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Title:
SEWING MACHINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/147912
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a sewing machine that can perform zigzag sewing on a cylindrical sewn article. Sewing machine (1) comprises an approximately cylindrical guide member (11) that guides sewn article (A), a sewing needle (99) that sews the cylindrical sewn article (A), a holding member (71) that holds the sewing needle (99) approximately vertically, a vertical hook (21) provided in the guide member (11) so that the direction of rotation is approximately perpendicular to the axial direction (C) of the guide member (11) and that catches the thread loop of the sewing needle (99), a rotary shaft (22) that rotates the vertical hook (21), and an operating means (50) that moves the holding member (71) and the rotary shaft (22) reciprocatingly at approximately the same time.

Inventors:
ASAO HIDEO (JP)
NISHI NOBUHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/058158
Publication Date:
December 10, 2009
Filing Date:
April 24, 2009
Export Citation:
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Assignee:
MIDORI ANZEN CO LTD (JP)
HOUGI CORP (JP)
ASAO HIDEO (JP)
NISHI NOBUHIRO (JP)
International Classes:
D05B3/02; D05B55/14; D05B57/38; D05B73/06
Foreign References:
US1849333A1932-03-15
US2690723A1954-10-05
JP2000084272A2000-03-28
JPH0625269Y21994-07-06
US2709978A1955-06-07
JPS55108387A1980-08-20
JP2839772B21998-12-16
US3033139A1962-05-08
US3020865A1962-02-13
US2189045A1940-02-06
JPH03141985A1991-06-17
JPH0751476A1995-02-28
US4241681A1980-12-30
JPH0283533A1990-03-23
JPH037784A1991-01-14
JPH031791A1991-01-08
JPS4315068Y11968-06-24
JPH0448711B21992-08-07
JPH0728976B21995-04-05
Other References:
See also references of EP 2309047A4
Attorney, Agent or Firm:
TAKADA, SHUJI (JP)
Shuji Takada (JP)
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Claims:
 筒状の被縫製物を縫製するミシンであって、
 被縫製物を案内する略円筒状のガイド部材と、
 ガイド部材に案内される筒状の被縫製物を縫製するミシン針と、
 ミシン針を略垂直状態で支持する支持部材と、
 回転方向がガイド部材の軸方向と略直角となるようにしてガイド部材内に設けられ、前記ミシン針の針糸のループを引っ掛ける垂直釜と、
 垂直釜を回転させる回転軸と、
 前記支持部材と前記回転軸を、回転軸の軸方向で略同時に往復動させる動作手段とからなることを特徴とするミシン。
 前記ガイド部材には、被縫製物を反縫製方向に送る送り手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載のミシン。
Description:
ミシン

 本発明は、筒状の被縫製物を略円筒状の イド部材に取り付け、被縫製物を回転させ がら縫製を行うミシンであって、ミシン針 往復動させて本縫いまたは千鳥縫いを行う シンに関する。

 従来、千鳥縫いを行うミシンは、上端をミ ン本体に軸着させて振り子状に揺動可能に り付けられたミシン針を保持する針棒と、 転方向が縫製方向と略平行となるようにし 設けられ、前記ミシン針の針糸のループを 先が引っ掛ける垂直釜と、垂直釜を回転さ る回転軸と、前記ミシン針と垂直釜を同期 せて往復動させる動作手段とからなる(例え ば、特許文献1~4)。
 また、別の千鳥縫いを行うミシンは、上端 ミシン本体に軸着させて振り子状に揺動可 に取り付けられたミシン針を保持する針棒 、回転方向が縫製方向と略直角となるよう して設けられ、前記ミシン針の針糸のルー を剣先が引っ掛ける垂直釜と、垂直釜を回 させる回転軸とからなる(例えば、特許文献 5)。
 さらに、別の千鳥縫いを行うミシンは、上 をミシン本体に軸着させて縫製方向と略平 方向に振り子状に揺動可能に取り付けられ ミシン針を保持する針棒と、回転方向が縫 方向と略平行となるようにして設けられ、 記ミシン針の針糸のループを剣先が引っ掛 る垂直釜と、垂直釜を回転させる回転軸と らなる(例えば、特許文献6)。

特公昭28-3533号公報

特公昭30-7784号公報

特公昭31-791号公報

実公昭43-15068号公報

特公昭44-8711号公報

特公平7-28976号公報

 従来の千鳥縫いを行うミシンは、ミシン が振り子状に振れながら被縫製物を縫うた 、ミシン針が被縫製物を斜めに貫通し、薄 の布地等の縫製素材の場合はスムーズに縫 を行うことができるが、皮革等の厚手の縫 素材の場合はミシン針が曲がって貫通し難 、スムーズに縫製を行うことができないと う問題点があった。また、垂直釜がミシン 体側に移動した時に貫通するミシン針は、 端が垂直釜に近付いていくように斜めに貫 し、逆に、垂直釜がミシン本体から離間し 時に貫通するミシン針は、先端が垂直釜か 離れていくように貫通する。ミシン針は、 端が垂直釜に近付いていくように斜めに貫 すると、先端が垂直釜に当接して破損する がある。またミシン針は、先端が垂直釜か 離れていくように貫通すると、垂直釜の剣 がミシン針によって形成される上糸のルー を引っ掛けない場合がある。このように、 来の千鳥縫いを行うミシンは、ミシン針が り子状に揺動するので、縫製がスムーズに かなくなる場合があるという問題点があっ 。また、従来のミシンに採用される垂直釜 あって、回転方向が縫製方向と略平行とな ようにして設けられ、前記ミシン針の針糸 ループを剣先が引っ掛ける垂直釜の場合は 機構が複雑かつ大型であり、外径(直径)を さくすることに機構上の限界があった。従 て、従来のミシンでは、ズボンの脚部等の 径円筒状の被縫製物を案内するガイド部材 あったが、例えば約3cm程度の小径円筒状の 縫製物を案内するガイド部材はなかった。 して、前記小径円筒状の被縫製物を小径円 状のガイド部材に装着し、当該小径円筒状 被縫製物に千鳥縫い等の本縫いを行う構造 ものは存在しなかった。そのため、小径円 状の被縫製物の円周方向に縫製を行うには 手縫いで行うしかなかった。

 本願発明は、上記問題点に鑑み案出した のであって、小径円筒状の被縫製物に千鳥 いを行うことができ、ミシン針を略垂直状 で往復動させるので、厚手の縫製素材でも ムーズに縫製することができ、上糸のルー に対する垂直釜の剣先の引っ掛けを確実に たミシンを提供することを目的とする。

 本願請求項1に係るミシンは、上記目的を 達成するため、筒状の被縫製物を縫製するミ シンであって、被縫製物を案内する略円筒状 のガイド部材と、ガイド部材に案内される筒 状の被縫製物を縫製するミシン針と、ミシン 針を略垂直状態で支持する支持部材と、回転 方向がガイド部材の軸方向と略直角となるよ うにしてガイド部材内に設けられ、前記ミシ ン針の針糸のループを引っ掛ける垂直釜と、 垂直釜を回転させる回転軸と、前記支持部材 と前記回転軸を、回転軸の軸方向で略同時に 往復動させる動作手段とからなることを特徴 とする。

 本願請求項2に係るミシンは、上記目的を 達成するため、前記ガイド部材には、被縫製 物を反縫製方向に送る送り手段が設けられて いることを特徴とする。

 本願発明に係るミシンは、略円筒状のガ ド部材に筒状の被縫製物を装着し、駆動す と、動作手段によって垂直釜の回転軸と、 シン針を支持する支持部材を往復動させ、 れに伴い、ミシン針が略垂直状態でガイド 材の軸方向に往復動し、かつ垂直釜もこれ 回転方向がガイド部材の軸方向と略直角の 態でガイド部材の軸方向に往復動して、ガ ド部材に案内される筒状の被縫製物に縫製 行うことができる。このように、本願発明 係るミシンは、筒状の被縫製物の円周方向 千鳥縫いを行うことができるという効果が る。

 本願発明に係るミシンは、ミシン針を略 直状態のままで往復動させるので、従来の うに、ミシン針が被縫製物に対して斜めに 通することがなく、被縫製物に対して略直 に貫通するので、厚手の縫製素材でもスム ズに縫製することができるという効果があ 。また、本願発明に係るミシンは、ミシン と垂直釜が略同時に同じ方向に往復動する で、従来のようにミシン針の先端が垂直釜 近付いたり離れたりすることがなく、ミシ 針の先端と垂直釜との位置関係が一定であ 、上糸のループに対する垂直釜の剣先の引 掛けを確実にすることができるという効果 ある。さらに、本願発明に係るミシンは、 記ガイド部材に被縫製物を反縫製方向に送 送り手段が設けられているので、被縫製物 ガイド部材の周面に沿って円周方向にスム ズに回転させることができ、縫製作業を簡 化することができるという効果がある。

 本願発明に係るミシンの実施の形態を図1 乃至図6に基づいて説明する。図1は、ミシン 全体斜視図である。図2は、ミシンの側面断 面図である。図3は、被縫製物の送り機構を 明する説明図である。図4はミシン針の往復 作を説明する説明図である。図5は、垂直釜 の往復動作を説明する説明図である。図6は 被縫製物の説明図である。

 ミシン1は、筒状の被縫製物Aを縫製する のであって、被縫製物Aを案内する略円筒状 ガイド部材11と、ガイド部材11に案内される 筒状の被縫製物Aを縫製するミシン針99と、ミ シン針99を略垂直状態で支持する支持部材71 、回転方向がガイド部材11の軸方向Cと略直 となるようにしてガイド部材11内に設けられ 、前記ミシン針99の針糸のループを引っ掛け 垂直釜21と、垂直釜21を回転させる回転軸22 、前記支持部材71と前記回転軸22を、回転軸 22の軸方向Cで略同時に往復動させる動作手段 50とからなる。前記ガイド部材11には、被縫 物Aを反縫製方向Xに送る送り手段30が設けら ている。

 ミシン1は、略円筒状のガイド部材11に筒 の被縫製物Aを装着し、駆動すると、送り手 段30がガイド部材11に装着した被縫製物Aを反 製方向Xに送る。同時に、動作手段50が垂直 21の回転軸22と、ミシン針99を支持する支持 材71を往復動させ、これに伴い、ミシン針99 が略垂直状態でガイド部材11の軸方向Cに往復 動し、かつ垂直釜21もこれの回転方向がガイ 部材11の軸方向Cと略直角の状態でガイド部 11の軸方向Cに往復動して、ガイド部材11に 内される筒状の被縫製物Aに縫製を行うこと できる。このように、ミシン1は、筒状の被 縫製物Aの円周方向に千鳥縫いを行うことが きる。

 ミシン1は、ミシン針99を略垂直状態で往 動させるので、従来のように、ミシン針が 縫製物に対して斜めに貫通することがなく 被縫製物Aに対して略直角に貫通するので、 厚手の縫製素材でもスムーズに縫製すること ができる。また、ミシン1は、ミシン針99と垂 直釜21が略同時に同じ方向に往復動するので 従来のようにミシン針の先端が垂直釜に近 いたり離れたりすることがなく、ミシン針9 9の先端と垂直釜21との位置関係が一定であり 、上糸のループに対する垂直釜21の剣先の引 掛けを確実にすることができる。さらに、 シン1は、前記ガイド部材11に被縫製物Aを反 縫製方向Xに送る送り手段30が設けられている ので、被縫製物Aをガイド部材11の周面に沿っ て円周方向にスムーズに回転させることがで き、縫製作業を簡易化することができる。

 さらに、ミシン1について詳細に説明する 。図1に示すように、ミシン1のミシン本体2は 、下部フレーム3と、下部フレーム3の後部に 設された垂直フレーム5と、垂直フレーム5 上部に略水平に設けられた上部フレーム6と 上部フレーム6の前端に設けられた前部フレ ーム7とからなっている。下部フレーム3の前 8には、略円筒状のガイド部材11が設けられ いる。

 図2に示すように、下部フレーム3には、 転軸22と下部伝達軸25が回動可能に設けられ いる。回転軸22は、これの前部が下部フレ ム3の前壁8を挿通してガイド部材11内に突出 、前端に垂直釜21が取り付けらている。垂 釜21は、これの回転中心とガイド部材11の軸 と略一致しており、これの回転方向とガイ 部材11の軸方向Cとが略直角となっている。

 回転軸22の後部には、スプライン軸23が形 成されている。回転軸22は、これのスプライ 軸23が下部伝達軸25の前部に形成されたスプ ライン穴26に軸方向に摺動可能に挿設されて 下部伝達軸25に連結されている。即ち、回 軸22は、下部伝達軸25に対し、軸方向に移動 能となっている。下部伝達軸25は、後部に 終かさ歯車27が一体的に取り付けられている 。

 ガイド部材11内には、図3にも示すように 回転軸22を挟んで対向する位置に第1と第2の 送り軸31、32が設けられている。送り軸31及び 32には、送り歯36が形成された送り片35が固定 して取り付けられている。送り片35は、回転 るとガイド部材11に形成された透孔12から出 没するようになっている。第1と第2の送り軸3 1,32は、これの後部が前壁8を挿通して下部フ ーム3内に突出し、後部に歯車33,34が取り付 られている。この一対の歯車33,34は、下部 達軸25に固定された歯車29に噛み合っている この送り軸31、32と送り片35とによって、ガ ド部材11に設けられた被縫製物Aを反縫製方 Xに送る送り手段30を構成する。ガイド部材1 1には、ミシン針99を挿通する針挿通孔13が形 されている。針挿通孔13は、ミシン針99がガ イド部材11の軸方向Cに向かって往復動するの で、ガイド部材11の軸方向Cに細長く形成され ている。

 垂直フレーム5には、第1の動力軸41と第2 動力軸45が回動可能に設けられている。第1 動力軸41は、下部に第1のかさ歯車42が一体に 取り付けられ、上部に第2のかさ歯車43が一体 に取り付けられている。第1のかさ歯車42は、 下部伝達軸25の最終かさ歯車27と噛み合って る。

 第2の動力軸45は、下部に下部カム46が一 に取り付けられ、上部に上部カム47が一体に 設けられている。下部カム46は、図5に示すよ うに、連結軸51の後部に設けられた連結体52 嵌合穴53に嵌挿されている。連結軸51の前部 、前記回転軸22を回動可能に保持する保持 55に回動可能に取り付けられている。保持環 55は、回転軸22に固定される一対の固定環56,56 に挟持され、回転軸22上を軸方向に移動しな ように規制される。第2の動力軸45は、上端 第3のかさ歯車48が固定されている。

 上部フレーム6には、駆動軸61と支持軸71 設けられている。駆動軸61は、これの前部が 前部フレーム7内に突出し、前端に駆動歯車62 が取り付けられ、後部に第4のかさ歯車63が取 り付けられ、後端に第5のかさ歯車65が取り付 けられている。第4のかさ歯車63は、前記第2 動力軸45の第3のかさ歯車48と噛み合っている 。第5のかさ歯車65は、前記第1の動力軸41の第 2のかさ歯車43と噛み合っている。

 支持軸71は、これの前部が前部フレーム7 に突出し、前端に針棒95を略垂直方向に支 する上支持管72が取り付けられている。又前 部フレーム7内の支持軸71には、略L字状の接 部材75を介して、下支持管73が取り付けられ いる。上支持管72と下支持管73によって、針 棒95が略垂直状態で支持され、且つ針棒95が 直方向に移動可能となっている。支持軸71は 、これの後部に中心軸77を介して連結軸76が り付けられている。前記上部カム47は、図4 示すように、前記連結軸76の後部に設けられ た連結体78の嵌合穴79に嵌挿されている。前 第2の動力軸45と前記連結軸51,76によって、前 記支持部材71と前記回転軸22を、回転軸22の軸 方向で略同時に往復動させる動作手段50を構 する。

 前部フレーム7には、従動軸81が回動可能 設けられている。従動軸81は、略中間に前 駆動歯車62と噛み合う従動歯車82を備え、先 に回転体83が固定されている。回転体83には 、回転中心から偏倚して偏心ピン85が設けら ている。偏心ピン85には、クランクアーム91 の一方が回動可能に取り付けられ、他方が針 棒95の上端に回動可能に取り付けられている 即ち、クランクアーム91は、両端に軸受け ス92,93が形成されている。一方の軸受けボス 92は、前記回転体83の偏心ピン85に回動可能且 つ偏心ピン85の軸方向に移動可能に取り付け れている。他方の軸受けボス93は、前記針 95の上部に形成されたピン96に回動可能且つ ン96の軸方向に移動可能に取り付けられて る。針棒95の先端には、ミシン針99が着脱可 に取り付けられている。

 ミシン1は、上記構成を有し、筒状のガイ ド部材11に筒状の被縫製物Aを被装し、駆動す る。図示しないモータによって、第1の動力 41又は第2の動力軸45を駆動する。例えば第1 動力軸41を駆動すると、第2のかさ歯車43、第 5のかさ歯車65を介して駆動軸61を回転させる 駆動軸61が回転すると、駆動歯車62、従動歯 車82、従動軸81、回転体83を介して偏心ピン85 回転し、クランクアーム91が作動する。ク ンクアーム91が作動すると、ピン96を介して 棒65が略垂直方向で上下往復動を行い、ミ ン針99が被縫製物Aの縫製を行う。

 また、第1の動力軸41の動力は、第1のかさ 歯車42、最終かさ歯車27を介して下部伝達軸25 に伝達され、下部伝達軸25を回転させる。下 伝達軸25が回転すると、スプライン穴26、ス プライン軸23、回転軸22を介して垂直釜21を回 転させる。この垂直釜21が回転することによ て、これの剣先が前記ミシン針99の上糸を っ掛けて本縫いを行うことになる。また、 部伝達軸25の回転は、歯車29、歯車33、第1の り軸31に伝達され、送り片35を反縫製方向X 回転させる。同様に、下部伝達軸25の回転は 、歯車29、歯車34、第2の送り軸32に伝達され 送り片35を反縫製方向Xに回転させる。送り 35は、透孔12から出没しながら回転するので これの送り歯36・・が間欠的に被縫製物Aを 縫製方向Xに回転させる。なお、ガイド部材 11の対向する位置に、送り片35・・が設けら ているので、被縫製物Aを撓ませることなく 均等に送ることができる。

 前記したように駆動軸61が回転すると、 4のかさ歯車63、第3のかさ歯車48を介して第2 動力軸45を回転させる。第2の動力軸45が回 すると、図5に示すように、下部カム46も回 し、連結体52、連結軸51、保持環55を介して 転軸22を軸方向に往復動させる。回転軸22の 端には、垂直釜21が一体的に取り付けられ いるので、垂直釜21もガイド部材11内で往復 する。垂直釜21の往復動する幅はPであり、 の幅Pが縫い幅となる。また、第2の動力軸45 が回転すると、図4に示すように、上部カム47 も回転し、連結体78、連結軸76、中心軸77を介 して支持軸71を軸方向に往復動させる。支持 71の前端には、針棒95が略垂直状態で保持さ れているので、針棒95も略垂直状態を維持し まま往復動する。針棒95の往復動する幅はP ある。このように、針棒95と垂直釜21の往復 幅Pは同じなので、第2の動力軸45が駆動する 、垂直釜21とミシン針99が同じ距離を保った ま、同時に往復動作を行う。

 ミシン1は、送り部材35、35がガイド部材11 に設けられた被縫製物Aを反縫製方向Xに回転 せながら、ミシン針99が往復動して、図6に すように、被縫製物Aに縫い幅Pで本縫い千 縫いSを行う。図6(a)に示す被縫製物Aは、折 返した裾の縁を千鳥縫いSしたものである。 6(b)に示す被縫製物Aは、別の筒状小片Dの両 縁を千鳥縫いSしたものである。図6(c)に示 被縫製物Aは、輪ゴム、針金等の環状部材Bを 千鳥縫いSで固定したしたものである。ミシ 1は、ガイド部材11の外径を約3cm以下にまで ることができ、従来のミシンではできなか た細い筒状の被縫製物Aに対して千鳥縫いSを 行うことできる。

 上記実施の形態では、ガイド部材11内に り手段30を設け、被縫製物Aを反縫製方向Xに かって間欠的に送るようにした。しかし、 7に示すように、駆動ローラ102,102によって ガイド部材11に装着した被縫製物Aを回転さ ても良い。なお、被縫製物Aが回転しやすい ように、ガイド部材11の周面に回動可能な 転筒101、101を設けても構わない。被縫製物A 滑らないように、回転筒101の表面と、駆動 ーラ102の表面にローレット加工を施してお ことが望ましい。被縫製物Aは、駆動ローラ 102,102と回転筒101,101に挟まれるので、確実に 転する。駆動ローラ102,102は、回転軸103に取 り付けられ、回転軸103は、図示しないサーボ モータによって回転させられるので、駆動ロ ーラ102,102の間欠的回転もミシン針99の縫い動 作に連動させて動作させることができる。

 また、図10に示すように、前記駆動ロー 102,102をミシン針99の近傍で被縫製物Aを反縫 方向Xに向かって引っ張る位置に配置するこ とも可能である。当該一対の駆動ローラ102,10 2を取り付けている回転軸103は、図示しない ーボモータによって回転させられる原動軸10 7に支軸108を介して揺動可能に連結されてい 。回転軸103と原動軸107の連結部には、図示 ないバネ等の弾性部材が設けられている。 転軸103は、前記弾性部材によってガイド部 11側に付勢され、前記駆動ローラ102,102は、 記回転筒101,101に圧接する。被縫製物Aは、駆 動ローラ102,102と回転筒101,101に挟まれるので 確実に回転する。駆動ローラ102,102は、図示 しないサーボモータ、原動軸107、回転軸103を 介して強制的に回転させられ、駆動ローラ102 ,102の間欠的回転もミシン針99の縫い動作に連 動させて動作させることができる。駆動ロー ラ102,102は、弾性部材の弾性に抗して回転軸10 3を揺動させると、ガイド部材11から離間する 。そのため、被縫製物Aは、駆動ローラ102,102 接触させることなく、ガイド部材11に簡単 つ迅速に装着することができる。回転軸103 原動軸107は、支軸108によって連結されてい が、ユニバーサルジョイント等、別の連結 材によって連結しても構わないのは勿論で る。

 上記実施の形態では、第4のかさ歯車63と 3のかさ歯車48の噛み合いによって、第1の動 力軸41と第2の動力軸45を連動させている。し し、図8に示すように、第2の動力軸45を歯車 105,106を介してサーボーモータ110に連結し、 ーボモータ110によって第2の動力軸45を回転 せるようにしても良い。このようにすると サーボモータ110を駆動しない場合、図9(a)に すように、直線状本縫いS1のミシンとして 作を行うことができる。また、サーボモー 110を任意の時間だけ駆動させると、図9(b)に すように、縫い位置のずれた階段状本縫いS 2のミシンとしての動作をも行うことができ 。さらに、サーボモータ110を低速で駆動す と、図9(c)に示すように、波模様本縫いS3を うことができる。なお、サーボモータ110を 速で駆動すると、上記したように千鳥縫い 行うことができる。この千鳥縫いの縫い幅P 、サーボモータ110の動作を制御することで 由に設定することができる。これを利用し 、図9(d)に示すように、3点、4点等の複数千 縫いS4を行うこともできる。これらの本縫 は、すべて筒状の被縫製物Aに行われること なる。

 前記実施の形態では、被縫製物Aの送り手 段30として、回転する送り片35,35を設けたが 図11,12に示すように、被縫製物Aを送る送り 段120として、揺動する送り片125であっても い。ガイド部材11内には、回転軸22の下側の 置に揺動軸121が設けられている。揺動軸121 前部には、揺動アーム122の基部が固定して り付けられている。揺動アーム122の先部に 、支軸123を介して送り片125が回動可能に連 されている。送り片125には、送り歯126が形 されている。揺動アーム122と送り片125の連 部には、バネ等の弾性部材が設けられ、送 片125の送り歯126がガイド部材11の中心方向 向かって付勢され、ガイド部材11に形成され た透孔16から出没可能となっている。

 回転軸22にはカム130が固定されている。 ム130は、回転軸22と共に回転し、先端131が送 り片125に当接して、送り片125を弾性部材の弾 性に抗してガイド部材11の外側に押し出し、 り歯126をガイド部材11に形成された透孔16か ら突出させる。送り片125には、もう一つの送 り片127が連結片129によって連結されている。 もう一つの送り片127も、前記送り片125と同様 に送り歯128を有し、送り片125と共に揺動する と、ガイド部材11に形成された他の透孔17か 送り歯128が出没するようになっている。

 揺動軸121は、これの後部が前壁8を挿通し て下部フレーム3内に突出し、後部にアーム13 3が固定して取り付けられている(図12(c)参照) アーム133には、長手方向に向かって長孔135 形成されている。この長孔135には、偏心カ 136が係合している。偏心カム136は、軸137の 方に固定されている。軸137の他方には平歯 139が設けられている。平歯車139は、下部伝 軸25に固定された平歯車140と噛み合ってい 。揺動軸121と、揺動アーム122と、送り片125 、カム130とによってガイド部材11に設けられ た被縫製物Aを反縫製方向Xに送る送り手段120 構成する。

 ミシン1は、下部伝達軸25の回転が、平歯 140、139、軸137を介して偏心カム136に伝達さ て偏心カム136を回転させ、偏心カム136の回 により長孔135を介してアーム133が揺動する アーム133が揺動すると、揺動軸121、揺動ア ム122を介して送り片125が円周方向に沿って 動する。また、回転軸22も回転しており、 転軸22に固定されたカム130も回転する。図12( b)に示すように、送り片125が被縫製物Aの送り 方向Xに移動する時には、カム130の先端131が り片125を弾性部材の弾性に抗して押し上げ 送り歯126を透孔16から突出させる。送り片125 が被縫製物Aの反送り方向Yに移動する時には カム130が送り片125から離れて弾性部材の弾 によりガイド部材11内に没入する。このよ に、送り片125が間欠的にガイド部材11から出 没し、被縫製物Aを間欠的に反縫製方向Xに回 させる。送り片127も送り片125と連動して動 するので、送り片125と共に被縫製物Aを間欠 的に反縫製方向Xに回転させる。

 本願発明は、細筒状の被縫製物を縫製す ミシンに利用可能である。

本願発明に係るミシンの実施の形態を す全体斜視図である。 図1のミシンの側面断面図である。 図1のミシンの被縫製物の送り機構を説 明する説明図である。 ミシン針の往復動作を説明する説明図 ある。 垂直釜の往復動作を説明する説明図で る。 被縫製物の説明図である。 送り手段の他の実施の形態を説明する 明図である。 他の実施の形態に係るミシンの側面断 図である。 被縫製物の説明図である。 送り手段の他の実施の形態を説明する 説明図である。 送り手段の他の実施の形態を説明する 側面断面図である。 図11の送り手段を説明する正面断面図 ある。

 A 被縫製物、B 環状部材、C 軸方向、D  状小片、P 縫い幅、S 千鳥縫い、S1 直線状 本縫い、S2 階段状本縫い、S3 波模様本縫い S4 複数千鳥縫い、X 反縫製方向(送り方向) Y 縫製方向(反送り方向)、1 ミシン、2 ミ ン本体、3 下部フレーム、5 垂直フレーム 6 上部フレーム、7 前部フレーム、8 前壁 11 ガイド部材、12 透孔、13 針挿通孔、14  孔、16 透孔、17 透孔、21 垂直釜、22 回転 軸、23 スプライン軸、25 下部伝達軸、26 ス プライン穴、27 最終かさ歯車、29 歯車、30  送り手段、31 第1の送り軸、32 第2の送り軸 33 歯車、34 歯車、35 送り片、36 送り歯、4 1 第1の動力軸、42 第1のかさ歯車、43 第2の さ歯車、45 第2の動力軸、46 下部カム、47  上部カム、48 第3のかさ歯車、50 動作手段、 51 連結軸、52 連結体、53 嵌合穴、55 保持 、56 固定環、61 駆動軸、62 駆動歯車、63  4のかさ歯車、65 第5のかさ歯車、71 支持軸 (支持部材)、72 上支持管、73 下支持管、75  続部材、76 連結軸、77 中心軸、78 連結体 79 嵌合穴、81 従動軸、82 従動歯車、83 回 転体、85 偏心ピン、91 クランクアーム、92  軸受けボス、93 軸受けボス、95 針棒、96 ピ ン、99 ミシン針、101 回転筒、102 駆動ロー 、103 回転軸、105 歯車、106 歯車、107 原 軸、108 支軸、110 サーボモータ、120 送り 段、121 揺動軸、122 揺動アーム、123 支軸 125 送り片、126 送り歯、127 送り片、128 送 り歯、129 連結片、130 カム、131 先端、133  ーム、135 長孔、136 偏心カム、137 軸、139 平歯車、140 平歯車