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Title:
SERVO-PRESS EQUIPMENT, AND ITS CONTROL METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/087867
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a servo-press equipment comprising a press apparatus (10) for driving a slide by a servo-motor thereby to control the position of the slide in real time, a transfer apparatus (20) for transferring the work to/from the press apparatus (10), and a control device (40) for detecting the position of the transfer apparatus on an action locus intermittently or continuously thereby to make such a control as to keep the press apparatus out of mechanical interference with the transfer apparatus. The control device (40) includes slide position calculating means (41) for calculating such a position or position range of the slide including an attached die (104) and its accessories as causes no mechanical interference with the transfer apparatus. The slide position calculating means calculates the target position or target range of the slide for no mechanical interference, and controls the press apparatus so that the actual position of the slide may coincide to the target position or may fall within the target range.

Inventors:
NIIZUMA, Motonao (1-1 Toyosu 3-chom, Koto-kuTokyo 10, 1358710, JP)
Application Number:
JP2008/050015
Publication Date:
July 24, 2008
Filing Date:
January 07, 2008
Export Citation:
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Assignee:
IHI Corporation (1-1 Toyosu 3-chome, Koto-ku Tokyo, 10, 1358710, JP)
株式会社IHI (〒10 東京都江東区豊洲三丁目1番1号 Tokyo, 1358710, JP)
International Classes:
B30B13/00; B21D43/00; B30B15/14; B30B13/00; B21D43/00; B30B15/14
Attorney, Agent or Firm:
HOTTA, Minoru (ASA INTERNATIONAL PATENT FIRM, 4F Kenchiku-Kaikan, 26-20,Shiba 5-chom, Minato-ku Tokyo 14, 1080014, JP)
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Claims:
 サーボモータでスライドを駆動しその位置をリアルタイムに制御可能なプレス装置と、該プレス装置にワークを搬入及び/又は搬出する搬送装置と、該搬送装置の動作軌跡上での位置を間欠的又は連続的に検出し、該プレス装置を搬送装置と機械的に干渉しないように制御する制御装置とを備える、ことを特徴とするサーボプレス設備。
 前記制御装置は、搬送装置の検出された位置に対して、取り付けられた金型及び付属物を含むスライドが搬送装置と機械的に干渉しないスライドの位置又は位置範囲を計算するスライド位置計算手段を有し、
 該スライド位置計算手段により、検出された搬送装置の位置に対しスライドの前記干渉しない位置又は位置範囲を計算し、これを目標位置又は目標範囲として、スライドの実際の位置が、目標位置に一致する、もしくは目標範囲内に入るようにプレス装置を制御する、ことを特徴とする請求項1に記載のサーボプレス設備。
 サーボモータでスライドを駆動しその位置をリアルタイムに制御可能なプレス装置と、該プレス装置にワークを搬入及び/又は搬出する搬送装置とを備えたサーボプレス設備の制御方法であって、
 搬送装置の動作軌跡上での位置を間欠的又は連続的に検出しプレス装置を搬送装置と機械的に干渉しないように制御する、ことを特徴とするサーボプレス設備の制御方法。
 搬送装置の動作軌跡上での位置を間欠的又は連続的に検出する搬送位置検出ステップと、
 搬送装置の検出された位置に対して、取り付けられた金型及び付属物を含むスライドが搬送装置と機械的に干渉しないスライドの位置又は位置範囲を計算するスライド位置計算ステップと、
 計算されたスライドの前記干渉しない位置又は位置範囲を目標位置又は目標範囲として、スライドの実際の位置が、目標位置に一致する、もしくは目標範囲内に入るようにプレス装置を制御するサーボプレス制御ステップとを有する、ことを特徴とする請求項3に記載のサーボプレス設備の制御方法。
Description:
サーボプレス設備とその制御方 発明の背景

発明の技術分野
 本発明は、サーボモータでスライドを駆動 るプレス装置とこのプレス装置にワークを 入及び/又は搬出する搬送装置とを備えたサ ーボプレス設備とその制御方法に関する。

関連技術の説明
 プレス成型による生産を能率よく行うため プレス装置にワークを搬入・搬出する搬送 置を付設する場合、ワークを成形加工する 型と搬送装置が衝突(干渉)しないように、 レス機械と搬送装置の互いの動きを制御す 必要がある。

 従来の制御手段では、主として機械プレ (クランクプレス、ナックルプレス、クラン クレスプレス、リンクプレス、等)を対象と ており、プレス自体の動作をマスターとし いる。すなわち、例えば、クランクプレス 場合、スライドを駆動するクランク軸(主駆 軸)の回転に同期して、搬送装置が動作する という構成が取られている。なお、かかる制 御手段の一例が特許文献1、2に開示されてい 。

 一方、近年、サーボモータでスライドを 動する種々のサーボプレス装置が、開発さ ている(例えば、特許文献3~5)。

 特許文献1の「プレス機械とロボットの同 期装置」は、プレスが動作するエリアへの搬 送装置の進入の許可・不許可を、スライドを 駆動するクランク軸の角度に基づいて決める ものである。

 特許文献2の「プレス用自動搬送制御方法 および装置」は、スライドを駆動するクラン ク軸の回転角度に応じて時々刻々の搬送装置 の目標位置が計算され、それに追従するよう に搬送装置が制御されるものである。

 特許文献3の「サーボプレスの製造方法及び サーボプレス」は、クランクレス方式のサー ボプレス装置を開示している。
 特許文献4の「サーボモータ駆動式リンクプ レス」は、リンクプレス方式のサーボプレス 装置を開示している。
 特許文献5の「プレス機械」は、スクリュー 方式のサーボプレス装置を開示している。

特許第3640316号明細書、「プレス機械と ボットの同期装置」

特許第3340095号明細書、「プレス用自動 送制御方法および装置」

特開2006-263806号公報、「サーボプレスの 造方法及びサーボプレス」

特開2003-320489号公報、「サーボモータ駆 式リンクプレス」

特開平11-197897号公報、「プレス機械」

 上述した特許文献3~5のように、サーボモ タでスライドを駆動するサーボプレス装置 して、リンクプレスに限られず、他の形式( クランクプレス、ナックルプレス、クランク レスプレス、スクリュープレス、等)のサー プレス装置の開発も進められている。

 しかし、これらのサーボプレス装置にワ クを搬入・搬出する搬送装置を付設する場 、特許文献1、2のように主駆動軸(例えばク ンク軸)の回転をマスターとして、それに同 期させて、搬送装置(搬入装置と搬出装置)を 作させると、以下の問題点があった。

(1)サーボプレス装置は、主駆動軸(例えばク ンク軸)の回転速度を自在に変化させること できる特徴がある。従って、工程の中途で 時的に逆転することさえもできる。
 しかし、搬送のスループットを向上させよ とするときに、従来技術では、プレス機械 動作が決まっているため、搬送装置の動作 速くする必要がある。そのため、搬送装置 駆動機構が大型化したり、搬送中のワーク 速度・加減速度が大きくなるため、大きな 気抵抗や慣性力が搬送装置及びワークに加 り、搬送中のワーク保持が不安定になりワ クを落とす可能性が大きくなる。
(2)また、金型と搬送装置との間のクリアラン スを小さくし、スライドの動作と搬送装置の 動作との間の待ち時間及び無駄時間を減らす ことも行われるが、搬送装置に異常が発生し て意図した動きをしなくなった場合に、プレ ス機械は継続して動作しようとするので、金 型と搬送装置が機械的に干渉して破損する可 能性が高くなる。
(3)また、何らかの異常が発生して搬送装置が プレス機械との追従状態から外れた位置で停 止した場合、再び搬送装置がプレス機械に追 従して運転再開できるようにするため、プレ ス機械の位置を基準として、追従可能な位置 まで搬送装置を動かす必要がある(この動作 「復帰動作」と呼ぶ)。
 復帰動作を行うときには正常運転中と異な 軌跡、異なる速度、異なる加速度で搬送装 が動くので、搬送装置がワークを把持して る場合、ワークを取り落としたり、ワーク 異常な力を加えてワークを損傷する可能性 ある。
(4)特に特許文献2の場合、クランク軸の回転 は微小なふらつきが生じていることが多く 搬送装置がそれに忠実に追従しようとして 送装置の動作が滑らかでなくなるため、搬 中のワークを落としてしまう可能性が高く る。

発明の要約

 本発明は上述した種々の問題点を解決す ために創案されたものである。すなわち、 発明の目的は、サーボプレス装置にワーク 搬入・搬出する搬送装置を付設する場合に いて、(1)搬送装置の動作を速くした場合で 、或いはクランク軸の回転に微小なふらつ が生じても、搬送中のワーク保持を安定に きワークを落とすおそれが少なく、(2)搬送 置に異常が発生して意図した動きをしなく った場合でも、金型と搬送装置の機械的干 を防ぐことができ、(3)何らかの異常が発生 て搬送装置がプレス機械との追従状態から ずれた位置で停止した場合でも、ワークを り落としたりワークに異常な力を加えてワ クを損傷することなく、再び搬送装置がプ ス機械に追従して運転再開できるようにす 復帰動作が容易にできるサーボプレス設備 その制御方法を提供することにある。

 本発明によれば、サーボモータでスライ を駆動しその位置をリアルタイムに制御可 なプレス装置と、該プレス装置にワークを 入及び/又は搬出する搬送装置と、該搬送装 置の動作軌跡上での位置を間欠的又は連続的 に検出し、該プレス装置を搬送装置と機械的 に干渉しないように制御する制御装置とを備 える、ことを特徴とするサーボプレス設備が 提供される。

 本発明の好ましい実施形態によれば、前記 御装置は、搬送装置の検出された位置に対 て、取り付けられた金型及び付属物を含む ライドが搬送装置と機械的に干渉しないス イドの位置又は位置範囲を計算するスライ 位置計算手段を有し、
 該スライド位置計算手段により、検出され 搬送装置の位置に対しスライドの前記干渉 ない位置又は位置範囲を計算し、これを目 位置又は目標範囲として、スライドの実際 位置が、目標位置に一致する、もしくは目 範囲内に入るようにプレス装置を制御する

 また本発明によれば、サーボモータでスラ ドを駆動しその位置をリアルタイムに制御 能なプレス装置と、該プレス装置にワーク 搬入及び/又は搬出する搬送装置とを備えた サーボプレス設備の制御方法であって、
 搬送装置の動作軌跡上での位置を間欠的又 連続的に検出しプレス装置を搬送装置と機 的に干渉しないように制御する、ことを特 とするサーボプレス設備の制御方法が提供 れる。

 本発明の好ましい実施形態によれば、搬送 置の動作軌跡上での位置を間欠的又は連続 に検出する搬送位置検出ステップと、
 搬送装置の検出された位置に対して、取り けられた金型及び付属物を含むスライドが 送装置と機械的に干渉しないスライドの位 又は位置範囲を計算するスライド位置計算 テップと、
 計算されたスライドの前記干渉しない位置 は位置範囲を目標位置又は目標範囲として スライドの実際の位置が、目標位置に一致 る、もしくは目標範囲内に入るようにプレ 装置を制御するサーボプレス制御ステップ を有する。

 上記本発明の装置及び方法によれば、搬 装置の動作軌跡は、速度や加速度が大きく く搬送に適した軌跡とすることができるの 、ワーク把持を安定化でき、搬送装置の駆 機構や駆動モータをむやみに大きくする必 性を回避できる。

 また、搬送装置に異常が発生した場合、 送装置との干渉を避けるようにスライドが 作するので、機械的干渉による搬送装置及 プレス機械の破損可能性を低減することが きる。

 また、異常停止からの復帰動作を行うと 、搬送装置の位置を基準としてプレス機械 動かして追従可能な位置へ移動させるので 復帰動作中にワークを把持している搬送装 は動く必要が無く、ワークを取り落とした 、ワークを損傷する可能性を低減できる。

 さらに、搬送装置は制御装置の内部で生成 る搬送装置固有の滑らかな動作軌跡で動作 きるので、搬送装置がふらついたりするこ がなく、搬送が安定して行える。

本発明によるサーボプレス設備の第1実 施形態図である。 本発明によるサーボプレス設備の制御 法を示すフロー図である。 搬送装置20の動作軌跡の模式図である 搬送装置の動作軌跡とスライドの目標 置軌跡との関係図である。 本発明によるサーボプレス設備の第2実 施形態図である。 搬送マスター信号と搬送装置の関係図 ある。 搬送装置の作動状態と搬送マスター信 号の関係を示す図である。 搬送装置の作動状態と搬送マスター信 号の別の関係を示す図である。 搬送装置の作動状態と搬送マスター信 号の別の関係を示す図である。 搬送装置の作動状態と搬送マスター信 号の別の関係を示す図である。 フィード位置・リフト位置とスライド 置許容範囲の関係図である。 スライド位置許容範囲とスライド位置 指令値の関係図である。 スライド位置許容範囲とスライド位置 指令値の別の関係図である。 スライド位置許容範囲とスライド位置 指令値の別の関係図である。

好ましい実施例の説明

 以下、本発明の好ましい実施形態を図面 参照して説明する。なお、各図において共 する部分には同一の符号を付し、重複した 明を省略する。

 図1は、本発明によるサーボプレス設備の 第1実施形態図であり、搬送装置として多軸 ボットを使用する例を示す。この図におい 、本発明のサーボプレス設備は、プレス装 10、搬送装置20及び制御装置40を備える。

 プレス装置10は、サーボモータ(メインモー 101)でスライド103を駆動し、その位置をリア ルタイムに制御可能なサーボプレス装置であ る。
 搬送装置20は、プレス装置10にワーク1を搬 及び搬出する装置である。
 制御装置40は、搬送装置20を制御し、搬送装 置20の動作軌跡上での位置を間欠的又は連続 に検出し、プレス装置10を制御する制御装 である。
 制御装置40は、搬送装置20の検出された位置 に対して、取り付けられた金型(上金型104)及 付属物を含むスライド103が搬送装置20と機 的に干渉しないスライド103の位置又は位置 囲を計算するスライド位置計算手段41を有す る。
 このスライド位置計算手段41により、検出 れた搬送装置20の位置に対しスライド103の干 渉しない位置又は位置範囲を計算し、これを 目標位置又は目標範囲として、スライド103の 実際の位置が、目標位置に一致する、もしく は目標範囲内に入るようにプレス装置10を制 する。

 図2は、本発明によるサーボプレス設備の制 御方法を示すフロー図である。本発明の制御 方法は、サーボモータ(メインモータ101)でス イド103を駆動しその位置をリアルタイムに 御可能なプレス装置10と、プレス装置10にワ ーク1を搬入及び搬出する搬送装置20とを備え たサーボプレス設備の制御方法である。
 本発明の制御方法では、搬送装置20の動作 跡上での位置を間欠的又は連続的に検出し プレス装置10を搬送装置20と機械的に干渉し いように制御する。

 すなわちこの図において、本発明の制御方 は、搬送位置検出ステップS1、スライド位 計算ステップS2、及びサーボプレス制御ステ ップS3の各ステップを有する。
 搬送位置検出ステップS1では、搬送装置20の 動作軌跡上での位置を間欠的又は連続的に検 出する。
 スライド位置計算ステップS2では、搬送装 20の検出された位置に対して、取り付けられ た金型(上金型104)及び付属物を含むスライド1 03が搬送装置20と機械的に干渉しないスライ 103の位置又は位置範囲を計算する。なお、 属物とは、ダイクランパや配管などスライ に取り付けられていてスライドと一緒に動 もののことである。
 サーボプレス制御ステップS3では、計算さ たスライド103の干渉しない位置又は位置範 を目標位置又は目標範囲として、スライド 実際の位置が、目標位置に一致する、もし は目標範囲内に入るようにプレス装置10を制 御する。

 図1においてサーボプレス装置10は、メイ モータ101、スライド駆動機構102、スライド1 03、ボルスタ106、フレーム107及びエンコーダ1 21からなる。

 メインモータ101の回転がスライド駆動機 102で直線動に変換されスライド103を上下動 せる。スライド103には上金型104が取り付け れており、スライド103と共に上下動する。 金型104に対向して下金型105がボルスタ106に り付けられている。上金型104に加わる荷重 スライド103とスライド駆動機構102を経由し フレーム107の上部で支持され、下金型105に わる荷重はボルスタ106を経由してフレーム1 07の下部で支持される。

 プレス成型の対象となるワーク1は上金型104 と下金型105の間に挿入され、スライド103が下 降して上金型104とワーク1と下金型105が接触 ると、上金型104及び下金型105からワーク1に してプレス成型力が発生する。
 スライド駆動機構102としては、クランク方 、クランクレス方式、ナックル方式、リン 方式、スクリュー方式などがあり、例えば 特許文献3~5に開示されている。
 メインモータ101としては、誘導モータ、同 モータ、直流モータ等が使用可能である。 た本発明では、制御性の優れたサーボモー を使用する。スライド103の位置を検出する めに、メインモータ101の回転角を検出する ンコーダ121が設けられている。

 図1において、制御装置40は、メインモー 制御器122、メインモータアンプ123、スライ 位置指令生成器141、及びロボットコントロ ラ221を備える。

 メインモータ制御器122は、エンコーダ121 検出したメインモータ101の回転角をスライ 駆動機構102の寸法及び構造に基づいて変換 て得られるスライド103の現在位置と、スラ ド位置指令生成器141から与えられるスライ 位置指令値とに基づいて、メインモータ101 対するトルク指令値を生成する。

 メインモータアンプ123は、メインモータ1 01がトルク指令値に従ってトルクを発生する うに、メインモータ101へ供給される電流、 圧、又は電力を変化させる。

 以上の構成により、スライド位置指令生 器141からスライド位置指令値が時々刻々与 られると、それに追従してスライド103の位 が時々刻々変化するクローズドループ制御 行われる。

 エンコーダ121としては、光学式エンコー やレゾルバが使用可能である。メインモー アンプ123には、直流モータを使用する場合 はサイリスタレオナードやIGBTを使用したチ ョッパ方式、交流モータを使用する場合には パワーMOSFETやIGBTを使用したPWM方式のインバ タ、等が使用できる。メインモータ制御器12 2の制御手段としては、PI、PID、IPDなどのフィ ードバック制御やフィードフォワード制御の 組み合わせ等が使用できる。

 図1において、搬送装置20は、ワーク把持ツ ル201、多軸ロボット202、及びアーム先端部2 03からなる。
 ワーク1を把持するためのワーク把持ツール 201は、多軸ロボット202のアーム先端部203に取 り付けられている。多軸ロボット202の各動作 軸はモータ(図示せず)により駆動されており ロボットコントローラ221から指令が与えら ると、各動作軸のモータが適切に回転して アーム先端部203の位置・姿勢を任意に動か ことができる。

 ワーク把持ツール201はアーム先端部203に取 付けられているので、アーム先端部203の位 ・姿勢を適切に動かすことにより、ワーク 持ツール201の位置・姿勢も任意に動かすこ ができ、ワーク把持ツール201でワーク1を把 持して、プレス装置10に搬入・搬出すること できる。
ワーク把持ツール201としては、ワーク1を真 吸着する吸盤を取り付けたクロスバーや、 ーク1をはさみこむフィンガーなどが使用さ る。

 ロボットコントローラ221からの指令に従っ ロボットのアーム先端部203を任意の位置及 姿勢に動かす仕組みは、産業用ロボットで く実用されている方式を使用可能である。
 例えば、モータをIGBTやパワートランジスタ を使用したPWM方式のアンプでモータを速度及 びトルク可変に駆動し、モータの回転角を光 学式エンコーダやパルスジェネレータで測定 し、位置偏差を打ち消すようにフィードバッ ク制御を行うクローズドループ方式を用いる 。

 この例において、搬送装置20の動作軌跡上 の位置の間欠的又は連続的検出は、ロボッ コントローラ221による。
 上述したスライド位置計算手段41は、スラ ド位置指令生成器141に内蔵されており、こ スライド位置計算手段41により、検出された 搬送装置20の位置に対しスライド103の干渉し い位置又は位置範囲を計算する。
 さらにロボットコントローラ221からスライ 位置指令生成器141へ、多軸ロボット202が動 軌跡上のどの目標点(詳細は以下で説明)に 達したかを示す目標点到達信号241を送るよ になっている。

 図3は、搬送装置20の動作軌跡の模式図であ 。動作軌跡に従った搬送装置20の動作は以 のように実現される。
 図3に示すように、動作軌跡は分割して目標 点の列としてロボットコントローラ221に記憶 されており、ロボットコントローラ221は、目 標点1→目標点2→目標点3→…と順々にたどっ ていくように多軸ロボット202のモータを制御 する。

 すなわち、まず、多軸ロボット202を目標点1 へ移動させるように制御し、多軸ロボット202 が目標点1へ到達すると、今度は多軸ロボッ 202を目標点2へ移動させるように制御し、多 ロボット202が目標点2へ到達すると、今度は 多軸ロボット202を目標点3へ移動させるよう 制御し、というように順々に制御を行う。 軸ロボット202が目標点Nに到達したら、目標 1へ移動させるように制御して、以上の過程 を繰り返すことにより、同一の動作軌跡上を 繰り返し移動させることができる。
 多軸ロボット202の動きと、アーム先端部203 位置及び姿勢と、ワーク把持ツール201の位 及び姿勢は、一定の関係を保っているので 以上のように多軸ロボット202が動作軌跡上 目標点1→目標点2→目標点3→と順々に移動 せることにより、ワーク把持ツール201もあ 軌跡(動作軌跡から一意に決まる)上を移動 る。

 目標点のデータを生成する手段としては それぞれの目標点ごとに、アーム先端部203 位置を人間が操作して教示し、そのときの 軸ロボット202の各動作軸のモータ回転角を 学式エンコーダやパルスジェネレータで測 して記憶しておくティーチングプレイバッ 方式や、それぞれの目標点ごとに、アーム 端部203の所望の位置に対応する各動作軸の ータ回転角を、多軸ロボット202のアーム長 や機構の寸法に基づきオフラインで計算に り求める方式がある。

 図4は、搬送装置の動作軌跡とスライドの目 標位置軌跡との関係図である。
 搬送装置20の動作を基準として、プレス装 10を以下のように追従動作させる。

 スライド位置指令生成器141は、搬送装置の 作軌跡に対応するスライド103の目標位置軌 を記憶している。具体的には、図4に示すよ うに、多軸ロボット202の目標点1,2,3,…,Nに対 して、スライド103の目標位置1,2,3,…Nを記憶 している。
 ロボットコントローラ221からスライド位置 令生成器141へ、多軸ロボット202が目標点1に 到達したことを示す目標点到達信号241が送ら れてくると、スライド位置指令生成器141は目 標位置1をメインモータ制御器122へ出力する
 次に、多軸ロボット202が目標点2に到達した ことを示す目標点到達信号241が送られてくる と、目標位置2をメインモータ制御器122へ出 する。さらに、多軸ロボット202が目標点3に 達したことを示す目標点到達信号241が送ら てくると、目標位置3をメインモータ制御器 122へ出力する。

 以下これを繰り返し、ロボットコントロ ラ221からスライド位置指令生成器141へ、多 ロボット202が目標点Xに到達したことを示す 目標点到達信号241が送られてくると、スライ ド位置指令生成器141は目標位置Xをメインモ タ制御器122へ出力する。

 メインモータ制御器122は、スライド103が ライド位置指令生成器141から与えられるス イド位置指令値に従って動くようにメイン ータ101に対するトルク指令値を生成し、そ に従ってメインモータアンプ123はメインモ タ101へ供給される電流・電圧・電力を変化 せるので、以上の手段により、搬送装置20 動作軌跡に従って移動し、多軸ロボット202 目標点1,2,3,…,Nを通過するのに追従して、ス ライド103の位置が目標位置1,2,3,…,Nと変化し いくような制御が行われる。

  もし何らかの異常が発生して、プレス装 10が搬送装置20に追従する位置からずれた状 でプレス装置10、搬送装置20が停止した場合 の復帰処理は以下のように行う。
 スライド位置指令生成器141に多軸ロボット2 02が到達した最新の目標点(目標点Yと記述す )を記憶する機能を設けておき、スライド位 指令生成器141は目標点Yに対応する目標位置 Yをメインモータ制御器122へ出力する。搬送 置20(多軸ロボット202)を停止させたまま、プ ス装置10のスライド103を目標位置Yへ動かす スライド103が目標位置Yへ移動したら、搬送 装置20を再起動させることにより、再びプレ 装置10が搬送装置20に追従動作する。

 以上で説明した手段の場合、搬送装置20の 作に対しプレス装置10の動作が若干遅れる可 能性があるが、多軸ロボット202が目標点Xに 達したときに、プレス装置10は目標位置Xと 標位置X+1の間の適当な点(もしくは目標位置X +1)を目標位置とすることにより遅れを補正す ることが可能である。
 同様に、復帰動作においても、目標位置Yの かわりに目標位置Yと目標位置Y+1の間の適当 点(もしくは目標位置Y+1)を目標位置とするこ とが可能である。

 また、以上で説明した手段では、プレス 置10の動作が常に搬送装置20の動作に追従し ているが、プレス装置10と搬送装置20の動作 イクルの一部分、特に、スライド103が下降 て上金型104と下金型105がワーク1を成型加工 ている時間帯では、搬送装置20はプレス装 10から離れており、機械的に干渉する可能性 がない。このような時間帯には、プレス装置 10が搬送装置20に追従する必要はなく、プレ 装置10のスライド103が搬送装置20と無関係に 当な速度(例えば、ワーク1の成型加工に適 た速度)で動作するように、スライド位置指 生成器141がスライド位置指令を生成してよ 。

 プレス装置10に対し、ワーク搬入用とワー 搬出用にそれぞれ独立した搬送装置20が設置 されるときは、以下のようにすればよい。
 ワーク搬入用搬送装置がワークをプレスに 入している時間帯にはプレス装置10は搬入 搬送装置の動作に追従し、搬入用搬送装置 動作軌跡上の目標点に対応してスライド目 位置を決める。ワーク搬出用搬送装置がワ クをプレスから搬出している時間帯にはプ ス装置10は搬出用搬送装置の動作に追従し、 搬出用搬送装置の動作軌跡上の目標点に対応 してスライド目標位置を決める。

 搬送装置20の動作軌跡、及びスライド103 目標位置移動軌跡は、多軸ロボット202やワ ク把持ツール201の性能(例えばモータの回転 、駆動トルク、発熱の制限や機構の強度)、 及びプレス装置10の性能の範囲内で、プレス 械と搬送装置が機械的に干渉しないように 定する。干渉チェック機能を有する3次元CAD を使ってオフラインで決定する手段や、実際 に搬送装置とプレス機械を動作させてみてオ ンラインで決定していく手段などがある。

  上述した実施形態では、搬送装置がロ ットで構成されている例を示したが、図3に すように目標点の列を順次たどっていく手 で制御される搬送装置であれば、ロボット 限らず任意の搬送装置に上述した実施形態 適用可能である。

 図5は、本発明によるサーボプレス設備の第 2実施形態図であり、搬送装置として、搬送 スター信号に同期して搬送装置の各モーシ ン軸が動作する例を示す。
 この図に示すように、本発明のサーボプレ 設備は、プレス装置10、搬送装置30、及び制 御装置40を備える。

 プレス装置10は、サーボモータ(メインモー 101)でスライド103を駆動し、その位置をリア ルタイムに制御可能なプレス機械である。
 搬送装置30は、プレス装置10にワーク1を搬 及び搬出する装置である。
 制御装置40は、搬送装置30を制御し、搬送装 置30の動作軌跡上での位置を間欠的又は連続 に検出しプレス装置10を制御する制御装置 ある。
 制御装置40は、搬送装置30の検出された位置 に対して、取り付けられた金型(上金型104)及 付属物を含むスライド103が搬送装置30と機 的に干渉しないスライド103の位置又は位置 囲を計算するスライド位置計算手段41を有す る。
 このスライド位置計算手段41により、検出 れた搬送装置30の位置に対しスライド103の干 渉しない位置又は位置範囲を計算し、これを 目標位置又は目標範囲として、スライド103の 実際の位置が、目標位置に一致する、もしく は目標範囲内に入るようにプレス装置10を制 する。

 プレス装置10の構成は、制御装置40にスライ ド位置許容範囲計算器131(説明は後述する)が 加された以外は第1実施形態と同じであるの で説明を略す。各構成要素に付した番号も第 1実施形態と同じである。
 上述したスライド位置計算手段41は、スラ ド位置許容範囲計算器131に内蔵されている

 図5において、搬送装置30は、ワーク把持 ール301、キャリッジ302、フィード機構303、 ィードモータ304、リフト機構305、リフトモ タ306、フィードエンコーダ321、及びリフト ンコーダ324からなる。

 ワーク1を把持するためのワーク把持ツー ル301は、キャリッジ302から支持されている。 キャリッジ302をフィード方向(図中の左右方 )に動かすためのフィード機構303がフィード ータ304により駆動され、キャリッジ302をリ ト方向(図中の上下方向)に動かすためのリ ト機構305がリフトモータ306により駆動され 。

 フィード機構やリフト機構としては、モ タの回転をボールスクリューで直線動に変 る手段や、モータの回転をギアで減速し、 ニオンラック方式により直線動に変える手 などがある。

 図5において、制御装置40は、上述したメ ンモータ制御器122、メインモータアンプ123 及びスライド位置指令生成器141の他に、ス イド位置許容範囲計算131、フィードモータ 御器322、フィードモータアンプ323、リフト ータ制御器325、リフトモータアンプ326、搬 マスター信号発生器341、搬送装置位置指令 成器343、及び、搬送装置位置計算器351を備 る。

 搬送装置30が希望する動作状態(正転、逆 、サイクルタイム変化など)に応じて動作軌 跡に従って移動できるようにするため、搬送 マスター信号発生器341が設けられており、希 望する動作状態に応じて、時間変化する搬送 マスター信号342を発生し、搬送装置位置指令 生成器343へ出力する。

 搬送装置位置指令生成器343は、動作軌跡 示す情報、すなわち、搬送マスター信号342 搬送装置位置指令値(本例では、フィードと リフトの位置指令値)との関係、すなわちモ ションカーブを記憶しており、入力された 送マスター信号342の値に対応するフィード リフトの位置指令値を、それぞれフィード ータ制御器322とリフトモータ制御器325へ出 する。

 図6は、搬送マスター信号と搬送装置の関 係図である。この図において、(A)は経過時間 と搬送マスター信号の関係、(B)は搬送マスタ ー信号とフィード位置指令値及びフィード位 置との関係、(C)は搬送マスター信号とリフト 位置指令値及びリフト位置との関係を示す。

 例えば、搬送装置30を一定のサイクルタイ で動作軌跡に沿って正転させたい場合、図6 示すように、搬送マスター信号発生器341は 送装置30のサイクルタイムTを周期とし、周 内では一定レートでその値が増加する搬送 スター信号342を発生する。
 搬送装置位置指令生成器343は、フィードの ーションカーブに基づき、搬送マスター信 342に対応するフィード位置指令値を計算し フィードモータ制御器322へ出力する。また リフトのモーションカーブに基づき、搬送 スター信号342に対応するリフト位置指令値 計算し、リフトモータ制御器325へ出力する

 搬送装置位置指令生成器343にモーション ーブを保持させる手段としては、適当な間 でサンプルした値をテーブルで記憶しその を多項式やスプラインで補間する手段、カ ブの全体もしくは適当に分割した区間ごと 関数で表現する手段などがある。

  図7A~図7Dは、搬送装置の作動状態と搬送マ スター信号の関係を示す図である。図7A、図7 B、図7C、図7Dはそれぞれ搬送装置の異なる作 状態における搬送マスター信号の時間に対 る変化パターンを示す。
  搬送装置30を異なる動作状態で動かしたい ときは、搬送マスター信号発生器341が発生す る搬送マスター信号342の時間に対する変化パ ターンを変える。
 例えば、搬送装置のサイクルタイムを変化 せたい場合には、図7Aに示すように毎周期 とに1周期の時間を変化させたり、図7Bに示 ように搬送マスター信号342の変化レートを 続的に変化させることにより実現できる。 送装置30を一時的に停止させたい場合には、 図7Cに示すように、搬送マスター信号342の変 レートをゼロにすれば、フィード位置指令 ・リフト位置指令値は変化しなくなり、搬 装置30は停止する。
 搬送装置30を動作軌跡に沿って逆転したい 合には、図7Dに示すように、搬送マスター信 号342の値を減少させればよい。

 以上で説明したように生成されたフィー 位置指令値・リフト位置指令値に対し、搬 装置30の実際のフィード位置・リフト位置 一致するように、以下のように制御が行わ る。

 キャリッジ302のフィード(図中の左右方向 )の位置を検出するために、フィードモータ30 4の回転角を検出するフィードエンコーダ321 設けられている。フィードモータ制御器322 、フィードエンコーダ321が検出したフィー モータ304の回転角をフィード機構303の寸法 構造に基づいて変換して得られるキャリッ 302のフィード位置と、搬送装置位置指令生 器343から与えられるフィード位置指令値と 基づいて、フィードモータ304に対するトル 指令値を生成する。フィードモータアンプ32 3は、フィードモータ304がトルク指令値に従 てトルクを発生するように、フィードモー 304へ供給される電流・電圧・電力を変化さ る。リフト(図中の上下方向)に対しても、同 様の構成と作用を有するリフトエンコーダ324 、リフトモータ制御器325、リフトモータアン プ326が設けられている。

 以上の構成により、搬送装置位置指令生 器343から搬送装置位置指令値(この例では、 フィードとリフトの位置指令値)が時々刻々 えられると、それに追従してキャリッジ302 位置(本例では、フィードとリフトの位置)が 時々刻々変化するクローズドループ制御が行 われる。ワーク把持ツール301はキャリッジ302 と一定の位置関係を保つように保持されてい るので、把持ツール301の位置も搬送装置位置 指令生成器343から与えられる搬送装置位置指 令値に追従し、搬送装置位置指令生成器343に 記憶された搬送マスター信号342と搬送装置位 置指令値との関係に従って、動作軌跡上を動 く。

 上述したスライド位置計算手段41は、スラ ド位置許容範囲計算器131に内蔵されている
 フィードエンコーダ321とリフトエンコーダ3 24で測定されたフィードとリフトの位置は搬 装置位置計算器351に入力される。搬送装置 置計算器351は、搬送装置30の機構的寸法(キ リッジ302の駆動機構やワーク把持ツール301 機構的寸法や相互の位置関係)に基づいて、 時々刻々の搬送装置位置を計算し、搬送装置 位置信号352としてスライド位置許容範囲計算 器131へ出力する。
 搬送装置位置としては、搬送装置上の適当 ポイント、例えばキャリッジ位置やワーク 持ツール位置を使用することができる。搬 装置上の複数のポイントを複合して、例え キャリッジ位置とワーク把持ツール位置を アにして搬送装置位置としてもよい。

 スライド位置許容範囲計算器131は、内蔵す スライド位置計算手段41により、検出され 搬送装置30の位置に対しスライド103の位置又 は位置範囲を計算し、これを目標位置又は目 標範囲として、スライド103の実際の位置が、 目標位置に一致する、もしくは目標範囲内に 入るようにプレス装置10を制御する。
 すなわちスライド位置許容範囲計算器131は 搬送装置位置信号352で示される搬送装置位 に対し、スライド103及びそれに固定されて る上金型104(もしスライド103といっしょに動 く他の付属物があればそれも含め)が機械的 干渉しないスライド103の位置の範囲を計算 、スライド位置許容範囲信号132としてスラ ド位置指令生成器141へ出力する。

 スライド位置指令生成器141は、スライド 置許容範囲132の範囲内でスライド103の位置 令値を生成しメインモータ制御器122へ出力 る。

 以上説明したように生成されたスライド 置指令値に対し、プレス装置10のスライド10 3の実際の位置が一致するように、第1実施形 と同様に、エンコーダ121、メインモータ制 器122、メインモータアンプ123、及びメイン ータ101によるクローズドループ制御が行わ る。

 プレス装置10、搬送装置30のいずれにおいて も、エンコーダ121,321,324としては、光学式エ コーダやレゾルバが使用可能である。モー アンプ123,323,326には、直流モータを使用す 場合にはサイリスタレオナードやIGBTを使用 たチョッパ方式、交流モータを使用する場 にはパワートランジスタやパワーMOSFETやIGBT を使用したPWM方式のインバータ、等が使用で きる。モータ制御器122,322,325の制御方法とし は、PI、PID、IPDなどのフィードバック制御 フィードフォワード制御の組み合わせ等が 用できる。
 ワーク把持ツール301としては、ワーク1を真 空吸着する吸盤を取り付けたクロスバーや、 ワーク1をはさみこむフィンガーなどが使用 きる。

 図8は、フィード位置・リフト位置とスラ イド位置許容範囲の関係図である。この図に おいて、A1はフィード位置がF1、リフト位置 L1のときに、搬送装置とプレス機械(プレス 置10)が干渉しないスライド位置許容範囲を す。同様にA2,A3はそれぞれフィード位置がF2, F3、リフト位置がL2,L3のときに、搬送装置30と プレス装置10が干渉しないスライド位置許容 囲を示す。

 搬送装置30の動作を基準としてプレス装置10 が追従動作するように、以下のようにスライ ド位置指令値を生成する。
 搬送装置30が動作するにつれ、搬送装置位 計算器351から搬送装置位置信号352がスライ 位置許容範囲計算器131へ入力される。例え 、搬送装置位置信号352としてキャリッジ302 フィード位置・リフト位置を用いるものと ると、スライド位置許容範囲計算器131は、 8に示すように、時々刻々のキャリッジ302の ィード位置・リフト位置に対して、搬送装 30とプレス装置10が機械的に干渉しないよう なスライド103の位置を計算しスライド位置許 容範囲信号132として出力する。

 スライド位置許容範囲の計算手段として 、例えば、あらかじめプレス装置10(金型及 付属物を含む)と搬送装置の寸法形状を3D-CAD に入力して計算したり、搬送装置30とプレス 置10を手動でゆっくり動作させて現物あわ で測定することにより、さまざまな搬送装 位置に対し機械的干渉が生じないスライド10 3の高さ範囲をあらかじめ求めてテーブルに 納しておき、テーブルを参照して(必要があ ば補間を行って)スライド位置許容範囲を求 める手段や、プレス装置10(金型及び付属物を 含む)・搬送装置の寸法形状のデータがスラ ド位置許容範囲計算器131に格納されており スライド位置許容範囲をリアルタイムに計 する手段がある。

 さらに異なる手段として、ワーク把持ツ ル301やキャリッジ302に光学式距離計や短距 用レーザやスポット光方式のレーザ距離計 取り付けて、スライド103や上金型104までの 離を時々刻々測定することにより、搬送装 30とプレス装置10が機械的に干渉しない余裕 距離を計算してスライド位置許容範囲に換算 する手段もある。

 図9A、図9B、図9Cは、スライド位置許容範 とスライド位置指令値の関係図である。図9 A、図9B、図9Cにおいて、Hはスライド位置許容 範囲の上限の時間変化、Lはスライド位置許 範囲の下限の時間、Aは変化時刻tにおけるス ライド位置許容範囲、B1~B5はスライド位置指 値の変化を示している。

 スライド位置指令生成器141は、スライド位 許容範囲信号132が示すスライド位置許容範 A内で、適切なスライド位置指令値B(B1~B5)を 成する。
 例えば、ワーク1をプレス成型するためにス ライド103が下降中であるが上金型104がワーク 1にまだ接触していない間は、できるだけ高 で下降することが望ましいので、図9Aに示す ように、もしスライド103の位置がスライド位 置許容範囲内であればメインモータ101の性能 が許す限りできるだけ高速にスライド103を下 降させるようなスライド位置指令値B1とし、 しスライド103の位置がスライド位置許容範 の下限に引っかかるのであれば、スライド 置許容範囲の下限をスライド位置指令値B2 すればよい。スライド103の位置がスライド 置許容範囲の上限に引っかかる場合は、異 と考えられ、搬送装置30をすぐに停止する異 常処理を行えばよい。

 上金型104がワーク1と接触しプレス成型加工 を行っている間は、もしスライド103の位置が スライド位置許容範囲信号132の示すスライド 位置許容範囲内であれば、図9Bに示すように プレス成型加工に適した速度でスライド103 動くようなスライド位置指令値B3とすれば い。
 また図9A又は図9Cと同様、もしスライド103の 位置がスライド位置許容範囲の下限もしくは 上限に引っかかるのであれば、スライド位置 許容範囲の下限もしくは上限をスライド位置 指令値とすればよいが、プレス成型加工中に は搬送装置30はプレス装置10と干渉しない位 にいることが普通であり、普通はスライド10 3の位置がスライド位置許容範囲の下限もし は上限に引っかかることはない。

 プレス成型加工が終了した後は、できる け高速でスライド103を上昇させることが望 しいので、図9Cに示すように、もしスライ 103の位置がスライド位置許容範囲信号132の すスライド位置許容範囲内であればメイン ータ101の性能が許す限りできるだけ高速に ライド103を上昇させるようなスライド位置 令値B4とし、もしスライド103の位置がスライ ド位置許容範囲の上限に引っかかるのであれ ば、スライド位置許容範囲の上限をスライド 位置指令値B5とすればよい。スライド103の位 がスライド位置許容範囲の下限に引っかか 場合は、異常と考えられ、搬送装置30をす に停止する異常処理を行えばよい。

 もし何らかの異常が発生して、プレス装 10が搬送装置30に追従する位置からずれた状 態でプレス装置10、搬送装置30が停止した場 の復帰処理は以下のように行う。停止位置 おけるフィードエンコーダ321,リフトエンコ ダ324の測定値に基づいて、搬送装置位置計 器351は搬送装置位置を計算して搬送装置位 信号352として出力するので、それに対応し スライド位置許容範囲をスライド位置許容 囲計算器131で計算し、スライド103の位置が 算されたスライド位置許容範囲内に入るま プレス装置10のみ動かす。スライド103がス イド位置許容範囲内に入ったら、搬送装置30 を再起動させることにより、再びプレス装置 10が搬送装置30に追従動作する。

 プレス装置10に対し、ワーク搬入用とワー 搬出用に独立した搬送装置が設置されると は、以下のようにすればよい。搬入用ワー 搬送装置と搬出用ワーク搬送装置のそれぞ に対し、図5に示す301~306、321~326、341~343、351 352に相当する要素を独立に設ける。
 搬入用搬送装置がワークをプレスに搬入し いる時間帯は、スライド位置許容範囲計算 131への入力として、搬入用搬送装置からの 送装置位置信号を用い、搬出用搬送装置が ークをプレスから搬出している時間帯は、 ライド位置許容範囲計算器131への入力とし 、搬出用搬送装置からの搬送装置位置信号 用いる。

 搬送装置30の動作軌跡は、ワーク把持ツ ル301を含む搬送装置30の性能(例えばモータ 回転数・駆動トルク・発熱の制限や機構の 度)の範囲内で、ワークを取り落としたりす ことがなく、かつプレス機械もメインモー の性能の範囲内で動くことが可能であり機 的な干渉が生じないように決定する。干渉 ェック機能を有する3次元CADを使ってオフラ インで決定する手段や、実際に搬送装置とプ レス機械を動作させてみてオンラインで決定 していく手段などがある。

 この第2実施形態では、搬送装置がフィー ドとリフトの2動作軸を有する場合の例を示 たが、図6に示すように搬送マスター信号に づいてモーションカーブに追従するように 御される搬送装置であれば、任意の構成、 造、動作軸数の搬送装置にこの第2実施形態 を適用可能である。例えば、フィードとリフ トとクランプを有する3次元トランスファー 構や、ドッピン式と称されるようなリンク のローダー、各種の産業用ロボットの機構 などが使用可能である。搬入側と搬出側で 構が異なっていてもよい。

(第1実施形態、第2実施形態に共通)
 第1、第2実施形態ではプレス機械と搬送装 が1台ずつの場合を示したが、以下のように ることにより、複数のプレス機械と搬送装 で生産ラインを構成する場合にも本発明を 用可能である。

 第1実施形態の場合、各プレス機械ごとに スライド位置指令生成器、各搬送装置ごとに ロボットコントローラを設け、各プレス機械 は、ワーク搬入が行われている間はワークを 搬入している搬送装置の動作軌跡に追従する ようにスライド目標位置を生成し、ワーク搬 出が行われている間はワークを搬出している 搬送装置の動作軌跡に追従するようにスライ ド目標位置を生成するようにすればよい。

 第2実施形態の場合、各プレス機械ごとにス ライド位置許容範囲計算器・スライド位置指 令生成器、各搬送装置ごとに搬送マスター信 号発生器・搬送装置位置指令生成器・搬送装 置位置計算器を設け、各プレス機械は、ワー ク搬入が行われている間はワークを搬入して いる搬送装置からの搬送装置位置信号に基づ いてスライド位置許容範囲を決定し、ワーク 搬出が行われている間はワークを搬出してい る搬送装置からの搬送装置位置信号に基づい てスライド位置許容範囲を決定するようにす ればよい。
 いずれの場合にも、各搬送装置、各プレス 械は、一台ずつ異なる動作軌跡・スライド 動軌跡で動かすことが可能である。

 上述した実施形態では、モータの回転を 構的にスライドの直線動に変換するサーボ レスを示したが、リニアモータを使用して ライドを駆動するサーボプレスにも適用可 である。

 上述した実施形態では、スライドやフィ ド・リフトの位置検出手段として、モータ 回転角をエンコーダで検出し、スライドや ィード・リフト駆動機構の寸法に基づいて ライドやフィード・リフトの位置に変換す 例を示したが、スライドやフィード・リフ の位置を光学式リニアスケールや磁歪式リ アエンコーダで直接検出する手段も可能で る。

 上述した実施形態では、エンコーダをモ タ軸に取り付ける例を示したが、モータで 動される機構の側にロータリーエンコーダ いしリニアエンコーダを設けて位置を検出 る手段も可能である。

 上述した本発明の装置及び方法によれば 搬送装置20,30の動作軌跡は、速度や加速度 大きくなく搬送に適した軌跡とすることが きるので、ワーク把持を安定化でき、搬送 置20,30の駆動機構や駆動モータをむやみに大 きくする必要性を回避できる。

 また、搬送装置20,30に異常が発生した場 、搬送装置20,30との干渉を避けるようにスラ イド103が動作するので、機械的干渉による搬 送装置及びプレス機械の破損可能性を低減す ることができる。

 また、異常停止からの復帰動作を行うと 、搬送装置20,30の位置を基準としてプレス 械10を動かして追従可能な位置へ移動させる ので、復帰動作中にワークを把持している搬 送装置は動く必要が無く、ワークを取り落と したりワークを損傷する可能性を低減できる 。

 さらに、搬送装置20,30は制御装置の内部 生成する搬送装置固有の滑らかな動作軌跡 動作できるので、搬送装置がふらついたり ることがなく、搬送が安定して行える。

 なお、本発明は上述した実施の形態に限 されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で 々の変更を加え得ることは勿論である。