。ここで 、図1中の符号A″は、坑道A内に設けられた高 天井エリアであり、この高天井エリアA″で 、フィーダ車3の作業姿勢に応じた幾分高い 井面が形成されている。

 岩塊等の被破砕物は、図示しない積込機 ベルトコンベアによってフィーダ車3に投入 された後、このフィーダ車3によってクラッ ャ車2に送られ、クラッシャ車2にて破砕され る。破砕後の破砕物は、坑道Aの路面に設け れたオアパスB内に落とし込まれ、オアパスB 下方の別の坑道に配置されたトロッコやコン ベアに積み込まれる。

 従って、被破砕物を破砕するクラッシャ 2には、破砕装置21が搭載されている。本実 形態での破砕装置21はジョークラッシャで る。ただし、本発明に適用される破砕装置 しては、ジョークラッシャに限らず、イン クトクラッシャ、コーンクラッシャ、ロー クラッシャ等であってもよく、任意である 破砕装置21の駆動源は、後述の電動機22で駆 される破砕用第1油圧ポンプ23および破砕用 2油圧ポンプからの油圧である。破砕装置2 破砕された破砕物は、破砕装置2から直下の アパスBに直接的に落とされるため、クラッ シャ車2には排出用ベルトコンベアなどは設 されていない。

 また、フィーダ車3には、被破砕物をクラ ッシャ車2の破砕装置21上方まで搬送する搬送 装置31が搭載されている。本実施形態での搬 装置31としては、金属製のエプロンフィー が用いられている。搬送装置31の駆動源は、 クラッシャ車2の電動機22で駆動される搬送用 油圧ポンプ25(図6)からの油圧である。つまり 送装置31は、クラッシャ車2側から供給され 油圧で駆動される。

 一方、坑道A内の移動時には、クラッシャ 車2とフィーダ車3とが分離され、それぞれが 立して移動する。分離したクラッシャ車2お よびフィーダ車3では、単独での前後方向の さが十分に短いことにより、狭い坑道Aによ 交差点でのコーナリングが可能である。な 、移動時においては、クラッシャ車2および フィーダ車3の前方側などにオペレータが付 添うようにしてリモートコントロールによ 走行が行われる。

 走行用として、クラッシャ車2には、左右一 対のクローラ式の走行体26が設けられている 走行体26の駆動源は、後述のエンジン27で駆 動される走行用油圧ポンプ28からの油圧であ 。
 フィーダ車3に、左右一対のクローラ式の走 行体32が設けられている。走行体32の駆動源 、フィーダ車3に搭載されたエンジン33で駆 される走行用油圧ポンプ34からの油圧である 。

 すなわち自走式破砕機1では、破砕作業時に はクラッシャ車2およびフィーダ車3での破砕 業が電気駆動で生じる油圧によって行われ 移動時にはクラッシャ車2およびフィーダ車 3の走行がエンジン駆動で生じる油圧によっ 行われる。従って、移動時には、電気駆動 不要にできるため、電力ケーブルを繋いだ まで移動する必要がなく、走行性を向上さ ることができる。また、電力ケーブルを巻 回しておく大型のリールも不
要にでき、その分クラッシャ車2およびフィ ダ車3の車高を低くできる。

〔2.クラッシャ車の詳細説明〕
 以下には、クラッシャ車2について詳説する 。図1~図3において、クラッシャ車2は、金属 の機体フレーム40を備えている。機体フレー ム40は、車両の前後方向にわたって設けられ 枠状のメインフレーム41と、メインフレー 41の左右両側に設けられた走行フレーム42と 構成されている。この走行フレーム42に走 体26が取り付けられる。

 メインフレーム41の後部側には、前述の 砕装置21が搭載されている。破砕装置21の搭 高さ位置は、従来からある自走式破砕機で 高さ位置よりも大幅に低く、破砕装置21の 出口21Aが、機体フレーム40の最下面、具体的 には機体フレーム40を構成する走行フレーム4 2の下面42Aよりもさらに下方に位置している なお、破砕装置21の詳細については、後述す る。

 メインフレーム41の前方側には、図6にも すように、電動機22、電動機22によりPTO(Power  Take Off:動力取出装置)43を介してそれぞれ駆 動される破砕用第1油圧ポンプ23、破砕用第2 圧ポンプ24、搬送用油圧ポンプ25、ファン用 圧ポンプ44が搭載されている他、エンジン27 、エンジン27で駆動される走行用油圧ポンプ2 8、エンジン27を冷却するためのクーリングユ ニット45、燃料タンク46、作動油タンク47、作 動油を冷却するためのクーリングユニット48 電源盤49、バッテリ50等が搭載されている。 クーリングユニット45は、ラジエータやエン ン27で駆動される冷却ファンで構成され、 ーリングユニット48は、オイルクーラ、冷却 ファン59、およびファン駆動用油圧モータ60 構成される。これらの機器類は、適宜な大 さおよび形状(例えば、図3に示す坑道Aの天 面に沿った形状)とされた金属製の外装カバ 29で覆われている。なお、破砕用油圧ポン としては、2つ設けられる必要はなく、1つで あってもよい。

 これらの機器類うち、作動油および燃料 関係した各種油圧ポンプ23,24,25,28,44、燃料 ンク46、および作動油タンク47は、メインフ ーム41上の右側に配置されている。これに して、高圧の電気係である電動機22、電源盤 49、およびバッテリ50などは、メインフレー 41上の左側に配置されている。

 ただし、電動機22や電源盤49の他、エンジ ン27や作動油冷却用のクーリングユニット48 どは、高さ寸法が他の機器類よりも大きい め、車幅方向(左右方向)の中央寄りに配置さ れている。こうすることで、高さ寸法の小さ い機器類を左右両端側に寄せて集約でき、坑 道Aの天井面(図3)に沿った配置を実現できる 従って、坑道A内の移動に際して、天井面が くなる左右両側の位置に対しても、クラッ ャ車2に搭載の機器類が接触しにくくなり、 走行操作を容易に行える。また、メインフレ ーム41の前端は、左右部分を切り欠いた形状 され、この点でも走行操作の容易化が図ら ている。

 メインフレーム41の下部側には、図3、図6 に示すように、メインバルブ51、搬送装置駆 バルブ52、走行操作バルブ53が設けられてい る。メインバルブ51は、破砕用第1、第2油圧 ンプ23,24と破砕装置21を駆動するための一対 破砕用油圧モータ54との間で作動油の流れ 切り換える。搬送装置駆動バルブ52は、搬送 用油圧ポンプ25とフィーダ車3側に設けられた 一対の搬送用油圧モータ55との間で作動油の れを切り換える。走行操作バルブ53は、走 用油圧ポンプ28と各走行体26のファイナルド イブ56,57を駆動する走行用油圧モータ58との 間で作動油の流れを切り換える。

 ここで、図6において、クーリングユニッ ト48には、冷却ファン59を駆動するためのフ ン駆動用油圧モータ60が設けられている。フ ァン用油圧ポンプ44とこのファン駆動用油圧 ータ60との間には、反転電磁バルブ61が設け られ、この反転電磁バルブ61によって作動油 流れが切り換えられる。

 メインフレーム41の左側の側面には、破 装置21等の操作を行うための操作盤62、およ 電源受給部63(共に図1)が設けられている。 源受給部63には、坑道A内に張り巡らされた 力供給網からの電力ケーブルが接続される この電力ケーブルを通して電源受給部63に供 給された電力は、電源盤49に設けられた変圧 置や電圧安定化装置等を介して電動機22や ッテリ50などの電気係の機器類に供給される 。

 メインフレーム41の後部側には、油圧供 部64(図6)が設けられている。この油圧供給部 64には、搬送装置駆動バルブ52からの油圧配 64Aに取り付けられたクイックカプラ64Bの雄 または雌側が固定されている。このクイッ カプラ64Bの雄側または雌側には、搬送用油 モータ55からの油圧配管64Cに取り付けられた クイックカプラ64Dの雌側または雄側が接続さ れる。これらクイックカプラ64B,64D同士の接 により、作動油がクラッシャ車2とフィーダ 3との間で行き来する。

 メインフレーム41の最後端には、フィー 車3が連結される左右一対(図1に左側のみを 示)のクラッシャ車側連結部65が設けられて る。このクラッシャ車側連結部65の詳細につ いては、後述する。

〔3.破砕装置の詳細説明〕
 以下には、クラッシャ車2に搭載されている 破砕装置21について、より具体的に説明する 破砕装置21であるジョークラッシャは、固 ジョー11、および揺動自在に設けられたスイ ングジョー12を有している。スイングジョー1 2の上端側は、偏心回転を行う偏心軸14に吊る されているとともに、下端側は破砕時の反力 を受ける公知の図示しない反力受リンク機構 で支持されている。固定ジョー11とスイング ョー12との間に投入された鉱石等の岩塊は スイングジョー12の揺動により固定ジョー11 の間で狭窄され、破壊する。

 また、偏心軸14は、左右のプレート状の イドフレーム13に支持されている。サイドフ レーム13の上下方向の途中位置には、外方に 出した水平な固定部15が前後にわたって連 して設けられている。破砕装置21は、この固 定部15がメインフレーム41の上方に位置した 態で搭載され、固定部15にてボルト等の適宜 な固定手段によりメインフレーム41に固定さ る。この結果、前述したように排出口21Aは 機体フレーム40の最も下側である走行フレ ム42の下面42Aよりもさらに下方に位置し、破 砕装置21全体が機体フレーム40に対して下方 沈んだ状態で搭載されるようになる。

 偏心軸14の両端には(図1に左側のみを図示 )、フライホイール16が取り付けられている。 フライホイール16としては、従来のジョーク ッシャに用いられるものに比較して大幅に 径化されており、上方側ではフライホイー 16よりもスイングジョー12の上端の方が高い 位置にある。このようなフライホイール16は のままプーリとしても用いられており、外 に巻き回された複数本のベルトを介して破 用油圧モータ54で駆動される。

 つまり、スイングジョー12は、油圧による きなトルクで駆動されるのであり、このた に、電動機によって駆動される従来に比較 、破砕に必要な揺動運動を効率的に持続さ るための慣性力を小さくでき、フライホイ ル16の径寸法を大幅に小さくできるのである 。従って、従来では、フライホイールの径寸 法が極めて大きく、上方への突出量が
大きくなっていたが、本実施形態では、フラ イホイール16の上方への突出量を小さくでき クラッシャ車2の低車高化を確実に促進でき る。

 さらに、本実施形態では、破砕装置21を 定ジョー11の歯面が水平面に対して概ね垂直 (本実施形態では89.8度)となるように起立させ て搭載してある。すなわち、破砕装置21全体 しては、前側に寝転ばせて搭載されること なるから、従来は低い位置にあった固定ジ ー11が若干上方に持ち上がった状態で位置 るようになる反面、従来は高い位置にあっ スイングジョー12が前側に倒れ込んだ格好と なる。従って、固定ジョー11と対向するスイ グジョー12の上端側、つまりフライホイー 16側を下方にずらして位置させることができ 、クラッシャ車2の低車高化を図ることがで る。

 以上に説明した破砕装置21において、サ ドフレーム13上には、ガード部材17が立設さ ている。フィーダ車3の搬送装置31の前端は それら左右のガード部材17の間に入り込ん いる。搬送装置31から投入される岩塊は、ガ ード部材17によってガードされるため、上方 開口した投入口21Bから左右に外れて落下す 心配がない。

 固定ジョー11が固定されている背面フレ ム18の上端には、固定ジョー11の前方に向か て下方に傾斜したスロープ19と、固定ジョ 11の後方に向かって下方に傾斜したスロープ 20とが設けられ、前側のスロープ19に落下す ことになる小径の岩石などは、破砕装置21内 に確実に投入され、破砕されることなく排出 口21AからそのままオアパスBに落下する。ま 、後側のスロープ20に落下する小径の岩石等 は、背面フレーム18の後方を通ってオアパスB に落下する。この際には、フィーダ車3側に けられたシュート100により、岩石がオアパ Bに確実に案内される。

〔4.フィーダ車の詳細説明〕
 以下には、フィーダ車3について詳説する。 図1において、フィーダ車3も、金属製の機体 レーム70を備えている。機体フレーム70は、 車体の前後方向に沿って設けられたメインフ レーム71と、走行体32が取り付けられる左右 対の走行フレーム72とで構成されている。

 メインフレーム71の後部側には、上方に 出した支持ブラケット73が左右に設けられて いる。支持ブラケット73には、搬送装置31で るエプロンフィーダのやや後部側が回動自 に軸支されている。すなわち、搬送装置31は 、前後方向の途中位置で当該前後方向と直交 する水平な回動軸によって機体フレーム70に 動自在に軸支されているのである。

 図4に示すように、メインフレーム71のや 前部側に設けられた箱状部分にはシリンダ 持部74が設けられている。シリンダ支持部74 には、搬送装置31を起伏動させるリフトシリ ダ75のロッド側が回動自在に支持されてい 。リフトシリンダ75のシリンダハウジング側 は、搬送装置31のやや前部側下面に回動自在 取り付けられている。このことにより、搬 装置31と機体フレーム70とは、支持ブラケッ ト73およびリフトシリンダ75を介して連結さ ていることになる。図1、図2、および図5に 、搬送装置31の破砕作業時の姿勢が示されて おり、この姿勢では、リフトシリンダ75が伸 て搬送装置31が起き上がっている。

 メインフレーム71の前側において、車幅方 (左右方向)の中央には、エンジン33およびこ によって駆動される走行用油圧ポンプ34、 フト用油圧ポンプ76が搭載され、これらの油 圧ポンプ34,76の近傍には、図6にも示すように 、走行操作バルブ77およびリフトバルブ78が 載されている。走行操作バルブ77は、走行用 油圧ポンプ34と各走行体32のファイナルドラ ブ79,80を駆動する走行用油圧モータ81と
の間で作動油の流れを切り換える。リフトバ ルブ78は、リフト用油圧ポンプ76とリフトシ ンダ75との間で作動油の流れを切り換える。

 リフトシリンダ75および走行用油圧モー 81への作動油は、クラッシャ車2側から供給 れるのではなく、メインフレーム71の前部左 側面に設けられたプレート82上の作動油タン 85(図4、図5)から供給される。このプレート8 2にはまた、操作盤86が載置されている。これ ら作動油タンク85および操作盤86は丁度、右 の走行体32の上方に位置している。

 一方、右側の走行体32の上方には、別の レート82がメインフレーム71の前部右側面に 体に設けられている。このプレート82上に 、燃料タンク83およびバッテリ84が載置され いる。

 これらのエンジン33、各種ポンプ34,76、バ ルブ77,78、タンク83,85、バッテリ84、操作盤86 、適宜な外装カバー87で覆われている。こ で、エンジン33およびバルブ77,78がメインフ ーム71の中央に配置され、タンク83,85、バッ テリ84、操作盤86がメインフレーム71の左右に 分離して配置されているのは、搬送装置31を せた場合の干渉を避けるためである。つま 、全ての機器類を中央に配置した場合では 搬送装置31と機器類との干渉を避けるのが 難となり、搬送装置31を伏せる構成を実現で きない可能性がある。また、機器類が搬送装 置31の下に隠れて位置するため、操作性、整 制が非常に悪化する。ただし、タンク83,85 バッテリ84、操作盤86のうち、いずれを左側 、いずれを右側に配置するかは任意であり また、それらのうちの少なくとも2つの機器 類が左右に分かれて配置されていればよく、 全ての機器類を分けて配置する必要はない。

 図4において、メインフレーム71の最前端 左右両側は、クラッシャ車2のクラッシャ車 側連結部65に対応したフィーダ車側連結部88 なっている。各フィーダ車側連結部88には、 前方に水平に突出したガイドピン89が固定さ ている。このようなガイドピン89は、図7に すように、クラッシャ車側連結部65に設け れたガイド孔65Aに挿入される。ガイドピン89 がガイド孔65Aに挿入されたまま、各連結部65, 88同士は当接され、これによってクラッシャ 2およびフィーダ車3相互の位置決めがなさ ることになる。そして、ガイドピン89および ガイド孔65Aにより、本発明の位置合わせ手段 が構成されている。

 ガイドピン89の長さは、搬送装置31に設け られたホッパ96(後述)の前端、すなわち破砕 置21のガード部材17間に位置するようになる 位よりも、さらに前方に突出している必要 ある。しかし、ガード部材17が可倒式であ 場合には、図示したように、ガイドピン89を ホッパ96の前端よりも突出させる必要はなく ガイドピン89の長さを短くできる。

 なお、クラッシャ車2およびフィーダ車3 互の位置合わせ手段としては、各連結部65,88 に設けられたガイド孔65Aやガイドピン89に限 されない。図8には、位置合わせ手段の変形 例として、レーザ光等の可視光を出射する光 出射装置90をフィーダ車側連結部88に設け、 出射装置90からの光の受光領域を規定した的 部65Bをクラッシャ車側連結部65に設ける例が されている。このような位置合わせ手段は クラッシャ車2およびフィーダ車3左右両側 設けられるので、両方の光出射装置90からの 出射光を的部65Bの範囲内に入る状態に維持さ せながらクラッシャ車2およびフィーダ車3を づけると、最終的に連結部65,88同士を適切 位置で当接させることができ、互いを正確 位置決めできる。

 また、ガイドピン89や光出射装置90をクラ ッシャ側連結部65に設け、ガイド孔65Aや的部6 5Bをフィーダ車側連結部88に設けることもで る。

〔5.搬送装置の詳細説明〕
 以下には、フィーダ車3に搭載されている搬 送装置31について、より具体的に説明する。 送装置31は、左右に架設された多数の金属 の横架材91からなるコンベア92を左右の駆動 93で駆動する構成である。駆動体93の前端に は搬送用油圧モータ55で駆動される図示しな スプロケットが設けられ、後端にはアイド 95が設けられている。コンベア92は、スプロ ケットおよびアイドラ95に掛けわたされてい 。破砕作業時の姿勢では、傾斜した搬送装 31の基端側の下端が左右の走行体32間に入り 込む低い位置まで下がり、坑道Aのような天 面が低い作業現場でも、積込機による岩塊 投入が可能になっている。

 搬送装置31の上部には、上方に開いたホ パ96が前後にわたって連続して設けられてい る。ホッパ96の上縁は、前後方向の中程から 方に向かってホッパ96の深さが徐々に浅く るように傾斜しているのであるが、本実施 態のホッパ96には、この傾斜した上縁に沿っ た庇部97が設けられている。庇部97は、半翼 (鳥が羽を半分ほどひろげた状態)となるよう に外方に向かうに従って下方に位置するよう に傾斜しており、前側に向かうに従って幅広 となるように三角形状に形成されている。た だし、庇部97を含んだホッパ96全体の幅寸法 、前後にわたって略同じである。また、庇 97の下端縁は、走行体32を僅かに越える程度 で延びて設けられるが、坑道Aを移動する際 に天井面や側壁に擦るまで延びて設けられる ことはない。

 このような庇部97は、下方に位置した作 油タンク83、バッテリ84、燃料タンク85、お び操作盤86にかかっており、ホッパ96内から び出した岩石がそれらの機器類に落下する を防止している。

 また、ホッパ96の前端には、下方に伸び ガード部材98が左右両側に設けられている。 搬送装置31の前端は、破砕装置21の上方に位 しており、この時、各ガード部材98は破砕装 置21に設けられた左右のガード部材17の内側 近接した状態で入り込んでいる。搬送装置31 で運ばれた岩塊は、これらのガード部材17,98 ガードされ、破砕装置21の投入口21Bに確実 投入される。

 搬送装置31の下部側には、下方に回って たコンベア92に付着している細かな岩石等を 落とす回転型のブラッシング装置99が取り付 られている。さらに、ブラッシング装置99 後方にはシュート100が設けられている。シ ート100は、ブラッシング装置99によって落と された岩石等をオアパスBに案内する機能を している。

 シュート100の上部側はゴムシート等の可 部材101で構成され、下部側は金属製のプレ ト部材102で構成されている。プレート部材1 02は、メインフレーム71間に配置され、左右 両側部分でメインフレーム71に固定されてい る。シュート100は、搬送装置31を伏せた時に 、可撓部材101が折れ曲がってコンベア92の 方に入り込むようになる(図9)。なお、この うなシュート100をクラッシャ車2側に設けて よい。

 図9、図10には、リフトシリンダ75を縮ま 、搬送装置31を伏せた走行姿勢のフィーダ車 3が示されている。このような走行姿勢では 搬送装置31に設けられたホッパ96の上端縁は 道Aの天井面よりも低くなる。また、庇部97 外方への傾斜方向は、図10に示すように、 井面の形状に略沿っており、天井面に擦る の心配がない。

〔6.移動および破砕作業時の連結について〕
 以上に説明した自走式破砕機1では、クラッ シャ車2およびフィーダ車3がそれぞれ単独で 行し、破砕作業現場に移動する。破砕作業 場ではまず、オアパスBに対してクラッシャ 車2の位置決めがなされる。この位置決めは クラッシャ車2に搭載された破砕装置21の排 口21AがオアパスBの中央の真上に位置するよ に行われる。

 この後、フィーダ車3をクラッシャ車2の 方に近づけ、所定間隔離れた位置にて搬送 置31をリフトさせる。次いで、フィーダ車3 フィーダ車側連結部88のガイドピン89をクラ シャ車側連結部65のガイド孔65Aに挿入させ ようにして、フィーダ車3をクラッシャ車2側 に移動させ、フィーダ車側連結部88をクラッ ャ車側連結部65に当接させ、クラッシャ車2 対するフィーダ車3の位置決めを行う。

 ここで、破砕装置21に設けられたガード 材17は可倒式にしておくとともに、走行時に は下方に畳んでおき、破砕作業時において、 搬送装置31側のガード部材98が破砕装置21の上 方に位置決めされた後に、ガード部材17を起 してもよい。また、搬送装置31の後部側に 圧式のアウトリガーを設けておき、破砕作 時にアウトリガーを路面に着座させて、岩 をホッパ96へ投入する際に加わる垂直荷重を アウトリガーで受けてもよい。アウトリガー を設ける代わりに可倒式の脚部装置を設け、 搬送装置31を起こして破砕作業の姿勢にした 合にのみ、脚部装置を路面着座させて荷重 路面に伝達するようにしてもよい。

 以下、本発明の第2~第4実施形態を図面に づいて説明する。図11~図13は、第2実施形態 係る自走式破砕機200を示す側面図、平面図 および正面図である。図14は第2実施形態に るガイド部の断面図である。図15~図17は、 3実施形態に係る自走式破砕機300を示す側面 、平面図、および正面図である。図18、図19 は、第4実施形態に係る自走式破砕機400を示 側面図、および平面図である。なお、それ れの側面図および平面図において、図中の 側が自走式破砕機200,300,400の前側、左側が後 側とする。

[第2実施形態]
 図11、図12において、第2実施形態での自走 破砕機200も、地下鉱山等の坑道A内に配備さ て岩塊等の被破砕物を破砕するとともに、 砕された岩石等の破砕物を路面上に設けら たオアパスBに落下させるように構成されて いる。より詳細に自走式破砕機200は、オアパ スBを跨いで配置される車両本体210と、車両 体210の後側に設けられたフィーダユニット22 0と、車両本体210の前側に設けられたパワー ニット230とを備えている。ここで、オアパ Bとは、稼働している坑道から、破砕物をさ に下層に設けられた坑道へ導くための立坑 ことである。

 車両本体210は、前後方向にわたる機体フ ーム211を備えている。機体フレーム211は、 面視で略枠状に形成されたメインフレーム2 12と、メインフレーム212の左右両側に設けら た走行フレーム213とで構成されている。メ ンフレーム212上には油圧駆動される破砕装 214が搭載され、各走行フレーム213には、同 く油圧駆動されるクローラ式の走行体215が けられている。

 本実施形態での破砕装置214としては、ジ ークラッシャが用いられている。ただし、 発明の破砕装置としては、ジョークラッシ の他、インパクトクラッシャ、コーンクラ シャ、ロールクラッシャ等、任意の破砕装 を用いることができる。

 破砕装置214の図示しない排出口は、オアパ Bの丁度上方に位置しており、破砕物が
直下のオアパスBに直接落下するようになっ いる。従って、自走式破砕機200には、破砕 を破砕装置の排出口から車体の外方向にわ って搬出する排出コンベアは設けられてい い。排出コンベアが設けられていない分、 砕装置214は、メインフレーム212に対して沈 込んだ高さ位置に搭載されている。具体的 は、破砕装置214の排出口の高さ位置は、走 フレーム213の下面213Aよりもさらに下方に位 している。

 また、ジョークラッシャからなる破砕装 214は、図12に示すように、後側の背面フレ ム241に設けられた固定ジョー242と、固定上 の前側で揺動自在に設けられたスイングジ ー243と、スイングジョー243のさらに前方側 設けられた反力受リンク機構244とを備えて る。

 破砕装置214の左右両側は板状のサイドフ ーム245で形成されている。左右のサイドフ ーム245の前側は、反力受リンク機構244を構 するクロスメンバ246を介して連結され、後 が前記背面フレーム241を介して連結されて る。サイドフレーム245の側面には、前後に って連続した水平な取付レール247が設けら ている。取付レール247は、図14に示すよう 、メインフレーム212の上部に前後に沿って けられた摺動面212Aに摺動自在に載置される ともに、メインフレーム212の上面に設けら たガイド部材212Bで挟まれるようになってお り、ガイド部材212Bの下面の摺動面212Cと前記 動面212Aとによってガイドされている。

 メインフレーム212の後部側には、水平な ライドシリンダ216の後端が適宜なブラケッ を介して取り付けられている。スライドシ ンダ216の前端は、破砕装置214のサイドフレ ム245の側面に連結されている。このような ライドシリンダ216は、左右に設けられてい 。

 各スライドシリンダ216のロッドを伸ばす とで、破砕装置214の取付レール247を摺動面2 12A、212Cの間で摺動させ、破砕装置214全体を 方にスライドさせることができる(図11、図12 中の2点鎖線参照)。反対に、ロッドを縮める とで、破砕装置214を破砕作業時の所定位置 戻すことが可能である。そして、スライド リンダ216、取付レール247、摺動面212Aを含ん で、本発明のスライド機構248が形成されてい る。なお、フィーダユニット220に取付けられ たホッパ222の上部222Aは、破砕装置214の上部 イド部214Aの内側に重なった形で形成され、 破砕物の機械からのこぼれ、落下を防止す 構造となっているが、破砕装置214の前方へ スライドは、そのフィーダユニット220のス ング時にホッパ上部222Aと破砕装置214の上部 ガイド部214Aとの干渉を避けるためである。

 さらに、メインフレーム212の後端には、 方に延びたフィーダ支持部217が設けられて る。フィーダ支持部217の水平な上面には、 後方向に長いフィーダユニット220が搭載さ ている。フィーダ支持部217とフィーダユニ ト220との間には、インナーレース、アウタ レース、およびこれらの間のボールベアリ グで構成されたスイング手段としてのスイ グサークル218が設けられている。

 フィーダユニット220は、油圧駆動の搬送 置221にホッパ222を取り付けた構造である。 実施形態の搬送装置221としては、エプロン ィーダが用いられている。坑内で採掘され 岩塊は、このフィーダユニット220に投入さ た後、前方の破砕装置214に運ばれ、破砕さ る。

 このようなフィーダユニット220は、前記 イングサークル218上の支持フレーム223に軸 されており、支持フレーム223に対して上下 起伏自在に設けられている。フィーダユニ ト220の起伏はリフトシリンダ224によって行 れる。つまり、リフトシリンダ224の前端が 持フレーム223に連結され、リフトシリンダ2 24の後端が搬送装置221下面の前後方向の中程 連結されている。

 従って、リフトシリンダ224のロッドを伸 すことで、フィーダユニット220の後方側が ち上がり、フィーダユニット220としては、 砕作業時の後下がりの傾斜状態から走行時 略水平状態となる(図11中の2点鎖線参照)。 砕作業時にフィーダユニット220が後下がり なることで、岩石の投入を低い位置で行う とができ、坑道A内での破砕作業を容易にで るのである。そして、本実施形態では、こ リフトシリンダ224を含んで、リフト機構227 形成されている。

 なお、図11に示すように、フィーダユニ ト220の後部には、岩塊を投入した際の垂直 重をそのまま路面で受けさせるための脚部22 5が取り付けられている。この脚部225は、フ ーダユニット220の下面に吊されており、破 作業時にフィーダユニット220の後部側を下 ると、脚部225が常に一定した姿勢で回動し 脚部225の下面が路面に当接する。

 また、車両本体210のメインフレーム212後 と、スイングサークル218上の支持フレーム2 23とは、フィーダスイングシリンダ226にて連 されている。このフィーダスイングシリン 226の伸縮により、前記スイングサークル218 回動し、フィーダユニット220を車両本体210 対して水平面内で左右にスイングさせるこ が可能である(図12中に2点鎖線参照)。

 一方、パワーユニット230は、車両本体210 メインフレーム212に接合されたベースフレ ム231を備えている。ベースフレーム231には 前述の破砕装置214や、走行体215、搬送装置2 21、各シリンダ216,224,225等に油圧を供給する 圧ポンプ232が設けられ、さらのこの油圧ポ プ232を駆動する電動機233、外部から電力ケ ブルを通して供給される電力を電動機233に る電源盤234、油圧ポンプ232から圧送される 動油を貯留するための作動油タンク235、作 油を冷却するクーリングユニット236、油圧 器への油圧の供給を切り換える図示しない ルブ類、および各種の機器類を操作するた の操作盤237などが設けられている。

 ここで、クーリングユニット236は、作動 と冷却空気との間で熱交換を行う熱交換器 してのオイルクーラ、および外気を冷却空 としてオイルクーラ側に引き込むファン等 構成され、ベースフレーム231上に搭載され 機器としては、高さが最も大きい。このた に本実施形態では、このような大掛かりな ーリングユニット236をメインフレーム212の 方から中央側に入り込んだ位置に設けるこ とし(図13参照)、これを覆う外装カバー238に 傾斜面238Aを設けて、坑道Aの天井面との干渉 避けるようにしている。

 また、本実施形態の自走式破砕機200は、 動源としての電動機233を備えた電気式であ 、駆動源としてはエンジンを用いていない 従って、パワーユニット230には、図示しな 電源受給部が設けられ、この電源受給部に 、坑道A内に張り巡らされた電力供給網から の電力ケーブルが接続される。供給された電 力は主に、電源盤234を介して電動機233に供給 される。ただし、坑内で排出される排気ガス 量が問題とならい範囲であれば、油圧ポンプ 駆動源としてエンジンを採用することもでき る。

 例えば、走行体215にのみ油圧を供給する 圧ポンプを別に設けるとともに、この油圧 ンプのみをエンジンによって駆動する場合 どである。この場合、エンジンとしては比 的小型のものでよく、破砕作業中にエンジ を作動させる必要はないためエンジンから 排気ガス量が坑内で問題にならない可能性 高い。また、電気式の自走式破砕機200では 移動時に電動機233に電力を供給するために 力ケーブルを引きずることになるが、電力 ーブルを引きずることによる損傷を防止す ために、一般的には巻取リールを装着する 要がある。しかし、走行体215用の油圧供給 をエンジン駆動にすれば、そのような電力 ーブルを省略できるため、電力ケーブルの 傷を防止できることはもとより、巻取リー の装着をも不要にできる。

 さらに、このようなパワーユニット230か フィーダユニット220の搬送装置221へは、当 搬送装置221の油圧モータを駆動するために 動油が圧送されるが、作動油を供給するた の油圧ライン等は、フィーダユニット220の イングを考慮し、フィーダ支持部217付近で んだ状態ではわされる。

 以下には、自走式破砕機200が自走して移動 る際の動きについて説明する。
 移動にあたっては、図11に示す破砕作業時 姿勢から先ず、スライドシリンダ216を伸ば て破砕装置214を前方にスライドさせる。次 で、リフトシリンダ224を伸ばし、フィーダ ニット220をリフトアップさせて、フィーダ ニット220の後部側を路面上から上方に持ち げておく。この状態により、自走式破砕機1 移動させることが可能である。なお、移動 においては、自走式破砕機200の前方側など オペレータが付き添うようにしてリモート ントロールにより走行が行われる。

 ところが、坑道Aと坑道Aとの交差点での ーナリング時においては、そのままの状態 自走式破砕機1では、全長が長すぎて回りき ない。そこで、本実施形態では、コーナリ グ時にフィーダスイングシリンダ226を伸縮 せて、後部側のフィーダユニット220を左右 スイングさせることになる。すなわち、直 走行に続いて交差点を左折する時には、図1 2に示すように、コーナリングの開始に伴っ 、フィーダスイングシリンダ226を伸長させ 矢印Lで示すように、フィーダユニット220を イングサークル218を中心として左側に徐々 スイングさせる。この後、コーナリングの 了が近づくにつれて、フィーダスイングシ ンダ226を縮め、フィーダユニット220をもと 位置に戻し、再び直線走行に対応させる。

 また、交差点での右折時には、コーナリ グの開始に伴って、フィーダスイングシリ ダ226を縮め、矢印Rで示すように、フィーダ ユニット220をスイングサークル218を中心とし て右側にスイングさせ、コーナリングの終了 が近づくにつれて、フィーダスイングシリン ダ226を伸長させて、フィーダユニット220をも との位置に戻し、直線走行に対応させる。

 以上のように、コーナリングに併せてフ ーダスイングシリンダ226を伸縮させてフィ ダユニット220をスイングさせることにより 小さい旋回半径でのコーナリングを実現で 、坑内に設けられた狭い交差点を通る場合 も、確実に走行できる。

[第3実施形態]
 図15~図17に示す第2実施形態の自走式破砕機3 00では、フィーダユニット220を支持する支持 レーム223がメインフレーム212の後端に直接 定されており、フィーダユニット220が左右 スイングすることはない。代わって、メイ フレーム212の前端にはパワーユニット支持 219が設けられ、このパワーユニット支持部2 19上には、スイング手段としてのスイングサ クル218を介してパワーユニット230がスイン 自在に支持されている。

 すなわち、メインフレーム212には、パワ ユニットスイングシリンダ239の一端が取り けられ、パワーユニットスイングシリンダ2 39の他端がパワーユニット230のベースフレー 231に取り付けられている。このパワーユニ トスイングシリンダ239の伸縮により、車両 体210に対してパワーユニット230をスイング せることが可能である。

 なお、本実施形態では、フィーダユニッ 220がスイングしないため、破砕装置214とフ ーダユニット220との干渉が生じない。この め、車両本体210には、破砕装置214を前方へ ライドさせるスライド機構が設けられてい い。破砕装置214では、取付レール247がメイ フレーム212上にボルト止め等により固定さ るのである。また、パワーユニット230がス ングする本実施形態では、搬送装置221の油 モータや、破砕装置214の油圧モータ、走行 215の油圧モータに供給される油圧の油圧ラ ンが、パワーユニット支持部219付近で撓ん はわされることになる。

 以下には、自走式破砕機300が自走して移動 る際の動きについて説明する。
 移動にあたっては、図15に示す破砕作業時 姿勢から先ず、リフトシリンダ224を伸ばし フィーダユニット220をリフトアップさせて フィーダユニット220の後部側を路面上から 方に持ち上げておく。この状態により、自 式破砕機300を移動させることが可能である リモートコントロールにより走行が行われ ことは、前述した第2実施形態と同じである

 そして、本実施形態では、坑道Aと坑道A の交差点でのコーナリング時においては、 長が長すぎて回りきれないため、パワーユ ットスイングシリンダ239を伸縮させて、パ ーユニット230を左右にスイングさせること なる。すなわち、図16に示すように、交差点 での左折時には、コーナリングの開始に伴っ て、パワーユニットスイングシリンダ239を縮 め、矢印Lで示すように、パワーユニット230 スイングサークル218を中心として左側に徐 にスイングさせる。この後、コーナリング 終了が近づくにつれて、パワーユニットス ングシリンダ239を伸長させてパワーユニッ 230をもとの位置に戻し、直線走行に対応さ る。

 また、交差点での右折時には、コーナリ グの開始に伴って、パワーユニットスイン シリンダ239を伸長させ、矢印Rで示すように 、パワーユニット230をスイングサークル218を 中心として右側にスイングさせ、コーナリン グの終了が近づくにつれて、パワーユニット スイングシリンダ239を縮めてパワーユニット 230をもとの位置に戻し、直線走行に対応させ る。

 以上のように、コーナリングに併せてパ ーユニット230をスイングさせることにより 第1実施形態と同様、小さい旋回半径でのコ ーナリングを実現でき、坑内に設けられた狭 い交差点でも、確実に通過できる。

[第4実施形態]
 図18、図19に示す第4実施形態の自走式破砕 400では、メインフレーム212の後端にはフィ ダ支持部217が設けられ、前端にはパワーユ ット支持部219が設けられている。フィーダ 持部217上には、スイングサークル218Rを介し フィーダユニット220がスイング自在に支持 れ、パワーユニット支持部219上には、スイ グサークル218Fを介してパワーユニット230が スイング自在に支持されている。自走式破砕 機400には、フィーダユニット220のスイング時 に破砕装置214との干渉を避けるため、第2実 形態と同様な破砕装置214のスライド機構248 設けられている。他の構成は、第2実施形態 たは第3実施形態と同じである。

 自走式破砕機400の移動にあたっては、図1 8に示す破砕作業時の姿勢から先ず、スライ シリンダ216を伸ばして破砕装置214を前方に ライドさせる。次いで、リフトシリンダ224 伸ばし、フィーダユニット220をリフトアッ させる。この状態により、自走式破砕機221 移動させることが可能である。自走式破砕 223の移動は同じく、リモートコントロール より行われる。

 坑道Aと坑道Aとの交差点でのコーナリン 時においては、フィーダスイングシリンダ22 6およびパワーユニットスイングシリンダ239 両方を伸縮させて、後部側のフィーダユニ ト220および前部側のパワーユニット230を左 にスイングさせることになる。すなわち、 19に示すように、交差点での左折時には、コ ーナリングの開始に伴って、矢印Lで示すよ に、パワーユニットスイングシリンダ239を め、パワーユニット230をスイングサークル21 8Fを中心として左側に徐々にスイングさせる そして車両本体がコーナに差し掛かった際 、フィーダスイングシリンダ226を伸張させ フィーダユニット220をスイングサークル218R を中心として左側に徐々にスイングさせる。 そして車両の進行に伴い、パワーユニットス イングシリンダ239を伸長させ、パワーユニッ ト230をスイングサークル218Fを中心として元 位置に戻す。この後、コーナリングの終了 近づくにつれて、フィーダスイングシリン 226を縮め、フィーダユニット220をスイング ークル218Rを中心として元の位置に戻し、直 走行に備える。

また、交差点での右折時には、コーナリン グの開始に伴って、矢印Rで示すように、パ ーユニットスイングシリンダ239を伸長させ パワーユニット230をスイングサークル218Fを 心として右側に徐々にスイングさせる。そ て車両本体がコーナに差し掛かった際は、 ィーダスイングシリンダ226を縮め、フィー ユニット220をスイングサークル218Rを中心と して右側に徐々にスイングさせる。そして車 両の進行に伴い、パワーユニットスイングシ リンダ239を縮め、パワーユニット230をスイン グサークル218Fを中心として元の位置に戻す この後、コーナリングの終了が近づくにつ て、フィーダスイングシリンダ226を伸長さ 、フィーダユニット220をスイングサークル21 8Rを中心として元の位置に戻し、直線走行に える。

 以上のように、コーナリングに併せてフ ーダユニット220およびパワーユニット230の 方をスイングさせることにより、一層小さ 旋回半径でのコーナリングを実現でき、坑 に設けられたより狭い交差点でも、コーナ ングを支障なく実現できる。なお、フィー ユニット220およびパワーユニット230の両方 スイングさせるか、いずれか一方をスイン させるかは、コーナリングのし易さ等を勘 して任意に決定してよく、必ずしも両方を イングさせる必要はない。

 なお、本発明を実施するための最良の構成 方法などは、以上の記載で開示されている 、本発明は、これに限定されるものではな 。すなわち、本発明は、主に特定の実施形 に関して特に図示され、かつ説明されてい が、本発明の技術的思想および目的の範囲 ら逸脱することなく、以上述べた実施形態 対し、形状、数量、その他の詳細な構成に いて、当業者が様々な変形を加えることが きるものである。
 従って、上記に開示した形状、数量などを 定した記載は、本発明の理解を容易にする めに例示的に記載したものであり、本発明 限定するものではないから、それらの形状 数量などの限定の一部もしくは全部の限定 外した部材の名称での記載は、本発明に含 れるものである。

 例えば、前記第2~第4実施形態では、フィ ダユニット220やパワーユニット230は、スイ グサークル218によって水平面内でのスイン が可能であったが、本発明のスイング手段 しては、円環状のガイドレールとこのガイ レールに沿って転動する車輪との組み合わ によってスイングできるような構成であっ り、鉛直な連結ピンによって各ユニットと 両本体とを連結した場合には、この連結ピ 回りに各ユニットをブシュを介してスイン できる構成であったりしてもよい。

 本発明は、地下鉱山の坑道内や、トンネル など、作業スペースに制約のある現場での 砕作業やコーナリングを伴う坑内での移動 好適に利用できる。