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Title:
SEMICONDUCTOR DEVICE, SEMICONDUCTOR DEVICE MANUFACTURING METHOD, SEMICONDUCTOR CHIP AND SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/150814
Kind Code:
A1
Abstract:
In a semiconductor device (100), an interlayer insulating layer (115) is formed on a topmost layer wiring (114), and contacts (116, 117) are formed through the interlayer insulating layer (115).  A lower electrode (118a) of a variable resistant element is formed on the interlayer insulating layer (115) by covering the contact (116), and the variable resistance layer (119) is formed on the interlayer insulating layer (115) by covering the lower electrode (118a) and the contact (117).  The contact (116) and the lower electrode (118a) have a first terminal function, and the contact (117) has a second terminal function.

Inventors:
MIKAWA TAKUMI
SHIMAKAWA KAZUHIKO
Application Number:
PCT/JP2009/002570
Publication Date:
December 17, 2009
Filing Date:
June 08, 2009
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
MIKAWA TAKUMI
SHIMAKAWA KAZUHIKO
International Classes:
H01L21/82; G11C13/00; H01L27/10; H01L45/00; H01L49/00
Domestic Patent References:
WO2008050716A12008-05-02
Foreign References:
JP2004342843A2004-12-02
JP2008028248A2008-02-07
JP2008235427A2008-10-02
Attorney, Agent or Firm:
PATENT CORPORATE BODY ARCO PATENT OFFICE (JP)
Patent business corporation Owner old patent firm (JP)
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Claims:

半導体基板と、
前記半導体基板上に形成された複数のトランジスタと、
前記複数のトランジスタ上に絶縁層を介して異なる層に配された配線を含み、電圧印加によって抵抗変化が起こる抵抗変化素子と前記トランジスタとの間の接続に用いる多層配線構造と、
前記多層配線構造のうちの最上層の配線の上方に形成され、前記最上層の配線と電気的に接続された第1の端子および第2の端子、または、前記最上層の配線の一部にて形成された第1の端子および第2の端子と、
前記第1の端子および前記第2の端子のうちの少なくとも一方の端子の上面を包含して接するように配置された抵抗変化層と、を有し、
前記抵抗変化素子は、前記第1の端子、前記抵抗変化層及び前記第2の端子によって構成されている半導体装置。
 複数の前記抵抗変化素子のそれぞれは、他の抵抗変化素子との間で前記抵抗変化層を共有せずに、前記第1の端子、前記抵抗変化層及び前記第2の端子をそれぞれ有している請求項1記載の半導体装置。
 前記抵抗変化層は、前記第1の端子および前記第2の端子の両方の上面を包含して接するように配置されている請求項1記載の半導体装置。

前記抵抗変化素子の上面への被覆が、保護膜のみでなされている請求項1記載の半導体装置。

前記第1の端子の材料は、前記第2の端子の材料と異なっている請求項1記載の半導体装置。

前記第1の端子および前記第2の端子のうちのいずれか一方は、前記抵抗変化層と接する貴金属からなる電極層を備える請求項1記載の半導体装置。

前記抵抗変化層の上面に、前記抵抗変化層よりも抵抗が低い導電層が形成されている、請求項1記載の半導体装置。

前記導電層は、前記抵抗変化層と接する貴金属からなる電極層を備える請求項7記載の半導体装置。

前記抵抗変化層は、遷移金属酸化物からなる請求項1及至8記載の半導体装置。

前記抵抗変化層は、酸素濃度が異なる2層の遷移金属酸化物層を有し、前記第1の端子、前記第2の端子及び前記導電層のうちのいずれか一方と接する前記抵抗変化層の部分が、前記2層の遷移金属酸化物層うちの酸素濃度が高い層に対応している請求項9に記載の半導体装置。

半導体基板上に複数のトランジスタを形成する工程と、
前記複数のトランジスタ上に、絶縁層を介した異なる層に配線を形成する工程と、
最上層の前記配線上に、前記最上層の配線と電気的に接続された第1の端子および第2の端子を形成する工程と、
前記第1の端子または前記第2の端子の少なくとも一方の上面を包含して接するように抵抗変化層を形成する工程と、
前記抵抗変化層の全面に亘って保護膜を被覆する工程と、
を備えた半導体装置の製造方法。

半導体基板上に複数のトランジスタを形成する工程と、
前記複数のトランジスタ上に、絶縁層を介した異なる層に配線を形成する工程と、

 最上層の前記配線の一部分の上面を包含して接するように抵抗変化層を形成する工程と、

前記抵抗変化層の全面に亘って保護膜を被覆する工程と、
を備えた半導体装置の製造方法。

前記抵抗変化層の上面に、前記抵抗変化層よりも抵抗が低い導電層を形成する工程を更に備える請求項11または請求項12記載の半導体装置の製造方法。
 請求項1記載の半導体装置と、半導体メモリあるいはアナログ処理LSIとが、混載している半導体チップ。
 請求項1記載の半導体装置を搭載した半導体チップと、前記半導体チップと電気的に接続され、半導体メモリを搭載したチップあるいはアナログ処理LSIを搭載したチップと、を備える、システム。

請求項1記載の半導体装置を半導体メモリの不良ビットの救済に用いるヒューズ回路に組み込んだ、半導体チップ。
 半導体メモリ搭載チップと、前記半導体メモリ搭載チップと電気的に接続されたコントロールLSI搭載チップと、を備え、

半導体メモリの不良ビットの救済用途として請求項1記載の半導体装置を用いるヒューズ回路が、前記コントロールLSI搭載チップに混載されている、システム。
 半導体メモリ搭載チップと、前記半導体メモリ搭載チップと電気的に接続されたコントロールLSI搭載チップと、を備え、

半導体メモリの不良ビットの救済用途として請求項1記載の半導体装置を用いるヒューズ回路が、前記半導体メモリ搭載チップに混載されている、システム。
 請求項1記載の半導体装置を、アナログ回路の出力の調整に用いる補正回路として組み込んだ、半導体チップ。
 外部情報の入力装置と、前記入力装置からのアナログ出力信号を受け取るアナログ処理LSI搭載チップと、前記アナログ処理LSI搭載チップからのデジタル出力信号を受け取るデジタル処理LSI搭載チップと、を備え、
 前記アナログ処理LSI搭載チップの出力の調整用途として請求項1記載の半導体装置を用いる補正回路が、前記アナログ処理LSI搭載チップに混載されている、システム。

 
Description:
半導体装置、半導体装置の製造 法、半導体チップおよびシステム

 本発明は、電圧パルスの印加により安定 保持する抵抗値が変化する不揮発性の抵抗 化素子を有する半導体装置、この半導体装 の製造方法、この半導体装置が組み込まれ 半導体チップ、及び、この半導体装置を用 た応用システムに関する。


 近年、デジタル技術の進展に伴い、携帯型 報機器及び情報家電などの電子機器が、よ 一層高速化、高機能化している。高速化や 高機能化の進行に伴い、LSIの完成後や、シ テムボードの完成後に調整用の数百bitレベ のヒューズへの要求が高まっている。

 また、ヒューズの用途としては、最先端のC MOSに限らず、バイCMOSアナログなど、色々な ロセス品、世代のLSIと非常に広がりを見せ おり、各デバイス、各プロセスに対して簡 に適用できることも要求されている。

 こうした要求に対して、従来は電気ヒュー 素子、ポリシリコンヒューズ素子、レーザ ヒューズ素子といったものが使用されてき が、これらは、動作原理上書き換えが1回し かできなかった。

 また、不揮発性素子をヒューズに適用す 例として、フラッシュメモリや強誘電体メ リがあるが、これらは既存のCMOSに対する追 加マスク枚数が5~10枚と極めて多く、コスト 面で不利であり、他のプロセスとの混載は めて困難であった。

 最近では、抵抗変化メモリと多結晶シリ ンダイオードとの積層したメモリセルをク スポイントアレイで構成した3次元構造の不 揮発性素子がヒューズ素子用途として、提案 されている(例えば、特許文献1参照)。

 図29にその半導体装置10の断面図を示す。具 体的には、ダイオード18を含むピラー17がメ リセルを構成している。ダイオード18は、順 番として、上部電極66、抵抗変化層68、下部 極70のMIM構造からなる ReRAMスタック20の上に 形成されている。ReRAMスタック20は、ビット 22の上にあり、ダイオード18は、ワード線12 下に形成されている。必要に応じて、ReRAMス タック20とダイオード18との間には障壁層19が 形成される。ビット線22とワード線12の交点 、クロスポイントアレイのメモリセルとし 機能する。

特開2007-165873号公報

 しかしながら、上記で説明した抵抗変化メ リを用いたヒューズ素子は、抵抗変化層を 成した後にも、上方にコンタクト、配線と ったプロセスを形成しなければならず、ポ トプロセスの影響を受けざるを得なかった 特に、遷移金属酸化物に代表されるように 素を有する抵抗変化層を用いた場合には、 ストプロセスのサーマルバジェットにより 抵抗変化層中で酸素の拡散が起こり、セル 抗が変動するという課題があった。

 本発明は、上記の課題を解決するもので、 上層配線の上部に抵抗変化層を形成し、下 側から電位を引き出すことにより(つまり、 抵抗変化層の電位を抵抗変化層の下層側から 検出することにより)、配線工程などのポス プロセスの影響を受けずに安定に抵抗変化 る不揮発性の抵抗変化素子を形成でき、こ をヒューズ素子代替とすることで多様なプ セスに展開できる半導体装置及びその製造 法を提供することを目的とする。


 上記目的を達成するために、本発明は、半 体基板と、半導体基板上に形成された複数 トランジスタと、複数のトランジスタ上に 縁層を介して異なる層に配された配線を含 、電圧印加によって抵抗変化が起こる抵抗 化素子と前記トランジスタとの間の接続に いる多層配線構造と、多層配線構造のうち 最上層の配線の上方に形成され、最上層の 線と電気的に接続された第1の端子および第 2の端子、または、最上層の配線の一部にて 成された第1の端子および第2の端子と、第1 端子および第2の端子のうちの少なくとも一 の端子の上面を包含して接するように配置 れた抵抗変化層と、を有し、抵抗変化素子 、第1の端子、抵抗変化層及び第2の端子に って構成されている、半導体装置を提供す 。

 このような構成とすることにより、最上 配線の上部に抵抗変化層を形成し、下層側 ら電位を引き出すことにより、ポストプロ スの影響を受けずに安定に抵抗変化メモリ 搭載した半導体装置を実現することができ 。

 また、最上層配線の一部を用いて第1の端 子、第2の端子を形成した場合には、これら 端子を個別に作成するマスク、工程を省略 ることができ、プロセス工数が増えること くプロセスコストも低減可能な半導体装置 実現することができる。

 また、本発明の半導体装置では、複数の 記抵抗変化素子のそれぞれは、他の抵抗変 素子との間で前記抵抗変化層を共有せずに 前記第1の端子、前記抵抗変化層及び前記第 2の端子をそれぞれ有してもよい。

 以上の構成により、本発明の半導体装置 、他の隣接する抵抗変化素子の書き込みな の影響を受けることなく、安定的に各抵抗 化素子を動作させることができ、これによ 、ヒューズ素子として有効に機能する。

 また、本発明の半導体装置では、前記抵 変化層を、前記第1の端子および前記第2の 子の両方の上面を包含して接するように配 してもよい。

 このようにして、抵抗変化層を最上層配 の上部に形成し、抵抗変化素子を横方向に 作させるとよい。

 抵抗変化素子の上面への被覆が、保護膜 みでなされてもよい。このような構成とす ことにより、抵抗変化素子を形成した後に 保護膜を形成する工程のみであるので、熱 理などによる影響を極めて小さくすること できる。更に抵抗変化素子の上面は耐湿性 高い保護膜で完全に被覆されるので、外部 境の影響を受けることなく、安定した抵抗 化特性、信頼性を有する。

 また、第1の端子の材料は、第2の端子の 料と異なっている構成としてもよい。この うな構成とすることにより、抵抗変化層の 化する領域をより相性の良い金属との界面 固定することができ、反対側の界面での誤 作を抑制することができる。

 また、第1の端子および第2の端子のうち いずれか一方は、抵抗変化層と接する貴金 からなる電極層を備える構成としてもよい さらに、貴金属は白金やイリジウムからな 構成としてもよい。このような構成とする とにより、貴金属は低温では抵抗変化層と 応することなく、安定な電極としての機能 有する。特に、白金やイリジウムは、酸化 還元の標準電極電位が相対的に大きいので より安定に抵抗変化動作を示すので、特性 安定した半導体装置を実現することができ 。貴金属はトランジスタの接合リークの原 となることがあるが、トランジスタの距離 隔てた最上層配線上に用いるので拡散によ コンタミネーションを懸念する必要がない 製造方法上も、最終工程に近い工程で貴金 を使用するので、貴金属の汚染区分専用に なければならない半導体設備も非常に少な できる。

 また、抵抗変化層の上面に、抵抗変化層 りも抵抗が低い導電層が形成されている構 としてもよい。このような構成とすること より、導電層は抵抗変化層より抵抗率が低 ので、第1の端子と第2の端子との配線抵抗 低減することができる。また、この導電層 抵抗変化素子の上部電極の機能を有し、場 によっては抵抗変化層の上部電極側で抵抗 化を発現させるという設計自由度を向上さ ることが可能になる。

 また、この導電層は、抵抗変化層と接す 貴金属からなる電極層を備える構成として よい。先の理由と同様に、安定した抵抗変 特性を得られることに加えて、コンタミネ ションの懸念はほとんどないからである。

 また、抵抗変化層は、遷移金属酸化物か なる構成としてもよい。特に、タンタル酸 物を含む材料からなる構成としてもよい。 のような構成とすることにより、動作の高 性に加えて可逆的に安定した書き換え特性 良好な抵抗値のリテンション特性を有する 特にタンタル酸化物を用いた場合には、通 のSi半導体プロセスと親和性の高い製造プ セスで製造できる半導体装置を実現するこ ができる。

 また、抵抗変化層は、酸素濃度が異なる2 層の遷移金属酸化物層を有し、第1の端子、 2の端子及び導電層のうちのいずれか一方と する抵抗変化層の部分が、2層の遷移金属酸 化物層うちの酸素濃度が高い層に対応しても よい。このような構成とすることにより、抵 抗変化層の変化する領域を酸素濃度が高い側 の界面に固定することができ、反対側の界面 での誤動作を抑制することができる。また、 拡散終了後に、電圧を印加することにより、 酸素を片側の端子に集中させる工程(フォー ング)が不要になり、高いフォーミング電圧 必要とすることなく、フォーミングレス、 に低電圧で動作することができる。

 また、本発明は、半導体基板上に複数の ランジスタを形成する工程と、複数のトラ ジスタ上に、絶縁層を介した異なる層に配 を形成する工程と、最上層の配線上に最上 の配線と電気的に接続された第1の端子およ び第2の端子を形成する工程と、第1の端子ま は第2の端子の少なくとも一方の上面を包含 して接するように抵抗変化層を形成する工程 と、抵抗変化層の全面に亘って保護膜を被覆 する工程と、を備えた半導体装置の製造方法 を提供する。

 このような方法とすることにより、最上 配線の上部に抵抗変化層を形成し、下層側 ら電位を引き出すことにより、配線工程な のポストプロセスの影響を受けずに安定に 抗変化する不揮発性の抵抗変化素子を搭載 た半導体装置を実現することができる。

 また、本発明は、半導体基板上に複数の ランジスタを形成する工程と、複数のトラ ジスタ上に、絶縁層を介した異なる層に配 を形成する工程と、最上層の配線の一部分 上面を包含して接するように抵抗変化層を 成する工程と、抵抗変化層の全面に亘って 護膜を被覆する工程と、を備えた半導体装 の製造方法も提供する。

 このような方法とすることにより、上述 効果に加えて、また第1の端子、第2の端子 個別に作成するマスク、工程を省略するこ ができ、プロセス工数が増えることなくプ セスコストも低減可能な半導体装置を実現 ることができる。

 また、上述の工程に加えて、抵抗変化層の 面に、抵抗変化層よりも抵抗が低い導電層 形成する工程を追加してもよい。このよう 工程を追加することにより、導電層は抵抗 化層より抵抗率が低いので、第1の端子と第 2の端子との配線抵抗を低減することができ 。また、この導電層が抵抗変化素子の上部 極の機能を有し、場合によっては抵抗変化 の上部電極側で抵抗変化を発現させるとい 設計自由度を向上させることが可能になる

 また、本発明は、上述の本発明の半導体装 と、半導体メモリあるいはアナログ処理LSI が、混載している半導体チップも提供する 例えば、この半導体チップは、上述の本発 の半導体装置を半導体メモリの不良ビット 救済に用いるヒューズ回路に組み込んだチ プであってもよい。また、上述の本発明の 導体装置をアナログ回路の出力の調整に用 る補正回路として組み込んだチップであっ もよい。

 このような構成とすることにより、本発明 不揮発性の抵抗変化素子を有する半導体装 により、LSIの完成後や、システムボードの 成後に、半導体メモリの不良ビットの救済 アナログ処理LSIのパラメータ調整をするこ が可能になり、携帯型情報機器及び情報家 などの電子機器の高速化、高機能化に対応 ることができる。

 更に、本発明は、上述の本発明の半導体装 を搭載した半導体チップと、この半導体チ プと電気的に接続され、半導体メモリを搭 したチップあるいはアナログ処理LSIを搭載 たチップと、を備える、システムも提供す 。例えば、半導体メモリ搭載チップと、半 体メモリ搭載チップと電気的に接続された ントロールLSI搭載チップと、を備え、半導 メモリの不良ビットの救済用途として上述 半導体装置を用いるヒューズ回路が、コン ロールLSI搭載チップに混載されている、シ テムであってもよい。また、半導体メモリ 載チップと、半導体メモリ搭載チップと電 的に接続されたコントロールLSI搭載チップ 、を備え、半導体メモリの不良ビットの救 用途として上述の半導体装置を用いるヒュ ズ回路が、半導体メモリ搭載チップに混載 れている、システムであってもよい。また 外部情報の入力装置と、入力装置からのア ログ出力信号を受け取るアナログ処理LSI搭 チップと、アナログ処理LSI搭載チップから デジタル出力信号を受け取るデジタル処理L SI搭載チップと、を備え、アナログ処理LSI搭 チップの出力の調整用途として上述の半導 装置を用いる補正回路が、このアナログ処 LSI搭載チップに混載されている、システム あってもよい。

 このような構成とすることにより、本発明 半導体装置が搭載した半導体チップ内部に どまることなく、他チップの半導体メモリ 不良ビットの救済、アナログ処理LSIのパラ ータ調整をすることが可能になり、多種多 な電子機器の高速化、高機能化がすすんだ ステムであっても、そのばらつき調整を一 化して、調整機能を果たすシステムとする とができる。


 本発明の半導体装置は、最上層配線の上部 抵抗変化層を形成し、下層側から電位を引 出すことにより、配線工程などのポストプ セスの影響を受けずに安定に抵抗変化する 揮発性の抵抗変化素子を搭載した半導体装 を実現することができる。また、最終工程 抵抗変化素子を形成することで、最先端のC MOSに限らず、また、バイCMOSアナログなど、 々なプロセス品、世代のLSIに対して簡単に 載できるという効果を奏する。

図1は本発明の実施の形態1にかかる半 体装置の構成例を示す断面図である。 図1Aは本発明の実施の形態1にかかる半 導体装置の構成例を示す平面図である。 図1Bは図1AのA-A’の断面を矢印方向に た断面図である。 図2(a)から(d)は、本発明の実施の形態1 かかる半導体装置の要部の製造方法を示す 面図である。 図3(a)及び(b)は、本発明の実施の形態1 かかる半導体装置の要部の製造方法を示す 面図である。 図4は本発明の実施の形態2にかかる半 体装置の構成例を示す断面図である。 図5(a)から(d)は、本発明の実施の形態2 かかる半導体装置の要部の製造方法を示す 面図である。 図6(a)及び(b)は、本発明の実施の形態2 かかる半導体装置の要部の製造方法を示す 面図である。 図7は本発明の実施の形態3にかかる半 体装置の構成例を示す断面図である。 図8(a)から(e)は、本発明の実施の形態3 かかる半導体装置の要部の製造方法を示す 面図である。 図9は本発明の実施の形態4にかかる半 体装置の構成例を示す断面図である。 図10(a)から(e)は、本発明の実施の形態4 にかかる半導体装置の要部の製造方法を示す 断面図である。 図11は本発明の実施の形態5にかかる半 導体装置の構成例を示す断面図である。 図12(a)から(d)は、本発明の実施の形態5 にかかる半導体装置の要部の製造方法を示す 断面図である。 図13(a)及び(b)は、本発明の実施の形態5 にかかる半導体装置の要部の製造方法を示す 断面図である。 図14は本発明の実施の形態6にかかる半 導体装置の構成例を示す断面図である。 図15(a)から(d)は、本発明の実施の形態6 にかかる半導体装置の要部の製造方法を示す 断面図である。 図16は本発明の実施の形態7にかかる半 導体装置の構成例を示す断面図である。 図17(a)から(d)は、本発明の実施の形態7 にかかる半導体装置の要部の製造方法を示す 断面図である。 図18(a)及び(b)は、本発明の実施の形態7 にかかる半導体装置の要部の製造方法を示す 断面図である。 図19は本発明の実施の形態8にかかる半 導体装置の構成例を示す断面図である。 図20(a)から(e)は、本発明の実施の形態8 にかかる半導体装置の要部の製造方法を示す 断面図である。 図21は本発明の実施の形態9にかかる半 導体装置の構成例を示す断面図である。 図22(a)から(d)は、本発明の実施の形態9 にかかる半導体装置の要部の製造方法を示す 断面図である。 図23は本発明の実施の形態10にかかる 導体装置の構成例を示す断面図である。 図24(a)から(e)は、本発明の実施の形態1 0にかかる半導体装置の要部の製造方法を示 断面図である。 図25は本発明の実施の形態1の半導体装 置における電圧-電流のヒステリシス特性を した図である。 図26は図25の半導体装置に電気的パル を印加したときのパルス数に対する抵抗変 層の抵抗値の変化を示す図である。 図27は実施の形態1の半導体装置を、プ ログラム機能を有するLSIに応用したときのブ ロック図である。 図28は図27の救済アドレス格納レジス の構成を示す回路図である。 図29は図28の救済アドレス格納レジス の動作を説明するためのタイミング図であ 。 図30(a)は、実施の形態1の半導体装置を 、DRAMと制御用のLSIで構成されられる半導体 ステムに応用した例を示した図である。図30 (b)は、(a)と同じ目的で、他の形態を示した図 である。 図31は実施の形態1の半導体装置を、外 部情報入力装置を有するシステムに応用した 例を示す図である。 図32は従来の半導体装置の断面図であ 。

 以下、本発明の実施の形態に係る半導体装 とその製造方法について、図面を参照しな ら説明する。なお、図面において、同じ符 が付いたものは、説明を省略する場合があ 。また、図面は理解しやすくするために、 れぞれの構成要素を模式的に示したもので 形状などについては正確な表示ではない。
(実施の形態1)
 図1は、本発明の実施の形態1にかかる半導 装置100の構成例を示した断面図である。

 図1に示すように本実施の形態1の半導体装 100は、ゲート電極104と拡散層105からなる複 のトランジスタが形成された基板101と、こ 基板101上にトランジスタを覆って形成され 第1の層間絶縁層106と、この第1の層間絶縁層 106を貫通して形成され、トランジスタの拡散 層105と電気的に接続された第1のコンタクト10 7を有している。そして、第1のコンタクト107 被覆して第1の層間絶縁層106上には第1の配 108が形成され、第1の配線108を被覆して第1の 層間絶縁層106上には、第2の層間絶縁層109が 更に第1の配線108上には上層配線と電気的に 続する第2のコンタクト110が形成される。半 導体基板101上には、メモリやバイCMOSなどの バイス本体回路102と抵抗変化素子書き換え ヒューズ回路103の領域が形成されている。

 半導体装置100の多層配線構造MLは、図1に すように、n層(ここでは、nは2以上)の配線 およびn層の層間絶縁層を有し、上述のトラ ジスタと抵抗変化素子(詳細は後述)との間 接続に用いられている。つまり、この多層 線構造MLでは、層間絶縁層を介して異なる層 に配線が形成されている。

 具体的には、第nの層間絶縁層112上に形成 された最上層配線(第nの配線)114は、第(n-1)の 線111と第nのコンタクト113で電気的に接続さ れている。その最上層配線114上には、第(n+1) 層間絶縁層115が形成され、この第(n+1)の層 絶縁層115を貫通して最上層配線114と接続す ように、第(n+1)のコンタクト116,117が形成さ ている。

 抵抗変化素子は、抵抗変化層119と、この 抗変化層119への電圧印加に用いる第1の端子 および第2の端子によって構成されている。

 本実施形態では、抵抗変化素子の下部電 118aは、第(n+1)のコンタクト116を被覆して第( n+1)の層間絶縁層115上に形成され、抵抗変化 119は下部電極118a及び第(n+1)のコンタクト117 被覆して、第(n+1)の層間絶縁層115上に形成さ れている。そして、ここでは、抵抗変化素子 の第1の端子の機能は、第(n+1)のコンタクト116 と下部電極118aが、抵抗変化素子の第2の端子 機能は、第(n+1)のコンタクト117が有するこ になる。

 なお、本明細書において、抵抗変化素子 おける「電極」とは、抵抗変化層119中の酸 を引き付け、抵抗変化層119が抵抗変化する 分に接触する導電部材を指すものとし、当 「電極」は、酸化・還元の標準電極電位が 対的に大きい白金などの貴金属で構成され ことが多い。

 また、本実施形態では、抵抗変化素子を む全面(特に抵抗変化素子の上面)を直接に 覆して保護膜120のみが形成されている。例 ば、窒化シリコンに代表されるように耐湿 の高い保護膜を用いれば、その400℃以下の 膜温度で数分以下の成膜時間という極めて いサーマルバジェットに抑制することがで る。つまり、本実施形態では、抵抗変化素 へのサーマルバジェットを窒化シリコンの 成工程に限定できるので、本実施形態の抵 変化素子に付与されるトータル熱容量は、 来の抵抗変化素に付与されるトータル熱容 に比較して大幅に少なくなり、これにより 抵抗変化素子のセル抵抗の変動を抑制でき という効果を奏する。更に、外部のデバイ と電気信号を授受するためのパッド開口部12 1が保護膜120及び第(n+1)の層間絶縁層115を貫通 して最上層配線114に接続するように形成され ている。

 このような構成とすることにより、最上 配線の上部に抵抗変化層を形成し、下層側 ら電位を引き出すことにより、配線工程な のポストプロセスの影響を受けずに安定に 抗変化する抵抗変化メモリを搭載した半導 装置を実現することができる。また、抵抗 化素子の上面は耐湿性の高い保護膜で完全 被覆されるので、外部環境の影響を受ける となく、安定した抵抗変化特性、信頼性を する。

 また、本実施形態では、第(n+1)のコンタ ト116,117にはタングステンを主成分とする充 材料、下部電極118aは白金を用い、抵抗変化 層119にはタンタル酸化物を用いた。

 これにより、抵抗変化層119に接する部分 第1の端子は白金により構成され、第2の端 がタングステンにより構成され、両者の端 材料が異なっている。このような構成とす ことにより、酸化・還元の標準電極電位が 対的に大きい白金側で抵抗変化させること できる。

 また、抵抗変化層119は、遷移金属(ここで は、タンタル)の酸化物から構成され、異な 酸素濃度からなる層を少なくとも2層を有す 。具体的には、下層側の部分(下部電極118a 接触する部分)を、酸素濃度が高い遷移金属 化物層とした(下部電極と備える他の実施形 態でも同じ)。これにより、酸素の拡散終了 に、電圧を印加することにより、酸素を片 の端子に集中させる工程(フォーミング)が不 要になり、高いフォーミング電圧を必要とす ることなく、フォーミングレスかつ低電圧で 動作することができる。なお、このような2 構造は、例えば、反応性スパッタリング法 の反応ガス(酸素ガス)の流量を意図的に変え ること、または、抵抗変化層119の表面を酸化 させること、により形成できる。

 次に、本発明の実施の形態1に係る半導体 装置100を平面視した構造について説明する。

 図1Aは、本発明の実施の形態1に係る半導 装置100の複数の抵抗変化素子をアレイ化し 構成例を示す平面図である。また、図1AのA- A’の断面を矢印方向に見た断面は、図1Bに示 されており、上記図1に示した断面と同じ部 に相当する。

 まず、抵抗変化素子の第1の端子側の平面 構成について説明する。

 図1Aおよび図1Bに示すように、第(n-1)の配 111a上に、複数の第nのコンタクト113、複数 最上層配線114を構成する導電性の矩形パタ ン114aを介して、複数の第(n+1)のコンタクト11 6が配置されている。そして、第(n+1)のコンタ クト116を被覆して、抵抗変化素子の下部電極 118aが個別に形成されている。

 次に、抵抗変化素子の第2の端子側の平面 構成について説明する。

 図1Aおよび図1Bに示すように、個別に形成 された第(n-1)の配線111b上に、複数の第nのコ タクト113、複数の最上層配線114を構成する 電性の矩形パターン114bを介して、複数の第( n+1)のコンタクト117が配置されている。

 最後に、抵抗変化素子の抵抗変化層の平 構成について説明する。

 図1Aおよび図1Bに示すように、1つの下部 極118a及び隣接する1つの第(n+1)のコンタクト1 17を被覆するように抵抗変化層が形成されて る。

 よって、図1A(平面図)に示すように、基本 単位となる抵抗変化素子が多数、二次元状に アレイ配置されている。

 このように、本実施形態の半導体装置100 は、コンタクト117は電極として機能し、1つ の抵抗変化素子は、1つの抵抗変化層119、1つ 下部電極118a、および1つの第(n+1)のコンタク ト117からなることが特徴である。即ち、隣接 する抵抗変化素子においては、抵抗変化層119 を共有していない構造である。

 以上の抵抗変化素子の平面構成から理解 きるとおり、複数の抵抗変化素子のそれぞ は、他の抵抗変化素子との間で抵抗変化層 共有せずに、第1の端子、抵抗変化層及び第 2の端子をそれぞれ有している。よって、本 施形態の抵抗変化素子は、他の隣接する抵 変化素子の書き込みなどの影響を受けるこ なく、安定的に各抵抗変化素子を動作させ ことができ、これにより、ヒューズ素子と て有効に機能する。

 図2(a)から(d)及び図3(a)、(b)は本実施の形 1の半導体装置100の最上層配線114以降の要部 製造方法を示す断面図である。トランジス 及び下層配線の工程については省略してい 。これらを用いて、本実施の形態1の半導体 装置100の要部の製造方法について説明する。

 図2及び図3に示すように本実施の形態1の 造方法は、最上層配線114を形成する工程と 第(n+1)のコンタクト116、117を形成する工程 、下部電極118aを形成する工程と、抵抗変化 119を形成する工程と、保護膜120を形成する 程と、パッド開口部121を形成する工程とを えている。

 図2(a)に示すように最上層配線114を形成す る工程において、トランジスタや下層配線を 被覆した第nの層間絶縁層112上に所望のマス を用いて最上層配線114を形成する。この場 に外部デバイスと信号の授受を行うパッド タルも同時に形成する。

 次に、図2(b)に示すように第(n+1)のコンタ ト116、117を形成する工程において、最上層 線114を被覆して全面に第(n+1)の層間絶縁層11 5を形成した後に、この第(n+1)の層間絶縁層115 を貫通して最上層配線114と接続するように、 第(n+1)のコンタクト116、117を形成する。コン クトはタングステンを主成分として充填材 埋め込まれている。

 次に、図2(c)に示すように、抵抗変化素子 の下部電極118aを形成する工程において、第(n +1)の層間絶縁層115上で第(n+1)のコンタクト116 被覆するように所望のマスクでパターニン して、抵抗変化素子の下部電極118aを形成す る。ここでは、下部電極118aの材料として上 が白金、下層が窒化チタンして形成した。 金は安定した抵抗変化特性を得るため、窒 チタンは層間絶縁層との密着性を向上する めである。

 次に、図2(d)に示すように、抵抗変化層119を 形成する工程において、下部電極118a及び第(n +1)のコンタクト117を被覆して、第(n+1)の層間 縁層115上に所望のマスクでパターニングし 抵抗変化層119を形成する。ここでは、抵抗 化層119にタンタル酸化物を用いた。動作の 速性に加えて可逆的に安定した書き換え特 と良好な抵抗値のリテンション特性を有し 通常のSi半導体プロセスと親和性の高い製 プロセスを実現できるからである。以上の 成により、第1の端子の機能は、第(n+1)のコ タクト116と下部電極118aが、第2の端子の機能 は、第(n+1)のコンタクト117が有することにな 。

 次に、図3(a)に示すように、保護膜120を形成 する工程において、抵抗変化層119を含み抵抗 変化素子の全面(特に抵抗変化素子の上面)を 接に被覆して保護膜120を形成する。例えば 化シリコンに代表されるように耐湿性の高 保護膜を用いれば、その400℃以下の成膜温 で数分以下の成膜時間という極めて短いサ マルバジェットに抑制することができる。

 そして、図3(b)に示すように、パッド開口部 121を形成する工程において、保護膜120及び第 (n+1)の層間絶縁層115を貫通して最上層配線114 接続するように、所望のマスクをパターニ グして、外部のデバイスと電気信号を授受 るためのパッド開口部121を形成する。

 このような方法とすることにより、最上層 線の上部に抵抗変化層を形成し、下層側か 電位を引き出すことにより、配線工程など ポストプロセスの影響を受けずに安定に抵 変化メモリを搭載した半導体装置を製造す ことができる。また、抵抗変化素子の上面 耐湿性の高い保護膜で完全に被覆されるの 、外部環境の影響を受けることなく、安定 た抵抗変化特性、信頼性を有する半導体装 を製造することができる。

(実施の形態2)
 図4は、本発明の実施の形態2にかかる半導 装置200の構成例を示す断面図である。

 図4に示すように本実施の形態2の半導体装 200は、最上層配線114上には、第(n+1)の層間絶 縁層115が形成され、この第(n+1)の層間絶縁層1 15を貫通して最上層配線114と接続するように 抵抗変化素子の下部電極118b、第(n+1)のコン クト117が形成されている。抵抗変化層119は 部電極118b及び第(n+1)のコンタクト117を被覆 て、第(n+1)の層間絶縁層115上に形成されて る。ここでは、第1の端子の機能は、下部電 118bが、第2の端子の機能は、第(n+1)のコンタ クト117が有することになる。抵抗変化素子を 含む全面(特に抵抗変化素子の上面)を直接に 覆して保護膜120のみが形成されている。外 のデバイスと電気信号を授受するためのパ ド開口部121が保護膜120及び第(n+1)の層間絶 層115を貫通して最上層配線114に接続するよ に形成されている。なお、最上層配線114以 の構造については、半導体装置100と同様で るので、説明は省略する
 このような構成とすることにより、最上層 線の上部に抵抗変化層を形成し、下層側か 電位を引き出すことにより、配線工程など ポストプロセスの影響を受けずに安定に抵 変化メモリを搭載した半導体装置を実現す ことができる。また、抵抗変化素子の上面 耐湿性の高い保護膜で完全に被覆されるの 、外部環境の影響を受けることなく、安定 た抵抗変化特性、信頼性を有する。

 更に、半導体装置200においては、半導体 置100に比べて、抵抗変化層を凹凸のない平 面に形成することができ、膜厚ばらつきを 制し、安定した抵抗変化特性を有するとい メリットがある。

 図5(a)から(d)及び図6(a)、(b)は本実施の形 2の半導体装置200の最上層配線114以降の要部 製造方法を示す断面図である。トランジス 及び下層配線の工程については省略してい 。これらを用いて、本実施の形態2の半導体 装置200の要部の製造方法について説明する。

 図5及び図6に示すように本実施の形態2の 造方法は、最上層配線114を形成する工程と 第(n+1)のコンタクト117を形成する工程と、 部電極118bを形成する工程と、抵抗変化層119 形成する工程と、保護膜120を形成する工程 、パッド開口部121を形成する工程とを備え いる。

 図5(a)に示すように最上層配線114を形成す る工程において、トランジスタや下層配線を 被覆した第nの層間絶縁層112上に所望のマス を用いて最上層配線114を形成する。この場 に外部デバイスと信号の授受を行うパッド タルも同時に形成する。

 次に、図5(b)に示すように第(n+1)のコンタ ト117を形成する工程において、最上層配線1 14を被覆して全面に第(n+1)の層間絶縁層115を 成した後に、この第(n+1)の層間絶縁層115を貫 通して最上層配線114と接続するように、第(n+ 1)のコンタクト117を形成する。このコンタク 117はタングステンを主成分として充填材で め込まれている。

 次に、図5(c)に示すように、下部電極118b 形成する工程において、再び第(n+1)の層間絶 縁層115を貫通して最上層配線114と接続するよ うに、開口部を形成した後に、白金メッキで この開口を埋め込み下部電極118bを形成する ここでは、下部電極118bを埋めるための開口 第(n+1)のコンタクト117の開口を異なるマス を用いて形成したが、同一の材料で埋め込 場合、あるいは開口ごとに充填材を選択成 させる場合などは同一のマスクを用いても まわない。マスク枚数を減少させ、プロセ コストを減少できるというメリットがある

 次に、図5(d)に示すように、抵抗変化層119 を形成する工程において、下部電極118b及び (n+1)のコンタクト117を被覆して、第(n+1)の層 絶縁層115上に所望のマスクでパターニング て抵抗変化層119を形成する。半導体装置100 比べて、下地の凹凸がないので、スパッタ やCVD法はもちろん、スピン塗布法での形成 可能である。以上の構成により、第1の端子 の機能は、下部電極118bが、第2の端子の機能 、第(n+1)のコンタクト117が有することにな 。

 次に、図6(a)に示すように、保護膜120を形 成する工程において、抵抗変化層119を含み抵 抗変化素子の全面(特に抵抗変化素子の上面) 直接に被覆して保護膜120を形成する。

 そして、図6(b)に示すように、パッド開口 部121を形成する工程において、保護膜120及び 第(n+1)の層間絶縁層115を貫通して最上層配線1 14に接続するように、所望のマスクをパター ングして、外部のデバイスと電気信号を授 するためのパッド開口部121を形成する。

 このような方法とすることにより、最上層 線の上部に抵抗変化層を形成し、下層側か 電位を引き出すことにより、ポストプロセ の影響を受けずに安定に抵抗変化メモリを 載した半導体装置を製造することができる また、抵抗変化素子の上面は耐湿性の高い 護膜で完全に被覆されるので、外部環境の 響を受けることなく、安定した抵抗変化特 、信頼性を有する半導体装置を製造するこ ができる。

(実施の形態3)

 図7は、本発明の実施の形態3にかかる半導 装置300の構成例を示す断面図である。

 図7に示すように本実施の形態3の半導体装 300は、最上層配線114の配線間には、第(n+1)の 層間絶縁層115が形成され、最上層配線114と第 (n+1)の層間絶縁層115の半導体基板101からの高 はほぼ等しく、両者で平坦面を形成してい 。この最上層配線114の一部と接続するよう 、抵抗変化素子の下部電極118cが形成されて いる。抵抗変化層119は下部電極118c及び最上 配線の一部を被覆して、第(n+1)の層間絶縁層 115上に形成されている。ここでは、第1の端 の機能は、下部電極118cが、第2の端子の機能 は、これと異電位にある最上層配線114が有す ることになる。抵抗変化素子を含む全面(特 抵抗変化素子の上面)を直接に被覆して保護 120のみが形成されている。外部のデバイス 電気信号を授受するためのパッド開口部121 保護膜120を貫通して最上層配線114に接続す ように形成されている。なお、最上層配線1 14以下の構造については、半導体装置100と同 であるので、説明は省略する
 このような構成とすることにより、最上層 線の上部に抵抗変化層を形成し、下層側か 電位を引き出すことにより、ポストプロセ の影響を受けずに安定に抵抗変化メモリを 載した半導体装置を実現することができる また、抵抗変化素子の上面は耐湿性の高い 護膜で完全に被覆されるので、外部環境の 響を受けることなく、安定した抵抗変化特 、信頼性を有する。

 更に、半導体装置300においては、半導体 置100に比べて、マスク枚数を1枚減少して、 既存LSIに最低でも2枚の追加で抵抗変化素子 組み込むことが可能になり、プロセスコス を減少させるというメリットがある。

 図8(a)から(e)は本実施の形態3の半導体装 300の最上層配線114以降の要部の製造方法を す断面図である。トランジスタ及び下層配 の工程については省略している。これらを いて、本実施の形態3の半導体装置300の要部 製造方法について説明する。

 図8に示すように本実施の形態3の製造方 は、最上層配線114を形成するための配線溝12 4を形成する工程と、最上層配線114を形成す 工程と、下部電極118cを形成する工程と、抵 変化層119を形成する工程と、保護膜120及び ッド開口部121を形成する工程とを備えてい 。

 図8(a)に示すように、最上層配線114を形成 するための配線溝124を形成する工程において 、トランジスタや下層配線を被覆した第nの 間絶縁層112上に形成された第(n+1)の層間絶縁 層115中に所望のマスクを用いて最上層配線114 を形成するための配線溝124を形成する。

 次に、図8(b)に示すように最上層配線114を 形成する工程において、配線溝を導電材料で 埋め込み最上層配線114を形成する。この場合 に外部デバイスと信号の授受を行うパッドメ タルも同時に形成する。ここでは、タンタル をバリア層、配線の主成分として銅を用いた ダマシンプロセスを採用した。

 次に、図8(c)に示すように、下部電極118a 形成する工程において、第(n+1)の層間絶縁層 115上で最上層配線114の一部と接続するように 、所望のマスクでパターニングして抵抗変化 素子の下部電極118cを形成する。ここでは、 部電極118cの材料として上層が白金、下層が 化チタンして形成した。白金は安定した抵 変化特性を得るため、窒化チタンは層間絶 層との密着性を向上するためである。

 次に、図8(d)に示すように、抵抗変化層119 を形成する工程において、下部電極118c及び れとは異電位にある最上層配線114の一部を 覆して、第(n+1)の層間絶縁層115上に所望のマ スクでパターニングして抵抗変化層119を形成 する。以上の構成により、第1の端子の機能 、下部電極118cが、第2の端子の機能は、これ とは異電位にある最上層配線114が有すること になる。

 次に、図8(e)に示すように、保護膜120及び パッド開口部121を形成する工程において、抵 抗変化層119を含み抵抗変化素子の全面(特に 抗変化素子の上面)を直接に被覆して保護膜1 20を形成した後に、保護膜120を貫通して最上 配線114に接続するように、所望のマスクを ターニングして、外部のデバイスと電気信 を授受するためのパッド開口部121を形成す 。

 このような方法とすることにより、最上層 線の上部に抵抗変化層を形成し、下層側か 電位を引き出すことにより、配線工程など ポストプロセスの影響を受けずに安定に抵 変化メモリを搭載した半導体装置を製造す ことができる。また、抵抗変化素子の上面 耐湿性の高い保護膜で完全に被覆されるの 、外部環境の影響を受けることなく、安定 た抵抗変化特性、信頼性を有する半導体装 を製造することができる。
(実施の形態4)

 図9は、本発明の実施の形態4にかかる半導 装置400の構成例を示す断面図である。

 図9に示すように本実施の形態4の半導体装 400は、最上層配線114の配線間には、第(n+1)の 層間絶縁層115が形成され、最上層配線114と第 (n+1)の層間絶縁層115の半導体基板101からの高 はほぼ等しく、両者で平坦面を形成してい 。更にこの配線溝の中に抵抗変化素子の下 電極118dも埋め込まれている。抵抗変化層119 は下部電極118d及び最上層配線の一部を被覆 て、第(n+1)の層間絶縁層115上に形成されてい る。ここでは、第1の端子の機能は、下部電 118dが、第2の端子の機能は、これと異電位に ある最上層配線114が有することになる。抵抗 変化素子を含む全面(特に抵抗変化素子の上 )を直接に被覆して保護膜120のみが形成され いる。外部のデバイスと電気信号を授受す ためのパッド開口部121が保護膜120を貫通し 最上層配線114に接続するように形成されて る。なお、最上層配線114以下の構造につい は、半導体装置100と同様であるので、説明 省略する。

 このような構成とすることにより、最上 配線の上部に抵抗変化層を形成し、下層側 ら電位を引き出すことにより、配線工程な のポストプロセスの影響を受けずに安定に 抗変化メモリを搭載した半導体装置を実現 ることができる。また、抵抗変化素子の上 は耐湿性の高い保護膜で完全に被覆される で、外部環境の影響を受けることなく、安 した抵抗変化特性、信頼性を有する。

 更に、半導体装置400においては、半導体 置100に比べて、マスク枚数を1枚減少して、 既存LSIに最低でも2枚の追加で抵抗変化素子 組み込むことが可能になり、プロセスコス を減少させるというメリットがある。また 抵抗変化層を凹凸のない平坦面に形成する とができ、膜厚ばらつきを抑制し、安定し 抵抗変化特性を有するというメリットもあ 。

 図10(a)から(e)は本実施の形態4の半導体装 400の最上層配線114以降の要部の製造方法を す断面図である。トランジスタ及び下層配 の工程については省略している。これらを いて、本実施の形態4の半導体装置400の要部 の製造方法について説明する。

 図10に示すように本実施の形態4の製造方 は、最上層配線114を形成する工程と、下部 極118dを形成するための配線溝125を形成する 工程、下部電極118dを形成する工程と、抵抗 化層119を形成する工程と、保護膜120及びパ ド開口部121を形成する工程とを備えている なお、最上層配線114を形成するための配線 124を形成する工程は図8(a)で説明したので省 した。

 図10(a)に示すように、最上層配線114を形 する工程において、配線溝を導電材料で埋 込み最上層配線114を形成する。この場合に 部デバイスと信号の授受を行うパッドメタ も同時に形成する。ここでは、タンタルを リア層、配線の主成分として銅を用いたダ シンプロセスを採用した。

 次に、図10(b)に示すように、下部電極118d 形成するための配線溝125を形成する工程に いて、既に最上層配線114が埋め込み形成さ た第(n+1)の層間絶縁層115中に所望のマスク 用いて下部電極118dを形成するための配線溝1 25を形成する。

 次に、図10(c)に示すように、下部電極118d 形成する工程において、配線溝を導電材料 埋め込み下部電極118dを形成する。ここでは 、タンタルをバリア層、配線の主成分として 白金を用いたダマシンプロセスを採用した。 ここでは、下部電極118dを埋めるための配線 125と最上層配線114を埋めるための配線溝124 開口を異なるマスクを用いて形成したが、 一の材料で埋め込む場合、あるいは開口ご に充填材を選択成長させる場合などは同一 マスクを用いてもかまわない。マスク枚数 減少させ、プロセスコストを減少できると うメリットがある。

 次に、図10(d)に示すように、抵抗変化層11 9を形成する工程において、下部電極118d及び れとは異電位にある最上層配線114の一部を 覆して、第(n+1)の層間絶縁層115上に所望の スクでパターニングして抵抗変化層119を形 する。以上の構成により、第1の端子の機能 、下部電極118dが、第2の端子の機能は、こ とは異電位にある最上層配線114が有するこ になる。

 次に、図10(e)に示すように、保護膜120及 パッド開口部121を形成する工程において、 抗変化層119を含み抵抗変化素子の全面(特に 抗変化素子の上面)を直接に被覆して保護膜 120を形成した後に、保護膜120を貫通して最上 層配線114に接続するように、所望のマスクを パターニングして、外部のデバイスと電気信 号を授受するためのパッド開口部121を形成す る。

 このような方法とすることにより、最上層 線の上部に抵抗変化層を形成し、下層側か 電位を引き出すことにより、配線工程など ポストプロセスの影響を受けずに安定に抵 変化メモリを搭載した半導体装置を製造す ことができる。また、抵抗変化素子の上面 耐湿性の高い保護膜で完全に被覆されるの 、外部環境の影響を受けることなく、安定 た抵抗変化特性、信頼性を有する半導体装 を製造することができる。
(実施の形態5)

 図11は、本発明の実施の形態5にかかる半導 装置500の構成例を示した断面図である。

 図11に示すように本実施の形態5の半導体装 500は、最上層配線114上には、第(n+1)の層間 縁層115が形成され、この第(n+1)の層間絶縁層 115を貫通して最上層配線114と接続するように 、第(n+1)のコンタクト116,117が形成されている 。

抵抗変化素子の抵抗変化層119は第(n+1)のコン クト116を被覆して、第(n+1)の層間絶縁層115 に形成されている。更に、上部電極122aが抵 変化層119及び第(n+1)のコンタクト117を被覆 て、第(n+1)の層間絶縁層115上に形成されてい る。ここでは、第1の端子の機能は、第(n+1)の コンタクト116と、第2の端子の機能は、上部 極122a、第(n+1)のコンタクト117が有すること なる。

 抵抗変化素子を含む全面(特に抵抗変化素子 の上面)を直接に被覆して保護膜120のみが形 されている。更に、外部のデバイスと電気 号を授受するためのパッド開口部121が保護 120及び第(n+1)の層間絶縁層115を貫通して最上 層配線114に接続するように形成されている。

 なお、最上層配線114以下の構造について 、半導体装置100と同様であるので、説明は 略する。

 このような構成とすることにより、最上 配線の上部に抵抗変化層を形成し、下層側 ら電位を引き出すことにより、配線工程な のポストプロセスの影響を受けずに安定に 抗変化メモリを搭載した半導体装置を実現 ることができる。また、抵抗変化素子の上 は耐湿性の高い保護膜で完全に被覆される で、外部環境の影響を受けることなく、安 した抵抗変化特性、信頼性を有する。

 また、本実施形態では、第(n+1)のコンタ ト116,117にはタングステンを主成分とする充 材料、上部電極122aは白金を用い、抵抗変化 層119にはタンタル酸化物を用いた。

 これにより、第1の端子はタングステンに より構成され、抵抗変化層119に接する部分の 第2の端子が白金により構成され、両者の端 材料が異なっている。このような構成とす ことにより、酸化・還元の標準電極電位が 対的に大きい白金側(上部電極側)で抵抗変化 させることができる。

 また、抵抗変化層119は、遷移金属(ここで は、タンタル)の酸化物から構成され、異な 酸素濃度からなる層を少なくとも2層を有す 。具体的には、上層側の部分(上部電極122a 接触する抵抗変化層119の上面及び側面に対 する部分)を、酸素濃度が高い遷移金属酸化 層とした。このような構成とすることによ 、酸素の拡散終了後に、電圧を印加するこ により、酸素を片側の端子に集中させる工 (フォーミング)が不要になり、高いフォー ング電圧を必要とすることなく、フォーミ グレス、更に低電圧で動作することができ 。

 図12(a)から(d)及び図13(a)、(b)は本実施の形 態5の半導体装置500の最上層配線114以降の要 の製造方法を示す断面図である。トランジ タ及び下層配線の工程については省略して る。これらを用いて、本実施の形態5の半導 装置500の要部の製造方法について説明する

 図12及び図13に示すように本実施の形態5 製造方法は、最上層配線114を形成する工程 、第(n+1)のコンタクト116、117を形成する工程 と、抵抗変化層119を形成する工程と、上部電 極122aを形成する工程と、保護膜120を形成す 工程と、パッド開口部121を形成する工程と 備えている。

 図12(a)に示すように最上層配線114を形成 る工程において、トランジスタや下層配線 被覆した第nの層間絶縁層112上に所望のマス を用いて最上層配線114を形成する。この場 に外部デバイスと信号の授受を行うパッド タルも同時に形成する。

 次に、図12(b)に示すように第(n+1)のコンタ クト116、117を形成する工程において、最上層 配線114を被覆して全面に第(n+1)の層間絶縁層1 15を形成した後に、この第(n+1)の層間絶縁層11 5を貫通して最上層配線114と接続するように 第(n+1)のコンタクト116、117を形成する。コン タクトはタングステンを主成分として充填材 で埋め込まれている。

 次に、図12(c)に示すように、抵抗変化素 の抵抗変化層119を形成する工程において、 (n+1)の層間絶縁層115上で第(n+1)のコンタクト1 16を被覆するように所望のマスクでパターニ グして、抵抗変化素子の抵抗変化層119を形 する。ここでは、抵抗変化層119にタンタル 化物を用いた。動作の高速性に加えて可逆 に安定した書き換え特性と良好な抵抗値の テンション特性を有し、通常のSi半導体プ セスと親和性の高い製造プロセスを実現で るからである。

 次に、図12(d)に示すように、上部電極122a 形成する工程において、抵抗変化層119及び (n+1)のコンタクト117を被覆して、第(n+1)の層 間絶縁層115上に所望のマスクでパターニング して上部電極122aを形成する。ここでは、上 電極122aの材料として下層が白金、上層が窒 チタンして形成した。白金は安定した抵抗 化特性を得るため、窒化チタンは保護膜と 密着性を向上するためである。以上の構成 より、第1の端子の機能は、第(n+1)のコンタ ト116が、第2の端子の機能は、上部電極122a 第(n+1)のコンタクト117が有することになる。

 次に、図13(a)に示すように、保護膜120を 成する工程において、上部電極122aを含み抵 変化素子の全面(特に抵抗変化素子の上面) 直接に被覆して保護膜120を形成する。

 そして、図13(b)に示すように、パッド開 部121を形成する工程において、保護膜120及 第(n+1)の層間絶縁層115を貫通して最上層配線 114に接続するように、所望のマスクをパター ニングして、外部のデバイスと電気信号を授 受するためのパッド開口部121を形成する。

 このような方法とすることにより、最上層 線の上部に抵抗変化層を形成し、下層側か 電位を引き出すことにより、配線工程など ポストプロセスの影響を受けずに安定に抵 変化メモリを搭載した半導体装置を製造す ことができる。また、抵抗変化素子の上面 耐湿性の高い保護膜で完全に被覆されるの 、外部環境の影響を受けることなく、安定 た抵抗変化特性、信頼性を有する半導体装 を製造することができる。
(実施の形態6)

 図14は、本発明の実施の形態6にかかる半導 装置600の構成例を示した断面図である。

 図14に示すように本実施の形態6の半導体装 600は、最上層配線114上には、第(n+1)の層間 縁層115が形成され、この第(n+1)の層間絶縁層 115を貫通して最上層配線114と接続するように 、第(n+1)のコンタクト116,117が形成されている 。

 抵抗変化素子の抵抗変化層119は第(n+1)の ンタクト116,117を被覆して、第(n+1)の層間絶 層115上に形成されている。更に、上部電極12 2bが抵抗変化層119を被覆して形成されている ここでは、第1の端子の機能は、第(n+1)のコ タクト116および上部電極122bが有し、第2の 子の機能は、第(n+1)のコンタクト117が有する ことになる。

 抵抗変化素子を含む全面(特に抵抗変化素 子の上面)を直接に被覆して保護膜120のみが 成されている。更に、外部のデバイスと電 信号を授受するためのパッド開口部121が保 膜120及び第(n+1)の層間絶縁層115を貫通して最 上層配線114に接続するように形成されている 。

 なお、最上層配線114以下の構造について 、半導体装置100と同様であるので、説明は 略する。

 このような構成とすることにより、最上 配線の上部に抵抗変化層を形成し、下層側 ら電位を引き出すことにより、配線工程な のポストプロセスの影響を受けずに安定に 抗変化メモリを搭載した半導体装置を実現 ることができる。また、抵抗変化素子の上 は耐湿性の高い保護膜で完全に被覆される で、外部環境の影響を受けることなく、安 した抵抗変化特性、信頼性を有する。

 また、本実施形態では、第(n+1)のコンタク 116,117にはタングステンを主成分とする充填 料、上部電極122bは白金を用い、抵抗変化層 119にはタンタル酸化物を用いた。

 これにより、抵抗変化層119に接する部分の 1の端子はタングステンおよび白金により構 成され、第2の端子が、第1の端子の端子材料 ある白金とは異なる材料(具体的にタングス テン)により構成されている。このような構 とすることにより、酸化・還元の標準電極 位が相対的に大きい白金側(上部電極側)で抵 抗変化させることができる。

 また、抵抗変化層119は、遷移金属(ここでは 、タンタル)の酸化物から構成され、異なる 素濃度からなる層を少なくとも2層を有する 具体的には、上層側の部分(上部電極122bと 触する抵抗変化層119の上面に対応する部分) 、酸素濃度が高い遷移金属酸化物層とした このような構成とすることにより、酸素の 散終了後に、電圧を印加することにより、 素を片側の端子に集中させる工程(フォーミ ング)が不要になり、高いフォーミング電圧 必要とすることなく、フォーミングレス、 に低電圧で動作することができる。

 また、本実施形態とは反対には、第(n+1) コンタクト116,117には白金を主成分とする充 材料、上部電極122bはタングステンを用い、 抵抗変化層119にはタンタル酸化物を用いるこ とができる。

 このような構成とすることにより、酸化 還元の標準電極電位が相対的に大きい白金 (第1の端子あるいは第2の端子側)で抵抗変化 させることができる。上部電極122bは第1の端 と第2の端子を接続する配線抵抗を低下させ る裏打ちの機能を果たす。

 また、この場合には、抵抗変化層119の下 側の部分(第(n+1)のコンタクト116,117と接触す る抵抗変化層119の下面に対応する部分)を、 素濃度が高い遷移金属酸化物層とすること なる。

 図15(a)から(d)は本実施の形態6の半導体装 600の最上層配線114以降の要部の製造方法を す断面図である。トランジスタ及び下層配 の工程については省略している。これらを いて、本実施の形態6の半導体装置600の要部 の製造方法について説明する。

 図15に示すように本実施の形態6の製造方 は、最上層配線114を形成する工程と、第(n+1 )のコンタクト116、117を形成する工程と、抵 変化層119及び上部電極122bを形成する工程と 保護膜120及びパッド開口部121を形成する工 とを備えている。

 図15(a)に示すように、最上層配線114を形 する工程において、トランジスタや下層配 を被覆した第nの層間絶縁層112上に所望のマ クを用いて最上層配線114を形成する。この 合に外部デバイスと信号の授受を行うパッ メタルも同時に形成する。

 次に、図15(b)に示すように第(n+1)のコンタ クト116、117を形成する工程において、最上層 配線114を被覆して全面に第(n+1)の層間絶縁層1 15を形成した後に、この第(n+1)の層間絶縁層11 5を貫通して最上層配線114と接続するように 第(n+1)のコンタクト116、117を形成する。コン タクトは白金を主成分として充填材で埋め込 まれている。

 次に、図15(c)に示すように、抵抗変化素 の抵抗変化層119及び上部電極122bを形成する 程において、第(n+1)の層間絶縁層115上で第(n +1)のコンタクト116,117を被覆するように所望 マスクでパターニングして、抵抗変化素子 抵抗変化層119及び上部電極122bを形成する。 こでは、抵抗変化層119にタンタル酸化物、 部電極122bにタングステンを用いた。動作の 高速性に加えて可逆的に安定した書き換え特 性と良好な抵抗値のリテンション特性を有し 、通常のSi半導体プロセスと親和性の高い製 プロセスを実現できるからである。以上の 成により、第1の端子の機能は、第(n+1)のコ タクト116が、第2の端子の機能は、第(n+1)の ンタクト117が有することになる。

 そして、図15(d)に示すように、保護膜120 びパッド開口部121を形成する工程において 抵抗変化素子を含み全面(特に抵抗変化素子 上面)を直接に被覆して保護膜120を形成した 後に、保護膜120を貫通して最上層配線114に接 続するように、所望のマスクをパターニング して、外部のデバイスと電気信号を授受する ためのパッド開口部121を形成する。

 このような方法とすることにより、最上層 線の上部に抵抗変化層を形成し、下層側か 電位を引き出すことにより、配線工程など ポストプロセスの影響を受けずに安定に抵 変化メモリを搭載した半導体装置を製造す ことができる。また、抵抗変化素子の上面 耐湿性の高い保護膜で完全に被覆されるの 、外部環境の影響を受けることなく、安定 た抵抗変化特性、信頼性を有する半導体装 を製造することができる。
(実施の形態7)

 図16は、本発明の実施の形態7にかかる半導 装置700の構成例を示した断面図である。

 図16に示すように本実施の形態6の半導体装 700は、最上層配線114上には、第(n+1)の層間 縁層115が形成され、この第(n+1)の層間絶縁層 115を貫通して最上層配線114と接続するように 、第(n+1)のコンタクト116,117が形成されている 。

 抵抗変化素子の抵抗変化層119は第(n+1)の ンタクト116を被覆して、第(n+1)の層間絶縁層 115上に形成されている。更に、上部電極122c 抵抗変化層119を被覆して形成されている。 部電極122cは抵抗変化層の開口部123を介して 第(n+1)のコンタクト117と接続されている。 こでは、第1の端子の機能は、第(n+1)のコン クト116と、第2の端子の機能は、上部電極122c と第(n+1)のコンタクト117が有することになる

 抵抗変化素子を含む全面(特に抵抗変化素 子の上面)を直接に被覆して保護膜120のみが 成されている。更に、外部のデバイスと電 信号を授受するためのパッド開口部121が保 膜120及び第(n+1)の層間絶縁層115を貫通して最 上層配線114に接続するように形成されている 。

 なお、最上層配線114以下の構造について 、半導体装置100と同様であるので、説明は 略する。

 このような構成とすることにより、最上 配線の上部に抵抗変化層を形成し、下層側 ら電位を引き出すことにより、配線工程な のポストプロセスの影響を受けずに安定に 抗変化メモリを搭載した半導体装置を実現 ることができる。また、抵抗変化素子の上 は耐湿性の高い保護膜で完全に被覆される で、外部環境の影響を受けることなく、安 した抵抗変化特性、信頼性を有する。

 また、本実施形態では、第(n+1)のコンタ ト116,117にはタングステンを主成分とする充 材料、上部電極122cは白金を用い、抵抗変化 層119にはタンタル酸化物を用いた。

 これにより、第1の端子はタングステンに より構成され、抵抗変化層119に接する部分の 第2の端子が白金により構成され、両者の端 材料が異なっている。このような構成とす ことにより、酸化・還元の標準電極電位が 対的に大きい白金側(上部電極側)で抵抗変化 させることができる。

 また、抵抗変化層119は、遷移金属(ここで は、タンタル)の酸化物から構成され、異な 酸素濃度からなる層を少なくとも2層を有す 。具体的には、上層側の部分(上部電極122c 接触する抵抗変化層119の上面及び側面に対 する部分)を、酸素濃度が高い遷移金属酸化 層とした。このような構成とすることによ 、酸素の拡散終了後に、電圧を印加するこ により、酸素を片側の端子に集中させる工 (フォーミング)が不要になり、高いフォー ング電圧を必要とすることなく、フォーミ グレス、更に低電圧で動作することができ 。

 図17(a)から(d)、図18(a)及び(b)は本実施の形 態7の半導体装置700の最上層配線114以降の要 の製造方法を示す断面図である。トランジ タ及び下層配線の工程については省略して る。これらを用いて、本実施の形態7の半導 装置700の要部の製造方法について説明する

 図17及び図18に示すように本実施の形態7 製造方法は、最上層配線114を形成する工程 、第(n+1)のコンタクト116、117を形成する工程 と、抵抗変化層119に開口部123を形成する工程 、抵抗変化層119と上部電極122cを形成する工 と、保護膜120を形成する工程と、パッド開 部121を形成する工程とを備えている。

 図17(a)に示すように、最上層配線114を形 する工程において、トランジスタや下層配 を被覆した第nの層間絶縁層112上に所望のマ クを用いて最上層配線114を形成する。この 合に外部デバイスと信号の授受を行うパッ メタルも同時に形成する。

 次に、図17(b)に示すように第(n+1)のコンタ クト116、117を形成する工程において、最上層 配線114を被覆して全面に第(n+1)の層間絶縁層1 15を形成した後に、この第(n+1)の層間絶縁層11 5を貫通して最上層配線114と接続するように 第(n+1)のコンタクト116、117を形成する。コン タクトはタングステンを主成分として充填材 で埋め込まれている。

 次に、図17(c)に示すように、抵抗変化層11 9に開口部123を形成する工程において、第(n+1) の層間絶縁層115上全面に抵抗変化層を形成し た後に、第(n+1)のコンタクト117に接続するた の開口部123を所望のマスクでパターニング て形成する。ここでは、抵抗変化層119にタ タル酸化物を用いた。動作の高速性に加え 可逆的に安定した書き換え特性と良好な抵 値のリテンション特性を有し、通常のSi半 体プロセスと親和性の高い製造プロセスを 現できるからである。

 次に、図17(d)に示すように、抵抗変化層11 9と上部電極122cを形成する工程において、抵 変化層上全面に上部電極を形成した後に、 (n+1)のコンタクト116及びに抵抗変化層の開 部123が被覆されるように所望のマスクで、 抗変化層119と上部電極122cを同時にパターニ グして形成する。ここでは、上部電極122cに 白金を用いた。以上の構成により、第1の端 の機能は、第(n+1)のコンタクト116が、第2の 子の機能は、上部電極122cと第(n+1)のコンタ ト117が有することになる。

 次に、図18(a)に示すように、保護膜120を 成する工程において、上部電極122cを含み全 を被覆して保護膜120を形成する。

 そして、図18(b)に示すように、パッド開 部121を形成する工程において、保護膜120及 第(n+1)の層間絶縁層115を貫通して最上層配線 114に接続するように、所望のマスクをパター ニングして、外部のデバイスと電気信号を授 受するためのパッド開口部121を形成する。

 このような方法とすることにより、最上層 線の上部に抵抗変化層を形成し、下層側か 電位を引き出すことにより、配線工程など ポストプロセスの影響を受けずに安定に抵 変化メモリを搭載した半導体装置を製造す ことができる。また、抵抗変化素子の上面 耐湿性の高い保護膜で完全に被覆されるの 、外部環境の影響を受けることなく、安定 た抵抗変化特性、信頼性を有する半導体装 を製造することができる。
(実施の形態8)

 図19は、本発明の実施の形態8にかかる半導 装置800の構成例を示した断面図である。

 図19に示すように本実施の形態8の半導体装 800は、最上層配線114の配線間には、第(n+1) 層間絶縁層115が形成され、最上層配線114と (n+1)の層間絶縁層115の半導体基板101からの高 さはほぼ等しく、両者で平坦面を形成してい る。この最上層配線114の一部と接続するよう に、抵抗変化素子の抵抗変化層119が形成され ている。上部電極122dは抵抗変化層119及び最 層配線114の一部を被覆して、第(n+1)の層間絶 縁層115上に形成されている。ここでは、第1 端子の機能は、最上層配線114の一部が、第2 端子の機能は、これと異電位にある最上層 線114と上部電極122dとが有することになる。 上部電極122dを含む全面を被覆して保護膜120 みが形成されている。外部のデバイスと電 信号を授受するためのパッド開口部121が保 膜120を貫通して最上層配線114に接続するよ に形成されている。なお、最上層配線114以 の構造については、半導体装置100と同様で るので、説明は省略する
 このような構成とすることにより、最上層 線の上部に抵抗変化層を形成し、下層側か 電位を引き出すことにより、配線工程など ポストプロセスの影響を受けずに安定に抵 変化メモリを搭載した半導体装置を実現す ことができる。また、抵抗変化素子の上面 耐湿性の高い保護膜で完全に被覆されるの 、外部環境の影響を受けることなく、安定 た抵抗変化特性、信頼性を有する。

 更に、半導体装置800においては、半導体 置500に比べて、マスク枚数を1枚減少して、 既存LSIに最低でも2枚の追加で抵抗変化素子 組み込むことが可能になり、プロセスコス を減少させるというメリットがある。

 図20(a)から(e)は本実施の形態8の半導体装 800の最上層配線114以降の要部の製造方法を す断面図である。トランジスタ及び下層配 の工程については省略している。これらを いて、本実施の形態8の半導体装置800の要部 の製造方法について説明する。

 図20に示すように本実施の形態8の製造方 は、最上層配線114を形成するための配線溝1 24を形成する工程と、最上層配線114を形成す 工程と、抵抗変化層119を形成する工程と、 部電極122dを形成する工程と、保護膜120及び パッド開口部121を形成する工程とを備えてい る。

 図20(a)に示すように、最上層配線114を形 するための配線溝124を形成する工程におい 、トランジスタや下層配線を被覆した第nの 間絶縁層112上に形成された第(n+1)の層間絶 層115中に所望のマスクを用いて最上層配線11 4を形成するための配線溝124を形成する。

 次に、図20(b)に示すように、最上層配線11 4を形成する工程において、配線溝を導電材 で埋め込み最上層配線114を形成する。この 合に外部デバイスと信号の授受を行うパッ メタルも同時に形成する。ここでは、タン ルをバリア層、配線の主成分として銅を用 たダマシンプロセスを採用した。

 次に、図20(c)に示すように、抵抗変化層11 9を形成する工程において、第(n+1)の層間絶縁 層115上で最上層配線114の一部と接続するよう に、所望のマスクでパターニングして抵抗変 化素子の抵抗変化層119を形成する。ここでは 、抵抗変化層119にタンタル酸化物を用いた。 動作の高速性に加えて可逆的に安定した書き 換え特性と良好な抵抗値のリテンション特性 を有し、通常のSi半導体プロセスと親和性の い製造プロセスを実現できるからである。

 次に、図20(d)に示すように、上部電極122d 形成する工程において、抵抗変化層119及び 上層配線114の一部を被覆して、第(n+1)の層 絶縁層115上に所望のマスクでパターニング て上部電極122dを形成する。ここでは、上部 極122dの材料として下層が白金、上層が窒化 チタンして形成した。白金は安定した抵抗変 化特性を得るため、窒化チタンは保護膜との 密着性を向上するためである。以上の構成に より、第1の端子の機能は、最上層配線114が 第2の端子の機能は、これとは異電位にある 上層配線114と上部電極122dが有することにな る。

 そして、図20(e)に示すように、保護膜120 びパッド開口部121を形成する工程において 上部電極122dを含み抵抗変化素子の全面(特に 抵抗変化素子の上面)を直接に被覆して保護 120を形成した後に、保護膜120を貫通して最 層配線114に接続するように、所望のマスク パターニングして、外部のデバイスと電気 号を授受するためのパッド開口部121を形成 る。

 このような方法とすることにより、最上層 線の上部に抵抗変化層を形成し、下層側か 電位を引き出すことにより、配線工程など ポストプロセスの影響を受けずに安定に抵 変化メモリを搭載した半導体装置を製造す ことができる。また、抵抗変化素子の上面 耐湿性の高い保護膜で完全に被覆されるの 、外部環境の影響を受けることなく、安定 た抵抗変化特性、信頼性を有する半導体装 を製造することができる。
(実施の形態9)

 図21は、本発明の実施の形態9にかかる半導 装置900の構成例を示す断面図である。

 図21に示すように本実施の形態9の半導体装 900は、最上層配線114の配線間には、第(n+1) 層間絶縁層115が形成され、最上層配線114と (n+1)の層間絶縁層115の半導体基板101からの高 さはほぼ等しく、両者で平坦面を形成してい る。抵抗変化層119及び上部電極122eは最上層 線114を被覆して、第(n+1)の層間絶縁層115上に 形成されている。ここでは、第1の端子の機 は、最上層配線114の一部が、第2の端子の機 は、これと異電位にある最上層配線114およ 上部電極122eが有することになる。抵抗変化 素子を含む全面(特に抵抗変化素子の上面)を 接に被覆して保護膜120のみが形成されてい 。外部のデバイスと電気信号を授受するた のパッド開口部121が保護膜120を貫通して最 層配線114に接続するように形成されている なお、最上層配線114以下の構造については 半導体装置100と同様であるので、説明は省 する。

 このような構成とすることにより、最上 配線の上部に抵抗変化層を形成し、下層側 ら電位を引き出すことにより、配線工程な のポストプロセスの影響を受けずに安定に 抗変化メモリを搭載した半導体装置を実現 ることができる。また、抵抗変化素子の上 は耐湿性の高い保護膜で完全に被覆される で、外部環境の影響を受けることなく、安 した抵抗変化特性、信頼性を有する。

 更に、半導体装置900においては、半導体 置600に比べて、マスク枚数を1枚減少して、 既存LSIに最低でも2枚の追加で抵抗変化素子 組み込むことが可能になり、プロセスコス を減少させるというメリットがある。また 抵抗変化層を凹凸のない平坦面に形成する とができ、膜厚ばらつきを抑制し、安定し 抵抗変化特性を有するというメリットもあ 。

 また、本実施形態では、最上層配線114には を主成分とする充填材料、上部電極122eは白 金を用い、抵抗変化層119にはタンタル酸化物 を用いた。

これにより、酸化・還元の標準電極電位が相 対的に大きい白金側(上部電極側)で抵抗変化 せることができる。

 また、抵抗変化層119は、遷移金属(ここでは 、タンタル)の酸化物から構成され、異なる 素濃度からなる層を少なくとも2層を有する 具体的には、上層側の部分(上部電極122eと 触する抵抗変化層119の上面に対応する部分) 、酸素濃度が高い遷移金属酸化物層とした このような構成とすることにより、酸素の 散終了後に、電圧を印加することにより、 素を片側の端子に集中させる工程(フォーミ ング)が不要になり、高いフォーミング電圧 必要とすることなく、フォーミングレス、 に低電圧で動作することができる。

 また、本実施形態とは反対には、最上層 線には白金を主成分とする充填材料、上部 極122eはタングステンを用いることができる 。

 このような構成とすることにより、酸化 還元の標準電極電位が相対的に大きい白金 (第1の端子あるいは第2の端子側)で抵抗変化 させることができる。上部電極122eは第1の端 と第2の端子を接続する配線抵抗を低下させ る裏打ちの機能を果たす。

 また、この場合には、抵抗変化層119の下 側の部分(最上層配線114と接触する抵抗変化 層119の下面に対応する部分)を、酸素濃度が い遷移金属酸化物層とすることになる。

 図22(a)から(d)は本実施の形態9の半導体装 900の最上層配線114以降の要部の製造方法を す断面図である。トランジスタ及び下層配 の工程については省略している。これらを いて、本実施の形態9の半導体装置900の要部 の製造方法について説明する。

 図22に示すように本実施の形態9の製造方 は、最上層配線114を形成するための配線溝1 24を形成する工程と、最上層配線114を形成す 工程と、抵抗変化層119及び上部電極122eを形 成する工程と、保護膜120及びパッド開口部121 を形成する工程とを備えている。

 図22(a)に示すように、最上層配線114を形 するための配線溝124を形成する工程におい 、トランジスタや下層配線を被覆した第nの 間絶縁層112上に形成された第(n+1)の層間絶 層115中に所望のマスクを用いて最上層配線11 4を形成するための配線溝124を形成する。

 次に、図22(b)に示すように最上層配線114 形成する工程において、配線溝を導電材料 埋め込み最上層配線114を形成する。この場 に外部デバイスと信号の授受を行うパッド タルも同時に形成する。ここでは、タンタ をバリア層、配線の主成分として銅を用い ダマシンプロセスを採用した。

 次に、図22(c)に示すように、抵抗変化素 の抵抗変化層119及び上部電極122eを形成する 程において、第(n+1)の層間絶縁層115上で最 層配線114の一部を被覆するように所望のマ クでパターニングして、抵抗変化素子の抵 変化層119及び上部電極122eを形成する。ここ は、抵抗変化層119にタンタル酸化物、上部 極122eに白金を用いた。動作の高速性に加え て可逆的に安定した書き換え特性と良好な抵 抗値のリテンション特性を有し、通常のSi半 体プロセスと親和性の高い製造プロセスを 現できるからである。以上の構成により、 1の端子の機能は、最上層配線114が、第2の 子の機能も、これと異電位にある最上層配 114が有することになる。

 そして、図22(d)に示すように、保護膜120及 パッド開口部121を形成する工程において、 部電極122eを含み抵抗変化素子の全面(特に抵 抗変化素子の上面)を直接に被覆して保護膜12 0を形成した後に、保護膜120を貫通して最上 配線114に接続するように、所望のマスクを ターニングして、外部のデバイスと電気信 を授受するためのパッド開口部121を形成す 。

 このような方法とすることにより、最上層 線の上部に抵抗変化層を形成し、下層側か 電位を引き出すことにより、配線工程など ポストプロセスの影響を受けずに安定に抵 変化メモリを搭載した半導体装置を製造す ことができる。また、抵抗変化素子の上面 耐湿性の高い保護膜で完全に被覆されるの 、外部環境の影響を受けることなく、安定 た抵抗変化特性、信頼性を有する半導体装 を製造することができる。

(実施の形態10)

 図23は、本発明の実施の形態10にかかる半導 体装置1000の構成例を示す断面図である。

 図23に示すように本実施の形態10の半導体装 置1000は、最上層配線114の配線間には、第(n+1) の層間絶縁層115が形成され、最上層配線114と 第(n+1)の層間絶縁層115の半導体基板101からの さはほぼ等しく、両者で平坦面を形成して る。抵抗変化素子の抵抗変化層119は最上層 線114の一部を被覆して、第(n+1)の層間絶縁 115上に形成されている。更に、上部電極122f 抵抗変化層119を被覆して形成されている。 部電極122fは抵抗変化層の開口部123を介して 、最上層配線114の一部と接続されている。こ こでは、第1の端子の機能は、最上層配線114 、第2の端子の機能は、これと異電位にある 上層配線114と上部電極122fが有することにな る。抵抗変化素子を含む全面(特に抵抗変化 子の上面)を直接に被覆して保護膜120のみが 成されている。外部のデバイスと電気信号 授受するためのパッド開口部121が保護膜120 貫通して最上層配線114に接続するように形 されている。なお、最上層配線114以下の構 については、半導体装置100と同様であるの 、説明は省略する。

 このような構成とすることにより、最上 配線の上部に抵抗変化層を形成し、下層側 ら電位を引き出すことにより、配線工程な のポストプロセスの影響を受けずに安定に 抗変化メモリを搭載した半導体装置を実現 ることができる。また、抵抗変化素子の上 は耐湿性の高い保護膜で完全に被覆される で、外部環境の影響を受けることなく、安 した抵抗変化特性、信頼性を有する。

 更に、半導体装置1000においては、半導体 装置700に比べて、マスク枚数を1枚減少して 既存LSIに最低でも2枚の追加で抵抗変化素子 組み込むことが可能になり、プロセスコス を減少させるというメリットがある。

 また、本実施形態では、最上層配線には を主成分とする充填材料、上部電極122fは白 金を用い、抵抗変化層119にはタンタル酸化物 を用いた。

 これにより、第1の端子は銅により構成さ れ、抵抗変化層119に接する部分の第2の端子 白金により構成され、両者の端子材料が異 っている。このような構成とすることによ 、酸化・還元の標準電極電位が相対的に大 い白金側(上部電極側)で抵抗変化させること ができる。

 また、抵抗変化層119は、遷移金属(ここで は、タンタル)の酸化物から構成され、異な 酸素濃度からなる層を少なくとも2層を有す 。具体的には、上層側の部分(上部電極122f 接触する抵抗変化層119の上面及び側面に対 する部分)を、酸素濃度が高い遷移金属酸化 層とした。このような構成とすることによ 、酸素の拡散終了後に、電圧を印加するこ により、酸素を片側の端子に集中させる工 (フォーミング)が不要になり、高いフォー ング電圧を必要とすることなく、フォーミ グレス、更に低電圧で動作することができ 。

 図24(a)から(e)は本実施の形態10の半導体装 置1000の最上層配線114以降の要部の製造方法 示す断面図である。トランジスタ及び下層 線の工程については省略している。これら 用いて、本実施の形態10の半導体装置1000の 部の製造方法について説明する。

 図24に示すように本実施の形態10の製造方 法は、最上層配線114を形成するための配線溝 124を形成する工程と、最上層配線114を形成す る工程と、抵抗変化層119に開口部123を形成す る工程、抵抗変化層119と上部電極122fを形成 る工程と、保護膜120及びパッド開口部121を 成する工程とを備えている。

 図24(a)に示すように、最上層配線114を形 するための配線溝124を形成する工程におい 、トランジスタや下層配線を被覆した第nの 間絶縁層112上に形成された第(n+1)の層間絶 層115中に所望のマスクを用いて最上層配線11 4を形成するための配線溝124を形成する。

 次に、図24(b)に示すように最上層配線114 形成する工程において、配線溝を導電材料 埋め込み最上層配線114を形成する。この場 に外部デバイスと信号の授受を行うパッド タルも同時に形成する。ここでは、タンタ をバリア層、配線の主成分として銅を用い ダマシンプロセスを採用した。

 次に、図24(c)に示すように、抵抗変化層11 9に開口部123を形成する工程において、第(n+1) の層間絶縁層115上全面に抵抗変化層を形成し た後に、最上層配線114の一部に接続するため の開口部123を所望のマスクでパターニングし て形成する。ここでは、抵抗変化層119にタン タル酸化物を用いた。動作の高速性に加えて 可逆的に安定した書き換え特性と良好な抵抗 値のリテンション特性を有し、通常のSi半導 プロセスと親和性の高い製造プロセスを実 できるからである。

 次に、図24(d)に示すように、抵抗変化層11 9と上部電極122fを形成する工程において、抵 変化層上全面に上部電極を形成した後に、 上層配線114の一部及びに抵抗変化層の開口 123が被覆されるように所望のマスクで、抵 変化層119と上部電極122fを同時にパターニン グして形成する。ここでは、上部電極122fに 金を用いた。以上の構成により、第1の端子 機能は、最上層配線114が、第2の端子の機能 は、これと異電位な最上層配線114と上部電極 122fが有することになる。

 そして、図24(d)に示すように、保護膜120 びパッド開口部121を形成する工程において 上部電極122fを含み抵抗変化素子の全面(特に 抵抗変化素子の上面)を直接に被覆して保護 120を形成した後に、保護膜120を貫通して最 層配線114に接続するように、所望のマスク パターニングして、外部のデバイスと電気 号を授受するためのパッド開口部121を形成 る。

 このような方法とすることにより、最上層 線の上部に抵抗変化層を形成し、下層側か 電位を引き出すことにより、配線工程など ポストプロセスの影響を受けずに安定に抵 変化メモリを搭載した半導体装置を製造す ことができる。また、抵抗変化素子の上面 耐湿性の高い保護膜で完全に被覆されるの 、外部環境の影響を受けることなく、安定 た抵抗変化特性、信頼性を有する半導体装 を製造することができる。

(実施の形態1の素子特性)
 図25は、本発明の実施の形態1の抵抗変化層1 19に使用しているタンタル酸化物を、電極で んだ構造の素子の抵抗変化を示す一例で、 圧-電流のヒステリシス特性のグラフである 。図1に示す実施の形態1の構造においては、 軸はコンタクト116とコンタクト117の間の電 に、縦軸は抵抗変化層119に流れる電流値に 応する。電極間に正電圧を印加していくと 電流はほぼ電圧に比例して増加し、A点で示 す正電圧を超えると急激に電流は減少する。 すなわち低抵抗状態から高抵抗状態へ変化( 抵抗化)している様子を示している。一方、 抵抗状態において、負電圧を印加していく 、B点で示す負電圧を超えると急激に電流は 増加する。すなわち高抵抗状態から低抵抗状 態へ変化(低抵抗化)している様子を示してい 。

 図26は、本発明の実施の形態1の抵抗変化層1 19に使用されているタンタル酸化物の抵抗変 を示すもう一つの例で、正負交互に100nsの 圧パルスを印加したときの、抵抗値の変化 示したものである。すなわち、図25の場合と 同様に、電極間に負の電圧を印加すると抵抗 値が減少して1.0×10 3 ωの低抵抗値Raを示し、反対に正の電圧を印 すると抵抗値が増加して1.2×10 5 ωの高抵抗値Rbを示す。この2つの異なる抵抗 RaまたはRbのうち、どちらか一方を情報「0 とし、もう一方を情報「1」とすると、抵抗 がどちらであるかで異なる情報「0」または 情報「1」を記録することができる。本応用 では大きい方の抵抗値Rbを情報「0」に、小 い方の抵抗値Raを情報「1」に割り当ててい 。図26に示すように、記録情報に応じて正ま たは負のパルスを加えることで、抵抗変化層 119の抵抗値、すなわち情報を可逆的に不揮発 性の情報として書き換えることができる。

 ここで、本発明に使用している抵抗変化材 とその特性について、本発明者達が見出し 特徴を簡単に説明しておく。

 タンタル(Ta)やハフニウム(Hf)などの遷移 属の酸化物は、酸素不足状態の組成の場合 その両側をそれとは異なる金属の電極で接 し電気的な信号を印加することで、抵抗変 が生じる。特にその抵抗変化特性は、電極 に双方向的な極性の印加電圧によって、高 抗状態と低抵抗状態が切り換わる所謂バイ ーラー型の特性を示す。

 さらには、所定の遷移金属の酸化物に対 、抵抗変化が起こり易い電極材料と起こり いと電極材料の組合せが存在し、それは、 化の難易度を示す指標である標準電極電位 深く関係している。例えばタンタルに比べ 準電極電位が高く酸化がされ難い白金電極 の組合せは、抵抗変化が起こり易く、それ り低いタングステンとの組合せでは抵抗変 は起こり難い。

 これは、正電圧を印加した側の電極方向に 移金属の酸化物中の酸素イオンが移動・滞 することで、その電極近傍の遷移金属はよ 酸化反応が進行し高抵抗状態に変化し、逆 向の電圧印加で酸素が離脱し還元反応が進 し低抵抗状態に変化するメカニズムに基づ ており、従って酸素イオンと反応しにくい 極材料が安定な抵抗変化特性には有効であ ことを見出している。

 このことを、図1に示す実施の形態1の構造 半導体装置に当てはめて考えると、白金で 成された下部電極118aと接する側の抵抗変化 119で抵抗変化現象は安定に生じ、タングス ンを主成分とする充填材料で構成されたコ タクト117と接する側では抵抗変化現象は生 ない。すなわち、コンタクト117を基準にコ タクト116に正電圧を印加していくと、図25 示すA点の電圧を超えた電圧が印加されたと 高抵抗に変化し、逆に反対方向の電圧印加 よって、閾値電圧であるB点の電圧を超えた 電圧が印加されたときより低抵抗に変化する 動作になることがわかる。
(応用例)
 以下に、実施の形態1の半導体装置を適用し た幾つかの応用例を説明する。但し、実施の 形態2~10の何れの構造においても、抵抗変化 の端子の一方が、白金等の標準電極電位の い電極材料で構成され、他方がより低い電 材料で構成されているので、何れにも、以 の応用例の半導体装置として用いることが きる。
(実施の形態1の応用例1)
 第1の応用例は、一つの半導体装置において 、その内部の不良ビットの救済や、電圧レベ ルなどの調整用途に用いる例であり、従来は レーザートリミングや電気ヒューズ手段が知 られている。

 図27は、実施の形態1の半導体装置を、プ グラム機能を有するLSIに応用したときのブ ック図で、所定の演算を実行する論理回路 備えるものである。  

 図27に示すように、本応用例の半導体装置40 0(ヒューズ回路)は、単一の半導体基板401上に 、CPU402と、外部回路との間でデータの入出力 処理を行う入出力回路403と、所定の演算を実 行する論理回路404と、アナログ信号を処理す るアナログ回路405と、自己診断を行うための BIST(Built In Self Test)回路406と、SRAM407(半導体 モリ)と、これらBIST回路406およびSRAM407と接 され、特定のアドレス情報を格納するため 救済アドレス格納レジスタ408とを備えてい 。つまり、本応用例の半導体チップでは、 述のとおり、実施の形態1の半導体装置が、 半導体メモリの不良ビットの救済に用いるヒ ューズ回路に組み込まれている。

 図28は、図27の救済アドレス格納レジスタ408 の構成を示す回路図である。本応用例の半導 体装置400では、簡単のため4ビットの情報を ログラムする構成で説明するが、これに限 されるものではない。F119a、F119b、F119c、F119d はプログラム素子で、各々図1に示す本発明 実施の形態1にかかる半導体装置100の抵抗変 層119に対応する。また、斜線入りの円で示 部分が白金で形成された下部電極118aの側で あることを示している。また、プログラム素 子F119a~F119dの一方の接点F116a~F116dは、図1に示 半導体装置100のコンタクト116の箇所に対応 、もう一方の接点F117a~F117dは、同様に図1に す半導体装置100のコンタクト117の箇所に対 している。そして接点F116a~F116dは、第1の共 信号線であるBUS__Tにともに接続されている

 409はプログラム素子F119a、F119b、F119c、F119 dの何れかを選択するプログラム素子選択回 、410はこれらへの書き込み回路、411はこれ に記録された情報の読出し回路である。412 制御回路で、半導体装置400のBIST回路406より 力される書き込みイネーブル信号WEと、書 込みデータ信号WD、および、半導体装置400全 体の動作に係わるリセット信号RESET、および ロック(図示せず)を入力とし、プログラム 子選択回路409と、書き込み回路410と、読出 回路411の制御信号を出力する。

 プログラム素子選択回路409は、N型MOSトラ ンジスタMN1、MN2、MN3、MN4より構成され、その 各々のソースまたはドレインの一方が、接点 F117a~F117dに繋がる側に接続され、その各々の ースまたはドレインの他方が、第2の共通信 号線であるBUS__Bに接続される。また各々のゲ ートには、制御回路412の出力信号である選択 信号Ga~Gdが接続されている。

 書き込み回路410は、ソースを電源VDDに、 レインを第2の共通信号線BUS_Bに、ゲートを 御回路412の出力信号である低抵抗化指示信 NLR_Wが接続されたP型MOSトランジスタMP1と、 ースをグランドレベルであるVSSに、ドレイ を第1の共通信号線であるBUS_Tに、ゲートに 御回路412の出力信号であるもう一つの低抵 化指示信号LR_Wが接続されたN型MOSトランジ タMN6で、低抵抗化用の書き込み回路を構成 ている。

 また、ソースを電源VDDに、ドレインを第1 の共通信号線BUS_Tに、ゲートを制御回路412の 力信号である高抵抗化指示信号NHR_Wが接続 れたP型MOSトランジスタMP2と、ソースをグラ ドレベルであるVSSに、ドレインを第2の共通 信号線であるBUS_Bに、ゲートに制御回路412の 力信号であるもう一つの高抵抗化指示信号H R_Wが接続されたN型MOSトランジスタMN5で、高 抗化用の書き込み回路を構成している。

 読出し回路411は、第1の共通信号線BUS_Tを レインに、ソースをグランドレベルであるV SSに、ゲートには制御回路412の出力で読出し 示信号であるRGNDが接続されたN型MOSトラン スタMN7と、ソースを第2の共通信号線BUS_Bに レインをノードSOUTとしゲートには制御回路4 12の出力である電圧クランプ信号VCLMPを接続 たN型MOSトランジスタMN8と、ソースを電源VDD ドレインをノードSOUTとしゲートには制御回 路412の出力で負荷指示信号であるN_LDを接続 た負荷電流供給用P型MOSトランジスタMP3と、 のノードSOUTを入力とし所定タイミングでSOU Tのデータをラッチするラッチ回路412で構成 れ、読出し結果を出力信号RDとして出力する 。

 なお、読出し動作時、電圧クランプ信号VCLM Pは、所定電圧VCに設定された定電圧の信号で 、この電圧VCからN型MOSトランジスタMN8の閾値 電圧VTを減じた電圧以下に、概ね第2の共通信 号線BUS_Bの電圧はクランプされ、従って、読 し時にプログラム素子F119a~F119dに印加され 電圧を抑制することでプログラム素子のデ スターブを防ぐ働きをしている。また、負 電流供給用PMOSトランジスタMP3は、プログラ 素子F119a~F119dが高抵抗状態に設定されたと と、低抵抗状態に設定されたときのほぼ中 の電流駆動能力を有するようにトランジス の大きさが設定されており、従って、プロ ラム素子F119a~F119dが高抵抗状態のときノード SOUTはハイレベルに、プログラム素子F119a~F119d が低抵抗状態のときノードSOUTは、ロウイレ ルとなる。

 以上のように構成された半導体装置400にお て、救済アドレス格納レジスタ408に関係す 動作について説明する。

 まずBIST回路406は、診断指示信号TSTを受け取 った場合、SRAM407のメモリブロックの検査を 行する。なお、このメモリブロックの検査 、LSIの製造過程における検査の際、およびLS Iが実際のシステムに搭載された場合におけ 各種の診断実行の際などに行われる。

 そしてメモリブロックの検査の結果、不良 ットが検出された場合、BIST回路406は、書き 込みイネーブル信号WEと書き込みデータ信号W Dを救済アドレス格納レジスタ408へ出力し、 当する不良ビットのアドレス情報を救済ア レス格納レジスタ408に格納する。

 このアドレス情報の格納は、そのアドレス 報に応じて、該当するレジスタが備えるプ グラム素子の抵抗状態を、高抵抗化または 抵抗化することによって、救済アドレス格 レジスタ408に対するアドレス情報の書き込 が行われる。

 アドレス情報の読出しは、半導体装置400の 動時等のリセット期間に実行され、SRAM407内 のレジスタにセットされる。そして、SRAM407 アクセスされる場合、それと同時にそのレ スタのアドレス情報を比較し、一致の場合 SRAM407内に設けられている予備の冗長メモリ ルにアクセスし、情報の読み取りまたは書 込みが行われる。

 次に、救済アドレス格納レジスタ408の動作 、図29のタイミング図を用いて説明する。 29では、書き込みサイクルと読出しサイクル が続けて行われる場合を示しており、また、 プログラム素子F119aおよびF119cにデータ“1” (即ち低抵抗値)を書き込み、プログラム素子 F119bおよびF119dにデータ“0” (即ち高抵抗値) を書き込む場合を例としている。

 なお救済アドレス格納レジスタ408は、クロ クがハイレベルに変化するタイミングに同 して所定の動作が開始し、1クロックサイク ル内で一つのプログラム素子に対する書き込 みまたは読出しが完結するように構成されて いる。

 まず書き込みサイクルの動作について説明 る。

RESET信号と書き込みイネーブル信号WEがとも ハイレベルに設定されると、救済アドレス 納レジスタ408は書き込みサイクルと認識し 書き込み動作が実行される。
クロックサイクル毎にプログラム素子選択回 路409のN型MOSトランジスタMN1~MN4の各ゲートに 選択信号Ga、Gb、Gc、Gdの順番に、所定期間 イレベルを出力され、プログラム素子F119a~F1 19dと第2の共通信号線BUS_Bが順番に接続される 。

 書き込みデータ信号WDは、第1サイクルと第3 サイクルはデータ“1”(即ち低抵抗化)のため 、クロックに同期しNLR_Wをロウレベル、LR_Wを ハイレベルに所定期間設定することでP型MOS ランジスタMP1とN型MOSトランジスタMN6を活性 し、第2の共通信号線BUS_Bの方が第1の共通信 号線BUS_Tに対しハイレベルとなり、プログラ 素子に対し低抵抗化書き込みが起こる方向 電圧印加パルスが設定される。さらに接点F 117aと接点F116aの間の電圧差が図25に示すB点の 電圧に相当する電圧以上になるように、P型MO SトランジスタMP1のソース電圧である電源電 を設定することで、第1サイクルと第3サイク ルではデータ“1”の書き込み(即ち低抵抗化) を行うことができる。

 同様に、書き込みデータ信号WDは、第2サイ ルと第4サイクルはデータ“0”(即ち高抵抗 )のため、クロックに同期しNHR_Wをロウレベ 、HR_Wをハイレベルに所定期間設定すること でP型MOSトランジスタMP2とN型MOSトランジスタM N5が活性化し、第1の共通信号線BUS_Tの方が第2 の共通信号線BUS_Bに対しハイレベルとなり、 ログラム素子に対し高抵抗化書き込みが起 る方向の電圧印加パルスが設定される。さ に接点F117bと接点F116bの間の電圧差が図25に すA点の電圧に相当する電圧以上になるよう に、P型MOSトランジスタMP2のソース電圧であ 電源電圧を設定することで、第2サイクルと 4サイクルではデータ“0”の書き込み(即ち 抵抗化)を行うことができる。

 次に、読出しサイクルについて説明する。

 RESET信号のみがハイレベルに設定されると 救済アドレス格納レジスタ408は読出しサイ ルと認識し、読出し動作が実行される。

 クロックサイクル毎にプログラム素子選択 路409のN型MOSトランジスタMN1~MN4の各ゲート 、選択信号Ga、Gb、Gc、Gdの順番に、所定期間 ハイレベルを出力され、プログラム素子F119a~ F119dと第2の共通信号線BUS_Bが順番に接続され 。

 RGNDは、読出しサイクルの期間中ハイレベル を継続して出力して、N型MOSトランジスタMN7 活性化し、第1の共通信号線BUS_Tをグランド ベルにする。一方、負荷指示信号N_LDは、ク ックに同期してロウレベルが所定期間設定 れ、P型MOSトランジスタMP3を活性化し、第2 共通信号線BUS_Bを通じて選択されたプログラ ム素子F119a~F119dの何れかに負荷電流を供給す 。

 その結果、P型MOSトランジスタMP3の実効的な 抵抗値と、選択されているプログラム素子の 抵抗値の比に対応した電圧にノードSOUTは収 し、そのレベルをハイレベルまたはロウレ ルとして判定し、所定のタイミングでラッ 回路412を用いてラッチすることにより、デ タの読出しを行うことができる。

 以上のように、この応用例のプログラム素 は、簡単な回路と制御方法で高速に素子へ き込みおよびその書換えができるので、製 工程における検査や不良ビットの救済が容 になるだけではなく、経時変化した場合に 不良ビットの救済が可能となるため、長期 に亘って高品質を保つことできるという利 もある。

 また、実施の形態1の半導体装置の場合、最 上層配線の上部に抵抗変化層を形成し、下層 側から電位を引き出す構成で不揮発性の抵抗 変化素子が形成できるので、既存のLSIの製造 プロセスやライブラリを活用し、僅かな製造 工程の追加により安定で信頼性の高いプログ ラム素子を備えることができる。

 なお、応用例1で説明の半導体装置の不良ビ ットの救済用途の他、内部電源電圧の電圧値 調整やタイミング調整、LSIの仕様や機能の切 り替え等、従来知られているヒューズ素子で 適用されている用途にも同様に適用できる。
(実施の形態1の応用例2)
 第2の応用例は、DDR仕様のDRAMとコントロー LSIなどのように複数の半導体装置で構成さ たシステムとしての調整用途に関する。

 数百MHz台の高速クロックで動作するDDRイン ーフェース仕様のDRAMは、大容量でかつ高速 データ転送速度を特徴とするメモリの代表で ある。そのため、これらのメモリを使用して システム設計をする場合、プリント基板上で の個々のメモリの配置場所や配置距離、配線 や信号特性、また個々のLSIのばらつきなどを 考慮して、コントロールLSIやプリント基板を 高精度に設計し、さらにはそれらを配置、接 続したシステムボード上で調整することが必 要となっている。

 図30(a)は、実施の形態1の半導体装置を、DRAM と制御用のLSIで構成されられる半導体システ ムに応用した例を示した図である。ここでは 、図30(a)に示すように、半導体メモリ搭載チ プ(以下、「DRAM501」という)と、半導体メモ 搭載チップと電気的に接続されたコントロ ルLSI搭載チップ(以下、「コントロールLSI502 」という)と、を備え、半導体メモリの不良 ットの救済用の素子として実施の形態1の半 体装置100を用いる後述のヒューズ回路502が コントロールLSI搭載チップに混載されてい 、システム500が例示されている。

 システム500は、DDRインターフェース仕様の 数のDRAM501とコントロールLSI502で構成され、 DRAM501の入出力回路503および、コントロールLS I502の入出力回路504はバス構成で接続され、 互いにデータの受け渡しが行われる。これ は一つまたは複数のプリント基板上(図示せ )に配置されており、お互いは金属配線で接 続され、システムボードを構成している。

 505はヒューズ回路、506は調整回路で入出力 路504を制御する。507は機能ブロックで、こ コントロールLSIが使用される用途の機能を している。ヒューズ回路505は、実施の形態1 の構造で、抵抗変化層119をヒューズ素子とし て必要個数備えており、システム500に配置さ れた複数個のDRAM501の個々とコントロールLSI50 2との間のタイミング遅延情報等がプログラ されており、複数個のDRAM501のうちアクセス 定されたDRAM501に該当するヒューズ素子のプ ログラム情報を読出し、調整回路506を通じて 入出力回路504のデータ取込みタイミング等を 調整する。ヒューズ回路505の構成は、応用例 1で説明した救済アドレス格納レジスタ408と 様なので詳細は省略する。

 以上のように、この応用例のプログラム素 は、簡単な回路と制御方法で高速に素子へ き込みおよびその書換えができる。そのた 、ヒューズ回路505へのプログラム情報の書 込みは、システムボードの設計情報を基に ントロールLSIの製造出荷段階で行う方法や さらにはシステムボードにDRAM501やコントロ ールLSI502が接続されたシステムボードの完成 後でも、搭載された半導体装置やプリント基 板のなど各種ばらつきを反映させて最適値の 書き込みをする個別のシステムボードの調整 が可能となり、システム設計の容易化が図ら れるとともに、信頼性の高い半導体システム を提供することができる。

 またこの実施の形態の場合、最上層配線の 部に抵抗変化層を形成し、下層側から電位 引き出す構成で不揮発性の抵抗変化素子が 成できるので、既存のLSIの製造プロセスや イブラリを活用し、僅かな製造工程の追加 、安定で信頼性の高いプログラム素子を備 ることができる。

 図30(b)は、図30(a)と同じ目的を別形態で実施 したものであり、図30(a)と異なるのは、ヒュ ズ回路の一部がDRAM側に配置されている点に ある。ここでは、
 図30(a)に示すように、半導体メモリ搭載チ プ(以下、「DRAM511」という)と、半導体メモ 搭載チップと電気的に接続されたコントロ ルLSI搭載チップ(以下、「コントロールLSI512 という)と、を備え、半導体メモリの不良ビ ットの救済用の素子として実施の形態1の半 体装置100を用いる後述のヒューズ回路513が 半導体メモリ搭載チップに混載されている システム510が例示されている。

 システム510は、DDRインターフェース仕様の 数のDRAM511とコントロールLSI512で構成され、 DRAM511の入出力回路503および、コントロールLS I512の入出力回路504をバス構成で接続され、 互いにデータの受け渡しが行われる。これ は一つまたは複数のプリント基板上(図示せ )に配置されており、お互いは金属配線で接 続され、システムボードを構成している。

 513はヒューズ回路、514はヒューズ制御回路 515調整回路で入出力回路504を制御する。507 機能ブロックで、このコントロールLSIが使 される用途の機能を有している。ヒューズ 路513は、実施の形態1の構造で、抵抗変化層 119をヒューズ素子として規定の個数備えてい る。ヒューズ回路513とヒューズ制御回路514は 、応用例1で説明した図28に示す救済アドレス 格納レジスタ408に相当する回路が分割配置さ れたものである。ヒューズ回路513には救済ア ドレス格納レジスタ408の内、プログラム素子 F119a、・・・とプログラム素子選択回路409が 置され、ヒューズ制御回路514には救済アド ス格納レジスタ408の書き込み回路410、読出 回路411、制御回路412に相当する回路が配置 れている。また、分割配置されたヒューズ 路513とヒューズ制御回路514は、第1の共通信 号線BUS__T、第2の共通信号線BUS_Bに相当する信 号線で接続される。本応用例では、図30(b)に 線で示すように、DRAM511とコントロールLSIを 繋ぐバスを兼用し、電源投入直後のシステム の初期化段階でDRAMが動作させていない時点 、プログラム情報の伝播を行い、それ以降 通常動作時は、プログラム選択回路によっ ヒューズ素子は電気的に切り離された状態 設定しておく。

 この応用例の場合は、システムボードにDRAM 501やコントロールLSI502が接続されたシステム ボードの完成後でも、搭載された半導体装置 やプリント基板のなど各種ばらつきを反映さ せて最適値の書き込みをする個別のシステム ボードの調整が可能となり、システム設計の 容易化が図られるとともに、信頼性の高い半 導体システムを提供することができる。

 また、この応用例のようにDRAM側にヒューズ 素子を配置する利点は、コントロールLSIは様 々な製造プロセスが採用され、また様々な仕 様や機能のものがLSI化されており、一般的に は多数の製造メーカで少量多品種の開発・生 産が行われている実情がある。

従って、僅かな製造工程の追加と簡単な回路 構成で、安定で信頼性の高いプログラム素子 を備えることが可能であっても、必ずしもこ のようなプログラム素子を必要なシステムに 備えることができるとは限らない。

 一方、DRAMは規格化された仕様で、少品種大 量生産の開発・生産が行われている。実施の 形態1に従うと、DRAMでもその最上層配線の上 に抵抗変化層を形成し、下層側から電位を き出す構成で不揮発性の抵抗変化素子が形 できるので、既存のDRAMの製造プロセスや回 路を活用し、僅かな製造工程の追加と簡単な 回路構成で、安定で信頼性の高いプログラム 素子を備えることができる。

 そして、規定個数だけヒューズ素子をDRAM側 に配置し、その書き込みおよび読出しの制御 仕様を規格化することで、多数のコントロー ルLSIの開発メーカは、その規格に従ってヒュ ーズ制御回路514の設計を既存のコントロール LSIの製造プロセスで設計すればよいことにな り、DRAMを適用するシステムにおいては、本 用例のヒューズ素子を必要なときに使用す ことが広く一般的に可能となる。

 なお、図30(b)において、ヒューズ回路513と ューズ制御回路514をDRAM側とコントロールLSI に分割配置する例を説明したが、図30(a)の うに分割しないでDRAM側に配置する構成であ てもよい。

 また、本応用例はDDR仕様のDRAMを使用するシ ステムの例を示したが、これに限定されるも のではなく、高速のプロセッサーを複数搭載 するようなシステムなどにも同様に適用でき る。
(実施の形態1の応用例3)
 第3の応用例は、各種センサーと半導体装置 で構成されたシステムとしての調整用途に関 する
 図31は、実施の形態1の半導体装置を、外部 報入力装置を有するシステムに応用した例 示す図であり、システム520は、センサー521 、アナログ処理LSI522とデジタル処理LSI527で 成されている。ここでは、外部情報の入力 置(センサー521)と、この入力装置からの出 信号を受け取るアナログ処理LSI搭載チップ( 下、「アナログ処理LSI522」という)と、アナ ログ処理LSI搭載チップからの出力信号を受け 取るデジタル処理LSI搭載チップ(以下、「デ タル処理LSI527」という)と、を備え、アナロ 処理LSI搭載チップの出力の調整用の素子と て実施の形態1の半導体装置100を用いる補正 回路526が、アナログ処理LSI搭載チップに混載 されている、システム520が例示されている。

 センサー521は、外部情報の入力装置に相当 、音源入力のマイクや、位置変化を検出す MEMS、などで構成される。

 アナログ処理LSI522はアンプ523、LPF(ロウパス フィールタ)524、ADC(A-D変換器)525と補正回路526 で構成される。補正回路526は、本発明の実施 の形態1の構造のプログラム素子を備え、応 例1で適用した図28に示す救済アドレス格納 ジスタ408と同様の回路構成を有しており、 ナログ回路の調整方法は従来一般的に知ら ている手段を用いているので詳細は省略す 。

 デジタル処理LSI527は、このLSIが使用され 用途の機能を有している。

 以上のような構成において補正回路526は デジタル処理LSIへ引き渡す信号であるADC525 出力を微調整する手段として使用すること 、センサー521の製造ばらつきと、アナログ 理LSIを構成する各ブロックの製造ばらつき 両方をふくめの補正が行え、高性能なアナ グ回路システムを構成できる。

 アナログ処理LSIは集積度があまり高くない 面、トランジスタばらつき等を抑えた高精 な特性や高出力特性が必要とされるため、 較的加工ルールの緩いCMOSプロセスや、Bi-CMO Sプロセスが用いられることが多い。一方デ タル処理LSIは、高集積で、高速処理が必要 されるため、微細加工を用いたCMOSプロセス 用いられることが多い。

 このような構成においても実施の形態1に従 うと、アナログ処理LSIの最上層配線の上部に 抵抗変化層を形成し、下層側から電位を引き 出す構成で不揮発性の抵抗変化素子が形成で きるので、アナログ処理LSIの製造プロセスや ライブラリを活用し、僅かな製造工程の追加 と簡単な回路構成で、安定で信頼性の高いプ ログラム素子を備えることができ、システム 設計の容易化が図られるとともに、システム ボードの完成後でも個別に調整が行えるので 信頼性の高い半導体システムを提供すること ができる。

 本発明の半導体装置は、電子機器のスイ チ素子として、アナログ素子やメモリ素子 半導体デバイスの素子特性を調整する装置 して、更に、チップ外の多数の半導体装置 センサーなどの電子機器のばらつきを調整 るデバイスとして有効である。


10 従来の不揮発性の抵抗変化素子を搭載し 半導体装置
100,200,300,400,500,600,700,800,900,1000 本発明の不揮 発性の抵抗変化素子を搭載した半導体装置
101 基板
102 本体回路
103 ヒューズ回路
104 トランジスタのゲート電極
105 トランジスタの拡散層
106 第1の層間絶縁層
107 第1のコンタクト
108 第1の配線
109 第2の層間絶縁層
110 第2のコンタクト
111 第(n-1)の配線
112 第nの層間絶縁膜
113 第nのコンタクト
114 最上層配線(第nの配線)
115 第(n+1)の層間絶縁層
116,117 第(n+1)のコンタクト
118a,118b,118c,118d 抵抗変化素子の下部電極
119 抵抗変化層
120 保護膜
121 パッド開口部
122a,122b,122c,122d,122e,122f 抵抗変化素子の上部 極

123 抵抗変化層の開口部

124,125 配線溝