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Patent Searching and Data


Title:
STRUCTURE FOR FUEL FILLING SECTION OF FUEL TANK
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/069632
Kind Code:
A1
Abstract:
A structure for a fuel filling section of a fuel tank, in which the pressure for opening a negative pressure valve for opening a fuel filling opening when the pressure in the fuel tank is negative can be set independent of the pressure for opening an on/off valve for opening the fuel filling opening when a fuel filler gun is inserted into the fuel filling opening. A filler pipe (24) has in it a positive pressure valve (50) and a flapper valve (70). The positive pressure valve (50) is opened when the pressure in the fuel tank becomes positive, and the flapper valve (70) is opened by being pressed by a fuel filler gun. The filler pipe (24) further has, separately from the flapper valve (70), a negative pressure valve (60) opened when the pressure in the fuel tank becomes negative. The pressure for opening the flapper valve (70) can be set without consideration of valve opening operation performed when the pressure in the fuel tank (10) becomes negative.

Inventors:
ASO SHUICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/071405
Publication Date:
June 04, 2009
Filing Date:
November 26, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOYOTA MOTOR CO LTD (JP)
ASO SHUICHI (JP)
International Classes:
B60K15/04; F02M37/00
Domestic Patent References:
WO2008013325A12008-01-31
Foreign References:
JPH0532334Y21993-08-19
JPH0529594Y21993-07-28
JPH08142694A1996-06-04
JP2001047876A2001-02-20
Attorney, Agent or Firm:
NAKAJIMA, Jun et al. (NAKAJIMA & KATOSeventh Floor, HK-Shinjuku Bldg.,3-17, Shinjuku 4-chom, Shinjuku-ku Tokyo 22, JP)
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Claims:
 燃料タンクへの給油用の給油ガンが挿入される給油口を構成する給油口部材と、
 前記給油口部材に設けられて前記給油口を閉塞し、挿入された給油ガンに押圧されると給油口を開放する開閉弁と、
 前記開閉弁の閉弁状態で、前記燃料タンクのタンク内圧がタンク外圧よりも大きいときに前記給油口を開放する正圧弁と、
 前記開閉弁の閉弁状態で、前記燃料タンクのタンク内圧がタンク外圧よりも小さいときに前記給油口を開放する負圧弁と、
 を有する燃料タンクの給油部構造。
 前記負圧弁が前記開閉弁よりも、前記燃料タンクの負圧が小さい状態で開弁される設定とされている請求項1に記録シートの燃料タンクの給油部構造。
 前記負圧弁が、前記開閉弁に設けられている請求項1又は請求項2に記載の燃料タンクの給油部構造。
 前記負圧弁が、前記開閉弁の前記給油ガンに押圧される面の反対面に設けられている請求項3に記載の燃料タンクの給油口構造。
 前記正圧弁が、前記開閉弁に設けられている請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の燃料タンクの給油部構造。
 前記正圧弁が、
 前記給油口を開放する正圧弁開放位置と、この正圧弁開放位置よりも燃料タンク側で給油口を閉塞する正圧弁閉塞位置と、の間を移動可能な正圧弁本体と、
 前記正圧弁本体を前記正圧弁閉塞位置に向かって付勢する正圧弁用バネと、
 前記正圧弁用バネに付勢された前記正圧弁本体を支持して前記正圧弁閉塞位置に維持する正圧弁支持部材と、
 を有し、
 前記負圧弁が、
 前記正圧弁本体よりも燃料タンク側に設けられ、前記給油口を開放する負圧弁開放位置と、前記正圧弁本体に接触することで給油口を閉塞する負圧弁閉塞位置と、の間を移動可能な負圧弁本体と、
 前記負圧弁本体を前記負圧弁閉塞位置に向かって付勢すると共に、付勢力が前記正圧弁用バネの付勢力よりも小さく設定された負圧弁用バネと、
 を有している請求項1又は請求項2に記載の燃料タンクの給油部構造。
Description:
燃料タンクの給油部構造

 本発明は、燃料タンクの給油部構造に関 る。

 自動車等の燃料タンクに給油するための 油部構造として、特許文献1には、常時は閉 弁し、給油ガンに押されたときにスプリング の付勢力に抗して開く弁体(開閉弁)を備えた 造が記載されている。この弁体は、タンク 体内の圧力が所定値以上の負圧になった場 にスプリングの付勢力に抗して僅かに開弁 、タンク本体内の圧力が所定圧力以上にな ないようにしている。さらに、特許文献1の 構造では、タンク本体内の圧力がスプリング 力で設定された開弁圧よりも高くなったとき に開弁する正圧弁を備えている。

 しかし、特許文献1等の構造において、弁体 (開閉弁)を付勢するスプリングの付勢力は、 体によるシール性の向上やばたつきの抑制 ために高く設定されるため、燃料タンク本 内で生じる負圧の大きさに応じた付勢力、 なわち開弁圧の設定ができない。

特開平8-142694号公報

 本発明は上記事実を考慮し、給油ガンの 入で給油口を開放する開閉弁の開弁圧から 立して、燃料タンク内が負圧の場合に給油 を開放する負圧弁の開弁圧を設定可能な燃 タンクの給油部構造を得ることを課題とす 。

 本発明の第1の態様では、燃料タンクへの 給油用の給油ガンが挿入される給油口を構成 する給油口部材と、前記給油口部材に設けら れて前記給油口を閉塞し、挿入された給油ガ ンに押圧されると給油口を開放する開閉弁と 、前記開閉弁の閉弁状態で、前記燃料タンク のタンク内圧がタンク外圧よりも大きいとき に前記給油口を開放する正圧弁と、 前記開 弁の閉弁状態で、前記燃料タンクのタンク 圧がタンク外圧よりも小さいときに前記給 口を開放する負圧弁と、を有する。

 この燃料タンクの給油部構造では、通常 給油口が開閉弁によって閉塞されているが 給油ガンが給油口に挿入されると、開閉弁 給油ガンに押されて給油口を開放する。

 また、この燃料タンクの給油部構造では 開閉弁の閉弁状態で、燃料タンクのタンク 圧がタンク外圧よりも大きい(すなわち燃料 タンク内が正圧になっている)ときに給油口 開放する正圧弁を備えているので、燃料タ クの内圧が過度に上昇することを抑制でき 。

 さらに、この燃料タンクの給油部構造で 、燃料タンクのタンク内圧がタンク外圧よ も小さい(すなわち燃料タンク内が負圧にな っている)ときに給油口を開放する負圧弁を えているので、燃料タンクの内圧が過度に 下することも抑制できる。

 このように、開閉弁に加えて、燃料タン 内が負圧になったときに給油口を開放する 圧弁を設けることで、開閉弁の開弁圧から 立して、負圧弁の開弁圧を設定することが きる。すなわち、前記負圧弁が前記開閉弁 りも、前記燃料タンクの負圧が小さい状態 開弁される設定とされる。

 上記の態様において、前記負圧弁が、前 開閉弁に設けられていてもよい。

 このように、負圧弁を開閉弁に設けるこ で、負圧弁を開閉弁から完全に別体で設け 構成と比較して、負圧弁の給油口部材への み付けが容易になる。

 さらに、前記負圧弁が、前記開閉弁の前 給油ガンに押圧される面の反対面に設けら ていてもよい。

 負圧弁を開閉弁の裏面(給油ガンに押圧さ れる面の反対の面)に設けることで、給油ガ の押圧力が負圧弁に作用しなくなるので、 圧弁が不用意に給油口を開放してしまうこ を抑制できる。

 上記の態様において、前記正圧弁が、前 開閉弁に設けられていてもよい。

 このように、正圧弁を開閉弁に設けるこ で、正圧弁を開閉弁から完全に別体で設け 構成と比較して、正圧弁の給油口部材への み付けが容易になる。

 上記の態様において、前記正圧弁が、前 給油口を開放する正圧弁開放位置と、この 圧弁開放位置よりも燃料タンク側で給油口 閉塞する正圧弁閉塞位置と、の間を移動可 な正圧弁本体と、前記正圧弁本体を前記正 弁閉塞位置に向かって付勢する正圧弁用バ と、前記正圧弁用バネに付勢された前記正 弁本体を支持して前記正圧弁閉塞位置に維 する正圧弁支持部材と、を有し、前記負圧 が、前記正圧弁本体よりも燃料タンク側に けられ、前記給油口を開放する負圧弁開放 置と、前記正圧弁本体に接触することで給 口を閉塞する負圧弁閉塞位置と、の間を移 可能な負圧弁本体と、前記負圧弁本体を前 負圧弁閉塞位置に向かって付勢すると共に 付勢力が前記正圧弁用バネの付勢力よりも さく設定された負圧弁用バネと、を有して てもよい。

 この燃料タンクの給油部構造では、正圧 用バネによって正圧弁閉塞位置に付勢され 正圧弁本体が、正圧弁支持部材に支持され 正圧弁閉塞位置に維持される。燃料タンク が正圧になると、正圧弁用バネの付勢力に して正圧弁本体が燃料タンクの外側に向か て、すなわち正圧弁開放位置へと移動する

 また、この燃料タンクの給油部構造では 負圧弁用バネによって負圧弁閉塞位置に向 って付勢された負圧弁本体が、正圧弁本体 接触して負圧弁閉塞位置を維持している。 して、燃料タンク内が負圧になると、負圧 用バネの付勢力に抗して負圧弁本体が燃料 ンクの内側に向かって移動して正圧弁本体 ら離間し、負圧弁開放位置へと移動する。

 このように、負圧弁本体を、正圧弁本体 接触させて負圧弁閉塞位置に支持している すなわち、負圧弁本体を負圧弁閉塞位置で 持するための部材が不要となるので、この うな部材が必要な構成と比較して、構造の 素化を図ることができる。

 本発明は上記構成としたので、給油ガン 挿入で給油口を開放する開閉弁の開弁圧か 独立して、燃料タンク内が負圧の場合に給 口を開放する負圧弁の開弁圧を設定できる

本発明の第一実施形態の燃料タンクの 油部構造を示す断面図である。 本発明の第一実施形態の燃料タンクの 油部構造を給油ガンが挿入された状態で示 断面図である。 本発明の第一実施形態の燃料タンクの 油部構造を燃料タンク内が正圧になった状 で示す断面図である。 本発明の第一実施形態の燃料タンクの 油部構造を燃料タンク内が負圧になった状 で示す断面図である。 本発明の第二実施形態の燃料タンクの 油部構造を示す断面図である。 本発明の第二実施形態の燃料タンクの 油部構造を給油ガンが挿入された状態で示 断面図である。 本発明の第二実施形態の燃料タンクの 油部構造を燃料タンク内が正圧になった状 で示す断面図である。 本発明の第二実施形態の燃料タンクの 油部構造を燃料タンク内が負圧になった状 で示す断面図である。 本発明の第三実施形態の燃料タンクの 油部構造を示す断面図である。 本発明の第三実施形態の燃料タンクの 給油部構造を給油ガンが挿入された状態で示 す断面図である。 本発明の第三実施形態の燃料タンクの 給油部構造を燃料タンク内が正圧になった状 態で示す断面図である。 本発明の第三実施形態の燃料タンクの 給油部構造を燃料タンク内が負圧になった状 態で示す断面図である。 本発明の第四実施形態の燃料タンクの 給油部構造を示す断面図である。 本発明の第四実施形態の燃料タンクの 給油部構造を給油ガンが挿入された状態で示 す断面図である。 本発明の第四実施形態の燃料タンクの 給油部構造を燃料タンク内が正圧になった状 態で示す断面図である。 本発明の第四実施形態の燃料タンクの 給油部構造を燃料タンク内が負圧になった状 態で示す断面図である。 本発明の燃料タンクの給油部構造が適 用された燃料タンクの全体構成を示す概略図 である。

 図1には、本発明の第一実施形態の燃料タ ンクの給油部構造(以下、単に「給油部構造 とする)12が示されている。また、図17には、 この給油部構造12が適用された燃料タンク10 示されている。

 図1に示すように、本実施形態では一例と して、いわゆるキャップレスとして構成され た給油部14を挙げている。車体のアウターパ ル16には、局所的に内側(図面では下側)へと 凹ませたインレットボックス18が構成されて り、その内部に取付孔20が形成されている 取付孔20には、環状の取付リング22を介して フィラーパイプ24が挿通されて固定されて る。

 フィラーパイプ24は、アウターパネル16側 のアウターパイプ24Aと、このアウターパイプ 24Aに接続されて燃料タンク10側(図1では下側) 位置するインナーパイプ24Bとで構成されて る。図17に示すように、インナーパイプ24B 下端が燃料タンク10に接続される。フィラー パイプ24の内部が給油口26となっており、図2 示すように、給油ガン28を給油口26に挿入し て燃料タンク10に給油することができる。本 施形態では特に、アウターパイプ24Aの中心 CL1とインナーパイプ24Bの中心線CL2とをオフ ットして配置することで、給油ガン28を容 に挿入できるようにしている。

 インレットボックス18には、アウターパ ル16の外面と面一になるように、リッド30が けられている。リッド30は図示しない回動 材によってアウターパネル16に対し回動する ように取り付けられており、回動することで アウターパイプ24Aの上端部分、すなわち給油 口26を開閉する。ただし、給油口26を閉じた 態でも、アウターパネル16との間にはわずか な隙間が生じている。リッド30のアウターパ ル16との対向部分には環状のフィルター32が 取り付けられており、埃や水分等の異物の移 動は阻止すると共に、気体の移動は許容する ようになっている。

 インナーパイプ24Bは、アウターパイプ24A の接続部分から燃料タンク10に向かうにし がって段階的に縮径されており、順に大径 34、第一段部36、中間部38、第2段部40、及び 径部42が構成されている。大径部34の外周面 は、アウターパイプ24Aの係止孔44に掛止さ る係止爪46が形成されており、これによって 、インナーパイプ24Bがアウターパイプ24Aに対 し抜け止めされて接続されている。

 大径部34の内側には、正圧弁50が備えられ ている。正圧弁50は、板状の板部52Pと、板部5 2Pから上方に立設された筒部52Tとを備えた正 弁本体52を有している。板部52Pの略中央に 挿通孔54が形成されて、給油ガン28が挿通可 となっている。板部52Pと筒部52Tの間には、 面三角形状の複数の補強片52Hが挿通孔54を り囲むように放射状に立設されており、正 弁本体52が補強されている。また、補強片52H の斜辺52Sは挿通孔54に向かって傾斜しており 給油ガン28を挿通孔54に案内する作用を有し ている。

 板部52Pの外縁近傍には、第一段部36と環 に接触するゴムシール56が取り付けられてい る。そして、正圧弁本体52は、図1、図2及び 4に示すようにゴムシール56が第一段部36に接 触した閉塞位置と、図4に示すようにゴムシ ル56が第一段部36から離間した開放位置と、 間を移動可能となっている。開放位置では ムシール56が第一段部36から離間するため、 これらの間での気体の移動が許容されるが、 閉塞位置ではこの気体の移動が阻止される。

 大径部34と筒部52Tの間には正圧弁用バネ58 が収容されている。正圧弁用バネ58は、その 端が大径部34の内側に形成されたバネ受け 59に、他端が板部52Pの外縁部分にそれぞれ接 触しており、正圧弁本体52を所定の付勢力で 塞位置に向かって(図面では下向きに)付勢 ている。したがって、通常は正圧弁用バネ58 の付勢力を受けた正圧弁本体52が第一段部36 支持されており、閉塞位置に維持されてい 。そして、燃料タンク10内の圧力が上昇して (正圧になって)所定値を上回ると、正圧弁本 52が正圧弁用バネ58の付勢力に抗して開放位 置に向かって移動する。

 正圧弁50の燃料タンク10側(図では下側)に 、負圧弁60が配置されている。負圧弁60は、 板状の板部62Pと、板部62Pの外周近傍から燃料 タンク10側に立設された取付片62Hとを備えた 圧弁本体62を有している。板部62Pには、正 弁本体52の板部52Pと同様の挿通孔64が形成さ ており、給油ガン28が挿通可能となってい 。

 板部62Pの外周近傍には、正圧弁本体52の 部52Pと環状に接触するゴムシール66が取り付 けられている。そして、負圧弁本体62は、図1 に示すようにゴムシール66が正圧弁本体52の 部52Pに接触した閉塞位置と、図4に示すよう ゴムシール66が板部52Pから離間した開放位 との間を移動可能となっている。開放位置 はゴムシール66が板部52Pから離間するため、 これらの間での気体の移動が許容されるが、 閉塞位置ではこの気体の移動が阻止される。

 インナーパイプ24Bの中間部38の内側には 圧弁用バネ68が収容されている。負圧弁用バ ネ68の一端は第二段部40に、他端は板部62Pに れぞれ接触しており、負圧弁本体62を所定の 付勢力で閉塞位置に向かって(図面では上向 に)付勢している。また、負圧弁用バネ68の 勢力は、正圧弁用バネ58の付勢力より小さく 設定されている。したがって、通常は負圧弁 用バネ68の付勢力を受けた負圧弁本体62が正 弁本体52の板部52Pで支持されており、閉塞位 置に維持されている。このとき、負圧弁用バ ネ68の付勢力は、正圧弁用バネ58の付勢力よ 小さく設定されているので、正圧弁本体52が 不用意に移動することはない。そして、燃料 タンク10内の圧力が低下して(負圧になって) 定値を下回ると、負圧弁本体62が負圧弁用バ ネ68の付勢力に抗して開放位置に向かって移 する。

 負圧弁60の燃料タンク10側には、フラッパ バルブ70が配置されている。フラッパバルブ7 0は、挿通孔54、64を閉塞可能な形状のフラッ バルブ本体72と、このフラッパバルブ70に形 成された支軸74とを有している。支軸74は、 圧弁本体62の取付片62Hに形成された軸孔(図 省略)に挿入されており、フラッパバルブ本 72は支軸74を中心として回転可能な、いわゆ る片持ち構造によって支持されている。そし て、この回転により、フラッパバルブ本体72 、図1示すように、挿通孔54、64(すなわち給 口26)を閉塞する閉塞位置と、図2に示すよう に、挿通孔54、64を開放する開放位置との間 移動する。ここで、図1から分かるように、 ラッパバルブ本体72は閉塞位置にあるとき 挿通孔64の周囲で全周にわたって負圧弁本体 62の板部52Pに接触している。

 支軸74には、フラッパバルブ用バネ78が装 着されている。フラッパバルブ用バネ78の一 はフラッパバルブ本体72に、他端は取付片62 Hに接触しており、フラッパバルブ本体72を所 定の付勢力で閉塞位置に向かって(図面では 時計周り方向に)付勢している。フラッパバ ブ用バネ78の付勢力は、挿入された給油ガ 28から作用する押圧力よりは小さく設定され ている。したがって、通常は、図1に示すよ に、フラッパバルブ用バネ78の付勢力を受け たフラッパバルブ本体72は負圧弁本体62の板 62Pで支持されており、閉塞位置に維持され いる。そして、図2に示すように、給油ガン2 8に押圧されると、フラッパバルブ本体72はフ ラッパバルブ用バネ78の付勢力に抗して開放 置へと移動する。なお、インナーパイプ24B 中間部38には、取付片62Hとフラッパバルブ バネ78を収容する収容部80が形成されている 取付片62Hと収容部80及び第二段部40との間に は隙間が構成されており、気体が移動可能と なっている。

 このような構成とされた本実施形態の給 部構造12では、通常は、図1に示すように、 ラッパバルブ本体72が、フラッパバルブ用 ネ78の付勢力を受けて閉塞位置を維持してい る。また、負圧弁本体62も負圧弁用バネ68の 勢力を受けて閉塞位置を維持している。さ に、正圧弁本体52も正圧弁用バネ58の付勢力 受けて閉塞位置を維持している。これによ 、給油口26も閉塞されている。

 給油時には、図2に示すようにリッド30を 放し、給油ガン28を給油口26(挿通孔54、64)に 差し入れる。フラッパバルブ用バネ78の付勢 は給油ガン28から作用する押圧力よりも小 く設定されており、給油ガン28に押されたフ ラッパバルブ70が開放位置へと回動するので 給油ガン28をさらに奥へと挿入して、給油 行うことができる。

 ここで、一般に、給油を行っていない状 (図1に示す状態)では、燃料タンク10の内圧 、外部の圧力に対し相対的に高くなる(正圧 なる)場合や、逆に、低くなる(負圧になる) 合がある。

 本実施形態の給油部構造12では、正圧弁 バネ58が所定の付勢力で正圧弁本体52を閉塞 置に向かって(図面では下向きに)付勢して るので、燃料タンク10内の圧力が上昇して所 定値を上回ると、図3に示すように、正圧弁 体52が正圧弁用バネ58の付勢力に抗して開放 置に向かって移動する。これにより、給油 26が開放されるので、燃料タンク10の内圧の 過度の上昇を抑制することができる。なお、 このとき、負圧弁本体62も負圧弁用バネ68に って付勢されているので、正圧弁本体52と一 体で移動する。

 また、本実施形態の給油部構造12では、 圧弁用バネ68が所定の付勢力で負圧弁本体閉 塞位置に向かって(図面では上向きに)付勢し いるので、燃料タンク10内の圧力が低下し 所定値を下回ると、図4に示すように、負圧 本体62が負圧弁用バネ68の付勢力に抗して開 放位置に向かって移動する。これにより、給 油口26が開放されるので、燃料タンク10の内 の過度の低下を抑制することができる。

 このように、本実施形態では、燃料タン 10内が負圧になったときに給油口26を開放さ せる動作を、フラッパバルブ70ではなく、こ とは別に設定した負圧弁60により行ってい 。したがって、フラッパバルブ70の開弁圧を 、燃料タンク10内が負圧になったときの開弁 作を考慮することなく設定できる。すなわ 、フラッパバルブ70の開弁圧を、負圧弁60の 開弁圧と関係なく設定できることになるので 、フラッパバルブ70の開弁圧を高く設定して フラッパバルブ本体72が閉塞位置にあると のシール性を高く確保できる。また、フラ パバルブ70の開弁圧を高く設定することで、 フラッパバルブ本体72に振動等が作用した場 のバタつきも抑制でき、閉塞位置(シール状 態)を維持可能となる。

 しかも、本実施形態の給油部構造12では 図1から分かるように、フラッパバルブ本体7 2は閉塞位置にあるとき、挿通孔64の周囲で全 周にわたって負圧弁本体62の板部52Pに接触し いる。このため、フラッパバルブ70のシー 性を確保しやすくなる。また、負圧弁本体62 の受圧面積も大きくできるので、負圧弁60の 弁圧を低く設定することで、燃料タンク10 が負圧になったときに作用する負荷を低く ることも可能となる。加えて、このように 圧弁60の開弁圧を低く設定することで、燃料 タンク10に大きな負圧が作用することが抑制 れるので、燃料タンク10を負圧に耐えられ ようにするために、高強度とすることが要 されなくなる。

 なお、第一実施形態の給油部構造12にお て、正圧弁50に関しては、正圧弁用バネ58の 勢力を受けた正圧弁本体52が第一段部36で支 持されるが、負圧弁60に関しては、負圧弁用 ネ68の付勢力を受けた負圧弁本体62が正圧弁 本体52(板部52P)で支持される構造としている 負圧弁本体62についても、たとえばインナー パイプ24Bに支持のための部材(たとえば段部 )を設けてもよいが、上記のように、正圧弁 体52で支持することで、このような支持の めの部材が不要となり、構造の簡素化を図 ことができる。

 図5には、本発明の第二実施形態の給油部 構造110が示されている。この第二実施形態は 、フラッパバルブ70に負圧弁112が設けられた である。なお、以下の各実施形態において 第一実施形態と同一の構成要素、部材等に いては同一符号を付して、その詳細な説明 省略する。

 第二実施形態の給油部構造110では、フラ パバルブ70の中央に、気体の移動を可能と る連通孔114が形成されると共に、連通孔114 対応した位置に負圧弁112が設けられている この負圧弁112は、フラッパバルブ70の下面( 料タンク10側の面)に形成された支持筒116を しており、支持筒116の下端には、フラッパ ルブと平行対向する環状の支持フランジ116F 形成されている。支持フランジ116Fの中央に も気体の移動を可能とする連通孔118が設定さ れている。

 支持筒116内には、連通孔114を閉塞可能な 状の負圧弁本体122が配置されている。負圧 本体122の外周近傍には、フラッパバルブ本 72との対向面(図では上面)に、連通孔114を取 り囲む環状のゴムシール124が取り付けられて いる。そして負圧弁本体62は、ゴムシール124 フラッパバルブ本体72に接触した閉塞位置 、フラッパバルブ本体72から離間した開放位 置との間を移動可能とされている。

 負圧弁本体122と支持フランジ116Fの間には 負圧弁用バネ128が配設されており、負圧弁本 体122を所定の付勢力で閉塞位置に向かって付 勢している。

 なお、第二実施形態では、このようにフ ッパバルブ70に負圧弁112を設けている。こ ため、正圧弁50とフラッパバルブ70との間に 、第一実施形態の負圧弁60(図1参照)に代え 、環状の支持板129が配置され、正圧弁50に固 定されている。支持板129には、第一実施形態 の取付片62Hと同様の取付片129Hが形成されて り、フラッパバルブ本体72が閉塞位置と開放 位置の間を移動するようになっている。また 、フラッパバルブ用バネ78で、フラッパバル 本体72が閉塞位置に向かって付勢されてい 。

 このような構成とされた第二実施形態の 油部構造110においても、第一実施形態の給 部構造12と同様に、通常は、図5に示すよう 、フラッパバルブ本体72が、フラッパバル 用バネ78の付勢力を受けて閉塞位置を維持し ている。また、負圧弁本体122が負圧弁用バネ 128の付勢力を、正圧弁本体52が正圧弁用バネ5 8の付勢力をそれぞれ受けて閉塞位置を維持 ている。これにより、給油口26も閉塞されて いる。

 給油時には、図6に示すようにリッド30を 放し、給油ガン28を給油口26(挿通孔54)に差 入れる。給油ガン28に押されたフラッパバル ブ70が開放位置へと回動するので、給油ガン2 8をさらに奥へと挿入して、給油を行うこと できる。このとき、第二実施形態では、負 弁112がフラッパバルブ70の下面に設けられて いるので、給油ガン28の押圧力が負圧弁112に 用しない。したがって、給油ガン28に押さ て負圧弁本体122が開放位置に移動すること ない。

 燃料タンク10内の圧力が上昇して所定値 上回ると、図7に示すように、正圧弁本体52 開放位置に向かって移動するので、給油口26 が開放され、燃料タンク10の内圧の過度の上 を抑制することができる。

 また、燃料タンク10内の圧力が低下して 定値を下回ると、図8に示すように、負圧弁 体122が開放位置に向かって移動するので、 油口26が開放され、燃料タンク10の内圧の過 度の低下を抑制することができる。

 図9には、本発明の第三実施形態の給油部 構造130が示されている。第三実施形態は、フ ラッパバルブ70に正圧弁132が設けられた例で る。第三実施形態において、第一実施形態 は第二実施形態と同一の構成要素、部材等 ついては同一符号を付して、その詳細な説 を省略する。

 第三実施形態の給油部構造130では、フラ パバルブ70の中央に第二実施形態と略同様 連通孔114が形成されているが、この連通孔11 4に対応した位置に正圧弁132が設けられてい 。正圧弁132は、連通孔114に挿通される円柱 のスライド軸134と、このスライド軸134の上 (リッド30側の端部)に形成された円板状の正 弁本体136、及びスライド軸134の下端(燃料タ ンク10側の端部)に形成された円板状の支持板 138を有している。また、スライド軸134の外径 は、連通孔114の内径よりも小さく設定されて おり、スライド軸134と連通孔114の間に隙間が 生じている。

 正圧弁本体136の外径は、連通孔114の内径 りも大きく設定されている。正圧弁本体136 外周近傍には、フラッパバルブ本体72と対 する環状のゴムシール140が取り付けられて る。正圧弁本体136は、ゴムシール140がフラ パバルブ本体72に接触した閉塞位置と、フラ ッパバルブ本体72から離間した開放位置との を移動可能とされている。

 支持板138の外径は、連通孔114の内径より 大きく設定されている。支持板138とフラッ バルブ本体72の間には正圧弁用バネ142が配 されており、支持板138及びスライド軸134を して、正圧弁本体136を所定の付勢力で閉塞 置に向かって(図面では下向きに)付勢してい る。

 なお、第三実施形態では、このようにフ ッパバルブ70に正圧弁132を設けているため 第一実施形態の正圧弁50(図1参照)は設けてい ない。したがって、図9からも分かるように インナーパイプ24Aの大径部34の内側に直接的 に補強片52Hが形成されている。

 このような構成とされた第三実施形態の 油部構造130においても、第一実施形態の給 部構造12と同様に、通常は、図9に示すよう 、フラッパバルブ本体72が、フラッパバル 用バネ78の付勢力を受けて閉塞位置を維持し ている。また、負圧弁本体62が負圧弁用バネ6 8の付勢力を、正圧弁本体136が正圧弁用バネ14 2の付勢力をそれぞれ受けて閉塞位置を維持 ている。これにより、給油口26も閉塞されて いる。

 給油時には、図10に示すようにリッド30を 開放し、給油ガン28を給油口26(挿通孔54)に差 入れる。給油ガン28に押されたフラッパバ ブ70が開放位置へと回動するので、給油ガン 28をさらに奥へと挿入して、給油を行うこと できる。

 燃料タンク10内の圧力が上昇して所定値 上回ると、図11に示すように、正圧弁本体136 が開放位置に向かって移動するので、給油口 26が開放され、燃料タンク10の内圧の過度の 昇を抑制することができる。

 また、燃料タンク10内の圧力が低下して 定値を下回ると、図12に示すように、負圧弁 本体62が開放位置に向かって移動するので、 油口26が開放され、燃料タンク10の内圧の過 度の低下を抑制することができる。

 図13には、本発明の第四実施形態の給油 構造150が示されている。第四実施形態は、 ラッパバルブ70に負圧弁152と正圧弁172の双方 が設けられた例である。第四実施形態におい て、第一実施形態~第三実施形態と同一の構 要素、部材等については同一符号を付して その詳細な説明を省略する。

 第四実施形態の給油部構造150では、フラ パバルブ70の中央に連通孔114が形成されて るが、フラッパバルブ70の下面(燃料タンク10 側の面)の連通孔114に対応した位置に負圧弁15 2が設けられ、フラッパバルブ70の上面(リッ 30側の面)の連通孔114に対応した位置に正圧 172が設けられている。

 負圧弁152は、フラッパバルブ70の下面(燃 タンク10側の面)に形成された支持筒154を有 ており、支持筒154の下端には、フラッパバ ブ本体72と平行に対向する環状の支持フラ ジ154Fが形成されている。支持フランジ154Fの 中央にも気体の移動を可能とする連通孔156が 形成されている。なお、支持筒154の内径は、 連通孔114の内径と略等しいか、僅かに大きい 程度とされている。

 また、正圧弁172は、フラッパバルブ70の 面(リッド30側の面)に形成された支持筒174を しており、支持筒174の上端に、フラッパバ ブ本体72と平行に対向する環状の支持フラ ジ174Fが形成されている。支持フランジ174Fの 中央にも気体の移動を可能とする連通孔176が 形成されている。支持筒174の内径は連通孔114 の内径よりも大きくなっており、フラッパバ ルブ本体72には、支持筒174よりも内側の部分 支持面72Sとなっている。

 支持筒174の内部には、正圧弁本体178が配 されている。正圧弁本体178は、連通孔114よ も大径とされており、外周近傍には、連通 114を取り囲んでフラッパバルブ本体72と対 する環状のゴムシール(図示省略)が取り付け られている。正圧弁本体178は、このゴムシー ルがフラッパバルブ本体72に接触した閉塞位 と、フラッパバルブ本体72から離間した開 位置との間を移動可能とされる。また、正 弁本体178の中央には、後述する負圧弁本体15 8よりも小径の連通孔184が形成されている。

 正圧弁本体178と支持フランジ174Fの間には 正圧弁用バネ182が収容されており、その一端 が正圧弁本体178に、他端が支持フランジ174F 接触して、正圧弁本体178を閉塞位置へと付 している。

 これに対し、フラッパバルブ本体72の下 に形成された支持筒154の内部には、正圧弁 体178の連通孔184よりも大径で、フラッパバ ブ本体72の連通孔114よりも小径の負圧弁本体 158が配置されており、負圧弁本体158の外周と 連通孔114の内周の間に隙間が生じている。負 圧弁本体158の外周近傍には、連通孔184を取り 囲んで正圧弁本体178と対向するゴムシール160 が取り付けられている。負圧弁本体158は、ゴ ムシール160が正圧弁本体178に接触した閉塞位 置と、正圧弁本体178から離間した開放位置と の間を移動可能とされる。

 負圧弁本体158と支持フランジ154Fの間には 負圧弁用バネ162が収容されており、その一端 が負圧弁本体158に、他端が支持フランジ154F 接触して、負圧弁本体158を閉塞位置へと付 している。負圧弁用バネ162の付勢力は、正 弁用バネ182の付勢力よりも小さく設定され いる。

 なお、第四実施形態では、このようにフ ッパバルブ70に正圧弁172及び負圧弁152を設 ているため、第一実施形態の正圧弁50や負圧 弁60(図1参照)は設けていない。

 このような構成とされた第四実施形態の 油部構造150においても、第一実施形態の給 部構造12と同様に、通常は、図13に示すよう に、フラッパバルブ本体72が、フラッパバル 用バネ78の付勢力を受けて閉塞位置を維持 ている。また、正圧弁本体178が正圧弁用バ 182の付勢力を、負圧弁本体158が負圧弁用バ 162の付勢力をそれぞれ受けて閉塞位置を維 している。これにより、給油口26も閉塞され ている。特に第四実施形態では、正圧弁用バ ネ182の付勢力を負圧弁用バネ162の付勢力より も大きく設定しているので、正圧弁本体178が 負圧弁用バネ162の付勢力で不用意に開放位置 に移動してしまうことははい。

 給油時には、図14に示すようにリッド30を 開放し、給油ガン28を給油口26に差し入れる 給油ガン28に押されたフラッパバルブ70が開 位置へと回動するので、給油ガン28をさら 奥へと挿入して、給油を行うことができる

 燃料タンク10内の圧力が上昇して所定値 上回ると、図15に示すように、正圧弁本体136 が開放位置に向かって移動するので、正圧弁 本体178とフラッパバルブ70の間を気体が移動 能となる。すなわち、給油口26が開放され 燃料タンク10の内圧の過度の上昇を抑制する ことができる。なお、このとき、負圧弁用バ ネ162に付勢された負圧弁本体158も正圧弁本体 178と共に移動する。

 また、燃料タンク10内の圧力が低下して 定値を下回ると、図16に示すように、負圧弁 本体62が開放位置に向かって移動するので、 圧弁本体178の連通孔184を気体が移動可能と る。すなわち、給油口26が開放され、燃料 ンク10の内圧の過度の低下を抑制することが できる。なお、このとき、正圧弁本体178はフ ラッパバルブ本体72に接触しているため、下 (燃料タンク10側)へ移動してしまうことはな い。

 以上説明した第二~第四の各実施形態のい ずれにおいても、第一実施形態と同様、燃料 タンク10内が負圧になったときに給油口26を 放させる動作を、フラッパバルブ70とは別の 負圧弁60により行っている。フラッパバルブ7 0の開弁圧を、負圧弁60の開弁圧と関係なく独 立して設定できるので、フラッパバルブ70の 弁圧を高く設定して、フラッパバルブ本体7 2が閉塞位置にあるときのシール性を高く確 したり、フラッパバルブ本体72に振動等が作 用した場合のバタつきを抑制したりすること が可能である。

 また、第二~第四の各実施形態では、正圧 弁と負圧弁の少なくとも一方をフラッパバル ブ70に設けているため、このフラッパバルブ7 0をインナーパイプ24Bに組み付ける作業によ て、フラッパバルブ70に取り付けられた正圧 弁又は負圧弁も同時にインナーパイプ24B組み 付けることができ、組み付け作業が容易にな る。かかる観点からは、たとえば第二実施形 態において、負圧弁112を、フラッパバルブ本 体72の上面(リッド30側の面)に設けてもよい。

 これに対し、第一実施形態のように、フ ッパバルブ70とは別に正圧弁50や負圧弁60を けた構成では、ぞれぞれの形状や構造等の 約が少なくなるので、設計の自由度が高く る。

 上記各実施形態では、リッド30を有する 油部に本発明の給油部構造を適用した例を げたが、このようなリッド30を有さない給油 部に本発明の給油部構造を適用することも可 能である。たとえば、給油口26をキャップに って開閉するタイプの給油部において、こ キャップに正圧弁や負圧弁(特に負圧弁)が けられていない構造の場合には、本発明を 用することが好ましい。