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Patent Searching and Data


Title:
SPUTTERING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/025306
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a sputtering method by which a thin film forming speed is prevented from greatly increasing and an excellent thin film is formed on a large area substrate to be processed, while suppressing abnormal discharge due to charge-up of the substrate. A plurality of targets (41a-41h) face a substrate (S) to be processed and are arranged in parallel at prescribed intervals in a sputter chamber (12). Power is supplied to each pair of targets at a prescribed frequency by alternately changing the polarity, and each target is alternately switched to an anode electrode and a cathode electrode to generate glow discharge between the anode electrode and the cathode electrode and form plasma atmosphere. Then, sputtering is performed to each target. While sputtering is performed, power supply to each target is intermittently reduced.

Inventors:
ARAI, Makoto (INC. Chiba Institute for Super Materials 523, Yokota, Sammu-sh, Chiba 26, 2891226, JP)
新井 真 (〒26 千葉県山武市横田523 株式会社アルバック 千葉超材料研究所内 Chiba, 2891226, JP)
KIYOTA, Junya (INC. Chiba Institute for Super Materials 523, Yokota, Sammu-sh, Chiba 26, 2891226, JP)
清田 淳也 (〒26 千葉県山武市横田523 株式会社アルバック 千葉超材料研究所内 Chiba, 2891226, JP)
Application Number:
JP2008/064849
Publication Date:
February 26, 2009
Filing Date:
August 20, 2008
Export Citation:
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Assignee:
ULVAC, INC. (2500, Hagisono Chigasaki-sh, Kanagawa 43, 2538543, JP)
株式会社アルバック (〒43 神奈川県茅ヶ崎市萩園2500番地 Kanagawa, 2538543, JP)
ARAI, Makoto (INC. Chiba Institute for Super Materials 523, Yokota, Sammu-sh, Chiba 26, 2891226, JP)
新井 真 (〒26 千葉県山武市横田523 株式会社アルバック 千葉超材料研究所内 Chiba, 2891226, JP)
KIYOTA, Junya (INC. Chiba Institute for Super Materials 523, Yokota, Sammu-sh, Chiba 26, 2891226, JP)
International Classes:
C23C14/34; H01B13/00; C23C14/34; H01B13/00
Attorney, Agent or Firm:
Exeo Patent & Trademark Company (2nd Fl, Ebisu Lite Bldg.1-19, Ebisuminami 3-chom, Shibuya-ku Tokyo 22, 1500022, JP)
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Claims:

 スパッタ室内にプロセスガスを導入しつつ、スパッタ室内で処理基板に対向させかつ所定の間隔を置いて並設した複数枚のターゲットのうちそれぞれ対をなすターゲットに所定の周波数で交互に極性をかえて電力投入し、各ターゲットをアノード電極、カソード電極に交互に切替え、アノード電極及びカソード電極間にグロー放電を生じさせてプラズマ雰囲気を形成して各ターゲットをスパッタリングし、処理基板表面に所定の薄膜を形成するスパッタリング方法において、スパッタリング中、各ターゲットへの投入電力を所定の間隔で減少させることを特徴とするスパッタリング方法。

 前記減少を、並設した全てのターゲットに対して一定の周期で同時に行うことを特徴とする請求項1記載のスパッタリング方法。

 前記減少時の投入電力を、通常電力投入時の5~50%の範囲とすることを特徴とする請求項1または請求項2記載のスパッタリング方法。

 前記通常電力投入時のスパッタ時間に対する前記投入電力減少時のスパッタ時間の比を2以下に設定することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のスパッタリング方法。

 前記投入電力減少時のスパッタ時間を0.5秒以上とすることを特徴とする請求項4記載のスパッタリング方法。

 前記ターゲットとしてインジウム及び錫の酸化物ターゲットまたはインジウム及び錫の合金ターゲットを用い、処理室内に導入するプロセスガスとしてH 2 OガスまたはH 2 Oガス及びO 2 ガスを含み、処理基板表面に、インジウム、錫及び酸素から構成される透明導電膜を形成することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のスパッタリング方法。

 前記ターゲットとしてインジウム及び亜鉛の酸化物ターゲットまたはインジウム及び亜鉛の合金ターゲットを用い、処理室内に導入するプロセスガスとしてO 2 ガスを含み、処理基板表面に、インジウム、亜鉛及び酸素から構成される透明導電膜を形成することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のスパッタリング方法。
Description:
スパッタリング方法


 本発明は、処理基板表面に所定の薄膜を形 するためのスパッタリング方法に関し、特 、交流電源を用いたものに関する。


 ガラスやシリコンウェハなどの処理基板表 に所定の薄膜を形成する方法の一つとして パッタリング(以下、「スパッタ」という) がある。このスパッタ法は、プラズマ雰囲 中のイオンを、処理基板表面に成膜しよう る薄膜の組成に応じて所定形状に作製した ーゲットに向けて加速させて衝撃させ、ス ッタ粒子(ターゲット原子)を飛散させ、処理 基板表面に付着、堆積させて所定の薄膜を形 成するものであり、近年では、フラットパネ ルディスプレイ(FPD)の製造工程において、面 の大きい処理基板に対し、ITOなどの薄膜を 成することに利用されている。


 大面積の処理基板に対して一定の膜厚で効 よく薄膜形成するものとして次のようなス ッタ装置が知られている。即ち、このスパ タ装置は、真空チャンバ内で処理基板に対 させて等間隔で並設した複数枚の同形状の ーゲットと、並設したターゲットのうち、 れぞれ対をなすターゲットに所定の周波数 交互に極性をかえて交流電圧を印加する交 電源とを有する。そして、真空中で所定の パッタガスを導入しつつ、交流電源を介し 対をなすターゲットに電力投入し、各ター ットをアノード電極、カソード電極に交互 切替え、アノード電極及びカソード電極間 グロー放電を生じさせてプラズマ雰囲気を 成し、各ターゲットをスパッタリングする( 例えば、特許文献1)。

特開2005-290550号公報


 上記交流電源を用いたスパッタ装置では、 パッタ中、ターゲット表面に滞留したチャ ジアップ電荷が、反対の位相電圧が印加さ たときに打ち消される。このため、酸化物 のターゲットを用いる場合であっても、タ ゲットのチャージアップに起因した異常放 (アーク放電)の発生は抑制される。他方で スパッタ室内で電位的に絶縁またはフロー ィング状態の処理基板もまたチャージアッ するが、通常、処理基板表面のチャージア プ電荷は、例えばスパッタ粒子や電離した パッタガスイオンによって中和されて消失 ていく。


 ところが、スパッタ速度を高めるために、 ーゲットへの投入電力を大きくしたり、タ ゲット表面の磁場強度を強くしてターゲッ 表面付近のプラズマ密度を上げたりした場 、単位時間当たりの処理基板表面へのチャ ジアップ電荷が増加して、処理基板表面に 留し易くなる。また、例えばFPD製造工程に いて電極を構成する金属膜や絶縁膜が形成 れた処理基板表面にITOなどの透明導電膜を 成する場合、処理基板表面の絶縁膜にチャ ジアップ電荷が滞留し易くなる。


 処理基板(または処理基板表面に形成した絶 縁膜)にチャージアップ電荷が滞留すると、 えば、処理基板とこの処理基板の周辺部に 置されたアース接地のマスクプレートとの 接部において、電位差によりマスクプレー にチャージアップ電荷が瞬時に飛び移る場 があり、これに起因して異常放電(アーク放 )が発生する。異常放電が発生すると、処理 基板表面の膜がダメージを受けて製品不良を 生じたり、パーティクルが発生する等の問題 が生じ、良好な薄膜形成が阻害される。


 そこで、本発明の課題は、上記点に鑑み、 理基板のチャージアップに起因した異常放 の発生を抑制して、大面積の処理基板に対 良好な薄膜形成を可能とするスパッタリン 方法を提供することにある。


 上記課題を解決するために、請求項1記載の スパッタリング方法は、スパッタ室内にプロ セスガスを導入しつつ、スパッタ室内で処理 基板に対向させかつ所定の間隔を置いて並設 した複数枚のターゲットのうちそれぞれ対を なすターゲットに所定の周波数で交互に極性 をかえて電力投入し、各ターゲットをアノー ド電極、カソード電極に交互に切替え、アノ ード電極及びカソード電極間にグロー放電を 生じさせてプラズマ雰囲気を形成して各ター ゲットをスパッタリングし、処理基板表面に 所定の薄膜を形成するスパッタリング方法に おいて、スパッタリング中、各ターゲットへ の投入電力を所定の間隔で減少させることを 特徴とする。


 本発明によれば、スパッタリング中、ター ット前方で電離した電子やスパッタにより じた二次電子が処理基板表面に移動してチ ージアップ電荷が滞留しても、各ターゲッ への投入電力を所定の間隔でそれぞれ減少 せるため、各ターゲットへの投入電力の減 状態では、処理基板に向かって移動する電 電子や二次電子の量が減少することと、処 基板(または処理基板表面に形成した絶縁膜 )のチャージアップ電荷が、スパッタ粒子や 離したスパッタガスイオンによって中和さ る等で消失することとが相俟って、処理基 表面へのチャージアップ電荷の滞留が著し 抑制される。その結果、処理基板のチャー アップに伴う異常放電の発生が防止され、 面に絶縁膜が形成された処理基板に対しさ に別の薄膜を形成する場合でも、良好な薄 形成が可能になる。なお、各ターゲットへ 投入電力の減少状態においても、スパッタ 継続して薄膜形成が行われているため、所 の膜厚で薄膜を形成するのに然程スパッタ 間が長くなるものではない。


 また、前記減少を、並設した全てのターゲ トに対して一定の周期で同時に行うように ればよい。これにより、スパッタによる薄 形成中に、投入電力を減少させて処理基板 向かう電離電子や二次電子の量が少なくな 状態を定期的につくることで、処理基板表 のチャージアップ電荷の滞留を確実に低減 き、異常放電の発生を確実に防止できる。


 本発明においては、スパッタを継続して薄 形成が行われる状態を維持しつつ、処理基 表面へのチャージアップ電荷の滞留を効率 く抑制するには、前記減少時の投入電力を 通常電力投入時の5~50%の範囲とすることが ましい。


 また、前記通常電力投入時のスパッタ時間 対する前記投入電力減少時のスパッタ時間 比を2以下に設定することが望ましい。上記 比が2を超えると、スパッタ時間が長くなり ぎる虞がある。


 また、本発明においては、処理基板表面へ チャージアップ電荷の滞留を効率よく抑制 るために、前記投入電力減少時のスパッタ 間を0.5秒以上とすればよい。


 また、前記ターゲットとしてインジウム及 錫の酸化物ターゲットまたはインジウム及 錫の合金ターゲットを用い、処理室内に導 するプロセスガスとしてH 2 OガスまたはH 2 Oガス及びO 2 を含み、処理基板表面に、インジウム、錫及 び酸素から構成される透明導電膜を形成する ものであれば、例えばFPD製造工程において電 極を構成する金属膜や絶縁膜が形成された処 理基板表面にITOなどの透明導電膜を形成する 場合でも、絶縁膜のチャージアップに起因し た異常放電の発生が抑制されることで、製品 歩留まりを向上できる。また、各ターゲット への投入電力の間欠減少時に、処理室に導入 したH 2 Oガス(反応性ガス)が、局所的に消費されるこ となく処理基板表面全体に亘って供給される ことで、透明導電膜が局所的に微結晶化する ことが防止され、より安定して非晶質な透明 導電膜が得られる。


 さらに、前記ターゲットとしてインジウム び亜鉛の酸化物ターゲットまたはインジウ 及び亜鉛の合金ターゲットを用い、処理室 に導入するプロセスガスとしてO 2 ガスを含み、処理基板表面に、インジウム、 亜鉛及び酸素から構成される透明導電膜を形 成するようにしてもよい。


 以上説明したように、本発明のスパッタリ グ方法では、交流電源を用いたスパッタリ グにより大面積の処理基板に対して薄膜形 する場合に、処理基板のチャージアップに 因した異常放電の発生が抑制され、良好な 膜形成が可能になるという効果を奏する。


 図1を参照して、1は、本発明のマグネトロ 方式のスパッタリング(以下、「スパッタ」 いう)装置である。スパッタ装置1は、例え インライン式のものであり、ロータリーポ プ、ターボ分子ポンプなどの真空排気手段( 示せず)を介して所定の真空圧(例えば、10 -5 Pa)に保持できる真空チャンバ11を有し、スパ タ室(処理室)12を構成する。真空チャンバ11 上部には基板搬送手段2が設けられている。 この基板搬送手段2は、公知の構造を有し、 えば電位的にフローティング状態で処理基 Sを保持するキャリア21を有し、図示しない 動手段を間欠駆動させて後述するターゲッ に対向した位置に処理基板Sを順次搬送でき 。


 また、スパッタ室12には、ターゲットに対 した位置に搬送されてきた処理基板Sに対し 膜形成する際に、キャリア21の表面などに パッタ粒子が付着することを防止するため 基板搬送手段2とターゲットとの間に、処理 板Sが臨む開口13aが形成されたアース接地の マスクプレート13が取付けられている。真空 ャンバ11にはまた、プロセスガスをスパッ 室12内に導入するガス導入手段3が設けられ いる。


 ガス導入手段3は、例えば真空チャンバ11の 壁に一端が取付けられたガス管31を有し、 ス管31の他端は、マスフローコントローラ32 介してガス源33に連通している。プロセス スとしては、Ar等の希ガスからなるスパッタ ガスと、反応性スパッタにより所定の薄膜を 形成する場合に処理基板S表面に形成しよう する薄膜の組成に応じて適宜選択されるO 2 、N 2 やH 2 Oなどの反応性ガスとを含む。さらに、真空 ャンバ11の下側にはカソード電極Cが配置さ ている。 


 カソード電極Cは、大面積の処理基板Sに対 効率よく薄膜形成ができるように、処理基 Sに対向させて等間隔で配置した複数枚(本実 施の形態では8枚)のターゲット41a乃至41hを有 る。各ターゲット41a乃至41hは、Al、Ti、Mo、 ンジウム及び錫の酸化物(ITO)やインジウム び錫の合金など、処理基板S表面に形成しよ とする薄膜の組成に応じて公知の方法で作 され、例えば略直方体(上面視において長方 形)など同形状に形成されている。各ターゲ ト41a乃至41hは、スパッタ中、ターゲット41a 至41hを冷却するバッキングプレート42に、イ ンジウムやスズなどのボンディング材を介し て接合されている。各ターゲット41a乃至41hは 、未使用時のスパッタ面411が処理基板Sに平 な同一平面上に位置するように、絶縁部材 介してカソード電極Cのフレーム(図示せず) 取付けられ、並設したターゲット41a乃至41h 周囲には、アース接地のシールド43が設けら れている。


 また、カソード電極Cは、ターゲット41a乃至 41hの後方(スパッタ面411と背向する側)にそれ れ位置させて磁石組立体5を有する。同一構 造の各磁石組立体5は、各ターゲット41a乃至41 hに平行に設けられた支持板(ヨーク)51を有す 。ターゲット41a乃至41hが正面視で長方形で るとき、支持板51は、各ターゲット41a乃至41 hの横幅より小さく、ターゲット41a乃至41hの 手方向に沿ってその両側に延出するように 成した長方形の平板から構成され、磁石の 着力を増幅する磁性材料製である。支持板51 上には、その中央部で長手方向に沿って線状 に配置した中央磁石52と、中央磁石52の周囲 囲うように支持板51の外周に沿って配置した 周辺磁石53とがスパッタ面411側の極性を変え 設けられている。


 中央磁石52の同磁化に換算したときの体積 、例えば周辺磁石53の同磁化に換算したとき の体積の和(周辺磁石:中心磁石:周辺磁石=1:2:1 )に等しくなるように設計され、各ターゲッ 41a乃至41hのスパッタ面411の前方に、釣り合 た閉ループのトンネル状の磁束がそれぞれ 成される。これにより、各ターゲット41a乃 41hの前方(スパッタ面411)側で電離した電子及 びスパッタリングによって生じた二次電子を 捕捉することで、各ターゲット41a乃至41h前方 での電子密度を高くしてプラズマ密度が高ま り、スパッタレートを高くできる。各磁石組 立体5は、モータやエアーシリンダなどから 成される駆動手段Dの駆動軸D1にそれぞれ連 され、ターゲット41a乃至41hの並設方向に沿 た2箇所の位置の間で平行かつ等速で一体に 復動できる。これにより、スパッタレート 高くなる領域をかえて各ターゲット41a乃至4 1hの全面に亘って均等に侵食領域が得られる


 各ターゲット41a乃至41hは、隣り合う2枚で一 対のターゲット(41aと41b、41cと41d、41eと41f、41 gと41h)を構成し、一対のターゲット毎に割当 て交流電源E1乃至E4が設けられ、交流電源E1 至E4からの出力ケーブルK1、K2が一対のター ット41a、41b(41c及び41d、41e及び41f、41g及び41h )に接続されている(図2参照)。これにより、 流電源E1乃至E4によって、各一対のターゲッ 41a乃至41hに対し交互に極性をかえて交流電 を印加できる。


 交流電源E1乃至E4は、同一構造であり、電力 の供給を可能とする電力供給部6と、所定の 波数で交互に極性をかえて交流電圧を、一 のターゲット41a、41b(41c及び41d、41e及び41f、4 1g及び41h)に出力する発振部7とから構成され 。各ターゲット41a乃至41hへの出力電圧の波 については、略正弦波であるが、これに限 されるものではなく、例えば略方形波でも い。以下に、交流電源E1の構成について図2 参照して説明する。


 電力供給部6は、その作動を制御する第1のCP U回路61と、商用の交流電力(3相AC200V又は400V) 入力される入力部62と、入力された交流電力 を整流して直流電力に変換する6個のダイオ ド63とを有し、直流電力ライン64a、64bを介し て直流電力を発振部7に出力する。


 また、電力供給部6には、直流電力ライン64a 、64b間に設けたスイッチングトランジスタ65 、第1のCPU回路61に通信自在に接続され、ス ッチングトランジスタ65の作動を制御して 振部7への出力電圧または出力電流を制御す 第1のドライバー回路66a及び第1のPMW制御回 66bとが設けられ、その出力電圧または出力 流により一対のターゲット41a、41b間の投入 力が決定される。この場合、電流検出セン 及び電圧検出トランスを有し、直流電力ラ ン64a、64b間の電流、電圧を検出する検出回 67a及びAD変換回路67bが設けられ、検出回路67a 及びAD変換回路67bを介してCPU回路61に入力さ るようになっている。


 他方、発振部7には、第1のCPU回路61に通信自 在に接続された第2のCPU回路71と、直流電力ラ イン64a、64b間に設けた発振用スイッチ回路72 構成する4個の第1乃至第4のスイッチングト ンジスタ72a、72b、72c、72dと、第2のCPU回路71 通信自在に接続され、各スイッチングトラ ジスタ72a、72b、72c、72dの作動を制御する第2 のドライバー回路73a及び第2のPMW制御回路73b が設けられている。


 そして、第2のドライバー回路73a及び第2のPM W制御回路73bによって、例えば第1及び第4のス イッチングトランジスタ72a、72dと、第2及び 3のスイッチングトランジスタ72b、72cとのオ 、オフのタイミングが反転するように各ス ッチングトランジスタ72a、72b、72c、72dの作 を制御すると、発振用スイッチ回路72から 交流電力ライン74a、74bを介して正弦波の交 電力が出力できる。発振電圧、発振電流を 出する検出回路75a及びAD変換回路75bが設けら れ、検出回路75a及びAD変換回路75bを介して第2 のCPU回路71に入力されるようになっている。


 交流電力ライン74a、74bは、直列もしくは並 またはこれらを組合わせた共振用LC回路を て公知の構造を有する出力トランス76に接続 され、出力トランス76からの出力ケーブルK1 K2が一対のターゲット41a、41bにそれぞれ接続 されている。この場合、電流検出センサ及び 電圧検出トランスを有し、一対のターゲット 41a、41bへの出力電圧、出力電流を検出する検 出回路77a及びAD変換回路77bが設けられ、検出 路77a及びAD変換回路77bを介して第2のCPU回路7 1に入力されるようになっている。これによ 、スパッタリング中、交流電源E1乃至E4を介 て一定の周波数で交互に極性をかえて一対 ターゲット41a、41bに、任意に設定した一定 電力が投入できる。


 なお、各交流電源E1乃至E4の第1のCP回路61は 相互に通信自在に接続されており、いずれ 1個のCPU回路61からの出力信号で、各交流電 E1乃至E4が同期して運転される。


 処理基板S表面に所定の薄膜を形成する場合 には、基板搬送手段2によって処理基板Sを各 ーゲット41a乃至41hと対向した位置に搬送し スパッタ室12が所定の真空圧に到達した後 ガス導入手段3を介して所定のスパッタガス( 及び反応性ガス)を導入する。次いで、交流 源E1乃至E4を作動させて、各一対のターゲッ 41a乃至41hに交流電圧を印加し、各ターゲッ 41a乃至41hをアノード電極、カソード電極に 互に切替え、アノード電極及びカソード電 間にグロー放電を生じさせてプラズマ雰囲 を形成する。これにより、プラズマ雰囲気 のイオンがカソード電極となった一方のタ ゲット41a乃至41hに向けて加速されて衝撃し スパッタ粒子が飛散されることで、処理基 S表面に薄膜が形成される。


 ところで、上記のようにスパッタ装置1を構 成すると、ターゲット41a乃至41h表面に滞留し たチャージアップ電荷は、反対の位相電圧が 印加されたときに打ち消され、ターゲット41a 乃至41hのチャージアップに起因した異常放電 の発生は防止できる。他方で、フローティン グ状態の処理基板S表面もまたチャージアッ することから、特に、FPD製造工程において 極を構成する金属膜や絶縁膜が形成された 理基板S表面にITOやIZOなどの透明導電膜を形 する場合、この絶縁膜にチャージアップ電 が滞留し易くなることから、処理基板Sのチ ャージアップに起因して異常放電が発生しな いようにする必要がある。


 本実施の形態では、スパッタ中、いずれか 1個の第1のCPU回路61からの出力信号により、 各交流電源E1乃至E4のPWM制御回路66bによって イッチングトランジスタ65を制御して、スパ ッタ開始から一定の周期で各ターゲット41a乃 至41hへの電力投入を同時に減少させることと した(図3参照)。ここで、同時の減少とは、全 ターゲット41a乃至41hへの投入電力が一定時間 減少されている状態があることをいい、投入 電力の減少開始時期や再度の設定電圧での電 力投入開始時期が、各交流電源E1乃至E4で互 に一致することが要求されるものではない( まり、投入電力の減少開始時期や再度の設 電圧での電力投入開始時期が各交流電源E1 至E4で不一致であってもよい)。


 これにより、スパッタ中、ターゲット41a乃 41h前方で電離した電子やスパッタリングに って生じた二次電子が供給されて処理基板S がチャージアップしても、定期的な全ターゲ ット41a乃至41hへの投入電力減少状態では、処 理基板Sに向かう電離電子や二次電子が減少 ることと、処理基板S表面のチャージアップ 荷が、例えばスパッタ粒子や電離したスパ タガスイオンによって中和されて消失する ととが相俟って、処理基板S表面でのチャー ジアップ電荷の滞留が著しく抑制される。そ の結果、処理基板Sのチャージアップに伴う 常放電の発生が防止され、良好な薄膜形成 可能になる。


 ここで、減少時の投入電力、投入電力を減 させている時間や周期(スパッタリング中に おける投入電力減少の回数)は、ターゲット や処理基板Sの種類に応じて適宜設定される 、ターゲット前方に発生させたプラズマを 旦消失させることがなく、他方で、処理基 表面へのチャージアップ電荷の滞留を効率 く抑制するために、投入電力の減少量を、 常電力投入時の5~50%の範囲とすることが好 しい。


 他方、投入電量を減少させている時間は、0 .5秒以上であって、好ましくは、2.0秒以下と ればよく、また、スパッタ中における投入 力の減少の周期は、1.5~4.0秒に設定すればよ い。この場合、前記通常電力投入時のスパッ タ時間に対する前記投入電力減少時のスパッ タ時間の比を2以下に設定することが望まし 。上記比が2を超えると、スパッタ時間が長 なり過ぎる虞がある。


 ここで、ターゲット41a乃至41hとして、イン ウム及び錫の酸化物を用い、電極を構成す 金属膜や絶縁膜が形成された処理基板S表面 に500Åの膜厚でITOの透明導電膜を形成する場 合を例に説明すれば、設定投入電力を20~30kW 減少時の投入電力を2.5~10kW、投入電量を減少 させている時間を、0.5~1.5秒、及び周期を1.5~3 .5秒に設定されば、ターゲットの寿命まで処 基板Sでのアーク放電の発生を抑制して、良 好な薄膜形成ができる。


 ところで、ターゲット41a乃至41hとして、イ ジウム及び錫の酸化物ターゲットまたはイ ジウム及び錫の合金ターゲットを用い、反 性ガスとしてH 2 OガスまたはH 2 Oガス及びO 2 ガスを含む混合ガスを用い、反応性スパッタ によりITO膜を形成する際、スパッタ室12に導 したH 2 Oガスが、局所的に消費されたのでは、処理 板表面に形成したITO膜に微結晶化した箇所 局所的に発生する。ITO膜に微結晶化した箇 が局所的に発生すると、導電性が低下する けでなく、後工程でITO膜をエッチングした きに単位時間当たりのエッチング速度が処 基板面内で不均一になる場合があり、これ は、生産性が悪い。


 この場合、各ターゲット41a乃至41hへの投入 力を間欠減少すれば、投入電力の減少時に スパッタ室12に導入したH 2 Oガスが処理基板S表面の全体に亘って供給さ 、その結果、透明導電膜が局所的に微結晶 することが防止され、より安定して非晶質 透明導電膜が得られると共に、後工程でITO をエッチングする場合でも単位時間当たり エッチング速度を処理基板面内で略均等に きる。他方、反応性ガスとしてO 2 ガスを含むガスを用い、IZO膜を形成する場合 にも、上記と同様の効果が得られる。


 尚、本実施の形態では、8枚のターゲットを 用い、隣り合うターゲット毎に交流電源を割 当てて、電力投入するものについて説明した が、これに限定されるものではなく、ターゲ ットの枚数や対をなすターゲットの組合せは 、薄膜形成プロセスに応じて適宜設定できる 。


 本実施例1では、図1に示すスパッタリング 置を用い、スパッタによって処理基板SにITO を形成した。この場合、ターゲット41a乃至4 1hとして、ITOを用い、処理基板Sとしてガラス 基板を用い、ターゲット及び処理基板の間の 距離を150mmに設定した。スパッタ条件として 真空チャンバ11内の圧力が0.7Paに保持される ようにマスフローコントローラを制御してAr 導入し、交流電源E1乃至E4からターゲットへ の投入電力を25kWに設定した。


 そして、処理基板Sをターゲットと対向した 位置に順次搬送し、各ガラス基板毎に500Åの 膜厚のITO膜を得ることとした(スパッタ時間 、約14秒)。投入電力を1秒毎に1秒間だけ投入 電力を設定電圧の0~100%の範囲で10%ずつ減少さ せ、ターゲットへの積算投入電力が30kWhに達 るまでスパッタした。


 上記実施例1では、減少時のターゲットへの 投入電力が設定投入電力の50%より高いとき(15 kW以上)、上記膜厚のITO膜を得るためのスパッ タ時間は、4秒だけ長くなるに過ぎなかった 、積算投入電力が増えてくると、処理基板 辺でのアーク放電の発生が多くなり、場合 よっては、アーク放電により良好な薄膜形 ができなかった。


 それに対して、減少時のターゲットへの投 電力が12.5kW(設定投入電力の50%の電力)のと 、上記膜厚のITO膜を得るためのスパッタ時 は、6秒だけ長くなるに過ぎず、積算投入電 が30kWhに到達するまで、処理基板周辺での ーク放電は殆ど発生せず、良好に薄膜形成 きた。他方で、減少時のターゲットへの投 電力が1.2kW(設定投入電力の5%未満の電力)の き、処理基板周辺でのアーク放電が殆ど発 しなかったが、スパッタ電源の制御が不安 になって、ITO膜の厚さ制御ができなかった


 本実施例2では、上記実施例1と同様、図1に すスパッタリング装置を用い、同じスパッ 条件で、上記実施例スパッタによって処理 板SにITO膜を形成した。但し、交流電源E1乃 E4からターゲットへの投入電力を25kWに設定 ると共に、一定の時間(0.1~4.0秒)毎に1秒間だ け投入電力を20%(5Kw)まで減少させ、各ターゲ トの積算投入電力が30kWhに達するまでスパ タした。


 上記実施例2では、上記時間が3.0秒以下のと き、処理基板周辺でのアーク放電が発生回数 が多くなり、場合によっては、アーク放電に より良好な薄膜形成ができなかった。それに 対して、上記時間が0.5秒のとき、上記膜厚の ITO膜を得るためのスパッタ時間は、16秒だけ くなったが、積算投入電力が30kWhに到達す まで、アーク放電が殆ど発生せず、良好に 膜形成できた。他方で、上記時間が0.4秒の き、上記膜厚のITO膜を得るためのスパッタ 間が、21秒長くなり、生産性を考慮すると、 上記時間が0.5秒(全体のスパッタ時間が30秒) り短くすることは望ましくない。


 本実施例3では、上記実施例1と同様、図1に すスパッタリング装置を用い、同じスパッ 条件で、上記実施例スパッタによって処理 板SにITO膜を形成した。但し、交流電源E1乃 E4からターゲットへの投入電力を25kWに設定 ると共に、1秒毎に、一定の時間(0.1~2.0秒)間 、投入電力を20%(5Kw)まで減少させ、各ターゲ トの積算投入電力が30kWhに達するまでスパ タした。


 上記実施例3は、上記時間が0.4秒以下のとき 、処理基板周辺でのアーク放電が発生回数が 多くなり、場合によっては、アーク放電によ り良好な薄膜形成ができなかった。それに対 して、上記時間が0.5秒のとき、上記膜厚のITO 膜を得るためのスパッタ時間は、3秒だけ長 なったが、積算投入電力が30kWhに到達するま で、アーク放電が殆ど発生せず、良好に薄膜 形成できた。他方で、上記時間が2秒のとき 上記膜厚のITO膜を得るためのスパッタ時間 、16秒長くなり、生産性を考慮すると、上記 時間が2秒(全体のスパッタ時間が30秒)を超え 長くすることは望ましくない。


本発明のスパッタリング装置を模式的 示す図。 図1に示すスパッタリング装置の交流電 源を説明する図。 交流電源からターゲットへの電力投入 制御を説明する図。

符号の説明


1 スパッタリング装置

12 スパッタ室

3 ガス導入手段

41a乃至41h ターゲット

E1乃至E4 交流電源

65 スイッチング素子

S 処理基板