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Patent Searching and Data


Title:
SHEET-FED PRINTING PRESS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/028599
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a sheet-fed printing press including: a printing unit (20) for printing on a sheet of paper (1); and a laminate unit (40) arranged at the convey downstream direction side of the sheet of paper (1) of the printing unit (20) and performing lamination on the sheet of paper (1) printed by the printing unit (20).

Inventors:
OHSAWA SHIN (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/065391
Publication Date:
March 05, 2009
Filing Date:
August 28, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KOMORI PRINTING MACH (JP)
OHSAWA SHIN (JP)
International Classes:
B41F23/08; B29C63/02; B41F7/02; B65H5/12; B65H5/24; B65H29/54
Foreign References:
JPH03192048A1991-08-21
JPS60132859A1985-07-15
JP2003127237A2003-05-08
JP2001038677A2001-02-13
Other References:
See also references of EP 2184165A4
Attorney, Agent or Firm:
MITSUISHI, Toshiro et al. (Akasaka 1-chome Minato-ku Tokyo, 52, JP)
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Claims:
 シート状物へ印刷を施す印刷手段と、
 前記印刷手段の前記シート状物の搬送方向下流側に配設されて当該印刷手段で印刷された当該シート状物へラミネートを施すラミネート手段と
 を備えていることを特徴とする枚葉印刷機。
 請求項1に記載の枚葉印刷機において、
 前記印刷手段と前記ラミネート手段との間に配設されて当該印刷手段で印刷された先行の前記シート状物の搬送方向後端側と後続の前記シート状物の搬送方向前端側とを重ねて当該ラミネート手段へ送給する重ね合わせ手段を備えている
 ことを特徴とする枚葉印刷機。
 請求項2に記載の枚葉印刷機において、
 前記重ね合わせ手段が、先行の前記シート状物の搬送速度と後続の前記シート状物の搬送速度とに相対的な差を生じさせることにより、先行の当該シート状物の搬送方向後端側と後続の当該シート状物の搬送方向前端側とを重ねるものである
 ことを特徴とする枚葉印刷機。
 請求項3に記載の枚葉印刷機において、
 前記重ね合わせ手段が、先行の前記シート状物のラミネート施工面の反対面と、後続の前記シート状物のラミネート施工面とを重ねるものである
 ことを特徴とする枚葉印刷機。
 請求項3に記載の枚葉印刷機において、
 前記重ね合わせ手段が、先行の前記シート状物の搬送速度を後続の前記シート状物の搬送速度よりも遅くすることにより、先行の当該シート状物の搬送方向後端側と後続の当該シート状物の搬送方向前端側とを重ねるものである
 ことを特徴とする枚葉印刷機。
 請求項5に記載の枚葉印刷機において、
 前記重ね合わせ手段が、
 前記印刷手段で印刷された前記シート状物を搬送する上流側搬送手段と、
 前記上流側搬送手段から前記シート状物を受け取って当該上流側搬送手段よる当該シート状物の搬送速度以下で搬送速度を変化させながら当該シート状物を前記ラミネート手段へ搬送する下流側搬送手段と
 を備えていることを特徴とする枚葉印刷機。
 請求項6に記載の枚葉印刷機において、
 前記上流側搬送手段が、前記シート状物を挟持しながら搬送する上流側挟持搬送手段を備え、
 前記下流側搬送手段が、前記シート状物を挟持しながら搬送する下流側挟持搬送手段を備えている
 ことを特徴とする枚葉印刷機。
 請求項6に記載の枚葉印刷機において、
 前記重ね合わせ手段の前記下流側搬送手段と前記ラミネート手段とが、前記シート状物を同一の搬送速度で搬送するものである
 ことを特徴とする枚葉印刷機。
 請求項6に記載の枚葉印刷機において、
 前記下流側搬送手段が、前記上流側搬送手段の前記シート状物の搬送速度と同一の搬送速度から減速した後に、当該上流側搬送手段の当該シート状物の搬送速度と同一の搬送速度へ再び戻るように増速する速度変化周期を繰り返すものである
 ことを特徴とする枚葉印刷機。
 請求項9に記載の枚葉印刷機において、
 前記下流側搬送手段が、前記シート状物の搬送速度の変化割合を変更できるものである
 ことを特徴とする枚葉印刷機。
 請求項6に記載の枚葉印刷機において、
 前記下流側搬送手段と前記上流側搬送手段とが、同一の前記シート状物を同時に搬送する受け渡し期間を有するように設定されている
 ことを特徴とする枚葉印刷機。
 請求項11に記載の枚葉印刷機において、
 前記下流側搬送手段が、前記受け渡し期間のときには前記上流側搬送手段と同一の搬送速度で前記シート状物を搬送し、前記受け渡し期間を終えると、当該上流側搬送手段の前記搬送速度と同一の搬送速度から減速した後に、当該上流側搬送手段の前記搬送速度と同一の搬送速度へ再び戻るように増速するものである
 ことを特徴とする枚葉印刷機。
 請求項3に記載の枚葉印刷機において、
 前記シート状物の搬送方向の長さに基づいて、先行の前記シート状物の搬送方向後端側と後続の前記シート状物の搬送方向前端側との重ね代の当該搬送方向の長さを所定の大きさとするように、前記重ね合わせ手段を制御する制御手段を備えている
 ことを特徴とする枚葉印刷機。
 請求項13に記載の枚葉印刷機において、
 前記シート状物の搬送方向の長さを設定するシート状物長さ設定手段と、
 前記重ね代の前記長さを設定する重ね代長さ設定手段と
 を備え、
 前記制御手段が、前記シート状物長さ設定手段及び前記重ね代長さ設定手段からの情報に基づいて、先行の前記シート状物の搬送速度と後続の前記シート状物の搬送速度との相対的な差を調整して、設定された前記重ね代の前記長さとなるように、前記重ね合わせ手段を制御するものである
 ことを特徴とする枚葉印刷機。
 請求項14に記載の枚葉印刷機において、
 前記重ね合わせ手段が、
 前記印刷手段で印刷された前記シート状物を搬送する上流側搬送手段と、
 前記上流側搬送手段から前記シート状物を受け取って前記ラミネート手段へ搬送する下流側搬送手段と
 を備え、
 前記制御手段が、前記下流側搬送手段の前記シート状物の搬送速度を制御するものである
 ことを特徴とする枚葉印刷機。
 請求項2に記載の枚葉印刷機において、
 前記ラミネート手段が、前記重ね合わせ手段で重ねられた前記シート状物に帯状をなすラミネート材をラミネートするものである
 ことを特徴とする枚葉印刷機。
 請求項16に記載の枚葉印刷機において、
 前記ラミネート手段の前記シート状物の搬送方向下流側に配設されて前記シート状物にラミネートされた前記ラミネート材を当該シート状物ごとに切断する切断手段を備えている
 ことを特徴とする枚葉印刷機。
 請求項17に記載の枚葉印刷機において、
 前記切断手段の前記シート状物の搬送方向下流側に配設されて前記ラミネート材を切断された先行の前記シート状物を後続の前記シート状物から引き離すように先行の当該シート状物を後続の当該シート状物よりも速い速度で搬送する引き離し手段を備えている
 ことを特徴とする枚葉印刷機。
 請求項18に記載の枚葉印刷機において、
 前記引き離し手段が、前記印刷手段の前記シート状物の搬送速度よりも速い速度で先行の前記シート状物を搬送するものである
 ことを特徴とする枚葉印刷機。
 請求項2に記載の枚葉印刷機において、
 前記重ね合わせ手段で重ねられた前記シート状物を前記ラミネート手段へ案内するガイドテーブルを備えている
 ことを特徴とする枚葉印刷機。
 請求項2に記載の枚葉印刷機において、
 前記重ね合わせ手段で重ねられた前記シート状物を幅方向に延ばすシワ延ばし手段を備えている
 ことを特徴とする枚葉印刷機。
 請求項21に記載の枚葉印刷機において、
 前記シワ延ばし手段が、
 前記シート状物の幅方向へ軸方向を向けるように回転可能に配設されて、少なくとも周面が可撓性を有する材料からなると共に、前記シート状物を押圧することにより軸方向外側へ向けて撓むことができるように、軸方向中央側から外側へ向けて延びる撓み部を軸方向に沿って所定の間隔で複数形成されたシワ延ばしローラを備えている
 ことを特徴とする枚葉印刷機。

                                                                                
Description:
枚葉印刷機

 本発明は、シート状物に印刷及びラミネ トを施すことができる枚葉印刷機に関する

 枚葉紙にフィルムをラミネートする従来の ミネート装置は、給紙装置から一対の加圧 ーラ間に枚葉紙を一部分重ね合わせながら 続して送給すると共に、帯状のフィルムを 記加圧ローラ間に送給して、枚葉紙の表面 フィルムを接着させた後、重ね合わせられ 枚葉紙の間に切断刃を差し込んで当該フィ ムを切断して、枚葉紙をそれぞれ分離でき ようにしてから排紙装置に排紙することに り、帯状のフィルムに無駄を生じさせるこ なく枚葉紙に効率よくフィルムをラミネー することができるようになっている(例えば 、下記特許文献1等参照)。

特開2003-127237号公報

特開2001-038677号公報

 ところで、印刷機で印刷された枚葉紙に ィルムをラミネートする場合、従来は、印 機の排紙装置に排紙された印刷済みの枚葉 を上述したようなラミネート装置の給紙装 へ移載して上述したようにしてフィルムを ミネートしていたため、非常に手間がかか てしまうと共に、印刷機とラミネート装置 の両方を設置しなければならず、設置スペ ス及び人員の確保に難点があった。

 このため、印刷された枚葉紙にフィルム ラミネートすることを迅速かつ精度よく省 ペースで実施できるようにすることが強く まれていた。

 前述した課題を解決するための、第一番 の発明は、シート状物へ印刷を施す印刷手 と、前記印刷手段の前記シート状物の搬送 向下流側に配設されて当該印刷手段で印刷 れた当該シート状物へラミネートを施すラ ネート手段とを備えていることを特徴とす 枚葉印刷機である。

 第二番目の発明は、第一番目の発明にお て、前記印刷手段と前記ラミネート手段と 間に配設されて当該印刷手段で印刷された 行の前記シート状物の搬送方向後端側と後 の前記シート状物の搬送方向前端側とを重 て当該ラミネート手段へ送給する重ね合わ 手段を備えていることを特徴とする枚葉印 機である。

 第三番目の発明は、第二番目の発明にお て、前記重ね合わせ手段が、先行の前記シ ト状物の搬送速度と後続の前記シート状物 搬送速度とに相対的な差を生じさせること より、先行の当該シート状物の搬送方向後 側と後続の当該シート状物の搬送方向前端 とを重ねるものであることを特徴とする枚 印刷機である。

 第四番目の発明は、第三番目の発明にお て、前記重ね合わせ手段が、先行の前記シ ト状物のラミネート施工面の反対面と、後 の前記シート状物のラミネート施工面とを ねるものであることを特徴とする枚葉印刷 である。

 第五番目の発明は、第三番目の発明にお て、前記重ね合わせ手段が、先行の前記シ ト状物の搬送速度を後続の前記シート状物 搬送速度よりも遅くすることにより、先行 当該シート状物の搬送方向後端側と後続の 該シート状物の搬送方向前端側とを重ねる のであることを特徴とする枚葉印刷機であ 。

 第六番目の発明は、第五番目の発明にお て、前記重ね合わせ手段が、前記印刷手段 印刷された前記シート状物を搬送する上流 搬送手段と、前記上流側搬送手段から前記 ート状物を受け取って当該上流側搬送手段 る当該シート状物の搬送速度以下で搬送速 を変化させながら当該シート状物を前記ラ ネート手段へ搬送する下流側搬送手段とを えていることを特徴とする枚葉印刷機であ 。

 第七番目の発明は、第六番目の発明にお て、前記上流側搬送手段が、前記シート状 を挟持しながら搬送する上流側挟持搬送手 を備え、前記下流側搬送手段が、前記シー 状物を挟持しながら搬送する下流側挟持搬 手段を備えていることを特徴とする枚葉印 機である。

 第八番目の発明は、第六番目の発明にお て、前記重ね合わせ手段の前記下流側搬送 段と前記ラミネート手段とが、前記シート 物を同一の搬送速度で搬送するものである とを特徴とする枚葉印刷機である。

 第九番目の発明は、第六番目の発明にお て、前記下流側搬送手段が、前記上流側搬 手段の前記シート状物の搬送速度と同一の 送速度から減速した後に、当該上流側搬送 段の当該シート状物の搬送速度と同一の搬 速度へ再び戻るように増速する速度変化周 を繰り返すものであることを特徴とする枚 印刷機である。

 第十番目の発明は、第九番目の発明にお て、前記下流側搬送手段が、前記シート状 の搬送速度の変化割合を変更できるもので ることを特徴とする枚葉印刷機である。

 第十一番目の発明は、第六番目の発明に いて、前記下流側搬送手段と前記上流側搬 手段とが、同一の前記シート状物を同時に 送する受け渡し期間を有するように設定さ ていることを特徴とする枚葉印刷機である

 第十二番目の発明は、第十一番目の発明 おいて、前記下流側搬送手段が、前記受け し期間のときには前記上流側搬送手段と同 の搬送速度で前記シート状物を搬送し、前 受け渡し期間を終えると、当該上流側搬送 段の前記搬送速度と同一の搬送速度から減 した後に、当該上流側搬送手段の前記搬送 度と同一の搬送速度へ再び戻るように増速 るものであることを特徴とする枚葉印刷機 ある。

 第十三番目の発明は、第三番目の発明に いて、前記シート状物の搬送方向の長さに づいて、先行の前記シート状物の搬送方向 端側と後続の前記シート状物の搬送方向前 側との重ね代の当該搬送方向の長さを所定 大きさとするように、前記重ね合わせ手段 制御する制御手段を備えていることを特徴 する枚葉印刷機である。

 第十四番目の発明は、第十三番目の発明 おいて、前記シート状物の搬送方向の長さ 設定するシート状物長さ設定手段と、前記 ね代の前記長さを設定する重ね代長さ設定 段とを備え、前記制御手段が、前記シート 物長さ設定手段及び前記重ね代長さ設定手 からの情報に基づいて、先行の前記シート 物の搬送速度と後続の前記シート状物の搬 速度との相対的な差を調整して、設定され 前記重ね代の前記長さとなるように、前記 ね合わせ手段を制御するものであることを 徴とする枚葉印刷機である。

 第十五番目の発明は、第十四番目の発明 おいて、前記重ね合わせ手段が、前記印刷 段で印刷された前記シート状物を搬送する 流側搬送手段と、前記上流側搬送手段から 記シート状物を受け取って前記ラミネート 段へ搬送する下流側搬送手段とを備え、前 制御手段が、前記下流側搬送手段の前記シ ト状物の搬送速度を制御するものであるこ を特徴とする枚葉印刷機である。

 第十六番目の発明は、第二番目の発明に いて、前記ラミネート手段が、前記重ね合 せ手段で重ねられた前記シート状物に帯状 なすラミネート材をラミネートするもので ることを特徴とする枚葉印刷機である。

 第十七番目の発明は、第十六番目の発明 おいて、前記ラミネート手段の前記シート 物の搬送方向下流側に配設されて前記シー 状物にラミネートされた前記ラミネート材 当該シート状物ごとに切断する切断手段を えていることを特徴とする枚葉印刷機であ 。

 第十八番目の発明は、第十七番目の発明 おいて、前記切断手段の前記シート状物の 送方向下流側に配設されて前記ラミネート を切断された先行の前記シート状物を後続 前記シート状物から引き離すように先行の 該シート状物を後続の当該シート状物より 速い速度で搬送する引き離し手段を備えて ることを特徴とする枚葉印刷機である。

 第十九番目の発明は、第十八番目の発明 おいて、前記引き離し手段が、前記印刷手 の前記シート状物の搬送速度よりも速い速 で先行の前記シート状物を搬送するもので ることを特徴とする枚葉印刷機である。

 第二十番目の発明は、第二番目の発明に いて、前記重ね合わせ手段で重ねられた前 シート状物を前記ラミネート手段へ案内す ガイドテーブルを備えていることを特徴と る枚葉印刷機である。

 第二十一番目の発明は、第二番目の発明 おいて、前記重ね合わせ手段で重ねられた 記シート状物を幅方向に延ばすシワ延ばし 段を備えていることを特徴とする枚葉印刷 である。

 第二十二番目の発明は、第二十一番目の 明において、前記シワ延ばし手段が、前記 ート状物の幅方向へ軸方向を向けるように 転可能に配設されて、少なくとも周面が可 性を有する材料からなると共に、前記シー 状物を押圧することにより軸方向外側へ向 て撓むことができるように、軸方向中央側 ら外側へ向けて延びる撓み部を軸方向に沿 て所定の間隔で複数形成されたシワ延ばし ーラを備えていることを特徴とする枚葉印 機である。

 本発明に係る枚葉印刷機によれば、シー 状物へ印刷を施す印刷手段と、印刷手段の ート状物の搬送方向下流側に配設されて印 手段で印刷を施されたシート状物へラミネ トを施すラミネート手段とを備えているこ から、シート状物に印刷及びラミネートを ンラインで施すことができるので、シート 物に対する処理を迅速かつ省スペースで行 ことができる。

本発明に係る枚葉印刷機の実施の形態 全体概略構成図である。 図1の要部の抽出拡大図である。 図2の重ね合わせ部の抽出拡大図である 。 図3のIV-IV線断面矢線視図である。 図3の矢線V方向からみた図である。 図3のVI-VI線断面矢線視図である。 図3のVII-VII線断面矢線視図である。 図3のシワ延ばしローラの断面図である 。 制御系のブロック図である。 図3の重ね合わせ胴及びアウトフィー ローラの作用説明図である。 図10に続く作用説明図である。 図11に続く作用説明図である。 図3の噴射台の作用説明図である。 図3の爪ホルダのリフトアップ部の作 説明図である。 重ね合わせ胴の位相とインフィードロ ーラの周速度との関係を表すグラフである。 重ね合わせ胴の位相と枚葉紙の搬送距 離との関係を表すグラフである。 重ね合わせ部での枚葉紙の搬送状態の 説明図である。 重ね合わせ部で重ね合わされた枚葉紙 の状態説明図である。

〈主な実施形態〉
 本発明に係る枚葉印刷機の実施の形態を図1 ~9に基づいて説明する。図1は、枚葉印刷機の 全体概略構成図、図2は、図1の要部の抽出拡 図、図3は、図2の重ね合わせ部の抽出拡大 、図4は、図3のIV-IV線断面矢線視図、図5は、 図3の矢線V方向からみた図、図6は、図3のVI-VI 線断面矢線視図、図7は、図3のVII-VII線断面矢 線視図、図8は、図3のシワ延ばしローラの断 図、図9は、制御系のブロック図である。

 図1に示すように、シート状物供給手段で ある供給部10には、シート状物である枚葉紙1 を渡胴21aに一枚ずつ送給するフィーダボード 11が設けられている。

 前記渡胴21aには、印刷手段である印刷部2 0の第一オフセット印刷ユニット20aの圧胴22a 対向するようにして配設されている。圧胴22 aの渡胴21aより回転方向下流側には、ゴム胴23 aが対向するようにして配設されている。ゴ 胴23aには、版胴24aが対接している。そして 第一オフセット印刷ユニット20aには、版胴24 aにインキを供給するインキ壷装置25a等を備 たインキ供給装置や湿し水を供給する給水 置等が設けられている(図示一部省略)。

 前記第一オフセット印刷ユニット20aの圧 22aのゴム胴23aよりも枚葉紙1の搬送方向下流 側には、第二オフセット印刷ユニット20bの圧 胴22bが渡胴21bを介して配設されている。この 第二オフセット印刷ユニット20bは、前記第一 オフセット印刷ユニット20aと同様にして、ゴ ム胴23b、版胴24b、インキ壷装置25b等を備えた インキ供給装置や給水装置等を備えている。

 また、第二オフセット印刷ユニット20bの 胴22bのゴム胴23bよりも枚葉紙1の搬送方向下 流側には、第三オフセット印刷ユニット20cの 圧胴22cが渡胴21cを介して配設されている。こ の第三オフセット印刷ユニット20cも、前記第 一,二オフセット印刷ユニット20a,20bと同様に て、ゴム胴23c、版胴24c、インキ壷装置25c等 備えたインキ供給装置や給水装置等を備え いる。

 また、第三オフセット印刷ユニット20cの 胴22cのゴム胴23cよりも枚葉紙1の搬送方向下 流側には、第四オフセット印刷ユニット20dの 圧胴22dが渡胴21dを介して配設されている。こ の第四オフセット印刷ユニット20dも、前記第 一~三オフセット印刷ユニット20a~20cと同様に て、ゴム胴23d、版胴24d、インキ壷装置25d等 備えたインキ供給装置や給水装置等を備え いる。

 また、第四オフセット印刷ユニット20dの 胴22dのゴム胴23dよりも枚葉紙1の搬送方向下 流側には、第五オフセット印刷ユニット20eの 圧胴22eが渡胴21eを介して配設されている。こ の第四オフセット印刷ユニット20eも、前記第 一~四オフセット印刷ユニット20a~20eと同様に て、ゴム胴23e、版胴24e、インキ壷装置25e等 備えたインキ供給装置や給水装置等を備え いる。

 また、第五オフセット印刷ユニット20eの 胴22eのゴム胴23eよりも枚葉紙1の搬送方向下 流側には、第六オフセット印刷ユニット20fの 圧胴22fが渡胴21fを介して配設されている。こ の第六オフセット印刷ユニット20fも、前記第 一~五オフセット印刷ユニット20a~20eと同様に て、ゴム胴23f、版胴24f、インキ壷装置25f等 備えたインキ供給装置や給水装置等を備え いる。

 そして、第六オフセット印刷ユニット20f 圧胴22fのゴム胴23fよりも枚葉紙1の搬送方向 下流側には、乾燥手段である乾燥部30の保持 32がスケルトン型の渡胴31を介して配設され ている。保持胴32の前記渡胴31より回転方向 流側には、印刷された枚葉紙1のインキを乾 させる乾燥器33が配設されている。前記保 胴32の前記乾燥器33より回転方向下流側には 重ね合わせ手段(重ね合わせ装置)である重 合わせ部100の渡胴101が対接しており、当該 ね合わせ部100は、以下のような構造となっ いる。

 図1~3に示すように、受渡胴である渡胴101 前記保持胴32より回転方向下流側には、搬 胴である重ね合わせ胴110が対向している。 の重ね合わせ胴110は、直径サイズが当該渡 101よりも少し小さく形成されると共に(約9割 程度の大きさ)、当該渡胴101と同じ回転数で 転するように、すなわち、当該渡胴101の一 転で一回転するように、当該渡胴101にギア で駆動連結されていることから、上記渡胴10 1の周速度よりも遅い周速度で回転するよう なっている。図3~5に示すように、フレーム10 00に回転可能に支持された前記重ね合わせ胴1 10の胴本体111の外周面には、軸方向に沿って 手方向を向けた切欠き部111aが周方向に沿っ て所定の間隔をあけて複数(本実施形態では18 0°の間隔をあけて2つ)形成されている。

 前記胴本体111の前記切欠き部111a内には、 当該胴本体111の軸方向に沿って軸方向を向け た爪軸112が回動可能に支持されている。爪軸 112には、爪ホルダ113が当該爪軸112の軸方向に 沿って所定の間隔で複数取り付けられている 。爪ホルダ113の、前記胴本体111の回転方向上 流側端部、すなわち、爪ホルダ113の先端部に は、爪114がそれぞれ設けられている。前記胴 本体111の前記切欠き部111aの、当該胴本体111 回転方向上流側の縁端には、爪台115が前記 114と対応する箇所に位置するように当該胴 体111の軸方向に沿って所定の間隔で複数設 られている。

 つまり、前記爪114を前記胴本体111の径方 へ移動させることにより、前記爪台115に対 て接近又は離反させて、枚葉紙1の端部を保 持又は解放するように前記爪軸112を前記胴本 体111の予め設定された回転位相のときに回動 させることができるようになっているのであ る(具体的には後述する)。

 このような本実施形態においては、前記 軸112、前記爪ホルダ113、前記爪114等により 胴本体111の外周面よりも径方向外側へ向か て移動可能なくわえ爪を構成し、当該くわ 爪、前記爪台115等により、枚葉紙1を保持す る保持手段であるくわえ爪装置を構成してい る。

 前記爪ホルダ113の、前記胴本体111の径方 外側には、当該胴本体111の外周面から径方 外側へ突出する円弧状に膨らんだ突出部で るリフトアップ部113aが設けられており、当 該爪ホルダ113の当該リフトアップ部113aは、 行の枚葉紙1の搬送方向後端側と当該胴本体1 11の外周面との間に間隙を生じさせるように 該枚葉紙1の搬送方向後端側を支承すると共 に、前記胴本体111の回転に伴って前記爪台115 から前記爪114を離反させるように前記爪軸112 が回動したときに、当該爪軸112の回動に伴っ て、当該胴本体111の外周面よりも径方向外側 へ移動して、先行する枚葉紙1の搬送方向後 側を当該胴本体111の外周面から当該胴本体11 1の径方向外側へ向けてさらに離反させるよ に移動させることができるようになってい (具体的には後述する)。

 なお、前記爪ホルダ113は、前記リフトア プ部113aが前記胴本体111の外周面よりも当該 胴本体111の径方向外側へ突出しているものの 、前記渡胴101の外周面に形成されている切欠 き部と対向するので、当該渡胴101の外周面と 干渉することがない。

 前記胴本体111の前記切欠き部111aの、当該 胴本体111の回転方向上流側、すなわち、前記 爪ホルダ113等よりも枚葉紙1の搬送方向下流 には、当該胴本体111の径方向外側を向く噴 口116aを有する噴射台116が当該胴本体111の軸 向全長にわたって設けられており、当該噴 台116は、上記噴射口116aが、当該胴本体111の 軸方向で前記爪ホルダ113と略同じ位置に位置 するように、当該胴本体111の軸方向に沿って 所定の間隔で複数形成されている。

 前記噴射台116は、前記噴射口116aが、空気 を送給する図示しないエアコンプレッサに連 絡しており、当該エアコンプレッサを作動さ せることにより、当該噴射口116aから前記胴 体111の径方向外側へ向けて空気を噴射して 先行する枚葉紙1の搬送方向後端側を当該胴 体111の外周面から当該胴本体111の径方向外 へ離反させるように吹き上げることができ ようになっている。

 このような前記噴射台116、前記エアコン レッサ等により、本実施形態では空気噴射 段を構成している。

 前記重ね合わせ胴110の前記渡胴101より回 方向下流側には、当該重ね合わせ胴110の前 胴本体111の外周面と協働して枚葉紙1を挟持 する大径外周面121a及び当該大径面121aよりも 方向内側に位置する小径外周面121bを有する アウトフィードホイール121が対向しており、 当該アウトフィードホイール121は、当該重ね 合わせ胴110の軸方向で前記爪ホルダ113と同じ 位置に位置するように、当該胴本体111の軸方 向に沿って所定の間隔で複数配設されている 。これらアウトフィードホイール121は、フレ ーム1000に回転可能に支持された支持軸120に れぞれ支持されている。

 前記アウトフィードホイール121は、図3に 示すように、前記大径外周面121aの周方向の さLwが、当該大径外周面121aと前記重ね合わ 胴110の前記胴本体111とにより枚葉紙1を挟持 る上流側挟持位置と、後述する上インフィ ドローラ181と下インフィードローラ182とに り枚葉紙1を挟持する下流側挟持位置との間 の枚葉紙1の搬送距離Lcよりもわずかに長くな っていると共に、前記大径外周面121aと前記 ね合わせ胴110の前記胴本体111の外周面とに る枚葉紙1の挟持開始位置と軸心とを結ぶ線 、前記大径外周面121aと前記重ね合わせ胴110 の前記胴本体111の外周面とによる枚葉紙1の 持終了位置と軸心とを結ぶ線とのなす角度θ 、すなわち、前記大径外周面121aを円弧とす 扇形の中心角度(円弧角度)θが110°以下とな ている。

 また、前記アウトフィードホイール121は 前記大径外周面121aの回転方向下流側と前記 小径外周面121bの回転方向上流側との間の端 に、先行する枚葉紙1の搬送方向後端部との 渉を避ける切欠き部121cが形成されている。 さらに、前記アウトフィードホイール121は、 前記大径外周面121aが、前記重ね合わせ胴110 胴本体111の外周面と同一の周速度で駆動さ るようになっている(詳細は後述する)。

 前記重ね合わせ胴110と前記アウトフィー ホイール121とによる枚葉紙1の上流側挟持位 置近傍には、当該重ね合わせ胴110と対向する ガイド面131aに吸引口131bを複数形成された吸 ガイド131が前記支持軸120の軸方向で当該ア トフィードホイール121及び前記爪ホルダ113 異なる位置に位置するよう、すなわち、隣 合うアウトフィードホイール121や隣り合う ホルダ113の間に位置するように、当該重ね わせ胴110の軸方向に沿って所定の間隔で複 配設されている。これら吸引ガイド131は、 レーム1000に支持された支持ステー130にそれ ぞれ支持されている。

 前記吸引ガイド131の前記ガイド面131aは、 前記重ね合わせ胴110と前記アウトフィードホ イール121とによる枚葉紙1の上流側挟持位置 傍から枚葉紙1の搬送方向下流側へ延びてい 。前記吸引ガイド131の前記吸引口131bは、前 記支持ステー130内に形成された連通穴130aを して図示しない吸引ポンプに連絡しており 当該吸引ポンプを作動させることにより、 該吸引ガイド131は、枚葉紙1を当該胴本体111 外周面から当該胴本体111の径方向外側へ離 させるように吸引しながら前記ガイド面131a でガイドすることができるようになっている 。

 このような本実施形態においては、前記 持ステー130、前記吸引ガイド131、前記吸引 ンプ等により、吸引手段を構成し、当該吸 手段、前記空気噴射手段、前記保持手段(く わえ爪装置)等のうちの少なくとも一つによ て、先行の枚葉紙1を搬送方向に対して直交 る方向へ前記重ね合わせ胴110の外周面から 反させるように移動させることにより、前 重ね合わせ胴110に保持されている後続の枚 紙1から先行の枚葉紙1の搬送方向後端側を 送方向に対して直交する方向へ離反させる 反手段を構成している。

 前記重ね合わせ胴110の胴本体111の外周面 は、周方向に沿ったベルト溝111bが当該胴本 体111の軸方向で前記爪ホルダ113と異なる位置 に位置するよう、すなわち、隣り合う爪ホル ダ113の間に位置するように、当該胴本体111の 軸方向に沿って所定の間隔で複数形成されて いる。

 前記重ね合わせ胴110と前記アウトフィー ホイール121とによる枚葉紙1の上流側挟持位 置よりも当該重ね合わせ胴110の回転方向下流 側には、軸141、アーム142、軸143を介してフレ ーム1000に回転可能に支持されたプーリ144が 該重ね合わせ胴110の軸方向で前記爪ホルダ11 3と異なる位置に位置するよう、すなわち、 り合う爪ホルダ113の間に位置するよう、言 換えれば、当該重ね合わせ胴110の前記胴本 111の前記ベルト溝111bと同じ位置に位置する うに、当該重ね合わせ胴110の軸方向に沿っ 所定の間隔で複数配設されている。

 前記重ね合わせ胴110の前記胴本体111の前 ベルト溝111bには、案内ベルトである下定速 搬送ベルト157がそれぞれ巻き掛けられており 、当該下定速搬送ベルト157は、前記プーリ144 にも巻き掛けられると共に、図3,6,7に示すよ に、軸145、アーム146、軸147を介してフレー 1000に回転可能に支持されたプーリ148にも巻 き掛けられている。

 つまり、下定速搬送ベルト157は、重ね合 せ胴110の回転に伴って、前記プーリ144,148を 経由しながら走行移動して枚葉紙1を案内す 、より具体的には、上記下定速搬送ベルト15 7は、重ね合わせ胴110のベルト溝116に巻き掛 られる範囲において、当該重ね合わせ胴110 一体的に走行して当該重ね合わせ胴110の外 面と共に枚葉紙1を支持し、当該重ね合わせ 110から後述するインフィードローラ181,183ま での間の範囲において、枚葉紙1を案内する うになっているのである。

 なお、本実施形態においては、前記重ね わせ胴110、前記支持軸120、前記アウトフィ ドホイール121等により、上流側挟持搬送手 を構成し、当該上流側挟持搬送手段、前記 胴101、前記軸141,143,145,147、前記アーム142,146 、前記プーリ144,148、案内手段として機能す 前記下定速搬送ベルト157等により、上流側 送手段を構成している。

 図3~5に示すように、前記プーリ144よりも 記枚葉紙1の搬送方向下流側には、枚葉紙1 ガイドするガイド面151aを有する第一のガイ テーブル151が配設されている。第一のガイ テーブル151の、前記枚葉紙1の搬送方向下流 側には、枚葉紙1をガイドするガイド面152aを する第二のガイドテーブル152が間隔をあけ ようにして配設されている。第二のガイド ーブル152の、前記枚葉紙1の搬送方向下流側 には、枚葉紙1をガイドするガイド面153aを有 る第三のガイドテーブル153が配設されてい 。

 前記ガイドテーブル151~153の前記ガイド面 151a~153aには、吸引口151b~153bがそれぞれ複数形 成されている。前記第一のガイドテーブル151 及び前記第三のガイドテーブル153の前記吸引 口151b,153bは、枚葉紙1の搬送方向上流側から 流側に位置するにしたがって、幅方向内側 ら外側へ順次位置するように、当該搬送方 に沿って複数形成されている。

 前記ガイドテーブル151~153の下面には、フ レーム1000に支持されて上記吸引口151b~153bと 通する内部中空のサクションボックス154~156 それぞれ取り付けられており、当該ガイド ーブル151~153は、当該サクションボックス154 ~156を介してフレーム1000に支持されている。

 前記サクションボックス154~156には、図示 しない吸引ポンプが接続されており、当該吸 引ポンプを作動させることにより、当該サク ションボックス154~156を介して前記ガイドテ ブル151~153の前記吸引口151b~153bから前記ガイ 面151a~153a上で枚葉紙1を吸引することができ ると共に、前記ガイドテーブル151,153の前記 引口151b,153bの上述した配列により、当該ガ ドテーブル151,153の前記ガイド面151a,153a上を 送される枚葉紙1を幅方向外側へ向けて引っ 張るように吸引することができるようになっ ている。

 前記吸引ガイド131の、前記搬送ベルト157 走行方向下流側端部の近傍には、プーリ161 前記重ね合わせ胴110の軸方向で前記アウト ィードホイール121と同じ位置に位置するよ 、すなわち、隣り合う吸引ガイド131の間に 置するように、当該重ね合わせ胴110の軸方 に沿って所定の間隔で複数配設されている これらプーリ161は、フレーム1000に支持され た支持軸160にそれぞれ回転可能に支持されて いる。

 前記第一のガイドテーブル151のガイド面1 51aの上方には、プーリ163が前記支持軸160の軸 方向で前記プーリ161と同じ位置に位置するよ うに、前記重ね合わせ胴110の軸方向に沿って 所定の間隔で複数配設されている。これらプ ーリ163は、フレーム1000に支持された支持軸16 2にそれぞれ回転可能に支持されている。

 前記プーリ161,163間には、上変速搬送ベル ト158がそれぞれ掛け渡されており、当該上変 速搬送ベルト158は、図3,7に示すように、前記 第一のガイドテーブル151の上方側で、軸164、 アーム165、軸166を介してフレーム1000に回転 能に支持されたプーリ167にも掛け渡されて る。

 前記上変速搬送ベルト158には、前記第一 ガイドテーブル151の上方側で回転可能に支 された駆動ローラ168が押し付けられており 当該駆動ローラ168が駆動回転することによ 、走行移動することができるようになって る。

 また、図3に示すように、前記プーリ144及 び前記プーリ161は、前記下定速搬送ベルト157 と前記上変速搬送ベルト158との高さ方向での 間に隙間が生じるように、その位置や径サイ ズ等が設定されている。さらに、前記吸引ガ イド131及び前記プーリ161は、当該吸引ガイド 131の前記ガイド面131aと前記上変速搬送ベル 158とが枚葉紙1の搬送方向で連続して連絡す ように、その位置や大きさ等が設定されて る。

 図3~5に示すように、前記ガイドテーブル1 51の、前記枚葉紙1の搬送方向上流側端部側に は、前記軸141に対して、アーム170、軸171を介 して回転可能に支持されたプーリ172が前記重 ね合わせ胴110の軸方向で前記爪ホルダ113と同 じ位置に位置するよう、すなわち、前記上変 速搬送ベルト158と同じ位置に位置するよう、 言い換えれば、隣り合う前記下定速搬送ベル ト157の間に位置するように、前記重ね合わせ 胴110の軸方向に沿って所定の間隔で複数配設 されている。

 前記第二のガイドテーブル152と前記第三 ガイドテーブル153との間の前記ガイド面152a ,153aには、プーリ174が前記軸141の軸方向で前 プーリ172と同じ位置に位置するように、前 重ね合わせ胴110の軸方向に沿って所定の間 で複数配設されている。これらプーリ174は フレーム1000に支持された支持軸173にそれぞ れ回転可能に支持されている。

 前記プーリ172,174間には、下変速搬送ベル ト159が前記第一,二のガイドテーブル151,152の イド面151a,152a上を走行移動できるようにそ ぞれ掛け渡されており、当該下変速搬送ベ ト159は、図3,7に示すように、前記ガイドテ ブル151~153の下方側で、軸175、アーム176、軸 177を介してフレーム1000に回転可能に支持さ たプーリ178にも掛け渡されている。

 前記下変速搬送ベルト159には、回転可能 支持された駆動ローラ179が押し付けられて り、当該駆動ローラ179が駆動回転すること より、走行移動することができるようにな ている。

 つまり、前記上変速搬送ベルト158と前記 変速搬送ベルト159とは、前記プーリ172と前 プーリ163との間で重なりながら走行移動す ことにより、枚葉紙1を挟持して搬送するこ とができるようになっているのである。

 図3~5に示すように、前記プーリ161と前記 ーリ163との間の、前記プーリ144よりも走行 向上流側の前記重ね合わせ胴110の近傍には 上インフィードローラ181がフレーム1000に回 転可能に支持されている。上インフィードロ ーラ181には、前記上変速搬送ベルト158の走行 を案内する溝が前記支持軸160,162の軸方向で 記上変速搬送ベルト158と同じ位置に位置す ように形成されている。

 前記重ね合わせ胴110と前記プーリ144との の当該重ね合わせ胴110の近傍には、前記上 ンフィードローラ181と対接する下インフィ ドローラ182がフレーム1000に回転可能に支持 されている。下インフィードローラ182には、 前記下定速搬送ベルト158の走行を案内する溝 が当該重ね合わせ胴110の軸方向で前記上変速 搬送ベルト158及び前記下定速搬送ベルト157と 同じ位置に位置するように形成されている。

 前記上インフィードローラ181と前記下イ フィードローラ182とは、前記上変速搬送ベ ト158の搬送面と同じ高さ位置で対接するよ に、その高さ位置が設定されており、前記 ーラ181,182を回転駆動させることにより、前 記上変速搬送ベルト158と前記下定速搬送ベル ト157との間で案内されながら搬送されてきた 枚葉紙1を挟持して当該上変速搬送ベルト158 前記下変速搬送ベルト159との間に送り出す とができるようになっている。

 なお、本実施形態においては、前記イン ィードローラ181,182等により、下流側挟持搬 送手段を構成し、当該下流側挟持搬送手段、 前記軸160,162,164,166,171,173,175,177、前記プーリ16 1,163,167,172,174,178、前記アーム165,176、前記駆 ローラ168,179、前記変速搬送ベルト158,159等に より、下流側搬送手段を構成している。

 前記第一のガイドテーブル151と前記第二 ガイドテーブル152との間の下方には、受け ーラ191がフレーム1000に回転可能に支持され ている。受けローラ191には、前記下変速ベル ト159の走行を案内する溝が前記重ね合わせ胴 110の軸方向で前記下変速搬送ベルト159と同じ 位置に位置するように形成されている。この 受けローラ191は、上記ガイドテーブル151,152 前記ガイド面151a,152a上と同じ高さ位置に外 面の上方位置を位置させるように配設され いる。

 前記第一のガイドテーブル151と前記第二 ガイドテーブル152との間の上方には、少な とも外周面をゴムや樹脂等のような可撓性 有する材料で構成したシワ延ばしローラ195 前記受けローラ191と対接するようにして配 されている。

 前記シワ延ばしローラ195の外周面には、 記下変速搬送ベルト159との干渉を避けるベ ト溝195aが軸方向に沿って所定の間隔で複数 形成されている。さらに、シワ延ばしローラ 195の外周面には、径方向に対して外周面側か ら軸方向中央側へ向けて傾斜する傾倒溝195b 軸方向に沿って所定の間隔で複数形成され ことにより、軸方向中央側から外側へ向け 延びる撓み部195cが軸方向に沿って所定の間 で複数設けられている(図8参照)。上記シワ ばしローラ195は、軸192、アーム193、軸194を してフレーム1000に回転可能に支持されると 共に、前記受けローラ191に対して押圧される ようになっている。

 つまり、前記シワ延ばしローラ195は、前 受けローラ191との間で枚葉紙1を押圧するこ とにより、前記撓み部195cが軸方向外側へ向 て撓むと共に、搬送される枚葉紙1の走行に って連れ回りし、当該枚葉紙1に対して幅方 向へ張力を与えてシワ延ばしすることができ るようになっているのである。

 このような受けローラ191、軸192、アーム1 93、軸194、シワ延ばしローラ195等により、本 施形態ではシワ延ばし手段を構成している

 また、図1~3に示すように、前記第三のガ ドテーブル153の前記ガイド面153aの前記枚葉 紙1の搬送方向下流側の上方には、当該枚葉 1を当該ガイド面153aに押圧する押さえローラ 102が配設されている。図1,2に示すように、前 記第三のガイドテーブル153の前記枚葉紙1の 送方向下流側には、ラミネート手段である ミネート部40の第一のラミネートローラ41a,41 bが対をなして配設されている。第一のラミ ートローラ41a,41bの回転方向下流側には、第 のラミネートローラ42a,42bが対をなして配設 されている。第二のラミネートローラ42a,42b 回転方向下流側には、送りローラ43a,43bが対 なして配設されている。

 前記ローラ41a,41b,42a,42b,43a,43bの上方位置 は、ロール状に巻かれた帯状をなすラミネ ト材であるフィルム2を送給する送給軸44が 設されている。前記送給軸44の近傍には、当 該送給軸44に保持されているロール状のフィ ム2を送り出す一対のフィルムフィードロー ラ45a,45bと、当該フィルムフィードローラ45a,4 5bから送り出されたフィルム2から剥離紙3を き取る巻取り軸46とが配設されている。前記 巻取り軸46の近傍には、上記フィルムフィー ローラ45a,45bから送り出されたフィルム2を 記第一のラミネートローラ41a,41b間へ案内す ガイドローラ47a,47bが複数配設されている。

 前記ガイドローラ47a,47b間には、当該ガイ ドローラ47a,47b間の前記フィルム2を巻き掛け れた昇降移動可能なダンサローラ48が配設 れており、当該ダンサローラ48は、前記第一 のラミネートローラ41a,41bに供給する前記フ ルム2の速度に応じて昇降移動することによ 、前記送給軸44から送り出すフィルム2の速 及び前記巻取り軸46で巻き取る剥離紙3の速 を一定に保持することができるようになっ いる。

 つまり、上記ラミネート部40は、送給軸44 に保持されているフィルム2をフィルムフィ ドローラ45a,45bで送り出し、巻取り軸46で剥 紙3を巻取り回収しながら、前記ガイドロー 47a,47b及び前記ダンサローラ48等を介して上 フィルム2を第一のラミネートローラ41a,41b 及び第二のラミネートローラ42a,42b間に送給 て、前記重ね合わせ部100で先行の枚葉紙1の 搬送方向後端側と後続の枚葉紙1の搬送方向 端側とを重ね合わせられて送給されるこれ 枚葉紙1に当該フィルム2を連続的にラミネー トして送りローラ43a,43b間から送出すること できるようになっているのである。なお、 2中、49は剥離紙3を案内するガイドローラで る。

 前記送りローラ43a,43bの回転方向下流側に は、切断手段である切断部50のカッタ装置51 配設されており、当該カッタ装置51は、先行 の枚葉紙1と後続の枚葉紙1の重ねられた端部 間に刃51aを差し込んで、当該刃51aを当該枚 紙1の幅方向へ移動させることにより、連続 的にラミネートしているフィルム2を当該枚 紙1ごとに切断することができるようになっ いる(具体的には、例えば、上記特許文献2 参照)。

 前記カッタ装置51の、前記枚葉紙1の搬送 向下流側には、引き離し手段である引き離 部60のベルトタイプの搬送装置61が配設され ている。搬送装置61の、前記枚葉紙1の搬送方 向下流側には、当該搬送装置61の搬送速度よ も速い速度で枚葉紙1を送り出す一対のアク セルローラ62a,62bが配設されている。上記ア セルローラ62a,62bの回転方向下流側には、当 アクセルローラ62a,62b間から送出された前記 枚葉紙1の送出方向をガイドするガイド部材63 が配設されている。

 つまり、連続するフィルム2を枚葉紙1ご に前記切断部50のカッタ装置51で切断された 該枚葉紙1は、搬送装置61を介してアクセル ーラ62a,62b間へ送給され、上記搬送装置61の 送速度よりも速い速度で送出されることに り、先行の枚葉紙1と後続の枚葉紙1とを引 離すように一枚ずつ送り出されるのである

 前記ガイド部材63の、前記枚葉紙1の搬送 向下流側には、シート状物排出手段である 紙部70のベルトタイプの搬送装置71が連絡し ている。搬送装置71の枚葉紙1の搬送方向下流 側の下方には、排紙台73が配設されている。 送装置71の枚葉紙1の搬送方向下流側には、 該搬送装置71で搬送されている枚葉紙1を前 排紙台73上へ落下させる排紙カム72が配設さ れている。

 つまり、前記引き離し部60のアクセルロ ラ62a,62bにより一枚ずつ引き離された枚葉紙1 は、搬送装置71で一枚ずつ搬送され、排紙カ 72により排紙台73上に一枚ずつ排紙されるよ うになっているのである。

 また、図9に示すように、枚葉印刷機の位 相を検出することにより前記重ね合わせ胴110 の回転位相を検出する位相検出手段であるロ ータリエンコーダ104は、制御手段である制御 装置105に電気的に接続している。この制御装 置105には、前記重ね合わせ部100の前記駆動ロ ーラ168,179、前記ラミネート部40の前記ローラ 41a,41b,42a,42b,43a,43b、前記切断部50の前記カッ 装置51、前記引き離し部60の前記搬送装置61 ベルト駆動ローラ等を同期して作動させる 速側駆動源103が電気的に接続している。ま 、この制御装置105には、枚葉紙1の印刷方向( 搬送方向)の長さを設定するシート状物長さ 定手段である枚葉紙サイズ入力装置106と、 行する枚葉紙1の搬送方向後端側と後続の枚 紙の搬送方向前端側とのフィルムラミネー 方向(搬送方向)の重ね合わせ量(重ね代長さ) を設定する重ね代長さ設定手段である重ね代 長さ入力装置107とが電気的にそれぞれ接続さ れている。そして、この制御装置105は、上記 ロータリエンコーダ104及び上記入力装置106,10 7からの情報に基づいて、設定された上記重 合わせ量(重ね代長さ)となるように前記変速 側駆動源103の作動を制御することができるよ うになっている(具体的には後述する)。なお 図9中、108は制御装置105に電気的に接続され て枚葉印刷機を駆動する本機駆動源である。

 このような本実施形態に係る枚葉印刷機 作動を図10~18に基づいて説明する。図10は、 図3の重ね合わせ胴及びアウトフィードロー の作用説明図、図11は、図10に続く作用説明 、図12は、図11に続く作用説明図、図13は、 3の噴射台の作用説明図、図14は、図3の爪ホ ルダのリフトアップ部の作用説明図、図15は 重ね合わせ胴の位相とインフィードローラ 周速度との関係を表すグラフ、図16は、重 合わせ胴の位相と枚葉紙の搬送距離との関 を表すグラフ、図17は、重ね合わせ部での枚 葉紙の搬送状態の説明図、図18は、重ね合わ 部で重ね合わされた枚葉紙の状態説明図で る。

 まず、枚葉紙1の印刷方向(搬送方向)の長 及び枚葉紙1のフィルムラミネート方向(搬 方向)の重ね合わせ量(重ね代長さ)を前記入 装置106,107に入力して設定する。続いて、供 部10に積載された枚葉紙1を前記渡胴21aにフ ーダボード11を介して送給すると、当該枚 紙1は、印刷部20の第一オフセット印刷ユニ ト20aの圧胴22aに受け渡され、前記インキ供 装置及び前記給水装置から版胴24aに供給さ たインキ及び湿し水がゴム胴23aを介して転 されて第一色目の印刷を施された後、前記 胴21bを介して第二オフセット印刷ユニット20 bの圧胴22bに受け渡され、上記第一オフセッ 印刷ユニット20aと同様に、当該第二オフセ ト印刷ユニット20bにおいて第二色目の印刷 施され、以下同様に、第三~六オフセット印 ユニット20c~20fにおいて第三~六色目の印刷 施された後、前記渡胴31を介して乾燥部30の 持胴32に受け渡され、前記乾燥器33により、 上記印刷ユニット20a~20fで印刷されたインキ 乾燥される。

 前記乾燥部30でインキを乾燥された枚葉 1は、重ね合わせ部100の渡胴101を介して前記 ね合わせ胴110の爪114と爪台115とにより搬送 向前端側がくわえられ、重ね合わせ胴110に 持されて搬送される。

 このとき、上記重ね合わせ胴110は、前記 本体111が上記渡胴101よりも小径となってい ので、上記渡胴101よりも遅い周速度となり 上記渡胴101よりも遅い速度、すなわち、枚 紙1を減速させて搬送するようになることか ら、シート状物減速手段として機能するよう になる。

 そして、前記重ね合わせ胴110の胴本体111 外周面に支持されて搬送される上記枚葉紙1 は、前記アウトフィードホイール121を通過す るときに、当該アウトフィードホイール121の 大径外周面121aに押圧され、当該アウトフィ ドホイール121の大径外周面121aと当該重ね合 せ胴110の胴本体111との協働により挟持され (図10参照)。なお、上記アウトフィードホイ ール121は、大径外周面121aを前記爪114と干渉 せることなく当該大径外周面121aで上記枚葉 1の搬送方向前端側を当該爪114の近傍から押 圧開始できるように、位相が設定されている 。

 このようにしてアウトフィードホイール1 21の大径外周面121aが重ね合わせ胴110の胴本体 111の外周面と協働して枚葉紙1を挟持した後 当該重ね合わせ胴110の前記爪軸112が回動し 、前記爪114が前記爪台115から離反すること より、枚葉紙1の搬送方向前端側が当該爪114 び当該爪台115によるくわえ保持から解放さ る(図11参照)。

 ここで、枚葉紙1は、アウトフィードホイ ール121及び重ね合わせ胴110で挟持されてから 、前記爪114及び前記爪台115でのくわえ保持が 解除されるので、ずれを生じることなく搬送 される。

 続いて、前記枚葉紙1は、前記アウトフィ ードホイール121で前記重ね合わせ胴110の前記 胴本体111の外周面に挟持される位置が当該重 ね合わせ胴110及び当該アウトフィードホイー ル121の回転に伴って、回転方向下流側、すな わち、枚葉紙1の搬送方向下流側へ移動する これに伴って、上記枚葉紙1は、搬送方向前 側が上記重ね合わせ胴110の上記胴本体111の 周面から次第に離反していく(図12参照)。

 引き続き、上記枚葉紙1は、前記重ね合わ せ胴110及び前記アウトフィードホイール121の さらなる回転に伴って、搬送方向前端側が前 記下定速搬送ベルト157と前記上変速搬送ベル ト158との間へ送り出される。

 このとき、前記吸引ポンプの作動により 前記吸引ガイド131が前記吸引口131bから吸引 していることから、上記枚葉紙1に先行する 葉紙の搬送方向後端側が当該吸引ガイド131 吸着しているので、上記枚葉紙1は、先行す 上記枚葉紙の搬送方向後端側に搬送方向前 側を衝突させることなく、先行する当該枚 紙の搬送方向後端側の下方へ搬送方向前端 を送り出される。

 このようにして前記重ね合わせ胴110及び 記アウトフィードホイール121から送り出さ た枚葉紙1は、当該重ね合わせ胴110及び当該 アウトフィードホイール121のさらなる回転に 伴って、前記下定速搬送ベルト157と前記上変 速搬送ベルト158との間で案内されながら、前 記インフィードローラ181,182間に搬送される

 前記枚葉紙1の搬送方向前端側が前記イン フィードローラ181,182間で挟持されると、前 アウトフィードホイール121は、大径外周面12 1aが当該枚葉紙1から離反し、前記重ね合わせ 胴110の前記胴本体111の外周面との挟持から当 該枚葉紙1を解放する。

 ここで、枚葉紙1は、前記インフィードロ ーラ181,182で挟持されてから、前記アウトフ ードホイール121及び前記重ね合わせ胴110で 挟持から解放される、すなわち、前記イン ィードローラ181,182と前記アウトフィードホ ール121及び前記重ね合わせ胴110とが同一の 葉紙1を同時に挟持して搬送する受け渡し期 間を有するように設定されているので、当該 枚葉紙1は、ずれを生じることなく当該イン ィードローラ181,182へ受け渡される。

 そして、前記枚葉紙1が、前記インフィー ドローラ181,182で挟持されると共に、前記ア トフィードホイール121及び前記重ね合わせ 110での挟持から解放されると(図15中、位相α )、前記制御装置105は、前記ロータリエンコ ダ104からの情報に基づき当該状態の位相を 知して、前記インフィードローラ181,182を始 として、前記変速搬送ベルト158,159、前記受 けローラ191、前記ラミネート部40の前記ラミ ートローラ41a,41b,42a,42b及び前記送りローラ4 3a,43b、前記切断部50の前記カッタ装置51、前 引き離し部60の前記搬送装置61等の速度を前 アウトフィードホイール121及び前記重ね合 せ胴110による枚葉紙1の搬送速度以下(停止 態も含む)に一旦低下させた後、後続の枚葉 1が前記重ね合わせ胴110の胴本体111の外周面 に保持されて前記アウトフィードホイール121 の大径外周面121aと挟持されるとき(図15中、 相β:1サイクル完了時)までに、当該インフィ ードローラ181,182を始めとして、上記変速搬 ベルト158,159、上記受けローラ191、上記ラミ ート部40の上記ラミネートローラ41a,41b,42a,42 b及び上記送りローラ43a,43b、上記切断部50の 記カッタ装置51、上記引き離し部60の上記搬 装置61等の速度を増加させて前記アウトフ ードホイール121及び前記重ね合わせ胴110に る枚葉紙1の搬送速度にまで再び戻すように 前記変速用駆動源103の作動を制御する。

 これにより、前記インフィードローラ181, 182、前記変速搬送ベルト158,159、前記受けロ ラ191等が、前記アウトフィードホイール121 び前記重ね合わせ胴110による枚葉紙1の搬送 度以下に低下することから、当該部材158,159 ,181,182,191等により搬送される先行の枚葉紙1 搬送速度が、上記アウトフィードホイール12 1及び前記重ね合わせ胴110により搬送される 続の枚葉紙1の搬送速度よりも遅くなり、後 の枚葉紙1の搬送方向前端側が、先行する枚 葉紙1の搬送方向後端側に重なる。

 そして、一旦速度が低下又は停止した上 部材158,159,181,182,191等が、上記アウトフィー ドホイール121及び上記重ね合わせ胴110による 枚葉紙1の搬送速度と同じ速度に再び増速さ 、上記部材158,159,181,182,191等による先行の枚 紙1の搬送速度が、上記アウトフィードホイ ール121及び上記重ね合わせ胴110による後続の 枚葉紙1の搬送速度と同じ速度になり、後続 枚葉紙1の搬送方向前端側が、先行の枚葉紙1 の搬送方向後端側と重なった状態で上記イン フィードローラ181,183に挟持される。

 ここで、上記部材158,159,181,182,191等が、上 記アウトフィードホイール121及び上記重ね合 わせ胴110による枚葉紙1の搬送速度と同じ速 になることから、上記インフィードローラ18 1,182と上記アウトフィードホイール121及び上 重ね合わせ胴110とが同一の枚葉紙1(後続の 葉紙1)を同時に挟持したときに、当該枚葉紙 1の搬送方向前端側と後端側とで速度差を生 させることなく同一速度で当該枚葉紙1を搬 することができるので、当該枚葉紙1を撓ま せることなく搬送することができ、紙詰まり なく枚葉紙1を搬送することができる。

 すなわち、前記制御装置105は、設定され 枚葉紙1の天地方向(搬送方向)の長さ及び枚 紙1の天地方向の重ね合わせ量(重ね代長さ) 基づいて、前記インフィードローラ181,182を 始めとして、前記変速搬送ベルト158,159、前 受けローラ191、前記ラミネート部40の前記ラ ミネートローラ41a,41b,42a,42b及び前記送りロー ラ43a,43b、前記切断部50の前記カッタ装置51、 記引き離し部60の前記搬送装置61等の速度変 化の割合を図15に示すような状態となるよう 設定する。

 具体的には、設定された枚葉紙1の天地方 向の長さが短い場合や枚葉紙1の天地方向の ね合わせ量(重ね代長さ)が多い場合には、前 記制御装置105は、速度低下割合を大きくする 変化割合となるように設定して前記変速用駆 動源103の作動を制御する(図15中、一点鎖線)

 また、設定された枚葉紙1の天地方向の長 さが長い場合や枚葉紙1の天地方向の重ね合 せ量(重ね代長さ)が少ない場合には、前記制 御装置105は、速度低下割合を小さくする変化 割合となるように設定して前記変速用駆動源 103の作動を制御する(図15中、実線)。

 さらに、設定された枚葉紙1の天地方向の 長さが非常に短い場合や枚葉紙1の天地方向 重ね合わせ量(重ね代長さ)が非常に多い場合 には、前記制御装置105は、一旦停止する変化 割合となるように設定して前記変速用駆動源 103の作動を制御する(図15中、破線)。

 なお、上記制御装置105は、前記入力装置1 06,107から入力された枚葉紙1の天地方向の長 及び重ね合わせ量(重ね代長さ)に基づいて、 予め記憶されている演算式から上記変化割合 を算出する方式や、予め記憶されている複数 の変化割合パターンから、前記入力装置106,10 7から入力された枚葉紙1の天地方向の長さ及 重ね合わせ量(重ね代長さ)に対応する変化 合パターンを選択する方式等により、上記 速用駆動源103の作動を制御する。

 これにより、上記枚葉紙1は、図16に示す うに、前記重ね合わせ胴110及び前記アウト ィードホイール121による単位時間当たりの 送距離よりも前記インフィードローラ181,182 による単位時間当たりの搬送距離が小さくな るので、後続の枚葉紙1との間隔を距離Cの長 で詰められるようになることから、後続の 葉紙1を先行の枚葉紙1に重ね合わせること できる。

 続いて、前記重ね合わせ胴110のさらなる 転に伴って、前記枚葉紙1の搬送方向後端側 が前記胴本体111の外周面から離反するように なると、前記コンプレッサの作動による当該 重ね合わせ胴110の前記噴射台116の前記噴射口 116aからの空気の噴射により、図13に示すよう に、当該枚葉紙1の搬送方向後端側は、前記 引ガイド131側へ向けて吹き上げられ、搬送 向に沿った平面に対して直交する方向、す わち、重ね合わせ胴110の径方向外側へ向け 当該重ね合わせ胴110から離反するように移 させられるので、当該重ね合わせ胴110の外 面上に戻ってしまうことが防止される。

 ここで、先行する上記枚葉紙1に対して先 程まで後続していた上記枚葉紙1は、当該枚 紙1の搬送方向後端側に新たな後続の枚葉紙1 が重ね合わされる新たな先行の枚葉紙1とな 。

 引き続き、前記重ね合わせ胴110がさらに 転すると、先行する枚葉紙1の搬送方向後端 側の下方に前記爪ホルダ113が位置するように なるので、当該枚葉紙1の搬送方向後端側は 前記リフトアップ部113aにより、搬送方向に して直交する方向に、前記重ね合わせ胴110 前記胴本体111の外周面との間に間隙を生じ ように支承されるので、当該重ね合わせ胴1 10により保持されて搬送される後続の枚葉紙1 から確実に離反される。

 そして、先行する枚葉紙1と同様にして後 続の枚葉紙1が前記重ね合わせ胴110の胴本体11 1の外周面に保持されて前記アウトフィード イール121の大径外周面121aで挟持されると、 に説明したように、当該重ね合わせ胴110の 記爪114を前記爪台115から離反させるように 記爪軸112が回動することにより、図14に示 ように、当該重ね合わせ胴110の前記爪ホル 113の前記リフトアップ部113aが当該重ね合わ 胴110の径方向外側へ向かって移動すること ら、先行している上記枚葉紙1の搬送方向後 端側が当該枚葉紙1の搬送方向に対して直交 る方向へ向けて当該重ね合わせ胴110の胴本 111の外周面からさらに離反するように移動 て、前記吸引ガイド131側へリフトアップさ るので、当該重ね合わせ胴110により保持さ て搬送される後続の枚葉紙1との間に空間が 実に形成される。

 つまり、先行する枚葉紙1は、前記重ね合 わせ胴110の前記噴射台116の前記噴射口116aか の空気の噴射(図13参照)及び前記爪ホルダ113 前記リフトアップ部113aによるリフトアップ (図14参照)並びに前記吸引ガイド131の前記吸 口131bによる吸引(図11参照)によって、搬送方 向後端側が、当該重ね合わせ胴110により搬送 される後続の枚葉紙1から確実に離反するよ に持ち上げられて、当該吸引ガイド131の前 ガイド面131aに確実に吸着されるようになる である。

 これにより、先行する枚葉紙1は、後続の 枚葉紙1から離反した状態を維持しながら前 インフィードローラ181,182で搬送されるよう なるので、搬送方向後端側の下方に後続の 葉紙1の搬送方向前端側が確実に送り込まれ て、重ね合わせられるようになる。

 このとき、前記アウトフィードホイール1 21の前記大径外周面121aの回転方向上流側と前 記小径外周面121bの回転方向下流側との間の 面に切欠き部121cが形成されていることから 先行する枚葉紙1は、搬送方向後端側が上記 アウトフィードホイール121と干渉することな く搬送されるので、損傷が確実に防止される 。

 以下、先行する枚葉紙1に後続する枚葉紙 1が上述と同様にして搬送されることにより 図17,18に示すように、先行する枚葉紙1Aと後 する枚葉紙1Bとは、その間隔が詰められて 先行する枚葉紙1Aの搬送方向後端側の下面、 すなわち、ラミネート施工面の反対面が、後 続の枚葉紙1Bの搬送方向前端側の上面、すな ち、ラミネート施工面に重なるようにして 記インフィードローラ181,182間から送出され る。

 このようにして搬送方向側の端部側を重 られながら前記インフィードローラ181,182間 から送出された枚葉紙1は、前記変速搬送ベ ト158,159間に送り込まれて前記ガイドテーブ 151上に搬送される。

 前記ガイドテーブル151上に搬送された枚 紙1は、前記サクションボックス154~156を介 た前記吸引ポンプによる当該ガイドテーブ 151~153の前記吸引口151b~153bからの吸引により 引されながら、前記下変速搬送ベルト159に って前記受けローラ191と前記シワ延ばしロ ラ195との間に送給される。

 このとき、前記第一のガイドテーブル151 前記吸引口151bが、先に説明したように、枚 葉紙1の搬送方向上流側から下流側に位置す にしたがって、幅方向内側から外側へ順次 置するように、当該搬送方向に沿って複数 成されていることから、上記枚葉紙1は、幅 向外側へ向けて引っ張られるように吸引さ 、幅方向外側へ向けてシワ延ばしされるよ になる。

 続いて、前記受けローラ191と前記シワ延 しローラ195との間に送給された枚葉紙1は、 先に説明したようにして幅方向外側へ向けて 確実にシワ延ばしされた後、引き続き、前記 下変速搬送ベルト159によって前記ガイドテー ブル152の前記ガイド面152a上を経由して前記 イドテーブル153の前記ガイド面153a上に送給 れ、前記押さえローラ102で押さえられなが 前記ラミネート部40の前記第一のラミネー ローラ41a,41b間に送給される。

 このとき、前記第三のガイドテーブル153 前記吸引口153bが、先に説明したように、枚 葉紙1の搬送方向上流側から下流側に位置す にしたがって、幅方向内側から外側へ順次 置するように、当該搬送方向に沿って複数 成されていることから、上記枚葉紙1は、幅 向外側へ向けて引っ張られるように吸引さ 、幅方向外側へ向けてさらにシワ延ばしさ るようになる。

 そして、前記第一のラミネートローラ41a, 41b間に送給されて鱗状に重なり合った枚葉紙 1は、前記送給軸44に保持されているフィルム 2が先に説明したように当該第一のラミネー ローラ41a,41b間に送給されることにより連続 にラミネートされ、前記第二のラミネート ーラ42a,42bにより押圧された後に前記送りロ ーラ43a,43b間に送り込まれて、当該送りロー 43a,43b間から上記フィルム2と共に連続的に送 出される。

 前記送りローラ43a,43b間から前記フィルム 2と共に連続的に送出された枚葉紙1は、前記 断部50のカッタ装置51の前記刃51aが、重ね合 わせ部分の間、すなわち、先行する枚葉紙1 搬送方向後端側の下面と後続の枚葉紙1の搬 方向前端側の上面との間に入り込んで前記 ィルム2を先に説明したように幅方向へ切断 することにより、当該枚葉紙1を連続的にラ ネートしている当該フィルム2を当該枚葉紙1 ごとに切断する(詳細には、例えば、上記特 文献2等参照)。

 このようにして帯状の前記フィルム2を切 断された当該枚葉紙1は、前記引き離し部60の 前記搬送装置61で搬送されながら前記アクセ ローラ62a,62b間に送給され、当該搬送装置61 搬送速度よりも速い速度で送出されること より、先行の枚葉紙1と後続の枚葉紙1との に間隔をあけるように一枚ずつ引き離され がら送り出され、前記ガイド部材63を介して 前記排紙部70の前記搬送装置71に一枚ずつ送 され、前記排紙カム72により、前記排紙台73 に一枚ずつ排紙される。

 以下、上述した作動が繰り返されること より、枚葉紙1にインキで印刷した後にフィ ルム2をラミネートすることが連続して行わ る。

 つまり、本実施形態においては、前記重 合わせ部100が、印刷部20からの先行の枚葉 1の搬送速度と後続の枚葉紙1の搬送速度とに 相対的な差を生じさせることにより、互いに 間隔をあけて搬送されてくる先行の枚葉紙1 後続の枚葉紙1とに対して、先行の枚葉紙1の 搬送方向後端側の下面と後続の枚葉紙1の搬 方向前端側の上面とを重ねてラミネート部40 へ送給できるようにしたのである。

 したがって、本実施形態によれば、一回 紙通しで(インラインで)枚葉紙1に対して印 を施してからフィルム2をラミネートするこ とが迅速かつ省スペースで実施することがで きると共に、以下のような効果を得ることが できる。

 (1)前記重ね合わせ部100の前記重ね合わせ 110の前記胴本体111を前記渡胴101よりも小径 したことから、当該渡胴101よりも遅い周速 で当該重ね合わせ胴110を回転させることが き、前記インフィードローラ181,182に搬送す る前に枚葉紙1の搬送速度を遅くすることが きるので、当該インフィードローラ181,182で 枚葉紙1の搬送速度の変化可能時間を長く確 保することができ、枚葉紙1の天地方向の長 が極めて短い場合や枚葉紙1の天地方向の重 合わせ量(重ね代長さ)が極めて多い場合で っても、印刷速度を低下させることなく枚 紙1を確実に重ね合わせることができ、処理 を低下させることなく枚葉紙1にフィルム2 確実にラミネートすることができる。

 (2)前記重ね合わせ部100の前記アウトフィ ドホイール121及び前記重ね合わせ胴110で枚 紙1を挟持してから、前記爪114及び前記爪台 115での枚葉紙1のくわえ保持を解除するよう したので、枚葉紙1が重ね合わせ胴110に対し 保持されない状態になることをなくすこと でき、枚葉紙1にずれを生じさせることなく 当該枚葉紙1を搬送することができ、高精度 バラツキのない安定した重ね合わせ量(重ね 長さ)を得ることができると共に、幅方向( 右方向)に揃った状態で枚葉紙1を重ね合わせ ることができる。

 (3)前記重ね合わせ部100の前記インフィー ローラ181,182で枚葉紙1を挟持してから、前 アウトフィードホイール121及び前記重ね合 せ胴110での挟持から枚葉紙1を解放する、す わち、前記インフィードローラ181,182と前記 アウトフィードホイール121及び前記重ね合わ せ胴110とが同一の枚葉紙1を同時に挟持して 送する受け渡し期間を有するように設定さ ているので、当該インフィードローラ181,182 当該アウトフィードホイール121及び当該重 合わせ胴110に保持されない状態になること なくすことができ、枚葉紙1にずれを生じさ せることなく当該枚葉紙1を当該インフィー ローラ181,182に受け渡すことができ、高精度 バラツキのない安定した重ね合わせ量(重ね 代長さ)を得ることができると共に、幅方向( 右方向)に揃った状態で枚葉紙1を重ね合わ ることができる。

 (4)前記重ね合わせ部100の前記アウトフィ ドホイール121の前記大径外周面121aの回転方 向下流側と前記小径外周面121bの回転方向上 側との間の端面に切欠き部121cを形成してい ことから、前記インフィードローラ181,182で 減速させられた先行の枚葉紙1の搬送方向後 側が当該アウトフィードホイール121と干渉 てしまうことを防止することができるので 損紙の発生を防止することができる。

 (5)前記重ね合わせ部100の前記吸引ガイド1 31で前記吸引口131bから吸引するようにしたこ とから、枚葉紙1の搬送方向後端側を搬送方 に対して直交する方向、すなわち、前記重 合わせ胴110の径方向外側へ向けて当該重ね わせ胴110から離反するように移動させるこ ができるので、上記重ね合わせ胴110から後 の枚葉紙1を送り出すときに、先行の枚葉紙1 に後続の枚葉紙1が衝突してしまうことを防 することができ、印刷面に擦れた跡をつけ しまう等のような損紙の発生を防止するこ ができると共に、先行の枚葉紙1の下方に後 の枚葉紙1を送り出して、これら枚葉紙1を 実に重ね合わせることができる。

 (6)前記重ね合わせ部100の前記重ね合わせ 110の前記噴射台116の前記噴射口116aから空気 を噴射するようにしたことから、枚葉紙1の 送方向後端側を前記吸引ガイド131側へ向け 吹き上げて、搬送方向に沿った平面に対し 直交する方向、すなわち、上記重ね合わせ 110の径方向外側へ向けて当該重ね合わせ胴11 0から離反させるように移動させることがで るので、枚葉紙1の搬送方向後端側が上記重 合わせ胴110の外周面上に戻ることを防止す ことができ、先行の枚葉紙1と後続の枚葉紙 1とを確実に重ね合わせることができると共 、枚葉紙1の搬送方向後端側を前記吸引ガイ 131の前記ガイド面131aに確実に吸着させるこ とができる。

 (7)前記重ね合わせ部100の前記重ね合わせ 110の前記爪ホルダ113に径方向外側へ突出す リフトアップ部113aを設けたことから、前記 胴本体111の径方向外側に位置する先行の枚葉 紙1の搬送方向後端側と当該胴本体111の外周 との間に間隙を生じさせるように当該枚葉 1の搬送方向後端側を支承することができる で、当該枚葉紙1の搬送方向後端側を搬送方 向に沿った平面に対して直交する方向へ当該 重ね合わせ胴110の外周面から確実に離反させ ることができると共に、当該重ね合わせ胴110 の前記爪114及び前記爪台115による後続の枚葉 紙1をくわえ保持から解放したときに、当該 放に伴って、先行の枚葉紙1の搬送方向後端 を当該枚葉紙1の搬送方向に沿った平面に対 して直交する方向へ向けて当該重ね合わせ胴 110からさらに離反させるようにリフトアップ することができるので、当該重ね合わせ胴110 の外周面と先行の枚葉紙1との間に空間を確 に形成することができるので、先行の枚葉 1と後続の枚葉紙1とを確実に重ね合わせるこ とができると共に、枚葉紙1の搬送方向後端 を前記吸引ガイド131の前記ガイド面131aに確 に吸着させることができる。

 (8)前記第一、三のガイドテーブル151,153の 前記吸引口151b,153bが、枚葉紙1の搬送方向上 側から下流側に位置するにしたがって、幅 向内側から外側へ順次位置するように、当 搬送方向に沿って複数形成されていること ら、枚葉紙1を幅方向外側へ向けて引っ張る うに吸引することができるので、枚葉紙1を 幅方向外側へ向けてシワ延ばしすることがで き、フィルム2のラミネートを全面にわたっ 均一に密着させることができ、高品質なラ ネート加工を施すことができる。

 (9)軸方向外側へ向けて撓むことができる うに径方向に対して外周面側から軸方向中 側へ向けて傾斜する傾倒溝195bを軸方向に沿 って所定の間隔で複数形成した可撓性材料か らなるシワ延ばしローラ195を受けローラ191に 押圧しながら枚葉紙1のシワを延ばすように たので、搬送されてきた枚葉紙1に対して幅 向外側へ向けて確実にシワ延ばしすること でき、フィルム2のラミネートを全面にわた って均一に密着させることができ、高品質な ラミネート加工を施すことができる。

〈他の実施形態〉
 なお、前述した実施形態においては、渡胴1 01よりも小径の重ね合わせ胴110を適用して当 重ね合わせ胴110及びアウトフィードホイー 121を当該渡胴101の周速度よりも遅い周速度 回転させるようにしたが、他の実施形態と て、例えば、前記渡胴101と同径の重ね合わ 胴を適用して当該渡胴101と同一の周速度で 該重ね合わせ胴及びアウトフィードホイー を回転させるようにすることも可能である

 また、前述した実施形態においては、前 アウトフィードホイール121を、前記重ね合 せ胴110の胴本体111の外周面と協働させるこ によって、枚葉紙1を挟持するようにしたが 、他の実施形態として、例えば、前記アウト フィードホイール121を、前記重ね合わせ胴110 の前記胴本体111に巻き掛けられた前記下定速 搬送ベルト157と協働させることによって、枚 葉紙1を挟持するようにすることも可能であ 。

 また、前述した実施形態においては、前 インフィードローラ181,182及び前記変速搬送 ベルト158,159等の下流側搬送手段の速度変化 合わせて、前記受けローラ191、前記ラミネ ト部40の前記ラミネートローラ41a,41b,42a,42b及 び前記送りローラ43a,43b、前記切断部50の前記 カッタ装置51、前記引き離し部60の前記搬送 置61等の速度も同一変化させるようにしたが 、他の実施形態として、例えば、前記インフ ィードローラ181,182及び前記変速搬送ベルト15 8,159等の下流側搬送手段の速度変化に合わせ 、少なくとも、前記受けローラ191、前記ラ ネート部40の前記ラミネートローラ41a,41b,42a ,42b及び前記送りローラ43a,43b、前記切断部50 前記カッタ装置51の速度を同一変化させるよ うにすれば、前記引き離し部60の前記搬送装 61の速度を変化させることなく一定にして 、枚葉紙1の重なり合った状態を崩すことな フィルム2のラミネートを施して当該枚葉紙 1ごとに当該フィルム2を確実に切断すること 可能となる。

 また、前述した実施形態においては、乾 部30を経由してきた印刷部20からの枚葉紙1 前記重ね合わせ部100の前記渡胴101を介して 記重ね合わせ胴110及び前記アウトフィード イール121により前記インフィードローラ181,1 82に送給するようにしたが、他の実施形態と て、例えば、前記重ね合わせ部100の前記渡 101を省略して、乾燥部30を経由してきた印 部20からの枚葉紙1を前記重ね合わせ部100の 記重ね合わせ胴110及び前記アウトフィード イール121に直接受け渡すことや、さらに、 記重ね合わせ部100の前記重ね合わせ胴110及 前記アウトフィードホイール121を省略して 乾燥部30を経由してきた印刷部20からの枚葉 1を前記重ね合わせ部100の前記インフィード ローラ181,182へ直接送給する、すなわち、重 合わせ手段における上流側搬送手段を印刷 段や乾燥手段等で兼用することも可能であ 。

 しかしながら、前述した実施形態のよう 、乾燥部30を経由してきた印刷部20からの枚 葉紙1を前記重ね合わせ部100の前記渡胴101を して前記重ね合わせ胴110及び前記アウトフ ードホイール121により前記インフィードロ ラ181,182に送給するようにすれば、先に説明 たように、枚葉紙1にずれを生じさせること なく当該枚葉紙1の搬送や前記インフィード ーラ181,182への送給を行うことができるので 非常に好ましい。

 また、前述した実施形態においては、前 重ね合わせ部100の前記重ね合わせ胴110の前 爪ホルダ113に径方向外側へ突出するリフト ップ部113aを設けるようにしたが、他の実施 形態として、例えば、上記リフトアップ部113 aを省略する、すなわち、一般的な爪ホルダ 適用すれば、前記重ね合わせ胴110の前記爪11 4が閉じた状態のときに、前記胴本体111の径 向外側に位置する先行の枚葉紙1の搬送方向 端側と当該胴本体111の外周面との間に間隙 生じさせるように当該枚葉紙1の搬送方向後 端側を支承することはできないものの、当該 重ね合わせ胴110の当該爪114及び前記爪台115に よる後続の枚葉紙1をくわえ保持から解放し ときに、当該解放に伴う上記爪114の重ね合 せ胴110の径方向外側への回動によって、先 の枚葉紙1の搬送方向後端側を当該枚葉紙1の 搬送方向に沿った平面に対して直交する方向 へ向けて当該重ね合わせ胴110から離反させる ようにリフトアップすることは小さいながら も可能となる。

 本発明に係る枚葉印刷機は、シート状物に 刷及びラミネートをインラインで施すこと できるので、印刷産業において極めて有益 利用することができる。