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Patent Searching and Data


Title:
SLAG RISE PREVENTING METHOD, AND PUNCH MOLD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/143236
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided are a slag rise preventing method at the time when a plate-shaped work (W) is punched by the coaction between a punch mold (1) and a die mold (25), and a punch mold. In the slag rise preventing method, the work is pushed onto the upper face of the die mold by a plate holder (7) belonging to the punch mold. A portion of the work is pushed into a die hole (27) in the die mold by a punch blade portion (13) belonging to the punch mold. At the rising time of the punch blade portion (13) when the punch blade portion is positioned on the upper side of the lower face of the work and on the lower side of the upper face of the work, a liquid is blown in a large quantity from a hole portion already formed in the work toward the lower side of the punch blade portion (13), thereby to drop small pieces of slag positioned on the lower side of the punch blade portion, into the die hole (27).

Inventors:
OKAMOTO TAKUYA
Application Number:
PCT/JP2008/059188
Publication Date:
November 27, 2008
Filing Date:
May 20, 2008
Export Citation:
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Assignee:
AMADA CO LTD (JP)
AMADA TOOL TECHNICA CO LTD (JP)
OKAMOTO TAKUYA
International Classes:
B21D28/00
Foreign References:
JPH0314014U1991-02-13
JP2000153320A2000-06-06
JPH01197023A1989-08-08
JPH0248217U1990-04-03
JP2003275830A2003-09-30
Other References:
See also references of EP 2165782A4
Attorney, Agent or Firm:
MIYOSHI, Hidekazu et al. (2-8 Toranomon 1-chome,Minato-k, Tokyo 01, JP)
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Claims:
 パンチ金型とダイ金型との協働により板状のワークの打抜き加工を行う際のカス上り防止方法であって、以下のステップを含む:
 前記パンチ金型に備えた板押えによってワークを前記ダイ金型の上面に押圧する;
 前記パンチ金型に備えたパンチ刃部によって前記ワークの一部をダイ金型におけるダイ孔内に打抜く;
 前記パンチ刃部の上昇時であって前記パンチ刃部が前記ワークの下面より上側で前記ワークの上面より下側に位置するとき、前記ワークに既に加工された穴の部分から前記パンチ刃部の下側へ指向して大量の流体を吹き込む;及び
 前記パンチ刃部の下側に位置する小片の打抜きカスを前記ダイ孔内に落下する。
 請求項1に記載のカス上り防止方法において、
 前記流体の吹き込み方向は、前記パンチ刃部の周囲から前記ダイ孔の中央部へ指向した吹き込み方向である。
 請求項1に記載のカス上り防止方法において、
 前記流体を前記ダイ金型の上面へ当接して前記ダイ孔の中央方向へ指向した流れとする。
 請求項2に記載のカス上り防止方法において、
 前記流体を前記ダイ金型の上面へ当接して前記ダイ孔の中央方向へ指向した流れとする。
 ダイ金型と協働して板状のワークに打抜き加工を行うためのパンチ金型であって、以下を含む:
 下端部に板押えを備えた筒状のパンチガイド;及び
 前記パンチガイド内に上下動自在に設けられ、その下端部にパンチ刃部を備えたパンチボディ;
 上記構成にいて、
 前記パンチ刃部が上下動自在な貫通孔を前記板押えに備える;
 前記貫通孔の周囲の複数箇所に、当該貫通孔とは連通していない流体噴出孔を備える;及び
 前記複数の流体噴出孔は、前記ダイ金型に備えたダイ孔の中央部に流体を集中するように斜め下方向に指向してある。
 請求項5に記載のパンチ金型において、
 前記貫通孔の周囲の複数箇所に、当該貫通孔と連通した第2の流体噴出孔を備える;及び
 前記複数の第2の流体噴出孔は、前記ダイ金型に備えたダイ孔の中央部に流体を集中するように斜め下方向に指向してある。
 ダイ金型と協働して板状のワークに打抜き加工を行うためのパンチ金型であって、以下を含む:
 下端部に板押えを備えた筒状のパンチガイド;及び
 前記パンチガイド内に上下動自在に設けられ、その下端部にパンチ刃部を備えたパンチボディ;
 上記構成にいて、
 前記パンチ刃部が上下動自在な貫通孔を前記板押えに備える;
 前記貫通孔の周囲の複数箇所に、当該貫通孔と連通した流体噴出孔を備える;及び
 前記複数の流体噴出孔は、前記ダイ金型に備えたダイ孔の中央部に流体を集中するように斜め下方向に指向してある。
Description:
カス上り防止方法及びパンチ金

 本発明は、例えばタレットパンチプレス どのごときパンチプレスに備えたパンチ金 とダイ金型によって板状のワークの打抜き 工を行うとき、打抜かれた打抜きカスがワ ク上面に浮上することを防止するカス上り 止方法及び同方法に使用するパンチ金型に する。

 従来、パンチプレスに備えたパンチ金型 ダイ金型とによって板状のワークの打抜き 工を行うと、打抜かれたブランク(打抜きカ ス)がパンチ金型に上下動自在に備えたパン ボディの下端部のパンチ刃部の下面に密着 、前記パンチボディの上昇時に一体的に上 してワーク上面に前記打抜きカスが上昇す ことがある。そこで、カス上りを防止する めに、従来は、ダイ金型におけるダイ孔の 周面にブランクを保持するための構成を細 したり、パンチ金型から下方向へ流体を噴 する構成が採用されている。当該技術は、 えば、日本国特許公報の実開平1-118828号に開 示されている(特許文献1)。

 前記特許文献1に記載のパンチ金型の構成 は、図1に示すごとき構成である。すなわち パンチ金型1は、パンチプレスにおける上型 ルダ3に上下動自在に支持される筒状のパン チガイド5を備えており、このパンチガイド5 下部に備えた板押え7には上下方向の貫通孔 9が形成してある。そして、前記パンチガイ 5内に上下動自在に備えたパンチボディ11の 端部には、前記貫通孔9内を上下動自在なパ チ刃部13が備えられている。

 さらに、前記パンチボディ11には、前記 ンチボディ11における下部の細径部分の外周 面とパンチガイド5の内周面との間の環状の 間15と、パンチプレスに上下動自在に備えた ストライカ17に形成した流体供給孔19とを連 自在な流体路21が形成してある。そして、パ ンチプレスにおけるダイホルダ23に支持され ダイ金型25と協働して板状のワークWに打抜 加工を行うことによって打抜かれたブラン (打抜きカス)を、前記ダイ金型25におけるダ イ孔27内へ落下させるために、前記パンチガ ド5における前記貫通孔9の内周面の複数箇 には、前記空間15内の流体を下方向へ噴出す るための溝29が形成してある。

 上記構成において、ワークWの打抜き加工 を行うには、ストライカ17の下降によってパ チ金型1が下降され、パンチガイド5におけ 板押え7でもってワークWをダイ金型25の上面 押圧固定した後、パンチボディ11に備えた ンチ刃部13によって打抜き加工が行われる。 このとき打抜かれたブランクの形状は、パン チ刃部13、ダイ孔27の形状に等しいものであ 。そして、パンチボディ11における細径部( ンチ刃部13の僅か上の部分)の外周面と前記 通孔9の内周面との間の微細な間隙31及び前 溝29から下方向へ噴出される流体の作用によ って、ブランクがパンチ刃部13の下面に密着 て、パンチボディ11と一体的に上昇するこ が防止されている。

 すなわち、ダイ金型25におけるダイ孔27の 形状と等しい形状のブランクを打抜くときに は、ブランクがダイ孔27内に入り込むと、ブ ンクによってダイ孔27が閉塞される態様と り、前記溝29等から下方向へ噴出される流体 がブランクとパンチ刃部13との間に入り込み く、パンチ刃部13とブランクとの密着が防 され易いものである。

 ところで、パンチ金型1とダイ金型25との 働によってワークに打抜き加工を行うとき 前述したように、パンチ刃部13,ダイ孔27の 状に等しいブランク7を打抜くとは限らず、 えば追い抜き加工やニブリング加工のよう 、パンチ刃部13,ダイ孔27の大きさに比較し かなり小さな打抜きカスを連続的に打抜き 工する場合がある。

 上述の打抜きカスを連続的に打抜き加工 る動作を、本願発明の実施の形態における 用を表す図3乃至図5(D)を代用して、以下に 明する。

 まず、図3に示すように、一辺の長さがL 正方形の穴をワークWに打抜き加工を行うと 、例えば一辺の長さがL/2の正方向のパンチ 部13を備えたパンチ金型1によって追い抜き 工を行うことがある。この場合、最初は、 4(A)に示すように、Aa,Ab,Ba,Bb(図3参照)の領域 打抜き加工が行われる。その後は、図4(B)に 示すように領域Ca,Cbの打抜き加工を行い、次 隣接した領域Da,Dbの打抜き加工が行われる( 4(C)参照)。

 その後、隣接した領域Cc,Dcの打抜き加工 行なわれ(図4(D)参照)、次に領域Bc(図5(A)参照) 、領域Ac(図5(B)参照)、領域Ad,Bd(図5(C)参照)、 域Cd(図5(D)参照)が順次打抜き加工され、最後 にDd(図3参照)の打抜き加工が行われることに り、一辺の長さがLの正方形の穴が打抜き加 工されることになる。

 上述のごとくワークWの打抜き加工を行う とき、図4(A)に示す状態においては、ワーク ら打抜かれたブランク(斜線で示した部分)の 大きさはダイ孔27の大きさに等しく、その4方 向(4辺)はダイ孔27の周面に接触(拘束)される 向にあり、図4(B),(C),(D)及び図5(C)に示す状態 おいては、ブランクの大きさはダイ孔27の1/ 2の大きさであっても比較的大きく、しかも その3方向(3辺)はダイ孔27の周面に接触(拘束) される傾向にある。

 しかし、図5(A),(B),(D)及び図3に示す状態に おいては、打抜かれたブランクは、ダイ孔27 1/4の大きさであって小さなものであり、し も打抜かれた後はダイ孔27内で、例えば水 に移動可能な自由な状態にある。したがっ 、打抜かれた小さなブランクは、パンチ刃 13の下面に密着してパンチ刃部13と一体的に 昇し易いものである。すなわちカス上りを じる傾向にある。

 ここで、前述したパンチ金型1を用いて前 述したごとき追い抜き加工を行うとき、例え ば図3,図4(B)~(D),図5(A)~(D)の状態において、板 え7がワークWの上面に接触した場合、前述し た溝29,間隙31のワークWの上面に対応した部分 は閉塞され、ワークWに既に打抜き加工され 穴に対応した部分の溝29,間隙31からは垂直下 方向へ流体が噴出されている。そして、ワー クの追い抜き加工が行われると、全ての溝29, 間隙31から流体が垂直下方向へ噴出される。 して、パンチガイド5が上昇し、板押え7が ークの上面から離れると、前記流体の一部 ワーク上面に当接しワーク上面に沿って水 に流れることになる。

 この場合、前記溝29及び間隙31から噴出さ れる流体は、パンチ刃部13の周面に案内され 垂直下方向へ指向される傾向が大きく、パ チ刃部13の下面への回り込みが小さなもの ある。すなわち、パンチ刃部13の周囲から垂 直下方向へ噴射される環状の流体の流れにお ける内周面は、パンチ刃部13の外周面によっ 下方向へ案内されるものであるから、環状 噴射される流体は垂直下方向を指向せざる 得ないものである。

 したがって、パンチ刃部13の面積に比較 てかなり小さな(例えば1/4以下)ブランク(打 きカス)の打抜き加工を行うとき、パンチ刃 13の下面に打抜きカスが密着して一体的に 昇することがある。そして、パンチ刃部13が 適宜に上昇した後、打抜きカスが自然落下す るとき、ダイ孔27内へ打抜きカスが吹き飛ば れることがあると共に、ときには前記ダイ 27から外れてワークの上面へ打抜きカスが ばされることがある。

 この発明は上述の課題を解決するために されたもので、その目的は、小さな打抜き スのカス上りを効果的に防止することがで るカス上り防止方法及びパンチ金型を提供 ることにある。

 上記目的を達成するために、本発明の第1 アスペクトに基く方法は、パンチ金型とダイ 金型との協働により板状のワークの打抜き加 工を行う際のカス上り防止方法であって、以 下のステップを備えている:前記パンチ金型 備えた板押えによってワークを前記ダイ金 の上面に押圧する;前記パンチ金型に備えた ンチ刃部によって前記ワークの一部をダイ 型におけるダイ孔内に打抜く;前記パンチ刃 部の上昇時であって前記パンチ刃部が前記ワ ークの下面より上側で前記ワークの上面より 下側に位置するとき、前記ワークに既に加工 された穴の部分から前記パンチ刃部の下側へ 指向して大量の流体を吹き込む;及び、前記 ンチ刃部の下側に位置する小片の打抜きカ を前記ダイ孔内に落下する。

 前記第1アスペクトから従属する本発明の 第2アスペクトに基くカス上り防止方法    、前記構成において、前記流体の吹き込み 向が、前記パンチ刃部の周囲から前記ダイ の中央部へ指向した吹き込み方向である。

 前記第1アスペクト又は前記第2アスペク から従属する本発明の第3アスペクトに基く ス上り防止方法は、前記構成において、前 流体を前記ダイ金型の上面へ当接して前記 イ孔の中央方向へ指向した流れとする。

 本発明の第4アスペクトに基く装置は、ダ イ金型と協働して板状のワークに打抜き加工 を行うためのパンチ金型であって、以下を備 えている:下端部に板押えを備えた筒状のパ チガイド;及び、前記パンチガイド内に上下 自在に設けられ、その下端部にパンチ刃部 備えたパンチボディ;上記構成にいて、前記 パンチ刃部が上下動自在な貫通孔を前記板押 えに備える;前記貫通孔の周囲の複数箇所に 当該貫通孔とは連通していない流体噴出孔 備える;及び、前記複数の流体噴出孔は、前 ダイ金型に備えたダイ孔の中央部に流体を 中するように斜め下方向に指向してある。

 前記第4アスペクトから従属する本発明の 第5アスペクトに基くパンチ金型は、前記構 において、前記貫通孔の周囲の複数箇所に 当該貫通孔と連通した第2の流体噴出孔を備 る;及び、前記複数の第2の流体噴出孔は、 記ダイ金型に備えたダイ孔の中央部に流体 集中するように斜め下方向に指向してある

 本発明の第6アスペクトに基く装置は、ダ イ金型と協働して板状のワークに打抜き加工 を行うためのパンチ金型であって、以下を備 えている:下端部に板押えを備えた筒状のパ チガイド;及び、前記パンチガイド内に上下 自在に設けられ、その下端部にパンチ刃部 備えたパンチボディ;上記構成にいて、前記 パンチ刃部が上下動自在な貫通孔を前記板押 えに備える;前記貫通孔の周囲の複数箇所に 当該貫通孔と連通した流体噴出孔を備える; び、前記複数の流体噴出孔は、前記ダイ金 に備えたダイ孔の中央部に流体を集中する うに斜め下方向に指向してある。

 上述本発明の第1アスペクト乃至第6アス クトによれば、噴射される流体がパンチ刃 の下面へ回り込み易いと共に、パンチ金型 上昇時に打抜きカスが落下したようなとき 上記打抜きカスをダイ金型のダイ孔内へ吹 飛ばすことができる。従って、小さな打抜 カスのカス上りを効果的に防止することが きる。

図1(A)、(B)は、従来のパンチ金型の構成 を示す断面説明図である。 図2は、本発明の実施形態に係るパンチ 金型の主要部分を表わした断面説明図である 。 図3は、本発明の実施形態に係るパンチ 金型により板状のワークの打抜き加工を行う 場合の作用説明図である。 図4(A)、(B)、(C)、(D)は、本発明の実施形 態に係るパンチ金型により板状のワークの打 抜き加工を行う場合の作用説明図である。 図5(A)、(B)、(C)、(D)は、本発明の実施形 態に係るパンチ金型により板状のワークの打 抜き加工を行う場合の作用説明図である。 図6は、第2の実施形態に係るパンチ金 の主要部分を表わした断面説明図である。 図7は、第3の実施形態に係るパンチ金 の主要部分を表わした断面説明図である。 図8は、第4の実施形態に係るパンチ金 の主要部分を表わした断面説明図である。

 以下、図面を用いて本発明の実施形態に いて説明するに、前述した従来の構成と同 機能を奏する構成要素には同一符号を付す こととして重複した説明は省略する。

 概念的、概略的に示す図2を参照するに、 本実施形態に係るパンチ金型及びダイ金型の 構成は、前述したパンチ金型1,ダイ金型25と ぼ同一である。すなわち、パンチ金型1は、 状のパンチガイド5を備えており、このパン チガイド5の下部には板押え7が備えられてい 。そして、この板押え7に形成した上下方向 の貫通孔9の周囲には、環状の空間15に連通し た複数の流体噴出孔33が形成されている。前 流体噴出孔33は、前記貫通孔9とは直接連結 ることのない非連通状態に設けてあり、か 前記パンチガイド5の上昇時に、各流体噴出 孔33から噴出した流体の流れがダイ金型25に えたダイ孔27の中央部に集中するように斜め 下方向に指向してある。換言すれば、前記複 数の流体噴出孔33は、下側が小さくなる錐形 に沿って配置したものである。

 以上のごとき構成において、ダイ金型25 に板状のワークWを載置し、パンチ金型1によ って最初の打抜き加工を行うとき、パンチ金 型1における板押え7によってワークWをダイ金 型25に押圧固定すると、板押え7における貫通 孔9の周囲に設けた複数の流体噴出孔33は、ワ ークWの上面によって閉塞された状態にある そして、ワークWのAa,Ab,Ba,Bb領域の打抜き加 を行い穴HA(図4(B)参照)の打抜き加工が行われ ると、そのときのブランク(打抜きカス)の全 面はダイ金型25のダイ孔27内へ押し入れられ 、ダイ孔27の全周面と接触する。

 その後、パンチ金型1が上昇するときには 、先ずパンチボディ11が上昇し、パンチ刃部1 3がワークWの上面より高く上昇した後に、パ チガイド5が上昇してパンチガイド5の下面 ワークWの上面から上方向に離反する。上述 ように、ワークWの上面からパンチガイド5 下面が離れると、パンチ金型1における環状 空間15内へ予め流入していた流体は複数の 体噴出孔33からパンチ金型1における貫通孔9 軸心で貫通孔9の下方の位置へ集中するよう に、貫通孔9の周囲から噴射される。

 前述のごとくワークWに穴HAを打抜き加工 たときの打抜きカスの全周囲は、ダイ金型2 5におけるダイ孔27の全内周面に接触されるの で、パンチ刃部13の下面に打抜きカスが密着 て一体的に上昇すること、すなわちカス上 は比較的少ないものである。また、前記ダ 孔27から打抜きカスが落下することなく停 している場合には、パンチ金型1が適宜に上 すると、複数の流体噴出孔33から噴出した 体はダイ孔27の中央部に集中することとなり 、ダイ孔27内の打抜きカスを効果的に落下す ことができるものである。

 次に、穴HAに隣接したCa,Cbの領域の打抜き 加工を行うときは、図4(B)に示すように、穴HA に対応した部分の流体噴出孔33(ハツチングを 付することなく白丸で表した孔)はワークWに って閉塞されることなく常に開いた状態に る。したがって、パンチガイド5における板 押え7でもってワークWをダイ金型25の上面へ 圧固定した状態においては、開いた状態の 体噴出孔33から斜め下方に噴出された流体は 、ダイ金型25の上面に当接し、ダイ孔27の内 向へ指向して流れることになる。

 そして、打抜き加工を行うべくパンチ金 1におけるパンチボディ11が下降し、パンチ 部13がダイ孔27内に進入すると、パンチ刃部 13の外周面とダイ孔27の内周面との間の微小 隙から流体がダイ孔27内に流入することとな り、流体の流入は少なくなる。その後、パン チボディ11が上昇し、パンチ刃部13の下面が ークWの下面すなわちダイ金型25の上面から かに上昇すると、ダイ孔27が開放される態様 となり、ダイ金型25の上面に当接して内方向 指向された多量の流体がダイ孔27内に流入 ることになる。

 この際、パンチ刃部13の下面がワークWの 面より下側に位置するときには、ダイ金型2 5の上面に当接して内方向へ指向して流れる 体の一部は、前記パンチ刃部13の下面に沿っ て流れることとなる。したがって、前記パン チ刃部13の下面に小さな打抜きカスが密着(付 着)しているような場合には、付着している 抜きカスを吹き飛ばすことになる。なお、 4(B)に示す打抜きの場合、打抜きカスの三方 (図4(B)においての上下,右側)はダイ孔27に接 するので、パンチ刃部13に密着してのカス りは比較的少ないものである。

 次に、図4(C),(D)及び図5(C)に示すように、 域Da,Db;Cc,Dc及びAd,Bdの打抜き加工を行うとき は、図4(B)を用いて説明した場合と同様の作 ,効果が得られるものである。

 そして、図5(A)に示すように、領域Bcの打 き加工を行う場合には、生じる打抜きカス 大きさはパンチ刃部13の下面の面積,ダイ孔2 7の断面積の約1/4であって小さなものであり しかも、ダイ孔27と接触する部分が二方向( 5(A)においては上,左側)であって、ダイ孔27内 で移動し易く、またパンチ刃部13の下面に密 し易いものである。上述のように、小さな 域Bcの打抜き加工を行う場合には、図5(A)に すように、ダイ孔27の周囲の流体噴出孔33か らダイ孔27の中央へ向い互いに交差する方向 流体が噴出されるものである。

 したがって、パンチガイド5の板押え7が ークWをダイ金型25に押圧した状態にあると 、ワークWに既に打抜き加工された穴に対応 る複数の流体噴出孔33からダイ金型25の上面 へ噴出された流体は、ダイ金型25の上面に当 しパンチ刃部13の下面に沿ってダイ孔27の中 央方向へ指向して流れる。そして、ダイ孔27 中央部において交差する方向の流れが合流 、流れの一部は領域Bc方向へ流れることに る。

 よって、領域Bcの打抜き加工を行い、パ チ刃部13がダイ金型25の上面から僅かに上昇 ると、既に打抜き加工された穴に対応した 数の流体噴出孔33から噴出された多量の流 がダイ孔27内へ流入し一部がパンチ刃部13の 面に沿って領域Bc方向へ流れ、領域Bcの打抜 き加工時の小さな打抜きカスがパンチ刃部13 下面に付着することを防止するものである すなわち、打抜きカスが、例えばダイ孔27 面積の1/4又はそれ以下のように小さく付着 易い場合であっても、パンチ刃部13の下面に 密着してのカス上りを防止することができる ものである。

 ところで、複数の流体噴出孔33から噴出 れる流体を、放射方向に対して適宜に傾斜 て内方向を指向するように噴出させて、旋 流を生じさせることも可能である。

 本発明は、前述したごとき実施形態に限 ものではなく、適宜の変更を加えることに り、その他の形態でもって実施可能である 例えば図6に示すように、パンチガイド5に して上昇した状態にあるパンチ刃部13より下 側又は上記パンチ刃部13とほぼ同一高さ位置 おいて貫通孔9と環状の空間15とを連通した 数の第2の流体噴出孔33Aを設けた構成とする ことも可能である。

 上記構成においては、より大量の流体を 出することができ、打抜きカスのカス上り 効果的に防止することができる。また、前 構成においては、板抑え7がワークWを押さ た状態にあっても、パンチボディ11が上昇し たときには複数の第2の流体噴出孔33Aの全て らダイ孔27方向へ流体を噴出することができ 、パンチ刃部13の下面に対して吸引作用が働 、カス上りを上り効果的に防止することが きる。なお、前記流体噴出孔33Aの指向方向 、貫通孔9の周面に沿う方向として、前記噴 出孔33Aから噴出された流体の流れを旋回流と することも可能である。

 図7は、流体噴出孔33を、板押え7の下面及 び貫通孔9に連通して形成したものである。 の構成によれば、ワークWに既に打抜き加工 れた穴に対応した複数の流体噴出孔33から 体が噴出されることは勿論のこと、板押え7 ワークWを押えている部分の流体噴出孔33か の流体の一部はワークWの上面に当接して内 方向に指向されるものであり、パンチボディ 11が上昇するときに、パンチ刃部13の下面方 へ流体を指向することができ、カス上りを 止することができるものである。

 図8は、図6の変形例を示すもので、流体 出孔としては第2の流体噴出孔33Aのみの構成 したものである。この構成においてもカス りを効果的に防止することができるもので る。

 なお、前記説明においては、パンチガイ 5と板押え7とが一体構成の場合について例 したが、前記流体噴出孔の加工を容易に行 ために、パンチガイド5と板押え7とを別体と し、パンチガイド5に板押え7を一体に取付け 構成とすることも可能であり、また流体噴 孔から噴出される流体が貫通孔9の軸心方向 に水平に流れる構成とすることも可能である 。すなわち種々の変更が可能なものである。

 本発明は、上述の他、更に前述の発明の 施の形態の説明に限るものではなく、適宜 変更を行うことにより、その他種々の態様 実施可能である。

 尚、日本国特許出願第2007-135769号(2007年5 22日出願)及び日本国特許出願第2008-037670号(20 08年2月19日出願)の全内容が、参照により、本 願明細書に組み込まれている。