SAKAMOTO KOICHI
SUGIMURA TOMOKO
SAKAMOTO KOICHI
JPS63186852A | 1988-08-02 | |||
JPS63227748A | 1988-09-22 | |||
JP2006342400A | 2006-12-21 | |||
JP2006016639A | 2006-01-19 | |||
JPS63192846A | 1988-08-10 | |||
JP2006104506A | 2006-04-20 | |||
JPH05320827A | 1993-12-07 | |||
JPS63140068A | 1988-06-11 | |||
JPS63227748A | 1988-09-22 | |||
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JPS629946A | 1987-01-17 | |||
JPS6299437A | 1987-05-08 | |||
JP2005029888A | 2005-02-03 |
"182nd and 183rd Nishiyama Memorial Technical Lecture", pages: 131 - 134
Sr:0.03~20ppm(「質量ppm」の意味、以下同じ)、Al:1~30ppmおよびSi:0.2~4%(「質量%」の意味、以下同じ)を夫々含有する他、Mgおよび/またはCaを合計で0.5~30ppmの範囲で含むものであることを特徴とする疲労特性に優れたSiキルド鋼線材。 |
Liを0.03~20ppmの範囲で含むものである請求項1に記載のSiキルド鋼線材。 |
C:1.2%以下(0%を含まない)、Mn:0.1~2.0%を夫々含む鋼材からなるものである請求項1または2に記載のSiキルド鋼線材。 |
線材中に存在する酸化物系介在物が、SiO 2 :30~90%、Al 2 O 3 :2~35%、MgO:35%以下(0%を含まない)、CaO:50%以下(0%を含まない),MnO:20%以下(0%を含まない)およびSrO:0.2~15%を夫々含み、且つ(CaO+MgO)の合計含有量が3%以上であることを特徴とする疲労特性に優れたSiキルド鋼線材。 |
線材中に存在する酸化物系介在物が、更にLi 2 O:0.1~20%の範囲で含むものである請求項4に記載のSiキルド鋼線材。 |
C:1.2%以下(0%を含まない)、Si:0.1~4.0%、Mn:0.1~2.0%、Al:0.01%以下(0%を含まない)を夫々含む鋼材からなるものである請求項4または5に記載のSiキルド鋼線材。 |
更に、Cr,Ni,V,Nb,Mo,W,Cu,Ti,Coおよび希土類元素よりなる群から選択される1種以上の元素を含有するものである請求項3または6に記載のSiキルド鋼線材。 |
残部がFeおよび不可避不純物である請求項3、6または7に記載のSiキルド鋼線材。 |
請求項1~8のいずれかに記載のSiキルド鋼線材から得られたものであるばね。 |
本発明は、疲労特性の優れたSiキルド鋼 材およびこの鋼線材から得られるばねに関 るものであり、例えば高強度ばね(特に弁ば )などとしたときに高い疲労特性が発揮でき 、こうした特性が要求される自動車用エンジ ンの弁ばねやクラッチばね、ブレーキばね、 更には懸架ばねやスチールコード等の素材と して有用なものである。
最近、自動車の軽量化や高出力化の要請 高まるにつれて、エンジンやサスペンショ 等に使用される弁ばねや懸架ばね等におい も高応力設計が指向されている。そのため れらのばねには、負荷応力の増大に対応す ため、耐疲労性や耐へたり性に優れたもの 強く望まれている。とりわけ弁ばねについ の疲労強度増大の要請は非常に強く、従来 の中でも疲労強度に優れているとされてい SWOSC-V(JIS G 3566)でも対応が困難になってき いる。
高い疲労強度が要求されるばね用線材で 、線材中に存在する折損起点となる非金属 在物を極力低減することが必要である。こ した観点から、上記の様な用途に用いられ 鋼材としては、上記非金属介在物の存在を 力低減した高清浄鋼が用いられるのが一般 である。また、素材の高強度化が図られる つれて、非金属介在物に起因する断線、疲 折損の危険性が高まることから、その主要 となる非金属介在物の低減・小型化の要求 一段と厳しいものとなっている。
鋼材中における硬質の非金属介在物の低減 小型化を図るという観点から、これまでに 様々な技術が提案されている。例えば非特 文献1には、介在物をガラス質に保つことで 、圧延時に介在物が微細化すること、および CaO-Al 2 O 3 -SiO 2 系の成分でガラスが安定な組成に介在物が存 在することが記載されている。またガラス部 分の変形を促進するために、介在物の融点を 下げることが有効であることが提案されてい る(例えば、特許文献1)。
また特許文献2には、Ca,Mg,(La+Ce)の量を適切 範囲に制御しつつ鋼材の化学成分組成を適 に調整し、且つ鋼中の非金属介在物の平均 組成の構成比(SiO 2 ,MnO,Al 2 O 3 ,MgOおよびCaOの構成比)を適切な範囲とするこ によって、疲労特性に優れたばね鋼が得ら ることが示されている。
一方、特許文献3には、C,Si,Mn,Cr等の基本 分を制御すると共に、Ca,Mg,Ba,Srのうちの1種 上を0.0005~0.005%の範囲で含有させ、且つ非金 介在物の大きさを20μm以下とすること等に って、優れた「へたり特性」を発揮させた 強度ばね用線材が提案されている。
これまで提案されている各種従来技術では 介在物組成を低融点領域に制御して、微細 を図ることを目指すことが中心となってい 。例えばCaO-Al 2 O 3 -SiO 2 三成分系介在物では、一般的に知られている 三元系状態図において、三成分が或る組成範 囲に低融点領域が存在することが知られてい るが、いずれかの成分が高くなるような組成 では、融点が高くなって線材の疲労強度が低 下することになる。こうした傾向は、MgO-Al 2 O 3 -SiO 2 三成分系介在物の場合であっても同様である 。
上記各種技術では、疲労特性等の特性を めるための方向性は示されている。しかし がら、熱間加工時の加熱時間や温度におい は、例えば非特許文献1に示されたような組 成に制御するだけでは、必ずしも完全なガラ ス状態を保つことはできず、結晶が生成する ことがある。また、近年の更なる鋼疲労強度 化のニーズに対応するためには、ガラス部の 変形もより促進する必要がある。
更に、鋼の高強度化に伴って、鋼の成分は Si化しており、従来知られているCaO-Al 2 O 3 -SiO 2 系での目標組成へのピンポイント制御の難度 は高くなる傾向にあり、例えば特許文献4に されているように、トータルだけでなく、 存成分を制御するなど、高度な制御が必要 なっている。
また、介在物を無害化(疲労に対して)する めの技術としては、介在物組成を制御する 術が開示されている。例えば非特許文献1に 、弁ばね用鋼では、融点が1400~1500℃程度よ も低いCaO-Al 2 O 3 -SiO 2 三成分系介在物に制御すると、疲労破壊の起 点とはならず疲労特性が向上することが開示 されている。
また特許文献5には、圧延鋼材のL断面にお て、長さ(l)と幅(d)の比が1/d≦5の非金属介在 の平均組成が、SiO 2 :20~60%、MnO:10~80%に、CaO:50%以下、MgO:15%以下の 方または両方を含むことによって、冷間加 性と疲労特性に優れた清浄度鋼が得られる とが示されている。
特許文献6には、圧延鋼材のL断面において 長さ(l)と幅(d)の比が1/d≦5の非金属介在物の 均組成が、SiO 2 :35~75%、Al 2 O 3 :30%以下、CaO:50%以下、MgO:25%以下からなるもの とすることによって、冷間加工性と疲労特性 に優れた清浄度鋼が得られることが示されて いる。
特許文献2には、介在物中のSiO 2 :25~75%、Al 2 O 3 :35%以下、CaO:50%以下、MgO:40%以下の一方あるい は両方含み、MnO:60%以下に制御することで、 労強度が向上することが開示されている。
特許文献1には、介在物のうち最も融点の 高いものの融点を1500℃以下に制御すること 、疲労強度が向上することが開示されてい 。
また特殊な成分を用いた技術では、特許文 7のLi 2 O組成への介在物制御や、特許文献3の鋼材中 Ba,Sr,Ca,Mgを含有させるものがある。
これらの従来技術では、熱延時の介在物の 形を促進するため、ガラス化しやすい組成 制御することや、更に変形を促進するため 在物を低融点組成に制御することが記載さ ている。また、具体的な介在物組成として 、ガラスの安定なSiO 2 系複合酸化物系が示されている。
しかし、上記の従来の方法だけでは、今後 更なる高疲労特性化のニーズに対応できな 。また、変形をより促進するために、介在 を更に低融点化させようとして、従来多数 告されているSiO 2 -Al 2 O 3 -CaO-MgO-MnO等の系で、格段の低融点化をねらっ ても、これ以上は困難なレベルに達している 。
また上記特許文献3では、Ba,Ca,Mg,Sr等の利 に言及しているが、これらの低融点化効果 みに着目し、また各々の成分の差異や複合 の効果を活用できておらず、その結果現在 高い要求に耐え得る疲労強度を実現できな 技術となっている。
尚、非金属介在物のうち、Al 2
O 3
を多く含むものでは、低融点介在物を得るこ
とが困難であることから、こうした線材を得
るための鋼材は、Alキルド鋼ではなく、Siを
いて脱酸する所謂「Siキルド鋼」を素材とし
た線材が用いられるのが一般的である。
本発明はこうした状況の下になされたも であって、その目的は、介在物の全体を低 点にして変形し易くすることで、又は、介 物を低融点で変形し易くすることで、疲労 性に優れたばね等を得るためのSiキルド鋼 材、およびこうした鋼線材から得られる疲 特性に優れたばねを提供することにある。
このような状況下において、本発明者ら 、Sr,Si,Al,Mg,Caの濃度をバランス良く制御す ことによって、溶鋼中の介在物を適切な組 に制御し、なおかつ鋳造時にも有害な介在 の生成を防止できることを見出した。
一般論としては、酸化物の複合化による低 点化は考え得ることである。しかしながら 鋼中介在物として制御できる限られた成分 よって、Siキルド鋼の介在物融点を低下さ 、しかもガラスを安定に保つことは容易で なく、具体的な手段はこれまで実現できて なかった。これに対して、本発明者らは、Sr ,Si,Al,Mg,Caを最適なバランスで制御することで それを実現したのである。特に、従来類似と 考えられていたSr,Ca,Mgのなかでも、Sr,(Mg+Ca)を 夫々制御すること、およびいずれも含有させ ることが重要である。なおかつ、SiO 2 系のガラスの安定性に対して複雑な影響を発 現するAlを適切に制御することによって、著 く疲労強度を向上させることが可能となっ のである。
即ち、上記目的を達成し得た本発明のSi ルド鋼線材の第一の態様は、Sr:0.02~20ppm(「質 量ppm」の意味、以下同じ)、Al:1~30ppmおよびSi:0 .2~4%(「質量%」の意味、以下同じ)を夫々含有 る他、Mgおよび/またはCaを合計で0.5~30ppmの 囲で含むものである点に要旨を有するもの ある。
上記の各種Siキルド鋼線材においては、Li を0.03~20ppmの範囲で含むものも好ましい実施 態である。
本発明のSiキルド鋼線材の化学成分組成 ついては、「ばね」として用いられるもの あれば特に限定されるものではないが、好 しいものとして、例えば、C:1.2%以下(0%を含 ない)、Mn:0.1~2.0%、を夫々含む鋼材が挙げら る。また、こうした鋼材においては、更に Cr,Ni,V,Nb,Mo,W,Cu,Ti,Coおよび希土類元素よりな 群から選択される1種以上を含むものであっ もよい。これらを含有させるときの好まし 含有量は、各々の元素によって異なるが、C r:0.5~3%、Ni:0.5%以下、V:0.5%以下、Nb:0.1%以下、Mo :0.5%以下、W:0.5%以下、Cu:0.1%以下、Ti:0.1%以下 Co:0.5%以下である。また介在物粘性を下げ、 り効果を発揮する元素としてREMを0.05%以下 度添加しても良い。
また、本発明の第二の態様として、本発明 らは、介在物中のSiO 2 ,Al 2 O 3 ,MgO,CaO,MnO,SrOをバランス良く制御することに って、介在物の融点を著しく低下させるこ を見出した。
一般論としては、酸化物の複合化による低 点化は考え得ることである。しかしながら 鋼中介在物として制御できる限られた成分 よって、ガラスの安定なSiO 2 系介在物の融点を低下させることは容易では なく、具体的な手段はこれまで実現できてい なかった。これに対して、本発明者らは、SiO 2 ,Al 2 O 3 ,MgO,CaO,MnO,SrOを最適なバランスで制御するこ で実現できることを見いだしたのである。 に、従来類似と考えられていたBa,Ca,Mgのなか でも、Sr,(Mg+Ca)を夫々制御すること、および ずれも含有させることが重要である。なお つ、SiO 2 系のガラスの安定性に対して複雑な影響を発 現するAl(Al 2 O 3 )を適切に制御することによって、著しく疲 強度を向上させることが可能となったので る。
即ち、上記目的を達成し得た本発明のSiキ ド鋼線材の第二の態様は、線材中に存在す 酸化物系介在物が、SiO 2 :30~90%(「質量%」の意味)、Al 2 O 3 :2~35%、MgO:35%以下(0%を含まない)、CaO:50%以下(0% を含まない),MnO:20以下(0%を含まない)およびSrO :0.2~15%を夫々含み、且つ(CaO+MgO)の合計含有量 3%以上である点に要旨を有するものである
上記の各種Siキルド鋼線材においては、線 中に存在する酸化物系介在物が、更にLi 2 O:0.1~20%の範囲で含むものも好ましい実施形態 である。
本発明のSiキルド鋼線材の化学成分組成 ついては、ばね用鋼であれば特に限定され ものではないが、好ましいものとして、例 ば、C:1.2質量%以下(0%を含まない)、Si:0.1~4.0% Mn:0.1~2.0%、Al:0.01%以下(0%を含まない)を夫々含 む鋼材が挙げられる。また、こうした鋼材に おいては、更に、Cr,Ni,V,Nb,Mo,W,Cu,Ti,Coおよび希 土類元素よりなる群から選択される1種以上 元素を含有するものであってもよい。
上記成分の他(残部)は、基本的にFeおよび 不可避不純物である。尚、介在物に大きな影 響を与えない成分(例えば、B,Pb,Bi等)は鋼特性 向上のために加えても、本発明の効果を発揮 するものである。
上記のようなSiキルド鋼線材を用いて、 ねに成形することによって、疲労強度の優 たばねが実現できる。
本発明の第一の態様によれば、Srを含有さ
つつ化学成分組成を適切に調整することに
って、介在物の全体を低融点化して変形し
くすると共に、熱延前や熱延中の加熱時に
分離してもSiO 2
が生成しにくいものとでき、疲労特性に優れ
たばねを得るためのSiキルド鋼線材が実現で
た。
また、本発明の第二の態様によれば、酸化
系介在物の組成を適切に制御する(最適なバ
ランスで複合する)ことにより、低融点且つ
延時にガラス状態を保たせることによって
熱延時の介在物微細化を促進し、疲労特性
優れたSiキルド鋼線材が実現できた。
<第一の実施形態>
熱間圧延時の変形比の大きい線材では、介
物は熱間圧延時に延伸分断させて微細化す
ことが有用であることは知られている。本
明者らは、こうした情況の下で、凝固後の
熱、熱間圧延による介在物形態の変化をも
慮して、ばねの疲労特性を向上させるため
個々の介在物の組成と形態について、様々
角度から検討した。その結果、Sr,Al,Si,Mg,Ca
濃度を適切に制御することで、酸化物系介
物の熱延時の変形が著しく促進されて微細
され易くなることを見出した。
従来においても、Sr,Mg,Ca等のアルカリ土類 属元素の微量添加がばねの特性向上に有効 あることは知られているが(例えば、前記特 文献3)、どの成分であっても微量添加しさ すれば良いというわけではなく、これらを ランス良く含有させることによって、Siキル ド鋼線材の疲労特性が格段に向上し得ること が判明したのである。例えば、CaO-Al 2 O 3 -SiO 2 三成分系介在物では、一般的に知られている 三元系状態図において、三成分が或る組成範 囲に低融点領域が存在することが知られてい るが、いずれかの成分が高くなるような組成 では、介在物の融点が却って高くなって、線 材の疲労特性が低下することになる。これに 対して、Sr,Al,Si,Mg,Caの濃度を適切に制御する とによって、上記三成分系介在物中の何れ 成分も高くなり過ぎず、またいずれかの成 がない場合と比べてより変形し易い介在物 なるものと考えられる。
本実施形態のSiキルド鋼線材は、上記の くSr,Al,Si,Mg,Ca等の成分をバランスよく含有さ せることを特徴とするものであるが、これら の成分の範囲限定理由は次の通りである。
[Sr:0.03~20ppm]
Srは、介在物を複合化して低融点化するた
になくてはならない成分である。介在物中
SrOを含有させると、ガラスの安定性はあま
低下させずに、低融点化させる効果がある
また、Si濃度の高い鋼中に酸素との結合力の
強いSrを含有させることで、凝固時に、著し
SiO 2
濃度の高い介在物が生成しても、ある程度の
融点に保つ効果がある。これらの効果を発現
するためには、最低でも0.03ppmのSrが必要であ
る。好ましくは0.2ppm以上含有させるのが良い
。一方、Sr濃度が高くなり過ぎると、介在物
ほかの成分(Mg,Ca,Al,Si,Mn等)の濃度を下げ、最
も融点が低くなる組成に制御できなくなる。
従って、Sr濃度は20ppm以下とする必要があり
好ましくは8ppm以下とするのが良い。
[Al:1~30ppm]
Alは、Siキルド鋼の介在物組成を低融点化す
る効果がある。また、介在物中のCaOなどの濃
度が高くなったときにガラス化を制御する効
果もある。更に、Alは、Ca,Sr等と比べて鋼中
溶存しやすい成分であり、凝固時に著しくSi
O 2
濃度の高い介在物が生成するのを抑制する効
果が高い。これらの効果を発揮するためには
、1ppm以上含有させる必要がある。しかしな
ら、Al含有量が高くなると、凝固時に純粋な
Al 2
O 3
が生成する危険があるため、30ppm以下とする
要がある。尚、介在物の融点を最も下げる
適な組成に制御するためには、20ppm以下と
ることが好ましい。
[Si:0.2~4%]
Siは、Siキルド鋼の製鋼時における主たる脱
酸剤であり、本実施形態の線材を得るための
必須の元素である。また高強度化にも寄与し
、本実施形態の疲労特性向上効果が顕著にあ
らわれる点からも重要な元素である。更には
、軟化抵抗を高め耐へたり性を向上させるの
にも有用な元素である。こうした効果を発揮
させるためには、Si含有量は0.2%以上(好まし
は2%以上)とする。しかしながら、Si含有量が
過剰になると、凝固中に純粋なSiO 2
が生成する可能性があり、表面脱炭や表面疵
が増加するため疲労特性が却って低下するこ
とになる。こうしたことから、Siは4%以下、
ましくは3%以下とする。
[Mgおよび/またはCa:合計で0.5~30ppm]
MgやCaは、介在物を最適な複合組成にし、低
融点化するために必須の成分である。Ba単独
Mg単独、Ca単独、Al単独を含有させれば、高
点の介在物となる。従って、いずれかは必
含有させる必要がある。また、MgやCaは酸素
との親和力が強く、純粋なSiO 2
がまれに生成した場合に、それらを複合組成
に改質しやすいという効果もある。これらの
効果を発揮させるためには、MgやCa(Mg、Ca単独
または併用)の含有量(併用する場合は合計含
量)は、0.5ppm以上とする必要がある。尚、好
ましくは各元素を少なくとも0.1ppm以上(但し
合計含有量は0.5ppm以上)含有させて併用する
が良い。しかしながら、これらの元素が過
になると、介在物中の他の成分の濃度が低
なり、最適な低融点組成が保てなくなる。
って、その上限は30ppm(好ましくは、20ppm以
)とする。
本実施形態のSiキルド鋼線材においては 上記各成分をバランスよく含有させること よって、疲労特性が向上したものとなるが 必要によってLiを含有させることも有用であ る。Liは介在物中の結晶を微細にする効果が り、ガラスを安定でなおかつ低融点に制御 た本実施形態の鋼において、万が一結晶が 成した場合にも、結晶を粗大にしない効果 ある。従って、Liを含有させることも有用 ある。こうした作用を発揮させるためには Liは0.2~20ppm含有させることが好ましいが、0.0 3ppm程度の添加によっても、多少の効果は発 すると考えられ、低濃度の添加によって少 くとも悪影響を及ぼさないと推定される。
本実施形態では、ばねの素材として有用 Siキルド鋼線材を想定してなされたもので り、その鋼種については特に限定するもの はないが、Mnは鋼の脱酸に寄与する元素であ り、また焼入れ性を高めて強度向上に寄与す る。こうした観点からMnは0.1%以上含むもので あることが好ましい。但し、Mn含有量が過剰 なると、靭性、延性が悪くなるので2%以下 すべきである。
ばね用鋼としての基本成分であるC含有量 については、1.2%以下であることが好ましい C含有量が1.2%を超えると、鋼材が脆化し、実 用的でなくなる。
上記基本成分の他は、Feおよび不可避不 物(例えば0.02%以下のS,0.02%以下のP等)である 、必要によってCr,Ni,V,Nb,Mo,W,Cu,Ti,Coおよび希 類元素(REM)よりなる群から選択される1種以 を含むものであってもよい。これらを含有 せるときの好ましい含有量は、各々の元素 よって異なるが、Cr:0.5~3%、Ni:0.5%以下、V:0.5% 下、Nb:0.1%以下、Mo:0.5%以下、W:0.5%以下、Cu:0. 1%以下、Ti:0.1%以下、Co:0.5%以下、REM:0.05%以下 ある。
<第二の実施形態>
本発明者らによる検討の結果、SrO,Al 2
O 3
,SiO 2
,MgO,CaOおよびMnOの濃度を適切に制御して、酸
物系介在物中の各酸化物成分の割合を適切
するようにすれば、酸化物系介在物の熱延
の変形が著しく促進されて微細化され易く
ることも見出された。
従来においても、酸化物系介在物系中の各 化物の割合を適切にすることは、鋼材の特 向上に有効であることは知られているが(例 えば、前記特許文献1~3、5~7)、必ずしも疲労 度が良好になるとは限らず、これらの成分 バランス良く含有させることによって、Siキ ルド鋼線材の疲労特性が格段に向上し得るこ とが判明したのである。例えば、CaO-Al 2 O 3 -SiO 2 三成分系介在物では、一般的に知られている 三元系状態図において、三成分が或る組成範 囲に低融点領域が存在することが知られてい るが、いずれかの成分が高くなるような組成 では、介在物の融点が却って高くなって、線 材の疲労特性が低下することになる。
本実施形態のSiキルド鋼線材は、線材中 存在する酸化物系介在物の組成を適切に調 した点に特徴を有するものであるが、酸化 系介在物を構成する各酸化物の含有率を定 た理由は次の通りである。
[SrO:0.2~15%]
SrOは、介在物を複合化し低融点化するため
はなくてはならない成分である。介在物中
SrOを含有させると、ガラスの安定化はあま
低下させずに、低融点化させる効果がある
この効果を発現させるためには、最低でも0
.2%のSrOが必要であり、好ましくは1%以上とす
のが良い。一方、SrO濃度が高くなり過ぎる
反対に介在物の融点が高くなる。従って、S
rOは15%以下とする必要がある。
[SiO 2
:30~90%]
SiO 2
は、ガラスを安定な介在物とするのに必要不
可欠な成分であり、最低でも30%は必要である
。一方、SiO 2
含有量が過剰になり過ぎると、硬質なSiO 2
結晶相が生成し、熱延時の延伸分断が阻害さ
れるため、90%以下とする必要がある。
[Al 2
O 3
:2~35%]
Al 2
O 3
は、Siキルド鋼の介在物組成を低融点化する
果がある。また、介在物中のCaO等の濃度が
くなったときに結晶化を抑制する効果もあ
。これらの効果を発現するためには、2%以
含有させる必要がある。しかしながら、Al 2
O 3
の含有量が高くなり過ぎると、介在物中にAl 2
O 3
結晶が生成し、熱延時の延伸分断が阻害され
るため、35%以下とする必要がある。
[MgO:35%以下(0%を含まない)、CaO:50%以下(0%を含
まない)、MgO+CaO:合計含有量が3%以上]
MgOおよびCaOは、介在物を最適な複合組成に
、低融点化するために必須の成分である。M
gOおよびCaOのいずれも、単独では高融点であ
が、SiO 2
酸化物の融点を低下させる効果がある。その
効果を発現させるためには、いずれか或は合
計で3%以上含有させ必要がある。但し、これ
の濃度が高くなり過ぎると、介在物の融点
高くなったり、MgO,CaOの結晶が生成したりし
て、熱延時の延伸分断を阻害する。従って、
上限がある。MgOとCaOでは、結晶生成能に差が
あるので上限は異なり、MgOは35%以下、CaOは50%
以下とする。
[MnO:20%以下(0%を含まない)]
MnOは、SiO 2
系酸化物の融点を低下させる効果があるが、
高Si鋼においてあまり高濃度に制御すること
現実的でないため、20%以下とした。
本実施形態のSiキルド鋼線材においては、 記各成分をバランスよく含有させることに って、疲労特性が向上したものとなるが、 要によってLi 2 Oを含有させることも有用である。Li 2 Oを含有させる場合の範囲設定理由は次の通 である。
[Li 2
O:0.1~20%]
Li 2
Oは、介在物中の結晶を微細にする効果があ
、ガラスを安定でなおかつ低融点に制御し
本実施形態の鋼において、万が一結晶が生
した場合にも、結晶を粗大にしない効果が
る。従って、Li 2
Oを含有させることも有用である。こうした
用を発揮させるためには、Li 2
Oは2%程度以上含有させることが好ましいが、
0.1%程度の添加によっても、多少の効果は発
すると考えられ、低濃度の添加によって少
くとも悪いことは起こらないと推定される
しかしながら、Li 2
Oの含有量が20%を超えて過剰に含有されても
の効果が飽和する。
上記のように介在物中の各成分割合を適 に調整したSiキルド鋼線材を用いてばね成 することによって、疲労特性に優れたばね 実現できる。
本実施形態は、ばねの素材として有用なS iキルド鋼線材を想定してなされたものであ 、その鋼種については特に限定するもので ないが、介在物組成を制御するためには、 酸成分であるSiやMnを0.1%以上含むものである ことが好ましい。より好ましくはSi:1.4%以上 更に好ましくは1.9%以上である。但し、これ の成分は、過剰に含有されると、鋼材が脆 しやすくなるので、Siで4.0%以下、Mnで2.0%以 とすべきである。
Alは酸化物系介在物の組成制御を行うため 積極的に含有させることも可能であるが、 過ぎると介在物中のAl 2 O 3 濃度が高くなり断線の原因となる粗大Al 2 O 3 が生成する可能性があるので、0.01%以下であ ことが好ましい。
ばね用鋼としての基本成分であるC含有量 については、1.2%以下であることが好ましい C含有量が1.2%を超えると、鋼材が脆化し、実 用的でなくなる。
上記基本成分の他は、Feおよび不可避不 物(例えば0.02%以下のS,0.02%以下のP等)である 、必要によってCr,Ni,V,Nb,Mo,W,Cu,Ti,Coおよび希 類元素(REM)よりなる群から選択される1種以 を含むものであってもよい。これらを含有 せるときの好ましい含有量は、各々の元素 よって異なるが、Cr:0.5~3%、Ni:0.5%以下、V:0.5% 下、Nb:0.1%以下、Mo:0.5%以下、W:0.5%以下、Cu:0. 1%以下、Ti:0.1%以下、Co:0.5%以下である。また 在物粘性を下げ、より効果を発揮する元素 してREMを0.05%以下程度添加しても良い。
上記第一及び第二実施形態のように化学 分を適切に調整したSiキルド鋼線材を用い ばね成形することによって、疲労特性に優 たばねが実現できる。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体 に説明するが、本発明はもとより下記実施 によって制限を受けるものではなく、前・ 記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を えて実施することも勿論可能であり、それ はいずれも本発明の技術的範囲に含まれる のである。
<実施例1>
実験は、実機(または実験室レベル)で実施
た。すなわち、実機では転炉で溶製した溶
を取鍋に出鋼し(実験室では、転炉から出鋼
れる溶鋼を模擬した500kgの溶鋼を溶製し)、
種フラックスを添加して成分調整、電極加
、およびアルゴンバブリングを実施し、溶
処理(スラグ精錬)を実施した。また他の成
を調整した後、Ca,Mg,Ce,Ba,Liなどを必要に応じ
て溶鋼処理中に添加し、5分以上保持した。
られた鋼塊を鍛造および熱間圧延して直径:8
.0mmの線材とした。
得られた、各線材について、鋼中のSrお びLiの含有量を下記の方法で測定すると共に 、弁ばねを模擬した回転曲げ疲労試験による 評価試験を行った。
[鋼中のSrおよびLiの含有量]
1)含有量が0.2ppm(mg/kg)以上の場合(定量下限値
0.2ppm)
対象となる線材から試料0.5gを採取してビー
カーに取り、純水、塩酸および硝酸を加えて
加熱分解した。放冷後、100mL(ミリリットル)
メスフラスコに移し入れ、測定溶液とした
この測定溶液を純水で希釈し、ICP質量分析
置(型式 SPQ80 00:セイコーインスツルメント
製)を用い、SrおよびLiを定量分析した。
2)含有量が0.2ppm(mg/kg)未満の場合(定量下限 が0.03ppm)対象となる線材から試料0.5gを採取 てビーカーに取り、純水、塩酸および硝酸 加えて加水分解を行った。その後塩酸を加 て酸濃度を調整し、メチルイソブチルケト (MIBK)を加えて振とうし、鉄分をMIBK相に抽出 た。静置後、水相のみを取り出し、100mLの スフラスコに移し入れ、測定溶液とした。 の測定溶液を純水で希釈し、ICP質量分析装 (型式 SPQ8000:セイコーインスツルメント社製 )を用い、上記の条件でSrおよびLiを定量分析 た。
[疲労強度試験(破断率)]
各熱間圧延線材(直径:8.0mm)について、皮削
(直径:7.4mm)→パテンティング→冷間線引き加
工(直径:4mm)→オイルテンパー[油焼入れと鉛
(約450℃)焼戻し連続工程]にて直径4.0mm×650mm
ワイヤを作製した。得られたワイヤについ
、歪取焼鈍相当処理(400℃)→ショットピーニ
ング→低温焼鈍200℃を行った後、中村式回転
曲げ試験機を用いて、公称応力908MPa、回転数
:4000~5000rpm、中止回数:2×107回で試験を行った
そして、破断したもののうち介在物折損し
ものについて、下記式により破断率を求め
。
破断率(%)=[介在物折損本数/(介在物折損本数+
定回数に達し中止した本数)]×100
これらの結果を、各線材の化学成分組成と
に、下記表1に示す。尚、SrおよびLi以外の
素については、下記の方法によって測定し
。
C:燃焼赤外線吸収法
Si,Mn,Ni,Cr,VおよびTi:ICP発光分光分析法
Al,Mg,ZrおよびREM:ICP質量分析法
Ca:フレームレス原子吸光分析法
O:不活性ガス融解法
これらの結果から、次のように考察でき 。試験No.1~3,5,6,9,10,13,18~27のものでは、化学 分組成が適切であり、介在物組成も適切な 囲に制御されたものとなり、良好な疲労強 が得られていることが分かる。
これに対して、試験No.4,7,8,11,12,14~17のも では、化学成分組成が適切な範囲を外れ、 在物組成が適切な範囲に制御されたものと っていないので、疲労試験結果が良くない
試験No.4、7では、Sr,CaおよびMgは適切に制 されているが、Al濃度が高かったり低かっ りして破断率が高くなっている。
試験No.8,11,12では、Sr濃度が高かったり低 ったりして破断率が高くなっている。
試験No.14,16では、BaおよびAl濃度は適切で るが、CaやMgの濃度が低く破断率が高くなっ ている。
試験No.15,17では、BaおよびAl濃度は適切で るが、CaやMgの濃度が高過ぎて析損率が高く なっている。尚、試験No.18は、Li濃度が好ま い上限を外れているものであるが、試験No.19 のものと比べて効果が飽和している。
このように、Sr,Ca,MgおよびAlのすべてを適 切に制御することが必要であることが分かる 。
<実施例2>
実験は、実機または実験室レベルで実施し
。すなわち、実機では転炉で溶製した溶鋼
取鍋に出鋼し(実験室では、転炉から出鋼さ
れる溶鋼を模擬した500kgの溶鋼を溶製し)、各
種フラックスを添加して成分調整、適宜電極
加熱(およびアルゴンバブリング)を実施し、
鋼処理(スラグ精錬)を実施した。またCa、Mg
Ce、Sr、Liなどの合金元素を必要に応じて溶
処理中に添加した。次いで、該溶鋼を鋳造
て鋼塊とした(実験室レベルでは、実機と同
等の冷却速度が得られる鋳型にて鋳造した)
得られた鋼塊を鍛造および熱間圧延して直
:8.0mmの鋼線材とした。
得られた各鋼線材について、線材中の酸 物系介在物の組成を測定すると共に、弁ば を模擬した回転曲げ疲労試験による評価試 を行った。これらの測定方法は、下記の通 である。
[介在物組成(但し、LiO 2
を除く)]
熱間圧延した各鋼線材のL断面(軸心を含む
面)を研磨し、該研磨断面に存在する酸化物
介在物300個について、EPMA(Electron Probe Micro
analyzer)で組成分析を行い、酸化物に換算し
平均値を求めた。尚、S濃度が5%以下のもの
酸化物系介在物とした。このときの、EPMAの
定条件は下記の通りである。
EPMA装置:JXA-8621MX(日本電子株式会社製)
分析装置(EDS):TN-5500(Tracor Northern社製)
加速電圧:20kV
走査電流:5nA
測定方法:エネルギー分散分析で定量分析(粒
全域を測定)
[Li 2
Oの測定]
介在物中のLi 2
O濃度はEPMAでは測定できないため、SIMS(Secondar
y Ion Mass Spectroscopy:2次イオン質量分析法)に
る分析法を独自に開発し、下記の手順で測
した。
(1)一次標準試料
1)まず、鋼中介在物のCaO,MgO,Al 2
O 3
,MnO,SiO 2
,SrO等の各濃度を、EDX、EPMA等によって分析す
。
2)Li 2
Oを除く介在物組成と同組成の合成酸化物と
これらに各種Li 2
Oを加えた合成酸化物を多数作製し、それら
Li 2
O濃度を化学分析によって定量分析し、標準
料を作製する。
3)作製した各合成酸化物のSiに対するLiの相対
2次イオン強度を測定する。
4)Siに対するLiの相対2次イオン強度と、上記1)
で化学分析したLi 2
O濃度の検量線を引く。
(2)二次標準試料(測定環境補正用)
5)測定時の環境補正用として、別途Siウエハ
上にLiイオンをイオン注入した標準試料を作
製し、Siに対するLiの相対2次イオン強度を測
し、上記2)を実施する際に補正する。
(3)実際の測定
6)鋼中介在物のSiに対するLiの相対2次イオン
度を測定し、上記4)で求めた検量線によって
Li 2
O濃度を求める。
[疲労強度試験(破断率)]
各熱間圧延線材(直径:8.0mm)について、皮削
(直径:7.4mm)→パテンティング→冷間線引き加
工(直径:4mm)→オイルテンパー[油焼入れと鉛
(約450℃)焼戻し連続工程]にて直径4.0mm×650mm
ワイヤを作製した。得られたワイヤについ
、歪取焼鈍相当処理(400℃)→ショットピーニ
ング→低温焼鈍を行った後、中村式回転曲げ
試験機を用いて、公称応力908MPa、回転数:4000~
5000rpm、中止回数:2×107回で試験を行った。そ
て、破断したもののうち介在物折損したも
について、下記式により破断率を求めた。
破断率(%)=[介在物折損本数/(介在物折損本数+
定回数に達し中止した本数)]
×100
鋼線材の化学成分組成を、溶製時のスラ 組成と共に下記表1に、各鋼線材の介在物組 成および疲労特性(破断率)を下記表2に夫々示 す。
これらの結果から、次のように考察でき 。試験No.31~34,36,37,40,41,46~53のものでは、介 物組成が適切に制御されたものであり、良 な疲労強度が得られていることが分かる。
これに対して、試験No.35,38,39,42~45のもの は、介在物中の組成が本発明で規定する範 を外れたものとなっているので、疲労試験 果が良くない。
詳しくは、試験No.35、38では、SiO 2 ,CaOおよびMgOの濃度は適切に制御されている 、Al 2 O 3 濃度が高かったり低かったりして破断率が高 くなっている。
試験No.39,42では、SrO高かったり低かった して破断率が高くなっている。
試験No.43では、SiO 2 ,CaOおよびAl 2 O 3 の濃度は適切に制御されているが、MgO濃度が 高すぎて破断率が高くなっている。
試験No.44では、SiO 2 ,MgOおよびAl 2 O 3 の濃度は適切に制御されているが、CaO濃度が 高すぎて破断率が高くなっている。
試験No.45では、MgO,Al 2 O 3 およびSrO濃度は適切に制御されているが、CaO +MgOの合計が低く、破断率が高くなっている