JP2018140810A | 2018-09-13 | |||
JPH11263384A | 1999-09-28 | |||
JP2002166981A | 2002-06-11 | |||
JP2012066862A | 2012-04-05 | |||
US4534491A | 1985-08-13 | |||
JPS5850521B2 | 1983-11-11 |
〇 2020/174977 1 5 卩(:170? 2020 /002922 請求の範囲 [請求項 1 ] 内側に衛生用薄葉紙を収納する容器本体と、 前記容器本体に着脱自 在に取り付けられ、 前記容器本体に収納された衛生用薄葉紙を取り出 すための取出部を有する蓋体と、 を備えた衛生用薄葉紙収納容器にお いて、 前記取出部は、 前記衛生用薄葉紙が揷通され、 当該衛生用薄葉紙をその先端が前記 取出部の上面から突出した状態で保持する取出孔と、 前記取出部の下面及び前記取出孔の孔壁により形成される角を面取 りした面取り部と、 を備えることを特徴とする衛生用薄葉紙収納容器 [請求項 2] 前記面取り部は、 前記取出孔の孔壁を平面で面取りした平面面取り 部、 又は、 前記取出孔の孔壁を凸曲面で面取りした曲面面取り部であ ることを特徴とする請求項 1 に記載の衛生用薄葉紙収納容器。 [請求項 3] 前記取出孔は、 下端側の開口面積が、 上端側の開口面積より大きく なるよう形成されていることを特徴とする請求項 1又は 2に記載の衛 生用薄葉紙収納容器。 [請求項 4] 前記取出孔は、 放射状の切り込みによって形成されていることを特 徴とする請求項 1から 3のいずれか一項に記載の衛生用薄葉紙収納容 器。 [請求項 5] 前記蓋体は、 上面に孔部を有し、 前記取出部は、 側面に設けられた括れ部を有し、 当該括れ部に前記 孔部の縁が嵌め込まれることによって、 前記蓋体に取り付けられてい ることを特徴とする請求項 1から 4のいずれか一項に記載の衛生用薄 葉紙収納容器。 |
発明の名称 : 衛生用薄葉紙収納容器
技術分野
[0001 ] 本発明は、 ウエッ トシートやウエッ トティッシュ等の衛生用薄葉紙を収納 する衛生用薄葉紙収納容器に関する。
背景技術
[0002] 従来、 家屋の床やトイレ、 あるいは人体などを拭くための衛生用薄葉紙 を 収納する衛生用薄葉紙収納容器が知られてい る。
衛生用薄葉紙収納容器としては、 取出孔の形成された取出部を着脱可能に 備え、 この取出孔により衛生用薄葉紙に抵抗を掛け て、 衛生用薄葉紙に設け られたミシン目にて衛生用薄葉紙を切り離す 構成のものが知られている (例 えば、 特許文献 1参照) 。
先行技術文献
特許文献
[0003] 特許文献 1 :特許第 5 8 5 0 5 2 1号公報
発明の概要
発明が解決しようとする課題
[0004] このような衛生用薄葉紙収納容器においては 、 連続して衛生用薄葉紙を使 用できるようにするため、 衛生用薄葉紙をミシン目で切り離した際に、 後続 の衛生用薄葉紙が容器内部に落ち込むことな く、 その端部が取出孔から突出 した状態で保持される必要がある。
しかしながら、 十分な保持機能を確保するため取出孔により 衛生用薄葉紙 に掛かる抵抗を高めると、 後続の衛生用薄葉紙の取出孔からの突出量が 少な く、 取出しが困難になる場合がある。
[0005] 本発明の課題は、 取出孔における衛生用薄葉紙の保持の確実性 と、 衛生用 薄葉紙の取出し作業の容易性を両立した衛生 用薄葉紙収納容器を提供するこ とである。 〇 2020/174977 2 卩(:170? 2020 /002922
課題を解決するための手段
[0006] 上記課題を解決するために、 請求項 1 に記載の発明は、
内側に衛生用薄葉紙を収納する容器本体と、 前記容器本体に着脱自在に取 り付けられ、 前記容器本体に収納された衛生用薄葉紙を取 り出すための取出 部を有する蓋体と、 を備えた衛生用薄葉紙収納容器において、
前記取出部は、
前記衛生用薄葉紙が揷通され、 当該衛生用薄葉紙をその先端が前記取出部 の上面から突出した状態で保持する取出孔と 、
前記取出部の下面及び前記取出孔の孔壁によ り形成される角を面取り した 面取り部と、 を備えることを特徴とする。
本発明によれば、 取出孔における衛生用薄葉紙の保持の確実性 と、 衛生用 薄葉紙の取出し作業の容易性を両立した構成 とすることができる。
[0007] また、 請求項 2に記載の発明は、 請求項 1 に記載の衛生用薄葉紙収納容器 において、
前記面取り部は、 前記取出孔の孔壁を平面で面取り した平面面取り部、 又 は、 前記取出孔の孔壁を凸曲面で面取り した曲面面取り部であることを特徴 とする。
本発明によれば、 面取り部を容易に形成することができる。
[0008] また、 請求項 3に記載の発明は、 請求項 1又は 2に記載の衛生用薄葉紙収 納容器において、
前記取出孔は、 下端側の開口面積が、 上端側の開口面積より大きくなるよ う形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、 衛生用薄葉紙の取出し作業の容易性を高める ことができ る。
[0009] また、 請求項 4に記載の発明は、 請求項 1 から 3のいずれか一項に記載の 衛生用薄葉紙収納容器において、
前記取出孔は、 放射状の切り込みによって形成されているこ とを特徴とす る。 〇 2020/174977 3 卩(:170? 2020 /002922
本発明によれば、 取出孔における衛生用薄葉紙の保持の確実性 を高めるこ とができる。
[0010] また、 請求項 5に記載の発明は、 請求項 1から 4のいずれか一項に記載の 衛生用薄葉紙収納容器において、
前記蓋体は、 上面に孔部を有し、
前記取出部は、 側面に設けられた括れ部を有し、 当該括れ部に前記孔部の 縁が嵌め込まれることによって、 前記蓋体に取り付けられていることを特徴 とする。
本発明によれば、 取出部を蓋体から外れ難くすることができる 。 発明の効果
[001 1] 本発明によれば、 取出孔における衛生用薄葉紙の保持の確実性 と、 衛生用 薄葉紙の取出し作業の容易性を両立した衛生 用薄葉紙収納容器を提供するこ とができる。
図面の簡単な説明
[0012] [図 1]実施形態に係る衛生用薄葉紙収納容器の 視図である。
[図 2]図 1 の 丨 丨 _ 丨 丨部における断面図である。
[図 3]実施形態に係る衛生用薄葉紙収納容器の 出部の斜視図である。
[図 4]取出部の底面図である。
[図 5]図 4の V _ V部における断面図である。
[図 6]面取り部の形状を説明するための図であ 、 図 5の V I —V I部におけ る断面図である。
[図 7]面取り部の形状を説明するための図であ 。 発明を実施するための形態
[0013] 以下、 本発明の実施形態である衛生用薄葉紙収納容 器 1 0 0の具体的な態 様について、 図 1から図 7に基づいて説明する。 ただし、 本発明の技術的範 囲は、 図示例に限定されるものではない。
なお、 以下においては、 図 1 に示すように、 前後方向、 左右方向及び上下 方向並びに X軸、 丫軸及び 軸を定めて説明する。 すなわち、 衛生用薄葉紙 〇 2020/174977 4 卩(:170? 2020 /002922
収納容器 1 0 0において、 衛生用薄葉紙が取り出される側を上、 その反対側 を下、 衛生用薄葉紙収納容器 1 〇〇の平面視における手前側を前、 その反対 側を後、 後を向いた際の右手側を右、 後を向いた際の左手側を左とし、 前後 方向に沿った軸を X軸、 左右方向に沿った軸を丫軸、 上下方向に沿った軸を 軸とする。
[0014] <実施形態の構成>
(全体構成)
衛生用薄葉紙収納容器 1 0 0は、 図 1 に示すように、 衛生用薄葉紙 (例え ば、 口ール状に巻かれたウエッ トシートやウエッ トティッシュ等の口ールぺ —パー) を内部に収納する容器本体 1 と、 容器本体 1 に着脱自在に取り付け られる蓋体 2と、 蓋体 2に着脱自在に取り付けられる取出部 3と、 を備えて 構成されている。
蓋体 2が、 容器本体 1 に対して着脱自在に構成されているため、 容器本体 1から蓋体 2を取り外した状態で、 容器本体 1の内部に衛生用薄葉紙を収納 したり、 内部から衛生用薄葉紙を取り出したりするこ とができる。
また、 衛生用薄葉紙は、 上下方向に沿った軸心に口ール状に巻かれた 状態 で容器本体 1 に収納されている。 また、 衛生用薄葉紙には、 長さ方向に一定 間隔をおいてミシン目が施されており、 そのミシン目に沿って切り離した衛 生用薄葉紙を、 ューザが使用するようになっている。
[0015] (容器本体)
容器本体 1は、 衛生用薄葉紙を収納するための容器であり、 有底円筒形上 に形成され、 上面には開口部が設けられている。 また、 側面の上端部の外周 面には、 図 2に示すように、 周方向に沿って雄ネジ部 1 1が設けられている 容器本体 1は、 例えば、 巳 (ポリエチレン) 、 (ポリプロピレン)
、 巳丁 (ポリエチレンテレフタレート) 、 八巳 3樹脂等から形成されてい る。
容器本体 1は、 平面視において直径 6 0 〜 2 0 0 、 好ましくは 6 〇 2020/174977 5 卩(:170? 2020 /002922
5〇1111〜 1 1 0〇1111の円となり、 軸方向 (高さ) 1 75〇1111~ 20001111 、 好ましくは 1 75〇1111~ 1 85〇1111、 各面の厚み 0. 05〇1111~ 1 0111111 、 好ましくは〇.
[0016] (蓋体)
蓋体 2は、 図 1及び図 2に示すように、 蓋体本体 2 1 と、 小蓋 22と、 か ら構成されている。
[0017] 蓋体本体 2 1は、 例えば、 巳 (ポリエチレン) 、 (ポリプロピレン ) 、 巳丁 (ポリエチレンテレフタレート) 、 八巳 3樹脂等から形成されて おり、 下面が開放された円筒形状をなし、 天面部 2 1 3 と、 側面部 2 1 匕と 、 天面部 2 1 3の平面視内周側に下方に向けて凹状に形成 れる凹部 2 1 〇 と、 孔部 2 1 と、 凹部 2 1 〇内において孔部 2 1 を囲むように円筒形状 に立設された本体側壁部 2 1 6 と、 を備えている。
蓋体本体 2 1は、 平面視において直径 好ましくは
65〇1111~ 1 の円形となり、 軸方向 (高さ)
、 好ましくは 33〇1111〜 45〇1111、 各面の厚み 0. 05〇1111〜 1 0〇1111、 好 ましくは〇. 1 111〇!〜 50101の円筒形状に形成されている。
[0018] また、 側面部 2 1 匕の下端部の内周面には、 容器本体 1の雄ネジ部 1 1 と 螺合する雌ネジ部 2 1 1が設けられている。 これによって、 図 2に示すよう に容器本体 1 と蓋体 2は、 雄ネジ部 1 1 と雌ネジ部 2 1 1 を介した着脱自在 な連結構造をとり、 容器本体 1から蓋体 2を取り外すことが可能となってい る。
[0019] (凹部)
凹部 2 1 〇は、 閉塞時の小蓋 22と平面視における形状が略一致し、 小蓋 22を嵌めることができるように形成されてい 。 また、 凹部 2 1 〇は、 前 端部が平面視において小蓋 22よりも大きく、 小蓋 22が嵌め込まれた状態 でも若干の隙間が残るように形成されている 。 これによって、 当該隙間を利 用して小蓋 22に指を掛けることが可能となる。
[0020] (孔部) 〇 2020/174977 6 卩(:170? 2020 /002922 孔部 2 1 は、 蓋体本体 2 1の平面視略中央に平面視円形に形成された 衛生用薄葉紙収納容器 1 〇〇内部に通じる孔であり、 平面視において、 取出 部 3より僅かに小さく形成され、 後述のように孔部 2 1 には取出部 3が固 定される。
[0021 ] (本体側壁部)
本体側壁部 2 1 6 は、 孔部 2 1 の周囲を囲むように、 凹部 2 1 〇内にお いて円筒形状に上方に向けて延出して形成さ れている。 本体側壁部 2 1 6 は 、 外径が小蓋 2 2に形成される小蓋側壁部 2 2 3 の内径と同一か、 ごく僅か に小さくなるように形成されている。
[0022] (小蓋)
小蓋 2 2は、 例えば、 巳 (ポリエチレン) 、 (ポリプロピレン) 、 巳丁 (ポリエチレンテレフタレート) 、 八巳3樹脂等から形成され、 端部 が蓋体本体 2 1 と連結され、 閉塞時における下面から突出した小蓋側壁部 2 2 3を備える。 小蓋 2 2は、 閉塞時の平面視における形状が凹部 2 1 〇と略 —致し、 閉塞時に凹部 2 1 〇に嵌めることができるように形成されてい る。
[0023] (小蓋側壁部)
小蓋側壁部 2 2 3は、 小蓋 2 2の閉塞時において下方に向けて延出する円 筒形状に形成されている。 また、 小蓋側壁部 2 2 3 は、 内径が本体側壁部 2 1 ㊀の外径と同一か、 ごく僅かに大きくなるように形成されている 。 これに よって、 小蓋 2 2の閉塞時に、 小蓋側壁部 2 2 3 と本体側壁部 2 1 6 とが嵌 合し、 小蓋側壁部 2 2 3 と本体側壁部 2 1 6とで囲まれた空間、 ひいては当 該空間と孔部 2 1 を介して繫がる衛生用薄葉紙収納容器 1 0 0内部の気密 性を保つことができる。
[0024] なお、 本実施形態では、 本体側壁部 2 1 6 と小蓋側壁部 2 2 3 とを嵌合さ せることによって、 衛生用薄葉紙収納容器 1 0 0内部の気密性を保つよう構 成しているが、 衛生用薄葉紙収納容器 1 0 0内部の気密性を保つことができ れば、 上記と異なる構成とすることも可能である。
また、 収納する衛生用薄葉紙が薬液等を染み込ませ たものでなく、 乾燥を 〇 2020/174977 7 卩(:170? 2020 /002922
防ぐ必要がない場合には、 特に気密手段を備えない構成としてもよい。
[0025] (取出部)
取出部 3は、 図 3及び図 4に示すように、 平面視において円形となる略円 柱状に形成された弾性変形可能な部材であり 、 例えば、 射出成型により形成 することができる。
具体的に、 取出部 3は、 平面視中央部に形成された凹部 3 1 と、 側面に形 成された括れ部 3 2と、 凹部 3 1の平面視略中央に形成された取出孔 3 3と 、 下面 3 bにおいて取出孔 3 3の周縁部を面取りして形成された面取り部 3 4と、 を備えている。
また、 取出部 3は、 平面視において、 蓋体本体 2 1の直径の 1 0分 1以上 、 3分の 1以下の孔部 2 1 dより僅かに大きい円形となり、 また、 凹部 3 1 を除いた Z軸方向の厚み R 1 (図 5参照) は、 2 . O m m〜 1 0 . O m m、 好ましくは 3 . 0 m m〜 7 . 0 m mとなるように形成されている。
[0026] (凹部)
凹部 3 1は、 取出部 3の上面において、 周縁部を残して、 上面視円形状に 下方に向けて凹状となるように形成されてい る。 また、 凹部 3 1は、 その内 部底面 3 aが平面となるように形成されている。
[0027] (括れ部)
括れ部 3 2は、 取出部 3の側面の上下方向略中央部を周方向に沿っ 周回 するようにして、 平面視において取出部 3の直径の 2 0分の 1以上、 1 0分 の 1以下の深さとなるように径方向に凹んだ溝 に形成される。 上記のよう に取出部 3は、 平面視において孔部 2 1 dより僅かに大きく形成されている ため、 この括れ部 3 2に孔部 2 1 dの縁を嵌め込むことによって、 取出部 3 を蓋体本体 2 1 に固定することが可能となる。
[0028] (取出孔)
取出孔 3 3は、 容器本体 1の内部に収納された衛生用薄葉紙を取り出 た めの孔である。
取出孔 3 3は、 下側から衛生用薄葉紙が揷通され、 当該衛生用薄葉紙を、 \¥0 2020/174977 8 卩(:17 2020 /002922
その先端が取
出部 3の上面 (凹部 3 1の内部底面 3 8) から突出した状態として保持する 衛生用薄葉紙の先端が取出部 3の上面から突出した状態であるとき、 その 突出量としては、 好ましくは 1 5 01 111〜 2 5 01 111であ る。 この突出量であれば、 一般的なユーザの手指で摘みやすく、 取出し作業 を容易に行うことができる。
[0029] 取出孔 3 3は、 放射状の切り込みによって形成されており、 例えば、 図 3 の場合、 2本の直線状の切り込みを十字状に入れるこ により、 十字状 (放 射状) の切り込みが形成されている。 取出孔 3 3の全長 2 (図 5参照) と しては、 好ましくは 1 0 01 111〜 1 5 01 111に形成され、 例 えば、 一般的なユーザの人差し指の幅以上となる 1 5 程度に設定されて いる。 このように、 取出孔 3 3を放射状の切り込みにより形成することで 取出孔 3 3における衛生用薄葉紙の保持の確実性をよ 高めることができる なお、 図 3では、 十字状に取出孔 3 3を形成した場合について図示して説 明したが、 取出孔 3 3の形状としてはこれに限られず、 上記の機能を果たす ことが可能であれば任意の形状を選択可能で ある。 すなわち、 3本以上の直 線状の切り込みにより、 放射状の切り込みが形成されていてもよい。 また、 取出孔 3 3としては、 一の直線状の切り込みによって形成されても よいし、 円形状、 楕円形状、 略星型等の形状であっても良い。
[0030] (面取り部)
面取り部 3 4は、 図 4及び図 5に示すように、 取出部 3の下面 3 13と、 取 出孔 3 3の孔壁 3 3 3とにより形成される角を面取りした領域で る。 具体的には、 面取り部 3 4は、 取出部 3の下面 3 において取出孔 3 3の 孔壁 3 3 3の縁部を傾斜する平面で面取りした平面面 り部であって、 これ により、 取出孔 3 3は、 その下端側の開口面積が、 上端側の開口面積より大 きくなる形状となっている。 〇 2020/174977 9 卩(:170? 2020 /002922
面取り部 34のサイズとしては、 図 6に示すように、 取出孔 33の孔壁 3 3 aから取出孔 33の幅方向 (XY平面に沿う方向) の長さ L 1が 0. 5 m m〜 1. Ommの範囲内、 取出孔 33の下端から高さ方向 (Z軸方向に沿う 方向) の長さ L 2が 0. 5 mm~ 1. 0 m mの範囲内となるように設定され ることが好ましい。
[0031] なお、 ここでは、 平面で面取りすることで面取り部 34を形成した場合に ついて図示して説明したが、 面取り部 34としては、 図 7に示すように、 取 出部 3の下面 3匕と、 取出孔 33の孔壁 33 aとにより形成される角を、 凸 曲面となるよう面取りした曲面面取り部であ っても良い。
[0032] 上記した取出部 3において、 衛生用薄葉紙を引き出すときに必要な力とし て、 digital force gauge( I M A D A製:型番 D S 2 - 200 N)を用いて 5 回測定しその平均値を抵抗値として規定した 場合、 かかる抵抗値の値は、 5 N〜 1 2 Nの範囲内であることが好ましく、 6 N〜 1 0 Nであることがより 好ましい。
また、 一本の口ール状に巻かれた衛生用薄葉紙 (例えば、 80枚のシート が連なったもので、 79本のミシン目を有するもの) を引き出した際に、 ミ シン目が切れずに後続の衛生用薄葉紙が続け て出てしまう回数 (連なり回数 ) の許容範囲としては、 1 〇回以内であり、 7回以内であることが好ましい
[0033] <実施形態の作用>
上述した衛生用薄葉紙収納容器 1 00では、 取出孔 33によって、 引き出 された衛生用薄葉紙に抵抗を掛けることで、 使用する衛生用薄葉紙をミシン 目に沿って切り離すと共に、 後続の衛生用薄葉紙を取出孔 33から端部が突 出した状態で保持しておくことが可能となる 。
このとき、 面取り部 34を備えることで、 面取り部 34を備えない場合と 比較して、 衛生用薄葉紙が取出孔 33を通る際の抵抗が減らされるので、 後 続の衛生用薄葉紙が取出孔 33から突出する突出量を十分に確保でき、 また 、 引き出すのに必要な力も減少し、 取出し作業を容易にすることができる。 〇 2020/174977 10 卩(:170? 2020 /002922
[0034] <実施形態の効果>
本実施形態によれば、 内側に衛生用薄葉紙を収納する容器本体 1 と、 容器 本体 1 に着脱自在に取り付けられ、 容器本体 1 に収納された衛生用薄葉紙を 取り出すための取出部 3を有する蓋体 2と、 を備えた衛生用薄葉紙収納容器 1 0 0において、 取出部 3は、 衛生用薄葉紙が揷通され、 当該衛生用薄葉紙 をその先端が取出部 3の上面 (凹部 から突出した状態 で保持する取出孔 3 3と、 取出部 3の下面 3匕及び取出孔 3 3の孔壁 3 3 3 により形成される角を面取りした面取り部 3 4と、 を備える。
このため、 取出孔 3 3における衛生用薄葉紙の保持の確実性と、 衛生用薄 葉紙の取出し作業の容易性を両立した構成と することができる。
[0035] また、 本実施形態によれば、 面取り部 3 4は、 取出孔 3 3の孔壁 3 3 3を 平面で面取りした平面面取り部、 又は、 取出孔 3 3の孔壁 3 3 3を凸曲面で 面取りした曲面面取り部である。
このため、 面取り部 3 4を容易に形成することができる。
[0036] また、 本実施形態によれば、 取出孔 3 3は、 下端側の開口面積が、 上端側 の開口面積より大きくなるよう形成されてい る。
このため、 衛生用薄葉紙の取出し作業を容易にすること ができる。
[0037] また、 本実施形態によれば、 取出孔 3 3は、 放射状の切り込みによって形 成されている。
このため、 取出孔における衛生用薄葉紙の保持の確実性 を高めることがで きる。
[0038] また、 本実施形態によれば、 蓋体 2は、 上面に孔部 2 1 を有し、 取出部
3は、 側面に設けられた括れ部 3 2を有し、 当該括れ部 3 2に孔部 2 1 の 縁が嵌め込まれることによって、 蓋体 2に取り付けられている。
このため、 取出部 3を蓋体 2から外れ難くすることができる。
[0039] (その他)
なお、 衛生用薄葉紙収納容器 1 0 0に収納される衛生用薄葉紙としては、 必ずしも口ール状に巻かれたものに限られず 、 例えばシートが交互に折り重 〇 2020/174977 11 卩(:170? 2020 /002922
ねられた状態で積層され、 1枚の衛生用薄葉紙を取り出した際に次の衛 用 薄葉紙も取出孔まで引き出されるように形成 された、 所謂ポップアップ式の シートを用いることも可能である。
また、 衛生用薄葉紙収納容器 1 00の形状としては、 必ずしも円筒形状で なくともよい。
実施例
[0040] 次に、 本発明の実施例及び比較例について、 衛生用薄葉紙の取出し易さに ついて評価した結果について説明する。 以下、 実施例により本発明を具体的 に説明するが、 本発明はこれに限定されるものではない。
[0041] <サンプル作製>
(衛生用薄葉紙収納容器)
衛生用薄葉紙収納容器として、 図 1 に示した形状であって、 容器本体と、 容器本体に着脱自在に取り付けられる蓋体と を有する 巳製のものを準備し た。
この衛生用薄葉紙収納容器に、 以下の実施例 1及び 2、 比較例 1及び 2の 取出部を装着した。
[0042] (実施例 1、 2)
実施例 1、 2の取出部は、 図 3〜 6に示した形状であって、 エラストマー 製である。
取出部の 軸方向の厚みは、 凹部を除いて 3. 0 である。 また、 取出孔は、 平面視において十字型であり、 上面視において、 取出孔 の全長は 29〇!〇!である。
そして、 面取り部の長さ 1- 1及び 1_ 2を、 1_ 1 =1_ 2 = 0. 5 、 1_ 1 =1_ 2= 1. としたものを、 それぞれ実施例 1、 2とした。
なお、 !_ 1は乂丫平面に沿う方向の長さであり、 1_ 2は 軸に沿う方向の 長さである。
[0043] (比較例 1、 2)
面取り部の長さ !_ 1及び !_ 2を、 1_ 1 =1_ 2= 1. した以外、 実 〇 2020/174977 12 卩(:170? 2020 /002922
施例 1 と同一にした取出部を、 比較例 1 とした。
また、 面取り部を備えない (すなわち、 L 1 = L 2 = 0 m mとした) 以外 、 実施例 1 と同一にした取出部を、 比較例 2とした。
[0044] (衛生用薄葉紙)
衛生用薄葉紙は、 口ール状に巻かれたウエッ トシートで、 長さ方向に一定 間隔をおいてミシン目が施されたものを使用 した。 具体的に、 ミシン目の数 は 7 9本であって、 8 0枚のシートが連なったウエッ トシートを使用した。
[0045] <評価>
上記実施例 1及び 2、 比較例 1及び 2のサンプルを用いて、 ( 1) 後続の 衛生用薄葉紙の突出量、 (2) 取り出し時の抵抗値、 (3) 連なり回数を、 以下のようにして測定し、 その結果を表丨 に示した。
[0046] ( 1) 後続の衛生用薄葉紙の突出量
上記の口ール状に巻かれた一本のウエッ トシートを、 上記実施例 1及び 2 、 比較例 1及び 2のサンプルを用いて引き出し、 後続のウエッ トシートの突 出量を計測した平均値を、 衛生用薄葉紙の突出量として算出した。
[0047] (2) 衛生用薄葉紙を取り出したときの抵抗値
上記の口ール状に巻かれたウエッ トシートを、 上記実施例 1及び 2、 比較 例 1及び 2のサンプルを用いて引き出し、 引き出すときに必要な力を、 d i g i t a l force gauge( I M A D A製:型番 D S 2 - 2 0 0 N)を用いて測定した。 各 サンプルで 5回測定を実施し、 その平均値を抵抗値とした。
[0048] (3) 連なり回数
上記の口ール状に巻かれた一本のウエッ トシートを、 上記実施例 1及び 2 、 比較例 1及び 2のサンプルを用いて引き出し、 ミシン目が切れずに後続の 衛生用薄葉紙が続けて出てしまった回数を、 連なり回数としてカウントした
[0049] 〇 2020/174977 13 卩(:170? 2020 /002922
[表 1 ]
[0050] 表 Iの結果より、 面取部の面積が大きい程、 すなわち、 !_ 1及び !_ 2の値 が大きい程、 後続の衛生用薄葉紙の突出量が大きくなるこ とがわかる。 また、 面取部の面積が大きい程、 衛生用薄葉紙の取出しに必要な力が減少 するが、 連なり回数が増加することがわかる。
比較例 1の場合、 連なり回数が多すぎて好ましくない。 また、 比較例 2の 場合、 突出量が少なすぎて好ましくない。
よって、 1_ 1及び !_ 2の長さを〇. 0 01 111とすることで、 衛 生用薄葉紙の保持の確実性と、 衛生用薄葉紙の取出し作業の容易性を両立さ せることができる。
産業上の利用可能性
[0051 ] 本発明は、 以上のように構成されていることから、 衛生用薄葉紙を内部に 収納する衛生用薄葉紙収納容器として利用で きる。
符号の説明
[0052] 1 容器本体
1 1 雄ネジ部
2 蓋体
2 1 蓋体本体 \¥02020/174977 14 卩(:170? 2020 /002922
2 1 3 天面部
2 1 側面部
2 1 〇 凹部
2 1 孔部
2 1 6 本体側壁部
21 1 雌ネジ部
22 小蓋
223 小蓋側壁部
3 取出部
33 内部底面
3匕 下面
3 1 凹部
32 括れ部
33 取出孔
333 孔壁
34 面取り部
1 00 衛生用薄葉紙収納容器