Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
SHOCK ABSORBER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/157371
Kind Code:
A1
Abstract:
A rod (21) is axially reciprocatably mounted in a tubular case (11), and a piston (22) moves in a liquid containing chamber (16).  A spring force acting so as to cause the front end of the rod (21) to project from one end of the tubular case (11) is being applied to the rod (21).  A shock absorber (10) is provided with an inner seal (33) in contact with the outer peripheral surface of the rod (21) and preventing liquid (L) in the liquid containing chamber (16) from leaking outward, and also with an outer seal (34) in contact with the outer peripheral surface of the rod (21) and preventing fluid from entering the inside of the tubular case (11) from the front end side of the rod (21).  The distance D between the inner seal (33) and the outer seal (34) is set greater than the distance of a stroke (S) of axial reciprocation of the rod (21).

Inventors:
KANEKO YUKIO (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/061157
Publication Date:
December 30, 2009
Filing Date:
June 19, 2009
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
KOGANEI LTD (JP)
KANEKO YUKIO (JP)
International Classes:
F16F9/36; F16F9/19
Foreign References:
JP2008019981A2008-01-31
JPH071345U1995-01-10
JP2002349129A2002-12-04
JPH07253136A1995-10-03
JP2006220288A2006-08-24
Attorney, Agent or Firm:
TSUTSUI, Yamato et al. (JP)
Tsutsui Daiwa (JP)
Download PDF:
Claims:
 液体が充填される液体収容室が設けられるとともにロッドが前進限位置と後退限位置との間を軸方向に往復動自在に装着される筒状ケースと、
 前記ロッドに装着され、前記液体収容室内を移動するピストンと、
 前記液体収容室内に設けられ、前記ロッドにその先端部を前記筒状ケースの一端部から突出させる方向のばね力を加えるばね部材と、
 前記ロッドの外周面に接触し、前記液体収容室内の液体が外部に漏出するのをシールする内側シール部材と、
 前記内側シール部材の軸方向外側で前記ロッドの外周面に接触し、前記ロッドの先端部側から前記筒状ケース内へ流体が流入するのをシールする外側シール部材とを有し、
 前記内側シール部材と前記外側シール部材との間のシール材間距離を、前記ロッドの軸方向の往復動ストロークよりも長く設定することを特徴とするショックアブソーバ。
 請求項1記載のショックアブソーバにおいて、前記外側シール部材と前記ロッドとの間から前記外側シール部材の内側に入り込んだ流体を外部に排出する排出流路を前記筒状ケースに設けることを特徴とするショックアブソーバ。
 請求項1または2記載のショックアブソーバにおいて、前記外側シール部材は開口部側が外部を向いたリップパッキンであり、前記内側シール部材は開口部側が前記液体収容室を向いたリップパッキンであることを特徴とするショックアブソーバ。
Description:
ショックアブソーバ

 本発明は移動部材を停止する際に移動部 に加わる衝撃力を緩和するショックアブソ バに関する。

 往復動する移動部材が往復動端の位置で 止するときに移動部材に加わる衝撃力を緩 するためにショックアブソーバつまり緩衝 が用いられている。例えば、電子部品等を 復動テーブルにより移動する場合には、往 動テーブルを空気圧アクチュエータにより 線往復動するようにしており、往復動テー ルが往復動端の位置まで移動したときには クチュエータに往復動テーブルが衝突して 止することになる。そのため、往復動テー ルを停止させる際に往復動テーブルにより 動部材に加えられる衝撃力を緩和するため 、アクチュエータにショックアブソーバを り付けることがある。

 ショックアブソーバには、特許文献1に記 載されるように、空気圧アクチュエータの端 部に設けられたカバーに取り付けられるタイ プがある。このタイプのショックアブソーバ は、ピストンが移動ストローク端の位置まで 移動したときにピストンがショックアブソー バに直接衝突してピストンにより駆動される スライダ等の移動部材に加わる衝撃を緩和す ることができる。

 空気圧アクチュエータには、特許文献2に 記載されるように、ピストンの直線往復動を ピニオンを介して揺動軸の揺動往復動に変換 するようにしたタイプがある。この揺動型の アクチュエータにおいても揺動軸が揺動スト ローク端の位置まで揺動したときにおける衝 撃を緩和するためにショックアブソーバが使 用されている。

 このような用途に用いられるショックア ソーバとしては、特許文献1に記載されるよ うに、筒状ケースの一端からロッドを突出さ せて移動部材である往復動テーブルやピスト ンをロッドに衝突させるようにし、ロッドが 筒状ケース内に後退移動しながら移動部材の 衝撃を吸収するようにしたタイプのものがあ る。このタイプのショックアブソーバは筒状 ケース内にロッドに突出方向のばね力を加え るコイルばねが組み込まれるとともに、シリ コーンオイルなどからなる衝撃吸収用の液体 が封入されており、ロッドに固定されたピス トンがロッドの後退移動によって液体内を移 動するようになっている。

特開2008-19981号公報

特開2002-130209号公報

 内部に衝撃吸収用の液体が封入されたシ ックアブソーバには、主として衝撃吸収用 液体がロッドの外周面に付着して外部に漏 するのを防止するために内側シール部材が み込まれている。また、このシール部材よ も軸方向外側に位置させて外部から液体や 気が漏入するのを主として防止するために 側シール部材が組み込まれており、それぞ のシール部材はロッドの外周面に接触して る。ショックアブソーバに用いられるシー 部材にはリップパッキンが多用されている リップパッキンは環状の基部とこれに一体 なって軸方向に伸びて摺動面に接触するリ プとを有している。リップパッキンは、リ プの先端を摺動面に圧着させる方向の圧力 加えられる開口部を有しており、開口部か リップの先端に加えられる圧力により流体 シールされる。

 このタイプのシール部材が内部の液体の 出を防止するための内側シール部材として 用されるときには、開口部側を内部に向け ショックアブソーバに装着され、ショック ブソーバの不作動時には主としてリップの 端がロッド外周面に所定の圧力で接触した 態となっている。ロッドが移動部材に衝突 てロッドが後退移動するショックアブソー の作動時には、内部の液体の圧力が高まり 開口部に入り込んでいる液体の圧力が高ま ので、基部を含めてリップパッキンのリッ 内周面全体がロッド外周面に密着すること なる。

 シール部材はロッドの外周面に常時接触 ているが、ショックアブソーバが作動して ッドが後退移動した後にロッドがばね力に って前進移動するときに、ロッド外周面に 状に付着した液膜が内側シール部材を通過 ることになる。内側シール部材を通過した 膜が外側シール部材を通過すると、僅かで あるが液体が外部に漏出することになる。 膜の厚みはミクロンオーダーであり、極め 薄い厚みであるが、長期間に渡ってショッ アブソーバが使用されると、内部に封入さ た液体がそれぞれのシール部材を通過して ョックアブソーバの外部に漏出することに り、漏出量が多くなると衝撃吸収機能が低 するので、ショックアブソーバを新品に交 したり、内部に液体を補充したりする必要 ある。したがって、ショックアブソーバの 久性を向上させるためには、内部に封入さ た液体の漏出を抑制することが重要な解決 題となっている。

 本発明の目的は、ショックアブソーバの 久性を向上させることにある。

 本発明の目的は、内部に充填された液体 漏出を抑制することによって長期間に渡っ 衝撃吸収機能を確保することにある。

 本発明のショックアブソーバは、液体が 填される液体収容室が設けられるとともに ッドが前進限位置と後退限位置との間を軸 向に往復動自在に装着される筒状ケースと 前記ロッドに装着され、前記液体収容室内 移動するピストンと、前記筒状ケース内に 着され、前記ロッドにその先端部を前記筒 ケースの一端部から突出させる方向のばね を加えるばね部材と、前記ロッドの外周面 接触し、前記液体収容室内の液体が外部に 出するのをシールする内側シール部材と、 記内側シール部材の軸方向外側で前記ロッ の外周面に接触し、前記ロッドの先端部側 ら前記筒状ケース内へ流体が流入するのを ールする外側シール部材とを有し、前記内 シール部材と前記外側シール部材との間の ール材間距離を、前記ロッドの軸方向の往 動ストロークよりも長く設定することを特 とする。

 本発明のショックアブソーバは、前記外 シール部材と前記ロッドとの間から前記外 シール部材の内側に入り込んだ流体を外部 排出する排出流路を前記筒状ケースに設け ことを特徴とする。また、本発明のショッ アブソーバは、前記外側シール部材は開口 側が外部を向いたリップパッキンであり、 記内側シール部材は開口部側が前記液体収 室を向いたリップパッキンであることを特 とする。

 本発明によれば、内側シール部材と外側 ール部材との間のシール間距離がロッドの 方向ストロークよりも長く設定されている で、液体収容室内の衝撃吸収用の液体がロ ドの外周部に液膜状となって付着して内側 ール部材を通過しても、外側シール部材に 液膜が到達しない。内側シール部材を通過 た液膜はロッドの後退移動時に内側シール 材を通過して内部に戻される。このように て、液体収容室内の液体が外部に漏出する とが防止されるので、液体収容室内に充填 れた液体の漏出が低減ないし抑制され、シ ックアブソーバの耐久性を向上させること できる。

 外側シール部材とロッドとの間から外側 ール部材の内側に入り込んだ外部の液体や 気等の外部流体は、液体収容室内に入り込 ことなく、排出流路内に流入し、排出流路 ら外部に排出されるので、ショックアブソ バを加圧雰囲気や液体が飛散する雰囲気に いて使用しても、液体収容室内に外部から 体が混入することを防止でき、ショックア ソーバの耐久性を向上させることができる

ロッドが前進限位置に突出した不作動 態のショックアブソーバを示す断面図であ 。 ロッドが後退限位置に移動した作動状 のショックアブソーバを示す断面図である 比較例としてのショックアブソーバの 部を示す断面図である。 (A)は空気圧作動機器としての揺動アク ュエータを示す平面図であり、(B)は(A)の側 図である。 図4(B)のA-A線断面図である。

 以下、本発明の実施の形態を図面に基づ て詳細に説明する。図1はロッドが前進限位 置に突出した不作動状態のショックアブソー バを示す断面図であり、図2はロッドが後退 位置に移動した作動状態のショックアブソ バを示す断面図である。

 このショックアブソーバ10は円筒形状の 状ケース11を有しており、筒状ケース11の基 部は端壁12により閉塞され、先端部は開口 部となっている。筒状ケース11の外周面には 雄ねじ13が形成されており、ショックアブソ バ10は雄ねじ13により空気圧作動機器等にね じ止めされるようになっている。

 筒状ケース11に形成された収容孔14内には ホルダー15が組み込まれており、ホルダー15 筒状ケース11の先端側から収容孔14内に挿入 れる。ホルダー15は収容孔14の内周面に接触 する外周面を有するカバー部15aを有し、カバ ー部15aには小径部15bを介してフランジ部15cが 一体となっている。ホルダー15のカバー部15a より収容孔14内には液体収容室16が区画され ている。カバー部15aと筒状ケース11の内周面 の間をシールするために、カバー部15aの外 面に形成された環状溝にはOリングからなる シール部材17が装着されている。

 ホルダー15の径方向中心部にはロッド貫 孔18が形成されており、ロッド貫通孔18には ッド21が軸方向に往復動自在に組み付けら ている。ロッド21はホルダー15により支持さ 、ロッド21の先端部は筒状ケース11の外部に 突出するようになっている。

 ロッド21の基端部にはピストン22が装着さ れており、ピストン22によって液体収容室16 筒状ケース11の基端部側のばね室16aと先端部 側のアキュムレータ室16bとに仕切られる。ロ ッド21の外周面とピストン22の内周面との間 は隙間23が形成され、ロッド21にはピストン2 2に対して先端部側にフランジ24が一体に設け られており、ピストン22に対して基端部側に 環状のばね受け25が嵌合されている。ピス ン22はフランジ24とばね受け25との間で僅か 軸方向に移動自在となっている。ピストン22 の両側は隙間23を介して連通するとともにピ トン22の外周面と筒状ケース11の内周面との 間の僅かな隙間により連通しており、ピスト ン22のばね受け側の端面には放射状に複数本 溝22aが形成されている。

 ばね受け25のフランジ部25aと端壁12との間 には圧縮コイルばね26がばね部材として組み まれており、この圧縮コイルばね26により ッド21にはその先端部が筒状ケース11の先端 から突出する方向、つまり前進方向にばね が加えられている。

 液体収容室16内にはシリコーンオイル等 作動オイルが衝撃吸収用の液体Lとして封入 れている。液体収容室16内に液体Lを注入す ために、端壁12には外部に連通する液体注 孔27が形成されている。液体注入孔27には止 ねじ28が取り付けられるようになっており 筒状ケース11内の液体収容室16に液体Lを注入 した後に、液体注入孔27に止めねじ28がねじ 合される。液体注入孔27からの液体Lの漏れ 防止するためにシール部材29が止めねじ28に り取り付けられるようになっている。

 ホルダー15にはアキュムレータ室16bに位 させてアキュムレータ30が組み込まれている 。アキュムレータ30は、例えば独立気泡型の ポンジ等により構成されており、ロッド21 外部から衝撃力が加わることによりロッド21 がばね力に抗して後退移動すると、ロッド21 液体Lの中に入り込み、ピストン22が液体収 室16内を移動するので、アキュムレータ30は 、ばね室16a内からピストン22の外周面と筒状 ース11の内周面との間の隙間を介してアキ ムレータ室16b内に入り込む液体Lにより収縮 る。これにより、液体Lの移動によりロッド 21に加わる衝撃力が緩和される。一方、ロッ 21に加わる外力が解除されてロッド21が前進 移動すると、ロッド21は圧縮コイルばね26の ね力により前進移動する。これにより、ば 室16aの容積が大きくなるので、アキュムレ タ室16b内の液体Lがばね室16a内に流れてアキ ムレータ30は膨張する。

 ロッド21が前進移動する際には、アキュ レータ室16b内の液体Lはピストン22の外側の ならず、隙間23から溝22aを介してばね室16a内 に流れることになる。これに対し、ロッド21 後退移動する際には、ばね室16a内の液体Lは 、ピストン22の端面がフランジ24に接触する で、ピストン22の外側つまりピストン22と筒 ケース11の内周面との間の隙間を介して流 することになる。したがって、ロッド21が後 退移動する際には液体Lの流れの抵抗がロッ 21に加えられるのに対し、ロッド21が前進移 する際にはロッド21は迅速に移動すること なる。

 筒状ケース11の先端部つまり開口部には ロック状のロッドカバー31が取り付けられ、 このロッドカバー31と筒状ケース11の内周面 の間をシールするためにロッドカバー31に形 成された環状溝にはOリングからなるシール 材32が装着されている。

 ホルダー15のカバー部15aの先端側端面に 成された環状溝には、液体収容室16内の液体 をシールして外部に液体Lが漏れるのを防止 るために内側シール部材33が装着されている 。ロッドカバー31の先端側端面に形成された 状溝には、外部からショックアブソーバ10 内部に液体や気体が漏入するのを防止する めに外側シール部材34が装着されている。

 内側シール部材33としてはリップパッキ が用いられている。この内側シール部材33で あるリップパッキンは、図2に示されるよう 、環状の基部33aとこれの内周部に一体とな て軸方向に伸びる内周リップ33bと基部33aの 周部に一体となって内周リップ33bに沿って 方向に伸びる外周リップ33cとを有している 両方のリップ33b,33cの間には環状の隙間が設 られ、この隙間は、内周リップ33bの先端に 動面に対して圧着させる方向の圧力を加え れる開口部となっている。内側シール部材3 3としてのリップパッキンは、図示するよう 断面がほぼU字形状となったUパッキンである が、リップパッキンとしてはこれに限られる ことなく、Vパッキン、LパッキンおよびJパッ キン等を使用することができる。外側シール 部材34も同様のリップパッキンが用いられて る。

 内側シール部材33と外側シール部材34は、 それぞれのリップの先端側が開口部となって おり、内側シール部材33は液体収容室16側が 口部となるようにホルダー15のカバー部15aに 装着され、外側シール部材34はその開口部が 状ケース11の先端部前方となるようにロッ カバー31に装着されている。それぞれのシー ル部材33,34は、他のシール部材17,32が収容孔14 の内周面に固定接触しているのに対して、ロ ッド21に摺動接触する往復動シールとなって る。リップパッキンからなる内側シール部 33は、その開口部側から液体Lの圧力が加わ ので、内周リップ33bが基部33aとともにロッ 21の外周面に接触してロッド21と内側シール 部材33との間から液体Lが漏出するのを防止す るとともに外部から液体収容室16内に空気や 体が流入するのを防止する。一方、外側シ ル部材34は内周リップが基部とともにロッ の外周面に接触してロッド21と外側シール部 材34との間から空気等の内部への混入を防止 るとともに内部から液体が漏出するのを防 する。

 液体Lが外部に漏出するのを防止する内側 シール部材33は、往復動するロッド21の外周 に摺動接触するので、ロッド21に移動部材が 衝突してロッド21が後退移動した後にロッド2 1がばね力によって前進移動するときに、ロ ド21の外周面に膜状に付着した液膜が内側シ ール部材33を通過することがある。通過した 膜が外側シール部材34を通過する構造であ 場合には、僅かではあるが液体が外部に漏 することになる。

 本発明のショックアブソーバ10において 、内側シール部材33と外側シール部材34との のシール材間距離Dは、ロッド21の往復動ス ロークSよりも長く設定されている。したが って、図2に示すように、空気圧作動機器等 移動部材がロッドカバー31の先端面に接触す るまで移動することによりロッド21が後退限 置まで移動した後に、移動部材がロッド21 ら離れてロッド21が図1に示すように前進限 置まで移動するときに、ロッド21の外周面に 付着した液膜が内側シール部材33を通過して 、液膜は外側シール部材34の位置まで到達 ることはない。図2において符号Sで示すスト ロークは、ロッド21の外周面に付着した液膜 ロッド21とともに移動するストロークを示 。

 内側シール部材33を通過した液膜は、ロ ド21に移動部材が衝突することによってロッ ド21が後退限位置に向けて移動する際には、 側シール部材33の基部33aが外側シール部材34 側となっているので、液膜は内側シール部材 33を通過して外方に移動するときよりも内部 入り易くなり、内側シール部材33を通過し 液体収容室16に向けて戻り移動することにな る。これにより、内部に封入された液体Lが ョックアブソーバ10の外部に漏出することが 低減ないし防止され、衝撃吸収機能を長期間 に渡って保持することができ、ショックアブ ソーバ10の耐久性を向上させることができる

 ショックアブソーバ10がその先端部を圧 室に突出させて空気圧作動機器に取り付け れる場合には、外側シール部材34は圧力空気 の雰囲気にさらされることになる。このため 、空気が外側シール部材34とロッド21との間 らロッド21の後退移動に伴ってショックアブ ソーバ10の内部に混入することがある。また ショックアブソーバ10はその先端部が液体 飛散する雰囲気にさらされるようにして使 されることがある。その場合には、ロッド21 の後退移動に伴って外部の液体がショックア ブソーバ10の内部に混入することがある。

 このように、空気や液体等の流体が外側 ール部材34を通過してショックアブソーバ10 の内部に入り込んだ場合に、空気等の流体を ショックアブソーバ10の外部に排出するため 、ロッドカバー31とカバー部15aとの間の隙 に連通する排出流路35が筒状ケース11に形成 れており、排出流路35は筒状ケース11の後端 面に開口している。このように、外側シール 部材34とロッド21との間から内部に混入した 気や液体は、排出流路35から外部に排出され るので、流体が液体収容室16内に入り込むこ が防止され、ショックアブソーバ10の耐久 を向上させることができる。

 ショックアブソーバ10としては、その先 部が圧力空気等の流体雰囲気にさらされな 箇所に取り付けられる場合があり、その場 には、排出流路35が設けられていないタイプ のショックアブソーバを使用することができ る。そのようなタイプのショックアブソーバ においては、ホルダー15に内側シール部材33 装着するためのカバー部15aを設けることが 要となるので、ロッドカバー31に内側シール 部材33と外側シール部材34とを装着すること でき、さらに、ホルダー15としてはカバー部 15aを有することなく、アキュムレータ30を収 するために両端部にフランジが設けられた 体を使用することができる。ただし、ロッ カバー31に装着される内側シール部材33と外 側シール部材34のシール材間距離Dはロッド21 往復動ストロークSよりも大きく設定される 。

 図3は比較例としてのショックアブソーバ 10aの一部を示す断面図である。図3に示すよ に、内側シール部材33と外側シール部材34と シール材間距離Dをロッド21のストロークSよ りも短く設定すると、ロッド21が後退限位置 ら図3において二点鎖線で示すように前進限 位置に移動するときに、ロッド21の外周面に 着して内側シール部材33を通過した液膜が 側シール部材34よりも外部に漏出することに なる。外側シール部材34よりも外部に漏出し 液膜は、外側シール部材34の開口端が外方 向いているので、ロッド21が後退移動すると きには、外側シール部材34を通過して内部に り難く、液体が外部に漏出することになる

 これに対して、本発明のショックアブソ バ10においては、ロッド21の外周面に付着し た液膜がロッド21の前進移動時に内側シール 材33を通過しても、液膜は外側シール部材34 に到達しないので、液膜がショックアブソー バ10の外部に漏出することが防止される。内 シール部材33を通過してこれよりも外部に 出した液膜は、ロッド21が後退移動するとき には、内側シール部材33の開口部が液体収容 16内に向いているので、比較的容易に液体 容室16内に戻ることになる。これにより、内 部に充填された液体Lの漏出が抑制されて長 間に渡って衝撃吸収機能が確保され、ショ クアブソーバ10の耐久性が向上する。

 図4(A)は空気圧作動機器としての揺動アク チュエータを示す平面図であり、図4(B)は同 (A)の側面図であり、図5は図4(B)のA-A線断面図 である。

 揺動アクチュエータ40はほぼ直方体形状 アクチュエータ本体41を有し、アクチュエー タ本体41には相互に平行となってシリンダ孔4 2a,42bが形成されている。シリンダ孔42a,42bは クチュエータ本体41の両端面に固定されるエ ンドカバー43,44により閉塞されており、それ れのシリンダ孔42a,42b内には駆動ピストン45a ,45bが軸方向に往復動自在に組み込まれてい 。アクチュエータ本体41に回転自在に装着さ れた回転軸46には、それぞれの駆動ピストン4 5a,45bに形成されたラック47a,47bに噛み合うピ オン48が設けられている。回転軸46には、図4 に示されるように、テーブル49が取り付けら ており、このテーブル49には被加工物つま ワークWが搭載されるようになっている。

 駆動ピストン45aによりシリンダ孔42a内に シリンダ室51a,52aが区画され、駆動ピストン 45bによりシリンダ孔42b内にはシリンダ室51b,52 bが区画されている。両端のエンドカバー43,44 には図示省略した給排ポートがそれぞれのシ リンダ室51a,51b,52a,52bに連通して形成されてお り、シリンダ室51a内に圧縮空気が供給される と、駆動ピストン45aが図5において右方向に 動されて回転軸46が時計方向に回転駆動され る。このときには、シリンダ室52a内の空気は 給排ポートから外部に排出されるとともに、 駆動ピストン45bは図5において左方向に駆動 れる。一方、シリンダ室51b内に圧縮空気が 給されると、駆動ピストン45bが図5において 方向に駆動されて回転軸46が反時計方向に 転駆動される。このときには、シリンダ室52 b内の空気は給排ポートから外部に排出され とともに駆動ピストン45aは図5において左方 に駆動される。図5は駆動ピストン45aが右方 向の移動端にまで移動し、駆動ピストン45bが 左方向の移動端にまで移動した状態を示して いる。

 エンドカバー43にはそれぞれの駆動ピス ン45a,45bに対応させて上述したショックアブ ーバ10が取り付けられており、それぞれの ョックアブソーバ10は雄ねじ13にねじ結合さ るナット53により揺動アクチュエータ40に締 結されている。

 それぞれのショックアブソーバ10は先端 がシリンダ室51a,51bに露出するように揺動ア チュエータ40に取り付けられており、シリ ダ室51a,51bに圧縮空気が供給されると、外側 ール部材34にも圧縮空気の圧力が加わるこ になる。圧縮空気が外側シール部材34とロッ ド21との間から内部に混入したとしても、図1 ,2に示されるように、排出流路35を介して揺 アクチュエータ40の外部に排出される。この ように、ショックアブソーバ10がその先端面 加圧空気に晒される加圧雰囲気において使 される場合であっても、シリンダ室内に供 される圧縮空気は排出流路35を介して外部 排出されるので、圧縮空気がショックアブ ーバ10の液体収容室16内に混入することが防 される。

 図4および図5は空気圧作動機器としての 動アクチュエータ40に取り付けられたショッ クアブソーバ10を示し、ショックアブソーバ1 0はその先端部を圧縮空気が供給されるシリ ダ室に露出させて揺動アクチュエータ40に取 り付けられている。ショックアブソーバ10が り付けられる機器としては、往復動する移 部材がその移動ストローク端に近づいたと に移動部材に発生する衝撃を吸収するため あれば、図4,5に示される揺動アクチュエー 40に限られず、ベーン型の揺動アクチュエ タや、往復動する部材を有する種々の機器 ショックアブソーバ10を取り付けることがで きる。例えば、ロッド21に切削液等の液体が 散されるような雰囲気においてショックア ソーバ10が使用される場合には、外側シー 部材34とロッド21との間から液体が進入して 進入した液体は排出流路35から外部に排出 ることができる。

 本発明は前記実施の形態に限定されるも ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種 変更可能である。例えば、特許文献1に記載 されるように、筒状ケース11をアキュムレー 30等を収容する内側ケース体とこれを収容 る外側ケース体とにより形成し、両方のケ ス体の間に排出流路35を形成するようにして も良い。また、ショックアブソーバ10として 衝撃吸収用の液体Lが充填されるタイプであ れば、アキュムレータ30を有しないタイプに 本発明を適用することができる。

 本発明のショックアブソーバは、空気圧 クチュエータにより駆動される移動部材が 復動端の位置となったときにおける移動部 に加わる衝撃力を緩和するために適用され 。