YAMANAKA KAZUHIKO
NISHIMOTO MASAHIKO
WO2017086053A1 | 2017-05-26 |
JP2015099388A | 2015-05-28 | |||
JP2019029477A | 2019-02-21 | |||
JP2016115694A | 2016-06-23 | |||
JP2016092236A | 2016-05-23 | |||
JP2000081550A | 2000-03-21 | |||
JP2018190864A | 2018-11-29 |
\¥02020/174982 60 卩(:171?2020/002996 請求の範囲 [請求項 1 ] 少なくとも一つの半導体レーザチップと、 少なくとも一つの第 1 コリメータ素子と、 前記少なくとも一つの半導体レーザチップと前記少なくとも一つの 第 1 コリメータ素子とが内部に配置されるパッケージとを備え、 前記パッケージは、 平板状の底部と開口が形成された天面部とを有 する有底筒状の本体と、 前記天面部に取り付けられるキャップ部材と 、 前記キャップ部材に配置され、 透光性を有する窓部材とを有し、 前記少なくとも一つの半導体レーザチップの各々は、 レーザ光を出 射する出射点を有し、 前記少なくとも一つの半導体レーザチップの各々は、 前記レーザ光 の出射方向と前記底部の主面とが平行となるよう前記底部に配置され 前記レーザ光の伝搬方向と垂直な第 1の軸方向における発散角は、 前記伝搬方向及び前記第 1の軸と垂直な第 2の軸方向における発散角 より大きく、 前記少なくとも一つの第 1 コリメータ素子の各々は、 前記パッケー ジ内において前記出射点に対向して配置される凹型のミラー面を有し \ 前記ミラー面は、 前記レーザ光を前記開口に向けて反射し、 かつ、 前記レーザ光の前記第 1の軸方向における発散角を低減する 半導体レーザモジュール。 [請求項 2] 前記底部に接合される少なくとも一つのサブマウントをさらに備え 前記少なくとも一つの半導体レーザチップの各々は、 前記少なくと も一つのサブマウントを介して、 前記底部に接合される 請求項 1 に記載の半導体レーザモジュール。 [請求項 3] 前記少なくとも一つのサブマウントの各々の表面は、 前記レーザ光 \¥02020/174982 61 卩(:171?2020/002996 の出射方向と交差する方向に延びる前面を含み、 前記少なくとも一つの第 1 コリメータ素子の各々は、 前記ミラー面 が前記前面に対向するように配置される 請求項 2に記載の半導体レーザモジュール。 [請求項 4] 少なくとも一つの第 2コリメータ素子をさらに備え、 前記少なくとも一つの第 2コリメータ素子の各々は、 前記少なくと も一つの第 1 コリメータ素子の各々で反射された前記レーザ光の前記 第 2の軸方向における発散角を低減する 請求項 1〜 3のいずれか 1項に記載の半導体レーザモジュール。 [請求項 5] 前記キャップ部材は、 前記本体側に配置される内側面と、 前記内側 面の裏側に配置される外側面とを有し、 前記少なくとも一つの第 2コリメータ素子は、 前記外側面に配置さ れる 請求項 4に記載の半導体レーザモジュール。 [請求項 6] 前記キャップ部材は、 前記本体側の面である内側面と、 前記内側面 の裏側に配置される外側面とを有し、 前記少なくとも一つの第 2コリメータ素子は、 前記内側面に配置さ れる 請求項 4に記載の半導体レーザモジュール。 [請求項 7] 前記少なくとも一つの第 2コリメータ素子と前記窓部材とは一体成 形されている 請求項 4〜 6のいずれか 1項に記載の半導体レーザモジュール。 [請求項 8] 前記パッケージは、 内部の空間を封止する 請求項 1〜 7のいずれか 1項に記載の半導体レーザモジュール。 [請求項 9] 前記少なくとも一つの半導体レーザチップ及び前記少なくとも一つ の第 1 コリメータ素子は、 樹脂を含まない接合部材で前記パッケージ に接合されている 請求項 8に記載の半導体レーザモジュール。 \¥02020/174982 62 卩(:171?2020/002996 [請求項 10] 前記出射点から、 前記少なくとも一つの第 1 コリメータ素子のうち 前記レーザ光が入射する第 1 コリメータ素子のミラー面までの光学距 離は、 3 0 以上、 3 0 0 〇!以下である 請求項 1〜 9のいずれか 1項に記載の半導体レーザモジュール。 [請求項 1 1 ] 前記出射点から、 前記少なくとも一つの第 2コリメータ素子のうち 前記レーザ光が入射する第 2コリメータ素子までの光学距離は、 1 4 5 0 以上、 4 2 0 0 〇!以下である 請求項 5に記載の半導体レーザモジュール。 [請求項 12] 前記出射点から、 前記少なくとも一つの第 2コリメータ素子のうち 前記レーザ光が入射する第 2コリメータ素子までの光学距離は、 9 0 〇 〇!以上、 4 2 0 0 〇!以下である 請求項 6に記載の半導体レーザモジュール。 [請求項 13] 前記キャップ部材及び前記天面部の少なくとも一方は、 前記底部の 平面視において前記キャップ部材と前記天面部とが重なる接合領域に 、 前記底部の主面に垂直な方向の位置に応じて断面積が変化する第 1 突起部と、 前記底部の主面に垂直な方向の位置に応じて断面積が変化 しない第 2突起部とを有する 請求項 8又は 9に記載の半導体レーザモジュール。 [請求項 14] 前記少なくとも一つの半導体レーザチップは、 複数の半導体レーザ チップを含み、 前記少なくとも一つの第 1 コリメータ素子は、 前記複数の半導体レ —ザチップのすべての前記出射点に対向して配置される一つの第 1 コ リメータ素子を含む 請求項 1 に記載の半導体レーザモジュール。 [請求項 15] 前記少なくとも一つの第 1 コリメータ素子の各々の前記レーザ光の 出射方向における最大幅は、 前記ミラー面の出射方向における最大幅 の 2倍以上である 請求項 1〜 1 4のいずれか 1項に記載の半導体レーザモジュール。 \¥02020/174982 63 卩(:171?2020/002996 [請求項 16] 前記パッケージの外側に配置されるビームツイスタをさらに備える 請求項 4に記載の半導体レーザモジュール。 [請求項 17] 前記少なくとも一つの第 1 コリメータ素子により反射された前記レ —ザ光を受光する先端レンズ付き光ファイバをさらに備える 請求項 1〜 1 6のいずれか 1項に記載の半導体レーザモジュール。 [請求項 18] 前記少なくとも一つの第 2コリメータ素子の各々は、 凸面部を備え 前記出射点の個数を !·! (ただし、 11 ³ 1) % 前記出射点から、 前記 レーザ光の光軸上における前記ミラー面までの光学距離を !_ 八〇、 前記レーザ光の前記凸面部における前記第 2の軸におけるスポッ ト径 を巳 0 3として が成り立つ 請求項 4に記載の半導体レーザモジュール。 [請求項 19] 隣り合う二つの前記出射点間の距離は、 の 1 . 2倍以上であ る 請求項 1 8に記載の半導体レーザモジュール。 [請求項 20] 前記本体は、 前記底部の外縁に沿って配置される側部を有し、 前記側部は、 前記半導体レーザチップと電気的に接続される複数の リードピンを有する 請求項 1〜 1 9のいずれか 1項に記載の半導体レーザモジュール。 |
発明の名称 : 半導体レーザモジュール
技術分野
[0001 ] 本開示は、 半導体レーザモジュールに関する。
背景技術
[0002] 従来、 高パワーのレーザ光が加工用途において利用 されている。 このよう な高パワーのレーザ光を出射する光源として 半導体レーザチップが用いられ ている。 半導体レーザチップからの出射光は発散する ため、 半導体レーザチ ップとコリメータ素子 (平行光化素子) とを組み合わせた半導体レーザモジ ュールが用いられている (例えば、 特許文献 1など参照) 。
[0003] 特許文献 1 に記載された半導体装置においては、 半導体レーザチップが配 置されるステムに半導体レーザチップからの 出射光をコリメートする放物面 状の反射面 (つまり、 ミラー面) を有する凹面反射鏡が設けられている。 こ れにより、 コリメータ素子を別途設けることなしに、 半導体レーザチップか らの出射光をコリメートしようとしている。
先行技術文献
特許文献
[0004] 特許文献 1 :特開昭 6 0 - 1 8 2 7 8 1号公報
発明の概要
発明が解決しようとする課題
[0005] しかしながら、 特許文献 1 に記載された半導体装置においては、 金属など からなるステムに反射面を形成するため、 反射面を有する素子を単体で形成 する場合より、 放物面状の反射面の形成が困難である。
[0006] 本開示は、 このような課題を解決するものであり、 半導体レーザチップと 、 ミラー面を有するコリメータ素子とを有する 半導体レーザモジュールであ つて、 ミラー面の形成が容易な半導体レーザモジュ ールを提供することを目 的とする。 \¥02020/174982 2 卩(:171?2020/002996
課題を解決するための手段
[0007] 上記課題を解決するために、 本開示に係る半導体レーザモジュールの一態 様は、 少なくとも一つの半導体レーザチップと、 少なくとも一つの第 1 コリ メータ素子と、 前記少なくとも一つの半導体レーザチップと 前記少なくとも 一つの第 1 コリメータ素子とが内部に配置されるパッケ ージとを備え、 前記 パッケージは、 平板状の底部と開口が形成された天面部とを 有する有底筒状 の本体と、 前記天面部に取り付けられるキャップ部材と 、 前記キャップ部材 に配置され、 透光性を有する窓部材とを有し、 前記少なくとも一つの半導体 レーザチップの各々は、 レーザ光を出射する出射点を有し、 前記少なくとも _つの半導体レーザチップの各々は、 前記レーザ光の出射方向と前記底部の 主面とが平行となるよう前記底部に配置され 、 前記レーザ光の伝搬方向と垂 直な第 1の軸方向における発散角は、 前記伝搬方向及び前記第 1の軸と垂直 な第 2の軸方向における発散角より大きく、 前記少なくとも一つの第 1 コリ メータ素子の各々は、 前記/ ッケージ内において前記出射点に対向して配 置 される凹型のミラー面を有し、 前記ミラー面は、 前記レーザ光を前記開口に 向けて反射し、 かつ、 前記レーザ光の前記第 1の軸方向における発散角を低 減する。
[0008] このように第 1 コリメータ素子は、 特許文献 1 に記載された凹面反射鏡と は異なり、 筐体の一部と一体化されなくてよい。 したがって、 第 1 コリメー 夕素子を単体で形成することができるため、 所望の形状を有するミラー面を 有する第 1 コリメータ素子を容易に形成できる。
[0009] また、 ミラー面によってレーザ光をコリメートする ため、 透過型のコリメ —タレンズの出射面においてレーザ光をコリ メートする場合より、 出射点に 近い位置で、 つまりレーザ光の発散によるスポッ ト径の増大幅が比較的小さ い位置で、 レーザ光をコリメートできる。 したがって、 ファスト軸 (第 1の 軸) において、 より小さいスポッ ト径を有するレーザ光を形成できる。 これ に伴い、 レーザ光の高密度化が可能となる。 また、 ファスト軸におけるレー ザ光のスポッ ト径を低減できるため、 レーザ光のファスト軸及びスロー軸 ( \¥02020/174982 3 卩(:171?2020/002996
第 2の軸) におけるスポッ ト径の比を、 所定の値にするために必要な光学距 離を低減できる。 したがって、 半導体レーザモジュールを小型化することが 可能となる。
[0010] また、 本開示に係る半導体レーザモジュールの一態 様において、 前記底部 に接合される少なくとも一つのサブマウント をさらに備え、 前記少なくとも —つの半導体レーザチップの各々は、 前記少なくとも一つのサブマウントを 介して、 前記底部に接合されてもよい。
[001 1 ] このようなサブマウントに半導体レーザチッ プを実装することにより、 半 導体レーザチップで発生する熱をサブマウン トを介して放散できる。
[0012] また、 本開示に係る半導体レーザモジュールの一態 様において、 前記少な くとも一つのサブマウントの各々の表面は、 前記レーザ光の出射方向と交差 する方向に延びる前面を含み、 前記少なくとも一つの第 1 コリメータ素子の 各々は、 前記ミラー面が前記前面に対向するように配 置されてもよい。
[0013] このように半導体レーザチップが実装される サブマウントとは別に第 1 コ リメータ素子を設けられる。 これにより、 第 1 コリメータ素子をサブマウン 卜と一体的に形成する場合より、 第 1 コリメータ素子を容易に形成できる。
[0014] また、 本開示に係る半導体レーザモジュールの一態 様において、 少なくと も一つの第 2コリメータ素子をさらに備え、 前記少なくとも一つの第 2コリ メータ素子の各々は、 前記少なくとも一つの第 1 コリメータ素子の各々で反 射された前記レーザ光の前記第 2の軸方向における発散角を低減してもよい
[0015] これにより、 半導体レーザチップからのレーザ光を第 1の軸及び第 2の軸 の両方向の発散角を低減することで、 コリメートできる。
[0016] また、 本開示に係る半導体レーザモジュールの一態 様において、 前記キャ ップ部材は、 前記本体側に配置される内側面と、 前記内側面の裏側に配置さ れる外側面とを有し、 前記少なくとも一つの第 2コリメータ素子は、 前記外 側面に配置されてもよい。
[0017] これにより、 第 2コリメータ素子がキャップ部材の内側面に 置される場 \¥02020/174982 4 卩(:171?2020/002996
合より、 パッケージの寸法を低減できる。 また、 第 2のコリメータ素子とし て、 キャップ部材側の面が平面であり、 当該面の裏側の面 (外側の面) がシ リンドリカル面などの凸形状を有する面であ るレンズを用いることで、 第 2 コリメータ素子の収差を低減できる。 したがって、 半導体レーザモジュール からの出射光のビーム品質の劣化を抑制でき る。 なお、 この明細書では、 シ リンドリカル面とは、 レンズやミラーの表面に平行な一方向につい て、 曲率 を持っていない面であり、 シリンドリカル面には、 前述の一方向と垂直な方 向について曲率が一定の円筒面だけでなく、 前述の一方向と垂直な方向につ いて曲率が変化する面 (例えば、 放物柱面など) も含むこととする。 またこ の明細書でのシリンドリカルレンズやシリン ドリカルミラーは、 前述のシリ ンドリカル面を有するレンズやミラーのこと である。
[0018] また、 本開示に係る半導体レーザモジュールの一態 様において、 前記キャ ップ部材は、 前記本体側の面である内側面と、 前記内側面の裏側に配置され る外側面とを有し、 前記少なくとも一つの第 2コリメータ素子は、 前記内側 面に配置されてもよい。
[0019] これにより、 第 2コリメータ素子がキャップ部材の外側面に 置される場 合より、 キャップ部材の外側面を平坦化できる。 このため、 キャップ部材の 外側面に追加部品を容易に実装できる。
[0020] また、 本開示に係る半導体レーザモジュールの一態 様において、 前記少な くとも一つの第 2コリメータ素子と前記窓部材とは一体成形 れてもよい。
[0021 ] これにより、 半導体レーザモジュールの部品点数を削減で きるため、 組立 工程を簡素化できる。
[0022] また、 本開示に係る半導体レーザモジュールの一態 様において、 前記パッ ケージは、 内部の空間を封止してもよい。
[0023] これにより、 パッケージの内部の空間に配置された光学素 子などの汚染を 抑制できる。 例えば、 レーザ光が紫外から青色にかけての短波長帯 域の光で ある場合、 樹脂などから発生するシロキサン (3 丨 丨 o x a n e) が光の強 度が高い領域に引き寄せられて光学素子の光 路上に堆積する。 このように光 \¥02020/174982 5 卩(:171?2020/002996
学素子が汚染されることで、 ビーム品質劣化などの問題が発生し得る。 本開 示に係る半導体レーザモジュールの一態様に よれば、 パッケージを封止する ことで、 パッケージの外部から内部にシロキサンが流 入することを抑制でき るため、 光学素子がシロキサンで汚染されることを抑 制できる。 したがって 、 レーザ光のビーム品質劣化を抑制できる。
[0024] また、 本開示に係る半導体レーザモジュールの一態 様において、 前記少な くとも一つの半導体レーザチップ及び前記少 なくとも一つの第 1 コリメータ 素子は、 樹脂を含まない接合部材で前記パッケージに 接合されていてもよい
[0025] これにより、 封止されたパッケージ内に存在するシロキサ ンの量を低減で きるため、 例えば、 レーザ光が紫外から青色にかけての短波長帯 域の光であ る場合にも、 シロキサンによる光学素子の汚染及びそれに 伴うレーザ光のビ —ム品質劣化を抑制できる。
[0026] また、 本開示に係る半導体レーザモジュールの一態 様において、 前記出射 点から、 前記少なくとも一つの第 1 コリメータ素子のうち前記レーザ光が入 射する第 1 コリメータ素子のミラー面までの光学距離は 、 3 0 以上、 3 0 0 以下であってもよい。
[0027] このように、 出射点から第 1 コリメータ素子のミラー面までの距離を低減 することで、 出射点に近い位置で、 つまりレーザ光の発散によるスポッ ト径 の増大幅が比較的小さい位置で、 レーザ光をコリメートできる。 したがって 、 第 1の軸において、 より小さいスポッ ト径を有するレーザ光を形成できる 。 これに伴い、 レーザ光の高密度化が可能となる。
[0028] また、 本開示に係る半導体レーザモジュールの一態 様において、 前記出射 点から、 前記少なくとも一つの第 2コリメータ素子のうち前記レーザ光が入 射する第 2コリメータ素子までの光学距離は、 1 4 5 0 以上、 4 2 0 0 以下であってもよい。
[0029] 出射点から第 2コリメータ素子までの光学距離が 1 4 5 0 以上である ことにより、 出射点から第 1 コリメータ素子までの光学距離が 7 0 0 程 \¥02020/174982 6 卩(:171?2020/002996
度と比較的大きい場合でも、 第 1 コリメータ素子と、 第 2コリメータ素子と の干渉を抑制できる。 また、 出射点から第 2コリメータ素子までの光学距離 が 4 2 0〇 以下であることにより、 レーザ光の第 2の軸におけるスポッ 卜径巳 0 3を 1 0 0 0 以下程度に抑制できる。 このため、 一般的な先端 レンズ付き光ファイバの先端レンズにレーザ 光を入射する際に発生する損失 を抑制できる。 また、 半導体レーザモジュールの大型化を抑制でき る。
[0030] また、 本開示に係る半導体レーザモジュールの一態 様において、 前記出射 点から、 前記少なくとも一つの第 2コリメータ素子のうち前記レーザ光が入 射する第 2コリメータ素子までの光学距離は、 9 0 0 以上、 4 2 0 0 以下であってもよい。
[0031 ] 出射点から第 2コリメータ素子までの光学距離が 9 0〇 以上であるこ とにより、 出射点から第 1 コリメータ素子までの光学距離が 7 0 0 程度 と比較的大きい場合でも、 第 1 コリメータ素子と、 第 2コリメータ素子との 干渉を抑制できる。 また、 出射点から第 2コリメータ素子までの光学距離が 4 2 0〇 以下であることにより、 レーザ光の第 2の軸におけるスポッ ト 径巳 0 3を 1 0 0 0 以下程度に抑制できる。 このため、 一般的な先端レ ンズ付き光ファイバの先端レンズにレーザ光 を入射する際に発生する損失を 抑制できる。 また、 半導体レーザモジュールの大型化を抑制でき る。
[0032] また、 本開示に係る半導体レーザモジュールの一態 様において、 前記キャ ップ部材及び前記天面部の少なくとも一方は 、 前記底部の平面視において前 記キャップ部材と前記天面部とが重なる接合 領域に、 前記底部の主面に垂直 な方向の位置に応じて断面積が変化する第 1突起部と、 前記底部の主面に垂 直な方向の位置に応じて断面積が変化しない 第 2突起部とを有してもよい。
[0033] 例えば、 キャップ部材と天面部との間が第 1突起部を用いたプロジェクシ ョン抵抗溶接によて接合される場合にも、 第 2突起部の形状はほとんど変化 しないため、 第 2突起部によって、 キャップ部材の天面部に対する位置精度 を高めることができる。
[0034] また、 本開示に係る半導体レーザモジュールの一態 様において、 前記少な \¥02020/174982 7 卩(:171?2020/002996
くとも一つの半導体レーザチップは、 複数の半導体レーザチップを含み、 前 記少なくとも一つの第 1 コリメータ素子は、 前記複数の半導体レーザチップ のすベての前記出射点に対向して配置される 一つの第 1 コリメータ素子を含 んでもよい。
[0035] これにより、 第 1 コリメータ素子の個数を削減できる。 また、 すべてのレ —ザ光が同一の第 1 コリメータ素子でコリメート及び反射される ため、 複数 のレーザ光間の位置ずれを抑制できる。
[0036] また、 本開示に係る半導体レーザモジュールの一態 様において、 前記少な くとも一つの第 1 コリメータ素子の各々の前記レーザ光の出射 方向における 最大幅は、 前記ミラー面の出射方向における最大幅の 2倍以上であってもよ い。
[0037] これにより、 第 1 コリメータ素子のレーザ光の出射方向におけ る幅がミラ 一面の最大幅程度である場合より、 ミラー面以外の部分が大きくなるため、 第 1 コリメータ素子のハンドリングを容易化でき る。 また、 例えば、 第 1 コ リメータ素子をパッケージの底部などに接合 する場合に、 第 1 コリメータ素 子のレーザ光の出射方向における幅がミラー 面の最大幅程度である場合より 、 接合面積を拡大できる。 したがって、 第 1 コリメータ素子と底部などとの 接合強度を増大できる。
[0038] また、 本開示に係る半導体レーザモジュールの一態 様において、 前記パッ ケージの外側に配置されるビームツイスタを さらに備えてもよい。
[0039] これにより、 レーザ光を光軸に対して所定の角度だけ回転 させることがで きる。
[0040] また、 本開示に係る半導体レーザモジュールの一態 様において、 前記少な くとも一つの第 1 コリメータ素子により反射された前記レーザ 光を受光する 先端レンズ付き光ファイバをさらに備えても よい。
[0041 ] これにより、 レーザ光を容易に光ファイバに導入できる。 また、 光ファイ パとレンズとが一体化されているため、 光軸調整の手間を削減できる。
[0042] また、 本開示に係る半導体レーザモジュールの一態 様において、 前記少な \¥02020/174982 8 卩(:171?2020/002996
くとも一つの第 2コリメータ素子の各々は、 凸面部を備え、 前記出射点の個 数を门 (ただし、 n ³ 1) , 前記出射点から、 前記レーザ光の光軸上におけ る前記ミラー面までの光学距離を 1- (3、 前記レーザ光の前記凸面部にお ける前記第 2の軸におけるスポッ ト径を巳 0 3として
が成り立ってもよい。
[0043] これにより、 门個のレーザ光を第 1の軸方向に配列する際に、 n個のレー ザ光の第 1の軸におけるスポッ ト径に対して、 第 2の軸におけるスポッ ト径 が小さくなりすぎることを抑制できる。 したがって、 断面が円形の光ファイ バなどに n個のレーザ光を導入する際に、 光ファイバの断面全体を有効に利 用することができる。
[0044] また、 本開示に係る半導体レーザモジュールの一態 様において、 隣り合う 二つの前記出射点間の距離は、 の 1 . 2倍以上であってもよい。
[0045] これにより、 隣り合う二つのレーザ光が干渉することを抑 制できる。
[0046] また、 本開示に係る半導体レーザモジュールの一態 様において、 前記本体 は、 前記底部の外縁に沿って配置される側部を有 し、 前記側部は、 前記半導 体レーザチップと電気的に接続される複数の リードピンを有してもよい。 [0047] このようなリードピンを用いることで、 パッケージの外部から半導体レー ザチップに容易に電力を供給できる。
発明の効果
[0048] 本開示によれば、 半導体レーザチップと、 ミラー面を有するコリメータ素 子とを有する半導体レーザモジュールであっ て、 ミラー面の形成が容易な半 導体レーザモジュールを提供できる。
図面の簡単な説明
[0049] [図 1]図 1は、 実施の形態 1 に係る半導体レーザモジュールの全体構成を 示す 模式的な平面図である。
[図 2]図 2は、 実施の形態 1 に係る半導体レーザモジュールの全体構成を 示す 模式的な第 1の断面図である。 \¥02020/174982 9 卩(:171?2020/002996
[図 3]図 3は、 実施の形態 1 に係る半導体レーザモジュールの全体構成を 示す 模式的な第 2の断面図である。
[図 4]図 4は、 実施の形態 1 に係る半導体レーザモジュールの全体構成を 示す 模式的な第 1の断面図である。
[図 5]図 5は、 実施の形態 1 に係る半導体レーザモジュールの全体構成を 示す 模式的な第 2の断面図である。
[図 6八]図 6八は、 比較例に係る第 1 コリメータ素子を示す模式的な側面図で ある。
[図 68]図 6巳は、 実施の形態 1 に係る第 1 コリメータ素子を示す模式的な側 面図である。
[図 7]図 7は、 比較例及び実施の形態 1 に係る半導体レーザモジュールの第 2 の軸における作用を説明する模式図である。
[図 8]図 8は、 実施の形態 1 に係る第 1 コリメータ素子に求められる条件を説 明する模式図である。
[図 9]図 9は、 実施の形態 1 に係る半導体レーザモジュールの製造方法の 第 1 工程を示す模式的な断面図である。
[図 10]図 1 0は、 実施の形態 1 に係る半導体レーザモジュールの製造方法の 第 2工程を示す模式的な断面図である。
[図 1 1]図 1 1は、 実施の形態 1 に係る半導体レーザモジュールの製造方法の 第 3工程を示す模式的な断面図である。
[図 12]図 1 2は、 実施の形態 1 に係る半導体レーザモジュールの製造方法の 第 4工程を示す模式的な断面図である。
[図 13]図 1 3は、 実施の形態 1 に係る半導体レーザモジュールの製造方法の 第 5工程を示す模式的な断面図である。
[図 14]図 1 4は、 実施の形態 1 に係る半導体レーザモジュールの製造方法の 第 6工程を示す模式的な断面図である。
[図 15]図 1 5は、 実施の形態 1 に係る半導体レーザモジュールの製造方法の 第 7工程を示す模式的な断面図である。 \¥02020/174982 10 卩(:171?2020/002996
[図 16]図 1 6は、 実施の形態 1 に係る半導体レーザモジュールの製造方法の 第 8工程を示す模式的な断面図である。
[図 17]図 1 7は、 実施の形態 1 に係る半導体レーザモジュールの製造方法の 第 9工程を示す模式的な断面図である。
[図 18]図 1 8は、 実施の形態 2に係る半導体レーザモジュールの全体構成 示す模式的な平面図である。
[図 19]図 1 9は、 実施の形態 2に係る半導体レーザモジュールの全体構成 示す模式的な第 1の断面図である。
[図 20]図 2 0は、 実施の形態 2に係る半導体レーザモジュールの全体構成 示す模式的な第 2の断面図である。
[図 21]図 2 1は、 実施の形態 2に係る半導体レーザモジュールの全体構成 示す模式的な第 1の断面図である。
[図 22]図 2 2は、 実施の形態 2に係る半導体レーザモジュールの全体構成 示す模式的な第 2の断面図である。
[図 23]図 2 3は、 実施の形態 2に係る第 2コリメータ素子と、 レーザ光との 関係を示す模式図である。
[図 24]図 2 4は、 実施の形態 3に係る半導体レーザモジュールの全体構成 示す模式的な平面図である。
[図 25]図 2 5は、 実施の形態 3に係る半導体レーザモジュールの全体構成 示す模式的な第 1の断面図である。
[図 26]図 2 6は、 実施の形態 3に係る半導体レーザモジュールの全体構成 示す模式的な第 2の断面図である。
[図 27]図 2 7は、 実施の形態 4に係る半導体レーザモジュールの全体構成 示す模式的な平面図である。
[図 28]図 2 8は、 実施の形態 4に係る半導体レーザモジュールの全体構成 示す模式的な第 1の断面図である。
[図 29]図 2 9は、 実施の形態 4に係る半導体レーザモジュールの全体構成 示す模式的な第 2の断面図である。 \¥0 2020/174982 1 1 卩(:171? 2020 /002996
[図 30]図 3 0は、 実施の形態 5に係る半導体レーザモジュールの全体構成 示す模式的な第 1の断面図である。
[図 31]図 3 1は、 実施の形態 5に係る半導体レーザモジュールの全体構成 示す模式的な第 2の断面図である。
[図 32]図 3 2は、 実施の形態 6に係る半導体レーザモジュールのキヤップ 材及び窓部材を除く構成を示す模式的な平面 図である。
[図 33]図 3 3は、 実施の形態 6に係る半導体レーザモジュールのキヤップ 材及び窓部材を除く構成を示す模式的な断面 図である。
[図 34]図 3 4は、 実施の形態 6に係る半導体レーザモジュールの全体構成 示す模式的な平面図である。
[図 35]図 3 5は、 実施の形態 6に係る半導体レーザモジュールの全体構成 示す模式的な断面図である。
[図 36]図 3 6は、 実施の形態 6に係る窓部材の形状を示す模式的な断面図 ある。
[図 37]図 3 7は、 実施の形態 7に係る半導体レーザモジュールの全体構成 示す模式的な平面図である。
[図 38]図 3 8は、 実施の形態 7に係る半導体レーザモジュールの全体構成 示す模式的な断面図である。
[図 39]図 3 9は、 実施の形態 7に係る窓部材の形状を示す模式的な断面図 ある。
発明を実施するための形態
[0050] 以下、 本開示の実施の形態について、 図面を参照しながら説明する。 なお 、 以下に説明する実施の形態は、 いずれも本開示の一具体例を示すものであ る。 したがって、 以下の実施の形態で示される、 数値、 形状、 材料、 構成要 素、 及び、 構成要素の配置位置や接続形態などは、 _例であって本開示を限 定する主旨ではない。 よって、 以下の実施の形態における構成要素のうち、 本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載 されていない構成要素について は、 任意の構成要素として説明される。 \¥02020/174982 12 卩(:171?2020/002996
[0051 ] また、 各図は模式図であり、 必ずしも厳密に図示されたものではない。 し たがって、 各図において縮尺等は必ずしも一致していな い。 なお、 各図にお いて、 実質的に同一の構成に対しては同一の符号を 付しており、 重複する説 明は省略又は簡略化する。
[0052] また、 本明細書において、 「上方」 及び 「下方」 という用語は、 絶対的な 空間認識における上方向 (鉛直上方) 及び下方向 (鉛直下方) を指すもので はなく、 積層構成における積層順を基に相対的な位置 関係により規定される 用語として用いる。 また、 「上方」 及び 「下方」 という用語は、 2つの構成 要素が互いに間隔をあけて配置されて 2つの構成要素の間に別の構成要素が 存在する場合のみならず、 2つの構成要素が互いに接する状態で配置さ る 場合にも適用される。
[0053] (実施の形態 1)
実施の形態 1 に係る半導体レーザモジュールについて説明 する。
[0054] [ 1 — 1 . 全体構成]
まず、 本実施の形態に係る半導体レーザモジュール の全体構成について図 1〜図 3を用いて説明する。 図 1、 図 2及び図 3は、 それぞれ本実施の形態 に係る半導体レーザモジュール 1 0の全体構成を示す模式的な平面図、 第 1 の断面図及び第 2の断面図である。 図 2においては、 図 1 に示される 丨 丨 一 I 丨線における断面が示されている。 図 3においては、 図 1 に示される 丨 I I - I I 丨線における断面が示されている。 なお、 これらの図及び以下の図 において、 鉛直方向を å軸方向とし、 å軸方向に垂直であり、 かつ、 互いに 垂直な二つの方向を X軸方向及び V軸方向としている。 図において、 X軸の 正の方向、 ソ軸の正の方向と、 å軸の正の方向は、 右手系座標系となるよう に描かれており、 例えば、 図 1 において記載のない å軸の正の方向は紙面に 垂直で手前の方向を向いており、 図 2において記載のない X軸の正の方向は 紙面に垂直で奥の方向を向いている。
[0055] 半導体レーザモジュール 1 0は、 レーザ光を出射するモジュールであり、 図 1〜図 3に示されるように、 パッケージ 2 0を備える。 半導体レーザモジ \¥0 2020/174982 13 卩(:171? 2020 /002996
ユール 1 0は、 図 2及び図 3に示されるように、 半導体レーザチップ 4 0と 、 第 1 コリメータ素子 5 0とをさらに備える。 本実施の形態では、 半導体レ —ザモジユール 1 0は、 第 2コリメータ素子 3 1 と、 サブマウント 4 2と、 ヒ _トシンク 4 4とをさらに備える。
[0056] パッケージ 2 0は、 少なくとも一つの半導体レーザチップ 4 0と、 少なく とも一つの第 1 コリメータ素子 5 0とが内部に配置される筐体である。 パッ ケージ 2 0は、 本体 2 1 と、 天面部 2 5に取り付けられたキャップ部材 2 6 と、 窓部材 2 7とを有する。
[0057] 本体 2 1は、 平板状の底部 2 2と開口 2 1 3 が形成された天面部 2 5とを 有する有底筒状の部材である。 開口 2 1 3は、 本体 2 1 における底部 2 2が 配置される端部の反対側の端部に形成された 第 1開口の一例である。 本実施 の形態では、 本体 2 1は、 底部 2 2と、 側部 2 3とを有する。
[0058] 底部 2 2は、 本体 2 1の底に位置する平板状部材である。 本実施の形態で は、 底部 2 2は、 矩形の平板状部材であり、 底部 2 2における、 パッケージ 2 0の内側に位置する主面に、 半導体レーザチップ 4 0などが配置される。 底部 2 2を形成する材料は、 特に限定されないが、 例えば、 〇リ又は〇リ系 合金であってもよい。 このような熱伝導率の高い材料を用いること で、 半導 体レーザチップ 4 0などから発生する熱の放散を促進できる。
[0059] 側部 2 3は、 底部 2 2におけるパッケージ 2 0の内側の主面に立設される 筒状部材である。 側部 2 3の一方の開口端部に底部 2 2が配置される。 また 、 他方の開口端部である天面部 2 5にキャップ部材 2 6が配置される。 言い 換えると、 天面部 2 5は、 側部 2 3の端面のうち、 キャップ部材 2 6と対向 する面である。 本実施の形態では、 側部 2 3は、 底部 2 2の外縁に沿って配 置され、 両端部に開口が形成された筒状の部材である 。 側部 2 3には矩形の 開口が形成されている。 側部 2 3の天面部 2 5に形成された開口が上述した 第 1開口 (開口 である。 側部 2 3と底部 2 2との間は、 例えば、 ろ う材などのはんだより融点が高い接合部材に よって気密に接合される。
[0060] 側部 2 3は、 半導体レーザチップ 4 0と電気的に接続される複数のリード \¥02020/174982 14 卩(:171?2020/002996
ピン 2 4を有する。 図 1及び図 2に示される例では、 側部 2 3は、 二つのリ —ドピン 2 4を有する。 図 2に示されるように、 リードピン 2 4は、 パッケ —ジ 2 0の外部から側部 2 3を貫通してパッケージ 2 0の内部に延びる。 側 部 2 3がこのようなリードピン 2 4を有することにより、 パッケージ 2 0の 外部から半導体レーザチップ 4 0に容易に電力を供給できる。 リードピン 2 4を形成する材料は導電性材料であれば特に 定されないが、 例えば、 〇リ 、 〇リ系の合金、 ㊀又は ㊀系の合金である。 図^^しないが、 側部 2 3の うち、 リードピン 2 4を囲む部分は、 例えば低融点ガラスなどの絶縁性部材 で形成される。 これにより、 リードピン 2 4とパッケージ 2 0とを絶縁でき る。 また、 側部 2 3のうち、 リードピン 2 4及びそれを囲む部分以外の部分 を形成する材料は特に限定されないが、 例えば、 6 又は 6 系の合金など であつてもよい。
[0061 ] 天面部 2 5は、 図 2及び図 3に示されるように、 底部 2 2の平面視におい てキャップ部材 2 6と天面部 2 5とが重なる接合領域 2 0〇に、 底部 2 2の 主面に垂直な方向の位置に応じて断面積が変 化する第 1突起部 6 1 と、 底部 2 2の主面に垂直な方向の位置に応じて断面積 変化しない第 2突起部 6 3 とを有する。 なお、 以下では、 底部 2 2の平面視とは、 底部 2 2の主面の平 面視を意味する。
[0062] 第 1突起部 6 1は、 天面部 2 5とキャップ部材 2 6とをプロジェクシヨン 抵抗溶接によって接合するための部分である 。 図 2及び図 3に示されるよう に、 第 1突起部 6 1は、 断面が三角形状の突起であり、 底部 2 2から遠ざか るにしたがって断面積が減少する。 言い換えると、 第 1突起部 6 1の幅 (つ まり、 第 1突起部 6 1の長手方向に垂直な断面における幅) は、 底部 2 2か ら遠ざかるにしたがって減少する。 第 1突起部 6 1は、 開口 2 1 3の周囲の 全周にわたって連続的に形成されている。 これにより、 天面部 2 5とキャッ プ部材 2 6との間の気密を保持することができる。
[0063] 第 2突起部 6 3は、 本体 2 1の天面部 2 5に対するキャップ部材 2 6の位 置決めを行うための部分である。 本実施の形態では、 第 2突起部 6 3は、 開 \¥0 2020/174982 1 5 卩(:171? 2020 /002996
口 2 1 3の周囲の全周にわたって形成されている。 これにより、 天面部 2 5 に対するキャップ部材 2 6の位置決めをより精密に行うことができる なお 、 第 2突起部 6 3は、 必ずしも、 開口 2 1 3の周囲の全周にわたって形成さ れていなくてもよい。 例えば、 第 2突起部 6 3は、 開口 2 1 3の周囲に沿っ て断続的に (言い換えると、 離散的に) 形成されていてもよい。
[0064] 以上のように、 本実施の形態に係る天面部 2 5は、 第 1突起部 6 1 と第 2 突起部 6 3とを有することにより、 キャップ部材 2 6と天面部 2 5との間が 第 1突起部 6 1 を用いたプロジェクシヨン抵抗溶接によって 接合される場合 にも、 第 2突起部 6 3の形状はほとんど変化しないため、 第 2突起部 6 3に よって、 キャップ部材 2 6の天面部 2 5に対する位置精度を高めることがで きる。
[0065] キャップ部材 2 6は、 本体 2 1の天面部 2 5に取り付けられる部材である 。 キャップ部材 2 6は、 本体 2 1側に配置される内側面と、 内側面の裏側に 配置される外側面とを有する。 図 1 に示されるように、 キャップ部材 2 6は 、 底部 2 2の平面視において、 開口 2 1 3の周囲の全周にわたって天面部 2 5と重なる。 キャップ部材 2 6には、 底部 2 2の平面視において、 本体 2 1 の開口 2 1 3と重なる位置に開口 2 6 3が形成されている。 開口 2 6 3は、 キャップ部材 2 6の平面視における中央付近において、 キャップ部材 2 6を 貫通する第 2開口の一例である。 キャップ部材 2 6を形成する材料は、 特に 限定されないが、 例えば、 6又は 6系の合金などであってもよい。
[0066] キャップ部材 2 6は、 図 2及び図 3に示されるように、 底部 2 2の平面視 においてキャップ部材 2 6と天面部 2 5とが重なる接合領域 2 0〇に、 底部 2 2の主面に垂直な方向の位置に応じて断面積 変化する第 1突起部 6 2を 有する (底部 2 2の平面視における接合領域 2 0〇については図 1 を参照さ れたい) 。 第 1突起部 6 2は、 キャップ部材 2 6の内側面に配置される。
[0067] 第 1突起部 6 2は、 天面部 2 5とキャップ部材 2 6とをプロジェクシヨン 抵抗溶接によって接合するための部分である 。 図 2及び図 3に示されるよう に、 第 1突起部 6 2は、 断面が三角形状の突起であり、 底部 2 2に近づくに \¥02020/174982 16 卩(:171?2020/002996
したがって断面積が減少する。 言い換えると、 第 1突起部 6 2の幅 (つまり 、 第 1突起部 6 2の長手方向に垂直な断面における幅) は、 底部 2 2に近づ くにしたがって減少する。 第 1突起部 6 2は、 開口 2 1 3の周囲の全周にわ たって連続的に形成されている。 これにより、 天面部 2 5とキャップ部材 2 6との間の気密を保持することができる。 さらに、 本実施の形態では、 第 1 突起部 6 1及び 6 2による二重プロジェクシヨン抵抗溶接を用 ることによ って、 単一のプロジェクシヨン溶接抵抗を用いる場 合より、 天面部 2 5とキ ャップ部材 2 6との間の気密保持性能を高めることができ 。
[0068] 窓部材 2 7は、 キャップ部材 2 6に配置され、 透光性を有する部材である 。 本実施の形態では、 窓部材 2 7は、 キャップ部材 2 6の開口 2 6 3を塞ぐ 。 本実施の形態では、 第 2コリメータ素子 3 1 と、 窓部材 2 7とが一体成形 されている。 図 2及び図 3に示されるように、 窓部材 2 7のうち、 レーザ光 の光軸を含む部分が第 2コリメータ素子 3 1である。 なお、 図 2及び図 3に おいて、 レーザ光が伝搬する領域の端部が破線で示さ れている。 このように 、 第 2コリメータ素子 3 1 と、 窓部材 2 7とを一体化することで、 半導体レ —ザモジュール 1 0の部品点数を削減できるため、 組立工程を簡素化できる
[0069] また、 窓部材 2 7は、 第 2コリメータ素子 3 1の周囲に配置される平板部
2 8を有する。 平板部 2 8は、 キャップ部材 2 6と接合される。 窓部材 2 7 を形成する材料は、 透光性材料であれば特に限定されない。 窓部材 2 7は、 例えば、 ガラスで形成される。 本実施の形態では、 窓部材 2 7と、 キャップ 部材 2 6との間は、 接合部材 2 9によって気密に接合される。 接合部材 2 9 は、 特に限定されないが、 例えば、 低融点ガラスなどを用いることができる
[0070] また、 窓部材 2 7には、 図 1 に示されるようにレーザ光と第 2コリメータ 素子 3 1 との光軸調整を行うための印であるアライメ ントマーク八 が形成 されている。 アライメントマーク八 の位置にレーザ光のスポッ ト 3 の位 置を合わせることで、 第 2コリメータ素子の光軸調整を容易に行うこ がで \¥02020/174982 17 卩(:171?2020/002996
きる。
[0071 ] 以上のように、 本実施の形態に係るパッケージ 2 0の各構成要素間は、 気 密に接合される。 つまり、 パッケージ 2 0は、 内部の空間を封止する。 これ により、 パッケージ 2 0の内部の空間に配置された光学素子などの 染を抑 制できる。 例えば、 レーザ光が紫外から青色にかけての短波長帯 域の光であ る場合、 樹脂などから発生するシロキサン (3 丨 丨 o x a n e) が光の強度 が高い領域に引き寄せられて光学素子の光路 上に堆積する。 このように光学 素子が汚染されることで、 ビーム品質劣化などの問題が発生し得る。 本実施 の形態に係る半導体レーザモジュール 1 0によれば、 パッケージ 2 0を封止 することで、 パッケージ 2 0の外部から内部にシロキサンが流入するこ を 抑制できるため、 光学素子がシロキサンで汚染されることを抑 制できる。 し たがって、 レーザ光のビーム品質劣化を抑制できる。
[0072] 半導体レーザチップ 4 0は、 半導体レーザモジュール 1 0の光源であり、
2つの端面を有する光導波路と、 一方の端面に配置される出射点 4 0 3 とを 有する半導体発光素子である。 より詳しくは、 半導体レーザチップ 4 0は、 基板と、 基板上に積層された半導体積層構造と、 半導体積層構造に形成され た例えば 1 〇 以上 5 0〇 以下程度の幅の光導波路とを有する。 半導 体積層構造における発光層の出射側側面に相 当する点が出射点 4 0 3 である 。 半導体レーザチップ 4 0の構成は、 レーザ光を出射できれば特に限定され ない。 本実施の形態では、 半導体レーザチップ 4 0は、 紫外又は青色の短波 長帯域のレーザ光を出射する窒化物系半導体 レーザチップである。
[0073] 半導体レーザチップ 4 0は、 レーザ光の出射方向と底部 2 2の主面とが平 行となるよう底部 2 2に配置される。 本実施の形態では、 図 2に示されるよ うに、 出射点 4 0 3からのレーザ光の出射方向は、 ソ軸方向であり、 底部 2 2の主面は、 X V平面に平行である。 半導体レーザチップ 4 0は、 サブマウ ント 4 2を介して底部 2 2に接合される。
[0074] 半導体レーザチップ 4 0から出射するレーザ光は、 上記の半導体積層構造 の積層方向と平行な方向のビーム軸である第 1の軸 (ファスト軸) と、 伝搬 \¥02020/174982 18 卩(:171?2020/002996
方向と垂直かつ積層方向と垂直な方向のビ ーム軸である第 2の軸 (スロー軸 : 3軸) を有する。 レーザ光の第
第 2の軸方向における発散角 0 IIより大きい。 本実施の形態では、 出射点 4 0 3から第 1 コリメータ素子 5 0までの間における第 1の軸及び第 2の軸は 、 それぞれ 2軸及び X軸と平行な軸である。
[0075] 半導体レーザチップ 4 0は、 リードピン 2 4とワイヤ によって電気的に 接続される。 本実施の形態では、 低電位が印加されるリードピン 2 4と半導 体レーザチップの n 側電極 (不図示) とがワイヤ によって接続される。 ま た、 高電位が印加されるリードピン 2 4と半導体レーザチップの 側電極 ( 不図示) とがワイヤ によって接続される。 これにより、 半導体レーザチッ プ 4 0にリードピン 2 4を介して電力が供給される。 図 2には、 リードピン 2 4と 側電極とを接続するワイヤ は図示されていない。
[0076] サブマウント 4 2は、 底部 2 2に接合される基台である。 サブマウント 4
2には、 半導体レーザチップ 4 0が実装される。 本実施の形態では、 サブマ ウント 4 2は、 直方体状の形状を有し、 サブマウント 4 2の表面は、 レーザ 光の出射方向 (V軸方向) と交差する方向に延びる前面 4 2 I 1 を含む。 前面 4 2干は、 å X平面に平行である。 サブマウント 4 2を形成する材料は、 特 に限定されない。 サブマウント 4 2を形成する材料として、 例えば、 単結晶 基板 (3 丨基板、 3 丨 <3基板など) 、 セラミック ( I 1\1基板、 3 丨 (3基板 など) 、 ダイヤモンド基板、 合金 ( - 、 〇リ _ 1\/1〇など) 、 複合材料 〇リーダイヤモンド、 八 9—ダイヤモンドなど) を用いる ことができる。 本実施の形態では、 サブマウント 4 2は、 ヒートシンク 4 4 を介して底部 2 2に接合される。 つまり、 半導体レーザチップ 4 0は、 サブ マウント 4 2及びヒートシンク 4 4を介して底部 2 2に接合される。 半導体 レーザチップ 4 0は、 接合部材 4 1 によってサブマウント 4 2に接合される 。 接合部材 4 1 を形成する材料は、 特に限定されないが、 例えば、 A u 3 n はんだである。
[0077] また、 サブマウント 4 2は、 接合部材 4 3を介してヒートシンク 4 4に接 \¥02020/174982 19 卩(:171?2020/002996
合される。 接合部材 4 3として、 例えば、 八リ 3 nはんだを用いることがで きる。
[0078] ヒートシンク 4 4は、 底部 2 2に接合される基台であり、 半導体レーザチ ップ 4 0などが発生する熱を放散する。 本実施の形態では、 ヒートシンク 4 4は、 直方体状の形状を有し、 接合部材 4 5を介して底部 2 2の主面に接合 される。 ヒートシンク 4 4を形成する材料は、 熱伝導率が高い材料であれば 特に限定されず、 例えば、 〇リ系材料である。 接合部材 4 5として、 例えば 、 接合部材 4 3より融点の低い低融点はんだ (融点: 1 4 0 °〇〜2 5 0 °〇。
3 〇 八 、 〇リ、 八リ、 巳 し 1\1 し 1 门の内の一つ以上材料の組 み合わせで構成される材料、 例えば、 S n A g C u) などを用いることがで きる。 また、 ヒートシンク 4 4と接合部材 4 3及び 4 5との間の接合強度を 高めるために、 ヒートシンク 4 4の表面にメッキ処理を施してもよい。 例え ば、 匕一トシンク 4 4の表面に 1\1 I -八リメッキを施してもよい。
[0079] 第 1 コリメータ素子 5 0は、 一次元凹ミラーであり、 パッケージ 2 0内に おいて半導体レーザチップ 4 0の出射点 4 0 3に対向して配置される。 第 1 コリメータ素子 5 0は、 ミラー面 5 0 「を有するシリンドリカルミラーであ る。 ミラー面 5 0 「は、 表面に平行な一方向について曲率を持ってお らず、 当該一方向と垂直な断面が凹型の形状を有す る。 凹型の反射面は、 光学設計 に応じて、 球面、 非球面、 放物面などを選択することができる。 第 1 コリメ —夕素子 5 0は、 第 1の軸に対して凹型の反射面となるように配 される。 ミラー面 5 0 「は、 レーザ光を開口 2 1 3 に向けて反射し、 かつ、 レーザ光 の第 1の軸方向における発散角を低減する。 本実施の形態では、 ミラー面 5 〇 「は、 V軸方向に伝搬するレーザ光を 2軸方向に反射し、 レーザ光の向き を 9 0 ° 変化させる。 ミラー面 5 0 「によって反射されたレーザ光は、 第 2 コリメータ素子 3 1 に入射される。 これを可能とするために、 底部 2 2の平 面視において、 ミラー面 5 0 「と、 開口 2 1 8及び開口 2 6 8とが重なるよ うに、 第 1 コリメータ素子 5 0が配置される。 言い換えると、 ミラー面 5 0 「の X軸方向及び V軸方向の位置が、 開口 2 1 3及び開口 2 6 3の X軸方向 \¥02020/174982 20 卩(:171?2020/002996
及び V軸方向の位置と一致するように第 1 コリメータ素子 5 0が配置される
[0080] ミラー面 5 0 「は、 半導体レーザチップ 4 0の出射面の出射点 4 0 3 を焦 点とする放物面状の形状を有する。 なお、 ミラー面 5 0 「は、 X軸方向に曲 率を持っていない X軸方向と平行な放物柱面である。 これにより、 出射点 4 0 3から出射したレーザ光の第 1の軸方向における発散角を低減できる。 つ まり、 ミラー面 5 0 「はレーザ光を第 1の軸方向における発散角を低減する 。 このように、 本実施の形態に係る第 1 コリメータ素子 5 0によれば、 レー ザ光の反射による光軸変換と、 コリメートとを同時に行うことができる。 し たがって、 半導体レーザモジュール 1 0の部品点数を削減できる。 また、 第 1 コリメータ素子 5 0の位置調整などの手間を削減できる。 また、 半導体レ —ザチップ 4 0は、 サブマウント 4 2から第 1 コリメータ素子 5 0に向かっ て突出するように、 サブマウント 4 2上に配置されている。 ミラー面 5 0 「 と隣接する第 1 コリメータ素子 5 0のサブマウント 4 2と対向する面の延長 面上に、 ミラー面 5 0 「の焦点が位置するように、 第 1 コリメータ素子 5 0 を形成することが好ましい。 こうすることで、 半導体レーザチップ 4 0の出 射面の出射点 4 0 3を前述の延長面上に位置合わせすることで 出射点 4 0 3をミラー面 5 0 「の焦点に合わせることができる。
[0081 ] また、 レーザ光の光軸を鉛直方向 (図 1〜図 3の å軸方向) とすることで 、 レーザ光のスポッ ト位置を目視にて確認できるため、 光軸のビジュアルア ライメントを容易に行うことができる。 これにより、 半導体レーザモジュー ル 1 0の生産性が向上するため、 低コスト化を実現できる。 なお、 ミラー面 5 0 で反射されたレーザ光の第 1の軸は、 ソ軸に平行となる。
[0082] 図 2及び図 3に示されるように、 第 1 コリメータ素子 5 0は、 直方体の上 面の一辺を含む領域が切り欠かれた形状を有 し、 切り欠かれることで形成さ れた面が放物面 (ミラー面 5 0 〇 である。 なお、 放物面であるミラー面 5 0 「の 7 å 平面に平行な断面は、 出射点 4〇 3 、 又は、 出射点 4〇 3 を通り X軸方向に平行な直線上の点を焦点とする放 線状の形状を有する。 また、 \¥0 2020/174982 21 卩(:171? 2020 /002996
ミラー面 5 0 「には、 レーザ光の反射率を高める反射膜が形成され ていても よい。 反射膜として、 例えば、 誘電体多層膜を用いることができる。 なお、 反射膜は、 金属膜であってもよい。
[0083] 第 1 コリメータ素子 5 0は、 ミラー面 5 0 「がサブマウント 4 2の前面 4
2干に対向するように配置される。 このように、 半導体レーザチップ 4 0が 実装されるサブマウント 4 2と一体的に形成されていない第 1 コリメータ素 子 5 0が設けられる。 これにより、 第 1 コリメータ素子 5 0をサブマウント 4 2と一体的に形成する場合より、 第 1 コリメータ素子 5 0を、 放物面の精 度を向上して、 容易に形成できる。 第 1 コリメータ素子 5 0を形成する材料 は、 限定されないが、 例えば、 ガラスであってもよい。 このようにガラスを 用いる場合には、 所望の形状を有する第 1 コリメータ素子 5 0を高温金型プ レスなどによって容易に形成できる。
[0084] 第 1 コリメータ素子 5 0は、 接合部材 5 1 によってパッケージ 2 0に接合 されている。 本実施の形態では、 第 1 コリメータ素子 5 0は、 ヒートシンク 4 4を介してパッケージ 2 0に接合されている。 また、 接合部材 5 1は、 樹 脂を含まない。 具体的には、 接合部材 5 1 として、 樹脂を含まない低融点は んだなどを用いることができる。 これにより、 封止されたパッケージ内に存 在するシロキサンの量を低減できるため、 例えば、 レーザ光が紫外から青色 にかけての短波長帯域の光である場合にも、 シロキサンによる光学素子の汚 染及びそれに伴うレーザ光のビーム品質劣化 を抑制できる。 なお。 パッケー ジを封止する前に、 紫外線照射などによるオゾンクリーニングで 、 汚染及び それに伴うレーザ光のビーム品質劣化をさら に抑制できる。 第 1 コリメータ 素子 5 0がガラスで形成される場合には、 接合部材 5 1 との接合強度を高め るために、 第 1 コリメータ素子 5 0の接合部材 5 1 との接合面に金属膜を形 成してもよい。 例えば、 第 1 コリメータ素子 5 0の接合部材 5 1 との接合面 に、 接合面側から順に、 丁 し I及び リを積層してもよい。 金属膜は、 丁 し 1:、 八リ、 〇 「、 1\1 し の 2つ以上を積層した金属膜であって もよい。 接合面側から順に、 第 1 コリメータ素子 5 0を形成するガラスと密 \¥02020/174982 22 卩(:171?2020/002996
着性のよい材料、 接合部材 5 1 に含まれる 3 に対するバリア性のある材料 、 接合部材 5 1 に含まれる 3 nの拡散しやすい材料を積層してもよい。
[0085] 第 2コリメータ素子 3 1は、 第 1 コリメータ素子 5 0で反射されたレーザ 光の第 2の軸方向における発散角を低減する素子で る。 本実施の形態では 、 第 2コリメータ素子 3 1は、 第 2の軸方向と光の進行方向で定義される面 に対して、 曲率を有し、 底部 2 2に向かって凸型の形状を有するシリンドリ カルレンズである。 第 2コリメータ素子 3 1は、 図 3に示されるように、 第 1 コリメータ素子 5 0で反射されたレーザ光が入射するように、 ミラー面 5 0 「と対向して配置され、 第 2の軸である父軸方向におけるレーザ光の発 角を低減する。 また、 上述したとおり、 第 2コリメータ素子 3 1は、 窓部材 2 7と一体成形されている。 第 2コリメータ素子 3 1は、 キャップ部材 2 6 の外側面に配置される。 これにより、 第 2コリメータ素子 3 1がキャップ部 材 2 6の内側面に配置される場合より、 パッケージ 2 0の寸法を低減できる
[0086] 第 2コリメータ素子の表面のうち、 レーザ光の入射面及び出射面には、 レ —ザ光に対する無反射コート膜が形成されて いる。 なお、 無反射コート膜は 、 レーザ光の反射を抑制する膜であればよく、 レーザ光を完全に反射させな い膜に限定されない。
[0087] なお、 半導体レーザモジュール 1 〇に、 光ファイバなどの他の光学素子な どが組み合わせられてもよい。 このような半導体レーザモジュールの構成例 について図 4及び図 5を用いて説明する。 図 4及び図 5は、 それぞれ本実施 の形態に係る半導体レーザモジュール 1 1の全体構成を示す模式的な第 1の 断面図及び第 2の断面図である。 図 4及び図 5には、 それぞれ図 2及び図 3 に示される断面図と同様の位置における半導 体レーザモジュール 1 1の断面 図が示されている。
[0088] 図 4及び図 5に示されるように、 半導体レーザモジュール 1 1は、 上述し た半導体レーザモジュール 1 〇と、 先端レンズ付き光ファイバ 8 0とを備え る。 また、 本実施の形態では、 半導体レーザモジュール 1 1は、 ファイバホ \¥02020/174982 23 卩(:171?2020/002996
ルダ 7 0をさらに備える。
[0089] 先端レンズ付き光ファイバ 8 0は、 第 1 コリメータ素子 5 0により反射さ れたレーザ光を受光する導光部材である。 本実施の形態では、 先端レンズ付 き光ファイバ 8 0は、 光ファイバ 8 2と、 集光レンズ 8 4と、 フェルール 8 3と、 フランジ 8 1 とを有するアセンブリである。
[0090] 光ファイバ 8 2は、 端面に入射されたレーザ光を導く導波路であ る。 集光 レンズ 8 4は、 レーザ光を光ファイバ 8 2の端面に収束させる光学素子であ る。 なお、 集光レンズ 8 4の表面のうち、 レーザ光の入射面及び出射面には 、 レーザ光に対する無反射コート膜が形成され ている。 なお、 無反射コート 膜は、 レーザ光の反射を抑制する膜であればよく、 レーザ光を完全に反射さ せない膜に限定されない。 フェルール 8 3は、 フランジ 8 1 に固定され、 光 ファイバ 8 2及び集光レンズ 8 4を保持する部材である。 フランジ 8 1は、 ファイバホルダ 7 0に固定されるフランジであり、 フェルール 8 3を介して 、 光ファイバ 8 2及び集光レンズ 8 4を保持する。
[0091 ] ファイ/《ホルダ 7 0は、 先端レンズ付き光ファイバ 8 0を保持する部材で ある。 ファイバホルダ 7 0は、 固定部 7 1 と、 筒状部 7 2とを有する。 固定 部 7 1は、 パッケージ 2 0に固定される部分であり、 キャップ部材 2 6を覆 う。 固定部 7 1 における第 2コリメータ素子 3 1 に対向する位置には、 開口 が形成されており、 当該開口の周囲に筒状部 7 2が配置される。 筒状部 7 2 は、 光ファイバ 8 2及び集光レンズ 8 4などが揷入される筒状の部分であり 、 固定部 7 1 に形成された開口の位置に、 筒状部 7 2に形成された穴が配置 されるように、 固定部 7 1 に固定されている。 これにより、 第 2コリメータ 素子 3 1から出射されたレーザ光を、 固定部 7 1 に形成された開口を介して 光ファイバ 8 2に入射させることができる。 ここで、 固定部 7 1の開口は、 第 2コリメータ素子 3 1の凸型の形状を有するレーザ光入射面と対 するよ うに設置されている。
[0092] ファイバホルダ 7 0を形成する材料は特に限定されないが、 例えば、 6 又は 6系の合金である。 ファイバホルダ 7 0と本体 2 1の側部 2 3とは、 \¥02020/174982 24 卩(:171?2020/002996
例えばスポッ ト溶接などを用いて接合される。 図 4及び図 5には、 スポッ ト 溶接によって形成されるスポッ ト溶接痕 9 1が示されている。 また、 先端レ ンズ付き光ファイバ 8 0も、 スポッ ト溶接によって、 ファイバホルダ 7 0と 接合されてもよい。 ファイバホルダ 7 0は、 ファイバホルダの筒状部 7 2の 穴の中心と第 2コリメータ素子 3 1のレーザ光のスポッ ト 3 が一致するよ うに、 ビジュアルアライメントにより位置決めを行 った後、 スポッ ト溶接に より本体 2 1 に固定してもよい。
[0093] 以上のように、 本実施の形態に係る半導体レーザモジュール 1 1は、 第 1 コリメータ素子 5 0により反射されたレーザ光を受光する先端 ンズ付き光 ファイバ 8 0を備える。 これにより、 レーザ光を容易に光ファイバ 8 2に導 入できる。 また、 光ファイバ 8 2と集光レンズ 8 4とが一体化されているた め、 光軸調整の手間を削減できる。 先端レンズ付き光ファイバ 8 0は、 半導 体レーザチップ 4 0を発光させ、 先端レンズ付き光ファイバ 8 0で受けた光 パワーが最大になるようにアクティプアライ メントにより中心位置決めを行 った後、 スポッ ト溶接によりファイバホルダに固定してもよ い。
[0094] [ 1 - 2 . 作用効果]
次に、 本実施の形態に係る半導体レーザモジュール 1 〇及び 1 1の作用効 果について図 6八、 図 6巳及び図 7を用いて説明する。 図 6八及び図 6巳は 、 それぞれ比較例及び本実施の形態に係る第 1 コリメータ素子を示す模式的 な側面図である。 図 6八及び図 6巳には、 第 1 コリメータ素子に入射される レーザ光を出射する半導体レーザチップ 4 0と、 半導体レーザチップ 4 0が 実装されるサブマウント 4 2とが併せて示されている。 また、 図 6八及び図 6巳に示される実装面は、 例えば、 ヒートシンク 4 4の上面に相当する。
[0095] 図 6八に示される第 1 コリメータ素子 1 0 5 0は、 半導体レーザチップ 4
0から出射されるレーザ光の第 1の軸 (å軸) 方向における発散角を低減す るシリンドリカルレンズである。 第 1 コリメータ素子 1 0 5 0のようなシリ ンドリカルレンズにおいては、 収差の影響を低減するために、 レーザ光をコ リメートするシリンドリカル面がレーザ光の 下流側の面 (つまり、 出射面) \¥02020/174982 25 卩(:171?2020/002996
に配置される。 このため、 図 6八に示される出射点 4 0 3 (言い換えると出 射点 4 0 3が配置される半導体レーザチップ 4 0の端面 4 0 6) からシリン ドリカル面までの光学距離ロチ 0を低減するのが難しい。 例えば、 第 1 コリ メータ素子 1 〇 5 0を小型化することで光学距離 0干 0を低減することも原 理的には可能である。 しかしながら、 第 1 コリメータ素子 1 0 5 0の寸法が 小さくなることで第 1 コリメータ素子 1 0 5 0のハンドリングが困難となる ため、 光学距離ロチ 0の低減には限界がある。 一般的に、 光学距離ロチ 0の 最小値は、 3 0 0 程度である。 以上のように、 比較例に係る第 1 コリメ —夕素子 1 0 5 0では、 光学距離口干 0が比較的大きくなることに伴い、 シ リンドリカル面に到達するまでにレーザ光が 発散する幅が比較的大きくなる 。 したがって、 第 1 コリメータ素子 1 0 5 0によってコリメートされたレー ザ光の第 1の軸における幅巳 0 0が比較的大きくなる。
[0096] 一方、 本実施の形態に係る第 1 コリメータ素子 5 0は、 ミラー面 5 0 「に よって、 第 1の軸方向における発散角の低減を行う。 本実施の形態では、 出 射点 4 0 3とミラー面 5 0 「との光学距離 0チ 1 を容易に低減できる。 例え ば、 光学距離ロチ 1は、 5 0 以下程度に低減され得る。 このため、 コリ メートされたレーザ光の第 1の軸における幅巳 0 1 を比較例の幅巳 0 0 と比較して大幅に低減できる。
[0097] 以上のように本実施の形態に係る第 1 コリメータ素子 5 0によれば、 ミラ —面 5 0 「によってレーザ光をコリメートするため、 比較例に係る第 1 コリ メータ素子 1 0 5 0のような透過型のコリメータレンズの出射 においてレ —ザ光をコリメートする場合より、 出射点 4 0 8に近い位置で、 つまりレー ザ光の発散によるスポッ ト径の増大幅が比較的小さい位置で、 レーザ光をコ リメートできる。 したがって、 第 1の軸において、 より小さいスポッ ト径を 有するレーザ光を形成できる。 これに伴い、 レーザ光の高密度化が可能とな る。 また、 本実施の形態に係る第 1 コリメータ素子 5 0では、 光学距離口干 1 を小さく しても、 第 1 コリメータ素子 5 0全体を小型化する必要がない。 例えば、 ミラー面 5 0 の出射方向における最大幅 (図 6巳に示される幅巳 \¥02020/174982 26 卩(:171?2020/002996
) を小さくする場合にも、 第 1 コリメータ素子 5 0のミラー面 5 0 「以外の 部分 (図 6巳に示される幅八の部分) を大きく してもレーザ光に与える影響 はないため、 レーザ光の出射方向における最大幅 (図 6巳に示される幅八十 巳) を大きくすることができる。 このため、 第 1 コリメータ素子 5 0のハン ドリングの容易性を維持しつつ、 出射点 4 0 3 からミラー面 5 0 「までの光 学距離口干 1 を低減できる。 例えば、 第 1 コリメータ素子 5 0の各々のレー ザ光の出射方向における最大幅 (図 6巳に示される幅八十巳) は、 ミラー面 5 0 の出射方向における最大幅 (図 6巳に示される幅巳) の 2倍以上であ ってもよい。 これにより、 第 1 コリメータ素子 5 0のレーザ光の出射方向に おける幅がミラー面 5 0 の最大幅程度である場合より、 ミラー面 5 0 「以 外の部分が大きくなるため、 第 1 コリメータ素子 5 0のハンドリングを容易 化できる。 また、 例えば、 第 1 コリメータ素子 5 0をパッケージの底部 2 2 などに接合する場合に、 第 1 コリメータ素子 5 0のレーザ光の出射方向にお ける幅がミラー面 5 0 「の最大幅程度である場合より、 接合面積を拡大でき る。 したがって、 第 1 コリメータ素子 5 0と底部 2 2などとの接合強度を増 大できる。 本実施の形態においては、 第 1 コリメータ素子 5 0とサブマウン 卜 4 2との接合強度を増大できる。
[0098] 図 7は、 比較例及び本実施の形態に係る半導体レーザ モジュールの第 2の 軸における作用を説明する模式図である。 図 7の模式図 ( 3 1) は、 比較例 に係る半導体レーザモジュールと、 レーザ光の第 2の軸におけるスポッ ト径 との関係を示す。 図 7の模式図 (3 2) は、 比較例に係る半導体レーザモジ ュールにおける出射点 4 0 3からの光学距離 (レーザ光が伝搬する光学距離 ) とレーザ光のスポッ ト形状との関係を示す。 図 7の模式図 (匕 1) は、 本 実施の形態に係る半導体レーザモジュールと 、 レーザ光の第 2の軸における スポッ ト径との関係を示す。 図 7の模式図 (匕 2) は、 本実施の形態に係る 半導体レーザモジュールにおける出射点 4 0 3からの光学距離 (レーザ光が 伝搬する光学距離) とレーザ光のスポッ ト形状との関係を示す。 なお、 図 7 においては、 第 2コリメータ素子 3 1 としてコリメート面が出射面側に形成 \¥02020/174982 27 卩(:171?2020/002996
されている素子を用いる例が:^されている
[0099] 図 7の模式図 ( 3 1) に示されるように、 比較例に係る半導体レーザモジ ュールは、 図 6八に示される半導体レーザチップ 4 0、 サブマウント 4 2及 び第 1 コリメータ素子 1 0 5 0に加えて、 本実施の形態に係る第 2コリメー 夕素子 3 1 を備える。
[0100] 図 7の模式図 ( 3 2) 及び (匕 2) に示されるように、 半導体レーザチッ プ 4 0から出射されたレーザ光のスポッ ト形状のアスペクト比 (以下、 ビー ムアスペクト比ともいう。 ) は、 出射点 4 0 3 の近傍においては、 例えば、
1 : 8である。 模式図 (3 1) 及び (3 2) において、 レーザ光は、 比較例 に係る半導体レーザモジュールの第 1 コリメータ素子 1 0 5 0の出射面 (コ リメート面) に到達するまでに、 第 2の軸方向より第 1の軸方向において大 きく発散する。 このため、 第 1 コリメータ素子 1 0 5 0の出射面 (出射点 4 0 3からの光学距離が 0干 0である位置) において、 例えば、 光学距離口干 0が 3 0 0 である場合、 ビームアスペクト比が 2 . 6 : 1程度となる。 第 1 コリメータ素子 1 0 5 0の下流では、 レーザ光は第 1の軸方向において 発散せず、 第 2の軸方向において発散する。 図 7に示される比較例では、 第 2コリメータ素子 3 1 を出射したレーザ光のビームアスぺクト比を 出射点 4 0 3の近傍におけるビームアスぺクト比と同一 するように、 第 2コリメー 夕素子 3 1の出射面 (コリメート面) の位置が定められている。 図 7の模式 図 (3 1) に示されるように、 出射点 4 0 3から第 2コリメータ素子 3 1の 出射面 (コリメート面) までの光学距離 (光路長) を口 3 0としている。 本 比較例では、 光学距離口 3 0は、 9 . 程度となる。
[0101 ] —方、 本実施の形態に係る半導体レーザモジュール 1 0においては、 上述 のとおり、 出射点 4 0 3から第 1 コリメータ素子 5 0のミラー面 5 0 「まで の光学距離ロチ 1 を比較例の光学距離ロチ 0より大幅に低減できるため、 ミ ラー面 5 0 「において、 第 1の軸方向におけるレーザ光の発散は小さい 例 えば、 光学距離口干 1が、 1 0 0 程度の場合に、 第 1 コリメータ素子 5 0のミラー面 5 0 「におけるビームアスペクト比は、 1 . 5 : 1程度である \¥02020/174982 28 卩(:171?2020/002996
。 第 1 コリメータ素子 5 0の下流で、 レーザ光は第 1の軸方向において発散 せず、 第 2の軸方向において発散する。 本実施の形態では、 上記比較例と同 様に第 2コリメータ素子 3 1 を出射したレーザ光のビームアスぺクト比を 出 射点 4 0 3の近傍におけるビームアスぺクト比と同一 するように、 第 2コ リメ _夕素子 3 1の出射面 (コリメート面) の位置が定められている。 図 7 の模式図 (匕 1) に示されるように、 出射点 4 0 3 から第 2コリメータ素子 3 1の出射面 (コリメート面) までの光学距離を口 3 1 とする。 本実施の形 態では、 光学距離口 3 1は、 3 . 3 程度である。 なお、 比較例において 、 出射点 4〇 3 から 3 . の位置では、 ビームアスペクト比は、 3 : 8であり、 所望のビームアスペクト比 (1 : 8) と比較して、 第 1の軸のス ポッ ト径に対する第 2の軸におけるスポッ ト径の比が 3倍大きい。
[0102] 以上のように、 本実施の形態では、 第 1の軸におけるレーザ光のスポッ ト 径を低減できるため、 レーザ光の第 1の軸及び第 2の軸におけるスポッ ト径 の比を、 所定の値にするために必要な光学距離を低減 できる。 例えば、 出射 点 4 0 3 から第 2コリメータ素子 3 1 までの光学距離口 3 1 を比較例の光学 距離 0 3 0より大幅に短縮できる。 これにより、 パッケージ 2 0及び半導体 レーザモジュール 1 0の小型化が可能となる。
[0103] また、 本実施の形態に係る半導体レーザモジュール では、 第 2コリメータ 素子 3 1から出射されるコリメートされたレーザ光 スポッ ト径を、 比較例 に係る半導体レーザモジュールから出射され るレーザ光のスポッ ト径の 1 / 3程度に低減できる。 このため、 本実施の形態に係る半導体レーザモジュー ル 1 0によれば、 出射されるレーザ光の光密度を、 比較例の半導体レーザモ ジュールから出射されるレーザ光の光密度よ り高めることができる。
[0104] また、 レーザ光のスポッ ト径を低減することで、 図 4及び図 5に示される ような先端レンズ付き光ファイバ 8 0の先端レンズにレーザ光を入射する際 に発生する損失を抑制できる。 このため、 半導体レーザモジュール 1 0から の出射光を、 他の集光レンズなどを介することなく、 直接、 先端レンズ付き 光ファイバ 8 0に入射できる。 したがって、 半導体レーザモジュール 1 0の \¥02020/174982 29 卩(:171?2020/002996
部品点数を削減できる。
[0105] [ 1 _ 3 . 第 1 コリメータ素子の寸法例]
次に、 本実施の形態に係る第 1 コリメータ素子 5 0の寸法例について、 図 8を用いて説明する。 図 8は、 本実施の形態に係る第 1 コリメータ素子 5 0 に求められる条件を説明する模式図である。 図 8には、 半導体レーザチップ 4 0と、 サブマウント 4 2と、 第 1 コリメータ素子 5 0とが示されている。 なお、 出射点 4 0 3からミラー面 5 0 「までの距離 !_ 八〇が最小である場 合 (1_ 八〇= 1_ 八〇〇1 丨 n) の第 1 コリメータ素子 5 0が実線で示され ており、 距離!- 八〇が最大である場合 (1_ 八〇= 1_ 八〇 3 X) の第 1 コリメータ素子 5 0が破線で示されている。
[0106] 図 8には、 サブマウントの高さ 1~1 3 II巳が 3 0 0 であり、 半導体レー ザチップ 4 0からのレーザ光の第
0 ° である場合の例が示されている。
[0107] また、 図 8に示されるサブマウント 4 2及び第 1 コリメータ素子 5 0が配 置される面における å座標を 0とし、 出射点 4 0 3における å座標を 3 0 0 とみなし (つまり、 サブマウント 4 2の上面の å座標を出射点 4 0 3の å座標とみなし) 、 出射点 4 0 3におけるソ座標を 0とすると、 出射点 4 0 8を焦点とする放物面であるミラー面 5 0 「上の点の座標 (ソ、 å) につい て以下の式 (1) が成り立つと仮定する。
[0108] å =ソ 2 / (4 ) +〇 ( 1)
[0109] ここで、 放物面の焦点に配置される出射点 4 0 3 のå座標は、 及び〇を 用いて +〇で表される。 上述したとおり、 出射点の å座標は 3 0 0 〇1で あるため、 以下の式 (2) が成り立つ。
[01 10] +〇= 3 0 0 (2)
[01 1 1 ] また、 レーザ光が、 第 1 コリメータ素子 5 0のミラー面 5 0 「以外の面に 照射されないこと (条件 1) と、 第 1 コリメータ素子 5 0の下面からミラー 面 5 0 「の最下部までの距離 1 ~ 1 八〇 1の最小値が 1 〇〇 であること ( 条件 2) とを、 第 1 コリメータ素子 5 0に求められる条件とする。 距離 ! ! \¥02020/174982 30 卩(:171?2020/002996
八〇 1の最小値は、 第 1 コリメータ素子 50の生産性を考慮して決定されて いる。 距離 1 ~ 1 八〇 1が 1 〇〇 未満である第 1 コリメータ素子 50を歩 留まり良く生産することは困難である。
[0112] 以上の条件より、 距離 1 ~ 1 八〇 1は、 上記式 (1) の〇に相当するため、 〇は 1 〇〇 以上となる。 したがって、 式 (2) より、 は 200以下と なる。
[0113] また、 第 1 コリメータ素子 50を実装する際に、 半導体レーザチップ 40 と干渉することを抑制するために、 ミラ—面 50 「の最下部の高さ 1~1 八〇 1 を出射点 403の高さより 1 5 以上低くする。 つまり、 を 1 5以上 とする。 以上より、 について、 以下の式 (3) が成り立つ。
[0114] 1 5 £ £ 200 (3)
[0115] この場合、 出射点 403からミラー面 50 「までの光学距離 !_ 八(3 [ 〇1] について、 式 (1) 〜式 (3) から以下の式 (4) が成り立つ。
[0116] 30£!_ 八〇£ 400 (4)
[0117] また、 式 (1) 〜式 (4) と、 上記条件 1 とから、 第 1 コリメータ素子 5
0の高さ 1 ~ 1 八〇2 [ ] について概算すると以下の式 (5) が成り立つ
[0118] 3 1 2 £ 1 ~ 1 八〇 2 £ 700 (5)
[0119] 以上の式 ( 1) 〜式 (5) から、 第 1 コリメータ素子 50によってコリメ —卜されたレーザ光の第 1の軸におけるスポッ ト径巳 0 [ ] について 、 以下の式 (6) が成り立つ。
[0120] 28£巳0 £370 (6)
[0121] つまり、 スポッ ト径巳 nは、 28 であり、 最 370 である。 ここで、 上述した先端レンズ付き 光ファイバ 80の一般的な先端レンズの仕様から、 先端レンズ付き光ファイ バ 80に入射できるレーザ光のスポッ ト径は、 1 〇〇〇 以下程度である 。 したがって、 本実施の形態に係る半導体レーザモジュール 1 0から出射さ れるレーザ光の第 1の軸におけるスポッ ト径は、 他の集光レンズなどを用い \¥0 2020/174982 31 卩(:171? 2020 /002996
ることなく先端レンズ付き光ファイバ 8 0に入射できる程度に十分小さい。
[0122] 以上のような数値例を考慮すると、 出射点 4〇 3 から、 第 1 コリメータ素 子 5 0のミラー面 5 0 「までの光学距離 !_ 八〇は、 3 0 〇1以上、 3 0 0 以下であってもよい。 このように、 出射点 4 0 3から第 1 コリメータ素 子 5 0のミラー面 5 0 「までの距離を低減することで、 出射点 4 0 3に近い 位置で、 つまりレーザ光の発散によるスポッ ト径の増大幅が比較的小さい位 置で、 レーザ光をコリメートできる。 したがって、 第 1の軸において、 より 小さいスポッ ト径を有するレーザ光を形成できる。 これに伴い、 レーザ光の 高密度化が可能となる。
[0123] [ 1 - 4 . 製造方法]
次に、 本実施の形態に係る半導体レーザモジュール 1 〇及び 1 1の製造方 法について、 図 9〜図 1 7を用いて説明する。 図 9〜図 1 7は、 本実施の形 態に係る半導体レーザモジュール 1 0及び 1 1の製造方法の各工程を示す模 式的な断面図である。
[0124] まず、 図 9に示されるように、 サブマウント 4 2に半導体レーザチップ 4 〇が実装される。 本実施の形態では、 サブマウント 4 2に、 樹脂を含まない 接合部材 4 1 (例えば八 u 3 nはんだ) を用いて半導体レーザチップ 4 0を 接合する。
[0125] 次に、 図 1 0に示されるように、 半導体レーザチップ 4 0が実装されたサ ブマウント 4 2が、 ヒートシンク 4 4に接合される。 本実施の形態では、 サ ブマウント 4 2は、 樹脂を含まない接合部材 4 3 (例えば八 u 3 nはんだ) を用いてヒートシンク 4 4に接合される。 また、 ヒートシンク 4 4と接合部 材 4 3との間の接合強度を高めるために、 ヒートシンク 4 4の表面に例えば 、 1\1 丨 一八リなどのメッキが施されている。 ヒートシンク 4 4の表面に施さ れるメッキは、 し 八リ、 9〇1 % 3 〇 % 八 9の一つ以上の組み合わせによ るメッキであってもよい。
[0126] 次に、 図 1 1 に示されるように、 ヒートシンク 4 4に第 1 コリメータ素子
5 0が接合される。 本実施の形態では、 第 1 コリメータ素子 5 0は、 樹脂を \¥0 2020/174982 32 卩(:171? 2020 /002996
含まない接合部材 5 1 (低融点はんだ) を用いてヒートシンク 4 4に接合さ れる。 この際、 第 1 コリメータ素子 5 0は、 ミラー面 5 0 「がサブマウント
4 2の前面 4 2干に対向するように配置される。 また、 第 1 コリメータ素子
5 0と接合部材 4 3との間の接合強度を高めるために、 第 1 コリメータ素子 5 0のヒートシンク 4 4との接合面 (つまり、 ヒートシンク 4 4と対向する 面) に金属膜が形成されている。 具体的には、 第 1 コリメータ素子 5 0の接 合面に、 接合面側から順に、 丁 し 1:及び リが積層されている。 これに より、 第 1 コリメータ素子 5 0のヒートシンク 4 4との接合面には、 金属層 5 0〇1が形成される。 なお、 第 1 コリメータ素子 5 0は、 ガラスで形成され ており、 高温金型プレスなどによって成形される。 また、 ミラー面 5 0 「に は、 誘電体多層膜からなる反射膜が積層される。 なお、 反射膜の構成は、 レ —ザ光の波長に応じて適宜決定される。 尚、 金属膜は、 丁 し 、 八リ、
〇 「、 1\1 し の 2つ以上を積層した金属膜であってもよい。 接合面側か ら順に、 第 1 コリメータ素子 5 0を形成するガラスと密着性のよい材料、 接 合部材 5 1 に含まれる 3 nに対するバリア性のある材料、 接合部材 5 1 に含 まれる 3 の拡散しやすい材料を積層してもよい。
[0127] 次に、 図 1 2に示されるように、 半導体レーザチップ 4 0、 サブマウント 4 2及び第 1 コリメータ素子 5 0が接合されたヒートシンク 4 4が本体 2 1 の底部 2 2に接合される。 本実施の形態では、 ヒートシンク 4 4は、 低融点 はんだからなる接合部材 4 5を用いて底部 2 2に接合される。
[0128] 次に、 図 1 3に示されるように、 半導体レーザチップ 4 0とリードピン 2 4とがワイヤ で接続される。 本実施の形態では、 低電位が印加されるリー ドピン 2 4と半導体レーザチップの n側電極 (不図示) とがワイヤ によっ て接続される。 また、 高電位が印加されるリードピン 2 4と半導体レーザチ ップの 側電極 (不図示) とがワイヤ によって接続される。 図 1 3には、 リードピン 2 4と 側電極を接続するワイヤ は図示されていない。
[0129] 次に、 図 1 4に示されるように、 キャップ部材 2 6と本体 2 1 とが接合さ れる。 本実施の形態では、 プロジヱクション抵抗溶接によってキャップ 部材 \¥02020/174982 33 卩(:171?2020/002996
2 6と本体 2 1 とが接合される。 具体的には、 接合領域 2 0〇において、 キ ャップ部材 2 6を本体 2 1の天面部 2 5に向けて圧力を加えながら、 キャッ プ部材 2 6に電圧を印加する。 これにより、 第 1突起部 6 1及び 6 2におい て、 第 1突起部 6 1及び 6 2の先端及び先端が接触する部分がジュール に よって溶融する。
[0130] 続いて、 キャップ部材 2 6への電圧の印加を停止して溶融した金属を 却 することで、 キャップ部材 2 6と本体 2 1 とが接合される。 なお、 図 1 4に 示されるように、 キャップ部材 2 6には、 本工程に先立って、 窓部材 2 7が 接合される。 本実施の形態では、 窓部材 2 7は、 樹脂を含まない低融点ガラ スからなる接合部材 2 9を用いてキャップ部材 2 6に接合される。
[0131 ] ここで、 本実施の形態では、 底部 2 2の主面に垂直な方向の位置に応じて 断面積が変化しない第 2突起部 6 3が天面部 2 5に形成されている。 第 2突 起部 6 3の断面積が一定であるため、 キャップ部材 2 6に電圧が印加されて も、 第 2突起部 6 3の先端部に電流が集中しない。 したがって、 第 2突起部 6 3は実質的に溶融しない。 このように、 第 2突起部 6 3の形状はほとんど 変化しないため、 第 2突起部 6 3によって、 天面部 2 5に対するキャップ部 材 2 6の位置決めを行うことができる。 これにより、 キャップ部材 2 6の天 面部 2 5に対する位置精度を高めることができる。
[0132] 以上のような工程によって、 図 1 5に示される半導体レーザモジュール 1 〇が製造される。
[0133] 続いて、 半導体レーザモジュール 1 1の製造方法について説明する。
[0134] 図 1 6に示されるように、 半導体レーザモジュール 1 0の本体 2 1の天面 部 2 5にファイ/《ホルダ 7 0を接合する。 本実施の形態では、 スポッ ト溶接 によって、 天面部 2 5にファイバホルダ 7 0を接合する。 これにより、 スポ ッ ト溶接を行った箇所に、 スポッ ト溶接痕 9 1が形成される。
[0135] 次に、 図 1 7に示されるように、 ファイバホルダ 7 0に、 先端レンズ付き 光ファイバ 8 0を接合する。 本実施の形態では、 ファイバホルダ 7 0の筒状 部 7 2の内部に先端レンズ付き光ファイバ 8 0の光ファイバ 8 2の先端部を \¥0 2020/174982 34 卩(:17 2020 /002996
揷入し、 フランジ 8 1 と筒状部 7 2とをスポッ ト溶接によって接合する。 こ れにより、 スポッ ト溶接を行った箇所に、 スポッ ト溶接痕 9 1が形成される
[0136] 以上のような工程によって、 半導体レーザモジュール 1 1が製造される。
[0137] (実施の形態 2)
実施の形態 2に係る半導体レーザモジュールについて説 する。 本実施の 形態に係る半導体レーザモジュールは、 主に、 複数の半導体レーザチップ 4 0を備える点において、 実施の形態 1 に係る半導体レーザモジュール 1 0及 び 1 1 と相違する。 以下、 本実施の形態に係る半導体レーザモジュール につ いて、 実施の形態 1 に係る半導体レーザモジュール 1 0及び 1 1 との相違点 を中心に説明する。
[0138] [ 2 - 1 . 全体構成]
まず、 本実施の形態に係る半導体レーザモジュール 1 1 〇の全体構成につ いて、 図 1 8〜図 2 0を用いて説明する。 図 1 8、 図 1 9及び図 2 0は、 そ れぞれ本実施の形態に係る半導体レーザモジ ュール 1 1 〇の全体構成を示す 模式的な平面図、 第 1の断面図及び第 2の断面図である。 図 1 9においては 、 図 1 8に示される X 丨 X— X 丨 X線における断面が示されている。 図 2 0 においては、 図 1 8に示される X X— X X線における断面が示されている。
[0139] 図 1 8〜図 2 0に示されるように、 半導体レーザモジュール 1 1 〇は、 パ ッケージ 1 2 0を備える。 半導体レーザモジュール 1 1 〇は、 図 2 0に示さ れるように、 三つの半導体レーザチップ 4 0と、 一つの第 1 コリメータ素子 1 5 0とをさらに備える。 本実施の形態では、 半導体レーザモジュール 1 1 0は、 三つの第 2コリメータ素子 1 3 1 と、 三つのサブマウント 4 2と、 一 つのヒ _トシンク 1 4 4とをさらに備える。
[0140] パッケージ 1 2 0は、 三つの半導体レーザチップ 4 0と、 一つの第 1 コリ メータ素子 1 5 0とが内部に配置される筐体である。 パッケージ 1 2 0は、 本体 1 2 1 と、 天面部 1 2 5に取り付けられたキャップ部材 1 2 6と、 窓部 材 1 2 7とを有する。 \¥0 2020/174982 35 卩(:171? 2020 /002996
[0141 ] 本実施の形態に係る本体 1 2 1は、 図 1 9及び図 2 0に示されるように、 平板状の底部 1 2 2と開口 1 2 1 3が形成された天面部 1 2 5とを有する有 底筒状の部材である。 開口 1 2 1 3は、 本体 1 2 1 における底部 1 2 2が配 置される端部の反対側の端部に形成された第 1開口の一例である。 本体 1 2 1は、 底部 1 2 2と、 側部 1 2 3とを有する。 底部 1 2 2は、 実施の形態 1 に係る底部 2 2と同様の構成を有する。 側部 1 2 3は、 実施の形態 1 に係る 側部 2 3と、 リードピン 2 4の本数において相違し、 その他の点において一 致する。 本実施の形態では、 図 1 8に示されるように、 側部 1 2 3は、 6本 のリードピンを有する。 天面部 1 2 5は、 図 1 9及び図 2 0に示されるよう に、 底部 1 2 2の平面視においてキャップ部材 1 2 6と天面部 1 2 5とが重 なる接合領域 1 2 0〇に、 底部 1 2 2の主面に垂直な方向の位置に応じて断 面積が変化する第 1突起部 6 1 と、 底部 1 2 2の主面に垂直な方向の位置に 応じて断面積が変化しない第 2突起部 6 3とを有する。
[0142] キャップ部材 1 2 6は、 本体 1 2 1の天面部 1 2 5に取り付けられる部材 である。 キャップ部材 1 2 6は、 本体 1 2 1側に配置される内側面と、 内側 面の裏側に配置される外側面とを有する。 図 1 8に示されるように、 キャッ プ部材 1 2 6は、 底部 1 2 2の平面視において、 開口 1 2 1 3の周囲の全周 にわたって天面部 1 2 5と重なる。 キャップ部材 1 2 6には、 底部 1 2 2の 平面視において、 本体 1 2 1の開口 1 2 1 3と重なる位置に開口 1 2 6 3が 形成されている。 開口 1 2 6 3は、 キャップ部材 1 2 6の平面視における中 央付近において、 キャップ部材 1 2 6を貫通する第 2開口の一例である。 キ ャップ部材 1 2 6は、 図 1 9及び図 2 0に示されるように、 底部 1 2 2の平 面視においてキャップ部材 1 2 6と天面部 1 2 5とが重なる接合領域 1 2 0 〇に、 底部 1 2 2の主面に垂直な方向の位置に応じて断面積 変化する第 1 突起部 6 2を有する。
[0143] 窓部材 1 2 7は、 キャップ部材 1 2 6に配置され、 透光性を有する部材で ある。 本実施の形態では、 窓部材 1 2 7は、 キャップ部材 1 2 6の開口 1 2 6 3を塞ぐ。 本実施の形態では、 三つの第 2コリメータ素子 1 3 1 と、 窓部 \¥02020/174982 36 卩(:171?2020/002996
材 1 2 7とが一体成形されている。 図 1 9及び図 2 0に示されるように、 窓 部材 1 2 7のうち、 レーザ光の光軸を含む部分が第 2コリメータ素子 1 3 1 である。
[0144] また、 窓部材 1 2 7は、 第 2コリメータ素子 1 3 1の周囲に配置される平 板部 1 2 8を有する。 平板部 1 2 8は、 キャップ部材 1 2 6と接合される。 窓部材 1 2 7と、 キャップ部材 1 2 6との間は、 接合部材 2 9によって気密 に接合される。
[0145] 三つの半導体レーザチップ 4 0の各々は、 実施の形態 1 に係る半導体レー ザチップ 4 0と同様の構成を有する。 また、 三つのサブマウント 4 2の各々 は、 実施の形態 1 に係るサブマウント 4 2と同様の構成を有する。 三つの半 導体レーザチップ 4 0は、 それぞれ三つのサブマウント 4 2に実装される。
[0146] ヒートシンク 1 4 4は、 寸法以外は、 実施の形態 1 に係るヒートシンク 4 4と同様の構成を有する。 ヒートシンク 1 4 4には、 三つのサブマウント 4 2が接合される。 三つのサブマウント 4 2は、 ヒートシンク 1 4 4の上面に おいて、 レーザ光の出射方向に垂直な方向 (つまり、 図 1 8〜図 2 0の X軸 方向) に配列される。 より詳細には、 三つの半導体レーザチップ 4 0の各出 射点 4 0 3のレーザ光の出射方向 (つまり、 図 1 8〜図 2 0のソ軸方向) に おける位置が同一となるように三つの半導体 レーザチップ 4 0及び三つのサ ブマウント 4 2が配置される。
[0147] 第 1 コリメータ素子 1 5 0は単一のシリンドリカルミラーで、 パッケージ
1 2 0内において三つの半導体レーザチップ 4〇のすベての出射点 4 0 3に 対向して配置される凹型のミラー面 1 5 0 「を有する。 本実施の形態では、 ミラー面 1 5 0 「は、 三つの半導体レーザチップ 4 0からのレーザ光を開口 1 2 1 3に向けて反射し、 かつ、 各レーザ光の第 1の軸方向における発散角 を低減する。 ミラー面 1 5 0 「によって反射された三つのレーザ光は、 それ ぞれ三つの第 2コリメータ素子 1 3 1 に入射される。 これを可能とするため に、 底部 1 2 2の平面視において、 ミラー面 1 5 0 「と、 開口 1 2 1 3及び 開口 1 2 6 3とが重なるように、 第 1 コリメータ素子 1 5 0が配置される。 \¥02020/174982 37 卩(:171?2020/002996
また、 第 1 コリメータ素子 1 5 0は、 ミラー面 1 5 0 「が三つのサブマウン 卜 4 2の各前面 4 2チに対向するように配置される。
[0148] ミラー面 1 5 0 「は、 三つの半導体レーザチップ 4 0の出射点 4 0 3を焦 点とする放物面状の形状を有する。 なお、 ミラー面 1 5 0 「は、 X軸方向に 曲率を持っていない X軸方向と平行な放物柱面である。 三つの半導体レーザ チップ 4 0の出射点 4 0 3の各々からミラー面 1 5 0 「までの距離は、 互い に等しい。 三つの半導体レーザチップ 4 0の各々からは、 ソ軸方向にレーザ 光が出射する。 また、 三つの半導体レーザチップ 4 0から出射されるレーザ 光のファスト軸は å軸方向であり、 スロー軸は父軸方向である。 これにより 、 三つの出射点 4 0 3 から出射した各レーザ光の第 1の軸方向における発散 角を低減できる。 つまり、 ミラー面 1 5 0 「は三つのレーザ光の第 1の軸方 向における発散角を低減する。 これにより、 三つのレーザ光をそれぞれ反射 する三つの第 1 コリメータ素子を用いる場合より、 半導体レーザモジュール 1 1 〇の部品点数を削減できる。
[0149] 三つの第 2コリメータ素子 1 3 1の各々は、 第 1 コリメータ素子 1 5 0で 反射されたレーザ光の第 2の軸方向における発散角を低減する素子で る。 本実施の形態では、 三つの第 2コリメータ素子 1 3 1の各々は、 図 2 0に示 されるように、 凸面部を備える。 より詳しくは、 三つの第 2コリメータ素子 1 3 1の各々は、 底部 1 2 2から遠ざかる向きに凸型の形状を有するシ ン ドリカルレンズである。 言い換えると、 三つの第 2コリメータ素子 1 3 1の 各々は、 出射面にシリンドリカル面が形成されたシリ ンドリカルレンズであ る。 三つの第 2コリメータ素子 1 3 1の各々は、 図 2 0に示されるように、 第 2の軸である父軸方向におけるレーザ光の発 角を低減する。 また、 上述 したとおり、 第 2コリメータ素子 1 3 1は、 窓部材 1 2 7と一体成形されて いる。 また、 第 2コリメータ素子 1 3 1は、 キャップ部材 1 2 6の外側面に 配置される。 これにより、 第 2コリメータ素子 1 3 1がキャップ部材 1 2 6 の内側面に配置される場合より、 パッケージ 1 2 0の寸法を低減できる。 ま た、 第 2コリメータ素子 1 3 1のコリメート面をレーザ光の出射面に配置 \¥02020/174982 38 卩(:171?2020/002996
ることで、 ビーム収差を抑制することができる。 三つの第 2コリメータ素子 1 3 1は、 それぞれ第 1 コリメータ素子 1 5 0によって反射された三つのレ —ザ光の光路上に配置される。
[0150] 以上のように、 本実施の形態に係る半導体レーザモジュール 1 1 0は、 複 数の半導体レーザチップ 4 0と、 複数の半導体レーザチップ 4 0のすベての 出射点 4 0 3に対向して配置される一つの第 1 コリメータ素子 1 5 0と備え る。 これにより、 第 1 コリメータ素子 1 5 0の個数を削減できる。 また、 す ベてのレーザ光が同一の第 1 コリメータ素子 1 5 0でコリメート及び反射さ れるため、 複数のレーザ光間の位置ずれを抑制できる。 また、 第 2コリメー 夕素子 1 3 1でのレーザ光のソ軸方向位置やスポッ トサイズを揃えるために 、 ヒートシンク 1 4 4上にサブマウント 4 2を実装する際には、 出射点 4 0 3が父軸方向に一直線上に配置されてもよい なお、 本実施の形態では、 半 導体レーザチップ 4 0の個数を 3としたが、 これに限定されない。 半導体レ —ザチップ 4 0の個数は複数であればよい。
[0151 ] また、 本実施の形態に係る半導体レーザモジュール 1 1 0においても、 実 施の形態 1 に係る半導体レーザモジュール 1 0と同様に、 光ファイバなどの 他の光学素子などが組み合わせられてもよい 。 このような半導体レーザモジ ュールの構成例について図 2 1及び図 2 2を用いて説明する。 図 2 1及び図 2 2は、 それぞれ本実施の形態に係る半導体レーザモ ジュール 1 1 1の全体 構成を示す模式的な第 1の断面図及び第 2の断面図である。 図 2 1及び図 2 2には、 それぞれ図 1 9及び図 2 0に示される断面図と同様の位置における 半導体レーザモジュール 1 1 1の断面図が示されている。
[0152] 図 2 1及び図 2 2に示されるように、 半導体レーザモジュール 1 1 1は、 上述した半導体レーザモジュール 1 1 〇と、 三つの先端レンズ付き光ファイ バ 8 0とを備える。 また、 本実施の形態では、 半導体レーザモジュール 1 1 1は、 ファイバホルダ 1 7 0をさらに備える。
[0153] 先端レンズ付き光ファイバ 8 0は、 実施の形態 1 に係る先端レンズ付き光 ファイバ 8 0と同様の構成を有する。 \¥02020/174982 39 卩(:171?2020/002996
[0154] ファイバホルダ 1 7 0は、 三つの先端レンズ付き光ファイバ 8 0を保持す る部材である。 ファイバホルダ 1 7 0は、 固定部 1 7 1 と、 筒状部 7 2とを 有する。 固定部 1 7 1は、 パッケージ 1 2 0に固定される部分であり、 キャ ップ部材 1 2 6を覆う。 固定部 1 7 1 における、 三つの第 2コリメータ素子 1 3 1の各々に対向する位置には、 開口が形成されている。 つまり、 固定部 1 7 1 には、 三つの開口が設けられている。 当該各開口の周囲に筒状部 7 2 が配置される。 筒状部 7 2は、 実施の形態 1 に係る筒状部 7 2と同様の構成 を有する。 これにより、 三つの第 2コリメータ素子 1 3 1から出射されたレ —ザ光を、 それぞれ、 固定部 1 7 1 に形成された三つの開口を介して三つの 光ファイバ 8 2に入射することができる。
[0155] ファイバホルダ 1 7 0と本体 1 2 1の側部 1 2 3とは、 例えばスポッ ト溶 接などを用いて接合される。 図 2 1及び図 2 2には、 スポッ ト溶接によって 形成されるスポッ ト溶接痕 9 1が示されている。 また、 先端レンズ付き光フ ァイバ 8 0も、 スポッ ト溶接によって、 ファイバホルダ 1 7 0と接合されて もよい。 ファイバホルダ 1 7 0と本体 1 2 1 との位置決め及び固定、 先端レ ンズ付き光ファイバ 8 0とファイバホルダ 1 7 0との位置決め及び固定は、 実施の形態 1 と同様の方法で行ってもよい。
[0156] [ 2 - 2 . 作用効果]
次に、 本実施の形態に係る半導体レーザモジュール 1 1 0の第 2コリメー 夕素子 1 3 1の作用効果について説明する。
[0157] 本実施の形態に係る第 2コリメータ素子 1 3 1は、 上述したように出射面 にシリンドリカル面が形成されている。 このような第 2コリメータ素子 1 3 1の作用効果について図 2 3を用いて説明する。 図 2 3は、 本実施の形態に 係る第 2コリメータ素子 1 3 1 と、 レーザ光との関係を示す模式図である。 図 2 3の模式図 ( 3 ) は、 本実施の形態に係る第 2コリメータ素子 1 3 1 と レーザ光の第 2の軸におけるスポッ ト形状との関係を示す図である。 図 2 3 の模式図 (匕) は、 実施の形態 1 に係る第 2コリメータ素子 3 1 とレーザ光 の第 2の軸におけるスポッ ト形状との関係を示す図である。 図 2 3の模式図 \¥02020/174982 40 卩(:171?2020/002996
(a) 及び (匕) には、 半導体レーザチップ 4 0も併せて示されている。
[0158] 図 2 3の模式図 (3) 及び (匕) のいずれの場合も、 出射点 4 0 3 から出 射されたレーザ光が第 2の軸方向において発散角 0 で発散し、 各第 2のコ リメータ素子でコリメートされる。 これにより、 第 2の軸におけるスポッ ト 径が巳 0 3であるレーザ光が得られる。
[0159] 図 2 3の模式図 (匕) に示される第 2コリメータ素子 3 1は、 レーザ光の 入射面にシリンドリカル面が形成されたシリ ンドリカルレンズである。 この ような第 2コリメータ素子 3 1では、 本実施の形態に係る第 2コリメータ素 子 1 3 1 より収差が大きくなるため、 レーザ光のビーム品質が低下する。 こ れに伴い、 第 2コリメータ素子 3 1から出射したレーザ光のスポッ トの輪郭 がぼやける。 このため、 例えば、 レーザ光を光ファイバに入射する場合、 レ —ザ光のスポッ トの周縁部が光ファイバ内に入射されず、 損失が増大するお それがある。
[0160] 一方、 本実施の形態に係る第 2コリメータ素子 1 3 1は、 レーザ光の出射 面にシリンドリカル面が形成されたシリンド リカルレンズであるため、 実施 の形態 1 に係る第 2コリメータ素子 3 1 より収差が小さい。 したがって、 第 2コリメータ素子 1 3 1から出射したレーザ光の品質は、 実施の形態 1 に係 る第 2コリメータ素子 3 1から出射したレーザ光より良い。 これに伴い、 第 2コリメータ素子 1 3 1から出射したレーザ光のスポッ トの輪郭が明瞭とな る。 このため、 例えば、 レーザ光を光ファイバに入射する場合におけ る損失 を低減できる。
[0161 ] また、 本実施の形態では、 第 2コリメータ素子 1 3 1が配置されるキャッ プ部材 1 2 6は、 本体 1 2 1側に配置される内側面と、 内側面の裏側に配置 される外側面とを有する。 第 2コリメータ素子 1 3 1は、 キャップ部材 1 2 6の外側面に配置される。 これにより、 第 2コリメータ素子 1 3 1がキャッ プ部材 1 2 6の内側面に配置される場合より、 パッケージの寸法を低減でき る。 具体的には、 図 2 3に示されるように、 第 2コリメータ素子 1 3 1は、
4 0 0 以上、 8 0 0 以下程度の厚さ 3を有するため、 キャップ部 \¥02020/174982 41 卩(:171?2020/002996
材 1 2 6の内側面に配置される場合には、 厚さ 3だけ、 パッケージ 1 2 0 の高さを高くする必要がある。 なお、 第 2コリメータ素子 1 3 1は、 構成材 料となるガラスの強度、 製法などを考慮すると 4 0〇 以上、 8 0 0 以下程度の厚さが必要となる。
[0162] また、 上述したように第 2コリメータ素子 1 3 1 として、 キャップ部材 1
2 6側の面 (レーザ光の入射面) が平面であり、 当該面の裏側の面 (外側の 面、 言い換えるとレーザ光の出射面) がシリンドリカル面などの凸形状を有 する面であるレンズを用いることで、 第 2コリメータ素子の収差を低減でき る。 したがって、 半導体レーザモジュールからの出射光のビー ム品質の劣化 を抑制できる。
[0163] 以上のように、 第 2コリメータ素子 1 3 1が、 キャップ部材 1 2 6の外側 面に配置される場合、 出射点 4 0 3 から第 2コリメータ素子 1 3 1 までの光 学距離は、 1 4 5 0 以上、 4 2 0 0 以下であってもよい。 出射点 4 0 3から第 2コリメータ素子 1 3 1 までの光学距離が、 1 4 5 0 以上で あることにより、 出射点 4 0 3から第 1 コリメータ素子 1 5 0までの光学距 離が 7 0〇 程度と比較的大きい場合でも、 第 1 コリメータ素子 1 5 0と 、 第 2コリメータ素子 1 3 1 との干渉を抑制できる。 さらに、 1 4 5 0 〇1 以上の光学距離とすることで、 ビームアスペクト比を 1 : 1 より小さく (第 1の軸のアスペクト比を小さく) できる。 また、 出射点 4 0 3から第 2コリ メータ素子 1 3 1 までの光学距離が 4 2 0 0 以下であることにより、 レ —ザ光の第 2の軸におけるスポッ ト径巳 0 3を 1 〇〇〇 以下程度に抑制 できる。 このため、 図 2 1及び図 2 2に示されるような先端レンズ付き光フ ァイバ 8 0の先端レンズにレーザ光を入射する際に発 する損失を抑制でき る。 また、 半導体レ—ザモジュール】 】 0の大型化を抑制できる。 なお、 こ こで、 出射点 4 0 3 から第 2コリメータ素子 1 3 1 までの光学距離とは、 出 射点 4 0 3から、 第 2コリメータ素子 1 3 1のうちコリメート作用がある部 分までの光学距離を意味する。 本実施の形態では、 出射点 4 0 3 から第 2コ リメータ素子 1 3 1 までの光学距離とは、 出射点 4 0 3から第 2コリメータ \¥02020/174982 42 卩(:171?2020/002996
素子 1 3 1の出射面までの光学距離を意味する。
[0164] また、 図 2 3の模式図 (3) に示されるような第 2コリメータ素子 3 1は 、 キャップ部材 1 2 6の内側面に配置されてもよい。 これにより、 第 2コリ メータ素子 3 1がキャップ部材 1 2 6の外側面に配置される場合より、 キャ ップ部材 1 2 6の外側面を平坦化できる。 このため、 キャップ部材の外側面 に追加部品を容易に実装できる。
[0165] また、 第 2コリメータ素子 1 3 1が、 キャップ部材 1 2 6の内側面に配置 される場合、 出射点 4 0 3 から第 2コリメータ素子 3 1 までの光学距離は、
9 0 0 〇1以上、 4 2 0 0 〇1以下であってもよい。 出射点 4 0 3から第 2 コリメータ素子 1 3 1 までの光学距離が、 9 0〇 以上であることにより 、 出射点 4 0 3 から第 1 コリメータ素子 1 5 0までの光学距離が 7 0〇 程度と比較的大きい場合でも、 第 1 コリメータ素子 1 5 0と、 第 2コリメー 夕素子 1 3 1 との干渉を抑制できる。 また、 出射点 4 0 3から第 2コリメー 夕素子 1 3 1 までの光学距離が 4 2 0〇 以下であることにより、 レーザ 光の第 2の軸におけるスポッ ト径巳 0 3を 1 0 0 0 以下程度に抑制でき る。 このため、 図 2 1及び図 2 2に示されるような先端レンズ付き光ファイ バ 8 0の先端レンズにレーザ光を入射する際に発 する損失を抑制できる。 また、 半導体レ—ザモジュール】 】 0の大型化を抑制できる。
[0166] また、 一般に、 出射点 4 0 3 の個数を n (ただし、 n ³ 1) とし、 出射点 4 0 3から、 レーザ光の光軸上におけるミラー面 1 5 0 「までの光学距離を !_ 八〇、 第 2コリメータ素子 1 3 1の凸面部 (シリンドリカル面) におけ るレーザ光の第 2の軸のスポッ ト径を巳 0 3として以下の式が成り立っても よい。
[0168] これにより、 光ファイバの先端において、 1·!個のレーザ光を第 1の軸方向 に配列する際に、 门個のレーザ光の第 1の軸におけるスポッ ト径に対して、 第 2の軸におけるスポッ ト径が小さくなりすぎることを抑制できる。 したが って、 断面が円形の光ファイバなどに门個のレーザ 光を導入する際に、 光フ \¥02020/174982 43 卩(:171?2020/002996
ァイ/ の断面全体を有効に利用することができる。
[0169] また、 隣り合う二つの出射点 4 0 3間の距離は、 スポッ
2倍以上であってもよい。 これにより、 隣り合う二つのレーザ光が干渉する ことを抑制できる。
[0170] (実施の形態 3)
実施の形態 3に係る半導体レーザモジュールについて説 する。 本実施の 形態に係る半導体レーザモジュールは、 ビームツイスタをさらに備える点に おいて、 実施の形態 2に係る半導体レーザモジュール 1 1 0と相違する。 以 下、 本実施の形態に係る半導体レーザモジュール について、 実施の形態 2に 係る半導体レーザモジュール 1 1 0との相違点を中心に図 2 4〜図 2 6を用 いて説明する。
[0171 ] 図 2 4、 図 2 5及び図 2 6は、 それぞれ本実施の形態に係る半導体レーザ モジュール 2 1 0の全体構成を示す模式的な平面図、 第 1の断面図及び第 2 の断面図である。 図 2 5においては、 図 2 4に示される X X V— X X V線に おける断面が示されている。 図 2 6においては、 図 2 4に示される X X V I — X X V 丨線における断面が示されている。 なお、 図 2 4及び図 2 6には、 レーザ光が入射される光ファイバ 8 2の端面の平面図と、 当該端面に入射さ れるレーザ光のスポッ ト 3 の模式図が破線枠内に併せて示されている。
[0172] 図 2 4〜図 2 6に示されるように、 半導体レーザモジュール 2 1 0は、 パ ッケージ 1 2 0を備える。 半導体レーザモジュール 2 1 0は、 図 2 6に示さ れるように、 三つの半導体レーザチップ 4 0と、 一つの第 1 コリメータ素子 1 5 0とをさらに備える。 本実施の形態では、 半導体レーザモジュール 2 1 0は、 三つの第 2コリメータ素子 1 3 1 と、 三つのサブマウント 4 2と、 一 つのヒートシンク 1 4 4とをさらに備える。 半導体レーザモジュール 2 1 0 の上記各構成要素は、 実施の形態 2に係る各構成要素と同様の構成を有する
[0173] 本実施の形態に係る半導体レーザモジュール 2 1 0は、 図 2 4〜図 2 6に 示されるように、 パッケージ 1 2 0の外側に配置されるビームツイスタ 2 6 \¥02020/174982 44 卩(:171?2020/002996
0をさらに備える。
[0174] ビームツイスタ 2 6 0は、 入射されたレーザ光のスポッ トの向きを回転さ せて出射する光学素子である。 本実施の形態では、 ビームツイスタ 2 6 0は 、 三つのレーザ光の第 1の軸 (ファスト軸) をソ軸方向から å軸方向に回転 させ、 第 2の軸 (スロー軸) を X軸方向からソ軸方向に回転させる。 また、 ビームツイスタ 2 6 0は、 さらに、 三つのレーザ光の伝搬方向を å軸方向か ら父軸方向に変換する。 本実施の形態に係るビームツイスタ 2 6 0は、 例え ば、 各レーザ光を反射させる複数のミラーによっ て実現できる。
[0175] ビームツイスタ 2 6 0は、 図 2 4及び図 2 6に示されるように、 三つのレ —ザ光を第 1の軸方向 (ビームツイスタ 2 6 0から出射された位置において は、 å軸方向) に分離した状態で配列して出射する。 したがって、 三つのレ —ザ光を一つの光ファイバ 8 2に入射することができる。 これにより、 高パ ワーのレーザ光源を実現できる。
[0176] (実施の形態 4)
実施の形態 4に係る半導体レーザモジュールについて説 する。 本実施の 形態に係る半導体レーザモジュールは、 主にビームツイスタの構成及び半導 体レーザチップの配置において実施の形態 3に係る半導体レーザモジュール 2 1 0と相違する。 以下、 本実施の形態に係る半導体レーザモジュール につ いて、 実施の形態 3に係る半導体レーザモジュール 2 1 0との相違点を中心 に図 2 7〜図 2 9を用いて説明する。
[0177] 図 2 7、 図 2 8及び図 2 9は、 それぞれ本実施の形態に係る半導体レーザ モジュール 3 1 0の全体構成を示す模式的な平面図、 第 1の断面図及び第 2 の断面図である。 図 2 8においては、 図 2 7に示される X X V 丨 丨 I - X X V I I 丨線における断面が示されている。 図 2 9においては、 図 2 7に示さ れる X X 丨 乂_乂乂 丨 X線における断面が示されている。 なお、 図 2 7及び 図 2 9には、 レーザ光が入射される光ファイバ 8 2の端面の平面図と、 当該 端面に入射されるレーザ光のスポッ ト 3 の模式図が破線枠内に併せて示さ れている。 \¥02020/174982 45 卩(:171?2020/002996
[0178] 図 2 7〜図 2 9に示されるように、 半導体レーザモジュール 3 1 0は、 パ ッケージ 3 2 0を備える。 半導体レーザモジュール 3 1 0は、 図 2 9に示さ れるように、 三つの半導体レーザチップ 4 0と、 三つの第 1 コリメータ素子
5 0とをさらに備える。 本実施の形態では、 半導体レーザモジュール 3 1 0 は、 三つの第 2コリメータ素子 3 3 1 と、 三つのサブマウント 4 2と、 一つ のヒートシンク 1 4 4とをさらに備える。 また、 半導体レーザモジュール 3 1 0は、 ビームツイスタ 3 6 0をさらに備える。
[0179] パッケージ 3 2 0は、 三つの半導体レーザチップ 4 0と、 三つの第 1 コリ メータ素子 5 0とが内部に配置される筐体である。 パッケージ 3 2 0は、 本 体 1 2 1 と、 天面部 1 2 5に取り付けられたキャップ部材 3 2 6と、 窓部材 3 2 7とを有する。
[0180] 本実施の形態に係る本体 1 2 1は、 実施の形態 2及び 3に係る本体 1 2 1 と同様の構成を有する。
[0181 ] キャップ部材 3 2 6は、 本体 1 2 1の天面部 1 2 5に取り付けられる部材 である。 キャップ部材 3 2 6は、 本体 1 2 1側に配置される内側面と、 内側 面の裏側に配置される外側面とを有する。 キャップ部材 3 2 6には、 底部 1 2 2の平面視において、 本体 1 2 1の開口 1 2 1 3と重なる位置に開口 3 2
6 3が形成されている (図 2 8及び図 2 9参照) 。 開口 3 2 6 3は、 キャッ プ部材 3 2 6の平面視における中央付近において、 キャップ部材 3 2 6を貫 通する第 2開口の一例である。 キャップ部材 3 2 6は、 実施の形態 2及び 3 に係るキャップ部材 1 2 6と同様に第 1突起部 6 2を有する。
[0182] 窓部材 3 2 7は、 キャップ部材 3 2 6に配置され、 透光性を有する部材で ある。 本実施の形態では、 窓部材 3 2 7は、 キャップ部材 3 2 6の開口 3 2 6 3を塞ぐ。 本実施の形態では、 三つの第 2コリメータ素子 3 3 1 と、 窓部 材 3 2 7とが一体成形されている。 図 2 8及び図 2 9に示されるように、 窓 部材 3 2 7のうち、 レーザ光の光軸を含む部分が第 2コリメータ素子 3 3 1 である。
[0183] また、 窓部材 3 2 7は、 第 2コリメータ素子 3 3 1の周囲に配置される平 \¥02020/174982 46 卩(:171?2020/002996
板部 3 2 8を有する。 平板部 3 2 8は、 キャップ部材 3 2 6と接合される。 窓部材 3 2 7と、 キャップ部材 3 2 6との間は、 接合部材 2 9によって気密 に接合される。
[0184] 三つの半導体レーザチップ 4 0の各々は、 実施の形態 1 に係る半導体レー ザチップ 4 0と同様の構成を有する。 また、 三つのサブマウント 4 2の各々 は、 実施の形態 1 に係るサブマウント 4 2と同様の構成を有する。 三つの半 導体レーザチップ 4 0は、 それぞれ三つのサブマウント 4 2に実装される。
[0185] ヒートシンク 1 4 4は、 実施の形態 2及び 3に係るヒートシンク 1 4 4と 同様の構成を有する。 ヒートシンク 1 4 4には、 三つのサブマウント 4 2が 接合される。 三つのサブマウント 4 2は、 図 2 7及び図 2 9に示されるよう に、 ヒートシンク 1 4 4の上面において、 レーザ光の出射方向に垂直な方向 (つまり、 図 2 7〜図 2 9の X軸方向) に離隔して配置される。 本実施の形 態では、 三つの半導体レーザチップ 4 0の各出射点 4 0 3のレーザ光の出射 方向 (つまり、 図 2 7〜図 2 9のソ軸方向) における位置が互いに異なるよ うに三つの半導体レーザチップ 4 0及び三つのサブマウント 4 2が配置され る。
[0186] 三つの第 1 コリメータ素子 5 0は、 実施の形態 1 に係る第 1 コリメータ素 子 5 0と同様の構成を有する。 三つの第 1 コリメータ素子 5 0は、 図 2 7及 び図 2 9に示されるように、 ヒートシンク 1 4 4の上面において、 レーザ光 の出射方向に垂直な方向に離隔して配置され る。 本実施の形態では、 三つの 第 1 コリメータ素子 5 0のレーザ光の出射方向 (つまり、 図 2 7〜図 2 9の V軸方向) における位置が互いに異なるように三つの第 1 コリメータ素子 5 0が配置される。 三つの半導体レーザチップ 4〇の出射点 4 0 3の各々から 、 三つの第 1 コリメータ素子 5 0の各々ミラー面 5 0 「までの距離は、 互い に等しい。 三つの半導体レーザチップ 4 0の各々からは、 ソ軸方向にレーザ 光が出射する。 また、 三つの半導体レーザチップ 4 0から出射されるレーザ 光のファスト軸は å軸方向であり、 スロー軸は父軸方向である。
[0187] ビームツイスタ 3 6 0は、 入射されたレーザ光のスポッ トの向きを回転さ \¥02020/174982 47 卩(:171?2020/002996
せて出射する光学素子である。 本実施の形態では、 ビームツイスタ 3 6 0は 、 三つのレーザ光の第 1の軸 (ファスト軸) を回転させず、 第 2の軸 (スロ —軸) を X軸方向から å軸方向に回転させる。 また、 ビームツイスタ 3 6 0 は、 さらに、 三つのレーザ光の伝搬方向を å軸方向から X軸方向に変換する 。 本実施の形態に係るビームツイスタ 2 6 0は、 例えば、 各レーザ光を反射 させる複数のミラーによって実現できる。 本実施の形態に係るビームツイス 夕 3 6 0には、 三つのレーザ光の入射位置のソ軸方向の位置 が互いに異なる 。 これにより、 図 2 7に示されるように、 三つのレーザ光の伝搬方向を å軸 方向から X軸方向に変換することで、 三つのレーザ光をソ軸方向に配列する ことができる。 本実施の形態に係るビームツイスタ 3 6 0は、 例えば、 各レ —ザ光を反射させる複数のミラーによって実 現できる。
[0188] ビームツイスタ 3 6 0は、 図 2 7に示されるように、 三つのレーザ光を第
1の軸方向に配列して出射する。 したがって、 三つのレーザ光を一つの光フ ァイバ 8 2に入射することができる。 これにより、 高パワーのレーザ光源を 実現できる。
[0189] (実施の形態 5)
実施の形態 5に係る半導体レーザモジュールについて説 する。 本実施の 形態に係る半導体レーザモジュールは、 主に単一の半導体レーザチップが複 数の出射点を有する点において、 実施の形態 2に係る半導体レーザモジュー ル 1 1 0と相違する。 以下、 本実施の形態に係る半導体レーザモジュール に ついて、 実施の形態 2に係る半導体レーザモジュール 1 1 0との相違点を中 心に図 3 0及び図 3 1 を用いて説明する。
[0190] 図 3 0及び図 3 1は、 それぞれ本実施の形態に係る半導体レーザモ ジュー ル 4 1 0の全体構成を示す模式的な第 1の断面図及び第 2の断面図である。 図 3 0においては、 一つのレーザ光の光軸に沿った断面が示され ている。 図 3 1 においては、 半導体レーザチップ 4 4 0を通り、 レーザ光の出射方向 ( V軸方向) に垂直な断面が示されている。
[0191 ] 図 3 0及び図 3 1 に示されるように、 半導体レーザモジュール 4 1 0は、 \¥02020/174982 48 卩(:171?2020/002996
パッケージ 4 2 0を備える。 半導体レーザモジュール 4 1 0は、 一つの半導 体レーザチップ 4 4 0と、 一つの第 1 コリメータ素子 4 5 0とをさらに備え る。 本実施の形態では、 半導体レーザモジュール 4 1 0は、 六つの第 2コリ メータ素子 4 3 1 と、 一つのサブマウント 4 4 2と、 一つのヒートシンク 4 4 4とをさらに備える。
[0192] パッケージ 4 2 0は、 一つの半導体レーザチップ 4 4 0と、 一つの第 1 コ リメータ素子 4 5 0とが内部に配置される筐体である。 パッケージ 4 2 0は 、 本体 1 2 1 と、 天面部 1 2 5に取り付けられたキャップ部材 4 2 6と、 窓 部材 4 2 7とを有する。
[0193] 本実施の形態に係る本体 1 2 1は、 実施の形態 2〜 4に係る本体 1 2 1 と 同様の構成を有する。
[0194] キャップ部材 4 2 6は、 本体 1 2 1の天面部 1 2 5に取り付けられる部材 である。 キャップ部材 4 2 6は、 本体 1 2 1側に配置される内側面と、 内側 面の裏側に配置される外側面とを有する。 キャップ部材 4 2 6は、 底部 1 2 2の平面視において、 開口 1 2 1 8の周囲の全周にわたって天面部 1 2 5と 重なる。 キャップ部材 4 2 6には、 底部 1 2 2の平面視において、 本体 1 2 1の開口 1 2 1 3と重なる位置に開口 4 2 6 3が形成されている。 開口 4 2 6 3は、 キャップ部材 4 2 6の平面視における中央付近において、 キャップ 部材 4 2 6を貫通する第 2開口の一例である。 キャップ部材 4 2 6は、 実施 の形態 2及び 3に係るキャップ部材 1 2 6と同様に第 1突起部 6 2を有する
[0195] 窓部材 4 2 7は、 キャップ部材 4 2 6に配置され、 透光性を有する部材で ある。 本実施の形態では、 窓部材 4 2 7は、 キャップ部材 4 2 6の開口 4 2 6 3を塞ぐ。 本実施の形態では、 六つの第 2コリメータ素子 4 3 1 と、 窓部 材 4 2 7とが一体成形されている。 図 3 0及び図 3 1 に示されるように、 窓 部材 4 2 7のうち、 レーザ光の光軸を含む部分が第 2コリメータ素子 4 3 1 である。
[0196] また、 窓部材 4 2 7は、 第 2コリメータ素子 4 3 1の周囲に配置される平 \¥02020/174982 49 卩(:171?2020/002996
板部 4 2 8を有する。 平板部 4 2 8は、 キャップ部材 4 2 6と接合される。 窓部材 4 2 7と、 キャップ部材 4 2 6との間は、 接合部材 2 9によって気密 に接合される。
[0197] 半導体レーザチップ 4 4 0は、 複数の出射点を有する点において、 実施の 形態 1 に係る半導体レーザチップ 4 0と相違する。 本実施の形態では、 図 3 1 に示されるように、 半導体レーザチップ 4 4 0は、 六つの出射点を有する 。 したがって、 半導体レーザチップ 4 4 0は、 X軸方向に配列された六つの レーザ光を出射する。 半導体レーザチップ 4 4 0から出射される各々のレー ザ光のファスト軸は å軸方向であり、 スロー軸は父軸方向である。 これによ り、 各々が一つの出射点を有する複数の半導体レ ーザチップを用いる場合よ り、 半導体レーザチップの位置調整などの手間を 削減でき、 かつ、 複数のレ —ザ光間の位置ずれを抑制できる。 なお、 半導体レーザチップ 4 4 0が有す る出射点の個数は複数であれば、 特に限定されない。
[0198] サブマウント 4 4 2は、 底部 1 2 2に接合される基台である。 サブマウン 卜 4 4 2には、 半導体レーザチップ 4 4 0が実装される点以外は、 実施の形 態 1 に係るサブマウント 4 2と同様の構成を有する。
[0199] ヒートシンク 4 4 4は、 実施の形態 2に係るヒートシンク 1 4 4と同様の 構成を有する。
[0200] 第 1 コリメータ素子 4 5 0は、 パッケージ 4 2 0内において半導体レーザ チップ 4 4 0のすベての出射点に対向して配置される凹 のミラー面 4 5 0 「を有する。 本実施の形態では、 ミラー面 4 5 0 「は、 六つの出射点からの レーザ光を開口 1 2 1 3に向けて反射し、 かつ、 各レーザ光の第 1の軸方向 における発散角を低減する。 ミラー面 4 5 0 「によって反射された六つのレ —ザ光は、 それぞれ六つの第 2コリメータ素子 4 3 1 に入射される。 これを 可能とするために、 底部 1 2 2の平面視において、 ミラー面 4 5 0 「と、 開 口 1 2 1 3及び開口 4 2 6 3とが重なるように、 第 1 コリメータ素子 4 5 0 が配置される。
[0201 ] ミラー面 4 5 0 「は、 半導体レーザチップ 4 4 0の六つの出射点を焦点と \¥02020/174982 50 卩(:171?2020/002996
する放物面状の形状を有する。 これにより、 六つの出射点から出射した各レ —ザ光の第 1の軸方向における発散角を低減できる。 つまり、 ミラー面 4 5 0 「は六つのレーザ光を第 1の軸方向における発散角を低減する。 これによ り、 六つのレーザ光をそれぞれ反射する六つの第 1 コリメータ素子を用いる 場合より、 半導体レーザモジュール 4 1 0の部品点数を削減できる。 また、 第 1 コリメータ素子 4 5 0の位置調整などの手間を削減できる。
[0202] 六つの第 2コリメータ素子 4 3 1の各々は、 第 1 コリメータ素子 4 5 0で 反射されたレーザ光の第 2の軸方向における発散角を低減する素子で る。 本実施の形態では、 六つの第 2コリメータ素子 4 3 1の各々は、 底部 1 2 2 から遠ざかる向きに凸型の形状を有するシリ ンドリカルレンズである。 言い 換えると、 六つの第 2コリメータ素子 4 3 1の各々は、 出射面にシリンドリ カル面が形成されたシリンドリカルレンズで ある。 六つの第 2コリメータ素 子 4 3 1の各々は、 図 3 1 に示されるように、 第 2の軸である X軸方向にお けるレーザ光の発散角を低減する。 六つの第 2コリメータ素子 4 3 1は、 そ れぞれ第 1 コリメータ素子 4 5 0によって反射された六つのレーザ光の光路 上に配置される。
[0203] 以上のように、 本実施の形態に係る半導体レーザモジュール 4 1 0は、 半 導体レーザチップ 4 4 0は、 各々がレーザ光を出射する複数の出射点を有 す る。 これにより、 各々が一つの出射点を有する複数の半導体レ ーザチップを 用いる場合より、 半導体レーザチップの位置調整などの手間を 削減でき、 か つ、 複数のレーザ光間の位置ずれを抑制できる。
[0204] (実施の形態 6)
実施の形態 6に係る半導体レーザモジュールについて説 する。 本実施の 形態に係る半導体レーザモジュールは、 主に、 複数の半導体レーザチップが マトリクス状に配置されている点において、 実施の形態 2に係る半導体レー ザモジュール 1 1 0と相違する。 以下、 本実施の形態に係る半導体レーザモ ジュールについて、 実施の形態 2に係る半導体レーザモジュール 1 1 0との 相違点を中心に図 3 2〜図 3 6を用いて説明する。 \¥0 2020/174982 51 卩(:171? 2020 /002996
[0205] 図 3 2及び図 3 3は、 それぞれ本実施の形態に係る半導体レーザモ ジュー ル 5 1 0のキャップ部材 5 2 6及び窓部材 5 2 7を除く構成を示す模式的な 平面図及び断面図である。 図 3 3においては、 図 3 2に示される X X X 丨 丨 I - X X X I I 丨線における断面が示されている。 図 3 4及び図 3 5は、 そ れぞれ本実施の形態に係る半導体レーザモジ ュール 5 1 0の全体構成を示す 模式的な平面図及び断面図である。 図 3 5においては、 図 3 4に示される X X X V— X X X V線における断面が示されている。 図 3 6は、 本実施の形態 に係る窓部材 5 2 7の形状を示す模式的な断面図である。 図 3 6には、 窓部 材 5 2 7の 2 X平面に平行な断面が示されている。
[0206] 図 3 4及び図 3 5に示されるように、 半導体レーザモジュール 5 1 0は、 パッケージ 5 2 0を備える。 図 3 2及び図 3 3に示されるように、 半導体レ —ザモジュール 5 1 0は、 マトリクス状に配列された複数の半導体レー ザチ ップ 4 0と、 四つの第 1 コリメータ素子 5 5 0とをさらに備える。 本実施の 形態では、 半導体レーザモジュール 5 1 0は、 五つの第 2コリメータ素子 5 3 1 と、 マトリクス状に配列された複数のサブマウン ト 4 2と、 四つのヒー トシンク 5 4 4とをさらに備える。 ここで、 図 2と同様に、 図 3 3に示され るように、 半導体レーザチップ 4 0は、 半導体レーザチップ 4 0の出射面が ミラー面 5 5 0 「の焦点位置に合うように、 かつ、 サブマウント 4 2から第 1 コリメータ素子 5 5 0に向かって突出するように、 サブマウント 4 2上に 配置されている。 なお、 半導体レーザチップ 4 0は、 半導体レーザチップ 4 0の出射面が、 サブマウント 4 2の第 1 コリメータ素子 5 5 0に対向する側 面と一致するように、 サブマウント 4 2上に配置されていても構わない。
[0207] パッケージ 5 2 0は、 図 3 5に示されるように、 複数の半導体レーザチッ プ 4 0と、 四つの第 1 コリメータ素子 5 5 0とが内部に配置される筐体であ る。 パッケージ 5 2 0は、 図 3 4及び図 3 5に示されるように、 本体 5 2 1 と、 天面部 5 2 5に取り付けられたキャップ部材 5 2 6と、 窓部材 5 2 7と を有する。
[0208] 本実施の形態に係る本体 5 2 1は、 平板状の底部 5 2 2と開口 5 2 1 3 が \¥0 2020/174982 52 卩(:171? 2020 /002996
形成された天面部 5 2 5とを有する有底筒状の部材である。 開口 5 2 1 3 は 、 本体 5 2 1 における底部 5 2 2が配置される端部の反対側の端部に形成さ れた第 1開口の一例である。 本実施の形態では、 本体 5 2 1は、 底部 5 2 2 と、 側部 5 2 3とを有する。
[0209] 底部 5 2 2は、 本体 5 2 1の底に位置する平板状部材である。 本実施の形 態では、 底部 5 2 2は、 矩形の平板状部材であり、 底部 5 2 2における、 パ ッケージ 5 2 0の内側に位置する主面に、 複数の半導体レーザチップ 4 0な どが配置される。
[0210] 側部 5 2 3は、 底部 5 2 2におけるパッケージ 5 2 0の内側の主面に立設 される筒状部材である。 側部 5 2 3の一方の開口端部に底部 5 2 2が配置さ れる。 また、 他方の開口端部である天面部 5 2 5にキャップ部材 5 2 6が配 置される。 言い換えると、 天面部 5 2 5は、 側部 5 2 3の端面のうち、 キャ ップ部材 5 2 6と対向する面である。 本実施の形態では、 側部 5 2 3は、 底 部 5 2 2の外縁に沿って配置され、 両端部に開口が形成された筒状の部材で ある。 側部 5 2 3には矩形の開口が形成されている。 側部 5 2 3の天面部 5 2 5に形成された開口が上述した第 1開口 (開口 5 2 1 3) である。
[021 1 ] 側部 5 2 3は、 半導体レーザチップ 4 0と電気的に接続される複数のリー ドピン 2 4を有する。 図 3 2に示される例では、 側部 5 2 3は、 八つのリー ドピン 2 4を有する。 本実施の形態では、 側部 5 2 3のうち X軸方向の一方 の端部に四つ、 他方の端部に四つのリードピン 2 4が配置されている。
[0212] 天面部 5 2 5は、 実施の形態 2に係る天面部 1 2 5と同様に、 第 1突起部
6 1 と、 第 2突起部 6 3とを有する。
[0213] キャップ部材 5 2 6は、 本体 5 2 1の天面部 5 2 5に取り付けられる部材 である。 キャップ部材 5 2 6は、 本体 5 2 1側に配置される内側面と、 内側 面の裏側に配置される外側面とを有する。 図 3 5に示されるように、 キャッ プ部材 5 2 6は、 底部 5 2 2の平面視において、 開口 5 2 1 3の周囲の全周 にわたって天面部 5 2 5と重なる。 キャップ部材 5 2 6には、 底部 5 2 2の 平面視において、 本体 5 2 1の開口 5 2 1 3と重なる位置に開口 5 2 6 3が \¥0 2020/174982 53 卩(:171? 2020 /002996
形成されている。 開口 5 2 6 は、 キャップ部材 5 2 6の平面視における中 央付近において、 キャップ部材 5 2 6を貫通する第 2開口の一例である。 キ ャップ部材 5 2 6を形成する材料は、 特に限定されないが、 例えば、 6 又 は 6系の合金などであってもよい。 キャップ部材 5 2 6は、 実施の形態 2 に係るキャップ部材 1 2 6と同様に第 1突起部 6 2を有する。
[0214] 窓部材 5 2 7は、 キャップ部材 5 2 6に配置され、 透光性を有する部材で ある。 本実施の形態では、 窓部材 5 2 7は、 キャップ部材 5 2 6の開口 5 2 6 3を塞ぐ。 本実施の形態では、 図 3 4〜図 3 6に示されるように、 第 2コ リメータ素子 5 3 1 と、 窓部材 5 2 7とが一体成形されている。 窓部材 5 2 7のうち、 レーザ光の光軸を含む部分が第 2コリメータ素子 5 3 1である。 半導体レーザモジュール 5 1 0は、 各々がソ軸方向に配列された四つの半導 体レーザチップ 4 0に対向し、 かつ、 ソ軸方向に延びる五つの第 2コリメー 夕素子 5 3 1 を備える。 このように、 第 2コリメータ素子 5 3 1 と、 窓部材 5 2 7とを一体化することで、 半導体レーザモジュール 5 1 0の部品点数を 削減できるため、 組立工程を簡素化できる。
[0215] また、 窓部材 5 2 7は、 第 2コリメータ素子 5 3 1の周囲に配置される平 板部 5 2 8を有する。 平板部 5 2 8は、 キャップ部材 5 2 6と接合される。
[0216] 複数の半導体レーザチップ 4 0の各々は、 実施の形態 1 に係る半導体レー ザチップ 4 0と同様の構成を有する。 本実施の形態に係る半導体レーザモジ ュール 5 1 0は、 図 3 2に示されるように、 マトリクス状に配列された 2 0 個の半導体レーザチップ 4 0を備える。 本実施の形態では、 X軸方向に配列 された五つの半導体レーザチップ 4 0がソ軸方向に四組配列されている。 各 半導体レーザチップ 4 0は、 リードピン 2 4から電力が供給される。 図 3 2 の左側端部に位置するリードピン 2 4は、 高電位が印加されるリードピンで あり、 右側端部に位置するリードピン 2 4が低電位が印加されるリードピン である。 左端に位置する各リードピン 2 4は、 X軸方向に配列され、 かつ、 直列に接続された五つ半導体レーザチップ 4 0を介して、 右端の対応するリ —ドピン 2 4に接続されている。 これにより、 X軸方向に配列された五つの \¥0 2020/174982 54 卩(:171? 2020 /002996
半導体レーザチップ 4 0に同一の電流を供給できる。 なお、 リードピン 2 4 と半導体レーザチップ 4 0との間、 及び、 X軸方向に隣り合う半導体レーザ チップ 4 0間は、 ワイヤ で電気的に接続されている。 より具体的には、 図
3 2における左端の半導体レーザチップ 4 0のn側電極 (不図示) に一端が 接続されたワイヤ の他端がその半導体レーザチップ 4 0の右隣に配置され た半導体レーザチップ 4 0 (左から 2番目の半導体レーザチップ 4 0) が配 置されるサブマウント 4 2に接続される。 これにより、 ワイヤ がサブマウ ント 4 2を介して半導体レーザチップ 4 0の 側電極 (不図示) に接続され る。 同様に、 ワイヤ によって、 左から 2番目の半導体レーザチップ 4 0と 、 左から 3番目の半導体レーザチップ 4 0とが接続され、 左から 3番目の半 導体レーザチップ 4 0と、 左から 4番目の半導体レーザチップ 4 0とが接続 され、 左から 4番目の半導体レーザチップ 4 0と、 左から 5番目の半導体レ —ザチップ 4 0とが接続される。
[0217] 複数のサブマウント 4 2の各々は、 実施の形態 1 に係るサブマウント 4 2 と同様の構成を有する。 複数のサブマウント 4 2は、 マトリクス状に配列さ れている。 複数のサブマウント 4 2の各々には、 一つの半導体レーザチップ
4 0が実装される。
[0218] ヒートシンク 5 4 4は、 底部 5 2 2に接合される基台であり、 X軸方向に 配列された五つのサブマウント 4 2が接合される。
[0219] 第 1 コリメータ素子 5 5 0は、 パッケージ 5 2 0内において X軸方向に配 列された五つの半導体レーザチップ 4 0のすベての出射点に対向して配置さ れる凹型のミラー面 5 5 0 「を有する。 本実施の形態では、 ミラー面 5 5 0 「は、 五つの出射点からのレーザ光を開口 5 2 1 3に向けて反射し、 かつ、 各レーザ光の第 1の軸方向における発散角を低減する。 ミラー面 5 5 0 「に よって反射された五つのレーザ光は、 それぞれ五つの第 2コリメータ素子 5 3 1 に入射される。 これを可能とするために、 底部 5 2 2の平面視において 、 ミラー面 5 5 0 「と、 開口 5 2 1 3及び開口 5 2 6 3とが重なるように、 第 1 コリメータ素子 5 5 0が配置される。 \¥02020/174982 55 卩(:171?2020/002996
[0220] ミラー面 5 5 0 「は、 半導体レーザチップ 4 0の出射点を焦点とする放物 面状の形状を有する。 これにより、 五つの出射点から出射した各レーザ光の 第 1の軸方向における発散角を低減できる。 これにより、 五つのレーザ光を それぞれ反射する五つの第 1 コリメータ素子を用いる場合より、 半導体レー ザモジュール 5 1 0の部品点数を削減できる。 また、 第 1 コリメータ素子 5 5 0の位置調整などの手間を削減できる。
[0221 ] 五つの第 2コリメータ素子 5 3 1の各々は、 第 1 コリメータ素子 5 5 0で 反射されたレーザ光の第 2の軸方向における発散角を低減する素子で る。 各第 2コリメータ素子 5 3 1 には、 ソ軸方向に配列された四つのレーザ光が 入射される。 本実施の形態では、 図 3 6に示されるように、 五つの第 2コリ メータ素子 5 3 1の各々は、 底部 5 2 2から遠ざかる向きに凸型の形状を有 するシリンドリカルレンズである。 言い換えると、 五つの第 2コリメータ素 子 5 3 1の各々は、 出射面にシリンドリカル面が形成されたシリ ンドリカル レンズである。 五つの第 2コリメータ素子 5 3 1の各々は、 第 2の軸である X軸方向におけるレーザ光の発散角を低減す 。 五つの第 2コリメータ素子 5 3 1は、 それぞれ第 1 コリメータ素子 5 5 0によって反射された五つのレ —ザ光の光路上に配置される。 これにより、 X軸方向に配列された五つの第 2コリメータ素子 5 3 1の各々からソ軸方向に配列された四つのレ ザ光が 出射される。 これにより、 五つの第 2コリメータ素子 5 3 1からマトリクス 状に配列された 2 0個のレーザ光が出射される。
[0222] 以上のように、 本実施の形態に係る半導体レーザモジュール 5 1 0は、 マ トリクス状に配列された複数のレーザ光を出 射する。 これらのレーザ光を集 光することにより、 高パワーのレーザ光を得られる。
[0223] (実施の形態 7)
実施の形態 7に係る半導体レーザモジュールについて説 する。 本実施の 形態に係る半導体レーザモジュールは、 窓部材の構成において、 実施の形態 6に係る半導体レーザモジュール 5 1 0と相違する。 以下、 本実施の形態に 係る半導体レ—ザモジュールについて、 実施の形態 6に係る半導体レーザモ \¥02020/174982 56 卩(:171?2020/002996
ジュール 5 1 0との相違点を中心に図 3 7〜図 3 9を用いて説明する。
[0224] 図 3 7及び図 3 8は、 それぞれ本実施の形態に係る半導体レーザモ ジュー ル 6 1 0の全体構成を示す模式的な平面図及び断面 である。 図 3 8におい ては、 図 3 7に示される X X X V 丨 丨 I - X X X V I I 丨線における断面が 示されている。 図 3 9は、 本実施の形態に係る窓部材 6 2 7の形状を示す模 式的な断面図である。 図 3 9には、 窓部材 6 2 7の å X平面に平行な断面が 示されている。
[0225] 図 3 7及び図 3 8に示されるように、 半導体レーザモジュール 6 1 0は、 パッケージ 6 2 0を備える。 半導体レーザモジュール 6 1 0は、 実施の形態 6に係る半導体レーザモジュール 5 1 0と同様に、 マトリクス状に配列され た複数の半導体レーザチップ 4 0と、 四つの第 1 コリメータ素子 5 5 0とを さらに備える。 本実施の形態では、 半導体レーザモジュール 6 1 0は、 マト リクス状に配列された複数のサブマウント 4 2と、 四つのヒートシンク 5 4 4とをさらに備える。 半導体レーザモジュール 6 1 0は、 図 3 7に示される ように、 マトリクス状に配列された複数の第 2コリメータ素子 6 3 1 をさら に備える。
[0226] パッケージ 6 2 0は、 図 3 8に示されるように、 複数の半導体レーザチッ プ 4 0と、 四つの第 1 コリメータ素子 5 5 0とが内部に配置される筐体であ る。 パッケージ 6 2 0は、 図 3 7及び図 3 8に示されるように、 本体 5 2 1 と、 天面部 5 2 5に取り付けられたキャップ部材 5 2 6と、 窓部材 6 2 7と を有する。
[0227] 本体 5 2 1及びキャップ部材 5 2 6は、 実施の形態 6に係る本体 5 2 1及 びキャップ部材 5 2 6と同様の構成を有する。
[0228] 窓部材 6 2 7は、 キャップ部材 5 2 6に配置され、 透光性を有する部材で ある。 本実施の形態では、 窓部材 6 2 7は、 キャップ部材 5 2 6の開口 5 2 6 3を塞ぐ。 本実施の形態では、 図 3 7〜図 3 9に示されるように、 窓部材 6 2 7は、 平板部 6 2 8と、 複数の第 2コリメータ素子 6 3 1 とを有する。 本実施の形態では、 窓部材 6 2 7は、 複数の第 2コリメータ素子 6 3 1 を平 \¥02020/174982 57 卩(:171?2020/002996
板部 6 2 8に固定することにより形成されている。 半導体レーザモジュール 6 1 0は、 マトリクス状に配列された複数の第 2コリメータ素子 6 3 1 を備 える。 このように、 第 2コリメータ素子 6 3 1 を、 平板部 6 2 8に固定する 構成とすることで、 各半導体レーザチップ 4 0のレーザ光に対応する位置に 第 2コリメータ素子 6 3 1 を配置することが可能となる。 言い換えると、 各 第 2コリメータ素子 6 3 1の位置を各レーザ光の位置に合わせて微調 した 後に、 平板部 6 2 8に固定できる。 よって、 出射点 4 0 3 の位置がばらつい た場合でも、 効率よく、 同一の方向に光を取り出すことが出来るよう になる 。 なお、 第 2コリメータ素子 6 3 1の平板部 6 2 8への固定方法は特に限定 されない。 例えば、 第 2コリメータ素子 6 3 1は、 光路から離れた位置にお いて、 スポッ ト溶接、 又は、 半田などによって平板部 6 2 8に固定されても よい。 なお、 この場合、 スポッ ト溶接、 又は、 半田接合する光路以外の部分 には、 あらかじめ金属膜を形成しておき、 また、 第 2コリメータ素子 6 3 1 と平板部 6 2 8の各々の両面には無反射コート膜を形成し おいてもよい。
[0229] また、 平板部 6 2 8は、 キャップ部材 5 2 6と接合される。 本実施の形態 では、 図 3 8及び図 3 9に示されるように、 複数の第 2コリメータ素子 6 3 1は、 底部 5 2 2から遠ざかる向きに平板部 6 2 8から突出する。
[0230] 以上のように、 本実施の形態に係る半導体レーザモジュール 6 1 0は、 マ トリクス状に配列された複数の第 2コリメータ素子 6 3 1 を備える。 このよ うな構成を有する半導体レーザモジュール 6 1 0においても、 実施の形態 6 に係る半導体レーザモジュ ルと同様の効果を奏することができる。
[0231 ] (変形例など)
以上、 本開示に係る半導体レーザモジュールについ て、 各実施の形態に基 づいて説明したが、 本開示は、 上記各実施の形態に限定されるものではない
[0232] 例えば、 上記各実施の形態においては、 天面部が第 1突起部 6 1及び第 2 突起部 6 3を有し、 キャップ部材が第 1突起部 6 2を有したが、 第 1突起部 及び第 2突起部の構成はこれに限定されない。 キャップ部材及び天面部の少 \¥02020/174982 58 卩(:171?2020/002996
なくとも一方が、 底部の平面視においてキャップ部材と天面部 とが重なる接 合領域に、 底部の主面に垂直な方向の位置に応じて断面 積が変化する第 1突 起部と、 断面積が同一の第 2突起部とを有してもよい。 例えば、 キャップ部 材が、 第 2突起部を有してもよい。 また、 キャップ部材及び天面部の一方だ けが、 第 1突起部を有してもよい。
[0233] また、 上記各実施の形態に対して当業者が思いつく 各種変形を施して得ら れる形態や、 本開示の趣旨を逸脱しない範囲で上記各実施 の形態における構 成要素及び機能を任意に組み合わせることで 実現される形態も本開示に含ま れる。
産業上の利用可能性
[0234] 本開示の半導体レーザモジュールは、 例えば、 加工用レーザ光源として利 用可能である。
符号の説明
[0235] 1 0、 1 1、 1 1 0, 1 1 1、 2 1 0、 3 1 0、 4 1 0、 5 1 0、 6 1 0 半導体レーザモジュール
20、 1 20、 320、 420、 520、 620 パッケージ 20〇, 1 20〇 接合領域
2 1、 1 2 1、 52 1 本体
2 1 3, 263、 1 2 1 3、 1 263、 3263、 4263、 52 1 3、 5263 開口
22、 1 22、 522 底部
23、 1 23、 523 很〇部
24 リードピン
25、 1 25、 525 天面部
26、 1 26、 326、 426、 526 キャップ部材
27、 1 27、 327、 427、 527、 627 窓部材
28、 1 28、 328、 428、 528、 628 平板部
29、 4 1、 43、 45, 5 1 接合部材 \¥02020/174982 59 卩(:171?2020/002996
3 1、 1 3 1、 33 1、 43 1、 53 1、 63 1 第 2コリメータ素子 40、 440 半導体レーザチップ
403 出射点
406 端面
42, 442 サブマウント
42† 前面
44、 1 44、 444、 544 ヒートシンク
50、 1 50、 450、 550、 1 050 第 1 コリメータ素子 5〇 1"、 1 50 「、 450 「、 550 「 ミラー面
6 1 , 62 第 1突起部
63 第 2突起部
70、 1 70 ファイバホルダ
7 1、 1 7 1 固定部
72 筒状部
80 先端レンズ付き光ファイバ
81 フランジ
82 光ファイバ
83 フェル _ ル
84 集光レンズ
9 1 スポッ ト溶接痕
260、 360 ビームツイスタ
八01 アライメントマーク
3 スポッ ト
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