黒岩 良之 (〒41 大阪府大阪市中央区北浜四丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 Osaka, 5410041, JP)
住友金属工業株式会社 (〒41 大阪府大阪市中央区北浜四丁目5番33号 Osaka, 5410041, JP)
KUROIWA, Yoshiyuki (5-33, Kitahama 4-chome, Chuo-ku, Osaka-sh, Osaka 41, 5410041, JP)
| 水平に設置された鋼管の一端に接続される筒状のキャリア流体導入部と、この鋼管の他端に接続される負圧吸引部からなる鋼管内面ブラスト装置であって、筒状のキャリア流体導入部の端面に設けられた孔から、研掃材又は研磨材をキャリア流体とともにキャリア流体導入部内に水平方向に圧入することを特徴とする鋼管内面ブラスト装置。 |
| 水平に設置された鋼管の一端に接続される筒状のキャリア流体導入部と、この鋼管の他端に接続される負圧吸引部からなる鋼管内面ブラスト装置であって、筒状のキャリア流体導入部の端面の中心に設けられた孔から、研掃材又は研磨材をキャリア流体とともにキャリア流体導入部内に水平方向に圧入することを特徴とする鋼管内面ブラスト装置。 |
| 水平に設置された鋼管の一端と筒状のキャリア流体導入部とをダミー管を介して接続することを特徴とする、請求項1又は2に記載の鋼管内面ブラスト装置。 |
| 筒状のキャリア流体導入部の内部にはキャリア流体導入部の筒と同軸の軸管が設けられていることを特徴とする、請求項1から3までのいずれかに記載の鋼管内面ブラスト装置。 |
| 筒状のキャリア流体導入部の筒部に、空気をキャリア流体導入部に導入するための空気導入口が1個又は2個以上設けられていることを特徴とする、請求項1から4までのいずれかに記載の鋼管内面ブラスト装置。 |
| 少なくとも1個の空気導入口にはホイッスル形状の空気導入装置又は空気圧入装置が設けられていることを特徴とする、請求項5に記載の鋼管内面ブラスト装置。 |
| キャリア流体導入部内に研掃材又は研磨材をキャリア流体とともに水平方向に圧入することに加えて、キャリア流体導入部の空気導入口からも研掃材又は研磨材を供給することを特徴とする、請求項5又は6に記載の鋼管内面ブラスト装置。 |
| 空気導入口から導入された空気が筒状のキャリア流体導入部の内壁に沿って旋回流を形成することを特徴とする、請求項5から7までのいずれかに記載の鋼管内面ブラスト装置。 |
| 鋼管がマルテンサイト系ステンレス鋼管であることを特徴とする、請求項1から8までのいずれかに記載の鋼管内面ブラスト装置。 |
| 請求項1から9までのいずれかに記載の鋼管内面ブラスト装置を用いることを特徴とする鋼管内面ブラスト方法。 |
| 請求項1から9までのいずれかに記載の鋼管内面ブラスト装置を用いて鋼管内面を研掃又は研磨することを特徴とする、内面の表面性状に優れた鋼管の製造方法。 |
本発明は、各種鋼管の内面に研掃材又は 磨材をキャリア流体に搬送させて、鋼管の 面を研掃又は研磨することができる鋼管内 ブラスト装置、鋼管内面ブラスト方法及び 面の表面性状に優れた鋼管の製造方法に関 る。
鋼管の内面を研掃又は研磨することがで るブラスト装置を用いて、従来から、鋼管 一端より鋼管内に研掃材又は研磨材をキャ ア流体に搬送させ、鋼管の内面に研掃材又 研磨材を衝突させることによって、鋼管の 面のスケールを除去したり、鋼管の内面を 磨したりすることがなされている。もって 内面の表面性状に優れた鋼管を製造するこ がなされている。
そして、このようなブラスト装置として 、高圧噴射ブラスト装置と負圧吸引ブラス 装置とが知られている。
高圧噴射ブラスト装置は、高圧空気をキ リア流体として研掃材又は研磨材を搬送さ 、鋼管の一端から鋼管内に噴射させ、そし 、鋼管の内面に研掃材又は研磨材を衝突さ ることによって、鋼管の内面のスケールを 去したり、鋼管の内面を研磨したりするも である。なお、高圧空気によって鋼管内を 送された研掃材又は研磨材は、鋼管の他端 設置されたフィルター付きの回収タンクに って回収される。
これに対して、負圧吸引ブラスト装置は 鋼管の始端部の近傍に設けられた供給装置 蓄えられた研掃材又は研磨材を、鋼管の一 から鋼管内に投入し、鋼管の他端からブロ によって鋼管内の空気を吸引するものであ 。ここでは、鋼管内部を負圧にして、これ よって生じた負圧空気流により研掃材又は 磨材を搬送させ、鋼管の内面に研掃材又は 磨材を衝突させることによって、鋼管の内 のスケールを除去したり、鋼管の内面を研 するものである。なお、負圧空気流によっ 鋼管内を搬送された研掃材又は研磨材は、 管の他端からブロアに吸引されて排出され が、鋼管の他端とブロアの間に設けられた 力沈降式のダストコレクタ、サイクロン、 ィルター付きのダストコレクタのいずれか はこれらの組み合わせによって回収され、 部はリサイクルされる。
このような高圧噴射ブラスト装置と負圧 引ブラスト装置に関して、次の特許文献1が ある。ここでは、従来の高圧噴射ブラスト装 置と負圧吸引ブラスト装置のそれぞれについ て、ブラスト装置としての問題点に言及する とともに、従来の負圧吸引ブラスト装置を改 良してなるブラスト装置が提案されている。 すなわち、負圧吸引ブラスト装置において、 鋼管の始端部の近傍に設けられた研掃材又は 研磨材の供給部の形状を工夫することによっ て、鋼管内部の負圧に起因して鋼管内部に吸 引される負圧空気流に搬送させて研掃材又は 研磨材を鋼管の始端部の近傍に搬送する際に 、その負圧空気流を旋回させることが提案さ れている。
しかしながら、次に述べるとおり、高圧 射ブラスト装置と負圧吸引ブラスト装置は ずれも、次に述べるとおり、問題点を有す 。
まず、高圧噴射ブラスト装置を用いてブ ストする際の動作を図1に基づいて説明する 。図1は、上記特許文献1に図12として示され いる高圧噴射ブラスト装置である。
この高圧噴射ブラスト装置では、研掃材 噴射して、搬送する高圧空気を供給するた のコンプレッサ1と、空気を高圧化する時に 高圧空気内で液化した空気中の水分を取り除 くエアードライヤ2と、高圧空気流に研掃材 落下させる研掃材タンク3と、高圧空気流に の研掃材を混合する研掃材・流体混合部4を が、被ブラスト管6の一端に接続され、この ブラスト管6の他端には、被ブラスト管6の管 内面の研掃を終えた研掃材を受けて、この研 掃材の一部を回収する回収タンク7と、研掃 でもまだ完全には破砕していない粒状の研 材と噴射空気とを分離するサイクロン8と、 砕した研掃材と噴射空気とを分離するダス コレクタ9と、研掃を終えた研掃材とこの研 掃材を浮遊させて搬送する高圧空気とを前記 サイクロン8と前記ダストコレクタ9とを介し 前記回収タンク7から吸引し、研掃材や研掃 屑が除去された空気をサイレンサ11に送り排 するブロワ10が、接続されている。
この高圧噴射ブラスト装置を用いて、高 空気流20をキャリアとして研掃材を搬送し 研掃材5を鋼管内面6に衝突させることによっ て鋼管内面がブラストされる。
図2は、高圧空気流20をキャリアとして搬 された研掃材5が鋼管内面に衝突する際の模 式図である。研掃材は、入射角αでもって鋼 内壁に衝突する。
この高圧噴射ブラスト装置を用いて、ブラ トする際に、被ブラスト管6の材質、管内径 、長さと、研掃の仕様に基づいて、空気流の 流量と静圧力、研掃材の種類と量などの作業 条件が決められる。通常、静圧力は、流量を 確保するために、高圧噴射開始時で10Kg/cm 2 以内に設定する。研掃材としては球等価直径 で10μm~5mmガーネット、アルミナ、砂等の粒状 物が用いられる。
通常、作業条件は経験的に決められて、 の作業条件でテスト・ブラストを行い、こ 作業条件に修正を加え、実際に使用する作 条件を決定する。作業条件が決まると、こ 作業条件に従って、コンプレッサ1を動作さ せ、発生した高圧空気内の水分をエアードラ イヤ2で除去し、研掃材タンク3から研掃材を 圧空気内に落下させ、高圧空気に混合する 掃材・流体混合部4から、被ブラスト管6の 端から鋼管6の内面に噴射される。高圧空気 浮遊させて搬送されている研掃材は、管内 を研掃しながら、被ブラスト管6の他端に達 し、回収タンク7に高圧空気と共に噴出し、 こで、速度が低下し、破砕していない一部 研掃材はここで回収される。破砕した研掃 や研掃屑を含んだ空気は、ブロワ10に吸引さ れて、比較的大きな破砕した研掃材や研掃屑 をサイクロン8で分離し、小さく破砕した研 材や研掃屑をダストコレクタ9で分離し、ブ ワ10とサイレンサ11を経て大気中に排出され る。
以上は、研掃材を用いて鋼管内面を研掃 る場合について説明したが、研磨材を用い 鋼管内面を研磨する場合も同様である。な 、研磨材としては球等価直径で0.1μm~100μm程 度のアルミナ粉、チタン粉、ダイヤモンド粉 等が用いられる。
しかしながら、高圧噴射ブラスト装置に いては、研掃材又は研磨材を搬送する高圧 気を噴射孔から鋼管内に噴射するに際して 低速度で噴射すると、高圧空気は層流とな 、この層流域では研掃材又は研磨材が十分 加速されず、研掃能力又は研磨能力が不足 る。
次に、鋼管の内面を円周方向の全面にわ って均一に研掃又は研磨するためには、鋼 をその軸を中心にして回転する必要がある しかしながら、研掃能力は研掃材または研 材の噴射口近辺の非常に局所的な位置での 発揮されるため、高圧空気の圧力変動、粒 流入量の変動、鋼管回転速度のムラ、粒子 射口の移動速度のムラ、などの因子によっ 研掃能力にムラが発生する。この問題を解 するために、研掃能力平均化のため高圧空 を複数の噴射孔から圧入することも提案さ ているが、鋼管の回転は依然として必要で るとともに、ブラスト装置自体が複雑にな 、作業効率が悪くなる。
また、研掃材又は研磨材は一度の衝突で 動エネルギーを失うが、高圧噴射ブラスト 置においては衝突後の粒子を再加速するメ ニズムが無いため、粒子噴射口を長手方向 移動しながら管全面にわたって研掃を実施 る必要があり、大量の研掃材又は研磨材が 要になる。
さらに、また、高圧噴射ブラスト装置で 、研掃材又は研磨材の固気比(空気の単位体 積当たりの研掃材又は研磨材の量)の問題が る。研掃材又は研磨材を高圧空気に混入し 場合、高圧空気が研掃材又は研磨材を浮遊 せて搬送できる上限量は、体積比で、(研掃 又は研磨材)/空気=1/100程度であり、この上 を上回る量の研掃材又は研磨材を高圧空気 混入しても、鋼管内に噴射された高圧空気 鋼管内で膨張減圧し体積が増加するので、 管内の固気比は非常に小さくなり、研掃材 は研磨材によるブラスト効果が小さくなる
これに対して、負圧吸引ブラスト装置を いてブラストする際の動作を図3に基づいて 説明する。図3は、上記特許文献1に図1として 示されている負圧吸引ブラスト装置である。
この負圧吸引ブラスト装置においては、 ブラスト管6の終端部に、被ブラスト管6の 面の研掃を終えた研掃材とこの研掃材を浮 させて搬送する負圧空気流とを受けて、ま 破砕していない研掃材と空気とを分離する 収タンク7が設置され、また、回収タンク7で 分離された研掃材を搬出する搬出手段14(ここ で分離した研掃材は研掃材タンク3に戻され 。)が設置される。
そして、破砕した研掃材や研掃屑と負圧 気流とを分離するサイクロン8、ダストコレ クタ9と、研掃を終えた研掃材とこの研掃材 浮遊させて搬送する負圧空気流とを被ブラ ト管6から前記回収タンク7と前記サイクロン 8と前記ダストコレクタ9とを介して吸引し、 掃材や研掃屑が除去された空気をサイレン 11に送り排出するブロワ10を接続する。
また、この被ブラスト管6の始端部には、 研掃材とこれを浮遊させて搬送する負圧空気 流とをこの被ブラスト管6の内部に供給する 掃材・空気供給部13を接続し、この研掃材・ 空気供給部13の中に研掃材タンク3から研掃材 を落下させ、負圧吸引作用によって、研掃材 ・空気供給部13から、研掃材とこれを浮遊さ て搬送する負圧空気流とを被ブラスト管6の 内部に供給し、この負圧空気流に浮遊させて 搬送される研掃材によって、被ブラスト管6 内面を研掃し、その後、研掃後の研掃材と 圧空気流とを被ブラスト管6から吸引・排出 る。
ここでは、研掃材・空気供給部13には乱 化手段(図示せず)が設けられており、研掃材 は乱流状態の負圧空気流に浮遊し搬送される 。したがって、研掃材は乱流状態で被ブラス ト管6の内面に接触することになる。
この負圧吸引ブラスト装置を用いて、こ 負圧空気流に浮遊させて搬送される負圧空 流をキャリアとして研掃材5を搬送し、研掃 材を鋼管内面6に衝突させることによって鋼 内面がブラストされる。
図4は、負圧空気流15をキャリアとして搬 された研掃材5が鋼管内面6に衝突する際の 式図である。研掃材は、入射角αでもって鋼 管内壁に衝突する。
この負圧吸引ブラスト装置を用いてブラス する際に、高圧噴射ブラスト装置を用いて ラストするのと同様に、被ブラスト管6の材 質、管内径、長さと、研掃の仕様に基づいて 、負圧空気流の流量と負圧、研掃材の種類と 量などの作業条件が決められる。通常、負圧 は、0~-1Kg/cm 2 以内に設定する。なお、研掃材は、高圧噴射 ブラスト装置を用いてブラストするのと同様 に、球等価直径で10μm~5mm程度のガーネット、 アルミナ、砂等の粒状物が用いられる。
通常、作業条件は経験的に決められて、 の作業条件でテスト・ブラストを行い、こ 作業条件に修正を加え、実際に使用する作 条件を決定する。作業条件が決まると、こ 作業条件に従って、研掃材タンク3から研掃 材を研掃材・空気供給部13の中に落下させ、 掃材は負圧吸引作用によって、被ブラスト 6の内部に供給され、この負圧空気流に浮遊 させて搬送されている研掃材は、管内面を研 掃しながら、被ブラスト管6の終端部に達し 重力沈降式のダストコレクタ7、サイクロン8 、フィルター付のダストコレクタ9のいずれ あるいはこれらを組み合わせによって回収 れ、極微粒子のみ含んだキャリアガスがブ ワ10とサイレンサ11を経て大気中に排出され 。破砕していない一部の研掃材は重力沈降 ダストコレクタ7および/またはサイクロン8 回収され、機械的および/または流体的搬送 手段14によって研掃材タンク3にリサイクルさ れる。
以上は、研掃材を用いて鋼管内面を研掃 る場合について説明したが、研磨材を用い 鋼管内面を研磨する場合も同様である。な 、研磨材としては球等価直径で0.1μm~100μm程 度のアルミナ粉、チタン粉、ダイヤモンド粉 等が用いられる。
このように、負圧吸引ブラスト装置に関 ては、ブロワによって発生した負圧吸引力 、空気補給管から研掃材又は研磨材を搬送 る負圧空気流を吸引し、この状態で、研掃 又は研磨材の供給部から供給された研掃材 は研磨材が負圧空気流と混合し、そこから ロワに向かって負圧空気流によって浮遊さ て搬送されるので、この負圧空気流によっ 浮遊させて搬送される研掃材又は研磨材の 度は、鋼管内の負圧空気流の風速の2~5割程 にまで達することができるので、鋼管の内 を研掃又は研磨することができる。したが て、鋼管の内径が大きい場合であっても、 管内で風速が低下することはなく、内径が きい鋼管の終端部であっても均一な研掃又 研磨をすることができる。この際、鋼管を 転しないですませることもできる。
また、負圧空気流によって浮遊させて搬 される研掃材又は研磨材の速度は、鋼管内 負圧空気流の風速の2~5割程度にまで達する とができるので、研掃材又は研磨材の供給 から供給された研掃材又は研磨材が負圧空 流と混合するときの静圧力と、搬送される 掃材又は研磨材が鋼管内を通過するときの 圧力の変動は、高圧噴射ブラスト装置に比 て小さいので、浮遊させて搬送できる上限 まで研掃材又は研磨材を負圧空気流に混合 ることができる。したがって、高圧噴射ブ スト装置にみられる、研掃材又は研磨材の 気比(空気の単位体積当たりの研掃材又は研 磨材の量)の低下という問題は考慮する必要 ない。
しかしながら、負圧吸引ブラスト装置で 、鋼管の始端部の近傍に設けられた供給装 に蓄えられた研掃材又は研磨材を鋼管の一 から鋼管内に投入し、鋼管の他端からブロ によって鋼管内の空気を吸引するので、鋼 の始端部の近傍では鋼管の内面をブラスト るのに十分な粒子密度あるいは粒子速度が 成されないことがある。この場合、鋼管の 端部を十分に研掃又は研磨することができ い。
前記の特許文献1では、負圧吸引ブラスト 装置において、鋼管の始端部の近傍に設けら れた研掃材又は研磨材の供給部の形状を工夫 することによって、鋼管内部の負圧に起因し て鋼管内部に吸引される負圧空気流に搬送さ せて研掃材又は研磨材を鋼管の始端部の近傍 に搬送する際に、その負圧空気流を旋回させ ることが提案されているが、終端部において は、空気速度の旋回成分が減衰するため、ブ ラスト効果が劣るという問題点がある。
本発明は、上記の従来の問題点を解決し 、鋼管の始端部から終端部まで鋼管の内面 十分にブラストできるとともにブラスト能 が向上した鋼管内面ブラスト装置及び鋼管 面ブラスト方法を提供することを目的とす 。
本発明者らは、鋼管の始端部から終端部 で鋼管の内面を十分にブラストできるとと にブラスト能力が向上した鋼管内面ブラス 装置及び鋼管内面ブラスト方法を提供すべ 、種々の検討を重ねた。その結果、次の(a)~ (h)の知見を得た。
(a) 鋼管の始端部の内面を確実にブラス できるようにするためには、高圧流体をキ リアとして研掃材又は研磨材を鋼管内に噴 するのがよい。鋼管始端部の鋼管内面をブ ストできるための風速を確保するためには 鋼管を水平状態に設置し、鋼管始端部に筒 のキャリア流体導入部を設けて、この筒状 キャリア流体導入部の端面に設けられた孔 ら、研掃材又は研磨材をキャリア流体とと にキャリア流体導入部内に水平方向に圧入 ればよい。なお、研掃材又は研磨材をキャ ア流体とともにキャリア流体導入部内に水 方向に圧入するための孔は、筒状のキャリ 流体導入部の端面の中心に設けるのが好ま い。
(b) この際、水平に設置された鋼管始端 と筒状のキャリア流体導入部との間にダミ 管を設置し、ダミー管の一部を含めて内面 ブラストすると、研掃材又は研磨材が鋼管 面の始端部から確実にブラストできるので 鋼管始端部と筒状のキャリア流体導入部と ダミー管を介して接続し、研掃材又は研磨 が内壁に衝突開始する位置よりも鋼管始端 を下流側に位置づけるのが好ましい。
(c) また、筒状のキャリア流体導入部の 部にキャリア流体導入部の筒と同軸の軸管 設け、この軸管内に筒状のキャリア流体導 部の端面に設けられた孔から水平に圧入さ た研掃材又は研磨材を搬送するキャリア流 を通せば、このキャリア流体を噴射する際 安定した風速を確保できる。また、この軸 の長さ、出口径、出口形状およびキャリア 体の速度を調節することによって、圧入さ た研掃材又は研磨材を搬送するキャリア流 を、所定角度でもって鋼管始端部に衝突さ ることができる。したがって、キャリア流 によって搬送された研掃材又は研磨材が、 ょうど鋼管始端部の内面から衝突し始める うに調節することができる。よって、筒状 キャリア流体導入部の内部にキャリア流体 入部の筒と同軸の軸管が設けるのが好まし 。
(d) さらに、鋼管の内面を始端部から終 部まで全面にわたって十分にブラストでき ようにするためには、研掃材又は研磨材を ャリア流体とともに筒状のキャリア流体導 部内に水平方向に圧入することによって形 される水平方向の流れに加えて、鋼管内面 円周方向に回転する流れを組み合わせるこ によって、研掃材又は研磨材を搬送するキ リア流体が鋼管内面を旋回する旋回流を形 させ、鋼管内において研掃材又は研磨剤を 面まで巻き上げることにより、断面全体に 子を分散させるのが好ましい。
(e) このような鋼管内面を円周方向に回 する流れは、筒状のキャリア流体導入部の 部に、空気をキャリア流体導入部に導入す ための空気導入口を1個又は2個以上設けるこ とによって形成される。空気導入口から導入 される空気流が鋼管内面を円周方向に回転す るようにするためには、空気導入口から導入 される空気流を筒状のキャリア流体導入部の 内壁の円周方向に誘導するのが好ましい。具 体的には、空気導入口にホイッスル形状の空 気導入装置を設けることによって、空気導入 口から吸引又は圧入される空気流を筒状のキ ャリア流体導入部の内壁に沿って上方又は下 方に向けて誘導するのが好ましい。
(f) これに対して、鋼管の終端部の内面 十分にブラストできるようにするためには 鋼管の終端部から鋼管内の空気を吸引し、 管内部を負圧にすることによって、鋼管の 端部であっても、ブラストするのに必要な 速を確保できるようにすればよい。
(g) このように、高圧流体をキャリアと て、研掃材又は研磨材を鋼管内に噴射する ともに、鋼管の終端部から鋼管内の空気を 引し、鋼管内部を負圧にすることによって 鋼管の始端部から終端部まで十分にブラス することができる。すなわち、高圧噴射ブ スト装置と負圧吸引ブラスト装置では、そ ぞれ、鋼管の一部でブラストが不完全であ たのが、高圧噴射と負圧吸引を組み合わせ ハイブリッド式ブラスト装置とすることに って、鋼管の始端部から終端部までを十分 ブラストすることができるものとなる。
(h) また、高圧噴射と負圧吸引を組み合 せたハイブリッド式ブラスト装置とするこ によって、鋼管の始端部から終端部まで研 材又は研磨材の搬送速度を増大させること できるので、研掃材又は研磨材が鋼管内面 衝突する速度を増大させることができる。 たがって、研掃材又は研磨材が鋼管内面に 突する際の運動エネルギーが増大するので 鋼管内面のブラスト能力を向上させること できる。
さらに、キャリア流体導入部内に研掃材 は研磨材をキャリア流体とともに水平方向 圧入することに加えて、キャリア流体導入 の空気導入口からも研掃材又は研磨材を供 することによって、鋼管内面のブラスト能 を向上させることができる。
本発明は、これらの新たな知見に基づい 完成されたものであり、本発明に係る鋼管 面ブラスト装置は、次の(1)~(9)のいずれかを 要旨とするものであり、本発明に係る鋼管内 面ブラスト方法は次の(10)を要旨とするもの あり、そして、本発明に係る内面の表面性 に優れた鋼管の製造方法は次の(11)を要旨と るものである。以下、それぞれ、本発明(1)~ (11)という。本発明(1)~(11)を総称して、本発明 ということがある。
(1) 水平に設置された鋼管の一端に接続 れる筒状のキャリア流体導入部と、この鋼 の他端に接続される負圧吸引部からなる鋼 内面ブラスト装置であって、筒状のキャリ 流体導入部の端面に設けられた孔から、研 材又は研磨材をキャリア流体とともにキャ ア流体導入部内に水平方向に圧入すること 特徴とする鋼管内面ブラスト装置。
(2) 水平に設置された鋼管の一端に接続 れる筒状のキャリア流体導入部と、この鋼 の他端に接続される負圧吸引部からなる鋼 内面ブラスト装置であって、筒状のキャリ 流体導入部の端面の中心に設けられた孔か 、研掃材又は研磨材をキャリア流体ととも キャリア流体導入部内に水平方向に圧入す ことを特徴とする鋼管内面ブラスト装置。
(3) 水平に設置された鋼管の一端と筒状 キャリア流体導入部とをダミー管を介して 続することを特徴とする上記(1)又は(2)の鋼 内面ブラスト装置。
(4) 筒状のキャリア流体導入部の内部に キャリア流体導入部の筒と同軸の軸管が設 られていることを特徴とする上記(1)~(3)のい れかの鋼管内面ブラスト装置。
(5) 筒状のキャリア流体導入部の筒部に 空気をキャリア流体導入部に導入するため 空気導入口が1個又は2個以上設けられている ことを特徴とする上記(1)~(4)のいずれかの鋼 内面ブラスト装置。
(6) 少なくとも1個の空気導入口にはホイ スル形状の空気導入装置が設けられている とを特徴とする上記(5)の鋼管内面ブラスト 置。
(7) キャリア流体導入部内に研掃材又は 磨材をキャリア流体とともに水平方向に圧 することに加えて、キャリア流体導入部の 気導入口からも研掃材又は研磨材を供給す ことを特徴とする、上記(5)又は(6)の鋼管内 ブラスト装置。
(8) 空気導入口から導入された空気が筒 のキャリア流体導入部の内壁に沿って旋回 を形成することを特徴とする上記(5)~(7)のい れかの鋼管内面ブラスト装置。
(9) 鋼管がマルテンサイト系ステンレス 管であることを特徴とする、上記(1)~(8)のい れかの鋼管内面ブラスト装置。
(10) 上記(1)~(9)のいずれかの鋼管内面ブラ スト装置を用いることを特徴とする鋼管内面 ブラスト方法。
(11) 上記(1)~(9)のいずれかの鋼管内面ブラ スト装置を用いて鋼管内面を研掃又は研磨す ることを特徴とする、内面の表面性状に優れ た鋼管の製造方法。
本発明によれば、鋼管の始端部から終端 まで鋼管の内面を十分にブラストできると もに、ブラスト能力が向上した鋼管内面ブ スト装置、鋼管内面ブラスト方法及び内面 表面性状に優れた鋼管の製造方法を提供す ことができる。
以下、図面に基づいて、本発明を説明す 。なお、本発明は実施例に限定されるもの はない。また、以下は、研掃材を用いる場 について説明するが、研磨材を用いる場合 も同様であることは言うまでもない。
図5は、本発明に係る鋼管内面ブラスト装 置の一例であり、鋼管内面ブラスト装置の全 体図を示す。
この鋼管内面ブラスト装置は、高圧流体 キャリア流体20として、研掃材を被ブラス 管(鋼管)6の内部に噴射するとともに、鋼管6 終端部から鋼管内の空気を吸引し、鋼管内 を負圧にするものであり、高圧噴射と負圧 引を組み合わせたハイブリッド式ブラスト 置である。被ブラスト管(鋼管)6の始端部か 終端部の全体にわたって、キャリア流体の 力の変動が少ないため、被ブラスト管(鋼管 )6の中では鋼管の内面をブラストするために 要な流速が十分に確保されている。
この鋼管内面ブラスト装置では、コンプ ッサ(図示せず)から供給された高圧空気流20 に、研掃材タンク3に蓄えられた研掃材を落 させ、高圧空気にこの研掃材を混合する研 材・流体混合部4が、筒状のキャリア流体導 部21とダミー管23を介して、被ブラスト管( 管)6の始端側に設けられている。
そして、被ブラスト管(鋼管)6の終端部に 、被ブラスト管6の内面の研掃を終えた研掃 材とこの研掃材を浮遊させて搬送する負圧空 気流とを受けて、研掃材と空気とを分離する 重力沈降式の回収タンク7が設置され、サイ ロン8及びダストコレクタ9を経て、極微粒子 以外の研掃材や研掃屑が除去された空気をサ イレンサ11に送り排出するブロワ10が接続さ ている。一部の研掃材は重力沈降式ダスト レクタ7および/またはサイクロン8で回収さ 、機械的および/または流体的搬送手段14に って研掃材タンク3にリサイクルされる。
図6に、図5に示される鋼管内面ブラスト 置のうち、筒状のキャリア流体導入部の拡 図(斜視図)を示す。
筒状のキャリア流体導入部21は、キャリ 流体20とともに研掃材をキャリア流体導入部 21の内部に水平方向に圧入するための孔19を 筒状のキャリア流体導入部21の端面の中心に 有する。
そして、ここでは、キャリア流体導入部21 、キャリア流体導入部の筒と同軸の軸管22を 有し、この軸管内に筒状のキャリア流体導入 部21の端面に設けられた孔19から水平に圧入 れた研掃材を搬送するキャリア流体20を長手 方向速度V z で圧入し、軸管内を長手方向速度V z で通過させている。そして、研掃材を水平方 向に搬送するキャリア流体20は軸管内を通過 た後、キャリア流体の噴流の広がりのため 半径方向速度V r が加わる。
すなわち、軸管を通過した後、キャリア流 20によって搬送される研掃材は、長手方向 度V z に半径方向速度V r が加わって、次の(1)式で示す速度Vでもって ブラスト管(鋼管)6に衝突することになる。
V=(V z 2
+V r 2
) 1/2
・・・・・・・ (1)式
ここでは、軸管22の長さを筒状のキャリア
体導入部21の長さと同じに設定しているが、
この軸管22の長さとキャリア流体20の速度を
節することによって、圧入された研掃材を
送するキャリア流体20を、所定角度と所定位
置でもって衝突させることができるので、キ
ャリア流体20によって搬送された研掃材が、
ょうど鋼管始端部の内面から衝突し始める
うに調節するべく、軸管22の長さを設定す
のがよい。 また、ここでは、ダミー管23が
平に設置された鋼管始端部と筒状のキャリ
流体導入部21との間に設置されている。ダ
ー管23を設置することによって、ダミー管23
一部を含めて内面をブラストすることがで
るので、研掃材が鋼管内面の始端部から確
にブラストすることができる。
図7は、本発明に係る鋼管内面ブラスト装 置の他の一例であり、鋼管内面ブラスト装置 の全体図を示す。
これは、実施例1の鋼管内面ブラスト装置 と同様に、高圧流体をキャリア流体20として 研掃材を被ブラスト管(鋼管)6の内部に噴射 るとともに、鋼管6の終端部から鋼管内の空 気を吸引し、鋼管内部を負圧にするものであ り、高圧噴射と負圧吸引を組み合わせたハイ ブリッド式ブラスト装置である。ただし、こ こでは、高圧流体をキャリア流体20として、 掃材を被ブラスト管(鋼管)6の内部に噴射す ための筒状のキャリア流体導入部21は、空 24をキャリア流体導入部21の内部に導入する めの空気導入口25を有する。この空気導入 から吸引又は圧入された空気24によって、キ ャリア流体導入部の内壁に沿って旋回流が形 成される。ここで、キャリア流体20とともに 平方向から圧入される研掃材5は、研掃材・ 流体混合部4でキャリア流体と混合された後 キャリア流体導入部21に水平方向から圧入さ れる。
なお、被ブラスト管(鋼管)6の始端部から 端部の全体にわたって、キャリア流体の圧 の変動が少ないため、被ブラスト管(鋼管)6 中では鋼管の内面をブラストするために必 な流速が十分に確保されている。
この鋼管内面ブラスト装置では、コンプ ッサ(図示せず)から供給された高圧空気流20 に、研掃材タンク3に蓄えられた研掃材を落 させ、高圧空気にこの研掃材を混合する研 材・流体混合部4が、筒状のキャリア流体導 部21とダミー管23を介して、被ブラスト管( 管)6の始端側に設けられている。この研掃材 ・流体混合部4の構造は図2に示されたものと 様であり、ノズル16を通して供給された高 空気流20と、フィーダー17を通って供給され 研掃材5が、デフューザー18において混合さ 、キャリア流体導入部21へと搬送される。
そして、被ブラスト管(鋼管)6の終端部に 、被ブラスト管6の内面の研掃を終えた研掃 材とこの研掃材を浮遊させて搬送する負圧空 気流とを受けて、まだ破砕していない研掃材 と空気とを分離する回収タンク7が設置され また、回収タンク7で分離された研掃材を搬 する搬出手段14(ここで分離した研掃材は研 材タンク3に戻される。)が設置されている さらに、この回収タンク7には、破砕した研 材や研掃屑と負圧空気流とを分離するため サイクロン8及びダストコレクタ9と、研掃 終えた研掃材とこの研掃材を浮遊させて搬 する負圧空気流とを被ブラスト管6から前記 収タンク7と前記サイクロン8と前記ダスト レクタ9とを介して吸引し、研掃材や研掃屑 除去された空気をサイレンサ11に送り排出 るブロワ10が接続されている。
図8に、本実施例2にかかる鋼管内面ブラ ト装置のうち、筒状のキャリア流体導入部 拡大図(斜視図)を示す。
筒状のキャリア流体導入部21は、キャリア 体20とともに研掃材をキャリア流体導入部21 内部に水平方向に圧入するための孔19を、 状のキャリア流体導入部21の端面の中心に有 する。そして、筒状のキャリア流体導入部21 、空気24をキャリア流体導入部21の内部に導 入するための空気導入口25を有する。この空 導入口25から吸引又は圧入された空気24によ って、キャリア流体導入部の内壁に沿って円 周方向速度V θ の旋回流が形成される。
そして、ここでは、キャリア流体導入部21 、キャリア流体導入部の筒と同軸の軸管22を 有し、この軸管内に筒状のキャリア流体導入 部21の端面に設けられた孔19から水平に圧入 れた研掃材を搬送するキャリア流体20を長手 方向速度V z で圧入し、軸管内を長手方向速度V z で通過させている。
したがって、研掃材を水平方向に搬送する ャリア流体20は軸管内を通過した後、空気 入口25から導入された空気24によって形成さ る旋回流が加わり、その速度は長手方向速 V z と円周方向速度V θ と半径方向速度V r から合成される。
すなわち、軸管を通過した後、キャリア 体20によって搬送される研掃材は、次の(2) で示す速度Vでもって被ブラスト管(鋼管)6に 突することになる。
V=(V z 2
+V θ 2
+V r 2
) 1/2
・・・・・・・ (2)式
なお、ここでは、軸管22の長さを筒状のキ
リア流体導入部21の長さと同じに設定してい
るが、この軸管22の長さとキャリア流体20の
度を調節することによって、圧入された研
材を搬送するキャリア流体20を、所定角度で
もって鋼管始端部に衝突させることができる
ので、キャリア流体20によって搬送された研
材が、ちょうど鋼管始端部の内面から衝突
始めるように調節するべく、軸管22の長さ
設定するのがよい。
また、ここでは、ダミー管23が水平に設 された鋼管始端部と筒状のキャリア流体導 部21との間に設置されている。ダミー管23を 置することによって、ダミー管23の一部を めて内面をブラストすることができるので 研掃材が鋼管内面の始端部から確実にブラ トすることができる。
図9は、本発明に係る鋼管内面ブラスト装 置の他の一例であり、鋼管内面ブラスト装置 の全体図を示す。
これは、実施例1の鋼管内面ブラスト装置 と同様に、高圧流体をキャリア流体20として 研掃材を被ブラスト管(鋼管)6の内部に噴射 るとともに、鋼管6の終端部から鋼管内の空 気を吸引し、鋼管内部を負圧にするものであ り、高圧噴射と負圧吸引を組み合わせたハイ ブリッド式ブラスト装置である。ただし、こ こでは、高圧流体をキャリア流体20として、 掃材を被ブラスト管(鋼管)6の内部に噴射す ための筒状のキャリア流体導入部21は、空 24をキャリア流体導入部21の内部に導入する めのホイッスル形状の空気導入装置26を有 る。この空気導入装置26から吸引又は圧入さ れた空気24によって、キャリア流体導入部の 壁に沿って旋回流が形成される。ここで、 ャリア流体20とともに水平方向から圧入さ る研掃材5は、研掃材・流体混合部4でキャリ ア流体と混合された後、キャリア流体導入部 21に水平方向から圧入される。
なお、被ブラスト管(鋼管)6の始端部から 端部の全体にわたって、キャリア流体の圧 の変動が少ないため、被ブラスト管(鋼管)6 中では鋼管の内面をブラストするために必 な流速が十分に確保されている。
この鋼管内面ブラスト装置では、コンプ ッサ(図示せず)から供給された高圧空気流20 に、研掃材タンク3に蓄えられた研掃材を落 させ、高圧空気にこの研掃材を混合する研 材・流体混合部4が、筒状のキャリア流体導 部21とダミー管23を介して、被ブラスト管( 管)6の始端側に設けられている。この研掃材 ・流体混合部4の構造は図2に示されたものと 様であり、ノズル16を通して供給された高 空気流20と、フィーダー17を通って供給され 研掃材5が、デフューザー18において混合さ 、キャリア流体導入部21へと搬送される。
そして、被ブラスト管(鋼管)6の終端部に 、被ブラスト管6の内面の研掃を終えた研掃 材とこの研掃材を浮遊させて搬送する負圧空 気流とを受けて、まだ破砕していない研掃材 と空気とを分離する回収タンク7が設置され また、回収タンク7で分離された研掃材を搬 する搬出手段14(ここで分離した研掃材は研 材タンク3に戻される。)が設置されている さらに、この回収タンク7には、破砕した研 材や研掃屑と負圧空気流とを分離するため サイクロン8及びダストコレクタ9と、研掃 終えた研掃材とこの研掃材を浮遊させて搬 する負圧空気流とを被ブラスト管6から前記 収タンク7と前記サイクロン8と前記ダスト レクタ9とを介して吸引し、研掃材や研掃屑 除去された空気をサイレンサ11に送り排出 るブロワ10が接続されている。
図10に、本実施例3にかかる鋼管内面ブラ ト装置のうち、筒状のキャリア流体導入部 拡大図(斜視図)を示す。
筒状のキャリア流体導入部21は、キャリア 体20とともに研掃材5をキャリア流体導入部21 の内部に水平方向に圧入するための孔19を、 状のキャリア流体導入部21の端面の中心に する。そして、筒状のキャリア流体導入部21 は、空気24をキャリア流体導入部21の内部に 入するためのホイッスル形状の空気導入装 26を有する。この空気導入装置26から吸引又 圧入された空気24によって、キャリア流体 入部の内壁に沿って円周方向速度V θ と半径方向速度V r から合成される旋回流が形成される。
そして、ここでは、キャリア流体導入部21 、キャリア流体導入部の筒と同軸の軸管22を 有し、この軸管内に筒状のキャリア流体導入 部21の端面に設けられた孔19から水平に圧入 れた研掃材を搬送するキャリア流体20を長手 方向速度V z で圧入し、軸管内を長手方向速度V z で通過させている。
したがって、研掃材を水平方向に搬送する ャリア流体20は軸管内を通過した後、空気 入装置26から吸引又は圧入された空気24によ て形成される旋回流が加わり、その速度は 手方向速度V z と円周方向速度V θ と半径方向速度V r から合成される。
すなわち、軸管を通過した後、キャリア 体20によって搬送される研掃材は、実施例 同様に、次の(2)式で示す速度Vでもって被ブ スト管(鋼管)6に衝突することになる。
V=(V z 2
+V θ 2
+V r 2
) 1/2
・・・・・・・ (2)式
なお、ここでは、軸管22の長さを筒状のキ
リア流体導入部21の長さと同じに設定してい
るが、この軸管22の長さとキャリア流体20の
度を調節することによって、圧入された研
材を搬送するキャリア流体20を、所定角度で
もって鋼管始端部に衝突させることができる
ので、キャリア流体20によって搬送された研
材が、ちょうど鋼管始端部の内面から衝突
始めるように調節するべく、軸管22の長さ
設定するのがよい。
また、ここでは、ダミー管23が水平に設 された鋼管始端部と筒状のキャリア流体導 部21との間に設置されている。ダミー管23を 置することによって、ダミー管23の一部を めて内面をブラストすることができるので 研掃材が鋼管内面の始端部から確実にブラ トすることができる。
図11は、本発明に係る鋼管内面ブラスト 置の他の一例であり、鋼管内面ブラスト装 の全体図を示す。
これは、実施例1の鋼管内面ブラスト装置 と同様に、高圧流体をキャリア流体20として 研掃材5を被ブラスト管(鋼管)6の内部に噴射 するとともに、鋼管6の終端部から鋼管内の 気を吸引し、鋼管内部を負圧にするもので り、高圧噴射と負圧吸引を組み合わせたハ ブリッド式ブラスト装置である。ただし、 こでは、高圧流体をキャリア流体20として、 研掃材を被ブラスト管(鋼管)6の内部に噴射す るための筒状のキャリア流体導入部21は、空 24をキャリア流体導入部21の内部に導入する ためのホイッスル形状の空気導入装置26を有 ることに加えて、このホイッスル形状の空 導入装置26からも、研掃材タンク3に蓄えら ていた研掃材をキャリア流体導入部21に供 するものである。この空気導入装置26から吸 引又は圧入された空気24によって、キャリア 体導入部の内壁に沿って旋回流が形成され 。ここで、キャリア流体20とともに水平方 から圧入される研掃材5は、研掃材・流体混 部4でキャリア流体と混合された後、キャリ ア流体導入部21に水平方向から圧入される。
なお、被ブラスト管(鋼管)6の始端部から 端部の全体にわたって、キャリア流体の圧 の変動が少ないため、被ブラスト管(鋼管)6 中では鋼管の内面をブラストするために必 な流速が十分に確保されている。
この鋼管内面ブラスト装置では、コンプ ッサ(図示せず)から供給された高圧空気流20 に、研掃材タンク3に蓄えられた研掃材を落 させ、高圧空気にこの研掃材を混合する研 材・流体混合部4が、筒状のキャリア流体導 部21とダミー管23を介して、被ブラスト管( 管)6の始端側に設けられている。この研掃材 ・流体混合部4の構造は図2に示されたものと 様であり、ノズル16を通して供給された高 空気流20と、フィーダー17を通って供給され 研掃材5が、デフューザー18において混合さ 、キャリア流体導入部21へと搬送される。 た、この鋼管内面ブラスト装置では、筒状 キャリア流体導入部21の側面に設けられたホ イッスル形状のからも、研掃材5がキャリア 体導入部21に供給されるが、このために空気 導入装置26の上方には、研掃材5を蓄えること ができる研掃材タンク3が設置されている。
そして、被ブラスト管(鋼管)6の終端部に 、被ブラスト管6の内面の研掃を終えた研掃 材とこの研掃材を浮遊させて搬送する負圧空 気流とを受けて、まだ破砕していない研掃材 と空気とを分離する回収タンク7が設置され また、回収タンク7で分離された研掃材を搬 する搬出手段14(ここで分離した研掃材は研 材タンク3に戻される。)が設置されている さらに、この回収タンク7には、破砕した研 材や研掃屑と負圧空気流とを分離するため サイクロン8及びダストコレクタ9と、研掃 終えた研掃材とこの研掃材を浮遊させて搬 する負圧空気流とを被ブラスト管6から前記 収タンク7と前記サイクロン8と前記ダスト レクタ9とを介して吸引し、研掃材や研掃屑 除去された空気をサイレンサ11に送り排出 るブロワ10が接続されている。
図12に、本実施例4にかかる鋼管内面ブラ ト装置のうち、筒状のキャリア流体導入部 拡大図(斜視図)を示す。
筒状のキャリア流体導入部21は、キャリア 体20とともに研掃材5をキャリア流体導入部21 の内部に水平方向に圧入するための孔19を、 状のキャリア流体導入部21の端面の中心に する。そして、筒状のキャリア流体導入部21 は、研掃材5とともに空気24をキャリア流体導 入部21の内部に導入するためのホイッスル形 の空気導入装置26を有する。この空気導入 置26から吸引又は圧入された空気24によって キャリア流体導入部の内壁に沿って円周方 速度V θ と半径方向速度V r から合成される旋回流が形成される。
そして、ここでは、キャリア流体導入部21 、キャリア流体導入部の筒と同軸の軸管22を 有し、この軸管内に筒状のキャリア流体導入 部21の端面に設けられた孔19から水平に圧入 れた研掃材を搬送するキャリア流体20を長手 方向速度V z で圧入し、軸管内を長手方向速度V z で通過させている。さらに、キャリア流体導 入部21に設けられたホイッスル形状の空気導 装置26から導入された空気24は、ホイッスル 形状の空気導入装置26から供給された研掃材5 を搬送するとともに、軸管22の外周を、筒状 キャリア流体導入部の内壁に沿って旋回す 、旋回速度V θ の旋回流を形成する。
したがって、研掃材5を水平方向に搬送する キャリア流体20が軸管内を通過した後、別途 空気導入装置26から供給された研掃材5を搬 する空気24によって形成される旋回流が加 り、その速度は長手方向速度V z と円周方向速度V θ と半径方向速度V r から合成される。
すなわち、軸管を通過した後、キャリア 体20によって搬送される研掃材は、実施例2 同様に、次の(2)式で示す速度Vでもって被ブ ラスト管(鋼管)6に衝突することになる。
V=(V z 2
+V θ 2
+V r 2
) 1/2
・・・・・・・ (2)式
なお、ここでは、軸管22の長さを筒状のキ
リア流体導入部21の長さと同じに設定してい
るが、この軸管22の長さとキャリア流体20の
度を調節することによって、圧入された研
材を搬送するキャリア流体20を、所定角度で
もって鋼管始端部に衝突させることができる
ので、キャリア流体20によって搬送された研
材が、ちょうど鋼管始端部の内面から衝突
始めるように調節するべく、軸管22の長さ
設定するのがよい。
また、ここでは、ダミー管23が水平に設 された鋼管始端部と筒状のキャリア流体導 部21との間に設置されている。ダミー管23を 置することによって、ダミー管23の一部を めて内面をブラストすることができるので 研掃材が鋼管内面の始端部から確実にブラ トすることができる。
比較のために、図3に示された負圧吸引ブ ラスト装置(前記特許文献1に図1として示され たもの)のうち、筒状のキャリア流体導入部 拡大図(斜視図)を図13に示す。
筒状のキャリア流体導入部21は、研掃材5と もに空気24をキャリア流体導入部21の内部に 導入するためのホイッスル形状の空気導入装 置26を有する。この空気導入装置26から吸引 は圧入された空気24によって、キャリア流体 導入部の内壁に沿って円周方向速度V θ の旋回流が形成される。さらに、負圧の空気 流によって長手方向に引っ張られるから、円 周方向速度V θ に加えて長手方向速度V z が発生するので、その旋回流の速度は長手方 向速度V z と円周方向速度V θ から合成される。
すなわち、負圧の空気24によって搬送さ る研掃材は、次の(3)式で示す速度Vでもって ブラスト管(鋼管)6に衝突することになる。
V=(V z 2 +V θ 2 ) 1/2 ・・・・・・・ (3)式
次に、本実施例3に示された鋼管内面ブラ スト装置の構成を有する実験装置を用いて、 研掃材をキャリア流体によって搬送したとき の被ブラスト管(鋼管)内の研掃材の挙動を把 するための実験を行った。
図14は、本実施例3にかかる鋼管内面ブラ ト装置を用いた際の被ブラスト管(鋼管)内 研掃材の挙動を把握するための実験装置を す。管内面ブラスト装置の材料としてポリ ーボネート製の透明管を用い、このポリカ ボネート製の透明管内を流れる珪砂を高速 カメラでブラスト管の長手方向の数か所で 影して、各個所での珪砂の速度とその方向 分析した。
コンプレッサ(図示せず)から供給された空 流量Q N の高圧空気流20を研掃材・流体混合部4(内径D T )に供給した。そして、研掃材タンク3から研 材5としての珪砂を供給し、両者を混合した 後、キャリア流体導入部21に軸管22を通して 入した。別途、キャリア流体導入部21に設け られたホイッスル形状の空気導入装置26から 空気流量Q A の負圧で空気24をキャリア流体導入部21の内 に吸引又は圧入することで、キャリア流体 入部21の内壁に沿って旋回流を形成した。な お、実験条件は表1に示すとおりである(本発 例1及び2)。
比較のために、図3および図13に示された 圧吸引ブラスト装置の構成を有する比較実 装置を用いて、研掃材をキャリア流体によ て搬送したときの被ブラスト管(鋼管)内の 掃材の挙動を把握した。
図15は、比較のための実験装置であり、 の実験装置を用いて、負圧吸引ブラスト装 における被ブラスト管(鋼管)内の研掃材の挙 動を把握した。管内面ブラスト装置の材料と してポリカーボネート製の透明管を用い、こ のポリカーボネート製の透明管内を流れる珪 砂を高速度カメラでブラスト管の長手方向の 数か所で撮影して、各個所での珪砂の速度と その方向を分析した。
研掃材タンク3から研掃材5としての珪砂を キャリア流体導入部21に設けられたホイッス ル形状の空気導入装置26に供給するとともに キャリア流体導入部21に設けられたホイッ ル形状の空気導入装置26から、空気流量Q A の負圧で空気24をキャリア流体導入部21の内 に吸引することで、キャリア流体導入部21の 内壁に沿って旋回流を形成した。なお、実験 条件は表1に示すとおりである(比較例1及び2)
図16~19に、研掃材としての珪砂の各種の移 速度(合成速度V、長手方向速度V z 、円周方向速度V θ )及び珪砂の入射角αを、それぞれ示す。
本発明例1及び2と比較例1及び2を比較すると 、合成速度Vは被ブラスト管の始端部におい は差異はないが、被ブラスト管の中程以降 本発明例1及び2が比較例1及び2を上回る(図16) 。そして、長手方向速度V z は、本発明例1及び2では、被ブラスト管の始 部から終端部までのいずれにおいても比較 1及び2を上回る(図17)。
これに対して、旋回角θ(研掃材の速度成分V θ とV Z のなす角度)は被ブラスト管の始端部におい は比較例1及び2が本発明例1及び2を大幅に上 り、被ブラスト管の終端部においても比較 1及び2が上回っている(図18)。しかしながら 比較例1及び2のように旋回角θが大きすぎる と、被ブラスト管の内面に縞模様が発生する 恐れがあるし、比較例1及び2のように被ブラ ト管の始端部と終端部で旋回角θに差異が りすぎると、被ブラスト管の内面のブラス 効果が長手方向で異なるという問題が生じ 。
また、研掃材の入射角αは被ブラスト管 始端部においては比較例1及び2が本発明例1 び2を大幅に上回り、被ブラスト管の終端部 おいても比較例1及び2が上回っている(図19) しかしながら、比較例1及び2のように研掃 の入射角αが大きすぎると、被ブラスト管の 内面のブラスト効果が得られない恐れがある 。また、被ブラスト管の始端部と終端部で研 掃材の入射角αに差異がありすぎると、被ブ スト管の内面のブラスト効果が長手方向で なるという問題が生じる。これに対して、 発明例1及び2は研掃材の入射角αが10~30°と う最適の角度範囲に入っている。
なお、被ブラスト管の始端部において合成 度Vに差異はないのは、本発明例1及び2では 手方向速度V z が大きく、比較例1及び2では円周方向速度V θ が大きいためであると考えられる。
ここで、研掃材の入射角αは10~30°が最適 角度範囲である理由は、次のとおりである
図20は、橋本建次著「粉体空気輸送におけ
摩耗対策」p.56, NTS,
(1989)の図3.13(金属の衝突角度と摩耗量の関係(
Arundelら))を転載したものである。ここには、
一般に金属粒子と鋼材との衝突摩耗速度は入
射角αが10~30°の範囲にピークを持つ旨の記載
があることが示されており、入射角αが10~30°
の範囲になることが好ましいからである。
本実施例3にかかる鋼管内面ブラスト装置 (図9及び図10参照)を実機の鋼管内面のブラス に適用した。研掃材として珪砂を用いて、1 3%Crマルテンサイト系ステンレス鋼(API(米国石 油協会)規格)からなる鋼管(外径114.3mm)のデス ーリングを行った。その実験条件は次のと りである。
管内断面平均流速=90~110m/sec(長手方向位置
よって異なる)
キャリア流体圧入流量=吸引流量の3%
軸管の内径=キャリア流体導入部21の内径
約1/4
軸管の外径=114.3mm
軸管の肉厚=6.88mm
軸管の長さ=12.5m
粉体の投入位置=空気導入口の終点と同じ
手方向位置
比較のために、図3および図13に示された負
吸引ブラスト装置を実機の鋼管内面のブラ
トに適用した。研掃材として珪砂を用いて
13%Crマルテンサイト系ステンレス鋼(API(米国
石油協会)規格)からなる鋼管(外径114.3mm)のデ
ケーリングを行った(比較例3)。その実験条
は次のとおりである。
管内断面平均流速=90~110m/sec(長手方向位置
よって異なる)
粉体の投入位置=空気吸引装置26から落下
入
表2に、実施例6と比較例3の実験結果を示す
これは、所定の時間で研掃終了した際の終
部内面研掃状態を目視観察したものであり
○はデスケーリングが完了したことを、そ
て、×はデスケーリングが未完であったこ
を示す。
本発明に係る鋼管内面ブラスト装置を用 る実施例6では、操業時間を10%短縮してもデ スケーリングを完了することができたのに対 して、負圧吸引ブラスト装置を用いる比較例 3では操業時間を10%短縮するとデスケーリン を完了することができなかった。すなわち 本発明に係る鋼管内面ブラスト装置の方が 負圧吸引ブラスト装置よりも高い研掃能力 有するという結果が得られた。
本発明によれば、鋼管の始端部から終 部まで鋼管の内面を十分にブラストできる ともに、ブラスト能力が向上した鋼管内面 ラスト装置及び鋼管内面ブラスト方法を提 することができるとともに、内面の表面性 に優れた鋼管の製造法を提供することがで る。
1 コンプレッサ
2 エアードライヤ
3 研掃材タンク
4 研掃材・流体混合部
5 研掃材
6 被ブラスト管(鋼管)
7 重力沈降式回収タンク
8 サイクロン
9 フィルター付きダストコレクタ
10 吸引ブロワ
11 サイレンサ
13 研掃材・空気供給部
14 搬出手段
15 負圧空気流(キャリア流体)
16 ノズル
17 フィーダー
18 デフューザー
19 孔
20 高圧空気流(キャリア流体)
21 キャリア流体導入部
22 軸管
23 ダミー管
24 空気
25 空気導入口
26 空気導入装置
α 研掃材の入射角
θ 研掃材の速度成分V θ
とV Z
のなす角度
D T
研掃材・流体混合部の内径
Q A
負圧の空気流量
Q N
高圧空気流の空気流量
V z
長手方向速度
V θ
円周方向速度
V r
半径方向速度
Next Patent: COMPRESSOR
