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Title:
SIGNAL PROCESSING UNIT AND WIRELESS COMMUNICATION DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/087818
Kind Code:
A1
Abstract:
A signal processing unit and a wireless communication device are provided for making it possible to detect a frequency by means of a small scale operation circuit in a short time in the case of correlation detection. The signal processing unit and the wireless communication device are comprised of a carrier data generating unit (16); a carrier demodulating unit (15); a matched filter unit (19) that divides carrier demodulated data into a plurality of portions, carries out reverse diffusion processing and accumulating operation processing as partial correlation processing, further carries out full addition processing for the partial correlation processing result, and outputs correlation detected data; a correlation peak detecting unit (22) that detects a correlation peak from the correlation detected data and outputs correlation peak position information; a coarse frequency deviation detecting unit (23) that outputs a frequency deviation amount with respect to the carrier demodulated data to the carrier data generating unit (16); and a fine frequency detecting unit (24) that outputs a fine frequency deviation amount from the correlation detected data and the correlation peak position information to the carrier data generating unit (16).

Inventors:
KOBAYASHI KAORU (JP)
TAKEGISHI SHIGERU (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/074138
Publication Date:
July 24, 2008
Filing Date:
December 14, 2007
Export Citation:
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Assignee:
NIHON DEMPA KOGYO CO (JP)
KOBAYASHI KAORU (JP)
TAKEGISHI SHIGERU (JP)
International Classes:
H04J13/00; H04B1/3822; H04B1/40; H04B1/7073; H04B1/7087; H04B1/7093; H04B7/26; H04W56/00
Domestic Patent References:
WO2005101711A12005-10-27
Foreign References:
JP2006246059A2006-09-14
JP2006261985A2006-09-28
JP2001094471A2001-04-06
JP2001177436A2001-06-29
Attorney, Agent or Firm:
FUNATSU, Nobuhiro et al. (Tower Side Bldg.Iikura 4F, 8-8,Higashi-Azabu 1-chome,Minato-k, Tokyo 44, JP)
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Claims:
 無線機に用いられる信号処理部において、
 キャリアデータを生成するキャリアデータ生成部と、
 前記キャリアデータに基づいて受信信号をキャリア復調するキャリア復調部と、
 前記キャリア復調データに対して、複数に分割して部分相関検出処理として逆拡散処理、累積演算処理を行い、更に部分相関検出処理の結果について全加算処理を行い、相関検出データを出力するマッチドフィルタ部と、
 前記相関検出データから相関ピークを検出し、相関ピークの位置情報を出力する相関ピーク検出部と、
 前記キャリア復調データに対してキャリア周波数ズレ量に応じた周波数成分を検出し、周波数ズレ量を前記キャリアデータ生成部に出力する粗周波数ズレ検出部と、
 前記相関検出データと前記相関ピークの位置情報から周波数ズレ量を少なくする微周波数ズレ量を前記キャリアデータ生成部に出力する微周波数検出部と、
 前記相関ピークの位置情報を入力し、処理クロックを調整する制御部とを有する信号処理部。
 マッチドフィルタ部は、
 同相成分のキャリア復調データを格納する第1のキャリア復調データ格納部と、
 直交成分のキャリア復調データを格納する第2のキャリア復調データ格納部と、
 拡散符号を分割して出力する拡散符号分割部と、
 前記第1のキャリア復調データ格納部から出力されたキャリア復調データを分割された拡散符号で逆拡散する第1の逆拡散処理部と、
 前記第2のキャリア復調データ格納部から出力されたキャリア復調データを分割された拡散符号で逆拡散する第2の逆拡散処理部と、
 前記第1の逆拡散処理部からの出力を累積演算する第1の累積処理部と、
 前記第2の逆拡散処理部からの出力を累積演算する第2の累積処理部と、
 前記第1及び前記第2の累積処理部からの出力を部分相関算出する部分相関算出処理部と、
 前記部分相関算出処理部からの出力を全加算する全加算処理部と、
 前記部分相関算出処理部からの出力を一時的に記憶し、外部から入力される相関ピークの位置情報となるシンボル同期信号により部分相関検出値として微周波数ズレ検出部に出力するシフトレジスタとを有する請求項1記載の信号処理部。
 第1及び第2のキャリア復調データ格納部は、デュアルポートRAMを使用し、高速クロック処理にてパイプライン処理を行う請求項2記載の信号処理部。
 マッチドフィルタ部は、32分割の部分相関検出処理を行い、
 粗周波数ズレ検出部は、キャリア復調データに対してノイズ除去を行い、ダウンサンプリング処理して32ポイントの高速フーリェ変換演算を行い、
 微周波数ズレ検出部は、相関ピーク検出部で相関ピークが検出されたときの32分割相関値について32ポイントの高速フーリェ変換演算を行う請求項1乃至3のいずれか記載の信号処理部。
 粗周波数ズレ検出部における高速フーリェ変換演算を行う演算回路と微周波数ズレ検出部における高速フーリェ変換演算を行う演算回路とを共用とした請求項4記載の信号処理部。
 請求項1乃至5のいずれか記載の信号処理部を備える無線機。
Description:
信号処理部及び無線機

 本発明は、スペクトラム拡散(SS:Spread Spec trum)方式を採用した微弱電波で動作する無線 に係り、特に、相関検出を行う場合、小規 の演算回路で短時間に周波数検出を行うこ ができる信号処理部及び無線機に関する。

[双方向無線システム:図12]
 従来の双方向無線システムで用いられる無 機は、スペクトラム拡散方式を採用した微 電波で動作する無線機である。
 従来の双方向無線システムについて図12を 照しながら説明する。図12は、従来の双方向 無線システムの概略図である。
 従来の双方向無線システムは、送信部1aと 信部1bを有する親機1の無線機と、送信部2aと 受信部2bを有する子機2の無線機とを備え、子 機2の入力装置を動作させて、子機2から親機1 に動作命令を送信し、親機1ではその命令に って動作するようになっている。

 また、親機1は、命令の伝達状況の応答や親 機1の状態情報を子機2に送信するものである
 つまり、従来の双方向無線システムは、SS 採用した双方向通信(半2重)可能な微弱無線 ステムとなっている。

 上記双方向無線システムでは、子機2主導 で動作するものであり、親機1は、子機2の送 を間欠受信することにより、子機2からの命 令を受信し、子機2は、動作させたいときだ 、動作状態にするため、消費電力を大幅に 減できるものとなっている。

[従来の信号処理部の構成:図13]
 上記無線機における信号処理部について図1 3を参照しながら説明する。図13は、従来の信 号処理部の構成ブロック図である。
 従来の信号処理部は、ADC(Analog Digital Convert er)制御部11と、AGC(Auto Gain Control)部12と、APC/A FC(Auto Power Control/Auto Frequency Control)制御部13 と、DAC制御部14と、キャリア復調部15と、キ リアデータ生成部16と、キャリア変調部17と 受信データ復号部18″と、拡散符号生成部20 ″と、拡散変調部21″と、相関ピーク検出部2 2″と、粗周波数ズレ検出部23″と、微周波数 ズレ検出部24″とから構成されている。

 従来の信号処理部の各部について具体的に 明する。
 ADC制御部11は、A/Dコンバータ(A/D)への制御信 号の生成と、A/Dコンバータから受信IF(Intermedi ate Frequency)信号を入力する制御を行う。

 AGC部12は、ADC制御部11から出力される受信 IF信号に対して常に設定した振幅になるよう 無線部内のAGCアンプへ出力されるゲインコ トロール信号を制御する。

 APC/AFC制御部13は、サーミスタを使用し、無 部の温度モニタの制御信号をA/Dコンバータ ら入力し、そのモニタ値に対するAFC補正値 キャリアデータ生成部16に、APC補正値をキ リア変調部17に出力する。
 DAC制御部14は、キャリア変調部17でキャリア 変調処理を行ったデータをD/Aコンバータへ送 出する。

 キャリア復調部15は、ADC制御部11から出力 された受信IF信号に対して、IFキャリア成分 除去を行い、更に、ダウンサンプル処理を い、受信データ復号部18″、相関ピーク検出 部22″と粗周波数ズレ検出部23″に出力する

 キャリアデータ生成部16は、粗周波数ズ 検出部23″及び微周波数ズレ検出部24″から 周波数ズレ値等に応じて周波数補正処理を い、キャリア復調部15及びキャリア変調部17 に供給するIFキャリアデータを生成する。

 キャリア変調部17は、キャリアデータ生成 16から供給されるIFキャリアデータに対して APC/AFC制御部13からのAPC補正要求に応じてAPC 正処理を行うと共に、拡散変調部21″から 力される拡散変調処理データに対して、IFキ ャリアデータによるキャリア変調を行う。
 受信データ復号部18″は、同期確立後のIFキ ャリア周波数の微周波数補正後に、同期ワー ドの検出し、ユーザデータの復号処理を行う 。

 拡散符号生成部20″は、拡散変調、逆拡散 理に用いる拡散符号を生成する。使用する 散符号は、同期ワード/REF(Reference)データ用 ユーザデータ用の2種類必要である。
 拡散変調部21″は、同期ワード/REFデータの 動符号化処理を行い、送信ユーザデータ及 差動符号化した同期ワード/REFデータの拡散 変調処理を行う。

 相関ピーク検出部22″は、キャリア復調 15から出力されるキャリア復調データに対し て、相関検出処理を行い、相関ピーク検出を 行う。

 粗周波数ズレ検出部23″は、キャリア復 部15から出力されたキャリア復調データに対 して、親機-子機間のIFキャリア周波数ズレ量 に応じた残留周波数成分を検出し、周波数ズ レ量をキャリアデータ生成部16に出力する。

 微周波数ズレ検出部24″は、ピークが検 された相関データに対して、周波数ズレ量 更に少なくするために、高い精度の周波数 出を行い、微周波数ズレ量をキャリアデー 生成部16に出力する。

 尚、関連する先行技術として、特開2004-21496 0号公報(特許文献1)がある。
 特許文献1には、ピーク検出回路が所定数の シンボル周期でガード相関信号を累積して累 積信号を生成し、累積信号からピークタイミ ングを検出し、ピークタイミングにおけるガ ード相関信号の位相成分を1シンボルに1回算 し、それによりOFDM信号の中心周波数のずれ 量が補正されるOFDM復調装置が示されている

特開2004-214960号公報

 しかしながら、上記従来の無線機における 号処理部で、相関検出を行う場合、粗周波 ズレ検出部での検出精度は32Hzが要求される 。
 32Hz精度を実現するためにはFFT(Fast Fourier Tr ansform:高速フーリェ変換)演算処理ポイントを 本信号処理部の32ポイントから1,024ポイント するか、FFT演算サンプル間隔を本信号処理 の1/32,768secから1/1,024secにする必要がある。

 演算サンプル間隔を長くした場合、512Hz(ナ キスト周波数)以上の周波数ズレ成分も512Hz 下の周波数成分として認識されてしまうた 、正常の周波数検出を行うことができず、 まり、検出周波数範囲に制限が掛かるとい 問題点があった。
 一方、演算処理ポイントを1,024ポイントに た場合、演算処理時間及び演算処理回路の 幅増加を招くという問題点があった。

 本発明は上記実情に鑑みて為されたもの 、相関検出を行う場合、小規模の演算回路 短時間に周波数検出を行うことができる信 処理部及び無線機を提供することを目的と る。

 上記従来例の問題点を解決するための本 明は、無線機に用いられる信号処理部にお て、IFキャリアデータを生成するキャリア ータ生成部と、IFキャリアデータに基づいて 受信信号をキャリア復調するキャリア復調部 と、キャリア復調データに対して、複数に分 割して部分相関検出処理として逆拡散処理、 累積演算処理を行い、更に部分相関検出処理 の結果について全加算処理を行い、相関検出 データを出力するマッチドフィルタ部と、相 関検出データから相関ピークを検出し、相関 ピークの位置情報を出力する相関ピーク検出 部と、キャリア復調データに対してキャリア 周波数ズレ量に応じた周波数成分を検出し、 周波数ズレ量をキャリアデータ生成部に出力 する粗周波数ズレ検出部と、相関ピーク検出 時の相関検出データから周波数ズレ量を少な くする微周波数ズレ量をキャリアデータ生成 部に出力する微周波数検出部と、相関ピーク の位置情報を入力し、処理クロックを調整す る制御部とを有する信号処理部としている。

 本発明は、上記信号処理部において、マ チドフィルタ部が、同相成分のキャリア復 データを格納する第1のキャリア復調データ 格納部と、直交成分のキャリア復調データを 格納する第2のキャリア復調データ格納部と 拡散符号を分割して出力する拡散符号分割 と、第1のキャリア復調データ格納部から出 されたキャリア復調データを分割された拡 符号で逆拡散する第1の逆拡散処理部と、第 2のキャリア復調データ格納部から出力され キャリア復調データを分割された拡散符号 逆拡散する第2の逆拡散処理部と、第1の逆拡 散処理部からの出力を累積演算する第1の累 処理部と、第2の逆拡散処理部からの出力を 積演算する第2の累積処理部と、第1及び第2 累積処理部からの出力を部分相関算出する 分相関算出処理部と、部分相関算出処理部 らの出力を全加算する全加算処理部と、部 相関算出処理部からの出力を一時的に記憶 、外部から入力される相関ピークの位置情 となるシンボル同期信号により部分相関検 値として微周波数ズレ検出部に出力するシ トレジスタとを有する信号処理部としてい 。

 本発明は、上記信号処理部において、第1 及び第2のキャリア復調データ格納部が、デ アルポートRAMを使用し、高速クロック処理 てパイプライン処理を行う信号処理部とし いる。

 本発明は、上記信号処理部において、マ チドフィルタ部が、32分割の部分相関検出 理を行い、粗周波数ズレ検出部が、キャリ 復調データに対してノイズ除去を行い、ダ ンサンプリング処理して32ポイントの高速フ ーリェ変換演算を行い、微周波数ズレ検出部 が、相関ピーク検出部で相関ピークが検出さ れたときの32分割相関値について32ポイント 高速フーリェ変換演算を行う信号処理部と ている。

 本発明は、上記信号処理部において、粗 波数ズレ検出部における高速フーリェ変換 算を行う演算回路と微周波数ズレ検出部に ける高速フーリェ変換演算を行う演算回路 を共用とした信号処理部としている。

 本発明は、無線機において、上記信号処 部を備える無線機としている。

 本発明によれば、無線機に用いられる信 処理部であって、キャリアデータ生成部がI Fキャリアデータを生成し、キャリア復調部 IFキャリアデータに基づいて受信信号をキャ リア復調し、マッチドフィルタ部がキャリア 復調データに対して、複数に分割して部分相 関検出処理として逆拡散処理、累積演算処理 を行い、更に部分相関検出処理の結果につい て全加算処理を行い、相関検出データを出力 し、相関ピーク検出部が相関検出データから 相関ピークを検出して、相関ピークの位置情 報を出力し、粗周波数ズレ検出部がキャリア 復調データに対してキャリア周波数ズレ量に 応じた周波数成分を検出し、周波数ズレ量を キャリアデータ生成部に出力し、微周波数検 出部が相関ピーク検出時の相関検出データか ら周波数ズレ量を少なくする微周波数ズレ量 をキャリアデータ生成部に出力し、制御部が 相関ピークの位置情報を入力し、処理クロッ クを調整するようにしているので、相関検出 を行う場合、部分相関検出処理を用いること で、小規模の演算回路で短時間に周波数検出 を行うことができる効果がある。

 本発明によれば、マッチドフィルタ部が 同相成分のキャリア復調データを格納する 1のキャリア復調データ格納部と、直交成分 のキャリア復調データを格納する第2のキャ ア復調データ格納部と、拡散符号を分割し 出力する拡散符号分割部と、第1のキャリア 調データ格納部から出力されたキャリア復 データを分割された拡散符号で逆拡散する 1の逆拡散処理部と、第2のキャリア復調デ タ格納部から出力されたキャリア復調デー を分割された拡散符号で逆拡散する第2の逆 散処理部と、第1の逆拡散処理部からの出力 を累積演算する第1の累積処理部と、第2の逆 散処理部からの出力を累積演算する第2の累 積処理部と、第1及び第2の累積処理部からの 力を部分相関算出する部分相関算出処理部 、部分相関算出処理部からの出力を全加算 る全加算処理部と、部分相関算出処理部か の出力を一時的に記憶し、外部から入力さ る相関ピークの位置情報となるシンボル同 信号により部分相関検出値として微周波数 レ検出部に出力するシフトレジスタとを有 る上記信号処理部としているので、相関検 を行う場合、部分相関検出処理を用いるこ で、小規模の演算回路で短時間に周波数検 を行うことができる効果がある。

 本発明によれば、第1及び第2のキャリア 調データ格納部が、デュアルポートRAMを使 し、高速クロック処理にてパイプライン処 を行う上記信号処理部としているので、相 検出を行う場合、小規模の演算回路で短時 に周波数検出を行うことができる効果があ 。

 本発明によれば、マッチドフィルタ部が 32分割の部分相関検出処理を行い、粗周波 ズレ検出部が、キャリア復調データに対し ノイズ除去を行い、ダウンサンプリング処 して32ポイントの高速フーリェ変換演算を行 い、微周波数ズレ検出部が、相関ピーク検出 部で相関ピークが検出されたときの32分割相 値について32ポイントの高速フーリェ変換 算を行う上記信号処理部としているので、 周波数ズレ検出部及び微周波数ズレ検出部 部分相関検出処理に適応させることができ 効果がある。

 本発明によれば、粗周波数ズレ検出部に ける高速フーリェ変換演算を行う演算回路 微周波数ズレ検出部における高速フーリェ 換演算を行う演算回路とを共用とした上記 号処理部としているので、回路を更に小規 にできる効果がある。

 本発明によれば、上記信号処理部を備え 無線機としているので、小規模の演算回路 短時間に周波数検出を行うことができる効 がある。

本発明の実施の形態に係る信号処理部 構成ブロック図である。 キャリア復調部の構成ブロック図であ 。 キャリアデータ生成部の構成ブロック である。 受信データ復号部前段の構成ブロック である。 受信データ復号部後段の構成ブロック である。 マッチドフィルタ部の構成ブロック図 ある。 拡散符号生成部の構成ブロック図であ 。 拡散変調部の構成ブロック図である。 相関ピーク検出部の構成ブロック図で る。 粗周波数ズレ検出部の構成ブロック図 である。 微周波数ズレ検出部の構成ブロック図 である。 従来の双方向無線システムの概略図で ある。 従来の信号処理部の構成ブロック図で ある。 IFキャリア周波数ズレ無し時のキャリ 復調データ波形を示す図である。 IFキャリア周波数ズレ無し時の相関検 データ波形を示す図である。 IFキャリア周波数ズレ=16Hz時のキャリ 復調データ波形を示す図である。 IFキャリア周波数ズレ=16Hz時の相関検 データ波形を示す図である。 IFキャリア周波数ズレ=32Hz時のキャリ 復調データ波形を示す図である。 IFキャリア周波数ズレ=32Hz時の相関検 データ波形を示す図である。 IFキャリア周波数ズレ=48Hz時のキャリ 復調データ波形を示す図である。 IFキャリア周波数ズレ=48Hz時の相関検 データ波形を示す図である。 IFキャリア周波数ズレ=64Hz時のキャリ 復調データ波形を示す図である。 IFキャリア周波数ズレ=64Hz時の相関検 データ波形を示す図である。 IFキャリア周波数ズレ=512Hz時のキャリ 復調データ波形を示す図である。 IFキャリア周波数ズレ=512Hz時の相関検 データ波形を示す図である。

符号の説明

 1 無線機(親)
 2 無線機(子)
 11 ADC制御部
 12 AGC部
 13 APC/AFC制御部
 14 DAC制御部
 15 キャリア復調部
 16 キャリアデータ生成部
 17 キャリア変調部
 18,18″ 受信データ復号部
 19 マッチドフィルタ部
 20,20″ 拡散符号生成部
 21,21″ 拡散変調部
 22,22″ 相関ピーク検出部
 23,23″ 粗周波数ズレ検出部
 24,24″ 微周波数ズレ検出部
 25 制御部
 151 IFキャリア変調処理部
 152 高周波成分除去部
 153 ダウンサンプル部
 161 AFC調整部
 162 インデックスカウンタ
 163 アドレスデコーダ
 164 正弦波テーブル
 181 デジメーションフィルタ
 182 ダウンサンプル部
 183 低周波成分除去部
 184 逆拡散処理部
 185 分割累積処理部
 186 部分相関算出処理部
 187 累積処理部
 188 遅延検波処理部
 189 符号bit取り出し部
 191 RAM読み出しアドレス生成部
 192 キャリア復調データ格納部
 193 拡散符号分割部
 194 逆拡散処理部
 195 累積処理部
 196 部分相関算出処理部
 197 全加算処理部
 198 シフトレジスタ
 201 制御部
 202 符号生成用パラメータテーブル
 203 符号生成部
 204 符号格納部
 205 SEL
 211 差動符号化処理部
 212,213,214 拡散変調処理部
 221 1bit区間最大ピーク位置検出部
 222 最大ピーク位置比較部
 223 シンボル同期信号生成部
 224 フリーランカウンタ
 231 ノイズ除去部
 232 ダウンサンプル部
 233 FFT演算処理部
 234 演算結果累積処理部
 235 最大ピーク位置検出部
 241 FFT演算処理部
 242 最大ピーク位置検出部

[実施の形態の概要]
 本発明の実施の形態について図面を参照し がら説明する。
 本発明の実施の形態に係る信号処理部は、 ャリアデータ生成部がIFキャリアデータを 成し、キャリア復調部がキャリアデータに づいて受信信号をキャリア復調し、マッチ フィルタ部がキャリア復調データに対して 複数に分割して部分相関検出処理として逆 散処理、累積演算処理を行い、更に部分相 検出処理の結果について全加算処理を行い 相関検出データを出力し、相関ピーク検出 が相関検出データから相関ピークを検出し 、相関ピークの位置情報を出力し、粗周波 ズレ検出部がキャリア復調データに対して ャリア周波数ズレ量に応じた周波数成分を 出し、周波数ズレ量をキャリアデータ生成 に出力し、微周波数検出部が相関ピーク検 時の相関検出データから周波数ズレ量を少 くする微周波数ズレ量をキャリアデータ生 部に出力し、制御部が相関ピークの位置情 を入力し、処理クロックを調整するもので り、相関検出を行う場合、部分相関検出処 を用いることで、小規模の演算回路で短時 に周波数検出を行うことができる。

 また、本発明の実施の形態に係る信号処理 は、マッチドフィルタ部におけるキャリア 調データを格納するキャリア復調データ格 部に、デュアルポートRAMを使用し、高速ク ック処理にてパイプライン処理を行うよう しているので、相関検出を行う場合、小規 の演算回路で短時間に周波数検出を行うこ ができるものである。
 更に、本発明の実施の形態に係る無線機は 上記信号処理部を備えるものであり、相関 出を行う場合、小規模の演算回路で短時間 周波数検出を行うことができるものである

[信号処理部の全体構成:図1]
 本発明の実施の形態に係る信号処理部部に いて図1を参照しながら説明する。図1は、 発明の実施の形態に係る信号処理部の構成 ロック図である。
 本発明の実施の形態に係る信号処理部(本信 号処理部)は、図1に示すように、ADC(Analog Digi tal Converter)制御部11と、AGC(Auto Gain Control)部1 2と、APC/AFC(Auto Power Control/Auto Frequency Control )制御部13と、DAC(Digital Analog Converter)制御部14 と、キャリア復調部15と、キャリアデータ生 部16と、キャリア変調部17と、受信データ復 号部18と、マッチドフィルタ部19と、拡散符 生成部20と、拡散変調部21と、相関ピーク検 部22と、粗周波数ズレ検出部23と、微周波数 ズレ検出部24と、制御部25とから構成されて る。

[各部]
 次に、本信号処理部の各部について図面を 照しながら説明する。
[ADC制御部11]
 ADC制御部11は、A/DコンバータIC(Integrated Circu it)から受信IF(Intermediate Frequency)信号を読み出 し、受信信号をキャリア復調部15に出力する 御を行う。
 また、ADC制御部11は、A/DコンバータICへの制 御信号を生成して出力する。

[AGC部12]
 AGC部12は、ADC制御部11から出力された受信信 号に対して、常に設定した振幅になるよう、 AGCアンプへゲインコントロールを行うための 制御信号を出力する制御を行う。

[APC/AFC制御部13]
 APC/AFC制御部13は、サーミスタを使用し、無 部(RF[Radio Frequency]部)の温度モニタを行うた めのA/DコンバータICへの制御信号を生成して 力する。
 また、APC/AFC制御部13は、A/DコンバータICか のモニタ値に応じて、AFC補正値をキャリア ータ生成部16へ、APC補正値をキャリア変調部 17へ供給する。
 ここで、APCは自動送信パワー制御、AFCは自 周波数制御を意味している。

[DAC制御部14]
 DAC制御部14は、キャリア変調部17でキャリア 変調処理を行ったデータをD/AコンバータICへ 出する制御を行う。
 また、DAC制御部14は、D/AコンバータICへの制 御信号を生成して出力する。

[キャリア復調部15:図2]
 キャリア復調部15について図2を参照しなが 説明する。図2は、キャリア復調部の構成ブ ロック図である。
 キャリア復調部15は、受信IF信号に対して、 キャリアデータ生成部16から入力されるIFキ リアデータに基づいてIFキャリア成分の除去 処理を行い、更に512kHzサンプリング(厳密に 524,288Hz)から256kHzサンプリング(厳密には262,14 4Hz)にダウンサンプル処理を行う。

 キャリア復調部15は、図2に示すように、 信データ(RXデータ)を入力し、同相成分(I成 )についてIFキャリア変調処理を行うIFキャ ア復調部151aと、直交成分(Q成分)についてIF ャリア復調処理を行うIFキャリア復調部151b 、IFキャリア復調されたI成分についてFIR(Fini te Impulse Response)フィルタを用いて高周波成 を除去する高周波成分除去部152aと、IFキャ ア復調されたQ成分についてFIRフィルタを用 て高周波成分を除去する高周波成分除去部1 52bと、高周波成分が除去されたI成分につい ダウンサンプリングしてI成分のキャリア復 データを出力するダウンサンプル部153aと、 高周波成分が除去されたQ成分についてダウ サンプリングしてQ成分のキャリア復調デー を出力するダウンサンプル部153bとを備えて いる。

[キャリアデータ生成部16:図3]
 キャリアデータ生成部16について図3を参照 ながら説明する。図3は、キャリアデータ生 成部の構成ブロック図である。
 キャリアデータ生成部16は、キャリア変調 17及びキャリア復調部15へ供給するキャリア ータを生成する。
 キャリアデータは、送受とも90°位相の違う 2種類ずつを生成する。
 また、キャリアデータ生成部16は、粗周波 ズレ検出部23及び微周波数ズレ検出部24から 周波数ズレ検出データ、APC/AFC制御部13から AFC補正データに応じて、周波数補正処理を う。

 具体的には、キャリアデータ生成部16は 図3に示すように、入力される親機/子機フラ グ及び基準周波数パラメータに基づいて粗周 波数ズレ検出部23から入力されるAFC補正値(粗 調整)と微周波数ズレ検出部24から入力される AFC補正値(微調整)についてAFC調整を行うAFC調 部161aと、入力される親機/子機フラグ及び 準周波数パラメータに基づいてAPC/AFC制御部1 3から入力されるAFC補正値(温度)についてAFC調 整を行うAFC調整部161bと、AFC調整部161aから入 されるデータについて受信用としてインデ クスのカウントを行うインデックスカウン (Rx)162aと、AFC調整部161bから入力されるデー について送信用としてインデックスのカウ トを行うインデックスカウンタ(Tx)162bと、 弦波テーブル164に基づいてインデックスカ ンタ162aのカウンタ値によりアドレスをデコ ドしてI成分のRx用IFキャリアデータとQ成分 Rx用IFキャリアデータを出力するアドレスデ コーダ163aと、正弦波テーブル164に基づいて ンデックスカウンタ162bのカウンタ値により ドレスをデコードしてI成分のTx用IFキャリ データとQ成分のTx用IFキャリアデータを出力 するアドレスデコーダ163bとを備えている。

[キャリア変調部17]
 キャリア変調部17は、キャリアデータ生成 16から供給されるIFキャリアデータに対して APC/AFC制御部13からのAPC補正要求に応じてAPC 正処理を行う。
 更に、キャリア変調部17は、拡散変調部21か ら入力される拡散変調処理データ(ユーザデ タ、同期ワード/REFデータ)に対して、IFキャ アデータによるキャリア変調を行う。
 IFキャリアデータは、ユーザデータと同期 ード/REFデータで90°位相を変えたものを使用 する。
 また、キャリア変調部17は、各々キャリア 調処理を行ったものを加算する加算処理を う。

[受信データ復号部18:図4,図5]
 次に、受信データ復号部18について図4,5を 照しながら説明する。図4は、受信データ復 部前段の構成ブロック図であり、図5は、受 信データ復号部後段の構成ブロック図である 。尚、図4の(a)~(d)と図5の(a)~(d)とは各々接続 るものとなっている。
 受信データ復号部18は、同期確立してからIF キャリア周波数の微補正処理の後に、同期ワ ードの検出及びユーザデータの復号処理を行 う。
 キャリア復調データは、8倍オーバーサンプ ルデータ(チップレート32,768Hzに対して、キャ リア復調データは262,144Hzサンプルデータ)で るため、デシメーションフィルタリング(8タ ップの移動平均フィルタ)の後、32,768Hzサンプ ルデータにダウンサンプルする。

 具体的には、受信データ復号部18は、図4, 5に示すように、I成分のキャリア復調データ 8タップ移動平均のフィルタリングするデシ メーションフィルタ181aと、その出力をダウ サンプルするダウンサンプル部182aと、その 力についてFIRフィルタを用いて低周波成分 除去する低周波成分除去部183aと、Q成分の ャリア復調データを8タップ移動平均のフィ タリングするデシメーションフィルタ181bと 、その出力をダウンサンプルするダウンサン プル部182bと、その出力についてFIRフィルタ 用いて低周波成分を除去する低周波成分除 部183bと、低周波成分除去部183aからの出力を RX用拡散符号(シリアル正転符号)で逆拡散す 逆拡散処理部184aと、低周波成分除去部183aか らの出力をRX用拡散符号(シリアル反転符号) 逆拡散する逆拡散処理部184bと、低周波成分 去部183bからの出力をRX用拡散符号(シリアル 正転符号)で逆拡散する逆拡散処理部184cと、 周波成分除去部183bからの出力をRX用拡散符 (シリアル反転符号)で逆拡散する逆拡散処 部184dと、各逆拡散処理部184a~dからの出力を 割累積処理する分割累積処理部185a~dと、分 累積処理部185a~dからの出力を加算して部分 関を算出する部分相関算出処理部186と、そ 出力を累積する累積処理部187と、その出力 ら符号bitを取り出し、受信データを出力す 符号bit取り出し部189aと、分割累積処理部185 a,cの出力を入力し、遅延検波を行う遅延検波 処理部188と、その出力から符号bitを取り出し 、同期ワードを出力する符号bit取り出し部189 bとを備える。

 受信データ復号部18が、低周波成分除去部18 3a,183bによるHPF処理を行う目的は、信号帯域 にCW(Continuous Wave:連続波)干渉波が入ってき 場合、その干渉波成分の除去を行うためで る。
 信号帯域内のため、同時に信号成分も除去 れてしまうが、HPFのカットオフ周波数を信 帯域幅の影響の出ない一部分に留めること 、感度劣化につながらないようにしている

 本信号処理部では、チップレート32,768Hz(≒ 号帯域幅)に対して、HPFのカットオフ周波数 を約2.6kHzに設定している。
 受信データ復号部18におけるフィルタリン 処理後、スライディング相関処理により、 拡散処理及び累積処理を行う。

 微周波数ズレ検出と補正により、±32Hz精 までIFキャリア周波数ズレ量を低減したが チップレートが32,768Hz、512チップ/bitの場合 ビットレートは64bpsであり、キャリア復調後 の残留周波数成分の許容値は±16Hzとなるため 、精度の追い込みがまだ不十分である。

 そのため、上記相関処理(スライディング相 関処理)では分割相関処理を実施する。理論 2分割で足りるが、本信号処理部ではマージ を見て、4分割の相関処理としている。
 拡散変調部21で詳細に説明するが、ユーザ ータの復号は、同期ワード/REFデータとの相 位置関係により判断する。
 また、同時に同期ワード/REFデータ成分から 同期ワードの検出を行う。検出は遅延検波処 理にて行う。但し、分割相関処理を行ってい るため、通常の遅延検波処理ではなく、2段 延検波処理となる。

[マッチドフィルタ部19:図6]
 次に、マッチドフィルタ部19について図6を 照しながら説明する。図6は、マッチドフィ ルタ部の構成ブロック図である。
 マッチドフィルタ部19は、キャリア復調デ タに対して、相関検出処理としてマッチド ィルタリングにて逆拡散処理、更に全加算 理を行う。

 具体的には、マッチドフィルタ部19は、 6に示すように、RAM(Random Access Memory)読み出 アドレス生成部191から出力されるアドレス 従い、I成分のキャリア復調データを格納す るDual-Port RAM のキャリア復調データ格納部19 2aと、RAM読み出しアドレス生成部191から出力 れるアドレスに従い、Q成分のキャリア復調 データを格納するDual-Port RAM のキャリア復 データ格納部192bと、拡散符号を分割して出 する拡散符号分割部193と、キャリア復調デ タ格納部192aから出力されたキャリア復調デ ータを分割された拡散符号で逆拡散する逆拡 散処理部194aと、キャリア復調データ格納部19 2bから出力されたキャリア復調データを分割 れた拡散符号で逆拡散する逆拡散処理部194b と、逆拡散処理部194aからの出力を累積演算 る累積処理部195aと、逆拡散処理部194bからの 出力を累積演算する累積処理部195bと、累積 理部195a,bからの出力を部分相関算出する部 相関算出処理部196と、部分相関算出処理部19 6からの出力を全加算する全加算処理部197と 部分相関算出処理部196からの出力を一時的 記憶し、シンボル同期信号により部分相関 出値として出力するシフトレジスタ198とを えている。

 粗周波数ズレ検出部23にて検出するIFキャ リア周波数ズレの精度は1,024Hzのため、キャ ア周波数補正した後のキャリア復調データ も±512Hzの誤差は残ってしまう。そのため、 のままフルチップ長(512チップ)でのマッチ フィルタリング処理をしても相関ピークの 出は不可能である。

 周波数ズレ量は、±1/4ビットレート以上 ら感度劣化が起こる。本信号処理部の場合 32,768Hzチップレート、512チップ長/bitではビ トレートが64bpsであるため、±16Hzが許容ズレ 量となる。

 対策として本信号処理部では、512チップを3 2分割して16チップ長毎に相関値を求め、それ ら32分割分の相関値を全加算することで、最 的な相関値を得るものである。つまり、分 相関を検出するものである。
 こうすることにより、検出可能周波数ズレ は±512Hzとなり、ピーク検出が可能となる。

 マッチドフィルタ部19は、マッチドフィル リング処理は、実際にはゲート規模低減の めキャリア復調データ格納部192a,192bではデ アルポートRAMを使用し、高速クロック処理 てパイプライン処理を行う。
 相関検出処理を行った相関検出データ(相関 検出値)は、相関ピーク検出部22へ供給する。
 相関ピーク検出部22にてピークが検出され 場合、その検出信号(シンボル同期信号)をト リガとして、シフトレジスタ198にて当該相関 検出データをラッチし、微周波数ズレ検出部 23へ供給する。

[拡散符号生成部20:図7]
 次に、拡散符号生成部20について図7を参照 ながら説明する。図7は、拡散符号生成部の 構成ブロック図である。
 拡散符号生成部20は、拡散変調、逆拡散処 用の拡散符号を生成する。

 具体的には、拡散符号生成部20は、図7に すように、拡散符号長指定信号、ステート 定信号、親機/子機フラグを入力して制御信 号を出力する制御部201と、制御部201からの制 御信号と符号生成用パラメータテーブル202か らのパラメータによって拡散符号を生成し、 RX用拡散符号(パラレル正転符号)を出力する 号生成部203と、制御部201からの制御信号に って符号生成部203からの拡散符号を入力し 記憶し、更に記憶する拡散符号を出力するDu al-Port RAM の符号格納部204と、制御部201から 制御信号により符号格納部204からの符号をT X用拡散符号(シリアル正転符号)又はRX用拡散 号(シリアル正転符号)を選択して出力する 替器(SEL)205aと、制御部201からの制御信号に り符号格納部204からの符号をTX用拡散符号( リアル反転符号)又はRX用拡散符号(シリアル 転符号)を選択して出力する切替器(SEL)205bと を備えている。

 拡散符号生成部20は、システム起動時に512 ップ長の拡散符号を生成し、符号格納部204 格納する。
 使用する拡散符号は、同期ワード/REFデータ 用とユーザデータ用に2種類必要である。こ 2種類を別々のパラメータから生成すること 可能だが、本信号処理部では1種類のパラメ ータにて生成した符号を正配列及び逆配列と して使用することで全く違った符合として使 用している。

 つまり、SEL205aは、符号格納部204からTX用 散符号(シリアル正転符号)又はRX用拡散符号 (シリアル正転符号)の入力を受け、SEL205bは、 符号格納部204から同じデータを反転したTX用 散符号(シリアル反転符号)又はRX用拡散符号 (シリアル反転符号)の入力を受け、制御部201 らの制御信号でいずれかを選択出力してい 。

 具体的には、RAMに格納した符号の読み出 アドレスを0から511の順に読み出す場合と、 511から0の順に読み出す場合で別々の符号と て活用している。こうすることで、格納す RAMの容量を1/2に低減できる。

[拡散変調部21:図8]
 拡散変調部21は、同期ワード/REFデータの差 符号化処理を行い、その差動符号化処理し 同期ワード/REFデータ及び送信ユーザデータ の拡散変調処理を行う。

 具体的には、拡散変調部21は、図8に示す うに、同期ワード/REFデータを入力し、差動 符号化処理を行う差動符号化処理部211と、送 信データと拡散符号(反転符号)とを入力して 散変調処理を行う拡散変調部212と、差動符 化処理部211からの差動符号化されたデータ 拡散符号(正転符号)を入力して拡散変調処 を行い、同期ワード/REFデータ拡散変調信号 出力する拡散変調部213と、拡散変調処理部2 12からの拡散変調された信号と差動符号化処 部211からの差動符号化されたデータを入力 、拡散変調処理を行い、送信データ拡散変 信号を出力する拡散変調処理部214とを備え いる。

[相関ピーク検出部22:図9]
 次に、相関ピーク検出部22について図9を参 しながら説明する。図9は、相関ピーク検出 部の構成ブロック図である。

 相関ピーク検出部22は、マッチドフィルタ 19からの相関検出データに対して、以下の処 理手順で相関ピーク検出を行う。
 第1に、検出処理開始からフリーランカウン タ224を起動する。
 フリーランカウンタ224は、256kHz/1bit長分=512 ップ/bitでは4,096=12bitカウンタである。

 第2に、1bit区間最大ピーク位置検出部221 、検出処理開始から1bit区間毎の最大相関値 検出し、最大値が更新される毎にカウンタ をメモリに格納する処理を行う。

 第3に、検出処理開始から2bit区間分の最 値の検出が完了してから、最大ピーク位置 較部222は、区間毎に2bitの区間における相関 大値のカウンタ値比較を行い、比較結果を ンボル同期信号生成部223に出力する。

 シンボル同期信号生成部223は、比較結果が 定範囲内(±3~4カウント程度)のズレであれば 、信憑性の高い相関ピークと判断し、シンボ ル同期信号(相関ピーク検出信号)を送出する
 尚、シンボル同期信号は、マッチドフィル 部19のシフトレジスタ198にも出力されるよ になっている。

[粗周波数ズレ検出部23:図10]
 次に、粗周波数ズレ検出部23について図10を 参照しながら説明する。図10は、粗周波数ズ 検出部の構成ブロック図である。
 粗周波数ズレ検出部23は、キャリア復調デ タに対して、LPF(Low Pass Filter)でノイズ除去 行い、ダウンサンプリング処理して、FFT演 を行って累積処理し、最大ピーク位置の検 を行い、粗周波数ズレ検出データを出力す 。

 粗周波数ズレ検出部23は、図10に示すよう に、I成分のキャリア復調データを入力し、LP FとなるFIRフィルタを用いてノイズ除去を行 ノイズ除去部231aと、Q成分のキャリア復調デ ータを入力し、LPFとなるFIRフィルタを用いて ノイズ除去を行うノイズ除去部231bと、ノイ 除去したI成分をダウンサンプリング処理す ダウンサンプル部232aと、ノイズ除去したQ 分をダウンサンプリング処理するダウンサ プル部232bと、ダウンサンプリング処理したI 成分とQ成分についてFFT演算処理を行うFFT演 処理部233と、FFT演算結果を累積処理する演 結果累積処理部234と、累積処理結果から最 ピーク位置を検出する最大ピーク位置検出 235とを備えている。

 ダウンサンプル部232a,232bにおいて、ノイズ 去後のデータに対しては、32,768Hzのダウン ンプリング処理を行う。
 ダウンサンプル後のデータに対して、親機- 子機のIFキャリア周波数ズレ量に応じた残留 波数成分の検出を行う。
 残留周波数成分の検出は、32ポイントのFFT 算で行う。従って、検出周波数精度は、1,024 Hzとなる。

 本信号処理部では、検出精度を上げるため 複数回の検出結果の累計を取った上でピー の検出を行う。
 1回の演算周期は、32/32,768≒1msecであり、最 32回までの累計を可能としている。
 32回の累計演算を行った場合の検出感度は 理論上では約15dBアップする。
 そして、検出した粗周波数ズレ量をキャリ データ生成部16に供給する。

[微周波数ズレ検出部24:図11]
 次に、微周波数ズレ検出部24について図11を 参照しながら説明する。図11は、微周波数ズ 検出部の構成ブロック図である。
 微周波数ズレ検出部24は、受信データ復号 18でのデータ復号処理を前に、分割相関処理 による分割損(分割による感度劣化)の低減を 的に、周波数ズレ量をさらに少なくするた 、高い精度の周波数検出を行う。

 微周波数ズレ検出部24は、図11に示すよう に、部分相関検出値を入力し、FFT演算を行う FFT演算処理部241と、FFT演算結果から最大ピー ク位置を検出して微周波数ズレ検出データを 出力する最大ピーク位置検出部242とを備えて いる。

 FFT演算処理部241は、粗周波数検出部23のFF T演算処理部233と同じ32ポイントのFFT演算処理 を行うが、ここでは相関ピークが検出された ときの32分割相関処理データを入力して演算 理を行う。

 粗周波数ズレの補正後もキャリア復調デー には最大±512Hzの残留ズレ成分が残っており 、ピークが検出されたときの32分割相関検出 ータにその残留ズレ成分が現れる。
 そのため、ピークが検出されたときの当該 関データ(32分割分*I,Q成分=64ポイント)に対 てFFT演算を行うことで、その残留ズレ分の 波数検出を行うことができる。

 その際の検出精度は、64Hzとなる。何故なら 、1分割分のサンプリング周期が16/32,768≒0.5ms ec、δf=1/0.5msec*32=64Hzだからである。
 ここで得られた微周波数ズレ値をキャリア ータ生成部16へ供給する。
 尚、微周波数ズレ検出部24は、粗周波数ズ 検出部23と同じ32ポイントFFT演算回路のため 共用化が可能である。

[制御部25]
 制御部25は、相関ピーク検出部22から同期検 出信号を入力し、シンボル同期処理を行い、 外部からの入力により相関ピーク検出部22及 粗周波数ズレ検出部23の動作タイミングを 御する。

[受信処理の流れ]
 以下、受信処理の流れの概略を簡単に説明 る。
 第1に、受信処理開始にてADC制御部11を介し キャリア復調部15にてキャリア復調処理実 する。
 第2に、キャリア復調処理データを粗周波数 ズレ検出部23及びマッチドフィルタ部19へ供 し、粗周波数ズレ検出部23で粗周波数ズレ量 検出を行い、同時にマッチドフィルタ部19で 関検出処理を、相関ピーク検出部22で相関 ーク検出処理を行う。

 第3に、粗周波数ズレを検出した場合、キャ リアデータ生成部16及びキャリア復調部15に いてそのズレ量を補正し、再度相関ピーク 出処理を行う。
 第4に、相関ピーク検出部22で相関ピークが 出された場合、そのピーク値に該当する分 相関の各検出値(32分割分、I,Q成分の計64ポ ント)を微周波数ズレ検出部24に供給し、微 波数ズレ量の検出を行う。

 第5に、微周波数ズレ量の検出結果から、再 度、キャリアデータ生成部16及びキャリア復 部15においてIFキャリア周波数の補正を行っ た後、受信データ復号部18にて同期ワードの 出を行い、更に受信データ復号処理を行う
 以上が、本信号処理部における受信処理の 要である。

[本信号処理部の受信部における復調波形:図1 4-25]
 次に、マッチドフィルタ部19で分割相関を い、粗周波数ズレ検出部23及び微周波数ズレ 検出部24を用いた周波数補正を行うことによ 、IFキャリア周波数ズレ量に応じたI成分及 Q成分のキャリア復調データの波形と相関検 出データの波形について図14~図25を参照しな ら説明する。図14は、IFキャリア周波数ズレ 無し時のキャリア復調データ波形を示す図で あり、図15は、IFキャリア周波数ズレ無し時 相関検出データ波形を示す図であり、図16は 、IFキャリア周波数ズレ=16Hz時のキャリア復 データ波形を示す図であり、図17は、IFキャ ア周波数ズレ=16Hz時の相関検出データ波形 示す図であり、図18は、IFキャリア周波数ズ =32Hz時のキャリア復調データ波形を示す図 あり、図19は、IFキャリア周波数ズレ=32Hz時 相関検出データ波形を示す図であり、図20は 、IFキャリア周波数ズレ=48Hz時のキャリア復 データ波形を示す図であり、図21は、IFキャ ア周波数ズレ=48Hz時の相関検出データ波形 示す図であり、図22は、IFキャリア周波数ズ =64Hz時のキャリア復調データ波形を示す図 あり、図23は、IFキャリア周波数ズレ=64Hz時 相関検出データ波形を示す図であり、図24は 、IFキャリア周波数ズレ=512Hz時のキャリア復 データ波形を示す図であり、図25は、IFキャ リア周波数ズレ=512Hz時の相関検出データ波形 を示す図である。

 まず、図14、16,18,20,22,24では、IFキャリア周 数ズレ量に応じたI成分のキャリア復調デー タの波形とQ成分のキャリア復調データの波 を示している。
 また、図15,17,19,21,23,25では、IFキャリア周波 数ズレ量に応じた32分割相関検出処理した相 検出データ波形と比較のために非分割相関 出処理を行った相関検出データ波形を示し いる。

 図14~25に示すように、IFキャリア周波数ズ レ量が大きくなるに従い、非分割相関検出処 理では相関ピークが検出できなくなるもので あり、特に、IFキャリア周波数ズレ=64Hz、512Hz になると、非分割相関検出処理では相関ピー クの検出が不能となる。

 これに対して、本信号処理部における32分 相関検出処理では、IFキャリア周波数ズレ=51 2Hzであっても、相関ピークを検出することが できる。
 本信号処理部の分割相関検出処理を行うこ で、周波数検出が可能となり、更に、非分 相関検出処理の構成に比べて、短時間で演 可能で、回路規模を小型化できるものであ 。

 ただし、分割相関検出処理を行うことで 32分割の場合、4dB程度のピーク検出感度の 化が発生する。劣化要因は受信部での復調 理波形でも分かる通り、分割分の無相関領 ノイズが加算されてしまうためである。こ 場合、ピーク値は変わらないが、ノイズ量 多くなるため、S/N(Signal/Noise)が劣化してしま う。しかし、その劣化要因を差し引いても演 算処理時間の短縮及び演算処理回路規模の大 幅減少という効果が得られるものである。

[実施の形態の効果]
 本信号処理部及び無線機によれば、マッチ フィルタ部がキャリア復調データに対して 複数に分割して部分相関検出処理として逆 散処理、累積演算処理を行い、更に部分相 検出処理の結果について全加算処理を行い 相関検出データを出力し、相関ピーク検出 が相関検出データから相関ピークを検出し 、相関ピークの位置情報を出力し、粗周波 ズレ検出部がキャリア復調データに対して ャリア周波数ズレ量に応じた周波数成分を 出し、周波数ズレ量をキャリアデータ生成 に出力し、微周波数検出部が相関ピーク検 時の相関検出データから周波数ズレ量を少 くする微周波数ズレ量をキャリアデータ生 部に出力するようにしているので、相関検 を行う場合、部分相関検出処理を用いるこ で、小規模の演算回路で短時間に周波数検 を行うことができる効果がある。

 また、本信号処理部及び無線機によれば マッチドフィルタ部におけるキャリア復調 ータを格納するキャリア復調データ格納部 、デュアルポートRAMを使用し、高速クロッ 処理にてパイプライン処理を行うようにし いるので、相関検出を行う場合、小規模の 算回路で短時間に周波数検出を行うことが きる効果がある。

 本発明は、相関検出を行う場合、小規模 演算回路で短時間に周波数検出を行うこと できる信号処理部及び無線機に好適である