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Title:
SHARED REACTOR TRANSFORMER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/084757
Kind Code:
A1
Abstract:
In order to facilitate add-on of a reactor function without changing the structure of a transformer, the transformer is constituted such that an input side coil (1b) and output side coils (1a, 1c) are wound around a shell type core (2) and a flux generated by applying a voltage to the input side coil (1b) induces voltages in the output side coils (1a, 1c). Furthermore, reactor coils (3a, 3b) forming a pair with two sheets of coil and having the same number of turns and opposite winding directions are wound around the shell type core (2), thus forming a shared reactor transformer as a whole.

Inventors:
KIUCHI HIROSHI (JP)
KONII KATSUMI (JP)
NAKAMURA KENICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/000002
Publication Date:
July 17, 2008
Filing Date:
January 08, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI ELECTRIC CORP (JP)
KIUCHI HIROSHI (JP)
KONII KATSUMI (JP)
NAKAMURA KENICHI (JP)
International Classes:
H01F37/00; H01F27/36; H01F30/00
Foreign References:
JPS6132506A1986-02-15
JPH01155607A1989-06-19
JPS3911715Y1
JPS60719A1985-01-05
JPH11243019A1999-09-07
JPS6410736U1989-01-20
JPS6464309A1989-03-10
JPH0682582B21994-10-19
Other References:
See also references of EP 2104118A4
Attorney, Agent or Firm:
MURAKAMI, Keigo (SUN-BURST Building 1-18, Minamitsukaguchi-Cho 1-Chome, Amagasaki-Sh, Hyogo 12, JP)
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Claims:
鉄心と、上記鉄心に巻回された変圧器側のコイルである入力側コイル及び出力側コイルと、上記鉄心に巻回され、互いに巻数が同じである2枚又は2群で一対を構成するリアクトル用コイルとを備え、上記リアクトル用コイルによって発生する磁束が互いに相殺し合うように上記一対のリアクトル用コイルを互いに接続して構成したことを特徴とするリアクトル共有形変圧器。
上記変圧器側のコイルと上記リアクトル用コイルとの間に、上記変圧器側のコイルが上記リアクトル用コイルによる漏れ磁束の影響を受けないようにするためのセパレート鉄心を設けたことを特徴とする請求項1記載のリアクトル共有形変圧器。
上記2枚又は2群のリアクトル用コイルの間に上記リアクトル用コイルのリアクタンスを変えるためのギャップ鉄心を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のリアクトル共有形変圧器。
Description:
リアクトル共有形変圧器

 この発明は、例えば車両の床下に搭載さ る車両用変圧器にリアクトル機能が追加さ たリアクトル共有形変圧器に関するもので る。

 従来変圧器にリアクトル機能を追加する 合、一般に鉄心を一部共有したり、あるい 別個に製作したリアクトルを変圧器に組み むようなことが行われている。又変圧器と に製作したリアクトルをタンクと一体的に 成したものもあった。

 更に従来の分路リアクトル共有形変圧器 して、変圧器の継鉄の一部に設けられたバ パス鉄心と、継鉄の一部とバイパス鉄心で まれた空間内に設けられたギャップ鉄心お びリアクトルコイルとからなり、バイパス 心がリアクトルの継鉄を形成しているとと に、変圧器のコイルと分路リアクトルのコ ルの巻方向を、継鉄の一部中の変圧器磁束 リアクトル磁束が互いに打ち消す方向にな ているようなものもあった(特許文献1参照)

特公平06-82582号公報

 従来のリアクトル共有形変圧器は以上の うに構成されているので、リアクトルが変 器とは別構造となってしまい、部品点数が 加し、タンクの形状が複雑になってしまう いう問題点があった。

 この発明は上記のような課題を解決する めになされたものであり、変圧器の構造を えずにリアクトル機能を追加することので るリアクトル共有形変圧器を提供すること 目的とする。

 この発明に係るリアクトル共有形変圧器 、鉄心と、鉄心に巻回された変圧器側のコ ルである入力側コイル及び出力側コイルと 鉄心に巻回され、互いに巻数が同じである2 枚又は2群で一対を構成するリアクトル用コ ルとを備え、リアクトル用コイルによって 生する磁束が互いに相殺し合うようにリア トル用コイルを互いに接続して構成したも である。

 この発明に係るリアクトル共有形変圧器 よれば、鉄心と、鉄心に巻回された変圧器 のコイルである入力側コイル及び出力側コ ルと、鉄心に巻回され、互いに巻数が同じ ある2枚又は2群で一対を構成するリアクト 用コイルとを備え、リアクトル用コイルに って発生する磁束が互いに相殺し合うよう リアクトル用コイルを互いに接続して構成 たので、変圧器自体の構成を変えることな 、リアクトル機能を容易に追加することが きるようになる。

 又変圧器の鉄心構造自体を変更すること く、更には従来のようなバイパス鉄心が必 でなくなるので、装置全体の小型化及び軽 化を図ることができるようになる。更に従 のように、変圧器と別構造のリアクトルを ンクに組み込むための作業をなくすことが きるので、組み立て作業上のコストダウン 図ることができるようになる。

外鉄形変圧器の一般形態を示す斜視図 ある。 この発明の実施の形態1によるリアクト ル共有形変圧器を示す断面図である。 別の形態によるリアクトル共有形変圧 を示す断面図である。 この発明の実施の形態2によるリアクト ル共有形変圧器を示す断面図である。

実施の形態1.
 図1はいわゆる一般的な外鉄形変圧器を示す 斜視図であり、図1において、変圧器のコイ 1は鉄心2に巻回されるとともに、鉄心2はコ ル1の外側に位置するように設けられている

 図2はこの発明の実施の形態1によるリア トル共有形変圧器を示す断面図であり、図2 図1におけるA-A線断面に相当する断面図であ る。尚図1においては、コイル1は1個しか示さ れていないが、実際には図2に示されるよう 、鉄心2には複数のコイル1a、1b、1c、3a、3bが 巻回されている。

 図2において、コイル1a、1b、1cは変圧器を 構成するコイルであり、入力側コイル1bと、 力側コイル1a,1cは鉄心2に巻回されるととも 、入力側コイル1bに電圧が印加されること よって生じる磁束により、出力側コイル1a,1c に電圧が発生する。コイル3a、3bはリアクト を構成するコイルである。

 鉄心2は、主鉄心2aと、この主鉄心2aの両 に平行に配置された鉄心脚2bと、これら主鉄 心2aおよび鉄心脚2bを結合する継鉄2cとを備え ている。主鉄心2aには、鉄心2により囲まれた 空間Bの内部で入力側コイル1bが巻かれている 。

 主鉄心2aにはまた、鉄心2により囲まれた 間Bの内部で2つの出力側コイル1a、1cも巻か ており、出力側コイル1a、1cは入力側コイル 1bの両側でこれを軸方向に挟むように配置さ ている。

 リアクトル用コイル3a、3bは互いに巻き方 向が逆である点以外は同一形状のコイルであ り、このような巻き方向を逆にした2枚で一 を構成するコイル3a、3bを変圧器の同一の鉄 2に巻回させることにより、リアクトル共有 形変圧器を構成するものである。

 又リアクトル用コイル3a、3bは変圧器側の 出力側コイル1a、1c及び入力側コイル1bとは巻 数が異なる同一形状のコイルが使用されてい る。

 次に上記のように構成されたリアクトル 有形変圧器の動作について説明する。リア トル共有形変圧器は車両の床下に搭載され おり、電力はトロリー線からパンタグラフ より得られ遮断器を介して車両搭載用変圧 の鉄心2に巻かれた入力側コイル1bに供給さ る。

 トロリー線からパンタグラフと遮断器を して受電された電圧が、車両搭載用変圧器 入力側コイル1bに入力され、変圧されて車 搭載用変圧器の出力側コイル1a、1cに出力さ る。

 この出力側コイル1a、1cの出力はPWMコンバ ータに供給され、ここで単相交流が直流に変 換される。更にこの変換された直流はインバ ータに給電され、ここで直流が三相交流に変 換される。この三相交流は、三相電動機を駆 動してその車両の車輪を駆動するようになっ ている。ここでリアクトル用コイル3a、3bは 記PWMコンバータとインバータの間に設置さ ることにより、平滑リアクトルとして作用 る。

 リアクトル共有形変圧器を構成する各コ ル1a、1b、1c、3a、3bに電流を流すことにより 、鉄心2には、変圧器コイル1a、1b、1cによっ 発生する実線によって示されるような磁束O リアクトル用コイル3aによって発生する点 によって示されるような磁束p、及びリアク ル用コイル3bによって発生する一点鎖線に って示されるような磁束qがそれぞれ発生す 。

 ここでリアクトル用コイル3a、3bは巻数が 同じであり、かつ巻方向が逆である同一形状 のコイルであるから、磁束p、qは大きさが同 であり、かつ方向が逆の磁束となる。

 従って磁束p、qはお互い相殺し合うので 鉄心2には磁束Oのみが残り、鉄心2は磁束Oの を通す大きさのもので済むことになり、従 の変圧器とリアクトルとを別々に構成した 置と比べると、装置全体の大きさの小型化 図ることができるようになる。

 以上のようにリアクトル用コイル3a、3bを 変圧器コイル1a、1b、1cと同一形状に構成する ので、変圧器自体の構成を変えることなく、 リアクトル機能を容易に追加することができ るようになる。

 又変圧器の鉄心構造自体を変更すること く、更には従来のようなバイパス鉄心が必 でなくなるので、装置全体の小型化及び軽 化を図ることができるようになる。又従来 ように、変圧器と別構造のリアクトルをタ クに組み込むための作業をなくすことがで るので、組み立て作業上のコストダウンを ることができるようになる。

 尚図2において、更に別のリアクトル用コ イルをコイル3a、3bに対し並列になるように 加させることにより、リアクトル値を容易 増加させることができるようになる。この 合においては、2枚で一対となるコイルを並 に追加させることとなるので、コイル数自 は4,6,8・・・・と偶数枚ずつ増加していく とになる。

 この場合リアクトル用コイルを4枚設置し た場合には、2枚で1群を構成することとなり 2群で1対を構成することにより全体で4枚の アクトル用コイルが設けられることとなる 以下同様に3枚、4枚・・・・で1群を構成し 2群で1対を構成することにより全体で6枚、8 枚・・・・のリアクトル用コイルが設けられ ることになる。

 従って図2に示した構造を含めると、巻数 が同じであり、かつ巻方向が逆である2枚又 2群で一対を構成するリアクトル用コイルを 一の鉄心に巻回させて構成することになる である。又図2においては、主鉄心2aにギャ プが設けられていない場合について説明し が、図3に示すように、ギャップGを設ける うにしても良い。

 これにより鉄心が2つに完全に分割されて いるので、図2の構造に比べると磁束の流れ 上下に完全に分割されることとなり、磁束 流れが途中で分流することなくシンプルに るため、無負荷損(core loss)の発生量が少な なる。又図3に示すような構造を採用するこ により、鉄心の幅が主鉄心2a、鉄心脚2b及び 継鉄2cにおいて全て同じとなるので、同一の に鉄心を切断すれば済むようになる。

実施の形態2.
 図4はこの発明の実施の形態2によるリアク ル共有形変圧器を示す断面図であり、図に いて、変圧器側のコイル1a、1b、1cとリアク ル側のコイル3a、3bとの間に変圧器側のコイ 1a、1b、1cがリアクトル側のコイル3a、3bの影 響を受けないようにするためのセパレート鉄 心4を設けたものである。即ち図4に示すよう 、リアクトル側のコイル3aから漏れた磁束 変圧器側のコイル1cに通さないように、複数 の鉄心を軸方向Xに積み上げるようにしてセ レート鉄心4を構成するものである。

 このようにセパレート鉄心4を設けること により、リアクトル側の漏洩磁束が変圧器側 に影響を及ぼすことを阻止することができる とともに、変圧器側の漏洩磁束がリアクトル 側に影響を及ぼすことを阻止することができ る。

 又図4に示すように、リアクトル用コイル 3a、3bの間に当該リアクトル用コイル3a、3bの アクタンスを変えるためのギャップ鉄心5を 設けるようにしても良い。ギャップ鉄心5は 一形状の複数の鉄心を短冊型に構成してリ クトル用コイル3a、3bの間に漏れ磁束を蓄え ことができるように、軸方向Xに対して垂直 な方向に積み上げるようにして構成するもの である。

 このようにギャップ鉄心5を挿入すること により、リアクタンスを変えることができる 。即ちギャップ鉄心5中に漏れ磁束が集中す ようになるので、リアクタンスを大きくす ことができるようになり、従ってギャップ 心5の形状、寸法などを変化させることによ 、リアクトル用コイル3a、3bのリアクタンス を変えることができるようになる。

 尚図に示す構成においては、2枚のリアク トル用コイル3a,3bの間にギャップ鉄心5を設け た場合について説明したが、リアクトル用コ イルが4枚以上の2群で構成されるときは、2群 のリアクトル用コイルの間にギャップ鉄心を 設けることになる。又上記実施の形態1,2にお いては、外鉄形の変圧器について説明したが 、内鉄形の変圧器において上記構成を採用す るようにしても良い。更に上記説明において は、車両用として説明したが、他の用途に用 いるようにしても良い。

 この発明は車両用変圧器のみならず、リ クトル機能が追加されるリアクトル共有形 圧器全般において適用することができる。