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Patent Searching and Data


Title:
SHIPPING BOX, CORRUGATED BOARD BLANK SHEET, AND RULE MARK RING ASSEMBLY
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/020063
Kind Code:
A1
Abstract:
Intended is to prevent the meandering of folding lines in a shipping box having edges crushed to eliminate any bulging. The shipping box includes a top face portion (3), a bottom face portion (7), two longer side portions and two shorter side portions. At least either the ridges between the top face portion and the longer side portions or the ridges between the bottom face portion and the longer side portions are formed of at least two parallel rule marks having different depths between the adjacent ones.

Inventors:
NAKANO TOMOHARU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/063854
Publication Date:
February 12, 2009
Filing Date:
August 01, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SUNTORY LTD (JP)
NAKANO TOMOHARU (JP)
International Classes:
B65D5/42; B31F1/10
Foreign References:
JPH0381818U1991-08-21
US5393295A1995-02-28
JPH068356A1994-01-18
JP2002234083A2002-08-20
JPS56113541A1981-09-07
JP2004010065A2004-01-15
JP2004059001A2004-02-26
JP2005067698A2005-03-17
JP2006306497A2006-11-09
Other References:
See also references of EP 2174878A4
Attorney, Agent or Firm:
ONO, Shinjiro et al. (Section 206 New Ohtemachi Bldg.,2-1, Ohtemachi 2-chom, Chiyoda-ku Tokyo, JP)
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Claims:
 天面部、底面部、2つの長側面部及び2つの短側面部とを有する包装箱において、
 前記天面部と前記長側面部とに挟まれた稜及び前記底面部と前記長側面部とに挟まれた稜の少なくとも何れか一方が、隣同士で深さが異なる少なくとも2本の平行な罫線から形成されていることを特徴とする包装箱。
 天面部、底面部、2つの長側面部及び2つの短側面部とを有する包装箱において、
 前記天面部と前記長側面部とに挟まれた稜及び前記底面部と前記長側面部とに挟まれた稜の少なくとも何れか一方が、所定幅を有しその幅方向の位置によって深さが異なる1本の罫線から形成されていることを特徴とする包装箱。
 前記罫線の深さは、連続的に変化していることを特徴とする請求項2に記載の包装箱。
 前記罫線の深さは、階段状に変化していることを特徴とする請求項2に記載の包装箱。
 隣同士で深さが異なる前記少なくとも2本の平行な罫線の少なくとも何れかに、前記罫線に沿ってミシン目が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
 前記ミシン目は、少なくとも最も深さの浅い罫線に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の包装箱。
 幅方向の位置によって深さが異なる前記1本の罫線において、深さが深い側または浅い側の少なくとも何れか一方に、前記罫線に沿ってミシン目が形成されていることを特徴とする請求項2~4の何れか一項に記載の包装箱。
 前記ミシン目は罫線内の深さの浅い側に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の包装箱。 
 側面に凸部が設けられた円盤状もしくはローラ状の一方の罫線輪と、
 側面が円周面もしくは前記一方の罫線輪の凸部に対応する凹部となっている円盤状もしくはローラ状の他方の罫線輪と、を備えた罫線輪組合体であって、
 前記一方および他方の罫線輪は互いに平行な回転軸に支持されると共に、互いの側面が近接するように配置され、
 前記凸部が設けられた罫線輪によって紙材料に罫線を形成することを特徴とする罫線輪組合体。
 前記凸部の端面は、前記回転軸の軸線方向に関して傾斜していることを特徴とする、請求項9に記載の罫線輪組合体。
 側面に凸部が設けられた円盤状もしくはローラ状の一方の罫線輪と、
 側面が円周面もしくは前記一方の罫線輪の凸部に対応する凹部となっている円盤状もしくはローラ状の他方の罫線輪と、を備えた罫線輪組合体であって、
 前記一方および他方の罫線輪は互いに平行な回転軸に支持されると共に、互いの側面が近接するように配置され、
 前記凸部および凹部は2組設けられていることを特徴とする、請求項9に記載の罫線輪組合体。
 前記2つの凸部は高さが相互に異なることを特徴とする、請求項11に記載の罫線輪組合体。
 前記2つの凹部は深さが相互に異なることを特徴とする、請求項11又は12に記載の罫線輪組合体。
 前記凹部は前記他方の罫線輪に設けられた2つの突起により形成され、これらの突起は先端に向かって細くなってゆくことを特徴とする、請求項9~13の何れか一項に記載の罫線輪組合体。
 前記凸部は2本の第1突起により形成され、前記凹部は2本の前記第1突起を挟むように配置された2本の第2突起により形成されていることを特徴とする、請求項9~14の何れか一項に記載の罫線輪組合体。
 請求項9~15の何れか一項に記載の罫線輪組合体によって罫線が形成されたことを特徴とするダンボールブランクシート。
 請求項16に記載のダンボールブランクシートによって形成されたことを特徴とする包装箱。
 前記凸部が設けられた罫線輪によって形成された罫線において山折りしたことを特徴とする請求項17に記載の包装箱。
Description:
包装箱、ダンボールブランクシ トおよび罫線輪組合体

 本発明は、包装箱、ダンボールブランク ートおよび罫線輪組合体に係り、特に、缶 器などの重量物を収納して積み重ねられる 装箱、ダンボールブランクシート並びにダ ボールブランクシートに罫線を形成するた の罫線輪に関する。

 従来から、様々な商品を包装する際に段 ール製の包装箱が一般的に用いられる。こ ような包装箱に重量物を収納して多数積み げて比較的湿度が高い状態で保管される場 、上方に積み上げられた包装箱の荷重によ て下方の包装箱には、図26に示すように、 面が外側に膨らむ「胴膨れ」という現象が 生する。ここで言う「胴膨れ」とは、外側 膨らむ場合ばかりでなく、内側に凹んだり 凹みと膨らみとが両方現れてS字状に変形す 場合も含むものとする。これは、包装箱501a に上方から荷重が加わることによって包装箱 の上下面が歪み、その歪みの影響が側面にま で及ぶことで発生する。このような胴膨れ現 象は、販売される店舗などにおいて美観を損 ねるなどの問題を引き起こす。

 上記のような胴膨れ現象に対しては、従 技術として様々な対策が施されていた。例 ば、第1の従来技術は、二枚の板材の境界部 分に、一本の罫線と、平行にずれた二本の罫 線とを、切れ目を挟んで交互に配設したもの である(特許文献1参照)。このような構成を採 ることで、積み上げによる荷重が包装箱に作 用した場合、平行な二本の罫線の折曲角が変 化し、高さ方向の変形を吸収することにより 、胴膨れ現象が抑制される。

 また、第2の従来技術は、二枚の板材の境 界部分に、傾斜した二本の罫線を繰り返して 配設したものである(特許文献2参照)。このよ うな構成を採ることで、積み上げによる荷重 が作用した場合に、傾斜した二本の罫線の折 曲角が変化し、特許文献1と同様に胴膨れを 収する。

 また、第3の先行技術は、側板と平板の稜 部に、押罫による菱形状の座屈誘導線を形成 するものである(特許文献3参照)。このような 構成を採ることで、製函時には、座屈誘導線 に沿って段ボールブランクシートを折り曲げ るようにし、製函不良の発生を防止する。ま た、積み上げによる荷重が作用する時には、 座屈誘導線も折曲角度の変化に伴い、高さ方 向の変形を吸収して、胴膨れ現象が抑制され る。

 更に、第4の先行技術は、箱の天面及び/又 底面と接する長さ方向側面の稜を面取りす ものである(特許文献4参照)。このような構 を採ることで、積み上げによる荷重が作用 た場合に、平面形状を維持しながら面とし 水平方向に移動させることができ、胴膨れ 抑制すると共に、側面の形状変化を目立た ないようにすることができる。

特開2004-10065

特開2004-59001

特開2005-67698

特開2006-306497

 しかしながら、特許文献1及び2に開示さ る包装箱では、箱の一部を切り抜いたり、 るいは所定の切り込みを形成しなければな ない。このため、これらの切り抜き部や切 込み部から埃などの異物が侵入する場合が る。また、特許文献3に開示される包装箱で 、菱形状の座屈誘導線を形成するために、 殊な形状の押罫が必要となる。

 また、特許文献4に係る包装箱では、従来 型のケーサー(平板状の段ボールブランクシ トを包装箱として製函するための装置)で製 すると、稜の折り目が蛇行するなど、優れ 製函適正が得られないという問題があった

 本発明は、上記問題点を解消できる包装 を提供することを目的とする。上記目的を 成するために、本発明の請求項1は、天面部 、底面部、2つの長側面部及び2つの短側面部 を有する包装箱において、前記天面部と前 長側面部とに挟まれた稜及び前記底面部と 記長側面部とに挟まれた稜の少なくとも何 か一方が、隣同士で深さが異なる少なくと 2本の平行な罫線から形成される、という構 成を採っている。このように構成することで 、包装箱の罫線のうち、深さの深い罫線の方 が曲げ剛性は低下する。このため、包装箱に 曲げ応力が作用した場合には、曲げ剛性の低 い罫線から最初に折れ曲がり始める。この結 果、従来のケーサーを用いた場合でも、折曲 線が蛇行せず、適切に製函することができる 。また、製函された包装箱は、積み上げ荷重 が作用しても胴膨れが抑制される。

 また、請求項2では、天面部、底面部、2 の長側面部及び2つの短側面部とを有する包 箱において、前記天面部と前記長側面部と 挟まれた稜及び前記底面部と前記長側面部 に挟まれた稜の少なくとも何れか一方が、 定幅を有しその幅方向の位置によって深さ 異なる1本の罫線から形成される、という構 成を採っている。このような構成を採ること で、罫線の内、最も深く押しつぶされた部分 に沿って段ボールブランクシートが最初に折 れ曲がることとなる。これにより、請求項1 発明と同様に作用する。

 また、請求項3では、前記罫線の深さは、 連続的に変化している、という構成を採って いる。このような構成を採ることで、最も深 く押しつぶされた部分に沿って段ボールブラ ンクシートが最初に折れ曲がるという作用に 加え、罫線内での曲げ剛性が連続的に変化す るため、包装箱の稜は曲面形状に折れ曲がる こととなる。このような稜であっても、上記 発明と同様に胴膨れを抑制することができる 。

 また、請求項4では、前記罫線の深さは、 階段状に変化している、という構成を採って いる。このような構成を採ることで、最も深 く押しつぶされた部分に沿って段ボールブラ ンクシートが最初に折れ曲がるという作用に 加え、罫線内では曲げ剛性が階段状に変化す るため、稜は多角形状に折れ曲がることとな る。このような稜であっても、上記発明と同 様に胴膨れを抑制することができる。

 また、請求項5では、隣同士で深さが異な る前記少なくとも2本の平行な罫線の少なく も何れかに、前記罫線に沿ってミシン目を 成する、という構成を採っている。このよ に構成することで、包装箱の材料が高い剛 を有するものであっても、ミシン目の作用 よって罫線で確実に折曲げることができる 加えて、ケーサー(製函機)を高速運転させて も安定的に製函することができる。

 また、請求項6では、前記ミシン目は、少 なくとも最も深さの浅い罫線に形成されてい る、という構成を採っている。このように構 成することで、浅い罫線が高い曲げ剛性を有 する場合でも、ミシン目の作用によって浅い 罫線でも確実に折り曲げることができる。

 また、請求項7では、幅方向の位置によっ て深さが異なる前記1本の罫線において、深 が深い側または浅い側の少なくとも何れか 方に、前記罫線に沿ってミシン目を形成す 、という構成を採っている。このように構 することで、包装箱の材料が高い剛性を有 るものであっても、ミシン目の作用によっ 罫線で確実に折曲げることができる。加え 、ケーサー(製函機)を高速運転させても安定 的に製函することができる。

 更に、請求項8では、前記ミシン目は罫線 内の深さの浅い側に形成されている、という 構成を採っている。このように構成すること で、罫線内の浅い側が高い曲げ剛性を有する 場合でも、ミシン目の作用によって浅い側を 確実に折曲げることができる。

 また、請求項9では、側面に凸部が設けら れた円盤状もしくはローラ状の一方の罫線輪 と、側面が円周面もしくは前記一方の罫線輪 の凸部に対応する凹部となっている円盤状も しくはローラ状の他方の罫線輪と、を備えた 罫線輪組合体であって、前記一方および他方 の罫線輪は互いに平行な回転軸に支持される と共に、互いの側面が近接するように配置さ れ、前記凸部が設けられた罫線輪によって紙 材料に罫線を形成する、という構成を採って いる。

 また、請求項10では、前記凸部の端面は 前記回転軸の軸線方向に関して傾斜してい 、という構成を採っている。

 また、請求項11では、側面に凸部が設け れた円盤状もしくはローラ状の一方の罫線 と、側面が円周面もしくは前記一方の罫線 の凸部に対応する凹部となっている円盤状 しくはローラ状の他方の罫線輪と、を備え 罫線輪組合体であって、前記一方および他 の罫線輪は互いに平行な回転軸に支持され と共に、互いの側面が近接するように配置 れ、前記凸部および凹部は2組設けられてい 、という構成を採っている。

 また、請求項12では、前記2つの凸部は高 が相互に異なる、という構成を採っている

 また、請求項13では、前記2つの凹部は深 が相互に異なる、という構成を採っている

 また、請求項14では、前記凹部は前記他 の罫線輪に設けられた2つの突起により形成 れ、これらの突起は先端に向かって細くな てゆく、という構成を採っている。

 また、請求項15では、前記凸部は2本の第1 突起により形成され、前記凹部は2本の前記 1突起を挟むように配置された2本の第2突起 より形成されている、という構成を採って る。

 また、請求項16では、ダンボールブラン シートに、上記何れかの罫線輪組合体によ て罫線が形成されている、という構成を採 ている。

 また、請求項17では、包装箱が、上記ダ ボールブランクシートによって形成されて る、という構成を採っている。

 更に、請求項18では、上記包装箱が、前 凸部が設けられた罫線輪によって形成され 罫線において山折りされている、という構 を採っている。

 本発明によれば、包装箱の稜に対応する 置に深さの異なる2本の罫線を形成すること で、従来のケーサーを用いた場合でも、稜の 折曲線の蛇行という問題を解決することがで きる。また、包装箱の稜に所定幅の罫線であ って、幅方向の位置によって深さの異なる罫 線を形成することで、同様に折り目の蛇行を 抑制することができる。更に、曲げ剛性の高 い材料を用いた包装箱であっても、ミシン目 の作用によって罫線において確実に折曲げる ことが可能となる。加えて、特別な形状の罫 線輪によって上記のような特殊な罫線を容易 に形成することができる。

本発明の一実施形態に係る包装箱の平 図を示す。 図1の円形部分を拡大した図であり、図 2(A)は平面部を示し、図2(B)は図2(A)のB-B線にお ける断面図を示す。 図1に開示した包装箱によって形成した 包装箱であり、図3(A)側面図を示し、図3(B)は 視図を示す。 本発明の第2の実施形態に係る包装箱の 部分拡大図であり、図4(A)は平面部を示し、 4(B)は図4(A)のB-B線における断面図を示し、図 4(C)は図4(B)の変形例を示す。 本発明の第3の実施形態に係る包装箱の 部分拡大図であり、図5(A)は平面部を示し、 5(B)は図5(A)のB-B線における断面図を示、図5(C )は図5(B)の変形例を示す。 本発明の第4の実施形態に係る包装箱に よって形成した包装箱であり、図6(A)は側面 を示し、図6(B)は斜視図を示す。 図6に開示した包装箱の使用態様を説明 する斜視図である。 本発明の第5の実施形態に係る包装箱の 2本の罫線の部分拡大斜視図であり、図8(A)は ライナにのみミシン目が形成されている場 を示し、図8(B)は表ライナだけでなく裏ライ ナ及び中芯にもミシン目が形成されている場 合を示す。 本発明の第6の実施形態に係る包装箱の 幅広の罫線の部分拡大斜視図であり、図9(A) 表ライナにのみミシン目が形成されている 合を示し、図9(B)は表ライナだけでなく裏ラ ナ及び中芯にもミシン目が形成されている 合を示す。 本発明の一実施形態に係る罫線輪組合 体を示す図であり、図10(A)は正面図を示し、 10(B)は側面図を示す。 図10に開示した罫線輪組合体を上方か みた平面図である。 図10に開示した罫線輪組合体によって ダンボールブランクシートに罫線を形成する 状態を示す断面図であり、各罫線輪の間にダ ンボールブランクシートが挟まれて罫線が形 成されている状態を示す。 図12Aに開示された段ボールブランク ートを山折りした場合の断面図を示す。 図12Aに開示された段ボールブランク ートを谷折りした場合の断面図であって、 切に折り曲げられた場合を示す。 図12Aに開示された段ボールブランク ートを谷折りした場合の断面図であって、 適切に折れ曲がった場合を示す。 罫線輪組合体の他の例を示す断面図で ある。 罫線輪組合体の更に他の例を示す断面 図である。 罫線輪組合体の更に他の例を示す断面 図である。 罫線輪組合体の更に他の例を示す断面 図である。 罫線輪組合体の更に他の例を示す断面 図である。 罫線輪組合体の更に他の例を示す断面 図である。 罫線輪組合体の更に他の例を示す断面 図である。 罫線輪組合体の更に他の例を示す断面 図である。 罫線輪組合体の更に他の例を示す断面 図である。 罫線輪組合体の更に他の例を示す断面 図である。 罫線輪組合体の更に他の例を示す断面 図である。 罫線輪組合体の更に他の例を示す断面 図である。 罫線輪組合体の更に他の例を示す断面 図である。 従来の包装箱において胴膨れが発生し ている状態を示す側面図である。

符号の説明

1 段ボールブランクシート
1a 包装箱
3 天面部
5 第1の長側面部
7 底面部
9 第2の長側面部
11 継代部
13,17 外フラップ
K1,K2、K3,K4,K5,K6,K7 罫線
L1 表ライナ
L2 裏ライナ
L3 中芯
M1,M2,M3,M4 稜
M5,M6,M7,M8 面取部
P ミシン目
401a 罫線輪組合体
401b1,401c1 罫線輪
401b2 凸部
401c2 凹部
K401 罫線

 次に、本発明の一実施形態に係る包装箱 ついて図面を参照しながら説明する。ここ 、図1は包装箱を形成するための段ボールブ ランクシートである。

 [段ボールブランクシート]
 本実施形態に係る包装箱に用いる段ボール ランクシート1は、図1に示すように、包装 として組み立てられた場合に上面となる天 部3と、この天面部3に隣接する第1及び第2の M1、M2と、第2の稜M2を挟んで天面部3に連結 れる第1長側面部5と、第1長側面部5に隣接す 第3の稜M3と、この第3の稜M3を挟んで第1長側 面部5に連結された底面部7と、組み立て後に の底面部7と隣接することとなる第4の稜M4と を備えている。また、天面部3には第1の稜M1 介して第2長側面部9が連結され、第2長側面 9には第4の稜M4を介して継代部11が連結され いる。また、天面部3及び底面部7の両側(図1 おいて上下方向の両端)には外フラップ13、1 7が連結され、各第1及び第2長側面部5,9の両側 (図1において上下方向の両端)には内フラップ 15,19が連結されている。これら、外フラップ1 3,17及び内フラップ15,19により、短側面部が形 成される。本実施形態において、各部は別個 に形成されたものではなく、1枚の大きな段 ールシートから図1に示すような形状の段ボ ルブランクシート1として打ち抜かれ、更に 各部の境界に折り曲げ用の罫線を形成したも のである。ここで、段ボールブランクシート は、「ラップアラウンド」の場合であれば打 ち抜きで形成されるが、「201型(A式)」の場合 であれば、裁断によって形成される。なお、 上記実施形態では「ラップアラウンド」の段 ボールを例にとって説明したが、「ラップア ラウンド」以外の段ボールについても本発明 を適用できることは言うまでもない。

 [天面部及び底面部]
 天面部3及び底面部7は、包装箱として組み てられた場合に、箱の天面と底面となる部 である。このため、収容物が例えば缶ビー 容器などの場合、整列した所定本数の缶ビ ル容器が収容できる大きさとなっている。 体的に本実施形態では一例として、350ml入り の缶ビール容器が4×6=24本収容できるような きさに設定されている。このため、天面部3 底面部7は縦横がおよそ3:2の長方形となって いる。

 [継代部]
 継代部11は第4の稜M4を介して第2長側面部9に 連結されており、包装箱として組み立てる際 に、第2長側面部9を底面部7に接合するための ものである。このため、継代部11は略台形状 形成され、その長さは第4の稜M4及び底面部7 の長辺の長さと略等しくなっている。

 [長側面部]
 各長側面部5,9は、包装箱として組み立てら た場合に、側面(即ち、垂直面)となる部材 ある。各長側面部5,9の中央付近には、切出 21が形成されている。この切出部21は包装箱 開封する際に、最初に指を挿入する部位で り、段ボールブランクシート1の表面から裏 面にわたって段ボール紙が打ち抜かれている 。切出部21は不連続な複数の切断線によって H状になるように形成されている。これは、 指を挿入することで所定の面積の孔が形成さ れるようにするためである。但し、この形状 はあくまでも一例であり、単純な直線状の切 断線であってもよい。

 [稜]
 次に、各稜M1,M2,M3,M4について説明する。各 M1,M2,M3,M4は、天面部3、底面部7及び長側面部5 ,9の各長辺に挟まれるように形成されている 図2は、図1における円形部分Pの拡大図であ 、特に第2の稜M2の部分を示している。この 2に示すように、第2の稜M2は相互に平行な2 の罫線K1,K2によって形成された部分である。 各罫線K1,K2は、天面部3に対して長側面部5を り曲げるためのものである。すなわち、罫 K1,K2は押罫による加工によって段ボールブラ ンクシート1の厚さが減少した部分であり、 工されていない部分と比較して曲げ剛性が 下している。このため、この段ボールブラ クシート1に曲げ応力が加わった場合には、 線K1、K2の部分で折れ曲がることとなる。

 また、各罫線K1,K2においては、その深さ 相互に異なっている。図2(A)のB-B線における 面図である図2(B)に示す例では、右側の罫線 K2(長側面部5との境界部)の方が浅く形成され いる。このように、深さの異なる罫線K1,K2 用いることで、以下のような優れた効果を じる。すなわち、長側面部5との境界部側の 線K2の方が深さが浅いため、結果として第1 長側面部5との境界部側の段ボールブランク シート1の厚さの方が、天面部3との境界部側 厚さよりも厚くなっている。このため、右 の罫線K2の方が曲げ剛性が高い。このよう 条件下で段ボールブランクシート1に曲げ応 を加えると、曲げ剛性の低い罫線K1の方か 先に折れ曲がり始める。そして、罫線K1に沿 って段ボールブランクシート1が折れ曲がっ 後に、罫線K2に沿って折れ曲がりが始まる。 このように、一方の罫線K1による折れ曲がり 完了した後に他方の罫線K2が折れ曲がるの 、従来からある一般的なケーサーを用いた 合でも、問題となっていた折曲線の蛇行と う問題は発生しない。

 尚、本実施形態では、長側面部5側の罫線 K2の方を浅く形成しているが、逆に天面部3側 の罫線K1を浅く形成してもよい。また、段ボ ルブランクシート1の両面に罫線K1,K2を形成 る必要はなく、表面或いは裏面の少なくと 何れか一方の面に形成するだけでもよい。 に、上記実施形態では罫線が2本の場合を例 にとって説明したが、隣同士の深さを異なら せた3本又はそれ以上の罫線を平行に設けて れらの罫線の部分で段階的に折れ曲がるよ にしてもよい。

 図3は、上記した段ボールブランクシート 1を組み立てて形成した、本実施形態に係る 装箱1aを示す図であり、図3(A)が側面図であ 、図3(B)が斜視図である。図3(A)に示すように 、天面部3と各長側面部5,9との間に、罫線K1,K2 によって押しつぶされた第1及び第2の稜M1,M2 形成されている。このように、包装箱1aの角 部の稜M1,M2を押しつぶすことで、包装箱1aに み上げ荷重が作用した場合でも、罫線K1,K2が 適切に変形することで荷重方向の変形を吸収 し、結果として胴膨れ現象を効果的に抑制す ることができるようになる。

 また、本実施形態では、天面部3と各長側 面部5,9との間の稜M1,M2に加え、底面部7と各長 側面部5,9との間にも第3及び第4の稜M3,M4が形 されているが、本発明はこれに限定される のではない。すなわち、天面部3側にのみ形 してもよいし、底面部7側にのみ形成するよ うにしてもよい。但し、天面部3の両側に形 するか、底面部7の両側に形成した方がよい なぜなら、片側だけに形成した場合、荷重 よる変形の吸収度合いに不均衡が生じる可 性があるからである。

 [第2の実施形態]
 次に、図4に基づいて第2の実施形態につい 説明する。この第2の実施形態は、罫線K3の 造が第1の実施形態と異なっている。すなわ 、図4(B)に示すように、本実施形態は1本の の広い罫線K3からなることを特徴としている 。このため、この罫線K3がそのまま稜M22とな 。より詳しく説明すると、罫線K3は天面部3 長側面部5に挟まれた部位に形成されている 。そして、罫線K3の深さは天面部3側から長側 面部5側に行くに従って連続的に深くなって く。この結果、罫線K3における段ボールブラ ンクシートの厚さは、長側面部5に近づくに って除々に薄くなってゆく。

 以上のような構成を採ることにより、以 のような作用を生じる。すなわち、段ボー ブランクシート101の厚さは、罫線K3のうち 端部(長側面部5との境界部)において最も薄 ので、曲げ応力が作用した場合に、当該右 部から折れ曲がり始まる。このため、折曲 の蛇行は生じない。また、更に曲げ応力を えると、折れ曲がりが罫線K3の左端(天面部5 の境界部)側に進行してゆく。この結果、稜 M22は長側面部5との間では所定の角度に折れ がるが、天面部3に向かう方向には緩やかな 面を描いて折れ曲がることとなる。このよ な構造の段ボールブランクシート101から包 箱を形成した場合でも、稜M22が変形を吸収 ることによって、第1の実施形態と同様に胴 膨れを抑制することができる。尚、本実施形 態では、罫線K3のうち右端部において最も深 形成されているが、逆に左端部を最も深く 成してもよい。また、段ボールブランクシ ト1の両面に罫線K3を形成する必要はなく、 面或いは裏面の少なくとも何れか一方の面 形成するだけでもよい。更に、図4(C)に示さ れるように、稜M22″を形成する罫線K3″の両 間の幅方向中間の位置(図では中央で示す) 最も深くなるようにして両側がそれよりも くなる(両端が同じ深さになっても異なる深 になってもよい)ように形成してもよい。

 [第3の実施形態]
 次に、図5に基づいて、第3の実施形態につ て説明する。第3の実施形態は、第2の実施形 態と類似しているが、罫線K4の断面形状が異 っている。すなわち、図5(B)に示すように、 罫線K4の深さが階段状に変化しており、長側 部5側が最も深くなっている。このため、段 ボールブランクシート201の厚さは、長側面部 5側が最も薄くなっている。このような段ボ ルブランクシート201に曲げ応力を作用させ と、長側面部5との境界部が最初に折れ曲が 。このため、折曲線の蛇行という問題は生 ない。そして、曲げ応力を増大させてゆく 、折れ曲がりが天面部3側に進行する。この とき、罫線K4における厚さは階段状に変化し いるので、多角形のような断面形状で折れ がって押しつぶされた状態の稜M32となる。 のような構造の段ボールブランクシート201 ら包装箱を形成した場合でも、稜M32によっ 、第1の実施形態と同様に胴膨れを抑制する ことができる。

 尚、本実施形態では、罫線K4のうち右端 において最も深く形成されているが、逆に 端部を最も深く形成してもよい。また、段 ールブランクシート1の両面に罫線K3を形成 る必要はなく、表面或いは裏面の少なくと 何れか一方の面に形成するだけでもよい。 に、図5(C)に示されるように、稜M32″を形成 る罫線K4″の両端間の幅方向中間の位置(図 は中央で示す)を最も深くなるようにして両 側がそれよりも浅くなる(両端が同じ深さに っても異なる深さ厚さになってもよい)よう 形成してもよい。

 [第4の実施形態]
 次に、図6に基づいて、第4の実施形態につ て説明する。当該実施形態は、天面部3に隣 した外フラップ13と、底面部7に隣接した外 ラップ17に面取部M5,M6,M7,M8を形成した場合を 示している。

 このように、外フラップ13,17に面取部M5,M6 ,M7,M8を形成することで、長側面部5,9だけでは なく、外フラップ13,17によって形成される側 の胴膨れ現象も効果的に抑制することがで る。

 尚、本実施形態では、面取部M5,M6,M7,M8が 面部3側の外フラップ13と底面部7側の外フラ プ17に形成されているが、本発明はこれに 定されるものではない。すなわち、天面部3 にのみ形成してもよいし、底面部7側にのみ 形成するようにしてもよい。

 [副次的効果]
 次に、図7に基づいて、面取部M5,M6,M7,M8を設 たことによる副次的効果について説明する 本発明は、本質的には包装箱301aの胴膨れを 抑制することを目的としている。しかしなが ら、胴膨れの抑制だけではなく、次のような 副次的効果も奏する。すなわち、図7(A)に示 ように、例えば面取部M6に説明書きや広告を 記載できることである。面取部M6は傾斜面と っているため、床などに置かれた包装箱301a を斜め上方から見た場合、面取部M6をほぼ正 から見ることとなり、確実に視認できる。 の面取部M6に説明書きや広告を記載するこ で、商品性を向上させることができる。こ ような効果は、図7(B)に示すように、包装箱3 01aを積み重ねた場合でも同様である。

 また、図7(B)に示すように、包装箱301aが み重ねられた状態で、上方の包装箱を持ち げる際に、各面取部によって上下の包装箱30 1aの間に隙間が生じるため、容易に包装箱301a を持ち上げることができる。

 更には、面取部を形成することで、従来 直方体形状の包装箱に比べ、必要となる段 ールブランクシート材料を削減することが きる。

 [第5の実施形態]
 次に、本発明の第5の実施形態について、図 8を参照しながら説明する。図8は包装箱とし 組み立てる前の段ボールブランクシートに ける罫線K5,K6の一部を示す斜視図である。 に示すように、段ボールブランクシートは 表ライナL1と裏ライナL2、そして各ライナL1,L 2の間に挟まれる中芯L3から構成されている。 そして、特に図8は、深さの異なる2本の罫線K 5、K6が形成されている場合である。この図に 示すように、左側に深さの深い罫線K5が設け れ、右側に深さの浅い罫線K6が形成されて る。

 また、深さの浅い側の罫線K6内(例えば、 部)には、罫線K6の長さ方向に沿ってミシン Pが形成されている。特に、本実施形態では 表ライナL1のみに形成されている。このミシ 目Pは罫線K6の長さ方向の全長にわたって形 されているが、本発明はこれに限定される のではなく、罫線K6の長さ方向に沿って部 的に形成しても良いし、罫線K6の両端部にの み所定長さのミシン目Pを形成するようにし もよい。また、本実施形態のミシン目Pは罫 K6の底部の中央部に形成されているが、罫 K6の幅方向の一方側に偏った位置に形成する ようにしてもよい。

 ミシン目Pのピッチは約3mmであり、切断部 分が2mmであり非切断部分が1mmとなっている。 但し、当該ミシン目Pの寸法もあくまでも一 であり、切断部を2mm、非切断部を2mmとした ッチ4mmのミシン目Pを形成するなど、どのよ なパターンのミシン目でもよい。また、本 施形態のミシン目Pの本数は1本であるが、2 以上形成するなど、本数は特に限定される のではない。

 以上のように、罫線K6内にミシン目Pが形 された場合、以下のように作用する。すな ち、製函工程において罫線に沿って曲げ応 が加えられた場合、深い罫線K5の側から先 折れ曲がり始める。これは、溝が深いこと より表ライナL1と裏ライナL2とが接近した状 であるため、深さの浅い罫線K6と比較して 性が低いからである。このため、曲げ応力 増大に伴って深い罫線K5に沿って段ボールブ ランクシートの折れ曲がりが進行する。そし て、曲げ応力がある値を超えると、今度は深 さの浅い罫線部分K6も折れ曲がり始める。こ とき、浅い罫線K6には上記したミシン目Pが 成されているため、段ボールブランクシー の材料自体に相当の剛性がある場合でも、 シン目Pによってある程度剛性が低下してい るので、罫線K6に沿って確実に折り曲げるこ ができる。

 尚、上記説明では、剛性が高い罫線であ 深さの浅い側の罫線K6にミシン目Pを形成す 場合について説明した。しかし、本発明は れに限定されるものではない。すなわち、 えて深さの深い側の罫線K5にミシン目Pを形 するようにしてもよい。こうすることで、 い罫線K6と比較して剛性が低いことに加え さらにミシン目Pによって剛性が低下するた 、最初に深い罫線K5によって折れ曲がるこ を確実にすることができる。これは、材料 体の剛性が非常に高い場合などに有効であ 。但し、深さの浅い側の罫線K6も折れ曲がり 易くするために、同様のミシン目Pを形成す ことが望ましい。

 また、図8(A)は表ライナL1にのみミシン目P を形成する場合を図示しているが、上記した ように、本発明はこれに限定されるものでは ない。すなわち、図8(B)に示すように、表ラ ナL1の他、裏ライナL2と中芯L3にも同様のミ ン目Pを形成するようにしてもよい。但し、 ライナL2と中芯L3の何れか一方にのみミシン 目Pを形成するようにしてもよい。これらは 特に剛性の高い材料を用いる場合に有効で る。

 尚、以上は2本の罫線が形成されている場 合について説明したが、本発明はこれに限定 されるものではない。すなわち、3本以上の 行な罫線が形成されているような包装箱に しても、本発明を適用することができる。 えば、稜に深さの異なる3本の罫線が形成さ ているとする。そしてこれらは相互の深さ 異なっている。この場合に、少なくとも深 が最も浅い罫線にミシン目を形成すること 、この浅い罫線においても確実に折り曲げ ことができる。但し、3本の罫線のうち2本 だけミシン目を形成したり、全ての罫線に シン目を形成するようにしても良い。また 罫線を4本設けてそのうちの2本だけにミシン 目を形成するような応用例も考えられる。尚 、これらの組み合わせはあくまでも一例であ り、罫線の数に応じて様々な変形例が考えら れる。

 [第6の実施形態]
 次に、図9に基づいて第6の実施形態につい 説明する。当該実施形態は、第5の実施形態 同様に、罫線K7にミシン目Pを形成するもの あるが、罫線K7が所定幅を有する1本である で異なっている。図9に示すように、罫線K7 所定幅を有しているが、その幅方向の位置 よって罫線K7の深さがそれぞれ異なってい 。具体的には、左側から右側に行くに従っ 罫線K7の深さが浅くなってゆく例である。こ のような構成による罫線K7を形成することで 第2の実施形態で説明したのと同様に、罫線 K7における深さの深い側(図の左側)が最初に れ曲がり始める。そして、曲げ応力が所定 を超えると、罫線K7における他の部分も折れ 曲がり始める。このとき、罫線K7における浅 側には罫線K7に沿ってミシン目Pが形成され いるため、ミシン目Pによって剛性が低下し 、ミシン目Pに沿って確実に折れ曲がること なる。

 尚、上記説明では、罫線K7内のうち剛性 高い浅い側(図の右側)にミシン目Pを形成す 場合について説明した。しかし、本発明は れに限定されるものではない。すなわち、 えて深さの深い側(左側)にミシン目Pを形成 るようにしてもよい。こうすることで、浅 側と比較して剛性が低いことに加え、さら ミシン目Pによって剛性が低下するため、最 に罫線K7内の深い側に沿って折れ曲がるこ を確実にすることができる。これは、材料 体の剛性が非常に高い場合などに有効であ 。但し、深さの浅い側も折れ曲がり易くす ために、同様のミシン目Pを形成することが ましい。

 また、図9(A)は表ライナL1にのみミシン目P を形成する場合を図示しているが、上記した ように、本発明はこれに限定されるものでは ない。すなわち、図9(B)に示すように、表ラ ナL1の他、裏ライナL2と中芯L3にも同様のミ ン目Pを形成するようにしてもよい。但し、 ライナL2と中芯L3の何れか一方にのみミシン 目Pを形成するようにしてもよい。これらは 特に剛性の高い材料を用いる場合に有効で る。

 尚、上記各実施形態(図1~図9参照)では、 線が表ライナと裏ライナの両方に形成され いる場合について説明したが、本発明はこ に限定されるものではない。すなわち、表 イナ又は裏ライナの何れか一方にのみ罫線 形成されているような場合でも本発明を適 することができる。

 [罫線輪]
 次に、図10に基づいて、ダンボールブラン シート1に罫線K401を形成するための罫線輪組 合体401aについて説明する。ここで、罫線輪 合体401aとは、図10に示すように円盤状(もし は、ローラ状)の部材401b、401cであり、2つの 罫線輪401b、401cの側面が相互に近接するよう 配置されて罫線輪組合体401aとなる。そして 、2つの罫線輪401b、401cの間をダンボールブラ ンクシート1が通過することで罫線K401が形成 れる。罫線輪401b、401cの主要部は、円盤状( ーラ状)の罫線輪本体401b1、401c1と、この罫 輪本体401b1、401c1の側面に沿って設けられた 部および凹部401b2、401c2である。そして、こ の罫線輪401b、401cが回転軸Sに装着されて回転 するようになっている。尚、本実施形態では 、図11に示すように、1枚のダンボールブラン クシート1に対して、2組の罫線輪組合体401aが 設けられている。但し、取り数の多いダンボ ールブランクシートに罫線を形成する場合は 、罫線輪組合体401aの数を4組、6組・・・とい うように増やしてもよい。また、1枚の段ボ ルブランクシート1に対して(一丁取りあたり )、2組の罫線輪組合体を設ける場合だけでは く、3組、4組・・・というように多数組の 線輪組合体を設けるようにしてもよい。

 次に、各罫線輪401b、401cに設けられた凸 および凹部401b2、401c2について説明する。図1 2(A)は、罫線輪組合体401aにおける各罫線輪401b 、401cの近接部位を拡大した断面図である。 こで、各罫線輪401b、401cの間にダンボールブ ランクシート1が挟まれている状態を示して る。この図において、ダンボールブランク ート1の上面は組み立てられる際に山折りさ る側であり、例えば箱状に組み立てられる 合には外側になる罫線である。図12(A)に示 ように、本実施形態の罫線輪組合体401aでは 一方の罫線輪401b(上側)に1本の凸部401b2が形 され、他方の罫線輪401c(下側)には上記した 部401b2に対向する凹部401c2が形成されている 。ここで、罫線輪401bの凸部401b2の寸法は、例 えば幅が2mmで高さが0.8mmである。また、これ 対応する凹部401c2の寸法は、幅が5mmで深さ 1mmである。なお、これらの寸法はあくまで 一例であり、段ボールブランクシートの特 や形成したい罫線の寸法等に応じて、他の 法の凸部および凹部を採用することも可能 ある。

 図12(A)のような罫線輪を用いた場合、ダ ボールブランクシート1には、その上面に凹 状の罫線K401が形成される。そして、このダ ンボールブランクシートを罫線K401で山折り ると、図12(B)に示すように、所定幅を有する 罫線K401によって角に所定の平面が形成され こととなる。このため、箱状に組み立てた 合に、角に面取部が形成され、胴膨れが効 的に抑制されることとなる。参考までに、 線K401で谷折りをした場合の例を図12(C)およ (D)に示した。図12(C)は谷折りで適切に折れた 場合を示しており、この図のように折れれば 胴膨れを抑制することができる。一方、図12( D)は、面取部となるべき部位でダンボールブ ンクシート1が折れ曲がってしまった場合を 示しており、このような折れ方では胴膨れを 防止できない場合もある。

 図13は、一方の罫線輪403a1の凸部403a2が傾 している場合を示している。すなわち、凸 403a2は罫線輪403bの回転軸方向に関して高さ 連続的に変化している。本実施形態では、 側が低く右側が高い傾斜となっている。こ ため、当該一方の罫線輪403a1で罫線K403を形 すると、図13に示すように、ダンボールブ ンクシート1の表面に、幅方向に関して深さ 異なる1本の罫線K403が形成されることとな 。ここで、罫線K403の深さは右側の方が深い で、この罫線K403で山折りした場合には罫線 K403の右端部から最初に折れ曲がることとな 、折り目の蛇行を有効に防止することがで る。

 図14は、一方の罫線輪405b1に2本の凸部405b2 が設けられ、他方の罫線輪405c1には前記凸部4 05b2に対応した2つの凹部405c2が設けられてい 場合を示している。このような罫線輪組合 405aを用いた場合、ダンボールブランクシー 1の表面には凹溝状の2本の罫線K405が形成さ る。このため、これらの2本の罫線K405に沿 て山折りした場合、各罫線K405の間に平面部 形成され、例えば箱状に組み立てた場合に 前記平面部が面取部となる。

 図15は、図14と同様に2つの凸部407b2、407b3 凹部407c2、407c3からなる罫線輪組合体407aで るが、それぞれ凸部407b2、407b3の高さ及び凹 407c2、407c3の深さが異なっている場合を示し ている。このような罫線輪組合体407aを用い 場合には、ダンボールブランクシートの表 には、深さの異なる罫線が形成される。す わち、左側に形成される罫線が深くなり右 に形成される罫線が浅くなる。このように 深さの異なる罫線を形成して山折りをした 合、深い罫線が形成された側、すなわち左 の罫線に沿って先に折れ曲がり、その後に い罫線(右側)に沿って折れ曲がることとなる 。このため、折曲げ線の蛇行が防止される。

 図16は、図12に示す罫線輪組合体と同様に 一方の罫線輪409b1に1つの凸部409b2が形成され いるが、他方(下側)の罫線輪409c1には凹部が 形成されていない場合を示している。すなわ ち、他方の罫線輪409c1の側面は単純な円周面 なっている。このような罫線輪組合体409aを 用いて罫線を形成する場合、ダンボールブラ ンクシートの表面には罫線が形成されるが、 裏面はほぼ平坦のままとなる。

 図17は、図16に示す罫線輪組合体と同様に 一方の罫線輪411b1に1つの凸部411b2が形成され いるが、一方の罫線輪411b1が図13に示したの と同様な傾斜付きの凸部411b2を有する場合で る。そして、他方の罫線輪411c1の側面は単 な円周面となっている。このような罫線輪 合体411aを用いると、ダンボールブランクシ トの表面に、幅方向に関して位置によって さの異なる罫線を形成できると共に、ダン ールブランクシートの裏面はほぼ平坦のま にすることができる。

 図18は、図14に示す罫線輪組合体と同様に 、一方の罫線輪413a1には高さの等しい2つの凸 部413b2が形成されているが、他方(下側)の罫 輪413c1に凹部が形成されていない場合を示し ている。すなわち、他方の罫線輪413c1の側面 単純な円周面となっている。このような罫 輪組合体413aを用いて罫線を形成する場合、 ダンボールブランクシートの表面には深さの 同じ2本の罫線が形成されるが、裏面はほぼ 坦のままとなる。

 図19は、図18に示す罫線輪組合体と同様に 、一方の罫線輪415a1に2つの凸部415b2、415b3が 成されているが、その高さが相互に異なっ いる。このような罫線輪組合体を用いた場 には、ダンボールブランクシートの表面に 、深さの異なる罫線が形成される。すなわ 、左側の罫線が深くなり右側の罫線が浅く る。このように、深さの異なる罫線を形成 て山折りをした場合、深い罫線が形成され 側、すなわち左側の罫線に沿って先に折れ がり、その後に浅い罫線(右側)に沿って折れ 曲がることとなる。このため、折曲げ線の蛇 行が防止される。また、裏面はほぼ平坦のま まとなる。

 図20は、他方の罫線輪417c1に設けられた凹 部417c2を形成する突起417c3,417c4に特徴がある を示している。すなわち、凹部417c2を形成す るための2本の突起417c3,417c4は、先端に向かっ て細くなってゆく例である。また、2本の突 417c3,417c4の高さは相互に異なっている。この ような罫線輪組合体417aを用いて罫線を形成 た場合も、図19に示した場合と同様の効果が 得られる。

 図21は、一方の罫線輪419b1に2本の細い第1 起419b2が形成され、他方の罫線輪419c1には前 記2本の第1突起419b2を挟むように設けられた2 の第2突起419c2が形成されている。このよう 罫線輪組合体を用いて罫線を形成した場合 、図19に示した場合と同様の効果が得られ 。

 図22は、図4(B)に示す罫線を形成するため 罫線輪組合体421aの近接部位を示す断面図で ある。また、図23は図4(C)に示す罫線を形成す るための罫線輪組合体423aの近接部位を示す 面図である。また、図24は、図5(B)に示す罫 を形成するための罫線輪組合体435aの近接部 を示す断面図である。更に、図25は、図5(C) 示す罫線を形成するための罫線輪組合体437a の近接部位を示す断面図である。

 本発明は、缶容器などの商品を包装する 装箱の製造、これを形成するためのダンボ ルブランクシート、更には当該ダンボール ランクシートに罫線を形成するための罫線 に利用することができる。




 
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