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Title:
SMALL-DIAMETER ROTARY PROCESSING TOOL
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/072200
Kind Code:
A1
Abstract:
As shown in the fig. 1, between a small-diameter tip part (14) and a shank (12), a connection part (30) is provided. The connection part (30) is composed of a recessed R-shaped part (32) connected smoothly to the rear end of a neck part (18) and curved outward with a fixed radius Ra and a projecting R-shaped part (34) connected smoothly with the front end of the shank (12) and curved inward with a fixed radius Rb. Moreover, the recessed R-shaped part (32) and the projecting R-shaped part (34) are connected directly at a position where the tangents of their arcs conform to each other. Therefore, while the axial direction length of the connection part (30) is kept to be comparatively short, variation in the radiuses of the respective boundary parts with the neck part (18) and the shank (12) can be reduced. This shortens the dimension L1 of the projection from the shank (12) to a blade part (16) to secure predetermined rigidity and to suppress stress concentration caused by the sudden variation in the radiuses of the boundary parts to improve breakage resistance strength.

Inventors:
OSAWA, Jiro (149 Miyamae Ichinomiya-cho,Toyokawa-sh, Aichi 31, 4411231, JP)
大沢 二朗 (〒31 愛知県豊川市一宮町宮前149 オーエスジー株式会社内 Aichi, 4411231, JP)
UKEI, Shigetoshi (149 Miyamae Ichinomiya-cho,Toyokawa-sh, Aichi 31, 4411231, JP)
Application Number:
JP2007/073525
Publication Date:
June 11, 2009
Filing Date:
December 05, 2007
Export Citation:
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Assignee:
OSG CORPORATION (22 Honnogahara 3-chome, Toyokawa-shi Aichi, 05, 4420005, JP)
オーエスジー株式会社 (〒05 愛知県豊川市本野ヶ原三丁目22番地 Aichi, 4420005, JP)
OSAWA, Jiro (149 Miyamae Ichinomiya-cho,Toyokawa-sh, Aichi 31, 4411231, JP)
大沢 二朗 (〒31 愛知県豊川市一宮町宮前149 オーエスジー株式会社内 Aichi, 4411231, JP)
International Classes:
B23C5/10; B23B51/00
Attorney, Agent or Firm:
IKEDA, Haruyuki (Ikeda Patent Office, Nagoya-Dia. Bldg. No.215-1 Meieki 3-chome,Nakamura-ku, Nagoya-sh, Aichi 02, 4500002, JP)
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Claims:
 所定の加工部を有する最大外径Dmax が3mm以下の小径先端部と、
 該小径先端部よりも大径のシャンクと、
 前記小径先端部と前記シャンクとの間に設けられ、径寸法が連続的に変化しているとともに、外形の輪郭形状が軸心Oまわりにおいて一定の連接部と、
 を同軸上に一体に備えている小径回転加工工具であって、
 前記連接部は、
 前記小径先端部の後端に滑らかに接続されるとともに、該小径先端部から前記シャンク側へ向かうに従って径寸法が徐々に増大するように一定の半径Raで外側へ湾曲させられた凹R形状部と、
 前記シャンクの前端に滑らかに接続されるとともに、該シャンクから前記小径先端部側へ向かうに従って径寸法が徐々に減少するように一定の半径Rbで内側へ湾曲させられた凸R形状部とを有し、
 且つ、該凹R形状部および該凸R形状部は、互いに円弧の接線が一致する位置で直接接続されている
 ことを特徴とする小径回転加工工具。
 前記最大外径Dmax は前記加工部の外径D1で、
 前記小径先端部は、外径D2が該加工部の外径D1と同じかそれ以下の首部を該加工部に連続して一体に備えており、
 前記連接部は、該首部と前記シャンクとの間に設けられている
 ことを特徴とする請求項1に記載の小径回転加工工具。
 前記小径先端部の軸方向長さL3は前記最大外径Dmax の3倍以上である
 ことを特徴とする請求項1または2に記載の小径回転加工工具。
 前記半径Raは前記半径Rb以上である
 ことを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の小径回転加工工具。
 前記半径Ra、Rbは、何れも3mm以上である
 ことを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の小径回転加工工具。
 前記加工部には外周刃および底刃が設けられており、軸心Oまわりに回転駆動されることにより切削加工を行うエンドミルである
 ことを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載の小径回転加工工具。
 金型用鋼に対する加工用のエンドミルである
 ことを特徴とする請求項6に記載の小径回転加工工具。
Description:
小径回転加工工具

 本発明は小径回転加工工具に係り、特に 工具の耐折損強度を向上させる技術に関す ものである。

 (a) 所定の加工部を有する最大外径Dmax が3m m以下の小径先端部と、(b) その小径先端部よ りも大径のシャンクと、(c) 前記小径先端部 前記シャンクとの間に設けられ、径寸法が 続的に変化しているとともに、外形の輪郭 状が軸心Oまわりにおいて一定の連接部と、 を同軸上に一体に備えている小径回転加工工 具、例えばドリルやエンドミル、切削タップ 、転造タップ等が知られている。特許文献1( に、第3図)に記載のドリルはその一例で、 ッパ状のテーパ部と外側に凸となる曲面部 によって連接部が構成されている。

特開昭62-57807号公報

 しかしながら、ラッパ状のテーパ部のテ パ角度が小さいと、その軸方向長さが長く り、シャンクから加工部先端までの突出寸 が大きくなるため、剛性が低下してたわみ 形により加工精度が損なわれる一方、テー 角度を大きくすると、軸方向長さは短くな ものの境界部分の径寸法変化が大きくなっ 応力集中が生じ易くなり、耐折損強度が低 して加工条件が制約されるなどの問題があ た。特に、加工部に連続して首部を有する ともに、その加工部と首部とを含む小径先 部の全体の軸方向長さが加工部の外径D1の3 以上のロングネックタイプの加工工具、或 はHRC(ロックウェルCスケール硬さ)35以上の 型用鋼等の比較的高硬度の被加工物に対し 切削加工を行うエンドミルなどにおいて、 記問題が顕著である。

 本発明は以上の事情を背景として為され もので、その目的とするところは、加工部 有する小径先端部の最大外径Dmax が3mm以下 小径回転加工工具において、所定の剛性を 保しつつ耐折損強度を向上させることにあ 。

 かかる目的を達成するために、第1発明は 、(a) 所定の加工部を有する最大外径Dmax が3 mm以下の小径先端部と、(b) その小径先端部 りも大径のシャンクと、(c) 前記小径先端部 と前記シャンクとの間に設けられ、径寸法が 連続的に変化しているとともに、外形の輪郭 形状が軸心Oまわりにおいて一定の連接部と を同軸上に一体に備えている小径回転加工 具であって、(d) 前記連接部は、(d-1) 前記 径先端部の後端に滑らかに接続されるとと に、その小径先端部から前記シャンク側へ かうに従って径寸法が徐々に増大するよう 一定の半径Raで外側へ湾曲させられた凹R形 部と、(d-2) 前記シャンクの前端に滑らかに 続されるとともに、そのシャンクから前記 径先端部側へ向かうに従って径寸法が徐々 減少するように一定の半径Rbで内側へ湾曲 せられた凸R形状部とを有し、且つ、(d-3) そ れ等の凹R形状部および凸R形状部は、互いに 弧の接線が一致する位置で直接接続されて ることを特徴とする。

 第2発明は、第1発明の小径回転加工工具 おいて、(a) 前記最大外径Dmax は前記加工部 の外径D1で、(b) 前記小径先端部は、外径D2が その加工部の外径D1と同じかそれ以下の首部 その加工部に連続して一体に備えており、( c) 前記連接部は、その首部と前記シャンク の間に設けられていることを特徴とする。

 第3発明は、第1発明または第2発明の小径 転加工工具において、前記小径先端部の軸 向長さL3は前記最大外径Dmax の3倍以上であ ことを特徴とする。

 第4発明は、第1発明~第3発明の何れかの小 径回転加工工具において、前記半径Raは前記 径Rb以上であることを特徴とする。

 第5発明は、第1発明~第4発明の何れかの小 径回転加工工具において、前記半径Ra、Rbは 何れも3mm以上であることを特徴とする。

 第6発明は、第1発明~第5発明の何れかの小 径回転加工工具において、前記加工部には外 周刃および底刃が設けられており、軸心Oま りに回転駆動されることにより切削加工を うエンドミルであることを特徴とする。

 第7発明は、第6発明の小径回転加工工具 おいて、金型用鋼に対する加工用のエンド ルであることを特徴とする。

 このような小径回転加工工具においては 小径先端部の後端に滑らかに接続されると もに一定の半径Raで外側へ湾曲させられた R形状部と、シャンクの前端に滑らかに接続 れるとともに一定の半径Rbで内側へ湾曲さ られた凸R形状部とによって連接部が構成さ ており、且つ、それ等の凹R形状部および凸 R形状部は、互いに円弧の接線が一致する位 で直接接続されているため、その連接部の 方向長さを比較的短く維持しつつ小径先端 およびシャンクとの各境界部分の径寸法変 を緩和できる。これにより、シャンクから 工部先端までの突出寸法が小さくなり、所 の剛性を確保することができるとともに、 界部分の急な径寸法変化に起因する応力集 が抑制されて耐折損強度が向上し、例えば ングネックタイプの加工工具や、HRC35以上の 比較的高硬度の金型用鋼に対して切削加工を 行うエンドミルなどにおいても、所定の加工 精度を維持しつつ加工能率を向上させること ができる。

 第2発明は、外径D2が加工部の外径D1と同 かそれ以下の首部を加工部に連続して一体 備えている場合で、特に第3発明のように首 を含めた先端小径部の軸方向長さL3が最大 径Dmax (この場合は外径D1)の3倍以上のロング ネックタイプの加工工具においては、所定の 剛性を確保しつつ耐折損強度を向上させると いう本件発明の効果が一層顕著となる。

 第3発明は、首部の有無に拘らず小径先端 部の軸方向長さL3が最大外径Dmax の3倍以上で ある場合で、所定の剛性を確保しつつ耐折損 強度を向上させるという本件発明の効果が一 層顕著となる。

 第4発明は、小径先端部に接続される凹R 状部の半径Raが凸R形状部の半径Rb以上で、小 径先端部との境界部分における径寸法変化が シャンクとの境界部分における径寸法変化と 同じかそれよりも小さくなるため、耐折損強 度が問題になり易い小径側の境界部分におけ る応力集中が好適に抑制される。

 第5発明は、上記半径Ra、Rbが何れも3mm以 であるため、小径先端部との境界部分およ シャンクとの境界部分における径寸法変化 何れも小さくされて、それ等の境界部分に ける応力集中が好適に抑制される。

 第6発明は、加工部に設けられた外周刃お よび底刃によってて切削加工を行うエンドミ ルに関するもので、所定の剛性を確保しつつ 耐折損強度を向上させることができる本件発 明が適用されることにより、加工精度や加工 能率を向上させることができる。特に、金型 用鋼に対して切削加工を行う第7発明では、 較的高硬度で高い耐折損強度が要求される ともに優れた加工精度が要求されるため、 件発明の効果が一層顕著となる。

本発明が適用された小径超硬エンドミ を説明する図で、(a) は軸心Oと直角方向か 見た拡大正面図、(b) は先端部分を更に拡 して示した正面図、(c) は刃部を更に拡大し て示した正面図、(d) は刃部を更に拡大して め先端側から見た斜視図である。 本発明の効果を明らかにするための耐 損性試験で用いた従来品、比較品、および 発明品の3種類の試験品の連接部の形状の違 いを説明する図である。 図2の3種類の試験品の連接部の形状を 体的に比較して示す図である。 曲げ試験機により耐折損性を調べた結 を示す図で、(a) は折損時のたわみ量を折 時の荷重(耐荷重)との関係で示したグラフ、 (b) は耐荷重の具体的数値を比較して示す図 (c) はたわみ量の具体的数値を比較して示 図である。 2種類の被削材に対してそれぞれピック フィード(pf)を少しずつ大きくしながら切削 工を行ない、工具折損の有無を調べた結果 示す図である。

符号の説明

 10:小径超硬エンドミル(小径回転加工工具 )  12:シャンク  14:小径先端部  16:刃部  1 8:首部  22:外周刃  24:底刃  30:連接部  32: 凹R形状部  34:凸R形状部  O:軸心  D1:刃部 外径(最大外径Dmax )  D2:首部の外径  L3:小 先端部の軸方向長さ

 本発明は、エンドミルやドリル、切削タ プ等の回転切削工具に好適に適用されるが 転造加工を行う転造タップ等の回転転造工 や研削加工を行う回転研削砥石など、種々 回転加工工具に適用され得る。これ等の工 材料としては、超硬合金や高速度工具鋼等 好適に用いられるが、他の工具材料を採用 ることもできる。表面には、必要に応じてT iAlNやTiN等の化合物被膜、ダイヤモンド被膜 DLC(ダイヤモンドライクカーボン)被膜等の硬 質被膜がコーティングされる。

 加工部の外径D1は3mm以下であれば良いが 2mm以下、更には1mm以下の極小径の回転加工 具に特に好適に適用される。加工部の径寸 は一定であっても良いが、径寸法が連続的 増加しているテーパ形状や任意に増減変化 ている総形形状などでも差し支えなく、そ 最大径寸法が外径D1である。

 小径先端部は、例えば第2発明のように加 工部と首部とを有して構成されるが、加工部 のみであっても良く、その場合は加工部の後 端に連続して連接部が設けられる。第2発明 首部の外径D2は、加工部の外径D1と同じかそ 以下であるが、第1発明の実施に際しては、 最大外径Dmax 以下すなわち3mm以下の範囲で、 首部の外径D2が加工部の外径D1よりも大きく も差し支えない。この首部についても、一 の外径D2であっても良いが、径寸法が連続的 に増加しているテーパ形状などでも差し支え ない。

 凹R形状部は小径先端部の後端に滑らかに 接続されるが、これは半径Raの凹R形状の円弧 の接線が、小径先端部の後端においてその小 径先端部の接線(軸方向の接線)と略一致する とを意味し、小径先端部の後端近傍が円柱 状であれば凹R形状の円弧が軸心Oと平行に る位置で小径先端部の後端に接続されるこ を意味する。凸R形状部とシャンクの前端と 接続部分も同様であり、また、凹R形状部と 凸R形状部との接続部分も同様に両円弧の接 が略一致する位置で接続される。

 第3発明では小径先端部の軸方向長さL3が 大外径Dmax の3倍以上であるが、5倍以上の 合には本件発明の効果が一層顕著となる。 お、他の発明の実施に際しては、小径先端 の軸方向長さL3が最大外径Dmax の3倍より短 ても差し支えない。

 第4発明では、Ra≧Rbであるが、小径先端 との境界部分の応力集中を一層効果的に抑 する上で、Ra≧1.5Rb、更にはRa≧2Rbとするこ が望ましい。なお、他の発明の実施に際し は、Ra<Rbであっても良い。

 第5発明では、半径Ra、Rbが何れも3mm以上 あるが、境界部分の応力集中を抑制する上 5mm以上が望ましい。半径Ra、Rbが大きくなる 軸方向寸法が長くなり、剛性が損なわれる 能性があるため、何れの半径Ra、Rbも例えば 15mm以下の範囲内で設定することが望ましい また、Ra+Rbが、例えば10mm以上、20mm以下の範 内になるように設定しても良いし、凹R形状 部と凸R形状部との境界における接線の軸心O 対する傾斜角αが、例えば20°以上、35°以下 の範囲内になるようにそれ等の半径Ra、Rbを 定するようにしても良い。なお、これ等の 値範囲は、各部の径寸法等により適宜定め れる。

 第7発明の金型用鋼は、HRC35程度以上の高 度材料で、例えばNAK55やNAK80(何れも、大同 殊鋼株式会社の商品記号)などであり、この うな高硬度材料に対して切削加工を行う小 回転加工工具に対して本発明は特に好適に 用されるが、他の金属材料或いはその他の 料に対して切削加工を行うエンドミルやド ル等に対しても本発明は同様に適用される

 以下、本発明の実施例を、図面を参照しつ 詳細に説明する。
 図1は、本発明が適用された小径回転加工工 具の一例である2枚刃の小径超硬エンドミル10 を示す図で、(a) は軸心Oと直角方向から見た 拡大正面図、(b) は先端部分を更に拡大して す正面図、(c) は刃部16を更に拡大して示す 正面図、(d) は刃部16を更に拡大して斜め先 側から見た斜視図である。この小径超硬エ ドミル10は、HRC35以上の比較的高硬度の金型 鋼に対する加工用のもので、超硬合金にて 成されているとともに、円柱形状のシャン (ストレートシャンク)12と、そのシャンク12 先端側に設けられた小径先端部14と、それ のシャンク12と小径先端部14とを滑らかに連 する連接部30とを同軸上に一体に備えてい 。シャンク12の外径D3は、小径先端部14より 大径で、本実施例では約4mmである。

 上記小径先端部14は、加工部としての刃 16と首部18とを一体に備えている。刃部16は ストレート刃のエンドミルとして機能する ので、一対のねじれ溝20が砥石による研削加 工によって設けられており、そのねじれ溝20 沿って外径D1が一定の外周刃22が形成されて いるとともに、軸方向の先端部には、その外 周刃22に連続して底刃24が設けられている。 径D1は3mm以下で、本実施例では約1mmであり、 刃部16の長さ寸法である刃長L2は約1.5mmである 。この刃部16には、TiAlN等の化合物被膜から る硬質被膜がコーティングされている。ま 、首部18は、略一定の外径D2の円柱形状を成 ており、その外径D2は、刃部16の外径D1と同 かそれ以下で、本実施例では外径D1よりも さくて約0.95mmである。本実施例の小径超硬 ンドミル10はロングネックタイプで、この首 部18と刃部16とを含めた小径先端部14の全体の 軸方向長さL3は、外径D1の3倍以上であり、本 施例では約8倍の約8.2mmである。これ等の刃 16および首部18の最大径寸法である刃部16の 径D1が、小径先端部14の最大外径Dmax である 。なお、首部18の後端部は径寸法が滑らかに 大して前記連接部30に接続されており、軸 向長さL3は、径寸法が刃部16の外径D1と一致 る位置までの長さ寸法である。

 前記連接部30は、外形の輪郭形状が軸心O わりにおいて一定であるとともに、首部18 よびシャンク12に対してそれぞれ滑らかに接 続されるように、首部18側の凹R形状部32およ シャンク12側の凸R形状部34を備えている。 R形状部32は、首部18の後端に滑らかに接続さ れるとともに、首部18からシャンク12側へ向 うに従って径寸法が徐々に増大するように 定の半径Raで外側へ湾曲させられている。す なわち、図1(b) に示す正面図において、その 外形が半径Raの凹R形状を成しているとともに 、その凹R形状の円弧の接線が、首部18の後端 においてその首部18の接線と略一致させられ その首部18に滑らかに接続されている。本 施例では、半径Raの円弧が軸心Oと平行にな 位置で外径D2となり、首部18のストレート(円 柱形状)部分に滑らかに接続されている。図1( b) における軸方向領域L4は、半径Raの凹R形状 を成している領域であるが、径寸法が刃部16 外径D1と一致する軸方向長さL3までの部分を 首部18とすると、それよりもシャンク12側の 分が凹R形状部32である。半径Raは3mmよりも大 きくて、本実施例では約10mmであり、軸方向 さL3と軸方向領域L4との重なり部分の軸方向 さは約0.7mmである。

 凸R形状部34は、シャンク12の前端に滑ら に接続されるとともに、シャンク12から首部 18側へ向かうに従って径寸法が徐々に減少す ように一定の半径Rbで内側、すなわち軸心O 接近する方向へ湾曲させられている。すな ち、図1(b) に示す正面図において、その外 が半径Rbの凸R形状を成しているとともに、 の凸R形状の円弧の接線が、シャンク12の前 においてそのシャンク12の接線と略一致さ られ、そのシャンク12に滑らかに接続されて いる。本実施例では、半径Rbの円弧が軸心Oと 平行になる位置で前記外径D3となり、一定の 径D3の円柱形状のシャンク12の前端における 接線と一致させられて、そのシャンク12の前 に滑らかに接続されている。半径Rbは3mm以 で且つ前記半径Ra以下で、本実施例では約5mm である。図1(b) における軸方向領域L5は半径R bの凸R形状部34である。

 また、上記凹R形状部32および凸R形状部34 、互いに円弧の接線が一致する位置で直接 続されている。すなわち、軸方向領域L4とL5 との境界では、半径Raの凹R形状の円弧の接線 と、半径Rbの凸R形状の円弧の接線とが、互い に一致させられ、両者が滑らかに接続されて いるのである。この境界における接線の軸心 Oに対する傾斜角αは、本実施例では約26°で る。また、軸方向領域L5の軸方向長さは約2.2 mmで、軸方向領域L4の軸方向長さは約4.4mmであ り、シャンク12の前端から刃部16の先端まで 突出寸法L1は約14.1mmである。なお、本実施例 の小径超硬エンドミル10の全長は約45mmである 。

 このような小径超硬エンドミル10によれ 、首部18の後端に滑らかに接続されるととも に一定の半径Raで外側へ湾曲させられた凹R形 状部32と、シャンク12の前端に滑らかに接続 れるとともに一定の半径Rbで内側へ湾曲させ られた凸R形状部34とによって連接部30が構成 れており、且つ、それ等の凹R形状部32およ 凸R形状部34は、互いに円弧の接線が一致す 位置で直接接続されているため、その連接 30の軸方向長さを比較的短く維持しつつ首 18およびシャンク12との各境界部分の径寸法 化を緩和できる。これにより、シャンク12 ら刃部16の先端までの突出寸法L1が小さくな 、所定の剛性を確保することができるとと に、境界部分の急な径寸法変化に起因する 力集中が抑制されて耐折損強度が向上する

 本実施例の小径超硬エンドミル10は、首 18を含めた小径先端部14の軸方向長さL3が刃 16の外径D1の3倍以上のロングネックタイプで 、しかもHRC35以上の比較的高硬度の金型用鋼 対して切削加工を行うためのものであり、 定の剛性を確保しつつ耐折損強度が向上さ られることにより、所定の加工精度を維持 つつピックフィード(pf)を大きくするなどし て加工能率を向上させることができる。

 また、首部18に接続される凹R形状部32の 径Raが凸R形状部34の半径Rbより大きく、首部1 8との境界部分における径寸法変化がシャン 12との境界部分における径寸法変化よりも小 さくなるため、耐折損強度が問題になり易い 小径側の境界部分における応力集中が好適に 抑制される。特に、本実施例では半径Ra、Rb 何れも5mm以上であるため、首部18との境界部 分およびシャンク12との境界部分における径 法変化が何れも小さくされて、それ等の境 部分における応力集中が一層効果的に抑制 れる。

 因みに、図2に示すように前記連接部30の 状が異なる従来品(試験品No1)、比較品(試験 No2)、および本発明品(試験品No3)の3種類の試 験品を2本ずつ用意し、曲げ試験機による静 曲げ試験で刃部16に軸心Oに対して直角方向 ら荷重を加え、折損までの荷重およびその 損時のたわみ量を測定したところ、図4に示 結果が得られた。試験品は、何れも呼びが 1×8、すなわち前記外径D1が1mmで、前記軸方 長さL3が約8mmで、前記実施例の小径先端部14 同一形状を成しており、連接部30のみが相 する。具体的には、図3に示すように、従来 (試験品No1)の連接部40は、首部18に滑らかに 続された半径が10mmの凹R形状部42と、その凹 R形状部42に滑らかに接続されたテーパ半角が 15°のテーパ形状部44とから構成されている。 比較品(試験品No2)の連接部50は、首部18に滑ら かに接続された半径が1mmの凹R形状部52と、そ の凹R形状部42に滑らかに接続されたテーパ半 角が15°のテーパ形状部54とから構成されてい る。また、本発明品(試験品No3)の連接部30は 前記実施例と同じく半径Ra=10mmの凹R形状部32 半径Rb=5mmの凸R形状部34とから構成されてい 。

 そして、図4の(a) は、折損時のたわみ量 荷重(耐荷重)との関係で表した分布図で、(b ) は耐荷重の具体的数値を示す図で、(c) は わみ量の具体的数値を示す図である。この 果から、本発明品(試験品No3)によれば、折 までの耐荷重が最も大きくて優れた耐折損 能が得られるとともに、従来品(試験品No1)に 比較して2本の値のばらつきが小さく、安定 た品質性能が得られるものと考えられる。 わみ量については、本発明品(試験品No3)は比 較品(試験品No2)よりも大きいが、比較品(試験 品No2)は早期に低荷重で折損しており、たわ 量が大きくなる前に折損したためであり、 発明品(試験品No3)のたわみ量は従来品(試験 No1)と同程度で、同等の剛性を確保しつつ耐 損性能(耐荷重)が向上していることが分か 。

 また、図5は、前記図2に示す3種類の試験品N o1~No3を用いて、S50C(JIS G 4051の規定による機 構造用炭素鋼)およびNAK80(大同特殊鋼株式会 社のプラスチック金型用プリハードン鋼の製 品記号)の2種類の被削材に対してピックフィ ド(pf)を少しずつ大きくしながら以下の加工 条件で切削加工(溝加工)を行い、その切削加 が可能か否か、すなわち工具が折損するか かを調べた結果である。
《加工条件》
・切削速度:25500min -1 (39m/min)
・送り速度:1300mm/min(0.005mm/t)
・切込み:aa=0.5mm

 図5の結果から明らかなように、S50Cに対 ては、本発明品(試験品No3)および従来品(試 品No1)は何れもピックフィード(pf)=0.42mmまで 損することなく切削加工が可能であった。HR C37~43のNAK80に対しては、本発明品(試験品No3) はピックフィード(pf)=0.2mmまで折損すること く切削加工が可能であったのに対し、従来 (試験品No1)はピックフィード(pf)=0.18mmで折損 し、比較品(試験品No2)はピックフィード(pf)=0. 2mmで折損した。この結果、S50Cでは本発明品( 験品No3)と従来品(試験品No1)とで耐折損性能 殆ど差が無いが、比較的高硬度のNAK80に対 ては、本発明品(試験品No3)によれば、従来品 (試験品No1)や比較品(試験品No2)に比較して優 た耐折損性能が得られることが分かる。

 以上、本発明の実施例を図面に基づいて 細に説明したが、これはあくまでも一実施 態であり、本発明は当業者の知識に基づい 種々の変更,改良を加えた態様で実施するこ とができる。

 本発明の小径回転加工工具は、小径先端 とシャンクとの間に、小径先端部の後端に らかに接続されるとともに一定の半径Raで 側へ湾曲させられた凹R形状部と、シャンク 前端に滑らかに接続されるとともに一定の 径Rbで内側へ湾曲させられた凸R形状部とか 成る連接部が設けられており、且つ、それ の凹R形状部および凸R形状部は、互いに円 の接線が一致する位置で直接接続されてい ため、その連接部の軸方向長さを比較的短 維持しつつ小径先端部およびシャンクとの 境界部分の径寸法変化を緩和できる。これ より、シャンクから小径先端部の先端まで 突出寸法が小さくなり、所定の剛性を確保 ることができるとともに、境界部分の急な 寸法変化に起因する応力集中が抑制されて 折損強度が向上し、例えばロングネックタ プの加工工具を用いて金型用鋼等の比較的 質の被加工物に対して切削加工などを行な 場合に好適に用いられる。