Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
SEMICONDUCTOR DEVICE MANUFACTURING METHOD, WAFER AND WAFER MANUFACTURING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/060514
Kind Code:
A1
Abstract:
Certain numbers of chips having different planar sizes are respectively obtained efficiently from one wafer. Chips (A), (B), (C) have planar sizes different from each other by an integral multiple. The largest chips (C) are arranged in the center of a wafer (1) in the direction of the diameter thereof, the medium chips (B) are arranged outside the chips (B), and the smallest chips (A) are arranged outside the chips (B). From the wafer (1) in which the respective chips (A), (B), (C) are arranged, first the chips (C) are obtained by dicing the largest chips (C) into pieces, then the chips (B) are obtained by dicing the medium chips (B) into pieces, and finally the chips (A) are obtained by dicing the smallest chips (A) into pieces. Thus, certain numbers of chips (A), (B), (C) can be respectively obtained from the wafer (1) while being prevented from being broken at a time of dicing at a position where scribe lines cross in a T shape.

More Like This:
Inventors:
SUZUKI AKIYOSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/071565
Publication Date:
May 14, 2009
Filing Date:
November 06, 2007
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
FUJITSU MICROELECTRONICS LTD (JP)
SUZUKI AKIYOSHI (JP)
International Classes:
H01L21/301
Foreign References:
JPH09199377A1997-07-31
JPH08186064A1996-07-16
JP2001148358A2001-05-29
JPH0737766A1995-02-07
Attorney, Agent or Firm:
HATTORI, Kiyoshi (Hachioji Azumacho Center Building9-8, Azuma-cho, Hachioji-shi, Tokyo 82, JP)
Download PDF:
Claims:
 一のウエハから異なる平面サイズの半導体装置を形成する半導体装置の製造方法において、
 前記半導体装置を平面サイズの大きいものほど前記ウエハの中央側に配置されるように形成する工程と、
 前記半導体装置が形成された前記ウエハをスクライブラインに沿って切断して前記半導体装置を個片化し、個片化された前記半導体装置を取得する工程と、
 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
 前記半導体装置を形成する工程においては、
 前記半導体装置のうち最大平面サイズの半導体装置を、前記ウエハの中央部に、前記ウエハの直径方向に整列配置されるように形成し、
 整列配置された前記最大平面サイズの半導体装置の外側に、より小さな平面サイズの半導体装置を、前記最大平面サイズの半導体装置の整列方向と同方向に整列配置されるように形成することを特徴とする請求の範囲第1項記載の半導体装置の製造方法。
 前記半導体装置を形成する工程においては、
 前記半導体装置のうち最大平面サイズの半導体装置を、前記ウエハの中央部に配置されるように形成し、
 前記ウエハの中央部に配置された前記最大平面サイズの半導体装置の周囲に、より小さな平面サイズの半導体装置を、周状に配置されるように形成することを特徴とする請求の範囲第1項記載の半導体装置の製造方法。
 前記半導体装置が形成された前記ウエハをスクライブラインに沿って切断して前記半導体装置を個片化し、個片化された前記半導体装置を取得する工程においては、
 前記半導体装置のうち平面サイズが大きなものから順に、個片化し取得することを特徴とする請求の範囲第1項記載の半導体装置の製造方法。
 前記ウエハを、前記半導体装置のうち一の平面サイズの半導体装置が個片化されるようにスクライブラインに沿って切断し、個片化された前記一の平面サイズの半導体装置を取得し、
 前記一の平面サイズの半導体装置を取得した後のウエハを、前記一の平面サイズの半導体装置の次に小さな平面サイズの半導体装置が個片化されるようにスクライブラインに沿って切断し、個片化された前記次に小さな平面サイズの半導体装置を取得することを特徴とする請求の範囲第4項記載の半導体装置の製造方法。
 前記半導体装置は、平面サイズが整数倍異なっていることを特徴とする請求の範囲第1項記載の半導体装置の製造方法。
 前記半導体装置のうちの一の平面サイズの半導体装置のスクライブラインのうち少なくとも一のスクライブラインは、他のいずれの平面サイズの半導体装置の一のスクライブラインとも一方向に連続することを特徴とする請求の範囲第1項記載の半導体装置の製造方法。
 異なる平面サイズの半導体装置が形成されたウエハにおいて、
 前記半導体装置が平面サイズの大きいものほど前記ウエハの中央側に配置されるように形成されていることを特徴とするウエハ。
 前記半導体装置のうち最大平面サイズの半導体装置が、前記ウエハの中央部に、前記ウエハの直径方向に整列配置されるように形成され、
 整列配置された前記最大平面サイズの半導体装置の外側に、より小さな平面サイズの半導体装置が、前記最大平面サイズの半導体装置の整列方向と同方向に整列配置されるように形成されていることを特徴とする請求の範囲第8項記載のウエハ。
 前記半導体装置のうち最大平面サイズの半導体装置が、前記ウエハの中央部に配置されるように形成され、
 前記ウエハの中央部に配置された前記最大平面サイズの半導体装置の周囲に、より小さな平面サイズの半導体装置が、周状に配置されるように形成されていることを特徴とする請求の範囲第8項記載のウエハ。
 前記半導体装置は、平面サイズが整数倍異なっていることを特徴とする請求の範囲第8項記載のウエハ。
 前記半導体装置のうちの一の平面サイズの半導体装置のスクライブラインのうち少なくとも一のスクライブラインは、他のいずれの平面サイズの半導体装置の一のスクライブラインとも一方向に連続することを特徴とする請求の範囲第8項記載のウエハ。
 異なる平面サイズの半導体装置が形成されたウエハの製造方法において、
 前記半導体装置を平面サイズの大きいものほど前記ウエハの中央側に配置されるように形成する工程を有することを特徴とするウエハの製造方法。
 前記半導体装置のうち最大平面サイズの半導体装置を、前記ウエハの中央部に、前記ウエハの直径方向に整列配置されるように形成し、
 整列配置された前記最大平面サイズの半導体装置の外側に、より小さな平面サイズの半導体装置を、前記最大平面サイズの半導体装置の整列方向と同方向に整列配置されるように形成することを特徴とする請求の範囲第13項記載のウエハの製造方法。
 前記半導体装置のうち最大平面サイズの半導体装置を、前記ウエハの中央部に配置されるように形成し、
 前記ウエハの中央部に配置された前記最大平面サイズの半導体装置の周囲に、より小さな平面サイズの半導体装置を、周状に配置されるように形成することを特徴とする請求の範囲第13項記載のウエハの製造方法。
 前記半導体装置は、平面サイズが整数倍異なっていることを特徴とする請求の範囲第13項記載のウエハの製造方法。
 前記半導体装置のうちの一の平面サイズの半導体装置のスクライブラインのうち少なくとも一のスクライブラインは、他のいずれの平面サイズの半導体装置の一のスクライブラインとも一方向に連続することを特徴とする請求の範囲第13項記載のウエハの製造方法。
Description:
半導体装置の製造方法、ウエハ よびウエハの製造方法

 本発明は、半導体装置の製造方法、ウエ およびウエハの製造方法に関し、特に、1枚 のウエハから複数種のチップを得る半導体装 置の製造方法、複数種のチップが形成されて いるウエハおよびそのようなウエハの製造方 法に関する。

 従来、半導体装置の製造においては、1枚 のウエハに同じ平面サイズのチップ(半導体 置)を複数形成し、そのウエハをダイシング て個片化したチップを得る方法が一般的に いられている。ダイシングに関しては、そ 際に生じる切粉等をウエハ上から除去しな らダイシングを行う方法等が提案されてい (例えば、特許文献1,または2参照。)。

 また、近年では、1枚のウエハに異なる平面 サイズのチップを複数形成することも提案さ れている。例えば、ウエハの中央部領域およ び周辺部領域の歩留まりが、それらの中間領 域の歩留まりよりも低い場合に、その中央部 領域および周辺部領域に中間領域よりも小さ なチップを形成し、ウエハ全体としての歩留 まりを向上させる試みがなされている(例え 、特許文献3参照。)。

特開昭61-290010号公報

特開平3-181148号公報

特許第2766857号公報

 ウエハに複数形成したチップは、ダイシン された後、回路基板等に実装される。
 ここで、図17はウエハのチップレイアウト 一例を示す平面模式図、図18はウエハのダイ シングを説明するための断面模式図である。

 一般的には、図17に示すように、1枚のウ ハ100には、同じ平面サイズの複数のチップ1 01が整然と配置されるように形成され、これ のチップ101をダイシングにより個々に切り ける。ウエハ100のダイシングでは、チップ1 01間に縦横に設けられているスクライブライ 102a,102bに沿って、図18に示すように、円形 ダイヤモンドカッタ103を回転させながら進 させ、各チップ101を個片化する。

 図19はスクライブラインの説明図である。
 図19に示すように、スクライブライン102a,102 bは、直線的に設けられ、図17に示したウエハ 100のようにすべて同じ平面サイズのチップ101 を形成している場合には、隣接する4つ(ある は3つ)のチップ101間のスクライブライン102a, 102bは、十字に交差するようになる。したが て、ダイヤモンドカッタ103をそれぞれのス ライブライン102a,102bに沿って直線的に進行 せることにより、それらの隣接チップ101を り離すことができる。

 ところが、1枚のウエハに異なる平面サイズ の複数のチップを形成する場合には、スクラ イブラインがT字に交差する部分がでてくる
 図20はスクライブラインの別の説明図であ 。

 この図20に示すように、ある平面サイズ 2つのチップ200に、それらとは異なる平面サ ズのチップ201が隣接して配置されて、スク イブライン202a,202bがT字に交差しているよう な場合を想定する。この場合、ダイヤモンド カッタ103をスクライブライン202aに沿って直 的に進行させることにより、それらの隣接 ップ200,201間を切り離すことは可能である。

 しかし、隣接する2つのチップ200間を切り 離すために、ダイヤモンドカッタ103をスクラ イブライン202bに沿って直線的に進行させる 、もう1種のチップ201にダイヤモンドカッタ1 03の切り込みが入り、チップ201が破壊されて まう。このようなスクライブライン202a,202b T字交差を避ければ、1枚のウエハから取得 れるチップ数が大きく低下してしまう。

 このように、1枚のウエハに異なる平面サ イズの複数のチップを形成する場合には、取 得する各平面サイズのチップ数をそれぞれ一 定数確保しつつ、ダイシングが可能か否か、 可能であればそのダイシングに伴う工程負荷 等も考慮した上で、チップをレイアウトする 必要がある。

 本発明は、このような点に鑑みてなされ ものであり、1枚のウエハから異なる平面サ イズのチップを一定数、効率的に取得するこ とのできる半導体装置の製造方法を提供する ことを目的とする。

 また、本発明では、異なる平面サイズの ップを一定数、効率的に取得することので るウエハ、およびそのようなウエハの製造 法を提供することを目的とする。

 本発明では、上記課題を解決するために 一のウエハから異なる平面サイズの半導体 置を形成する半導体装置の製造方法におい 、前記半導体装置を平面サイズの大きいも ほど前記ウエハの中央側に配置されるよう 形成する工程と、前記半導体装置が形成さ た前記ウエハをスクライブラインに沿って 断して前記半導体装置を個片化し、個片化 れた前記半導体装置を取得する工程と、を することを特徴とする半導体装置の製造方 が提供される。

 このような半導体装置の製造方法によれ 、一のウエハに、異なる平面サイズの半導 装置を、平面サイズの大きいものほどその 央側に配置されるように形成し、それらを 片化し、取得する。これにより、各平面サ ズの半導体装置の取得数をそれぞれ確保し つ、個片化および取得を適切に行うことが 能になる。

 また、本発明では、異なる平面サイズの 導体装置が形成されたウエハにおいて、前 半導体装置が平面サイズの大きいものほど 記ウエハの中央側に配置されるように形成 れていることを特徴とするウエハが提供さ る。

 さらに、本発明では、異なる平面サイズ 半導体装置が形成されたウエハの製造方法 おいて、前記半導体装置を平面サイズの大 いものほど前記ウエハの中央側に配置され ように形成する工程を有することを特徴と るウエハの製造方法が提供される。

 本発明では、一のウエハに、異なる平面 イズの半導体装置を、平面サイズの大きい のほどその中央側に配置されるように形成 る。これにより、各平面サイズの半導体装 の取得数をそれぞれ確保しつつ、ダイシン 工程を複雑化せずに個片化および取得を適 に行うことが可能になり、一のウエハから なる平面サイズの半導体装置を一定数、効 的に取得することが可能になる。

 本発明の上記および他の目的、特徴およ 利点は本発明の例として好ましい実施の形 を表す添付の図面と関連した以下の説明に り明らかになるであろう。

第1の実施の形態のウエハのチップレイ アウトの一例を示す平面模式図である。 レチクルの構成例を示す図である。 第1の実施の形態の露光方法の説明図で ある。 第1の実施の形態のダイシング前の状態 を示す要部断面模式図である。 第1の実施の形態の第1のダイシング工 の要部平面模式図である。 図5のX-X断面模式図である。 第1の実施の形態のチップ取得工程の要 部断面模式図である。 第1の実施の形態の第2のダイシング工 の要部平面模式図である。 図8のY-Y断面模式図である。 第1の実施の形態の第3のダイシング工 の要部平面模式図である。 図10のZ-Z断面模式図である。 第2の実施の形態のウエハのチップレ アウトの一例を示す平面模式図である。 第2の実施の形態の露光方法の説明図 ある。 第2の実施の形態の第1のダイシング工 の要部平面模式図である。 第2の実施の形態の第2のダイシング工 の要部平面模式図である。 第2の実施の形態の第3のダイシング工 の要部平面模式図である。 ウエハのチップレイアウトの一例を示 す平面模式図である。 ウエハのダイシングを説明するための 断面模式図である。 スクライブラインの説明図である。 スクライブラインの別の説明図である 。

 以下、本発明の実施の形態を、図面を参照 て詳細に説明する。
 まず、第1の実施の形態について説明する。
 図1は第1の実施の形態のウエハのチップレ アウトの一例を示す平面模式図である。

 この図1に示す第1の実施の形態のウエハ1 は、3種類の平面サイズのチップ(半導体装 )A,B,Cがそれぞれ複数形成されている。チッ A,B,Cの平面サイズは、チップAが平面正方形 でその縦横比を1:1としたときに、チップBが 面長方形状でその縦横比が2:1、チップCが平 面正方形状でその縦横比が2:2となるような関 係になっている。

 チップA,B,Cのうち、その平面サイズが最 のチップCは、ウエハ1の中央部に、ウエハ1 直径方向(図面上下方向)に直線的に整列配置 されて形成されている。中間平面サイズのチ ップBは、その最大平面サイズのチップCの外 (チップCの列群の両側)に、チップCの整列方 向と同方向(図面上下方向)に直線的に整列配 されて形成されている。最小平面サイズの ップAは、その中間平面サイズのチップBの らに外側(チップBの列群の両側)に、チップB 整列方向と同方向(図面上下方向)に直線的 整列配置されて形成されている。

 この図1には、チップA,B,Cをそれぞれ2列ず つ形成した場合を例示している。また、長方 形状のチップBは、すべて同じ向きで配置し いる。各チップA,B,Cの平面サイズの関係より 、2列分のチップBの幅は、2列分のチップAの 、1列分のチップCの幅に相当する。また、2 分のチップAの幅は、1行分のチップBの幅、1 分のチップCの幅に相当する。

 このように異なる平面サイズのチップA,B, Cを配置するにあたっては、平面サイズの大 いものほど中央側に整列配置する。そのよ な配置とすることにより、小さなチップA,B 取得数を確保しつつ、一定数の大きなチッ Cを取得することが可能になる。

 続いて、このような構成を有するウエハ1の 形成方法について説明する。
 チップ内部の回路パターン形成には、通常 フォトリソグラフィ技術が用いられ、所定 ターン形成用のレチクルを用いてレジスト 露光し、露光後の現像によりレジストパタ ンを形成し、そのレジストパターンをマス にエッチング等の処理が行われる。上記の うな3種類のチップA,B,Cを有するウエハ1を形 成するため、ここでは、次の図2に例示する うなレチクルを用いる。

 図2はレチクルの構成例を示す図である。
 この図2に示すレチクル2は、最小平面サイ のチップAの形成に用いるレチクルパターン 形成されている領域2a、中間平面サイズの ップBの形成に用いるレチクルパターンが形 されている領域2b、および最大平面サイズ チップCの形成に用いるレチクルパターンが 成されている領域2cを有している。

 ここでは、各チップA,B,Cの平面サイズの 係より、領域2aに4個分のチップAのレチクル ターンが2行2列グループ化されて配置され 領域2bに2個分のチップBのレチクルパターン 1行2列グループ化されて配置され、領域2cに 1個分のチップCのレチクルパターンが配置さ ている。

 このようなレチクル2を用いた露光は、次の ようにして行うことができる。
 図3は第1の実施の形態の露光方法の説明図 ある。
 チップCを形成する領域1cに対しては、レチ ル2のチップA,B形成用の領域2a,2bをマスク(遮 光)し、レチクル2のチップC形成用の領域2cの を用い、そこに形成されているレチクルパ ーンを露光する。ここでは、このチップCを 形成する領域1cに、1回のショットにつき1個 のチップCのレチクルパターンが露光される

 また、チップCを形成する領域の外側のチ ップBを形成する領域1bに対しては、レチクル 2のチップA,C形成用の領域2a,2cをマスクし、レ チクル2のチップB形成用の領域2bのみを用い そこに形成されているレチクルパターンを 光する。ここでは、このチップBを形成する 域1bに、1回のショットにつき1行2列の2個分 チップBのレチクルパターンが露光される。

 また、チップBを形成する領域の外側のチ ップAを形成する領域1aに対しては、レチクル 2のチップB,C形成用の領域2b,2cをマスクし、レ チクル2のチップA形成用の領域2aのみを用い そこに形成されているレチクルパターンを 光する。ここでは、このチップAを形成する 域1aに、1回のショットにつき2行2列の4個分 チップAのレチクルパターンが露光される。

 このようにして露光を行い、各チップA,B, Cの形成に必要な処理を行っていくことによ 、最終的に、所定の位置に所定の構成のチ プA,B,Cが形成された、図1に示したようなウ ハ1が形成される。

 各チップA,B,Cを形成した後は、そのウエハ1 ダイシングを行い、個片化した各チップA,B, Cを取得する。
 図4は第1の実施の形態のダイシング前の状 を示す要部断面模式図である。なお、図4は 1のL-L断面の模式図である。

 チップA,B,Cを形成したウエハ1のダイシン を行う際には、まず、図4に示すように、そ のウエハ1をウエハキャリア上の粘着フィル 3に貼り付け、動かないように固定する。こ ような状態から、チップA,B,Cのダイシング よび取得を、大きく3段階に分けて、順に行 ていく。

 図5は第1の実施の形態の第1のダイシング工 の要部平面模式図、図6は図5のX-X断面模式 である。
 まず、第1のダイシング工程では、ダイヤモ ンドカッタを用い、図5に点線で示すように ウエハ1を最大のチップCの平面サイズで縦( )方向および横(行)方向にダイシングし、チ プCを個片化する。図5には、切断されたウエ ハ1のスクライブラインを太線で示している

 この第1のダイシング工程においては、チ ップCは完全にウエハ1から切り離されて個片 されるが、チップA,B,Cの平面サイズおよび 置の関係から、個々のチップA,Bは完全には 片化されない。

 すなわち、図5および図6に示したように チップAの場合には、この第1のダイシング工 程後にも、列方向に隣接するものの間の一部 のスクライブラインはダイシングされずに残 り、行方向に隣接するものの間のスクライブ ラインはダイシングされずに残るようになる 。また、チップBの場合には、この第1のダイ ング工程後にも、行方向に隣接するものの のスクライブラインはダイシングされずに るようになる。

 ダイシングの際にはダイヤモンドカッタ 切る深さをチップA,B,Cの厚みに応じて制御 るため、粘着フィルム3には軽微なダメージ 入るが、完全に切断されてしまうことはな 。また、粘着フィルム3と切断後のチップA,B ,Cのエッジ部分には、若干の剥離が生じるこ もあるが、チップA,B,Cが粘着フィルム3から 全に剥離してしまうことはない。

 この図5および図6に示したようにしてダイ ングを行った後に、個片化したチップCのみ ウエハ1からピックアップして取得する。
 図7は第1の実施の形態のチップ取得工程の 部断面模式図である。

 個片化したチップCを取得する際には、ま ず、特定のチップCを粘着フィルム3の背面か ピン4で押し上げると共に、その押し上げら れたチップCをエアピンセット5でピックアッ して取得する。これを、個片化されている べてのチップCを取得するまで、順次繰り返 す。

 このようにしてチップCを取得した後、第 2のダイシング工程に進む。なお、第1のダイ ング工程後、各チップA,B,Cは粘着フィルム3 貼り付いたままであり、その状態からチッ Cのみを取得したときにも、残るチップA,Bは 粘着フィルム3に貼り付いたままで、その位 がずれてしまうことはない。

 図8は第1の実施の形態の第2のダイシング工 の要部平面模式図、図9は図8のY-Y断面模式 である。
 第2のダイシング工程では、先の第1のダイ ング工程でチップCのみが取得されたウエハ1 を、図8に点線で示すように、さらに縦(列)方 向にダイシングする。これにより、横(行)方 に隣接するチップAの間のスクライブライン をダイシングし、同じく行方向に隣接するチ ップBの間のスクライブラインをダイシング る。図8には、切断されたウエハ1のスクライ ブラインを太線で示している。

 図8および図9に示したように、すべての ップBが、この第2のダイシング工程のダイシ ングと、先の第1のダイシング工程とにより 個片化される。チップAについては、この第2 のダイシング工程後にも、列方向に隣接する ものの間の一部のスクライブラインが、依然 ダイシングされずに残る。

 このような第2のダイシング工程後、個片 化されたすべてのチップBをそれぞれ、ピン4 押し上げ、エアピンセット5でピックアップ する。このようにしてチップBを取得した後 第3のダイシング工程に進む。なお、チップB を取得したときにも、残るチップAは粘着フ ルム3に貼り付いたままで、その位置がずれ しまうことはない。

 図10は第1の実施の形態の第3のダイシング工 程の要部平面模式図、図11は図10のZ-Z断面模 図である。
 第3のダイシング工程では、先の第1,第2のダ イシング工程でチップC,Bが取得されたウエハ 1を、図10に点線で示すように、さらに横(行) 向にダイシングする。これにより、縦(列) 向に隣接するチップAの間のスクライブライ をダイシングする。図10には、切断された エハ1のスクライブラインを太線で示してい 。

 図10および図11に示したように、すべてのチ ップAが、この第3のダイシング工程のダイシ グと、先の第1,第2のダイシング工程とによ 、個片化される。
 このような第3のダイシング工程後、個片化 されたすべてのチップAをそれぞれ、ピン4で し上げ、エアピンセット5でピックアップす る。これにより、異なる平面サイズのチップ A,B,Cがすべて取得されるようになる。

 このように、異なる平面サイズのチップA ,B,Cを、ダイシングを考慮して適切にレイア トして形成し、適切な順序でダイシングす ことにより、1枚のウエハ1から複数平面サイ ズのチップA,B,Cを、それぞれ一定数、効率的 取得することができる。

 また、上記のようなウエハ1であっても、 単一平面サイズのチップのみを形成したウエ ハの場合に比べ、ダイシングの方法自体が大 きく変更されることはない。すなわち、チッ プCを個片化する第1のダイシング工程では、 一平面サイズのチップのみを形成したウエ の場合と同様、縦横にダイシングするが、 りのチップB,Cを個片化する第2,第3のダイシ グ工程ではそれぞれ、縦方向のみ、横方向 みに、ウエハ1の端から端までダイシングす る。そのため、ダイシング工程を複雑化せず 、工程負荷の増加を抑えて、各チップA,B,Cを 片化し、取得することができる。

 なお、ここでは、ウエハ1に3種類のチッ A,B,Cを2列ずつ配置する場合を例示したが、 エハ1に形成可能なトータルのチップ数や各 ップA,B,Cの取得すべきチップ数等に応じ、 れぞれ3列以上の配置としてもよい。

 また、ここでは、各チップA,B,Cの平面サ ズが整数倍の関係となっている場合につい 説明したが、異なる平面サイズのチップの イシングラインを適切に一致させるように れば、必ずしもそれらの平面サイズが整数 の関係となっていることを要しない。

 次に、第2の実施の形態について説明する。
 図12は第2の実施の形態のウエハのチップレ アウトの一例を示す平面模式図である。

 この図12に示す第2の実施の形態のウエハ1 0には、3種類の平面サイズのチップA,B,Cが同 円状に配置されている点で、上記第1の実施 形態のウエハ1と相違する。すなわち、この ウエハ10には、その中央部に最大平面サイズ チップCが形成され、その周囲に中間平面サ イズのチップBが周状に形成され、さらにそ 周囲に最小平面サイズのチップAが周状に形 されている。

 このように異なる平面サイズのチップA,B,C 配置するにあたっては、各チップA,B,Cの取得 数を考慮し、平面サイズの大きいものほど中 央側に配置する。
 このようなウエハ10の形成には、上記図2に したような構成を有するレチクル2を用いる ことができる。

 図13は第2の実施の形態の露光方法の説明図 ある。
 図13に示すように、チップCを形成する領域1 0cに対しては、レチクル2のチップC形成用の 域2cのみを用いて露光し、チップBを形成す 領域10bに対しては、レチクル2のチップB形成 用の領域2bのみを用いて露光し、チップAを形 成する領域10aに対しては、レチクル2のチッ A形成用の領域2aのみを用いて露光する。

 このようにして露光を行い、各チップA,B, Cの形成に必要な処理を行っていくことによ 、最終的に、所定の位置に所定の構成のチ プA,B,Cが形成されたウエハ10が形成される。

 このようなウエハ10のダイシングおよび各 ップA,B,Cの取得は、次のようにして行うこと ができる。
 図14は第2の実施の形態の第1のダイシング工 程の要部平面模式図である。

 まず、第1のダイシング工程では、粘着フ ィルムに貼り付け固定したウエハ10を、ダイ モンドカッタを用い、図14に点線で示すよ に、最大のチップCの平面サイズで縦(列)方 および横(行)方向にダイシングし、チップC 個片化する。図14には、切断されたウエハ10 スクライブラインを太線で示している。こ とき、チップA,B,Cの平面サイズおよび配置 関係から、個々のチップA,Bは個片化されな 。

 この第1のダイシング工程後、個片化され たすべてのチップCをそれぞれ、図7に示した と同様にして、ピン4で押し上げ、エアピン セット5でピックアップする。このようにし チップCを取得した後、第2のダイシング工程 に進む。なお、チップCを取得したときにも 残るチップA,Bは粘着フィルム3に貼り付いた まで、その位置がずれてしまうことはない

 図15は第2の実施の形態の第2のダイシング工 程の要部平面模式図である。
 第2のダイシング工程では、先の第1のダイ ング工程でチップCのみが取得されたウエハ1 0を、図15に点線で示すように、さらに縦(列) 向にダイシングする。これにより、横(行) 向に隣接するチップAの間のスクライブライ をダイシングし、同じく行方向に隣接する ップBの間のスクライブラインをダイシング する。図15には、切断されたウエハ10のスク イブラインを太線で示している。図15に示し たように、すべてのチップBが、この第2のダ シング工程のダイシングと、先の第1のダイ シング工程とにより、個片化される。

 この第2のダイシング工程後、個片化され たすべてのチップBをそれぞれ、図9に示した と同様にして、ピン4で押し上げ、エアピン セット5でピックアップする。このようにし チップBを取得した後、第3のダイシング工程 に進む。なお、チップBを取得したときにも 残るチップAは粘着フィルム3に貼り付いたま まで、その位置がずれてしまうことはない。

 図16は第2の実施の形態の第3のダイシング工 程の要部平面模式図である。
 第3のダイシング工程では、先の第1,第2のダ イシング工程でチップC,Bが取得されたウエハ 10を、図16に点線で示すように、さらに横(行) 方向にダイシングし、すべてのチップAを個 化する。図16には、切断されたウエハ10のス ライブラインを太線で示している。

 この第3のダイシング工程後、個片化され たすべてのチップAをそれぞれ、図11に示した のと同様にして、ピン4で押し上げ、エアピ セット5でピックアップする。これにより、 なる平面サイズのチップA,B,Cがすべて取得 れる。

 以上説明したように、例えば平面サイズ 整数倍異なるチップA,B,Cについて、最大平 サイズのチップCをウエハ1の中央部にその直 径方向に整列配置し、その外側に中間平面サ イズのチップBを整列配置し、さらにその外 に最小平面サイズのチップAを整列配置する また、最大平面サイズのチップCをウエハ10 中央部に配置し、その周囲に中間平面サイ のチップBを配置し、さらにその周囲に最小 平面サイズのチップAを配置する。そして、 のように各チップA,B,Cを配置したウエハ1,10 ついて、まず最大平面サイズのチップCを完 に個片化するダイシングを行ってチップCを 取得し、続いて中間平面サイズのチップBを 全に個片化するダイシングを行ってチップB 取得し、最後に最小平面サイズのチップAを 完全に個片化するダイシングを行ってチップ Aを取得する。これにより、各ウエハ1,10から れぞれ、複数平面サイズのチップA,B,Cを、 イシングの方法自体を大きく変更すること く、一定の取得数を確保しつつ、ダイシン 時にスクライブラインのT字交差位置での破 を回避して、取得することができる。

 なお、以上の説明では、1枚のウエハ1,10 3種類の平面サイズのチップA,B,Cを形成する うにしたが、勿論、平面サイズは3種類に限 されるものではなく、2種類や4種類以上の 合にも、各チップを上記同様に配置し、上 同様にダイシングして取得するようにすれ よい。

 また、以上の説明では、図2に示したよう なレチクル2を用いた場合を例に説明したが チップA,B,Cを形成するために用いるレチクル の構成は、任意に変更可能である。例えば、 ウエハ1に形成する各平面サイズのチップA,B,C の数やその形成領域等に応じ、各領域2a,2b,2c 1ショットの露光で賄うチップ数を変更して も構わない。形成するチップが2種類や4種類 上の場合も同様である。

 上記については単に本発明の原理を示す のである。さらに、多数の変形、変更が当 者にとって可能であり、本発明は上記に示 、説明した正確な構成および応用例に限定 れるものではなく、対応するすべての変形 および均等物は、添付の請求項およびその 等物による本発明の範囲とみなされる。

符号の説明

 1,10 ウエハ
 1a,1b,1c,2a,2b,2c,10a,10b,10c 領域
 2 レチクル
 3 粘着フィルム
 4 ピン
 5 エアピンセット
 A,B,C チップ




 
Previous Patent: SWITCH

Next Patent: WO/2009/060515