石田 明男 (〒22 東京都中央区日本橋室町1丁目9番12号 宇部マテリアルズ株式会社内 Tokyo, 〒1030022, JP)
SHIMMATSU, Satoshi (8-1, Aioi-cho, Ube-sh, Yamaguchi 43, 〒7550043, JP)
宇部マテリアルズ株式会社 (〒10 山口県宇部市大字小串1985番地 Yamaguchi, 〒7558510, JP)
ISHIDA, Akio (9-12, Nihonbashi Muromachi 1-chome, Chuo-k, Tokyo 22, 〒1030022, JP)
石田 明男 (〒22 東京都中央区日本橋室町1丁目9番12号 宇部マテリアルズ株式会社内 Tokyo, 〒1030022, JP)
| 酸化マグネシウム及び/又は水酸化マグネシウムと酸化カルシウム及び/又は水酸化カルシウムとを、それぞれ単独でもしくは混合して含む粒子及び/又は複合体として含む粒子を活性成分として含有する粒状物であって、該粒状物に含まれる酸化マグネシウム及び/又は水酸化マグネシウムが50.0質量%以上、そして酸化カルシウム及び/又は水酸化カルシウムが0.1質量%以上である、固体表面に形成された細菌と細菌の排泄物とを含有するぬめりの除去剤。 |
| 酸化マグネシウム及び/又は水酸化マグネシウムの量が60.0~98.0質量%の範囲にある請求項1に記載のぬめりの除去剤。 |
| 酸化マグネシウム及び/又は水酸化マグネシウムの量が70.0~98.0質量%の範囲にあり、そして酸化カルシウム及び/又は水酸化カルシウムの量が2.0~30.0質量%の範囲にある請求項1に記載のぬめりの除去剤。 |
| 上記粒状物の粒子の平均粒子径が0.1~50mmの範囲にある請求項1に記載のぬめりの除去剤。 |
| 上記粒状物が、酸化マグネシウムと酸化カルシウムとを複合体として含む粒子を含む請求項1に記載のぬめりの除去剤。 |
| 上記粒状物が、さらに酸化マグネシウム粒子を含む請求項5に記載のぬめりの除去剤。 |
| 上記粒状物が、さらに酸化カルシウム粒子及び/又は水酸化カルシウム粒子を含む請求項5に記載のぬめりの除去剤。 |
| 上記粒状物が、酸化マグネシウムと酸化カルシウムとを互いに異なる比率で含有する二種以上の複合体粒子を含む請求項1に記載のぬめりの除去剤。 |
| 上記粒状物が、酸化マグネシウム粒子及び/又は水酸化マグネシウム粒子と酸化カルシウム粒子及び/又は水酸化カルシウム粒子とを含む請求項1に記載のぬめりの除去剤。 |
| 上記粒状物が、酸化マグネシウム及び/又は水酸化マグネシウムと酸化カルシウム及び/又は水酸化カルシウムとを混合して含む粒子を含む請求項1に記載のぬめりの除去剤。 |
| 請求項1に記載のぬめりの除去剤を、管壁に細菌と細菌の排泄物とを含有するぬめりが付着している排水管の開口部の周囲、または排水管内でぬめり付着位置よりも上流側の位置に配設する工程、そして排水管の開口部の周囲から水を流すことにより上記除去剤を水と接触させてマグネシウムイオンを含有するアルカリ性水溶液を生成させ、ついでこのマグネシウムイオン含有アルカリ性水溶液をぬめりに接触させる工程を含むぬめりが付着している排水管からぬめりを除去する方法。 |
| 請求項1に記載のぬめりの除去剤を水に接触させることにより調製したマグネシウムイオンを含有するアルカリ性水溶液を、管壁に細菌と細菌の排泄物とを含有するぬめりが付着している排水管の開口部の周囲に散布することを特徴とする、ぬめりが付着している排水管からぬめりを除去する方法。 |
| 開口部に着脱可能な噴霧器を備えた容器と、請求項1に記載のぬめりの除去剤とを含む、細菌と細菌の排泄物とを含有するぬめりを除去するための水性ぬめり除去剤調製キット。 |
| マグネシウムイオンを含有するアルカリ性水溶液もしくは酸化マグネシウム及び/又は水酸化マグネシウムが懸濁されている水性アルカリ性懸濁液を、管壁に細菌と細菌の排泄物とを含有するぬめりが付着している排水管の開口部の周囲に散布することを特徴とする、ぬめりが付着している排水管からぬめりを除去する方法。 |
| 開口部に着脱可能な噴霧器を備えた容器と、酸化マグネシウム及び/又は水酸化マグネシウムを含む粒子を活性成分として含有する粒状物とを含む、細菌と細菌の排泄物とを含有するぬめりを除去するための水性ぬめり除去剤調製キット。 |
本発明は、排水管などの固体表面に付着 ているぬめりを剥離除去するのに有利に用 ることができるぬめり除去剤に関する。本 明はまた、排水管などの固体表面に付着し いるぬめりを剥離除去するための方法に関 る。本発明はさらに、ぬめりの剥離除去に 利に用いることができる水性ぬめり除去剤 調製キットにも関する。
台所、浴室、洗面所などの水回りの排水 の内部表面には、ぬめりが発生し易い。ぬ りは美観を損ねるだけでなく、異臭の原因 もなる。このため、排水管に付着している めりを剥離除去することが必要となる。
ぬめりは、食物残渣や人体の老廃物を栄 源として増殖した細菌と、細菌の排泄物と 含有する粘性物である。細菌(特に、緑膿菌 )の排泄物としては、アルギン酸カルシウム などの多糖類、タンパク質などが含まれる このようなぬめりを排水管から剥離除去す ためには、ぬめりに含まれるタンパク質あ いは多糖類を分解することが必要となる。
特許文献1には、タンパク質分解能力に優 れたぬめり除去剤として、次亜塩素酸アルカ リ金属塩を主基材として、N-アシルサルコシ 塩、トリアルキルアミンオキシド、又はア キルスルホン酸塩から選ばれる少なくとも 種の界面活性剤、水酸化アルカリ金属塩、 び水を含有する水性ぬめり除去剤が開示さ ている。この水性ぬめり除去剤は、ぬめり 直接噴霧することによってぬめりを除去す 。
特許文献2には、酸化カルシウムを有効成分 として含む粒状のぬめり防止剤として、炭酸 カルシウム又は水酸化カルシウムに対し酸化 カルシウム換算量で、TiO 2 、Fe 2 O 3 、FeO 2 、CuO、ZnO、MgO、SiO 2 、Al 2 O 3 又はこれらの混合物からなる群より選ばれた 結合剤を1~30質量%含む混合物を1200℃以上の温 度で焼成して得られるぬめり防止剤が開示さ れている。この固形状のぬめり防止剤は、そ のままの状態あるいは穴の開いた容器に収容 した状態で、流し台排水口などの排水の流通 路に配置し、排水との接触によってぬめり防 止剤から生成するカルシウムを含むアルカリ 性水溶液を、ぬめりに接触させることによっ て、ぬめりの発生を防止する。この特許文献 2によれば、結合剤は、酸化カルシウムの急 な水和を防止し、水中での形状安定性を向 させる作用がある。
特許文献1に開示されている次亜塩素酸ア ルカリ金属塩を有効成分とする水性ぬめり除 去剤は、ぬめりが付着している排水管に直接 散布することができ、また即効性が高いとい う利点がある。しかしながら、次亜塩素酸ア ルカリ金属塩を含むぬめり除去剤は、ぬめり の除去効果の持続性が低く、また使用時に塩 素ガスが発生することがあるという問題があ る。
一方、特許文献2に開示されている酸化カ ルシウムを有効成分とする固形状のぬめり防 止剤は、排水との接触によって少量ずつ溶解 するため、ぬめり除去効果の持続性が高いと いう利点がある。しかしながら、特許文献2 ぬめり防止剤は、酸化カルシウムの含有量 70~99質量%と多量であるため、これから生成 る水は、pHが水酸化カルシウムの飽和水溶液 (pH=12.6)に近い強アルカリ性の水溶液となる。 この強アルカリ性水溶液に溶解しているカル シウムは、空気中の二酸化炭素と反応して炭 酸カルシウムとなって排水管の内壁面に析出 し、水の円滑な流れを妨げることがあるため 、カルシウムが多量に溶解したアルカリ性水 溶液を長期間にわたって排水管に流すことは 好ましくない。
従って、本発明の目的は、塩素ガスが発 することがなく、ぬめりの除去効果を長期 にわたって持続させることができる固形状 ぬめり除去剤であって、水との接触によっ 生成するアルカリ性水溶液が、従来の酸化 ルシウムを主成分とするぬめり防止剤から 成するアルカリ性水溶液と比較して、pH及 カルシウム含有量が少ないぬめり除去剤、 び該ぬめり除去剤を利用したぬめりの除去 法を提供することにある。本発明の目的は た、塩素ガスが発生することがないぬめり 除去方法を提供することにもある。本発明 目的はさらに、塩素ガスが発生することが い水性のぬめり除去剤を容易に調製するこ ができる水性ぬめり除去剤の調製キットを 供することにもある。
本発明者は、酸化マグネシウム及び/又は 水酸化マグネシウムと酸化カルシウム及び/ は水酸化カルシウムとを、それぞれ単独で しくは混合して含む粒子及び/又は複合体と て含む粒子を、酸化マグネシウム及び/又は 水酸化マグネシウムが50.0質量%以上、そして 化カルシウム及び/又は水酸化カルシウムが 0.1質量%以上となる割合にて含む粒状物に、 を接触させることにより生成するマグネシ ムイオンを含有するアルカリ性水溶液は、pH が10.0~11.5の範囲と、水酸化カルシウムの飽和 溶液のpHよりも低い値でありながらも、高い めりの剥離除去効果を示すことを見出した これは、アルカリ性水溶液に含まれるマグ シウムイオンがぬめりの粘性成分の一つで るアルギン酸カルシウム塩のカルシウムと 換して、水に溶解し易いアルギン酸マグネ ウム塩が生成し、このアルギン酸マグネシ ム塩が水に溶解することによって、ぬめり 粘性が低下するためであると考えられる。
即ち、本発明は、酸化マグネシウム及び/ 又は水酸化マグネシウムと酸化カルシウム及 び/又は水酸化カルシウムとを、それぞれ単 でもしくは混合して含む粒子及び/又は複合 として含む粒子を活性成分として含有する 状物であって、該粒状物に含まれる酸化マ ネシウム及び/又は水酸化マグネシウムが50. 0質量%以上、そして酸化カルシウム及び/又は 水酸化カルシウムが0.1質量%以上である、固 表面に形成された細菌と細菌の排泄物とを 有するぬめりの除去剤にある。
本発明のぬめりの除去剤の好ましい態様は
次の通りである。
(1)酸化マグネシウム及び/又は水酸化マグネ
ウムの量が60.0~98.0質量%の範囲にある。
(2)酸化マグネシウム及び/又は水酸化マグネ
ウムの量が70.0~98.0質量%の範囲にあり、そし
酸化カルシウム及び/又は水酸化カルシウム
の量が2.0~30.0質量%の範囲にある。
(3)上記粒状物の粒子の平均粒子径が0.1~50mmの
囲にある。
(4)上記粒状物が、酸化マグネシウムと酸化カ
ルシウムとを複合体として含む粒子を含む。
(5)上記(4)において、上記粒状物が、さらに酸
化マグネシウム粒子を含む。
(6)上記(4)において、上記粒状物が、さらに酸
化カルシウム粒子及び/又は水酸化カルシウ
粒子を含む。
(7)上記粒状物が、酸化マグネシウムと酸化カ
ルシウムとを互いに異なる比率で含有する二
種以上の複合体粒子を含む。
(8)上記粒状物が、酸化マグネシウム粒子及び
/又は水酸化マグネシウム粒子と酸化カルシ
ム粒子及び/又は水酸化カルシウム粒子とを
む。
(9)上記粒状物が、酸化マグネシウム及び/又
水酸化マグネシウムと酸化カルシウム及び/
は水酸化カルシウムとを混合して含む粒子
含む。
本発明はまた、上記本発明のぬめりの除 剤を、管壁に細菌と細菌の排泄物とを含有 るぬめりが付着している排水管の開口部の 囲、または排水管内でぬめり付着位置より 上流側の位置に配設する工程、そして排水 の開口部の周囲から水を流すことにより上 除去剤を水と接触させてマグネシウムイオ を含有するアルカリ性水溶液を生成させ、 いでこのマグネシウムイオン含有アルカリ 水溶液をぬめりに接触させる工程を含むぬ りが付着している排水管からぬめりを除去 る方法にもある。
本発明はまた、上記本発明のぬめりの除 剤を水に接触させることにより調製したマ ネシウムイオンを含有するアルカリ性水溶 を、管壁に細菌と細菌の排泄物とを含有す ぬめりが付着している排水管の開口部ある はその周囲に散布することを特徴とする、 めりが付着している排水管からぬめりを除 する方法にもある。
本発明はまた、開口部に着脱可能な噴霧 を備えた容器に、上記本発明のぬめりの除 剤を収容している、細菌と細菌の排泄物と 含有するぬめりを除去するための水性ぬめ 除去剤調製キットにもある。
本発明はまた、マグネシウムイオンを含 するアルカリ性水溶液もしくは酸化マグネ ウム及び/又は水酸化マグネシウムが懸濁さ れている水性アルカリ性懸濁液を、管壁に細 菌と細菌の排泄物とを含有するぬめりが付着 している排水管の開口部あるいはその周囲に 散布することを特徴とする、ぬめりが付着し ている排水管からぬめりを除去する方法にも ある。
本発明はさらに、開口部に着脱可能な噴 器を備えた容器と、酸化マグネシウム及び/ 又は水酸化マグネシウムを含む粒子を活性成 分として含有する粒状物とを含む、細菌と細 菌の排泄物とを含有するぬめりを除去するた めの水性ぬめり除去剤調製キットにもある。
本発明のぬめり除去剤を、ぬめりが付着 ている排水管に適用することによって、長 間にわたってぬめりを除去した状態に維持 ることができる。また、本発明のぬめり除 方法を利用することによって、ぬめりが付 している排水管の内部表面を、ぬめりが除 された状態に長期間にわたって維持するこ ができる。さらに、本発明の水性ぬめり除 剤の調製キットを用いることによって、水 ぬめり除去剤として有用なマグネシウムイ ンを含有するアルカリ性水溶液を容易に調 することができる。
本発明のぬめり除去剤は、酸化マグネシ ム及び/又は水酸化マグネシウムと酸化カル シウム及び/又は水酸化カルシウムとを、そ ぞれ単独でもしくは混合して含む粒子及び/ は複合体として含む粒子を活性成分として 有する粒状物から構成されている。酸化マ ネシウム及び水酸化マグネシウムはマグネ ウムイオン供給源として、酸化カルシウム び水酸化カルシウムは主としてアルカリ供 源として作用する。
粒状物に含まれる酸化マグネシウム及び/ 又は水酸化マグネシウムの量は50.0質量%以上 ある。酸化マグネシウム及び/又は水酸化マ グネシウムの量は60.0質量%以上であることが ましく、60.0~98.0質量%の範囲にあることがよ り好ましく、70.0~98.0質量%の範囲にあること さらに好ましく、70.0~97.0質量%の範囲にある とが特に好ましい。
粒状物に含まれる酸化カルシウム及び/又 は水酸化カルシウムの量は0.1質量%以上であ 。酸化カルシウム及び/又は水酸化カルシウ の含有量は30.0質量%以下であることが好ま く、2.0~30.0質量%の範囲にあることがより好 しく、3.0~30.0質量%の範囲にあることが特に ましい。
粒状物は、酸化鉄や酸化ケイ素などの水 対して不活性な不純物を20.0質量%未満、好 しくは10.0質量%未満の量にて混入していても よい。
粒状物は、酸化マグネシウムと酸化カル ウムとの複合体粒子、もしくは酸化マグネ ウム粒子及び/又は水酸化マグネシウム粒子 と酸化カルシウム粒子及び/又は水酸化カル ウム粒子とを混合した粒子混合物、あるい 酸化マグネシウム及び/又は水酸化マグネシ ムと酸化カルシウム及び/又は水酸化カルシ ウムとの混合物から形成した混合物粒子から 構成することが好ましい。これらの粒子の中 でも酸化マグネシウムと酸化カルシウムとの 複合体粒子が好ましい。複合体粒子は一種単 独で使用してもよいし、酸化マグネシウムと 酸化カルシウムとを互いに異なる比率で含有 する二種以上の複合体粒子を併用してもよい 。また複合体粒子は、酸化マグネシウム粒子 及び/又は水酸化マグネシウム粒子もしくは 化カルシウム粒子及び/又は水酸化カルシウ 粒子と併用してもよい。
酸化マグネシウムと酸化カルシウムとの 合体粒子は、酸化マグネシウムと酸化カル ウムの合計含有率が80.0質量%以上であるこ が好ましく、90.0質量%以上であることがより 好ましい。複合体粒子は一部が水和して、水 酸化マグネシウムや水酸化カルシウムを生成 していてもよい。
酸化マグネシウムと酸化カルシウムとの複 体粒子は、酸化マグネシウム相が連続相を 成し、その酸化マグネシウム相中に酸化カ シウム相が不連続に点在している状態(海島 状態)であることが好ましい。複合体粒子の 密度は1.5~3.5g/cm 3 の範囲にあることが好ましい。
酸化マグネシウムと酸化カルシウムとの 合体粒子を一種単独で用いる場合は、複合 粒子は酸化マグネシウム含有率が50.0質量% 上であることが必要となるが、二種以上の 合体粒子を併用する場合、一部の複合体粒 は酸化マグネシウム含有率が50.0質量%未満で あってもよい。二種の複合体粒子を併用する 場合は、一方に酸化カルシウム含有率が30.0 量%以上、特に40.0~60.0質量%の範囲にある複合 体粒子を用い、他方に酸化カルシウム含有率 が30.0質量%未満、特に2.0~25.0質量%の範囲にあ 複合体粒子を用いることが好ましい。
酸化マグネシウムと酸化カルシウムとの 合体粒子は、例えば、酸化カルシウム粉末 しくは加熱により酸化カルシウム粉末を生 するカルシウム化合物粉末と、酸化マグネ ウム粉末もしくは加熱により酸化マグネシ ム粉末を生成するマグネシウム化合物粉末 の粉末混合物を、一軸成形機やブリケット シーンなどの成形機を用いて粒状に成形し 次いで得られた粒状混合物を900℃以上の温 にて加熱することによって製造することが きる。粒状混合物の焼成温度は、900~2100℃ 範囲にあることが好ましく、1200℃~2100℃の 囲にあることがより好ましく、1600~2000℃の 囲にあることが特に好ましい。また、複合 粒子はドロマイト(白雲石)を焼成することに よっても製造することができる。
酸化マグネシウム粒子は、酸化マグネシ ム含有率が80.0質量%以上であることが好ま く、90.0質量%以上であることがより好ましい 。酸化マグネシウム粒子は一部が水和して、 水酸化マグネシウムを生成していてもよい。 酸化マグネシウム粒子は、例えば、炭酸マグ ネシウム粉末、水酸化マグネシウム粉末、塩 化マグネシウム粉末などの加熱によって酸化 マグネシウム粉末を生成するマグネシウム化 合物粉末を粒状に成形した後、加熱すること によって製造することができる。
水酸化マグネシウム粒子は、酸化マグネ ウム換算含有率が55.0質量%以上であること 好ましく、62.0質量%以上であることがより好 ましい。水酸化マグネシウム粒子は、例えば 、天然鉱石のブルーサイト(水滑石)を粉砕し 級する方法、あるいは海水、苦汁、かん水 のマグネシウム含有溶液に、石灰乳等のア カリ原料を投入することによって得られる 酸化マグネシウム粉末を成形する方法によ て製造することができる。
酸化カルシウム粒子は、酸化カルシウム 有率が80.0質量%以上であることが好ましく 90.0質量%以上であることがより好ましい。酸 化カルシウム粒子は、例えば、炭酸カルシウ ム粉末、水酸化カルシウム粉末、塩化カルシ ウム粉末などの加熱によって酸化カルシウム 粉末を生成するカルシウム化合物粉末を粒状 に成形した後、加熱することによって製造す ることができる。
水酸化カルシウム粒子は、酸化カルシウ 換算含有率が60.0質量%以上であることが好 しく、68.0質量%以上であることがより好まし い。水酸化カルシウム粒子は、例えば、水酸 化カルシウム粉末を粒状に成形することによ って製造することができる。
粒状物を構成する粒子は、球状、円柱状 アーモンド状、円板状などの任意の形状と ることができる。粒子の平均粒子径は0.1~50m mの範囲にあることが好ましく、0.5~20mmの範囲 にあることが特に好ましい。
本発明のぬめり除去剤には、本発明の効 を損なわない範囲で、少量の次亜塩素酸ア カリ金属塩、好気性細菌及び抗菌剤等の補 成分を配合することができる。
次亜塩素酸アルカリ金属塩は、ぬめりに まれている多糖類やタンパク質を分解する 用がある。次亜塩素酸アルカリ金属塩の例 しては、次亜塩素酸ナトリウム及び次亜塩 酸カリウムを挙げることができる。
好気性細菌は、ぬめりに含まれている細 の栄養源となる食物残渣や人体の老廃物を 異臭を発生させずに分解する作用がある。 気性細菌の例としては、枯草菌やEM菌を挙 ることができる。
抗菌剤は、ぬめりを形成する細菌の増殖 抑制して、ぬめりの発生を抑える作用があ 。抗菌剤の例としては、酸化チタン、銅及 銀を挙げることができる。
これらの補助成分は、粒子の表面の一部 しくは全体に担持させて、補助成分と粒子 を一体化してもよい。補助成分の使用量は 粒子との質量比で、50:50~99:1(粒子:補助成分) の範囲となる量であることが好ましい。
本発明のぬめり除去剤は、台所、洗面所 浴室及び洗濯機の排水管に付着しているぬ りの剥離除去剤として有利に使用すること できる。
本発明のぬめり除去剤は、そのままの状 で、あるいは多孔性容器に収容した状態で ぬめりの付着している排水管に配設するこ ができる。ぬめり除去剤を収容するための 孔性容器としては、合成繊維製網状袋、不 布製袋、及び内部にぬめり除去剤の収容部 有し、該収容部に水を導入するための導水 と、該収容部に導入された水を外部に導出 るための導出口とを備えた合成樹脂製ケー を挙げることができる。
ぬめり除去剤の配設場所は、排水管に流 る水に接する位置であれば特には制限はな が、通常は、排水管の開口部、開口部の周 、及び排水管内のぬめりの付着位置よりも 流側の位置である。排水管にトラップが付 されている場合には、ぬめり除去剤をトラ プの内部、特に封水部に配設してもよい。
本発明のぬめり除去剤を用いた、ぬめり 去方法の実施態様の例を、図1を用いて説明 する。
図1は、本発明のぬめり除去剤を、台所流し
台の排水口に接続するトラップ付き排水管に
配設する際の配置例を示す一例の断面図であ
る。
図1において、台所流し台の排水口1と排水
2と間に付設されているトラップ3は、排水口
1の縁部にて支持されているゴミ取り用バス
ット4、トラップ内壁面に形成されている椀
持部5、椀支持部5にて支持されている椀6、
び水で満たされた封水部7からなる椀トラッ
プ(ベルトラップ)である。ゴミ取り用バスケ
ト4の底部並びにゴミ取り用バスケット4と
6との間には、ぬめり除去剤8が袋状多孔性容
器9に収容された状態で配置されている。さ
に、封水部7の排水管2の周囲には、ぬめり除
去剤8がドーナツ状の袋状多孔性容器10に収容
された状態で配置されている。なお、ぬめり
除去剤8は上記3箇所の全てに配置する必要は
く、任意の場所に設置することができる。
図1のトラップ付き排水管では、台所流し 台の排水口1からトラップ3に流れた水は、ぬ り除去剤8に含まれるカルシウム及びマグネ シウムを溶解し、pHが10.0~11.5程度のマグネシ ムイオンを含むアルカリ性水溶液として、 ラップ3及び排水管2に流れて、トラップ3及 排水管2の内部表面に付着しているぬめりと 接触して、ぬめりが剥離除去される。
また、本発明のぬめり除去剤に、水を加 て調製したマグネシウムイオンを含むアル リ性水溶液を水性ぬめり除去剤として、ぬ りが付着している排水管の開口部あるいは の周囲に散布することによって、ぬめりを 離除去することもできる。マグネシウムイ ン含有アルカリ性水溶液は、ぬめり除去剤 含まれている酸化マグネシウム、水酸化マ ネシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシ ムなどの粒子が懸濁された懸濁液でもあっ もよい。
図2は、水性ぬめり除去剤の調製と散布と を有利に行うことができる水性ぬめり除去剤 調製キットの一例の部分切り欠き正面図であ る。
図2において、水性ぬめり除去剤の調製キ ットは、容器11、容器11の上部開口部に着脱 能に装着されている噴霧器12、そして容器11 内部に収容されているぬめり除去剤13から る。水性ぬめり除去剤として有用なアルカ 性水溶液は、容器11から噴霧器12を取り外し 、容器11の上部開口部から水を投入するこ によって調製する。容器11内にて調製したマ グネシウムイオン含有アルカリ性水溶液は、 再度噴霧器12を容器11に装着して、噴霧器12に て散布する。なお、容器は噴霧器が備えられ ていない通常のボトルでもよい。
容器11に投入する水には、水道水を用い ことができる。水には、生成するマグネシ ムイオン含有アルカリ性水溶液のぬめりに する濡れ性を向上させるために、増粘剤や 面活性剤を加えてもよい。
酸化マグネシウム及び/又は水酸化マグネ シウムを含む粒子を活性成分として含有する 粒状物を水に接触させることにより調製した マグネシウムイオン含有アルカリ性水溶液も しくは酸化マグネシウム及び/又は水酸化マ ネシウムの粒子が懸濁されている水性アル リ性懸濁液もまた、水性ぬめり除去剤とし 用いることができる。このマグネシウムイ ン含有アルカリ性水溶液、及び酸化マグネ ウム及び/又は水酸化マグネシウムの粒子が 濁されている水性アルカリ性懸濁液は、開 部に着脱可能な噴霧器を備えた容器に、酸 マグネシウム及び/又は水酸化マグネシウム を含む粒子を活性成分として含有する粒状物 を収容している水性ぬめり除去剤調製キット を用いて調製することができる。
[実施例1]
マグネシウム濃度が1300mg/Lの海水に濃度15質
量%の石灰乳を、海水中のマグネシウムと石
乳中のカルシウムとのモル比が100:90(マグネ
ウム:カルシウム)となる割合にて添加して
水酸化マグネシウムスラリーを生成させた
得られた水酸化マグネシウムスラリーを静
して水酸化マグネシウムを沈降させ、上澄
水を分離し、新たな水を加えて水酸化マグ
シウムスラリーを調製する操作を行なって
水中に溶解しているカルシウムイオンを除
した後、濃縮して、濃度30質量%の水酸化マ
ネシウムスラリーを調製した。
上記のようにして調製した濃度30質量%の 酸化マグネシウムスラリーと濃度15質量%の 灰乳とを、マグネシウムの酸化物換算量と ルシウムの酸化物換算量とが質量比で94:5( グネシウム:カルシウム)となる割合にて混合 した。得られた混合物をろ過してケーキとし 、次いで水分率が5質量%になるまで乾燥した 、成形圧196MPaの条件にて、アーモンド状に 形した。次いで、得られたアーモンド状粒 をロータリーキルンに投入し、温度1900℃で 焼成した。得られた焼成物をふるい分けして 、平均粒子径が4mmの酸化カルシウムと酸化マ グネシウムとの複合体粒子を得た。
得られた複合体粒子からなる粒状物につ て、異臭及びぬめりの除去効果と形状安定 とを下記の方法により評価した。その結果 粒状物の組成と共に、表1に示す。
[異臭及びぬめりの除去効果と形状安定性の
価方法]
ぬめりが排水管に付着している台所流し台
用意する。排水管は、図1に示した椀トラッ
プ付き排水管である。ぬめりは、ゴミ取り用
バスケット、封水部及び排水管内壁に付着し
ており、異臭が発生している。台所流し台の
平均水道水使用量は120L/日である。
粒状物100gを塩化ビニル製ネットに入れて、
椀トラップ付き排水管のゴミ取り用バスケッ
トに配置し、21日間台所流し台を通常通りに
用する。
異臭及びぬめりの除去効果を、ゴミ取り用
スケット周囲での異臭の有無、及びゴミ取
用バスケット、封水部及び排水管内壁での
めりの有無を毎日観察して、複合体粒状物
配置後、異臭及びぬめりが消失までに要す
日数にて評価する。
形状安定性を、排水管に静置後21日目の粒
物の状態を目視にて観察し、下記の三段階
評価する。
優良:排水管配置前の形状をそのまま維持し
ている。
良:排水管配置前より形状が若干膨張してい
るが、粒状の形状は維持している。
不良:消失している(粒状物が溶解もしくは
化して、排水管に流出したことによって、
失している)。
[実施例2]
水酸化マグネシウムスラリーと石灰乳とを
マグネシウムの酸化物換算量とカルシウム
酸化物換算量とが質量比で89:10(マグネシウ
:カルシウム)となる割合にて混合したこと
外は、実施例1と同様にして複合体粒子を製
した。得られた複合体粒子からなる粒状物
異臭及びぬめりの除去効果と形状安定性と
実施例1と同様にして評価した。その結果を
表1に示す。
[実施例3]
水酸化マグネシウムスラリーと石灰乳とを
マグネシウムの酸化物換算量とカルシウム
酸化物換算量とが質量比で82:17(マグネシウ
:カルシウム)となる割合にて混合したこと
外は、実施例1と同様にして複合体粒子から
る粒状物を製造した。得られた複合体粒子
らなる粒状物の異臭及びぬめりの除去効果
形状安定性とを実施例1と同様にして評価し
た。その結果を表1に示す。
[実施例4]
水酸化マグネシウムスラリーと石灰乳とを
マグネシウムの酸化物換算量とカルシウム
酸化物換算量とが質量比で72:25(マグネシウ
:カルシウム)となる割合にて混合したこと
外は、実施例1と同様にして複合体粒子を製
した。得られた複合体粒子からなる粒状物
異臭及びぬめりの除去効果と形状安定性と
実施例1と同様にして評価した。その結果を
表1に示す。
表1に示す結果から、酸化マグネシウム含 有率と酸化カルシウム含有率とが本発明の範 囲にある粒状物は、異臭及びぬめりの除去効 果が高く、また水と接触した場合の形状安定 性に優れることが分かる。
[実施例5]
実施例1と同様にして調製した濃度30質量%の
水酸化マグネシウムスラリーを、ろ過してケ
ーキとし、次いで水分率が5質量%になるまで
燥した後、成形圧196MPaの条件にて、アーモ
ド状に成形した。次いで、得られたアーモ
ド状粒状物をロータリーキルンに投入し、
度1900℃で焼成した。得られた焼成物をふる
い分けして、平均粒子径4mmの酸化マグネシウ
ム粒子を得た。得られた酸化マグネシウム粒
子は、酸化マグネシウム含有率が99.0質量%で
った。
得られた酸化マグネシウム粒子と実施例4 で製造した複合体粒子とを質量比で85:15(酸化 マグネシウム粒子:複合体粒子)となる割合で 合して、酸化マグネシウム粒子と複合体粒 との粒子混合物からなる粒状物を得た。得 れた粒状物の異臭及びぬめりの除去効果と 状安定性とを実施例1と同様にして評価した 。その結果を表2に示す。
[実施例6]
実施例5にて製造した酸化マグネシウム粒子
と、実施例3で製造した複合体粒子とを質量
で50:50(酸化マグネシウム粒子:複合体粒子)と
なる割合で混合して、酸化マグネシウム粒子
と複合体粒子との粒子混合物からなる粒状物
を得た。得られた粒状物の異臭及びぬめりの
除去効果と形状安定性を実施例1と同様にし
評価した。その結果を表2に示す。
表2に示す結果から、酸化マグネシウム含 有率と酸化カルシウム含有率とが本発明の範 囲にある複合体粒子と酸化マグネシウム粒子 とからなる粒状物は、異臭及びぬめりの除去 効果が高く、また水と接触した場合の形状安 定性に優れることが分かる。
[実施例7]
(1)酸化マグネシウムと酸化カルシウムとの複
合体粒子の製造
マグネシウム濃度が1300mg/Lの海水に濃度15質
量%の石灰乳を、海水中のマグネシウムと石
乳中のカルシウムとのモル比が100:90(マグネ
ウム:カルシウム)となる割合にて添加して
水酸化マグネシウムスラリーを生成させた
得られた水酸化マグネシウムスラリーを静
して水酸化マグネシウム微粒子を沈降させ
上澄み水を分離し、新たな水を加えて水酸
マグネシウムスラリーを調製する操作を行
って、水中に溶解しているカルシウムイオ
を除去した後、濃縮して、濃度30質量%の水
化マグネシウムスラリーを調製した。
上記のようにして調製した濃度30質量%の 酸化マグネシウムスラリーと濃度15質量%の 灰乳とを、マグネシウムの酸化物換算量と ルシウムの酸化物換算量とが質量比で40:59( グネシウム:カルシウム)となる割合にて混 した。得られた混合物をろ過してケーキと 、水分率が8質量%になるまで乾燥した後、成 形圧196MPaの条件にて、アーモンド状に成形し た。次いで、得られたアーモンド状粒状物を ロータリーキルンに投入し、温度1900℃で焼 した。得られた焼成体をふるい分けして、 均粒子径4mmの酸化マグネシウムと酸化カル ウムとの複合体粒子を得た。得られた複合 粒子は、酸化マグネシウム含有率が40.0質量% 、酸化カルシウム含有率が59.0質量%であった
(2)酸化マグネシウム粒子の製造
上記(1)と同様にして調製した濃度30質量%の
酸化マグネシウムスラリーをろ過してケー
とし、次いで水分率が8質量%になるまで乾
した後、成形圧196MPaの条件にて、アーモン
状に成形した。次いで、得られたアーモン
状粒状物をロータリーキルンに投入し、温
1900℃で焼成した。得られた焼成物をふるい
けして、平均粒子径4mmの酸化マグネシウム
状物を得た。得られた酸化マグネシウム粒
物(マグネシウム含有粒状物)は、酸化マグ
シウム含有率が99質量%であった。
(3)粒子混合物からなる粒状物の製造
上記(1)で製造した複合体粒子と、上記(2)で
造した酸化マグネシウム粒子とを質量比で7
:93(複合体粒子:酸化マグネシウム粒子)となる
割合で混合して、複合体粒子と酸化マグネシ
ウム粒子との粒子混合物からなる粒状物を得
た。得られた粒状物の異臭及びぬめりの除去
効果を実施例1と同様にして評価した。その
果を、粒状物の組成と共に表3に示す。
[実施例8]
複合体粒子と酸化マグネシウム粒子との混
比を20:80(複合体粒子:酸化マグネシウム粒子
)としたこと以外は実施例7と同様にして、複
体粒子と酸化マグネシウム粒子との粒子混
物からなる粒状物を得た。得られた粒状物
異臭及びぬめりの除去効果を実施例1と同様
にして評価した。その結果を表3に示す。
[実施例9]
複合体粒子と酸化マグネシウム粒子との混
比を40:60(複合体粒子:酸化マグネシウム粒子
)としたこと以外は実施例7と同様にして、複
体粒子と酸化マグネシウム粒子との粒子混
物からなる粒状物を得た。得られた粒状物
異臭及びぬめりの除去効果を実施例1と同様
にして評価した。その結果を表3に示す。
[実施例10]
実施例7(1)において、濃度30質量%の水酸化マ
グネシウムスラリーと濃度15質量%の石灰乳と
を、マグネシウムの酸化物換算量とカルシウ
ムの酸化物換算量とが質量比で94:5(マグネシ
ム:カルシウム)となる割合にて混合したこ
以外は、実施例7(1)と同様にして、酸化マグ
シウムと酸化カルシウムとの複合体粒子を
た。得られた複合体粒子は、酸化マグネシ
ム含有率が94.0質量%、酸化カルシウム含有
が5.0質量%であった。
実施例7(1)にて製造した複合体粒子と、上記
のようにして得られた複合体粒子とを質量比
で、10:90(実施例7(1)の複合体粒子:上記の複合
粒子)となる割合で混合して、二種の複合体
粒子からなる粒状物を得た。得られた粒状物
の異臭及びぬめりの除去効果を実施例1と同
にして評価した。その結果を表3に示す。
表3に示す結果から、本発明の範囲よりも 酸化マグネシウム含有率が少なく、酸化カル シウム含有率が多い複合体粒子を、酸化マグ ネシウム粒子もしくは複合体粒子と混合して 得られた、酸化マグネシウム含有率と酸化カ ルシウム含有率とが本発明の範囲にある粒状 物は、異臭及びぬめりの除去効果が高く、ま た水と接触した場合の形状安定性に優れるこ とが分かる。
[比較例1]
酸化カルシウム粉末と酸化鉄粉末とを質量
で98:2(酸化カルシウム粉末:酸化鉄粉末)とな
る割合で混合した。得られた粉末混合物を粒
状に成形して、温度1400℃で焼成した。得ら
た焼成物をふるい分けして、平均粒子径が4m
mで、酸化鉄含有量が2質量%の酸化カルシウム
粒子を得た。得られた酸化カルシウム粒子か
らなる粒状物の異臭及びぬめりの除去効果を
実施例1と同様にして評価した。その結果、
臭の発生は配置後1日で消失した。ぬめりの
加は見られなかったが、台所流し台の排水
に付着していたぬめりは、配置後21日経過
ても殆ど消失せずに残存していた。
実施例1、実施例4、実施例7、実施例9及び 比較例1で得られた粒状物について、水との 触により生成するアルカリ性水溶液のカル ウム濃度(Ca濃度)とpHを下記の方法により測 した。その結果を表4に示す。
[水との接触により生成するアルカリ性水溶
のカルシウム濃度とpHの測定方法]
粒状物100gを塩化ビニル製ネットに入れて、
排水管にぬめりが付着している台所流し台の
椀トラップ付き排水管のゴミ取り用バスケッ
トに配置し、台所流し台を通常通りに使用す
る。ゴミ取り用バスケットの封水部の水を定
期的に採取し、上澄み液をろ紙(5C)でろ過し
ろ液のカルシウム濃度とpHとを測定する。
表4の結果から、酸化マグネシウム含有率 と酸化カルシウム含有率とが本発明の範囲に ある粒状物(実施例1、実施例4、実施例7、実 例9)は、いずれも酸化カルシウム粒子からな る粒状物(比較例1)と比較して、水との接触に より生成するアルカリ性水溶液のpHが低く、 たスケールの発生原因となるカルシウムの が少ないことが分かる。
[実施例11]
容器(容量:500mL)に、実施例5で製造した酸化
ルシウムと酸化マグネシウムとの複合体粒
物と、酸化マグネシウム粒状物との混合粒
物80gを入れ、図2に示す水性ぬめり除去剤調
製キットを作成した。この水性ぬめり除去剤
調製キットを116人のモニターに渡して、水性
ぬめり除去剤調製キットに水を加えて調製し
たアルカリ性の水溶液もしくは懸濁液を、台
所流し台の使用後に台所流し台のぬめり付着
場所に散布する作業を一週間続けてもらい、
一週間後のぬめりの状態を評価してもらった
。その結果、116人のモニターがぬめりが完全
にもしくは殆ど消失したと回答した。
1 台所流し台の排水口
2 排水管
3 トラップ
4 ゴミ取り用バスケット
5 椀支持部
6 椀
7 封水部
8 ぬめり除去剤
9 袋状多孔性容器
10 ドーナツ状の袋状多孔性容器
11 容器
12 噴霧器
13 ぬめり除去剤
