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Patent Searching and Data


Title:
STRINGED INSTRUMENT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/034801
Kind Code:
A1
Abstract:
It is an object to provide a stringed instrument that is configured to make it possible to improve its sound characteristic by vibrating a specific region of a table. A guitar (1) has a body (8) provided with a table (2) and the like, wherein the table (2) is equipped with laterally bridged connection portions (16) in longitudinal shapes arranged in parallel with each other along an inner surface of the table (2), a pair of cone connection legs (17a) and (17b) curved to intersect a longitudinal direction from both edges of each of the laterally bridged connection portions (16), and a breath bar (3) having a bridge connection leg (18) arranged along a projection direction of the cone connection leg (17a) and the like from a central portion of the laterally bridged connection portions (16). Further, a pair of concave portions (21a) cut to form concave shapes are made in the table (2) and the cone connection leg (17a) and the like of the breath bar (3) are connected with a thin plate-like cone portion (4) stuck on the concave portion (21a) and the like.

Inventors:
UMEDA, Isao (3-67, Kamisabahigashi Yanaizu-cho, Gifu-sh, Gifu 21, 5016121, JP)
Application Number:
JP2008/064408
Publication Date:
March 19, 2009
Filing Date:
August 11, 2008
Export Citation:
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Assignee:
UMEDA, Isao (3-67, Kamisabahigashi Yanaizu-cho, Gifu-sh, Gifu 21, 5016121, JP)
International Classes:
G10D3/02; G10D1/08
Attorney, Agent or Firm:
MAEDA, Kanji et al. (1-1 Technoplaza, Kakamigahara-shi, Gifu 09, 5090109, JP)
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Claims:
 表板、側板、及び裏板を有し、前記表板及び裏板の少なくともいずれか一方に振動調整手段を備え、内部が中空状に形成されたボディを具備する弦楽器であって、
 前記ボディの前記振動調整手段は、
 前記表板の表板内面及び前記裏板の裏板内面の少なくともいずれか一方を凹状に形成した凹部を有する凹部振動調整部と、
 前記凹部及び前記凹部の外周形状に略一致し、凹部側壁から所定の間隔を保持して前記凹部に緩挿して貼着される薄板状の振動コーン部を有するコーン振動調整部と、
 前記表板の前記表板内面及び前記裏板の前記裏板内面の少なくともいずれか一方を溝状に穿設した溝部、及び前記溝部によって囲まれた凸部を有する溝部振動調整部と
の少なくともいずれか一つを具備することを特徴とする弦楽器。
 前記コーン振動調整部は、
 一対の前記凹部が前記表板の表板外面に取設されたブリッジを間に挟むようにして前記表板内面に設けられ、
 前記凹部に緩挿して貼着された前記振動コーン部と連結される一対のコーン連結脚及び互いの前記コーン連結脚同士を横架し、前記表板内面に沿って連結する横架連結部を有し、前記表板内面と少なくとも二箇所で接続されるブレースバーと
をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の弦楽器。
 前記表板の表板外面に取設されたブリッジの上方位置または下方位置の少なくともいずれか一方の前記表板内面に設けられ、前記表板を貫通するように穿設された貫通孔部と、
 前記貫通孔部に緩挿、または前記貫通孔部を略閉塞するように被せられる第二振動コーン部と、
 前記凹部に緩挿して貼着された前記振動コーン部と連結されるコーン連結脚、及び前記第二振動コーン部と連結される第二コーン連結脚、及び前記コーン連結脚及び前記第二コーン連結脚を横架し、前記表板内面に沿って連結し、前記第二振動コーン部を前記貫通孔部に緩挿した状態で支持する前記表板内面と少なくとも二カ所で接続されるブレースバーと
をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の弦楽器。
 前記ブレースバーは、
 前記横架連結部から垂下するように設けられ、前記表板外面に取設された前記ブリッジの取付位置に相対する前記表板内面に接続されたブリッジ連結脚をさらに具備することを特徴とする請求項2に記載の弦楽器。
 前記ブリッジと相対する前記表板内面の位置に設けられたバー基礎部、及び前記バー基礎部から前記ブリッジの長手方向に対して直交する方向に延設された長棒状の振動部を有し、T字形状若しくはL字形状に形成されたブレースバーと、
 前記振動部の先端から垂設され、柱先端部が前記裏板の前記裏板内面に設けられた前記コーン振動調整部の前記振動コーン部及び前記溝部振動調整部の前記凸部のいずれか一方と当接する魂柱と
を具備することを特徴とする請求項1に記載の弦楽器。
 表板、側板、及び裏板を有し、前記表板及び裏板の少なくともいずれか一方に振動調整手段を備え、内部が中空形状に形成されたボディを有する弦楽器であって、
 前記ボディの前記振動調整手段は、
 前記表板の表板外面に取設されたブリッジと相対する表板内面に前記ブリッジの長手方向に沿って配され、互いに対向する一対の前記側板の側板内面の間を架渡され、前記ボディの内部の中空空間を少なくとも二つ以上に区画する内部振動板を具備することを特徴とする弦楽器。
 前記中空空間は、
 前記ブリッジの上方に位置し、前記表板に貫設されたサウンドホールと連通する第一共鳴空間と、
 前記ブリッジの下方に位置し、前記第一共鳴空間と前記内部振動板によって区画された第二共鳴空間と
を有して構成され、
 前記表板は、
 前記第二共鳴空間と連通する第二サウンドホールが貫設されていることを特徴とする請求項6に記載の弦楽器。
 前記内部振動板の近傍の前記表板内面に取設された支持部と、
 前記支持部から垂設され、バー先端部が前記内部振動板の振動板面の一部と接続してなる振動バーと
を具備することを特徴とする請求項6に記載の弦楽器。
 
Description:
弦楽器

 本発明は、弦楽器に関するものであり、 に、アコースティック・ギター等の弦楽器 表板内面に取付けられ、弦楽器のボディを 強して支持する機能を有するとともに、表 の振動による響きを調整することが可能な レースバーを具備する弦楽器に関するもの ある。

 従来から、張設された弦の振動を中空の ディの内部で共鳴させ、表板を振動させる とにより、それぞれの弦楽器に特有の音色 響かせることが可能なギター等の弦楽器が 作されている。ここで、一般的なギターを にして説明すると、係るギターは、その主 る構成として、表板、側板、及び裏板によ て内部が中空状に形成されるボディと、該 ディから上方に突出するように設けられた ックと、ネックの上面に接着される指板と ボディの表板外面の中央部分に設けられた リッジと、表板内面に設けられた表板補強 の複数のブレースバーと、ネックの先端に けられたヘッドと、ブリッジ及びヘッドの に張設された複数本の弦(例えば、ギターの 場合は、一般に6本)とを主に具備している。

 ここで、ボディの表板内面に取付けられ 複数本のブレースバーは、前述したように 表板の強度を補強するための役割を有する ともに、係るブレースバーのレイアウト、 さ、材質、形状等により、音の強度、音色 又は共鳴等の弦楽器の音特性に大きな影響 及ぼすことが知られている。そのため、弦 器の製作者は、係るブレースバーの取付及 レイアウト等に細心の注意を払っている。

 一般に、ブレースバーは、木材等を加工 た棒状の部材から構成されるものであり、 板状の表板の表板内面に密着して固定可能 ように、少なくとも一面に平らな面が設け れている。そして、表板とは、一般に弦楽 製作に使用される接着剤を利用し、上述の らな面に接着剤を塗布することによって貼 合わされている。ここで、複数本のブレー バーのレイアウトは、表板中央に貫設され サウンドホールの下方位置からボディの下 に向かって扇状に配設されるものが一般的 知られている。さらに、表板の高音振動領 及び低音振動領域でそれぞれブレースバー 長さや形状、材質等を変化させる試みも行 れている。

 また、複数本のブレースバーを上記のよ に単純に扇状にレイアウトするものに限ら るものではなく、長短のブレースバーを縦 に配置し、音特性を向上させるものが知ら ている(例えば、特許文献1参照)。また、ブ ースバーのそれぞれの両端部を先端から中 付近に向かって傾斜するように加工するも もあり、表板の配置位置に合わせて傾斜角 を変化させるような調整も図られている。

特許第3847746号公報

 しかしながら、上述したようなギター等 弦楽器は、ブレースバー全体が表板内面に って密着するように貼合わせたものであり 表板全体を平均的に振動させるものであっ 。すなわち、表板の特定の領域(スポット) 集中して振動させるような構成のものは従 は存在していなかった。

 ここで、音は従来から周知のように、一 の発生源から発生した音は、波動としてそ 周囲に伝搬するものであり、特定の領域を く振動させることができる。

 そこで、本発明は、上記実情に鑑み、表 の特定の領域(スポット)を振動させること より、表板全体を共鳴させ、弦楽器の音特 の向上を図ることの可能な弦楽器を提供す ことを課題とするものである。

 上記課題を解決するため、本発明の弦楽 は、「表板、側板、及び裏板を有し、前記 板及び裏板の少なくともいずれか一方に振 調整手段を備え、内部が中空状に形成され ボディを具備する弦楽器であって、前記ボ ィの前記振動調整手段は、前記表板の表板 面及び前記裏板の裏板内面の少なくともい れか一方を凹状に形成した凹部を有する凹 振動調整部と、前記凹部及び前記凹部の外 形状に略一致し、凹部側壁から所定の間隔 保持して前記凹部に緩挿して貼着される薄 状の振動コーン部を有するコーン振動調整 と、前記表板の前記表板内面及び前記裏板 前記裏板内面の少なくともいずれか一方を 状に穿設した溝部、及び前記溝部によって まれた凸部を有する溝部振動調整部との少 くともいずれか一つ」を具備するものから に構成されている。

 ここで、弦楽器とは、例えば、弦の振動 利用して音を発生する楽器であり、その一 を挙げると、バイオリン、ビオラ、チェロ コントラバス等の弦を弓等で擦って振動さ る擦弦楽器、ピアノ等の弦を叩いて振動さ る打弦楽器、及びギター、マンドリン、リ ート等の指等で弦を弾いて振動させる撥弦 器などが知られている。これらは、いずれ 弦の振動を共鳴させることによって大きな を発生させるものである。なお、本発明は 内部に中空状のボディを備える弦楽器を想 するため、主に擦弦楽器または撥弦楽器が の対象として挙げられる。

 また、コーン振動調整部の振動コーン部 は、木材等を例えば、薄板状に加工したも であって、スピーカーに用いられるスピー ーコーンのように振動によって音の伝搬を 能とする振動板として作用するものである このとき、薄板状の振動板は表板内面に接 剤等によって貼着されるため、振動板の振 が表板に伝達され、表板全体が振動するこ となる。さらに、音の振動は、前述したよ に、波動として伝わるため、該振動板を中 として表板には、略同心円状に音が拡がる ととなる。ここで、振動板の形状は、特に 定されないが、音の拡がりに合わせ、或い 音の伝搬を阻害しないようにするために、 えば、円形状、楕円形状、或いは洋なし形 等の主に曲線から形成された外周形状を有 るものが好適と考えられる。さらに、コー 振動部の素材は、前述した木材に限定され ものではなく、金属、ガラス、紙等の木材 外の素材を用いるものであってもよい。ま 、木材を用いた場合でも、目的とする音特 を得るために、使用する木材の材質や硬度 を適宜変化させるものであってもよい。ま 、振動コーン部の形状は、特に限定されな が、例えば、平板状、円錐状、半円球状、 び波形状の少なくともいずれか一つの形状 構成されるものであってもよい。

 一方、凹部とは、表板を凹状に切削した のである。ここで、上述のコーン振動部を に表板内面に貼着することも想定されるが 音の伝搬をより確実に行うために振動板の 形状と略一致するような凹部側壁の内周形 を有するように凹部が形成される。さらに 係る凹部は、緩挿されるコーン振動部の形 に略一致するように加工されているため、 動板が緩挿された状態では、凹部側壁と振 板の外周壁との間に所定の間隔が保持され いる。ここで、凹部は表板内面等を凹状に 削加工したりするもの等が例示される。こ で、凹部振動調整部は、上述のコーン振動 整部から薄板状の振動コーン部の構成を除 したものであり、これによっても上述と同 の作用効果を奏する場合もある。

 また、溝部振動調整部とは、表板の表板 面及び裏板の裏板内面の少なくともいずれ 一方を、溝状に穿設した溝部と溝部によっ 囲まれた所定形状(例えば、楕円形状)の凸 を有している。ここで、凸部の上面は、表 内面または裏板内面に一致している。すな ち、側方から見ると、溝部の最深部の位置 ら上方(ボディの内部の空間方向)に突出する ように構成されている。なお、凸部の上面に 、コーン振動調整部の薄板状の振動コーン部 を貼着するものであっても構わない。これら のコーン振動調整部及び溝部振動調整部が表 板及び/または裏板の振動を調整することと る。

 したがって、本発明の弦楽器によれば、 板の表板内面或いは裏板の裏板内面を形成 、凹部を形成し、係る凹部にコーン振動部 緩挿するように嵌込んで貼着すること、若 くは表板内面及び裏板内面に溝部及び凸部 形成することにより、弦楽器の共鳴を長く 続することができ、発生する音を大きくす 等の音の特性を変化させることが可能とな 。ここで、コーン振動部に使用される材質 一例としては、表板とは異なる松、杉、ラ ン等の木材を使用することが可能である。 お、表板及び裏板のいずれに係る凹部を設 たものであっても、上記の音特性を向上さ る作用を奏することが期待される。

 ここで、ギター等の弦の一般的な配置か 、表板内面を内部正面から視た場合、向か て左方側が短い波長からなる高音を発生さ る高音振動領域とされ、向かって右方側が い波長からなる低音を発生させる低音振動 域とされることが知られている。そこで、 音振動領域には、高い周波数で共鳴するよ な振動面積が小さく、かつ/または硬質から なる材料を選択し、振動コーン部を形成し、 一方、低音振動領域には、低い周波数で共鳴 するような振動面積が比較的大きく、かつ/ たは軟質からなる材料を選択し、振動コー 部として形成することにより、振動コーン のみで音特性の調整を図る場合、ブレース ーを利用する場合のいずれであっても良好 音特性の調整が可能となる。なお、係るサ ズ及び素材等の選択は、第二振動コーン部 対しても同様に行うものであっても構わな 。

 また、本発明の弦楽器は、上記構成に加 、「前記コーン振動調整部は、一対の前記 部が前記表板の表板外面に取設されたブリ ジを間に挟むようにして前記表板内面に設 られ、前記凹部に緩挿して貼着された前記 動コーン部と連結される一対のコーン連結 及び互いの前記コーン連結脚同士を横架し 前記表板内面に沿って連結する横架連結部 有し、前記表板内面と少なくとも二箇所で 続されるブレースバーと」を具備するもの あっても構わない。

 ここで、ブレースバーとは、上述した振 コーン部と接続される一対のコーン連結脚 びコーン連結脚を横架して連結する横架連 部を有するものである。すなわち、従来の うな、ブレースバーと異なり、表板内面と 接触をするのではなく、コーン連結脚を介 て点(或いはスポット)で連結されるもので る。ここで、ブレースバーには、上述した 動コーン部と同様に表板とは異なる松、杉 ラワン等の木材を使用することが可能な他 アルミニウム及び銅等の金属類、CFRP(炭素繊 維強化プラスチック)等の複合材料、或いは その他ガラスや紙等の材質のものを使用す こともできる。また、コーン連結脚と振動 ーン部の間の連結は、例えば、通常の接着 を使用するものであってもよい。

 したがって、本発明の弦楽器によれば、 動コーン部による音特性の向上に加え、ブ ースバーによる効果によって、弦楽器の音 性をさらに向上させることができる。さら 、ブレースバーによって、表板を少なくと 二点で支持することができ、従来のブレー バーと同様に、表板の強度を支持し、補強 る機能を併せて有することになる。

 また、本発明の弦楽器は、上記構成に加 、「前記表板の表板外面に取設されたブリ ジの上方位置または下方位置の少なくとも ずれか一方の前記表板内面に設けられ、前 表板を貫通するように穿設された貫通孔部 、前記貫通孔部に緩挿、または前記貫通孔 を略閉塞するように被せられる第二振動コ ン部と、前記凹部に緩挿して貼着された前 振動コーン部と連結されるコーン連結脚、 び前記第二振動コーン部と連結される第二 ーン連結脚、及び前記コーン連結脚及び前 第二コーン連結脚を横架し、前記表板内面 沿って連結し、前記第二振動コーン部を前 貫通孔部に緩挿した状態で支持する前記表 内面と少なくとも二カ所で接続されるブレ スバーと」を具備するものであっても構わ い。

 ここで、凹部、振動板、及びブレースバ に係る構成は、既に説明したものと略同一 あるため、ここでは説明を省略する。さら 、貫通孔部は、表板の表板内面及び表板外 を貫通するように設けられるものである。 お、一般的なギターの場合、表板の略中央 近には、内部で共鳴した音を放射するため サウンドホールと呼ばれる円形状の孔が設 られている。そして、該貫通孔部は、ブリ ジの上方または下方に、例えば、当該サウ ドホールよりも小径に設けられ、謂わば「 助のサウンドホール」としての機能を有し いる。このとき、貫通孔部には、第二振動 ーン部が緩挿し、貫通孔部の貫通孔壁に触 ないように所定の間隔を保持するようにコ ン連結脚に支持されている。すなわち、貫 孔部の孔を塞ぐとともに、貫通孔部に緩挿 れた状態で弦の振動に応じて自由に振動す ことが可能となっている。その結果、発生 る音の特性の調整を図ることができる。

 したがって、本発明の弦楽器によれば、 助のサウンドホールとなる貫通孔部が複数 けられ、それぞれに第二振動コーン部が緩 して支持されるため、ブレースバーを通し 直接第二振動板を振動させることで、音が 部に発せられる。これにより、従来のブレ スバーでは発生させることのできなかった 雑な音を生じさせることが可能となる。な 、表板の貫通孔部は、必ずしも全体が穿孔 れている必要はなく、音を振動板から放射 やすくするため、スリット状及び格子状の うに、一部に孔部が設けられているもので れば構わない。

 さらに、本発明の弦楽器は、上記構成に え、「前記ブレースバーは、前記横架連結 から垂下するように設けられ、前記表板外 に取設された前記ブリッジの取付位置に相 する前記表板内面に接続されたブリッジ連 脚」を具備するものであっても構わない。

 したがって、本発明の弦楽器によれば、 対のコーン連結脚及びブリッジ連結脚によ て少なくとも三点でブレースバーが表板内 に支持されることになり、或いはコーン連 脚及びブリッジ連結脚の少なくとも二点で レースバーが表板内面に支持されることに る。これにより、ブレースバーが表板に安 して取付けられることになる。さらに、ブ ッジ連結脚がブリッジの取付位置に相対す ように設けられることから弦の振動がブリ ジを介して表板に伝搬し、当該表板の振動 ブリッジ連結脚を通じてブレースバーに伝 ることとなる。これにより、弦楽器の音特 をさらに良好なものに変化させることが可 となる。

 ここで、ブレースバーの形状は、特に限 されないが、横架連結部を交差させ、X字形 状またはV字形状、若しくはこれらを組合わ て形成されることができる。係る形状によ ば、一対(二本)の横連結部がX字形状またはV 形状、若しくはこれらを組合わせて形成さ 、互いに少なくとも一点で交差するように てブレースバーが形成されている。これに り、表板の支持が少なくとも三点で行われ こととなり、上記の作用に加え、弦楽器に って発生する音の音特性の調整をさらに詳 に行うことが可能となる。ここで、ブレー バーの形状の一例を説明すると、例えば、 リッジ付近で交差するようにしたX字形状、 或いはブリッジ付近で屈曲したV字形状、さ には、三本の横架連結部を組合わせ、中心 近で交差するようにした“*”形状等にする とが可能である。

 一方、本発明の弦楽器は、「前記ブリッ と相対する前記表板内面の位置に設けられ バー基礎部、及び前記バー基礎部から前記 リッジの長手方向に対して直交する方向に 設された長棒状の振動部を有し、T字形状若 しくはL字形状に形成されたブレースバーと 前記振動部の先端から垂設され、柱先端部 前記裏板の裏板内面に設けられた前記コー 振動調整部の前記振動コーン部及び前記溝 振動調整部の前記凸部のいずれか一方の前 振動調整手段と当接する魂柱と」を具備す ものから構成されている。

 したがって、本発明の弦楽器によれば、 板内面に取設されたT字形状若しくはL字形 のブレースバーと、ブレースバーの振動部 裏板内面との間を接続する魂柱を有して構 されている。この状態で、弦楽器の弦を弾 とブリッジを介して表板が振動し、さらに ディ内部の空気が振動する。さらに、表板 面に取付けられたブレースバー及び魂柱が 板及び裏板の間を架渡すように設けられ、 柱の柱先端部が裏板の裏板内面と当接して る。そのため、弦の振動を係るブレースバ 及び魂柱によっても伝えることが可能とな 。特に、魂柱は、ブリッジに対して直交す ように配された長棒状の振動部を有するブ ースバーに取付けられているため、ブリッ を介してブリッジの下位置にある裏板にそ ぞれ伝達することが可能となる。その結果 弦楽器による音の特性の向上を図ることが きるようになる。なお、魂柱及びブレース ー等は、前述した場合と同様、木材、金属 プラスチック樹脂等の各種素材を使用する のであっても構わない。さらに、魂柱の柱 端部と裏板内面とは、接着剤等の固定手段 よって強固に固定されている必要はなく、 レースバーと裏板との間に挟み込まれてい ものであってもよい。また、ブレースバー 形状は、ブリッジに相対する表板内面の位 を中心に弦楽器の長手方向に沿って両方向 振動部を延設したT字形状のものであっても 或いはブリッジに相対する表板内面の位置 ら一方向に振動部を延設したL字形状のもの であっても構わない。さらに、T字形状であ ても、バー基礎部の取付位置から振動部の いの先端位置までの長さが異なるものであ ても構わない。これらの設定の変更により 弦楽器の音特性を調整することが可能とな 。

 一方、本発明の弦楽器は、「表板、側板 及び裏板を有し、前記表板及び裏板の少な ともいずれか一方に振動調整手段を備え、 部が中空形状に形成されたボディを有する 楽器であって、前記ボディの前記振動調整 段は、前記表板の表板外面に取設されたブ ッジと相対する表板内面に前記ブリッジの 手方向に沿って配され、互いに対向する一 の前記側板の側板内面の間を架渡され、前 ボディの内部の中空空間を少なくとも二つ 上に区画する内部振動板」を具備するもの ら構成されている。

 したがって、本発明の弦楽器によれば、 部振動板によってボディの内部の中空空間 少なくとも二つ以上に区画されている。こ により、表板及び裏板の振動、及び中空空 で共鳴する音を調整し、音の特性を向上さ ることが可能となる。このとき、表板内面 対し、内部振動板の板面を直交又は所定角 に傾斜させて取設することができ、これら 調整によっても上記音の特性の精細な向上 図られる。また、内部振動板は、一枚板か 構成され、互いの側板の間を連結すること より、中空空間を二つ以上に完全に閉塞す ものであっても、一部に空孔のようなもの 設け(例えば、側板との接続箇所の近傍)、 画されたそれぞれの空間を連通するもので っても構わない。なお、内部振動板のボデ への固定は、側板の側板内面にそれぞれ設 られ、内部振動板の板幅と略一致する間隔 け離間させた一対の挿止爪を利用し、係る 止爪の間に内部振動板を挿入して固定する とができる。さらに、内部振動板の一辺(下 及び上辺)と表板内面及び裏板内面とは接す る必要はなく、所定の間隔の隙間を設けたも のであってもよい。ここで、本願発明の内部 振動板による作用効果は、上述した弦楽器の 振動コーン部の構成と略同一の作用効果を奏 するものである。すなわち、振動コーン部の 場合、表板内面等に沿って接触し、表板の振 動を伝達することが可能であるものに対し、 一方、内部振動板は、表板内面に直交するよ うに設けられているものの、表板の振動によ って該内部振動板も同様に振動するものであ る。そして、係る構成によって、共に弦楽器 によって発せられる音の増大作用等を具備す るものである。そのため、両者は発明の単一 性の要件を十分に具備するものと認められる 。

 さらに、本発明の弦楽器は、上記構成に え、「前記中空空間は、前記ブリッジの上 に位置し、前記表板に貫設されたサウンド ールを介して外部と連通する第一共鳴空間 、前記ブリッジの下方に位置し、前記第一 鳴空間と前記内部振動板によって区画され 第二共鳴空間とを有して構成され、前記表 は、前記第二共鳴空間と連通する第二サウ ドホールが貫設されている」ものであって 構わない。

 したがって、本発明の弦楽器によれば、 画された中空空間の一部に第二共鳴空間と 通する第二サウンドホールが設けられてい 。ここで、ギター等の弦楽器は、サウンド ールは一般的に表板の略中央付近であって ブリッジの上方に一箇所設けられている。 かしながら、例えば、ブリッジを境にして 下に二つに区画した場合、一方の空間は上 サウンドホールと連通しているため、当該 位から内部の中空空間で共鳴した音が外部 拡散、放射されることになる。これに対し 他方の空間(サウンドホールのない空間)で 、音の拡散、放射が十分に行われず、音が もったり、鈍くなったりするなど、反って の特性の向上を阻害することがある。そこ 、区画したそれぞれの空間(第一共鳴空間及 第二共鳴空間)が、サウンドホールと連通す るように、第二サウンドホールを設けること により、上記問題の解決を図ることができる 。

 さらに、本発明の弦楽器は、上記構成に え、「前記内部振動板の近傍の前記表板内 に取設された支持部と、前記支持部から垂 され、バー先端部が前記内部振動板の振動 面の一部と接続してなる振動バーと」を具 するものであっても構わない。

 したがって、本発明の弦楽器によれば、 部振動板と表板内面に設けられた支持部及 振動バーとが接続している。これにより、 部振動板の振動と、表板から振動バーを通 て伝えられた振動が共鳴し、音の特性の向 が図られる。

 本発明の効果として、弦楽器は、表板ま は裏板のそれぞれの内面に凹状に切削加工 た凹部を設け、当該凹部に薄板状の振動コ ン部を所定形状にカットして貼着すること より、弦楽器の音特性を改質することがで 、音量が大で、共鳴の持続する良好な音特 の弦楽器とすることができる。さらに、中 空間に魂柱及びT字形状等のブレースバー、 内部振動板、内部振動板と接する振動バー等 の各種構成を配し、中空空間内での音の振動 を変化させ、音特性の向上を図ることができ る。

第一実施形態のギターの概略構成を示 説明図である。 ギターの表板の構成及びブレースバー レイアウトを示す説明図である。 ブレースバー及び振動コーン部の構成 示す説明図である。 ブレースバーの取付けられた表板の構 を示すA-A概略断面図である。 第二実施形態のギターの表板の構成及 ブレースバーのレイアウトを示す説明図で る。 ブレースバーの取付けられた表板の構 を示すB-B概略断面図である。 第三実施形態のギターの表板の構成を す断面図である。 第四実施形態のギターのブレースバー び魂柱の構成を示す(a)内部構造を示す説明 、(b)C-C断面図、(c)ブレースバーの構成を示 斜視図である。 第五実施形態のギターの構成を示す(a) 面から見た内部構造を示す説明図、(b)内部 動板及び振動バーの当接状態を示す斜視図 ある。

 以下、本発明の第一実施形態であるギタ 1について、図1乃至図4に基づいて説明する ここで、図1は第一実施形態のギター1の概 構成を示す説明図であり、図2はギター1の表 板2の構成及びブレースバー3のレイアウトを す説明図であり、図3はブレースバー3及び 動コーン部4(以下、「コーン部4」と称す)の 成を示す説明図であり、図4はブレースバー 3の取付けられた表板2の構成を示すA-A概略断 図である。ここで、ギター1が本発明の弦楽 器に相当する。なお、本実施形態において図 示するギター1は、一般的なアコースティッ ・ギターを例にして説明するものとする。

 本実施形態のギター1は、図1乃至図4に示 ように、表板2、側板6、及び裏板(図示しな )によって内部が中空形状に形成されたボデ ィ8と、ボディ8から上方に突出するように設 られたネック9と、ネック9の上面に接着さ る指板10と、ボディ8の表板外面5の中央付近 設けられたブリッジ11と、ネック9の先端に けられたヘッド12と、ブリッジ11及びヘッド 12の間に張設された弦13とを具備して主に構 されている。ここで、ボディ8等のギター1の 主要構成部材は、一般のアコースティック・ ギターと同様に木材を加工することによって 形成されており、弦13等の一部構成について 金属等が用いられている。

 さらに、ギター1の表板2は、ボディ8の内 から観察すると、図2に示すように、表板2 中央付近に円形状のサウンドホール14が貫設 され、さらにサウンドホール14の下方に複数 略E字形状のブレースバー3が取付けられて る。ここで、ブレースバー3の取付けについ さらに詳述すると、ブレースバー3は、木材 を加工することによって、横方向から見ると 略E字形状を呈するように形成され(図4参照) 表板2の表板内面15に沿って平行になるよう 配設される長手形状の横架連結部16と、横架 連結部16のそれぞれの両端から長手方向に直 するように曲折された一対のコーン連結脚1 7a,17bと、横架連結部16の中央付近からコーン 結脚17a等の突出方向に沿って設けられたブ ッジ連結脚18とを具備するものである。な 、本実施形態のギター1においては、計4本の ブレースバー3が表板内面15に取付けられてお り、表板内面15の高音振動領域HRには、長手 状が比較的短いブレースバー3が用いられ、 音振動領域LRには、高音振動領域HRよりも長 いブレースバー3が用いられている。

 そして、ブレースバー3のコーン連結脚17a ,17bには、それぞれ木材を薄板状に加工した 面略楕円形状のコーン部4が接着剤を介して 着されている。ここで、各コーン部4の大き さは、前述の高音振動領域HRに取付けられる レースバー3用には、比較的振動面積が小さ なものが利用され、一方、低音振動領域LRに 付けられるブレースバー3用には、比較的振 動面積が大きなものが用いられている。

 一方、コーン部4の取付けられたブレース バー3の取設される表板2は、表板内面15が、 述のコーン部4の外周形状に略一致するよう 形成され、表板外面5に取付けられたブリッ ジ11を間に挟むようにして互いに対向するよ に一対の凹部21a,21bが計4組設けられている ここで、凹部21a等の形状は、コーン部4の外 形状よりも僅かに大きくなるように形成さ ている。そのため、コーン部4の一方の振動 面22を凹部21a等の底面23に当接するように緩 し貼着すると、コーン部4の外周面24及び凹 21a等の凹部側壁25の間に所定の間隔の隙間が 形成された状態となる。なお、上記説明にお いて、ブレースバー3とコーン部4を予め接着 、その後、表板内面15の凹部21a等に接着す ものを示したがこれに限定されるものでは く、凹部21a等及びコーン部4を先に接着し、 の後ブレースバー3のコーン連結脚17a等とコ ーン部4を接着するものであってももちろん わない。ここで、コーン部4及び凹部21a等が 発明のコーン振動調整部(振動調整手段)に 当する。

 すなわち、図4に示すように、表板2はブ ースバー3によって三点で支持されるととも 、ブレースバー3の両端のコーン連結脚17a,17 bと連結されたコーン部4は、それぞれ凹部21a, 21bに所定の隙間を保った状態で貼着されるこ とになる。なお、ブレースバー3の横架連結 16の中央付近から延設されたブリッジ連結脚 18は、表板2の表板内面15に接着剤を介して直 接着されている。ここで、ブリッジ連結脚1 8の表板内面15の接着位置は、相対する表板2 表板外面5にはブリッジ11が取付けられおり 弦13を弾いたことにより振動がブリッジ11か 表板2に最もダイレクトに伝達される部位で ある。

 上記構成を採用することにより、第一実 形態のギター1は、弦13を弾いた振動がブリ ジ11を介して表板2及びブリッジ連結脚18を じてブレースバー3の全体に伝搬し、さらに レースバー3のコーン連結脚17a,17bを介して ーン部4及び凹部21a,21b、さらには表板2に伝 することとなる。これにより、ボディ8の内 に弦13を弾いたことによりブレースバー3に って伝搬した表板2のコーン部4が振動する とにより、音が発生する。なお、コーン部4 び凹部21a等からなるコーン振動調整部(振動 調整手段)の代替として、例えば、表板内面15 に所定幅の溝部を設け、当該溝部の一端同士 を連結することにより、溝部で周囲を囲った 凸部を具備する溝部振動調整部を振動調整手 段として利用するものであっても構わない。 これにより、音量の増大等の上記コーン振動 調整部と同等の作用効果を奏することが可能 となる。さらに、凸部の上面に上述のコーン 部4と同様の薄板状の部材を貼着しても構わ い。

 次に、本発明の第二実施形態のギター31 ついて、図5及び図6に基づいて説明する。こ こで、図5は第二実施形態のギター31の表板32 構成及びブレースバー33のレイアウトを示 説明図であり、図6はブレースバー33の取付 られた表板32の構成を示すB-B概略断面図であ る。なお、第二実施形態のギター31の外観構 は、第一実施形態のギター1と略同一である ため(図1参照)、ここではその詳細については 省略する。ここで、第二実施形態のギター31 、第一実施形態のギター1と比して、表板32 設けられた補助のサウンドホールとして機 する貫通孔部34、該貫通孔部34に緩挿し、支 持される第二コーン部35(第二振動コーン部に 相当)、及びX字形状を呈するブレースバー33 具備する点で相違している。以下、この相 点について特に詳述する。

 第二実施形態のギター31は、図5及び図6に 示すように、ギター31の表板32の中央付近に けられた円形状のサウンドホール14の下方で あって、表板外面37に取設されたブリッジ11 さらに下方に相当する位置に、該サウンド ール14よりも小さな二つの貫通孔部34が表板 面36及び表板外面37を貫通するように設けら れている。なお、ブリッジ11の上方位置の表 内面36には、第一実施形態のギター1の表板2 と同様に切削加工によって形成された二つの 凹部38が設けられている。すなわち、一つの 部38に対して一つの貫通孔部34がペアとなる ように設けられている。なお、第二実施形態 のギター31では、ブリッジ11を挟んで互いに 角線上に位置する凹部38及び貫通孔部34を一 のペアとしている。

 ここで、それぞれの凹部38は、第一実施 態のギター1において示したように凹部38と 同一形状に形成され、緩挿されることによ 、凹部38との凹部側壁39との間に所定の間隔 隙間が形成されるコーン部4が貼着可能とな っている。

 さらに、ブレースバー33は、図5等に示す うに、二本の横架連結部40を互いに交差す ようにしてX字形状を呈するように構成され それぞれの横架連結部40の両端から横架連 部40の長手方向に直交するように曲折した一 対のコーン連結脚41a,41bが設けられている。 らに、横架連結部40の交差した箇所で、コー ン連結脚41a等に沿って表板内面36に向かって 出したブリッジ連結脚42が形成されている ここで、一方のコーン連結脚41a、換言する 、サウンドホール14とブリッジ11の間に設け れた凹部38に連結されるコーン連結脚41は、 第一実施形態のギター1と同様に先端にコー 部44が取付けられ、該コーン部44が凹部38に 着されている。また、他方の振動連結脚41に は、第二振動板35が取付けられ、該第二振動 35は表板32に貫設した貫通孔部34に緩挿して 持されている。このとき、図6に示すように 、第二振動板35の外周面42と貫通孔部34の貫通 孔壁部43との間には所定の隙間が形成されて る。すなわち、第二振動板35は、貫通孔部34 に挿入された状態で周囲に接することなくコ ーン連結脚41のみによって支持された状態に る。

 ここで、図5及び図6において、貫通孔部34 に挿入される第二振動板35の形状を薄板状を するものを図示しているが、これに限定さ るものではなく、例えば、半円球状等の形 にすることにより、表板32の響きや残響を 宜調整することが可能となる。

 上記構成を採用することにより、第二実 形態のギター31は、表板32に複数のサウンド ホールとして機能する貫通孔部34を有し、さ に表板内面36に取設されたブレースバー33に よって音特性をより向上させることができる 。

 次に、本発明の第三実施形態のギター51 ついて、図7に基づいて説明する。ここで、 7は第三実施形態のギター51の表板52の構成 示す断面図である。第三実施形態のギター51 は、図7に示すように、表板52の表板内面53に 削加工して形成された凹部54と、該凹部54に 緩挿して貼着されるコーン部55を具備するも である。すなわち、既に述べた第一実施形 のギター1において、ブレースバー3の構成 省略したものである。

 上記構成であっても、表板52の振動の調 をすることが可能となる。ここで、凹部54を 形成しないで、コーン部55を表板52に直接取 した場合、コーン部55によって表板52の振動 抑制する結果となり、音が小さくなるなど 不具合が発生する可能性がある。そのため コーン部55をできる限り薄くし、表板52の振 動を阻害しないようにするとともに、かつ凹 部54を深く形成することにより、音特性の向 を図ることが可能となる。また、凹部54及 コーン部55の構成を裏板(図示しない)に設け 場合であっても、同様の音特性の向上を図 ことが期待される。

 次に、本発明の第四実施形態のギターに いて、図8に基づいて説明する。ここで、図 8は第四実施形態のギター61のブレースバー62 び魂柱63の構成を示す(a)内部構造を示す説 図、(b)C-C断面図、(c)ブレースバー62の構成を 示す斜視図である。なお、ギター61の基本的 構成は、前述した第一実施形態等のギター1 等と略同一のものであり、説明を簡略化する ため、ここでは相違する構成のみについて説 明を行うものとする。

 第四実施形態のギター61は、図8に示すよ に、表板64の表板外面65に設けられたブリッ ジ66と相対する位置の表板内面67に設けられ バー基礎部68、及びバー基礎部68の上面69と 続し、ブリッジ66の長手方向に対して直交す る方向に延設された略棒状の振動部70(図8(a),( c)参照)を有し、側方から観察するとT字形状 形成されたブレースバー62(図8(b),(c)参照)と 振動部70のそれぞれの先端71a,71bから垂設さ 、柱先端部72が裏板73の裏板内面74に取設さ たコーン振動調整部(図示しない)の一部と接 続した魂柱63とを有して構成されている。こ で、コーン振動調整部は、先に示した第一 施形態のギター1と同一の作用効果を奏する ものであるため、ここでは説明を簡略化する ために、当該説明及び図8における図示を省 している。そのため、図8では、裏板内面74 柱先端部72が直に接している。なお、コーン 振動調整部は、第一実施形態のギター1と同 に、溝部振動調整部にするものであっても わない。

 すなわち、ギター61の表板64及び裏板73の には、ブレースバー62及び魂柱63が介設され るようになっている。このとき、魂柱63の柱 端部72は、裏板内面74に取設されたコーン振 動部の一部と接しておれば、接着剤等の固定 手段によって固定されていなくともよい。

 上記構成により、表板64及び裏板73の振動 の調整をすることが可能となる。すなわち、 係る構成の際に弦を弾くと、ブリッジ66を介 て表板64に振動が伝達し、さらにボディ内 の中空空間75の空気が振動する。また、ブレ ースバー62及び魂柱63を介して裏板73にも伝達 される。このとき、本発明のギター61は、表 64及び裏板73を連結するブレースバー62及び 柱63を有しているため、ブレースバー62及び 魂柱63を通じても裏板74に伝達されることと る。特に、ブレースバー62の振動部70がブリ ジ66に直交し、互いの先端71a,71bからそれぞ で裏板内面74と接する一対の魂柱63が設けら れていることにより、弦の振動がブリッジ66 挟んで、ギター61の上下にそれぞれ伝達さ ることとなり、音量の増大が期待される。

 次に、本発明の第五実施形態のギターに いて、図9に基づいて説明する。ここで、図 9は第五実施形態のギター81の構成を示す(a)正 面から見た内部構造を示す説明図、(b)内部振 動板82及び振動バー83の当接状態を斜視図で る。なお、ギター81の基本的な構成は、前述 した第一実施形態等のギター1等と略同一の のであり、説明を簡略化するため、ここで 相違する構成のみについて説明を行うもの する。

 第五実施形態のギター81は、図9に示すよ に、表板84の表板外面85に取設されたブリッ ジ86の長手方向に沿って配され、互いに対向 る側板87a,87bの側板内面88の間に架渡すよう 表板84の表板内面84aに対して直交して取設 れ、ボディ89の内部の中空空間90を上下に二 に区画する内部振動板82と、表板84の略中央 付近に設けられたサウンドホール91の下方に 設され、第二共鳴空間92(詳細は後述する)と 連通する第二サウンドホール94と、表板内面8 4aに取付板93aを介して取付けられた台形状の 持部93と、支持部93の頂部から垂設され、バ ー先端部95が内部振動板82に取設された円板 の接続部96と接続してなる略棒状の振動バー 83とを具備して主に構成されている。なお、 部振動板82は、側板内面88に設けられた一対 の挿止爪99の間に挿入することによってギタ 81に取設されている。このとき、内部振動 82の一辺(下辺)は、表板内面84aと接しておら 、所定の間隔の隙間Wが形成されている。

 ここで、内部振動板82によって区画され 中空空間90は、該内部振動板82を境界にギタ 81の上部に相当し、サウンドホール91と連通 する第一共鳴空間98と、ギター81の下部に相 し、表板84に穿設された第二サウンドホール 93と連通した第二共鳴空間92とによって構成 れている。また、内部振動板82の側板内面88 の接続箇所近傍には、空孔(図示しない)が けられ、第一共鳴空間98及び第二共鳴空間92 連通している。

 さらに、支持部93に垂設された振動バー83 と内部振動板82の接続部96と一部とが接する とにより、内部振動板82の振動を適度に規制 することができる。これにより、さらに音量 の増大が期待される。なお、振動バー83のバ 先端部95と内部振動板82の円板状の接続部96 間には、振動を確実に伝達するために硬質 木材等からなる接続伝達部97が設けられて る。

 上記構成により、内部振動板82により、 空空間90を二つの空間92,98に区画することが き、これによりボディ内部の音の共鳴を良 なものとすることができる。さらに、内部 動板82自体も振動することにより、音量の 大がさらに発揮される。なお、前述したよ に、内部振動板82は側板内面88及び一対の挿 爪99によって中空空間90に固定されており、 表板84の表板内面86とは接していない。その め、表板84の振動を阻害することがない。そ の結果、音特性の向上したものとすることが できる。

 以上、本発明について好適な実施形態を 例挙げて説明したが、本発明はこれらの実 形態に限定されるものではなく、以下に示 ように、本発明の要旨を逸脱しない範囲に いて、種々の改良及び設計の変更が可能で る。

 すなわち、第一乃至第三実施形態におい 、円板状のコーン部4等を使用するものを示 したが、これに限定されるものではなく、例 えば、円錐形状、半円球状、及び波形状の種 々の形状のコーン部4を用いることが可能で る。これにより、調整される音の特性を微 に変化させることが可能となり、ギター1等 弦楽器によって発せられる音の共鳴等を豊 なものとすることができる。

 さらに、第四実施形態において、T字形状 のブレースバーを用いたものを示したが、こ れに限定されるものではなく、L字形状のブ ースバーを構成し、一本の魂柱63が裏板内面 74と当接するものであっても構わない。これ より、裏板内面74に伝達される振動を調整 ることができる。

 また、第五実施形態において、内部振動 82によって、中空空間90を二つの空間92,98に 画するものを示したが、これに限定される のではなく、二つ以上の複数の空間に区画 るものであっても構わない。係る空間の位 、大きさ等は内部を共鳴する音の振動に大 な影響を及ぼすものと推定され、これらを 整することにより、音の特性の向上に大き 貢献することができる。