次に、本発明を実施例に基づき詳細に説� ��する。なお、本発明はこれら実施例に何等� ��定されないのである。

 実施例1
 金属細線として線径0.28mmのオーステナイト� ��ステンレス鋼線(SUS304)を一本使用して網目� �目幅が縦4mm、横5mmの円筒状編組金網を作製� �、これを一対のローラ間に通して帯状金網� �し、これを球帯状基体用の補強材とした。� �熱材として、密度1.12Mg/m ³ 、厚さ0.4mmの膨張黒鉛シートを使用した。耐� ��材をうず巻き状に一周分捲回したのち、耐� ��材の内側に球帯状基体用の補強材を重ね合� ��せ、うず巻き状に捲回して最外周に耐熱材� ��位置させた筒状母材を作製した。この筒状� ��材においては、耐熱材の幅方向の両端部は� ��れぞれ球帯状基体用の補強材の幅方向に突� ��(はみ出し)している。

 外層用の耐熱材として、密度0.3Mg/m ³ 、厚さ1.35mmの膨張黒鉛シートを使用した。外 層用の補強材として、前記球帯状基体用の補 強材と同様の線径0.28mmのオーステナイト系ス テンレス鋼線(SUS304)を使用して網目の目幅が� ��3.5mm、横2.5mmの円筒状編組金網を連続的に編 むと共に該円筒状編組金網の内面に外層用の 耐熱材を連続的に挿入し、該耐熱材の挿入開 始端から該耐熱材を挿入した補強材を、円筒 ローラと外周面に軸方向に沿って複数個の環 状凹溝を有するローラとの隙間(隙間δ1は0.50m mとした。)に供給して該耐熱材の厚さ方向に� ��圧し、さらに別の一対の円筒ローラ間の隙� ��(隙間δ2は0.45mmとした。)に供給し、加圧し� �補強材の金網の網目に外層用の耐熱材を密� �充填すると共に該外層用の耐熱材中に補強� �が埋設するように互いに圧着して、外層用� �耐熱材の表面と補強材の表面とを面一に形� �すると共に該補強材の表面と外層用の耐熱� �の表面とが点在して露出した扁平状の複合� �ート材を作製した。この複合シート材にお� �て、補強材の表面が複合シート材の一方の� �面で耐熱材の表面と共に露出する面積割合� �、26.4%であり、その表面の算術平均粗さRaは1 9.3μmであった。

 潤滑組成物として、解膠剤として作用する� ��酸を含有した分散媒としての水にアルミナ� ��和物としてベーマイト(アルミナ一水和物:Al ₂ O ₃ ・H ₂ O)を分散含有した水素イオン濃度(pH)が2を呈� �るアルミナゾルを準備し、このアルミナゾ� �に六方晶窒化硼素粉末及び酸化硼素粉末を� �散含有した水性ディスパージョンであって� �六方晶窒化硼素83重量%と酸化硼素4重量%及び ベーマイト13重量%とを含む潤滑組成物を固形 分として30重量%分散含有した水性ディスパー ジョンA(六方晶窒化硼素24.9重量%、酸化硼素1. 2重量%、ベーマイト3.9重量%並びに水及び硝酸 70重量%)を作製した。

 上記水性ディスパージョンAを前記複合シ ート材の前記環状凹溝を有するローラによっ て加圧された側の表面にローラ塗りし、乾燥 して該複合シート材の表面に潤滑組成物から なる固体潤滑剤の被覆層(六方晶窒化硼素83重 量%、酸化硼素4重量%及びベーマイト13重量%)� �形成した外層形成部材を作製した。

 前記筒状母材の外周面に前記外層形成部� ��をその被覆層を外側にして捲回し、予備円� ��成形体を作製した。この予備円筒成形体を� ��32に示す金型の段付きコアに挿入し、該予� �円筒成形体を金型の中空部に位置させた。

 金型の中空部に配した予備円筒成形体をコ� ��軸方向に294N/mm ² (3トン/cm ² )の圧力で圧縮成形し、中央部に貫通孔を有� �ると共に円筒内面と部分凸球面状面と部分� �球面状面の大径側及び小径側の環状端面と� �より規定された球帯状基体と、球帯状基体� �部分凸球面状面に一体的に形成された外層� �を備えた球帯状シール体を得た。

 この圧縮成形により、球帯状基体は、球� ��状基体用の耐熱材と金網からなる球帯状基� ��用の補強材とが圧縮され、互いに絡み合っ� ��構造的一体性を有するように構成され、圧� ��された金網からなる球帯状基体用の補強材� ��、この補強材の網目を充填し、かつこの補� ��材と混在一体化されて圧縮された膨張黒鉛� ��らなる球帯状基体用の耐熱材とを有してお� ��、外層の表面は、外層用の耐熱材の表面と� ��耐熱材の表面と面一となった外層用の補強� ��の表面とからなる外層中間面で基層に一体� ��被着形成された六方晶窒化硼素83重量%、酸� ��硼素4重量%及びベーマイト13重量%を含む潤� �組成物の被覆層からなるすべり層の平滑な� �に形成されている。

 実施例2
 前記実施例1と同様の構成材料を使用し、実 施例1と同様にして筒状母材を作製した。こ� �筒状母材においては、耐熱材の幅方向の両� �部はそれぞれ補強材の幅方向に突出(はみ出� ��)している。

 外層用の耐熱材として、前記実施例1と同 様の膨張黒鉛シートを使用した。外層用の補 強材として、線径0.175mmのオーステナイト系� �テンレス鋼線(SUS304)を使用して網目の目幅が 縦3.5mm、横2.5mmの円筒状編組金網を連続的に� �むと共に該円筒状編組金網の内面に外層用� �耐熱材を連続的に挿入し、該耐熱材の挿入� �始端から該耐熱材を挿入した補強材を、前� �実施例1と同様、円筒ローラと外周面に軸方� ��に沿って複数個の環状凹溝を有するローラ� ��の隙間(隙間δ1は0.50mmとした。)に供給して� �耐熱材の厚さ方向に加圧し、さらに別の一� �の円筒ローラ間の隙間(隙間δ2は0.45mmとした� ��)に供給し、加圧して補強材の金網の網目に 外層用の耐熱材を密に充填すると共に該外層 用の耐熱材中に補強材が埋設するように互い に圧着して、外層用の耐熱材の表面と補強材 の表面とを面一に形成すると共に該補強材の 表面と外層用の耐熱材の表面とが点在して露 出した扁平状の複合シート材を作製した。こ の複合シート材において、補強材の表面が複 合シート材の一方の表面で耐熱材の表面と共 に露出する面積割合は23.7%であり、その表面� ��算術平均粗さRaは12.6μmであった。

 潤滑組成物として、前記実施例1と同様の 水性ディスパージョンA(六方晶窒化硼素24.9重 量%、酸化硼素1.2重量%、ベーマイト3.9重量%並 びに水及び硝酸70重量%)を使用し、この水性� �ィスパージョンAを、前記複合シート材の前� ��環状凹溝を有するローラによって加圧され� ��側の表面にローラ塗りし、乾燥して該複合� ��ート材の表面に潤滑組成物からなる固体潤� ��剤の被覆層(六方晶窒化硼素83重量%、酸化硼 素4重量%及びベーマイト13重量%)を形成した外 層形成部材を作製した。

 前記筒状母材の外周面に前記外層形成部� ��をその被覆層を外側にして捲回し、予備円� ��成形体を作製し、以下前記実施例1と同様の 圧縮成形により、中央部に貫通孔を有すると 共に円筒内面と部分凸球面状面と部分凸球面 状面の大径側及び小径側の環状端面とにより 規定された球帯状基体と、球帯状基体の部分 凸球面状面に一体的に形成された外層とを備 えた球帯状シール体を得た。

 この圧縮成形により、球帯状基体は、球� ��状基体用の耐熱材と金網からなる球帯状基� ��用の補強材とが圧縮され、互いに絡み合っ� ��構造的一体性を有するように構成され、圧� ��された金網からなる球帯状基体用の補強材� ��、この補強材の網目を充填し、かつこの補� ��材と混在一体化されて圧縮された膨張黒鉛� ��らなる球帯状基体用の耐熱材とを有してお� ��、外層の表面は、外層用の耐熱材の表面と� ��耐熱材の表面と面一となった外層用の補強� ��の表面とからなる外層中間面で基層に一体� ��被着形成された六方晶窒化硼素83重量%、酸� ��硼素4重量%及びベーマイト13重量%を含む潤� �組成物の被覆層からなるすべり層の平滑な� �に形成されている。

 実施例3
 前記実施例1と同様の構成材料を使用し、実 施例1と同様にして筒状母材を作製した。こ� �筒状母材においては、耐熱材の幅方向の両� �部はそれぞれ補強材の幅方向に突出(はみ出� ��)している。

 外層用の耐熱材として、前記実施例1と同 様の膨張黒鉛シートを使用した。外層用の補 強材として、線径0.15mmのオーステナイト系ス テンレス鋼線(SUS304)を使用して網目の目幅が� ��3.5mm、横2.5mmの円筒状編組金網を連続的に編 むと共に該円筒状編組金網の内面に外層用の 耐熱材を連続的に挿入し、該耐熱材の挿入開 始端から該耐熱材を挿入した補強材を、前記 実施例1と同様、円筒ローラと外周面に軸方� �に沿って複数個の環状凹溝を有するローラ� �の隙間(隙間δ1は0.50mmとした。)に供給して該 耐熱材の厚さ方向に加圧し、さらに別の一対 の円筒ローラ間の隙間(隙間δ2は0.45mmとした� �)に供給し、加圧して補強材の金網の網目に� ��層用の耐熱材を密に充填すると共に該外層� ��の耐熱材中に補強材が埋設するように互い� ��圧着して、外層用の耐熱材の表面と補強材� ��表面とを面一に形成すると共に該補強材の� ��面と外層用の耐熱材の表面とが点在して露� ��した扁平状の複合シート材を作製した。こ� ��複合シート材において、補強材の表面が複� ��シート材の一方の表面で耐熱材の表面と共� ��露出する面積割合は20.4%であり、その表面� �算術平均粗さRaは8.34μmであった。

 潤滑組成物として、前記実施例1と同様の 水性ディスパージョンA(六方晶窒化硼素24.9重 量%、酸化硼素1.2重量%、ベーマイト3.9重量%並 びに水及び硝酸70重量%)を使用し、この水性� �ィスパージョンAを、前記複合シート材の前� ��環状凹溝を有するローラによって加圧され� ��側の表面にローラ塗りし、乾燥して該複合� ��ート材の表面に潤滑組成物からなる固体潤� ��剤の被覆層(六方晶窒化硼素83重量%、酸化硼 素4重量%及びベーマイト13重量%)を形成した外 層形成部材を作製した。

 前記筒状母材の外周面に前記外層形成部� ��をその被覆層を外側にして捲回し、予備円� ��成形体を作製し、以下前記実施例1と同様の 圧縮成形により、中央部に貫通孔を有すると 共に円筒内面と部分凸球面状面と部分凸球面 状面の大径側及び小径側の環状端面とにより 規定された球帯状基体と、球帯状基体の部分 凸球面状面に一体的に形成された外層とを備 えた球帯状シール体を得た。

 この圧縮成形により、球帯状基体は、球� ��状基体用の耐熱材と金網からなる球帯状基� ��用の補強材とが圧縮され、互いに絡み合っ� ��構造的一体性を有するように構成され、圧� ��された金網からなる球帯状基体用の補強材� ��、この補強材の網目を充填し、かつこの補� ��材と混在一体化されて圧縮された膨張黒鉛� ��らなる球帯状基体用の耐熱材とを有してお� ��、外層の表面は、外層用の耐熱材の表面と� ��耐熱材の表面と面一となった外層用の補強� ��の表面とからなる外層中間面で基層に一体� ��被着形成された六方晶窒化硼素83重量%、酸� ��硼素4重量%及びベーマイト13重量%を含む潤� �組成物の被覆層からなるすべり層の平滑な� �に形成されている。

 実施例4
 前記実施例1と同様の構成材料を使用し、実 施例1と同様にして筒状母材を作製した。こ� �筒状母材においては、耐熱材の幅方向の両� �部はそれぞれ補強材の幅方向に突出(はみ出� ��)している。

 前記実施例1と同様の構成材料及び同様の 方法で複合シート材を作製した。この複合シ ート材において、補強材の表面が複合シート 材の一方の表面で耐熱材の表面と共に露出す る面積割合は、26.2%であり、その表面の算術� ��均粗さRaは19.1μmであった。

 潤滑組成物として、PTFE粉末からなる潤滑 組成物を固形分として60重量%分散含有した水 性ディスパージョンB(PTFE60重量%、水及び界面 活性剤40重量%)を準備し、この水性ディスパ� �ジョンBを前記複合シート材の前記環状凹溝� ��有するローラによって加圧された側の表面� ��ローラ塗りし、乾燥して該複合シート材の� ��面に潤滑組成物からなる固体潤滑剤の被覆� ��(PTFE100重量%)を形成した外層形成部材を作製 した。

 前記筒状母材の外周面に前記外層形成部� ��をその被覆層を外側にして捲回し、予備円� ��成形体を作製し、以下前記実施例1と同様の 圧縮成形により、中央部に貫通孔を有すると 共に円筒内面と部分凸球面状面と部分凸球面 状面の大径側及び小径側の環状端面とにより 規定された球帯状基体と、球帯状基体の部分 凸球面状面に一体的に形成された外層とを備 えた球帯状シール体を得た。

 この圧縮成形により、球帯状基体は、球� ��状基体用の耐熱材と金網からなる球帯状基� ��用の補強材とが圧縮され、互いに絡み合っ� ��構造的一体性を有するように構成され、圧� ��された金網からなる球帯状基体用の補強材� ��、この補強材の網目を充填し、かつこの補� ��材と混在一体化されて圧縮された膨張黒鉛� ��らなる球帯状基体用の耐熱材とを有してお� ��、外層の表面は、外層用の耐熱材の表面と� ��耐熱材の表面と面一となった外層用の補強� ��の表面とからなる外層中間面で基層に一体� ��被着形成されたPTFE100重量%を含む潤滑組成� �の被覆層からなるすべり層の平滑な面に形� �されている。

 実施例5
 前記実施例1と同様の構成材料を使用し、実 施例1と同様にして筒状母材を作製した。こ� �筒状母材においては、耐熱材の幅方向の両� �部はそれぞれ補強材の幅方向に突出(はみ出� ��)している。

 外層用の耐熱材として、前記実施例1と同様 の密度0.3Mg/m ³ 、厚さ1.35mmの膨張黒鉛シートを使用した。外 層用の補強材として、前記実施例3と同様の� �径0.15mmのオーステナイト系ステンレス鋼線� �使用して網目の目幅が縦3.5mm、横2.5mmの円筒� ��編組金網を連続的に編むと共に該円筒状編� ��金網の内面に前記外層用の耐熱材を連続的� ��挿入し、該耐熱材の挿入開始端から該耐熱� ��を挿入した補強材を、平滑な円筒状の外周� ��を有する一対の円筒ローラ間の隙間(隙間δ1 は0.45mmとした。)に供給して該耐熱材の厚さ� �向に加圧し、補強材の金網の網目に外層用� �耐熱材を密に充填すると共に外層用の耐熱� �中に補強材が埋設するように互いに圧着し� �、外層用の耐熱材の表面と外層用の補強材� �表面とを面一に形成すると共に該補強材の� �面と耐熱材の表面とが露出した扁平状の複� �シート材を作製した。この複合シート材に� �いて、補強材の表面が複合シート材の一方� �表面で耐熱材の表面と共に露出する面積割� �は、20.2%であり、その表面の算術平均粗さRa� ��8.28μmであった。

 潤滑組成物として、前記実施例4と同様の 水性ディスパージョンB(PTFE60重量%、水及び界 面活性剤40重量%)を使用し、この水性ディス� �ージョンBを、前記複合シート材の一方の表� ��にローラ塗りし、乾燥して該複合シート材� ��表面に潤滑組成物からなる固体潤滑剤の被� ��層(PTFE100重量%)を形成した外層形成部材を作 製した。

 前記筒状母材の外周面に前記外層形成部� ��をその被覆層を外側にして捲回し、予備円� ��成形体を作製し、以下前記実施例1と同様の 圧縮成形により、中央部に貫通孔を有すると 共に円筒内面と部分凸球面状面と部分凸球面 状面の大径側及び小径側の環状端面とにより 規定された球帯状基体と、球帯状基体の部分 凸球面状面に一体的に形成された外層とを備 えた球帯状シール体を得た。

 この圧縮成形により、球帯状基体は、球� ��状基体用の耐熱材と金網からなる球帯状基� ��用の補強材とが圧縮され、互いに絡み合っ� ��構造的一体性を有するように構成され、圧� ��された金網からなる球帯状基体用の補強材� ��、この補強材の網目を充填し、かつこの補� ��材と混在一体化されて圧縮された膨張黒鉛� ��らなる球帯状基体用の耐熱材とを有してお� ��、外層の表面は、外層用の耐熱材の表面と� ��耐熱材の表面と面一となった外層用の補強� ��の表面とからなる外層中間面で基層に一体� ��被着形成されたPTFE100重量%を含む潤滑組成� �の被覆層からなるすべり層の平滑な面に形� �されている。

 実施例6
 前記実施例1と同様の球帯状基体用の補強材 を使用した。球帯状基体用の耐熱材として第 一リン酸アルミニウム4.0重量%及び膨張黒鉛� �含む密度1.12Mg/m ³ 、厚さ0.4mmの膨張黒鉛シートを使用した。耐� ��材をうず巻き状に一周分捲回したのち、耐� ��材の内側に外層用の補強材を重ね合わせ、� ��ず巻き状に捲回して最外周に耐熱材を位置� ��せた筒状母材を作製した。この筒状母材に� ��いては、耐熱材の幅方向の両端部はそれぞ� ��球帯状基体用の補強材の幅方向に突出(はみ 出し)している。

 外層用の耐熱材として、第一リン酸アルミ� ��ウム4.0重量%及び膨張黒鉛を含む密度0.3Mg/m ³ 、厚さ1.35mmの膨張黒鉛シートを使用した。外 層用の補強材として、前記実施例1と同様の� �径0.28mmのオーステナイト系ステンレス鋼線(S US304)を使用して網目の目幅が縦3.5mm、横2.5mm� �円筒状編組金網を連続的に編むと共に該円� �状編組金網の内面に外層用の耐熱材を連続� �に挿入し、以下前記実施例1と同様の方法で� ��層用の耐熱材の表面と外層用の補強材の表� ��とを面一に形成すると共に該補強材の表面� ��耐熱材の表面とが露出した扁平状の複合シ� ��ト材を作製した。この複合シート材におい� ��、補強材の表面が複合シート材の一方の表� ��で耐熱材の表面と共に露出する面積割合は� ��26.6%であり、その表面の算術平均粗さRaは19. 6μmであった。

 潤滑組成物として、前記実施例1で使用し た水性ディスパージョンA(六方晶窒化硼素24.9 重量%、酸化硼素1.2重量%、ベーマイト3.9重量% 並びに水及び硝酸70重量%)と前記実施例4で使� ��した水性ディスパージョンB(PTFE60重量%、水� ��び界面活性剤40重量%)とを準備した。これら 水性ディスパージョンA及びBを、A:B=70:30の割� ��で混合して六方晶窒化硼素44.7重量%、酸化� �素2.1重量%、ベーマイト7重量%及びPTFE46.2重量 %を含む潤滑組成物を固形分として39重量%分� �含有した水性ディスパージョンC(六方晶窒化 硼素17.43重量%、酸化硼素0.84重量%、ベーマイ� ��2.73重量%、PTFE18重量%並びに水、硝酸及び界� ��活性剤61重量%)を作製した。

 上記水性ディスパージョンCを前記複合シ ート材の一方の表面にローラ塗りし、乾燥し て該複合シート材の表面に潤滑組成物からな る固体潤滑剤の被覆層(六方晶窒化硼素44.7重� ��%、酸化硼素2.1重量%、ベーマイト7重量%及び PTFE46.2重量%)を形成した外層形成部材を作製� �た。

 前記筒状母材の外周面に前記外層形成部� ��をその被覆層を外側にして捲回し、予備円� ��成形体を作製し、以下前記実施例1と同様の 圧縮成形により、中央部に貫通孔を有すると 共に円筒内面と部分凸球面状面と部分凸球面 状面の大径側及び小径側の環状端面とにより 規定された球帯状基体と、球帯状基体の部分 凸球面状面に一体的に形成された外層とを備 えた球帯状シール体を得た。

 この圧縮成形により、球帯状基体は、球� ��状基体用の耐熱材と金網からなる球帯状基� ��用の補強材とが圧縮され、互いに絡み合っ� ��構造的一体性を有するように構成され、圧� ��された金網からなる球帯状基体用の補強材� ��、この補強材の網目を充填し、かつこの補� ��材と混在一体化されて圧縮された膨張黒鉛� ��らなる球帯状基体用の耐熱材とを有してお� ��、外層の表面は、外層用の耐熱材の表面と� ��耐熱材の表面と面一となった外層用の補強� ��の表面とからなる外層中間面で基層に一体� ��被着形成された六方晶窒化硼素44.7重量%、� �化硼素2.1重量%、ベーマイト7重量%及びPTFE46.2 重量%を含む潤滑組成物の被覆層からなるす� �り層の平滑な面に形成されている。

 実施例7
 前記実施例1と同様の球帯状基体用の補強材 を使用した。球帯状基体用の耐熱材として前 記実施例6と同様の第一リン酸アルミニウム4. 0重量%及び膨張黒鉛を含む密度1.12Mg/m ³ 、厚さ0.4mmの膨張黒鉛シートを使用した。耐� ��材をうず巻き状に一周分捲回したのち、耐� ��材の内側に外層用の補強材を重ね合わせ、� ��ず巻き状に捲回して最外周に耐熱材を位置� ��せた筒状母材を作製した。この筒状母材に� ��いては、耐熱材の幅方向の両端部はそれぞ� ��球帯状基体用の補強材の幅方向に突出(はみ 出し)している。

 外層用の耐熱材として、前記実施例6と同 様の膨張黒鉛シートを使用した。外層用の補 強材として、前記実施例3と同様の線径0.15mm� �オーステナイト系ステンレス鋼線(SUS304)を使 用して網目の目幅が縦3.5mm、横2.5mmの円筒状� �組金網を連続的に編むと共に該円筒状編組� �網の内面に外層用の耐熱材を連続的に挿入� �、以下前記実施例5と同様の方法で外層用の� ��熱材の表面と外層用の補強材の表面とを面� ��に形成すると共に該補強材の表面と耐熱材� ��表面とが露出した扁平状の複合シート材を� ��製した。この複合シート材において、補強� ��の表面が複合シート材の一方の表面で耐熱� ��の表面と共に露出する面積割合は、20.4%で� �り、その表面の算術平均粗さRaは8.32μmであ� �た。

 潤滑組成物として、前記実施例6と同様の 水性ディスパージョンCを使用した。上記水� �ディスパージョンCを前記複合シート材の一� ��の表面にローラ塗りし、乾燥して該複合シ� ��ト材の表面に潤滑組成物からなる固体潤滑� ��の被覆層(六方晶窒化硼素44.7重量%、酸化硼� ��2.1重量%、ベーマイト7重量%及びPTFE46.2重量%) を形成した外層形成部材を作製した。

 前記筒状母材の外周面に前記外層形成部� ��をその被覆層を外側にして捲回し、予備円� ��成形体を作製し、以下前記実施例1と同様の 圧縮成形により、中央部に貫通孔を有すると 共に円筒内面と部分凸球面状面と部分凸球面 状面の大径側及び小径側の環状端面とにより 規定された球帯状基体と、球帯状基体の部分 凸球面状面に一体的に形成された外層とを備 えた球帯状シール体を得た。

 この圧縮成形により、球帯状基体は、球� ��状基体用の耐熱材と金網からなる球帯状基� ��用の補強材とが圧縮され、互いに絡み合っ� ��構造的一体性を有するように構成され、圧� ��された金網からなる球帯状基体用の補強材� ��、この補強材の網目を充填し、かつこの補� ��材と混在一体化されて圧縮された膨張黒鉛� ��らなる球帯状基体用の耐熱材とを有してお� ��、外層の表面は、外層用の耐熱材の表面と� ��耐熱材の表面と面一となった外層用の補強� ��の表面とからなる外層中間面で基層に一体� ��被着形成された六方晶窒化硼素44.7重量%、� �化硼素2.1重量%、ベーマイト7重量%及びPTFE46.2 重量%を含む潤滑組成物の被覆層からなるす� �り層の平滑な面に形成されている。

 実施例8
 前記実施例1と同様の球帯状基体用の補強材 を使用した。球帯状基体用の耐熱材として五 酸化リン0.7重量%、第一リン酸アルミニウム4. 0重量%及び膨張黒鉛を含む密度1.12Mg/m ³ 、厚さ0.4mmの膨張黒鉛シートを使用した。耐� ��材をうず巻き状に一周分捲回したのち、耐� ��材の内側に外層用の補強材を重ね合わせ、� ��ず巻き状に捲回して最外周に耐熱材を位置� ��せた筒状母材を作製した。この筒状母材に� ��いては、耐熱材の幅方向の両端部はそれぞ� ��球帯状基体用の補強材の幅方向に突出(はみ 出し)している。

 外層用の耐熱材として、五酸化リン0.7重量% 、第一リン酸アルミニウム4.0重量%及び膨張� �鉛を含む密度0.3Mg/m ³ 、厚さ1.35mmの膨張黒鉛シートを使用した。外 層用の補強材として、前記実施例1と同様の� �層用の補強材を使用し、以下前記実施例1と� ��様の方法で外層用の耐熱材の表面と外層用� ��補強材の表面とを面一に形成すると共に該� ��強材の表面と耐熱材の表面とが露出した扁� ��状の複合シート材を作製した。この複合シ� ��ト材において、補強材の表面が複合シート� ��の一方の表面で耐熱材の表面と共に露出す� ��面積割合は、26.6%であり、その表面の算術� �均粗さRaは19.6μmであった。

 潤滑組成物として、前記実施例1で使用し た水性ディスパージョンA(六方晶窒化硼素24.9 重量%、酸化硼素1.2重量%、ベーマイト3.9重量% 並びに水及び硝酸70重量%)と前記実施例4で使� ��した水性ディスパージョンB(PTFE60重量%、水� ��び界面活性剤40重量%)とを準備した。これら 水性ディスパージョンA及びBを、A:B=65.5:34.5の 割合で混合して六方晶窒化硼素40.4重量%、酸� ��硼素2重量%、ベーマイト6.2重量%及びPTFE51.4� �量%を含む潤滑組成物を固形分として40.3重量 %分散含有した水性ディスパージョンD(六方晶 窒化硼素16.3重量%、酸化硼素0.8重量%、ベーマ イト2.5重量%、PTFE20.7重量%並びに水、硝酸及� �界面活性剤59.7重量%)を作製した。

 上記水性ディスパージョンDを前記複合シ ート材の前記環状凹溝を有するローラによっ て加圧された側の表面にローラ塗りし、乾燥 して該複合シート材の表面に潤滑組成物から なる固体潤滑剤の被覆層(六方晶窒化硼素40.4� ��量%、酸化硼素2重量%、ベーマイト6.2重量%及 びPTFE51.4重量%)を形成した外層形成部材を作� �した。

 前記筒状母材の外周面に前記外層形成部� ��をその被覆層を外側にして捲回し、予備円� ��成形体を作製し、以下前記実施例1と同様の 圧縮成形により、中央部に貫通孔を有すると 共に円筒内面と部分凸球面状面と部分凸球面 状面の大径側及び小径側の環状端面とにより 規定された球帯状基体と、球帯状基体の部分 凸球面状面に一体的に形成された外層とを備 えた球帯状シール体を得た。

 この圧縮成形により、球帯状基体は、球� ��状基体用の耐熱材と金網からなる球帯状基� ��用の補強材とが圧縮され、互いに絡み合っ� ��構造的一体性を有するように構成され、圧� ��された金網からなる球帯状基体用の補強材� ��、この補強材の網目を充填し、かつこの補� ��材と混在一体化されて圧縮された膨張黒鉛� ��らなる球帯状基体用の耐熱材とを有してお� ��、外層の表面は、外層用の耐熱材の表面と� ��耐熱材の表面と面一となった外層用の補強� ��の表面とからなる外層中間面で基層に一体� ��被着形成された六方晶窒化硼素40.4重量%、� �化硼素2重量%、ベーマイト6.2重量%及びPTFE51.4 重量%を含む潤滑組成物の被覆層からなるす� �り層の平滑な面に形成されている。

 実施例9
 前記実施例1と同様の球帯状基体用の補強材 を使用した。球帯状基体用の耐熱材として前 記実施例8と同様の膨張黒鉛シートを使用し� �。耐熱材をうず巻き状に一周分捲回したの� �、耐熱材の内側に外層用の補強材を重ね合� �せ、うず巻き状に捲回して最外周に耐熱材� �位置させた筒状母材を作製した。この筒状� �材においては、耐熱材の幅方向の両端部は� �れぞれ球帯状基体用の補強材の幅方向に突� �(はみ出し)している。

 外層用の耐熱材として、前記実施例8と同 様の膨張黒鉛シートを使用した。外層用の補 強材として、前記実施例3と同様の外層用の� �強材を使用し、前記実施例5と同様の方法で� ��層用の耐熱材の表面と外層用の補強材の表� ��とを面一に形成すると共に該補強材の表面� ��耐熱材の表面とが露出した扁平状の複合シ� ��ト材を作製した。この複合シート材におい� ��、補強材の表面が複合シート材の一方の表� ��で耐熱材の表面と共に露出する面積割合は� ��20.6%であり、その表面の算術平均粗さRaは8.6 μmであった。

 潤滑組成物として、前記実施例8で使用し た水性ディスパージョンDを使用し、該水性� �ィスパージョンDを前記複合シート材の一方� ��表面にローラ塗りし、乾燥して該複合シー� ��材の表面に潤滑組成物からなる固体潤滑剤� ��被覆層(六方晶窒化硼素40.4重量%、酸化硼素2 重量%、ベーマイト6.2重量%及びPTFE51.4重量%)を 形成した外層形成部材を作製した。

 前記筒状母材の外周面に前記外層形成部� ��をその被覆層を外側にして捲回し、予備円� ��成形体を作製し、以下前記実施例1と同様の 圧縮成形により、中央部に貫通孔を有すると 共に円筒内面と部分凸球面状面と部分凸球面 状面の大径側及び小径側の環状端面とにより 規定された球帯状基体と、球帯状基体の部分 凸球面状面に一体的に形成された外層とを備 えた球帯状シール体を得た。

 この圧縮成形により、球帯状基体は、球� ��状基体用の耐熱材と金網からなる球帯状基� ��用の補強材とが圧縮され、互いに絡み合っ� ��構造的一体性を有するように構成され、圧� ��された金網からなる球帯状基体用の補強材� ��、この補強材の網目を充填し、かつこの補� ��材と混在一体化されて圧縮された膨張黒鉛� ��らなる球帯状基体用の耐熱材とを有してお� ��、外層の表面は、外層用の耐熱材の表面と� ��耐熱材の表面と面一となった外層用の補強� ��の表面とからなる外層中間面で基層に一体� ��被着形成された六方晶窒化硼素40.4重量%、� �化硼素2重量%、ベーマイト6.2重量%及びPTFE51.4 重量%を含む潤滑組成物の被覆層からなるす� �り層の平滑な面に形成されている。

 実施例10
 前記実施例1と同様の球帯状基体用の補強材 を使用した。球帯状基体用の耐熱材として前 記実施例8と同様の膨張黒鉛シートを使用し� �。耐熱材をうず巻き状に一周分捲回したの� �、耐熱材の内側に外層用の補強材を重ね合� �せ、うず巻き状に捲回して最外周に耐熱材� �位置させた筒状母材を作製した。この筒状� �材においては、耐熱材の幅方向の両端部は� �れぞれ球帯状基体用の補強材の幅方向に突� �(はみ出し)している。

 外層用の耐熱材として、前記実施例8と同 様の膨張黒鉛シートを使用した。外層用の補 強材として、前記実施例1と同様の外層用の� �強材を使用し、前記実施例1と同様の方法で� ��層用の耐熱材の表面と外層用の補強材の表� ��とを面一に形成すると共に該補強材の表面� ��耐熱材の表面とが露出した扁平状の複合シ� ��ト材を作製した。この複合シート材におい� ��、補強材の表面が複合シート材の一方の表� ��で耐熱材の表面と共に露出する面積割合は� ��26.4%であり、その表面の算術平均粗さRaは19. 2μmであった。

 潤滑組成物として、前記実施例1で使用し た水性ディスパージョンA(六方晶窒化硼素24.9 重量%、酸化硼素1.2重量%、ベーマイト3.9重量% 並びに水及び硝酸70重量%)と前記実施例4で使� ��した水性ディスパージョンB(PTFE60重量%、水� ��び界面活性剤40重量%)とを準備した。これら 水性ディスパージョンA及びBを、A:B=50:50の割� ��で混合して六方晶窒化硼素27.7重量%、酸化� �素1.3重量%、ベーマイト4.3重量%及びPTFE66.7重� ��%を含む潤滑組成物を固形分として45重量%分 散含有した水性ディスパージョンE(六方晶窒� ��硼素12.45重量%、酸化硼素0.6重量%、ベーマイ ト1.95重量%、PTFE30重量%並びに水、硝酸及び界 面活性剤55重量%)を作製した。

 上記水性ディスパージョンEを前記複合シ ート材の前記環状凹溝を有するローラによっ て加圧された側の表面にローラ塗りし、乾燥 して該複合シート材の表面に潤滑組成物から なる固体潤滑剤の被覆層(六方晶窒化硼素27.7� ��量%、酸化硼素1.3重量%、ベーマイト4.3重量%� ��びPTFE66.7重量%)を形成した外層形成部材を作 製した。

 前記筒状母材の外周面に前記外層形成部� ��をその被覆層を外側にして捲回し、予備円� ��成形体を作製し、以下前記実施例1と同様の 圧縮成形により、中央部に貫通孔を有すると 共に円筒内面と部分凸球面状面と部分凸球面 状面の大径側及び小径側の環状端面とにより 規定された球帯状基体と、球帯状基体の部分 凸球面状面に一体的に形成された外層とを備 えた球帯状シール体を得た。

 この圧縮成形により、球帯状基体は、球� ��状基体用の耐熱材と金網からなる球帯状基� ��用の補強材とが圧縮され、互いに絡み合っ� ��構造的一体性を有するように構成され、圧� ��された金網からなる球帯状基体用の補強材� ��、この補強材の網目を充填し、かつこの補� ��材と混在一体化されて圧縮された膨張黒鉛� ��らなる球帯状基体用の耐熱材とを有してお� ��、外層の表面は、外層用の耐熱材の表面と� ��耐熱材の表面と面一となった外層用の補強� ��の表面とからなる外層中間面で基層に一体� ��被着形成された六方晶窒化硼素27.7重量%、� �化硼素1.3重量%、ベーマイト4.3重量%及びPTFE66 .7重量%を含む潤滑組成物の被覆層からなるす べり層の平滑な面に形成されている。

 実施例11
 前記実施例1と同様の球帯状基体用の補強材 を使用した。球帯状基体用の耐熱材として前 記実施例8と同様の膨張黒鉛シートを使用し� �。耐熱材をうず巻き状に一周分捲回したの� �、耐熱材の内側に外層用の補強材を重ね合� �せ、うず巻き状に捲回して最外周に耐熱材� �位置させた筒状母材を作製した。この筒状� �材においては、耐熱材の幅方向の両端部は� �れぞれ球帯状基体用の補強材の幅方向に突� �(はみ出し)している。

 外層用の耐熱材として、前記実施例8と同 様の膨張黒鉛シートを使用した。外層用の補 強材として、前記実施例3と同様の外層用の� �強材を使用し、以下前記実施例5と同様の方� ��で、外層用の耐熱材の表面と外層用の補強� ��の表面とを面一に形成すると共に該補強材� ��表面と耐熱材の表面とが露出した扁平状の� ��合シート材を作製した。この複合シート材� ��おいて、補強材の表面が複合シート材の一� ��の表面で耐熱材の表面と共に露出する面積� ��合は、20.3%であり、その表面の算術平均粗� �Raは8.3μmであった。

 潤滑組成物として、前記実施例10と同様� �水性ディスパージョンEを使用し、該水性デ� ��スパージョンEを前記複合シート材の一方の 表面にローラ塗りし、乾燥して該複合シート 材の表面に潤滑組成物からなる固体潤滑剤の 被覆層(六方晶窒化硼素27.7重量%、酸化硼素1.3 重量%、ベーマイト4.3重量%及びPTFE66.7重量%)を 形成した外層形成部材を作製した。

 前記筒状母材の外周面に前記外層形成部� ��をその被覆層を外側にして捲回し、予備円� ��成形体を作製し、以下前記実施例1と同様の 圧縮成形により、中央部に貫通孔を有すると 共に円筒内面と部分凸球面状面と部分凸球面 状面の大径側及び小径側の環状端面とにより 規定された球帯状基体と、球帯状基体の部分 凸球面状面に一体的に形成された外層とを備 えた球帯状シール体を得た。

 この圧縮成形により、球帯状基体は、球� ��状基体用の耐熱材と金網からなる球帯状基� ��用の補強材とが圧縮され、互いに絡み合っ� ��構造的一体性を有するように構成され、圧� ��された金網からなる球帯状基体用の補強材� ��、この補強材の網目を充填し、かつこの補� ��材と混在一体化されて圧縮された膨張黒鉛� ��らなる球帯状基体用の耐熱材とを有してお� ��、外層の表面は、外層用の耐熱材の表面と� ��耐熱材の表面と面一となった外層用の補強� ��の表面とからなる外層中間面で基層に一体� ��被着形成された六方晶窒化硼素27.7重量%、� �化硼素1.3重量%、ベーマイト4.3重量%及びPTFE66 .7重量%を含む潤滑組成物の被覆層からなるす べり層の平滑な面に形成されている。

 実施例12
 前記実施例1と同様の球帯状基体用の補強材 を使用した。球帯状基体用の耐熱材として前 記実施例8と同様の膨張黒鉛シートを使用し� �。耐熱材をうず巻き状に一周分捲回したの� �、耐熱材の内側に外層用の補強材を重ね合� �せ、うず巻き状に捲回して最外周に耐熱材� �位置させた筒状母材を作製した。この筒状� �材においては、耐熱材の幅方向の両端部は� �れぞれ球帯状基体用の補強材の幅方向に突� �(はみ出し)している。

 外層用の耐熱材として、前記実施例8と同 様の膨張黒鉛シートを使用した。外層用の補 強材として、前記実施例1と同様の外層用の� �強材を使用し、前記実施例1と同様の方法で� ��層用の耐熱材の表面と外層用の補強材の表� ��とを面一に形成すると共に該補強材の表面� ��耐熱材の表面とが露出した扁平状の複合シ� ��ト材を作製した。この複合シート材におい� ��、補強材の表面が複合シート材の一方の表� ��で耐熱材の表面と共に露出する面積割合は� ��26.5%であり、その表面の算術平均粗さRaは19. 4μmであった。

 潤滑組成物として、前記実施例1で使用し た水性ディスパージョンA(六方晶窒化硼素24.9 重量%、酸化硼素1.2重量%、ベーマイト3.9重量% 、水及び硝酸70重量%)と前記実施例4で使用し� ��水性ディスパージョンB(PTFE60重量%、水及び� ��面活性剤40重量%)とを準備した。これら水性 ディスパージョンA及びBを、A:B=40:60の割合で� ��合して六方晶窒化硼素20.8量%、酸化硼素1.0� �量%、ベーマイト3.2重量%、PTFE75重量%を含む� �滑組成物を固形分として48重量%分散含有し� �水性ディスパージョンF(六方晶窒化硼素9.96� �量%、酸化硼素0.48重量%、ベーマイト1.56重量% 、PTFE36重量%並びに水、硝酸及び界面活性剤52 重量%)を作製した。

 上記水性ディスパージョンFを前記複合シ ート材の前記環状凹溝を有するローラによっ て加圧された側の表面にローラ塗りし、乾燥 して該複合シート材の表面に潤滑組成物から なる固体潤滑剤の被覆層(六方晶窒化硼素20.8� ��%、酸化硼素1.0重量%、ベーマイト3.2重量%及� ��PTFE75重量%)を形成した外層形成部材を作製� �た。

 前記筒状母材の外周面に前記外層形成部� ��をその被覆層を外側にして捲回し、予備円� ��成形体を作製し、以下前記実施例1と同様の 圧縮成形により、中央部に貫通孔を有すると 共に円筒内面と部分凸球面状面と部分凸球面 状面の大径側及び小径側の環状端面とにより 規定された球帯状基体と、球帯状基体の部分 凸球面状面に一体的に形成された外層とを備 えた球帯状シール体を得た。

 この圧縮成形により、球帯状基体は、球� ��状基体用の耐熱材と金網からなる球帯状基� ��用の補強材とが圧縮され、互いに絡み合っ� ��構造的一体性を有するように構成され、圧� ��された金網からなる球帯状基体用の補強材� ��、この補強材の網目を充填し、かつこの補� ��材と混在一体化されて圧縮された膨張黒鉛� ��らなる球帯状基体用の耐熱材とを有してお� ��、外層の表面は、外層用の耐熱材の表面と� ��耐熱材の表面と面一となった外層用の補強� ��の表面とからなる外層中間面で基層に一体� ��被着形成された六方晶窒化硼素20.8量%、酸� �硼素1.0重量%、ベーマイト3.2重量%及びPTFE75重 量%を含む潤滑組成物の被覆層からなるすべ� �層の平滑な面に形成されている。

 実施例13
 前記実施例1と同様の球帯状基体用の補強材 を使用した。球帯状基体用の耐熱材として前 記実施例8と同様の膨張黒鉛シートを使用し� �。耐熱材をうず巻き状に一周分捲回したの� �、耐熱材の内側に外層用の補強材を重ね合� �せ、うず巻き状に捲回して最外周に耐熱材� �位置させた筒状母材を作製した。この筒状� �材においては、耐熱材の幅方向の両端部は� �れぞれ球帯状基体用の補強材の幅方向に突� �(はみ出し)している。

 外層用の耐熱材として、前記実施例8と同 様の膨張黒鉛シートを使用した。外層用の補 強材として、前記実施例3と同様の外層用の� �強材を使用し、以下前記実施例5と同様の方� ��で、外層用の耐熱材の表面と外層用の補強� ��の表面とを面一に形成すると共に該補強材� ��表面と耐熱材の表面とが露出した扁平状の� ��合シート材を作製した。この複合シート材� ��おいて、補強材の表面が複合シート材の一� ��の表面で耐熱材の表面と共に露出する面積� ��合は、20.3%であり、その表面の算術平均粗� �Raは8.3μmであった。

 潤滑組成物として、前記実施例12と同様� �水性ディスパージョンFを使用し、該水性デ� ��スパージョンFを前記複合シート材の一方の 表面にローラ塗りし、乾燥して該複合シート 材の表面に潤滑組成物からなる固体潤滑剤の 被覆層(六方晶窒化硼素20.8量%、酸化硼素1.0重 量%、ベーマイト3.2重量%及びPTFE75重量%)を形� �した外層形成部材を作製した。

 前記筒状母材の外周面に前記外層形成部� ��をその被覆層を外側にして捲回し、予備円� ��成形体を作製し、以下前記実施例1と同様の 圧縮成形により、中央部に貫通孔を有すると 共に円筒内面と部分凸球面状面と部分凸球面 状面の大径側及び小径側の環状端面とにより 規定された球帯状基体と、球帯状基体の部分 凸球面状面に一体的に形成された外層とを備 えた球帯状シール体を得た。

 この圧縮成形により、球帯状基体は、球� ��状基体用の耐熱材と金網からなる球帯状基� ��用の補強材とが圧縮され、互いに絡み合っ� ��構造的一体性を有するように構成され、圧� ��された金網からなる球帯状基体用の補強材� ��、この補強材の網目を充填し、かつこの補� ��材と混在一体化されて圧縮された膨張黒鉛� ��らなる球帯状基体用の耐熱材とを有してお� ��、外層の表面は、外層用の耐熱材の表面と� ��耐熱材の表面と面一となった外層用の補強� ��の表面とからなる外層中間面で基層に一体� ��被着形成された六方晶窒化硼素20.8量%、酸� �硼素1.0重量%、ベーマイト3.2重量%、PTFE75重量 %を含む潤滑組成物の被覆層からなるすべり� �の平滑な面に形成されている。

 実施例14
 金属細線として線径0.28mmのオーステナイト� ��ステンレス鋼線(SUS304)を使用して網目の目� �が縦4mm、横5mmの円筒状編組金網を作製し、� �れを一対のローラ間に通して帯状金網とし� �これを球帯状基体用の補強材とした。球帯� �基体用の耐熱シート材として、五酸化リン0. 7重量%、第一リン酸アルミニウム4.0重量%及び 膨張黒鉛を含む密度1.12Mg/m ³ 、厚さ0.4mmの耐熱シート材を使用した。耐熱� ��ート材をうず巻き状に一周分捲回した後、� ��熱シート材の内側に補強材を重ね合わせ、� ��ず巻き状に捲回して最外周に耐熱シート材� ��位置させた筒状母材を作製した。この筒状� ��材においては、耐熱シート材の幅方向の両� ��部はそれぞれ補強材の幅方向に突出してい� ��。

 外層用の耐熱シート材として、五酸化リン0 .7重量%、第一リン酸アルミニウム4.0重量%及� �膨張黒鉛を含む密度0.3Mg/m ³ 、厚さ1.35mmの耐熱シート材を使用した。外層 用の補強材として、前記球帯状基体用の補強 材と同様、線径0.28mmのオーステナイト系ステ ンレス鋼線を使用して網目の目幅が縦3.5mm、� ��2.5mmの円筒状編組金網を連続的に編むと共� �該円筒状編組金網の内面に外層用の耐熱シ� �ト材を連続的に挿入し、該耐熱シート材の� �入開始端から該耐熱シート材を挿入した補� �材を、円筒ローラと外周面に軸方向に沿っ� �複数個の環状凹溝を有するローラとの隙間(� ��間δ1は0.50mmとした)に供給して加圧し、さら に別の一対の円筒ローラ間の隙間(隙間δ2は0. 45mmとした)に供給し、加圧して補強材の金網� ��網目に外層用の耐熱シート材を密に充填す� ��と共に該外層用の耐熱シート材中に補強材� ��埋設するように互いに圧着して、外層用の� ��熱シート材の表面と補強材の表面とを面一� ��形成すると共に該補強材の表面と外層用の� ��熱シート材の表面とが露出した扁平状の複� ��シート材を作製した。この複合シート材に� ��いて、補強材の表面が複合シート材の一方� ��表面で耐熱材の表面と共に露出する面積割� ��は26.4%であり、複合シート材の表面の算術� �均粗さRaは19.3μmであった。

 潤滑組成物として、硝酸を含有する水(分散 媒)にアルミナ水和物としてベーマイト〔ア� �ミナ一水和物(Al ₂ O ₃ ・H ₂ O)〕粒子を分散含有した水素イオン濃度(pH)が 2を呈するアルミナゾルに、六方晶窒化硼素� �末及び酸化硼素粉末を分散含有して形成し� �水性ディスパージョンであって、六方晶窒� �硼素86重量%、酸化硼素4重量%及びベーマイト 10重量%からなる潤滑組成物を固形分として50� ��量%分散含有した水性ディスパージョン(六� �晶窒化硼素43重量%、酸化硼素2重量%、ベーマ イト5重量%、水分50重量%)を作製した。

 この水性ディスパージョンを、前記複合� ��ート材の前記環状凹溝を有する円筒ローラ� ��よって加圧された側の表面にローラ塗りし� ��100℃の温度で乾燥させるという被覆操作を3 回繰返し、該複合シート材の一方の表面に潤 滑組成物の被覆層(六方晶窒化硼素86重量%、� �化硼素4重量%及びベーマイト10重量%)を形成� �た外層形成部材を作製した。

 前記筒状母材の外周面に前記外層形成部� ��の被覆層を外側にして捲回し、予備円筒成� ��体を作製した。この予備円筒成形体を図26� �示す金型の段付きコアに挿入し、該予備円� �成形体を金型の中空部に位置させた。

 金型の中空部に位置させた予備円筒成形体� ��コア軸方向に3トン/cm ² (294N/mm ² )の圧力で圧縮し、中央部に貫通孔を有する� �共に円筒内面と部分凸球面状面と部分凸球� �状面の大径側及び小径側の環状端面とによ� �規定された球帯状基体と、球帯状基体の部� �凸球面状面に一体的に形成された外層とを� �えた球帯状シール体を得た。

 この圧縮成形により、球帯状基体は、球� ��状基体用の耐熱シート材からなる耐熱材と� ��網からなる球帯状基体用の補強材とが圧縮� ��れ、互いに絡み合って構造的一体性を有す� ��ように構成され、圧縮された金網からなる� ��帯状用の補強材と、この補強材の網目を充� ��し、かつこの補強材と混在一体化されて圧� ��された膨張黒鉛からなる球帯状基体用の耐� ��材とを有しており、外層の表面は、外層用� ��耐熱材の表面と該耐熱材の表面と面一とな� ��た外層用の補強材の表面とからなる外層中� ��面で基層に一体に被着形成された潤滑組成� ��のすべり層の円滑な面に形成されている。

 実施例15
 前記実施例14と同様にして筒状母材を作製� �た。この筒状母材においては、耐熱シート� �の幅方向の両端部はそれぞれ補強材の幅方� �に突出している。

 外層用の耐熱シート材として、前記実施� ��14と同様の耐熱シート材を使用した。外層� �の補強材として、線径0.175mmのオーステナイ� ��系ステンレス鋼線(SUS304)を使用して網目の� �幅が縦3.5mm、横2.5mmの円筒状編組金網を連続� ��に編むと共に該円筒状編組金網の内面に外� ��用の耐熱シート材を連続的に挿入し、該耐� ��シート材の挿入開始端側から該耐熱シート� ��を挿入した補強材を、円筒ローラと外周面� ��軸方向に沿って複数個の環状凹溝を有する� ��ーラとの隙間(隙間δ1は0.50mmとした)に供給� �て加圧し、さらに別の一対の円筒ローラ間� �隙間(隙間δ2は0.45mmとした)に供給し、加圧し て補強材の金網の網目に外層用の耐熱シート 材を密に充填すると共に該外層用の耐熱シー ト材中に補強材が埋設するように互いに圧着 して、外層用の耐熱シート材の表面と補強材 の表面とを面一に形成すると共に該補強材の 表面と外層用の耐熱シート材の表面とが露出 した扁平状の複合シート材を作製した。この 複合シート材において、補強材の表面が複合 シート材の一方の表面で耐熱材の表面と共に 露出する面積割合は23.7%であり、複合シート� ��の表面の算術平均粗さRaは12.6μmであった。

 潤滑組成物として、前記実施例14と同様� �水性ディスパージョン(六方晶窒化硼素43重� �%、酸化硼素2重量%、ベーマイト5重量%、水分 50重量%)を使用し、この水性ディスパージョ� �を、前記複合シート材の前記環状凹溝を有� �る円筒ローラによって加圧された側の表面� �ローラ塗りし、100℃の温度で乾燥させると� �う被覆操作を3回繰返し、該複合シート材の� ��方の表面に潤滑組成物の被覆層(六方晶窒化 硼素86重量%、酸化硼素4重量%及びベーマイト1 0重量%)を形成した外層形成部材を作製した。

 以下、前記実施例14と同様にして、中央� �に貫通孔を有すると共に円筒内面と部分凸� �面状面と部分凸球面状面の大径側及び小径� �の環状端面とにより規定された球帯状基体� �、球帯状基体の部分凸球面状面に一体的に� �成された外層とを備えた球帯状シール体を� �た。

 実施例16
 前記実施例14と同様にして筒状母材を作製� �た。この筒状母材においては、耐熱シート� �の幅方向の両端部はそれぞれ補強材の幅方� �に突出している。

 外層用の耐熱シート材として、前記実施� ��14と同様の耐熱シート材を使用した。外層� �の補強材として、線径0.15mmのオーステナイ� �系ステンレス鋼線(SUS304)を使用して網目の目 幅が縦3.5mm、横2.5mmの円筒状編組金網を連続� �に編むと共に該円筒状編組金網の内面に外� �用の耐熱シート材を連続的に挿入し、該耐� �シート材の挿入開始端側から該耐熱シート� �を挿入した補強材を、円筒ローラと外周面� �軸方向に沿って複数個の環状凹溝を有する� �ーラとの隙間(隙間δ1は0.50mmとした)に供給し て加圧し、さらに別の一対の円筒ローラ間の 隙間(隙間δ2は0.45mmとした)に供給し、加圧し� ��補強材の金網の網目に外層用の耐熱シート� ��を密に充填すると共に該外層用の耐熱シー� ��材中に補強材が埋設するように互いに圧着� ��て、外層用の耐熱シート材の表面と補強材� ��表面とを面一に形成すると共に該補強材の� ��面と外層用の耐熱シート材の表面とが露出� ��た扁平状の複合シート材を作製した。この� ��合シート材において、補強材の表面が複合� ��ート材の一方の表面で耐熱材の表面と共に� ��出する面積割合は20.4%であり、その表面の� �術平均粗さRaは8.34μmであった。

 潤滑組成物として、前記実施例14と同様� �水性ディスパージョン(六方晶窒化硼素43重� �%、酸化硼素2重量%、ベーマイト5重量%及び水 分50重量%)を使用し、この水性ディスパージ� �ンを、前記複合シート材の前記環状凹溝を� �する円筒ローラによって加圧された側の表� �にローラ塗りし、100℃の温度で乾燥させる� �いう被覆操作を3回繰返し、該複合シート材� ��一方の表面に潤滑組成物の被覆層(六方晶窒 化硼素86重量%、酸化硼素4重量%及びベーマイ� ��10重量%)を形成した外層形成部材を作製した 。

 以下、前記実施例14と同様にして、中央� �に貫通孔を有すると共に円筒内面と部分凸� �面状面と部分凸球面状面の大径側及び小径� �の環状端面とにより規定された球帯状基体� �、球帯状基体の部分凸球面状面に一体的に� �成された外層とを備えた球帯状シール体を� �た。

 実施例17
 前記実施例14と同様にして筒状母材を作製� �た。この筒状母材においては、耐熱シート� �の幅方向の両端部はそれぞれ補強材の幅方� �に突出している。また、前記実施例14と同様 の材料及び同様の方法により扁平状の複合シ ート材を作製した。この複合シート材におい て、補強材の表面が複合シート材の一方の表 面で耐熱材の表面と共に露出する露出面積割 合は25.64%であり、複合シート材の表面の算術 平均粗さRaは20.1μmであった。

 潤滑組成物として、硝酸を含有する水(分散 媒)にアルミナ水和物としてベーマイト〔ア� �ミナ一水和物(Al ₂ O ₃ ・H ₂ O)〕粒子を分散含有した水素イオン濃度(pH)が 2を呈するアルミナゾルに、六方晶窒化硼素� �末及び酸化硼素粉末を分散含有して形成し� �水性ディスパージョンであって、六方晶窒� �硼素86重量%、酸化硼素4重量%及びベーマイト 10重量%からなる潤滑組成物を固形分として50% 分散含有した水性ディスパージョン(六方晶� �化硼素43重量%、酸化硼素2重量%、ベーマイト 5重量%、水分50重量%)と、固形分としてPTFE粉� �からなる潤滑組成物を50重量%分散含有した� �性ディスパージョンとを準備し、これら水� �ディスパージョンを混合して固形分として� �方晶窒化硼素43重量%、PTFE50重量%、酸化硼素2 重量%及びベーマイト5重量%からなる潤滑組成 物を固形分として50%分散含有した水性ディス パージョン(六方晶窒化硼素21.5重量%、PTFE25重 量%、酸化硼素1重量%、ベーマイト2.5重量%及� �水分50重量%)を作製した。

 この水性ディスパージョンを、前記複合� ��ート材の前記環状凹溝を有する円筒ローラ� ��よって加圧された側の表面にローラ塗りし� ��100℃の温度で乾燥させるという被覆操作を3 回繰返し、該複合シート材の一方の表面に潤 滑組成物の被覆層(六方晶窒化硼素43重量%、PT FE50重量%、酸化硼素2重量%及びベーマイト5重� ��%)を形成した外層形成部材を作製した。

 以下、前記実施例14と同様にして、中央� �に貫通孔を有すると共に円筒内面と部分凸� �面状面と部分凸球面状面の大径側及び小径� �の環状端面とにより規定された球帯状基体� �、球帯状基体の部分凸球面状面に一体的に� �成された外層とを備えた球帯状シール体を� �た。

 実施例18
 前記実施例14と同様にして筒状母材を作製� �た。この筒状母材においては、耐熱シート� �の幅方向の両端部はそれぞれ補強材の幅方� �に突出している。また、前記実施例15と同様 の材料及び同様の方法により扁平状の複合シ ート材を作製した。この複合シート材におい て、補強材の表面が複合シート材の一方の表 面に耐熱材の表面と共に露出している露出面 積割合は23.6%であり、複合シート材の表面の� ��術平均粗さRaは19.7μmであった。

 潤滑組成物として、前記実施例17と同様� �水性ディスパージョン(六方晶窒化硼素21.5重 量%、PTFE25重量%、酸化硼素1重量%、ベーマイ� �2.5重量%及び水分50重量%)を使用し、この水性 ディスパージョンを、前記複合シート材の前 記環状凹溝を有する円筒ローラによって加圧 された側の表面にローラ塗りし、100℃の温度 で乾燥させるという被覆操作を3回繰返し、� �複合シート材の一方の表面に潤滑組成物の� �覆層(六方晶窒化硼素43重量%、PTFE50重量%、酸 化硼素2重量%及びベーマイト5重量%)を形成し� ��外層形成部材を作製した。

 以下、前記実施例14と同様にして、中央� �に貫通孔を有すると共に円筒内面と部分凸� �面状面と部分凸球面状面の大径側及び小径� �の環状端面とにより規定された球帯状基体� �、球帯状基体の部分凸球面状面に一体的に� �成された外層とを備えた球帯状シール体を� �た。

 実施例19
 前記実施例14と同様にして筒状母材を作製� �た。この筒状母材においては、耐熱シート� �の幅方向の両端部はそれぞれ補強材の幅方� �に突出している。また、前記実施例16と同様 の材料及び同様の方法により扁平状の複合シ ート材を作製した。この複合シート材におい て、補強材の表面が複合シート材の一方の表 面で耐熱材の表面と共に露出している露出面 積割合は21.2%であり、複合シート材の表面の� ��術平均粗さRaは10.1μmであった。

 潤滑組成物として、前記実施例17と同様� �水性ディスパージョン(六方晶窒化硼素21.5重 量%、PTFE25重量%、酸化硼素1重量%、ベーマイ� �2.5重量%及び水分50重量%)を使用し、この水性 ディスパージョンを、前記複合シート材の前 記環状凹溝を有する円筒ローラによって加圧 された側の表面にローラ塗りし、100℃の温度 で乾燥させるという被覆操作を3回繰返し、� �複合シート材の一方の表面に潤滑組成物の� �覆層(六方晶窒化硼素43重量%、PTFE50重量%、酸 化硼素2重量%及びベーマイト5重量%)を形成し� ��外層形成部材を作製した。

 以下、前記実施例14と同様にして、中央� �に貫通孔を有すると共に円筒内面と部分凸� �面状面と部分凸球面状面の大径側及び小径� �の環状端面とにより規定された球帯状基体� �、球帯状基体の部分凸球面状面に一体的に� �成された外層とを備えた球帯状シール体を� �た。

 比較例1
 金属細線として、前記実施例1と同様の線径 0.28mmのオーステナイト系ステンレス鋼線を使 用して網目の目幅が縦4mm、横3mmの円筒状編組 金網を作製し、これを一対のローラ間に通し て帯状金網とし、これを球帯状基体用の補強 材とした。球帯状基体用の耐熱材として、五 酸化リン0.7重量%、第一リン酸アルミニウム4. 0重量%及び膨張黒鉛を含む密度1.12Mg/m ³ 、厚さ0.4mmの膨張黒鉛シートを使用した。耐� ��材をうず巻き状に一周分捲回したのち、耐� ��材の内側に補強材を重ね合わせ、うず巻き� ��に捲回して最外周に耐熱材を位置させた筒� ��母材を作製した。この筒状母材においては� ��耐熱材の幅方向の両端部はそれぞれ補強材� ��幅方向に突出している。

 上記耐熱材と同様の耐熱材を別途準備し� ��該耐熱シート材の一方の表面に六方晶窒化� ��素粉末85重量%とアルミナ粉末15重量%とから� ��る潤滑組成物を固形分として30重量%分散含� ��した水性ディスパージョン(六方晶窒化硼素 25.5重量%、アルミナ4.5重量%、水分70重量%)を� �ーラ塗りし、100℃の温度で乾燥させるとい� �被覆操作を3回繰返し、該耐熱材の一方の表� ��に潤滑組成物の被覆層(六方晶窒化硼素85重� ��%及びアルミナ15重量%〕を形成した。

 線径0.28mmのオーステナイト系ステンレス� ��線(SUS304)を使用して網目の目幅が縦3.5mm、横 2.5mmの円筒状編組金網を形成したのち、これ� ��ローラ間に通して作製した帯状金網を準備� ��、該帯状金網内に前記被覆層を備えた耐熱� ��を挿入すると共にこれらをローラ間に通し� ��一体化させ、一方の面に潤滑組成物と金網� ��が混在した複合シート材を作製した。

 この複合シート材において、補強材の表� ��が複合シート材の一方の表面の耐熱材の表� ��と共に露出する面積割合は43.42%であり、そ� ��表面の算術平均粗さ(Ra)は71.3μmであった。

 前記筒状母材の外周面に、この複合シー� ��材を潤滑組成物の被覆層と金網とが混在し� ��面を外側にして巻付けて予備円筒成形体を� ��製した。ついで、この予備円筒成形体を実� ��例1と同様の方法で圧縮成形し、中央部に貫 通孔を有すると共に円筒内面と部分凸球面状 面と部分凸球面状面の大径側及び小径側の環 状端面とにより規定された球帯状基体と、球 帯状基体の部分凸球面状面に一体的に形成さ れた外層とを備えた球帯状シール体を得た。

 この圧縮成形により、球帯状基体は、球� ��状基体用の耐熱材からなる耐熱材と金網か� ��なる球帯状基体用の補強材とが圧縮され、� ��いに絡み合って構造的一体性を有するよう� ��構成され、圧縮された金網からなる球帯状� ��の補強材と、この補強材の網目を充填し、� ��つこの補強材と混在一体化されて圧縮され� ��膨張黒鉛からなる球帯状基体用の耐熱材と� ��有しており、外層の表面は、補強材と被覆� ��の潤滑組成物とが混在したすべり層の平滑� ��面からなっている。

 比較例2
 前記比較例1と同様の材料及び方法により筒 状母材を作製した。この筒状母材においては 、耐熱シート材の幅方向の両端部はそれぞれ 補強材の幅方向に突出している。

 前記比較例1と同様の耐熱材を別途準備し 、該耐熱材の一方の表面に六方晶窒化硼素粉 末85重量%とアルミナ粉末15重量%とからなる潤 滑組成物を100重量部とし、これにPTFE粉末を15 0重量部分散含有した潤滑組成物(六方晶窒化� ��素34重量%、PTFE60重量%及びアルミナ6重量%)を 固形分として30重量%分散含有した水性ディス パージョン(六方晶窒化硼素10.2重量%、PTFE18重 量%、アルミナ1.8重量%、水分70重量%)をローラ 塗りし、100℃の温度で乾燥させるという被覆 操作を3回繰返し、該耐熱シート材の一方の� �面に潤滑組成物の被覆層(六方晶窒化硼素34� �量%、PTFE60重量%及びアルミナ6重量%)を形成し た。

 線径0.28mmのオーステナイト系ステンレス� ��線(SUS304)を使用して網目の目幅が縦3.5mm、横 2.5mmの円筒状編組金網を形成したのち、これ� ��ローラ間に通して作製した帯状金網を準備� ��、該帯状金網内に前記被覆層を備えた耐熱� ��を挿入すると共にこれらをローラ間に通し� ��一体化させ、一方の面に潤滑組成物と金網� ��が混在した複合シート材を作製した。

 この複合シート材において、補強材の表� ��が複合シート材の一方の表面の耐熱材の表� ��と共に露出する面積割合は45.2%であり、そ� �表面の算術平均粗さ(Ra)は72.6μmであった。

 以下、前記比較例1と同様の圧縮成形で球 帯状シール体を得た。

 この圧縮成形により、球帯状基体は、球� ��状基体用の耐熱材からなる耐熱材と金網か� ��なる球帯状基体用の補強材とが圧縮され、� ��いに絡み合って構造的一体性を有するよう� ��構成され、圧縮された金網からなる球帯状� ��の補強材と、この補強材の網目を充填し、� ��つこの補強材と混在一体化されて圧縮され� ��膨張黒鉛からなる球帯状基体用の耐熱材と� ��有しており、外層の表面は、耐熱材と補強� ��と潤滑組成物とが混在したすべり層の平滑� ��面からなっている。

 次に、上記した実施例1乃至実施例13及び� ��較例1乃至2で得た球帯状シール体を図33に示 す排気管球面継手に組み込み、熱間せん断入 力耐久試験により相手材表面の表面粗さの変 化、摩擦音発生の有無及びガス漏れ量(l/min)� �ついて試験した結果を説明する。

 <熱間せん断入力耐久試験の試験条件>
 温度(図33に示す径拡大部203の表面の温度) � �300℃
 揺動角    ±0.5°
 加振周波数  25Hz
 加振時間   120Hr
 慣性力    錘29.4N
 コイルバネによる押圧力   588N
(スプリングセットフフォース)
 相手材(図33に示す径拡大部203の材質) SUS304
 相手材表面の表面粗さ 十点平均粗さ(RzJIS)� �

 <試験方法>
 図33に示す排気管球面継手の一方の排気管10 0を固定すると共に該排気管100に高温ガスを� �通して相手材(図33に示す径拡大部203)の表面� ��度を300℃まで昇温し、該相手材の表面温度� ��300℃に到達した時点で、他方の排気管200の� ��周面に錘を固定すると共に該排気管200を25Hz の加振周波数で±0.5°の揺動運動を120Hr行った 後の相手材の表面粗さを十点平均粗さ(RzJIS)� �測定した。

  <ガス漏れ量の試験条件>
 コイルバネによる押圧力(スプリングセット フォース):980N
 揺動角度:±2.5°
 加振周波数(揺動速度):5Hz
 温度(図33に示す凹球面部201の外表面温度):� �温(25℃)~500℃
 揺動回数:100万回
 相手材(図33に示す径拡大部203の材質):SUS304

 <試験方法>
 室温において5Hzの加振周波数で±2.5°の揺動 運動を継続しながら温度を500℃まで昇温し、 その温度を保持した状態で揺動運動を継続し 、揺動回数が100万回に到達した時点でのガス 漏れ量について測定した。

 <ガス漏れ量の測定方法>
 図33に示す排気管球面継手の一方の上流側� �気管100の開口部を閉塞し、他方の下流側排� �管200側から、0.049MPa(0.5kgf/cm ² )の圧力で乾燥空気を流入し、継手部分(球帯� ��シール体39の面45と径拡大部203との摺接部、 球帯状シール体39の円筒内面33と上流側排気� �100の管端部101との嵌合部及び環状端面35と上 流側排気管100に立設されたフランジ102との当 接部)からのガス漏れ量を流量計にて、(1)試� �初期(開始前)、(2)揺動回数25万回後、(3)揺動� ��数50万回後及び(4)揺動回数50万回後の4回測� �した。

  <摩擦異音発生の有無の試験方法>
 コイルバネによる押圧力(スプリングセット フォース):590N
 揺動角度:±4°
 加振周波数:12Hz
 温度(図33に示す凹球面部302の外表面温度):� �温(25℃)~500℃
 試験回数:100万サイクル
 相手材(図33に示す径拡大部203の材質):SUS304

 <試験方法>
 室温(25℃)において12Hzの加振周波数で±4°の 揺動運動を1回として45000回行った後、該揺動 運動を継続しながら雰囲気温度(図33に示す凹 球面部302の外表面温度)を500℃まで昇温し(昇� ��中の揺動回数45000回)、500℃の温度に到達し� ��時点で115000回の揺動運動を行い、ついで該� ��動運動を継続しながら雰囲気温度を室温ま� ��降温する(降温中の揺動回数45000回)という全 揺動回数250000回を1サイクルとして4サイクル� ��う。

 摩擦異音の発生の有無の評価は、上記の(1)� ��動回数25万回、(2)揺動回数50万回、(3)揺動回 数75万回及び(4)揺動回数100万回の時点で、次� ��ようにして行った。
 評価記号A:摩擦異音の発生のないもの。
 評価記号B:試験片に耳を近づけた状態で、� �すかに摩擦異音が聴こえるもの。
 評価記号C:定位置(試験片から1.5m離れた位置 )では生活環境音に掻き消され、一般には判� �が難しいが試験担当者には摩擦異音として� �別できるもの。
 評価記号D:定位置で誰でも摩擦異音(不快音) として識別できるもの。

 表1乃至表4は上記試験結果を示す。
 
 
 
 
 
 

 表1乃至表4に示す試験結果から、実施例1� ��至実施例13からなる球帯状シール体は、相� �材表面の粗面化、ガス漏れ量及び摩擦異常� �の評価において、比較例1及び比較例2からな る球帯状シール体よりも優れていることがわ かる。また、実施例14乃至実施例19の球帯状� �ール体においては、試験後の相手材の表面� �さを測定していないが、ガス漏れ量及び摩� �異常音の評価が実施例1乃至実施例13からな� �球帯状シール体の評価と遜色ないことから� �試験後の相手材表面の粗面化を極力防止し� �たものと推察される。一方、比較例1及び比� ��例2からなる球帯状シール体においては、相 手材表面と摺接する外層の表面に外層用の補 強材が露出している構造であるので、相手材 との摩擦において相手材表面を攻撃して相手 材表面を粗面化し、それにより球帯状シール 体の外層表面と相手材表面との摩擦面、換言 すればシール面からのガス漏れ量の増大を惹 起したものと推察される。

 以上説明したように、本発明の球帯状シ� ��ル体は、外層の表面が外層用の耐熱材中に� ��設するように互いに圧着されて外層用の耐� ��材の表面と該耐熱材の表面と面一となった� ��層用の補強材とからなる基層の外層中間面� ��一体に被着された潤滑組成物のすべり層の� ��滑な面からなっているので、相手材との摩� ��において、相手材表面を損傷させたり、粗� ��化させたりすることを極力防止し得、シー� ��性の低下及び摩擦異音の発生を極力防止し� ��る。

 また、本発明の球帯状シール体の製造方� ��において、球帯状基体用の耐熱材を形成す� ��膨張黒鉛の密度よりも低い密度をもった膨� ��黒鉛からなる外層用の耐熱材を金網からな� ��外層用の補強材の二つの層間に挿入すると� ��に斯かる外層用の耐熱材を挿入した外層用� ��補強材を該耐熱材の厚さ方向に加圧し、外� ��用の補強材の金網の網目に外層用の耐熱材� ��密に充填すると共に該外層用の耐熱材中に� ��層用の補強材が埋設するように互いに圧着� ��ることにより、外層用の耐熱材の表面と外� ��用の補強材の表面とが面一となっていると� ��に互いに面一にされた該外層用の補強材の� ��面と外層用の耐熱シート材の表面とにおけ� ��外層用の補強材が5~35%の面積割合をもって� �在して露出している扁平状の複合シート材� �形成することができ、この複合シート材に� �り形成された外層では、球帯状基体の部分� �球面状面に一体化された場合においても、� �の外層中間面において補強材が5~35%の面積割 合をもって点在しているので、相手材との摩 擦においては、相手材表面に外層の補強材だ けが局部的に摩擦することを回避し得、結果 として、相手材表面の摩擦による損傷や粗面 化を極力防止することができるので、シール 性の低下を防止でき、また相手材表面に形成 された過度の潤滑被膜を掻き取る作用により 、相手材表面に形成された適度の厚さの潤滑 被膜を介しての摩擦となることから摩擦異常 音の発生を極力防止できる。