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Title:
STAGE FOR SUBSTRATE TEMPERATURE CONTROL UNIT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/136228
Kind Code:
A1
Abstract:
A stage for substrate temperature control unit that realizes low cost and good response by preventing any thermal deformation of plate while using a non-ceramic material as a plate material. The stage for substrate temperature control unit is a stage for use to mount a substrate in a substrate temperature control unit capable of controlling the temperature of the substrate, characterized in that the stage includes a plate having a first surface opposed to the substrate and a second surface on opposite side of the first surface and a sheet heater bonded to the second surface of the plate, and that the first surface of the plate is provided with a surface treatment of first thickness while the second surface of the plate in a given area is either provided with a surface treatment of second thickness smaller than the first thickness or not provided with any surface treatment at all.

Inventors:
BANDOH KENICHI (JP)
SAIO KATSUO (JP)
KUBOTA KAZUHIKO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/056092
Publication Date:
November 13, 2008
Filing Date:
March 28, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KOMATSU MFG CO LTD (JP)
BANDOH KENICHI (JP)
SAIO KATSUO (JP)
KUBOTA KAZUHIKO (JP)
International Classes:
H01L21/027; H05B3/20; H05B3/68
Foreign References:
JP2006140367A2006-06-01
JP2006093495A2006-04-06
Attorney, Agent or Firm:
UTSUNOMIYA, Masaaki (8th Floor UK Building,1-32-14, Takadanobab, Shinjuku-ku Tokyo 75, JP)
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Claims:
 基板の温度を制御する基板温度制御装置において基板を載置するために用いられるステージであって、
 前記基板と対向する第1の面、及び、該第1の面と反対側の第2の面を有するプレートと、
 前記プレートの第2の面に接着された面状のヒータと、
を具備し、前記プレートの第1の面に、第1の厚さで表面処理が施され、前記プレートの第2の面の所定の領域に、前記第1の厚さよりも薄い第2の厚さで表面処理が施され、又は、表面処理が施されていないことを特徴とする基板温度制御装置用ステージ。
 前記プレートが、アルミニウム製であり、前記表面処理が、アルマイト処理である、請求項1記載の基板温度制御装置用ステージ。
 前記ヒータが、ポリイミドの第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜上にパターン形成されたステンレス薄膜の電熱線と、前記電熱線を被覆するポリイミドの第2の絶縁膜とを含む、請求項2記載の基板温度制御装置用ステージ。
 前記プレートの第2の面の所定の領域に表面処理が施されている場合に、前記第1の厚さと前記第2の厚さとの差が、15μm~30μmであり、前記プレートの第2の面の所定の領域に表面処理が施されていない場合に、前記第1の厚さが、15μm~30μmである、請求項2又は3記載の基板温度制御装置用ステージ。
 前記プレートの第2の面の所定の領域に表面処理が施されている場合に、前記第1の厚さと前記第2の厚さとの差が、前記プレートの厚さの0.25%~0.75%であり、前記プレートの第2の面の所定の領域に表面処理が施されていない場合に、前記第1の厚さが、前記プレートの厚さの0.25%~0.75%である、請求項2又は3記載の基板温度制御装置用ステージ。
Description:
基板温度制御装置用ステージ

 本発明は、半導体ウエハや液晶パネル等 基板を処理する際に基板の温度を制御する 板温度制御装置において、基板を載置する めに用いられるステージに関する。

 近年、半導体ウエハや液晶パネル等の基 の処理工程において、基板の温度を精密に 御することがますます重要になっている。 えば、半導体装置の製造工程においては、 エハにレジストを塗布した後に、レジスト 媒を除去するためにウエハを加熱し、その 、ウエハを冷却するというように、ウエハ 加熱と冷却とが頻繁に行われる。その際に 基板の温度を適切に制御するために、基板 度制御装置が用いられる。

 基板温度制御装置は、基板を載置するた に平らな上面を有するステージを含んでお 、このステージの内部又は下部に、基板を 熱又は冷却するための加熱デバイス又は冷 デバイスが配置されている。一般に、加熱 バイスとしては、電熱線、赤外線ランプ、 は、作動流体が用いられ、冷却デバイスと ては、ペルチェ素子や作動流体が用いられ 。

 関連する技術として、国際公開WO-A1-99/4177 8には、半導体ウエハや液晶パネル等の基板 処理工程において、基板を加熱したり冷却 たりして基板の温度を制御するために用い れる基板温度制御装置が開示されている。 の基板温度制御装置においては、半導体ウ ハを載せるステージが、熱伝導性の良い金 製の薄平板状の容器と、この容器の上面と 面とに貼り付けられた薄膜ヒータとから成 上下対称の構造を有している。この対称構 によれば、ステージの熱膨張による撓みを 止して、均熱性を高めることができる。

 また、日本国特許出願公開JP-A-9-134776には 、半導体や液晶パネルのベーキング処理、及 び、成膜工程におけるウエハ及び基板の焼成 に適用される加熱装置が開示されている。こ の加熱装置は、ベースプレートと、該ベース プレートの一方面上に設けられたプレート状 発熱体と、該プレート状発熱体の一方面上に 設けられたフェースプレートとを含み、該フ ェースプレートは、プレート状発熱体からの 熱伝導によってフェースプレートの表面に搭 載される被加熱物を加熱するものであって、 フェースプレートとプレート状発熱体との間 にフェースプレートよりも熱伝導率が大きい 熱伝導体を設けたことを特徴としている。具 体的には、フェースプレートが、アルミニウ ム材によって作られており、フェースプレー トの表面に、アルマイト加工が施されている 。熱伝導体は、銅又は銅合金で作られる。

 アルミニウム材は、セラミックよりも軟 かいが安価で熱伝導率も高いので、薄いア ミニウム材を用いてステージのフェースプ ートを作ることができれば、ローコストで 答性の良い基板温度制御装置を実現するこ ができる。しかしながら、ステージの熱変 を防止するためにステージを上下対称の構 にすると、構造が複雑になってしまう。

 そこで、上記の点に鑑み、本発明は、プ ートの材料としてセラミック以外の材料を いながら、プレートの熱変形を防止するこ により、ローコストで応答性の良い基板温 制御装置用ステージを提供することを目的 する。

 上記課題を解決するため、本発明の1つの 観点に係る基板温度制御装置用ステージは、 基板の温度を制御する基板温度制御装置にお いて基板を載置するために用いられるステー ジであって、基板と対向する第1の面、及び 該第1の面と反対側の第2の面を有するプレー トと、プレートの第2の面に接着された面状 ヒータとを具備し、プレートの第1の面に、 1の厚さで表面処理が施され、プレートの第 2の面の所定の領域に、第1の厚さよりも薄い 2の厚さで表面処理が施され、又は、表面処 理が施されていないことを特徴とする。

 本発明の1つの観点によれば、プレートの 第1の面に、第1の厚さで表面処理が施され、 レートの第2の面の所定の領域に、第1の厚 よりも薄い第2の厚さで表面処理が施され、 は、表面処理が施されていないことにより プレートの熱変形を防止して、ローコスト 応答性の良い基板温度制御装置用ステージ 提供することができる。

本発明の一実施形態に係る基板温度制 装置用ステージを示す平面図である。 図1に示す一点鎖線II-IIにおける断面図 ある。 本発明の一実施形態に係る基板温度制 装置用ステージのプレート及びヒータを概 的に示す断面図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る基 温度制御装置用ステージのプレート及びヒ タを概略的に示す断面図である。 プレートの温度変化による変形量の測 結果を示す図である。 250℃におけるプレートの変形量の解析 果を測定結果と比較して示す図である。 プレートの変形量の解析において使用 れた物性値を示す図である。

 以下、本発明を実施するための最良の形態 ついて、図面を参照しながら詳しく説明す 。なお、同一の構成要素には同一の参照番 を付して、説明を省略する。
 図1は、本発明の一実施形態に係る基板温度 制御装置用ステージを示す平面図であり、図 2は、図1に示す一点鎖線II-IIにおける断面図 ある。基板温度制御装置は、半導体ウエハ 液晶パネル等の基板の処理工程において基 の温度を制御する装置であり、基板を載置 るために用いられるステージ1を有している 以下においては、直径300mmの半導体ウエハ ステージ1上に載置される場合について説明 る。

 図1及び図2に示すように、基板温度制御 置のステージ1は、円盤形状のプレート10を んでおり、プレート10には、高さが100μm程度 の複数の突起11が設けられている。ウエハが テージ1上に載置される場合には、それらの 突起11がウエハを支えて、ウエハとプレート1 0との間に100μm程度のギャップを形成し、ウ ハがプレート10に接触することを防止してい る。これにより、プレート10に付着している 染物からウエハが保護される。プレート10 周辺部には、ウエハの位置がずれないよう するための複数のウエハガイド12が設けられ 、ステージ1上に載置されたウエハの位置を 定している。

 図2を参照すると、プレート10には、ウエ を加熱するための円形シート状(面状)のヒ タ20が取り付けられており、ヒータ20の配線 ためにターミナル・プレート30が設けられ いる。プレート10及びヒータ20は、プレート 定ネジ41によって、樹脂リング42及びプレー ト支柱43を介してベースプレート50に固定さ ている。樹脂リング42を用いることにより、 プレート10とベースプレート50との間で断熱 図られると共に、プレート10が樹脂リング42 を滑ることにより、ベースプレート50に対 てある程度移動可能となっている。ベース レート50の周囲には、外周カバー60が取り付 られている。ステージ1は、基板温度制御装 置のケース内に収納される。

 図3は、本発明の一実施形態に係る基板温度 制御装置用ステージのプレート及びヒータを 概略的に示す断面図である。
 プレート10は、薄いアルミニウム材(A5052)で 製されており、長い直径が340mmで短い直径 330mmの円錐台の形状を有している。熱変形を 防止するために、ヒータ20が接着される部分 除いてプレート10に表面処理(本実施形態に いては、アルマイト処理)を施すことにより 、アルマイト層10aが形成されている。本実施 形態においては、6mmの厚さを有するプレート 10に対して、15μm~30μm、望ましくは20μmの厚さ を有するアルマイト層10aが形成される。

 ヒータ20は、ポリイミドの絶縁膜21と、絶 縁膜21上にパターン形成されたステンレス鋼 (SUS304)の薄膜の電熱線22と、電熱線22を被覆 るポリイミドの絶縁膜23とによって構成さ る。ここで、絶縁膜21の厚さは50μmであり、 熱線22の厚さは20μmであり、絶縁膜23の厚さ 、薄い部分で25μmである。絶縁膜21及び23の リイミドの表面は、300℃以上に加熱される 他の部材に接着(熱融着)するように改質さ ており、プレート10と絶縁膜21と絶縁膜23と ホットプレスすることによって、これらが いに接着されている。

 アルミニウムは比較的柔らかく、ステン スやポリイミドよりも線膨張係数が大きい で、アルマイト層10aが無い場合には、ヒー 20によってプレート10が加熱されると、プレ ート10の図中上側が凸となるような変形が生 る。その変形量は、250℃において200μm程度 大きく、ウエハとプレート10との間のギャ プ(100μm程度)を超えてしまう。この問題に対 し、プレート10の上面に所定の厚さを有する ルマイト層10aを形成することによって、ア ミニウムの熱膨張が抑えられ、ポリイミド 絶縁膜21やステンレス薄膜の電熱線22の熱膨 張と拮抗するようになって、加熱によるプレ ート10の変形が低減される。また、プレート1 0と絶縁膜21と絶縁膜23とをホットプレスによ て熱融着させる工程において、線膨張係数 違いにより生じる製造時の熱変形も、上記 造によって低減することができる。

 図4は、本発明の一実施形態の変形例に係る 基板温度制御装置用ステージのプレート及び ヒータを概略的に示す断面図である。
 この例においては、プレート10の全面にア マイト処理を施すことによりアルマイト層10 a及び10bが形成されるが、プレート10の下面に 形成されるアルマイト層10bの厚さが、プレー ト10の上面に形成されるアルマイト層10aの厚 よりも小さくなっている。即ち、プレート1 0の上面のアルマイト層10aが、プレート10の下 面のアルマイト層10bよりも厚く形成される。 この例においても、プレート10の厚さは6mmで るが、プレート10の上面のアルマイト層10a 厚さを、プレート10の下面のアルマイト層10b の厚さよりも、15μm~30μm、望ましくは20μmだ 大きくすることにより、プレート10の上側の 膨張が抑えられる。

 次に、プレートの温度変化による変形量を 定及び解析により求めた結果について説明 る。
 図5は、プレートの温度変化による変形量の 測定結果を示す図である。図5において、横 (x軸)は、プレートの温度(℃)を表しており、 縦軸(y軸)は、プレート中心の相対位置変化(μ m)を表している。プレート中心の相対位置変 が正の値となる場合には、図3又は図4に示 プレート10の図中上側が凸となるように変形 が生じ、プレート中心の相対位置変化が負の 値となる場合には、プレート10の図中上側が となるように変形が生じることになる。

 図5に示す直線Aは、図3に示すプレート10 上面にアルマイト層10aが形成されていない 合(アルマイト層の厚さ0μm)における測定結 を線形近似したものである。なお、図4に示 プレート10の上面に形成されるアルマイト 10aの厚さと下面に形成されるアルマイト層10 bの厚さとが等しい場合にも、これに近い結 となる。

 また、直線Bは、図3に示すプレート10の上 面に厚さ15μmのアルマイト層10aが形成されて る場合における測定結果を線形近似したも である。なお、図4に示すプレート10の上面 形成されるアルマイト層10aが下面に形成さ るアルマイト層10bよりも15μm厚い場合にも これに近い結果となる。

 さらに、直線Cは、図3に示すプレート10の 上面に厚さ30μmのアルマイト層10aが形成され いる場合における測定結果を線形近似した のである。なお、図4に示すプレート10の上 に形成されるアルマイト層10aが下面に形成 れるアルマイト層10bよりも30μm厚い場合に 、これに近い結果となる。

 図6は、250℃におけるプレートの変形量の 解析結果を測定結果と比較して示す図である 。図6において、横軸(x軸)は、図3に示すプレ ト10の上面に形成されるアルマイト層10aの さ(μm)を表しており、縦軸(y軸)は、プレート 中心の相対位置変化(μm)を表している。ここ 、黒い三角のポイントは、シミュレーショ による値を表しており、黒い丸のポイント 、実測による値を表している。

 図7は、プレートの変形量の解析において 使用された物性値を示す図である。温度変化 によるプレートの変形量は、プレート及びヒ ータを構成する各材料の線膨張係数、ヤング 率、(ポアソン比)、及び、厚さに基づいて算 することができる。解析条件としては、温 23℃において変形がないものとし、温度変 による変形を2次元軸対象として定常状態に いて求めた。また、電熱線となるステンレ 薄膜は、厚さ20μmで一様に形成されている のとした。

 図5及び図6から分るように、図3に示すプ ート10の上面に形成されるアルマイト層10a 厚さが15μm~30μmである場合に、プレート10の 形量が特に小さくなる。その場合に、プレ ト10の厚さは6mmであるから、アルマイト層10 aの厚さはプレート10の厚さの0.25%~0.5%に相当 る。

 また、プレート10の厚さを4mmとしてシミ レーションを行ったところ、同様に、アル イト層10aの厚さが15μm~30μmである場合に、プ レート10の変形量が特に小さくなることが分 た。その場合に、アルマイト層10aの厚さは レート10の厚さの0.375%~0.75%に相当する。従 て、これらのことから、アルマイト層10aの さをプレート10の厚さの0.25%~0.75%とすれば、 レート10の変形量が小さくなるという効果 得られる。特に、アルマイト層10aの厚さが20 μm付近である場合に、プレート10の変形量が ロに近付くので、アルマイト層10aの厚さを レート10の厚さの0.33%~0.5%とすることが望ま い。

 同様に、図4に示すプレート10の上面に形 されるアルマイト10aをプレート10の下面に 成されるアルマイト10bよりも15μm~30μm厚くす る場合に、プレート10の変形量が特に小さく る。プレート10の厚さが6mmである場合には アルマイト層の厚さの差がプレート10の厚さ の0.25%~0.5%に相当し、プレート10の厚さが4mmで ある場合には、アルマイト層の厚さの差がプ レート10の厚さの0.375%~0.75%に相当する。従っ 、これらのことから、アルマイト層の厚さ 差をプレート10の厚さの0.25%~0.75%とすれば、 プレート10の変形量が小さくなるという効果 得られる。特に、アルマイト層の厚さの差 20μm付近である場合に、プレート10の変形量 がゼロに近付くので、アルマイト層の厚さの 差をプレート10の厚さの0.33%~0.5%とすることが 望ましい。

 以上の実施形態においては、母材がアルミ ウムのプレートに、表面処理としてアルマ ト処理を施すことによりアルマイト層を形 する場合について説明したが、本発明はこ に限らない。例えば、母材としてシリコン( Si)を用いて、表面処理として酸化処理を施す ことによりシリコン酸化膜(SiO 2 )を形成しても良いし、表面処理として窒化 理を施すことによりシリコン窒化膜(SiN)を形 成しても良い。母材の片面又は両面にこれら の膜を形成する場合に、膜の厚さを調整する ことによって、プレートの熱変形を低減する ことができる。あるいは、母材の片面を所定 の厚さでショットブラストしても良いし、母 材の両面をショットブラストする場合に処理 厚さを面毎に変更しても良い。また、母材の 片面に所定の厚さで金メッキ等のメッキを施 しても良いし、母材の両面にメッキを施す場 合にメッキ厚を面毎に変更しても良い。

 本発明は、半導体ウエハや液晶パネル等 基板を処理する際に基板の温度を制御する 板温度制御装置において利用することが可 である。