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Title:
SIGNAL DELAYING APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/066765
Kind Code:
A1
Abstract:
To generate a pulse signal having a desired pulse width. There are included a ring oscillator circuit including a plurality of series-connected delay circuits; rising and falling signal generating parts each of which is connected to a respective one of the outputs of the plurality of delay circuits; and a clock edge combining circuit for generating an output signal that rises at a timing when an output pulse of the rising signal generating part rises or falls and that falls at a timing when an output pulse of the falling signal generating part rises or falls.

Inventors:
NOSE KOICHI (JP)
MIZUNO MASAYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/071231
Publication Date:
May 28, 2009
Filing Date:
November 21, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NEC CORP (JP)
NOSE KOICHI (JP)
MIZUNO MASAYUKI (JP)
International Classes:
H03K5/135; G06F1/06; H03K3/03; H03K5/05
Foreign References:
JP2000232346A2000-08-22
JP2000236241A2000-08-29
JP2004343395A2004-12-02
JPH11355109A1999-12-24
Attorney, Agent or Firm:
KATO, Asamichi (20-12 Shin-Yokohama 3-chomeKohoku-ku, Yokohama-shi, Kanagawa 33, JP)
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Claims:
 直列接続される複数の遅延回路を含むリングオシレータ回路と、
 前記複数の遅延回路の出力のいずれかにそれぞれ接続された、立ち上がり信号生成部および立ち下がり信号生成部と、
 前記立ち上がり信号生成部の出力パルスの立ち上がりあるいは立ち下がりのタイミングで立ち上がりとし、前記立ち下がり信号生成部の出力パルスの立ち上がりあるいは立ち下がりのタイミングで立ち下がりとする出力信号を生成するクロックエッジ合成回路と、
 を備えることを特徴とする信号遅延装置。
 入力信号がアクティブとされると前記リングオシレータ回路を発振させ、所定の回数周回したら停止するように前記リングオシレータ回路を制御する発振制御回路を備え、
 前記クロックエッジ合成回路の出力信号の立ち上がりおよび立ち下がりタイミングをそれぞれ設定する第1および第2の制御信号を入力し、
 前記立ち上がり信号生成部は、
  前記第1の制御信号の下位ビットの値に応じて前記複数の遅延回路のいずれか一の出力信号を選択する第1のセレクタと、
  前記第1のセレクタの出力信号をカウントし、前記第1の制御信号の上位ビットの値に応じて前記クロックエッジ合成回路の出力信号の立ち上がりタイミングを決定する第1のパルス選択回路と、
 を備え、
 前記立ち下がり信号生成部は、
  前記第2の制御信号の下位ビットの値に応じて前記複数の遅延回路のいずれか一の出力信号を選択する第2のセレクタと、
  前記第2のセレクタの出力信号をカウントし、前記第2の制御信号の上位ビットの値に応じて前記クロックエッジ合成回路の出力信号の立ち下がりタイミングを決定する第2のパルス選択回路と、
 を備えることを特徴とする請求項1記載の信号遅延装置。
 前記発振制御回路は、前記リングオシレータ回路が前記第2の制御信号の上位ビットの値を超えた回数周回した場合に前記リングオシレータ回路を停止するように制御することを特徴とする請求項2記載の信号遅延装置。
 前記発振制御回路は、
  前記入力信号がアクティブとされるとカウント可能とされ、前記リングオシレータ回路の入力段における信号の立ち上がりあるいは立ち下がり回数を計測するカウンタと、
  前記カウンタのカウント値と前記第2の制御信号の上位ビットの値とを比較する比較器と、
  前記入力信号がアクティブとされるとセットされ、前記比較器の比較結果が一致を示すとリセットされるセットリセット回路と、
 を備え、
 前記セットリセット回路がセット状態にある場合にのみ前記リングオシレータ回路を発振させることを特徴とする請求項2または3記載の信号遅延装置。
 前記第1のパルス選択回路は、
  前記入力信号がアクティブとされるとカウント可能とされ、前記第1のセレクタ回路の出力信号の立ち上がりあるいは立ち下がり回数を計測する第1のカウンタと、
  前記第1の制御信号の上位ビットと前記第1のカウンタの出力とを比較する第1の比較器と、
  前記第1の比較器の比較結果が一致を示すときのみ前記第1のセレクタ回路の出力信号を通過させ、比較結果が不一致を示すときには不一致になる直前の値を保持する第1のラッチ回路と、
 を備え、
 前記第1のラッチ回路の出力を元に前記クロックエッジ合成回路の出力信号の立ち上がりタイミングを決定し、
 前記第2のパルス選択回路は、
  前記入力信号がアクティブとされるとカウント可能とされ、前記第2のセレクタ回路の出力信号の立ち上がりあるいは立ち下がり回数を計測する第2のカウンタと、
  前記第2の制御信号の上位ビットと前記第2のカウンタの出力とを比較する第2の比較器と、
  前記第2の比較器の比較結果が一致を示すときのみ前記第2のセレクタ回路の出力信号を通過させ、比較結果が不一致を示すときには不一致になる直前の値を保持する第2のラッチ回路と、
 を備え、
 前記第2のラッチ回路の出力を元に前記クロックエッジ合成回路の出力信号の立ち下がりタイミングを決定することを特徴とする請求項2記載の信号遅延装置。
 前記第1のパルス選択回路は、
  前記入力信号がアクティブとされるとカウント可能とされ、前記第1のセレクタ回路の出力信号の立ち上がりあるいは立ち下がり回数を計測する第1のカウンタと、
  前記第1の制御信号の上位ビットと前記第1のカウンタの出力とを比較する第1の比較器と、
  前記第1の比較器の比較結果が一致を示すときのみ前記第1のセレクタ回路の出力信号を通過させ、比較結果が不一致を示すときには一定レベルの信号を出力する第1の論理回路と、
 を備え、
 前記第1の論理回路の出力を元に前記クロックエッジ合成回路の出力信号の立ち上がりタイミングを決定し、
 前記第2のパルス選択回路は、
  前記入力信号がアクティブとされるとカウント可能とされ、前記第2のセレクタ回路の出力信号の立ち上がりあるいは立ち下がり回数を計測する第2のカウンタと、
  前記第2の制御信号の上位ビットと前記第2のカウンタの出力とを比較する第2の比較器と、
  前記第2の比較器の比較結果が一致を示すときのみ前記第2のセレクタ回路の出力信号を通過させ、比較結果が不一致を示すときには一定レベルの信号を出力する第2の論理回路と、
 を備え、
 前記第2の論理回路の出力を元に前記クロックエッジ合成回路の出力信号の立ち下がりタイミングを決定することを特徴とする請求項2記載の信号遅延装置。
 前記クロックエッジ合成回路は、前記第1の制御信号の中位ビットの値に応じて前記第1のパルス選択回路の出力を反転するか否かを決定して第1の選択信号とし、前記第2の制御信号の中位ビットの値に応じて前記第2のパルス選択回路の出力を反転するか否かを決定して第2の選択信号とし、該第1および第2の選択信号のレベル同士が一致するか否かに対応して定められるレベルを有する出力信号を生成することを特徴とする請求項2記載の信号遅延装置。
Description:
信号遅延装置

[関連出願の記載]
 本発明は、日本国特許出願:特願2007-301128号( 2007年11月21日出願)の優先権主張に基づくもの であり、同出願の全記載内容は引用をもって 本書に組み込み記載されているものとする。
 本発明は、信号遅延装置に関し、特に遅延 子の合計遅延量よりも大きく遅延させたパ ス信号を出力することができる信号遅延装 に関する。

 半導体集積回路(LSI)の動作周波数切り替 、実時間(アットスピード)テスト時に使用す るクロックタイミングの切り替え、同期化の ためのクロックや信号タイミングの微調整な ど、入力されるクロックや信号のタイミング を切り替えた変調信号生成装置の必要性が高 まっている。変調信号生成のためには、主に 入力信号を遅延させて出力信号に変換する遅 延装置が使われる。この場合、入力信号の周 期ごとに、制御信号によって遅延量を切り替 えられるような可変遅延機能を有することが 望まれる。

 このような可変遅延機能を有する遅延回 が、特許文献1において開示されている。こ こで遅延回路は、入力信号の立ち上がりタイ ミングに同期して発振を開始する多相出力の リングオシレータと、リングオシレータの出 力をデコードするデコーダと、デコーダの出 力をカウントし、カウント結果が予め設定さ れた回数に達したとき遅延信号を出力するカ ウンタとを備える。このような遅延回路によ れば、回路規模を増大させることなく、入力 信号に対して大きな遅延を施すことができ、 かつ高い分解能を実現できる。

 また、特許文献2には、入力信号を反転し て出力する反転回路が複数個リング状に連結 されると共に、該反転回路の一つが入力信号 の反転動作を外部からの制御信号により制御 可能な起動用反転回路として構成され、上記 制御信号の入力による該起動用反転回路の反 転動作開始に伴いパルス信号を周回させるパ ルス周回回路と、外部からのデジタルデータ のうち上記パルス周回回路からパルス信号を 取り出すための所定の反転回路の接続位置を 表わすデジタルデータに対応する反転回路を 選択し、該選択した反転回路から出力される パルス信号を取り出すパルスセレクト手段と 、該パルスセレクト手段により取り出された パルス信号の所定のエッジをカウントし、該 カウント数が、外部からのデジタルデータの うち上記パルス周回回路内でのパルス信号の 周回回数を表わすデジタルデータに達した旨 を検出するカウント手段と、該カウント手段 にてカウント値が上記周回回数を表わすデジ タルデータに達した旨が検出されると、検出 信号を出力する出力手段と、を備えたデジタ ル制御遅延装置が記載されている。

 一方、自走するリングオシレータのタイ ングを制御し、基準クロックの周波数より 制御信号で定められた倍数の周波数を有す クロックを生成する回路が、特許文献3に開 示されている。基準信号入力時のリングオシ レータの周回回数を計測する手段と、出力す べきパルスの遅延量から、周回回数に置き換 える手段と、その周回回数分だけリングオシ レータが周回した後にリングオシレータのパ ルス信号を出力する手段と、を備えたデジタ ルPLL(Phase-Locked-Loop)装置が記載されている。

 なお、関連する技術として、非特許文献1 には、2つの信号の入力時間差をある割合で 割した位相で出力信号が変化する特性を有 る位相補間器を用い、出力信号のタイミン を調整する方式が記載されている。

 また、他の関連する技術として、非特許 献2には、遅延量が固定の遅延素子のみで構 成された方法として、遅延素子のうち、1つ 信号を選択して出力する方式が記載されて る。遅延量の選択は、選択する箇所を切り える。また、パルス幅については、入力信 が立ち上がった際に通過する遅延素子の段 と、立ち下がった際に通過させる遅延素子 段数を変えることでパルス幅を可変にして る。

特開平8-340241号公報

特許第3427423号公報

特開2005-522081号公報 Koichi Nose,et al.,”Deterministic Inter-Core Syn chronization with Periodically All-in-Phase Clocking fo r Low-Power Multi-Core SoCs”,IEEE International Solid -State Circuits Conference, February 2005, vol.XLVIII, pp.296-297 Atsufumi Shibayana,et al.,”Skew-Tolerant Global  Synchronization Based on Periodically All-in-Phase Cloc king for Multi-Core SOC Platforms”,Symposium on VLSI  Circuits Digest of Technical Papers, 2007, pp.158-15 9

 以上の特許文献1~3及び非特許文献1、2の 開示内容は、本書に引用をもって繰り込み 載されているものとする。以下に本発明に る関連技術の分析を与える。

 特許文献1、2における遅延回路では、回 面積の増加を最小限に抑制しつつ、高い分 能と最大遅延量の拡張を可能にすることが きる。しかしながら、出力信号のパルス幅 固定されており、パルス幅依存性などを検 するための基準信号に適用することができ い。この場合、図11のように、制御信号Aで 延時間が設定される遅延回路と制御信号Bで 延時間が設定される遅延回路とを配置し、 1の遅延回路の出力信号の立ち上がりタイミ ングで合成信号が立ち上がり、第2の遅延回 の出力信号の立ち上がりタイミングで合成 号が立ち下がる合成回路を備える構成が考 られる。

 図11の構成において、理想的な動作タイ ングは、図12(a)のようになる。しかしながら 、2つの遅延回路内のリングオシレータの遅 量が互いに異なってしまうと、「制御信号B 制御信号A」であっても、「第2の遅延回路 リングオシレータの遅延量(Tb)≦第1の遅延回 路のリングオシレータの遅延量(Ta)」である 合には、「立ち下がりタイミング((制御信号 Bの値)×Ta/m)≧立ち上がりタイミング((制御信 Aの値)×Ta/m)」が保証されず、図12(b)のよう 正常なパルスを作れなくなる可能性がある

 従来のリングオシレータを用いた遅延回 は、回路面積の増加を最小限に抑制しつつ 高い分解能と最大遅延量の拡張を可能にす ことができる。しかしながら、出力信号の ルス幅が固定されており、パルス幅依存性 どを検査するための基準信号に適用するこ ができなかった。

 一方、特許文献3における遅延回路では、 任意の周波数、パルス間隔で入力される入力 信号がアクティブになった時間から制御信号 で定められた時間遅らせたパルスを発生させ る遅延回路に適用することは困難であった。 この理由としては、自走しているリングオシ レータが遷移するタイミングは離散的であり 、基準クロックがアクティブになるタイミン グと必ずしも一致しないため、そのずれの分 だけ遅延の誤差になってしまうこと、基準ク ロックがアクティブになってから、そのタイ ミングにもっとも近いリングオシレータの出 力信号を探索し、出力クロック信号の制御信 号の値を計算した後に出力信号を出力しない といけないため、入力信号が入力されてから 出力信号が発生するまでの遅延時間を大きく 取る必要が生じる、といった課題による。ま た、適切なタイミングでの発振停止の方式が 含まれておらず、基準クロックが入力されて いない期間もリングオシレータが発振し続け 、電力増加を招いている。

 本発明の目的は、入力信号の立ち上がり イミングに同期して発振を開始するリング シレータを用いた遅延装置において、所望 パルス幅を有するパルス信号を生成するこ にある。

 本発明の1つのアスペクト(側面)に係る信 遅延装置は、直列接続される複数の遅延回 を含むリングオシレータ回路と、複数の遅 回路の出力のいずれかにそれぞれ接続され 、立ち上がり信号生成部および立ち下がり 号生成部と、立ち上がり信号生成部の出力 ルスの立ち上がりあるいは立ち下がりのタ ミングで立ち上がりとし、立ち下がり信号 成部の出力パルスの立ち上がりあるいは立 下がりのタイミングで立ち下がりとする出 信号を生成するクロックエッジ合成回路と を備える。

 本発明によれば、一つのリングオシレー 回路に接続される立ち上がり信号生成部と ち下がり信号生成部を用いることで、所望 パルス幅を有するパルス信号を生成するこ ができる。

本発明の実施例に係る信号遅延装置の 成を示す図である。 入力信号、出力信号と制御信号との関 を示すタイミング図である。 本発明の実施例に係る信号遅延装置の 作を表すタイミング図である。 クロックエッジ合成回路の例を示す回 図である。 クロックエッジ合成回路の動作を表す イミング図である。 発振制御回路の例を示す回路図である セットリセット回路の例を示す回路図 ある。 パルス選択回路の例を示す回路図であ 。 パルス選択回路の他の例を示す回路図 ある。 パルス選択回路の動作を表すタイミン グ図である。 従来のリングオシレータを2個用いた 延回路の構成を示すブロック図である。 図11の遅延回路の動作のタイミング図 ある。

符号の説明

11 発振制御回路
12 リングオシレータ回路
13a、13b、SEL1、SEL2 セレクタ
14a、14b パルス選択回路
15 クロックエッジ合成回路
20 認識信号発生器
21、31 カウンタ
22、32 比較器
23 セットリセット回路
33 ラッチ回路
34a、34b パルス生成回路
AND1、AND2 AND回路
BUF1~BUFm バッファ回路
EXOR 排他的論理和回路
FF1~FF7 Dフリップフロップ回路
INV1~INV8 インバータ回路
NOR1、NOR2 NOR回路

 本発明の実施形態に係る信号遅延装置は リングオシレータ型パルス信号生成回路を 通化した、立ち上がり信号生成器と立ち下 り信号生成器を用い、立ち上がり信号生成 の出力パルスの立ち上がりあるいは立ち下 りのタイミングで合成信号の立ち上がりと 、立ち下がり信号生成器の出力パルスの立 上がりあるいは立ち下がりのタイミングで 成信号の立ち下がりとする。このような信 遅延装置によれば、リングオシレータにお る遅延調整分解能と同じ分解能で所望のパ ス幅を有するパルス信号を生成することが きる。

 本発明の信号遅延装置において、リング シレータ動作・停止用のカウンタ回路の付 および出力パルスを選択する発振回数カウ タの結果を直接出力信号とせず、セレクタ 力のラッチゲート制御に用いてもよい。こ ような信号遅延装置によれば、短パルス発 による動作不良が無くなり、遅延調整回路 信頼性が高まる。

 本発明の信号遅延装置において、入力信 がアクティブとされるとリングオシレータ 路を発振させ、所定の回数周回したら停止 るようにリングオシレータ回路を制御する 振制御回路を備え、クロックエッジ合成回 の出力信号の立ち上がりおよび立ち下がり イミングをそれぞれ設定する第1および第2 制御信号を入力し、立ち上がり信号生成部 、第1の制御信号の下位ビットの値に応じて 数の遅延回路のいずれか一の出力信号を選 する第1のセレクタと、第1のセレクタの出 信号をカウントし、第1の制御信号の上位ビ トの値に応じてクロックエッジ合成回路の 力信号の立ち上がりタイミングを決定する 1のパルス選択回路と、を備え、立ち下がり 信号生成部は、第2の制御信号の下位ビット 値に応じて複数の遅延回路のいずれか一の 力信号を選択する第2のセレクタと、第2のセ レクタの出力信号をカウントし、第2の制御 号の上位ビットの値に応じてクロックエッ 合成回路の出力信号の立ち下がりタイミン を決定する第2のパルス選択回路と、を備え ようにしてもよい。

 本発明の信号遅延装置において、発振制 回路は、リングオシレータ回路が第2の制御 信号の上位ビットの値を超えた回数周回した 場合にリングオシレータ回路を停止するよう に制御ようにしてもよい。

 本発明の信号遅延装置において、発振制 回路は、入力信号がアクティブとされると ウント可能とされ、リングオシレータ回路 入力段における信号の立ち上がりあるいは ち下がり回数を計測するカウンタと、カウ タのカウント値と第2の制御信号の上位ビッ トの値とを比較する比較器と、入力信号がア クティブとされるとセットされ、比較器の比 較結果が一致を示すとリセットされるセット リセット回路と、を備え、セットリセット回 路がセット状態にある場合にのみリングオシ レータ回路を発振させるようにしてもよい。

 本発明の信号遅延装置において、第1のパ ルス選択回路は、入力信号がアクティブとさ れるとカウント可能とされ、第1のセレクタ 路の出力信号の立ち上がりあるいは立ち下 り回数を計測する第1のカウンタと、第1の制 御信号の上位ビットと第1のカウンタの出力 を比較する第1の比較器と、第1の比較器の比 較結果が一致を示すときのみ第1のセレクタ 路の出力信号を通過させ、比較結果が不一 を示すときには不一致になる直前の値を保 する第1のラッチ回路と、を備え、第1のラッ チ回路の出力を元にクロックエッジ合成回路 の出力信号の立ち上がりタイミングを決定し 、第2のパルス選択回路は、入力信号がアク ィブとされるとカウント可能とされ、第2の レクタ回路の出力信号の立ち上がりあるい 立ち下がり回数を計測する第2のカウンタと 、第2の制御信号の上位ビットと第2のカウン の出力とを比較する第2の比較器と、第2の 較器の比較結果が一致を示すときのみ第2の レクタ回路の出力信号を通過させ、比較結 が不一致を示すときには不一致になる直前 値を保持する第2のラッチ回路と、を備え、 第2のラッチ回路の出力を元にクロックエッ 合成回路の出力信号の立ち下がりタイミン を決定するようにしてもよい。

 本発明の信号遅延装置において、第1のパ ルス選択回路は、入力信号がアクティブとさ れるとカウント可能とされ、第1のセレクタ 路の出力信号の立ち上がりあるいは立ち下 り回数を計測する第1のカウンタと、第1の制 御信号の上位ビットと第1のカウンタの出力 を比較する第1の比較器と、第1の比較器の比 較結果が一致を示すときのみ第1のセレクタ 路の出力信号を通過させ、比較結果が不一 を示すときには一定レベルの信号を出力す 第1の論理回路と、を備え、第1の論理回路の 出力を元にクロックエッジ合成回路の出力信 号の立ち上がりタイミングを決定し、第2の ルス選択回路は、入力信号がアクティブと れるとカウント可能とされ、第2のセレクタ 路の出力信号の立ち上がりあるいは立ち下 り回数を計測する第2のカウンタと、第2の 御信号の上位ビットと第2のカウンタの出力 を比較する第2の比較器と、第2の比較器の 較結果が一致を示すときのみ第2のセレクタ 路の出力信号を通過させ、比較結果が不一 を示すときには一定レベルの信号を出力す 第2の論理回路と、を備え、第2の論理回路 出力を元にクロックエッジ合成回路の出力 号の立ち下がりタイミングを決定するよう してもよい。

 本発明の信号遅延装置において、クロッ エッジ合成回路は、第1の制御信号の中位ビ ットの値に応じて第1のパルス選択回路の出 を反転するか否かを決定して第1の選択信号 し、第2の制御信号の中位ビットの値に応じ て第2のパルス選択回路の出力を反転するか かを決定して第2の選択信号とし、該第1およ び第2の選択信号のレベル同士が一致するか かに対応して定められるレベルを有する出 信号を生成するようにしてもよい。

 以下、実施例に即し、図面を参照し、よ 具体的に説明する。

 図1は、本発明の実施例に係る信号遅延装 置の構成を示す図である。図1において、信 遅延装置は、発振制御回路11、リングオシレ ータ回路12、セレクタ13a、13b、パルス選択回 14a、14b、クロックエッジ合成回路15を備え 。リングオシレータ回路12は、発振制御回路 11の制御によって発振し、所定の回数(Nとす )だけ周期2T、パルス幅Tのm相のパルス信号(R0 ~Rm-1)を生成する。セレクタ13a、13bは、m相の ルス信号のうちの1つをそれぞれ選択し、出 信号OUTの立ち上がりタイミングと立ち下が タイミングをそれぞれ決定する。パルス選 回路14a、14bは、信号Pa、Pbの生成用にN個の ルス信号のうち1つをそれぞれ選択する。ク ックエッジ合成回路15は、Pa、Pbから信号を 成して所望のパルス幅を有する出力信号OUT 出力する。

 ここで信号遅延装置は、2種類の制御信号 A、Bによって出力信号OUTの立ち上がりおよび ち下がり時間を設定して所望のパルス幅を る。すなわち、図2に示すように、入力信号 INが立ち上がった後、制御信号Aの値に比例し た時間(制御信号Aの値×Tx)だけ遅れて出力信 OUTが立ち上がり、制御信号Bの値に比例した 間(制御信号Bの値×Tx)だけ遅れて出力信号OUT が立ち下がるように動作する。したがって、 制御信号Aの値が制御信号Bの値よりも小さい とが必要であり、ここでは、この条件を満 した制御信号が入力されるものとして動作 示す。制御信号A、Bは、それぞれ「Nkビット の上位ビットと、1ビットの中位ビットと、Nr ビットの下位ビット」で構成されている。制 御信号A、Bの上位ビットの値をそれぞれka、kb 、中位ビットの値をそれぞれja、jb、下位ビ トの値をそれぞれra、rbとする。

 図3は、信号遅延装置の動作を示すタイミ ング図である。以下、図3を参照して図1に示 信号遅延装置の各部の動作について説明す 。

 リングオシレータ回路12は、m段(mは、2のN r乗)直列に接続されるバッファ回路(遅延素子 )BUF1~BUFmと、m段後の出力信号を反転させるイ バータ回路INV1と、2入力のAND回路AND1を備え 。AND回路AND1は、一方の入力端に発振制御回 路11が出力する発振制御信号Ctを入力し、他 の入力端にインバータ回路INV1の出力を接続 、出力端をバッファ回路BUF1の入力端に接続 する。このような構成のリングオシレータ回 路12は、発振制御信号Ctがハイレベルになる 発振を開始し、ローレベルになると発振を 止する。このとき、m段のバッファ回路の遅 量の合計をTとすると、リングオシレータ回 路12は、周期2Tで発振する。

 発振制御回路11は、入力信号INがアクティ ブ(ハイレベル)となったことを検出して発振 御信号Ctをハイレベルとし、リングオシレ タ回路12を発振させる。また、AND回路AND1の 力信号R0を入力し、リングオシレータ回路12 発振回数、つまりパルスを何回出力したか 計測する。そして、発振制御回路11は、リ グオシレータ回路12が制御信号Bの上位ビッ 分(kb回)だけパルスを出力したことを検知す と、発振制御信号Ctをローレベルとし、リ グオシレータ回路12の発振を停止させる。kb にする理由は、(制御信号Bの上位ビットの kb)≧(制御信号Aの上位ビットの値ka)であるた め、kb回パルスを生成すれば、Paも正しく取 されるからである。

 発振制御回路11は、このような制御を行 ことで、リングオシレータ回路12中のそれぞ れのバッファ回路(遅延素子)BUF1~BUFmの出力R0 R1、…、Rm-1の波形は、タイミングがT/mずつ れた、周期2T、パルス幅T、パルス回数kb回の パルス信号となる。

 セレクタ回路13a、13bおよびパルス選択回 14a、14bについては、立ち上がりタイミング 決定するタイミング信号Paの生成を行う組 ついて説明する。なお、Pbの生成のためのセ レクタ回路13bおよびパルス選択回路14bについ ても、制御信号Bに対して同様の動作をする セレクタ回路13aは、制御信号Aの下位ビットr aに応じて、Rra(ra=0~m-1)を選択して出力する。 の出力される信号をSaとする。このとき、Sa は、R0、つまり遅延素子を通す直前のパルス 比べ、ra*T/mだけ遅れた信号となる。次に、 ルス選択回路14aは、Saのうち、第ka番目(kaは 、制御信号Aの上位ビットの値で、kb以下の整 数)のパルスのみを出力する。この出力信号 Paとなる。したがって、Paは、発振制御信号C tがハイレベルになって、(2ka+ra/m)T後に立ち上 がるパルス幅Tを有する信号となる。また、 様にPbは、発振制御信号Ctがハイレベルにな て、(2kb+rb/m)T後に立ち上がるパルス幅Tを有 る信号となる。

 クロックエッジ合成回路15は、Paのタイミ ングから出力信号OUTの立ち上がりタイミング を生成し、Pbのタイミングから出力信号OUTの ち下がりタイミングを生成する。このとき リングオシレータ回路12の特徴として、期 aT(ただし、2q<a<2q+1、q=0、1、2、3、・・) 範囲では、R0~Rm-1は、すべて立ち上がり遷移 であり、一方、期間aT(ただし、2q+1<a<2q+2 q=0、1、2、3、・・)の範囲では、R0~Rm-1は、 べて立ち下がり遷移である。このため、そ から生成されるPa、Pbも同様の波形となる。 たがって、所望の出力信号OUTの立ち上がり イミングがaT(ただし、2q<a<2q+1、q=0、1、 2、3、・・)である場合は、Paの立ち上がりタ ミングを検知し、出力信号OUTの立ち上がり イミングとし、要求する出力信号OUTの立ち がりタイミングがaT(ただし、2q+1<a<2q+2 q=0、1、2、3、・・)である場合は、Paの立ち がりタイミングを検知し、出力信号OUTの立 上がりタイミングとする。

 具体的には、制御信号Aの中位ビット(1ビ ト信号で、値をjaとする)が“0”の場合、パ ルス選択回路14aの出力の立ち上がりタイミン グを検知して出力信号OUTの立ち上がりタイミ ングとする。一方、jaが“1”の場合、パルス 選択回路14aの出力の立ち下がりタイミングを 検知して出力信号OUTの立ち上がりタイミング とする。OUTの立ち下がりタイミングも同様で あって、制御信号Bの中位ビット(1ビット信号 で、値をjbとする)が“0”の場合、パルス選 回路14bの出力の立ち上がりタイミングを検 して出力信号OUTの立ち下がりタイミングと る。一方、jbが“1”の場合、パルス選択回 14bの出力の立ち下がりタイミングを検知し 出力信号OUTの立ち下がりタイミングとする その結果、出力信号OUTの立ち下がりタイミ グは、入力信号を(2kb+jb+rb/m)Tだけ遅らせた信 号となる。

 このような信号遅延装置によれば、比較 簡単な構成であるセレクタ回路13a、13bおよ パルス選択回路14a、14bを2重化し、クロック エッジ合成回路15を付加するだけで、出力信 OUTの立ち上がりタイミングのみならず立ち がりタイミングも調整可能とすることがで る。したがって、チップ化した際の面積の 加を抑制しつつ、パルス幅制御が実現され 。

 また、出力信号OUTの立ち上がりタイミン および立ち下がりタイミングの決定におい 、リングオシレータ回路12を共通に用いる このような構成によれば、従来技術を並列 した図11の方法で課題となっていたリングオ シレータ遅延ばらつきがある場合の「立ち下 がりタイミング((制御信号Bの値)×Tb/m)≧立ち がりタイミング((制御信号Aの値)×Ta/m)」を Ta=Tb=Tとなるため、Tの値にかかわらず保証す ることができる。

 以下、信号遅延装置を構成する各部、特 クロックエッジ合成回路、発振制御回路、 ルス選択回路のそれぞれの詳細について説 する。

 始めにクロックエッジ合成回路について 明する。図4は、クロックエッジ合成回路15 例を示す回路図である。クロックエッジ合 回路15は、Dフリップフロップ回路FF1~FF6、イ ンバータ回路INV2~INV5、セレクタSEL1、SEL2、排 的論理和回路EXOR、認識信号発生器20を備え 。

 認識信号発生器20は、Dフリップフロップ 路FF7、それぞれ直列接続されるインバータ 路INV6~INV8を備える。Dフリップフロップ回路 FF7は、D端子にインバータ回路INV8の出力を入 し、Pbをインバータ回路INV4によって反転し 信号をクロック端子に入力し、Q端子をイン バータ回路INV6の入力端子に接続する。この うな認識信号発生器20は、Pbが立ち下がるタ ミングごとに出力値を反転させ、認識信号R gを出力する。

 Dフリップフロップ回路FF1は、D端子にjaを 入力し、Pbをインバータ回路INV4によって反転 した信号をクロック端子に入力し、Q端子を レクタSEL1の選択制御端子に接続する。Dフリ ップフロップ回路FF4は、D端子にjbを入力し、 Pbをインバータ回路INV4によって反転した信号 をクロック端子に入力し、Q端子をセレクタSE L2の選択制御端子に接続する。Dフリップフロ ップ回路FF2、FF3、FF5、FF6は、それぞれD端子 認識信号Rgを入力する。Dフリップフロップ 路FF2は、直列に接続されたインバータ回路IN V2、INV3を介してクロック端子にPaを入力し、Q 端子(ノードN1)をセレクタSEL1の一方の入力端 に接続する。Dフリップフロップ回路FF3は、 インバータ回路INV2を介してクロック端子にPa の反転信号を入力し、Q端子(ノードN2)をセレ タSEL1の他方の入力端子に接続する。Dフリ プフロップ回路FF5は、直列に接続されたイ バータ回路INV4、INV5を介してクロック端子に Pbを入力し、Q端子(ノードN3)をセレクタSEL2の 方の入力端子に接続する。Dフリップフロッ プ回路FF6は、インバータ回路INV4を介してク ック端子にPbの反転信号を入力し、Q端子(ノ ドN4)をセレクタSEL2の他方の入力端子に接続 する。

 セレクタSEL1は、Dフリップフロップ回路FF 1の出力に応じてDフリップフロップ回路FF2、F F3のいずれか一方の出力を選択して排他的論 和回路EXORの一方の入力端子(ノードN5)に出 する。セレクタSEL2は、Dフリップフロップ回 路FF4の出力に応じてDフリップフロップ回路FF 5、FF6のいずれか一方の出力を選択して排他 論理和回路EXORの他方の入力端子(ノードN6)に 出力する。排他的論理和回路EXORは、セレク SEL1、SEL2の出力の排他的論理和を取って出力 信号OUTとして出力する。

 このような構成のクロックエッジ合成回 15の動作を図5のタイミング図を用いて説明 る。認識信号発生器20は、Pbが立ち下がるタ イミングごとに出力値を反転させ、認識信号 Rgを出力する。認識信号Rgは、Paの立ち上がり に同期するDフリップフロップ回路FF2と、Paの 立ち下がりに同期するDフリップフロップ回 FF3と、Pbの立ち上がりに同期するDフリップ ロップ回路FF5と、Pbの立ち下がりに同期する Dフリップフロップ回路FF6とのD端子に入力さ る。このとき、制御信号Aの値の方が制御信 号Bの値よりも小さいため、Paの立ち下がりタ イミングよりもPbの立ち下がりタイミングが 行することはない。したがって、認識信号R gをうけた4つのDフリップフロップ回路FF2、FF3 、FF5、FF6のそれぞれの出力(ノードN1、N2、N3 N4)すべての立ち上がり遷移後に認識信号Rgが 立ち下がる、あるいは(ノードN1、N2、N3、N4) べての立ち下がり遷移後に認識信号Rgが立ち 上がる、のいずれかのパターンしか存在しな い。

 ノードN1(Paの立ち上がりに同期)あるいは ードN2(Paの立ち下がりに同期)のうち、jaの に応じていずれかの信号がセレクタSEL1によ て選択され、ノードN5に出力される。また ノードN3(Pbの立ち上がりに同期)あるいはノ ドN4(Pbの立ち下がりに同期)のうち、jbの値に 応じていずれかの信号がセレクタSEL2によっ 選択され、ノードN6に出力される。このとき 、ノードN5の立ち上がりタイミング後にノー N6の立ち上がりタイミングが来る、あるい ノードN5の立ち下がりタイミング後にノード N6の立ち下がりタイミングが来る、のいずれ のパターンしか存在しない。ノードN5とノ ドN6の排他的ORを排他的論理和回路EXORによっ て取り、出力信号OUTとして出力される。

 図6は、発振制御回路11の例を示す回路図 ある。発振制御回路11は、カウンタ21、比較 器22、セットリセット回路23を備える。カウ タ21は、入力信号INがアクティブとされると ウント可能とされ、リングオシレータ回路1 2の入力段における信号R0の立ち上がり回数を 計測し、カウント結果を比較器22に出力する 比較器22は、カウント結果と制御信号Bの上 ビットの値kbとを比較し、一致した場合に ットリセット回路23をリセットする。セット リセット回路23は、入力信号INがアクティブ されるとハイレベルとされ、カウンタ21のカ ウント結果と制御信号Bの上位ビットの値kbと が一致した場合にローレベルとされる発振制 御信号Ctを出力する。

 発振制御回路11は、入力信号INの立ち上が りタイミングと、リングオシレータ回路12の 段の信号R0の立ち下がりタイミングとを検 する検出機能を有する。すなわち、入力信 が立ち上がると、セットリセット回路23がセ ット状態、つまり発振制御信号Ctがハイレベ となり、リングオシレータ回路12が発振を 始する。その後、リングオシレータ回路12の 初段の信号R0の立ち下がりタイミングがN回発 生すると、カウンタ21がN回の発振を検知し、 セットリセット回路23がリセット状態、つま 発振制御信号Ctがローレベルとなり、リン オシレータ回路12が発振を停止する。

 このような機能を有する発振制御回路11 よれば、例えば、リングオシレータの初段 ハイレベルのときに、リングオシレータの 止、つまり発振制御信号の立ち下がりが生 、短パルスが発生する可能性を回避できる 具体的には、リングオシレータ回路12の初段 の信号R0の立ち下がりタイミングから発振制 信号Ctがローレベルになるまでの時間がT以 であれば、発振制御信号Ctがローレベルと ったときのリングオシレータ回路12の初段の 信号R0はローレベルであることが保証される したがって、このときリングオシレータ回 12が発振を停止しても、短パルスが発生し い。したがって、後段のパルス選択回路14a 14bに短パルスが伝播してカウントにおける 作不良を引き起こすことがない。

 なお、セットリセット回路23は、例えば 7に示すような回路で実現される。セットリ ット回路23は、パルス生成回路34a、34b、2入 のNOR回路NOR1、NOR2を備える。NOR回路NOR1、NOR2 は、それぞれ一方の入力端にそれぞれパルス 生成回路34a、34bの出力が接続され、それぞれ 他方の入力端にそれぞれNOR回路NOR2、NOR1の出 端が接続され、非同期セットリセットフリ プフロップ回路を構成する。セット(S)側の 号が立ち上がると、パルス生成回路34aがパ ス信号を生成し、後段の非同期セットリセ トフリップフロップをセット状態にする。 方、リセット(R)側の信号が立ち上がると、 ルス生成回路34bがパルス信号を生成し、後 の非同期セットリセットフリップフロップ リセット状態にする。

 図8は、パルス選択回路の例を示す回路図 である。パルス選択回路14a(14b)は、カウンタ3 1、比較器32、ラッチ回路33を備える。カウン 31は、入力信号INのローレベルでリセットさ れ、入力信号INがアクティブ(ハイレベル)に るとSa(Sb)をカウントし、カウント結果を比 器32に出力する。比較器32は、カウント結果 制御信号A(B)の上位ビットの値ka(kb)とを比較 し、一致した場合にラッチ回路33のクロック 子にラッチ信号を出力する。ラッチ回路33 、ラッチ信号が入力された場合、Sa(Sb)をPa(Pb )として出力する。

 また、図8のラッチ回路33を、図9に示すよ うにAND回路AND2に置き換えてもよい。この場 、ラッチ回路が不要な構成となり、面積お びSaからPaまでの遅延時間をさらに削減する とができる。

 次に、パルス選択回路の動作を図10に示 タイミング図を用いて説明する。カウンタ31 は、信号Sa(Sb)をクロック端子に入力し、比較 器32は、カウンタ結果とka(kb)とを比較する。 較結果は、そのまま出力にされず、ラッチ 路33のクロック信号(ラッチスルー信号)とな る。カウンタ31は、Saの立ち下がり時ごとに カウンタ値が1加算され、制御信号の上位ビ トkaと等しくなると、ラッチスルー信号が イレベルになり、次の第k+1番目(図10では3番 )のSaのパルスを通過(スルー)させる。第k+1 目のパルスが立ち下がると、ラッチスルー 号が再びローレベルになるため、それ以降 パルスはスルーされない構成になっている

 図10のタイミング図に示すように、設計 の問題や回路内のばらつきなどにより、カ ンタおよび比較器が動作時に短パルスを出 するなど、ラッチスルー信号の立ち上がり イミングおよび立ち下がりタイミングにお てレベルが不定となることがある。このよ な場合であったとしても、不定の時間がT以 であれば、セレクタ出力の立ち下がり後、 まりセレクタ出力がローレベルのときにカ ンタおよび比較器が動作している。したが て、ラッチ出力はローレベルを維持するこ ができる。

 なお、本発明の全開示(請求の範囲を含む )の枠内において、さらにその基本的技術思 に基づいて、実施形態ないし実施例の変更 調整が可能である。また、本発明の請求の 囲の枠内において種々の開示要素の多様な み合わせないし選択が可能である。すなわ 、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技 的思想にしたがって当業者であればなし得 であろう各種変形、修正を含むことは勿論 ある。