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Patent Searching and Data


Title:
STORAGE ELEMENT, SEMICONDUCTOR STORAGE DEVICE AND INFORMATION READING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/084514
Kind Code:
A1
Abstract:
A storage element is provided with a first electrode (106), a second electrode (108), and a variable resistance material layer, which is arranged between the electrodes and varies the resistance value corresponding to a voltage applied between the electrodes and maintains the state even when a voltage is not applied. The storage element is provided with a plurality of variable resistance elements which share the first electrode (106) and the variable resistance material layer.

Inventors:
ITO KIMIHIKO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/073350
Publication Date:
July 09, 2009
Filing Date:
December 22, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NEC CORP (JP)
ITO KIMIHIKO (JP)
International Classes:
H01L27/10; G11C13/00; H01L27/105; H01L45/00; H01L49/00
Domestic Patent References:
WO2007023569A12007-03-01
WO2008068867A12008-06-12
WO2008117679A12008-10-02
Foreign References:
JP2006120701A2006-05-11
JP2005150243A2005-06-09
JP2007149170A2007-06-14
JP2007042164A2007-02-15
JP2007234133A2007-09-13
Attorney, Agent or Firm:
MIYAZAKI, Teruo et al. (16th Kowa Bldg. 9-20, Akasaka 1-chomeMinato-k, Tokyo 52, JP)
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Claims:
 第1の電極と、第2の電極と、これらの電極の間に設けられ、これらの電極間に印加された電圧に対応して異なる抵抗値に変化し、電圧が印加されなくてもその状態を維持する抵抗変化材料層とを有する記憶素子であって、
 前記第1の電極および抵抗変化材料層を共用する複数の抵抗変化素子を有する記憶素子。
 請求の範囲第1項に記載の記憶素子を有し、
 前記複数の抵抗変化素子の前記第2の電極がそれぞれ異なるプレート線に接続された半導体記憶装置。
 前記第1の電極がソース電極またはドレイン電極に接続された選択トランジスタをさらに有する請求の範囲第2項に記載の半導体記憶装置。
 前記記憶素子および前記選択トランジスタを含むメモリセルが複数設けられ、
 隣り合う前記メモリセルのうち前記選択トランジスタがビット線を共用する複数のメモリセルを1つの単位構造とすると、該単位構造に含まれる前記複数の抵抗変化素子がそれぞれ異なるプレート線に接続されている請求の範囲第3項に記載の半導体記憶装置。
 前記単位構造は、平面パタンの2軸のそれぞれの軸方向に隣り合う単位構造と、複数の前記プレート線のうち少なくとも2本が共用されている請求の範囲第4項に記載の半導体記憶装置。
 複数の前記プレート線を接地電位にするプレート線ドライバと、
 前記選択トランジスタのオン/オフを制御するワード線ドライバと、
 前記ビット線に所定の電圧を印加した後、該所定の電圧への印加を停止したときに前記選択トランジスタがオン状態になると、前記ビット線の電位の検出を開始し、該ビット線の電位の変化に対応して前記記憶素子に記録された情報を特定するビット線ドライバ/センス回路と、
を有する請求の範囲第3項から第5項のいずれか1項記載の半導体記憶装置。
 第1の電極および抵抗変化材料層を共用し、第2の電極がそれぞれ異なるセルプレート線に接続された複数の抵抗変化素子を含む記憶素子と前記第1の電極に接続されたトランジスタとを有する半導体記憶装置による情報読み出し方法であって、
 複数の前記プレート線を接地電位にした状態で、前記ビット線に所定の電圧を印加した後、該所定の電圧への印加を停止し、
 前記ビット線への電圧の印加を停止したとき、前記選択トランジスタをオン状態にして、前記ビット線の電位の検出を開始し、
 前記ビット線の電位の変化に対応して前記記憶素子に記録された情報を特定する、情報読み出し方法。
Description:
記憶素子、半導体記憶装置、お び情報読み出し方法

 本発明は、抵抗変化型の不揮発性の記憶 子、半導体記憶装置、および、その記憶素 の情報読み出し方法に関する。

 現在市場で主流となっている不揮発性メ リは、フラッシュメモリやSONOS(Silicon Oxide  Nitride Oxide Silicon)積層構造を有するメモリの ように、半導体トランジスタのチャネル部の 上方に配置された絶縁膜内部に蓄えた電荷に より、半導体トランジスタの閾値電圧を変化 させる技術を用いて実現されている。大容量 化を推進するためには微細化が不可欠である が、電荷蓄積機能のない半導体トランジスタ 単体の微細化さえ困難になってきている。そ こで、トランジスタは読み書きするメモリセ ルを選択するスイッチ機能だけを担い、DRAM 同様に記憶素子は分離して、それぞれに微 化を進め大容量化を継続させる検討が進め れている。

 情報記憶機能を有する素子を継続的に微 化するにあたっては、電気抵抗を何らかの 気的刺激によって2値以上切り替えられる電 子素子を用いた抵抗変化素子を記憶素子とし て用いることが検討されている。DRAMのよう 容量(キャパシタンス)に電荷を蓄積する方式 では、微細化によって蓄積電荷量が減少し、 信号電圧の低下が避けられないが、電気抵抗 は超伝導状態にならない限り微細化しても有 限の値をとるので、抵抗値を変化させる原理 と材料があれば微細化を継続するためには有 利だと考えられているからである。

 電気抵抗を電気的刺激によって変化させ 技術には、複数の既存技術がある。その中 も最もよく研究されている技術は、半導体 結晶相を変化させて結晶相の状態に対応し 異なる情報を記憶可能にした記憶装置であ 。この記憶装置は、カルコゲナイド半導体 パルス電流を流すことにより、結晶相(アモ ルファス化結晶)を切り替え、それぞれの結 相の電気抵抗に2~3桁の差があることを利用 るものである。この記憶装置は、一般的に 相変化メモリと呼ばれている。

 一方、金属酸化物を電極で挟んだ金属/金 属酸化物/金属(以下では、MIM型と呼ぶ)構造で も大きな電圧や電流を印加することにより抵 抗変化をおこすことが知られている。

 「ソリッド ステイト エレクトロニクス  第7巻、785~797頁、1964年」(以下では、文献1 する)にニッケル酸化物(NiO)を用いた抵抗変 素子の一例が報告されている。この文献に されているように、1950年代から1960年代にか けて、電圧や電流で抵抗値が変化する現象が 様々な材料について研究報告されている。上 記相変化メモリでは一般的に結晶相の変化に 伴う体積変化が大きい上、結晶相変化のため に数十nsecと短時間ながら局所的に数百℃の 熱を要する。これに対して、MIM型抵抗変化 子では数百℃の高温まで加熱する必要性を らかに示す報告はなく、近年、MIM型抵抗変 素子が記憶素子として再び注目されている

 図1はMIM型抵抗変化素子の基本構造を示す 断面模式図である。図1に示すように、MIM型 抗変化素子は、電極51と電極53との間に金属 化物52が挟まれた構造である。MIM型抵抗変 素子は、不揮発性メモリセルだけでなく、 揮発性スイッチとして利用することも可能 ある。図2は抵抗変化素子を不揮発性スイッ として利用した場合を示す模式図である。 2に示すように、配線61と配線62との間に抵 変化素子63が接続されている。

 図1に示したMIM型抵抗変化素子は電源を切 っても高抵抗なオフ状態または低抵抗なオン 状態の特性を不揮発的に維持するが、必要に 応じて所定の電圧・電流刺激を印加すること により抵抗状態を切替えることができる。

 MIM型抵抗変化素子の電流電圧特性を説明 る。図3はMIM型抵抗変化素子の電流電圧特性 の一例を示す図である。

 高抵抗なオフ状態の素子に対してVt1以上 電圧を印加すると低抵抗なオン状態に変化 、図3(a)の電気特性を示すようになる。図3(a )に示すオン状態の素子に対してVt2以上の電 を印加すると高抵抗なオフ状態に変化し、 3(b)の電気特性に戻る。このようにして、図3 (a)の電気特性と図3(b)の電気特性との間で繰 返し切り替えることが可能である。この電 特性の変化を、情報記憶用の不揮発性メモ セルまたは回路切替え用の不揮発性スイッ として利用することができる。

 図4はMIM型抵抗変化素子の低抵抗状態にお ける電流経路を示す模式図である。図4は図1 示したMIM型抵抗変化素子の俯瞰透視図であ 。

 金属酸化物52を含むMIM型の抵抗変化素子 おいて、低抵抗状態を担う電流経路は、金 酸化物52を挟んで対向する電極の面内全体に 形成されるわけではない。図4に模式的に示 ように、電流経路54は、およそ数nm、大きく も数十nm程度の直径を有する局所的な経路 ある。MIM型抵抗変化素子の低抵抗状態は、 のような電流経路54によっている点に特徴が ある。

 図5は、MIM型抵抗変化素子の低抵抗状態に おける抵抗値の電極面積依存性の一例を示す グラフである。ここでは、電流経路を形成す る抵抗変化材料として文献1に記載の技術と 様にNiOを用い、それを電極で挟んだ平行平 型素子を用いている。図5は低抵抗状態の抵 値は電極面積にほとんど依存しないことを しており、低抵抗状態が局所的に形成され 電流経路によって担われていることを明確 示している。

 このように低抵抗状態の抵抗値が電極面 に依存しないことから、抵抗変化素子は微 化に適した記憶素子と言える。それは、抵 変化素子を記憶素子として応用する際、微 化に伴って高抵抗状態の電気抵抗はより高 なるが、低抵抗状態の電気抵抗はほとんど 化せず、各状態の抵抗比をより高くするこ ができるからである。

 一方、不揮発性記憶素子には、上述のSONO Sの他に、フローティングゲートを用いたフ ッシュメモリやMONOS(Metal Oxide Nitride Oxide Si licon)などのデバイスにおける素子がある。こ れらの素子では、ゲートスタック内部に電荷 を蓄積し、そのクーロン力によって半導体チ ャネルの空乏層幅を制御することで複数種類 の情報を記憶する。この制御方法により1セ あたり2ビットまたは4ビットの情報を記憶可 能にした多値化技術の開発が進んでいる。以 下では、1セルあたり2ビットの情報を記憶可 なメモリセル構造を2bit/cell構造と称する。

 記憶した情報に対してランダムアクセス 可能なNOR型のフラッシュメモリでは、「選 トランジスタ+記憶素子」の構造について、 セル面積の縮小および製造コストの低減を図 る必要がある。

 抵抗変化素子を用いた2bit/cell構造につい 、その一例が特開2005-203389号公報(以下では 文献2とする)に開示されている。この文献 は、1つの選択トランジスタに2つの抵抗変化 素子が並列に接続されたメモリ構造が提案さ れている。

 上述したように抵抗変化素子では電極面 を小さくしても動作が安定していることか 微細化に優れている。しかし、1つの選択ト ランジスタ(「T」と表記)あたり1つの抵抗変 素子(「R」と表記)からなる1T1R型メモリセル 用いて、多値化技術によるメモリチップと じ容量のチップを実現しようとすると、多 化技術によるチップよりも大きくなってし う。

 文献2で提案されているメモリ構造は、1 の選択トランジスタに2つの抵抗変化素子が 続された1T2R型のメモリセルであるが、各抵 抗変化素子の上部電極のそれぞれに異なるビ ット線が接続されている。このメモリ構造の チップでは、ビット線をセンスするための回 路が余分に必要となる。そのため、メモリセ ルアレイの縮小化が図れても、周辺回路の面 積が大きくなり、集積度のさらなる向上には 適していない。

 本発明の目的の一例は、記憶容量を増や てもセルサイズの増大を抑制した記憶素子 半導体記憶装置、および、情報読み出し方 を提供することである。

 本発明の一側面の記憶素子は、第1の電極 と、第2の電極と、これらの電極の間に設け れ、これらの電極間に印加された電圧に対 して異なる抵抗値に変化し、電圧が印加さ なくてもその状態を維持する抵抗変化材料 とを有する記憶素子であって、第1の電極お び抵抗変化材料層を共用する複数の抵抗変 素子を有する構成である。

 また、本発明の一側面の半導体記憶装置 、上記記憶素子を有し、複数の抵抗変化素 の第2の電極がそれぞれ異なるプレート線に 接続された構成である。

 さらに、本発明の一側面の情報読み出し 法は、第1の電極および抵抗変化材料層を共 用し、第2の電極がそれぞれ異なるセルプレ ト線に接続された複数の抵抗変化素子を含 記憶素子と第1の電極に接続されたトランジ タとを有する半導体記憶装置による情報読 出し方法であって、複数のプレート線を接 電位にした状態で、ビット線に所定の電圧 印加した後、所定の電圧への印加を停止し ビット線への電圧の印加を停止したとき、 択トランジスタをオン状態にして、ビット の電位の検出を開始し、ビット線の電位の 化に対応して記憶素子に記録された情報を 定するものである。

図1はMIM型抵抗変化素子の基本構造を示 す断面模式図である。 図2は抵抗変化素子を不揮発性スイッチ として利用した場合を示す模式図である。 図3はMIM型抵抗変化素子の電流電圧特性 の一例を示す図である。 図4はMIM型抵抗変化素子の低抵抗状態に おける電流経路を示す模式図である。 図5はMIM型抵抗変化素子の低抵抗状態に おける抵抗値の電極面積依存性の一例を示す グラフである。 図6は本実施形態の記憶素子の一構成例 を示す図である。 図7は図6に示した記憶素子の等価回路 示す図である。 図8は本実施形態の半導体記憶装置の製 造方法において、素子分離からコンタクトプ ラグ生成までの工程を説明するための平面図 である。 図9は図8に示す線分AA’の部位の断面図 である。 図10は本実施形態の半導体記憶装置の 造方法において、抵抗変化素子の下部電極 抵抗変化材料層の形成方法を説明するため 平面図である。 図11は図10に示す線分AA’の部位の断面 図である。 図12は本実施形態の半導体記憶装置の 造方法において、抵抗変化素子の上部電極 形成方法を説明するための平面図である。 図13は本実施形態の半導体記憶装置の 造方法において、プレート線の一部とビッ 線を含む第1の配線の形成方法を説明するた めの平面図である。 図14Aは図13に示す線分AA’の部位の断 図である。 図14Bは図13に示す線分BB’の部位の断 図である。 図15は本実施形態の半導体記憶装置の 造方法において、残りのプレート線を含む 2の配線の形成方法を説明するための平面図 である。 図16は図15に示す線分CC’の部位の断面 図である。 図17は図6に示したメモリセルを2つ配 した場合の構成例を示す上面透視図である 図18は本実施形態の半導体記憶装置の 構成例を示す図である。 図19はプレート線ドライバ内の一部を す回路の一例を示す図である。 図20Aは抵抗変化素子に情報を書き込 際の動作を説明するための図である。 図20Bは抵抗変化素子の情報を読み出 際の動作を説明するための図である。 図21は2つの抵抗変化素子に記憶される 情報の種類による3つのケースを示す図であ 。 図22は状態の異なる2つの抵抗変化素子 のそれぞれを調べるための方法を説明するた めの図である。

符号の説明

 51、53  電極
 52  金属酸化物
 54  電流経路
 61、62  配線
 63、71、72、74  抵抗変化素子
 70  MOSトランジスタ
 76  ドライバトランジスタ
 78  トランジスタ
 101a、101b、101c  n型拡散層
 102  素子分離部
 103、103a、103b  ワード線
 104、104a、104b  セルコンタクトプラグ
 105  ビットコンタクトプラグ
 106、106a、106b  下部電極
 107a、107b  抵抗変化材料層
 108、108a、108b  上部電極
 109、109a、109b、112、112a、112b  プレート線
 110  ビット線
 130  アクティブ領域
 131、132  不純物拡散領域
 201  半導体基板
 203、207  絶縁膜
 205  保護層
 209、211  層間絶縁膜
 301  コンタクトプラグ
 302、303、305、307  ビアプラグ
 PL1、PL2、PL3、PL4  プレート線
 BL  ビット線
 WL1、WL2  ワード線
 Tr1、Tr2  MOSトランジスタ

 本実施形態の記憶素子の構成を説明する 本実施形態は、MIM型素子に関する。

 図6は本実施形態の記憶素子の一構成例を 示す図である。以下では、本実施形態の記憶 素子を半導体記憶装置におけるメモリセルと した場合で説明する。図6はそのメモリセル パタンを上から見たときの透視図である。

 メモリセルは、MOSトランジスタと、2つの 抵抗変化素子とを有する構成である。図6に すように、半導体基板の表面は、MOSトラン スタが形成されるアクティブ領域130と、MOS ランジスタ同士を絶縁するための素子分離 102とに分かれている。また、アクティブ領 130は、MOSトランジスタのソース電極および レイン電極に相当する不純物拡散領域131、13 2と、トランジスタ動作時にチャネルが形成 れるチャネル形成領域とに分かれている。 抗変化素子は、下部電極106と、上部電極108a 108bとを有する。

 なお、本実施形態では、抵抗変化素子に ける抵抗変化材料層の平面パタンは、下部 極106と同じであるため、図に示されていな 。

 図6に示すように、アクティブ領域130の上 には、ゲート酸化膜を介してチャネル形成領 域を覆うワード線103が設けられている。この ワード線103はMOSトランジスタのゲート電極と なる。不純物拡散領域131にビットコンタクト プラグ105を介してビット線110が接続されてい る。不純物拡散領域132にセルコンタクトプラ グ104を介して抵抗変化素子の下部電極106が接 続されている。

 抵抗変化素子の上部電極108aがプレート線 109に接続され、上部電極108bがプレート線112 接続されている。図6に示す抵抗変化素子で 、2つの上部電極108a、108bに対して抵抗変化 料層と下部電極106が共通に設けられている

 図7は図6に示した記憶素子の等価回路を す図である。

 図7に示すBLがビット線110に相当し、WLが ード線103に相当する。PL1がプレート線109に 当し、PL2がプレート線112に相当する。MOSト ンジスタ70のソース電極にビット線BLが接続 れ、ゲート電極にワード線WLが接続されて る。ドレイン電極には抵抗変化素子71、72が 列に接続されている。なお、ソース電極に 抗変化素子71、72が接続され、ドレイン電極 にビット線BLが接続されてもよい。

 本実施形態の記憶素子は、図7に示す回路 を見ると文献2に開示されたメモリセルの回 と似ているが、本実施形態の抵抗変化素子 は上部電極がプレート線に接続されている この違いによる利点は、本実施形態の記憶 子を用いた半導体記憶装置の構成の説明で べる。

 また、文献2に開示されたメモリセルでは 、1つの選択トランジスタに接続される2つの 抗変化素子がそれぞれの別の層に形成され いる。そのため、製造方法において、2層に 分かれた抵抗変化素子を電気的に絶縁するた めの絶縁膜の形成工程、およびそれぞれの抵 抗変化素子をパターニングするためのリソグ ラフィ工程が必要になる。さらに、上層の抵 抗変化素子をパターニングする際、下層の抵 抗変化素子との位置合わせを行う必要がある 。そのためのマージンを設計上確保しておか なければならず、このことはメモリセルのサ イズの縮小化を妨げる要因の一つになる。

 これに対して、本実施形態では、2つの抵 抗変化素子が同層に形成されているだけでな く、抵抗変化材料層と下部電極106を共用して いる。そのため、本実施形態の記憶素子の構 造は、文献2のメモリセル構造に比べて、製 工程を削減できるだけでなく、メモリサイ の縮小化に優れている。本実施形態の記憶 子をメモリセルに用いた半導体記憶装置の 憶容量を増加させても、チップ面積が大き なることを抑制できる。

 次に、図6に示した記憶素子を用いた半導 体記憶装置の製造方法を、図8から図16を参照 して説明する。ここでは、図6に示した記憶 子を8つ配置した構成である。

 図8は素子分離からコンタクトプラグ生成 までの工程を説明するための平面図である。 図9は図8に示す線分AA’の部位の断面図であ 。

 図8に示すように、p型の半導体基板201に 子分離部102とアクティブ領域130を形成する アクティブ領域130の表面に熱酸化法により ート酸化膜を形成した後、ワード線103を導 性材料膜で形成する。その後、絶縁膜形成 異方性エッチングおよびイオン注入の処理 行って、図9に示すLDD(Lightly Doped Drain)構造 MOSトランジスタを形成する。

 なお、MOSトランジスタの製造方法は、通 のMOSトランジスタと同様であるため、その 細な説明を省略する。ここでは、LDD構造の 合で説明したが、シングルドレイン構造な のその他の構造であってもよい。本実施形 では、MOSトランジスタのタイプをn型の場合 で説明するが、p型であってもよい。

 絶縁膜の形成にはCVD(Chemical Vapor Deposition )法を用いる。導電性膜の形成には、CVD法ま はスパッタリング法を用いる。以下におけ 膜形成方法について、特にことわらない限 、同様にして形成する。

 図8では、1つのアクティブ領域130に、2本 ワード線103が所定の距離を空けて形成され いる。アクティブ領域130のうちワード線103 覆われた領域以外に、n型導電性不純物を拡 散させ、n型拡散層101a~101cを形成している。 れは、1つのアクティブ領域130に2つのMOSトラ ンジスタを形成するためである。

 MOSトランジスタを形成した後、MOSトラン スタを覆う絶縁膜203を基板上に形成する。 の後、フォトリソグラフィ工程およびエッ ング工程により、n型拡散層101a~101cのそれぞ れに達する開口を絶縁膜203に形成する。形成 した開口に導電性材料を埋め込む。このよう にして、図8および図9に示すセルコンタクト ラグ104a、104cおよびコンタクトプラグ301が 成される。

 図10は抵抗変化素子の下部電極と抵抗変 材料層の形成方法を説明するための平面図 ある。図11は図10に示す線分AA’の部位の断 図である。

 セルコンタクトプラグ104a、104b、コンタ トプラグ301および絶縁膜203の上に、下部電 106形成のための導電性膜と、抵抗変化材料 107とを順に形成する。下部電極106の導電性 としては、金属元素の拡散を防止するため バリアメタルと、白金またはルテニウムな の白金族の金属膜とが順に形成された積層 造であることが望ましい。バリアメタルは 白金族の金属元素がコンタクトプラグを介 て絶縁膜203やn型拡散層101a~101cに拡散するの 防ぐ。抵抗変化材料層107としては、ニッケ またはチタンなどの遷移金属の酸化物であ 遷移金属酸化物、またはカルコゲナイドを いることが可能である。

 導電性膜と抵抗変化材料層107を形成した 、フォトリソグラフィ工程およびエッチン 工程により、これらの膜を所定のパタンに 工する。図10には抵抗変化材料層107a、107bの パタンを示すが、図11に示すように下部電極1 06aの平面パタンは抵抗変化材料層107aと同等 あり、下部電極106bの平面パタンは抵抗変化 料層107bと同等である。このエッチングには 、形成されるパタンについて所定の加工精度 が要求されるため、異方性のドライエッチン グが用いられる。

 図10および図11に示すように、下部電極106 aがセルコンタクトプラグ104aと接続され、下 電極106bがセルコンタクトプラグ104bと接続 れる。

 図12は抵抗変化素子の上部電極の形成方 を説明するための平面図である。

 下部電極および抵抗変化材料層からなる 層構造を覆う導電性膜を絶縁膜203の上に形 する。フォトリソグラフィ工程およびエッ ング工程により、この導電性膜を所定のパ ンに加工する。図12には上部電極108a、108bの パタンを示す。本実施形態では、1つのパタ の抵抗変化材料層107に2つの上部電極108a、108 bが接続されている。なお、上部電極108a、108b のパタンを円にしたが、パタンの形状は楕円 や多角形など、円以外であってもよい。

 図13はプレート線の一部とビット線を含 第1の配線の形成方法を説明するための平面 である。図14Aは図13に示す線分AA’の部位の 断面図であり、図14Bは図13に示す線分BB’の 位の断面図である。

 抵抗変化素子を覆う保護層205を絶縁膜203 上に形成し、保護層205の上に絶縁膜207を形 する。保護層205および絶縁膜207の積層膜を 間絶縁膜209と称する。保護層205は金属元素 拡散を防ぐために形成し、絶縁膜207は平坦 を向上させるために形成している。

 そして、以下に説明するデュアルダマシ 法によりビアプラグと配線を形成する。フ トリソグラフィ工程およびエッチング工程 より層間絶縁膜209に所定のパタンのビアホ ルと配線用溝を形成する。続いて、基板表 にスパッタリング法で銅を形成し、その上 メッキ法で銅を堆積する。これにより、ビ ホールと配線用溝に銅が埋め込まれる。そ 後、層間絶縁膜209の上面に形成された銅をC MP(Chemical and Mechanical Polishing)法で除去し、 14Aおよび図14Bに示すビアプラグ302、303と、 ット線110およびプレート線109を形成する。 時に、上部電極108bの上にビアプラグ(不図示 )を形成する。

 図6に示したビットコンタクトプラグ105は 、コンタクトプラグ301およびビアプラグ302か らなる構成である。

 図13に示すように、図の上下方向に隣り う抵抗変化素子の上部電極108a1および上部電 極108a2が1本のプレート線109に接続されている 。また、1つのアクティブ領域130に形成され 2つのMOSトランジスタはビット線110を共用す 。図14Bに示すように、下部電極106a、抵抗変 化材料層107aおよび上部電極108aを有する抵抗 化素子が形成されている。

 なお、デュアルダマシン法の代わりに、 に説明する方法を用いてビアプラグと配線 別々に形成してもよい。フォトリソグラフ 工程およびエッチング工程により層間絶縁 209に所定のパタンのビアホールを形成し、 いて、ビアホールにタングステンを埋め込 。そして、アルミニウム膜を層間絶縁膜209 上に形成し、フォトリソグラフィ工程およ エッチング工程によりアルミニウム膜を所 のパタンの配線に加工する。

 図15は残りのプレート線を含む第2の配線 形成方法を説明するための平面図である。 16は図15に示す線分CC’の部位の断面図であ 。

 層間絶縁膜209の上に層間絶縁膜211を形成 る。層間絶縁膜209にビアプラグおよび配線 形成した方法と同様にして、層間絶縁膜211 、ビアプラグ307およびプレート線112を形成 る。図16に示すように、ビアプラグ307は、 間絶縁膜209に形成されたビアプラグ305の上 形成される。ビアプラグ305は上部電極108b1の 上に形成されている。図15に示すように、図 左右方向に隣り合うアクティブ領域130の抵 変化素子の上部電極108b1および上部電極108b2 が1本のプレート線112に接続されている。

 図15に示すように、上部電極108a1がプレー ト109aと接続され、上部電極108b1がプレート線 112aと接続されている。上部電極108a3がプレー ト線109bと接続され、上部電極108b3がプレート 線112bと接続されている。このように、1つの クティブ領域130にMOSトランジスタを介して 続される抵抗変化素子の4つの上部電極がそ れぞれ異なるプレート線に接続されている。

 次に、本実施形態の記憶素子を用いた半 体記憶装置として、図6に示したメモリセル を2つ配置した場合の構成を説明する。

 図17は図6に示したメモリセルを2つ配置し た場合の構成例を示す上面透視図である。

 図17に示すように、MOSトランジスタTr1の レイン電極に抵抗変化素子C1、C2が並列に接 されている。MOSトランジスタTr2のドレイン 極に抵抗変化素子C3、C4が並列に接続されて いる。MOSトランジスタTr1およびMOSトランジス タTr2はビット線BLを共用する。MOSトランジス Tr1が抵抗変化素子C1、C2を選択するための選 択トランジスタとして機能し、MOSトランジス タTr2が抵抗変化素子C3、C4を選択するための 択トランジスタとして機能する。

 2つのMOSトランジスタTr1、Tr2がビット線BL 共用していても、それぞれワード線WL1、WL2 異なるだけでなく、抵抗変化素子C1~C4のプ ート線PL1~PL4が異なるため、いずれか1つの抵 抗変化素子に情報を書き込んだり、その素子 から情報を読み出したりすることが可能とな る。

 ビット線BLを共用するMOSトランジスタを む2つのメモリセルを1つの単位構造と考える と、図13および図15を参照して説明したよう 、図の上下方向に隣り合う単位構造はプレ ト線PL1、PL3を共用し、図の左右方向に隣り う単位構造はプレート線PL2、PL4を共用して る。これにより、プレート線の増加を抑制 ることができる。

 図18は本実施形態の半導体記憶装置の一 成例を示す図である。図18は、図17に示した2 つのメモリセルについて周辺回路との接続を 示す。

 図18に示すように、ワード線WL1、WL2のそ ぞれには、ワード線に印加する電位を制御 るためのワード線ドライバ601、602のそれぞ が接続されている。ワード線ドライバによ 、MOSトランジスタのオン/オフが制御される ビット線BLには、ビット線BLに印加する電位 を制御するビット線ドライバおよびビット線 BLの電位を読み出すための電圧検知回路(セン スアンプ)を含むBLドライバ/センス回路701が 続されている。プレート線PL1~PL4のそれぞれ は、プレート線に印加する電位を制御する めのプレート線ドライバ501~504のそれぞれが 接続されている。

 また、BLドライバ/センス回路701には、抵 変化素子に記憶された情報を読み出すため 、カウンタ回路、比較回路および閾値電圧 成回路が設けられている。閾値電圧とは、 抗変化素子が高抵抗、低抵抗のいずれの状 であるかを判定するための基準電圧である カウンタ回路は、MOSトランジスタをオンさ た時から抵抗変化素子の状態を判定する時 までの指定時間を計測し、指定時間になる 、比較回路に制御信号を送信する。比較回 は、カウンタ回路から制御信号を受信する 、ビット線BLの電位と閾値電圧を比較し、 の結果を出力する。結果の出力方法の一例 挙げると、読み出し対象の抵抗変化素子が 抵抗状態のとき、情報「1」の信号を出力し 高抵抗状態のとき、情報「0」の信号を出力 する。

 図18では、各ワード線に対応してドライ の構成を別々に記載したが、各ワード線の ライバが複数配置された集合体がドライバ 路として周辺回路に設けられている。この とは、プレート線ドライバについても同様 ある。

 図19は、プレート線ドライバ内の一部を す回路の一例を示す図である。

 図19では、メモリセルの一部である抵抗変 素子74を示し、MOSトランジスタを図に示すこ とを省略している。プレート線PLには複数の 抗変化素子74が並列に接続されている。プ ート線ドライバ501~504には、プレート線PLに 圧V PL を供給するためのドライバトランジスタ76が 圧V PL の供給線とプレート線PLとの間に設けられて る。また、プレート線PLを接地電位にする めのトランジスタ78がグランドとプレート線 PLとの間に設けられている。

 ここで、本実施形態の半導体記憶装置の 成を文献2に開示された半導体記憶装置と比 較する。

 一般的にビット線は信号線として用いら 、電圧あるいは電流を検出するためのセン アンプがビット線に接続される。文献2に開 示された半導体記憶装置では、このセンスア ンプの回路が追加されることになる。そのた め、センスアンプの回路の占める面積が大き いほどメモリアレイを形成する領域が小さく ならざるを得ない。メモリセルを縮小化して も、周辺回路が大きくなってしまうと、チッ プ面積の拡大を抑制するための効果は小さい 。

 これに対して、本実施形態の半導体記憶 置では、追加して設けられるプレート線ド イバは抵抗変化素子に所定の電圧を印加す か、接地電位にするかの制御を行うだけの 路であるため、センスアンプよりも小規模 回路で済む。そのため、センスアンプの回 を追加して設ける場合に比べて、チップ面 が大きくなることを抑制できる。

 次に、本実施形態の記憶素子の動作を説 する。

 図17および図18に示した抵抗変化素子C1に 目して、この素子に情報を書き込んだり、 子の電気抵抗から情報を読み出したりする 法を説明する。情報の書き換え条件は抵抗 化素子の材料や構造によって異なるが、こ では、抵抗変化素子C1の特性が図3に示した 性と同様であるものとする。抵抗変化素子 その抵抗状態の違いにより2種類の情報を記 憶することが可能である。

 図20Aは抵抗変化素子に情報を書き込む際 動作を説明するための図である。図20Bは抵 変化素子の情報を読み出す際の動作を説明 るための図である。図20Aおよび図20Bのグラ は、縦軸が電圧の大きさを示し、横軸が時 を示す。

 抵抗変化素子C1に情報を書き込む場合、 のように行う。図20Aに示すように、プレー 線ドライバ502はプレート線PL2をフローティ グの状態にし、プレート線ドライバ501はプ ート線PL1をグランドの電位にする。BLドライ バ/センス回路701のビット線ドライバがビッ 線BLに所定の電圧を印加すると、ワード線ド ライバ601はワード線WL1に電圧を印加して、所 定の時間だけMOSTr1をオンさせる。これにより 、電流が抵抗変化素子C1に流れ、抵抗変化素 C1の状態を書き換えることが可能となる。 抗変化素子C1をオン状態にするか、オフ状態 にするかは図3で説明した方法と同様である め、ここでは詳細な説明を省略する。

 抵抗変化素子C1から情報を読み出す場合 次のように行う。図20Bに示すように、プレ ト線ドライバ502はプレート線PL2をフローテ ングの状態にし、プレート線ドライバ501は レート線PL1をグランドの電位にする。BLドラ イバ/センス回路701のビット線ドライバがビ ト線BLに所定の電圧を印加する。ビット線ド ライバが電圧の印加を停止し、センスアンプ がビット線BLの電圧のモニタを開始する。

 ビット線ドライバの電圧印加の停止と同 に、ワード線ドライバ601がワード線WL1に電 を印加してMOSトランジスタTr1をオンすると ビット線BLに蓄積された電荷が放電する。 の放電の速度は、ビット線BLの容量と抵抗変 化素子C1の電気抵抗値の積で決まる時定数で なる。BLドライバ/センス回路701のセンスア プはビット線BLの電圧の変化を検出する。

 このとき、抵抗変化素子C1が低抵抗状態 あれば時定数は小さいため、ビット線BLの電 圧は速く低下する。一方、抵抗変化素子C1が 抵抗状態であれば、ビット線BLの電圧は遅 低下する。このように、抵抗変化素子C1の抵 抗状態の違いによりビット線BLの電圧の低下 度が異なる。

 センスアンプが図20Bの破線に示す指定時 にビット線BLの電圧を読み出し、比較回路 ビット線BLの電圧と閾値電圧とを比較して結 果を出力する。比較結果から抵抗変化素子C1 抵抗状態を識別することができ、抵抗状態 ら抵抗変化素子に記憶されている情報がわ る。

 なお、指定時間は、抵抗変化素子が高抵 状態の場合と低抵抗状態の場合とでビット の電圧の低下速度を予め調べ、それらの状 の違いをより識別しやすい時間に設定すれ よい。

 また、本実施形態では抵抗変化素子C1の 合で説明したが、抵抗変化素子C2についても 、上述の説明のうちプレート線PL1をプレート 線PL2にすれば、抵抗変化素子C1と同様に動作 せることが可能である。また、抵抗変化素 C3または抵抗変化素子C4についても、上述の 説明のうち、ワード線WL1をワード線WL2とし、 プレート線PL1をプレート線PL3またはプレート 線PL4にすれば、抵抗変化素子C1と同様に動作 せることが可能である。

 また、2つの抵抗変化素子C1、C2が抵抗変 材料層を共用するが、2本のプレート線のう 一方のプレート線に電圧を印加するとその レート線に接続された抵抗変化素子の方だ 図4に示した電流経路が形成されるため、2 のプレート線間でショートする問題は起こ にくい。

 次に、図18に示した抵抗変化素子C1、C2の2 ビットの情報の読み出し方法を、図21と図22 用いて説明する。ここで説明する方法は、 実施形態のメモリセルの特徴である2bit/cell 造の場合についての高速読み出し方法であ 。

 ビット線ドライバがビット線BLをプリチ ージし、プレート線ドライバ501、502のそれ れがプレート線PL1、PL2のそれぞれをグラン の電位にする。また、ワード線ドライバ601 ワード線WL1をオープンにする。時定数とし は、次の3つのケースが考えられる。図21は2 の抵抗変化素子に記憶される情報の種類に る3つのケースを示す図である。

 1つめのケースは、抵抗変化素子C1および 抗変化素子C2の両方が高抵抗状態(off状態)の ときであり、図21に示すケース(1)に相当する この場合、時定数は最も大きくなるため、 ット線BLの電圧はなかなか下がらない。

 2つめのケースは、抵抗変化素子C1または 抗変化素子C2のいずれか1つが低抵抗状態(on 態)のときであり、図21に示すケース(2)に相 する。この場合、優先的に低抵抗状態の抵 変化素子から放電される。

 3つめのケースは、抵抗変化素子C1および 抗変化素子C2の両方が低抵抗状態(on状態)の きであり、図21に示すケース(3)に相当する この場合、両方の素子から電流が放電され ため、最も速くビット線BLの電圧が低下する 。

 ここで、説明のために、抵抗変化素子C1 C2のそれぞれについて、低抵抗状態を情報「 1」とし、高抵抗状態を情報「0」とする。ま 、2つの抵抗変化素子C1、C2による2ビットの 報を、「××」のように並べて表記する。

 図21の△で示した第1の指定時間でビット BLの電圧をモニタする。電圧のモニタによ 図15に示すケース(1)、(3)のいずれであるかが わかれば、2ビットの情報が情報「00」である か、情報「11」であるかが素早く判断できる

 ここでは、上述した閾値電圧生成回路と て、ケース(1)とケース(2)を区別するための 1の閾値電圧回路と、ケース(2)とケース(3)を 区別するための第2の閾値電圧回路をBLドライ バ/センス回路701に予め設けておく。また、 1の指定時間をカウンタ回路に登録しておく

 さらに、ケース(2)の場合において、2ビッ トの情報が情報「10」であるか、情報「01」 あるかを判断する必要があれば、次のよう 行う。図22は状態の異なる2つの抵抗変化素 のそれぞれを調べるための方法を説明する めの図である。

 図21に示したように電位を設定して、MOS ランジスタTr1および抵抗変化素子C1、C2を動 させた後、図22に示すように、例えば、プ ート線ドライバ502がプレート線PL2をフロー ィングの状態にし、プレート線ドライバ501 プレート線PL1に所定の電圧を印加する。図22 の△で示す第2の指定時間でビット線BLの電圧 をモニタする。このようにすることで、抵抗 変化素子C1が低抵抗状態であれば、図22に示 ようにビット線BLの電圧が短時間で復旧する (図22のケース(2)-a)。この場合、2ビットの情 は、情報「10」であることがわかる。

 一方、抵抗変化素子C1が高抵抗状態であ ば、ビット線BLの電圧は短時間では復旧せず 、ケース(2)-aの場合よりも復旧に時間がかか (図22のケース(2)-b)。この場合、2ビットの情 報は、情報「01」であることがわかる。

 ここでは、上述した閾値電圧生成回路と て、ケース(2)-aとケース(2)-bを区別するため の第3の閾値電圧回路をBLドライバ/センス回 701に予め設けておく。また、第2の指定時間 カウンタ回路に登録しておく。

 このようにビット線BLの電圧の復旧速度 違いを利用して、2ビットの情報が情報「10 であるか、情報「01」であるかを判別するこ とができる。

 例えば、抵抗変化素子の低抵抗状態の抵 値を1kωとし、ビット線の容量を300fFとする 、RC積は300psecとなる。この場合、ビット線B Lのプリチャージが完了してから1nsec以下で抵 抗変化素子の状態を識別することが可能とな る。ケース(2)の場合で、プレート線の電圧切 り替えや回路の動作安定を考慮しても、10nsec 以下で2ビットの情報を読み出すことが可能 なる。

 本実施形態の半導体記憶装置による情報 み出し方法では、2つの抵抗変化素子に書き 込まれた情報を高速に読み出すことが可能と なる。

 なお、本実施形態では、1つのMOSトランジ スタに2つの抵抗変化素子を接続する場合を 明したが、プレート線間のショートを防げ ば、接続する抵抗変化素子が3つ以上であっ もよい。その場合、追加されるプレート線 上層に設ければよい。

 また、本実施形態では、記憶素子と半導 基板に形成されたMOSトランジスタとでメモ セルを構成する場合で説明したが、本実施 態の記憶素子を半導体以外の基板の上に設 てもよい。

 本発明の効果の一例として、記憶容量の 加に対して半導体記憶装置のチップ面積が きくなることを抑制できる。

 以上、実施形態および実施例を参照して 願発明を説明したが、本願発明は上記実施 態および実施例に限定されるものではない 本願発明の構成や詳細には、本願発明のス ープ内で当業者が理解し得る様々な変更を ることができる。

 この出願は、2007年12月27日に出願された 本出願の特願2007-336611の内容が全て取り込ま れており、この日本出願を基礎として優先権 を主張するものである。