信越化学工業株式会社 (〒04 東京都千代田区大手町二丁目6番1号 Tokyo, 10000, JP)
| フッ素系樹脂又は炭化水素系樹脂に放射線を照射し、この樹脂に少なくともα-メチルスチレンとスチリル基含有アルコキシシランとを含む重合性モノマーを共グラフト重合させた後、スルホン化することにより得られることを特徴とする固体高分子電解質膜。 |
| 共グラフト鎖中のスチリル基含有アルコキシシランのスルホン化率が50%以下であることを特徴とする請求項1記載の固体高分子電解質膜。 |
| 重合性モノマーに占めるスチリル基含有アルコキシシランのモル分率が30%以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の固体高分子電解質膜。 |
| 樹脂がフッ素系樹脂であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項記載の固体高分子電解質膜。 |
| フッ素系樹脂又は炭化水素系樹脂に放射線を照射し、この樹脂に少なくともα-メチルスチレンとスチリル基含有アルコキシシランとを含む重合性モノマーを共グラフト重合させた後、スルホン化することを特徴とする固体高分子電解質膜の製造方法。 |
| 共グラフト鎖中のスチリル基含有アルコキシシランのスルホン化率が50%以下であることを特徴とする請求項5記載の固体高分子電解質膜の製造方法。 |
| 重合性モノマーに占めるスチリル基含有アルコキシシランのモル分率が30%以上であることを特徴とする請求項5又は6記載の固体高分子電解質膜の製造方法。 |
| 樹脂がフッ素系樹脂であることを特徴とする請求項5~7のいずれか1項記載の固体高分子電解質膜の製造方法。 |
| スルホン化を60℃以下で行うことを特徴とする請求項5~8のいずれか1項記載の固体高分子電解質膜の製造方法。 |
| スルホン化を30℃以下で行うことを特徴とする請求項5~8のいずれか1項記載の固体高分子電解質膜の製造方法。 |
| 請求項1~4のいずれか1項記載の固体高分子電解質膜が燃料極と空気極との間に設けられていることを特徴とする燃料電池用膜電極接合体。 |
| 請求項11記載の燃料電池用膜電極接合体を用いたことを特徴とする燃料電池。 |
| メタノールを燃料とするダイレクトメタノール型であることを特徴とする請求項12記載の燃料電池。 |
本発明は、耐酸化性に優れた固体高分子 解質膜、その製造方法、固体高分子電解質 を用いた燃料電池用膜電極接合体、及びそ を用いた燃料電池に関する。
固体高分子型燃料電池用電解質膜を用い 燃料電池は、作動温度が100℃以下と低く、 のエネルギー密度が高いことから、電気自 車の電源や簡易補助電源として広く実用化 期待されている。この固体高分子型燃料電 においては、電解質膜、白金系の触媒、ガ 拡散電極、及び電解質膜と電極の接合体等 関する重要な要素技術があり、この中でも 電解質膜及び電解質膜と電極の接合体に関 る技術は、燃料電池としての特性に関与す 最も重要な技術の一つである。
固体高分子型燃料電池においては、電解 膜の両面に燃料拡散電極と空気拡散電極が 合されており、電解質膜と電極とは実質的 一体構造になっている。このため、電解質 はプロトンを伝導するための電解質として 用し、また、加圧下においても燃料である 素やメタノールと、酸化剤である空気又は 素とを直接混合させないための隔膜として 役割も有する。
このような電解質膜としては、電解質と てプロトンの移動速度が大きく、イオン交 容量が高いこと、電気抵抗を低く保持する めに保水性が一定かつ高いことが要求され 。一方、隔膜としての役割から、膜の力学 な強度が大きいこと、及び寸法安定性に優 ていること、長期の使用に対する化学的な 定性、特にカソードで発生するヒドロキシ ジカルに対する耐酸化性に優れていること 燃料である水素ガスやメタノール、酸化剤 ある酸素ガスに対して過剰な透過性を有し いこと等が要求される。
現在、電解質膜としては、主にデュポン によって開発されたフッ素樹脂系のパーフ オロスルホン酸膜「ナフィオン(登録商標) 等が一般に用いられているが、「ナフィオ (登録商標)」等の従来のフッ素樹脂系電解質 膜は、モノマーの合成から出発しなくてはな らないために製造工程が多く、コスト高にな るという問題があり、このことが実用化する 場合の大きな障害になっている。
そこで、前記「ナフィオン(登録商標)」 に代わる低コストの電解質膜を開発する努 が行われている。放射線グラフト重合法で 、フッ素樹脂系の膜に放射線を照射し、フ 素樹脂にラジカル活性点を生成させ、そこ 炭化水素系のラジカル重合性モノマーをグ フトさせ、スルホン化することにより、固 高分子電解質膜を作製する方法が、特開2002- 313364号公報(特許文献1)、特開2003-82129号公報( 許文献2)で提案されている。
しかし、炭化水素系ラジカル重合性モノ ーを放射線グラフト重合法によりグラフト 合した膜は、高グラフト率が達成されるこ により、高プロトン伝導度は得られるもの 、耐酸化性に乏しいという問題があった。
この耐酸化性を改善するために、α-メチ スチレンを共グラフト重合させた高耐久性 体高分子電解質膜が特開2003-36864号公報(特 文献3)で開示されている。α-メチルスチレン は、ベンゼン環のα位にメチル基が付いてい ため、ベンゼン環のα位にラジカルが生成 ることを防止でき、耐久性に優れた固体高 子電解質膜ができる。しかし、α-メチルス レンは、ラジカル重合性が乏しく単独での ラフト重合は進行しないため、α-メチルス レンと共重合性があるモノマーとの共グラ トを行う必要があり、共グラフトするモノ ーの耐酸化性が低いという問題があった。
また、特開2006-313659号公報(特許文献4)に アルコキシシリル基を有する重合性モノマ と他の重合性モノマーを共グラフトする製 方法により得られる固体高分子電解質膜が 示されているが、この公報では、この膜の 酸化性についての記載はなされていない。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもの 、耐酸化性に優れた燃料電池用として好適 固体高分子電解質膜、その製造方法、固体 分子電解質膜を用いた燃料電池用膜電極接 体、及びそれを用いた燃料電池を提供する とを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭 検討を行った結果、樹脂に放射線を照射し この樹脂にα-メチルスチレンとスチリル基 有アルコキシシランとを含む重合性モノマ を共グラフト重合させ、スルホン化して得 れる固体高分子電解質膜が、優れた耐酸化 を有し、燃料電池用として有用な固体高分 電解質膜であることを見出した。
また、スチリル基含有アルコキシシラン スルホン化率を50%以下にすることで、大幅 耐酸化性が向上すること、更に、60℃以下 スルホン化すれば、スチリル基含有アルコ シシランのスルホン化率を30%以下に抑えてα -メチルスチレンをほぼ定量的にスルホン化 きることを見出し、本発明をなすに至った
従って、本発明は、下記の固体高分子電解
膜、その製造方法、燃料電池用膜電極接合
、及び燃料電池を提供する。
[1] フッ素系樹脂又は炭化水素系樹脂に放射
を照射し、この樹脂に少なくともα-メチル
チレンとスチリル基含有アルコキシシラン
を含む重合性モノマーを共グラフト重合さ
た後、スルホン化することにより得られる
とを特徴とする固体高分子電解質膜。
[2] 共グラフト鎖中のスチリル基含有アルコ
シシランのスルホン化率が50%以下であるこ
を特徴とする[1]記載の固体高分子電解質膜
[3] 重合性モノマーに占めるスチリル基含有
ルコキシシランのモル分率が30%以上である
とを特徴とする[1]又は[2]記載の固体高分子
解質膜。
[4] 樹脂がフッ素系樹脂であることを特徴と
る[1]~[3]のいずれかに記載の固体高分子電解
質膜。
[5] フッ素系樹脂又は炭化水素系樹脂に放射
を照射し、この樹脂に少なくともα-メチル
チレンとスチリル基含有アルコキシシラン
を含む重合性モノマーを共グラフト重合さ
た後、スルホン化することを特徴とする固
高分子電解質膜の製造方法。
[6] 共グラフト鎖中のスチリル基含有アルコ
シシランのスルホン化率が50%以下であるこ
を特徴とする[5]記載の固体高分子電解質膜
製造方法。
[7] 重合性モノマーに占めるスチリル基含有
ルコキシシランのモル分率が30%以上である
とを特徴とする[5]又は[6]記載の固体高分子
解質膜の製造方法。
[8] 樹脂がフッ素系樹脂であることを特徴と
る請求項[5]~[7]のいずれかに記載の固体高分
子電解質膜の製造方法。
[9] スルホン化を60℃以下で行うことを特徴
する請求項[5]~[8]のいずれかに記載の固体高
子電解質膜の製造方法。
[10] スルホン化を30℃以下で行うことを特徴
する請求項[5]~[8]のいずれかに記載の固体高
分子電解質膜の製造方法。
[11] [1]~[4]のいずれかに記載の固体高分子電
質膜が燃料極と空気極との間に設けられて
ることを特徴とする燃料電池用膜電極接合
。
[12] [11]記載の燃料電池用膜電極接合体を用
たことを特徴とする燃料電池。
[13] メタノールを燃料とするダイレクトメタ
ノール型であることを特徴とする[12]記載の
料電池。
本発明の固体高分子電解質膜は、優れた 酸化性を備えたもので、この電解質膜を燃 電池の燃料極と空気極との間に設けて燃料 池用膜電極接合体とし、これを燃料電池に いることで、燃料電池を非常に高性能のも とすることができる。
以下、本発明につき更に詳細に説明する。
本発明の固体高分子電解質膜は、放射線を
射した樹脂に、α-メチルスチレンとスチリ
基含有アルコキシシランとを含む重合性モ
マーを共グラフト重合させ、更にスルホン
を行うことにより得られる。
樹脂としては、フッ素系樹脂又は炭化水 系樹脂が用いられ、フッ素系樹脂としては 四フッ化エチレン-六フッ化プロピレン共重 合樹脂(FEP)、四フッ化エチレン-パーフルオロ アルキルビニルエーテル共重合樹脂(PFA)、四 ッ化エチレン-エチレン共重合樹脂(ETFE)、フ ッ化ビニリデン樹脂(PVDF)など、炭化水素系樹 脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン 、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエ ーテルスルホン(PES)などが例示され、これら 1種を単独で又は2種以上を併用することが きる。特にフッ素系樹脂は耐久性に優れる め好ましい。その形状は、特に制限されな が、フィルム状等とすることができる。
グラフト重合においては、樹脂に予め放 線を照射してグラフトの起点となるラジカ を生成させた後、樹脂をモノマーと接触さ てグラフト反応を行う前照射法と、モノマ と樹脂の共存下に放射線を照射する同時照 法とがあるが、本発明においては、いずれ 方法をも採用できる。また、樹脂フィルム 膜厚は特に限定されないが、10~100μm、特に1 0~50μmであることが好ましい。
本発明で樹脂にラジカル重合性モノマー グラフト重合させるために照射する放射線 しては、γ線、X線、電子線、イオンビーム 紫外線などが例示されるが、ラジカル生成 容易さからγ線、電子線が好ましい。
放射線の吸収線量としては、1kGy以上、特 に1~200kGy、とりわけ1~100kGyとすることが好ま く、1kGy未満ではラジカル生成量が少なく、 ラフトし難くなる場合があり、200kGyを超え とグラフト率が大きくなりすぎて得られる 解質膜の機械的強度が低下する場合がある
更に、放射線の照射は、ヘリウム、窒素 アルゴンガスなどの不活性ガス雰囲気中で うのが好ましく、雰囲気ガス中の酸素濃度 100ppm以下、より好ましくは50ppm以下が好ま いが、必ずしも酸素不在下で行う必要はな 。
本発明の固体高分子電解質膜において、放 線を照射した樹脂に、α-メチルスチレンと チリル基含有アルコキシシランとを含む重 性モノマー(ラジカル重合性モノマー)を共 ラフト重合させる。α-メチルスチレンと共 ラフト重合させるスチリル基含有アルコキ シランとしては、分子中にスチリル基(CH 2 =CH-C 6 H 4 -)を有するスチリルトリメトキシシラン、ス リルトリエトキシシラン、スチリルエチル リメトキシシラン、スチリルエチルトリエ キシシラン、ビニルフェネチルトリメトキ シラン、ビニルフェネチルトリエトキシシ ン等が挙げられる。特に、スチリルトリメ キシシランはα-メチルスチレンとの共重合 がよいため望ましい。
本発明における重合性モノマーに占める -メチルスチレンのモル分率は、好ましくは1 0~90%、より好ましくは20~70%であり、90%より大 いと、十分なグラフト率が得られなくなる それがあり、10%より小さいと、膜の耐酸化 が悪くなるおそれがある。
また、重合性モノマーに占めるスチリル 含有アルコキシシランのモル分率は、好ま くは10~90%、より好ましくは30~80%であり、90% り大きいと、膜の脆性が悪くなるおそれが り、10%より小さいと、十分なグラフト率が られなくなるおそれがある。特に30%以上に ることで大幅に耐酸化性を向上させること 可能である。
本発明の固体高分子電解質膜における重 性モノマーのグラフト率は、20~100%、特に40~ 100%であることが好ましい。
なお、共グラフト重合には、本発明の効 を損なわない範囲で、更に他のラジカル重 性モノマーを共グラフトすることもできる この場合、その他のラジカル重合性モノマ は、一官能重合性モノマーが好ましく、例 ば、スルホン酸基、スルホン酸アミド基、 ルボン酸基、リン酸基、四級アンモニウム 基等のイオン伝導性基をもつモノマー(アク リル酸ナトリウム、アクリルアミドメチルプ ロパンスルホン酸ナトリウム、スチレンスル ホン酸ナトリウム等)を単独で、又は適宜組 合わせて使用できる。また、官能基の反応 の差を利用すれば多官能重合性モノマーを 用することも可能である。
更に、必要に応じて、ジビニルベンゼン のビニル基を複数有するモノマー等の架橋 モノマーを、上記重合性モノマーに対して0 .1~15モル%混合することができる。このように 架橋性モノマーを併用することで、グラフト 鎖中に架橋構造を導入することができる。
ここで、放射線を照射した樹脂にそれぞ グラフトする重合性モノマーの使用量は、 脂100質量部に対して重合性モノマーを1,000~1 00,000質量部、特に5,000~30,000質量部使用するこ とが好ましい。重合性モノマーが少なすぎる と接触が不十分となる場合があり、多すぎる と重合性モノマーが効率的に使用できなくな るおそれがある。
これらモノマーをグラフト重合するに際 ては、アゾビスイソブチロニトリル等の重 開始剤を本発明の目的を損なわない範囲で 宜用いてもよい。
更に、本発明においては、グラフト反応 に溶媒を用いることができる。溶媒として 、ラジカル重合性モノマーを均一に溶解す ものが好ましく、例えばアセトン、メチル チルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢 ブチル等のエステル類、メチルアルコール エチルアルコール、プロピルアルコール、 チルアルコール等のアルコール類、テトラ ドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、N ,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセ アミド、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭 水素、n-ヘプタン、n-へキサン、シクロヘキ ン等の脂肪族又は脂環族炭化水素、或いは れらの混合溶媒を用いることができる。
この場合、溶媒の使用量は、モノマー/溶 媒(質量比)=0.01~20が望ましい。モノマー/溶媒( 質量比)が20より大きいとグラフト鎖中のモノ マーユニット数の調整が困難になる場合があ り、0.01より小さいと、グラフト率が低くな すぎる場合がある。特にモノマー/溶媒(質量 比)は0.2~10であることが好ましい。
本発明においては、グラフト重合を行う の反応雰囲気中の酸素濃度を0.05~5体積%に調 整することが好ましい。反応雰囲気中の酸素 は、系内のラジカルと反応し、カルボニルラ ジカルやパーオキシラジカルとなり、それ以 上の反応を抑制するように作用していると考 えられる。酸素濃度が0.05体積%未満であると 合性モノマーが溶液中で重合し、溶媒に不 のゲルが生成するため、原料が無駄になる 共に、ゲルの除去にも時間がかかり、酸素 度が5体積%を超えるとグラフト率が低下す 場合がある。望ましい酸素濃度は0.1~3体積% あり、更に望ましい酸素濃度は0.1~1体積%で る。なお、酸素以外のガスとしては、窒素 アルゴンガスなどの不活性ガスが使用され 。
上記グラフト重合の反応条件としては、0 ~100℃、特に40~80℃の温度で、1~40時間、特に4~ 20時間の反応時間とすることが好ましい。
上述したように共グラフト重合させた後 、スルホン化が施される。スルホン化は、 ラフトした膜をスルホン化剤と液相又は気 で接触させることによって行われる。この 、スチリル基含有アルコキシシランのスル ン化率は50%以下、好ましくは30%以下であり 50%より大きいと、膜の耐酸化性が悪くなる それがある。スチリル基含有アルコキシシ ンがスルホン化されると、スチリル基のα 素に結合する水素がヒドロキシラジカルに り引き抜かれ易くなるためと考えられる。 お、スチリル基含有アルコキシシランのス ホン化率はより小さいほうが耐酸化性の向 の観点においては有利であることから、そ 下限は好適には0%である。
スルホン化の反応温度は好ましくは60℃ 下、より好ましくは30℃以下である。スルホ ン化においてはα-メチルスチレン(ベンゼン が1置換)が、スチリル基含有アルコキシシラ ン(ベンゼン環が2置換)よりスルホン化され易 いが、その選択比はスルホン化の反応温度に 大きく依存する。60℃より高いとα-メチルス レンとほぼ同時にスチリル基含有アルコキ シランもスルホン化されてしまい耐酸化性 十分に向上しない場合がある。特に、30℃ 下では、α-メチルスチレンはスルホン化さ るが、スチリル基含有アルコキシシランは とんどスルホン化されないので耐酸化性が めて良好となる。
スルホン化剤は公知のものを使うことが き、例えば、濃硫酸、発煙硫酸、無水硫酸 メシチレンスルホン酸などによってスルホ 化することができる。また、クロロスルホ 酸と反応後、純水中で加水分解させること よってスルホン化することもできる(本発明 では、この場合はクロロスルホン酸との反応 温度をスルホン化温度と定義する)。また、 ルホン化剤はジクロロエタン、ジクロロベ ゼン等の溶媒で適宜希釈して用いてもよい
スルホン化の反応時間は所望のイオン交 容量が得られる時間に適宜調整すればよい 反応時間が短いと膜内部が十分にスルホン されないおそれがあり、長いとスチリル基 有アルコキシシランも徐々にスルホン化さ てしまうおそれがある。より具体的には、 ロロスルホン酸をジクロロエタンで濃度0.02 ~6mol/Lに希釈した溶液に、0~60℃で3~24hr浸漬後 50~90℃の純水に6~48hr浸漬するのが好ましい
このスルホン化と同時にスチリル基含有 ルコキシシランのアルコキシシリル基の加 分解・縮合が進行し、Si-O-Si結合によりグラ フト鎖間に架橋が形成される。この架橋によ りグラフト鎖は3次元網状構造となり、より 酸化性に優れたものとなる。なお、スルホ 化の前又は後に、別途アルコキシシリル基 加水分解・縮合工程を実施し、Si-O-Si結合に るグラフト鎖間架橋を形成してもよい。
本発明の固体高分子電解質膜は、触媒が 持された第一の電極と第二の電極(燃料極と 空気極)との間に両極に隣接して配置されて 燃料電池用の電解質膜・電極接合体(膜電極 合体)として形成されるが、この電解質膜・ 電極接合体は、下記方法により製造すること ができる。
電解質膜・電極接合体の製造においては 固体高分子電解質膜にアノード(燃料極)及 カソード(空気極)となる電極を接合するが、 この場合、電極は、多孔質支持体と触媒層と から形成される。多孔質支持体としては、カ ーボンペーパー、カーボンクロス等が好適に 用いられる。また、触媒層は、微粒子触媒及 びプロトン伝導性高分子電解質を含むものが 好ましい。
この場合、微粒子触媒としては、白金族 属微粒子触媒、白金含有合金微粒子触媒が いられる。白金族金属微粒子触媒としては 白金、ルテニウム、パラジウム、ロジウム イリジウム、オスミウム等が用いられ、白 含有合金微粒子触媒としては、例えば、白 とルテニウム、パラジウム、ロジウム、イ ジウム、オスミウム、モリブデン、錫、コ ルト、ニッケル、鉄、クロム等から選ばれ 少なくとも1種の金属との合金等が挙げられ る。この場合、白金含有合金としては、白金 を5質量%以上、特に10質量%以上含有するもの 好ましい。
上記白金族金属微粒子触媒、白金含有合 微粒子触媒としては、粒子径(平均粒子径) 4nm以下、好ましくは1~4nm、更に好ましくは2~3 .5nmのものを使用することが好ましい。4nmを える粒子径の触媒を用いると、比表面積が さくなり、触媒活性が低下するという問題 生じるおそれがある。なお、上記粒子径は 透過型電子顕微鏡の観察に基づくものであ 。
この場合、上記微粒子触媒としては、カ ボンに担持されたものを使用することがで 、市販品を使用することができる。
上記微粒子触媒の触媒量は、各電極触媒層 、通常、それぞれ0.05~10mg/cm 2 、好ましくは0.3~5mg/cm 2 である。触媒量が少なすぎると、触媒効果が 十分得られないおそれがあり、10mg/cm 2 より多いと、触媒層が厚くなりすぎて出力が 下がるおそれがある。
また、スルホン酸基を有するプロトン伝 性高分子電解質としては、ナフィオン[Nafion (商品名、デュポン社製)]に代表されるパーフ ルオロ系電解質、スチレンスルホン酸-ブタ エン共重合体に代表される炭化水素系電解 、スルホン酸基含有アルコキシシランと末 シリル化オリゴマーに代表される無機・有 ハイブリッド電解質等が好適に用いられる 更に、電子伝導性向上の目的で触媒が担持 れていないカーボン微粒子等を配合するこ ができる。
なお、触媒層を形成する触媒ペーストに 、触媒ペーストを電極及び/又は電解質膜に 塗布する際に塗布性を向上する目的で溶媒を 使用することも可能である。溶媒としては、 例えば、メチルアルコール、エチルアルコー ル、n-プロピルアルコール、イソプロピルア コール、n-ブチルアルコール、エチレング コール、グリセロール等のアルコール類、 セトン、メチルエチルケトン等のケトン類 酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、 トラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテ 類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水 、n-ヘプタン、n-ヘキサン、シクロヘキサン の脂肪族乃至脂環式炭化水素、水、ジメチ スルホキシド、N,N-ジメチルホルムアミド、 N,N-ジメチルアセトアミド、ホルムアミド、N- メチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、 チレンカーボネート、プロピレンカーボネ ト等の極性溶媒が挙げられる。これらは単 で又は2種以上を混合して用いることができ る。これらの中でもイソプロピルアルコール 、水及びN,N-ジメチルホルムアミド等の極性 媒が望ましい。
また、触媒層中の多孔性を増し、水の移 を容易にするため、フッ素樹脂を加えるこ も可能である。フッ素樹脂としては、ポリ トラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオ エチレン-ヘキサフルオロプロピレンコポリ マー(FEP)、テトラフルオロエチレン-パーフル オロアルキルビニルエーテルコポリマー(PFA) ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エ チレン-テトラフルオロエチレンコポリマー(E TFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポ フッ化ビニル(PVF)、三フッ化エチレン-エチ ンコポリマー(ECTFE)等が挙げられ、これらを 独で又は2種以上を組み合わせて用いること ができる。なお、これらフッ素樹脂としては 、GPCによるポリスチレン換算数平均分子量100 ,000~600,000程度の市販品を用いることができる 。
上記成分の使用量は、広い範囲で選定し るが、触媒粒子100質量部に対し、プロトン 導性高分子電解質50~200質量部、溶媒は0~5,000 質量部、特に100~1,000質量部、フッ素樹脂成分 は10~400質量部、特に40~130質量部の使用量とす ることが好ましい。
上記触媒ペーストを上記電解質膜又は多 質電極基材上に塗布し、ペースト中に溶媒 加えた場合は溶媒を除去し、常法によって 媒層を形成する。
触媒層は、電解質膜及び電極基材の少なく も一方に形成されるが、電解質膜の両面を 極基材で挟み、ホットプレスすることで膜 極接合体を得ることができる。ホットプレ 時の温度は、使用する電解質膜、又は触媒 ースト中の成分、フッ素樹脂の種類や配合 によって適宜選択されるが、望ましい温度 囲は50~200℃、より望ましくは80~180℃である 50℃未満であると接合が不十分であるおそ があり、200℃を超えると電解質膜又は触媒 中の樹脂成分が劣化するおそれがある。加 レベルに関しては、電解質膜及び/又は触媒 ースト中の成分、フッ素樹脂の種類や配合 、多孔質電極基材の種類によって適宜選択 れるが、望ましい加圧範囲は1~100kgf/cm 2 、より望ましくは10~100kgf/cm 2 である。1kgf/cm 2 未満であると接合が不十分であるおそれがあ り、100kgf/cm 2 を超えると触媒層や電極基材の空孔度が減少 し、性能が劣化するおそれがある。
このように、本発明の電解質膜は、燃料 池の燃料極と空気極との間に設けられる固 高分子電解質膜として使用できるものであ 、固体高分子電解質膜の両面に触媒層・燃 拡散層及びセパレータを配置することで、 料電池用、特にダイレクトメタノール型燃 電池用電解質膜として好適に使用されて、 池特性に優れた燃料電池を得ることが可能 ある。なお、上述した以外の燃料電池の構 は公知のものとすることができる。
以下、実施例及び比較例を示して本発明 具体的に説明するが、本発明は下記実施例 制限されるものではない。なお、以下の例 おいて部数はいずれも質量部である。
[実施例1]
ETFEフィルム(厚さ25μm、6×5cm角、0.13部)に、
子線(EB)照射装置(岩崎電気製ライトビームL)
により窒素雰囲気中室温で加速電圧100kVの電
線を100kGyになるように照射した。予め窒素
よるバブリングにより酸素を除去したα-メ
ルスチレン11.03部、スチリルトリメトキシ
ラン8.97部、ジメチルアセトアミド3部、アゾ
ビスイソブチロニトリル0.001部が仕込んであ
溶液中にフィルムを浸漬させ、窒素雰囲気
、60℃で20時間加熱し、グラフト重合した結
果、グラフト率は67%であった。
上記グラフト重合したフィルムを0.2mol/L ロロスルホン酸/ジクロロエタン混合液に浸 し、60℃で6時間反応後、純水中に80℃で一 浸漬し、加水分解することで、スルホン酸 を含有する膜を得た。この膜を80℃の3%過酸 水素水溶液に浸漬させた。この膜の初期に する10%質量減少時間は34時間であった。
[比較例1]
ETFEフィルム(厚さ25μm、6×5cm角、0.13部)に、
子線(EB)照射装置(岩崎電気製ライトビームL)
により窒素雰囲気中室温で加速電圧100kVの電
線を4kGyになるように照射した。予め窒素に
よるバブリングにより酸素を除去したスチレ
ン2.6部、スチリルトリメトキシシラン2.4部、
ジメチルアセトアミド18部、アゾビスイソブ
ロニトリル0.001部が仕込んである溶液中に
ィルムを浸漬させ、窒素雰囲気中、60℃で18
間加熱し、グラフト重合した結果、グラフ
率は39%であった。
上記グラフト重合したフィルムを0.2mol/L ロロスルホン酸/ジクロロエタン混合液に浸 し、60℃で6時間反応後、純水中に80℃で一 浸漬し、加水分解することで、スルホン酸 を含有する膜を得た。この膜を80℃の3%過酸 水素水溶液に浸漬させた。この膜の初期に する10%質量減少時間は6時間であった。
[比較例2]
ETFEフィルム(厚さ25μm、6×5cm角、0.13部)に、
子線(EB)照射装置(岩崎電気製ライトビームL)
により窒素雰囲気中室温で加速電圧100kVの電
線を20kGyになるように照射した。予め窒素
よるバブリングにより酸素を除去したα-メ
ルスチレン8.38部、アクリロニトリル1.62部、
ジメチルアセトアミド11部、アゾビスイソブ
ロニトリル0.001部が仕込んである溶液中に
ィルムを浸漬させ、窒素雰囲気中、60℃で18
間加熱し、グラフト重合した結果、グラフ
率は41%であった。
上記グラフト重合したフィルムを0.2mol/L ロロスルホン酸/ジクロロエタン混合液に浸 し、60℃で6時間反応後、純水中に80℃で一 浸漬し、加水分解することで、スルホン酸 を含有する膜を得た。この膜を80℃の3%過酸 水素水溶液に浸漬させた。この膜の初期に する10%質量減少時間は4時間であった。
[比較例3]
ETFEフィルム(厚さ25μm、6×5cm角、0.13部)に、
子線(EB)照射装置(岩崎電気製ライトビームL)
により窒素雰囲気中室温で加速電圧100kVの電
線を5kGyになるように照射した。予め窒素に
よるバブリングにより酸素を除去したスチレ
ン12部、トルエン12部が仕込んである溶液中
フィルムを浸漬させ、窒素雰囲気中、60℃で
18時間加熱し、グラフト重合した結果、グラ
ト率は42%であった。
上記グラフト重合したフィルムを0.2mol/L ロロスルホン酸/ジクロロエタン混合液に浸 し、60℃で6時間反応後、純水中に80℃で一 浸漬し、加水分解することで、スルホン酸 を含有する膜を得た。この膜を80℃の3%過酸 水素水溶液に浸漬させた。この膜の初期に する10%質量減少時間は3時間であった。
上記実施例1及び比較例1~3の電解質膜につ いて、グラフト率及びプロトン伝導度を下記 の方法で測定した。結果を表1に示す。
[グラフト率の測定]
グラフト前の膜質量とグラフト後の膜質量
測定し、下記式により求めた。
グラフト率=(グラフト後膜質量-グラフト前
質量)/グラフト前膜質量
[プロトン伝導度の測定]
電解質膜を幅1cmの短冊状にサンプルを切り
し、室温で純水に浸漬し膨潤させた後、膨
状態で白金電極を押し当て、インピーダン
アナライザー(ソーラトロン製1260)を用いて
流4端子法で膜の長手方向の抵抗を求めた。
この膜抵抗と、電極間距離、膨潤時の膜厚、
膨潤時のサンプル幅からプロトン伝導度を下
記式により求めた。
プロトン伝導度=電極間距離/(膜抵抗×膜厚×
サンプル幅)
[実施例2]
ETFEフィルム(厚さ25μm、6×5cm角、0.13部)に、
子線(EB)照射装置(岩崎電気製ライトビームL)
により窒素雰囲気中室温で加速電圧100kVの電
線を100kGyになるように照射した。予め窒素
よるバブリングにより酸素を除去したα-メ
ルスチレン14.25部、スチリルトリメトキシ
ラン6.75部、ジメチルアセトアミド2部、アゾ
ビスイソブチロニトリル0.001部が仕込んであ
溶液中にフィルムを浸漬させ、60℃で60時間
加熱し、グラフト重合した結果、グラフト率
は65%であった。
上記グラフト重合したフィルムを0.2mol/L ロロスルホン酸/ジクロロエタン混合液に浸 し、25℃で6時間反応後、純水中に80℃で一 浸漬し、加水分解することで、スルホン酸 を含有する膜を得た。この膜を80℃の3%過酸 水素水溶液に浸漬させた。この膜の初期に する10%質量減少時間は28時間であった。
[実施例3]
ETFEフィルム(厚さ25μm、6×5cm角、0.13部)に、
子線(EB)照射装置(岩崎電気製ライトビームL)
により窒素雰囲気中室温で加速電圧100kVの電
線を100kGyになるように照射した。予め窒素
よるバブリングにより酸素を除去したα-メ
ルスチレン6.56部、スチリルトリメトキシシ
ラン12.44部、ジメチルアセトアミド5部、アゾ
ビスイソブチロニトリル0.001部が仕込んであ
溶液中にフィルムを浸漬させ、60℃で18時間
加熱し、グラフト重合した結果、グラフト率
は95%であった。
上記グラフト重合したフィルムを0.2mol/L ロロスルホン酸/ジクロロエタン混合液に浸 し、25℃で6時間反応後、純水中に80℃で一 浸漬し、加水分解することで、スルホン酸 を含有する膜を得た。この膜を80℃の3%過酸 水素水溶液に浸漬させた。この膜の初期に する10%質量減少時間は62時間であった。
[実施例4]
ETFEフィルム(厚さ25μm、6×5cm角、0.13部)に、
子線(EB)照射装置(岩崎電気製ライトビームL)
により窒素雰囲気中室温で加速電圧100kVの電
線を100kGyになるように照射した。予め窒素
よるバブリングにより酸素を除去したα-メ
ルスチレン16.48部、スチリルトリメトキシ
ラン5.52部、ジメチルアセトアミド1部、アゾ
ビスイソブチロニトリル0.001部が仕込んであ
溶液中にフィルムを浸漬させ、60℃で60時間
加熱し、グラフト重合した結果、グラフト率
は53%であった。
上記グラフト重合したフィルムを0.2mol/L ロロスルホン酸/ジクロロエタン混合液に浸 し、25℃で6時間反応後、純水中に80℃で一 浸漬し、加水分解することで、スルホン酸 を含有する膜を得た。この膜を80℃の3%過酸 水素水溶液に浸漬させた。この膜の初期に する10%質量減少時間は28時間であった。
[実施例5]
ETFEフィルム(厚さ25μm、6×5cm角、0.13部)に、
子線(EB)照射装置(岩崎電気製ライトビームL)
により窒素雰囲気中室温で加速電圧100kVの電
線を100kGyになるように照射した。予め窒素
よるバブリングにより酸素を除去したα-メ
ルスチレン3.45部、スチリルトリメトキシシ
ラン6.55部、ジメチルアセトアミド13部、アゾ
ビスイソブチロニトリル0.001部が仕込んであ
溶液中にフィルムを浸漬させ、60℃で18時間
加熱し、グラフト重合した結果、グラフト率
は31%であった。
上記グラフト重合したフィルムを0.2mol/L ロロスルホン酸/テトラクロロエタン混合液 浸漬し、80℃で6時間反応後、純水中に80℃ 一晩浸漬し、加水分解することで、スルホ 酸基を含有する膜を得た。この膜を80℃の3% 酸化水素水溶液に浸漬させた。この膜の初 に対する10%質量減少時間は12時間であった
[実施例6]
ETFEフィルム(厚さ25μm、6×5cm角、0.13部)に、
子線(EB)照射装置(岩崎電気製ライトビームL)
により窒素雰囲気中室温で加速電圧100kVの電
線を100kGyになるように照射した。予め窒素
よるバブリングにより酸素を除去したα-メ
ルスチレン15.73部、スチリルトリメトキシ
ラン5.27部、ジメチルアセトアミド2部、アゾ
ビスイソブチロニトリル0.001部が仕込んであ
溶液中にフィルムを浸漬させ、60℃で18時間
加熱し、グラフト重合した結果、グラフト率
は25%であった。
上記グラフト重合したフィルムを0.2mol/L ロロスルホン酸/テトラクロロエタン混合液 浸漬し、80℃で6時間反応後、純水中に80℃ 一晩浸漬し、加水分解することで、スルホ 酸基を含有する膜を得た。この膜を80℃の3% 酸化水素水溶液に浸漬させた。この膜の初 に対する10%質量減少時間は10時間であった
上記実施例2~6の電解質膜について、グラ ト率及びプロトン伝導度を上記の方法で、 ルホン化率を下記の方法で測定した。結果 表2に示す。
[スルホン化率の測定]
電解質膜を0.01NのNaOH水溶液に浸漬後、NaOH水
溶液を0.01Nの塩酸で滴定し、電解質膜中の総
ルホン酸基濃度を求めた。一方、グラフト
と共重合モル分率から電解質膜中のα-メチ
スチレン及びスチリルトリメトキシシラン
濃度を計算した。α-メチルスチレンはスチ
ルトリメトキシシランより先にスルホン化
れるので、スチリルトリメトキシシランの
ルホン化率α[%]を下記式により求めた。
α=100[C{(100-x)(gM 1s
+100M 1
)+x(gM 2c
+100M 2
)}-(100-x)g]/[xg{1-C(M 2s
-M 2c
)}]
C:電解質膜中の総スルホン酸基濃度[mol/g]
g:グラフト率[%]
x:スチリルトリメトキシシランのモル分率
[%]
M 1
:α-メチルスチレンの分子量[g/mol]
M 1s
:スルホン化後のα-メチルスチレンの分子量[g
/mol]
M 2
:スチリルトリメトキシシランの分子量[g/mol]
M 2s
:スルホン化+縮合後のスチリルトリメトキシ
ランの分子量[g/mol]
M 2c
:縮合後のスチリルトリメトキシシランの分
量[g/mol]
[実施例7]
グラフト重合において、溶液中の重合性モ
マーの濃度を低くした以外は、実施例3と同
様の操作により25μmETFEフィルムにα-メチルス
チレン50モル%、スチリルトリメトキシシラン
50モル%の配合で共グラフト、スルホン化し電
解質膜を作製した。この膜のグラフト率は64%
、プロトン伝導度は0.05S/cmであった。次に、
の膜の片面に4mg/cm 2
のPtRuブラック(ジョンソンマッセー製HiSPEC6000
)を含む5cm 2
のアノード触媒層を、反対側の面に、6mg/cm 2
のPtブラック(ジョンソンマッセー製HiSPEC1000)
含む5cm 2
のカソード触媒層を転写し、これをカーボン
ペーパ(東レ製TGP-H-060)に挟みMEA(膜電極接合体
)とし、これを燃料電池セル(エレクトロケム
FC05-01SP)に取り付けた。
この燃料電池セルのアノード側に1mol/Lのメ ノール水を0.5mL/分の速度で、カソード側に 燥空気を0.44SLM(Standard Liter per Minute)の速度 で供給し、セル温度60℃で発電を行い、電子 荷(スクリブナー製890CL)を接続し、分極特性 を測定した。結果を図1に示す。電流密度200mA /cm 2 での電圧は0.392V、最大出力密度は104mW/cm 2 であった。
