Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
SHUTTER DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/111148
Kind Code:
A1
Abstract:
A shutter device has a shutter opening/closing mechanism (7) for moving a shutter member (6) in a mode of opening and closing a transaction opening (51), an electric motor (81) for operating the shutter opening/closing mechanism (7), a torque limiter (84) which, when the torque of the electric motor (81) exceeds a preset level when the transaction opening (51) becomes closed, interrupts transmission of the torque greater than the threshold, and a one-way clutch (85) for transmitting torque only when the electric motor (81) rotates in one direction in order to open the transaction opening (51). As a result, even if a foreign matter is caught between the shutter member (6) and the transaction opening (51) when the shutter member (6) becomes closed, large drive force is prevented from being applied to the shutter member. On the other hand, in opening of the shutter member (6), even if external force to hinder the opening of the shutter member (6) occurs, the shutter member (6) can be reliably moved and opened.

Inventors:
NOMURA EIICHI (JP)
MIZORO TSUGUO (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/054780
Publication Date:
September 18, 2008
Filing Date:
March 12, 2007
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
GLORY KOGYO KK (JP)
NOMURA EIICHI (JP)
MIZORO TSUGUO (JP)
International Classes:
G07D9/00; G07D11/00
Foreign References:
JPH0631577Y21994-08-22
JPH07306969A1995-11-21
JP2004213549A2004-07-29
Attorney, Agent or Firm:
NAKATSUJI, Shiro (Kasumigaseki Building2-5, Kasumigaseki 3-chom, Chiyoda-ku Tokyo, JP)
Download PDF:
Claims:
 取引口に対してシャッタ部材を開閉する態様で移動させるシャッタ開閉機構と、
 前記シャッタ開閉機構を動作させるための駆動手段と、
 前記取引口を閉塞する場合には前記駆動手段から前記シャッタ開閉機構に伝達する駆動力に制限を加える一方、前記取引口を開放する場合には前記駆動手段から前記シャッタ開閉機構に伝達する駆動力の制限を解除する駆動力伝達手段と
 を備えることを特徴とするシャッタ装置。
 前記駆動手段は正逆回転可能に構成した電動モータであり、
 前記駆動力伝達手段は、前記電動モータのトルクが予め設定した閾値を超えた場合に閾値以上のトルクの伝達を遮断するトルクリミッタを介在させた第一駆動力伝達系と、前記取引口を開放すべく前記電動モータが一方方向に回転した場合にのみトルクを伝達するワンウェイクラッチを介在させた第二駆動力伝達系とを備えることを特徴とする請求項1に記載のシャッタ装置。
 前記トルクリミッタと前記ワンウェイクラッチとを同一の出力軸に配設し、この出力軸の回転により前記シャッタ開閉機構を駆動することを特徴とする請求項2に記載のシャッタ装置。
 前記シャッタ開閉機構は、前記取引口を形成した壁部材の内壁面に沿ってシャッタ部材をスライド移動させるスライド移動機構部を備えることを特徴とする請求項1に記載のシャッタ装置。
 前記スライド移動機構部は、前記シャッタ部材のスライド方向に沿って延在し、かつ前記シャッタ部材に係合したピン部材を移動可能に貫挿するスライド移動案内溝を有したものであることを特徴とする請求項4に記載のシャッタ装置。
 前記シャッタ開閉機構は、前記取引口に対してシャッタ部材を上下方向に移動させ、かつ該シャッタ部材を上方に移動させた場合に前記取引口を開放する一方、前記シャッタ部材を下方に移動させた場合にその下縁部を前記取引口の開口下縁よりも下方に位置させる態様で当該取引口を閉塞するものであることを特徴とする請求項1に記載のシャッタ装置。
 前記取引口の開口下縁と該取引口の開口下縁に連続する入出通路の上面との間に設け、前記シャッタ部材の下縁部を収容可能な大きさに形成した収容溝と、
 上下方向に進退移動する態様で前記収容溝に配設し、前記シャッタ部材の下縁部が当接した場合に没入して前記シャッタ部材の前記収容溝への進入を許容する一方、前記シャッタ部材が上方へ移動した場合にはその上面が前記取引口の開口下縁と前記入出通路の上面とを連続させる位置に復帰移動する出没部材と
 を備えたことを特徴とする請求項6に記載のシャッタ装置。
 取引口に対してシャッタ部材を上下方向に移動可能に配設し、該シャッタ部材を上方に移動させた場合に前記取引口を開放する一方、前記シャッタ部材を下方に移動させた場合に前記取引口を閉塞するシャッタ装置において、
 前記取引口の開口下縁と該取引口の開口下縁に連続する入出通路の上面との間に設け、前記シャッタ部材の下縁部を収容可能な大きさに形成した収容溝と、
 前記シャッタ部材を下方に移動させた場合にその下縁部を前記収容溝に進入させることにより、該シャッタ部材の下縁部を前記取引口の開口下縁よりも下方に位置させる態様で当該取引口を閉塞するシャッタ開閉機構と、
 上下方向に進退移動する態様で前記収容溝に配設し、前記シャッタ部材の下縁部が当接した場合に没入して前記シャッタ部材の前記収容溝への進入を許容する一方、前記シャッタ部材が上方へ移動した場合にはその上面が前記取引口の開口下縁と前記入出通路の上面とを連続させる位置に復帰移動する出没部材と
 を備えたことを特徴とするシャッタ装置。
Description:
シャッタ装置

 本発明は、例えば現金処理装置などにお て現金の取引を行う取引口を開閉するため シャッタ装置に関するものである。

 この種のシャッタ装置としては、例えば 許文献1に示されるものがある。このシャッ タ装置は、自動取引機の取引口を開閉するも ので、駆動モータの駆動力をシャッタ駆動ベ ルトに伝達し、該シャッタ駆動ベルトを介し てシャッタ部材をスライド移動させることに より、取引口を開閉するようにしたものであ る。このシャッタ装置では、シャッタ駆動ベ ルトを駆動する駆動モータにトルクリミッタ が設けられており、該駆動モータからシャッ タ駆動ベルトに伝達する駆動力に制限を加え るようにしている。このようなシャッタ装置 によれば、取引口とシャッタ部材との間に異 物を挟んだとしても、トルクリミッタが作用 することにより、異物に大きな駆動力が加わ る事態を防止することができる。

実開昭62-175376号公報

 ところで、上記のようなシャッタ装置は 必ずしも屋内に設置されるばかりでなく、 外が設置対象となる場合もある。このよう 設置状況下において、例えば雨水や結露水 シャッタ部材と取引口との間に浸入し、そ まま凍結した場合には、シャッタ部材と取 口を形成した壁部材との間が強固に結合さ ることになる。このようにシャッタ部材と 部材とが結合された場合、特許文献1のもの においては、駆動モータを駆動しても、トル クリミッタが作用するためにシャッタ部材と 壁部材との結合を解除することができず、取 引口を開放することが困難となる。

 また、シャッタ部材がスライド移動する ャッタ装置では、壁部材の内壁面との間に ライド移動のための隙間が必要となる。こ ため、例えば特許文献1のものにおいては、 シャッタ部材と壁部材との隙間から塵埃が容 易に内部に侵入し、さらに屋外設置した場合 には、雨水や結露水、泥水、あるいは昆虫等 の異物が侵入し、適用する機器の動作不良を 来す虞れがある。

 本発明は、上記に鑑みてなされたもので って、シャッタ部材の開放移動を確実に行 一方で、シャッタ部材と取引口との間に異 を挟んだ場合にはこれに大きな駆動力が加 る事態を防止することのできるシャッタ装 を提供することを目的とする。

 また、本発明は、シャッタ部材によって 引口を閉塞した状態において内部に異物が 入する事態を確実に防止することのできる ャッタ装置を提供することを目的とする。

 上述した課題を解決し、目的を達成する めに、本発明の請求項1に係るシャッタ装置 は、取引口に対してシャッタ部材を開閉する 態様で移動させるシャッタ開閉機構と、前記 シャッタ開閉機構を動作させるための駆動手 段と、前記取引口を閉塞する場合には前記駆 動手段から前記シャッタ開閉機構に伝達する 駆動力に制限を加える一方、前記取引口を開 放する場合には前記駆動手段から前記シャッ タ開閉機構に伝達する駆動力の制限を解除す る駆動力伝達手段とを備えることを特徴とす る。

 また、本発明の請求項2に係るシャッタ装 置は、上記請求項1において、前記駆動手段 正逆回転可能に構成した電動モータであり 前記駆動力伝達手段は、前記電動モータの ルクが予め設定した閾値を超えた場合に閾 以上のトルクの伝達を遮断するトルクリミ タを介在させた第一駆動力伝達系と、前記 引口を開放すべく前記電動モータが一方方 に回転した場合にのみトルクを伝達するワ ウェイクラッチを介在させた第二駆動力伝 系とを備えることを特徴とする。

 また、本発明の請求項3に係るシャッタ装 置は、上記請求項2において、前記トルクリ ッタと前記ワンウェイクラッチとを同一の 力軸に配設し、この出力軸の回転により前 シャッタ開閉機構を駆動することを特徴と る。

 また、本発明の請求項4に係るシャッタ装 置は、上記請求項1において、前記シャッタ 閉機構は、前記取引口を形成した壁部材の 壁面に沿ってシャッタ部材をスライド移動 せるスライド移動機構部を備えることを特 とする。

 また、本発明の請求項5に係るシャッタ装 置は、上記請求項4において、前記スライド 動機構部は、前記シャッタ部材のスライド 向に沿って延在し、かつ前記シャッタ部材 係合したピン部材を移動可能に貫挿するス イド移動案内溝を有したものであることを 徴とする。

 また、本発明の請求項6に係るシャッタ装 置は、上記請求項1において、前記シャッタ 閉機構は、前記取引口に対してシャッタ部 を上下方向に移動させ、かつ該シャッタ部 を上方に移動させた場合に前記取引口を開 する一方、前記シャッタ部材を下方に移動 せた場合にその下縁部を前記取引口の開口 縁よりも下方に位置させる態様で当該取引 を閉塞するものであることを特徴とする。

 また、本発明の請求項7に係るシャッタ装 置は、上記請求項6において、前記取引口の 口下縁と該取引口の開口下縁に連続する入 通路の上面との間に設け、前記シャッタ部 の下縁部を収容可能な大きさに形成した収 溝と、上下方向に進退移動する態様で前記 容溝に配設し、前記シャッタ部材の下縁部 当接した場合に没入して前記シャッタ部材 前記収容溝への進入を許容する一方、前記 ャッタ部材が上方へ移動した場合にはその 面が前記取引口の開口下縁と前記入出通路 上面とを連続させる位置に復帰移動する出 部材とを備えたことを特徴とする。

 また、本発明の請求項8に係るシャッタ装 置は、取引口に対してシャッタ部材を上下方 向に移動可能に配設し、該シャッタ部材を上 方に移動させた場合に前記取引口を開放する 一方、前記シャッタ部材を下方に移動させた 場合に前記取引口を閉塞するシャッタ装置に おいて、前記取引口の開口下縁と該取引口の 開口下縁に連続する入出通路の上面との間に 設け、前記シャッタ部材の下縁部を収容可能 な大きさに形成した収容溝と、前記シャッタ 部材を下方に移動させた場合にその下縁部を 前記収容溝に進入させることにより、該シャ ッタ部材の下縁部を前記取引口の開口下縁よ りも下方に位置させる態様で当該取引口を閉 塞するシャッタ開閉機構と、上下方向に進退 移動する態様で前記収容溝に配設し、前記シ ャッタ部材の下縁部が当接した場合に没入し て前記シャッタ部材の前記収容溝への進入を 許容する一方、前記シャッタ部材が上方へ移 動した場合にはその上面が前記取引口の開口 下縁と前記入出通路の上面とを連続させる位 置に復帰移動する出没部材とを備えたことを 特徴とする。

 本発明によれば、取引口を閉塞する場合 シャッタ部材に伝達する駆動力に制限を加 ることにより、シャッタ部材と取引口との に異物を挟んでもこれに大きな駆動力が加 る事態を防止することができる。しかも、 引口を開放する場合にシャッタ部材に伝達 る駆動力の制限を解除することにより、シ ッタ部材の開放を阻害する外力が生じても ャッタ部材の開放移動を確実に行うことが きる。

 また、本発明によれば、取引口を閉塞し 場合にシャッタ部材の下縁部が取引口の開 下縁よりも下方に位置するように出没部材 収容溝内に没入することにより、取引口の 口下縁が塞がれるので、シャッタ部材によ て取引口を閉塞した状態において内部に異 が侵入する事態を確実に防止することがで る。しかも、取引口を開放した場合に取引 の開口下縁と入出通路の上面とを連続させ 位置に出没部材が復帰移動することにより 取引口と入出通路との間での物品の通過を 滑に行うことができる。

図1は、本発明に係るシャッタ装置が適 用される紙幣処理装置を示す概略図である。 図2は、本発明に係るシャッタ装置を示 す概略側断面図である。 図3は、シャッタ開閉機構の動作を示す 概略側断面図である。 図4は、シャッタ開閉機構の動作を示す 概略側断面図である。 図5は、駆動機構を示す概略図である。 図6は、駆動伝達手段の他の例を示す概 略図である。

符号の説明

 1  紙幣処理装置
 20  筐体
 21  入出金口
 211  内面
 29  入出機構
 291  入出通路
 292  上面
 4  フレーム部材
 41  側板
 42  前板
 421  前面
 422  開口部
 423  後面
 5  壁部材
 51,51″  取引口
 511  開口下縁
 52  内壁面
 53  パッキン部材
 6,6″  シャッタ部材
 61  外面
 62  下縁部
 7  シャッタ開閉機構
 71  支持部材
 711  軸孔
 712  支持孔
 72  リンク部材
 721  ピン部材
 722  支軸
 73  レバー部材
 74  軸部材
 75  引張バネ
 76  スライド移動案内溝(スライド移動機構 部)
 77  押圧移動案内溝(押圧移動機構部)
 8  駆動機構
 81  電動モータ(駆動手段)
 811  駆動歯車
 81″  アクチュエータ(駆動手段)
 811″  作動杆
 82  出力軸
 821  出力歯車
 83  駆動力伝達手段
 831  第一歯車
 832  軸
 833  第一プーリ
 834  無端ベルト
 835  第二プーリ
 836  軸
 837  第二歯車
 838  第三歯車
 84  トルクリミッタ
 84″  バネ部材
 85  ワンウェイクラッチ
 85″  当接部材
 86  遮光板
 87  投受光センサ
 9  出没部材
 91  柱部材
 92  圧縮バネ
 93  規制部材
 G  収容溝

 以下に、本発明に係るシャッタ装置の実 の形態を図面に基づいて詳細に説明する。 こでは、シャッタ装置を現金処理装置とし の紙幣処理装置に適用した例を挙げて説明 る。図1は本発明に係るシャッタ装置が適用 される紙幣処理装置を示す概略図である。紙 幣処理装置1は、主として銀行、郵便局等の 融機関に設置され、紙葉類としての紙幣の 金処理および出金処理が可能であって、入 紙幣を出金紙幣に循環使用するものである

 図1に示すように紙幣処理装置1は、上部 ニット2と下部ユニット3とで構成してある。 上部ユニット2の筐体20の前側(F)には、入出金 口21が設けてある。入出金口21は、筐体20の内 外に通じ、利用者との間で紙幣の受け渡しを 行うためのものである。また、上部ユニット 2の筐体20の内部には、搬送路22が設けてある 搬送路22は、入出金口21に向けた一端から後 側(R)に向かい、さらに後側にて上側に向かい 、さらに上側から入出金口21に向けた他端に るように、ループ状に延設した搬送域を画 し、当該搬送域の延設方向に沿って紙幣を 送するものである。この搬送路22は、ルー 状の湾曲した内周側に、筐体20の内部におい て左右方向に開口する保守空間221を有してい る。また、搬送路22には、その一部に識別部2 3が構成してある。識別部23は、搬送路22の搬 域の一部を画成し、当該搬送域を通過する 幣の識別を行うためのものであり、後述す 繰込部24と一時保留部25とが接続される間の 搬送路22の一部を構成している。また、搬送 22には、ループ状の外周側に紙幣を入出さ るための入出口(図2参照)が複数形成してあ 。この入出口には、搬送路22の外周側に配置 された繰込部24、一時保留部25、第一回収部26 、第二回収部27および一時集積部28が接続し ある。そして、ループ状に形成された搬送 22において、一端に繰込部24が配置され、次 で他端に向かって一時保留部25、第一回収 26、第二回収部27の順に配置され、他端に一 集積部28が配置されている。繰込部24は、紙 幣を搬送路22に対して一枚ずつ繰り込むため ものである。一時保留部25は、搬送路22に搬 送される紙幣を必要に応じて繰り込んで保留 する一方で、保留した紙幣を必要に応じて搬 送路22に一枚ずつ繰り出すためのものである 第一回収部26および第二回収部27は、搬送路 22に搬送される紙幣を必要に応じて繰り込ん 回収するためのものである。一時集積部28 、入出金口21から出金する紙幣を集積するた めのものである。また、入出金口21と繰込部2 4および一時集積部28との間には、入出金口21 介して受け取った紙幣を繰込部24から搬送 22に繰り込むため、または一時集積部28に集 した紙幣を入出金口21から出金するための 出機構29が設けてある。

 一方、下部ユニット3の筐体30は、堅牢に 成してあり、その内部には、紙幣を搬送す ための搬送路31が設けてある。搬送路31は、 上部ユニット2における繰込部24と識別部23と 間の搬送路22に接続してある。搬送路31は、 搬送路22に接続された1つの端部から筐体30の 部で枝分かれした複数の端部を有して下側 向けて延設された搬送域を画成し、当該搬 域の延設方向に沿って紙幣を搬送するもの ある。搬送路31の枝分かれしたそれぞれの 部には、紙幣収納庫(収納部)32や、紙幣保管 33が接続してある。紙幣収納庫32は、出金用 の出金紙幣や入金された入金紙幣を複数収納 するためのものである。この紙幣収納庫32は 同じ金種の紙幣を収納するもので、金種に じて筐体30の内部に複数(本実施の形態では3 つ)設けてある。紙幣保管庫33は、出金紙幣と して利用しない各種の紙幣(例えば汚損紙幣 偽紙幣、取り忘れ紙幣)を保管するように筐 30の内部に設けてある。

 このような紙幣処理装置1における入金時 の紙幣の流れを図1を参照して説明する。入 時、利用者から入出金口21を介して受け取っ た紙幣は、入出機構29および繰込部24によっ 搬送路22に繰り込まれる。搬送路22に繰り込 れた紙幣は、識別部23を通過する過程で金 や真偽が識別される。そして、識別部23で真 紙幣と識別された紙幣は、搬送路22を経て一 保留部25に保留される。また、識別部23で金 種や真偽が識別不能な紙幣は、搬送路22を経 一時集積部28に集積される。一時集積部28に 集積された紙幣は、入出機構29を介して入出 口21から利用者に返金される。なお、識別 23で偽紙幣と識別された紙幣については、搬 送路22を経て第二回収部27に回収される。

 利用者から受け取って真紙幣と識別され 紙幣は、全て一時保留部25に保留される。 して、一時保留部25に保留された紙幣の入金 額が利用者によって承認された場合、一時保 留部25に保留された紙幣は、搬送路22に一枚 つ繰り出されて先とは逆に搬送されて識別 23を通過し、金種が再び識別される。そして 、識別部23で金種が識別された紙幣は、下部 ニット3に搬送されて搬送路31を経て金種に じた紙幣収納庫32に収納される。また、識 部23で金種が識別不能な紙幣は、下部ユニッ ト3に搬送されて搬送路31を経て紙幣保管庫33 収納される。

 一方、利用者によって承認されず、利用 から受け取った紙幣の返金要求があった場 、一時保留部25に保留された紙幣は、一枚 つ繰り出されて搬送路22を経て一時集積部28 集積される。そして、一時集積部28に集積 れた紙幣は、入出機構29を介して入出金口21 ら利用者に返金される。

 次に、紙幣処理装置1における出金時の紙 幣の流れを図1を参照して説明する。利用者 よって所望金額の出金要求があった場合、 部ユニット3の紙幣収納庫32に収納されてい 紙幣は、要求金額に応じて一枚ずつ搬送路31 に繰り出される。搬送路31に繰り出された紙 は、上部ユニット2側に搬送されて搬送路22 経て識別部23を通過して金種が識別される そして、識別部23で金種が識別された紙幣は 、搬送路22を経て一時集積部28に集積される また、識別部23で識別不能な紙幣は、搬送路 22を経て一時保留部25に保留される。一時集 部28には、要求金額に至るまで紙幣が集積さ れる。そして、一時集積部28に集積された要 金額分の紙幣は、入出機構29を介して入出 口21から利用者に出金される。

 利用者への要求金額の紙幣の出金が完了 ると、一時保留部25に保留された紙幣は、 送路22に一枚ずつ繰り出されて先とは逆に搬 送されて識別部23を通過し、金種が再び識別 れる。そして、識別部23で金種が識別され 紙幣は、下部ユニット3に搬送されて搬送路3 1を経て金種に応じた紙幣収納庫32に収納され る。また、識別部23で識別不能な紙幣は、下 ユニット3に搬送されて搬送路31を経て紙幣 管庫33に収納される。

 なお、上記出金時において出金紙幣を利 者が入出金口21から取り忘れた場合、ある は上記入金時において返金紙幣を利用者が 出金口21から取り忘れた場合、当該紙幣は、 入出機構29および繰込部24を介して搬送路22に 繰り込まれ、識別部23で金種や真偽などを再 識別されて第一回収部26に回収される。

 以下、本発明に係るシャッタ装置の詳細 ついて図を参照して説明する。図2は本発明 に係るシャッタ装置を示す概略側断面図であ る。

 図2に示すように入出金口21は、上述した 幣処理装置1において上部ユニット2の筐体20 の前壁に設けてある。この入出金口21は、筐 20の前側(F)上方に向けて斜めに貫通して形 してある。

 入出金口21を設けた筐体20の内部には、フ レーム部材4が収容してある。フレーム部材4 、本発明に係るシャッタ装置と共に、上部 ニット2を構成する搬送路22、識別部23、繰 部24、一時保留部25、第一回収部26、第二回 部27、一時集積部28および入出機構29を支持 るものである。このフレーム部材4は、両側 に側板41を有し、各側板41の前端に掛け渡っ て前板42が設けてある。前板42は、その前面42 1が、入出金口21を形成した筐体20の前壁の内 211に合わさるように配置してある。また前 42には、入出金口21に対応した位置で、入出 金口21よりも大きく開口して形成された開口 422が設けてある。

 上記フレーム部材4の前板42の後面423には 壁部材5が設けてある。壁部材5には、取引 51が設けてある。取引口51は、壁部材5の前後 方向に貫通し、かつ前側上方に向けて斜めに 形成してある。取引口51の前側の開口縁は、 板42の開口部422の内周縁に沿い、前板42の前 面421と面一になるように形成してある。そし て、取引口51は、筐体20に設けた入出金口21と ほぼ同じ大きさおよび形状を成し、当該入出 金口21に合致して連通するように設けてある また、壁部材5の後面である内壁面52は、後 (R)に向けて凹むように側面視で円弧状に形 してある。この内壁面52には、ゴム材等の 性体からなるパッキン部材53が、取引口51の 口縁に沿って配置してある。

 本発明に係るシャッタ装置は、上記フレ ム部材4に設けてあって、壁部材5に形成し 取引口51に対してシャッタ部材6を開閉する 様で移動させるシャッタ開閉機構7と、当該 ャッタ開閉機構7を動作させる駆動機構8と 備えている。

 シャッタ部材6は、フレーム部材4の両側 41の間に配置してあり、取引口51の開口を覆 に十分な大きさを有した板材によって形成 てある。シャッタ部材6は、壁部材5の内壁 52に向く外面61が、当該内壁面52に合わさる うに円弧状に形成してある。なお、シャッ 部材6の外面61の形状は、上記円弧状に限定 れず、壁部材5の内壁面52に外面61が合わさる ように形成されていればよく、例えば壁部材 5の内壁面52が平坦状に形成されている場合に は、該内壁面52の形状に合わさるようにシャ タ部材6の外面61を平坦状に形成すればよい

 シャッタ開閉機構7は、シャッタ部材6を 部材5における内壁面52に沿って上下方向に ライド移動させるためのものであり、支持 材71、リンク部材72およびレバー部材73を有 ている。

 支持部材71は、シャッタ部材6を支持する のである。支持部材71は、板材によって形 してあり、フレーム部材4の側板41に沿うよ にシャッタ部材6の両側部から後側に延在し 設けてある。支持部材71の延在端には、軸 711が設けてある。軸孔711は、シャッタ部材6 外面61の円弧の中心となる位置で支持部材71 に貫通して形成してある。この軸孔711には、 フレーム部材4の側板41に固定された軸部材74 貫挿される。軸部材74は、その軸心が壁部 5における内壁面52の円弧状の中心に位置す ように設けてある。すなわち、支持部材71を 介してシャッタ部材6は、その外面61が内壁面 52の円弧状に沿いつつ、軸部材74の軸心周り 回転移動するように支持されている。また 軸孔711は、シャッタ部材6における外面61の 弧の径に沿う長孔として形成してある。す わち、支持部材71を介してシャッタ部材6は その外面61が内壁面52に対して近接離反移動 るように支持されている。

 リンク部材72は、長手状に形成され、そ 一端にピン部材721を有している。ピン部材72 1は、支持部材71に設けた支持孔712に貫挿して ある。支持孔712は、上記軸孔711と同様に、シ ャッタ部材6における外面61の円弧の径に沿う 長孔として支持部材71に貫通して形成してあ 。また、リンク部材72の他端は、支軸722を してレバー部材73の先端に連結してある。レ バー部材73は、その基端が後述する駆動機構8 の出力軸82に固定してある。レバー部材73は 出力軸82の軸心周りの回転に伴って、当該軸 心周りに回転移動し、リンク部材72を移動さ る。

 また、シャッタ開閉機構7は、スライド移 動機構部および押圧移動機構部を備えている 。スライド移動機構部は、フレーム部材4の 板41に設けたスライド移動案内溝76を有した のである。スライド移動案内溝76は、上記 部材74の軸心を中心として円弧状に延在して 側板41に貫通して形成された溝孔として形成 てある。スライド移動案内溝76には、シャ タ部材6を支持する支持部材71に貫挿された ン部材721が貫挿してある。これにより、ス イド移動機構部は、シャッタ部材6に係合し ピン部材721を、スライド移動案内溝76の円 状の延在方向に沿って移動可能に案内する とにより、シャッタ部材6を壁部材5の内壁面 52に沿ってスライド移動させる。また、押圧 動機構部は、フレーム部材4の側板41に設け 押圧移動案内溝77を有したものである。押 移動案内溝77は、前後方向に延在して側板41 貫通して形成された溝孔として形成してあ 。この押圧移動案内溝77は、その後端がス イド移動案内溝76の下端に連通して設けてあ る。押圧移動案内溝77には、シャッタ部材6を 支持する支持部材71に貫挿されたピン部材721 貫挿される。これにより、押圧移動機構部 、シャッタ部材6に係合したピン部材721を、 押圧移動案内溝77の前後方向の延在方向に沿 て移動可能に案内することにより、シャッ 部材6を壁部材5の内壁面52に対して近接離反 可能に移動させる。

 また、ピン部材721と支持部材71との間に 、引張バネ75が設けてある。この引張バネ75 、ピン部材721と支持部材71との間に引張力 加えるためのものである。

 上記シャッタ開閉機構7に係り、取引口51 対してシャッタ部材6を開閉する動作につい て図2~図4を参照して説明する。図3および図4 シャッタ開閉機構の動作を示す概略側断面 である。なお、図2は取引口51に対してシャ タ部材6を開放した状態を示し、図3はシャ タ部材の移動途中を示し、図4は取引口51に してシャッタ部材6を閉塞した状態を示して る。

 図2に示すシャッタ部材6の開放状態では リンク部材72に設けたピン部材721がスライド 移動案内溝76の上端に位置している。ピン部 721は、上述したようにスライド移動案内溝7 6と支持孔712とに貫挿してある。ピン部材721 、スライド移動案内溝76によってその位置が 規定され、この位置において支持孔712の後端 に係合することにより、支持部材71を支持孔7 12および軸孔711を介して後側に移動させる。 のため、シャッタ部材6は、外面61が壁部材5 の内壁面52に対して離反するように支持され 。

 図2に示すシャッタ部材6の開放状態から シャッタ部材6を閉塞状態に移動する場合に 、出力軸82を時計回り方向に回転させる。 れにより、図3に示すようにレバー部材73が 力軸82の軸心周りに時計回りに回転移動する 。すると、レバー部材73の回転移動に伴って ンク部材72が移動し、ピン部材721がスライ 移動案内溝76に沿って案内されて下方に移動 する。このピン部材721の移動に際して支持部 材71は、ピン部材721と支持孔712との係合によ て下方に移動する。シャッタ部材6は、支持 部材71の下方への移動に伴い、外面61が壁部 5の内壁面52に対して離反したままの状態で 方にスライド移動する。このシャッタ部材6 スライド移動は、ピン部材721がスライド移 案内溝76の下端に移動するまで続く。そし 、ピン部材721がスライド移動案内溝76の下端 に移動した状態では、図3に示すようにシャ タ部材6が取引口51を覆う位置にあり、さら 支持部材71の支持孔712が押圧移動案内溝77と 致する位置にある。

 そして、図3に示す状態から、出力軸82を らに時計回り方向に回転させると、図4に示 すようにレバー部材73を介してリンク部材72 移動し、ピン部材721が押圧移動案内溝77に沿 って案内されつつ支持孔712の長手方向に沿っ て前方に移動する。前方に移動したピン部材 721は、支持部材71との間に設けた引張バネ75 引っ張ることにより、支持部材71を支持孔712 および軸孔711を介して前側に移動させる。こ のため、シャッタ部材6は、引張バネ75の引張 力を加えられつつ、外面61が壁部材5の内壁面 52に対して当接する。この結果、シャッタ部 6は、取引口51に対して閉塞した状態になる( 閉塞位置)。このシャッタ部材6の閉塞状態で 、シャッタ部材6の外面61が、取引口51の開 縁に配置したパッキン部材53を押圧しつつ内 壁面52に当接することによって取引口51が密 される。

 一方、図4に示すシャッタ部材6の閉塞状 から、シャッタ部材6を開放状態に移動する 合には、出力軸82を反時計回り方向に回転 せる。これにより、図3に示すようにレバー 材73が出力軸82の軸心周りに反時計回りに回 転移動する。すると、レバー部材73の回転移 に伴ってリンク部材72が移動し、ピン部材72 1が押圧移動案内溝77に沿って案内されつつ支 持孔712の長手方向に沿って後方に移動する。 後方に移動したピン部材721は、支持孔712の後 端に当接し、支持部材71を支持孔712および軸 711を介して後側に移動させる。このため、 ャッタ部材6は、外面61が壁部材5の内壁面52 対して離反するように移動する。

 そして、図3に示す状態から、出力軸82を らに反時計回り方向に回転させると、図2に 示すようにレバー部材73を介してリンク部材7 2が移動し、ピン部材721がスライド移動案内 76に沿って案内されつつ上方に移動する。こ のピン部材721の移動に際して支持部材71は、 ン部材721と支持孔712との係合によって上方 移動する。シャッタ部材6は、支持部材71の 方への移動に伴い、外面61が壁部材5の内壁 52に対して離反したままの状態で、図2に示 ように取引口51を開放する開放状態の位置 スライド移動する(開放位置)。

 ところで、図4に示すように壁部材5の内 面52側である筐体20の内部には、上述した紙 処理装置1の入出機構29が配設してある。入 機構29は、紙幣処理装置1において、入出金 21および取引口51を介して利用者から受け取 った紙幣を繰込部24から搬送路22に繰り込み または一時集積部28に集積した紙幣を取引口 51を介して入出金口21から出金するものであ 。この入出機構29が構成する入出通路291の上 面292と、取引口51の開口下縁511との間には、 容溝Gが設けてある。収容溝Gは、下方に移 したシャッタ部材6の下縁部62を収容可能な きさに形成してある。この収容溝Gには、出 部材9が配設してある。出没部材9は、取引 51の開口下縁511に沿うように側方に延在して 形成してある。出没部材9は、その両側端が 部材91に支持されている。柱部材91は、フレ ム部材4の前端部に配置してあり、収容溝G 内部において上方に延在して設けてあり、 没部材9に貫挿されて当該出没部材9を上下方 向に移動可能に支持している。柱部材91には 圧縮バネ92が巻き付けて設けてある。圧縮 ネ92は、出没部材9を常に上方に移動するよ に付勢力を与えている。柱部材91の上端部に は、圧縮バネ92の付勢力によって上方に移動 た出没部材9の位置を規制する規制部材93が けてある。

 出没部材9は、図4に示すようにシャッタ 材6が閉塞位置にある場合に、下方に移動し シャッタ部材6の下縁部62が当接することに り、圧縮バネ92の付勢力に抗して下方に移 して収容溝Gの内部に没入する。すると、シ ッタ部材6は、収容溝Gへの進入を許容され 下縁部62が取引口51の開口下縁511よりも下方 位置して取引口51を閉塞する。一方、出没 材9は、図2に示すようにシャッタ部材6が開 位置にある場合に、シャッタ部材6の下縁部6 2が離隔することにより、圧縮バネ92の付勢力 によって上方に移動し、規制部材93によって 動した位置が規制される。規制部材93によ て上方への移動位置が規制された出没部材9 、その上面9aによって、取引口51の開口下縁 511と入出通路291の上面292とを連続させる。な お、出没部材9および入出通路291は、相互に 向する端部が櫛歯状に形成され、当該櫛歯 が互いに噛み合うように設けてある。この め、出没部材9と入出通路291との間に通過す 紙幣が入り込むような隙間を無くしている

 上述したシャッタ装置のシャッタ開閉機 7では、シャッタ部材6を取引口51に対して開 閉する場合に、シャッタ部材6の外面61を壁部 材5の内壁面52から離反させつつ内壁面52に沿 ようにしてシャッタ部材6をスライド移動さ せる。そして、シャッタ部材6の閉塞位置で 、壁部材5の内壁面52にシャッタ部材6の外面6 1を押し付けて取引口51を閉塞させる。このた め、シャッタ部材6の閉塞位置において、シ ッタ部材6をスライド移動させるための壁部 5とシャッタ部材6との間の隙間を塞ぐので 内部(壁部材5の内側)に異物が侵入する事態 確実に防止することが可能になる。特に、 幣処理装置1を屋外設置した場合に、取引口5 1からの雨水や結露水、泥水、あるいは昆虫 の異物が侵入する事態を確実に防止するこ が可能である。

 また、シャッタ開閉機構7は、シャッタ部 材6の閉塞位置において、シャッタ部材6の下 部62が取引口51の開口下縁511よりも下方に位 置して取引口51の開口下縁511が塞がれるので 取引口51から内部(壁部材5の内側)に異物が 入する事態を確実に防止することが可能に る。さらに、シャッタ部材6の閉塞位置にお て、シャッタ部材6の外面61が、取引口51の 口縁に配置したパッキン部材53を押圧しつつ 内壁面52に当接して取引口51を密閉するので 取引口51から内部(壁部材5の内側)に異物が侵 入する事態を確実に防止することが可能にな る。

 また、シャッタ開閉機構7は、シャッタ部 材6の開放位置において、取引口51の開口下縁 511と入出通路291の上面292とを連続させるよう に出没部材9を設けたことにより、取引口51と 入出通路291との間での紙幣(物品)の通過を円 に行うことが可能になる。この出没部材9は 、シャッタ部材6の閉塞位置においては、シ ッタ部材6の下縁部62に当接して収容溝Gの内 に没入して移動し、収容溝Gへのシャッタ部 材6の進入を許容するため、シャッタ部材6の 縁部62を取引口51の開口下縁511よりも下方に 位置させることが可能になる。

 次に、駆動機構8は、シャッタ開閉機構7 動作させるためのものであり、図5に示すよ に駆動手段としての電動モータ81を有して る。電動モータ81は、正逆回転可能に構成し てある。電動モータ81の駆動力(トルク)は、 バー部材73が固定された出力軸82に対して駆 力伝達手段83を介して伝達される。駆動力 達手段83は、電動モータ81に設けた駆動歯車8 11に噛み合う第一歯車831、第一歯車831を支持 る軸832に支持された第一プーリ833、第一プ リ833に無端ベルト834を介して連結された第 プーリ835、第二プーリ835を支持する軸836に 持された第二歯車837、および第二歯車837に み合う第三歯車838を有している。そして、 三歯車838には、出力軸82に支持された出力 車821が噛み合っている。

 また、駆動力伝達手段83は、トルクリミ タ84を介在した第一駆動力伝達系と、ワンウ ェイクラッチ85を介在した第二駆動力伝達系 を有している。これらトルクリミッタ84お びワンウェイクラッチ85は、共に出力軸82に 設してあって、当該出力軸82と出力歯車821 に係合して設けてある。トルクリミッタ84は 、出力歯車821から出力軸82に伝達される電動 ータ81の駆動力の閾値が予め設定してある この駆動力の閾値は、例えばトルクリミッ に内装されたスプリング荷重によって設定 きる。トルクリミッタ84は、電動モータ81の 動力が閾値を超えた場合に、出力軸82と出 歯車821との係合を離し、出力歯車821から出 軸82への閾値以上の駆動力の伝達を遮断する ことで駆動力の伝達を制限する。ワンウェイ クラッチ85は、電動モータ81が一方方向に回 した場合にのみ電動モータ81の駆動力を出力 歯車821から出力軸82に伝達する。

 また、図2~図4に示すように出力軸82には 遮光板86が固定してある。遮光板86は、出力 82を回転した場合に、出力軸82の軸心周りの 回転に伴って、当該軸心周りに回転移動する 。そして、シャッタ部材6の開放位置に対応 る遮光板86の移動位置、およびシャッタ部材 6の閉塞位置に対応する遮光板86の移動位置に は、遮光板86を検出する投受光センサ87が設 てある。これにより、投受光センサ87によっ て遮光板86が検出された場合に、シャッタ部 6の開放位置と閉塞位置とが検知できる。駆 動機構8では、投受光センサ87によって遮光板 86を検出するまで電動モータ81を駆動して、 放位置と閉塞位置とにシャッタ部材6を移動 せるようにシャッタ開閉機構7を動作させる 。

 上記駆動機構8は、電動モータ81を一方方 または他方方向に正逆回転することにより この駆動力を駆動力伝達手段83を介して出 軸82に伝達し、出力軸82を図2~図4における時 回り方向または反時計回り方向に回転させ シャッタ開閉機構7を動作させる。そして、 駆動力伝達手段83において、トルクリミッタ8 4は、電動モータ81の正逆回転に際して作用す る。また、ワンウェイクラッチ85は、電動モ タ81が一方方向に回転した場合であって、 ャッタ部材6を閉塞状態(図4参照)から開放状 (図2参照)に移動するために出力軸82を反時 回りに回転させる場合にのみ作用する。

 具体的には、シャッタ部材6を図2に示す 放位置から図4に示す閉塞位置に移動させる 合、駆動機構8は、出力軸82を時計回りに回 させるように電動モータ81を他方方向に回 させ、この駆動力を出力軸82を介してシャッ タ開閉機構7に伝達する。この場合、ワンウ イクラッチ85は、空転して出力歯車821から出 力軸82への駆動力の伝達に関与しない。これ より、ここでの出力歯車821から出力軸82へ 駆動力の伝達には、トルクリミッタ84のみが 関与することになる。そして、シャッタ部材 6を閉塞位置に移動するとき、シャッタ部材6 取引口51との間に手指等の異物を挟んだ場 には、シャッタ開閉機構7に伝達される電動 ータ81の駆動力が、トルクリミッタ84で予め 設定した閾値を超えることになる。この場合 、トルクリミッタ84は、出力歯車821から出力 82への閾値以上の駆動力の伝達を遮断して 達する駆動力に制限を加える。

 一方、シャッタ部材6を図4に示す閉塞位 から図2に示す開放位置に移動させる場合、 動機構8は、出力軸82を反時計回りに回転さ るように電動モータ81を一方方向に回転さ 、この駆動力を出力軸82を介してシャッタ開 閉機構7に伝達する。この場合、ワンウェイ ラッチ85は、出力歯車821から出力軸82への駆 力の伝達に関与することになる。そして、 ャッタ部材6を開放位置に移動するとき、例 えば雨水や結露水が取引口51の部位で凍結し シャッタ部材6と取引口51との間が強固に結 された場合には、シャッタ部材6の開放を阻 害する外力が生じる。そして、シャッタ開閉 機構7に伝達される電動モータ81の駆動力が、 トルクリミッタ84で予め設定した閾値を超え ことになる。しかし、ワンウェイクラッチ8 5が駆動力の伝達に関与しているので、トル リミッタ84を作用させずに駆動力の制限を解 除して出力歯車821から出力軸82に駆動力を伝 する。

 上述したシャッタ装置の駆動機構8では、 シャッタ部材6を閉塞する場合に、トルクリ ッタ84によってシャッタ開閉機構7に伝達さ る電動モータ81の駆動力を予め設定した閾値 以下に制限するため、シャッタ部材6と取引 51との間に異物を挟んで閾値以上の駆動力が 生じても当該駆動力を遮断するので、異物に 大きな駆動力が加わる事態を防止することが 可能になる。しかも、駆動機構8は、シャッ 部材6を開放する場合に、ワンウェイクラッ 85によって電動モータ81の駆動力を制限する ことなくシャッタ開閉機構7に伝達するため シャッタ部材6の開放を阻害する外力が生じ も、シャッタ部材6の開放移動を確実に行う ことが可能である。

 また、駆動機構8は、トルクリミッタ84と ンウェイクラッチ85とを、同一の出力軸82に 配設してあるため、駆動力伝達手段83におい 、トルクリミッタ84を介在した第一駆動力 達係と、ワンウェイクラッチ85を介在した第 二駆動力伝達系とが一系統に集約して構成さ れる。この結果、シャッタ開閉機構7に駆動 を伝達する駆動力伝達手段83の大型化を防ぐ ことが可能になる。

 なお、上述したシャッタ装置において、 動力伝達手段83は、トルクリミッタ84および ワンウェイクラッチ85を備えた構成に限定さ るものではない。例えば、図6に示すように 、駆動機構8″は、駆動手段としてのアクチ エータ81″を有している。シャッタ部材6″ 、アクチュエータ81″の作動杆811″の進退に よって取引口51″を開閉するようにスライド る。この駆動機構8″において、駆動力伝達 手段83″は、バネ部材84″と当接部材85″とを 有している。バネ部材84″は、シャッタ部材6 ″と作動杆811″とを連結するものである。ま た、当接部材85″は、シャッタ部材6″に設け てあり、シャッタ部材6″の開放時にアクチ エータ81″の作動杆811″が当接するものであ る。

 そして、図6(a)に示すシャッタ部材6″の 塞位置において、シャッタ部材6″を図6(b)に 示す開放位置に移動させる場合には、アクチ ュエータ81″の作動杆811″を進出させ、この 動杆811″が当接部材85″に当接することで シャッタ部材6″が開放位置に移動する。一 、図6(b)に示す開放位置から図6(a)に示す閉 位置にシャッタ部材6″を移動させる場合に 、図6(c)に示すようにアクチュエータ81″の 動杆811″を退避させ、この作動杆811″がバ 部材84″を介してシャッタ部材6″を引くこ によりシャッタ部材6″が閉塞位置に移動す る。

 駆動機構8″では、シャッタ部材6″の閉 時に、シャッタ部材6″がバネ部材84″を介 て引かれて移動する。これにより、シャッ 部材6″と取引口51″との間に異物を挟んで 、バネ部材84″が伸びることでシャッタ部材 6″への駆動力の伝達を制限するため、異物 大きな駆動力が加わる事態を防止すること 可能になる。しかも、シャッタ部材6″の開 時に、アクチュエータ81″の作動杆811″が 接部材85″に直接当接してシャッタ部材6″ 移動させるので、シャッタ部材6の開放を阻 する外力が生じても、シャッタ部材6の開放 移動を確実に行うことが可能である。このよ うに、駆動力伝達手段は、トルクリミッタ84 よびワンウェイクラッチ85を備えた構成に 定されるものではない。

 以上のように、本発明に係る取引口のシ ッタ装置は、例えば現金処理装置などにお て現金の取引を行う取引口を開閉するため 有用であり、特に、シャッタ部材の開放移 を確実に行う一方で、シャッタ部材と取引 との間に異物を挟んだ場合にはこれに大き 駆動力が加わる事態を防止することのでき シャッタ装置を提供することに適している