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Patent Searching and Data


Title:
SHEETS FEED-IN/FEED-OUT DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/111155
Kind Code:
A1
Abstract:
A sheets feed-in/feed-out device comprises an impeller (553) having flexible blades (5531) arranged rotatably through a rotating shaft (shaft member) (5521) in a mode for passing the blades (5531) through the passing region of paper money (sheets) for a temporary stocking section (stacking section) (25) and scraping the paper money on a conveyance passage (555) down into the temporary stocking section by allowing the blades (5531) to touch the paper money when it is fed into the temporary stocking section, and a covering member (561) having a covering portion (5611) at at least a part of the rotating shaft opposing the conveyance passage and arranged slidably along the axial direction of the rotating shaft such that the blades are retracted from the conveyance passage by tilting the blades through the covering portion when it is arranged in the outer circumferential region of the impeller. Consequently, the blade can be retracted from the conveyance passage without requiring a space for shifting the rotating shaft becoming the axis of rotation of the impeller. As a result, poor feeding or conveyance of sheets can be prevented without increasing the size of the device.

Inventors:
NISHIDA MITSUO (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/054817
Publication Date:
September 18, 2008
Filing Date:
March 12, 2007
Export Citation:
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Assignee:
GLORY KOGYO KK (JP)
NISHIDA MITSUO (JP)
International Classes:
B65H31/34; B65H29/40
Foreign References:
JP2005247497A2005-09-15
JP2007112602A2007-05-10
JPH06109490A1994-04-19
Attorney, Agent or Firm:
NAKATSUJI, Shiro (Kasumigaseki Building2-5, Kasumigaseki 3-chom, Chiyoda-ku Tokyo 20, JP)
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Claims:
 共通の搬送通路を介して集積部に対する紙葉類の繰り込み、および繰り出しを行う紙葉類繰込繰出装置において、
 可撓性を有した羽根を備え、かつこの羽根を前記集積部に対する紙葉類の通過域に通過させる態様で軸部材を介して回転可能に配設し、集積部に紙葉類を繰り込む際に前記羽根を紙葉類に当接させることによって搬送通路の紙葉類を集積部に掻き落とす羽根車と、
 前記羽根車とは別体に設けてあって、前記羽根車の外周域に対して進退可能に配設して成り、進出移動した場合に前記羽根車の羽根を傾倒させることにより前記搬送通路から羽根を退避させる遮蔽部材と
 を備えたことを特徴とする紙葉類繰込繰出装置。
 前記遮蔽部材は、少なくとも前記軸部材における搬送通路に対向する部位に遮蔽部を有し、かつ当該軸部材の軸心方向に沿ってスライド可能に配設して成り、前記羽根車の外周域に配置された場合に前記遮蔽部を介して羽根を傾倒させることにより前記搬送通路から羽根を退避させることを特徴とする請求項1に記載の紙葉類繰込繰出装置。
 前記遮蔽部材は、前記羽根に対応する部位に挿通溝を形成した遮蔽部を備えたものであり、当該挿通溝に羽根を挿通させる態様で前記軸部材の軸心方向に沿ってスライドした後、軸部材の軸心回りに相対的に回転することにより前記羽根を傾倒させることを特徴とする請求項2に記載の紙葉類繰込繰出装置。
 前記軸部材の回転に伴う前記羽根の位置情報に基づいて、前記軸部材の軸心回りの相対的な回転角度を制御する制御部をさらに備えたことを特徴とする請求項3に記載の紙葉類繰込繰出装置。
 前記遮蔽部材は、可撓性を有した舌片状を成し、かつ前記羽根車の周面および前記搬送通路の間に進退可能に配設して成り、進出移動した場合に前記羽根車の羽根を傾倒させることにより前記搬送通路から羽根を退避させることを特徴とする請求項1に記載の紙葉類繰込繰出装置。
Description:
紙葉類繰込繰出装置

 本発明は、共通の搬送通路を介して集積 に対する紙葉類の繰り込み、および繰り出 を行うようにした紙葉類繰込繰出装置に関 るものである。

 紙葉類繰込繰出装置としては、例えば特 文献1に示されるものがある。この繰込繰出 装置では、集積部の一側部に搬送通路の入出 口が設けられており、繰込・繰出ローラを繰 込方向に駆動することによりこの入出口を介 して搬送通路の紙葉類を集積部の内部に順次 集積させるようにしている。一方、紙葉類を 外部に繰り出す場合には、繰込・繰出ローラ を繰出方向に駆動することにより、集積部に 集積した紙葉類を入出口から順次搬送通路に 繰り出すようにしている。通常、この種の紙 葉類繰込繰出装置には、集積部の一側部に羽 根車が設けられている。この羽根車は、軸部 材の周面に複数の羽根を備えたもので、集積 部に紙葉類を繰り込む場合に回転し、紙葉類 に羽根を当接させることによって紙葉類を確 実に集積部に掻き落とすように作用するもの である。

 ところで、上述した羽根車は、紙葉類を 積部から繰り出す場合に何等機能すること なく、逆に紙葉類を繰り出す際の障害とな て繰出不良や搬送不良を招来する虞れがあ 。このため特許文献1では、羽根車の回転軸 心となる軸部材を移動可能に配設し、紙葉類 を繰り込む場合に羽根車の羽根を紙葉類に作 用させる一方、紙葉類を繰り出す場合には紙 葉類の通過域から羽根を退避させ、上述した 問題を解決するようにしている。

特開平6-109490号公報

 しかしながら、上記特許文献1のものにあ っては、軸部材を移動させるためのスペース を確保しなければならないため、紙葉類繰込 繰出装置の大型化を招くことになる。

 本発明は、上記に鑑みてなされたもので って、大型化を招来することなく紙葉類の 出不良や搬送不良を防止することのできる 葉類繰込繰出装置を提供することを目的と る。

 上述した課題を解決し、目的を達成する めに、本発明の請求項1に係る紙葉類繰込繰 出装置は、共通の搬送通路を介して集積部に 対する紙葉類の繰り込み、および繰り出しを 行う紙葉類繰込繰出装置において、可撓性を 有した羽根を備え、かつこの羽根を前記集積 部に対する紙葉類の通過域に通過させる態様 で軸部材を介して回転可能に配設し、集積部 に紙葉類を繰り込む際に前記羽根を紙葉類に 当接させることによって搬送通路の紙葉類を 集積部に掻き落とす羽根車と、前記羽根車と は別体に設けてあって、前記羽根車の外周域 に対して進退可能に配設して成り、進出移動 した場合に前記羽根車の羽根を傾倒させるこ とにより前記搬送通路から羽根を退避させる 遮蔽部材とを備えたことを特徴とする。

 また、本発明の請求項2に係る紙葉類繰込 繰出装置は、上記請求項1において、前記遮 部材は、少なくとも前記軸部材における搬 通路に対向する部位に遮蔽部を有し、かつ 該軸部材の軸心方向に沿ってスライド可能 配設して成り、前記羽根車の外周域に配置 れた場合に前記遮蔽部を介して羽根を傾倒 せることにより前記搬送通路から羽根を退 させることを特徴とする。

 また、本発明の請求項3に係る紙葉類繰込 繰出装置は、上記請求項2において、前記遮 部材は、前記羽根に対応する部位に挿通溝 形成した遮蔽部を備えたものであり、当該 通溝に羽根を挿通させる態様で前記軸部材 軸心方向に沿ってスライドした後、軸部材 軸心回りに相対的に回転することにより前 羽根を傾倒させることを特徴とする。

 また、本発明の請求項4に係る紙葉類繰込 繰出装置は、上記請求項3において、前記軸 材の回転に伴う前記羽根の位置情報に基づ て、前記軸部材の軸心回りの相対的な回転 度を制御する制御部をさらに備えたことを 徴とする。

 また、本発明の請求項5に係る紙葉類繰込 繰出装置は、上記請求項1において、前記遮 部材は、可撓性を有した舌片状を成し、か 前記羽根車の周面および前記搬送通路の間 進退可能に配設して成り、進出移動した場 に前記羽根車の羽根を傾倒させることによ 前記搬送通路から羽根を退避させることを 徴とする。

 本発明によれば、羽根車の外周域に対し 進退可能に配設して設けた遮蔽部材を進出 動した場合に、羽根車の羽根を傾倒させて 送通路から羽根を退避させる。このように 羽根車の軸部材を移動させることなく紙葉 の通過域から羽根を退避できるので、大型 を招来することなく紙葉類の繰出不良や搬 不良を防止することができる。

図1は、本発明に係る紙葉類繰込繰出装 置が適用される紙幣処理装置を示す概略図で ある。 図2は、本発明に係る紙葉類繰込繰出装 置を示す概略側断面図である。 図3は、第一退避機構を正面側から視た 図である。 図4は、図3に示す第一退避機構の側面 である。 図5は、駆動手段を示す図である。 図6は、紙幣繰込繰出装置における第一 退避機構の制御系を示すブロック図である。 図7は、第一退避機構の動作を示す正面 図である。 図8は、第一退避機構の動作を示す側面 図である。 図9は、第一退避機構の他の例を示す図 である。 図10は、本発明に係る紙葉類繰込繰出 置の動作図である。 図11は、第二退避機構を正面側から視 図である。 図12は、図10に示す第二退避機構の側 図である。 図13は、第二退避機構の動作図である 図14は、第三退避機構を正面側から視 図である。 図15は、第三退避機構の動作図である

符号の説明

 25  一時保留部(集積部)
 50  集積域
 51  揃え板
 511  揃え面
 512  ガイド部材
 52  係止板
 521  係止面
 53  集積台
 531  上面
 532  集積台駆動モータ
 55  繰込繰出部
 551  フィードローラ
 5511  回転軸
 5512  フィードローラ駆動モータ
 552  ゲートローラ
 5521  回転軸
 5522  ゲートローラ駆動モータ
 553  羽根車
 5531  羽根
 554  キッカーローラ
 5541  回転軸
 555  搬送通路
 56  第一退避機構
 561  遮蔽部材
 5611  遮蔽部
 5612  挿通溝
 563  支持体
 564  ソレノイド
 565  レバー
 566  軸
 567  遮光板
 5671  切欠
 568  回転位置検出部
 57  第二退避機構
 571  遮蔽部材
 5711  遮蔽部
 58  第三退避機構
 581  遮蔽部材
 100  制御部
 101  記憶部

 以下に、本発明に係る紙葉類繰込繰出装 の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明 る。ここでは、紙葉類繰込繰出装置を紙幣 理装置に適用した例を挙げて説明する。図1 は本発明に係る紙葉類繰込繰出装置が適用さ れる紙幣処理装置を示す概略図である。紙幣 処理装置1は、主として銀行、郵便局等の金 機関に設置され、紙葉類としての紙幣の入 処理および出金処理が可能であって、入金 幣を出金紙幣に循環使用するものである。

 図1に示すように紙幣処理装置1は、上部 ニット2と下部ユニット3とで構成してある。 上部ユニット2の筐体20の前側(F)には、取引口 21が設けてある。取引口21は、筐体20の内外に 通じて開口し、利用者との間で紙幣の受け渡 しを行うためのものである。この取引口21は ャッタによって開閉可能に構成してある。 た、上部ユニット2の筐体20の内部には、搬 路22が設けてある。搬送路22は、取引口21に けた一端から後側(R)に向かい、さらに後側 て上側に向かい、さらに上側から取引口21 向けた他端に戻るように、ループ状に延設 た搬送域を画成し、当該搬送域の延設方向 沿って紙幣を搬送するものである。この搬 路22は、ループ状の湾曲した内側に、左右方 向に開口する保守空間221を有している。また 、搬送路22には、その一部に識別部23が構成 てある。識別部23は、搬送路22の搬送域の一 を画成し、当該搬送域を通過する紙幣の識 を行うためのものである。また、搬送路22 は、ループ状の外周側に紙幣を入出させる めの入出口が複数形成してある。この入出 には、搬送路22の外周側に配置された繰込部 24、一時保留部25、第一回収部26、第二回収部 27および一時集積部28が接続してある。そし 、ループ状に形成された搬送路22において、 一端に繰込部24が配置され、次いで他端に向 って一時保留部25、第一回収部26、第二回収 部27の順に配置され、他端に一時集積部28が 置されている。なお、識別部23は、繰込部24 一時保留部25との間の搬送路22の一部を構成 している。繰込部24は、紙幣を搬送路22に対 て一枚ずつ繰り込むためのものである。一 保留部25は、搬送路22に搬送される紙幣を必 に応じて繰り込んで保留する一方で、保留 た紙幣を必要に応じて搬送路22に一枚ずつ り出すためのものである。第一回収部26およ び第二回収部27は、搬送路22に搬送される紙 を必要に応じて繰り込んで回収するための のである。一時集積部28は、取引口21から出 する紙幣を集積するためのものである。ま 、取引口21と繰込部24および一時集積部28と 間には、取引口21を介して受け取った紙幣 繰込部24から搬送路22に繰り込むため、また 一時集積部28に集積した紙幣を取引口21から 出金するための入出機構29が設けてある。

 一方、下部ユニット3の筐体30は、堅牢に 成してあり、その内部には、紙幣を搬送す ための搬送路31が設けてある。搬送路31は、 上部ユニット2における搬送路22の繰込部24と 別部23との間の部位に接続された1つの端部 ら、筐体30の内部で下側に向けて枝分かれ た複数の端部を有するように延設した搬送 を画成し、当該搬送域の延設方向に沿って 幣を搬送するものである。搬送路31の枝分か れしたそれぞれの端部には、紙幣収納庫32や 紙幣保管庫33が接続してある。紙幣収納庫32 は、出金用の出金紙幣や入金された入金紙幣 を複数収納するためのものである。この紙幣 収納庫32は、同じ金種の紙幣を収納するもの 、金種に応じて筐体30の内部に複数(本実施 形態では3つ)設けてある。紙幣保管庫33は、 出金紙幣として利用しない各種の紙幣(例え 汚損紙幣、偽紙幣、取り忘れ紙幣)を保管す ように筐体30の内部に設けてある。

 このような紙幣処理装置1における入金時 の紙幣の流れを図1を参照して説明する。入 時、利用者から取引口21を介して受け取った 紙幣は、入出機構29および繰込部24によって 送路22に繰り込まれる。搬送路22に繰り込ま た紙幣は、識別部23を通過する過程で金種 真偽が識別される。そして、識別部23で真紙 幣と識別された紙幣は、搬送路22を経て一時 留部25に保留される。また、識別部23で金種 や真偽が識別不能な紙幣は、搬送路22を経て 時集積部28に集積される。一時集積部28に集 積された紙幣は、入出機構29を介して取引口2 1から利用者に返金される。なお、識別部23で 偽紙幣と識別された紙幣については、搬送路 22を経て第二回収部27に回収される。

 利用者から受け取って真紙幣と識別され 紙幣は、全て一時保留部25に保留される。 して、一時保留部25に保留された紙幣の入金 額が利用者によって承認された場合、一時保 留部25に保留された紙幣は、搬送路22に一枚 つ繰り出されて先とは逆に搬送されて識別 23を通過し、金種が再び識別される。そして 、識別部23で金種が識別された紙幣は、下部 ニット3に搬送されて搬送路31を経て金種に じた紙幣収納庫32に収納される。また、識 部23で金種が識別不能な紙幣は、下部ユニッ ト3に搬送されて搬送路31を経て紙幣保管庫33 収納される。

 一方、利用者によって承認されず、利用 から受け取った紙幣の返金要求があった場 、一時保留部25に保留された紙幣は、一枚 つ繰り出されて搬送路22を経て一時集積部28 集積される。そして、一時集積部28に集積 れた紙幣は、入出機構29を介して取引口21か 利用者に返金される。

 次に、紙幣処理装置1における出金時の紙 幣の流れを図1を参照して説明する。利用者 よって所望金額の出金要求があった場合、 部ユニット3の紙幣収納庫32に収納されてい 紙幣は、要求金額に応じて一枚ずつ搬送路31 に繰り出される。搬送路31に繰り出された紙 は、上部ユニット2側に搬送されて搬送路22 経て識別部23を通過して金種が識別される そして、識別部23で金種が識別された紙幣は 、搬送路22を経て一時集積部28に集積される また、識別部23で識別不能な紙幣は、搬送路 22を経て一時保留部25に保留される。一時集 部28には、要求金額に至るまで紙幣が集積さ れる。そして、一時集積部28に集積された要 金額分の紙幣は、入出機構29を介して取引 21から利用者に出金される。

 利用者への要求金額の紙幣の出金が完了 ると、一時保留部25に保留された紙幣は、 送路22に一枚ずつ繰り出されて先とは逆に搬 送されて識別部23を通過し、金種が再び識別 れる。そして、識別部23で金種が識別され 紙幣は、下部ユニット3に搬送されて搬送路3 1を経て金種に応じた紙幣収納庫32に収納され る。また、識別部23で識別不能な紙幣は、下 ユニット3に搬送されて搬送路31を経て紙幣 管庫33に収納される。

 なお、上記出金時において出金紙幣を利 者が取引口21から取り忘れた場合、あるい 上記入金時において返金紙幣を利用者が取 口21から取り忘れた場合、当該紙幣は、入出 機構29および繰込部24を介して搬送路22に繰り 込まれ、識別部23で金種や真偽などを再び識 されて第一回収部26に回収される。

 このような紙幣処理装置1において、本発 明に係る紙葉類繰込繰出装置は、主に一時保 留部25(集積部)に適用されている。以下、一 保留部25の詳細について図を参照して説明す る。図2は紙葉類繰込繰出装置を示す概略側 面図である。

 図2に示すように一時保留部25は、揃え板5 1、係止板52、集積台53、および両側板(図示せ ず)を有している。揃え板51および係止板52は 板体から成り、立設した状態で互いに対向 て配置してある。揃え板51は、一時保留部25 の一端部に設けてあり、係止板52に向けた平 な揃え面511を有している。係止板52は、一 保留部25の他端部に設けてあり、揃え板51に けた平坦な係止面521を有している。集積台5 3は、平坦な上面531を有して、揃え板51と係止 板52との間に配置してある。側板は、板体か 成り、揃え板51、係止板52および集積台53の 側部において立設した状態で対向して配置 てある。これら、揃え板51、係止板52、集積 台53、および両側板によって、紙幣を集積す ための集積域50が画成されている。この集 域50には、揃え板51と係止板52との間を紙幣 短手方向とし、両側板間を紙幣の長手方向 して、集積台53の上面531に紙幣が集積される 。なお、集積台53は、集積台駆動モータ532の 動によって上下方向に移動可能に構成して る。集積台53が移動した位置は、集積台セ サ(図示せず)によって検出される。また、集 積台53の上面531に集積された紙幣の最上位置 、上面センサ(図示せず)によって検出され 。

 また、一時保留部25の一端部には、繰込 出部55が設けてある。繰込繰出部55は、紙幣 集積域50に繰り込む一方で、集積域50に集積 された紙幣を集積域50の外部に繰り出すため ものである。繰込繰出部55は、一時保留部25 の上方に配置してあって、フィードローラ551 、ゲートローラ552、羽根車553、キッカーロー ラ554を有している。

 フィードローラ551は、揃え板51の上部位 に設けてあり、紙幣の繰込・繰出方向に直 するように配置した回転軸5511に取り付けて る。このフィードローラ551は、側板の間で 転軸5511の軸心方向に沿って複数設けてある 。なお、フィードローラ551の周りには、紙幣 を通過させる通過域を有する搬送通路555が形 成してある。搬送通路555は、揃え板51の上端 ら上方に延在したガイド部材512と、フィー ローラ551の外周面との間に設けた隙間が、 積域50に連通して形成される。

 ゲートローラ552は、フィードローラ551の 方に配置してあり、回転軸5511に平行となる ように配置した回転軸5521に取り付けてある このゲートローラ552は、側板の間で回転軸55 21の軸心方向に沿って複数設けてある。ゲー ローラ552とフィードローラ551とは、上下に 向して配置され、上記搬送通路555内におい 相互の間で紙幣を挟んで通過させる。

 羽根車553は、ゲートローラ552の回転軸5521 に複数取り付けてあって、ゲートローラ552の 間に配置されている。羽根車553の外周には、 複数の羽根5531が回転軸5521の放射方向に同じ さで、かつ周方向に等間隔となるように延 して設けてある。羽根5531は、例えばウレタ ン樹脂で形成されて摩擦係数が比較的高く可 撓性を有している。

 キッカーローラ554は、集積域50の上方位 に配置してあり、フィードローラ551の回転 5511に平行となるように配置した回転軸5541に 取り付けてある。このキッカーローラ554は、 側板の間で回転軸5541の軸心方向に沿って複 設けてある。

 繰込繰出部55において、フィードローラ55 1は、フィードローラ駆動モータ5512の駆動に って回転軸5511の軸心回りに回転駆動される 。フィードローラ551は、紙幣の繰込時には図 2における反時計回りに回転駆動され、紙幣 繰出時には図2における時計回りに回転され 。キッカーローラ554は、その回転軸5541が、 フィードローラ551の回転軸5511に対して、例 ばプーリやベルト等を用いた伝達機構(図示 ず)によって連係されていることにより、当 該伝達機構を介してフィードローラ551と同一 方向に連動して回転駆動される。また、ゲー トローラ552および羽根車553は、ゲートローラ 駆動モータ5522の駆動によって回転軸5521の軸 回りに回転駆動される。ゲートローラ552お び羽根車553は、紙幣の繰込時には図2におけ る時計回り方向に回転駆動されるが、紙幣の 繰出時においてはゲートローラ駆動モータ552 2を駆動せずゲートローラ552および羽根車553 回転が止められる。さらに羽根車553は、紙 の繰込時において羽根5531が図2に示すように 搬送通路555の通過域に通過し、当該通過域を 搬送される紙幣に当接する位置にあるが、紙 幣の繰出時においては紙幣に当接しないよう に羽根5531が搬送通路555から適宜退避される とになる。

 以下、繰出時において羽根車553の羽根5531 を搬送通路555から退避させる退避機構につい て説明する。なお、本実施の形態では、退避 機構として、第一退避機構、第二退避機構、 および第三退避機構の3つの形態がある。

 最初に、第一退避機構について説明する 図3は第一退避機構を正面側(集積域側)から た図、図4は図3に示す第一退避機構の側面 である。

 図3および図4に示すように第一退避機構56 は、遮蔽部材561を有している。遮蔽部材561は 、羽根車553とは別体に設けてあって、回転軸 (軸部材)5521の周りを囲むように略C字形状に 成してある。遮蔽部材561は、各羽根車553ご に対応して設けてあり、羽根車553の側に配 してある。この遮蔽部材561には、遮蔽部5611 設けてある。遮蔽部5611は、遮蔽部材561から 羽根車553に向けて延在した突起状部材を主体 とし、この突起状部材の羽根5531に対向する 位に形成した挿通溝5612によって構成してあ 。言い換えると、遮蔽部5611は、遮蔽部材561 から羽根車553に向けて延在し、羽根5531の間 対向する部位に形成した少なくとも1つ(本実 施の形態では3つ)の突起によって構成してあ 。

 遮蔽部材561は、支持体563に取り付けてある 支持体563は、回転軸5521の軸心に沿って長手 状に形成してあって、当該軸心方向に沿って 移動可能に設けてある。
この支持体563は、第一駆動手段としてのソレ ノイド564に連結してある。図5に示すように レノイド564の作動杆には、L字形状のレバー5 65の一端が回転可能に取り付けてある。レバ 565は、L字形状の折曲部分が固定の軸566によ って回転可能に支持され、他端が支持体563に 対して回転可能に取り付けてある。そして、 ソレノイド564が駆動されて作動杆が引かれる と、レバー565が軸566を中心に回転して、支持 体563が図3に示す矢印方向に移動する。また 図には明示しないが、支持体563には、ソレ イド564の駆動が止められた場合、上記移動 向に抗して図3に示す状態に復帰するように バネ等によって付勢力が付与されている。

 遮蔽部材561は、ソレノイド564を駆動して 持体563が図3の矢印方向に移動した場合に、 回転軸5521の軸心方向に沿ってスライドする そして、この遮蔽部材561のスライドに伴い 遮蔽部5611が羽根車553の外周域に対して進出 た進出位置に移動する(図7参照)。一方、遮 部材561は、ソレノイド564の駆動を止めて支 体563が図3の状態に復帰した場合に、回転軸 5521の軸心方向に沿って先とは逆方向にスラ ドする。そして、この遮蔽部材561のスライ に伴い、遮蔽部5611が羽根車553の外周域から 避した退避位置に移動する。

 また、第一退避機構56では、羽根車553お び遮蔽部材561を回転軸5521の軸心回りに相対 に回転させる第二駆動手段を備えている。 二駆動手段には、回転軸5521を回転駆動する ゲートローラ駆動モータ5522が適用できる。

 また、回転軸5521には、遮光板567が取り付 けてある。遮光板567は、回転軸5521を中心と て円板状に形成してあって、図4に示すよう 回転軸5521を中心とした放射方向に開放する 切欠5671を有している。この切欠5671は、回転 5521の軸心方向において羽根車553の羽根5531 重なる位置に設けてある。そして、投受光 ンサ等の回転位置検出部568によって遮光板56 7の切欠5671を検出することで、回転軸5521の回 転に伴う羽根5531の位置を検知することがで る。

 ここで、第一退避機構56の駆動を制御す 制御系について説明する。図6は紙幣繰込繰 装置における第一退避機構の制御系を示す ロック図である。図6に示すように紙葉繰込 繰出装置は、制御部100を有している。制御部 100には、回転位置検出部568、ゲートローラ駆 動モータ5522、およびソレノイド564が接続し ある。制御部100は、RAM、ROMなどの記憶部101 予め格納したプログラムやデータに従って さらには回転位置検出部568からの入力信号 従って、ゲートローラ駆動モータ5522および レノイド564を統括的に制御する。

 制御部100は、回転位置検出部568からの入 信号に従って、回転軸5521の回転に伴う羽根 5531の位置を位置情報として取得する。制御 100は、位置情報に基づいてゲートローラ駆 モータ5522およびソレノイド564の駆動を制御 る。また、制御部100の記憶部101には、前記 置情報に基づいて第二駆動手段における相 回転の回転角度のデータが予め記憶されて る。制御部100は、回転角度のデータに基づ てゲートローラ駆動モータ5522の駆動を制御 する。

 以下、紙葉類繰込繰出装置による紙幣の り込みおよび繰り出し動作を含み、制御部1 00による第一退避機構56の駆動制御について 明する。

 集積した紙幣を一時保留部25から繰り出 場合、制御部100は、回転位置検出部568から 入力信号に従って羽根5531の位置が所定位置 なるようにゲートローラ駆動モータ5522の駆 動を止める。羽根5531の所定位置とは、遮蔽 材561のスライド移動によって羽根5531が挿通 5612に挿通する位置である。

 次いで、制御部100は、ソレノイド564を駆 する。すると、支持体563が図3に示す矢印方 向に移動して、これと共に遮蔽部材561がスラ イド移動する。このスライドにより、遮蔽部 5611が羽根車553の外周域に対して進出した進 位置に移動して、挿通溝5612に羽根5531が挿通 される。

 次いで、制御部100は、ゲートローラ駆動 ータ5522を駆動する。すると、回転軸5521の 転によって羽根車553が回転することで、遮 部5611と羽根5531とが当接し、図7および図8に すように遮蔽部5611を介して羽根5531が傾倒 れる。これにより、搬送通路555から羽根5531 退避することになる。このとき、制御部100 、先にゲートローラ駆動モータ5522の駆動を 止めたときの羽根5531の所定位置を基準とし 記憶部101に記憶してある回転角度のデータ 基づいて、ゲートローラ駆動モータ5522を駆 して羽根車553(回転軸5521)を所定角度回転さ る。羽根車553の所定角度とは、遮蔽部5611を 介して羽根5531を傾倒させ搬送通路555から羽 5531を退避させるために予め設定された羽根 553の回転角度である。このように、記憶部1 01に記憶してある回転角度のデータに基づい 所定角度で羽根車553を回転させることで、 根5531を搬送通路555から確実に退避させるこ とが可能である。

 その後、図9に示すように集積台53を上昇 せ、集積台53の上面531に集積されている最 位の紙幣をキッカーローラ554に接触させる さらに、キッカーローラ554およびフィード ーラ551によって最上位の紙幣を繰出方向(図9 の矢印B)に繰り出す。紙幣を繰り出す場合に 、ゲートローラ552を回転させないことによ 、回転するフィードローラ551と、回転しな ゲートローラ552との間で一時保留部25への り込み時の紙幣の繰込方向後端を挟み、フ ードローラ551によって最上位の紙幣を繰り しながら、ゲートローラ552によって上から2 目の紙幣の繰り出しを阻止する。このため 上から2番目の紙幣が捌かれて最上位の紙幣 のみが搬送通路555を介して繰り出される。そ して、第一退避機構56によって羽根車553の羽 5531が搬送通路555から退避されているため、 一時保留部25から繰り出される紙幣と羽根5531 とが干渉する事態を防いで繰り出しを行うこ とができる。

 一方、一時保留部25に紙幣を繰り込む場 、制御部100は、ソレノイド564の駆動を止め 。これにより、支持体563が図3に示す状態に 帰する。すると、遮蔽部材561は図3に示す退 避位置に移動し、遮蔽部5611が羽根車553の外 域から退避する。

 その後、フィードローラ551およびゲート ーラ552を回転させ、搬送通路555を介して紙 を集積域50に繰り込む(図2の矢印A)。このと 、ゲートローラ552と共に回転する羽根車553 羽根5531が、紙幣の繰込方向後端を上から下 に向けて叩くことで、集積台53の上面531に向 て紙幣を掻き落として集積させる。このた 、先に一時保留部25に繰り込まれた紙幣の 込方向後端と、次に一時保留部25に繰り込ま れた紙幣の繰込方向先端とが干渉する事態を 防いで集積を行うことができる。

 このように、紙葉類繰込繰出装置では、 一退避機構56において、羽根車553を回転可 に配置した回転軸(軸部材)5521の軸心方向に って遮蔽部材561をスライドして遮蔽部5611を 根車553の外周域に進出させ、その後の回転 5521の軸心回りの羽根車553と遮蔽部材561との 相対回転によって遮蔽部5611で羽根5531を傾倒 せて搬送通路555から羽根5531を退避させてい る。このため、羽根車553の回転軸心となる回 転軸5521を移動させるスペースを必要とせず 羽根5531を搬送通路555から退避できる。この 果、装置の大型化を招来することなく紙葉 の繰出不良や搬送不良を防止することがで る。

 しかも、遮蔽部材561は、羽根車553とは別 に設けてあることから、一時保留部25に紙 を繰り込む場合に、羽根車553と共に回転す ことがなく、羽根5531による紙幣を叩く動作 何等干渉しない。このため、一時保留部25 繰り込まれた紙幣の繰込方向後端を叩く動 を安定して行うことができる。

 なお、上記第一退避機構56において第二 動手段は、ゲートローラ駆動モータ5522によ て羽根車553を回転軸5521の軸心回りに移動さ せる構成の他、図10に示すように遮蔽部材561 回転軸5521の軸心回りに移動させるようにし てもよい。この場合、図には明示しないが、 例えば遮蔽部材561、支持体563、ソレノイド564 、レバー565、軸566を含む構成を一体として、 回転軸5521と同一軸心上で回転可能に支持し これをモータの駆動などで回転駆動する。

 次に、第二退避機構について説明する。 11は第二退避機構を正面(集積域内)側から視 た図、図12は図11に示す第二退避機構の側面 、図13は第二退避機構の動作図である。なお 、第二退避機構において、上述した第一退避 機構と同一部分には、同一の符号を付して説 明する。

 図11および図12に示すように第二退避機構 57は、遮蔽部材571を有している。遮蔽部材571 、羽根車553とは別体に設けてあって、羽根5 531を設けた羽根車553の外周部よりも大きい内 径を有して筒状に形成された遮蔽部5711を備 ている。遮蔽部5711は、筒状の内部に回転軸( 軸部材)5521を挿通してあり、羽根車553の側に 置してある。

 遮蔽部材571は、支持体563に取り付けてあ 。支持体563は、回転軸5521の軸心に沿って長 手状に形成してあって、当該軸心方向に沿っ て移動可能に設けてある。この支持体563は、 駆動手段としてのソレノイド564に連結してあ る。図5に示すようにソレノイド564の作動杆 は、L字形状のレバー565の一端が回転可能に り付けてある。レバー565は、L字形状の折曲 部分が固定の軸566によって回転可能に支持さ れ、他端が支持体563に対して回転可能に取り 付けてある。そして、ソレノイド564が駆動さ れて作動杆が引かれると、レバー565が軸566を 中心に回転して、支持体563が図3に示す矢印 向に移動する。また、図には明示しないが 支持体563には、ソレノイド564の駆動が止め れた場合、上記移動方向に抗して図3に示す 態に復帰するように、バネ等によって付勢 が付与されている。

 遮蔽部材571は、ソレノイド564を駆動して 持体563が図11の矢印方向に移動した場合に 回転軸5521の軸心方向に沿ってスライドする そして、この遮蔽部材571のスライドに伴い 遮蔽部5711が羽根車553の外周域に対して進出 した進出位置に移動する(図13参照)。一方、 蔽部材571は、ソレノイド564の駆動を止めて 持体563が図11の状態に復帰した場合に、回転 軸5521の軸心方向に沿って先とは逆方向にス イドする。そして、この遮蔽部材571のスラ ドに伴い、遮蔽部5711が羽根車553の外周域か 退避した退避位置に移動する。

 以下、紙葉類繰込繰出装置による紙幣の り込みおよび繰り出し動作を含み、第二退 機構57の動作について説明する。

 集積した紙幣を一時保留部25から繰り出 場合、ゲートローラ駆動モータ5522の駆動を めて回転軸5521の回転を止める。次いで、ソ レノイド564を駆動する。すると、支持体563が 図11に示す矢印方向に移動して、これと共に 蔽部材571がスライド移動する。このスライ により、図13に示すように遮蔽部5711が羽根 553の外周域に対して進出した進出位置に移 する。すると、遮蔽部5711が羽根5531に当接 、図13に示すように遮蔽部5711を介して羽根55 31が傾倒される。これにより、搬送通路555か 羽根5531が退避することになる。

 その後、図9で参照するように集積台53を 昇させ、集積台53の上面531に集積されてい 最上位の紙幣をキッカーローラ554に接触さ る。さらに、キッカーローラ554およびフィ ドローラ551によって最上位の紙幣を繰出方 (図9の矢印B)に繰り出す。紙幣を繰り出す場 には、ゲートローラ552を回転させないこと より、回転するフィードローラ551と、回転 ないゲートローラ552との間で一時保留部25 の繰り込み時の紙幣の繰込方向後端を挟み フィードローラ551によって最上位の紙幣を り出しながら、ゲートローラ552によって上 ら2番目の紙幣の繰り出しを阻止する。この め、上から2番目の紙幣が捌かれて最上位の 紙幣のみが搬送通路555を介して繰り出される 。そして、第二退避機構57によって羽根車553 羽根5531が搬送通路555から退避されているた め、一時保留部25から繰り出される紙幣と羽 5531とが干渉する事態を防いで繰り出しを行 うことができる。

 一方、一時保留部25に紙幣を繰り込む場 、ソレノイド564の駆動を止める。これによ 、支持体563が図11に示す状態に復帰する。す ると、遮蔽部材571は図11に示す退避位置に移 し、遮蔽部5711が羽根車553の外周域から退避 する。

 その後、フィードローラ551およびゲート ーラ552を回転させ、搬送通路555を介して紙 を集積域50に繰り込む(図2の矢印A)。このと 、ゲートローラ552と共に回転する羽根車553 羽根5531が、紙幣の繰込方向後端を上から下 に向けて叩くことで、集積台53の上面531に向 て紙幣を掻き落として集積させる。このた 、先に一時保留部25に繰り込まれた紙幣の 込方向後端と、次に一時保留部25に繰り込ま れた紙幣の繰込方向先端とが干渉する事態を 防いで集積を行うことができる。

 このように紙葉類繰込繰出装置では、第 退避機構57において、羽根車553を回転可能 配置した回転軸(軸部材)5521の軸心方向に沿 て遮蔽部材571をスライドして遮蔽部5711を羽 車553の外周域に進出させた場合に、遮蔽部5 711を介して羽根5531を傾倒させることにより 送通路555から羽根5531を退避させている。こ ため、羽根車553の回転軸心となる回転軸5521 を移動させるスペースを必要とせずに羽根553 1を搬送通路555から退避できる。この結果、 置の大型化を招来することなく紙葉類の繰 不良や搬送不良を防止することができる。

 しかも、遮蔽部材571は、羽根車553とは別 に設けてあることから、一時保留部25に紙 を繰り込む場合に、羽根車553と共に回転す ことがなく、羽根5531による紙幣を叩く動作 何等干渉しない。このため、一時保留部25 繰り込まれた紙幣の繰込方向後端を叩く動 を安定して行うことができる。

 なお、上述した第二退避機構57において 遮蔽部5711は、筒状に形成されて筒状の内部 回転軸5521を挿通することで、回転軸5521の 心回りの全周に配置してある。しかし、遮 部5711は、筒状に限らず、羽根5531を搬送通路 555から退避するように、少なくとも回転軸552 1における搬送通路555に対向する部位に配置 てあればよい。

 次に、第三退避機構について説明する。 14は第三退避機構を正面(集積域内)側から視 た図、図15は第三退避機構の動作図である。

 図14に示すように第三退避機構58は、遮蔽 部材581を有している。遮蔽部材581は、可撓性 を有した舌片状を成す板体として形成してあ り、羽根車553とは別体に設けてある。この遮 蔽部材581は、集積域50の外側であって、揃え 51に沿って上下方向に移動可能に案内され おり、その上端が羽根車553の外周域である 根車553の外周面および搬送通路555の間に進 可能に配置されている。

 遮蔽部材581は、駆動手段に連結してある 駆動手段は、遮蔽部材581を図14における矢 方向に移動させるためのものであって、図 は明示しないが例えばソレノイドやモータ 駆動源として構成してある。また、駆動手 の駆動源をソレノイドとした場合、図には 示しないが遮蔽部材581には、ソレノイドの 動が止められたときに、上記移動方向に抗 て図14に示す状態に復帰するように、バネ等 によって付勢力が付与されている。

 遮蔽部材581は、駆動手段の駆動により上 (図14の矢印方向)に移動した場合に、図15に すように羽根車553の周面および搬送通路555 間であって、羽根車553の外周域に対して進 した進出位置に至る。一方、遮蔽部材581は 図14に示すように下方に移動した場合に、 根車553の外周域から退避した退避位置に至 。

 以下、紙葉類繰込繰出装置による紙幣の り込みおよび繰り出し動作を含み、第三退 機構58の動作について説明する。

 集積した紙幣を一時保留部25から繰り出 場合、ゲートローラ駆動モータ5522の駆動を めて回転軸5521の回転を止める。次いで、駆 動手段を駆動し、図15に示すように遮蔽部材5 81を羽根車553の外周域に対して進出した進出 置に移動させる。すると、遮蔽部材581が羽 5531に当接して羽根5531が傾倒される。これ より、搬送通路555から羽根5531が退避するこ になる。

 その後、図9で参照するように集積台53を 昇させ、集積台53の上面531に集積されてい 最上位の紙幣をキッカーローラ554に接触さ る。さらに、キッカーローラ554およびフィ ドローラ551によって最上位の紙幣を繰出方 (図9の矢印B)に繰り出す。紙幣を繰り出す場 には、ゲートローラ552を回転させないこと より、回転するフィードローラ551と、回転 ないゲートローラ552との間で一時保留部25 の繰り込み時の紙幣の繰込方向後端を挟み フィードローラ551によって最上位の紙幣を り出しながら、ゲートローラ552によって上 ら2番目の紙幣の繰り出しを阻止する。この め、上から2番目の紙幣が捌かれて最上位の 紙幣のみが搬送通路555を介して繰り出される 。そして、第三退避機構58によって羽根車553 羽根5531が搬送通路555から退避されているた め、一時保留部25から繰り出される紙幣と羽 5531とが干渉する事態を防いで繰り出しを行 うことができる。

 一方、一時保留部25に紙幣を繰り込む場 、駆動手段を駆動し、遮蔽部材581を退避位 退避位置に移動させて羽根車553の外周域か 退避させる。

 その後、フィードローラ551およびゲート ーラ552を回転させ、搬送通路555を介して紙 を集積域50に繰り込む(図2の矢印A)。このと 、ゲートローラ552と共に回転する羽根車553 羽根5531が、紙幣の繰込方向後端を上から下 に向けて叩くことで、集積台53の上面531に向 て紙幣を掻き落として集積させる。このた 、先に一時保留部25に繰り込まれた紙幣の 込方向後端と、次に一時保留部25に繰り込ま れた紙幣の繰込方向先端とが干渉する事態を 防いで集積を行うことができる。

 このように紙葉類繰込繰出装置では、第 退避機構58において、羽根車553の周面およ 搬送通路555の間に遮蔽部材581を進出した場 に、遮蔽部材581を介して羽根5531を傾倒させ ことにより搬送通路555から羽根5531を退避さ せている。このため、羽根車553の回転軸心と なる回転軸5521を移動させるスペースを必要 せずに羽根5531を搬送通路555から退避できる この結果、装置の大型化を招来することな 紙葉類の繰出不良や搬送不良を防止するこ ができる。

 しかも、遮蔽部材581は、羽根車553とは別 に設けてあることから、一時保留部25に紙 を繰り込む場合に、羽根車553と共に回転す ことがなく、羽根5531による紙幣を叩く動作 何等干渉しない。このため、一時保留部25 繰り込まれた紙幣の繰込方向後端を叩く動 を安定して行うことができる。

 以上のように、本発明に係る紙幣繰込繰 装置は、共通の搬送通路を介して集積部に する紙葉類の繰り込み、および繰り出しを うようにすることに有用であり、特に、大 化を招来することなく紙葉類の繰出不良や 送不良を防止することに適している。