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Patent Searching and Data


Title:
SLIDE TYPE CUTTING MACHINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/047945
Kind Code:
A1
Abstract:
A slide type cutting machine which conducts cutting work of a timber etc. more safely and can be stored compactly. A straight guide device (3) has a slide shaft (33) which moves in a direction orthogonal to the moving direction of a cutting part (4), a first slide holder (31) which guides movement of the slide shaft (33), and a second slide holder (34) which is provided at the lower end of the slide shaft (33) and abuts on the first slide holder (31) to control movement of the slide shaft (33). A linking means (5) has a first link (51) which has its one end connected with the cutting part (4) and the other end connected with the second slide holder (34), and a second link (52) which has its one end connected with the first slide holder (31) and the other end connected with the first link (51).

Inventors:
OOHAMA SHINJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/064709
Publication Date:
April 16, 2009
Filing Date:
August 18, 2008
Export Citation:
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Assignee:
RYOBI LTD (JP)
OOHAMA SHINJI (JP)
International Classes:
B27B5/18; B23D45/04
Foreign References:
JPH11156801A1999-06-15
JP2006069057A2006-03-16
JPH1158302A1999-03-02
JPH11156801A1999-06-15
JPH09300301A1997-11-25
JPH07276135A1995-10-24
JP2006198868A2006-08-03
JPH1158302A1999-03-02
Attorney, Agent or Firm:
ISHIKAWA, Yasuo (17-11 Shiba 2-chom, Minato-ku Tokyo 14, JP)
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Claims:
 被加工物を載置する載置面を備えたベースと、
 前記ベースに取付けられた直線案内装置と、
 刃物を有する切断部に取付けられた連係手段とを備え、
 前記直線案内装置と前記連係手段とが協働してスコットラッセル機構を形成し、前記切断部の直線移動を案内するスライド式切断機において、
 前記直線案内装置は、前記切断部の移動する方向と直交する方向に移動するスライドシャフトと、
 前記スライドシャフトの移動を案内する第1のスライドホルダと、
 前記スライドシャフトの下端に設けられると共に、前記第1のスライドホルダに当接することで前記スライドシャフトの移動を規制する第2のスライドホルダとを備え、
 前記連係手段は、一端が前記切断部に連結されると共に、他端が前記第2のスライドホルダに連結される第1のリンクと、
 一端が前記第1のスライドホルダに連結されると共に、他端が前記第1のリンクに連結される第2のリンクとを備えること
 を特徴とするスライド式切断機。
 請求項1に記載のスライド式切断機において、
 一端が前記切断部に連結され、他端が前記第2のスライドホルダに連結された補助リンクを備えること
 を特徴とするスライド式切断機。
 請求項1及び2に記載のスライド式切断機において、
 前記スライドシャフトの上端に、前記第1のスライドホルダと当接することで前記スライドシャフトの移動を規制するスライドストッパを備えること
 を特徴とするスライド式切断機。
 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のスライド式切断機において、
 前記直線案内装置又は連係手段の少なくとも一方は、前記刃物の回転する面を含む平面から垂直方向へオフセットされて配置されること
 を特徴とするスライド式切断機。
 請求項4に記載のスライド式切断機において、
 前記直線案内装置及び前記連係手段は、前記切断部に取付けられる集塵管の中心軸と交差しないように配置されること
 を特徴とするスライド式切断機。
 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のスライド式切断機において、
 前記切断部は、刃物を備える刃物部と、前記刃物部を前記連係手段に連結する保持部とを備え、
 前記保持部に運搬ハンドルを形成したこと
 を特徴とするスライド式切断機。
 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のスライド式切断機において、
 前記切断部は、前記直線案内装置に固定することができること
 を特徴とするスライド式切断機
 請求項1乃至7のいずれか1項に記載のスライド式切断機において、
 前記直線案内装置に形成された第2の切断部固定部と前記切断部に形成された第1の切断部固定部とを固定部材にて固定して前記切断部の移動を固定すること
 を特徴とするスライド式切断機。
 請求項8に記載のスライド式切断機において、
 前記固定部材は、前記直線案内装置に着脱不能に取付けられること
 を特徴とするスライド式切断機。
 請求項1乃至9のいずれか1項に記載のスライド式切断機において、
 一端が前記第1のスライドホルダに連結されると共に、他端が前記第1のリンクに連結される第2のリンクとを含む複数のリンクを備え、
 前記複数のリンクは、リンク孔を有すると共に、前記リンク孔にシャフトを挿入することにより連結され、前記複数のリンクのうち少なくとも一つは、前記リンク孔の内周面に、前記シャフトの径方向に向かって付勢された回転抑制部材を備えること
 を特徴とするスライド式切断機。
 請求項10に記載のスライド式切断機において、
 前記回転抑制部材は、シリコンゴムから形成されていること
 を特徴とするスライド式切断機。
 請求項10又は11に記載のスライド式切断機において、
 前記回転抑制部材は、弾性体により付勢されていること
 を特徴とするスライド式切断機。
Description:
スライド式切断機

 本発明は、切断部をベースに対して平行 直線運動させるスライド式切断機に関する のである。

 従来から、丸鋸刃等の刃物を回転させて 木材を切断する切断機が知られている。こ らの中には、木材等が載置されるベースに して平行に刃物をスライドさせるスライド 構を備え、切断長さの長い木材であっても 断可能としているものがある。

特開平11-156801号公報

特開平9-300301号公報

特開平7-276135号公報

特開2006-198868号公報

特開平11-58302号公報

 特許文献1に記載されたスライド式切断機 は、一端が刃物を備える切断部に、他端が可 動部にそれぞれ連結された第1のリンクと、 端が第1のリンクに、他端が直線案内装置に れぞれ連結された第2のリンクとを備える連 係手段が設けられている。

 このようにして構成された特許文献1に記 載のスライド式切断機は、刃物を備える切断 部の一方向の運動を、その一方向と直交する 方向に移動する可動部を備えた直線案内装置 にて案内しているため、刃物の移動方向への 案内装置の突出を防止し、狭い場所での作業 にも適している。

 特許文献2に記載されたスライド式切断機 は、切断機本体とテーブルとの間に定荷重ば ねを介装し、該定荷重ばねの復元力をスライ ド操作に利用するようになっている。

 このようにして構成された特許文献2に記 載のスライド式切断機は、切断機本体のスラ イド操作を解除すると定荷重ばねの復元力に より自動的に一定位置に戻すことができる。 また、切断機のスライド操作を常時一定の操 作力で行うことができるので、加工開始位置 へのスライド操作および切断加工時の送り操 作を一定の操作力で行うことができ、スライ ド操作性を向上することができる。

 特許文献3に記載されたスライド式切断機 は、基台部に対して傾斜可能に設けられた支 持部材と、基台部と支持部材とに挿通された シャフトと、このシャフトに形成された孔に 挿通されるとともに、支持部材に回動可能に 設けられたカム軸レバーと、支持部材に丸鋸 刃支持部材を介して設けられた丸鋸刃とを備 え、カム軸レバーに形成された偏心カム部は シャフトの孔内に位置せしめられ、カム軸レ バーの回動操作は丸鋸盤の側方で操作するこ とができるように形成されている。

 このようにして構成された特許文献3に記 載のスライド式切断機は、重量を増加させる ことなく、丸鋸刃の傾斜角度調節を容易に行 うことができる。

 特許文献4に記載のスライド式切断機は、 鋸部に持ち運び用のハンドルが設けられてい る。

 このようにして構成された特許文献4に記 載のスライド式切断機は、スライド式切断機 を運搬する際に、持ち運び用のハンドルを把 持することで、容易に運搬を行うことができ る。

 特許文献5に記載のスライド式切断機は、 丸鋸の水平方向への移動に大きな力が必要で あるので、これを補助するための操作力軽減 手段として、引っ張りばねが用いられている 。また、丸鋸から手を離したときに、鋸刃が 急に移動するおそれがあるので、これを防止 するためのダンパ機構が設けられている。

 このようにして構成された特許文献5に記 載のスライド式切断機は、スライド式切断機 を使用する際、大きな力を必要とすることな く、丸鋸を水平方向への移動する操作を行う ことができ、丸鋸から手を離したときでも、 急に鋸刃が移動することがない。

 しかしながら、上述した従来のスライド 切断機の構成によると、特許文献1に記載の スライド式切断機においては、直線案内装置 と連係手段は刃物を作業者から遠い位置から 手前に移動する際に、直線案内装置と連係手 段が下方へ移動するように構成されており、 切断部から作業者が手を離すと、直線案内装 置と連係手段は、その自重により、切断部は 手前(作業者側)に移動することとなる。また 切断部にはガードが取付けられているが、 材の切断により発生した切り屑などがガー の可動部に付着することにより、ガードが 常に作動しない場合があった。このような 合に木材の切断が終了した直後に作業者が 断部に取付けられたハンドルから手を離す 、切断部が作業者側に移動してくることと り、非常に危険であるといった問題があっ 。さらに、スライド式切断機を収納する際 は、刃物が作業者から遠い位置(直線案内装 置側)が最もコンパクトな状態となるが、特 文献1に記載のスライド式切断機においては 切断部を作業者から遠い位置に移動させる 、直線案内装置が上方に突出した状態とな ため、スライド式切断機を収納する際に大 なスペースを必要とするといった問題があ た。また、特許文献2に記載のスライド式切 断機においては、ゼンマイ式の荷重ばねによ り、スライド機構を付勢しているため、切断 機を付勢するための別部品が必要となり、組 立に非常に手間がかかり、コストアップに繋 がるといった問題があった。

 また、上述した従来のスライド式切断機 構成によると、特許文献1に記載のスライド 式切断機は、直線案内装置と連係手段とが、 刃物の後方に位置していることから、切断部 が直線案内装置に近い位置にある場合には、 直線案内装置が上方に突き出て重なるため、 集塵装置の配置が難しいといった問題があっ た。また、特許文献1に記載のスライド式切 機は、切断部の傾斜角度が固定されている め、刃物を被加工物を載置する載置面に対 て傾けることができず、被加工物を所望の 度で切断することができないといった問題 あった。また、特許文献3に記載のスライド 切断機においては、傾動位置調整機構及び 動ストッパが形成される支持部材の形状が 円形であり、傾動機構の設置スペースが必 であることから、スライド式切断機の小型 を図ることができないといった問題があっ 。

 また、上述した従来のスライド式切断機 構成によると、特許文献1に記載のスライド 式切断機にあっては、スライド式切断機の運 搬の際に、スライド式切断機を適当に把持す ることができず、運搬作業には非常に困難が 伴うといった問題があった。また、特許文献 1に記載のスライド式切断機は、傾動機構が けられていないため、刃物部を傾け、被加 物を斜めに切断することができなかった。 た、特許文献4に記載のスライド式切断機に っては、鋸部に持ち運び用のハンドルが設 られているので、このハンドルを持ってス イド式切断機を持ち運ぶ際には、鋸部を水 に移動させるスライド機構と鋸部を垂直に 動させる揺動機構の双方を固定する必要が り、運搬準備が面倒であるといった問題が った。

 また、上述した従来のスライド式切断機 構成によると、特許文献1に記載のスライド 式切断機にあっては、スライド式切断機の収 納の際に、リンクが動かないようにするため に、直線案内装置の運動を固定する棒状の部 材のストッパSを用いている。具体的には、 線案内装置を構成する固定部と可動部の運 を、ストッパSを用いて固定部と可動部の直 距離が最大となるように固定している。こ ような構成を有するため、ストッパSは長尺 のものとなり、直線案内装置の固定の際の操 作が面倒であるといった問題があった。

 また、上述したようにストッパSは長尺で あり、ストッパSを使用しないとき(スライド 切断機の使用時)にストッパSを紛失しない うに収納する場所又は方法を考慮する必要 あるという問題があった。

 また、上述した従来のスライド式切断機 構成によると、特許文献1に記載のスライド 式切断機にあっては、直線案内装置と連係手 段は鋸部を作業者から遠い位置から手前に移 動するときに、直線案内装置(スライドシャ ト)と連係手段(リンク)が下方へ移動する。 線案内装置(スライドシャフト)と連係手段( ンク)は質量が大きく、切断機から作業者が を離すと鋸部は手前(作業者側)に移動する このため、木材の切断が終わり、作業者が ンドルから手を離した瞬間に、鋸部が作業 に急に近づくおそれがあるといった問題が った。

 また、特許文献5に記載の切断機にあって は、丸鋸の水平方向への移動を補助するため の操作力軽減手段として、引っ張りばねが必 要であるため、部品点数が多く、組立作業が 面倒であり、製造コストの低減を図ることが できないといった問題があった。

 そこで、本発明は上記問題に鑑みてなさ たものであり、より安全に木材等の切断作 を行なうことができ、収納の際にコンパク な状態で収納をすることができるスライド 切断機又は、被加工物の加工により発生す 切り屑などを効率良く集塵することができ と共に、集塵装置が切断部のスライド操作 おいて、直線案内装置及び連係手段に干渉 ないように配置され、スライド式切断機を 型化することなく被加工物を所望の切断角 で切断することができるスライド式切断機 は、少ない固定箇所で容易に運搬をするこ ができ、刃物部を傾けての斜め切断をする とができるスライド式切断機又は、スライ 式切断機の収納の際に直線案内装置の固定 容易に行うことができ、且つ、ストッパを 失することの無いスライド式切断機又は、 ない部品点数で、作業中にハンドルから手 離しても、急に切断機本体及び鋸刃が移動 ることがないスライド式切断機のいずれか 提供することを主たる課題とする。

 以下、本発明について説明する。なお、 発明の理解を容易にするために添付図面の 照番号を括弧書きにて付記するが、それに り本発明が図示の形態に限定されるもので ない。

 本発明に係るスライド式切断機(1)は、被 工物を載置する載置面(21)を備えたベース(2) と、前記ベース(2)に取付けられた直線案内装 置(3)と、刃物(41a)を有する切断部(4)に取付け れた連係手段(5)とを備え、前記直線案内装 (3)と前記連係手段(5)とが協働してスコット ッセル機構を形成し、前記切断部(4)の直線 動を案内するスライド式切断機(1)において 前記直線案内装置(3)は、前記切断部(4)の移 する方向と直交する方向に移動するスライ シャフト(33)と、前記スライドシャフト(33) 移動を案内する第1のスライドホルダ(31)と、 前記スライドシャフト(33)の下端に設けられ と共に、前記第1のスライドホルダ(31)に当接 することで前記スライドシャフト(33)の移動 規制する第2のスライドホルダ(34)とを備え、 前記連係手段(5)は、一端が前記切断部(4)に連 結されると共に、他端が前記第2のスライド ルダ(34)に連結される第1のリンク(51)と、一 が前記第1のスライドホルダ(31)に連結される と共に、他端が前記第1のリンク(51)に連結さ る第2のリンク(52)とを備えることを特徴と る。

 また、本発明に係るスライド式切断機(1) おいて、一端が前記切断部(4)に連結され、 端が前記第2のスライドホルダ(34)に連結さ た補助リンク(53)を備えることができる。

 また、本発明に係るスライド式切断機(1) おいて、前記スライドシャフト(33)の上端に 、前記第1のスライドホルダ(31)と当接するこ で前記スライドシャフト(33)の移動を規制す るスライドストッパ(35)を備えることができ 。

 また、本発明に係るスライド式切断機(1) おいて、前記直線案内装置(3)又は連係手段( 5)の少なくとも一方は、前記刃物(41a)の回転 る面を含む平面から垂直方向へオフセット れて配置されることができる。

 また、本発明に係るスライド式切断機(1) おいて、前記直線案内装置(3)及び前記連係 段(5)は、前記切断部(4)に取付けられる集塵 (44)の中心軸と交差しないように配置される ことができる。

 また、本発明に係るスライド式切断機(1) おいて、前記切断部(4)は、刃物(41a)を備え 刃物部(41)と、前記刃物部(41)を前記連係手段 (5)に連結する保持部(42)とを備え、前記保持 (42)に運搬ハンドル(43)を形成することができ る。

 また、本発明に係るスライド式切断機(1) おいて、前記切断部(4)は、前記直線案内装 (3)に固定することができる。

 また、本発明に係るスライド式切断機(1) おいて、前記直線案内装置(3)に形成された 2の切断部固定部(32)と前記切断部(4)に形成 れた第1の切断部固定部(46)とを固定部材(32a) て固定して前記切断部(4)の移動を固定する とができる。

 また、本発明に係るスライド式切断機(1) おいて、前記固定部材(32a)は、前記直線案 装置(3)に着脱不能に取付けられることがで る。

 また、本発明に係るスライド式切断機(1) おいて、一端が前記第1のスライドホルダ(31 )に連結されると共に、他端が前記第1のリン (51)に連結される第2のリンク(52)とを含む複 のリンク(51、52、53)を備え、前記複数のリ ク(51、52、53)は、リンク孔(54)を有すると共 、前記リンク孔(54)にシャフト(56)を挿入する ことにより連結され、前記複数のリンク(51、 52、53)のうち少なくとも一つは、前記リンク (54)の内周面に、前記シャフト(56)の径方向 向かって付勢された回転抑制部材(57)を備え ことができる。

 また、本発明に係るスライド式切断機(1) おいて、前記回転抑制部材(57)は、シリコン ゴムから形成することができる。

 また、本発明に係るスライド式切断機(1) おいて、前記回転抑制部材(57)は、弾性体(57 a)により付勢することができる。

 本発明に係るスライド式切断機は、スラ ドシャフトの下端に設けられた第2のスライ ドホルダと連係手段が連結しているため、作 業者が切断作業の後にハンドルから手を離す と、スライドシャフトおよび第2のスライド ルダはその自重により、下方へ移動する。 して、該スライドシャフトおよび第2のスラ ドホルダの移動に連動して連係手段が切断 を直線案内装置側に移動させることとなり 切断部が作業者に向かって移動することが く、安全に木材等の切断作業をすることが きる。また、本発明に係るスライド式切断 は、上述したように自然状態で切断部が直 案内装置側に移動した位置に静止し、その 態では、直線案内装置を構成するスライド ャフトは下方に突出しているため、大きな ペースを確保することなく収納をすること できる。

 さらに、一端が前記切断部に連結され、 端が前記第2のスライドホルダに連結された 補助リンクを備えるため、切断部が第1のリ クと切断部との連結部を支点として回動す ことを防止することができ、切断部を水平 直線運動させることができる。

 さらにまた、スライドシャフトの上端に 第1のスライドホルダと当接することでスラ イドシャフトの移動を規制するスライドスト ッパを備えているので、切断部が直線案内装 置側に移動した際に、スライドシャフトが第 1のスライドホルダから脱落することを防止 ることができる。

 また、直線案内装置又は連係手段の少な とも一方が刃物の回転する面から延びる平 から垂直方向へオフセットして配置してあ ので、直線案内装置が上方に突き出た状態 おいても、集塵装置と直線案内装置及び連 手段との干渉を防止することができる。ま 、集塵装置を切断部の後方に配置すること できるため、効率の良い集塵を行うことが きる。さらに、スライド式切断機の小型化 図ることができる。

 さらに、スコットラッセル機構によって 内される切断部を構成する保持部に運搬ハ ドルが形成されているので、刃物部を垂直 向に移動させる揺動機構を固定することな 、スライド式切断機の運搬を行うことがで る。

 さらにまた、直線案内装置と切断部の直 距離が最小となる位置でリンクを固定する とができるため、スライド式切断機を収納 る際にその収納形態を小型化することがで る。また、直線案内装置を固定部材で固定 るように構成しているため、固定手段の小 化を図ることができる。さらに、固定部材 、直線案内装置に着脱不能に取付けられて るので、スライド式切断機の使用時に固定 材を紛失しないように固定部材の収納場所 収納方法を考慮する必要がない。

 また、スコットラッセル機構を構成する 係手段に回転抑制部材を備えているので、 係手段の急な作動を防止することができ、 の結果、作業者がハンドルから手を離して 切断部が急に作業者の方向へ移動すること ない安全なスライド式切断機を提供するこ ができる。

 さらに、本発明に係るスライド式切断機 、回転抑制部材がリンクとシャフトとの間 付勢されて配置されているため、少ない部 点数で回転抑制機構を構成することができ 。

 さらにまた、本発明に係るスライド式切 機は、回転抑制部材が弾性体により付勢さ ているので、弾性体の弾性定数を変更する とで、容易にシャフトの回転を抑制する力 変更することができる。

スライド式切断機の全体構造を示す側 図である。 切断部を作業者側へ移動した状態を示 側面図である。 スライド式切断機の連係手段を示す拡 図である。 スライド式切断機の全体構造を示す上 図である。 スライド式切断機の直線案内装置の傾 機構を示す背面図である。 図1におけるA-A断面図である。

符号の説明

 1  スライド式切断機、 2  ベース、 3  直線案内装置、 4  切断部、 5  連係手 、 6  傾動機構、 21  載置面、 31  第1 スライドホルダ、 33  スライドシャフト  34  第2のスライドホルダ、 41  刃物部、  41a  刃物、 41b  固定ボルト、 41c  ハン ドル、 41d  スイッチ、 41e  刃物面、 42   保持部、 43  運搬ハンドル、 44  集塵管 、 51  第1のリンク、 52  第2のリンク、 5 3  補助リンク、 54  リンク孔、 53a  凹 、 55a  補強部、 56  シャフト、 57  回 抑制部材、 57a  ばね、 57b  調整ねじ

 以下、本発明を実施するための好適な実 形態について、図面を用いて説明する。な 、以下の実施形態は、各請求項に係る発明 限定するものではなく、また、実施形態の で説明されている特徴の組み合わせの全て 発明の解決手段に必須であるとは限らない

 図1は、本実施形態のスライド式切断機の全 体構造を示す側面図であり、図2は、切断部 作業者側へ移動した状態を示す側面図であ 、図3は、本実施形態のスライド式切断機の 係手段を示す拡大図であり、図4は、本実施 形態のスライド式切断機の全体構造を示す上 面図であり、図5は、スライド式切断機の直 案内装置の傾動機構を示す背面図であり、 6は、図1のA-A断面図である。
 なお、説明し易いように、図1及び図2では 側を前方、左側を後方として説明する。な 、以下の説明において、切断部の内部構造 ついては一般的なスライド式切断機と同様 あるので、簡単に説明をするものとする。

 図1に示すスライド式切断機1は、木材等 被加工物を載置する載置面21が形成されたベ ース2と、ベース2の後方に取付けられた直線 内装置3と、直線案内装置3と切断部4とを連 しているスコットラッセル機構からなる連 手段5と、刃物41aを有する切断部4とから構 されている。

 図4に示すように、切断部4は、モータ等 駆動部材を内蔵するように、ハウジングを き合わせて構成されている。また、図1に示 ように、切断部4は、刃物41aが取付けられた 刃物部41と、刃物部41の後方に揺動軸47を介し て取付けられる保持部42とから構成されてお 、揺動軸47を中心に刃物41aを上下に揺動さ ることができる。なお、図3及び図4に示すよ うに揺動軸47を中心に刃物41aを上下に揺動さ ることができる揺動機構は、保持部42に形 された揺動固定孔48と刃物部41に形成された 物部固定孔49とに、保持部42に着脱不能に取 付けられた揺動ストッパ48aを挿入することで 、固定することができる。さらに、刃物部41 は、作業者が木材等の被加工物を切断加工 る際に切断部4を前後に直線移動させるため に把持するハンドル41cが形成されている。ま た、ハンドル41cには、スイッチ41dが設けられ 、作業者はハンドル41cを把持すると共に、ス イッチ41dを押圧することで刃物41aに連動した モータを作動させて切断加工作業を行うこと ができるようになっている。

 刃物41aは固定ボルト41bを介して刃物部41 取付けられており、作業者は該固定ボルト41 bを着脱することで切断加工する被加工物に じた刃物を適宜選択できるようになってい 。同様に、切断加工により磨耗した刃物41a 交換も固定ボルト41bを着脱することで容易 行うことができる。

 また、刃物部41の後方側面には集塵管44が 設けられており、該集塵管44の開口端に集塵 を取付けることで、被加工物の切断により 生した切り屑等を集塵することができる。 こで、集塵管44は、図1及び図4に示すように 、集塵管44の中心軸が刃物41aの接線方向に沿 て設けられているので、刃物41aの回転によ 飛散した切り屑等を効率良く集塵すること できる。また、集塵管44に吸引機を取り付 、吸引機によって切り屑等を吸引するよう 形成すれば、より効率的に切り屑等を集塵 ることができる。

 保持部42の上側には、運搬ハンドル43が形 成されており、本実施形態に係るスライド式 切断機1を運搬する際に、運搬ハンドル43を把 持することで、運搬を容易に行うことができ るようになっている。

 運搬ハンドル43の後方には、第1の切断部 定孔46が形成されており、該第1の切断部固 孔46と第1のスライドホルダ31に形成された 2の切断部固定孔32とに固定ピン32aを挿入す ことで、保持部42(切断部4)の位置を直線案内 装置3側に固定することができ、切断部4のス イド機構を固定することができる。なお、 4に示すように、固定ピン32aには、止め輪32b が取付けられている。この止め輪32bが直線案 内装置3と係止することにより、固定ピン32a 第2の切断部固定孔32から脱落しないように 第1のスライドホルダ31から着脱不能に取付 られ、切断機の固定を行わない場合にも、 定ピン32aの収納などを考慮することなく、 た、固定ピン32aの紛失も防止することがで る。

 本実施形態に係るスライド式切断機1を運 搬する際は、前述のように固定ピン32aにより 切断部4のスライド機構を固定することで、 ース2に対して運搬ハンドル43を固定するこ ができるため、揺動ストッパ48aにて刃物部41 を固定しなくても、運搬ハンドル43を把持し スライド式切断機1を安全に運搬することが できる。

 次に、直線案内装置3について図1乃至図3 参照して説明する。

 図1に示すように、直線案内装置3は、ス イドシャフト33と、スライドシャフト33を摺 可能に挿入する摺動孔31aが形成された第1の スライドホルダ31と、スライドシャフト33の 端に設けられた第2のスライドホルダ34とか 形成されている。

 図3に示すように、第1のスライドホルダ31 は、スライドシャフト33を摺動可能に挿入す 摺動孔31aが形成されており、ベース2の後端 に傾動可能に取付けられている。また、第1 スライドホルダ31は、第2のリンク52を回動可 能に取付けるための第1のスライドホルダリ ク孔31bが形成されており、該第1のスライド ルダリンク孔31bに第2のリンク52の一端を取 けるようになっている。

 スライドシャフト33は、棒状に形成され おり、切断部4の移動する方向と直交する方 に摺動可能に前記摺動孔31aに挿入されてい 。また、スライドシャフト33の下端には、 2のスライドホルダ34が設けられている。ス イドシャフト33は、スライドシャフト33の下 を第2のスライドホルダ34に圧入して固定さ ている。第2のスライドホルダ34はスライド ャフト33と共に上方へ移動し、図2に示すよ に、第1のスライドホルダ31の下端と第2のス ライドホルダ34の上端が当接することで、ス イドシャフト33の上方への移動が規制され いる。

 また、スライドシャフト33の外周面の上 には、軸方向に延びる面取り部を形成し、 動孔31aの断面形状を前記面取りにあわせる うに略D字状に形成してもよい。このように スライドシャフト33と摺動孔31aを形成すれ 、スライドシャフト33を摺動孔31aに挿入する 際に、スライドシャフト33の位置決めを容易 行うことができ、後述する連係手段5の組立 時にその位置あわせを正確且つ、容易に行う ことができる。

 さらに、スライドシャフト33の外周面の 端にも、軸方向に延びる面取り部を形成し 第2のスライドホルダ34には、前記スライド ャフト33の下端の面取り部に合わせるように 、略D字状に形成された圧入孔が形成しても い。このように、スライドシャフト33と圧入 孔を形成すれば、スライドシャフト33を第2の スライドホルダに圧入する際に、スライドシ ャフト33の位置決めを用意に行うことができ 後述する連係手段5の組立時にその位置あわ せを正確且つ、容易に行うことができる。

 また、スライドシャフト33の上端には、 トッパ35が設けられており、図1に示すよう 、第1のスライドホルダ31の上端とストッパ35 とが当接することで、スライドシャフト33の 方への移動を規制している。

 第2のスライドホルダ34は、第1のリンク51 取付ける第2のスライドホルダリンク孔34aと 、補助リンク53を取付ける第2のスライドホル ダ補助リンク孔34bが形成されている。第1の ンク51と補助リンク53は、それぞれ、第2のス ライドホルダリンク孔34aと第2のスライドホ ダ補助リンク孔34bに回動可能に連結されて る。

 次に、連係手段5について図3を参照して 明する。

 連係手段5は、一端が保持部42に形成され 第1の保持部リンク孔45aに回動可能に連結し 、他端が第2のスライドホルダ34に形成された 第2のスライドホルダリンク孔34aに回動可能 連結した第1のリンク51と、一端が第1のスラ ドホルダ31に形成された第1のスライドホル リンク孔31bに回動可能に連結し、他端が第1 のリンク51に形成されたリンク連結孔55に回 可能に連結した第2のリンク52と、一端が保 部42に形成された第2の保持部リンク孔45bに 動可能に連結し、他端が第2のスライドホル 34に形成された第2のスライドホルダ補助リ ク孔34bに回動可能に連結すると共に、第1の リンク51と平行に配置された補助リンク53と ら構成されている。

 次に、図6を参照して、各リンクの連結方 法について説明する。なお、第1のリンク51、 第2のリンク52及び補助リンク53のそれぞれの 結方法は同一であるので、補助リンク53の 結方法を例に説明するものとする。

 補助リンク53は、リンク孔54が形成されて おり、該リンク孔54と保持部42に形成された 持部リンク孔45bとにシャフト56を挿入し、ボ ルトで固定して組み付けられている。

 シャフト56を軸とする補助リンク53の回転 部には、回転抵抗を低減することを目的とし てベアリング58が設置されている。ベアリン 58、58はシャフト頭部56aとワッシャ56cとでシ ャフト固定ボルト56bにより締付けられ、ベア リング58内のボール(図示しない)をシャフト56 の長手方向の一方向に寄せることでベアリン グ58の軸方向の遊びを無くし、ガタツキを防 するようになっている。また、リンク孔54 内周面には、シャフト56の径方向に付勢され た回転抑制部材57が設けられている。回転抑 部材57は、シリコンゴムにより形成されて る。また、回転抑制部材57は、弾性体である ばね57aによりシャフト56の径方向に付勢され いる。なお、ばね57aによる付勢力は調整ね 57bを締付けることにより調整することがで るため、回転抑制部材57とシャフト56の摩擦 力を調整することで、回転抑制力を調整する ことができるようになっている。この回転抑 制部材57がシャフト56を軸とする補助リンク53 の急な回転を防止することにより、作業者が 切断部4から手を離した際に、急に切断部4が 動することを防止することができる。

 なお、この回転抑制部材57は、各リンク 少なくとも一箇所に形成されていれば良く 全てのリンクに設ける必要はない。

 また、保持部42に形成された保持部リン 孔45bには、シャフト固定ねじ56dがシャフト56 に当接するように取付けられ、シャフト56と 持部42の径方向のガタツキを防止する。シ フト56と保持部42の径方向のガタツキをなく 、シャフト56と補助リンク53との間のベアリ ングの径方向のガタツキをなくしたことで、 補助リンク53の精度のよい移動を確保するこ ができるようになっている。

 連係手段5は直線案内装置3と協働してス ットラッセル機構を構成している。この連 手段5により、切断部4は上下に揺動すること なく、直線方向に移動することができる。

 また、第1のリンク51の側面には、リンク 結孔55の剛性を向上させるために補強部55a 形成されている。

 なお、補助リンク53は、切断部4を直線方 に移動させる際に、切断部4の姿勢を維持さ せたまま、移動させる目的で設けられている 。また、補助リンク53の上端面には、第1のリ ンク51に形成された補強部55aとの接触を避け ように凹部53aが形成されている。

 このように形成されたスライド式切断機1 は、図1及び図2に示すように、切断部4が図1 示す自然状態から、ベース2に対して直線方 に移動することができ、図2に示すように、 スライドシャフト33が上方へ移動し、連係手 5が延びた状態まで、直線移動することがで きる。

 次に、図5を参照して、直線案内装置3を ース2に取付ける方法について説明する。

 図5に示すように、直線案内装置3は、ボ ト37を中心に回動可能にベース2に取付けら ており、第1のスライドホルダ31の下端から 方に延びる取付腕36とベース2とをピン62を締 付けることによりベース2に取付けられてい 。

 また、直線案内装置3の取付部には、傾動 機構6が形成されている。傾動機構6は、取付 36の先端に形成された傾動板60と、該傾動板 60に形成された円弧状の溝61と、該円弧状の 61の内周に係合するピン62と、から構成され いる。ピン62は、ピン62に連結されたノブ65 回転操作することにより、傾動板60をベー 2に締付けて固定することができるようにな ている。

 直線案内装置3は、ボルト37を中心に回動 ると共に、円弧状の溝61の内周に係合する ン62により回動範囲が規制されている。作業 者は、所望の傾斜位置に直線案内装置3を傾 させた後、ノブ65を回転させてピン62を締付 ることにより、直線案内装置3を所望の傾斜 角度に固定することができる。

 なお、傾動板60には、調整ボルト63a、63b 形成され、ベース2にはストッパ64が形成さ ており、ストッパ64と調整ボルト63aとは、上 記直線案内装置3がベース2に垂直に起立する うに当接し、ストッパ64と調整ボルト63bと 、傾動板60の傾動範囲を規制する。また、調 整ボルト63a、63bを調整することで、直線案内 装置3のベース2に対する垂直度の調整及び上 溝61の範囲内で、傾動機構6の傾動範囲の調 を行うことができるようになっている。

 この傾動機構6により、直線案内装置3は 所定の角度αでベース2に対して傾斜するこ ができる。直線案内装置3が傾斜することに り、連係手段5により連結された切断部4も 斜させることができ、被加工物を載置面21に 対して斜めに切断することができる。なお、 本実施形態においては、直線案内装置3は載 面21に対して45度から90度の範囲で傾斜する とができるようになっている。

 このように、直線案内装置3が傾動機構6 介してベース2に取付けられていることから 所定の範囲で切断部4を被加工物を載置する 載置面21に対して傾けて固定することができ 被加工物を所望の角度で切断することがで る。また、傾動板60が略扇状に形成されて るため、傾動板60が直線案内装置3と干渉す ことがなく、傾動板60の側方に直線案内装置 3を配置することができることにより、スラ ド式切断機1の小型化を図ることができる。

 また、図5に示すように、直線案内装置3 び連係手段5は、刃物41aの回転する面である 物面41eを含む平面から垂直方向へオフセッ βして配置されている。このように直線案 装置3及び連係手段5を刃物面41eを含む平面か ら垂直方向へオフセットして配置すれば、ス ライド式切断機1を小型化することができ、 物面41eを含む平面とほぼ同一面上にある集 管44の中心軸と直線案内装置3又は連係手段5 が交差することなく、集塵管44の開口端に 付けられる集塵袋が切断部4の移動、直線案 装置3及び連係手段5の作動を妨げることが く、切断部4の移動を円滑に行なうことがで 、また、集塵管44は、刃物部41の後方側面に あって、連係手段5及び保持部42と干渉しない 位置にオフセットして設けられているので、 特に前後方向においてスライド式切断機の小 型化を図ることができる。また、本実施形態 では、直線案内装置3及び連係手段5は、刃物4 1aの回転する面である刃物面41eを含む平面か 垂直方向へオフセットβして配置されてい が、直線案内装置3又は連係手段5のどちらか 一方を刃物41aの回転する面である刃物面41eを 含む平面から垂直方向へオフセットして配置 してもよい。

 なお、本願は上記実施の形態に限定され ものではなく、種々の形態で実施すること でき、本実施形態では、補助リンクを第1の リンクの下方に設けた例について説明したが 、補助リンクは第1のリンクの上方に設けて 構わない。また、保持部の固定は、保持部 第1のスライドホルダを係止する例について 明したが、スライドシャフトと第1のスライ ドホルダを固定しても構わない。さらに、本 実施形態では、回転抑制部材を補助リンクに 設けた例について説明したが、回転抑制部材 を第1のリンクに設けても構わないし、第2の ンクに設けても構わない。さらに、回転抑 部材は一箇所に設ける必要はなく、二箇所 上のリンクに設けても構わない。さらにま 、回転抑制部材はばねによって付勢されて る例について説明したが、回転抑制部材を 性のある材料で形成し、回転抑制部材の弾 力で付勢するように構成しても構わない。