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Patent Searching and Data


Title:
SEMICONDUCTOR DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/136591
Kind Code:
A1
Abstract:
A semiconductor device provided with a first layered body including, in the stated order, a first heat dissipating plate (110), a first insulative layer (112), a first electrically conductive layer (113), and a first semiconductor element (10); a second layered body including, in the stated order, a second heat dissipating plate (120), a second insulative layer (122), a second electrically conductive layer (123), and a second semiconductor element (20) consisting of a semiconductor material different from the material of the first semiconductor; and a connecting section (130) for electrically interconnecting the first electrically conductive layer and the second electrically conductive layer, wherein the first layered body and the second layered body are thermally insulated.

Inventors:
SOENO AKITAKA (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/058507
Publication Date:
November 12, 2009
Filing Date:
April 30, 2009
Export Citation:
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Assignee:
TOYOTA MOTOR CO LTD (JP)
SOENO AKITAKA (JP)
International Classes:
H01L25/07; H01L23/473; H01L25/18
Foreign References:
JP2004095670A2004-03-25
JP2008060430A2008-03-13
JP2005159024A2005-06-16
JPH0493159U1992-08-13
JP2004047883A2004-02-12
Attorney, Agent or Firm:
ITOH, TADAHIKO (JP)
Tadahiko Ito (JP)
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Claims:
 第1放熱板、第1絶縁層、第1導電層、及び第1半導体素子をこの順で含む第1積層体と、
 第2放熱板、第2絶縁層、第2導電層、及び前記第1半導体とは異なる半導体材料で形成される第2半導体素子をこの順で含む第2積層体と、
 前記第1導電層及び前記第2導電層を電気的に接続する接続部と
 を備え、前記第1積層体と前記第2積層体は、熱的に絶縁される、半導体装置。
 前記第2半導体素子は前記第1半導体素子よりも温度定格上限が高い半導体素子であり、前記第2半導体素子と前記第2導電層との間を電気的に接続する半田は、前記第1半導体素子と前記第1導電層との間を電気的に接続する半田よりも耐熱性の高い半田材料で構成される、請求項1に記載の半導体装置。
 前記第2半導体素子は前記第1半導体素子よりも温度定格上限が高い半導体素子であり、前記第2絶縁層と前記第2放熱板との間を接続する半田は、前記第1絶縁層と前記第1放熱板との間を接続する半田よりも耐熱性の高い半田材料で構成される、請求項1に記載の半導体装置。
 前記第2半導体素子は前記第1半導体素子よりも温度定格上限が高い半導体素子であり、
 前記第1放熱板及び前記第2放熱板を搭載する冷却装置をさらに備え、
 前記第2半導体素子は、前記冷却装置の冷媒の流路において、前記第1半導体素子よりも上流側に配設される、請求項1に記載の半導体装置。
 前記第2放熱板が前記冷却装置の上に搭載される第2領域の面積は、前記第1放熱板が前記冷却装置の上に搭載される第1領域の面積よりも広い、請求項4に記載の半導体装置。
 前記第1放熱板と前記第2放熱板とは、前記冷却装置への搭載位置が高さ方向で異なる、請求項4に記載の半導体装置。
 前記第1半導体と前記第2半導体とは、温度定格上限が異なる半導体材料で構成される、請求項1に記載の半導体装置。
 前記第1積層体と、前記第2積層体との間には、樹脂製の熱絶縁部が配設される、請求項1に記載の半導体装置。
 前記第1半導体素子はSi半導体素子であり、前記第2半導体素子はSiC半導体素子、GaN半導体素子、又はダイアモンド半導体素子である、請求項1に記載の半導体装置。
 前記第1半導体素子は、インバータ又はコンバータに含まれるIGBTであり、前記第2半導体素子は前記IGBTと対をなすダイオードである、請求項1に記載の半導体装置。
 前記IGBT及び前記ダイオードの組を含むインバータ又はコンバータがモジュール化された電力変換装置群として構成される、請求項10に記載の半導体装置。
Description:
半導体装置

 本発明は、複数の半導体素子を含み、放 効率を向上させた半導体装置に関する。

 従来より、互いに異なる半導体材料で形 される複数種類の半導体素子を含む半導体 置が提案されている。例えば、モータ駆動 の電力変換装置には、IGBT(Insulated Gate Bipola r Transistor)と、このIGBTと対をなすダイオード とを含むIGBTモジュールが用いられている。 のIGBTモジュールに含まれるIGBTとダイオード の温度定格上限が異なる場合には、温度定格 上限の高い方の素子を炭化珪素(SiC)で作製し( すなわちSiC半導体素子で構成し)、温度定格 限の低い方の素子を珪素(Si)で作製する(すな わちSi半導体素子で構成する)ことが提案され ている(例えば、特許文献1参照)。

 炭化珪素は珪素よりも耐熱性が高いが、 素製の半導体よりも製造が困難であること ら、トランジスタのようなスイッチング素 よりも構造の簡単なダイオードに用いられ いる。

特開2004-221381号公報

 しかしながら、従来の半導体装置では、 度定格上限の異なる半導体素子同士が共通 放熱板に搭載されていたため、放熱効率の 下や、熱干渉によって半導体素子の動特性 影響が生じることによる信頼性の低下が生 るという課題があった。

 そこで、本発明は、放熱効率を向上させ これにより信頼性を向上させた半導体装置 提供することを目的とする。

 本発明の一局面の半導体装置は、第1放熱板 、第1絶縁層、第1導電層、及び第1半導体素子 をこの順で含む第1積層体と、第2放熱板、第2 絶縁層、第2導電層、及び前記第1半導体とは なる半導体材料で形成される第2半導体素子 をこの順で含む第2積層体と、
 前記第1導電層及び前記第2導電層を電気的 接続する接続部とを備え、前記第1積層体と 記第2積層体は、熱的に絶縁される。

 また、前記第2半導体素子は前記第1半導 素子よりも温度定格上限が高い半導体素子 あり、前記第2半導体素子と前記第2導電層と の間を電気的に接続する半田は、前記第1半 体素子と前記第1導電層との間を電気的に接 する半田よりも耐熱性の高い半田材料で構 されてもよい。

 また、前記第2半導体素子は前記第1半導 素子よりも温度定格上限が高い半導体素子 あり、前記第2絶縁層と前記第2放熱板との間 を接続する半田は、前記第1絶縁層と前記第1 熱板との間を接続する半田よりも耐熱性の い半田材料で構成されてもよい。

 また、前記第2半導体素子は前記第1半導 素子よりも温度定格上限が高い半導体素子 あり、前記第1放熱板及び前記第2放熱板を搭 載する冷却装置をさらに備え、前記第2半導 素子は、前記冷却装置の冷媒の流路におい 、前記第1半導体素子よりも上流側に配設さ てもよい。

 また、前記第2放熱板が前記冷却装置の上 に搭載される第2領域の面積は、前記第1放熱 が前記冷却装置の上に搭載される第1領域の 面積よりも広くてもよい。

 また、前記第1放熱板と前記第2放熱板と 、前記冷却装置への搭載位置が高さ方向で なってもよい。

 また、これらに代えて、前記第1半導体と 前記第2半導体とは、温度定格上限が異なる 導体材料で構成されてもよい。

 また、前記第1積層体と、前記第2積層体 の間には、樹脂製の熱絶縁部が配設されて よい。

 また、前記第1半導体素子はSi半導体素子 あり、前記第2半導体素子はSiC半導体素子、 GaN半導体素子、又はダイアモンド半導体素子 であってもよい。

 また、前記第1半導体素子は、インバータ 又はコンバータに含まれるIGBTであり、前記 2半導体素子は前記IGBTと対をなすダイオード であってもよい。

 また、前記IGBT及び前記ダイオードの組を 含むインバータ又はコンバータがモジュール 化された電力変換装置群として構成されても よい。

 本発明によれば、放熱効率を向上させ、 れにより信頼性を向上させた半導体装置を 供できるという特有の効果が得られる。

実施の形態1の半導体装置が用いられる 回路構成を示す図である。 実施の形態1の半導体装置の断面構造を 示す図である。 実施の形態1の半導体装置がモジュール 化されて電力変換装置群として構成された回 路を示す平面図である。 実施の形態1の半導体装置の冷却器100全 体の中における冷却水の流路100Aの経路の一 を示す図である。 実施の形態2の半導体装置の断面構造を 示す図である。 実施の形態3の半導体装置の断面構造を 示す図である。 実施の形態4の半導体装置の断面構造を 示す図である。 実施の形態5の半導体装置がモジュール 化されて電力変換装置群として構成された回 路を示す平面図である。 実施の形態6の半導体装置がモジュール 化されて電力変換装置群として構成された回 路を示す平面図である。 実施の形態6の半導体装置の冷却器100 おける冷却水の流路を概念的に示す図であ 。

 以下、本発明の半導体装置を適用した実 の形態について説明する。

 [実施の形態1]
 図1は、実施の形態1の半導体装置が用いら る回路構成を示す図である。実施の形態1の 導体装置は、例えば、車両の駆動をアシス するための電動機30と、この電動機30とは別 に設けられ、エンジンによって駆動されて発 電を行う発電機31を含むハイブリッド車両の 力変換回路に用いられる。

 この電力変換回路は、バッテリ1、リアク トル2、昇降圧コンバータ3、平滑コンデンサ4 、アシスト用の電動機30の駆動制御を行うた のインバータ5、及び発電機31で発電される 流電力を直流電力に変換するためのコンバ タ6を含む。この電力変換回路において、イ ンバータ5とコンバータ6は直流伝送路7に接続 されている。

 昇降圧コンバータ3は、昇圧用と降圧用の IGBT10及びダイオード20を1組ずつ含むハーフブ リッジ回路であり、バッテリ1の充電率や電 機30及び発電機31の駆動状態に応じて、直流 送路7の電圧値を昇圧(バッテリ1の放電)又は 降圧(バッテリ1の充電)するための制御を行う 。なお、昇圧用のIGBT10及びダイオード20は、 中下側の組であり、降圧用のIGBT10及びダイ ード20は、図中上側の組である。

 また、図1には、昇圧用と降圧用のIGBT10及 びダイオード20を1組ずつ含む昇降圧コンバー タ3を示すが、IGBT10及びダイオード20の定格や 電力変換回路で取り扱う電力に応じて複数組 ずつ並列接続してもよい。

 インバータ5は、アシスト用の電動機30を 相駆動するためのIGBTとダイオード20を6組含 む三相インバータ回路であり、エンジンの負 荷状態やバッテリ1の充電状態に応じてアシ ト用の電動機30の駆動制御を行う。なお、図 1には、IGBT10及びダイオード20を6組含むイン ータ5を示すが、IGBT10及びダイオード20の定 や電力変換回路で取り扱う電力に応じて、 のようなインバータ5を複数並列接続しても い。

 コンバータ6は、発電機31によって発電さ る交流電力を直流電力に変換するためのIGBT とダイオード20を6組含む三相コンバータ回路 であり、エンジンの負荷状態やバッテリ1の 電状態に応じて発電機31の駆動制御を行う。 なお、図1には、IGBT10及びダイオード20を6組 むコンバータ6を示すが、IGBT10及びダイオー 20の定格や電力変換回路で取り扱う電力に じて、このようなコンバータ6を複数並列接 してもよい。

 このように、昇降圧コンバータ3、インバ ータ5、及びコンバータ6には、IGBT10及びダイ ード20が複数組含まれている。昇降圧コン ータ3、インバータ5、及びコンバータ6は、 々が複数組のIGBT10及びダイオード20を含む電 力変換装置群としてモジュール化されており 、各モジュール(電力変換装置群)は、IGBT10の イッチングノイズの外部への漏洩を防ぐた に、電磁波を遮蔽可能な筐体に収納されて る。筐体やその他の構成については図2及び 図3を用いて説明する。

 なお、ハイブリッド車両の冷却系は、エ ジンを冷却するための冷却系(冷却水温度の 上限は95℃)と、昇降圧コンバータ3、インバ タ5、又はコンバータ6を冷却するための冷却 系(冷却水温度の上限は65℃)とを含む。

 図2は、実施の形態1の半導体装置の断面 造を示す図である。ここでは、半導体装置 、Si半導体素子で構成されるIGBT10と、Si半導 素子よりも熱膨張率が小さく、熱伝導率が く、耐熱性の高いSiC半導体素子で構成され ダイオード10とを含み、IGBT10よりもダイオ ド20の方が放熱量の多い動作環境で用いられ る場合について説明する。

 なお、Si半導体素子の耐熱温度は約175℃ SiC半導体素子の耐熱温度は約250℃である。

 この半導体装置は、冷却器100、冷却器100 上に熱的に絶縁されて搭載される放熱板110 び120、放熱板110及び120の上に半田111及び121 よって接続される絶縁基板112及び122、絶縁 板112及び122の上に搭載される導電基材113及 123、及び、導電基材113及び123の上に半田114 び124によって接続されるIGBT10及びダイオー 20を備える。

 また、導電基材113と123の間は、半田114a、 124a、及び接続板130を介して電気的に接続さ ており、この接続板130によって電気的に接 されることにより、IGBT10とダイオード20は、 図1に示すように1組として接続されている。

 冷却器100は、冷却水が通流する流路100Aを 内部に有し、IGBT10及びダイオード20から放熱 110及び120を介して放出される熱量を吸収し 冷却するための装置である。流路100Aの詳細 については後述するが、図2に断面を示す二 の流路100Aは繋がっており、IGBT10よりも放熱 の多いダイオード20の方が下流側に位置す ように配置される。

 ここで、図2に示すIGBT10及びダイオード20 流路100Aの位置関係は一例であり、IGBT10より もダイオード20の方が下流側に位置するよう 配置されるのであれば、IGBT10及びダイオー 20に対する流路100Aの幅方向(図2中横方向)の 置は、図2に示す位置に限られるものではな い。

 なお、冷却器100の流路100Aに通流する冷却 水は、図1に示す昇降圧コンバータ3、インバ タ5、又はコンバータ6を冷却するための冷 水(冷却水温度の上限は、例えば、65℃)であ 。

 図2に示す放熱板110及び120は、例えば、熱 伝導率及び熱膨張率の制御が容易なアルミ炭 素珪素(AlSiC)、又は銅モリブデン(Cu-Mo)で構成 れる放熱板である。この放熱板110及び120は 冷却器100の上に搭載される。この放熱板110 120の幅(図中における幅)は同一に設定され いる。なお、放熱板110及び120の厚さは、例 ば3mm程度である。

 絶縁基板112及び122は、放熱板110及び120と 電基材113及び123のそれぞれの間における絶 を確保するために配設される絶縁基板であ 、半田111及び121によって放熱板110及び120の 面に接合される。この絶縁基板112及び122は 例えば、アルミニウムナイトライド(AlN)等 セラミックで構成され、厚さは、例えば0.6mm 程度である。

 導電基材113及び123は、IGBT10及びダイオー 20と外部配線との電気的接続を確保するた に配設される導電基材であり、例えば、銅(C u)又はアルミニウム(Al)で構成され、厚さは、 例えば0.4mm程度である。

 IGBT10及びダイオード20は、半田114及び124 よって導電基材113及び123の上に接合されて り、導電基材113と123の間が半田114a、124a、及 び接続板130を介して電気的に接続されること により、IGBT10のドレイン-ソース間にダイオ ド20が挿入されている。

 このように、実施の形態1の半導体装置は 、放熱板110、絶縁基板112、導電基材113、及び IGBT10を含む第1積層体と、放熱板120、絶縁基 122、導電基材123、及びダイオード20を含む第 2積層体とが、熱的に絶縁された状態で、冷 器100の上に近接して搭載されており、また 冷却水の流路100Aにおいて、IGBT10よりも放熱 の多いダイオード20を含む第2積層体の方が 流側に位置するように配置されている。

 このため、ダイオード20からIGBT10への熱 導を抑制することにより、IGBT10を効率的に 却することができるとともに、ダイオード20 の過冷却を抑制することができる。

 また、本実施の形態では、冷却水の温度 最高で65℃であるが、比較的耐熱性の低いSi 半導体素子で構成されるIGBT10を先に冷却でき るので、IGBT10を確実に冷却することができ、 高温に対してロバスト性が比較的低いSi半導 素子で構成されるIGBT10の温度上昇を緩和す ことができる。

 また、IGBT10を冷却した後に、比較的耐熱 の高いSiC半導体素子で構成されるダイオー 20を冷却するので、ダイオード20を確実に冷 却できるとともに、SiC半導体素子で構成され るダイオード20の過冷却を防止することがで る。

 このように、実施の形態1の半導体装置に よれば、IGBT10及びダイオード20を効率的に冷 することができる。

 図3は、実施の形態1の半導体装置がモジ ール化されて電力変換装置群として構成さ た回路を示す平面図である。この電力変換 置群は、図1に示すインバータ5及びコンバー タ6が複数並列接続された構造を有する。

 既に図2に示す断面構造を説明したように 、実施の形態1の半導体装置は、冷却器100の に、放熱板110、絶縁基板112、導電基材113、 びIGBT10を含む第1積層体と、放熱板120、絶縁 板122、導電基材123、及びダイオード20を含 第2積層体とが、熱的に絶縁された状態で搭 されている。

 図3に示すように、インバータ5は、冷却 100の上に、図中上から下に向かって、放熱 110と放熱板120が交互に(3行)6列ずつ配列され 構成を有する。同様に、コンバータ6は、冷 却器100の上に、図中上から下に向かって、放 熱板110と放熱板120が交互に(2行)6列ずつ配列 れた構成を有する。

 各放熱板110の上には、絶縁基板112、導電 材113、及びIGBT10が積層されている。また、 放熱板120の上には、絶縁基板122、導電基材1 23、及びインバータ20が積層されている。

 なお、図3では、説明の便宜上、接続板130 を省略するが、図2に示す断面構造は、図3に けるA-A矢視断面に相当し、これは、6行5列 30組あるIGBT10及びダイオード20のすべて組の 面構造において同一である。

 ここで、図3に示す、6行5列(30組)のIGBT10及 びダイオード20を搭載する放熱板110及び120に して、符号110-1~11-6及び120-1~120-6を付す。符 110と120に付加されるサフィックスは、IGBT10 びダイオード20の行数(1~6行)に対応する。

 また、図3に示す6行5列(30組)のIGBT10及びダ イオード20は、各列に含まれる6組で図1に示 三相インバータ回路又は三相コンバータ回 を構成しており、図中左3列は互いに並列に 続される三相インバータ回路、図中右2列は 互いに並列に接続される三相コンバータ回路 である。これは、図1に示すインバータ5が3つ 並列接続され、図1に示すコンバータ6が2つ並 列接続されていることを示している。

 なお、6行5列(30組)のIGBT10及びダイオード2 0は、筐体の側壁140に覆われている。筐体は 図3における上面を覆う蓋部を有しており、 部側では側壁140と冷却器100が密封されてい 。

 図4は、実施の形態1の半導体装置の冷却 100全体の中における冷却水の流路100Aの経路 一例を示す図である。図4に示すIGBT10及びダ イオード20と流路100Aの位置関係は、図2の断 図に示す位置関係と異なるが、図4において IGBT10よりもダイオード20の方が下流側に配 されている。

 図4に矢印で示すように、冷却器100の冷却 水の流路100Aは、1~2行目、3~4行目、5~6行目の3 統に分かれて循環するように形成されてい 。

 1~2行目では、図中左側から放熱板110-1及 110-2の下を図中右方向に通流し、折り返して 合流し、放熱板120-1及び120-2の間の下を図中 方向へ通流するように流路100Aが形成されて る。

 3~4行目では、図中左側から放熱板110-3及 110-4の下を図中右方向に通流し、折り返して 合流し、放熱板120-3及び120-4の間の下を図中 方向へ通流するように流路100Aが形成されて る。

 5~6行目では、図中左側から放熱板110-5及 110-6の下を図中右方向に通流し、折り返して 合流し、放熱板120-5及び120-6の間の下を図中 方向へ通流するように流路100Aが形成されて る。

 このように、実施の形態1の半導体素子を モジュール化した電力変換装置群では、6行5 (30組)のIGBT10及びダイオード20は、単位面積 たりの放熱量の少ないIGBT10が上流側になり 単位面積あたりの放熱量の多いダイオード2 0が下流側になるように、冷却器100の流路100A 形状に合わせて配列されている。

 このため、ダイオード20からIGBT10への熱 導を抑制することにより、比較的耐熱性の いSi半導体素子で構成されるIGBT10を効率的に 冷却することができる。また、比較的耐熱性 の高いSiC半導体素子で構成されるダイオード 20を確実に冷却できるとともに、SiC半導体素 で構成されるダイオード20の過冷却を防止 ることができる。このように、実施の形態1 半導体装置をモジュール化した電力変換装 群によれば、IGBT10及びダイオード20を効率 に冷却することができる。

 また、流路100Aを共通化することで冷却水 の水量を少なくすることができ、冷却系統の 簡素化を図ることができる。

 以上では、IGBT10とダイオード20を搭載す 放熱板110と120が分離されている実施の形態1 半導体装置をインバータ5とコンバータ6の 方に適用した形態について説明したが、こ ような半導体装置の構成は、昇降圧コンバ タ3、インバータ5、又はコンバータ6の少な ともいずれか一つに適用されていればよく 3つのうちの任意の2つ、又は3つのすべてに 用されてもよい。

 この場合、実施の形態1の半導体装置の構 成が適用されないものについては、IGBT10とダ イオード20とが共通の放熱板に搭載されてよ 。

 また、IGBT10とダイオード20は放熱量が異 るので、放熱板110と絶縁基板112との間を接 する半田111と、放熱板120と絶縁基板122との を接合する半田121とでは、使用温度領域や 合する材料の熱膨張率等に応じて、熱膨張 の異なる半田材料を用いてもよい。すなわ 、ダイオード20の方が高温になるため、半田 121の方が熱膨張率が小さく、半田111の方が熱 膨張率の大きい半田材料を用いてもよい。

 このように使用温度領域や接合する材料 熱膨張率等に応じて、半田111と121とに異な 半田材料を用いることにより、半田の剥離 変形等を抑制することができ、信頼性の高 半導体装置を提供することができる。

 同様に、導電基材113とIGBT10との間を接合 る半田114と、導電基材123とダイオード20と 間を接合する半田124とでは、半田124の方が 膨張率が小さく、半田114の方が熱膨張率の きい半田材料を用いてもよく、半田111及び12 1の場合と同様に、半田の剥離や変形等を抑 することができ、信頼性の高い半導体装置 提供することができる。

 また、以上では、放熱量の多いダイオー 20の半導体材料としてSiCを用いる形態につ て説明したが、SiCの代わりに、窒化ガリウ (GaN)やダイアモンド(C)をダイオード20の半導 材料として用いてもよい。GaNやC(ダイアモ ド)もSiCと同様に、熱膨張率が小さく、熱伝 率が高く、耐熱性が高いため、放熱量の多 ダイオード20の半導体材料として好適であ 。

 [実施の形態2]
 図5は、実施の形態2の半導体装置の断面構 を示す図である。実施の形態2の半導体装置 、第1積層体と第2積層体との間に熱絶縁部20 0が配設される点が実施の形態1の半導体装置 異なる。その他の構成は実施の形態1の半導 体装置と同一であるため、同一の構成要素に は同一符号を付し、その説明を省略する。

 熱絶縁部200は、放熱板110、半田111、及び 縁基板112と、放熱板120、半田121、及び絶縁 板122との間を熱的に絶縁する部材であり、 えば、ポリカーボネート等の樹脂で構成さ る。

 このような熱絶縁部200を備えることによ 、放熱板110、絶縁基板112、導電基材113、及 IGBT10を含む第1積層体と、放熱板120、絶縁基 板122、導電基材123、及びダイオード20を含む 2積層体とが熱的に絶縁されるため、互いの 間における輻射熱等の伝導が抑制され、熱的 な絶縁性がさらに良好になる。

 このため、実施の形態2によれば、ダイオ ード20からIGBT10への熱伝導を抑制することに り、IGBT10を効率的に冷却することができる

 なお、熱絶縁部200は、導電基材113と123の にも配設されるように構成されていてもよ 。

 また、熱絶縁部200は、図3に示す筐体の側 壁140と一体的に形成されていてもよい。

 [実施の形態3]
 図6は、実施の形態3の半導体装置の断面構 を示す図である。実施の形態3の半導体装置 、第1積層体と第2積層体と高さ位置が異な 点が実施の形態2の半導体装置と異なる。そ 他の構成は実施の形態2の半導体装置と同一 であるため、同一の構成要素には同一符号を 付し、その説明を省略する。

 図6に示すように、実施の形態3の半導体 置に含まれる冷却器100は段差を有しており 放熱板110と放熱板120とは、高さ位置が異な ように配設されている。これにより、放熱 110に搭載される半田111、絶縁基板112、導電 材113、半田114、及びIGBT10の高さは、放熱板12 0に搭載される半田121、絶縁基板122、導電基 123、半田124、及びダイオード20の高さと異な っている。なお、熱絶縁部200の高さ方向の長 さは、段差が生じた分だけ伸びている。

 このように、放熱板110と120の高さ位置を らしたことにより、放熱板110と120との間の 離を長く取ることができるので、放熱板110 120との間の熱伝導を抑制することができ、I GBT10を効率的に冷却することができるととも 、ダイオード20の過冷却を抑制した半導体 置を提供することができる。

 [実施の形態4]
 図7は、実施の形態4の半導体装置の断面構 を示す図である。実施の形態4の半導体装置 、第1積層体に含まれる放熱板110と第2積層 に含まれる放熱板120との平面視における面 が異なるようにされている点が実施の形態2 半導体装置と異なる。その他の構成は実施 形態2の半導体装置と同一であるため、同一 の構成要素には同一符号を付し、その説明を 省略する。

 実施の形態4の半導体装置では、耐熱性が 比較的低いSi半導体素子で構成されるIGBT10の 熱性を向上させるために、図7に示すように 、放熱板110は、放熱板120よりも幅が広くされ ている。

 なお、絶縁基板112及び導電基材113と、絶 基板122及び導電基材123の幅は、実施の形態2 と同一であり、このような構成により、熱絶 縁部200の断面はクランク状に折れ曲げられて いる。

 このように、放熱板110の幅を放熱板120よ も広くしたことにより、耐熱性が比較的低 Si半導体素子で構成されるIGBT10を冷却する 熱板110の放熱性を向上させることができる で、ダイオード20の冷却性を確保しつつ、IGB T10を効率的に冷却することができる半導体装 置を提供することができる。

 [実施の形態5]
 図8は、実施の形態5の半導体装置がモジュ ル化されて電力変換装置群として構成され 回路を示す平面図である。実施の形態5の半 体装置は、冷却器100に形成される冷却水の 路100Bのパターンが実施の形態1の半導体装 (図4)の流路100Aと異なる。その他の構成は実 の形態1の半導体装置と同一であるため、同 一の構成要素には同一符号を付し、その説明 を省略する。

 図8に示すように、実施の形態5の冷却器10 0では、各行(1行目から6行目)に含まれる放熱 110(110-1~110-6)の下に形成される流路100Bと、 熱板120(120-1~120-6)の下に形成される流路100Bと が別系統にされるとともに、放熱板110(110-1~11 0-6)の下に形成される流路100Bは並列に配置さ 、かつ、放熱板120(120-1~120-6)の下に形成され る流路100Bが並列に配置されている。

 また、耐熱性が比較的低いSi半導体素子 構成されるIGBT10を冷却するための放熱板110(1 10-1~110-6)の下に形成される流路100Bには、冷却 水温度の上限が65℃の冷却系が接続され、耐 性が比較的高いSiC半導体素子で構成される イオード20を冷却するための放熱板120(120-1~1 20-6)の下に形成される流路100Bには、冷却水温 度の上限が95℃の冷却系が接続される。

 このように、冷却器100の冷却系統をIGBT10 ダイオード20とで分けると共に、IGBT10の冷 系統に水温の低い方の冷却水を通流させる うにしたことにより、IGBT10を効率的に冷却 ることができるとともに、ダイオード20の過 冷却を抑制した半導体装置を提供することが できる。

 なお、このようにIGBT10とダイオード20と 冷却系統を分ける場合において、十分な冷 性能を確保することができるのであれば、 ずれか一方の冷媒を空気にしてもよい。

 [実施の形態6]
 図9は、実施の形態6の半導体装置がモジュ ル化されて電力変換装置群として構成され 回路を示す平面図である。実施の形態6の半 体装置では、隣接する放熱板110同士、及び 接する120同士を一体化してある。また、冷 器100に形成される冷却水の流路100Cのパター ンは、実施の形態1の半導体装置(図4)の流路10 0Aとは異なる。その他の構成は実施の形態1の 半導体装置と同一であるため、同一の構成要 素には同一符号を付し、その説明を省略する 。

 実施の形態6の放熱板110は、図3における 熱板110-2と110-3、及び放熱板110-4と110-5をそれ ぞれ一体化したものである。

 また、放熱板120は、図3における放熱板120 -1と120-2、放熱板120-3と120-4、及び放熱板120-5 120-6をそれぞれ一体化したものである。

 図10は、実施の形態6の半導体装置の冷却 100における冷却水の流路を概念的に示す図 ある。

 すべての流路100Cは一体化されており、流 入口(IN)は図中左側における4箇所であり、流 口(OUT)は図中左側における3箇所である。

 このような流路100Cの構成により、IGBT10を 流路100Cの上流側に配置し、ダイオード20を流 路100Cの下流側に配置することができる。

 このように、6行5列(30組)のIGBT10及びダイ ード20が配列されるモジュール型の電力変 装置群において、IGBT10が列方向に隣接して 列される行同士放熱板110と、ダイオード20が 列方向に隣接して配設される行同士の放熱板 120を一体化した形態においても、冷却器100の 流路100Cにおける上流側にSi半導体素子で構成 されるIGBT10を配置するとともに、下流側にSiC 半導体素子で構成されるダイオード20を配置 ることにより、IGBT10を効率的に冷却するこ ができるとともに、ダイオード20の過冷却 抑制した半導体装置を提供することができ 。

 また、以上の説明における寸法は一例に ぎず、その数値以外の値を除外する趣旨で ない。

 以上、本発明の例示的な実施の形態の半 体装置用放熱板について説明したが、本発 は、具体的に開示された実施の形態に限定 れるものではなく、特許請求の範囲から逸 することなく、種々の変形や変更が可能で る。

 1 バッテリ
 2 リアクトル
 3 昇降圧コンバータ
 4 平滑コンデンサ
 5 インバータ
 6 コンバータ
 7 直流伝送路
 10 IGBT
 20 ダイオード
 30 電動機
 31 発電機
 100 冷却器
 100A、100B、100C 流路
 110、110-1、110-2、110-3、110-4、110-5、110-6、120 120-1、120-2、120-3、120-4、120-5、120-6 放熱板
 111、121、114、124、114a、124a 半田
 112、122 絶縁基板
 113、123 導電基材
 130 接続板
 140 側壁(筐体)
 200 熱絶縁部

 なお、本国際出願は、2008年5月8日に出願 た日本国特許出願2008-122296号に基づく優先 を主張するものであり、日本国特許出願2008- 122296号の全内容を本国際出願に援用する。