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Patent Searching and Data


Title:
SPINELESS WIRE-ROPE SLING MANUFACTURING METHOD, WIRE-ROPE SLING MANUFACTURING APPARATUS, SPINELESS WIRE-ROPE SLING MANUFACTURING METHOD USING THE APPARATUS, AND SPINELESS WIRE-ROPE SLING
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/093648
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided are a spineless wire-rope sling manufacturing method, a wire-rope sling manufacturing apparatus, a spineless wire-rope sling manufacturing method using the apparatus, and a spineless wire-rope sling. The spineless wire-rope sling manufacturing method comprises a bundled-strand forming step, a winding-twisting step, a cage-twisting step, a thin-bundled strand forming step, an inner-layer line cutting step, an inner-layer line tip pushing step, a thin-bundled strand cage-twisting step, an outer-layer line cutting step, and an outer-layer line tip pushing step.

Inventors:
KATSUYAMA, Yutaka (LTD. 973-1 Kuyamamachi, Isahaya-sh, Nagasaki 66, 8540066, JP)
Application Number:
JP2009/050959
Publication Date:
July 30, 2009
Filing Date:
January 22, 2009
Export Citation:
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Assignee:
KATSUYAMA ROPE CO., LTD. (973-1, Kuyamamachi Isahaya-sh, Nagasaki 66, 8540066, JP)
株式会社勝山ロープ (〒66 長崎県諫早市久山町973-1 Nagasaki, 8540066, JP)
International Classes:
D07B9/00; B66C1/12; D07B1/18
Attorney, Agent or Firm:
MATSUO, Kenichiro (7th Floor, Shinkumi Akasaka Bldg. 10-17, Akasaka1-chome, Chuo-ku, Fukuoka-sh, Fukuoka 42, 8100042, JP)
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Claims:
 予め折り曲げられたワイヤロープ本体の自由端をストランド毎にばらばらに解舒してワイヤロープ先端部分に6組の束ストランドに形成する束ストランド形成工程と、
 束ストランド形成工程終了後に、ワイヤロープのループ部基端とすべき位置において、撚られた各ストランドの間に6組の束ストランドをそれぞれ別々にワイヤロープの撚り方向と同じ方向に差し込んでワイヤロープ周面から突出させる編み込み作業を複数回行う巻差し工程と、
 巻差し工程終了後に、撚られた各ストランドの間に差し込んだ前記6組の束ストランドをそれぞれ別々にワイヤロープの撚り方向と逆の方向に差し込んでワイヤロープ周面から突出させる編み込み作業を行うかご差し工程と、
 かご差し工程終了後に、突出した6組の各束ストランドの先端を内層線と外層線とに分別して12組の細束ストランドを形成する細束ストランド形成工程と、
 細束ストランド形成工程終了後に、内層線よりなる6組の細束ストランドの突出先端を切断する内層線切断工程と、
 内層線切断工程終了後に、切断した内層線である6組の細束ストランドの先端をワイヤロープの撚り束ストランドの中心に形成された芯部空隙中心に押込む内層線先端押込み工程と、
 内層線先端押込み工程終了後に、外層線よりなる6組の細束ストランドをワイヤロープの撚られた各ストランドの間にワイヤロープの撚り方向と逆の方向に差し込んでワイヤロープ周面から突出させる編み込み作業を複数回行う細束ストランドかご差し工程と、
 細束ストランドかご差し工程終了後に、突出した外層線たる6組の各細束ストランドの突出先端を切断する外層線切断工程と、
 外層線切断工程終了後に、切断した外層線たる6組の細束ストランドの先端を、ワイヤロープの撚りストランドの中心の芯部空隙中に押込む外層線先端押込み工程とよりなる
 ことを特徴とするトゲのないワイヤロープの玉掛索製造方法。
 予め自由端側を複数の束ストランドに解舒し、ループ状に折り曲げたワイヤロープのループ部を固定すると共に、固定したループ部を該ワイヤロープの伸延方向を軸として正逆回転するループ部固定回転機構と、
ワイヤロープのループ部から伸延するワイヤロープ下手部分を固定するワイヤロープ固定機構と、
 ループ部固定回転機構によってワイヤロープのループ部基端となるべき部分にスパイキを差し込み可能としたスパイキ昇降機構と、
 スパイキ昇降機構によりスパイキを差し込むことによって形成された撚りストランドの間隙に人手によって挿入した一束のストランドの自由端を把持して引っ張るストランド引張り機構と、
 を備えたことを特徴とするワイヤロープの玉掛索製造装置。
 ループ部固定回転機構は、台座の左右両側に作動シリンダによって近接離反自在に構成した挟持部材を配設すると共に、台座をモータに連動連設した連動機構を介して正逆回転自在に構成した
 ことを特徴とする請求項2に記載のワイヤロープの玉掛索製造装置。
 ワイヤロープ固定機構は、受台とクランプシリンダーで作動する挟圧体とで構成した
 ことを特徴とする請求項2に記載のワイヤロープの玉掛索製造装置。
 スパイキ昇降機構は、前後に走行自在の台板にスパイキ用シリンダを配設しその下端にスパイキを昇降自在に垂設し、その下方にはスパイキ受体を昇降自在に配設して構成した
 ことを特徴とする請求項2に記載のワイヤロープの玉掛索製造装置。
 ストランド引張り機構は、ワイヤロープの本体に挿通したストランド束の先端部を把持するクランプ装置と、クランプ部をストランドの撚りの締付け方向に引っ張る引張り装置とにより構成した
 ことを特徴とする請求項2に記載のワイヤロープの玉掛索製造装置。
 ばらばらに解除された複数の束ストランドを一時的に係止するための複数の係止機構を設けた
 ことを特徴とする請求項2及び請求項3に記載のワイヤロープの玉掛索製造装置。
 請求項2に記載のワイヤロープの玉掛索製造装置を用いながら、ワイヤロープ固定機構によりワイヤロープの下手部分を固定すると共に、予め折り曲げられたワイヤロープ本体のループ部固定回転機構により固定し、ワイヤロープ本体の自由端を手作業によりストランド毎にばらばらに解舒し、次いで、ワイヤロープのループ部基端とすべき位置において撚られた各ストランドの間にスパイキ昇降機構によりスパイキを差し込みループ部固定回転機構によりワイヤロープを回転することによりスパイキで形成した隙間をこじ開けてその撚りストランド間の間隙にワイヤロープの撚り方向と同じ方向で一束目のストランドの先端を手動で差し込んで間隙からワイヤロープ周面に突出し、ストランド引張り機構により束ストランドの突出端部を引張り、他の各束ストランドの自由端も同様に異なるストランドの隙間を挿通して引っ張っていき、最終的には、ばらばらに解舒した各束ストランドの自由端をすべて各ストランドの異なる隙間に挿通し、かかる作業を数回繰返し、次いで、ワイヤロープの撚り方向と逆の方向に上記と同じ作業を行い、次いで、突出した各束ストランド先端を更に2組の細束に分岐し、その1組目の細束ストランドはワイヤロープ表面から所望の長さで切断すると共に、すでに切断した1組目の細束ストランドの先端の切断部分をワイヤロープ中心部に内包した心綱の一部を抜いて形成した芯部空隙中に挿入格納し、次いで、切断しない他の組の細束ストランドはワイヤロープの撚り方向と逆の方向となるようにそれぞれ異なるストランドの間隙に挿通し、かかる作業を数回繰返し、かかる数回の切断しない細束ストランドの挿通作業が完了した後は、最終的に切断していない細束ストランドの自由端を切断し、スパイキで形成したストランドの間隙から、切断部分をワイヤロープ中心部に内包した心綱の一部を抜いて形成した芯部空隙中に挿入格納し、ワイヤロープ周面から突出しない状態とした
 ことを特徴とする請求項2に記載の装置を用いたトゲのないワイヤロープの玉掛索製造方法。
 請求項1に記載の束ストランド形成工程と、巻差し工程と、かご差し工程と、細束ストランド形成工程と、内層線切断工程と、内層線先端押込み工程と、細束ストランドかご差し工程と、外層線切断工程と、外層線先端押込み工程により製造したトゲのないワイヤロープの玉掛索。
Description:
トゲのないワイヤロープの玉掛 製造方法及びワイヤロープの玉掛索製造装 及び同装置を用いたトゲのないワイヤロー の玉掛索製造方法並びにトゲのないワイヤ ープの玉掛索

 この発明は、ワイヤロープの端部側を輪 に丸く折り曲げてその折り曲げた端部の自 端をワイヤロープに連設固定してワイヤロ プの先端にループ状の玉掛索を形成するト のないワイヤロープの玉掛索製造方法及び イヤロープの玉掛索製造装置及び同装置を いたトゲのないワイヤロープの玉掛索製造 法並びにトゲのないワイヤロープの玉掛索 関する。

 従来、金属製のワイヤロープは、数本ご に金属素線を撚って形成したストランドと う素線の束を更に多数撚ってロープとなる うに構成している。

 そして、かかるワイヤロープを突起物に 合するためにはワイヤロープの先端に輪状 ループ部を形成してこのループ部を突起物 係合する。

 従って、金属ワイヤロープの先端にはか るループ部を形成して使用されることが多 、このループ形状を玉掛索と言っている(例 えば、特許文献1参照)。

 このようにループ部の玉掛索を形成する 法としては、まず、曲げられたワイヤロー の自由端をストランドの束毎に、すなわち 数本の金属素線を撚って形成した金属束毎 ばらばらに解舒する。

 次いで、ワイヤロープのループ基端とす き位置において鋭利なスパイキと呼ばれる 部材で撚られた各束ストランドの間に隙間 こじ開けて先ほどのばらばらにしたストラ ドのうちの一束目のストランドを差し込ん 隙間から挿通する。

 このようにして、ばらばらにした各束ス ランドを同じ様にして撚りストランドの異 る隙間に通していき、最終的には、すべて ばらばらにした各ストランドの自由端を、 イヤロープのループ基端となるべき位置に いて形成されたストランド間隙に挿通する これを数回繰り返すことを丸差し作業と称 る。

 かかる丸差し作業が行われた後に間隙を 通して突出した各束ストランド先端部を更 2組の細束に分岐し、その1組目の細束スト ンドはワイヤロープ表面から所望の長さで 断すると共に、切断しない他の組の細束ス ランドはそれぞれ異なるストランド間隙に 通する。これを数回繰り返すことを半差し 業と称する。

 このようにして数回のストランド挿通作 を完了し間隙から突出した自由端を切断し いくことによりワイヤロープのループ基端 連設固定作業を完了しループ状の玉掛索が 来上がる(例えば、特許文献1参照)。

 すなわち、従来の手編み玉掛索の製作に 用されるワイヤロープは、心綱とその周囲 6組のストランドを六角状に配しこれを螺旋 状に撚り込んで作られており、また、各スト ランドは、内部側を構成する複数のワイヤ素 線の束とから構成されている。

 一般に、ワイヤロープを用いて手編み玉 索を製作する場合において、ワイヤロープ 先端を折り返してループ状とする所謂アイ 工では、法規で定められた基準を守って、 えば、かご差しや巻差しなどと呼ばれる特 の編み込み方法を用いて作られる。

 折り返した先端側をワイヤロープを構成 る6組の束ストランドと心綱とをバラバラに 分け、先端部分が折り返される基側、すなわ ち、ループ部基端となるべき位置において撚 り込まれた各撚りストランドの間に決められ た順序で各ばらばらにした束ストランドの先 端を通し決まった間から抜き出す。

 ループ部基端においてワイヤロープの本 表面から抜き出た6組のばらばらにした束ス トランドの先端側を、編み込み方法の種類に よって決まった順序で、撚りストランドの特 定の間から通して、別の特定の間から抜き出 す作業を最低3回以上繰り返す。

 3回以上繰り返した後、本線の表面から外 部に出ている6組のばらばらの各ストランド 先端側を、各組毎に更に外層線の細束と内 線の細束ストランドとにそれぞれ識別して 二つの組に細分化し12組の細束ストランド先 端自由端部を形成し、ワイヤロープの表面か ら外部に出ている6組の各内層線の細束スト ンドのみをワイヤロープの表面位置で切断 る。

 また、切断しなかった6組の各外層線の細 束を前記の編み込み方法の種類に決まってい る順序で、ワイヤロープの螺旋状に撚り込ま れたストランドの特定の間から通して、別の 特定の間から抜き出す作業を最低2回以上繰 返す(これを「半差し作業」という)。その後 、ワイヤロープの表面から外部に出ている6 の各外層線の細束ストランドをワイヤロー の表面位置で切断する。

 なお、各束ストランド又は各外層線の細 ストランドをどの間から通して他のどの間 ら抜き出すかのこれらの作業手順は、編み み方法の種類に決まっている。また、各工 の途中ではワイヤロープ表面はハンマで軽 均される。

 従来はこのような方法によりワイヤロー を用いて手編み玉掛索が作られている。

 このような金属製のワイヤロープの端部 にループ状の輪を形成加工する編み込みに る玉掛索製造技術は、ワイヤロープの径が えば20mm以上の場合、全工程を全て人手によ って行われていた。

 かかる作業の効率化のために、ワイヤロー 本体側でループの基端に位置する撚りスト ンド間に間隙を形成する針部材としてのス イキを改良して丁度ミシンの針のように先 にストランド束の自由端係止用の孔を形成 たスパイキに関する技術がある(例えば、特 許文献2参照)。

特開2006-291387号公報

実開平5-5897号公報

 しかしながら、前記の特許文献2の実開平 5-5897のワイヤロープの端末加工機にあっては 、次のような課題があった。

 すなわち、この特許文献では、スパイキ 先端の孔中に予めばらばらにしたうちの一 のストランドの自由端を係止しておき、ワ ヤロープのループ基端において孔付きのス イキで各撚りストランドの間に間隙を形成 ながらばらばらに解除いた複数の束ストラ ドの自由端も同時に撚りストランド間隙に 通するものである。そのため作業効率は向 するものの、スパイキの先端は孔を有する だけ大きくなり、その分ワイヤロープのル プ基端に位置する撚りストランド間に上記 スパイキを差し込むと撚りストランドの周 を損傷しやすくワイヤロープの玉掛索の強 に影響して玉掛索使用時の事故を招くおそ があった。

 また、かかる改良スパイキを使用しない 来の一般的な玉掛索の形成作業では、ワイ ロープの表面位置で切断された各内層線や 外層線の細束ストランドは、複数の強度の るワイヤ素線の集まりであるため、その切 部分の所謂トゲは鋭利になっており、トゲ 手が直接触ると手の表面を切ったりして非 に危険である。しかも、トゲの箇所は6個の 細束の内層線で6箇所、6個の細束の外層線も6 箇所あり、分岐した12個の細束ストランドに り合計12箇所のトゲの箇所がワイヤロープ 本線表面に分散しており、このため、ワイ ロープのループ部基端表面を掴む場合には 袋をはめないと危険であった。

 また、従来の手編み玉掛索においては、 層線及び外層線の細束は当初は本線表面の りぎりの位置で切断されているが、トゲの 所が分散されている本線部分を何回も折り げたりするうちに、トゲが本線表面から次 に一部突出し、突出するトゲは場合によっ は手袋を裂いて手を切ることもあり、非常 危険であった。

 このように玉掛索における最大の問題は ばらばらにした複数の束ストランドの自由 をスパイキで形成した撚りストランドの間 から挿通して引出し先端を切断するため、 イヤロープ周面から切断部分が突出し作業 に解舒ストランドの切断部分先端が鋭利と り作業中に作業員がケガするという危険が り、更には、最終的に完成した玉掛索のル プ基端にストランドの切断自由端が突出し いるためワイヤロープの玉掛索を使用する 用者にも非常に危険であったということに る。

 そこで、かかるストランドの突出自由端 ワイヤロープ周面から突出しないような玉 索の形成方法が特許文献1に記載されている 。

 すなわち、手編み玉掛索の本線表面に現 る所謂トゲと呼ばれるワイヤ素線の切断端 がワイヤロープの表面に現れないようにし 、手編み玉掛索の本線の表面に現れる切断 面の所謂トゲによって手が切れたりするの 確実に防いで安全性を高めることのできる 編み玉掛索の製作法が出願されている(特許 文献1)。

 かかる特許文献1に記載された玉掛索の製 造方法は、束ストランドの切断先端、いわゆ るトゲがワイヤロープ周面から突出しないよ うにワイヤロープの中心部に形成された芯部 空隙に押込む技術が開示されているが、ワイ ヤロープの玉掛索の使用中に徐々に押込まれ たトゲが撚りストランドの間からワイヤロー プ周面に突出するおそれがあった。その原因 は、差し込まれる束ストランドがワイヤロー プの撚りに対して常に一定の撚り方向、例え ば、逆方向のかご差し方法でのみ差し込まれ て編み込まれるためであり、撚りストランド と差し込まれた束ストランドによる編み込み で形成される芯部空隙がワイヤロープ周面と 連通して芯部空隙をトゲ格納空間、すなわち 、閉塞空間にできないことによると考えられ る。

 更には、かかるトゲがワイヤロープ表面 ら突出せずにワイヤロープの芯部に格納さ るようにした技術は、画期的な玉掛索であ が、かかる作業は、スパイキと呼ばれる針 材をワイヤロープのループ基端とすべき位 のストランド間に挿入してストランドの間 間隙を形成する者や、各ストランド間の間 に解除いた端末側ストランドを差し込んで す者や、ストランドの間の間隙を形成した パイキを締め戻すと同時に差し通した端末 ストランドを挿通のために引っ張る者など ての工程が分担の手作業で行われるために 太い径では3人以上の作業員による手間を要 していた。

 しかも、撚りストランドに間隙を形成す ためのスパイキの使用やばらばらの束スト ンドの自由端の取扱い等に関しても危険を い作業中の人身事故が後を断たないのが実 であった。

 そこで、本願の発明者は、この作業を機 で行うことができるようにすると共に、玉 索のループ基端に最後に挿通したストラン の自由端がワイヤロープの使用中に徐々に 面から突出しないようにしてワイヤロープ 使用者の安全を確保できるトゲのないワイ ロープの玉掛索製造方法及びワイヤロープ 玉掛索製造装置及び同装置を用いたトゲの いワイヤロープの玉掛索製造方法を開発し 。

 すなわち、本願発明は、上記のような課 に鑑み、その課題を解除決すべく創案され ものであって、その目的とするところは、 ープ基端のワイヤロープ表面にストランド 自由端が突出することなく一定の品質を維 しながら端部側に玉掛索を形成したワイヤ ープを製作することのできるワイヤロープ 玉掛索製造方法を提供することにあり、特 径が大きなワイヤロープの端部側を輪状の 掛索に加工する場合に、機械的に作業が行 、かつ可及的に自動化して最小の作業員で 掛索加工が行えて危険を伴うこともなく、 かも、一部のワイヤ素線がばらけたり切れ りすることがない玉掛索製造装置を提供せ とすると共に、該装置を用いたトゲのない イヤロープの玉掛索製造方法並びに該方法 製造したトゲのないワイヤロープの玉掛索 提供することにある。

 かかる課題を解決するために、請求項1に 記載の発明は、予め折り曲げられたワイヤロ ープ本体の自由端をストランド毎にばらばら に解舒してワイヤロープ先端部分に6組の束 トランドに形成する束ストランド形成工程 、束ストランド形成工程終了後に、ワイヤ ープのループ部基端とすべき位置において 撚られた各ストランドの間に6組の束ストラ ドをそれぞれ別々にワイヤロープの撚り方 と同じ方向に差し込んでワイヤロープ周面 ら突出させる編み込み作業を複数回行う巻 し工程と、巻差し工程終了後に、撚られた ストランドの間に差し込んだ前記6組の束ス トランドをそれぞれ別々にワイヤロープの撚 り方向と逆の方向に差し込んでワイヤロープ 周面から突出させる編み込み作業を行うかご 差し工程と、かご差し工程終了後に、突出し た6組の各束ストランドの先端を内層線と外 線とに分別して12組の細束ストランドを形成 する細束ストランド形成工程と、細束ストラ ンド形成工程終了後に、内層線よりなる6組 細束ストランドの突出先端を切断する内層 切断工程と、内層線切断工程終了後に、切 した内層線である6組の細束ストランドの先 をワイヤロープの撚り束ストランドの中心 形成された芯部空隙中心に押込む内層線先 押込み工程と、内層線先端押込み工程終了 に、外層線よりなる6組の細束ストランドを ワイヤロープの撚られた各ストランドの間に ワイヤロープの撚り方向と逆の方向に差し込 んでワイヤロープ周面から突出させる編み込 み作業を複数回行う細束ストランドかご差し 工程と、細束ストランドかご差し工程終了後 に、突出した外層線たる6組の各細束ストラ ドの突出先端を切断する外層線切断工程と 外層線切断工程終了後に、切断した外層線 る6組の細束ストランドの先端を、ワイヤロ プの撚りストランドの中心の芯部空隙中に 込む外層線先端押込み工程とよりなるトゲ ないワイヤロープの玉掛索製造方法とした

 請求項2に記載の発明は、予め自由端側を 複数の束ストランドに解舒し、ループ状に折 り曲げたワイヤロープのループ部を固定する と共に、固定したループ部を該ワイヤロープ の伸延方向を軸として正逆回転するループ部 固定回転機構と、ワイヤロープのループ部か ら伸延するワイヤロープ下手部分を固定する ワイヤロープ固定機構と、ループ部固定回転 機構によってワイヤロープのループ部基端と なるべき部分にスパイキを差し込み可能とし たスパイキ昇降機構と、スパイキ昇降機構に よりスパイキを差し込むことによって形成さ れた撚りストランドの間隙に人手によって挿 入した一束のストランドの自由端を把持して 引っ張るストランド引張り機構と、を備えた ワイヤロープの玉掛索製造装置とした。

 請求項3に記載の発明は、請求項2に記載 発明において、ループ部固定回転機構は、 座の左右両側に作動シリンダによって近接 反自在に構成した挟持部材を配設すると共 、台座をモータに連動連設した連動機構を して正逆回転自在に構成したことを特徴と る。

 請求項4に記載の発明は、請求項2に記載 発明において、ワイヤロープ固定機構は、 台とクランプシリンダーで作動する挟圧体 で構成したことを特徴とする。

 請求項5に記載の発明は、請求項2に記載 発明において、スパイキ昇降機構は、前後 走行自在の台板にスパイキ用シリンダを配 しその下端にスパイキを昇降自在に垂設し その下方にはスパイキ受体を昇降自在に配 して構成したことを特徴とする。

 請求項6に記載の発明は、請求項2に記載 発明において、ストランド引張り機構は、 イヤロープの本体に挿通したストランド束 先端部を把持するクランプ装置と、クラン 部をストランドの撚りの締付け方向に引っ る引張り装置とにより構成したことを特徴 する。

 請求項7に記載の発明は、請求項2又は請 項3に記載の発明において、ばらばらに解除 れた複数の束ストランドを一時的に係止す ための複数の係止機構を設けたことを特徴 する。

 請求項8に記載の発明は、請求項2に記載 ワイヤロープの玉掛索製造装置を用いなが 、ワイヤロープ固定機構によりワイヤロー の下手部分を固定すると共に、予め折り曲 られたワイヤロープ本体のループ部固定回 機構により固定し、ワイヤロープ本体の自 端を手作業によりストランド毎にばらばら 解舒し、次いで、ワイヤロープのループ部 端とすべき位置において撚られた各ストラ ドの間にスパイキ昇降機構によりスパイキ 差し込みループ部固定回転機構によりワイ ロープを回転することによりスパイキで形 した隙間をこじ開けてその撚りストランド の間隙にワイヤロープの撚り方向と同じ方 で一束目のストランドの先端を手動で差し んで間隙からワイヤロープ周面に突出し、 トランド引張り機構により束ストランドの 出端部を引張り、他の各束ストランドの自 端も同様に異なるストランドの隙間を挿通 て引っ張っていき、最終的には、ばらばら 解舒した各束ストランドの自由端をすべて ストランドの異なる隙間に挿通し、かかる 業を数回繰返し、次いで、ワイヤロープの り方向と逆の方向に上記と同じ作業を行い 次いで、突出した各束ストランド先端を更 2組の細束に分岐し、その1組目の細束ストラ ンドはワイヤロープ表面から所望の長さで切 断すると共に、すでに切断した1組目の細束 トランドの先端の切断部分をワイヤロープ 心部に内包した心綱の一部を抜いて形成し 芯部空隙中に挿入格納し、次いで、切断し い他の組の細束ストランドはワイヤロープ 撚り方向と逆の方向となるようにそれぞれ なるストランドの間隙に挿通し、かかる作 を数回繰返し、かかる数回の切断しない細 ストランドの挿通作業が完了した後は、最 的に切断していない細束ストランドの自由 を切断し、スパイキで形成したストランド 間隙から、切断部分をワイヤロープ中心部 内包した心綱の一部を抜いて形成した芯部 隙中に挿入格納し、ワイヤロープ周面から 出しない状態としたトゲのないワイヤロー の玉掛索製造方法とした。

 請求項9に記載の発明は、請求項1に記載 束ストランド形成工程と、巻差し工程と、 ご差し工程と、細束ストランド形成工程と 内層線切断工程と、内層線先端押込み工程 、細束ストランドかご差し工程と、外層線 断工程と、外層線先端押込み工程により製 したトゲのないワイヤロープの玉掛索とし 。

 請求項1に記載の発明によれば、ワイヤロ ープのループ基端部において、束ストランド や細束ストランドを撚りストランド間に挿通 するに際し、まず、ワイヤロープの撚りと同 じ方向の撚りに沿って束ストランドを撚りス トランド間に挿通して編み込んでいき、この 作業を複数回行い、次いで、ワイヤロープの 撚りと逆の方向に沿って束ストランドを編み 込んでいき、その後、内層線と外層線とに分 別した後の外層線は、ワイヤロープの撚りと 逆方向で撚りストランド間に挿通して編み込 んでいくものである。従って、ワイヤロープ の撚りと同じ方向と逆方向とにおいて、束ス トランドの編み込みがなされることになり、 ワイヤロープの芯部空隙中に押込んだ束スト ランドや細束ストランドの切断先端部を格納 した場合、ワイヤロープの撚りの方向と逆方 向に交差した状態で束ストランドや細束スト ランドが編み込まれて芯部空隙を形成するこ とになる。すなわち、網目状になって交差し た束ストランドや細束ストランドが芯部空隙 の周囲を囲繞した状態となり、ストランド切 断先端部たるトゲを封じ込めてワイヤロープ の外部に突出できないように封止することが できる効果がある。そして、ワイヤロープの 玉掛索として使用時に引張り応力が掛かると 、網目状になって交差した束ストランドや細 束ストランドが縮小し、すなわち、引張り応 力が大きいほど網目がより緊密に小さくなり 、間隙のない円周状の側壁を形成した状態と なり、芯部空隙にストランド切断先端部たる トゲを封じ込めてワイヤロープの外部に突出 できないように完全に封入することができる 効果がある。

 請求項2に記載の発明によれば、予め自由 端側を複数の束ストランドに解舒してループ 状に折り曲げたワイヤロープのループ部を固 定し、固定したループ部を該ワイヤロープの 伸延方向を軸として正逆回転するループ部固 定回転機構と、該ループ部固定回転機構で正 逆回転自在に固定したワイヤロープのループ 部から伸延するワイヤロープ下手部分を固定 するワイヤロープ固定機構と、ストランド間 隙に針部材を差し込みループ部固定回転機構 によってワイヤロープのループ部基端となる べき部分を回転させてストランドの撚りを一 部解舒し間隙を大きく拡げるためにワイヤロ ープ上方に昇降自在に配設しスパイキ昇降機 構と、スパイキ昇降機構により針部材を差し 込むことによって形成された撚りストランド の隙問に人手によって挿入した一束のストラ ンドの自由端を把持して引っ張るストランド 引張り機構とを備えたために、ワイヤロープ にスパイキを差し込むためのストランド間の 間隙を機械的に形成でき、人手による場合に 比しスパイキの差込作業を安全に、かつ、容 易に行える効果があり、更には、かかるスパ イキの差込作業中に、ワイヤロープ固定機構 でループ部から伸延するワイヤロープ下手部 分を確実に固定することができるため、スパ イキの差込作業を更に安全に行いやすくなり 、更には、撚りストランド間の間隙に挿入し た束ストランドをストランド引張り機構によ って機械的に引っ張ることができるので、ワ イヤロープに差し込んだストランドをワイヤ ロープの本線を構成する撚りストランドとよ り緊密に撚り合わせることができる効果があ る。

 請求項3に記載の発明によれば、ループ部 固定回転機構は、特に左右の挟持部材を近接 離反自在に構成し、作動シリンダで近接離反 可能に構成しているので、機械的に確実にワ イヤロープのループ部を把持して、その後の 丸差し作業や半差し作業を行いやすくするこ とができる効果がある。

 請求項4に記載の発明によれば、ワイヤロ ープ固定機構は、ワイヤロープを確実に固定 してその後のスパイキの差込作業やストラン ドのワイヤロープの挿入作業を行いやすくで きる効果がある。

 請求項5に記載の発明によれば、スパイキ 昇降機構は、前後走行自在とした台板にスパ イキを下端に有したスパイキ用シリンダを設 置し、スパイキ用シリンダでスパイキを降下 可能としているため、大径のワイヤロープに スパイキで間隙を形成する作業が容易となり 、また、スパイキの位置を設定するに際して は、台板を前後に走行させながら所定のスパ イキ差込位置を設定できるので、正確なスパ イキ差込作業が行え、次のストランド挿入作 業を容易にすることができる効果がある。

 請求項6に記載の発明によれば、ストラン ド引張り機構は、ワイヤロープの本線に挿入 したストランドの先端部を把持するためのク ランプ装置と、クランプ装置をストランドの 撚りの締付け方向に引っ張ることができる機 構を設けたので確実にかつ安全に、しかも強 い力でストランドの先端部を引っ張ることが でき、撚りの緊締を強くしてループ部基端と のワイヤロープの本線との連結を更に強固に 行うことができる効果がある。

 また、請求項7に記載の発明によれば、端 末側が解除かれた複数本のストランドを一時 的に係止する複数の係止機構を設けた場合に は、ワイヤロープ本体側のループ部基端の撚 りのストランド間に差し込まない他のストラ ンド自由端を一時的に係止機構に係止してお く。このように、ワイヤロープ本体側のルー プ部基端の撚りのストランド間に差し込まな い他のストランドがワイヤロープのループ部 の回転時に、作業の邪魔になったり、不規則 な動きをする他の束ストランドによってケガ するのを防ぐことができる効果がある。

 請求項8に記載の発明によれば、請求項2に 載のワイヤロープの玉掛索製造装置を用い ことにより、ループ部の基端部を束ストラ ドとしてワイヤロープの本線の撚りストラ ド間に撚りと同じ方向で挿通連結し、その は、撚りと逆の方向で束ストランドを挿通 、かつ、途中でばらばらの複数組の束スト ンドを更に2組に2分して一方の細束ストラン ドは切断し、他方の細束ストランドは撚りと 逆方向で異なるストランド間隙に挿通して、 最終的に切断したストランドの先端部はワイ ヤロープ中心部に内包した心綱の一部を抜い て形成した芯部空間中に挿入格納するもので あるため、従来のいわゆる「トゲ」と称され ていたストランドの切断部分がワイヤロープ の表面に突出することなく、芯部空隙中にト ゲを封じ込めて使用に際し安全なワイヤロー プを製造することができる効果ある。
 特に、請求項2に記載の製造装置を用いるた めに、ストランドの挿入作業を行うための間 隙の形成が機械的に安全にかつ正確に行える と共にストランドの引張り作業も機械的に確 実に行えるためにワイヤロープの玉掛索の強 度を向上し、かつ安全確実に製造することが できる効果がある。

 請求項9に記載の発明によれば、トゲのな いワイヤロープの玉掛索製造方法により製造 したトゲのないワイヤロープの玉掛索である ため、心綱と共にストランドの自由端も芯部 空隙中に戻すことになり、芯部が心綱と鋼線 の芯とで構成され、ワイヤロープの表面にス トランドの切断部分が突出することなく、し かも、芯部の空洞部分を埋めることになり、 使用時の安全性と共にワイヤロープの鋼性及 び強度を飛躍的に向上しうる効果がある。

本実施形態のワイヤロープ玉掛索製造 置を示す斜視図である。 ワイヤロープの端部を示す分解斜視図 ある。 束ストランドをワイヤロープの撚りス ランド間に通し抜き出す準備作業工程を示 図である。 1組目の束ストランドをワイヤロープの 本線に通し抜き出す巻差し工程を示す図であ る。 2組目の束ストランドをワイヤロープの 本線に通し抜き出す巻差し工程を示す図であ る。 3組目の束ストランドをワイヤロープの 本線に通し抜き出す巻差し工程を示す図であ る。 4組目の束ストランドをワイヤロープの 本線に通し抜き出す巻差し工程を示す図であ る。 5組目の束ストランドをワイヤロープの 本線に通し抜き出す巻差し工程を示す図であ る。 6組目の束ストランドをワイヤロープの 本線に通し抜き出す巻差し工程を示す図であ る。 束ストランドをワイヤロープの本線に 通し抜き出すかご差し工程を示す図である。 細束ストランド形成工程、内層線切断 工程、内層線先端押込み工程及び細束ストラ ンドかご差し工程を示す図である。 細束ストランドをワイヤロープの本線 に通し抜き出す細束ストランドかご差し工程 を示す図である。 細束ストランドをワイヤロープの本線 に収納する外層線先端押込み工程を示す図で ある。 束ストランドをワイヤロープの撚りス トランド間に通し抜き出す他の準備作業工程 を示す図である。 かご差し作業終了後のワイヤロープと 細束ストランドの状態を示めす斜視図である 。 1本の束ストランドを内外層線に分け 状態を示す斜視図である。 ワイヤロープの心綱にスパイキを差し 入れた状態を示す斜視図である。 1組の細束ストランドをワイヤロープ 本線に収納する状態を示す斜視図である。 本実施形態のワイヤロープ玉掛索製造 装置を示す斜視図である。 本実施形態のワイヤロープ玉掛索製造 装置を示す平面図である。 本実施形態のワイヤロープ玉掛索製造 装置を示す右側側面図である。 本実施形態のワイヤロープ玉掛索製造 装置を示す左側側面図である。 本実施形態のワイヤロープ玉掛索製造 装置を示す背面図である。 図20におけるB-B線断面を示す断面図で る。 図20におけるA-A線断面を示す断面図で る。 ループ部固定回転機構の要部を示す斜 視図である。 ループ部固定回転機構の要部を示す斜 視図である。 ワイヤロープ固定機構の要部を示す正 面図である。 スパイキ受体を示す斜視図である。 クランプ装置の使用状態を示す斜視図 である。 スパイキをワイヤロープに差し通した 状態を示す斜視図である。 スパイキの作動状態を示す工程図であ る。 スパイキの作動状態を示す工程図であ る。 スパイキの作動状態を示す工程図であ る。 本ワイヤロープ玉掛索製造装置で製造 したトゲのない玉掛ワイヤロープを示す平面 図である。

符号の説明

A~F 撚りストランド
1~6 束ストランド
1a~6a 内層線の細束ストランド
1b~6b 外層線の細束ストランド
7 心綱
11 ワイヤロープ
101 ワイヤロープ玉掛索製造装置
110 ループ部固定回転機構
112 台座
113 挟持部材
114 作動シリンダ
115 連結部材
116 回転軸
117 連動機構
118 モータ
119 突部材
120 ピストンロッド
121 ブラケット
130 ワイヤロープ固定機構
131 クランプ部材
132 クランプ用シリンダ
133 受台
135 ピストンロッド
140 スパイキ昇降機構
141 台板
142,154 走行レール
143 スパイキ用シリンダ
144 ピストンロッド
145 スパイキ
147 スパイキ受体
149 ストランド保持体
150 昇降シリンダ
151 ロッド
153 基板
160 ストランド引張り機構
161 ワイヤ係合コマ体
162 ウインチ部
163 ワイヤ
170 クランプ装置

 本発明の実施例を説明する前に、予め図 に基づきこの発明の前提となるワイヤロー の玉掛索製造方法に関する既存の技術を説 する。

 一般に、ワイヤロープを用いて手編み玉 索を製作する方法として以下の技術が知ら ている。即ち、「巻差し方法」と「かご差 方法」が用いられる。このうち、「巻差し 法」は、ワイヤロープの先端をストランド 単位にばらばらに解舒して、そのストラン をワイヤロープの撚りストランドの間に通 て、ワイヤロープの撚り方向と「同方向」 巻いていく方法である。

 「かご差し方法」は、ワイヤロープの先 をストランドの単位に解舒して、その束ス ランドをワイヤロープの撚りストランドの に通して、ワイヤロープの撚り方向と「反 方向」に巻いていく方法である。

 このように巻差し方法とかご差し方法と 、ワイヤロープの撚り方向と同一か反対か よって区別する。

 以下に、本願発明の玉掛索を製造する方 について説明する。

I.[束ストランド形成工程]
 束ストランド形成工程について説明する。 2に示すように、先ずワイヤロープ11の自由 部側に輪状のループ部12を作る。

 すなわち、ワイヤロープ11の先端側を折 返し、折り返した先端側でループ部12を構成 すると同時に折り返したワイヤロープ11の先 部分において、6組の束ストランド1~6とその 中心にある心綱7とをばらばらに分ける。

 II.[準備作業工程]
 ここで、ワイヤロープ11の本線11aの撚りス ランドA~F内に各束ストランド1~6を通す作業( わゆる巻差し方法による束ストランド挿通 業)の前段階としての準備作業工程を行う。 すなわち、この準備作業工程は、地差し法に よる口入れと称するものであり、6組の各束 トランド1~6を図3に示すように、撚りストラ ドA~Fの適宜の間にスパイキ145を入れて、撚 ストランドA~F間の間隙に挿通する。この作 を図3に基づき詳説する。この工程は次工程 の巻差し工程を行うためにばらばらの束スト ランド1~6の根元を撚りストランドA~Fに係合し 固定して束ストランドの巻差しが弛緩しない ようにするためのものである。

(1)束ストランド1をワイヤロープ11の本線11a 側の撚りストランドA・Fの間から挿入して心 7の左を通して撚りストランドB・Cの間を抜 。

(2)束ストランド2をワイヤロープ11の本線11a 側の撚りストランドA・Fの間から挿入して心 7の左を通して撚りストランドC・Dの間を抜 。

(3)束ストランド3をワイヤロープ11の本線11a 側の撚りストランドA・Fの間から挿入して心 7の右を通して撚りストランドD・Eの間を抜 。

(4)束ストランド4をワイヤロープ11の本線11a 側の撚りストランドA・Fの間から挿入して心 7の右を通して撚りストランドE・Fの間を抜 。ここで通したストランド4を締め込む。

(5)撚りストランドA・Fの間から撚りストラ ドB・Cの間にスパイキを差してストランドA Fの間に心綱7を入れる。

(6)束ストランド5をワイヤロープ11の本線11a 側の撚りストランドA・Bの間から挿入して撚 ストランドA・Fの間を抜くと同時に、スト ンドA~Fの撚りを戻す。

(7)束ストランド6をワイヤロープ11の本線11a 側の撚りストランドA・Fの間から挿入して撚 ストランドA・Bの間に抜くと同時に、スト ンドA~Fの撚りを戻す。そして、ストランドA~ Fの撚りを戻した部分をハンマで軽く均す。

 図3を用いて説明した地差し方法は、束ス トランドを5対1に分けて撚りストランドに挿 したが、その他に束ストランドを4対2に分 て行う地差し方法と、束ストランドを3対3に 分けて行う地差し方法があり、これらの方法 においても本実施形態のワイヤロープの玉掛 索を得るための準備作業工程となり得る。

 他の実施例として上記地差し法による口 れ方法の他にフレミッシュ法による口入れ 法がある。ここでは、図14に基づきフレミ シュ法を詳説する。なお、フレミッシュ法 は、束ストランドを3対3の2組に分けて行う 法と、4対2の2組に分けて行う方法の2種類が り、ここでは、束ストランドを3対3の2組に けて行う方法について説明する。

(1)ストランド1をワイヤロープ11の本線11a側 の撚りストランドA・Bの間から挿入して心綱7 の右を通して撚りストランドA・Fの間を抜く

(2)ストランド2をワイヤロープ11の本線11a側 の撚りストランドB・Cの間から挿入して心綱7 の右を通して撚りストランドA・Bの間を抜く

(3)ストランド3をワイヤロープ11の本線11a側 の撚りストランドC・Dの間から挿入して心綱7 の右を通して撚りストランドB・Cの間を抜く

(4)ストランド4をワイヤロープ11の本線11a側 の撚りストランドA・Fの間から挿入して心綱7 の右を通して撚りストランドE・Fの間を抜く

(5)ストランド5をワイヤロープ11の本線11a側 の撚りストランドE・Fの間から挿入して撚り トランドD・Eの間を抜く。

(6)ストランド6をワイヤロープ11の本線11a側 の撚りストランドD・Eの間から挿入して撚り トランドC・Dの間に抜く。

 このように6組の各束ストランド1~6がそれ ぞれ撚りストランドA~F間に挿通された状態と なりフレミッシュ法による口入れを完了する (図14参照)。

 III.[巻差し工程]
 このように6組の各束ストランド1~6がそれぞ れ撚りストランドA~F間に挿通され準備作業工 程が終了した後(図3参照)に、以下に示す巻差 し方法による6組の各束ストランド1~6の挿通 業が行われる。

(1)例えば、図4に示すように、1組目の束ス ランド1をワイヤロープ11の本線11a側の撚り トランドC・Dの間から挿入して心綱7の右を して撚りストランドB・Cの間を抜く。ここ 通した束ストランド1を締め込む。

(2)図5に示すように、2組目の束ストランド2 をワイヤロープ11の本線11a側の撚りストラン D・Eの間から挿入して心綱7の左を通して撚 ストランドC・Dの間を抜く。ここで通した ストランド2を締め込む。

(3)図6に示すように、3組目の束ストランド してのストランド3をワイヤロープ11の本線1 1a側の撚りストランドE・Fの間から挿入して 綱7の右を通して撚りストランドD・Eの間を く。ここで通した束ストランド3を締め込む

(4)図7に示すように、4組目の束ストランド4 をワイヤロープ11の本線11a側の撚りストラン A・Fの間から挿入して心綱7の右を通して撚 ストランドE・Fの間を抜く。ここで通した トランド4を締め込む。

(5)図8に示すように、5組目の束ストランド5 をワイヤロープ11の本線11a側の撚りストラン A・Bの間から挿入して撚りストランドA・Fの 間を抜くと同時に、ストランドA~Fの撚りを戻 す。ここで通した束ストランド5を締め込む

(6)図9に示すように、6組目の束ストランド6 をワイヤロープ11の本線11a側の撚りストラン B・Cの間から挿入して撚りストランドA・Bの 間に抜くと同時に、ストランドA~Fの撚りを戻 す。ここで通した束ストランド6を締め込む

 このようにして1回目の6組の束ストラン 1~6の巻差し方法による挿通作業が完了する

 次に、同じ手順(1)~(6)で2回目の巻差し方 による挿通作業を完了する。

 更に、同じ手順(1)~(6)で3回目の巻差し方 による挿通作業を完了して次のかご差し工 を行う。

 なお、1回目~3回目の巻差し方法による挿 作業においては、1組目の束ストランド1を1 目で挿通した同じ撚りストランドの間隙に 2回目の束ストランド1も、3回目の束ストラ ド1も挿通するものであり、1回目の束スト ンド1は、ワイヤロープの撚りの第1旋回目部 分における撚りストランドの間隙に挿通され るものであり、2回目の束ストランド1は、撚 の第2旋回目部分における同じ撚りの間隙に 挿通されるものであり、3回目の束ストラン 1は、撚りの第3旋回目部分における同じ撚り ストランドの間隙に挿通されるものである。

 従って、撚りの第1旋回目部分の上手側に 、撚りの第2旋回目部分があり、更にその上 側に撚りの第3旋回目部分が位置し、各旋回 毎に1組目の束ストランド1が挿通される。

 かかる手順は、図5に示すように2組目の ストランド2においても同じように撚りの第1 旋回目部分、第2旋回目部分、第3旋回目部分 それぞれ挿通される。

 以下、3組目以下も同じように6組目まで 束ストランド3~6が図6~図9に示すように各旋 目部分に挿通されて、各組の束ストランド3~ 6の3回の巻差し作業が完了する。

 IV.[かご差し工程]
 次いで、各組の束ストランド1~6を「かご差 方法」による作業で撚りストランド間に挿 する。

 すなわち、ワイヤロープの撚りと反対に いていくかご差し方法を1回のみ実施するか ご差し工程を行う。図10に示すのは1回のみ行 うかご差し方法による各組の束ストランド1~6 の挿通状態である。以下詳説する。

(1)例えば、1組目の束ストランド1をワイヤ ープ11の本線11a側の撚りストランドC・Dの間 から挿入して心綱7の右を通して撚りストラ ドE・Fの間を抜く。

(2)2組目の束ストランド2をワイヤロープ11 本線11a側の撚りストランドD・Eの間から挿入 して心綱7の右を通して撚りストランドA・Fの 間を抜く。

(3)3組目の束ストランド3をワイヤロープ11 本線11a側の撚りストランドE・Fの間から挿入 して心綱7の右を通して撚りストランドA・Bの 間を抜く。

(4)4組目の束ストランド4をワイヤロープ11 本線11a側の撚りストランドA・Fの間から挿入 して心綱7の左を通して撚りストランドB・Cの 間を抜く。

(5)5組目の束ストランド5をワイヤロープ11 本線11a側の撚りストランドA・Bの間から挿入 して撚りストランドC・Dの間を抜く。

(6)6組目の束ストランド6をワイヤロープ11 本線11a側の撚りストランドB・Cの間から挿入 して撚りストランドD・Eの間に抜く。

 V.[細束ストランド形成工程]
 以上で6組の束ストランド1~6は、巻差し、か ご差しの各方法による撚りストランドA~Fへの 挿通作業が完了する。そして、束ストランド 1~6の各突出端を内層線の細束ストランド1a~6a 、外層線の細束ストランド1b~6bとに分別す 細束ストランド形成工程を行う。一般にス ランド単体を構成する複合線は、内外層線 多層線よりなり、これらを内層線、外層線 称しており、ここでは、これら内外層線に 別する作業を行う。

 VI.[内層線切断工程]
 6組の束ストランド1~6の内層線の細束ストラ ンド1a~6aは、ワイヤロープ表面の位置で切断 る内層線切断工程を行い、6組の外層線、す なわち6組の細束ストランド1b~6bを残す(図11、 図15及び図16参照)。このとき、撚りストラン A~F間から心綱7を引き出し切断(図17参照)し 、同撚りストランドA~Fの中心部の心綱7の一 を抜いた箇所に芯部空隙11bを形成する。

 VII.[内層線先端押込み工程]
 切断された6組の細束ストランドの先端切断 部分、いわゆる内層線トゲ6本は、撚りスト ンドA~Fの中心部の心綱7の一部を抜いて生じ 芯部空隙11b中に押し込む内層線先端押込み 程を行う。

 VIII.[細束ストランドかご差し工程]
 突出したままのかかる外層線の細束ストラ ド1b~6bは、半差しによるかご差し方法によ 作業で撚りストランドA~F間に挿通する細束 トランドかご差し工程を行う。すなわち、 11に示すように1組目~6組目の外層線の細束ス トランド1b~6bは、所定の撚りストランドA~F間 、撚りと反対方向に巻回しながら挿通する

(1)例えば、1組目の細束ストランド1bをワイ ヤロープ11の本線11a側の撚りストランドD・E 間から挿入して心綱7の左を通して撚りスト ンドB・Cの間を抜く。

(2)2組目の細束ストランド2bをワイヤロープ 11の本線11a側の撚りストランドE・Fの間から 入して心綱7の右を通して撚りストランドC・ Dの間を抜く。

(3)3組目の細束ストランド3bをワイヤロープ 11の本線11a側の撚りストランドA・Fの間から 入して心綱7の右を通して撚りストランドD・ Eの間を抜く。

(4)4組目の細束ストランド4bをワイヤロープ 11の本線11a側の撚りストランドA・Bの間から 入して心綱7の右を通して撚りストランドE・ Fの間を抜く。

(5)5組目の細束ストランド5bをワイヤロープ 11の本線11a側の撚りストランドB・Cの間から 入して撚りストランドA・Fの間を抜く。

(6)6組目の細束ストランド6bをワイヤロープ 11の本線11a側の撚りストランドC・Dの間から 入して撚りストランドA・Bの間に抜く。

 以上で6組の外層線の細束ストランド1b~6b 、かご差しの各方法による撚りストランドA ~Fへの1回目の挿通作業が完了する。

 次に、同じ手順で6組の外層線の細束スト ランド1b~6bの2回目のかご差し方法による作業 が行われる。図12を基に詳説する。

(1)例えば、1組目の細束ストランド1bをワイ ヤロープ11の本線11a側の撚りストランドA・B 間から挿入して撚りストランドE・Fの間を抜 く。

(2)2組目の細束ストランド2bをワイヤロープ 11の本線11a側の撚りストランドB・Cの間から 入して心綱7の左を通して撚りストランドA・ Fの間を抜く。

(3)3組目の細束ストランド3bをワイヤロープ 11の本線11a側の撚りストランドC・Dの間から 入して心綱7の左を通して撚りストランドA・ Bの間を抜く。

(4)4組目の細束ストランド4bをワイヤロープ 11の本線11a側の撚りストランドD・Eの間から 入して心綱7の左を通して撚りストランドB・ Cの間を抜く。

(5)5組目の細束ストランド5bをワイヤロープ 11の本線11a側の撚りストランドE・Fの間から 入して撚りストランドC・Dの間を抜く。

(6)6組目の細束ストランド6bをワイヤロープ 11の本線11a側の撚りストランドA・Fの間から 入して撚りストランドD・Eの間に抜く。

 以上で6組の外層線の細束ストランド1b~6b 、かご差しの各方法による撚りストランドA ~Fへの2回目の挿通作業が完了する。

 以上の細束ストランドかご差し工程にお て、半差しにおけるかご差し作業は2回行わ れるが、特に2回に限定されるものではなく2 以上であってもよい。

 IX.[外層線切断工程及び外層線先端押込み工 程]
 2~3回のかご差しの作業が終了するとワイヤ ープ表面位置において突出した6組の外層線 の細束ストランド1b~6bを切断する外層線切断 程を行う。切断した外層線の切断部分は、 りストランドA~Fの芯部空隙11b中に押込む外 線先端押込み工程を行う。

 例えば、図13に示すように、6組の外層線 各細束ストランド1b~6bのうち2組ずつを束ね 根元をテーピングし、新たに3組のテーピン グストランド束を形成し、その後、テーピン グの先端から突出した細束ストランドを切断 して3組のテーピング束ストランドの先端部 を芯部空隙11b内に差し込む(図18参照)。そし 、外部に引出していた心綱7を芯部空隙11bに 戻す。なお、図13で説明した6組の外層線の細 束ストランド1b~6bを2本ずつ束ねて芯部空隙11b に収めるようにしたが、6組の外層線の細束 トランドをばらばらの状態で芯部空隙11bに めるようにしてもよし、また、6組の外層線 細束ストランドを3本ずつ束ねて芯部空隙11b に収めるようにしたが、さらに、6組の外層 の細束ストランドを1つに束ねて芯部空隙11b 収めるようにしてもよい。

 以上のI~IXの各工程を経て、トゲなしのワ イヤロープ玉掛索が完成する。

 以下に、上記したトゲのないワイヤロー の玉掛索製造方法を実施するための製造装 について具体的に説明する。なお、このワ ヤロープの玉掛索製造装置は、従来のトゲ ある玉掛索製造方法の実施にも使用するこ ができる。

 かかるワイヤロープの玉掛索製造装置は ワイヤロープ11の本線11aにループ部に基端 を形成すべく本線11a側の撚りストランドA~F にばらばらにした複数の束ストランド1~6を 業員が手で差し込んで通す作業以外の他の 業が行えるものである。

 すなわち、ループ部固定回転機構110によ ワイヤロープ11のループ部12を固定し回転し て11a側に撚り解舒を行う作業と、ワイヤロー プ固定機構130によりワイヤロープの本線11aを 固定する作業と、スパイキ145で本線11a側に間 隙Sを形成する作業と、ストランド引張り機 160により間隙Sに差し込んだ束ストランド1~6 先端を引っ張る作業等を機械的に行うもの ある。

 以下に、ワイヤロープ玉掛索製造装置101の 造について説明する。
 図1及び図19は本実施形態のワイヤロープ玉 索製造装置を示す斜視図、図20は本実施形 のワイヤロープ玉掛索製造装置を示す平面 、図21は本実施形態のワイヤロープ玉掛索製 造装置を示す右側側面図、図22は本実施形態 ワイヤロープ玉掛索製造装置を示す左側側 図、図23は本実施形態のワイヤロープ玉掛 製造装置を示す背面図、図24は図20におけるB -B線断面を示す断面図、図25は図20におけるA-A 線断面を示す断面図、図26及び図27はループ 固定回転機構の要部を示す斜視図、図28はワ イヤロープ固定機構の要部を示す正面図、図 29はスパイキ受体を示す斜視図、図30はクラ プ装置の使用状態を示す斜視図、図31はスパ イキをワイヤロープに差し通した状態を示す 斜視図、図32、図33及び図34はスパイキの作動 状態を示す工程図、図35は本ワイヤロープ玉 索製造装置で製造したトゲのない玉掛ワイ ロープを示す平面図である。

 ワイヤロープ玉掛索製造装置101は、予め 由端側を複数の束ストランド1~6に解舒して ループ状に折り曲げたワイヤロープ11のル プ部12を固定すると共に、固定したループ部 12を該ワイヤロープ11の伸延方向を軸として 逆回転するループ部固定回転機構110と、ワ ヤロープ11のループ部12から伸延するワイヤ ープ下手部分を固定するワイヤロープ固定 構130と、ループ部固定回転機構110によって イヤロープ11のループ部基端となるべき部 にスパイキ145を差し込み可能としたスパイ 昇降機構140と、スパイキ昇降機構140により パイキ145を差し込むことによって形成され 撚りストランドA~Fの間隙S(図31参照)に人手に よって挿入した複数の束ストランド1~6の自由 端を把持して引っ張るストランド引張り機構 160と、より構成されている。

 次に各機構について説明する。

(1)ループ部固定回転機構110は、ループ部12 載置する台座112と、台座112の両側に近接離 自在に設けた挟持部材113と、挟持部材113を 接離反自在に作動させるために台座112の裏 に配設された作動シリンダ114と、台座112の 端部に連結部材115を介して連結した回転軸1 16と、回転軸116に連動機構117を介して連動連 したモータ118とよりなる。

 挟持部材113は、左右二個配設されており 面略コ字状に形成された挾持面を対峙して けており、断面略コの字状の挾持面の凹部1 13a(図27参照)には、ループ部12を形成するワイ ヤロープ11が遊嵌されるように構成されてお 、また、挟持部材113の後端部には、ループ 12の基部となるべき個所を押圧挾持するた の突部材119が突設されている。かかる構成 より、ワイヤロープ11のループ部12は、台座1 12上に載置されて、挟持部材113により挾持固 される。

 また、台座112の裏面には作動シリンダ114( 図26及び図27参照)を配設している。

 すなわち、作動シリンダ114は、両端より 右ピストンロッド120,120を伸縮自在に突出し 、左右ピストンロッド120,120の先端にはブラ ット121,121を介して左右挟持部材113,113が連設 されている。

 従って、挟持部材113,113は、台座112上にお いて作動シリンダ114の作動により近接離反自 在に作動することによりワイヤロープ11のル プ部12を挾持固定する。

(2)ワイヤロープ固定機構130は、ワイヤロー プ11のループ部12から延伸する本線を固定す ための機構である。

 すなわち、全体フレーム102に設けられた ランプ部材131と、クランプ部材131を作動さ るクランプ用シリンダ132とより構成されて り、クランプ部材131は、受台133とその上方 昇降する挾圧体134とより構成されている。

 挾圧体134は、縦型に設置されたクランプ シリンダ132のピストンロッド135先端に略L字 状に連設されている(図24及び図28参照)。

 このように、ワイヤロープ11の本線11aは 台133と挾圧体134とに挾持固定される。

(3)スパイキ昇降機構140は、全体フレーム102 に配設した左右の走行レール142,142に沿って 後に走行自在に載置した台板141と、スパイ 用シリンダ143と、スパイキ用シリンダ143の ストンロッド144に垂設したスパイキ145と、 板141と一体に走行すべく台板141側端に連設 コ字状フレーム146を介してスパイキ145の垂 下方に配設したスパイキ受体147とより構成 れる。なお、141aは台板141下面に設けた摺動 マを示し走行レール上を摺動する。

 スパイキ受体147は、ゴムで筒状に形成し おり、スパイキ145が降下した場合にスパイ 先端を筒状内部148(図29参照)によって受止め ることができるように構成している。

 スパイキ受体147は、下部に断面略コ字状 基板153を有し、基板153上に昇降シリンダ150 載置し、昇降シリンダ150のロッド151先端に パイキ受板147aを連設して構成している。ス パイキ受板147a上には、断面V型の受溝149aを形 成したストランド保持体149を載置し、撚りス トランドにスパイキ145を差し込むために受溝 149aにワイヤロープ11の本線11aを載置固定する ように構成している。

 しかも、スパイキ受体147は、全体フレー 102の下部に敷設した154上をスパイキ昇降機 140と共に走行するように構成している。

 すなわち、基板153の下底面には摺動コマ1 53aを設け、摺動コマ153aが左右の走行レール15 4上を滑動できるように構成している。

 従って、スパイキ昇降機構140とスパイキ 体147とは、上下の走行レール142,154上を同時 に移動できるようにスパイキ用シリンダ143の 側面と昇降シリンダ150の側面との間をコ字状 フレーム146によって連設している。

(4)ストランド引張り機構160は、撚りストラ ンドA~F間にスパイキ145で形成した一束のスト ランド1~6を挿入してワイヤロープ11の本線反 側から引出した場合、その先端部を機械的 引っ張るように構成している。

 そのために、ストランド引張り機構160は ストランド先端部を把持するためのクラン 装置170と、クランプ装置170に先端を連結し ワイヤ163と、ワイヤ163を張り巡らせるため 全体フレーム102の所定位置に設けた多数の イヤ係合コマ体161と、ワイヤ163の基端を連 したウインチ部162とより構成している。

 従って、ウインチ部162をワイヤ巻取り作 させると、引張りワイヤ163を介してクラン 装置170は、一束のストランド1~6の先端部を 定方向、すなわち、ワイヤロープ11の本線11 a内を挿通した一束のストランド1~6の締め付 方向に引張ることができる。

 クランプ装置170は、図30及び図31に示すよ うに、機枠171に設けたワイヤ受け体172と、ワ イヤ受け体172の上方に配設した押え体173と、 押え体173の上端を折曲げ部174において枢支し たL型レバー175と、L型レバー175の基端を機枠1 71に枢支した枢支部176と、L型レバー175の先端 に枢支したアーム177とより構成しており、ク ランプ装置170は引張りワイヤ163を介して束ス トランド1~6の締付け方向に引張れるように構 成している。なお、167は、アーム177のガイド 部材を示す。すなわち、アーム177をウインチ 部162に連動連結した引張りワイヤ先端と連結 し、ワイヤ受け体172と押え体173の間にストラ ンド先端部を介在させて挾持しておき、ウイ ンチ部162により引張りワイヤ163を引張ってい くと、クランプ装置170のL型レバー175が枢支 176を中心に回動仕勢されて押え体173をワイ 受け体172に圧接していき束ストランド先端 を把持しながら、クランプ装置170は先端部 把持した束ストランドの撚りの締付け方向 引張っていく。

 このようにして、ウインチ部162の作動操 によってワイヤロープ11の本線11aに形成し 間隙Sに挿通した束ストランド1~6は先端方向 強く引張られ撚りの締め付けを行う。

 上記したループ部固定回転機構110とワイ ロープ固定機構130とスパイキ昇降機構140と ストランド引張り機構160とは、略方形状に 構成した全体フレーム102の所定個所に設け れている。

 全体フレーム102には、上記した各機構以 にループ部12を形成すべく折り曲げたワイ ロープ11の先端を各束ストランド1~6の束毎に ばらばらにした際の各束を一時固定しておく ストランド仮止め機構180を設けており、該ス トランド仮止め機構180はループ部固定回転機 構110の横側方に下底面に山型の切欠部181を有 するマグネット金属片を載置し、磁力によっ て、ループ部固定回転機構110の横側方に配設 した金属板に固着自在としている。

 なお、ストランド引張り機構160は、クラ プ部材131におけるL型レバー175先端に枢支連 結したアーム177の基端を上記の構成以外にシ リンダの伸縮ロッド先端に枢支連結して、ウ インチ部162と引張りワイヤ163とのかわりとす ることもできる。

 以下、ワイヤロープの玉掛索製造装置を いて玉掛索を製造する手順を説明する。

 まず、ワイヤロープに玉掛索を形成すべ ワイヤロープ11の先端部分を略U字状に曲げ ループ部固定回転機構110の台座112上に載置 る。

 そして、左右の挟持部材113,113によって挟 持しながら作動シリンダ114により左右の挟持 部材113,113を近接方向に摺動させる。

 この状態でループ部12となる略U字状の折 し部分は、台座112に固定される。

 次いで、ワイヤロープ11の本線11a部分を イヤロープ固定機構130を介して全体フレー 102に固定する。

 従って、ワイヤロープ11はループ部12とな るべき先端部分とその下手側の本線11a側とが 全体フレーム102に固定されたことになる。

 かかる状態で、或いはワイヤロープ11を 座112上に固定する前に予め、ワイヤロープ11 の先端部分を構成するストランドの撚りを解 舒する。

 すなわち、6組の束ストランド1~6とその中 心にある心綱7とをばらばらにしておく。

 次いで、スパイキ昇降機構140によってワ ヤロープ11のループ部基端部となるべき位 にスパイキ145を差し込む。必要に応じて、 パイキ145を差し込む前に予めワイヤロープ 定機構130の回転によりワイヤロープ11の本線 11aを撚りと反対方向に回転させて、撚りを緩 めておく場合がある。

 すなわち、スパイキ昇降機構140のスパイ 用シリンダ143に垂設したスパイキ145を該ス イキ用シリンダ143の降下作動によってワイ ロープ11の本線11aに差し込む。そして、ス イキ145は、撚りストランドA~Fの隣接間に差 込まれる。

 このように、ワイヤロープ11の本線11a側 撚りストランドA~F間にスパイキ145を串刺し 態とする。

 次いで、かかるスパイキ145の串刺し状態 おいてループ部固定回転機構110によって台 112を回転させる。

 台座112を各撚りストランドA~Fの撚りを戻 方向に回転させると、針部材のスパイキ145 先端側が貫通した部分では、貫通したスパ キ145を中心として撚りを戻す側に位置する ープ部基端の撚りストランドA~Fは回転移動 るが、撚りを戻す側の反対側に位置する撚 ストランドA~Fは貫通したスパイキ145の先端 によってその回転が阻止される。このため 撚りを戻す側に回転移動する撚りストラン A~Fと貫通したスパイキ145との間で間隙Sが徐 々に広がり始め、貫通したスパイキ145の周辺 に束ストランド1を挿入できる広さの間隙Sが 成される。

 スパイキ145が貫通した周辺に撚りストラ ドC~D間に十分な間隙Sが確保されると、台座 112の回転を停止させる。

 作業員は束ストランド1をスパイキ145が貫 通した周辺に形成されたストランドC,D間の間 隙Sに差し込んで通す(図33参照)。間隙Sは十分 な広さであるので、差し込み時にストランド 同士が接触して傷つくのが防がれる。間隙S 差し込んで通した後にストランド1の先端側 、ループ部固定回転機構110の片側に設けら ているストランド引張り機構160の先端側に んで固定する。

 ウインチ部162の駆動により、束ストラン 1の先端側を把持したクランプ装置170は引張 られて移動し、これにより、撚りストランド C,D間の間隙Sに差し込まれて貫通した束スト ンド1はストランド引張り機構160の作動によ 引張り締め上げられる。従来のように作業 が引張り締め上げた場合に比べて、ストラ ド引張り機構160による引張り締め上げ力は 定であるので、品質が一定となる。

 また、ストランド引張り機構160の作動に わせて、モータ118を逆向きに回転させて、 座112を先ほどと逆向きに回転させる。

 撚りストランドA~Fは撚り方向に回転する で、広げられていた間隙Sは閉じられる。

 また、先端側がワイヤロープを貫通して たスパイキ145は、撚りストランドA~Fが撚り 向に回転することにより、螺旋状に撚られ 撚りストランドA~F間に沿ってワイヤロープ ループ部基端側方向に移動して、束ストラ ド1が差し込まれた箇所から離れた場所に移 動する(図34参照)。

 このように、ストランド1が撚り方向に回 転し、また貫通していたスパイキ145が移動す ることにより、ストランド1が差し込まれた 分は締め戻される。

 ワイヤロープの撚りと逆方向に束ストラ ド1~6を差し込むかご差しにあっては、貫通 ていたスパイキ145は撚りストランドA~Fから 旦引き抜かれた後、再び、撚りストランドA ~F間に差し込まれて、以下同様な作業が繰り される。

 また、別の差し方にあっては、貫通して たスパイキの周辺に再び、間隙をあけて束 トランド1を差し込んでこれをストランド引 張り機構160で引張り締め上げながら、撚りス トランドA~Fを撚り方向に回転させて撚りを戻 すようにして、これを数回繰り返す。このよ うにして、端部側に輪状のループ部12が形成 れたトゲのないワイヤロープの玉掛索(図35 照)が製造されることになる。

 しかも、かかる作業の途中で6組の束スト ランド1~6の先端は、人手により内層線1a~6aと 層線1b~6bとに分別し、内層線1a~6aの先端を切 断し、ワイヤロープ11の芯部空隙11b中に押し み、また、外層線1b~6bの細束ストランドも りストランドA~F間に差し込まれた後に先端 切断されて芯部空隙11b中に押し込まれる。 かる作業においては、前述したスパイキ145 ワイヤロープ11の撚りストランドA~F間に差し 込む作業はスパイキ昇降機構140により行うと 共に撚りストランドA~F間の間隙を押し拡げる 作業はループ部固定回転機構110により行う。 また、切断先端を芯部空隙11b中に押込む作業 は、スパイキ昇降機構140とループ部固定回転 機構110により行う。すなわち、スパイキ昇降 機構140でワイヤロープ11の撚りストランドA~F にスパイキ145を差し込み、ループ部固定回 機構110の回転によりスパイキ差し込み部分 拡開して、その拡開部分より切断先端のト を人手により芯部空隙11b中に押し込むもの ある。

 なお、本ワイヤロープの玉掛索製造装置 、金属以外の合繊ロープの玉掛索製造にも 用することができる。この場合はスパイキ 形状を変更して使用するようにしている。