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Title:
STEAM TURBINE TYPE POWER GENERATING APPARATUS AND METHOD OF OPERATING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/090628
Kind Code:
A1
Abstract:
A steam turbine type power generating apparatus comprises first and second radial steam turbines (1, 2) driven by the steam from a steam generating source (10), a permanent magnet generator (3) coaxially connected to the first and second radial steam turbines (1, 2) and driven by the first and second radial steam turbines to generate an electric power, and an inverter (4) for controlling the frequency of the power generated by the permanent magnet generator (3) and the numbers of rotation of the permanent magnet generator (3). Consequently, the lowering of the power generation efficiency, that may occur when the pressure and temperature of the excess steam supplied to the steam turbines vary, can be suppressed.

Inventors:
YAGI MANABU (JP)
NAKANO SUSUMU (JP)
ICHINOSE MASAYA (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/051299
Publication Date:
July 31, 2008
Filing Date:
January 26, 2007
Export Citation:
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Assignee:
HITACHI LTD (JP)
YAGI MANABU (JP)
NAKANO SUSUMU (JP)
ICHINOSE MASAYA (JP)
International Classes:
F01D17/24; F01D15/10; F01D17/00
Foreign References:
JP2007006684A2007-01-11
JP2003244996A2003-08-29
JPH09112207A1997-04-28
JPS5575502A1980-06-06
JPH10299574A1998-11-10
JP2004036523A2004-02-05
JPH08218816A1996-08-27
JP2002247759A2002-08-30
JP2003018897A2003-01-17
Attorney, Agent or Firm:
KASUGA, Yuzuru (4-1 Nihonbashi-honcho 3-chom, Chuo-ku Tokyo 23, JP)
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Claims:
 蒸気発生源からの蒸気により駆動されるラジアル蒸気タービンと、
 このラジアル蒸気タービンと同軸上に連結され、前記ラジアル蒸気タービンにより駆動されることで発電する永久磁石式発電機と、
 この永久磁石式発電機で発電された電力の周波数及び前記永久磁石式発電機の回転数を制御するインバータと
を備えたことを特徴とする蒸気タービン発電設備。
 請求項1の蒸気タービン発電設備において、
 前記ラジアル蒸気タービンが前記永久磁石式発電機の一方に連結された第1のラジアル蒸気タービンと前記永久磁石式発電機の他方に連結された第2のラジアル蒸気タービンからなり、
 前記蒸気発生源からの蒸気を分流させ前記第1及び第2のラジアル蒸気タービンにそれぞれ供給する分岐配管をさらに備えたことを特徴とする蒸気タービン発電設備。
 請求項2の蒸気タービン発電設備において、
 前記分岐配管を流れる蒸気の圧力を検出する圧力検出手段と、
 前記分岐配管を流れる蒸気の温度を検出する温度検出手段と、
 前記圧力検出手段及び前記温度検出手段からの検出信号を基に前記第1及び第2のラジアル蒸気タービンの運転回転数を演算する回転数演算器と、
 この回転数演算器の演算結果を前記インバータに指令する出力器と
を備えたことを特徴とする蒸気タービン発電設備。
 請求項3の蒸気タービン発電設備において、
 前記分岐配管に設けられ前記第1及び第2のラジアル蒸気タービンへの蒸気の分配割合を調整する流量調整弁と、
 第1及び第2のラジアル蒸気タービンのそれぞれのタービン羽根車の径と分配される蒸気流量を基に前記第1及び第2のラジアル蒸気タービンの回転トルクを比較し、前記第1及び第2のラジアル蒸気タービンの回転トルクの偏差が設定範囲に収まるように前記流量調整弁の開度を制御するトルク比較器と
を備えた
ことを特徴とする蒸気タービン発電設備。
 請求項1の蒸気タービン発電設備において、
 前記ラジアル蒸気タービンが前記永久磁石式発電機の一方に連結された高圧タービンと前記永久磁石式発電機の他方に連結された低圧タービンからなり、
 前記蒸気発生源からの蒸気を前記高圧タービンに供給する高圧蒸気供給配管と、前記高圧タービンの排気を前記低圧タービンに供給する低圧蒸気供給配管とをさらに備えたことを特徴とする蒸気タービン発電設備。
 請求項1の蒸気タービン発電設備において、前記回転数演算器は、事前に求められた前記永久磁石式発電機の回転数と発電出力の関係の下、前記永久磁石式発電機の発電出力の計測値を基に、発電出力が極大となる回転数に近付くように前記永久磁石式発電機の回転数を制御することを特徴とする蒸気タービン発電設備。
 請求項2の蒸気タービン発電設備である並列蒸気タービンシステムと、
 請求項5の蒸気タービン発電設備である直列蒸気タービンシステムと、
 前記並列蒸気タービンシステム又は前記直列蒸気タービンシステムに前記蒸気発生源からの蒸気の供給先が切り換え可能に構成された蒸気供給系統と、
 この蒸気供給系統を流れる蒸気の流量を検出する流量検出手段と、
 前記蒸気供給系統を流れる蒸気の圧力を検出する圧力検出手段と、
 前記流量検出手段及び前記圧力検出手段からの検出信号を基に前記蒸気供給系統を流れる蒸気の状態量を演算し、演算した蒸気の状態量を基に前記蒸気発生源からの蒸気の供給先を選択する蒸気状態量比較器と、
 この蒸気状態量比較器による選択結果に従って前記蒸気供給系統に指令信号を出力し前記蒸気発生源からの蒸気の供給先を確定する出力器と
を備えたことを特徴とする蒸気タービン発電設備。
 請求項7の蒸気タービン発電設備において、前記並列蒸気タービンシステム及び直列蒸気タービンシステムに代えて、並列蒸気タービンシステム又は直列蒸気タービンシステムとして運転切換可能な直列/並列蒸気タービンシステムを備えたことを特徴とする蒸気タービン発電設備。
 請求項1の蒸気タービン発電設備において、前記蒸気発生源からの蒸気としてガスエンジン又は排熱ボイラから排出される余剰蒸気を利用したことを特徴とする蒸気タービン発電設備。
 蒸気発生源からの蒸気の圧力及び温度を基に、永久磁石式発電機の一方に連結された第1のラジアル蒸気タービンと前記永久磁石式発電機の他方に連結された第2のラジアル蒸気タービンの運転回転数を演算し、前記永久磁石式発電機の回転数を制御することを特徴とする蒸気タービン発電設備の運転方法。
 請求項10の蒸気タービン発電設備の運転方法において、前記第1及び第2のラジアル蒸気タービンのそれぞれのタービン羽根車の径と分配される蒸気流量を基に前記第1及び第2のラジアル蒸気タービンの回転トルクを比較し、前記第1及び第2のラジアル蒸気タービンの回転トルクの偏差が設定範囲に収まるように前記第1及び第2のラジアル蒸気タービンへの蒸気分配量を制御することを特徴とする蒸気タービン発電設備の運転方法。
 請求項10の蒸気タービン発電設備の運転方法において、事前に求められた前記永久磁石式発電機の回転数と発電出力の関係の下、前記永久磁石式発電機の発電出力の計測値を基に、発電出力が極大となる回転数に近付くように前記第1及び第2のラジアル蒸気タービン及び前記永久磁石式発電機の回転数を制御することを特徴とする蒸気タービン発電設備の運転方法。
 請求項10の蒸気タービン発電設備の運転方法において、前記第1及び第2のラジアル蒸気タービンに前記蒸気発生源からの蒸気を分配するか、前記第1のラジアル蒸気タービンに前記蒸気発生源からの蒸気を供給し前記第1のラジアル蒸気タービンの排気を前記第2のラジアル蒸気タービンに供給するかを、前記蒸気発生源からの蒸気の流量及び圧力を基に切り換えることを特徴とする蒸気タービン発電設備の運転方法。
Description:
蒸気タービン発電設備及びその 転方法

 本発明は蒸気タービン発電設備及びその 転方法に関する。

 近年、エネルギー有効利用の観点から低 ・低圧の余剰蒸気の利用を促進する一手段 してラジアル式の蒸気タービンで発電機を 動する蒸気タービン発電設備の有効性が認 られている。このような蒸気タービン発電 備の一例として、発電機に減速ギヤを介し ラジアル蒸気タービンを接続し、小型貫流 イラから発生した余剰の飽和蒸気を過熱器 より昇温してラジアル蒸気タービンに供給 るシステムがある(非特許文献1等参照)。

小林利行(外3名),「100kWラジアル蒸気ター ビン発電システム」,日本機械学会〔NO.06-8〕 11回動力・エネルギー技術シンポジウム講 論文集,2006年6月29日,p241-242

 しかしながら、上記従来技術においては 発電機に対して減速ギヤを介して蒸気ター ンを接続しているため、蒸気タービンに供 される余剰蒸気の圧力や温度の変動に伴っ 定格運転時の発電効率も変動してしまう。 た、定格発電出力以下で運転する場合には 蒸気タービンに供給される余剰蒸気の圧力 温度を減少させて蒸気タービンの設計点か 外れた条件で運転しなければならず、発電 率の面でも課題が残っている。

 そこで本発明は、蒸気タービンに供給さ る余剰蒸気の圧力や温度の変動時の発電効 の低下を抑制することができる蒸気タービ 発電設備及びその運転方法を提供すること 目的とする。

 上記目的を達成するために、本発明は、 気発生源からの蒸気により駆動されるラジ ル蒸気タービンと同軸上に永久磁石式発電 を連結し、この永久磁石式発電機で発電さ た電力の周波数と永久磁石式発電機の回転 を制御するインバータを備える。

 本発明によれば、蒸気タービンに供給さ る余剰蒸気の圧力や温度の変動時の発電効 の低下を抑制することができる。

本発明の第1の実施の形態に係る蒸気タ ービン発電設備の全体構成を表す概略図であ る。 本発明の第2の実施の形態に係る蒸気タ ービン発電設備の全体構成を表す概略図であ る。 本発明の第3の実施の形態に係る蒸気タ ービン発電設備の全体構成を表す概略図であ る。 発電機の回転数と発電出力の関係を表 特性図である。 本発明の第4の実施の形態に係る蒸気タ ービン発電設備の全体構成を表す概略図であ る。 本発明の第5の実施の形態に係る蒸気タ ービン発電設備の全体構成を表す概略図であ る。 本発明の第5の実施の形態に係る蒸気タ ービン発電設備に備えられた直列/並列蒸気 ービンシステムの全体構成を表す概略図で る。

符号の説明

 1      第1ラジアル蒸気タービン
 2      第2ラジアル蒸気タービン
 3      永久磁石式発電機
 4      インバータ
 10     蒸気発生源
 11,12  蒸気供給系統
 22     流量調整弁
 32,33  分岐配管
 37     高圧蒸気供給配管
 38     低圧蒸気供給配管
 41     蒸気状態量演算器
 42     回転数演算器
 43     出力器
 44     トルク比較器
 45     出力器
 46     蒸気状態量比較器
 47     出力器
 50     熱需要先
 51,51A 蒸気タービン発電設備
 52     蒸気タービン発電設備
 53     直列/並列蒸気タービンシステム
 54     並列蒸気タービンシステム
 55     直列蒸気タービンシステム
 61     流量検出手段
 62     圧力検出手段
 63     温度検出手段
 65     圧力検出手段
 66     温度検出手段
 67     圧力検出手段
 68     温度検出手段

 以下に図面を用いて本発明の実施の形態 説明する。

 図1は本発明の第1の実施の形態に係る蒸 タービン発電設備の全体構成を表す概略図 ある。

 図1に示した蒸気タービン発電設備51は、 久磁石式発電機3の両端にラジアル式の蒸気 タービン1,2を配置し、例えばガスエンジンや 排熱ボイラ等といった蒸気発生源10から供給 れる余剰蒸気をラジアル蒸気タービン1,2に 配する並列蒸気タービンシステムである。 気タービン発電設備51の主な特徴は、蒸気 生源10からの圧力や温度の変動に対応して常 に蒸気タービン1,2の運転条件が適正化される ように、蒸気タービン1,2及び永久磁石式発電 機3からなる回転体の回転数をインバータ4に り可変制御することである。

 まず、この蒸気タービン発電設備51の構 について説明する。

 図1に示したように、本実施の形態の蒸気 タービン発電設備51は、蒸気発生源10からの 気により駆動される第1及び第2ラジアル蒸気 タービン1,2、第1及び第2ラジアル蒸気タービ 1,2により駆動されることで発電する永久磁 式発電機3、及び永久磁石式発電機3で発電 れた電力の周波数と第1及び第2ラジアル蒸気 タービン1,2及び永久磁石式発電機3の回転数 制御するインバータ4を備えている。

 永久磁石式発電機3は両端が軸受8で支持 れており、第1及び第2ラジアル蒸気タービン 1,2と同軸上に連結されている。本実施の形態 の場合、第1ラジアル蒸気タービン1が永久磁 式発電機3の一方(図1中の左側)に、第2ラジ ル蒸気タービン2が永久磁石式発電機3の他方 (図1中の右側)にそれぞれ連結されている。第 1ラジアル蒸気タービン1と第2ラジアル蒸気タ ービン2は、ともに永久磁石式発電機3に近い をタービン入口とし、永久磁石式発電機3か ら遠い側をタービン出口としている。これら 第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2はタービ 羽根車の外径等の主要寸法が異なっていて 良いし同じであっても構わない。なお、軸 8の潤滑剤に関しては、油、水、空気等のい ずれを用いても良いが、特に水を潤滑剤とし て用いた場合、プロセス蒸気等の衛生面に配 慮する必要がある場合にも適用可能である上 、比較的低摩擦損失で回転体の重量化に対応 することができる。

 第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2は蒸 供給系統11を介して蒸気発生源10と接続され いる。蒸気供給系統11は、蒸気発生源10から の蒸気を蒸気タービン発電設備51に供給する 蒸気配管31、主蒸気配管31を分岐させて形成 した分岐配管32,33、主蒸気配管31から分岐さ た蒸気供給配管35及び放出配管36からなる配 系と、蒸気供給配管35、放出配管36、分岐配 管32にそれぞれ設けた切換弁20、放出弁21、流 量調節弁22等の弁装置とからなる。

 主蒸気配管31を流通する蒸気は分流して 岐配管32,33に流入し、それぞれ分岐配管32,33 通って第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2 入口に供給される。第1及び第2ラジアル蒸気 タービン1,2への蒸気分配割合は流量調節弁22 開度により定まる。こうして供給された蒸 により第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2 得られた回転トルクにより、永久磁石式発 機3が駆動される。第1及び第2ラジアル蒸気 ービン1,2からの排気は大気放出されるよう しても良いが、例えば蒸気発生源10等、距離 的に排気が供給可能な位置関係にある設備で 復水器が用いられていれば、その復水器等に 導くようにしても良い。

 また、主蒸気配管31を流れる余剰蒸気の 量G0が第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2を 動するのに不十分な場合は、切換弁20を開 て熱を利用する施設である需要先50に余剰蒸 気を供給し、需要先50での用途(例えば食品加 熱や工場蒸気等)に用いられるようにしても い。

 また、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1, 2で許容できる流量以上に蒸気発生源10からの 余剰蒸気が導入される場合、許容値を超える 分に関しては放出弁21を開いて放出配管36に 入させ、復水器へ導いたり場合によっては 気放出したりする。なお、この放出弁21は、 第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2側で何ら のトラブルが発生したとき等の万一の場合 備え、全開時には主蒸気配管31を通る余剰 気の全流量を放出配管36に受け入れられる能 力を有するものを用いることが望ましい。

 また、主蒸気配管31には主蒸気配管31を流 れる蒸気の流量G0,圧力P0,温度T0をそれぞれ検 する流量検出手段61,圧力検出手段62,温度検 手段63が設けられている。分岐配管32には第 1ラジアル蒸気タービン1に供給される蒸気の 量G1,圧力P1,温度T1をそれぞれ検出する流量 出手段64,圧力検出手段65,温度検出手段66が設 けられている。分岐配管33には第2ラジアル蒸 気タービン2に供給される蒸気の圧力P2,温度T2 をそれぞれ検出する圧力検出手段67,温度検出 手段68が設けられている。

 インバータ4は、永久磁石式発電機3で発 された電力の周波数を電力の需要先である 統5で利用される周波数と一致するように、 えば50[Hz]又は60[Hz]に変換する。勿論、永久 石式発電機3で得られた電力の供給先は系統 5に限定されず、変圧器を備える等して電圧 100[V]に変換し電気機器の電源として供給す ようにしても良い。

 また、蒸気タービン発電設備51は、圧力 出手段65,67及び温度検出手段66,68からの検出 号を基に第1及び第2のラジアル蒸気タービ 1,2に供給されるそれぞれの蒸気の圧力及び 度を演算する蒸気状態量演算器41、蒸気状態 量演算器41で演算された第1及び第2のラジア 蒸気タービン1,2に供給されるそれぞれの蒸 の圧力及び温度を基に第1及び第2のラジアル 蒸気タービン1,2のそれぞれの運転回転数を演 算する回転数演算器42、回転数演算器42の演 結果をインバータ4に指令する出力器43を備 ている。

 回転数演算器42が演算する運転回転数は 次に示す式(1)で求められるU/C0がタービンの 適状態である0.65~0.75に相当する回転数であ 。

 ここで、U:タービン羽根車外径における 速[m/s]、Cp:タービン入口における余剰蒸気の 定圧比熱[J/kg・K]、T:タービン入口における余 剰蒸気の温度[K]、Ps:タービン出口における静 圧[Pa]、P:タービン入口における余剰蒸気の全 圧[Pa]、κ:タービン入口における余剰蒸気の 熱比[-]である。

 第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2のそ ぞれに対してタービンの最適状態であるU/C0= 0.65~0.75に相当する回転数が同一である場合、 回転数演算器42は、第1及び第2のラジアル蒸 タービン1,2に共通の運転回転数を回転数指 値としてインバータ4に出力する。一方、算 された運転回転数が異なる場合、第1及び第 2ラジアル蒸気タービン1,2の各回転数の平均 を運転回転数としてインバータ4に出力する 回転数演算器42に運転回転数を演算させる あたっては、蒸気の圧力及び温度に対する 圧比熱や比熱比等の物性値特性及び第1及び 2ラジアル蒸気タービン1,2のそれぞれの圧力 比を予めバックデータとして回転数演算器42 記憶させておくことが好ましい。

 蒸気発生源10からの蒸気の圧力や温度は 間変化し易いが、圧力検出手段65,67及び温度 検出手段66,68からの検出信号は随時又は設定 時間間隔で蒸気状態量演算器41に出力され 蒸気状態量演算器41では随時又は設定の時間 間隔で第1及び第2のラジアル蒸気タービン1,2 それぞれ供給される蒸気の圧力及び温度が 算される。この演算結果は、回転数演算器4 2に随時又は設定の時間間隔で出力され、回 数演算器42では随時又は設定の時間間隔で第 1及び第2のラジアル蒸気タービン1,2のそれぞ の運転回転数が演算され、その結果が出力 43を介してインバータ4に出力される。これ より、蒸気発生源10からの蒸気の状態量変 に追従し、常時最適な運転回転数に近付く うに永久磁石式発電機3が回転数制御される うに構成されている。

 また、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1, 2は同一回転軸上に連結されているので、両 ービンに作用する回転トルクの偏差は回転 へのねじり力として作用することになる。 たがって、第1及び第2ラジアル蒸気タービン 1,2の回転トルクの偏差を回転軸のねじり剛性 が許容する範囲に収まるように調整する必要 がある。

 そこで、蒸気タービン発電設備51は、流 調整弁22の開度を制御するトルク比較器44を えている。トルク比較器44は、第1及び第2ラ ジアル蒸気タービン1,2のそれぞれのタービン 羽根車の径と分配される蒸気流量を基に、第 1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2の回転トル を演算する。第1及び第2ラジアル蒸気ター ン1,2に作用する回転トルクは、それぞれの ービン羽根車の半径と羽根車の外径に吹き けられる流速及び質量流量の積で求められ 。これらの値うち、タービン羽根車の外径 吹き付けられる流速及び質量流量は流量調 弁22の開度で調整可能であり、トルク比較器 44では、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2 作用する回転トルクを随時又は設定の時間 隔で演算し、その偏差に応じて流量調節弁22 の開度をフィードバック制御することにより 、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2に作用 る回転トルクの偏差が事前に設定された許 範囲に収まるように働きかける。トルク比 器44からの流量指令は、出力器45を介して流 量調節弁22に出力され、これにより流量調節 22の開度が制御されて第1及び第2ラジアル蒸 気タービン1,2のトルク偏差が軽減される。

 次に上記構成の蒸気タービン発電設備51 動作及び作用を順次説明する。

 この実施の形態の蒸気タービン発電設備 起動する際には、まず放出弁21を全開にし 第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2にガスエ ンジンや排熱ボイラ等の蒸気発生源10からの 剰蒸気が供給されない状態としておき、そ 状態から放出弁21を徐々に閉じていく。こ により、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2 のそれぞれに作用する回転トルクが不連続と ならないように第1及び第2ラジアル蒸気ター ン1,2へ供給する余剰蒸気の流量を増加させ いき、定格発電運転に到達する。

 放出弁21を閉じていくことにより、主蒸 配管31を流れる蒸気(流量G0,圧力P0,温度T0)は 流して分岐配管21,22に流入し、分岐配管32を れる第1余剰蒸気(流量G1,圧力P1,温度T1)とし 第1ラジアル蒸気タービン1に、分岐配管33を れる第2余剰蒸気(流量G0-G1,圧力P2,温度T2)と て第2ラジアル蒸気タービン2にそれぞれ供給 される。主蒸気配管31を流れる蒸気流量が第1 及び第2ラジアル蒸気タービン1,2で受け入れ 容量を超える場合、その超過流量分につい は放出弁21を介し放出配管36から抜き取られ 。

 第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2はそ ぞれ分岐配管32,33から供給される蒸気により 回転トルクを得て、第1及び第2ラジアル蒸気 ービン1,2の回転トルクにより永久磁石式発 機3を駆動する。永久磁石式発電機3が発電 た電力は、インバータ4により周波数制御さ た上で電力需要先である系統5に供給される 。

 また、定格発電運転に到達するのと同時 又はそれに前後して、流量調節弁22の制御 ーケンスを実行し第1及び第2ラジアル蒸気タ ービン1,2の回転トルクの偏差が回転軸のねじ り剛性の許容範囲を超えないように第1及び 2ラジアル蒸気タービン1,2への蒸気分配量を 整する。

 発電出力を定格まで徐々に増加させてい 際には、各負荷条件に対応した回転数制御 条件として、タービン羽根車入口における 度三角形のうち、特に羽根車へのガス流入 度と羽根角度の差である入射角が-20度~-40度 であることを回転数演算器42で確認しながら 転することが望ましい。

 本実施の形態によれば、蒸気発生源10か の余剰蒸気の圧力や温度が変動した場合、 れが圧力検出手段65,67及び温度検出手段66,68 より検出され、それらの検出結果に応じて 1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2の運転回 数が指令され、インバータ4により永久磁石 発電機3の回転数が制御される。これにより 、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2に供給 れる余剰蒸気の圧力や温度の変動時の発電 率の低下を抑制することができ、定格運転 の発電効率の変動を抑制することもできる また、定格発電出力以下で運転するために 1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2に供給さ る余剰蒸気の圧力や温度を減少させた場合 も、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2の設 計点に収まった条件で運転することができる 。

 また、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1, 2は同一回転軸上に連結されているので、両 ービンに作用する回転トルクの偏差は回転 へのねじり力として作用することになる。 れに対しても、本実施の形態によれば、ト ク比較器44によって両タービン1,2に作用する 回転トルクの偏差が小さくなる方向に流量調 節弁22の開度をフィードバック制御すること より、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2 び永久磁石式発電機3からなる回転体の回転 に作用するねじり力を抑えることができる

 また、本実施の形態の蒸気タービン発電 備51において、第1及び第2ラジアル蒸気ター ビン1,2の外径等の寸法並びにタービン入口の 圧力及び温度が実質的に同一である場合、第 1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2のそれぞれ タービン羽根車に作用するスラスト力は実 的に相殺される。また、第1及び第2ラジア 蒸気タービン1,2の外径等の寸法が異なって ても、流量調節弁22の開度調整によりタービ ン入口の圧力を調節し、第1及び第2ラジアル 気タービン1,2のそれぞれのタービン羽根車 作用するスラスト力が実質的に相殺される うにすることも可能である。

 なお、本実施の形態の蒸気タービン発電 備51は、蒸気発生源10からの余剰蒸気を分配 して第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2にそ ぞれ供給する並列蒸気タービンシステムで り、主蒸気配管31を流れる蒸気の圧力P0が比 較的小さく流量G0が多い場合、また第1及び第 2ラジアル蒸気タービン1,2からの排気の熱需 先が別途ある場合の運転に好適である。

 図2は本発明の第2の実施の形態に係る蒸 タービン発電設備の全体構成を表す概略図 ある。本図において既出図面と同様の部分 は同符号を付して説明を省略する。

 本実施の形態の蒸気タービン発電設備51A 、図1の蒸気タービン発電設備51の流量調節 22及びその制御系を省略したものである。 た、分岐配管32,33には主蒸気配管31からの余 蒸気がほぼ同流量ずつ流入するように配管 及び配管長さが設計されている。その他、 1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2が、各寸 、例えばノズルスロート面積やタービン羽 車の外径などの主要寸法が実質的に同一で いに対称に製作されている点を除き、蒸気 ービン発電設備51Aは、第1の実施の形態の蒸 タービン発電設備51と実質的に同様の構成 ある。本実施の形態においても、永久磁石 発電機3の回転数は第1の実施の形態と同様に 制御される構成である。

 本実施の形態においても第1の実施の形態 と同様の効果に加え、流量調節弁22及びその 御系が不要であるため、第1の実施の形態に 比べて構成が簡素で製作も容易である。また 設備費も軽減される。

 また、前に述べたように、第1及び第2ラ アル蒸気タービン1,2は同一回転軸上の両端 設けられているので、両タービンに作用す 回転トルクの偏差は回転軸へのねじり力と て作用することになる。これに対しては、 1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2の寸法及び 蒸気流量が実質的に等しくしてあるので、本 実施の形態は分岐配管32,33を流れる蒸気の分 量を制御するまでもなく、理論上、第1及び 第2ラジアル蒸気タービン1,2に作用する回転 ルクの偏差が回転軸のねじり剛性が許容す 範囲内に収まるように構成することで対処 てある。

 また、第1及び第2ラジアルタービン1,2の 転数がタービンの最適状態であるU/C0=0.65~0.75 に相当する回転数で運転されるように、第1 実施の形態と同様にしてU/C0=0.65~0.75に相当す る運転回転数を算出するが、その際、本実施 の形態では第1及び第2ラジアルタービン1,2に 給される蒸気の状態量を同一とみなして分 配管32,33のいずれかの蒸気の状態量を計測 るように構成することもできる。

 また、本実施の形態の蒸気タービン発電 備51Aでは、第1ラジアル蒸気タービン1の寸 並びにタービン入口の圧力及び温度が実質 に同一であるため、両タービンにかかるス スト荷重が実質的に相殺される。したがっ 、軸受8のうちスラスト軸受により発生する 失のうち荷重による損失増加分が抑制され さらなる発電効率の向上が期待できる。

 図3は本発明の第3の実施の形態に係る蒸 タービン発電設備の全体構成を表す概略図 ある。本図において既出図面と同様の部分 は同符号を付して説明を省略する。

 本実施の形態の蒸気タービン発電設備52 、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2に対し て蒸気を直列に供給する直列蒸気タービンシ ステムであり、主蒸気配管31を流れる蒸気の 力P0が比較的大きい場合に、最大の発電出 を得る運転に適している。蒸気タービン発 設備52において、主蒸気配管31からの蒸気は 主蒸気配管31の下流側に連続する高圧蒸気 給配管37を介して高圧タービンである第1ラ アル蒸気タービン1の入口に導かれ、低圧タ ビンである第2ラジアル蒸気タービン2には 低圧蒸気供給配管38を介して第1ラジアル蒸 タービン1の排気が供給される。本実施の形 において、圧力検出手段65及び温度検出手 66は高圧蒸気供給配管37に、圧力検出手段67 び温度検出手段68は低圧蒸気供給配管38にそ ぞれ設けられている。その他の構成は第1の 実施の形態と同様である。

 蒸気発生源10からの蒸気(圧力P1、温度T1) まず高圧蒸気供給配管37を介して高圧タービ ンである第1ラジアル蒸気タービン1に供給さ 、第1ラジアル蒸気タービン1を駆動する。 1ラジアル蒸気タービン1で仕事をして膨張し た蒸気(圧力P2、温度T2)は、低圧蒸気供給配管 38を通って第2ラジアル蒸気タービン2に供給 れ、第2ラジアル蒸気タービン1を駆動する。 このようにして回転動力を得た第1及び第2ラ アル蒸気タービン1,2は、同軸上に連結され 永久磁石式発電機3を駆動する。永久磁石式 発電機3で発生した電力は、インバータ4によ 周波数を制御されて系統5に供給される。

 なお、第1ラジアル蒸気タービン1又は第2 ジアル蒸気タービン2で許容できる蒸気流量 のうち少ない方を超える分は、放出弁21を介 て抽気される。また、第2ラジアル蒸気ター ビン2からの排気は大気放出しても良いが図 しない復水器等に供給しても良い。また、 蒸気配管31を流れる蒸気の圧力P0が比較的小 く第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2を駆 するのに不十分な場合は、切換弁20を開き食 品加熱や工場蒸気等の需要先50へ蒸気発生源1 0からの蒸気を供給しても良い。

 本実施の形態においても、第1及び第2ラ アル蒸気タービン1,2は同一回転軸上に連結 れているので、両タービンに作用する回転 ルクの偏差は回転軸へのねじり力として作 することになる。したがって、回転軸のね り剛性が許容する範囲で、第1及び第2ラジア ル蒸気タービン1,2の回転トルクの偏差を調整 する必要がある。第1及び第2ラジアル蒸気タ ビン1,2に作用する回転トルクは、それぞれ タービン羽根車の半径と羽根車の外径に吹 付けられる流速及び質量流量の積で求めら るが、本実施の形態の場合、第1及び第2ラ アル蒸気タービン1,2の回転トルクの偏差が 容範囲に収まるように第1及び第2ラジアル蒸 気タービン1,2のタービン羽根車の径や蒸気の 流速・質量流量を設定しておく必要がある。

 第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2の運 回転数に関しては、U/C0=0.65~0.75に相当する回 転数が第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2で なる場合、両回転数の平均値を運転回転数 する。具体的には、第1ラジアル蒸気タービ ン1に供給される蒸気の圧力P1及び温度T1並び 第2ラジアル蒸気タービン2に供給される蒸 の圧力P2、温度T2を蒸気状態量演算器41にお て時間間隔で演算し、回転数演算器42におい て第1ラジアル蒸気タービン1及び第2ラジアル 蒸気タービン2それぞれのU/C0を常に把握して 1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2それぞれ U/C0=0.65~0.75に相当する回転数を算出し平均化 する。既述の各実施の形態と同様、この一連 の処理を繰り返し実行することによって蒸気 発生源10からの蒸気の状態量の変動に追従し 永久磁石式発電機3の回転数が制御されるの で、発電効率の低下を抑制することができる 。

 また、本実施の形態の蒸気タービン発電 備52を起動する際には、放出弁21を全開にし て第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2に蒸気 供給されないようにしておき、その状態か 放出弁21を徐々に閉じてタービンに作用す 回転トルクが不連続にならないようにしつ 、第1及び第2ラジアル蒸気タービン1,2に供給 する蒸気流量を増加させていき発電運転に到 達する。

 ここで、発電機の回転数Nと発電出力PLの 係を表す特性図を図4に示す。

 以上に述べた第1~第3の実施の形態のいず においても、回転数演算器42で演算した運 回転数をインバータ4に指令することにより 永久磁石式発電機3の回転数を制御すること が可能である。したがって、図4のように事 に求められた永久磁石式発電機3の回転数と 電出力の関係の下、A点にある現在の回転数 Naを運転可能範囲内で例えば数%ずつ増減(図4 状態では減少)させて最も発電出力の高いB の回転数Nbに向かわせる。そして、永久磁石 式発電機3で実際にインバータ4に出力される 電出力PLをモニタし、直接計測された発電 力PLの値をフィードバックして発電出力PLと 大値(B点)との偏差が0(ゼロ)に近付くように 久磁石式発電機3の回転数を例えば回転数演 算器42で制御するようにすることも可能であ 。このように永久磁石式発電機3の発電出力 の計測値を基に、発電出力が極大となる回転 数に近付くようにラジアル蒸気タービン1,2及 び永久磁石式発電機3の回転数を制御するこ で、蒸気タービンの最適点又はその近辺で 運転が実現し易く高い発電効率を確保する とができる。

 図5は本発明の第4の実施の形態に係る蒸 タービン発電設備の全体構成を表す概略図 ある。本図において既出図面と同様の部分 は同符号を付して説明を省略する。

 本実施の形態の蒸気タービン発電設備は 並列蒸気タービンシステム54と、直列蒸気 ービンシステム55と、これら蒸気タービンシ ステム54,55に蒸気発生源10からの蒸気を供給 る蒸気供給系統12と、この蒸気供給系統12を れる蒸気の流量・圧力・温度をそれぞれ検 する流量検出手段61・圧力検出手段62・温度 検出手段63と、流量検出手段61・圧力検出手 62・温度検出手段63からの検出信号を基に蒸 供給系統12を流れる蒸気の状態量を演算す 蒸気状態量比較器46と、この蒸気状態量比較 器46からの指令信号蒸気供給系統12に出力す 出力器47とを備えている。並列蒸気タービン システム54は例えば前述の蒸気タービン発電 備51又は51A等であり、直列蒸気タービンシ テム55は例えば前述の蒸気タービン発電設備 52等である。

 蒸気供給系統12は、蒸気発生源10からの蒸 気を流通させる主蒸気配管13、主蒸気配管13 分岐させて形成した分岐配管14-16からなる配 管系と、分岐配管14-16にそれぞれ設けた切換 20,18,19等の弁装置とからなる。分岐配管14は 需要先50に、分岐配管15は並列蒸気タービン ステム54の主蒸気配管13に、分岐配管16は直 蒸気タービンシステム55の主蒸気配管13に接 している。蒸気供給系統12は、切換弁20,18,19 の開閉パターンの切換により、並列蒸気ター ビンシステム54、直列蒸気タービンシステム5 5及びその他の熱の需要先50のうちから、蒸気 発生源10からの蒸気の供給先を切り換えるこ ができる。

 流量検出手段61・圧力検出手段62・温度検 出手段63の検出信号は蒸気状態量比較器46に 力される。蒸気状態量比較器46は、流量検出 手段61・圧力検出手段62・温度検出手段63から の検出信号を基に蒸気供給系統12の主蒸気配 13を流れる蒸気の状態量(流量G0・圧力P0・温 度T0)を演算し、演算した蒸気の状態量を基に 蒸気発生源10からの蒸気の供給先を、並列蒸 タービンシステム54、直列蒸気タービンシ テム55及び需要先50のうちから選択する。出 器47は、この蒸気状態量比較器46による選択 結果に従って蒸気供給系統12の切換弁20,18,19 指令信号を出力し、並列蒸気タービンシス ム54、直列蒸気タービンシステム55及び需要 50のいずれかに蒸気発生源10からの蒸気の供 給先を確定する。

 例えば、需要先50で食品加熱をするよう 場合、主蒸気配管13を流れる蒸気の温度T0が 品加熱に十分な値であれば、蒸気状態量比 器45により切換弁20,18,19のうち切換弁20のみ 開いて需要先50へ蒸気を供給し、食品加熱 に蒸気を利用する。また、主蒸気配管13を流 れる蒸気の流量G0が並列蒸気タービンシステ 54を駆動するのに十分である場合は、蒸気 態量比較器45により切換弁20,18,19のうち切換 18のみを開いて主蒸気配管13を流れる蒸気を 並列蒸気タービンシステム54へ供給する。さ に、主蒸気配管31を流れる蒸気の圧力P0が直 列蒸気タービンシステム55を駆動するのに十 である場合は、蒸気状態量比較器45により 換弁20,18,19のうち切換弁19のみを開いて主蒸 配管13を流れる蒸気を直列蒸気タービンシ テム55へ供給する。

 本実施の形態の場合、蒸気発生源10から 蒸気の供給先として、並列蒸気タービンシ テム54、直列蒸気タービンシステム55及び需 先50を有しているので、前に説明した各実 の形態と同様の効果を得ることができる。 えて、蒸気の状態の変化に応じて最も有効 蒸気を利用できる蒸気利用先に蒸気を供給 ることができるので、蒸気発生源10からの余 剰蒸気をより有効に利用することができる。

 図6は本発明の第5の実施の形態に係る蒸 タービン発電設備の全体構成を表す概略図 ある。本図において既出図面と同様の部分 は同符号を付して説明を省略する。

 図6に示す実施の形態の蒸気タービン発電 設備は、図5の蒸気タービン発電設備の並列 気タービンシステム54を直列/並列蒸気ター ンシステム53に代え、直列蒸気タービンシス テム55、分岐配管16及び切換弁19を省略したも のであり、その他の構成は図5の蒸気タービ 発電設備と同様である。

 直列/並列蒸気タービンシステム53は、並 蒸気タービンシステム及び直列蒸気タービ システムの両方の機能を切り換えて選択的 使用することができるもので、直列/並列蒸 気タービンシステム53を採用することで、図5 の蒸気タービン発電設備のように並列蒸気タ ービンシステム及び直列蒸気タービンシステ ムの両方を設置する必要がなくなる。

 図7は直列/並列蒸気タービンシステム53の 全体構成を表す概略図である。本図において 既出図面と同様の部分には同符号を付して説 明を省略する。

 図7に示すように、直列/並列蒸気タービ システム53は、第1ラジアル蒸気タービン1の 口と第2ラジアル蒸気タービン2の入口を接 する低圧蒸気供給配管39、分岐配管33・第1ラ ジアル蒸気タービン1の排気管40・低圧蒸気供 給配管39にそれぞれ設けた切換弁26-28、低圧 気供給配管39に設けた圧力検出手段56及び温 検出手段57を追加した点を除き、図1の蒸気 ービン発電設備51と実質的に同様の構成で る。

 なお、本実施の形態においては、流量検 手段61、圧力検出手段62、温度検出手段63、 気供給配管35、切換弁20については図6に示 てある。また、圧力検出手段56及び温度検出 手段57は、直列蒸気タービンシステムとして に例示した図3の蒸気タービン発電設備52の 力検出手段67及び温度検出手段68に相当する 。また、直列蒸気タービンシステムとして運 転する場合に第1及び第2ラジアル蒸気タービ 1,2の回転トルクの偏差が大きくならないよ に、配管32,39の流路径及び長さ、第1及び第2 ラジアル蒸気タービン1,2のタービン羽根車の 寸法については事前に考慮されている。この 点については図3の実施の形態で述べた通り ある。

 直列/並列蒸気タービンシステム53を用い 並列蒸気タービンシステムとして運転する 合と直列蒸気タービンシステムとして運転 る場合の切換方法について説明する。なお 並列蒸気タービンシステム及び直列蒸気タ ビンシステムの機能については既に述べた りである。また、ここでは需要先50に蒸気 供給する場合の説明は省略し、切換弁20が閉 じて切換弁18が開いていることを前提とする

 蒸気状態量比較器46は、主蒸気配管13に設 けた各検出器61-63からの検出信号を基に、例 ば蒸気発生源10からの蒸気の流量G0が並列蒸 気タービンシステムを駆動するのに十分な値 であると判定した場合、出力器48を介して各 に指令信号を出力し、分岐配管33の切換弁26 及び排気管40の切換弁27を開け、低圧蒸気供 配管39の切換弁28を閉じる。これにより直列/ 並列蒸気タービンシステム53が並列蒸気ター ンシステムとして利用可能となる。運転方 は図1に示した蒸気タービン発電設備51と実 的に同様である。

 また、蒸気状態量比較器46は、主蒸気配 13に設けた各検出器61-63からの検出信号を基 、例えば蒸気発生源10からの蒸気の圧力P0が 直列蒸気タービンシステムを駆動するのに十 分な値であると判定した場合、出力器48を介 て各弁に指令信号を出力し、低圧蒸気供給 管39の切換弁28を開け、分岐配管33の切換弁2 6及び排気管40の切換弁27を閉じる。これによ 直列/並列蒸気タービンシステム53が直列蒸 タービンシステムとして利用可能となる。 転方法は図3に示した蒸気タービン発電設備 52と実質的に同様である。また、直列/並列蒸 気タービンシステム53が直列蒸気タービンシ テムとして利用する場合、流量調節弁22の 御は、蒸気状態量比較器46による制御がトル ク比較器44による制御に優先し、流量調節弁2 2は全開に開度調節されるものとする。

 本実施の形態においても図5の実施の形態 と同様の効果が得られ、しかも並列蒸気ター ビンシステムと直列蒸気タービンシステムが 直列/並列蒸気タービンシステム53で兼ねられ るので、図5のシステムに対して省スペース の効果が大きい。

 なお、以上においては第1及び第2ラジア 蒸気タービンを永久磁石式発電機3の両端に けた場合を例に挙げて説明したが、両ター ンを永久磁石式発電機3の片側に設けても良 い。また、永久磁石式発電機3と同軸上に連 するラジアル蒸気タービンの数は2つに限定 れず、1個でも良いし3つ以上でも良い。