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Patent Searching and Data


Title:
SHUTTLECOCK
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/174854
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a shuttlecock 1 comprising a base part 2 and a plurality of artificial feathers 10 that are arranged on the base part 2 in an annular shape, wherein the artificial feathers 10 each have a feather part 12 and a rachis part 14 that supports the feather part 12. When a counterclockwise rotation direction around the central axis of the shuttlecock is set as a rotation direction as seen from an opposite side to the base part 2, a virtual straight line M connecting a downstream-side end in the rotation direction of the feather part 12 and a central portion of the rachis part 14 is located outside a virtual straight line N connecting an upstream-side end in the rotation direction of the feather part 12 and the central portion of the rachis part 14 on a downstream side from the rachis part 14 in the rotation direction.

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WO/2017/213039SHUTTLECOCK
WO/2009/088011SHUTTLECOCK FOR BADMINTON
WO/2019/174511BADMINTON
Inventors:
SAKAGUCHI TAKUMI (JP)
MAEDA SHOGO (JP)
Application Number:
PCT/JP2019/050567
Publication Date:
September 03, 2020
Filing Date:
December 24, 2019
Export Citation:
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Assignee:
YONEX KK (JP)
International Classes:
A63B67/19
Foreign References:
JP2011239810A2011-12-01
JP2014158603A2014-09-04
US2830817A1958-04-15
JP2008206970A2008-09-11
Other References:
See also references of EP 3932500A4
Attorney, Agent or Firm:
ISSHIKI & CO. (JP)
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Claims:
\¥02020/174854 17 卩(:171?2019/050567

請求の範囲

[請求項 1 ] ベース部と、

前記べース部に円環状に配置された複数の人工羽根と、

を備えたシャトルコックであって、

前記人工羽根は、 羽部と、 前記羽部を支持する羽軸部とを有し、 前記べース部とは反対側から見て、 前記シャトルコックの中心軸を 中心とした反時計回り方向を回転方向としたとき、 前記羽部の前記回転方向の下流側端と前記羽軸部の中心部とを結ぶ 第 1仮想直線が、 前記羽軸部よりも前記回転方向の下流側において、 前記羽部の前記回転方向の上流側端と前記羽軸部の前記中心部とを結 ぶ第 2仮想直線よりも外側にある、

ことを特徴とするシャトルコック。

[請求項 2] 請求項 1 に記載のシャトルコックであって、

前記羽部は、 前記羽部の前記回転方向の下流側端と前記羽軸部との 間に、 前記第 2仮想直線に対して外側に傾斜した傾斜部を有し、 前記羽軸部の軸方向の延長上から前記羽部を見たとき、 前記傾斜部 の長さは、 前記羽部の前記回転方向の下流側端から前記羽軸部までの 長さの半分よりも長い、

ことを特徴とするシャトルコック。

[請求項 3] 請求項 1又は 2に記載のシャトルコックであって、

前記羽部は、 前記羽軸部よりも前記回転方向の上流側に、 隣の前記 羽部の内側と重なる重なり部を有し、

前記羽部は、 前記重なり部において隣の前記羽部と当接している、 ことを特徴とするシャトルコック。

[請求項 4] 請求項 1又は 2に記載のシャトルコックであって、

前記羽部は、 前記羽軸部よりも前記回転方向の上流側に、 隣の前記 羽部の内側と重なる重なり部を有し、

前記羽部は、 前記重なり部において隣の前記羽部と当接していない \¥02020/174854 18 卩(:171?2019/050567

ことを特徴とするシャトルコック。

[請求項 5] ベース部と、

前記べース部に円環状に配置された複数の人工羽根と、

を備えたシャトルコックであって、

前記人工羽根は、 羽部と、 前記羽部を支持する羽軸部とを有し、 前記べース部とは反対側から見て、 前記シャトルコックの中心軸を 中心とした反時計回り方向を回転方向としたとき、 前記羽部は、 当該羽部の前記回転方向の下流側端と、 前記羽軸部と 重なる位置との間に、 外面から外側に突出する突出部を有する、 ことを特徴とするシャトルコック。

Description:
\¥0 2020/174854 1 卩(:17 2019/050567 明 細 書

発明の名称 : シャトルコック

技術分野

[0001 ] 本発明は、 人工羽根を用いたシャトルコックに関する。

背景技術

[0002] バドミントン用シャトルコックには、 羽根 (はね) に水鳥の羽毛 (天然羽 毛) を用いたもの (天然シャトルコック) と、 ナイロン樹脂などにより人工 的に製造された人工羽根を用いたもの (人エシャトルコック) とがある。

[0003] 周知のごとく、 天然シャトルコックは、 ガチョウやアヒルなどの天然羽毛 を 1 6本程度使用し、 各羽毛の羽軸の末端を、 皮で覆ったコルクなどからな る半球状の台 (ベース部) に植設した構造である。 そして、 天然シャトルコ ックに使用されている羽根は、 比重が小さく、 極めて軽量であることが特徴 である。 羽毛は、 剛性が高く、 天然シャトルコックは、 独特の飛行性能と心 地よい打球感が得られる。

[0004] —方、 人エシャトルコックとして、 環状に一体成形された樹脂製の羽根を 備えたものがよく知られているが、 この人エシャトルコックは、 天然シャト ルコックのように羽根が 1本ずつ独立して動かないため、 天然シャトルコッ クと同様の飛行性能を得ることが難しい。

[0005] そこで、 以下の特許文献 1 に記載されているように、 羽毛を摸した人工羽 根が提案されている。 すなわち、 羽部と羽部を支持する羽軸部とを備えた人 エ羽根を有するシャトルコックが提案されて いる。

先行技術文献

特許文献

[0006] 特許文献 1 :特開 2 0 0 8— 2 0 6 9 7 0号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0007] 上述したような人工羽根を有するシャトルコ ック (人エシャトルコック) \¥02020/174854 2 卩(:171?2019/050567

においても、 天然シャトルコックと比べて飛行安定性が劣 る。 主な理由とし ては、 人工羽根が天然の羽毛よりも密度が高くて重 いことと、 天然シャトル コックと同等の空力特性を発揮できないこと が挙げられる。

[0008] 人工羽根を軽量化する場合、 軸 (羽軸部) を軽量化するとスマッシュなど の強い打撃に対して剛性が不足するおそれが ある。 一方、 羽部の面積を小さ くすると空力特性がさらに悪化してしまう。

[0009] 仮に、 人エシャトルコック全体の重量を天然シャト ルコックの重量と同じ にしても、 重心の位置が天然シャトルコックと異なるた め、 姿勢が崩れた時 に安定性が悪い (正しい姿勢になるまでに時間がかかる) 。 特に、 バドミン トンの打球法として知られる 「ヘアピンショッ ト」 において、 天然シャトル コックとの姿勢安定性の差が顕著になる。 ヘアピンショッ トとは、 シャトル コックを浮遊させるように打球することで、 独特の飛行軌道を描かせる打球 法である。 ヘアピンショッ トの際には、 シャトルコックは姿勢を大きく崩す ことになる。

[0010] 本発明は、 かかる事情に鑑みてなされたものであり、 その目的とするとこ ろは、 姿勢を大きく崩すショッ トに対して空力特性の向上を図ることのでき るシャトルコックを提供することにある。

課題を解決するための手段

[001 1 ] 上記目的を達成するための主たる発明は、 ベース部と、 前記べース部に円 環状に配置された複数の人工羽根と、 を備えたシャトルコックであって、 前 記人工羽根は、 羽部と、 前記羽部を支持する羽軸部とを有し、 前記羽部は、 前記羽軸部の軸方向と直交する幅方向の一方 側に、 隣の前記羽部の内側と重 なる重なり部を有し、 且つ、 前記羽軸部よりも前記幅方向の他方側に、 前記 重なり部の面を基準として、 外側に傾いた傾斜部を有する、 ことを特徴とす るシャトルコックである。

[0012] 本発明の他の特徴については、 本明細書及び添付図面の記載により明らか にする。

発明の効果 \¥02020/174854 3 卩(:171?2019/050567

[0013] 本発明のシャトルコックによれば、 姿勢を大きく崩すショッ トに対して空 力特性の向上を図ることのできるシャトルコ ックを提供することが可能であ る。

図面の簡単な説明

[0014] [図 1]ベース部 2の側から見た人エシャトルコック 1 0 0 (比較例) の斜視図 である。

[図 2]人工羽根 1 1 0の側から見た人エシャトルコック 1 0 0 (比較例) の斜 視図である。

[図 3]図 3八は、 比較例の人工羽根 1 1 0の斜視図である。 図 3巳は、 人工羽 根 1 1 0を上から見た概略図である。

[図 4]比較例の人エシャトルコック 1 0 0に配置された複数の人工羽根 1 1 0 を上から見た概略図である。

[図 5]第 1実施形態の人工羽根 1 0を上から見た概略図である。

[図 6]第 1実施形態の人エシャトルコック 1 に配置された複数の人工羽根 1 0 を上から見た概略図である。

[図 7]人エシャトルコック 1の抗力の評価結果を示す図である。

[図 8]人エシャトルコック 1のピッチングモーメントの評価結果を示す であ る。

[図 9]効果確認テストの評価結果を示す図であ 。

[図 10]図 1 〇八は、 第 1変形例の人工羽根 1 0 3を上から見た概略図である 。 図 1 〇巳は、 人エシャトルコック 1 に配置された複数の人工羽根 1 を 上から見た概略図である。

[図 1 1]第 2変形例の人工羽根 1 0匕を上から見た概略図である。

[図 12]第 3変形例の人工羽根 1 0〇を上から見た概略図である。

[図 13]第 4変形例の人工羽根 1 0 を上から見た概略図である。

[図 14]第 2実施形態の人工羽根 1 0 を上から見た概略図である。

発明を実施するための形態

[0015] = = =概要 = = = \¥02020/174854 4 卩(:171?2019/050567

本明細書及び図面の記載により、 少なくとも、 以下の事項が明らかとなる

[0016] ベース部と、 前記べース部に円環状に配置された複数の人 工羽根と、 を備 えたシャトルコックであって、 前記人工羽根は、 羽部と、 前記羽部を支持す る羽軸部とを有し、 前記べース部とは反対側から見て、 前記シャトルコック の中心軸を中心とした反時計回り方向を回転 方向としたとき、 前記羽部の前 記回転方向の下流側端と前記羽軸部の中心部 とを結ぶ第 1仮想直線が、 前記 羽軸部よりも前記回転方向の下流側において 、 前記羽部の前記回転方向の上 流側端と前記羽軸部の前記中心部とを結ぶ第 2仮想直線よりも外側にあるこ とを特徴とするシャトルコックが明らかとな る。

このようなシャトルコックによれば、 高迎角 (姿勢が崩れたとき) の投影 面積が大きくなり、 抗力やピッチングモーメントを高めることが できる。 こ れにより、 姿勢を大きく崩すショッ ト (ヘアピンショッ ト) に対して空力特 性の向上を図ることができる。

[0017] かかるシャトルコックであって、 前記羽部は、 前記羽部の前記回転方向の 下流側端と前記羽軸部との間に、 前記第 2仮想直線に対して外側に傾斜した 傾斜部を有し、 前記羽軸部の軸方向の延長上から前記羽部を 見たとき、 前記 傾斜部の長さは、 前記羽部の前記回転方向の下流側端から前記 羽軸部までの 長さの半分よりも長いことが望ましい。

このようなシャトルコックによれば、 投影面積がより大きくなるので、 よ り空力特性の向上を図ることができる。

[0018] かかるシャトルコックであって、 前記羽部は、 前記羽軸部よりも前記回転 方向の上流側に、 隣の前記羽部の内側と重なる重なり部を有し 、 前記羽部は 、 前記重なり部において隣の前記羽部と当接し ていてもよい。

このようなシャトルコックによれば、 通常飛行時 (低迎角時) の中心軸周 りの回転運動を抑えやすくすることができる 。

[0019] かかるシャトルコックであって、 前記羽部は、 前記羽軸部よりも前記回転 方向の上流側に、 隣の前記羽部の内側と重なる重なり部を有し 、 前記羽部は \¥02020/174854 5 卩(:171?2019/050567

、 前記重なり部において隣の前記羽部と当接し ていなくてもよい。

このようなシャトルコックによれば、 傾斜部の傾き角を大きくできる (投 影面積を大きくできる) 。

[0020] また、 ベース部と、 前記べース部に円環状に配置された複数の人 工羽根と 、 を備えたシャトルコックであって、 前記人工羽根は、 羽部と、 前記羽部を 支持する羽軸部とを有し、 前記べース部とは反対側から見て、 前記シャトル コックの中心軸を中心とした反時計回り方向 を回転方向としたとき、 前記羽 部は、 当該羽部の前記回転方向の下流側端と、 前記羽軸部と重なる位置との 間に、 外面から外側に突出する突出部を有すること を特徴とするシャトルコ ックが明らかとなる。

このようなシャトルコックによれば、 姿勢を大きく崩すショッ ト (ヘアピ ンショッ ト) に対して空力特性の向上を図ることができる 。

[0021 ] = = =第 1実施形態 = = =

本実施形態の人エシャトルコック 1 について説明する前に、 まず比較例に ついて説明する。

[0022] <人エシャトルコックの基本構造 (比較例) >

図 1及び図 2は、 比較例の人工羽根 1 1 0を備えた人エシャトルコック 1 0 0の基本構造を説明するための外観図である 図 1は、 ベース部 2の側か ら見た人エシャトルコック 1 0 0 (比較例) の斜視図である。 図 2は、 人工 羽根 1 1 0の側から見た人エシャトルコック 1 0 0 (比較例) の斜視図であ る。

[0023] 人エシャトルコック 1 0 0は、 ベース部 2と、 天然羽根を摸した複数の人 エ羽根 1 1 0と、 人工羽根 1 1 0を互いに固定するための紐状部材 3とを備 えている。 ベース部 2は、 例えばコルクの台に薄い皮を覆うことによっ て構 成されている。 ベース部 2の形状は、 直径が の半球状 であり、 平坦面を有する。 この平坦面の円周に沿って円環状に複数の人 工羽 根 1 1 0の根元 (末端) が埋め込まれている。 複数の人工羽根 1 1 0は、 ベ —ス部 2から離れるにしたがって互いの間隔が広く るように配置される。 \¥02020/174854 6 卩(:171?2019/050567

また、 図に示すように、 各人工羽根 1 1 0は、 それぞれ隣の人工羽根 1 1 0 と重なるように配置されている。 これにより、 複数の人工羽根 1 1 0によっ てスカート部 4が形成される。 複数の人工羽根 1 1 0は、 紐状部材 3 (例え ば木綿の糸) によって、 互いに固定されている。

[0024] そして、 人エシャトルコック 1 0 0は、 通常の飛行時 (後述する低迎角時 ) にはシャトルコックの中心軸を中心として、 所定方向 (回転方向) に回転 する。 本実施形態では、 図 2の人工羽根 1 1 0の側 (ベース部 2とは反対側 ) から見て反時計回り方向 (ベース部 2から見て時計回り方向) を回転方向 とする。 なお、 シャトルコックの中心軸とは、 複数の人工羽根 (ここでは人 エ羽根 1 1 0) で形成される円環の中心 (すなわちスカート部 4の中心) と ベース部 2の中心を通る軸である。

[0025] <人工羽根 (比較例) の構造>

図 3八は、 比較例の人工羽根 1 1 0の斜視図であり、 図 3巳は、 人工羽根 1 1 0を上から見た概略図である。 図において、 既に説明した部材について は、 同じ符号を付している。

[0026] 人工羽根 1 1 0は、 羽部 1 2 0と、 羽軸部 1 4を備えている。 羽部 1 2 0 は、 天然羽根の羽弁に相当する部分であり、 羽軸部 1 4は、 天然羽根の羽軸 に相当する部分である。

[0027] 図中では、 羽軸部 1 4の長手に沿って上下方向 (軸方向に相当) が定義さ れており、 羽部 1 2 0のある側を上 (先端) 、 反対側を下 (末端) としてい る。 また、 図中では、 人工羽根 1 1 0をべース部 2に取り付けた状態に基づ いて、 おもてと裏が定義されている。 なお、 おもて裏方向は羽部 1 2 0の法 線方向に相当し、 人工羽根 1 1 〇がべース部 2に円環状に配置された状態に おいて、 おもては外側、 裏は内側に相当する。 また、 図中では、 羽軸部 1 4 から羽部 1 2 0の延びる方向 (上下方向と直交する方向) に沿って左右方向 が定義されている。 左右方向において、 裏側 (内側) からおもて側 (外側) を見た時の右側を 「右」 とし、 左側を 「左」 とする。 なお、 左右方向のこと を幅方向ともいう。 また、 羽軸部 1 4に対して右側は回転方向の上流側に相 \¥02020/174854 7 卩(:171?2019/050567

当し、 左側は回転方向の下流側に相当する。 以下では、 図中で定義された上 下 ·左右 ·おもて裏に従って、 各構成要素を説明することがある。

[0028] 羽部 1 2 0は、 天然羽根の羽弁の形状を摸した部材である。 羽部 1 2 0は 、 例えば不織布や樹脂などによって構成するこ とができる。 不織布を用いる 場合は、 打球時に不織布の繊維がほぐれることを防止 するために表面に強化 皮膜が形成される。 強化皮膜は、 樹脂を塗布することによって形成すること ができ、 例えば、 ディップ法、 スプレー法、 口ールコート法などの種々の塗 布方法が採用される。 なお、 強化皮膜は、 羽部 1 2 0の片面に形成しても良 いし、 両面に形成しても良い。 また、 強化皮膜は、 羽部 1 2 0の全面に形成 しても良いし、 一部分に形成しても良い。 また、 羽部 1 2 0の形状は図の形 状に限定されない (後述の羽部 1 2についても同様) 。 例えば、 楕円形状で あってもよい。

[0029] 羽軸部 1 4は、 天然羽根の羽軸の形状を摸した細長い部材で あり、 羽部 1

2 0を支持する部材である。 羽軸部 1 4は、 羽部 1 2 0の上側の縁から下側 の縁までの領域を支持する羽支持部 1 4 3 と、 羽部 1 2 0から突出した羽柄 部 1 4匕とを有する。 羽柄部 1 4匕は、 天然羽根の羽柄 (うへい:なお、 こ の部位は羽根 (うこん) と称されることもある) に相当する部分である。 羽 軸部 1 4の末端 (羽柄部 1 4匕の下端) は、 ベース部 2に埋め込まれ、 ベー ス部 2に固定されることになる。 一方、 羽軸部 1 4の先端は、 羽部 1 2の上 端と一致している。 なお、 この例では羽軸部 1 4の断面形状は四角形 (矩形 ) であるが、 これには限られず、 他の形状 (円、 楕円、 多角形など) であっ てもよい。

[0030] また、 羽軸部 1 4と羽部 1 2 0は別体であってもよいし、 一体であっても よい。 例えば、 羽軸部 1 4と羽部 1 2 0の材料として樹脂を用いる場合、 金 型を用いた射出成型により羽軸部 1 4と羽部 1 2 0を一体に成型することが できる。 また、 2種類の材料 (樹脂) を用いた射出成型 (2色成型) により 、 羽軸部 1 4と羽部 1 2 0を異なる材料で一体に形成することが可能 ある \¥02020/174854 8 卩(:171?2019/050567

[0031 ] また、 羽支持部 1 4 3のおもて側で羽部 1 2 0が支持されていてもよいし 、 羽支持部 1 4 3 の裏側で羽部 1 2 0が支持されても良い。 また、 羽部 1 2 0を 2枚のシートで構成し、 2枚の羽部 1 2 0が羽支持部 1 4 3 を挟み込む ように構成しても良い。 また、 羽支持部 1 4 3 の内部に羽部 1 2 0が埋設さ れるようにしても良い。

[0032] 図 4は、 比較例の人エシャトルコック 1 0 0に配置された複数の人工羽根

1 1 0を上から見た概略図である。 図に示すように、 複数の羽部 1 2 0は、 それぞれ少しずつ角度を変えながら羽部 1 2 0同士が重なるように配置され ている。 より具体的には、 各々の羽部 1 2 0の右側端部が、 隣の羽部 1 2 0 の左側端部の内側と重なっている。 この右端端部の部位 (隣りの羽部 1 2 0 と重なっている部位) を重なり部 3とする。 また、 この例では羽部 1 2 0 ( 具体的には重なり部 3の端部) が、 隣の羽部 1 2 0と当接している。

[0033] 上述したような人エシャトルコック 1 0 0 (比較例) では、 人工羽根 1 1

0の重量が、 天然羽根と比べて重くなる。 羽軸部 1 4を細く して軽量化する とスマッシュなどの強い打撃に対して剛性が 不足するおそれがあり、 羽部 1 2 0の面積を小さくすると空力特性が悪化する それがある。 仮に、 人エシ ャトルコック 1 0 0の全体の重量を天然シャトルコックに合せ としても、 重心の位置を合わせるのは困難であり、 天然シャトルコックと比べて重心の 位置が後側 (ベース部 2の反対側) になってしまう。 このため、 姿勢が崩れ たときに安定性が悪くなる。

[0034] 特に、 シャトルコックを浮遊させるように打球する ヘアピンショッ トでは 、 姿勢を大きく崩すため、 天然シャトルとの姿勢安定性の差が顕著にな る。

[0035] そこで、 本実施形態では、 姿勢を大きく崩すショッ ト (ヘアピンショッ ト ) に対して空力特性を向上させるようにしてい る。 なお、 以下の説明におい て、 通常飛行 (ベース部 2が進行方向を向いて飛行) に近い姿勢のことを 「 低迎角」 、 進行方向に対して大きく姿勢を崩した状態を 「高迎角」 と呼ぶ。

[0036] <本実施形態の人エシャトルコック 1 >

図 5は、 第 1実施形態の人工羽根 1 0を上から見た概略図である。 また、 \¥02020/174854 9 卩(:171?2019/050567

図 6は、 第 1実施形態の人エシャトルコック 1 に配置された複数の人工羽根 1 〇を上から見た概略図である。 なお、 比較例と同一構成の部分には同一符 号を付し、 説明を省略する。 また、 方向の定義は比較例と同じである。 また 、 羽部 1 2の左端 (回転方向の下流側端) と羽軸部 1 4の中心部とを結ぶ直 線 (一点鎖線) を仮想直線 IV! (第 1仮想直線に相当) とし、 羽部 1 2の右側 端 (回転方向の上流側端) と羽軸部 1 4の中心部とを結ぶ直線 (破線) を仮 想直線 (第 2仮想直線に相当) とする。 なお、 羽軸部 1 4の中心部とは、 羽軸部 1 4の軸中心の部位であり、 例えば、 本実施形態のように羽軸部 1 4 の断面形状が矩形の場合は、 対角線の交点部分である。 また、 例えば、 羽軸 部 1 4の断面形状が楕円の場合は、 長軸と短軸の交点部分である。

[0037] 図 6に示すように、 本実施形態の人エシャトルコック 1は、 複数の人工羽 根 1 〇を備えている。 複数の人工羽根 1 〇は、 比較例の人工羽根 1 1 0と同 様に、 ベース部 2 (ここでは不図示) の平坦面の円周に沿って円環状に配置 されている。

[0038] <人工羽根 1 0の構造>

本実施形態の人エシャトルコック 1の人工羽根 1 0は、 図 5及び図 6に示 すように、 羽部 1 2と羽軸部 1 4を有している。 本実施形態では、 羽部 1 2 の形状が前述の比較例の羽部 1 2 0 (図 3巳参照) と異なっている。

[0039] 羽部 1 2は、 比較例 (図 3八) と同様に羽軸部 1 4によって支持されてい る。

[0040] 羽部 1 2のうち羽軸部 1 4よりも右側の端部は、 比較例と同様に、 隣の羽 咅0 1 2の左側端部の内側と重なっている (重なり部 3) 。

[0041 ] また、 羽部 1 2は、 羽軸部 1 4よりも左側に傾斜部 1 2 3 を有している。

傾斜部 1 2 3 は、 仮想直線 (第 2仮想直線) を基準として、 外側 (おもて 側) に角度 0 (傾き角に相当) 傾いている。 このため、 重なり部 3の幅方向 の長さは、 比較例 (図 4) よりも短くなっている。 また、 図 6に示すように 、 羽部 1 2の右側端 (重なり部 3) が隣の羽部 1 2の左側端 (傾斜部 ) と当接していない。 \¥02020/174854 10 卩(:171?2019/050567

[0042] また、 本実施形態では傾斜部 1 2 3 を設けているため、 仮想直線 IV! (第 1 仮想直線) が、 羽軸部 1 4よりも左側 (回転方向の下流側) において、 仮想 直線 1\1よりも外側 (おもて側) にある。

[0043] このような形状にすることにより、 本実施形態の人エシャトルコック 1で は、 比較例の人エシャトルコック 1 0 0と比べて、 高迎角の時の投影面積が 大きくなる。 なお、 投影面積とは、 3次元の物体を 2次元に投影した時に出 来る 「影」 の面積 (ここではシャトルを横から見た時の面積) のことである 。 これにより、 人エシャトルコック 1は、 後述するように、 高迎角の時の空 気抵抗 (抗力) が大きくなるので、 比較例 (人エシャトルコック 1 0 0) と 比べて、 姿勢を崩したときの不安定な挙動 (ふらつき等) を抑制でき、 姿勢 が安定しやすくなる。

[0044] <人エシャトルコック 1の特性評価>

本実施形態では人エシャトルコック 1 についての基本的な空力特性のうち 、 抗力とピッチングモーメントについて評価を 行った。

[0045] 抗力は、 気流の中に置かれたシャトルコックに働く力 のうち、 気流の向き に平行な成分 (分力) である。 なお、 気流の向きに垂直な成分 (分力) を揚 力という。

[0046] ピッチングモーメントは、 気流の向きとベース部の向きに差異が生じた と き (すなわち、 シャトルコックが気流に対して傾いたとき) に、 姿勢を元に (低迎角に) 戻そうとする力である。 ピッチングモーメントが大きいほど、 姿勢を戻す方向への運動が速くなる。

[0047] 本実施形態では、 羽部 1 2の傾斜部 1 2 3 の屈曲角度 0 (傾き角に相当) の異なる複数 (ここでは 5つ) のサンプル (人エシャトルコック 1) を用い て、 抗力とピッチングモーメントの測定を行った 。 なお、 屈曲角度〇度のサ ンプルは、 比較例の人エシャトルコック 1 0 0に相当する。

[0048] 図 7は、 人エシャトルコック 1の抗力の評価結果を示す図である。 図にお いて、 横軸は屈曲角度 (傾き角) 、 縦軸は屈曲角度 0度のときの抗力を 1 0 0としたときの抗力の比率を示している。 評価については、 通常の風洞試験 \¥02020/174854 11 卩(:171?2019/050567

を行った。 すなわち、 風洞装置の気流中に人エシャトルコック 1 を配置し、 人エシャトルコック 1 に働く抗力を口ードセルにて測定した。 また、 図 7で は、 測定迎角間隔 1 0度の時の迎角〇〜 1 4 0度の測定値総和で比較してい る。

[0049] 図に示すように、 屈曲角度 0が大きいサンプルでは、 抗力も大きくなって いる。 これは、 屈曲角度 0が大きいと、 高迎角の時の投影面積が大きくなり 、 これにより空気抵抗 (抗力) が大きくなるからである。

[0050] 図 8は、 人エシャトルコック 1のピッチングモーメントの評価結果を示す 図である。 図において、 横軸は屈曲角度 (傾き角) 、 縦軸は屈曲角度 0度の ときのピッチングモーメントを 1 0 0としたときのピッチングモーメントの 比率を示している。 ピッチングモーメントの評価方法は、 前述の抗力の場合 と同様である。

[0051 ] 図 8において、 屈曲角度 0が小さい 2サンプルではほとんど差が無いが、 屈曲角度 0が大きくなると、 抗力が増すことにより、 ピッチングモーメント も向上しているといえる。 この結果から、 ピッチングモーメントの向上の効 果が現れる屈曲角度 (変曲点) を算出した。 本実施形態では、 ピッチングモ —メントのほとんど差が無い (屈曲角度 0が小さい) 2点を通る直線と、 効 果があると言える (屈曲角度が大きい) 2点を通る直線との交点を算出した 。 その結果、 効果が現れる屈曲角度は 9 . 6度となった。 なお、 変曲点の算 出方法は、 これには限られない。 例えば、 屈曲角度 0が小さい側と大きい側 でそれぞれサンプル数 (屈曲角度 0の設定数) を増やして、 最小二乗法など を用いて交点 (変曲点) を求めても良い。

[0052] <効果の確認 >

前述の屈曲角度 0が異なる 5つのサンプルを用いて、 効果の確認を行った 。 効果の確認方法としては、 バドミントン経験者 3人によるヘアピンシヨッ 卜の打撃比較を行った。 具体的には、 全 5つのサンプルを一対比較法で評価 して、 点数化した。 なお、 一対比較法とは、 サンプル 2つ (一対) を取り出 し、 良い方に 1点、 同等の場合〇点、 悪い方に一 1点を付ける方法である。 \¥02020/174854 12 卩(:171?2019/050567

そして、 全数総当たりで評価し、 統計的な処理を行った。

[0053] 図 9は、 効果確認テストの評価結果を示す図である。 図において、 横軸は 屈曲角度 0、 縦軸は評価点数を示している。

[0054] 図に示すように、 ピッチングモーメントと近い結果が得られた 。 すなわち 。 屈曲角度 0が小さい 2サンプルはほぼ差が無いが、 屈曲角度 0が大きくな ると評価点数が大きくなった。

[0055] ここでも前述のピッチングモーメントと同様 に、 効果が現れる屈曲角度 ( 変曲点) を算出した。 つまり屈曲角度の小さい 2点を通る直線と、 屈曲角度 の大きい 2点を通る直線の交点を求めた。 その結果、 効果が現れる屈曲角度 (変曲点) は 1 2 . 2度となった。

[0056] 以上の結果より、 本実施形態の人エシャトルコック 1は、 傾斜部 1 2 3の 屈曲角度 0をある程度大きくすることで、 比較例の人エシャトルコック 1 0 0 (屈曲角度〇度) よりも、 抗力やピッチングモーメントを高めることが で きることが確認された。 よって、 本実施形態の人エシャトルコック 1は、 比 較例 (屈曲角度〇度のサンプル) と比べて、 姿勢を大きく崩したときの不安 定な挙動を抑制でき、 姿勢をより安定化させることができる。

[0057] なお、 本実施形態では、 羽部 1 2に重なり部 3が設けられていたが、 重な り部 3は無くてもよい。 つまり、 隣接する羽部 1 2同士が幅方向に重なって いなくても良い (以下の実施形態においても同様である) 。

<第 1変形例>

図 1 〇八は、 第 1変形例の人工羽根 1 0 3を上から見た概略図である。 ま た、 図 1 0巳は、 人エシャトルコック 1 に配置された複数の人工羽根 1 0 3 を上から見た概略図である。

[0058] この第 1変形例の人工羽根 1 0 3では、 羽部 1 2が、 羽軸部 1 4よりも左 側 (回転方向の下流側) の位置にて、 仮想直線 1\1を基準として外側に角度 0 傾斜 (屈曲) している。 すなわち、 羽部 1 2のうち羽軸部 1 4の左側には、 傾斜している部位 (傾斜部 1 2 3) と、 傾斜していない部位 (傾斜部 1 2 3 と羽軸部 1 4との間の部位) がある。 \¥0 2020/174854 13 卩(:171?2019/050567

[0059] なお、 この第 1変形例の場合も、 仮想直線 IV!が、 羽軸部 1 4よりも左側 ( 回転方向の下流側) において、 仮想直線 1\1よりも外側にある。

[0060] このため、 第 1変形例の人エシャトルコック 1 においても、 比較例 (人工 シャトルコック 1 0 0) と比べて投影面積が大きくなる。 よって、 比較例よ りも、 姿勢を安定化させることが出きる。 但し、 図に示すように、 上 (軸方 向の延長上) から羽部 1 2を見たときの傾斜部 1 2 3の長さ !_ 1が、 傾斜し ていない部位の長さ !_ 2よりも長い (換言すると、 傾斜部 1 2 3の長さ 1_ 1 が、 羽部 1 2の左側端 (回転方下流側端) から羽軸部 1 4までの長さの半分 よりも長い) ことが望ましい。 こうすることにより、 逆の場合 (1- 1 よりも 1- 2の方が長い場合) と比べて、 投影面積がより大きくなり、 姿勢をより安 定化させることができる (空力特性の向上を図ることができる) 。

[0061 ] なお、 羽部 1 2の右側端部 (重なり部 3) において、 隣の羽部 1 2と当接 していてもよい。 例えば、 羽部 1 2の大きさを変えて隣の羽部 1 2と当接さ せてもよい。 このように隣接する羽部 1 2同士が当接していると、 通常飛行 時 (低迎角時) の中心軸周りの回転を抑えやすくなる。 一方、 隣の羽部 1 2 と当接しない場合、 屈曲角度 0をより大きくできるので、 投影面積をより大 きくすることが可能である。

[0062] また、 前述の実施形態では、 傾斜部 1 2 3 の屈曲角度 0 (傾き角) を上下 方向 (軸方向) の位置に関わらずに一定としていたが、 これには限られず、 上下方向 (軸方向) の位置に応じて屈曲角度 0が異なっていても良い。 特に 、 上下方向の上側 (先端側) ほど、 傾斜部 1 2 3 の屈曲角度 0が大きくなる ようにすると、 空力特性の向上に効果的である。 また、 この場合、 ベース部 2に近い側では、 屈曲角度 0が小さいことにより、 スカート部 4の内部に入 った気流が外に逃げにくくなる。

<第 2変形例>

図 1 1は、 第 2変形例の人工羽根 1 0匕を上から見た概略図である。

[0063] 図に示すように、 第 2変形例の人工羽根 1 〇匕では、 羽部 1 2のうち羽軸 部 1 4よりも右側 (回転方向の上流側) の部位が平面ではなく、 おもて裏方 \¥02020/174854 14 卩(:171?2019/050567

向に湾曲している。 この第 2変形例の場合も、 傾斜部 1 2 3 が、 仮想直線 を基準として外側に傾斜しており、 仮想直線 IV!が、 羽軸部 1 4よりも左側 ( 回転方向の下流側) において、 仮想直線 1\1よりも外側にある。

[0064] これにより、 前述の実施形態と同様に、 投影面積が大きくなり、 姿勢を安 定化させることができる (空力特性の向上を図ることができる) 。

<第 3変形例>

図 1 2は、 第 3変形例の人工羽根 1 0〇を上から見た概略図である。

[0065] 図に示すように、 第 3変形例の人工羽根 1 0〇では、 羽部 1 2の右側端部 が内側 (裏側) に折れ曲がっている (屈曲している) 。 この第 3変形例の場 合も、 傾斜部 1 2 3 が、 仮想直線 !\!を基準として外側に傾斜しており、 仮想 直線 IV!が、 羽軸部 1 4よりも左側 (回転方向の下流側) において、 仮想直線 1\1よりも外側にある。

[0066] これにより、 前述の実施形態と同様に、 投影面積が大きくなり、 姿勢を安 定化させることができる (空力特性の向上を図ることができる) 。

<第 4変形例>

図 1 3は、 第 4変形例の人工羽根 1 0 を上から見た概略図である。

[0067] 図に示すように、 第 4変形例の人工羽根 1 0 では、 羽軸部 1 4よりも右 側 (回転方向の上流側) で羽部 1 2が外側に屈曲している。 この第 4変形例 の場合も、 傾斜部 1 2 3が、 仮想直線 1\!を基準として外側に傾斜しており、 仮想直線 IV!が、 羽軸部 1 4よりも左側 (回転方向の下流側) において、 仮想 直線 1\1よりも外側にある。

[0068] これにより、 前述の実施形態と同様に、 投影面積が大きくなり、 姿勢を安 定化させることができる (空力特性の向上を図ることができる) 。

[0069] = = =第 2実施形態 = = =

図 1 4は、 第 2実施形態の人エシャトルコック 1の人工羽根 1 0 を上か ら見た概略図である。 ベース部 2 (ここでは不図示) への配置などは前述の 第 1実施形態と同じであるので説明を省略する

[0070] 第 2実施形態の人工羽根 1 0 は、 羽部 1 2 と羽軸部 1 4を備えている \¥02020/174854 15 卩(:171?2019/050567

[0071 ] 羽部 1 2 は、 基部 1 2匕と突出部 1 2〇とを有している。 基部 1 2匕は 、 比較例 (図 3、 図 4) の羽部 1 2 0と同じ部材であり、 羽軸部 1 4によっ て支持されている。 また、 基部 1 2匕の右側端部は、 隣の羽部 1 2 (基部 1 2 13) の内側との重なっている (重なり部 3) 。

[0072] 突出部 1 は、 基部 1 2匕の外面から外側に突出するように設けら て いる。 また、 突出部 1 は、 幅方向 (回転方向) において羽軸部 1 4と重 なる位置に設けられている。

[0073] このように、 第 2実施形態の羽部 1 2 は、 基部 1 2匕の外側に突出部 1

2〇を設けている。 これにより、 第 2実施形態においても、 高迎角の時の投 影面積が大きくなるので、 姿勢を大きく崩したときの不安定な挙動を抑 制で き、 姿勢を安定化させることができる。

[0074] なお、 突出部 1 2〇の形成位置は前述した位置には限られず 羽部 1 2 の左端 (回転方向の下流側端) と羽軸部 1 4との間であればよい。 すなわち 、 羽軸部 1 4よりも左側 (回転方向の下流側) に突出部 1 2〇が設けられて いてもよい。 但し、 本実施形態のように、 幅方向 (回転方向) において羽軸 部 1 4と重なる位置に突出部 1 2〇を設けると、 バランスが良くなり、 羽軸 部 1 4が羽部 1 2 を支持しやすくなる。

[0075] = = =その他 = = =

上記の実施形態は、 本発明の理解を容易にするためのものであり 、 本発明 を限定して解釈するためのものではない。 本発明は、 その趣旨を逸脱するこ となく、 変更、 改良され得ると共に、 本発明にはその等価物が含まれること は言うまでもない。

符号の説明

[0076] 1 人エシャトルコック、

2 ベース部、

3 紐状部材、

4 スカート部、 \¥02020/174854 16 卩(:171?2019/050567

1 0, 1 03, 1 06, 1 0〇, 1 0 , 人工羽根

1 2, 1 2 , 羽部、

1 23 傾斜部、

1 2匕 基部、

1 2〇 突出部、

1 4 羽軸部、

1 43 羽支持部、

1 4匕 羽柄部、

1 00 人エシャトルコック (比較例) 、

1 1 0 人工羽根 (比較例) 、

1 20 羽部 (比較例) 、

3 重なり部

IV! 仮想直線 (第 1仮想直線)

仮想直線 (第 2仮想直線)