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Patent Searching and Data


Title:
STICK-LIKE MEMBER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/017003
Kind Code:
A1
Abstract:
It is an object to provide a stick-like member that has an increased tensile strength and is capable of reflecting light with a periodic property against incident light. A stick-like member (10), on the surface of which a plurality of polygonal processing surfaces (12) are formed, includes the constant number of the processing surfaces (12) formed on the same circumferential surface in a predetermined range in the axial line direction and a phase angle of a processing surface group (18) neighboring in the axial line direction is constant in the circumferential direction. Further, a vertical section with respect to the axial line direction of the stick-like member (10) is formed to be substantially a polygon, and, preferably, the vertical section is substantially a hexagon. The curvature of a side surface, which is out of substantially hexagon side surfaces and on which the processing surface (12) is formed is larger than that of a side surface on which the processing surface (12) is not formed.

Inventors:
KOBAYASHI KEIJI (JP)
KOBAYASHI KOZO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/063175
Publication Date:
February 05, 2009
Filing Date:
July 23, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KOBAYASHI OPTICAL (JP)
KOBAYASHI KEIJI (JP)
KOBAYASHI KOZO (JP)
International Classes:
B21K1/12; B21D22/02; B21J5/12
Foreign References:
JPH0631368A1994-02-08
JPH0636027U1994-05-13
JP2003164942A2003-06-10
Attorney, Agent or Firm:
CHIBA, Yoshihiro et al. (1-1 Yoyogi 2-chome, Shibuya-k, Tokyo 53, JP)
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Claims:
 表面に複数の多角形の加工面が形成された棒状部材であって、
 軸線方向の所定の範囲内で同一周面上に一定数の前記加工面が形成され、
 軸線方向に隣接する前記一定数の加工面の周方向の位相角が一定であることを特徴とする棒状部材。
 請求項1記載の棒状部材において、
 前記棒状部材の軸線方向に対する垂直断面が略多角形に形成されていることを特徴とする棒状部材。
 請求項1又は2記載の棒状部材において、
 前記垂直断面が略六角形に形成され、前記略六角形の側面のうち、前記加工面が形成された側面の曲率が、前記加工面が形成されていない側面の曲率よりも大きいことを特徴とする棒状部材。
Description:
棒状部材

 本発明は、複数の多角形の加工面が形成 れた棒状部材に関し、一層詳細には、眼鏡 品、2輪車のタイヤのスポーク等の部品、時 計のブレスレット等に用いることが可能な棒 状部材に関する。

 例えば、眼鏡のテンプルを形成する材料 してチタンやチタン合金等の非常に硬い材 を用いる場合に、前記テンプルを通常の方 では加工することが難しいことから、スウ ージング加工により前記テンプルを加工す 場合がある。このスウェージング加工は、 工対象である棒状部材の周りに複数のダイ からなるダイス群を配設し、前記ダイス群 棒状部材の周りを回転させながら、棒状部 の半径方向に往復運動させ、さらに、棒状 材を軸線方向に移動させながら、該棒状部 の表面に加工面を形成する加工方法である( 例えば、特許文献1参照)。

特開2003-164942号公報

 ところで、上述した特許文献1に記載の棒 状部材では、引張強度や光の反射を考慮した 上での加工が行われていない。

 本発明は、上記の課題を考慮してなされ ものであって、引張強度を増し、また、入 した光に対する周期性を有する光の反射が 能な棒状部材を提供することを目的とする

 本発明に係る棒状部材は、表面に複数の 角形の加工面が形成された棒状部材であっ 、軸線方向の所定の範囲内で同一周面上に 定数の前記加工面が形成され、軸線方向に 接する前記一定数の加工面の周方向の位相 が一定であることを特徴とする。

 前記棒状部材の軸線方向に対する垂直断 が略多角形に形成されていてもよい。また 前記垂直断面が略六角形に形成されている 合には、前記略六角形の側面のうち、前記 工面が形成された側面の曲率が、前記加工 が形成されていない側面の曲率よりも大き 。

 本発明によれば、棒状部材の軸線方向の 定の範囲内で同一周面上に一定数の前記加 面が形成され、軸線方向に隣接する前記一 数の加工面の周方向の位相角が一定である とにより、引張強度を増し、また、入射し 光に対する周期性を有する光の反射が可能 なる。

本発明の実施形態に係る棒状部材の概 斜視説明図である。 本発明の実施形態に係る棒状部材の拡 平面図である。 本発明の実施形態に係る棒状部材のIII- III断面図である。 ダイスの概略斜視説明図である。 ダイスの平面図である。 ダイスの側面図である。 中実丸棒の周りに複数のダイスを配設 た概略斜視説明図である。 中実丸棒の周りに複数のダイスを配設 た状態の概略斜視説明図ある。 本発明の実施形態に係る棒状部材の製 途中の正面図である。 ダイスの動作の説明図である。 図11A~図11Iは、本発明の実施形態に係 棒状部材の製造工程の説明図ある。 3個のダイスの場合の棒状部材の断面 である。 図13A、図13Bは2個のダイスの場合の棒 部材の断面図である。 図14A、図14Bは4個のダイスの場合の棒 部材の断面図である。 図15Aは、ダイスの変形例の説明図であ り、図15Bは、変形例のダイスの場合の棒状部 材の断面図である。 図16Aは、ダイスの変形例の説明図であ り、図16B、図16Cは、変形例のダイスの場合の 棒状部材の断面図である。 図17Aは、ダイスの変形例の説明図であ り、図17Bは、変形例のダイスの場合の棒状部 材の断面図である。

 以下、本発明に係る棒状部材について好 な実施形態を掲げ、添付の図面を参照して 細に説明する。図1は本発明の実施形態に係 る棒状部材10の概略斜視説明図、図2は棒状部 材10の拡大平面図、図3は棒状部材10のIII-III断 面図である。

 本実施形態に係る棒状部材10は、好まし はチタン又はチタン合金で成形された中実 棒から構成される。中実丸棒14の表面には、 軸線方向に複数の略ひし形の加工面12(12a、12b 、12c、12d、12e、12f・・・)が形成され、この 合、軸線方向の表面の間隔L(図2参照)の範囲 に加工面12が3個形成される。すなわち、図3 に示すように加工面12aでは、中実丸棒14の軸 方向に対する垂直断面は略六角形であって 断面の周縁は、加工面12a、12b、12cのそれぞ の稜線及び中実丸棒14の円周の一部である 弧面16a、16b、16cの稜線で構成され、加工面12 a、円弧面16a、加工面12b、円弧面16b、加工面12 c、円弧面16cの順序で構成される。また、加 面12a、12b、12cは、間隔Lの範囲内で位相をそ ぞれ120度ずつ偏位している。さらに、加工 12a、12b、12cの各曲率は、後述するダイス30 よって押圧加工されているために、円弧面16 a、16b、16cの曲率、すなわち、中実丸棒14の曲 率よりも大きい。

 上記の3個の加工面12a、12b、12cから構成さ れる一組の加工面群18aは間隔Lの範囲内に形 されていることとなる。3個の加工面12から 成される加工面群18は、軸線方向に互いに隣 接するように中実丸棒14の表面に複数形成さ る。具体的には、加工面群18aと、加工面12d~ 12f(加工面12eは図示せず)から構成される加工 群18bと、加工面12g~12i(加工面12g、12hは図示 ず)から構成される加工面群18cとは互いに接 るように形成される。また、加工面12aの軸 方向の略三角形の領域面20が、加工面12dと 工面12fと接するとともに、加工面12aの軸線 向の端部22が加工面12gの端部24と接している 隣接する加工面群18同士が、棒状部材10の一 定の周方向に所定の角度ずつ位相がずれるよ うに全面に形成されることにより棒状部材10 得られる。

 次に棒状部材10の加工面12を形成する略矩 形状のダイス30について説明する。図4はダイ ス30の概略斜視説明図、図5はダイス30の平面 、図6はダイス30の側面図である。

 ダイス30は、一面が膨出した膨出部32を備 え、前記膨出部32の頂上部に加工面12を押圧 工するための押圧部34が形成される。押圧部 34は、中実丸棒14の曲率半径よりも大きい曲 半径を有するR状の曲面である。また、膨出 32には、中実丸棒14が押圧部34に面したとき 中実丸棒14を軸線方向に沿って逃がすため 凹部36が形成される。棒状部材10を製造する 合には、複数のダイス30の各膨出部32が対向 するように配設して用いられる。

 次に、複数のダイス30を用いた本実施形 に係る棒状部材10の製造方法について説明す る。図7は中実丸棒14の周りに複数のダイス30 配設した概略斜視説明図、図8は中実丸棒14 周りに複数のダイス30を配設した状態の概 斜視説明図、図9は棒状部材10の製造途中の 面図、図10は棒状部材10の製造途中のダイス3 0の動作の説明図、図11はダイス30の製造過程 説明図である。

 まず、中実丸棒14の周りに3個のダイス30 対向するように配設する(図7参照)。次に、 示しない駆動源によってダイス30を互いに近 づく方向(図10の矢印X方向)に移動させること より、中実丸棒14の表面を押圧し加工面12a 12b、12c(加工面12b、12cは図示せず)が形成され る(図11A参照)。次いで、ダイス30を互いに離 する方向(図10の矢印Y方向)に移動させるとと もに、中実丸棒14を図8の矢印A方向に間隔2/L 動させた後に、ダイス30を約51.4度矢印Z方向 回転させ、矢印X方向にダイス30を移動させ ことにより、加工面12d、12e、12f(加工面12eは 図示せず)が形成される。加工面12aと加工面12 bとの間に加工面12dが形成され、加工面12bと 工面12cとの間に加工面12eが形成され、加工 12cと加工面12aとの間に加工面12fが形成され (図11B参照)。さらに、ダイス30を矢印Y方向に 移動させるとともに、中実丸棒14を矢印A方向 に間隔2/L移動させた後に、ダイス30を約51.4度 矢印Z方向に回転させた後に、矢印X方向に移 させることにより加工面12g、12h、12i(加工面 12g、12hは図示せず)が形成される(図11C参照)。 以下同様に、ダイス30の矢印X方向への移動、 矢印Y方向への移動、中実丸棒14の矢印A方向 の移動、ダイス30の矢印Z方向への回転を繰 返すように、加工面12j、加工面12k、加工面12 l(加工面12jは図示せず、図11D参照)、加工面12m 、加工面12n、加工面12o(加工面12m、12oは図示 ず、図11E参照)、加工面12p、加工面12q、加工 12r(加工面12q、12rは図示せず、図11F参照)、 工面12s、加工面12t、加工面12u(加工面12tは図 せず、図11G参照)、加工面12v、加工面12w、加 工面12x(加工面12v、12wは図示せず、図11H参照) 形成される。図11A~図11Hまでの連続工程でダ イス30は、中実丸棒14の周りを1回転(360度)す 。これらの工程を中実丸棒14の所望の範囲内 において繰り返すことにより、棒状部材10を ることができる(図11I参照)。

 以上説明したように、本実施形態に係る 状部材10は、表面に複数の多角形の加工面12 が形成された棒状部材であって、軸線方向の 所定の範囲内で同一周面上に一定数の加工面 12が形成され、軸線方向に隣接する加工面群1 8の周方向の位相角が一定である。また、棒 部材10の軸線方向に対する垂直断面は略多角 形に形成され、前記垂直断面が略六角形に形 成され、前記略六角形の側面のうち、加工面 12が形成された側面の曲率が、加工面12が形 されていない側面の曲率よりも大きい。

 本実施形態に係る棒状部材10では、軸線 向の所定の範囲内で同一周面上に一定数の 工面12が形成され、軸線方向に隣接する加工 面群18の周方向の位相角が一定であることに り、引張強度を増し、また、入射した光に する周期性を有する光の反射が可能となる 具体的には、直径1.7mmのステンレス鋼(SUS304) で加工面12の有無における引張強度を比較す と、加工面12を施すことにより引張強度を1. 15倍向上することができる。

 本実施形態に係る棒状部材10は、眼鏡の ンプル、2輪車のタイヤのスポーク、時計の レスレット、スプーン、フォーク、マドラ 等の食器類の柄、ネックレス等の装飾品、 掻き等の雑貨品、化学品等を撹拌するため 拌部材、ドライバ等の工具類等に用いるこ ができる。特に、2輪車のタイヤのスポーク に用いた場合には、棒状部材10の加工面12は 期性を持って形成されているために、夜間 走行中に周期性を有する反射光を発するこ により交通事故の防止を図ることができる

 棒状部材10の製造は、中実丸棒14のA方向 移動速度、ダイス30の回転角度、ダイス30のX 方向の移動量、移動速度、Y方向の移動速度 ダイス30の数を変化させることにより、種々 の形状をした棒状部材10を得ることができる

 例えば、上述のように3個のダイス30で加 面12を形成する場合には、中実丸棒14の軸線 方向への移動速度を変化させることにより、 垂直断面が略三角形であって、周縁の側面の すべてが加工面12となる棒状部材10を製造す ことができる(図12参照)。また、ダイス30の を2個とし、中実丸棒14の軸線方向への移動 度を変化させることにより、図13A、図13Bに すように、垂直断面が略四角形であり、加 面12と円弧面16の比率が異なる棒状部材10を 造することもできる。さらに、ダイス30の数 を4個とし、中実丸棒14の軸線方向への移動速 度を変化させることにより、図14A、図14Bに示 すように、垂直断面が略八角形であり、加工 面12と円弧面16の比率が異なる棒状部材10を製 造することもできる。

 また、上記のダイス30では、押圧部34はR の曲面であるが、平面にした押圧部34aであ てもよい(図15A参照)。この場合の垂直断面は 図15Bに示すように略六角形となり、垂直断面 の周縁を構成する加工面12の稜線は図3の略六 角形の垂直断面の曲線とは異なり直線となる 。

 さらに、ダイス30において、押圧部の一 にダイス30の底面に平行な断面が三角形の膨 出部である三角膨出部38が形成された押圧部3 4bとしてもよい(図16A参照)。この場合の垂直 面は、図16B、図16Cに示すように加工面12の三 角膨出部38によって押圧された凹部を有する 角形となる。図16Bの場合と図16Cの場合を比 すると、図16Cの場合が、ダイス30のX方向の 動量、即ち、中実丸棒14に対する押圧部34b よる押圧力が図16Bよりも大きい。従って、 16Bでは、加工面12は三角膨出部38に対応する 部のみで形成されているが、図16Cでは、三 膨出部38に対応する凹部及び押圧部34bの三 膨出部38以外の部分によっても中実丸棒14が 圧されて直線の稜線が形成されている。

 さらにまた、図16Aでは、押圧部34bの一部 三角膨出部38が設けられているが、三角膨 部38の代わりに、ダイス30の底面に平行な断 が三角形の凹部である三角凹部40が形成さ た押圧部34cでもよい(図17A参照)。この場合の 垂直断面は、図17Bに示すように押圧部34cのう ち三角凹部40が形成されていない部分によっ 中実丸棒14が押圧され、三角凹部40に対応す る部分は凸部として残った多角形となる。

 また、本発明は、上述の実施の形態に限 ず、本発明の要旨を逸脱することなく、種 の構成を採り得ることはもちろんである。