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Patent Searching and Data


Title:
SLIDE FASTENER OPENER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/153885
Kind Code:
A1
Abstract:
A slide fastener opener for preventing an insert from sliding together with a slider starting to move even if the insert inserted into the opener is not held or the slider is operated by a single hand. The opener is equipped with a pivot (2) for holding the slider at an end of one of fastener stringers (9) attached and the slider and the insert (3) to be inserted into the pivot (2) attached at an end of the other stringer (9). The pivot (2) is equipped with a holding part (21) formed of a recessed groove (22) and a J-shaped pivot (30) capable of fitting a pivot shaft (43) provided on the insert (3) at its end, an engaging part (20) protruding into the recessed groove (22), and a dent (42) on a side rim of an insert plate (41) of the insert (3) to form an engaged part (40). The opener is formed to prevent the engaging part (20) and the engaged part (40) from engaging and sliding together with the slider starting to move.

Inventors:
SEGAWA, Kiyomasa (200 Yoshida, Kurobe-sh, Toyama 01, 93886, JP)
Application Number:
JP2008/061358
Publication Date:
December 23, 2009
Filing Date:
June 20, 2008
Export Citation:
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Assignee:
YKK CORPORATION (1 Kanda Izumi-cho, Chiyoda-ku Tokyo, 42, 10186, JP)
YKK株式会社 (〒42 東京都千代田区神田和泉町1番地 Tokyo, 10186, JP)
International Classes:
A44B19/38
Attorney, Agent or Firm:
AGATA, Ichiro et al. (Mutsumi Int. Patent Bureau, Bandai Bldg.10-14, Kandaawajicho 2-chom, Chiyoda-ku Tokyo, 101-0063, JP)
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Claims:
 左右一対のファスナーストリンガー9における一方のファスナーストリンガー9のファスナーエレメント6の長さ方向の一端に取り付けられた枢支体2と、他方のファスナーストリンガー9のファスナーエレメント6の長さ方向の一端に取り付けられた差込体3と、枢支体2と差込体3とを挿通可能なスライダー10とから構成され、前記差込体3は、スライダー10の肩口15側およびフランジ12側から差込み可能な挿入板41を設け、前記挿入板41の下側には枢支体3に嵌入する枢軸43を設け、枢支体2の下側には枢軸43嵌入用のJ字状の枢支部30を設け、前記枢支部30の上側には、前記差込体3の挿入板41嵌合用の凹溝22を設けた開き具1において、前記枢支体2の前記凹溝22内へ突出する係合部20を設け、前記挿入板41に前記係合部20と係合可能な被係合部40を形成してなることを特徴とするスライドファスナー用開き具。
 前記係合部20は、前記凹溝22における内面23の間隙が、枢支部30の凹溝22の間隙より小さく形成し、前記被係合部40と前記係合部20とは前記枢軸43を中心に回動したとき、係合可能に形成してなることを特徴とする請求の範囲1に記載のスライドファスナー用開き具。
 前記係合部20は、前記枢支体2の前記凹溝22における表裏内面23に突出する突出部25から形成し、前記被係合部40は、前記挿入板41の縁部44両面に凹んで落ち込んだ凹陥部42から形成してなることを特徴とする請求の範囲1に記載のスライドファスナー用開き具。
 前記係合部20は、前記枢支体2の前記凹溝22における底部24に突出する凸部29を設けて形成し、前記被係合部40は、前記挿入板41の側端48に凹欠する凹部49を設けて形成してなることを特徴とする請求の範囲1に記載のスライドファスナー用開き具。
 前記係合部20は、前記枢支体2の前記凹溝22における内面23に突出する突出部25から形成し、前記スライダー10を前記枢支部30に当接した状態で、少なくとも前記突出部25の上面26が、前記スライダー10の後口16よりも肩口15側に配置して設け、前記被係合部40は、前記係合部20に対面する前記差込体3と前記枢支体2とが係合する前記挿入板41に設けてなることを特徴とする請求の範囲1~4のいずれかに記載のスライドファスナー用開き具。
 前記係合部20は、前記枢支体2の前記凹溝22の入口側の先端を幅狭く、前記凹溝22の前記底部24に面した基部を幅広く下面27を斜面状を呈する形に形成してなることを特徴とする請求の範囲2に記載のスライドファスナー用開き具。
 前記枢支体2の裏側における前記枢軸43を嵌入するJ字状の嵌入部51において、前記枢軸43を嵌入する入口に小突起52を突設し、前記小突起52の内側に位置する部分に空間条部53を設け、弾性片54を形成し、前記枢軸43を弾力的に掛止可能に形成してなることを特徴とする請求の範囲1~6のいずれかに記載のスライドファスナー用開き具。
 前記スライダー10の閉鎖方向への始動に対し、前記挿入板41が、前記係合部20と前記被係合部40の係合によって始動を阻止する機構を備えてなることを特徴とする請求の範囲1~7のいずれかに記載のスライドファスナー用開き具。
Description:
スライドファスナー用開き具

 この発明のスライドファスナーにおける き具は、枢支体と差込体との2部材から形成 され、一方のファスナーストリンガーの端部 に枢支体を取り付け、ファスナーストリンガ ーに挿通したスライダーを摺動して枢支体に 当接した後、他方のファスナーストリンガー の端部に取り付けた差込体をスライダーの肩 口、または側面の表裏のフランジ間から挿入 し、枢支体と差込体とを掛止合体させた後、 スライダーを閉鎖方向に摺動して、左右のフ ァスナーストリンガーを閉鎖する。また逆の 動作を行って左右のファスナーストリンガー を分離させることができるスライドファスナ ーにおける開き具に関するものである。

 従来、開離嵌挿具といわれる開き具は、 体、箱棒、蝶棒の3部材から形成され、スラ イダーを取り付けたファスナーストリンガー の下端部に箱棒と箱体を取り付け、スライダ ーを摺動させて箱体に当接して固定した後、 スライダーの肩口から他方のファスナースト リンガーの下端部に取り付けた蝶棒をエレメ ントガイド溝へ挿入した後、スライダーを左 右のファスナーストリンガーを閉鎖するため 上方へ摺動してファスナーエレメントを噛合 し、左右のファスナーストリンガーを閉鎖す る。またこの動作の逆の動作を行って、左右 のファスナーストリンガーに分離し開放する 開き具が一般に知られている。

 また図13に示すように、例えば実公昭59-25 227号公報(特許文献1)に開示された開き具は、 一方のファスナーテープ69の側縁に樹脂製の ァスナーエレメント68を射出成形手段によ て成形してファスナーストリンガー67を作製 し、このファスナーストリンガー67の下端部 全体がファスナーエレメント68と同種の樹 を用いて開き具60を成形し、この開き具60は 向する側面が開口する凹溝63を設け、ファ ナーエレメント68と同厚の保持部61を形成し この保持部61の下端部に分厚い枢軸差込部64 を設け、この枢軸差込部64は、下面と前面と 開口して上面が凹溝63に連接し、側面形状 鍵形に屈曲した支持孔70を備え、保持部61に ライダーを挿通する。

 他方のファスナーテープ69の側縁に樹脂 のファスナーエレメント68を成形したファス ナーストリンガー67の下端部に、前記凹溝63 挿入できる全体が樹脂製の板状の嵌込板62を 設け、この嵌込板62の下端部に表裏へ向けて 出する枢軸66を設けて、前記鍵形の支持孔70 に挿入できる形態に形成する。

 この開き具60の操作は、保持部61に挿入し たスライダーを分厚い枢軸差込部64に当接さ て固定し、嵌込板62の下端部に表裏へ突出 る枢軸66を枢軸差込部64の支持孔70に側面か 挿入した後、枢軸66を中心に嵌込板62を回動 て、嵌込板62の側縁をスライダーの表裏へ 出するフランジ間に挿入して嵌込板62を凹溝 63へ嵌入し、その後においてスライダーを左 のファスナーストリンガー67が閉鎖する方 へ摺動することによって、左右のファスナ エレメント68が噛合してファスナーストリン ガー67が閉鎖される。

 この操作の逆の操作を行うことによって 閉鎖された左右のファスナーストリンガー6 7を分離し開放する。開放操作はスライダー ファスナーストリンガー67に配設した開き具 60に向って摺動させ、スライダーを枢軸差込 64に当接して固定した後、枢軸66を中心に嵌 込板62を回動して、スライダーの側面の表裏 屈曲したフランジ間から嵌込板62を脱出さ 、枢軸66を支持孔70から抜脱させれば、左右 ファスナーストリンガー67に分離し開放さ ることができるサイドオープンタイプの開 具60である。

 さらに図14に示すように、例えば特開2008- 43568号公報(特許文献2)に開示されたように、 方のファスナーテープ69の側縁に樹脂製の ァスナーエレメント68を射出成形手段によっ て成形してファスナーストリンガー67を作製 、このファスナーストリンガー67の下端部 、全体がファスナーエレメント68と同種の樹 脂を用いて開き具60を成形した、この開き具6 0は側面が開口する凹溝63を設けて、ファスナ ーエレメント68と同じ厚さのスライダーを保 することができる保持部61を形成し、この 持部61の下端部に保持部61より分厚いJ字状を 呈する枢軸差込部64を設け、この枢軸差込部6 4の内面にも、前記凹溝63に連なる凹溝63を設 て、先端に差込板62が嵌入可能なスリット71 を形成する。保持部61と枢軸差込部64とをフ スナーテープ69に強固に固定するため、双方 に共通する補強部65を設けてファスナーテー 69に固定する。

 他方のファスナーテープ69の側縁に樹脂 のファスナーエレメント68を成形してファス ナーストリンガー67を作製し、このファスナ ストリンガー67の下端部に、ファスナーエ メント68と同種でファスナーエレメント68よ 薄い板状の嵌込板62を成形し、対向する保 部61に形成した凹溝63に挿入することができ 。また下端部には枢軸差込部64と同厚で、 つファスナーエレメント68とも同厚の枢軸66 嵌込板62の表面から表裏へ突出する形に形 し、この枢軸66は対向する枢軸差込部64に嵌 した後に、この枢軸66を中心に嵌込板62を回 動して、保持部61の凹溝63に挿入することが きる形態に形成する。

 この開き具60の操作は、一方のファスナ ストリンガー67に挿通したスライダーを保持 部61に挿入して枢軸差込部64に当接して固定 た後、スライダーの肩口から他方のファス ーストリンガー67の嵌込板62の先端に設けた 軸66を挿入し、この枢軸66は保持部61に設け 凹溝63の縁部に沿ってガイドし、最終的にJ 状の枢軸差込部64に嵌入し固定される。

 またはスライダーの後口とJ字状の枢軸差 込部64の先端との間隙から、枢軸66を側面か 挿入して枢軸差込部64に嵌入した後、枢軸66 中心に嵌込板62を回動し、この嵌込板62の側 縁をスライダーの表裏へ屈曲したフランジ間 の側面から挿入し、嵌込板62の側縁を保持部6 1に形成した凹溝63に嵌入して固定する。

 前述のように、差込板62をスライダーの 口から挿入して保持部61に固定するか、また はスライダーの側面に形成した表裏のフラン ジ間から挿入して保持部61に固定した後、ス イダーを左右のファスナーストリンガー67 閉鎖する方向へ摺動して、左右のファスナ エレメント68を噛合させて左右のファスナー ストリンガー67を閉鎖させる。

 閉鎖された左右のファスナーストリンガー6 7を分離し開放するには、スライダーを枢軸 込部64へ向けて摺動し、J字状の枢軸差込部64 に当接して固定した後、嵌込板62を枢軸66と もにスライダーの肩口から抜脱するか、ま は嵌込板62について枢軸66を中心に回動して ライダーにおける表裏のフランジ間から脱 させ、枢軸66をスライダーの後口と枢軸差 部64の先端との間隙から抜脱すれば、左右の ファスナーストリンガー67に分離し開放する とができる。この開き具60は、左右のファ ナーストリンガー67を噛合し閉鎖させる操作 、および分離し開放させる操作をスライダー の肩口、またはスライダーの側面に形成した 表裏のフランジ間で行なうことができる利便 性のよい開き具60である。

実公昭59-25227号公報

特開2008-43568号公報

 前項で述べた通常、開離嵌挿具と称する き具は、一方のファスナーストリンガーに ライダーを挿通して取り付け、そのファス ーストリンガーの下端部に箱体と箱棒を取 付け、スライダーを摺動して箱体に当接し 定した後、ファスナーストリンガーの下端 に取り付けた蝶棒をスライダーの肩口から レメントガイド溝に挿入し、最終的には蝶 を箱体に挿入して固定した後、蝶棒を取り けたファスナーストリンガーの差し込み部 を把持しながら、スライダーを上方へ摺動 せて、左右のファスナーストリンガーを噛 させて閉鎖する。この操作の逆の操作によ て、左右のファスナーストリンガーに分離 る開閉操作ができるタイプである。この開 具におけるスライダーの開閉操作は、スラ ダーの肩口を利用して、スライダーの縦方 のみの操作によってでき、スライダーの側 のフランジ間を利用する操作はできない不 さがあるなど問題点がある。

 また、図13に示すサイドオープンタイプ 開き具60は、一方のファスナーストリンガー 67の下端部に取り付けた保持部61における枢 差込部64にスライダーを当接して固定し、他 方のファスナーストリンガー67の下端部に取 付けた嵌込板62の枢軸66を枢軸差込部64に形 したL字状の支持孔70に嵌入し、この枢軸66 中心に嵌込板62を回動してスライダーの側面 に設けた表裏のフランジ間から、挿入して保 持部61の凹溝63に嵌入した後、スライダーを 合方向へ摺動させれば、左右のファスナー トリンガー67が噛合し閉鎖される。またスラ イダーを枢軸差込部64へ向けて摺動させ、枢 差込部64に当接し固定した後、嵌込板62につ いて枢軸66を中心に回動させ、スライダーの 面に設けた表裏のフランジ間から脱却させ ば左右のファスナーストリンガー67を分離 開放させることができる。この開き具60にお けるスライダーの開閉操作は、スライダーの 側面に形成した表裏のフランジ間を利用する 横方向のみの操作ができ、スライダーの肩口 を利用する縦方向の操作はできない不便さが あるなど問題点がある。

 さらに、図14に示す開き具60は、一方のフ ァスナーストリンガー67の下端部に保持部61 取り付け、このファスナーストリンガー67に スライダーを挿通し、スライダーを保持部61 保持し、かつ枢軸差込部64にスライダーを 接して固定した後、スライダーの肩口から 他方のファスナーストリンガー67の下端部に 取り付けた嵌込板62の枢軸66を挿通し、枢軸66 を凹溝63の縁部によって誘導してJ字状の枢軸 差込部64に嵌合させた後、嵌込板62を把持し がらスライダーを噛合方向へ向けて摺動す ば、左右のファスナーストリンガー67を噛合 させ閉鎖することができる。

 また、一方のファスナーストリンガー67 下端部に保持部61を取り付け、このファスナ ーストリンガー67にスライダーを挿通してス イダーを、保持部61に保持し、かつ枢軸差 部64に当接して固定した後、スライダーの後 口とJ字状の枢軸差込部64の先端との間に形成 された隙間から、噛合相手である嵌込板62の 端に設けた枢軸66を挿入し、スライダーの 面に存在する表裏のフランジ間から嵌込板62 を差し込み保持部61の凹溝63に挿入した後、 込板62を把持しながらスライダーを噛合方向 へ向けて摺動すれば左右のファスナーストリ ンガー67を噛合させ閉鎖することができる。

 噛合した左右のファスナーストリンガー6 7を分離させるには、スライダーを枢軸差込 64へ向けて摺動させ、枢軸差込部64に当接さ た後、嵌込板62および枢軸66をスライダーの 肩口から抜脱するか、またはスライダーを枢 軸差込部64に当接させた後、枢軸66を中心に 方向へファスナーストリンガー67を回動させ 、スライダーの側面に形成した表裏のフラン ジ間から嵌込板62を脱却させれば、左右のフ スナーストリンガー67に分離し開放させる とができる。

 前記第1例の開離嵌挿具は、スライダーの 肩口から噛合相手のファスナーストリンガー 67を縦方向から嵌脱操作を行うのみであり、 た図13に示す第2例の開き具60は、スライダ の側面に形成した表裏のフランジ間を介し 噛合相手のファスナーストリンガー67を嵌脱 操作するサイドオープンタイプの開き具60で る。さらに図14に示す第3例の開き具60は、 ライダーの肩口を利用して噛合相手のファ ナーストリンガー67を嵌脱操作を行うことも でき、またスライダーの側面に存在する表裏 のフランジ間からも噛合相手のファスナース トリンガー67を嵌脱操作によって噛合、開離 行うこともでき、さらに縦方向、側面から 嵌脱操作を併用することもできる利便性の い開き具60である。

 しかし、第3例の開き具60においても万全 はない。スライダーを保持部61に挿通し、 軸差込部64に当接して固定した後に、スライ ダーの肩口、または表裏のフランジ間から噛 合相手のファスナーストリンガー67を挿入し 後、スライダーを噛合方向へ摺動させる操 のとき、片方の手だけが使える場合は、嵌 板62を把持することができずに片手でスラ ダーを摺動させようとすると、スライダー 始動時にスライダーと一緒に嵌込板62を備え たファスナーストリンガー67が滑動し、左右 ファスナーエレメント68が噛み合わず、最 から閉鎖操作をやりなおす必要があるなど 問題点もある。

 この発明は上記で述べた問題点を考慮し 発明されたものであり、請求の範囲1に記載 の発明の目的は、スライドファスナーにおけ る開き具1が、枢支体2と差込体3とから形成し 、枢支体2を備えたファスナーストリンガー9 対してスライダー10を挿通し、このスライ ー10が枢支体2に当接して固定され、このス イダー10の肩口15から差込体3を備えたファス ナーストリンガー9を挿入するか、またはス イダー10の側方に存在する表裏のフランジ12 からファスナーストリンガー9を挿入した後 、スライダー10を上方、すなわち左右のファ ナーストリンガー9を閉鎖する方向へ摺動さ せるとき、枢支体2に設けた係合部20と、差込 体3に設けた被係合部40とが係合されることに よって、差込体3を備えたファスナーストリ ガー9を手によって把持しなくとも、片手で ライダー10を操作しても、スライダー10の始 動時にスライダー10と一緒に差込体3を備えた ファスナーストリンガー9が滑動ができない 態に形成したスライドファスナーの開き具1 提供することが、この発明の主たる目的で る。

 請求の範囲2~8に記載の各発明は、請求の 囲1に記載の発明の目的に加え、開き具1に ける枢支体2と差込体3とに設置する係合部20 よび被係合部40の設置位置、および係合部20 と被係合部40の設置形状、さらに係合部20と 係合部40との関連形態などを明確にするとと もに、ファスナーストリンガー9がスライダ 10の始動と一緒に滑動するのを阻止できる優 れた摺動機能が発揮できる形態に形成したス ライドファスナーの開き具1を提供すること 目的である。

 前記の目的を達成するため、この発明の 求の範囲1に記載のスライドファスナーにお ける開き具1は、左右一対のファスナースト ンガー9における一方のファスナーストリン ー9のファスナーエレメント6の長さ方向の 端に枢支体2を取り付け、他方のファスナー トリンガー9のファスナーエレメント6の長 方向の一端に差込体3を取り付け、枢支体2と 差込体3とを挿通することができるスライダ 10とから構成され、差込体3はスライダー10の 肩口15側あるいは表裏のフランジ12側から差 込みができる挿入板41を設け、挿入板41の下 には枢支体3に嵌入することができる枢軸43 設け、枢支体2の下側には枢軸43を嵌入する とができるJ字状の枢支部30を設け、枢支部3 0の上側には、差込体3の挿入板41を嵌合する めの凹溝22を設けた開き具である。

 この開き具1において、枢支体2に設けた 入板41が挿入できる凹溝22へ向って突出する 出部25を凹溝22内に設けて係合部20を形成し この突出部25から形成した係合部20と対面す る挿入板41に突出部25を収容できる凹状の被 合部40を設ける。または凹溝22内に段差部34 設けて係合部20を形成し、この段差部34の係 部20と係合する段差部50を挿入板41に設けて 係合部40を形成する。さらにまた凹溝22内に 突出する凸部29を設けて係合部20を形成し、 の凸部29の係合部20と係合する挿入板41に凹 49を設けて被係合部40を形成し、これらの係 部20と被係合部40とが係合できるように形成 したところに特徴があるスライドファスナー の開き具である。

 請求の範囲2に記載の発明は、請求の範囲 1に記載の発明の構成に加え、枢支体2に設け 係合部20は、枢支体2に設けた凹溝22におけ 内面23の間隙が、枢支部30の凹溝22の間隙よ 小さく形成し、被係合部40は係合部20とは枢 43を中心に回動したとき、係合できるよう 形成したところに特徴があるスライドファ ナーの開き具である。

 請求の範囲3に記載の発明は、請求の範囲 1に記載の発明の構成に加え、枢支体2に設け 係合部20は、枢支体2に設けた凹溝22におけ 表裏の内面23に突出する突出部25から形成し 被係合部40は、挿入板41の縁部44における両 に凹んで落ち込んだ凹陥部42を形成したと ろに特徴があるスライドファスナーの開き である。

 請求の範囲4に記載の発明は、請求の範囲 1に記載の発明の構成に加え、枢支体2に設け 係合部20は、枢支体2の凹溝22の内面23におけ る枢支部30に極めて近い個所に設け、被係合 40は、係合部20と対面する部位で差込体3と 支体2とが係合する挿入板41の側縁に設けて 合可能に形成したところに特徴があるスラ ドファスナーの開き具である。

 請求の範囲5に記載の発明は、請求の範囲 1~4のいずれかに記載の発明の構成に加え、枢 支体2に設ける係合部20は、枢支体2に設けた 溝22内における内面23に突出する突出部25か 形成し、ファスナーストリンガー9に挿通し スライダー10を枢支部30に当接した状態で、 少なくとも突出部25の上面26がスライダー10の 後口16よりも肩口15側へ寄った位置に配置し 設け、被係合部40は係合部20に対面する差込 3と枢支体2とが係合する挿入板41に設けたと ころに特徴があるスライドファスナーの開き 具である。

 請求の範囲6に記載の発明は、請求の範囲 2に記載の発明の構成に加え、枢支体2に設け 係合部20は、枢支体2に設けた凹溝22に対し 入口に面した先端を幅狭く形成し、凹溝22の 底部24に設置する基部32部分を幅広く下面27を 斜面状を呈する形に形成したところに特徴が あるスライドファスナーの開き具である。

 請求の範囲7に記載の発明は、請求の範囲 1~6のいずれかに記載の発明の構成に加え、枢 支体2の裏側における枢軸43を嵌入するJ字状 嵌入部51において、枢軸43を嵌入する入口に 突起52を突出状に設け、小突起52の内側に位 置する枢支部30に空間条部53を穿設して弾性 54を形成し、枢軸43を弾力的に掛止できるよ に形成したところに特徴があるスライドフ スナーの開き具である。

 請求の範囲8に記載の発明は、請求の範囲 1~7のいずれかに記載の発明の構成に加え、左 右のファスナーストリンガー9を閉鎖するた 、スライダー10をファスナーエレメントを噛 合させる方向、すなわち上方へ始動したとき 、差込体3の挿入板41が係合部20と被係合部40 係合によって始動するのを阻止する機構を えたところに特徴があるスライドファスナ の開き具である。

 この出願の発明の効果として、前記した おり、通常、開離嵌挿具と称する開き具は 一方のファスナーストリンガーにスライダ を挿通して取り付け、その下端部に箱体と 棒とを取り付け、このファスナーストリン ーに挿通されたスライダーの肩口から、他 ファスナーストリンガーの下端部に取り付 た蝶棒を差し込み固定した後、蝶棒を取り けたファスナーストリンガーの下端部を把 しながら、スライダーを閉鎖方向に操作し ければならないから、片手でスライダーを 作することは難しく、またスライダーの始 に伴ない蝶棒を備えたファスナーストリン ーも一緒にスライダーと滑動しファスナー レメントの噛合はできない。

 また、特許文献1に示す開き具は、サイド オープン型であるから、スライダーの肩口か らファスナーストリンガーを挿入することは できない。スライダーによる閉鎖操作はスラ イダーの側面から結合片を挿入して行う。従 ってスライダーの側面を利用する手段しかな く、操作性が極めて悪い。さらに特許文献2 示された開き具は、ファスナーストリンガ の閉鎖、開放操作は、スライダーの肩口を 用する手段、また側面を利用する手段がで るので、その利便性がよい開き具であるが 欠点は左右のファスナーストリンガーを閉 する際、必ず嵌込体を取り付けたファスナ ストリンガーを把持しなければならないの 、片手でスライダーを操作すると、スライ ーの始動と同時に嵌込体を取り付けたファ ナーストリンガーも始動し、ファスナーエ メントは噛合できない状態となり、再度最 から操作をしなおす必要があり、不便であ 。

 この出願の請求の範囲1に記載の発明の効 果は、開き具が、左右一対のファスナースト リンガーにおける一方のファスナーストリン ガーのファスナーエレメントの長さ方向の一 端に枢支体を取り付け、他方のファスナース トリンガーのファスナーエレメントの長さ方 向の一端に差込体を取り付け、枢支体と差込 体とを挿通することができるスライダーとか ら構成され、差込体はスライダーの肩口側あ るいは表裏のフランジ側から差し込みができ る挿入板を設け、挿入板の下側には枢支体に 嵌入することができる枢軸を設け、枢支体の 下側には枢軸を嵌入することができるJ字状 枢支部を設け、枢支部の上側には、差込体 挿入板を嵌合するための凹溝を設けたこと よって、下記の効果を奏する。

 枢支体の凹溝の内部にあって、この凹溝 へ突出する各種の形態の係合部を設け、こ 係合部と対面する差込体の挿入板に凹状の 種の形態の被係合部を設け、係合部と被係 部とが係合できる形態に形成したので、差 体の枢軸を枢支体の枢軸嵌入用のJ字状の枢 支部にスライダーの肩口または側面の表裏の フランジ間を利用して挿入して嵌入した後、 スライダーを左右のファスナーストリンガー を閉鎖方向へ始動させるとき、差込体を備え たファスナーストリンガーの端部を把持しな くとも、片手でスライダーを操作しても、フ ァスナーストリンガーがスライダーと一緒に 始動することを係合部と被係合部との係合に よって確実に阻止できる効果がある。

 請求の範囲2に記載の発明は、請求の範囲 1に記載の発明の効果に加え、係合部は、凹 における内面の間隙が、枢支部の凹溝より 隙が小さく形成し、被係合部は係合部とは 軸を中心に回動したとき、係合可能に形成 たことによって、係合部と被係合部とが枢 を中心に回動したとき、確実に係合でき、 込体がスライダーと一緒に移動するのを阻 する効果がある。

 請求の範囲3に記載の発明は、請求の範囲 1に記載の発明の効果に加え、係合部は、枢 体の凹溝における表裏内面に突出する突出 から形成し、被係合部は挿入板の縁部両面 凹んで落ち込んだ凹陥部から形成したこと よって、係合部分において枢支体または差 体が通常はスライダーの始動の際、表裏へ 動する動作を捉え、表裏いずれかに微動す ば差込体が枢支体を容易に捕捉することが き、差込体を備えたファスナーストリンガ がスライダーと一緒に始動することを阻止 きる効果がある。

 請求の範囲4に記載の発明は、請求の範囲 1に記載の発明の効果に加え、係合部は、枢 体の凹溝における底部に突出する凸部を設 て形成し、被係合部は、挿入板の側端に凹 する凹部を設けて形成したことによって、 込体を枢支体へスライダーの肩口または表 のフランジ間から容易かつ円滑に挿入でき しかも枢軸と凹溝の底部に形成した凸部と 接触することがないので、枢軸の操作に支 をきたすことがなく、円弧状の凸部と円弧 の凹部であるから、円滑に係合させること でき、差込体を備えたファスナーストリン ーがスライダーと一緒に始動することを阻 できる効果がある。

 請求の範囲5に記載の発明は、請求の範囲 1~4のいずれかに記載の発明の効果に加え、係 合部は、枢支体の凹溝における内面に突出す る突出部から形成し、スライダーを枢支部に 当接した状態で、少なくとも突出部の上面が スライダーの後口よりも肩口側に配置して設 け、被係合部は、係合部に対面する差込体と 枢支体とが係合する挿入板に設けたことによ って、係合部は容易に被係合部に挿入するこ とができ、係合が確実に行うことができる効 果がある。

 請求の範囲6に記載の発明は、請求の範囲 2に記載の発明の効果に加え、係合部は、枢 体の凹溝の入口側の先端を幅狭く、凹溝の 部に面した基部を幅広く下面を斜面状を呈 る形に形成したことによって、差込体の挿 板に形成した凹陥部に対し、枢支体の凹溝 形成した突出部を円滑かつ有効に挿入し、 た係合部と被係合部とを確実に係合させ、 込体を備えたファスナーストリンガーがス イダーと一緒に始動することを阻止できる 果がある。

 請求の範囲7に記載の発明は、請求の範囲 1~6のいずれかに記載の発明の効果に加え、枢 支体の裏側における枢軸を嵌入するJ字状の 入部において、枢軸を嵌入する入口に小突 を突設し、小突起の内側に位置する部分に 間条部を設けて弾性片を形成し、枢軸を弾 的に掛止可能に形成したことによって、差 体に設けた枢軸をJ字状の枢支部が確実に掛 し、スライダーの始動と一緒に差込体が移 するのを阻止するとともに、枢軸を弾性片 弾力に抗して掛止を容易に解除することが きる効果がある。

 請求の範囲8に記載の発明は、請求の範囲 1~7のいずれかに記載の発明の効果に加え、ス ライダーの閉鎖方向への始動に対し、挿入板 が係合部と被係合部の係合によって始動を阻 止する機構を備えたことによって、左右のフ ァスナーストリンガーを閉鎖する方向へのス ライダーの始動に対し、挿入板がスライダー の肩口から抜脱するのを未然に防ぐ効果があ る。

図1は枢支体と差込体とから形成された スライドファスナーの開き具の斜視図である 。(実施例1) 図2は枢支部に当接したスライダーの肩 口から挿入板を差し込む初期の状態を示す一 部切欠した正面図である。(実施例1) 図3は枢支部に当接したスライダーの肩 口から挿入板を差し込んだ状態を示す一部切 欠した正面図である。(実施例1) 図4は係合部と被係合部との係合状態を 経時的に示した拡大図である。(実施例1) 図5は係合部と被係合部との係合状態を 示す拡大断面図である。(実施例1) 図6は枢支部に当接したスライダーの表 裏のフランジ間から挿入板を差し込む初期の 状態を示す一部切欠した正面図である。(実 例1) 図7は段差部の被係合部から形成された 差込体の斜視図である。(実施例2) 図8は係合部と被係合部との係合状態を 示す拡大断面図である。(実施例2) 図9は係合部の変形例を示す拡大断面図 である。(実施例2) 図10は枢支部に当接したスライダーの 口から挿入板を差し込むか、または挿入板 スライダーの側面に形成した表裏のフラン 間から差し込んだ状態を示す一部切欠した 面図である。(実施例3) 図11は係合部と被係合部との係合状態 示す拡大図である。(実施例3) 図12は開き具の裏側に掛止機構を配し 開き具の要部の背面図である。(実施例4) 図13は公知のスライダーの表裏のフラ ジ間から係止片へ結合片を差し込む開き具 斜視図である。 図14は他の公知のスライダーの肩口お び表裏のフランジ間から枢支体へ嵌込体を し込む開き具の斜視図である。

符号の説明

1     開き具
2     枢支体
3     差込体
5     ファスナーテープ
6     ファスナーエレメント
7     芯紐
8     補強テープ
9     ファスナーストリンガー
10    スライダー
11    案内柱
12    フランジ
14    エレメントガイド溝
15    肩口
16    後口
17    噛合部
20    係合部
21    保持部
22    凹溝
23    内面
24    底部
25    突出部
26    上面
27    下面
29    凸部
30    枢支部
31    スリット
32    基部
33    補強部
34    段差部(枢支体)
35    表面板
36    裏面板
37    外側縁部
38    斜面
40    被係合部
41    挿入板
42    凹陥部
43    枢軸
44    縁部
45    凹窩部
46    突条部
47    滑動凹部
48    側端
49    凹部
50    段差部(差込体)
51    嵌入部
52    小突起
53    空間条部
54    弾性片
60    開き具
61    保持部
62    嵌込板
63    凹溝
64    枢軸差込部
65    補強部
66    枢軸
67    ファスナーストリンガー
68    ファスナーエレメント
69    ファスナーテープ
70    支持孔
71    スリット

 この発明におけるスライドファスナー用 き具1は、図1に示すように、枢支体2と差込 3との2部材から形成され、これにスライダ 10が加わって開き具1を操作することができ 。枢支体2と差込体3とをファスナーテープ5 設置するには、ファスナーテープ5の端部に ァスナーエレメント6が存在しないスペース 部分を作り、このスペース部分に補強テープ 8を貼着し、この補強テープ8の上にファスナ エレメント6に連続して枢支体2および差込 3を樹脂を用いて射出成形手段によって、フ スナーテープ5の側縁に一体成形する。

 枢支体2は、スライダー10を嵌挿し保持で る保持部21を設け、この保持部21の内部に凹 状の凹溝22を設ける。凹溝22は、スライダー10 の上翼板および下翼板と対面する保持部21の 面板35と裏面板36および底部24によって囲ま 、ファスナーテープ5の長手方向に向って形 成される。凹溝22の端部すなわち下端に肉厚 厚いJ字状の枢支部30を連設して、挿入板41 設けた枢軸43を嵌入する。枢支部30の先端に 凹溝22に連続して、挿入板41の先端が挿入で きるようにスリット31を設ける。また凹溝22 には、図5に示すように表裏の内面23に中心 向って突出する突出部25を設けて係合部20を 成する。この突出部25の平面的形状は、図4 示すように突出部25は凹溝22の入口に面した 先端を幅狭く、底部24の基部32は幅広く、上 26は底部24に対し直角状であり、下面27は斜 に形成する。

 一方、差込体3は平板状を呈す形態で、挿 入板41は凹窩部45によって区切られた縁部44に は、凹状の凹陥部42を設けて被係止部40を形 し、枢支体2の凹溝22内に形成した突出部25に よる係合部20を嵌入できるように形成する。 入板41の先端側にはファスナーエレメント6 同厚の枢軸43を表裏へ突設し、挿入板41はス ライダー10の肩口15および表裏のフランジ12間 から挿入することができるが、枢軸43はスラ ダー10の肩口15から差し込まれ、スライダー 10内では表裏のフランジ12間からは抜脱する とはできない。

 この開き具1の使用態様は、最初にスライ ダー10を図2に示すように、枢支体2の枢支部30 に当接して固定し、この固定されたスライダ ー10の肩口15から挿入板41を差し込み、この際 、枢軸43はファスナーエレメント6と同厚なの でスライダー10のエレメントガイド溝14を挿 することはできるが、表裏のフランジ12間か らは抜脱することはできない。次に図3に示 ように、挿入板41は最後まで差し込まれ、枢 軸43をJ字状の枢支部30に嵌入するとともに、 出部25による係合部20の先端を、挿入板41の 部44に形成された凹陥部42による被係合部40 重合する形態で停止する。

 この状態でスライダー10を左右のファス ーストリンガー9を閉鎖する方向へ摺動させ と、ファスナーエレメント6に当接していた 案内柱11が抜け出し、左右のフランジ12によ てファスナーエレメント6は噛合中心線へ押 出されて噛合する。同時に挿入板41も保持 21に向って進出して当接し、係合部20と被係 部40の重合度合が大きくなる。そしてスラ ダー10の摺動と同時に挿入板41が表裏のいず かに揺動する動作を捉え、被係合部40は凹 22のいずれかの係合部20と係合する。従って 入板41はスライダー10の始動とは行動を共に せず安定した固定が行われ、差込体3を取り けたファスナーストリンガー9を把持しなく も微動だにしない。

 また係合部20と被係合部40を図7,8に示すよ うに段差部34,50に形成して枢支体2と差込体3 を係合させてもよい。さらに図10,11に示すよ うに係合部20と被係合部40とを凹溝22の底部24 突出する凸部29を設け、挿入板41の縁部44に り欠いた凹部49を設け、凸部29と凹部49とを 合させても上記と同様の機能を呈す。

 図1~6に示した実施例1のスライドファスナ ー用開き具1は、図1に示すように、枢支体2と 差込体3との2部材から形成し、枢支体2と差込 体3とをファスナーテープ5に設置するには、 右一対のファスナーテープ5の対向側縁に芯 紐7を織込み、または編込み、その芯紐7の部 にポリアセタール、ポリアミドなどの樹脂 用いて連続的に射出成形してファスナーエ メント6を形成する。連続的なファスナーエ レメント6を一定間隔で取り除いてスペース 分を形成し、このスペース部分において芯 7を包囲する形態でファスナーテープ5に補強 テープ8を貼着した後、このスペース部にフ スナーエレメント6と同質の樹脂を用い、フ スナーエレメント6に連接する形で芯紐7上 枢支体2と差込体3とを射出成形手段によって 一体成形して、ファスナーストリンガー9と る。つまり開き具1のうち、枢支体2は一方の ファスナーストリンガー9のファスナーエレ ント6の長さ方向の一端に設けられ、差込体3 は他方のファスナーストリンガー9のファス ーエレメント6の長さ方向の一端に設けられ 。

 前記ファスナーストリンガー9にスライダ ー10を挿通し、スライダーがファスナーエレ ント6の開き具1とは反対側の端部から抜け ことを防止するために、上止を設けてスラ ドファスナーとする。スライダーは従来か 一般的に知られているものを使用すること でき、例えば上翼板と、下翼板と、上翼板 よび下翼板の左右側端縁に沿ってそれぞれ 上翼板、下翼板に接近する方向に延びるフ ンジ12を曲設し、上翼板の肩口15の中央部分 下翼板の肩口15側の中央部分とを案内柱11に よって連結され、上翼板の上面に引手を有し ている。スライダー10は、案内柱11、左右フ ンジ12とに囲まれ、ファスナーエレメント6 通るエレメントガイド溝14が形成され、この ガイド溝14は後口16から肩口15に向けて案内柱 11によって二股に分岐してスライダー10内をY 状に連通している。

 なお、この発明においては、スライダー1 0の形態が上翼板および下翼板のうち、いず か一方にフランジ12を曲設されている場合、 例えばファスナーテープ5の一側面にコイル ファスナーエレメント6が取り付けられてい 場合は、ファスナーエレメント6に沿って開 き具1の厚さを表裏で異ならせ、ファスナー ープ5の補強テープ8に数個の透孔を設けて樹 脂を射出成形して開き具1を強固に形成し、 き具1における掛止機構は開き具1の表面に配 設することも可能である。また、ファスナー エレメント6をジグザグ状の線状ファスナー レメント、金属製のファスナーエレメント スライドファスナーにも適用することがで る。

 枢支体2は、適宜のスライダー10を嵌挿し 保持できる形態に形成するため、スライダ 10を下降したとき抜け出せないようにファ ナーエレメントと同厚の保持部21を設ける。 凹溝22は、スライダー10の上翼板および下翼 と対面する保持部21の表面板35と裏面板36お び底部24によって囲まれ、ファスナーテープ 5の長手方向に向って形成される。保持部21の 外側には、スライダー10の表裏のフランジ12 滑動できる補強部33を形成する。保持部21の 側には挿入板41を挿通することができる凹 の凹溝22を設け、この凹溝22の下端に肉厚が 持部21より厚く外形がJ字状を呈する枢支部3 0を設け、保持部21と枢支部30の境界部分でス イダー10を保持して固定することができ、 た枢支部30の内面には前記凹溝22に連接する 溝22が設けられ、屈曲した先端部分には挿 板41を受け入れることができるスリット31を け、またJ字状の枢支部30は挿入板41に設け 枢軸43を嵌入することができ、また保持され たスライダー10の後口16と枢支部30の先端部分 の間隙は、挿入板41に設けた枢軸43が通過で る間隙である。J字状の枢支部30は、スライ ー10の後口16が当接した状態で、後口16側の レメントガイド溝14のうち、枢軸43が通過可 な間隙を空けて形成されており、枢支部30 スライダー10の当接側が開口している。

 前記凹溝22内には、枢支部30に近い部分の 表裏内面に、図3,4に示す突出部25を設けて係 部20を形成する。前記係合部20を表裏の内面 に形成して被係合部40と係合するので、一方 に偏ったとしても係合が確実に行える。突 部25は保持部21の厚さ方向の中心へ向って一 定の厚さで突出し、平面形状は凹溝22の入口 面した先端部分が幅狭く、底部24側の基部32 は幅広く、ファスナーエレメント6側である 面26は底部24に対して直角状を呈し、下面27 底部24に向うに従って幅広い斜面から形成す る。これにより、図4に示すように、枢軸43を 中心に回動する際に、係合が確実に行われる 。突出部25の先端部分は凹溝22の幅方向全体 渡って形成される。この突出部25は凹溝22の 幅にわたって設ける。保持部21の表裏の外 縁部37の中間部分が飛出した形に形成し、ス ライダー10のエレメントガイド溝14を挿入板41 が挿通する際、外側縁部37は枢軸43をガイド ることができる。

 差込体3は、長方形の平板から挿入板41を 成され、噛合部17の脚部の下端すなわち芯 7の表面に、細幅状に凹陥する凹窩部45を設 て区切り、ファスナーエレメント6の頭部側 縁部44を設ける。凹窩部45の延長線上の挿入 板41にファスナーエレメント6と同厚の枢軸43 表裏に突設する。挿入板41の内側端縁には ライダー10の表裏のフランジ12間の間隙より 厚い突条部46を突設してスライダー10をガイ ドするとともに挿入板41を補強する。凹窩部4 5と突条部46の間はスライダー10のフランジ12 円滑に滑動できるように、滑動凹部47が形成 されている。噛合部17は、枢支体2が取り付け られたファスナーストリンガー9の最下端の ァスナーエレメント6と噛合する。

 挿入板41の細幅状の縁部44の表面には、凹 溝22の表裏内面に突設した突出部25による係 部20と係合する凹陥状の凹陥部42を設けて被 合部40を形成する。係合部20と被係合部40と 、図5に示すように、凹溝22の表裏内面に突 した突出部25の間隙は、挿入板41の厚みより 小さく、凹陥部42の厚さより大きく形成する とで、挿入板41が容易に係合できるように 成する。突出部25間の間隙を挿入板41の厚み 同等に形成することで、挿入板14がいずれ 一方に揺動したとき、係合できるようにも きる。

 この開き具1の使用態様については、前項 で述べたとおりであり、図2に示すように枢 体2の枢支部30に当接して固定されたスライ ー10に対し、肩口15から差込体3の挿入板41を し込み、枢軸43が保持部21の外側縁部37によ てガイドされエレメントガイド溝14に挿入 、図3に示すように、枢軸43はJ字状の枢支部3 0に嵌入して停止する。この際、突出部25によ る係合部20と凹陥部42による被係合部40は、凹 溝22内で重合し、スライダー10の閉鎖方向へ 摺動によって、挿入板41が図4に示すようにA- A,B-B,C-Cと挿入板41が保持部21に対し進行する ともに、係合部20の突出部25と被係合部40の 陥部42とが係合する度合が深まる。図4に示 C-Cの状態でファスナーエレメント6は互いに 合し、スライドファスナーを閉鎖した状態 なる。

 図6に示す実施態様は、差込体3の挿入板41 に設けた枢軸43を枢支部30に固定されたスラ ダー10の表裏のフランジ12間から挿入板41を 入するとともに、枢軸43をJ字状の枢支部30の 先端部分とスライダー10の後口16の間を通過 て、最終的には枢軸43をJ字状の枢支部30に嵌 入し、枢軸43を中心に回動して挿入板41を枢 体2の凹溝22内へ差し込んだ後、スライダー10 を閉鎖方向へ摺動すると前記の機能と同一の 機能を果す。また閉鎖され左右のファスナー ストリンガー9を分離開放するには、スライ ー10を枢支部30に向けて摺動し、スライダー1 0の肩口15から挿入板41を抜脱するか、または 軸43を中心に回動してスライダー10の表裏の フランジ12間から挿入板41を抜き取り、同時 枢軸43を抜脱すれば、左右のファスナースト リンガー9を分離開放できる。

 図2に示すように、スライダー10の後口16 枢支部30に当接した状態で、突出部25は、ス イダー10の後口16よりも内方(エレメントガ ド溝内で肩口15側)に配置される。少なくと 突出部25の上面26がスライダー10の後口16より も内方に配置されることが好ましい。このよ うに配置することで、以下のような効果が期 待できる。図2に示すように、差込板3をスラ ダー10の肩口15から差し込むと、枢軸43の下 側および外側の挿入板41の縁部44が、突出部 25に接触することにより、挿入板41は凹溝22か ら抜け出る方向へ一旦移動させられるが、こ のとき突出部25の上面26がスライダー10の内方 に配置されていることで、枢軸43がスライダ 10から抜け出ることがなく、枢支体2の嵌入 確実に行える。

 図7~9に示す実施例2は、差込体3における 入板41の縁部44の表面に形成する被係合部40 、枢軸42を突設した側を高くすなわち厚く形 成し、ファスナーエレメント6側を低くすな ち薄く形成して段差部50を設け、段差部50よ ファスナーエレメント6側を凹陥部42とし、 支体2における凹溝22の表裏内面23に前記段 部50と係合することができる段差部34を設け 。この段差部34は枢支部30側の間隙を大きく 形成し、ファスナーエレメント6側の間隙を さく形成して、前記縁部44に形成した段差部 50と合致する係合部20を設ける。

 スライダー10を左右のファスナーストリ ガー9を閉鎖する方向への摺動によって、段 部34, 50が係合し、挿入板41を不動の状態を り出す。図9に示す場合を説明すると、挿入 板41の形態は変らないが、保持部21の厚さ方 の凹溝22に形成する係合部20の形態が変って 段差部50と係合する係合部20は、中心へ向っ て突出する突出部25を形成して段差部34を設 る。この突出部25は上面26がファスナーエレ ント6側に向うに従って、その間隙が広くな るように斜面38に形成して、挿入板41をスラ ダー10の肩口から挿入するとき円滑かつ容易 に操作できる形態に形成する。

 前記実施例において、係合部20と被係合 40とが係合し、差込体3を備えるファスナー トリンガーがスライダー10と一緒に始動する ことを阻止するには、枢支体2の凹溝22の係合 部20の上側(ファスナーエレメント6側)での厚 方向の間隙が、下側(枢支部30側)の間隙より も小さくなる段差状に形成し、差込体3の挿 板41の被係合部40の下側(枢軸43側)の厚みが、 上側(ファスナーエレメント6側)の厚みよりも 薄い段差を形成することで、それらが係合し た状態で、スライダー10の始動と一緒に差込 3側のファスナーストリンガー9が上がるこ が阻止される。

 上記実施例1、実施例2において、凹溝22内 に突出して形成する係合部20である突出部25 よび段差部34は、凹溝22を形成する保持部21 表裏両側の内面23に形成しているが、どちら か一方に形成するのみであってもよく、この 場合には、前記係合部20と係合する被係合部4 0である凹陥部42および段差部50も表裏の一方 のみに形成される。

 図10,11に示す実施例3は、係合部20と被係 部40の形態が前記実施例とは異なる。すなわ ち前記実施例では、係合部20と被係合部40は 枢支体2と差込体3の表裏両面に形成したが、 この実施例では、係合部20と被係合部40は側 、すなわち保持部21における凹溝22の底部24 、挿入板41の縁部44の側端48に形成する。枢 体2と差込体3が側面で当接する衝合面に設け る。

 枢支体2の保持部21における凹溝22の底部24 において、枢支部30に近い部位に円弧状に突 する凸部29を設けて係合部20を形成する。凸 部29は必ずしも円弧状でなくとも突出する適 形状であってもよい。この係合部20と対面 る挿入板41における縁部44の側端48に円弧状 切り欠いた凹部49を設けて、被係合部40を形 する。

 凸部29と凹部49の位置関係を説明すると、 保持部21における凹溝22の底部24に形成する凸 部29は、保持部21の外側縁部37との間隔をLと たとき、挿入板41における縁部44と枢軸43と 間隔をlとすると、L>lの関係が存在すれば 挿入板41をスライダー10の肩口15から挿入し も、枢軸43は凸部29に当接して支障をきたす ことがない。

 使用態様を説明すれば、スライダー10を 支部30に当接して固定した後、スライダー10 肩口15から、差込体3の挿入板41を枢軸43側か ら挿入し、枢支体2の保持部21の外側縁部37に って、枢軸43をガイドしてJ字状の枢支部30 枢軸43を嵌入する。この状態からスライダー 10を左右のファスナーストリンガー9を閉鎖す る方向へ僅かに始動すると、スライダー10の 内柱11が枢支体2と差込体3を抜けると、スラ イダー10の両側のフランジ12によって、挿入 41を凹溝22の底部24に対し、押し付けるため 凸部29と凹部49とが素早く嵌合し、確実に係 する。従って両手が使えず片手でスライダ 10を操作しても、スライダー10と一緒に差込 体3を備えたファスナーストリンガー9が始動 ることがない。また閉鎖された左右のファ ナーストリンガー9を分離開放するには、ス ライダー10を枢支部30に向けて摺動し、スラ ダー10の肩口15から挿入板41を抜脱するか、 たは枢軸43を中心に回動して、スライダーの 表裏のフランジ12間から挿入板41を抜き取り 同時に枢軸43を抜脱すれば左右のファスナー ストリンガー9を分離開放できる。

 図11に示す使用態様は、差込体3の挿入板4 1に設けた枢軸43を枢支部30に固定されたスラ ダー10の表裏のフランジ12間から挿入板41を 入するとともに、枢軸43をJ字状の枢支部30 先端部分とスライダー10の後口16の間を通過 て、最終的に枢軸43をJ字状の枢支部30に嵌 し、枢軸43を中心に回動して挿入板41を枢支 2に押し付けた後、スライダー10を閉鎖方向 摺動すると前記の機能と同一の機能を果す また閉鎖された左右のファスナーストリン ー9を分離開放するには、スライダー10を枢 部30に向けて摺動し、スライダー10の肩口15 ら挿入板41を抜脱するか、または枢軸43を中 心に回動してスライダー10の表裏のフランジ1 2間から挿入板41を抜き取り、同時に枢軸43を 脱すれば、左右のファスナーストリンガー9 を分離開放できる。

 図12に示す実施例4は、開き具1の裏側に枢 軸43の掛止機構を枢支体2に配設した開き具1 あり、その特徴とする構成は、掛止機構に る。この掛止機構は、枢支体2におけるJ字状 の枢支部30に、挿入板41の表裏へ突出する枢 43を嵌入する部分の上方に、枢支部30の内側 突出する小突起52を設け、この小突起52を配 した枢支部30の内側に縁部に沿って空間条部5 3を穿設して、縁部が容易に弾性変形ができ ように弾性片54を形成して、嵌入相手の枢軸 43が掛止できる形態に形成する。前記小突起5 2は、J字状の枢支部30の先端との間隔を枢軸43 の直径より小さくなるようにする。

 この実施例においては、一旦、枢軸43を 支部30に嵌入すると、枢軸43が弾性片54を変 させて、小突起52を越えた時点で弾性片54が 帰すると、その上方に設けた小突起52によ 、枢軸43が枢支部30から脱出するのが困難で り、スライダー10を左右のファスナースト ンガー9を閉鎖する方向への摺動に対しては 挿入板41を備えたファスナーストリンガー9 、スライダー10と一緒に摺動するのを小突 52の設置により、枢支部30が枢軸43を掛止す ので、枢軸43の脱出を未然に防ぐ、また弾性 片54を設けることにより、枢軸43を枢支部30か ら脱却させる操作が容易である。

 この発明のスライドファスナー用開き具 、被服などの開口部に使用し、両手が使え 、スライダーを片手で操作するのに利便性 よい。